JP2018119424A - オイルパン - Google Patents

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Abstract

【課題】剛性を高めて変形を抑制できるオイルパンを提供すること。【解決手段】オイルパン5は、変速機に連結された第1のオイルパン部31と、第1のオイルパン部31よりも深さが深くなるように第1のオイルパン部31の底壁31Aよりも下方に位置する底壁32Aを有する第2のオイルパン部32と、第1のオイルパン部31の底壁31Aから第2のオイルパン部32の底壁32Aに向かって湾曲する湾曲部33とを有する。第1のオイルパン部31には、第1のオイルパン部31の側壁31Cから第1のオイルパン部31の底壁31Aに沿ってクランクシャフトの回転中心軸の方向に延びるように第1のオイルパン部31と一体に形成された第1のオイルストレーナ部34が形成されている。【選択図】図4

Description

本発明は、車両に搭載されるオイルパンに関する。
車両に搭載される内燃機関の下方には内燃機関を潤滑するオイルを貯留するオイルパンが設けられており、オイルパンにはオイルポンプによって吸い上げられるオイルから異物を除去するオイルストレーナが設けられている。オイルストレーナを有する従来のオイルパンとしては、例えば、特許文献1に記載されるものが知られている。
このオイルパンは、プレートを挟んで高さの異なる高低二段の底面を有し、深さの浅い高位側の底面と、深さの深い低位側の底面とが湾曲部を介して連結されている。オイルストレーナは、低位側の底面と一体に形成されている。
特公昭62−24730号公報
このようなオイルパンを備えた内燃機関には変速機が連結されており、変速機は、内燃機関の振動や車両の振動等によって上下左右方向に振動する。これにより、変速機の振動がオイルパンに伝達される。
従来のオイルパンは、高位側の底面と低位側の底面とが湾曲部を介して連結されており、高位側の底面を有するオイルパンの部分(以下、高位側オイルパン部という)に対して、低位側の底面を有するオイルパンの部分(以下、低位側オイルパン部という)の剛性が低い。
このため、高位側のオイルパン部に変速機が連結している場合には、変速機の振動によって湾曲部を起点として低位側オイルパン部が変形し易い。低位側オイルパン部にはオイルストレーナが一体に設けられているので、低位側オイルパン部が変形すると、低位側オイルパン部に貯留されるオイルが大きく揺れてしまう。このため、オイルストレーナが空気を吸い込んでしまい、この空気をオイルポンプが吸い込んでしまうおそれがある。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、剛性を高めて変形を抑制できるオイルパンを提供することを目的とするものである。
本発明は、変速機が連結されるシリンダブロックを有し、かつクランクシャフトの回転中心軸が車両の幅方向に向くように前記車両に設置された内燃機関に設けられ、前記シリンダブロックの下部と前記変速機とに連結されるオイルパンであって、第1のオイルパン部と、前記第1のオイルパン部よりも深さが深くなるように前記第1のオイルパン部の底壁よりも下方に位置する底壁を有する第2のオイルパン部と、前記第1のオイルパン部の底壁から前記第2のオイルパン部の底壁に向かって湾曲する湾曲部とを有し、前記第1のオイルパン部と一体にオイルストレーナ部が形成されており、前記オイルストレーナ部は、前記第1のオイルパン部の側壁から前記第1のオイルパン部の底壁に沿って前記クランクシャフトの回転中心軸方向に延びていることを特徴とする。
このように上記の本発明によれば、オイルパンの剛性を高めてオイルパンの変形を抑制できる。
図1は、本発明の一実施例に係るオイルパンを備えた車両の前部の底面図である。 図2は、本発明の一実施例に係るオイルパンを備えたパワーユニットの正面図である。 図3は、本発明の一実施例に係るオイルパンの上面図である。 図4は、図3のIV−IV方向矢視断面図である。 図5は、本発明の一実施例に係るオイルパンの底面図である。 図6は、図3のVI−VI方向矢視断面図である。 図7は、本発明の一実施例に係るオイルパンの斜視図である。 図8は、図6のVI−VI方向矢視断面図である。 図9は、本発明の一実施例に係るオイルパンを示す図であり、他の形状の第2のオイルストレーナ部を備えたオイルパンの上面図である。 図10は、図9のX−X方向矢視断面図である。
本発明の一実施の形態に係るオイルパンは、変速機が連結されるシリンダブロックを有し、かつクランクシャフトの回転中心軸が車両の幅方向に向くように車両に設置された内燃機関に設けられ、シリンダブロックの下部と変速機とに連結されるオイルパンであって、第1のオイルパン部と、第1のオイルパン部よりも深さが深くなるように第1のオイルパン部の底壁よりも下方に位置する底壁を有する第2のオイルパン部と、第1のオイルパン部の底壁から第2のオイルパン部の底壁に向かって湾曲する湾曲部とを有し、第1のオイルパン部と一体にオイルストレーナ部が形成されており、オイルストレーナ部は、第1のオイルパン部の側壁から第1のオイルパン部の底壁に沿ってクランクシャフトの回転中心軸方向に延びている。
これにより、オイルパンの剛性を高めてオイルパンの変形を抑制できる。
以下、本発明に係るオイルパンの実施例について、図面を用いて説明する。
図1から図10は、本発明に係る一実施例のオイルパンを示す図である。図1から図10において、上下前後左右は、車両に搭乗した運転者から見た方向である。
まず、構成を説明する。
図1において、車両1は、内燃機関としてのエンジン2を備えている。図2において、エンジン2は、シリンダブロック3と、シリンダブロック3の上部に連結されたシリンダヘッド4と、シリンダブロック3の下部に連結されたオイルパン5とを有する。
シリンダブロック3には図示しないシリンダが形成されており、シリンダには図示しないピストンが往復動自在に設けられている。シリンダブロック3には図示しないクランクシャフトが回転自在に設けられており、ピストンの往復動は、クランクシャフトの回転運動に変換される。図2において、クランクシャフトの回転中心軸3aを示す。
シリンダヘッド4には図示しない吸排気カムシャフトや図示しない吸排気ポートを開閉する図示しない吸排気バルブが設けられており、シリンダヘッド4は、吸気ポートを通してシリンダに吸入空気を導入し、シリンダから排気ポートを通して排気ガスを排出する。オイルパン5にはクランクシャフトやピストン等の潤滑部位を潤滑するためのオイルが貯留されている。
エンジン2は、クランクシャフトの回転中心軸3aが車両1の幅方向(以下、単に車幅方向という)に向くように設置されており、本実施例の車両1は、横置きエンジンを有する。なお、車幅方向は、車両1の左右方向である。
図1、図2において、エンジン2には変速機6が連結されており、変速機6は、エンジン2の回転速度を変速して出力する。変速機6は、エンジン2の車幅方向側方に設置されており、オイルパン5は、シリンダブロック3の下部と変速機6とに連結されている。
図1において、エンジン2から変速機6に伝達された動力は、変速機6に設けられた図示しないディファレンシャル装置から左右のドライブシャフト8L、8Rを介して左右の駆動輪9L、9Rに差動回転可能に伝達される。本実施例のエンジン2および変速機6は、動力を発生するパワーユニットを構成する。
図2において、シリンダヘッド4には排気管7が取付けられており、排気管7は、排気ポートを通してエンジン2から排出される排気ガスを外部に排出する。排気管7は、シリンダヘッド4からシリンダブロック3の前方を通り、オイルパン5の下方からエンジン2の後方に延びている(図1参照)。
オイルパン5は、高さの異なる底壁31A、32Aを有する第1のオイルパン部31および第2のオイルパン部32を備えており、第1のオイルパン部31は、変速機6に連結されるように第2のオイルパン部32の左方に位置している。
図3において、第1のオイルパン部31は、底壁31A、前壁31B、側壁31Cおよび後壁31Dを含んで構成されており、側壁31Cは、図示しないボルトによって変速機6に連結されている。
第2のオイルパン部32は、底壁32A、前壁32B、側壁32Cおよび後壁32Dを含んで構成されている。図4において、底壁32Aは、底壁31Aよりも下方に位置しており、第2のオイルパン部32は、第1のオイルパン部31よりも深さが深くなるように形成されている。
底壁31A、32A、前壁31B、32B、側壁31C、32Cおよび後壁31D、32Dは、一体に設けられている。底壁31A、32Aは、オイルパン5の底壁を構成し、前壁31B、32Bは、オイルパン5の前壁を構成している。側壁31C、32Cは、オイルパン5の側壁を構成し、後壁31D、32Dは、オイルパン5の後壁を構成している。
オイルパン5は、底壁31A、32A、前壁31B、32B、側壁31C、32Cおよび後壁31D、32Dによって囲まれる空間にオイルが貯留されている。図4において、オイルパン5は、湾曲部33を有する。
湾曲部33は、第1のオイルパン部31の底壁31Aから第2のオイルパン部32の底壁32Aに向かって湾曲している。ここで、湾曲部33は、第1のオイルパン部31の底壁31Aから第2のオイルパン部32の底壁32Aまで延びていてもよい。
図4、図6において、排気管7は、車幅方向において湾曲部33に対向するようにして第1のオイルパン部31の下方を通過している。図6において、第1のオイルパン部31の基準面である底壁31Aと湾曲部33を破線で示す。
本実施例のオイルパン5において、湾曲部33は、第1のオイルパン部31の底壁31Aと第2のオイルパン部32の底壁32Aとの間に形成されていればよい。図3において、第1のオイルパン部31、第2のオイルパン部32および湾曲部33の形成されている範囲を示す。
図3、図4において、第1のオイルパン部31には第1のオイルストレーナ部34が形成されている。第1のオイルストレーナ部34は、第1のオイルパン部31の側壁31Cから底壁31Aに沿ってクランクシャフトの回転中心軸3aの方向に延びており、第1のオイルパン部31と一体に形成されている。第1のオイルストレーナ部34の内部にはオイルが流れるオイル通路34aが形成されている。本実施例の側壁31Cは、本発明の第1のオイルパン部の側壁を構成する。
第2のオイルパン部32には第2のオイルストレーナ部35が設けられている。第2のオイルストレーナ部35は、第1のオイルストレーナ部34の右方に位置する末端部から湾曲部33に沿いながら第2のオイルパン部32の底壁32Aに向かって延びている。第2のオイルストレーナ部35の内部にはオイルが流れるオイル通路35aが形成されており、オイル通路35aは、オイル通路34aに連通している。
第2のオイルパン部32の底壁32Aに対向する第2のオイルストレーナ部35の末端部には図示しない異物捕捉部が設けられている。第1のオイルストレーナ部34の左側に位置する先端部は、図示しないオイル配管を通してオイルポンプ10(図2参照)に接続されており、オイルポンプ10は、図示しないオイルフィルタに接続されている。
オイルポンプ10は、図示しないモータによって駆動される電動式のオイルポンプでもよく、クランクシャフトの動力が図示しないタイミングベルトに伝達される機械的のオイルポンプでもよい。オイルポンプ10が回転駆動されると、第2のオイルストレーナ部35の末端部からオイルパン5内のオイルが吸い上げられる。
第2のオイルストレーナ部35によって吸い上げられるオイルは、異物捕捉部によってオイルから異物が取り除かれてオイル通路35aを流れた後、第1のオイルストレーナ部34のオイル通路34aを流れる。
オイル通路34aを流れるオイルは、オイルポンプ10によって吸い上げられ、その吸い上げられたオイルは、オイルフィルタに導入されて浄化されてからエンジン2の潤滑部位に供給される。これにより、浄化されたオイルによって潤滑部位が潤滑される。
第1のオイルストレーナ部34の末端部にはボス部31Eが形成されており、ボス部31Eには第2のオイルストレーナ部35の先端部が嵌合している。ボス部31Eは、第1のオイルパン部31の底壁31Aから湾曲部33に繋がる位置に形成されている。
図3において、第1のオイルストレーナ部34の先端部にはフランジ35Aが形成されている。ボス部31Eにはボルト38が締結されるねじ溝31eが形成されており、フランジ35Aは、ボルト38によってボス部31Eに固定されている。これにより、第2のオイルストレーナ部35の先端部がボス部31Eに締結される。本実施例のねじ溝31eは、本発明の締結部を構成する。
ボス部31Eは、第1のオイルストレーナ部34の軸線方向(回転中心軸3aと同一方向)の寸法L1に対して、第1のオイルストレーナ部34の軸線方向と直交する方向の寸法L2が大きい形状に形成されている。
図5、図6において、第1のオイルパン部31の底壁31Aには第1の膨出部31Fが形成されており、第1の膨出部31Fは、第1のオイルストレーナ部34に対して前側、すなわち、第1のオイルストレーナ部34の延びる方向の中心軸に対して前側の第1のオイルパン部31の底壁31Aに形成されている。
図6において、第1の膨出部31Fは、第1のオイルパン部31の底壁31Aから上方に膨れ出ている。図7において、第1の膨出部31Fは、第1のオイルパン部31の前壁31Bから後方に向かって下方に傾斜しており、傾斜方向の後端部31fが第1のオイルストレーナ部34に連結されている(図5、図8参照)。本実施例の後端部31fは、本発明の第1の膨出部の後端部を構成する。
図5において、第1の膨出部31Fは、第1のオイルパン部31の前壁31Bから後方の第1のオイルストレーナ部34に向かって車幅方向の間隔L3が狭くなっている。すなわち、第1の膨出部31Fは、第1のオイルパン部31の前壁31B側の車幅方向の間隔L4に対して、前壁31Bから後方側の車幅方向の間隔L3が狭く形成されている。
図6において、排気管7は、車両1の幅方向において湾曲部33に対向し、かつ、第1の膨出部31Fの下方を通過するように第1のオイルパン部31の下方に設置されている。図5、図7において、第2のオイルパン部32の前壁32Bには傾斜面32tが形成されており、傾斜面32tは、第2のオイルパン部32の前壁32Bの車幅方向の右端部32bから湾曲部33に向かって後方に傾斜している。本実施例の右端部32bは、本発明の傾斜部の車両の幅方向端部を構成する。
図7において、第2のオイルパン部32には第2の膨出部32Fが形成されており、第2の膨出部32Fは、車幅方向において第1の膨出部31Fと傾斜面32tとの間に形成されている。
第2の膨出部32Fは、第2のオイルパン部32の前壁32Bの上部32uから湾曲部33に向かって延びるように、第2のオイルパン部32の底壁32Aから上方に膨れ出ている(図6参照)。本実施の形態の第1の膨出部31Fおよび第2の膨出部32Fは、本発明の膨出部を構成する。
次に、作用を説明する。
エンジン2の運転中において、変速機6は、エンジン2の振動や車両1の振動等によって上下方向Xおよび前後方向Yに振動する(図1参照)。オイルパン5は、第1のオイルパン部31に比べて深さが深い第2のオイルパン部32を有するので、第1のオイルパン部31に比べて第2のオイルパン部32の剛性が低い。さらに、オイルパン5は、第1のオイルパン部31が変速機6に連結されている。
これにより、変速機6の振動がオイルパン5に伝達されると、オイルパン5は、湾曲部33を起点にして車両1の前後方向R(図2参照)に変形しようとする。
本実施例のオイルパン5は、変速機6に連結された第1のオイルパン部31と、第1のオイルパン部31よりも深さが深くなるように第1のオイルパン部31の底壁31Aよりも下方に位置する底壁32Aを有する第2のオイルパン部32と、第1のオイルパン部31の底壁31Aから第2のオイルパン部32の底壁32Aに向かって湾曲する湾曲部33とを有する。
第1のオイルパン部31には、第1のオイルパン部31の側壁31Cから第1のオイルパン部31の底壁31Aに沿ってクランクシャフトの回転中心軸3aの方向に延びるように第1のオイルパン部31と一体に形成された第1のオイルストレーナ部34が形成されている。
これにより、第1のオイルストレーナ部34によって第1のオイルパン部31の剛性を高めることができ、変速機6の振動によって第1のオイルパン部31が湾曲部33を起点に変形することを抑制できる。
このため、オイルパン5が全体的に変形することを抑制して、第1のオイルパン部31よりも多くのオイルが貯留される第2のオイルパン部32において、オイルが大きく揺れてしまうことを防止できる。
この結果、第2のオイルパン部32において第2のオイルストレーナ部35が空気を吸い込んでしまうことを防止でき、オイルポンプ10に空気が吸い込まれることを防止できる。
また、本実施例のオイルパン5によれば、第2のオイルパン部32には、第1のオイルストレーナ部34の末端部から第2のオイルパン部32の底壁32Aに向かって延びる第2のオイルストレーナ部35が設けられている。
第1のオイルストレーナ部34の末端部には、第2のオイルストレーナ部35の先端部が嵌合するボス部31Eが形成されており、ボス部31Eは、第1のオイルパン部31の底壁31Aから湾曲部33に繋がる位置に形成されている。
これにより、ボス部31Eによって湾曲部33の剛性を高めることができ、変速機6の振動によって第1のオイルパン部31が湾曲部33を起点に変形することをより効果的に抑制して、オイルパン5が変形することをより効果的に防止できる。
このため、第2のオイルパン部32において第2のオイルストレーナ部35が空気を吸い込んでしまうことをより効果的に防止でき、オイルポンプ10に空気が吸い込まれることをより効果的に防止できる。
また、本実施例のオイルパン5によれば、ボス部31Eは、第1のオイルストレーナ部34の軸線方向の寸法L1に対して、第1のオイルストレーナ部34の軸線方向と直交する方向の寸法L2が大きい形状に形成されている。
これに加えて、ボス部31Eは、ボルト38によって第2のオイルストレーナ部35の先端部が締結されるねじ溝31eを有する。
これにより、湾曲部33に対するボス部31Eの設置面積を増大できる上に、ねじ溝31eの深さ分だけ、ねじ溝31eの方向のボス部31Eの厚みを増大できる。このため、湾曲部33の剛性をより効果的に高めることができ、変速機6の振動によって第1のオイルパン部31が湾曲部33を起点に変形することをより効果的に抑制できる。
また、本実施例の車両1によれば、エンジン2が、シリンダブロック3の上部に設けられたシリンダヘッド4と、シリンダヘッド4からシリンダブロック3の前方を通り、オイルパン5の下方からエンジン2の後方に延びる排気管7とを有する。
排気管7は、車両1の幅方向において湾曲部33に対向するようにして第1のオイルパン部31の下方を通過する。
これにより、排気管7を通過する排気ガスの熱によってオイルパン5の内部に貯留されるオイルを昇温することができる。このため、エンジン2の冷間始動時等のようにオイルの粘度が高い状態において、排気ガスの熱によってオイルの暖機を早期に行うことができ、オイルの粘度を潤滑部位の潤滑に適したものにできる。
また、図8に示すように、車両1の走行時において、車両1の前方からエンジン2に流れる走行風Fを、走行風F3で示すように排気管7と第1のオイルパン部31との間に流すことができる。これにより、エンジン2が高温状態となり、オイルの粘度が低くなる(オイルがサラサラになる)状態において、走行風F3によって排気管7とオイルパン5の下方との間に断熱層を形成できる。
また、本実施例のオイルパン5は、第1のオイルストレーナ部34に対して前側の第1のオイルパン部31の底壁31Aに第1の膨出部31Fを有する。第1の膨出部31Fは、第1のオイルパン部31の底壁31Aから上方に膨れ出ており、第1の膨出部31Fの底壁31Aは、第1のオイルパン部31の前壁31Bから後方に向かって下方に傾斜し、傾斜方向の後端部31fが第1のオイルストレーナ部34に連結されている。
さらに、排気管7は、第1の膨出部31Fの下方を通過するように第1のオイルパン部31の下方に設置されている。
これにより、図5、図8に示すように、車両1の走行時に車両1の前方からエンジン2に流れる走行風Fを、走行風F3で示すように、第1の膨出部31Fに沿って排気管7と第1のオイルパン部31との間に流すことができる。
このため、排気管7と第1の膨出部31Fとの間に走行風F3による断熱層を容易に形成できる。したがって、排気管7を流れる高温の排気ガスの熱によって、オイルパン5の内部のオイルが過度に昇温されること防止でき、走行風F3によってオイルをより効果的に冷却できる。この結果、オイルの粘度が低くなることをより効果的に防止でき、オイルの粘度を潤滑部位の潤滑に適したものにできる。
また、本実施例のオイルパン5によれば、第1の膨出部31Fは、第1のオイルパン部31の前壁31Bから後方の第1のオイルストレーナ部34に向かって車幅方向の間隔L3が狭く形成されている。
これにより、図5に示すように、第1の膨出部31Fの間隔L4から間隔L3に沿って流れる走行風F3の流速を間隔L4よりも狭い間隔L3によって速くして、第1の膨出部31Fに沿って車両1の前方から後方に走行風F3を抜け易くできる。
このため、流速の速い走行風によってオイルパン5の内部のオイルをより効果的に冷却でき、オイルの粘度が低くなることをより効果的に防止できる。
また、本実施例のオイルパン5によれば、第2のオイルパン部32の前壁32Bに傾斜面32tが形成されており、傾斜面32tは、第2のオイルパン部32の前壁32Bの車幅方向の右端部32bから湾曲部33に向かって後方に傾斜している。
これにより、図5に示すように、車両1の前方からエンジン2に流れる走行風Fを、走行風F1に示すように傾斜面32tに沿って第1の膨出部31Fに円滑に案内することができる。このため、車両1の前方から取り入れられる走行風Fを、第1の膨出部31Fに沿って排気管7と第1のオイルパン部31との間に容易に流すことができる。
この結果、排気管7を流れる高温の排気ガスの熱によって、オイルパン5の内部のオイルが過度に昇温されることを防止でき、走行風F3によってオイルをより効果的に冷却できる。
また、傾斜面32tは、第2のオイルパン部32の前壁32Bの車幅方向の右端部32bから湾曲部33に向かって後方に傾斜しているので、第2のオイルパン部32の車幅方向および車両1の前後方向の断面係数を小さくできる。このため、第2のオイルパン部32の剛性を向上でき、変速機6の振動によってオイルパン5が変形することをより効果的に抑制できる。
また、本実施例のオイルパン5は、車幅方向において第1の膨出部31Fと傾斜面32tとの間に第2の膨出部32Fを有する。第2の膨出部32Fは、第2のオイルパン部32の前壁32Bの上部32uから湾曲部33に向かって延びるように、第2のオイルパン部32の底壁32Aから上方に膨れ出ている。
これにより、車両1の前方からエンジン2に流れる走行風Fを、走行風F1に示すように傾斜面32tに沿って案内した後、走行風F2に示すように、第2の膨出部32Fによって第1の膨出部31Fに円滑に案内することができる(図5、図7参照)。
また、図7に示すように、車両1の前方から取り入れられた走行風Fを、走行風F4で示すように、第2のオイルパン部32の前壁32Bから第2の膨出部32Fに沿って湾曲部33に円滑に案内することができる。
また、本実施例のオイルパン5において、図9、図10に示すように、第2のオイルストレーナ部35にリブ35Bを設けるとともに、湾曲部33にねじ溝が形成されるボス部33Aを設け、ボルト43によってリブ35Bをボス部33Aに締結してもよい。本実施例のボス部31Eは、本発明の第1のボス部を構成し、ボス部33Aは、本発明の第2のボス部を構成する。
このようにすれば、湾曲部33と第2のオイルストレーナ部35とを連結することができ、湾曲部33の剛性をより効果的に高めることができる。このため、変速機6の振動によって第1のオイルパン部31が湾曲部33を起点に変形することをより効果的に抑制できる。
なお、本実施例のオイルパン5は、第1のオイルパン部31に変速機6が連結されているが、これとは逆に第2のオイルパン部32に変速機6が連結されていてもよい。
本発明の実施例を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正および等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
1...車両、2...エンジン(内燃機関)、3...シリンダブロック、3a...回転中心軸(クランクシャフトの回転中心軸)、4...シリンダヘッド、5...オイルパン、6...変速機、7...排気管、31...第1のオイルパン部、31A...底壁(第1のオイルパン部の底壁)、31B...前壁(第1のオイルパン部の前壁)、31C...側壁(第1のオイルパン部の側壁)、31E...ボス部(第1のボス部)、31e...ねじ溝(締結部)、31F...第1の膨出部(膨出部)、31f...後端部(膨出部の後端部)、32...第2のオイルパン部、32A...底壁(第2のオイルパン部の底壁)、32B...前壁(第2のオイルパン部の前壁)、32F...第2の膨出部(膨出部)、32b...右端部(傾斜部の車両の幅方向端部)、32f...底壁(第2の膨出部の底壁)、32t...傾斜面、32u...上部(第2のオイルパン部の前壁の上部)、33...湾曲部、33A...ボス部(第2のボス部)、34...第1のオイルストレーナ部、35...第2のオイルストレーナ部

Claims (10)

  1. 変速機が連結されるシリンダブロックを有し、かつクランクシャフトの回転中心軸が車両の幅方向に向くように前記車両に設置された内燃機関に設けられ、前記シリンダブロックの下部と前記変速機とに連結されるオイルパンであって、
    第1のオイルパン部と、前記第1のオイルパン部よりも深さが深くなるように前記第1のオイルパン部の底壁よりも下方に位置する底壁を有する第2のオイルパン部と、前記第1のオイルパン部の底壁から前記第2のオイルパン部の底壁に向かって湾曲する湾曲部とを有し、
    前記第1のオイルパン部と一体にオイルストレーナ部が形成されており、前記オイルストレーナ部は、前記第1のオイルパン部の側壁から前記第1のオイルパン部の底壁に沿って前記クランクシャフトの回転中心軸方向に延びていることを特徴とするオイルパン。
  2. 前記内燃機関が、前記シリンダブロックの上部に設けられたシリンダヘッドと、前記シリンダヘッドから前記シリンダブロックの前方を通り、前記オイルパンの下方から前記内燃機関の後方に延びる排気管とを有し、
    前記排気管は、車両の幅方向において前記湾曲部に対向するようにして前記第1のオイルパン部の下方を通過することを特徴とする請求項1に記載のオイルパン。
  3. 前記オイルパンは、前記オイルストレーナ部に対して前側の前記第1のオイルパン部の底壁に膨出部を有し、
    前記膨出部は、前記第1のオイルパン部の底壁から上方に膨れ出ており、
    前記膨出部の底壁は、前記第1のオイルパン部の前壁から後方に向かって下方に傾斜し、傾斜方向の後端部が前記オイルストレーナ部に連結されており、
    前記膨出部の下方を前記排気管が通過することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のオイルパン。
  4. 前記膨出部は、前記第1のオイルパン部の前壁から後方の前記オイルストレーナ部に向かって車両の幅方向の間隔が狭く形成されていることを特徴とする請求項3に記載のオイルパン。
  5. 前記第2のオイルパン部の前壁に傾斜面が形成されており、
    前記傾斜面は、前記第2のオイルパン部の前壁の車両の幅方向端部から前記湾曲部に向かって後方に傾斜することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のオイルパン。
  6. 前記オイルストレーナを第1のオイルストレーナとした場合に、前記第2のオイルパン部に、前記第1のオイルストレーナ部の末端部から前記第2のオイルパン部の底壁に向かって延びる第2のオイルストレーナ部が設けられており、
    前記第1のオイルストレーナ部の末端部に、前記第2のオイルストレーナの先端部が嵌合するボス部が形成されており、
    前記ボス部は、少なくとも前記第1のオイルパン部の底壁から前記湾曲部に繋がる位置に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれ1項に記載のオイルパン。
  7. 前記膨出部を第1の膨出部とした場合に、前記オイルパンは、車両の幅方向において前記第1の膨出部と前記傾斜面との間に第2の膨出部を有し、
    前記第2の膨出部は、前記第2のオイルパン部の前壁の上部から前記湾曲部に向かって延びるように、前記第2のオイルパン部の底壁から上方に膨れ出ていることを特徴とする請求項3から請求項6のいずれか1項に記載のオイルパン。
  8. 前記ボス部は、前記第1のオイルストレーナ部の軸線方向の寸法に対して、前記第1のオイルストレーナ部の軸線方向と直交する方向の寸法が大きい形状に形成されており、
    前記ボス部は、前記第2のオイルストレーナ部の先端部が締結される締結部を有することを特徴とする請求項6または請求項7に記載のオイルパン。
  9. 前記第2のオイルストレーナ部は、前記湾曲部に沿って延びていることを特徴とする請求項6から請求項8のいずれか1項に記載のオイルパン。
  10. 前記ボス部を第1のボス部とした場合に、前記湾曲部に前記第2のオイルストレーナ部が締結される第2のボス部が形成されていることを特徴とする請求項6から請求項9のいずれか1項に記載のオイルパン。
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