JP2018119411A - Pcvホース接続構造 - Google Patents

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幸男 岩爪
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奈穂子 武部
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Hiroyuki Mori
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Abstract

【課題】ホース抜けを招く不適切なかたちでPCVホースが接続されることを抑制することのできるPCVホース締結構造を提供する。【解決手段】ブローバイガス換気用のPCVホース37を吸気配管38に接続するPCVホース接続構造において、カシメクランプ49によりPCVホース37に脱着不能に接続され、且つPCVホース37及び吸気配管38を連通する通孔を有した継手41を、ボルト45による締結を通じて吸気配管38に接続するようにした。【選択図】図7

Description

本発明は、クランクケース換気用のPCV(positive crankcase ventilation)ホースを吸気配管に接続するPCVホース接続構造に関する。
車載等のエンジンでは、運転中に、ピストンとシリンダとの隙間を通じて燃焼室からクランクケースに漏出した燃焼ガス(ブローバイガス)の換気を行っている。ブローバイガスの換気は、吸気配管又はエンジンの外部から空気をクランクケースに取り込むとともに、ブローバイガスを含んだクランクケース内の空気を吸気配管内に吸引することで行われる。こうしたクランクケースの換気を行うエンジンの吸気配管には、吸気配管からクランクケースに送る空気、或いはクランクケースから吸気配管に吸引するブローバイガスを含んだ空気を流すPCVホースが接続されている。
一般に、上記のような吸気配管へのPCVホースの接続構造は、吸気配管に設けられたホース差込口にPCVホースの端部を差し込むとともに、PCVホースにおけるホース差込口に差し込まれた部分をクランプにより外側から締付けて抜け止めするものとなっている(特許文献1など)。PCVホースは、エンジンの修理、点検時に吸気配管から取り外すことがあるため、上記クランプには、取り外し後も再使用可能なクリップ式やネジ止め式のクランプが採用されている。
実開平03−017215号公報
PCVホースはホース差込口に差し込んだだけでも一応は固定される。そのため、修理、点検後のPCVホースの再接続時にクランプを付け忘れてしまい、後にPCVホースが差込口から外れてしまう虞がある。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、ホース抜けを招く不適切なかたちでPCVホースが接続されることを抑制することのできるPCVホース締結構造を提供することにある。
上記課題を解決するPCVホース接続構造は、ブローバイガス換気用のPCVホースを吸気配管に接続するものであり、PCVホースと吸気配管とを繋ぎ、且つPCVホース及び吸気配管を連通する通孔を有した継手であって、ボルト締結により吸気配管に接続されるとともに、脱着不能にPCVホースに接続されている継手を備えている。
上記のように構成されたPCVホース接続構造においてPCVホースは、継手に脱着不能に接続されている。なお、ここでの脱着不能な接続とは、一旦取り外すと、取り外した状態のままでは再使用できず、交換や修繕が必要な部品が存在することを言う。これに対して、継手と吸気配管とは、ボルト締結により脱着可能に接続されている。
こうしたPCVホース接続構造では、エンジンの修理や点検のための吸気配管からのPCVホースの取り外しは、PCVホースが繋がったままの継手を、吸気配管から取り外すことで行われる。そして、修理、点検後の吸気配管への継手の再接続は、ボルトの締結により行うことになる。こうした場合、ボルトを締結するための穴にボルトが取り付けられていないことがひと目で分かるため、吸気配管への継手の再接続時におけるボルトの締結忘れに気付きやすい。そのため、ホース抜けを招く不適切なかたちでPCVホースが接続され難くなる。
なお、上記PCVホース接続構造における継手へのPCVホースの脱着不能な接続は、例えば、継手に、PCVホースの端部が外挿されるホース差込口を設け、PCVホースにおけるホース差込口に外挿された部分を、カシメにより外側から締付けるカシメクランプを用いて行うことができる。
ところで、上述したようなホース差込口への抜き差しによりPCVホースを脱着する従来のPCVホース接続構造では、ホース差込口からのPCVホースの脱離の検出が困難となっていた。すなわち、ホース差込口には、吸気配管とPCVホースとを連通する通孔が設けられており、PCVホースが脱離した際には、この通孔を通じて吸気配管から吸気が漏出する。こうした通孔の大きさは、ホース差込口に差し込まれるPCVホースの内径よりも小さいため、このとき漏出する吸気の量は限られたものとなる。そして、その吸気の漏出がエンジンの運転状態に与える影響も限られることから、エンジンの運転状態からのPCVホースの脱離の検出は困難となっている。
これに対して、上記PCVホース接続構造において、内外を連通する取付孔を吸気配管に設けるとともに、その取付孔に差し込まれる取付孔差込口を継手に設けるようにすれば、吸気配管からの継手の脱離を比較的容易に検出できるようになる。すなわち、こうした場合には、吸気配管から継手が脱離すると、吸気配管を流れる吸気が取付孔を通じて外部に漏れ出るようになる。取付孔の大きさは少なくとも、継手内部に形成された通孔よりも大きいものとなる。そのため、こうした取付孔からの継手の脱離時には、上記従来のPCVホース接続構造におけるPCVホースの脱離時よりも多くの吸気が吸気配管から漏出することになる。そして、そうした吸気の漏出がエンジンの運転状態に与える影響も大きくなるため、吸気配管からの継手の脱離を、エンジンの運転状態から比較的容易に検出できるようになる。
なお、取付孔を円孔とした場合、取付孔差込口を取付孔に差し込んだときの、取付孔の円孔中心軸回りにおける継手の向きが一意に定まらないため、吸気配管に設けられたネジ穴と継手に設けられたボルト孔との位置合わせが必要となる。これに対しては、継手が、吸気配管の外壁と当接し、且つボルトを通すボルト孔が設けられたフランジを備えており、且つフランジにおける上記外壁との接触面、及び同外壁におけるフランジとの接触面にそれぞれ、上記円孔の中心軸に円心を有した円に交差する面にて互いに当接する回り止め部を設けるようにするとよい。こうした場合、継手のフランジ及び吸気配管の外壁の回り止め部が互いに当接することで、円孔の中心軸回りにおける継手の向きが一意に定まるようになる。そのため、ネジ穴、ボルト孔の位置合わせが、ひいては吸気配管への継手の接続作業が容易となる。
PCVホース接続構造の一実施形態が適用されるエンジンの構成を模式的に示す図。 上記エンジンにおけるPCVホース設置部分の平面図。 PCVホース接続構造の構成部材である継手の平面図。 同継手の側面図。 同継手の底面図。 図2の6−6線に対応する部分のPCVホース接続構造の断面図。 PCVホース接続構造の分解斜視図。
以下、PCVホース接続構造の一実施形態を、図1〜図7を参照して詳細に説明する。
まず、図1を参照して、本実施形態のPCVホース接続構造が適用されたエンジン10の構成を説明する。同図に示すように、エンジン10は、ピストン11が配置されたシリンダ12を有するシリンダブロック13、同シリンダブロック13の上部に組み付けられたシリンダヘッド14、同シリンダヘッド14を上側から覆うヘッドカバー15、及びシリンダブロック13を下側から覆うオイルパン16を備えている。そして、シリンダヘッド14とヘッドカバー15との間にはカムケース17が、シリンダブロック13とオイルパン16との間にはクランクケース18が、それぞれ区画形成されている。
同エンジン10において、シリンダ12におけるピストン11の上面からシリンダヘッド14の下面までの空間は、燃料を燃焼する燃焼室19となっている。燃焼室19には、同燃焼室19に導入する吸気を流す吸気通路20と、燃焼室19で燃焼した排気を流す排気通路21と、が接続されている。
また、エンジン10は、過給機であるターボチャージャ22を備えている。ターボチャージャ22は、吸気通路20に設置されたコンプレッサ23と、排気通路21に設置されてコンプレッサ23と一体回転可能に連結されたタービン24と、を備えている。そして、ターボチャージャ22は、排気圧を受けて回転するタービン24によってコンプレッサ23を駆動することで、吸気を圧縮して過給を行うように構成されている。
なお、吸気通路20におけるコンプレッサ23よりも上流側の部分には、吸気を濾過するエアクリーナ25が配設されている。また、吸気通路20におけるコンプレッサ23よりも下流側の部分には、コンプレッサ23での圧縮により高温となった吸気を冷却するインタークーラ26と、燃焼室19に導入する吸気の流量を調整するための弁であるスロットルバルブ27と、が配設されている。
さらに、エンジン10には、ピストン11とシリンダ12との摺接面間を通って燃焼室19からクランクケース18に漏出した、未燃燃料やオイルミストを含むブローバイガスを換気するためのブローバイガス換気システムが設けられている。このエンジン10に設けられたブローバイガス換気システムは、大気をクランクケース18に取り込むとともに、クランクケース18内のガスを吸気中に吸入して、吸気と共に燃焼室19内で燃焼することで、ブローバイガスの外気への放出を防止している。
こうしたブローバイガス換気システムは、吸気通路20におけるエアクリーナ25とコンプレッサ23との間の部分とカムケース17とを連通する大気導入用のPCVホース28と、シリンダブロック13及びシリンダヘッド14の内部を通ってカムケース17とクランクケース18とを連通する大気導入路29とを備えている。そして、PCVホース28、カムケース17、及び大気導入路29によって、吸気通路20からクランクケース18に大気(吸気)を取り込む経路が形成されている。
また、ブローバイガス換気システムは、シリンダブロック13及びシリンダヘッド14の内部を通ってカムケース17とクランクケース18とを連通するブローバイガス排出路30と、カムケース17と吸気通路20におけるスロットルバルブ27よりも下流側の部分とを連通するPCV通路31と、備えている。ブローバイガス排出路30には、ブローバイガス中のオイルを分離するオイルセパレータ32が設けられている。また、PCV通路31には、ターボチャージャ22が過給を行っていないときの吸気通路20におけるスロットルバルブ27よりも下流側の部分に形成される吸気負圧が一定以上の大きさとなったときに開弁して、PCV通路31を通じたガス流通を許容するPCVバルブ33が設けられている。
さらに、ブローバイガス換気システムは、吸気通路20におけるコンプレッサ23よりも上流側の部分と、同吸気通路20におけるコンプレッサ23よりも下流側の部分とを繋ぐ吸気バイパス通路34を備えている。吸気バイパス通路34は、エゼクタ35、吸気導入路36、及びブローバイガス放出用のPCVホース37により構成されている。エゼクタ35は、吸気導入路36によって、吸気通路20におけるコンプレッサ23とインタークーラ26との間の部分に接続されており、またPCVホース37によって、吸気通路20におけるエアクリーナ25とコンプレッサ23との間の部分に接続されている。そして、エゼクタ35は、吸気バイパス通路34を流れる吸気により負圧を発生してカムケース17内のガスを吸引するポンプとして機能する。
なお、カムケース17にあって、大気導入用のPCVホース28、及び大気導入路29に繋がった部分と、ブローバイガス排出路30、PCV通路31、及びエゼクタ35に繋がった部分とは、完全に分断されてはいないものの、限定的にしかガスが流通しないようになっている。
以上のように構成されたブローバイガス換気システムは、下記のように動作する。なお、図1には、ブローバイガス換気システムでの吸気(大気)の流れの方向が実線矢印によって、ブローバイガスの流れの方向が点線矢印によって、それぞれ示されている。
ターボチャージャ22が過給を行っていない場合、吸気通路20におけるスロットルバルブ27よりも下流側の部分に吸気負圧が形成される。こうした吸気負圧が一定以上に大きくなると、PCVバルブ33が開いて、PCV通路31が連通する。これにより、カムケース17内のガスがPCV通路31を通じて吸気通路20に吸引される。カムケース17内のガスが吸引されると、ブローバイガス排出路30を通ってクランクケース18内のブローバイガスがカムケース17に引き込まれ、さらに、PCVホース28、カムケース17、及び大気導入路29を通って吸気通路20からクランクケース18に吸気が引き込まれる。その結果、クランクケース18内に漏出したブローバイガスが吸気通路20を流れる吸気中に放出されるようになる。なお、このときには、吸気通路20におけるコンプレッサ23の上流側の部分と下流側の部分とに吸気圧の差が殆ど生じないため、吸気バイパス通路34には殆ど吸気が流れない。
これに対して、ターボチャージャ22が過給を行っているときには、吸気通路20におけるスロットルバルブ27よりも下流側の部分に十分な大きさの吸気負圧が形成されずに、PCVバルブ33が閉じることがある。このときの吸気バイパス通路34には、過給により生じたコンプレッサ23前後の吸気圧差により吸気が流れる。その結果、エゼクタ35が負圧を発生してカムケース17内のガスを、ひいてはクランクケース18内のブローバイガスを吸引する。そして、エゼクタ35が吸引したブローバイガスは、吸気バイパス通路34を流れる吸気と共に吸気通路20を流れる吸気中に放出される。
さて、以上のように構成されたエンジン10の修理や点検に際しては、吸気通路20におけるエアクリーナ25とコンプレッサ23との間の部分に接続された2つのPCVホース28,37を脱着することがある。本実施形態のPCVホース接続構造は、これら2つのPCVホース28,37を、吸気通路20の上記部分に脱着可能に接続するための構造として具現されている。
図2に示すように、ヘッドカバー15の上面には、同ヘッドカバー15の側方に突出す円筒状の差込口39Aを有したコネクタ39が一体に設けられている。また、ヘッドカバー15の上面には、エゼクタ35が組み付けられている。そして、ヘッドカバー15の側方には、吸気通路20におけるエアクリーナ25とコンプレッサ23との間の部分を構成する樹脂製の吸気配管38が配設されている。
大気導入用のPCVホース28におけるカムケース17側の端部は、カシメクランプ46によるカシメ締結を通じて差込口39Aに接続されている。また、同PCVホース28における吸気配管38側の端部は、樹脂製の継手40を介して同吸気配管38に接続されている。継手40は、ボルト44によるボルト締結を通じて吸気配管38に、カシメクランプ47によるカシメ締結を通じてPCVホース28に、それぞれ接続されている。
これに対して、ブローバイガス放出用のPCVホース37におけるエゼクタ35側の端部は、カシメクランプ48によるカシメ締結を通じて同エゼクタ35に接続されている。また、同PCVホース37における吸気配管38側の端部は、樹脂製の継手41を介して同吸気配管38に接続されている。継手41は、ボルト45によるボルト締結を通じて吸気配管38に、カシメクランプ49によるカシメ締結を通じてPCVホース37に、それぞれ接続されている。
なお、吸気配管38には、大気導入用のPCVホース28が繋がった継手40を接続する継手接続部42と、ブローバイガス放出用のPCVホース37が繋がった継手41を接続する継手接続部43と、が設けられている。吸気配管38において、継手接続部42は、継手接続部43よりもエアクリーナ25に近い位置に、すなわち同吸気配管38における吸気通路20の上流側に設けられている。
図3は継手41の平面図を、図4は同継手41の側面図を、図5は同継手41の底面図を、それぞれ示している。なお、以下の説明では、図4の上方を継手41の上方とし、同図4の下方を継手41の下方とする。
これらの図に示されるように、継手41は、平板状のフランジ50と、フランジ50から斜め上方に突出した円筒状のホース差込口51と、フランジ50の下面56から下方に突出した円筒状の取付孔差込口52と、を備えている。また、継手41の内部には、ホース差込口51の先端から取付孔差込口52の先端へと抜ける通孔53が形成されている。なお、取付孔差込口52の外周には、Oリング58が取り付けられている。
フランジ50におけるホース差込口51及び取付孔差込口52が突出す位置から離れた位置には、同フランジ50を上下に貫通するボルト孔54が設けられている。フランジ50におけるボルト孔54の周囲の部分には、金属製のカラー55が埋め込まれている。
なお、大気導入用のPCVホース28が接続された継手40は、フランジ50からのホース差込口51の突出方向が異なる以外は、継手41と同じ構造となっている。
図6に、継手41における図2の6−6線に沿った断面に対応するPCVホース接続構造の断面構造を示す。なお、以下の説明では、同図6の上方を当該PCVホース接続構造の上方とし、同図6の下方を同接続構造の下方とする。
同図に示すように、吸気配管38における上記継手41が接続される部分には、上方に突出するように継手接続部43が設けられている。継手接続部43には、同継手接続部43の上面59に開口した取付孔60が設けられている。取付孔60は、上記取付孔差込口52とほぼ同径の円孔とされており、吸気配管38の内外を連通している。なお、取付孔60が開口した、継手接続部42の上面59は、吸気配管38の外壁の一部となっている。
さらに、継手接続部43における取付孔60から離れた位置には、ネジインサート61が埋め込まれており、このネジインサート61の内周は、ボルト45を締結するネジ穴62となっている。
こうした継手接続部43に対して継手41は、取付孔差込口52が取付孔60に差し込まれた状態で接続されている。また、継手41は、段差面57を有したフランジ50の下面56が、同じく段差面63を有した継手接続部43の上面59に接触した状態で同継手接続部43に接続されている。そして、継手41は、ボルト孔54を通してネジ穴62にネジ止めされたボルト45により、継手接続部43に締結されている。
なお、継手40が接続された継手接続部42の構成は、こうした継手接続部43の構成と基本的に同じとなっている。
以上のように構成された本実施形態のPCVホース接続構造では、PCVホース28,37は、PCVホース28,37及び吸気配管38を連通する通孔53を有した継手40,41を介して吸気配管38に接続されている。
また、継手40,41は、カシメクランプ47,49によるカシメ締結を通じてPCVホース28,37に接続されている。すなわち、継手40,41には、PCVホース28,37の端部が外挿されるホース差込口51が設けられており、PCVホース28,37におけるホース差込口51に外挿された部分をカシメクランプ47,49により外側から締付けることで、継手40,41にPCVホース28,37が接続されている。こうした場合、継手40,41に接続したPCVホース28,37を同継手40,41から取り外すと、カシメクランプ47,49を交換しなければ、再接続できなくなる。このように、継手40,41は、実質的に脱着不能にPCVホース28,37が接続されている。
これに対して、継手40,41は、ボルト44,45によるボルト締結を通じて吸気配管38に接続されている。そのため、継手40,41は、吸気配管38に対しては、部品を交換したり、修繕したりせずとも、脱着可能となっている。
図7に、エンジン10の修理、点検時に際しての吸気配管38に対するPCVホース37の脱着の態様を示す。同図に示すように、吸気配管38からのPCVホース37の取り外しは、PCVホース37が繋がったままの継手41を、ネジ穴62からボルト45を抜いて、吸気配管38から取り外すことで行われる。また、吸気配管38へのPCVホース37の再接続は、継手41にPCVホース37が繋がったまま、継手41の取付孔差込口52を取付孔60に差し込んだ上で、ボルト孔54を通してネジ穴62にボルト45を締結することで行われる。なお、もう一つのPCVホース28の吸気配管38への脱着も、これと同様に行われる。
こうした場合、ボルト44,45を締結するための穴(ボルト孔54,ネジ穴62)にボルト44,45が取り付けられていないことがひと目で分かる。そのため、吸気配管38への継手40,41の再接続時におけるボルト44,45の締結忘れに気付きやすい。そのため、ホース抜けを招く不適切なかたちでPCVホース28,37が接続され難くなる。
ところで、上述したようなホース差込口への抜き差しによりPCVホースを脱着する従来のPCVホース接続構造では、ホース差込口からのPCVホースの脱離の検出が困難となっていた。すなわち、ホース差込口には、吸気配管とPCVホースとを連通する通孔が設けられており、PCVホースが脱離した際には、この通孔を通じて吸気配管から吸気が漏出する。こうした通孔の大きさは、ホース差込口に差し込まれるPCVホースの内径よりも小さいため、このとき漏出する吸気の量は限られたものとなる。そして、その吸気の漏出がエンジンの運転状態に与える影響も限られることから、エンジンの運転状態からのPCVホースの脱離の検出は困難となっている。
これに対して、本実施形態のPCVホース接続構造では、内外を連通する取付孔60が吸気配管38に設けられている。そして、継手40,41は、同継手40,41に設けられた取付孔差込口52が取付孔60に差し込まれた状態で、吸気配管38に接続されている。こうした場合、ボルト44,45の締結忘れ等のため、継手40,41が吸気配管38から脱離すると、吸気配管38を流れる吸気が取付孔60通じて外部に漏れ出るようになる。取付孔60の大きさは少なくとも、継手40,41の内部に形成された通孔53よりも大きいものとなる。そのため、こうした取付孔60からの継手40,41の脱離時には、上記従来のPCVホース接続構造におけるPCVホースの脱離時よりも多くの吸気が吸気配管38から漏出することになる。そして、そうした吸気の漏出がエンジン10の運転状態に与える影響も大きくなる。そのため、吸気配管38からの継手40,41の脱離を、エンジン10の運転状態から比較的容易に検出できるようになる。
なお、こうした継手40,41の脱離の検出は、例えば次のように行うことができる。エンジン10では、吸気通路20における継手接続部42,43よりも上流側の部分に設置されたエアフローメータにより同吸気通路20の吸気流量を検出し、その吸気流量の検出値に基づき、同エンジン10の燃料噴射量を決定している。こうしたエンジン10において継手40,41が脱離すると、取付孔60を通じて吸気配管38の内外を空気が流通するようになる。そしてその結果、燃焼室19に流入する吸気の流量(シリンダ流入空気量)とエアフローメータによる吸気流量の検出値とが一致しなくなり、吸気流量の検出値に基づき決定された燃料噴射量に過不足が生じるため、空燃比が目標空燃比からずれてしまう。よって、目標空燃比からの空燃比のずれから継手40,41の脱離を検出することが可能である。
なお、本実施形態のPCVホース接続構造では、継手40,41の取付孔差込口52を差し込む吸気配管38の取付孔60が円孔とされている。こうした場合、取付孔差込口52を取付孔60に差し込んだときの、同取付孔60の円孔中心軸回りにおける継手40,41の向きが一意に定まらないことになる。そのため、吸気配管38への継手40,41の再接続時には、吸気配管38のネジ穴62に対する継手40,41のボルト孔54の位置合わせが必要となり、その分、接続作業に手間がかかってしまう。これに対して、本実施形態では、以下の構成とすることで、再接続時のネジ穴62に対するボルト孔54の位置合わせを容易としている。
すなわち、図4,5,6に示すように、本実施形態のPCVホース接続構造では、継手40,41のフランジ50の下面56におけるボルト孔54と取付孔差込口52との間の部分に段差を設けており、下面56におけるボルト孔54の周囲の部分は、同下面56における取付孔差込口52の周囲の部分よりも上方に位置している。そのため、フランジ50の下面56には、段差を形成する段差面57が設けられている。この段差面57は、円筒状をなした取付孔差込口52の円筒中心軸に円心を有した円Cに交差する平面とされている(図5参照)。
また、継手接続部42,43の上面59における取付孔60とネジ穴62との間の部分には段差が設けられており、同上面59におけるネジ穴62の周囲の部分は、同上面59における取付孔60の周囲の部分よりも上方に位置している。そのため、継手接続部43の上面59には、段差を形成する段差面63が設けられている。この段差面63は、取付孔60の円孔中心軸に円心を有した円に交差する平面とされており、継手40,41が接続されたときに段差面57と当接するようになっている。
継手40,41の接続に際しては、段差面57,63同士が互いに当接することで、継手40,41の回り止めがなされて、取付孔60の円孔中心軸回りにおける継手40,41の向きが一意に定まるようになる。そしてその結果、ネジ穴62へのボルト孔54の位置合わせが、ひいては吸気配管38への継手40,41の接続作業が容易となる。すなわち、本実施形態では、段差面57,63が、継手40,41の回り止めを行う回り止め部となっている。
なお、本実施形態では、取付孔差込口52の外周に設けられたOリング58により、継手40,41と吸気配管38との接触面間をシールする軸シール構造を採用している。これに対して、フランジ50の下面56と継手接続部42,43の上面59との間に板状のガスケットを介設して上記接触面間をシールする面シール構造を採用することも考えられる。しかしながら、そうした場合には、シール面圧の偏りによるシール性の低下を避けるため、各継手40,41の締結に複数のボルト44,45が必要となってしまう。その点、上記のような軸シール構造とすれば、各継手40,41を単一のボルト44,45で締結しても、シール性を確保することができ、部品点数の削減や継手40,41の小型化が可能となる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施することもできる。
・上記実施形態では、PCVホース28,37と継手40,41とをカシメ締結により脱離不能に接続するようにしていた。これに代えて、PCVホース28,37と継手40,41との接続を、溶着や接着により行うようにしてもよい。
・取付孔差込口52を取付孔60に差し込んだときの継手40,41の回り止めを行う段差面57,63の形状を適宜変更してもよい。要は、フランジ50の下面56及び継手接続部43の上面59にそれぞれ設けられて、取付孔60の円孔の中心軸に円心を有した円に交差する面にて互いに当接する面であれば、上記回り止めを行う回り止め部として機能する。
・取付孔60を円孔以外の形状としてもよい。そうした場合、上記回り止め部が設けられていなくても、吸気配管38への継手40,41の接続に際してのネジ穴62とボルト孔54との位置合わせが不要となることがある。
・継手40,41と吸気配管38との接触面間のシール構造として、上述したような面シール構造を採用してもよい。
・カムケース17と吸気通路20におけるスロットルバルブ27よりも下流側のぶ部分とを繋ぐPCV通路31をホースにより構成した場合、そうしたホースの接続構造として上記実施形態のPCVホース接続構造を採用するようにしてもよい。
10…エンジン、11…ピストン、12…シリンダ、13…シリンダブロック、14…シリンダヘッド、15…ヘッドカバー、16…オイルパン、17…カムケース、18…クランクケース、19…燃焼室、20…吸気通路、21…排気通路、22…ターボチャージャ、23…コンプレッサ、24…タービン、25…エアクリーナ、26…インタークーラ、27…スロットルバルブ、28…(大気導入用の)PCVホース、29…大気導入路、30…ブローバイガス排出路、31…PCV通路、32…オイルセパレータ、33…PCVバルブ、34…吸気バイパス通路、35…エゼクタ、36…吸気導入路、37…(ブローバイガス放出用の)PCVホース、38…吸気配管、39…コネクタ、39A…差込口、40,41…継手、42,43…継手接続部、44,45…ボルト、46〜49…カシメクランプ、50…フランジ、51…ホース差込口、52…取付孔差込口、53…通孔、54…ボルト孔、55…カラー、56…下面(フランジ50における吸気配管38の外壁との接触面)、57,63…段差面(回り止め部)、58…Oリング、59…上面(吸気配管38の外壁におけるフランジ50との接触面)、60…取付孔、61…ネジインサート、62…ネジ穴。

Claims (4)

  1. ブローバイガス換気用のPCVホースを吸気配管に接続するPCVホース接続構造であって、
    前記PCVホースと前記吸気配管とを繋ぎ、且つ前記PCVホース及び前記吸気配管を連通する通孔を有した継手であって、ボルト締結により前記吸気配管に接続されるとともに、脱着不能に前記PCVホースに接続されている継手を備える
    PCVホース接続構造。
  2. 前記継手には、前記PCVホースの端部が外挿されるホース差込口が設けられており、
    前記PCVホースは、同PCVホースにおける前記ホース差込口に外挿された部分をカシメにより外側から締付けるカシメクランプによって前記継手に接続されている
    請求項1に記載のPCVホース接続構造。
  3. 前記吸気配管には、その内外を連通する取付孔が設けられており、
    前記継手には、前記取付孔に差し込まれる取付孔差込口が設けられている
    請求項1又は2に記載のPCVホース接続構造。
  4. 前記取付孔は、円孔とされており、
    前記継手は、前記吸気配管の外壁と当接し、且つ前記ボルトを通すボルト孔が設けられたフランジを備えており、
    前記フランジにおける前記外壁との接触面、及び前記外壁における前記フランジとの接触面にはそれぞれ、前記円孔の中心軸に円心を有した円に交差する面にて互いに当接する回り止め部が設けられている
    請求項3に記載のPCVホース接続構造。
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