JP2018118368A - 打込機 - Google Patents

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良紀 青木
Yoshiki Aoki
良紀 青木
坂井 正登
Masato Sakai
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Abstract

【課題】排気口付近の温度が低下することを抑制する打込機を提供する。【解決手段】打込機は、ドライバブレードを駆動する駆動機構を収容するシリンダケースと、作業者が把持するハンドルと、ドライバブレードによる止具の打ち出しに伴って圧縮空気が排出される排気口と、を備え、シリンダケースには酸化防止用の塗装が施されており、酸化防止用の塗装は、第1層に黒色系顔料の塗料、第2層に粒子厚みが0.05μm以下であるシート状高輝度顔料が含有されたメッキ調色塗料を使用し、前記第1層の上に前記第2層がある構成である。【選択図】図4

Description

本発明は、打込み後に圧縮空気が排出される排気口を備えた打込機に関するものである。
釘や木ねじ等の止具を対象物である被打込材に打ち込むために打込機が使用される。打込機は、打撃子であるドライバブレードを駆動する駆動機構が収容されるシリンダケースと、止具を収容するマガジンとを備え、シリンダケースの先端部にはマガジン内の止具が供給されるノーズ部が設けられている。シリンダケース内にはシリンダが組み込まれ、シリンダ内に軸方向に往復動自在に装着されたピストンにはドライバブレードが設けられている。シリンダケースの上端側にはハンドルが設けられており、打込機はハンドルを把持する作業者により打込操作が行われる。ハンドル内には圧縮空気が充填される蓄圧室が設けられており、ドライバブレードは圧縮空気により駆動される。
作業者により打込操作を行うときにはトリガが操作される。トリガの操作によりトリガバルブが作動して、蓄圧室内の圧縮空気がシリンダに供給されてドライバブレードが止具を打ち出す方向に駆動される。打込機が被打込材に押し付けられたときにのみトリガバルブの作動を可能とし、被打込材に押し付けられていないときにトリガを操作してもトリガバルブが操作されないようにするために、打込機には作動停止機構が設けられている。作動停止機構はプッシュレバーを有し、プッシュレバーの先端部はノーズ部の先端から吐出しており、突き当て部材を構成している。突き当て部材である先端部が被打込材に突き当てられると、プッシュレバーはノーズ部に対して後退する方向に駆動される。プッシュレバーは、トリガによってトリガバルブを作動可能位置と作動不可能位置とに作動するプランジャに連結されている。
特許文献1には、排気口壁の外周に常に大気中と接する表面を有する複数のフインを前記排気口壁と一体に設けた釘打機が記載されている。
実開平01−023370号公報
木材等の被打込材に止具を打ち込む際には、打込に使用した圧縮空気を排気口から排出する。排出された圧縮空気は、大気圧との圧力差により急激に減圧する。この圧縮空気の急激な減圧によって排気口周辺が結露、凍結することがあった。排気口が凍結することで打込機内の圧縮空気が十分に排気されず、ピストンの元の位置への復帰が不十分となり、止具が打ち出されないことがあった。
本発明の目的は、排気口周辺の温度低下を抑制することでピストンを規定の位置に復帰させ、常に安定した打ち込みが実現できる打込機を提供することにある。
本発明の打込機は、ドライバブレードを駆動する駆動機構を収容するシリンダケースと、作業者が把持するハンドルと、ドライバブレードによる止具の打ち出しに伴って圧縮空気が排出される排気口と、を備えた打込機であって、打込機には酸化防止用の塗装が施されており、酸化防止用の塗装は、第1層に黒色系顔料の塗料、第2層に粒子厚みが0.05μm以下であるシート状高輝度顔料が含有されたメッキ調色塗料を使用し、前記第1層の上に前記第2層がある構成とした。
打込機に使用された酸化防止用の塗装を黒色系顔料の塗料を使用した第1層、粒子厚みが0.05μm以下であるシート状高輝度顔料が含有されたメッキ調色塗料を使用した第2層で構成したことで、太陽光を熱エネルギーとして吸収し、排気口周辺を温めることで、圧縮空気の排気に伴う温度低下を抑制し、常にピストンが規定位置に復帰するようにしたことで、安定した打ち込みを実現し、打込機の作業性を向上させることができる。
打込機の外観を示す斜視図である。 図1に示された打込機の一部切欠き側面図である。 図2の一部拡大断面図である。 打込機に施されたメッキ調色塗装の断面図である。 太陽光下における打込機の温度上昇推移を示した図である。 一般的なメタリック塗装の断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1および図2に示されるように、打込機10は、筒形状のシリンダケース11と、シリンダケース11の基端部側にシリンダケース11に対して略直角方向に突出したハンドル12とを有している。シリンダケース11の基端部はヘッドカバー13により覆われており、シリンダケース11の先端部には先端カバー14が装着される。シリンダケース11、ハンドル12、ヘッドカバー13および先端カバー14により、打込機10の外殻を構成するハウジング15が形成される。
図2および図3に示されるように、先端カバー14にはノーズ部16が設けられており、ノーズ部の背面側には、止具の供給手段としてのマガジン17が設けられる。マガジン17は、止具としての釘(図示省略)を複数連結して並べられた状態で収容する。マガジン17には、長さや釘頭の形状等の異なる複数種類の止具を収容可能であり、マガジン17の内部では、シート連結釘または針金連結釘のいずれかが図示しないネイルホルダに装填され、先頭の釘から1本ずつ案内通路を介してノーズ部16に供給される。ノーズ部16は、マガジン17から供給された止具を射出方向に向けて案内する円形の孔により形成される案内通路16aを有し、案内通路16aの先端開口部は射出口18である。
マガジン17に収容することができる釘としては、スムース釘、スクリュー釘、リング釘などである。また、釘の頭部形状には、カップ状またはフロア状のものがある。釘の長さとしては、例えば25〜52mm程度の様々の長さの釘をマガジン17に装填できる。図示する打込機10においては、連結釘がロール状に巻かれた状態でマガジン17内を移動できる構造であるが、マガジン17の供給路を直線状に形成し、一列に連結された釘等の止具を装填する構造のマガジンを用いるようにしても良い。ノーズ部16の射出口18から射出される釘の姿勢を矯正するために、ノーズ部16にはガイド部材19がマガジン17の下方に位置させて揺動自在に装着される。
明細書においては、図2における下側をシリンダケース11の先端部とし、上側を基端部としており、シリンダケース11のうちハンドル12が取り付けられた側を背面側とする。
図3に示されるように、シリンダケース11内にはシリンダ21が装着され、シリンダ21内部にはピストン22が軸方向に往復動自在に配置される。ピストン22の先端面側には棒状のドライバブレード23がピストン22と一体に設けられており、ドライバブレード23はシリンダ21の中心軸状に配置される。ピストン22とドライバブレード23により止具を打ち出すための打撃子が構成され、シリンダ21とピストン22等により、ドライバブレード23を駆動する駆動機構が構成される。シリンダ21の内周面に摺動自在に接触するシール部材24がピストン22に装着され、シール部材24はピストン22の先端面と後端面との間をシールする。
ヘッドカバー13は、円筒形状のガイド部13aと、これよりも大径のガイド部13bとを有する。ガイド部13bに連なるように仕切り筒部13cが先端側に向けて吐出しており、仕切り筒部13cはシリンダケース11にシール部材を介して嵌合される。両方のガイド部13a、13bの間の環状スペースには、環状のメインバルブ25がシリンダ21の中心軸の方向に移動可能に配置される。メインバルブ25は、シリンダ21の基端部外側に取り付けられたバルブシート26に接触する位置と、これから離れる位置とに移動する。メインバルブ25とヘッドカバー13との間には、メインバルブ室27が区画され、メインバルブ室27には圧縮コイルばね等からなる弾性部材28が装着され、弾性部材28によりメインバルブ25にはバルブシート26に向かう方向のばね力が付勢される。
メインバルブ25とピストン22とにより加圧室31が区画され、加圧室31にはピストン22の後退限位置を規制するためのストッパ32が配置される。ヘッドカバー13の大径先端部13dと仕切り筒部13cとの間には排気室33が設けられ、メインバルブ25には加圧室31と排気室33とを連通させる排気ポート34が設けられている。図3に示されるように、メインバルブ25がバルブシート26に接触した位置になると、排気ポート34を介して加圧室31と排気室33とが連通状態となる。これにより、加圧室31内の圧縮空気は、排気室33に流れて排気室33から図示しない排気通路を通って排気口39から外部に排出される。一方、メインバルブ25がバルブシート26から離れる位置に移動すると、加圧室31と排気室33との連通が遮断される。ヘッドカバー13には、排気室33内の空気を手動により外部に排出するためのリリーフバルブ35が設けられる。
ハンドル12の内部には蓄圧室36が設けられ、図2に示されるように、給気プラグ37がハンドル12に設けられる。給気プラグ37には図示しないエアホースが着脱自在に接続され、エアホースにより空気圧縮機から供給される圧縮空気が蓄圧室36に充填される。蓄圧室36は、シリンダ21の基端部と仕切り筒部13cとの間に形成される給気スペース38に連通している。
ハンドル12の先端部には、ピストン22等から構成される駆動機構の動作を制御するためのトリガバルブ41が設けられている。トリガバルブ41の給排ポート40は破線で示される連通流路42によりメインバルブ室27に連通している。トリガバルブ41は外部に突出するバルブシャフト43を有し、バルブシャフト43には突出方向のばね力が付勢されている。バルブシャフト43が突出位置となると、蓄圧室36に連通するトリガ流路45と連通流路42とが連通され、蓄圧室36内の圧縮空気は、連通流路42を介してメインバルブ室27に供給される。これにより、バルブシャフト43が吐出位置となっているときには、メインバルブ25には、弾性部材28とメインバルブ室27の空気圧とにより、バルブシート26に向かう弾発力が加えられ、メインバルブ25はバルブシート26に押し付けられる。バルブシャフト43が後退移動すると、トリガ流路45と連通流路42との連通が遮断され、連通流路42は外部に連通される。これにより、メインバルブ室27の圧縮空気は外部に排出され、メインバルブ25の先端面に付勢される圧縮空気により、メインバルブ25はバルブシート26から離れて、蓄圧室36内の圧縮空気が加圧室31内に供給される。
トリガ46が支持軸47によりハウジング15に揺動自在に装着され、トリガ46にはトリガアーム48が支持軸49により揺動自在に装着される。ハウジング15には打撃許容機構50が設けられ、打撃許容機構50はトリガ46を操作したときに、トリガバルブ41の作動を許容する状態と、トリガ46を操作してもトリガバルブ41の作業を禁止する状態とに作動する。打撃許容機構50は、ハウジング15に取り付けられる支持部材51を有し、支持部材51にはプランジャ52がバルブシャフト43と平行な方向に軸方向に往復動自在に装着される。プランジャ52の端部に設けられたばね受け板53と、これに対向する支持部材51との間には、圧縮コイルばね等からなるプランジャ弾性部材54が装着され、このプランジャ弾性部材54によりプランジャ52にはトリガアーム48から離れる方向のばね力が付勢される。ばね受け板53は、ハウジング15に摺動自在に装着されるホルダ55に組み込まれ、ホルダ55には作動軸56が設けられる。
図3においては、プランジャ52がばね力に抗してトリガバルブ41に向けて突出してトリガアーム48の先端に当接した状態を示す。この突出位置は、トリガ46によるトリガバルブ41の作動を許容する打撃可能位置である。これに対し、プランジャ52がプランジャ弾性部材54のばね力によりトリガアーム48から離れると、プランジャ52は、トリガ46を操作してもトリガバルブ41の作業を禁止する打撃停止位置となる。打撃可能位置から打撃停止位置にプランジャ52が駆動されると、ホルダ55と作動軸56は図3に示される位置よりも図3において下方に移動する。
打撃許容機構50のプランジャ52が打撃可能位置となった状態のもとで、トリガ46が作業者により操作されると、トリガアーム48はプランジャ52に接触する部分を支点として、バルブシャフト43を図3において上方に押し上げ方向に駆動する。バルブシャフト43が駆動されると、バルブシャフト43がばね力に抗して駆動され、メインバルブ室27は連通流路42を介して外部と連通状態となり、メインバルブ室27内の圧縮空気は排出され、メインバルブ25はバルブシート26から離れる。これにより、蓄圧室36内の圧縮空気が加圧室31内に流入し、ピストン22が下死点に向かって一気に駆動される。先端カバー14にはダンパ57が設けられており、ダンパ57は合成ゴムを略円筒形状に成形したものであり、シリンダ21の先端部に入り込んでいる。ピストン22が下死点まで駆動されると、ダンパ57に衝突してピストン22の衝撃力が緩和される。
シリンダ21の軸方向中央部分には、径方向外方に突出するフランジ61が設けられる。フランジ61にはシール部材62が設けられ、シリンダ21とシリンダケース11との間の空間は、基端部側の給気スペース38と、先端側の戻し室63とに仕切られる。ピストン22とダンパ57との間でシリンダ21内に形成される内部室64は、シリンダ21に設けられた通気孔65により連通される。通気孔65は、フランジ61よりもシリンダ21の先端側に位置させて設けられている。通気孔65はシリンダ21の外周面に設けられたV字形状の凹溝66に開口しており、凹溝66には合成ゴム性のOリングからなる逆止弁67が設けられる。逆止弁67は、内部室64の空気圧により弾性変形して通気孔65を介して内部室64から戻し室63への空気の流れを許容し、逆方向の流れを阻止する。戻し室63内の圧縮空気は、内部室64内の空気によりピストン22を下死点から上死点に移動させるために利用される。シリンダ21の先端部には、内部室64と戻し室63とを常時連通させる通気孔68が設けられている。
図1および図2に示されるように、ノーズ部16には突き当て部材71が摺動自在に装着される。突き当て部材71は、プッシュレバー72の先端部に取り付けられ、プッシュレバー72の基端部に設けられた連結継手が作動軸56に連結される。プッシュレバー72は先端カバー14に摺動自在に保持される。このように、突き当て部材71とプランジャ52との間に配置されるプッシュレバー72により突き当て部材71の移動がプランジャ52に伝達される。突き当て部材71は、プッシュレバー72に対してねじ部材74により着脱自在であり、ノーズ部16の案内通路16aの射出口18に連通する開口が設けられた先端面70を有する。
作業者が打込機10により被打込材に止具を打ち込む際には、突き当て部材71が被打込材に突き当てられる。突き当て部材71が被打込材により押し付けられると、突き当て部材71はノーズ部16に案内されてノーズ部16の基端側に移動し、プッシュレバー72によりプランジャ52は、図3に示されるように、上方に突出してトリガアーム48と当接する位置、つまり打撃可能位置に駆動される。
プッシュレバー72には図3に示されるプランジャ弾性部材54のばね力がノーズ部16から吐出する方向に付勢されている。したがって、被打込材に止具を打ち込む際には、このばね力に抗して突き当て部材71が移動するように、打込機10に押し付け力を加える。これにより、プランジャ52は打撃可能位置に移動する。
プランジャ52が打撃可能位置となった状態のもとでは、トリガ46によりトリガバルブ41のバルブシャフト43を操作することができる。トリガ46が操作される前においては、蓄圧室36内の圧縮空気は連通流路42によりメインバルブ室27に供給され、メインバルブ25はバルブシート26に接触し、加圧室31内の圧縮空気は外部に排出され、図3に示されるように、ピストン22は上死点位置となっている。
プランジャ52が打撃可能位置のもとで、トリガ46が操作されると、トリガバルブ41を介してメインバルブ室27の圧縮空気が排出され、メインバルブ25がバルブシート26から離れる。これにより、蓄圧室36内の圧縮空気が加圧室31に供給されて、打撃子としてのピストン22とドライバブレード23は止具を打ち出す方向に駆動する。ドライバブレード23の移動にともなって、ピストン22が通気口65よりも先端側に移動すると、加圧室31の圧縮空気が通気口65を介して戻し室63に送られる。ピストン22が下死点まで駆動されると、ドライバブレード23はダンパ57に衝突して停止する。
ドライバブレード23が上死点から下死点に移動する一連の動作によって止具は被打込み材に打ち込まれる。
止具が被打込材に打ち込まれた後、トリガ46の操作を止めると、トリガバルブ41を介して蓄圧室36内の圧縮空気がメインバルブ室27に送られ、メインバルブ25がバルブシート26に接触した位置になり、排気ポート34を介して加圧室31と排気室33とが連通状態となる。これにより、加圧室31内の圧縮空気は、排気室33に流れて排気室33から図示しない排気通路を通って排気口39から外部に排出される。外部に排出された圧縮空気は急激に大気圧に戻るため、排気口39周辺の温度を下げる。この温度の低下に伴って排気口39が結露、凍結することがある。
加圧室31内の圧縮空気が排気口39から排出されるとともに、戻し室63に蓄えられた圧縮空気は通気口68から排出され、ピストン22を下死点から上死点に押し上げ、ピストン22を打ち込み動作前の状態に戻す。
本発明に関わる打込機10は、その表面に酸化防止用の塗装、特にメッキ調色塗装が施されている。
比較のため、一般的なシルバー色塗装を施した打込機100の塗装面の断面図を図6に示す。塗装面は、本体100と密着性を持たせた透明色のプライマーもしくは平滑性を持たせた灰色のサーフェーサーが施された下塗り層101、シルバー色のメタリック塗装が施された中塗り層102、透明クリアが塗布された上塗り層103で構成されている。各層の塗膜厚は10〜20μmである。
通常メタリック塗装に使用されるアルミニウム顔料粒子104は粒子厚み0.3μm〜5μm、粒径20〜30μmであり、粒子表面は凹凸形状をしている。アルミニウム顔料粒子104はその粒径の大きさと表面形状から塗装面内に薄く整列することができず、10μm以下の塗装厚みで塗装すると下地が透けまだらになってしまうため、10〜20μmの塗膜厚が必要となる。
周囲環境からの可視光84及び赤外光85は上塗り層103を透過したあと、中塗り層102に到達するが、中塗り層102に含まれるアルミニウム顔料粒子104に妨げられることでそのほとんどを反射し、積み重ねられたアルミニウム顔料粒子104の凹凸形状によりその反射方向の多くは一様に揃わない、すなわち乱反射する。この乱反射された可視光105によってメタリック色は表現される。ここで言うメタリック色とは光沢率が50〜70%のものである。入射した可視光84及び赤外光85はそのほとんどが反射し下塗り層101に到達しない。
本発明に関わるメッキ調色塗装を施した打込機10の塗装面の断面図を図4に示す。メッキ調色塗装として特に銀鏡塗装を施した。塗装面は、黒色が塗布された下塗り層80、シート状高輝度顔料83を2%程含んだ透明クリアが塗布された中塗り層81、透明クリアもしくは有彩色顔料をまぜた透明クリアが塗布された上塗り層82で構成されている。下塗り層80及び上塗り層の塗膜厚は10〜20μmであり、中塗り層81は0.5μm〜7μmである。
シート状高輝度顔料83は粒径5μm〜15μm、粒子厚み0.01〜0.05μm、粒子表面は平滑形状である。アルミニウム顔料粒子104に比べその粒子厚みは非常に小さく粒径も小さいため、粒子同士が重なり合った場合にも段差を形成しづらい。またシート状高輝度顔料83表面自体が平滑でもあるため段差の影響がほとんどない。
周囲環境からの可視光84及び赤外光85は上塗り層82を透過したあと、中塗り層81に到達し、中塗り層81に含まれるシート状高輝度顔料83に妨げられ反射する。メタリック塗装と異なり、シート状高輝度顔料83が中塗り層81内で略平滑に存在するため、入射した可視光84及び赤外光85は概ね一様な方向に反射する。この一様な反射光により金属のような光沢(金属光沢)が生まれる。ここで言う金属光沢とは光沢率が80〜100%のものである。この金属光沢感を高めるには粒子厚み0.01μmのシート状高輝度顔料を使用するのが望ましい。
また中塗り層81はメタリック塗装における中塗り層102に比べ非常に薄く、含まれるシート状高輝度顔料83の含有量も非常に少ないため、粒子間の隙間も多くあり、入射した可視光84及び赤外光85が下塗り層80に到達しやすい。下塗り層80に到達した可視光84及び赤外光85はその塗装色が黒色であるために吸収され熱エネルギーに変換される。可視光84をよく吸収するため、下塗り層80からの反射がほとんどなく、中塗り層81の反射光が目立つようになり、より金属光沢の質感が向上する。上塗り層82は無い方がより反射率を高められるが、中塗り層81が非常に薄く、シート状高輝度顔料83も薄いため、塗装はがれが起きやすくなるので、金属光沢という質感の保護のためにも上塗り層82は施したほうが良い。
図5はメタリック塗装を施した打込機87、メッキ調色塗装を施した打込機88の太陽光下における温度上昇の推移を表したグラフである。メッキ調色塗装を施した打込機88はメタリック塗装を施した打込機87に比べ温度上昇量が高く、吸温性が優れていることが分かる。
本発明に関わる打込機10は、シリンダーケース11及びハンドル12が金属製、例えばアルミニウムによって一体成形される。またその表面にメッキ調色塗装が施されておりシリンダケース11はメッキ調色塗装が露出している。ハンドル12は合成ゴム、例えば、エラストマにより覆われ、排気口周辺はヘッドカバー13により覆われている。
太陽光下に置かれた打込機10は、施されたメッキ調色塗装の吸温性により温度が上昇し、吸温された熱は金属製のシリンダケース11に速やかに伝達される。これにより、シリンダケース11に設けられた排気口39は温められ、打込作業時の圧縮空気の排気に伴う排気口39の温度低下を抑制できる。
シリンダケース11の表面はメッキ調色塗装に覆われているため吸収された熱はある程度保持される。シリンダケース11に蓄えられた熱は、一体に成形されたハンドル12に伝達される。ハンドル12はエラストマにより覆われており、ハンドル12表面からの熱の放射が、塗装面が外気に露出した状態よりも抑えられる。
ハンドル12には、蓄圧室36が存在する。打込機10に接続された図示しない空気圧縮機から供給された圧縮空気はその生成の過程で温められ、その温められた圧縮空気が蓄圧室36に蓄えられる。蓄圧室36に蓄えられた圧縮空気の熱は、ハンドル12が金属製であるため、その熱伝導率の高さによりハンドル12に伝わる。これに対し、ハンドル12はエラストマによって覆われているため、蓄圧室36の圧縮空気の熱は保温され、その温度は維持される。
ハンドル12はシリンダケース11からの熱と空気圧縮機からの熱を蓄える蓄熱部となる。これにより、一時的に打込機が太陽光から隠れる、または空気圧縮機からの圧縮空気の供給が止まった際であっても、ハンドル12に蓄えられた熱によって打込機10の温度低下を抑制することができる。また、打込機10の排気口39は合成ゴムで成形されたヘッドカバー13によって覆われているため、ヘッドカバー13が設けられた排気口39周辺は、ハンドル12と同様にシリンダケース11からの熱を蓄える蓄熱部を有し、排気口39の温度低下をさらに抑制できる。
打込機10に施されたメッキ調色塗装は、上塗り層82の透明クリアを、有彩色を微量に含む半透明クリアとすることによって、無彩色のメッキ調色だけではなく、金メッキ調色や銅メッキ調色、赤メッキ調色、紫メッキ調色等の有彩メッキ調色を表現できるため、排気口39の温度低下を抑制しつつデザイン性の高い打込機が提供できるようになる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、上述した打込機10は釘を被打込材に打ち込む打込機を示すが、止具としてねじを被打込材に打ち込む形態の打込機(ねじ打機)にも本発明を適用することができる。さらに、圧縮空気を使用する機器、例えば圧縮空気が排気されるコンプレッサにも本発明を適用することができる。
10…打込機、11…シリンダケース、12…ハンドル、13…ヘッドカバー、13a、13b…ガイド部、14…先端カバー、15…ハウジング、16…ノーズ部、17…マガジン、18…射出口、21…シリンダ、22…ピストン、23…ドライバブレード、25…メインバルブ、26…バルブシート、27…メインバルブ室、31…加圧室、32…ストッパ、33…排気室、34…排気ポート、36…蓄圧室、39…排気口、40…給排ポート、41…トリガバルブ、42…連通流路、43…バルブシャフト、45…トリガ流路、46…トリガ、48…トリガアーム、50…打撃許容機構、51…支持部材、52…プランジャ、54…プランジャ弾性部材、54a…第1のプランジャ弾性部材、54b…第2のプランジャ弾性部材、55…ホルダ、56…作動軸、63…戻し室、64…内部室、71…突き当て部材、71a…本体部、71b…突き当てスリーブ、72…プッシュレバー、80…下塗り層、81…中塗り層、82…上塗り層、83…シート状高輝度顔料、84…可視光、85…赤外光、104…アルミニウム顔料粒子。

Claims (8)

  1. ドライバブレードを駆動する駆動機構を収容するシリンダケースと、
    作業者が把持するハンドルと、
    前記ドライバブレードによる止具の打ち出しに伴って圧縮空気が排出される排気口と、
    を備えた打込機であって、
    前記打込機は酸化防止用の塗装が施されており、
    前記酸化防止用の塗装は、第1層に黒色系顔料の塗料、第2層に粒子厚みが0.05μm以下であるシート状高輝度顔料が含有されたメッキ調色塗料を使用し、前記第1層の上に前記第2層がある構成とされたことを特徴とする打込機。
  2. 前記第2層の厚さが0.5μmから7μmであることを特徴とする請求項1記載の打込機。
  3. 前記シート状高輝度顔料の粒径は15μm以下であることを特徴とする請求項1または2記載の打込機。
  4. 前記酸化防止用の塗装は前記シリンダケースに施されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の打込機。
  5. 前記シリンダケースと前記ハンドルは金属で一体に成形されていることを特徴とする請求項4記載の打込機。
  6. 前記ハンドルは合成ゴムにより覆われていることを特徴とする請求項5記載の打込機。
  7. 前記酸化防止用の塗装は銀鏡塗装であることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の打込機。
  8. 前記酸化防止用の塗装は、前記第2層の上に、透明クリア色、もしくは有彩色を微量に含む半透明クリア色からなる第3層が設けられていることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項記載の打込機。
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