JP2018118269A - 筒状部材の製造方法 - Google Patents

筒状部材の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018118269A
JP2018118269A JP2017010378A JP2017010378A JP2018118269A JP 2018118269 A JP2018118269 A JP 2018118269A JP 2017010378 A JP2017010378 A JP 2017010378A JP 2017010378 A JP2017010378 A JP 2017010378A JP 2018118269 A JP2018118269 A JP 2018118269A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylindrical member
shape
manufacturing
cross
section
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017010378A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6756633B2 (ja
Inventor
剛大 真鍋
Takahiro Manabe
剛大 真鍋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Futaba Industrial Co Ltd
Original Assignee
Futaba Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Futaba Industrial Co Ltd filed Critical Futaba Industrial Co Ltd
Priority to JP2017010378A priority Critical patent/JP6756633B2/ja
Priority to PCT/JP2018/001955 priority patent/WO2018139443A1/ja
Publication of JP2018118269A publication Critical patent/JP2018118269A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6756633B2 publication Critical patent/JP6756633B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D22/00Shaping without cutting, by stamping, spinning, or deep-drawing
    • B21D22/02Stamping using rigid devices or tools
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D51/00Making hollow objects
    • B21D51/02Making hollow objects characterised by the structure of the objects
    • B21D51/10Making hollow objects characterised by the structure of the objects conically or cylindrically shaped objects
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D53/00Making other particular articles
    • B21D53/84Making other particular articles other parts for engines, e.g. connecting-rods

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)
  • Exhaust Silencers (AREA)

Abstract

【課題】筒状部材を製造する工程において、筒状部材の成形を容易にする。【解決手段】本筒状部材の製造方法では、筒状部材の側面を外側から押圧することで、筒状部材が延びる方向に直交する断面の形状が、予め定められた方向に延びた長手形状にされる。また、断面が長手形状となるように押圧されている筒状部材の内部に、該筒状部材の内面に当接する内部型が挿入され、内部型が、該筒状部材の一端から他端まで摺動される。そして、内部型は、筒状部材の一端から他端まで摺動される際、該筒状部材の内面と内部型とが当接する1又は複数の当接領域が、該内面を一周した状態となるよう構成されている。【選択図】図4

Description

本開示は、筒状部材の製造方法に関する。
扁平な形状のマフラが知られている。このようなマフラの外殻部材の側面は、断面が扁平な形状である金属製の筒状部材により構成される。ここで、特許文献1には、このような筒状部材の製造方法が開示されている。該製造方法では、円筒形状のワークが、プレス成形により、断面が楕円形状となるように成形される。
特許第5745785号公報
しかし、プレス成形後、スプリングバックにより、断面が楕円形状となった筒状部材が変形する恐れがある。具体的には、スプリングバックにより、例えば、該筒状部材におけるプレス成形により扁平に延ばされた部分が、再び湾曲してしまう恐れがある。このため、スプリングバックの影響を考慮してプレス成形を行う必要があり、筒状部材を成形する作業が困難になっていた。
筒状部材を製造する工程において、筒状部材の成形を容易にするのが望ましい。
本開示の一側面である筒状部材の製造方法では、筒状部材の側面を外側から押圧することで、筒状部材が延びる方向に直交する断面の形状が、予め定められた方向に延びた長手形状にされる。また、断面が長手形状となるように押圧されている筒状部材の内部に、該筒状部材の内面に当接する内部型が挿入され、内部型が、該筒状部材の一端から他端まで摺動される。そして、内部型は、筒状部材の一端から他端まで摺動される際、該筒状部材の内面と内部型とが当接する1又は複数の当接領域が、該内面を一周した状態となるよう構成されている。
このような構成によれば、その断面を長手形状にするために押圧されている筒状部材の内面を、内部型により摺動することで、該内面に負荷がかけられる。これにより、該筒状部材の押圧を解除した際に、スプリングバックにより該筒状部材が変形するのを抑制できる。したがって、筒状部材を製造する工程において、筒状部材の成形が容易になる。
なお、筒状部材は、直線状に延びていても良い。
このような構成によれば、直線状に延びる筒状部材の成形が容易になる。
また、断面が長手形状となるように押圧される前の筒状部材の断面の形状は、円形又は略円形であっても良い。
このような構成によれば、円筒状の部材の成形が容易になる。
また、内部型は、複数の分割部を有していても良い。そして、複数の分割部は、各分割部の外面により1又は複数の当接領域が形成されるよう構成されており、各分割部は、他の1又は複数の分割部に対する相対的な位置を調整可能に構成されていても良い。
このような構成によれば、各分割部の外面の位置を調整でき、これにより、内部型における筒状部材の内面に当接する1又は複数の当接領域の位置等が調整される。このため、例えば、摩耗により分割部の外面の形状が変形した場合であっても、該分割部の外面の位置を調整することで、内部型に1又は複数の当接領域が形成される状態を維持することが可能となる。
また、筒状部材は、車両に搭載されても良い。
このような構成によれば、車両に搭載される筒状部材の成形が容易になる。
図1Aは、マフラの斜視図であり、図1Bは、本実施形態における第1筒状部材の斜視図である。図1C,1Dは、本実施形態における配置ステップで筒状の形状に配置された金属プレートの端部を示す説明図である。図1Eは、本実施形態における溶接後の第2筒状部材の端部を示す説明図である。 図2Aは、本実施形態の押圧ステップにて、第2筒状部材が、回転体及び下側部材により押圧される様子を示す説明図である。図2Bは、本実施形態の押圧ステップにて、第2筒状部材における回転体及び下側部材により押圧される部分を拡大した説明図である。図2Cは、本実施形態の成形ステップにて第2筒状部材が押圧される様子を示す説明図である。 図3Aは、本実施形態の通過ステップに用いられる内部型の正面図であり、図3B,3Cは、該内部型の側面図であり、図3D,3Eは、該内部型の上面図である。 図4は、本実施形態の通過ステップにて、第3筒状部材の内面が内部型により摺動される様子を示す説明図である。
以下、本開示の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本開示の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本開示の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
[製造方法の説明]
本実施形態の製造方法では、予め定められた伸長方向に直線状に延びる筒状部材が製造される。筒状部材は、伸長方向に直交する断面(以後、単に断面と記載)が、長手方向に延びた長手形状となっている。より詳しくは、長手形状とは、長手方向の長さが、短手方向の長さよりも長い形状を意味する。なお、短手方向とは、長手方向に直交する方向を意味する。具体的には、長手形状とは、例えば、楕円形状、又は、長方形状等であっても良い。また、筒状部材は、例えば、ステンレス等の金属により構成される。
該製造方法では、一例として、図1Aに示すように、車両のマフラ1の外殻部材10における側面部11が製造される。外殻部材10とは、マフラ1の内部と外部とを隔てる板状の部材である。外殻部材10は、2つの底面部12と、側面部11とを有する。各底面部12は、長手形状となっている。また、側面部11は、上述した断面が長手形状(より詳しくは、楕円形状)である筒状部材である。
なお、本実施形態の製造方法により、様々な用途に用いられる筒状部材が製造されても良い。具体的には、例えば、パイプ、又は、予め定められた装置を収納するためのハウジングに含まれる筒状部材等が製造されても良い。また、これらの部材は、車両に搭載されても良い。
本実施形態の製造方法は、配置ステップと、溶接ステップと、押圧ステップと、成形ステップと、通過ステップとを有する。
配置ステップでは、1又は複数の金属プレート2が、図1Bに示す第1筒状部材20の形状をなした状態で配置される。第1筒状部材20は、伸長方向20aに直線状に延びる。また、第1筒状部材20は、一定の太さを有している。つまり、第1筒状部材20の断面の大きさ及び形状は、一定となっている。ここで、第1筒状部材20の断面の形状を、元形状とする。元形状は、一例として、円形、又は、略円形となっている。つまり、第1筒状部材20は、円筒状となっている。なお、元形状は、円形又は略円形以外の形状であっても良い。具体的には、元形状は、例えば、多角形状であっても良い。また、第1筒状部材20は、非直線状に延びる筒状の部材であっても良い。換言すれば、第1筒状部材20は、例えば、湾曲又は屈曲した経路に沿って延びていても良い。
そして、第1筒状部材20の形状に配置された1又は複数の金属プレート2における各縁部2a,2bは、伸長方向20aに沿って延びた状態となる。また、各縁部2a,2bは、一例として、第1筒状部材20の一端から他端にわたって延びた状態となる。
より詳しくは、配置ステップでは、一例として、図1C,1Dに示すように、1枚の矩形の金属プレート2を筒状に湾曲させることで、該金属プレート2が第1筒状部材20の形状に成形されても良い。また、該金属プレート2における対面する2辺をなす2つの縁部2a,2bは、重なった状態となっても良い。以後、これらの縁部2a,2bが重なった部分を、重複部2cとする。
さらに、図1Cに示すように、第1筒状部材20の形状に成形された金属プレート2は、一重に配置されていても良い。また、図1Dに示すように、該金属プレート2は二重に重なった状態で配置されていても良い。また、該金属プレート2は、三重以上に重なった状態で配置されていても良い。
この他にも、配置ステップでは、例えば、溝状に湾曲した複数の金属プレートが、第1筒状部材20の形状をなした状態で配置されても良い。このような場合においても、各金属プレートは、同様にして、その縁部に、他の金属プレートの縁部と重なった重複部が設けられるように配置されても良い。
次に、溶接ステップでは、第1筒状部材20の形状をなす1又は複数の金属プレート2における対面する複数の縁部2a,2bが、該複数の縁部2a,2bに沿って溶接される。具体的には、複数の縁部2a,2bが重なった部分である重複部2cが溶接される。これにより、複数の縁部2a,2bが接合され、第2筒状部材21が生成される。
より詳しくは、重複部2cにおける第1筒状部材20の外側及び内側の双方又は一方に位置する部分が、溶接されても良い。また、例えば、シーム溶接、スポット溶接、アーク溶接、プラズマ溶接、及び、ティグ溶接のうちのいずれかの溶接方法により、重複部2cの溶接がなされても良い。また、これらの溶接方法のうちの複数を併用して、重複部2cの溶接がなされても良い。また、シーム溶接を含む1又は複数の溶接方法により、重複部2cの溶接がなされても良い。
ここで、溶接により、第2筒状部材21は、重複部2cを含む部分が高温になる。このため、第2筒状部材21における重複部2cを含む部分には、残留応力が生じる。また、このため、第2筒状部材21は、断面の形状が元形状とは異なる形状となる。具体的には、例えば、元形状が円形又は略円形の場合、図1Eに示すように、第2筒状部材21の断面は、重複部2c及びその両側の部分の丸みが失われる。
そこで、続く押圧ステップでは、第2筒状部材21における重複部2cを含む部分(以後、押圧対象部とする)が押圧される。なお、押圧対象部には、第2筒状部材21における残留応力が生じていると推定される部分が含まれていても良い。また、押圧対象部には、第2筒状部材21における溶接により変形した部分が含まれていても良い。この時、押圧対象部は、第2筒状部材21の内側と外側とから2つの部材により挟まれる。一例として、図2A,2Bに示すように、回転体30と下側部材31とにより、押圧対象部が押圧される。
下側部材31は、長手方向に延びる細長い部材であり、下側当接領域31aを有する。下側当接領域31aは、下側部材31の上側の外面に設けられる。また、下側当接領域31aは、長手方向に直線状に延び、幅が一定又は略一定である帯状の領域である。
また、下側当接領域31aは、幅方向の中央が突出するように湾曲している。つまり、下側部材31の長手方向に直交する断面における下側当接領域31aに相当する部分は、弧状となっている。また、下側部材31は、一端から他端にわたって、該部分が同一形状となるよう構成されている。また、該部分の湾曲の度合いは、第1筒状部材20の断面の外縁における重複区間の湾曲の度合いと、同一又は略同一となっていても良い。重複区間とは、該断面の外縁における、重複部2cが位置する部分を含む区間である。
また、下側部材31は、第2筒状部材21の内側に配置される。この時、下側部材31は、押圧対象部の下側に位置し、押圧対象部の一端から他端にわたって延びる。また、下側当接領域31aは、押圧対象部に対面した状態となる。この時、下側当接領域31aは、押圧対象部の全部又は一部と当接した状態となっても良い。
一方、回転体30は、長手方向に直線状に延びる円柱状の部材である。回転体30の側面は、長手方向の中央が最も深くくぼむように湾曲している。つまり、回転体30における長手方向に直交する断面をなす円の径は、長手方向の中央で最も短く、長手方向の端に向かうに従い長くなる。
ここで、回転体30の側面における長手方向の中央を含む領域を、上側当接領域30aとする。回転体30における中心線を含む断面における上側当接領域30aに相当する部分は、弧状となっている。該部分の湾曲の度合いは、上述した重複区間の湾曲の度合いと、同一又は略同一となっている。
そして、回転体30により、第2筒状部材21の外側から、下側部材31の上に配置された第2筒状部材21の押圧対象部が押圧される。この時、回転体30の上側当接領域30aは、第2筒状部材21の外側から押圧対象部に当接した状態となる。また、この時、押圧対象部は、回転体30の上側当接領域30aと、下側部材31の下側当接領域31aとにより挟まれた状態となる。そして、回転体30は、押圧対象部を押圧しながら、第2筒状部材21の一端から他端まで、押圧対象部の上を転がる。
また、上述したように、上側当接領域30a及び下側当接領域31aの湾曲の度合いは、上述した重複区間の湾曲の度合いと、同一又は略同一となっている。このため、回転体30により押圧することで、第2筒状部材21における押圧対象部の湾曲の度合いが、上述した重複区間の湾曲の度合い(換言すれば、元形状の外縁の湾曲の度合い)と、同一又は略同一となるように促される。つまり、第2筒状部材21の断面の形状が元形状となるように促される。
この他にも、回転体30以外の部材により、第2筒状部材21の押圧対象部が押圧されても良い。具体的には、例えば、図示しない上側部材と下側部材とにより、1回又は複数回にわたって第2筒状部材21の押圧対象部を挟むことで、押圧対象部が押圧されても良い。ここで、上側部材及び下側部材の各々における押圧対象部に当接する領域を、当接領域とする。当接領域の形状を調整することで、上側部材と下側部材とによる押圧により、同様にして、第2筒状部材21の断面の形状が元形状となるように促されても良い。また、第2筒状部材21の断面の形状が元形状となるように促すことなく、回転体30及び下側部材31、又は、上側部材及び下側部材により、押圧対象部が押圧されても良い。また、押圧ステップでは、押圧により、第2筒状部材21の断面の形状が、元形状以外の他の形状となるように促されても良い。
次に、成形ステップでは、第2筒状部材21を外側から押圧することで、断面が上述した長手形状となるように、第2筒状部材21が成形される。なお、長手形状とは、換言すれば、元形状よりも長い形状である。
図2Cに示すように、成形ステップでは、一例として、第1外部型40と第2外部型41とが上下に並んだ状態で配置される。また、下側に位置する第2外部型41の上に、第2筒状部材21が配置される。そして、第1外部型40を下側に移動させ、第1外部型40と第2外部型41とにより第2筒状部材21を挟むことで、第2筒状部材21が押圧される。これにより、第2筒状部材21の断面が長手形状となる。以後、断面が長手形状となった第2筒状部材21を、第3筒状部材22とする。
ここで、第3筒状部材22において、長手方向に沿って広がる2つの部分を、長手部22aとする。また、第3筒状部材22において、長手方向の端部に位置する2つの部分を、短手部22bとする。換言すれば、長手部22aは、第3筒状部材22において、成形ステップの押圧により伸長する度合いが一定の水準に達する部分である。第3筒状部材22では、重複部2cは、一例として、長手部22aに位置する状態となる。より詳しくは、重複部2cは、上側の長手部22aの端に位置する状態となる。なお、重複部2cは、短手部22bに位置していても良い。つまり、成形ステップでは、押圧前の段階で、押圧された際に重複部2cが所定の位置に配置されるよう、第2外部型41の上に配置された第2筒状部材21の重複部2cの位置が調整される。
しかし、第3筒状部材22は金属で構成されている。このため、成形ステップでの押圧後、第1外部型40を上方に移動させて押圧を解除すると、第3筒状部材22にスプリングバックが生じる可能性がある。すなわち、押圧が解除された第3筒状部材22は、弾性回復により、例えば、長手部22aが外側に膨らむように湾曲したりする可能性がある。
そこで、続く通過ステップでは、第1及び第2外部型40,41により押圧されている第3筒状部材22の内部に、図3A〜3Eに示す内部型50が挿入される。内部型50は、その外面の一部が、第3筒状部材22の内面に当接するよう構成されている。内部型50の外面と第3筒状部材22の内面とが当接する1又は複数の当接領域は、該内面を一周した状態(以後、当接状態)となる。
より詳しくは、内部型50の外面を一周する経路を、周回経路とする。周回経路は、その全周が、内部型50が内部に挿入された第3筒状部材22の断面の外縁に沿って延びた状態となる。1又は複数の当接領域は、周回経路に沿って配置される。すなわち、周回経路の全区間において、周回経路上、及び/又は、周回経路の側方に、少なくとも1つの当接領域50dが存在する状態となる。
そして、通過ステップでは、図4に示すように、第3筒状部材22の一端から他端まで、当接状態を維持しながら内部型50が移動される。より詳しくは、第3筒状部材22の一端から、第3筒状部材22の内部に内部型50が挿入される。該内部型50は、第3筒状部材22の他端まで移動され、その後、第3筒状部材22の一端まで移動される。これらの移動により、第3筒状部材22の内面が、内部型50により摺動される。
図3A〜3Dに示すように、内部型50は、一例として、2つの分割部51,52を有する。各分割部は、長手方向50aに延びる細長い部位である。一方の分割部51は、棒状部55の一端に取り付けられている。棒状部55は、通過ステップにおいて、内部型50を移動させるために用いられる。
また、2つの分割部51,52は、複数のネジ56等により結合される。内部型50は、これらの分割部51,52の結合体として構成される。なお、この時、各分割部の外面が当接した状態となる。そして、複数のネジ56が緩められた時、各分割部は、他の分割部に対する相対的な位置を調整可能となっている。具体的には、この時、各分割部は、一例として、長手方向50aに移動可能となっている。そして、複数のネジ56が締められた時、各分割部の位置が固定される。
ここで、結合された2つの分割部51,52(換言すれば、内部型50)を短手方向50bに見た場合の外縁を、当接外縁50cとする。当接外縁50cには、上述した周回経路が含まれる。2つの分割部51,52は、当接外縁50cが、第3筒状部材22の断面と、同一又は略同一の形状となるよう構成されている。内部型50が当接状態になると、当接外縁50cに沿って、第3筒状部材22の内面に当接する当接領域50dが設けられる。当接領域50dは、第3筒状部材22の内面を一周した状態となる。
なお、2つの分割部51,52は、隙間を有した状態で結合されても良い。この場合、内部型50の外面には、周回経路に沿って、分離された2つの当接領域が設けられる。
また、各分割部の相対的な位置を変化させることで、当接外縁50cの大きさ及び形状(換言すれば、周回経路の大きさ及び形状)を変化させることができる。これにより、当接領域50dの大きさ及び形状が変化する。
なお、内部型を1つの部位により構成しても良い。そして、該内部型の外面に、同様の当接領域を設けても良い。
また、内部型を3以上の分割部により構成しても良い。すなわち、図3Eに示すように、内部型50は、一例として、3つの分割部51〜53を有していても良い。各分割部は、長手方向50aに延びる細長い部位である。また、分割部53は、棒状部55の一端に取り付けられている。そして、このような場合においても、同様にして、内部型50の外面に当接領域50dを設けても良い。また、2つの分割部51,52の各々が、複数のネジ56により分割部53に結合される構成とし、同様にして、各分割部の相対的な位置を調整可能としても良い。また、各分割部は、同様にして、隙間を有した状態で結合されても良い。
[効果]
(1)上記実施形態によれば、押圧ステップにて押圧される第2筒状部材21の押圧対象部は、溶接がなされた部分が含まれている。これにより、溶接により第2筒状部材21に生じた残留応力が除去される。このため、第2筒状部材21を他の形状に成形する際に、例えば座屈等が生じるのを抑制できる。したがって、筒状部材を製造する工程において、筒状部材の成形が容易になる。
(2)また、押圧ステップでは、第2筒状部材21は、断面の形状が元形状となるように促される。このため、第2筒状部材21を他の形状に成形するのが容易になる。
(3)また、配置ステップでは、1又は複数の金属プレート2が第1筒状部材20の形状をなした状態で配置される。そして、第1筒状部材20は、伸長方向20aに沿って直線状に延びる。このため、直線状に延びる筒状部材の成形が容易になる。
(4)また、第1筒状部材20の断面は、円形又は略円形である。このため、円筒状の部材の成形が容易になる。
(5)また、溶接ステップにおいて、1又は複数の金属プレート2の溶接は、シーム溶接、スポット溶接、アーク溶接、プラズマ溶接、及び、ティグ溶接のうちの少なくとも一部を用いて行われる。
これらの溶接方法により溶接がなされた場合には、1又は複数の金属プレート2が高温になり易いと考えられる。つまり、溶接により生成された第2筒状部材21に、より多くの残留応力が生じる恐れがある。このため、押圧ステップによる押圧により、効果的に残留応力を除去することが可能となる。
(6)また、押圧ステップでは、回転体30を転がすことで、第2筒状部材21の押圧対象部が押圧される。これにより、第2筒状部材21における溶接がなされた部分を含む部分を、効果的に押圧できる。
(7)また、上記実施形態の製造方法では、例えばマフラ1の外殻部材10における側面部11等といった、車両に搭載される筒状部材が製造される。このため、車両に搭載される筒状部材の成形が容易になる。
(8)また、通過ステップでは、その断面を長手形状にするために押圧されている第3筒状部材22の内面を、内部型50により摺動することで、該内面に負荷がかけられる。これにより、第3筒状部材22の押圧を解除した際に、スプリングバックにより第3筒状部材22が変形するのを抑制できる。したがって、筒状部材の成形が容易になる。
(9)また、内部型50は、複数の分割部51,52の結合体として構成されている。そして、各分割部は、他の分割部に対する相対的な位置を調整可能となっている。
このため、各分割部の外面の位置を調整でき、これにより、内部型50が第3筒状部材22の内面に当接する1又は複数の当接領域の位置等が調整される。したがって、例えば、摩耗により分割部の外面の形状が変形した場合であっても、該分割部の外面の位置を調整することで、内部型50に1又は複数の当接領域が形成される状態を維持することが可能となる。また、内部型50を、様々な形状の筒状部材の内面を同様にして摺動することに用いることが可能となる。
[他の実施形態]
(1)上記実施形態では、第1〜第3筒状部材20〜22は、断面の大きさ及び形状が一定となっている。しかし、第1〜第3筒状部材20〜22は、断面の大きさ及び/又は形状が一定でない形状を有していても良い。そして、通過ステップにおいて、例えば、内部型の向き等を変化させることで上述した当接状態を維持しながら、第3筒状部材22の一端から他端まで、内部型50を移動させても良い。
(2)上記実施形態の成形ステップでは、第2筒状部材21は、断面が長手形状である第3筒状部材22に成形される。しかし、第2筒状部材21は、他の形状に成形されても良い。具体的には、第2筒状部材21は、例えば、断面が多角形状である筒状部材に成形されても良いし、湾曲又は屈曲した筒状部材に成形されても良い。また、第2筒状部材21は、例えば、重複部2cが、伸長方向20aと交差する向き(一例として、直交又は略直交する向き)に延びるように成形されても良い。
(3)上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素に分担させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に発揮させたりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を、課題を解決できる限りにおいて省略してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
2…金属プレート、2a,2b…縁部、2c…重複部、11…側面部、20…第1筒状部材、21…第2筒状部材、22…第3筒状部材、30…回転体、30a…上側当接領域、31…下側部材、31a…下側当接領域、40…第1外部型、41…第2外部型、50…内部型、51〜53…分割部。

Claims (5)

  1. 筒状部材の製造方法であって、
    前記筒状部材の側面を外側から押圧することで、前記筒状部材が延びる方向に直交する断面の形状を、予め定められた方向に延びた長手形状にし、
    前記断面が前記長手形状となるように押圧されている前記筒状部材の内部に、該筒状部材の内面に当接する内部型を挿入し、前記内部型を、該筒状部材の一端から他端まで摺動させ、
    前記内部型は、前記筒状部材の一端から他端まで摺動される際、該筒状部材の内面と前記内部型とが当接する1又は複数の当接領域が、該内面を一周した状態となるよう構成されている
    筒状部材の製造方法。
  2. 請求項1に記載された筒状部材の製造方法において、
    前記筒状部材は、直線状に延びる
    筒状部材の製造方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載された筒状部材の製造方法において、
    前記断面が前記長手形状となるように押圧される前の前記筒状部材の前記断面の形状は、円形又は略円形である
    筒状部材の製造方法。
  4. 請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載された筒状部材の製造方法において、
    前記内部型は、複数の分割部を有し、
    前記複数の分割部は、各分割部の外面により前記1又は複数の当接領域が形成されるよう構成されており、各分割部は、他の1又は複数の分割部に対する相対的な位置を調整可能に構成されている
    筒状部材の製造方法。
  5. 請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載された筒状部材の製造方法において、
    前記筒状部材は、車両に搭載される
    筒状部材の製造方法。
JP2017010378A 2017-01-24 2017-01-24 筒状部材の製造方法 Active JP6756633B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017010378A JP6756633B2 (ja) 2017-01-24 2017-01-24 筒状部材の製造方法
PCT/JP2018/001955 WO2018139443A1 (ja) 2017-01-24 2018-01-23 筒状部材の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017010378A JP6756633B2 (ja) 2017-01-24 2017-01-24 筒状部材の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018118269A true JP2018118269A (ja) 2018-08-02
JP6756633B2 JP6756633B2 (ja) 2020-09-16

Family

ID=62978339

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017010378A Active JP6756633B2 (ja) 2017-01-24 2017-01-24 筒状部材の製造方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6756633B2 (ja)
WO (1) WO2018139443A1 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4833139B1 (ja) * 1969-03-08 1973-10-12
JPH0347690Y2 (ja) * 1985-10-14 1991-10-11
JP2011121112A (ja) * 2009-12-11 2011-06-23 Sango Co Ltd 異形管の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6756633B2 (ja) 2020-09-16
WO2018139443A1 (ja) 2018-08-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4938663B2 (ja) 圧入コンタクト
JP6088783B2 (ja) ラック付き管部材製造方法
JP2006289496A (ja) 円筒軸とその製造方法
KR101260484B1 (ko) 중공 부재의 코어리스 성형을 위한 방법 및 장치
JP2008514429A5 (ja)
JP2007118052A (ja) 金属曲げ管の矯正方法および矯正用プレス金型
US11207722B2 (en) Systems and methods for manufacturing a ring from a metal sheet
JPWO2018168563A1 (ja) プレス金型及び鋼管の製造方法
JP2006247748A (ja) フランジを一体的に備えた管、特に車両及びボディ構造用の柔軟に圧延された材料から成る、フランジを一体的に備えた管
JP2017185498A (ja) 溝付き金属管の製造方法及び装置
TW201545825A (zh) 成形材製造方法及該成形材
WO2015141017A1 (ja) 成形材製造方法及びその成形材
JP2018118269A (ja) 筒状部材の製造方法
JP2018118268A (ja) 筒状部材の製造方法
KR101181211B1 (ko) 면취를 갖는 곡형체의 연속 제조방법
JP2009195986A (ja) 円筒軸
JP2014231068A (ja) 曲げ加工装置
KR20190011085A (ko) 동관단자 제조방법
JP2016017595A (ja) カムシャフトの製造方法
JP6620721B2 (ja) 管の曲げ装置
JP6348938B2 (ja) 金属筒体の製造方法
JP2020062683A (ja) プレス装置、及び楕円筒状部材の製造方法
JP6341792B2 (ja) 鋼管柱及びその製造方法
JP6472599B2 (ja) パンチ金型
JP2018114518A (ja) 管体成形方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190719

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200428

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200626

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200804

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200827

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6756633

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250