JP2018118034A - 血糖値測定システム - Google Patents

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Abstract

【課題】より実用的な血糖値測定システムを提供することができる。【解決手段】血糖値測定システムは、グルコースにおいて吸光特性を示す第1波長の光を生体の血管に対して照射し、グルコースにおいて反射特性を示す第2波長の光を生体の血管に対して照射し、照射した光であって生体の血管で反射された光を受光し、第1波長に係る位相差をゼロにしたときの発振周波数および第2波長に係る位相差をゼロにしたときの発振周波数を検出し、第1波長に係る発振周波数および第2波長に係る発振周波数の比とグルコース濃度とを関係づけた関係データに基づいて、検出した第1波長に係る発振周波数および第2波長に係る発振周波数の比から生体の血糖値を算出する。【選択図】 図1

Description

本発明は、血糖値測定システムに関し、特に非侵襲的測定が可能な血糖値測定システムに適用して好適なものである。
血糖値の侵襲的測定法として、グルコースオキシダーゼ法(GOD法)が知られている。GOD法では、採血した血液を用いて、グルコースオキシダーゼの酵素反応過程で消費される酸素を測定して血糖成分であるグルコースを定量する。GOD法は、測定精度が高く、自己血糖測定(SMBG)装置の多くに適用されている。しかしながら、GOD法は、穿刺による採血を必要とするため、血糖値を頻繁に測定しなければならない患者にとっては負担である。
このような状況に鑑みて、血管に照射した赤外光の透過光または反射光のスペクトル変化から血糖値を測定する非侵襲的測定が可能な血糖値測定システムが開示されている(特許文献1)。
特開2011−62335号公報
しかしながら、特許文献1に記載の血糖値測定システムでは、波長が1300nm以上2500nm以下の近赤外光により皮膚組織の拡散反射スペクトルを測定するために、高価な分光器が必要となる問題がある。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、高価な分光器を用いない、より実用的な血糖値測定システムを提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、血糖値測定システムは、グルコースにおいて吸光特性を示す第1波長の光を生体の血管に対して照射可能な第1発光部と、グルコースにおいて反射特性を示す第2波長の光を前記生体の血管に対して照射可能な第2発光部と、前記第1発光部により照射された光であって前記生体の血管で反射された光および前記第2発光部により照射された光であって前記生体の血管で反射された光を受光可能な受光部と、前記第1発光部への入力波形と前記受光部からの出力波形との間に生じ得る位相差をゼロにし、前記第2発光部への入力波形と前記受光部からの出力波形との間に生じ得る位相差をゼロにするための位相シフト部と、前記第1波長に係る位相差をゼロにしたときの発振周波数および前記第2波長に係る位相差をゼロにしたときの発振周波数を検出する周波数検出部と、前記第1波長に係る発振周波数および前記第2波長に係る発振周波数の比とグルコース濃度とを関係づけた関係データを記憶する記憶部と、前記関係データに基づいて、前記周波数検出部により検出された前記第1波長に係る発振周波数および前記第2波長に係る発振周波数の比から前記生体の血糖値を算出する血糖値算出部と、を備えることを特徴とする。
また本発明においては、前記第1波長は、1020nm〜1080nmの範囲内にあり、前記第2波長は、900nm〜980nmの範囲内にあることを特徴とする。
本発明によれば、より実用的な血糖値測定システムを提供することができる。
本発明の実施形態に係る血糖値測定システムの機能構成を示すブロック図である。 グルコース水溶液の吸光特性等を示す図である。 濃度の異なるグルコース水溶液に第1特定光を照射したときの発振周波数とグルコース濃度との関係、および濃度の異なるグルコース水溶液に第2特定光を照射したときの発振周波数とグルコース濃度との関係を示す図である。 第1特定光における周波数変化量とグルコース濃度との関係、および第2特定光における周波数変化量とグルコース濃度との関係を示す図である。 周波数比とグルコース濃度との関係を示す図である。 第2の実施の形態に係る血糖値測定システムの機能構成を示すブロック図である。 グルコースの吸光特性および反射特性を示す図である。 モデル実験によるグルコース濃度の測定結果を示す図である。 位相シフト法による周波数の変化率とグルコース濃度との相関特性を示す図である。 予備実験における脈波の測定結果を示す図である。 血糖値計で測定した被験者の血糖値と血糖値測定システムで測定した測定値との相関特性を示す図である。 基礎実験において2波長により脈波を同時測定した結果を示す図である。 2波長により測定した脈波の波形を示す図である。 2波長により測定した脈波の関係を示す図である。 ヒストリシス特性の傾きの変動を示す図である。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(第1の実施の形態)
(血糖値測定システム)
図1は、血糖値測定システム10の機能構成を示すブロック図である。血糖値測定システム10は、第1発光部11、第2発光部12、受光部13、増幅部14、位相シフト部15、周波数検出部16、記憶部17、血糖値算出部18、血糖値出力部19、および接続選択部20を備える。
第1発光部11は、発光ダイオード(第1LED)、第1LEDの点灯および消灯を制御する第1LED駆動回路等を含んで構成される。第1LEDは、生体の血管30に第1波長λの光(第1特定光)を照射可能な発光素子である。第1LED駆動回路は、電源、スイッチングトランジスタ、スイッチングトランジスタのベース電圧を設定する抵抗素子等を含んで構成される。なお、スイッチングトランジスタを入力信号によってオンさせることで第1LEDが発光する。
第2発光部12は、発光ダイオード(第2LED)、第2LEDの点灯および消灯を制御する第2LED駆動回路等を含んで構成される。第2LEDは、生体の血管30に第2波長λの光(第2特定光)を照射可能な発光素子である。第2LED駆動回路は、電源、スイッチングトランジスタ、スイッチングトランジスタのベース電圧を設定する抵抗素子等を含んで構成される。なお、スイッチングトランジスタを入力信号によってオンさせることで第2LEDが発光する。
本実施形態では、第1特定光の第1波長λとしてグルコースの吸光特性と密接な現象を呈する波長、第2特定光の第2波長λとしてグルコースの反射/散乱特性と密接な現象を呈する波長を採用している(図2など参照)。S/N比の向上等の観点から、第1波長λは、900nm〜980nmが好ましく、ピーク波長付近の約940nmが特に好ましい。また、第2波長λは、1020nm〜1080nmが好ましく、ピーク波長付近の約1050nmが特に好ましい。なお、第1特定光および第2特定光の区別を要しないときは特定光と適宜称する。
受光部13は、フォトトランジスタ、フォトトランジスタをオンさせて血管30に照射されて反射した特定光を検出可能な状態とする検出回路等を含んで構成される。フォトトランジスタは、第1LEDから出た光(第1特定光)および第2LEDから出た光(第2特定光)を検出可能(受光可能)な受光素子である。例えば、フォトトランジスタは、第1LEDから照射された光が血管30に当たって反射した光(反射光)を受光して検出する。また、フォトトランジスタは、第2LEDから照射された光が血管30に当たって反射した光を受光して検出する。
また、フォトトランジスタは、受光量に応じたオン電流が流れる素子である。オン電流は、検出回路(抵抗)によって電圧に変換されて出力信号となる。出力信号の大きさは、受光量に依存し、受光量が多くなるほど大きくなる。また、フォトトランジスタが受光する光は、血管30に照射されて反射した特定光であって、受光量には血管30の特性が反映される。詳しくは後述するが、特定光が血管30に照射され、血管30からの特定光がフォトトランジスタにより受光される。また、血管30の血液中には、グルコースが存在し、特定光の一部はグルコースに吸収されるため、フォトトランジスタの出力信号は、血管30のグルコース濃度、すなわち血糖値に依存して増減する。
なお、フォトトランジスタには、公知のフォトトランジスタを適用できる。また、受光素子は、フォトトランジスタに限定されるものではなく、例えば、フォトダイオードであってもよい。
増幅部14は、受光部13の出力信号を増幅する電子回路であり、公知の増幅回路を用いることができる。なお、図示は省略するが、増幅部14と受光部13とは、DCカットコンデンサ等を介して接続され、受光部13からの出力信号の直流成分はカットされ、交流成分のみが増幅部14に伝送される。
位相シフト部15は、第1発光部11の第1LED駆動回路の電気信号である入力信号の波形(入力波形)と、受光部13の検出回路の電気信号である出力信号の波形(出力波形)との間に位相差があるときに、電気信号の周波数を変化させて位相差をゼロに補償する機能を有する。また、位相シフト部15は、第2発光部12の第2LED駆動回路の電気信号である入力信号の波形(入力波形)と、受光部13の検出回路の電気信号である出力信号の波形(出力波形)との間に位相差があるときに、電気信号の周波数を変化させて位相差をゼロに補償する機能を有する。かかる機能を有する位相シフト回路については、特開平9−145691などに詳細が開示されている。
本実施形態では、血管30が測定対象とされる状態において、第1発光部11−(血管30)−受光部13−増幅部14−位相シフト部15−第1発光部11の閉ループ(帰還ループ)が構成され、第2発光部12−(血管30)−受光部13−増幅部14−位相シフト部15−第2発光部12の閉ループが構成される。この閉ループの中を、測定対象物(血管30)の物性に依存して振動する電気信号が流れる。
位相シフト部15は、この閉ループにおいて、位相シフト部15に入力される入力信号と、出力される出力信号との間に位相差が生じるときは、閉ループの周波数を変更して位相差をゼロに補償する。したがって、閉ループの電気信号については、入力信号と出力信号との位相差がゼロとなり、自励発振振動が生じる。
周波数検出部16は、自励発振振動の周波数についてグルコース濃度によって変化する周波数を検出等する。より具体的には、周波数検出部16は、測定対象物が閉ループに含まれないときの発振周波数f0を閉ループから検出してこれを一旦記憶し、次に測定対象物が閉ループに含まれるときの発振周波数f(第1波長λにおける発振周波数fおよび第2波長λにおける発振周波数f)を閉ループから検出して一旦記憶する。そして、周波数検出部16は、第1波長λにおける発振周波数fと第2波長λにおける発振周波数fとを読み出し、これらの比(周波数比=発振周波数f/発振周波数f)を算出し、算出したデータを血糖値算出部18に出力する。なお、周波数検出部16は、周波数f0とfとを読み出し、その差である周波数変化量Δf=f−f0を算出することも可能である。
記憶部17は、後述のモデル実験等により取得した周波数比とグルコース濃度とを相関付けた関係データを予め記憶する(図5参照)。記憶部17は、例えば、計算式やルックアップテーブル等の形式で関係データを記憶する。
血糖値算出部18は、血管30を有する生体の血糖値を算出する。より具体的には、血糖値算出部18は、記憶部17に記憶された関係データに基づいて、周波数検出部16により検出された第1波長λにおける発振周波数fおよび第2波長λにおける発振周波数fの比から血糖値を算出する。
血糖値出力部19は、ノート型のパーソナルコンピュータ、スマートフォン等であり、血糖値算出部18により算出された血糖値を出力する。より具体的には、血糖値出力部19は、算出された血糖値を表示可能な液晶表示装置などの表示部、表示部の表示内容を切り替えるための操作部(キーボード、タッチパネル等)を含んで構成される。なお、血糖値出力部19は、操作部を有していなくてもよいし、算出された血糖値を印刷可能なプリンタなどの印刷部であってもよいし、印刷部に接続されていて血糖値を印刷可能な構成であってもよい。
接続選択部20は、第1発光部11および第2発光部12の接続を切り替えるスイッチ回路である。接続の切り替えは、例えば、第1発光部11および第2発光部12にアドレスを付し、順番に行うことができる。
(波長選定)
図2は、グルコース水溶液の吸光特性等を示す図である。図2では、グルコース濃度が0%である純水の吸光度を基準(ゼロ)として各グルコース濃度に調整されたグルコース水溶液の吸光度を示している。
ここで、図2に示すように、グルコースは、純水に対して波長900nm〜1080nmで特異的な吸光スペクトルを有している。この吸光スペクトルには、約960nmおよび約1060nmにそれぞれピーク波長がある。
また、グルコースの吸光特性(倍音特性)については、吸光特性が顕著な波長として2100nm、反射特性が顕著な波長として1900nmが測定された実験結果や、吸光特性が顕著な波長として1050nm、反射特性が顕著な波長として940nmが測定された実験結果が他者により報告されている。
そこで、かかるグルコースの吸光特性および血糖値測定システム10の小型化を考慮し、本実施形態では、血糖値測定システム10による血糖値の測定では、グルコースの吸光特性を示す1020nm〜1080nmの範囲内にある第1特定光とグルコースの反射/散乱特性を示す900nm〜980nmの範囲内にある第2特定光とが用いられ得る。さらに、本実施形態では、吸光特性が顕著な1050nmを第1波長λ、反射/散乱特性が顕著な940nmを第2波長λとして選定している。
また、図2に示すように、グルコースの吸光特性は、共振/反共振現象に対応している。ここで、共振現象は、位相差ゼロ(速度共振)で共振周波数fおよび反共振周波数fとなる。また、共振周波数fおよび反共振周波数fの比は、f/fとなり、グルコースの分子結合力と関係している。したがって、本実施形態では、位相を補正する回路により、入出力信号の位相差および振幅を考慮した速度共振法の強制帰還型発振回路系を構築し、血糖値測定システム10に適用している。
(モデル実験)
以下、図3〜図5を参照して、血糖値測定システム10により石英セルに入れられたグルコース水溶液のグルコース濃度を測定した結果(モデル実験)について説明する。
図3は、濃度の異なるグルコース水溶液に第1特定光を照射したときの発振周波数とグルコース濃度との関係、および濃度の異なるグルコース水溶液に第2特定光を照射したときの発振周波数とグルコース濃度との関係を示す図である。なお、第1特定光およびグルコース濃度の相関係数(R)を求めたところ、R=0.99764との値を示した。また、第2特定光およびグルコース濃度の相関係数を求めたところ、R=0.98165との値を示した。
図4は、第1特定光における周波数変化量とグルコース濃度との関係、および第2特定光における周波数変化量とグルコース濃度との関係を示す図である。なお、第1特定光における周波数変化量とグルコース濃度の相関係数は、第1特定光およびグルコース濃度の相関係数と同じである。また、第2特定光における周波数変化量とグルコース濃度の相関係数は、第2特定光およびグルコース濃度の相関係数と同じである。
ここで、グルコースは光活性を示し、グルコース水溶液中に入射された光は、光活性により位相が回転する。また、グルコース水溶液中に入射された光は、光の波長、グルコース濃度、および進行距離等の影響を受ける。このようなことから、グルコース濃度の測定においては、グルコースの位相特性と振幅特性とを考慮する必要がある。この点、発明者は、自らが構築した位相シフト法を用いることでグルコース濃度を測定できると考えた。また、図3および図4に示すように、位相シフト法において2種類の波長(第1波長λ:1050nm、第2波長λ:940nm)の各々においてグルコース濃度を測定することが可能であることがわかった。なお、第1波長λは、吸収特性が顕著な波長であり、第2波長λは、反射/散乱特性が顕著な波長であるから、これらの波長を選択してグルコース濃度を測定した。
(関係データ)
図5は、第1波長λにおける発振周波数fおよび第2波長λにおける発振周波数fの比(周波数比)とグルコース濃度との関係を示す図である。両者の相関係数を求めたところ、R=0.98928との値を示し、両者の良好な相関を示している。この相関付けられた関係を示すデータが関係データであり、記憶部17に記憶されている。なお、血糖値測定システム10では、関係データとして線形近似(y=−6E−05x+1.3123)を採用しているが、適宜の近似曲線を採用可能である。
また、モデル実験により、グルコースの吸光特性(光の吸光度)および反射/散乱特性は、一般的な共振特性および反共振特性に類似した現象として解析が可能であり、グルコース濃度の定量的な測定法として実現できることがわかった。
以上のことから、血糖値測定システム10では、第1波長λに係る発振周波数fおよび第2波長λに係る発振周波数fの比(周波数比)とグルコース濃度とを関係づけた関係データに基づいて、周波数検出部16により検出された第1波長λに係る発振周波数fおよび第2波長λに係る発振周波数fの比から生体の血糖値を算出する構成を採用した。
(変形例)
血糖値測定システム10は、上述した構成に限られるものではなく、適宜に変更をすることができる。
例えば、第1発光部11(第1LED)と第2発光部12(第2LED)とは、スイッチ回路により切り替えられる構成を示したが、第1発光部11および第2発光部12のそれぞれに対応して、増幅部14および位相シフト部15を設け、並行して発振周波数を検出する構成としてもよい。
また、例えば、受光部13は、第1発光部11と第2発光部12とで共通とする構成を示したが、第1発光部11および第2発光部12のそれぞれに対応して、受光部13を設ける構成としてもよい。この構成では、例えば、一方では、左手の人差指に対して第1波長を照射したときの発振周波数を検出し、他方では、左手の中指に対して第2波長を照射したときの発振周波数を検出して、血糖値を測定することができるようになる。
また、例えば、第1発光部11(第1LED)、受光部13(フォトトランジスタ)、第2発光部12(第2LED)の順に配置する構成を示したが、配置順はこの順序に限られるものではなく、フォトトランジスタ、第1LED、第2LEDの順などであってもよい。
また、例えば、受光素子によって、生体で反射した光を受光する構成を示したが、生体を透過した光を受光する構成としてもよい。この場合、生体を挟み込むように発光素子と受光素子を配置する。
ここで、グルコース濃度0%を基準とすることで、位相シフト法を用いて低濃度のグルコースを定量できることが分かっている(「伊藤、尾股,「位相シフト法を用いた光センサによる非侵襲血糖値計測システムの試作開発」,バイオエンジニアリング講演会講演論文集,一般社団法人日本機械学会,2011‐01‐07,2010(23),297‐298」参照)。しかしながら、生体の血液中におけるグルコース濃度が0%ということはなく、また、グルコース以外の成分(ヘモグロビン等)によっても吸光特性が変化し得るため、このままでは血糖値を正確に測定することができない可能性がある。そこで、侵襲的測定法により取得される生体のグルコース濃度(血糖値)と、位相シフト法により検出される周波数比とを相関付けた関係データに基づいて血糖値を算出する構成を採用してもよい。この場合、記憶部17は、第1発光部11に係る発振周波数および第2発光部12に係る発振周波数の比と、侵襲的測定法により取得した血糖値とを相関付けた関係データを予め記憶する。なお、生体毎に血液成分が異なるので、関係データは、測定対象の生体毎に予め準備することが好適である。また、侵襲的測定法は、GOD法とすることが好適である。
また、グルコースの吸光特性および反射/散乱特性は、生体の状況(発汗、体温上昇など)、血液成分などにより、変化する可能性がある。そこで、血糖値をより正確に測定するために、第1特定光の第1波長λとして生体のグルコース濃度(血糖値)の吸光特性と密接な現象を呈する波長、第2特定光の第2波長λとして血糖値の反射/散乱特性と密接な現象を呈する波長を測定および特定して採用してもよい。
上述した構成は、適宜に組み合わせることができる。また、上述した構成によれば、血糖値を定量的に測定できるようになる。また、血糖値測定システム10には、高価な分光器は必要ないので、上述した構成によれば、より実用的な血糖値測定システム(血糖値測定装置)を提供可能となる。
(第2の実施の形態)
本実施の形態では、同時に検出される波長が異なる2種類の特定光を用いて血糖値を測定(算出)する構成について説明する。また、本実施の形態では、第1の実施の形態と異なる構成について主に説明する。
(血糖値測定システム)
図6は、本実施の形態にかかる血糖値測定システム100の機能構成を示すブロック図である。血糖値測定システム100は、第1発光部101、第1受光部102、第1増幅部103、第1位相シフト部104、第1周波数検出部105、第2発光部106、第2受光部107、第2増幅部108、第2位相シフト部109、第2周波数検出部110、記憶部111、血糖値算出部112、および血糖値出力部113を備える。
第1発光部101、第2発光部106、記憶部111、および血糖値出力部113は、第1の実施形態の第1発光部11、第2発光部12、記憶部17、および血糖値出力部19と同様であるので、それらの説明を省略する。
第1受光部102は、フォトトランジスタ、フォトトランジスタをオンさせて生体の血管120に照射されて反射した特定光を検出可能な状態とする検出回路等を含んで構成される。フォトトランジスタは、第1発光部101(第1LED)から出た光(第1特定光)を検出可能(受光可能)な受光素子である。例えば、フォトトランジスタは、第1発光部101から照射された光が血管120に当たって反射した光(反射光)を受光して検出する。なお、受光素子は、フォトトランジスタに限定されるものではなく、例えば、フォトダイオード等の受光デバイスであってもよい。
第1増幅部103は、第1受光部102の出力信号を増幅する電子回路であり、公知の増幅回路を用いることができる。なお、図示は省略するが、第1増幅部103と第1受光部102とは、DCカットコンデンサ等を介して接続され、第1受光部102からの出力信号の直流成分はカットされ、交流成分のみが第1増幅部103に伝送される。
第1位相シフト部104は、第1発光部101の第1LED駆動回路の電気信号である入力信号の波形(入力波形)と、第1受光部102の検出回路の電気信号である出力信号の波形(出力波形)との間に位相差があるときに、電気信号の周波数を変化させて位相差をゼロに補償する機能を有する。かかる機能を有する位相シフト回路については、特開平9−145691などに詳細が開示されている。
第1周波数検出部105は、第1位相シフト部104により位相差がゼロに補償されたときの発振周波数f(第1波長λにおける発振周波数f)を検出し、検出した発振周波数を血糖値算出部112に出力する。
第2受光部107は、フォトトランジスタ、フォトトランジスタをオンさせて生体の血管120に照射されて反射した特定光を検出可能な状態とする検出回路等を含んで構成される。フォトトランジスタは、第2発光部106(第2LED)から出た光(第2特定光)を検出可能(受光可能)な受光素子である。例えば、フォトトランジスタは、第2発光部106から照射された光が血管120に当たって反射した光(反射光)を受光して検出する。なお、受光素子は、フォトトランジスタに限定されるものではなく、例えば、フォトダイオード等の受光デバイスであってもよい。
第2増幅部108は、第2受光部107の出力信号を増幅する電子回路であり、公知の増幅回路を用いることができる。なお、図示は省略するが、第2増幅部108と第2受光部107とは、DCカットコンデンサ等を介して接続され、第2受光部107からの出力信号の直流成分はカットされ、交流成分のみが第2増幅部108に伝送される。
第2位相シフト部109は、第2発光部106の第2LED駆動回路の電気信号である入力信号の波形(入力波形)と、第2受光部107の検出回路の電気信号である出力信号の波形(出力波形)との間に位相差があるときに、電気信号の周波数を変化させて位相差をゼロに補償する機能を有する。かかる機能を有する位相シフト回路については、特開平9−145691などに詳細が開示されている。
第2周波数検出部110は、第2位相シフト部109により位相差がゼロに補償されたときの発振周波数f(第2波長λにおける発振周波数f)を検出し、検出した発振周波数を血糖値算出部112に出力する。
血糖値算出部112は、血管120を有する生体の血糖値を算出する。より具体的には、血糖値算出部112は、記憶部111に記憶された関係データに基づいて、同じ時間(同時)に検出された第1波長λにおける発振周波数fおよび第2波長λにおける発振周波数fの比(変化率)から血糖値を算出する。
本実施の形態では、第1の実施の形態と同様、第1特定光(第1波長λ)として吸光特性が顕著な波長1050nm、第2特定光(第2波長λ)として反射特性が顕著な波長940nmを用いる。ここで、図7に示すように、グルコースの吸光特性および反射特性については、2100nmの波長を中心に吸光特性が顕著となり、1900nmの波長を中心に反射(散乱)特性が顕著となるので、これらの波長は、好適である。つまり、波長が所定倍(2倍、1/2倍など)になったときも同じ物理特性があることがわかる。付言するならば、血糖値測定システム100で用いる波長としては、波長940nmおよび波長1050nmの組合せと異なる波長の組合せ(例えば、1/2波長の470nmおよび525nmの組合せ、その他の組合せ)を用いてもよい。
(モデル実験)
以下、図8および図9を参照して、拍動ポンプにより血管モデルパイプ内を循環するグルコース水溶液のグルコース濃度を血糖値測定システム100により測定した結果(モデル実験)について説明する。
<測定手順1>
拍動ポンプを心臓、血管モデルパイプを血管、グルコース溶液を血液とみなし、血管モデルパイプ内をグルコース水溶液が循環するように拍動ポンプを起動した。
<測定手順2>
血糖値測定システム100は、2波長の受発光センサにより拍動を検出した。
より具体的には、第1発光部101が血管モデルパイプ(グルコース水溶液)に第1特定光を照射したときの反射波を第1受光部102が受光し、第1位相シフト部104により位相差がゼロに補償されたときの発振周波数fを第1周波数検出部105が検出することで、グルコース溶液の拍動を検出した。また同時刻に、第2発光部106が血管モデルパイプ(グルコース水溶液)に第2特定光を照射したときの反射波を第2受光部107が受光し、第2位相シフト部109により位相差がゼロに補償されたときの発振周波数fを第2周波数検出部110が検出することで、グルコース溶液の拍動を検出した。このときの測定結果を図8に示す。
<測定手順3>
位相差がゼロに補償されたときの各発振周波数と実際のグルコース濃度との関係を確認した。この関係を示すグラフを図9に示す。なお、実際のグルコース濃度は、既存のグルコース濃度測定器(市販のグルコース計)を用いて測定した。
図8は、モデル実験によるグルコース濃度の測定結果を示す図である。図8の上段には、グルコース濃度(本例では、50、100、150、200mg/dlに調整したグルコース溶液)ごとに、1050nmの波長λを用いた場合の各時間における発振周波数(波長λにおける拍動波形)を示す。図8の下段には、グルコース濃度ごとに、940nmの波長λを用いた場合の各時間における発振周波数(波長λにおける拍動波形)を示す。
例えば、パルス波形201に示されるように、血糖値測定システム100は、拍動ポンプによる拍動を捉えていることがわかる。また、位相シフト回路の動作特性と同様、波長λと波長λとで拍動波形の位相が反転することがわかる。なお、図示は省略するが、第1発光部101および第2発光部106(センサ素子)の焦点距離により位相が逆転することが確認されている。
なお、図8では、グルコース濃度ごとの拍動波形が見やすくなるように時間をずらして拍動波形を示し、4種類のグルコース濃度の測定が同時に行われたことを示すものではない。
図9は、位相シフト法による周波数の変化率とグルコース濃度との相関特性を示す図である。
相関特性301は、各拍動波形のピーク時における位相シフト法による周波数の変化率(発振周波数f/発振周波数f)とグルコース濃度との関係を示し、両者の相関係数を求めたところ、R=0.99882との値を示し、両者の良好な相関を示している。相関特性302は、各拍動波形のベース時(ボトム時)における位相シフト法による周波数の変化率(発振周波数f/発振周波数f)とグルコース濃度との相関を示し、両者の相関係数を求めたところ、R=0.95498との値を示し、両者の良好な相関を示している。また、図9に示されるように、ピーク時における線形近似曲線の傾きとベース時における線形近似曲線の傾きとは、同じような傾きを示している。
以上のことから、拍動するグルコース溶液で血糖値測定システム100が正常に動作することがわかる。また、各拍動波形のピーク時およびベース時の何れにおいても血糖値測定システム100が正常に動作することがわかる。
(予備実験)
以下、図10および図11を参照して、市販の血糖値計で測定した被験者の血糖値と血糖値測定システム100で当該被験者を測定した測定値との関係(予備実験)について説明する。
<測定手順1>
市販の血糖値計で食前に2名の被験者(成人男性:37才、68才)の血糖値を1回測定した。なお、採血は、指先、主に人差し指で行った。血糖値計の測定後、続けて血糖値測定システム100による測定を行った。なお、測定は、人差し指および中指(2か所同時)で行った。
<測定手順2>
食後は60分おきに、血糖値計で血糖値を測定し、血糖値計の測定後、続けて血糖値測定システム100による測定を行った。
<測定手順3>
上記の測定手順1および測定手順2を日を替えて行った。
測定したデータを図10および図11に示す。図10は、所定の時刻における、2波長(940、1050nm)による脈波の測定結果を示す図である。図10に示すように、波長によって位相が反転していることがわかり、血糖値測定システム100(位相シフト法)は、高感度に脈波を検出できることがわかる。
図11は、血糖値計で測定した被験者(2名)の血糖値と血糖値測定システム100で測定した測定値(発振周波数fおよび発振周波数f)との相関特性を示す図である。
相関特性401は、位相シフト法による周波数の変化率(発振周波数f/発振周波数f)と血糖値計で測定した血糖値との関係を示し、両者の相関係数を求めたところ、R=0.93761との値を示し、両者の良好な相関を示している。これは、実際のヒトでの測定において血糖値測定システム100が正常に動作することを示している。
(基礎実験)
以下、図12〜図15を参照して、脈波を安定的に測定するための対策法(基礎実験)について説明する。
本基礎実験では、第1発光部101および第1受光部102を第1クリップ型光センサデバイスとして試作し、第2発光部106および第2受光部107を第2クリップ型光センサデバイスとして試作して用いた。なお、第1クリップ型光センサデバイスは、第1増幅部103、第1位相シフト部104、および第1周波数検出部105の全てまたは一部を含んでいてもよいし、何れも含まなくてもよい。また、第2クリップ型光センサデバイスは、第2増幅部108、第2位相シフト部109、および第2周波数検出部110の全てまたは一部を含んでいてもよいし、何れも含まなくてもよい。
第1クリップ型光センサデバイスは、中指に装着され、中指に照射した第1特定光(1050nm)の反射波を受光した。増幅部103により増幅された第1クリップ型光センサデバイスの出力信号が第1位相シフト部104により位相差がゼロに補償され、第1周波数検出部105は、位相差がゼロに補償されたときの発振周波数fを検出した。
第2クリップ型光センサデバイスは、人差し指に装着され、人差し指に照射した第2特定光(940nm)の反射波を受光した。増幅部108により増幅された第2クリップ型光センサデバイスの出力信号が第2位相シフト部109により位相差がゼロに補償され、第2周波数検出部110は、位相差がゼロに補償されたときの発振周波数fを検出した。
なお、第1クリップ型光センサデバイスは、中指に装着される構成に限られるものではなく、他の指に装着されてもよいし、指とは異なる箇所に装着されてもよい。また、第2クリップ型光センサデバイスは、人差し指に装着される構成に限られるものではなく、他の指に装着されてもよいし、指とは異なる箇所に装着されてもよい。また、第1クリップ型光センサデバイスおよび第1クリップ型光センサデバイスは、異なる指に装着される構成に限られるものではなく、同じ指に装着されてもよい。また、第1クリップ型光センサデバイスおよび第2クリップ型光センサデバイスは、クリップタイプの光センサデバイスに限られるものではなく、指先に貼り付けるタイプの光センサデバイスであってもよいし、その他のタイプの光センサデバイスであってもよい。
図12は、第1クリップ型光センサデバイスおよび第2クリップ型光センサデバイスを用いて中指および人差し指の脈波を同時測定した結果を示す図である。
図12に示すように、第1クリップ型光センサデバイスおよび第2クリップ型光センサデバイスは、中指および人差し指の脈波を検出し、正常に動作していることがわかる。
図13は、中指の脈波および人差し指の脈波の波動関係が明確になるように、縦軸を調整したときの脈波の波形を示す図である。
図13に示すように、位相シフト回路の動作特性と同様、中指の波形および人差し指の波形の位相が反転することがわかる。
図14は、中指の脈波および人差し指の脈波の関係を示す図である。図14に示すように、中指における発振周波数fと人差し指における発振周波数fとを用いて、中指の脈波および人差し指の脈波から近時曲線(ヒステリシス特性の傾き)を算出した。発振周波数fと発振周波数fとでは、波形が反転することに一致して、ヒステリシス特性の傾きが右肩下がりになることがわかる。
図15は、中指の脈波および人差し指の脈波を同時測定したヒストリシス特性の傾きの変動を示す図である。図15に示すように、脈波のヒステリシス特性は、測定ごとに異なることがわかる。ここでは、指先が冷たいと血流は少ないので、冷たいときはヒステリシス特性の傾きが小さく、温かくなるとヒステリシス特性の傾きが大きくなる特性を確認できる。
上述のように、中指の脈波および人差し指の脈波からヒステリシス特性の傾きを検討したところ、ヒステリシス特性の傾きが大きいほど、測定に好適であることがわかる。つまり、発振周波数f(共振周波数)<発振周波数f(反共振周波数)を満たすことを測定条件(基本条件)とし、発振周波数f<<発振周波数fを満たすことを測定条件(追加条件)にすることが好適である。
以上のように、発明者は、血糖値測定システム100の開発に、光の波長によって吸収および反射が生じることに着目し、物性の共振特性および反共振特性の概念を導入することにした。かかる血糖値測定システム100によれば、同時に検出される波長が異なる2種類の特定光を用いて血糖値を適切に測定(算出)することができる。
(3)他の実施の形態
なお上述の第1及び第2の実施の形態においては、本発明を血糖値測定システム10,100に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々の血糖値測定システムに広く適用することができる。
また上述の第2の実施の形態においては、第1発光部101および第1受光部102を第1クリップ型光センサデバイス、第2発光部106および第2受光部107を第2クリップ型光センサデバイスとした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、第1発光部101、第1受光部102、第2発光部106、および第2受光部107を1つの光センサデバイスとして構成してもよい。この場合、光センサデバイスは、第1増幅部103、第1位相シフト部104、第1周波数検出部105、第2増幅部108、第2位相シフト部109、および第2周波数検出部110の全てまたは一部を含んでいてもよいし、何れも含まなくてもよい。
10 血糖値測定システム、11 第1発光部、12 第2発光部、13 受光部、14 増幅部、15 位相シフト部、16 周波数検出部、17 記憶部、18 血糖値算出部、19 血糖値出力部、20 選択部

Claims (3)

  1. グルコースにおいて吸光特性を示す第1波長の光を生体の血管に対して照射可能な第1発光部と、
    グルコースにおいて反射特性を示す第2波長の光を前記生体の血管に対して照射可能な第2発光部と、
    前記第1発光部により照射された光であって前記生体の血管で反射された光および前記第2発光部により照射された光であって前記生体の血管で反射された光を受光可能な受光部と、
    前記第1発光部への入力波形と前記受光部からの出力波形との間に生じ得る位相差をゼロにし、前記第2発光部への入力波形と前記受光部からの出力波形との間に生じ得る位相差をゼロにするための位相シフト部と、
    前記第1波長に係る位相差をゼロにしたときの発振周波数および前記第2波長に係る位相差をゼロにしたときの発振周波数を検出する周波数検出部と、
    前記第1波長に係る発振周波数および前記第2波長に係る発振周波数の比とグルコース濃度とを関係づけた関係データを記憶する記憶部と、
    前記関係データに基づいて、前記周波数検出部により検出された前記第1波長に係る発振周波数および前記第2波長に係る発振周波数の比から前記生体の血糖値を算出する血糖値算出部と、
    を備えることを特徴とする血糖値測定システム。
  2. 前記第1波長は、1020nm〜1080nmの範囲内にあり、前記第2波長は、900nm〜980nmの範囲内にある
    ことを特徴とする請求項1に記載の血糖値測定システム。
  3. 前記受光部は、前記第1発光部により照射された光であって前記生体の血管で反射された光を受光可能な第1受光部と、前記第2発光部により照射された光であって前記生体の血管で反射された光を受光可能な第2受光部とを有し、
    前記位相シフト部は、前記第1発光部への入力波形と前記第1受光部からの出力波形との間に生じ得る位相差をゼロにするための第1位相シフト部と、前記第2発光部への入力波形と前記第2受光部からの出力波形との間に生じ得る位相差をゼロにするための第2位相シフト部とを有し、
    前記周波数検出部は、前記第1波長に係る位相差をゼロにしたときの発振周波数を検出する第1周波数検出部と、前記第2波長に係る位相差をゼロにしたときの発振周波数を検出する第2周波数検出部とを有し、
    前記血糖値算出部は、前記関係データに基づいて、前記第1周波数検出部と前記第2周波数検出部とで同じ時間に検出された前記第1波長に係る発振周波数および前記第2波長に係る発振周波数の比から前記生体の血糖値を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の血糖値測定システム。
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