JP2018116024A - 食材盛付装置、食材盛付方法 - Google Patents

食材盛付装置、食材盛付方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ボタンを押し間違えた場合は、再度正しいボタンを押圧するだけで、希望の重量の食材を供給することができる食材盛付装置を提供すること。【解決手段】 押されたボタンを認識するボタン認識手段23eと、計量部の計量に基づいて押されたボタンに対応する当初重量の食材を食材送り機構11により容器4に供給する食材送り手段23hと、当初重量の食材が供給された容器4が計量部に置かれた状態で、最初に押したボタンより重量大の別ボタンの押圧を認識する再ボタン認識手段23fと、別ボタンの押圧に基づいて別ボタンに対応する重量と当初重量の重量差を演算する重量差演算手段23gとを有し、食材送り手段23hは食材送り機構11により重量差の食材を容器4に継ぎ足すように構成した。【選択図】 図1

Description

本発明は、食材の重量に対応する例えばボタン等を押し間違えても、再度正しいボタン等を押すことにより、希望の重量の食材を盛り付けることができる食材盛付装置、及び、食材盛付方法に関するものである。
従来、載置部に茶碗等の容器をセットし、盛り付け重量に対応した複数のボタンの内、希望の盛り付け重量に対応したボタンを押圧すると、食材送り機構が食材ホッパー内の飯を送り出し、上記容器に上記ボタンに対応した重量の飯を供給する食材盛付装置が実用化されている(特許文献1)。
特開2005−87024号公報
ところで、上記従来の食材盛付装置は、希望する飯の重量が例えば340gであり、340gに対応するボタンを押すところ、間違えて160gのボタンを押してしまった場合は、セットした容器には160gの飯が供給された状態で装置が停止する。
この場合、操作者は、容器を載置部から取り出して当該容器内部の飯を他の容器に取り出して空とし、再びその容器を載置部にセットした後、正しい340gのボタンを押圧するという操作を行う必要がある。
しかしながら、一旦容器を取り出して内部の飯を別の容器に取り出す操作は面倒であり、ボタンを押し間違えたとしても、より簡易に希望とする重量の飯の盛り付けが可能な機能が望まれている。
本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、ボタン等の操作を間違える等の指定重量値を間違えた場合は、再度正しい指定重量値を指定することにより、希望の重量の食材を供給することができる食材盛付装置及び食材盛付方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため本発明は、
第1に、計量部上の容器に指定された重量の食材を供給する食材盛付装置において、操作パネルにて指定された指定重量値を認識する指定重量値認識手段と、上記計量部の計量に基づいて上記指定重量値に対応する当初重量の食材を食材送り機構により上記容器に供給する食材送り手段と、上記当初重量の食材が供給された上記容器が上記計量部に置かれた状態で、上記当初重量より重量大の別の指定重量値が指定されたことを認識する再指定重量値認識手段と、上記別の指定重量値の指定に基づいて上記別の指定重量値に対応する重量と上記当初重量の重量差を演算する重量差演算手段とを有し、上記食材送り手段は上記食材送り機構により上記重量差の食材を上記容器に継ぎ足すものである食材盛付装置により構成される。
上記計量部は載置部(6)及び電子秤(6a)により構成することができる。操作パネルにて指定された指定重量値とは、例えば操作パネル上のボタン(a1等)の押圧により指定された重量値(例えば160g)をいう。指定重量値認識手段は例えばボタン認識手段(23e)により構成することができる。別の指定重量値の指定とは、例えば操作パネル上の別のボタン(a7等)を押圧することにより別の指定重量値(例えば340g)を指定することをいう。再指定重量値認識手段は例えば再ボタン認識手段(23f)により構成することができる。このように構成すると、誤って希望重量より少ない重量の指定重量値を指定してしまった場合、当該重量(当初重量)の容器への供給が終了した後、容器を計量部に置いたまま、再度、希望の別の指定重量値を指定するだけで、重量差が演算され、自動的に重量差に相当する食材が上記容器に継ぎ足されるので、操作パネルにて間違った指定重量値を指定してしまった場合において、簡単に希望とする重量の食材の盛り付けを行うことができる。
第2に、上記操作パネルに複数の盛付量を指定し得る操作部が設けられており、上記指定重量値の指定又は上記別の指定重量値の指定は、上記操作部と上記盛付量とを対応づける操作により行われるものである上記第1記載の食材盛付装置により構成される。
上記操作部は例えばボタン(a1〜a8)により構成することができる。上記操作部と上記盛付量との対応づける操作は、例えば、希望の盛付量のボタンを押圧する操作である。
第3に、上記計量部に置かれた容器の重量を風袋引きする演算手段を具備するものである上記第1又は2記載の食材盛付装置により構成される。
このように構成すると、容器の重量は自動的に風袋引きされるので、容器の種類が変化しても、正確に食材の重量を計量することがでる。
第4に、上記演算手段は、上記容器が上記計量部から取り出された後、風袋引きを行う前の状態に戻すものである上記第3記載の食材盛付装置により構成される。
このように構成すると、盛り付けの1回毎に異なる容器が使用されても、何ら支障なく正確な重量の食材を盛り付けることができる。
第5に、計量部上の容器に指定された重量の食材を供給する食材盛付方法において、操作パネルにて指定された指定重量値を認識する工程と、上記計量部の計量に基づいて上記指定重量値に対応する当初重量の食材を食材送り機構により上記容器に供給する工程と、上記当初重量の食材が供給された上記容器が上記計量部に置かれた状態で、上記当初重量より重量大の別の指定重量値が指定されたことを認識する工程と、上記別の指定重量値の指定に基づいて上記別の指定重量値に対応する重量と上記当初重量の重量差を演算する工程と、上記食材送り機構により上記重量差の食材を上記容器に継ぎ足す工程と、からなる食材盛付方法により構成される。
第6に、上記操作パネルに複数の盛付量を指定し得る操作部が設けられており、上記指定重量値の指定又は上記別の指定重量値の指定は、上記操作部と上記盛付量とを対応づける操作により行われるものである上記第5記載の食材盛付方法により構成される。
第7に、上記計量部に置かれた容器の重量を風袋引きする工程を有する上記第5又は6記載の食材盛付方法により構成される。
第8に、上記容器が上記計量部から取り出された後、風袋引きを行う前の状態に戻す工程を有する上記第7記載の食材盛付方法により構成される。
本発明は上述のように、誤って希望重量より少ない重量の指定重量値を指定してしまった場合、当該重量の容器への供給が終了した後、容器を計量部に置いたまま、再度、希望の別の指定重量値を指定するだけで、重量差が演算され、自動的に重量差に相当する食材が上記容器に継ぎ足されるので、間違って例えばボタン等を押してしまった場合において、簡単に希望とする重量の食材の盛り付けを行うことができる。
また、容器の重量は自動的に風袋引きされるので、容器の種類が変化しても、正確に食材の重量を計量することができる。
また、盛り付けの1回毎に異なる容器が使用されても、何ら支障なく正確な重量の食材をも盛り付けることができる。
本発明に係る食材盛付装置の斜視図である。 同上盛付装置の縦断面図である。 同上盛付装置の操作パネルの拡大正面図である。 同上盛付装置の食材回転送り機構の斜視図である。 同上盛付装置の解しローラの斜視図である。 同上盛付装置の電気的ブロック図である。 同上盛付装置の制御部の動作手順を示すフローチャートである。 同上盛付装置の制御部の機能ブロック図である。
以下、本発明に係る食材盛付装置を詳細に説明する。尚、図1において、操作パネル7の設けられた側を「前方」、操作パネル7と反対側を「後方」、前方から後方を向いた場合の左右方向を「左右」、上下方向を「上下」という(他の図においても同じ)。
図1、図2に同上食材盛付装置の全体構成を示す。この食材盛付装置の筐体1は、内部に食材ホッパー2(図2参照)と食材送り機構11を具備する略直方体形状の上部筐体1Aと、平板状の底板3上に固定された略直方体形状の下部筐体1Bとから構成されており、上部筐体1Aの前方側の下部と上記底板3上面との間に、飯等の食材を盛り付けるための茶碗等の容器4の載置空間S1が形成されている。
さらに、上記載置空間S1における上記上部筐体1Aの下面には食材を下方に落下供給する(図2矢印A参照)ための開口5が設けられており(図2参照)、上記開口5に対応する上記底板3上に容器の載置部6が設けられている。この容器の載置部6は、電子秤6aにより構成されており、当該載置部6上に置かれた容器4の重量、当該容器4に供給される食材(ここでは飯)の重量を計測し得るように構成されている。尚、上記載置部6と電子秤6aにより計量部が構成されている。
上記操作パネル7は図3に示すように、盛り付けるべき飯の重量(盛付量)に対応付けられた複数(8個)のボタン「a1」〜「a8」が設けられており、飯の供給量は、ボタンa1は160g、ボタンa2は200g、ボタンa3は230g、ボタンa4は260g、ボタンa5は290g、ボタンa6は320g、ボタンa7は340g、ボタンa8は370gとなっている。従って操作パネル7の例えば160g用のボタンa1がされると、上記食材送り機構11は上記食材ホッパー2内の食材(ここでは飯)を下方に送り出し、上記上部筐体1Aの下部の上記開口5から下方の茶碗(容器)4に飯を落下供給する。そして、制御部23(後述)は上記電子秤6aからの計量信号に基づいて上記容器4内に160gの飯を供給し得るように構成されている(図2矢印A参照)。7aは重量等の表示部である。
尚、160g、200g等が盛付量としての指定重量値を構成している。ここでは操作パネル7上の希望のボタンa1等を押圧することが、指定重量値の指定の操作に相当する。上記ボタンa1等はタッチパネルとしての操作パネル7上のボタンであるが、上記ボタンに換えて、プッシュボタン、トグルスイッチ等でも良く、また、回転角度毎に上記盛付量が指定された回転スイッチ、音声認識の技術を使用して音声による指定重量値の指定でも良い。何れにしても、操作パネル上にて指定重量値を指定する操作という概念には、ボタンを押す又は引く、トグルスイッチを倒してオンする、回転スイッチを回転させる等、スイッチの形態に拘わらず、あらゆる操作(上記音声による指定も含む)を包含するものである。
8は上記筐体1の蓋であり、後方の回動軸8a(図2参照)を中心に、矢印B方向に回動することで、筐体1の上部を開口し、内部の食材ホッパー2内に飯を供給し得るように構成されている。
次に上記食材送り機構11について説明する。尚、食材送り機構11は、上記ボタンa1〜a8の押圧に応じて、上記食材ホッパー2内の飯を下方の容器4内に供給するものであれば、どのような機構でも良く、以下に説明する食材送り機構11に限定されない。
本実施形態における食材送り機構11は、図2、図4に示すように、上記食材ホッパー2の下半部外周に接続固定された底板9aを有する円筒体9内に構成された食材回転送り機構11Aと、該食材回転送り機構11Aの開口10(図4参照)より下方に落下供給された飯を解しながら下方の上記開口5より下方の容器4内に落下供給する一対の解しローラ12,13(図1、図5参照)とから構成されている。
上記食材回転送り機構11Aは、上記食材ホッパー2の円形の下端2aの中心に第1回転中心軸14が位置しており(図4参照)、該第1回転中心軸14の中間位置において、上記第1回転中心軸14と同心の固定軸に上記円筒体9より小径の固定円板15が固定され、該固定円板15上に、上記第1回転中心軸14を中心として放射状に4枚の回転羽根16が設けられている。
さらに、上記第1回転中心軸14と同心に第2回転中心軸17が設けられており、該第2回転中心軸17には複数の放射状の仕切板18を介して回転円筒体19が設けられている。この回転円筒体19は上記円筒体9の内周に近接する内径を有しており、上記固定円板15の外周と上記回転円筒体19の内周との間には環状の飯落下空間(食材落下空間)S2が形成されている(図4参照)。
また、上記回転円筒体19及び仕切板18は上記円筒体9の底板9a上に位置するものであり、従って、上記複数の仕切板18と上記底板9aにより複数の食材室20が形成されている。そして、上記円筒体9の上記底板9aにおける上記食材室20が到来する一か所には上記食材落下用の上記開口10が形成されている(図4参照)。
従って、上記回転羽根16を矢印I方向に回転駆動すると共に、上記回転円筒体19を逆方向(矢印D方向)に駆動することにより、食材ホッパー2に供給され、かつ上記固定円板15上に載置された飯は、上記回転羽根16の回転により固定円板15上を外周方向に搬送され、上記固定円板15の外周縁より上記飯落下空間S2から下方の食材室20に落下する。すると、食材室20に落ちた飯は、回転円筒体19(仕切板18)によって上記底板9a上を逆方向(矢印D方向)に搬送され、上記開口10の位置で当該開口10から下方に落下供給される。尚、上記回転羽根16の回転は駆動モータM1(図2参照)を以って駆動ベルト21を介して第1回転中心軸14を回転駆動することにより行い、上記円筒回転体19の駆動は駆動モータM2(図2参照)を以って駆動ベルト22を介して第2回転中心軸17を回転駆動することにより行う。
上記開口10の下方位置には2つの解しローラ12,13が落下方向(矢印A方向)に直交して左右に隣接配置されており(図5参照)、これらローラ12,13は各々駆動モータM3,M4により(図5参照)、互いに対向方向(矢印E,F方向)回転駆動されるものである。上記解しローラ12は外周に複数の突起12’が突設されており、上記解しローラ13は外周に複数の突起を有する複数の環状板13’が設けられており、中央部に供給された飯を上記突起12’及び環状板13’にて解しながら下方に送り出すものである。
上記開口10からの飯は、上記解しローラ12,13の上部の中央位置に上方から落下供給され(図5矢印A方向)、これらの解しローラ12,13が上記方向に回転することにより、上記飯を解しながら下方に送り出すものである。
そして、上記解しローラ12,13の下方には上記上部筐体1Aの上記開口5(図2参照)が形成されており、上記解しローラ12,13の回転により下方に送り出された飯は下方の上記容器4内に供給されるように構成されている。
次に、上記食材盛付装置の電気的構成について説明する。
図6は、本発明に係る食材盛付装置の電気的ブロック図であり、図7に示す動作手順のプログラムが記憶された制御部としてのCPU23を具備しており、当該CPU23には上記電子秤6a、上記操作パネル7、上記食材送り機構11の各駆動モータM1〜M4が接続されている。
図8は上記CPU23の機能ブロック図であり、機能的にみて上記CPU23は、電子秤6aの計量値を認識する計量値認識手段23a、上記電子秤6aに容器4が載置されたか否かを認識する容器認識手段23b、ボタンa1〜a8の何れの重量のボタンが押されたか(何れの指定重量値が指定されたか)を認識するボタン認識手段(指定重量値認識手段)23e、容器4が載置部6に置かれた後、容器4の重量を風袋引きする演算手段23d、電子秤6aを0リセットする0リセット部23c、駆動モータM1〜M4を駆動して食材送り機構11を動作させる食材送り手段23h、ボタンを押し間違えたときに再度ボタンが押圧されたか否か、及び、再度押されたボタンの重量を認識する(別の指定重量値が指定されたことを認識する)再ボタン認識手段(再指定重量値認識手段)23f、最初に押されたボタンの重量(当初重量)と再度押されたボタンの重量(別の指定重量値)との差を演算する重量差演算手段23gとから構成されている。
上記CPU23の動作は図7のフローチャート及び図8の機能ブロック図に基づいて以下詳細に説明する。
(通常の動作)
まず、通常の動作を説明する。尚、前提として食材ホッパー2内には食材として炊いた飯が収納され、食材回転送り機構11Aの固定底板15上に供給されているものとする。
操作者は容器4を載置部6に載置する。すると電子秤6aからCPU23(計量値認識手段23a)に容器4の重量データ(この場合200gとする)が入力するので、CPU23(容器認識手段23b)は載置部6に容器4が載置されたことを認識する(図7P1)。
次に、操作者は操作パネル7上の160gのスイッチa1を押し、希望の指定重量値を指定する。すると、CPU23(ボタン認識手段(指定重量値認識手段)23e)は、ボタンa1が押されたことを認識すると共に(図7P2)、ボタンa1の重量が160gであることを認識する(図7P3)。
その後、CPU23(演算手段23d)は、現在入力している重量データ(200g)を風袋引きし、0リセット部23cにおいて電子秤6aの計量値を「0」にリセットする(図7P4,P5参照)。このときCPU23(0リセット部23c)は、操作パネル7の表示部7aに「0」を表示させる。
その後CPU23(食材送り手段23h)は、駆動モータM1,M2,M3,M4を駆動することで食材送り機構11を動作させ、食材ホッパー2内の飯を下方に送り出し、上部筐体1Aの開口5から下方に落下供給して容器4内に飯を盛り付けていく。
具体的には、食材回転送り機構11Aの回転羽根16が矢印I方向に回転することで飯が固定底板15の外周に移送され、環状の飯落下空間S2から下方の複数の食材室20に落下供給される。上記回転円筒体19は逆方向(矢印D方向)に回転しているので、食材室20上の飯は仕切板18により底板9a上を矢印D方向に移送され、上記底板9aの開口10に至ったところで下方に落下供給される。
すると、上記開口10の下方の解しローラ12,13の中間部に矢印A方向に落下供給されるので、飯はこれら解しローラ12,13によって解されながら、下方に供給され、最終的に上記開口5から下方に落下供給され、下方の容器4内に供給されていく(図7P6参照)。
容器4内に飯が供給されると、電子秤6aの計量データがCPU23(計量値認識手段23a)に入力するので、計量値認識手段23aはその計量データが上記ボタンa7の重量である160g(指定重量値)に到達するか否かを検出する(図7P7参照)。尚、表示部7aには、計量データ(グラム数)が順次表示されていく。そして、上記CPU23(計量値認識手段23a)が、計量データが160gに到達したと判断したとき(図7P7参照)、CPU23(食材送り手段23h)は駆動モータM1〜M4の駆動を停止して食材の送りを停止する(図7P8参照)。
以上の動作により、容器4に希望の160gの飯が供給されたので、操作者は、容器4を載置部6から取り出す。従って、上記CPU23(容器認識手段23b)は載置部6上の容器4が取り出されたことを認識する(図7P9)。尚、容器4が載置部6から取り除かれると、電子秤6aの計量データは「−200g」となるので、これを計量値認識手段23aにて認識した場合、CPU23(容器認識手段23b)は載置部6から容器4が取り除かれたと判断することができる。
その後、CPU23(演算手段23d)は風袋引きをリセットする(図7P10)。具体的には、風袋重量である容器重量の200gを加算して、電子秤6aの重量を「−200g」から「0g」、即ち元の状態に戻す。このとき、表示部7aの表示は「0」に戻る。
その後は、装置の終了ボタン(オフボタン)が押された場合は終了となるが(図7P11参照)、押されない場合は、ステップP1に戻って、次の容器4が載置部6に置かれることを認識するための待機状態となる。
(ボタンを押し間違えた場合の動作)
次に、操作者が340g(別の指定重量値)のボタンa7を押すべきところ、誤って少ない量のボタン、本実施形態の場合160g(指定重量値)のボタンa1を押した場合の動作を説明する。
先ず操作者は、容器4を載置部6に載置して、誤って160gのボタンa1を押した場合、上記容器に160gの飯が供給されるまでの動作(図7のP1〜P8)までの動作は、上記の通常動作と同様であるので、便宜上説明を省略する。
操作者は、図7のステップP8の段階、即ち、容器4に160gの飯が供給された時点で、押し間違いに気づいたとする。
このとき操作者は、容器4を載置部6から取り出すことなく、当初の希望の盛り付け量(340g)であるボタン(別ボタン)a7を押せばよい(図7P12参照)。即ち、当初の希望の別の指定重量値を指定する操作を行う。
すると、CPU23(再ボタン認識手段(再指定重量値認識手段)23f)は、再度ボタン(別ボタン)が押されたこと、即ち別の指定重量値が指定されたことを認識し(図7P12参照)、当該認識に基づいて、重量差演算手段23gが再度押されたボタンa7の重量(340g、別の指定重量値)と、最初に押されたボタンa1の重量(160g、指定重量値)との重量差を演算により求める(図7P13参照)。具体的には、(340g−160g=180g)の演算を行い、その後は、重量差である180gの飯の供給動作を行う。
具体的にはCPU23(食材送り手段23h)は、駆動モータM1〜M4を再度駆動し、食材送り機構11を動作させ(図7P14参照)、上記容器4内にさらに180gの飯を継ぎ足していく。即ち、上記と同様に食材送り機構11が動作して、上記上部筐体1Aの開口5から下方の容器4に飯が継ぎ足されていく(図7P15参照)。
そしてCPU23(計量値認識手段23a)は、継ぎ足しの飯の重量が180gになったと判断すると、食材送り手段23hが上記駆動モータM1〜M4を停止する(図7P16参照)。かかる動作により、当初の160gの飯に180gの飯が継ぎ足され、最終的には容器4内に当初の希望重量である340gの飯が供給される。
その後は、操作者は、載置部6上の容器4を取り出すので、CPU23(容器認識手段23b)は容器4が取り出されたことを認識し(図7P9参照)、その後は、通常動作と同様に容器重量の風袋引きをもとの状態に戻し(図7P10参照)、次の容器4の載置状態となる(図7P11参照)。
このように、希望する重量より少ないボタン(例えば160gのボタンa1)を誤って押した場合は、一旦、その重量(160g)の供給が終了した後、容器4を取り出さずに、当初希望する重量のボタン(例えば340gのボタンa7)を押す、という簡単な操作により、足りない分の飯の重量(この場合180g)が自動的に演算され、かつ、不足分の重量の飯が自動的に継ぎ足される。
従って、極めて簡単な操作により、飯の継ぎ足し動作を行うことができ、従来のように、一旦、容器を取り出して飯を別の容器に移して空にして、再び容器を載置部にセットして、正しいボタンを押す等の面倒な操作を必要としない。
上記実施形態では指定重量値、別の指定重量値の指定操作は、最初のボタンを押す操作と、本来の希望の別のボタンを押す操作であったが、例えば、盛付量毎に複数のトグルスイッチがある場合は、最初のトグルスイッチをオンする操作と、本来の希望の別のトグルスイッチを押す操作となり、回転スイッチであれば、回転スイッチの指針を最初の盛付量のところまで回転させる操作と、本来の希望の盛付量の位置に上記指針が合うまで回転スイッチを回転させる操作となる。このように本発明における指定重量値の指定操作はスイッチの形態に限定されることはない。また、実施形態に示された食材の重量は一例を示すものであり、他の各種数値を取り得るものであることは勿論である。
本発明は以上のように、誤って希望重量(例えば340g)より少ない重量(例えば160g)のボタンa1を押してしまった場合、当該重量の容器4への供給が終了した後、容器4を計量部に置いたまま、再度、希望の別ボタン(この場合ボタンa7)を押すだけで、重量差が演算され、自動的に重量差(180g)に相当する食材が上記容器4に継ぎ足されるので、間違ったボタンを押してしまった場合において、簡単に希望とする重量の食材の盛り付けを行うことができる。
このように、誤って希望重量より少ない重量の指定重量値を指定してしまった場合、当該重量の容器への供給が終了した後、容器を計量部に置いたまま、再度、希望の別の指定重量値を指定するだけで、重量差が演算され、自動的に重量差に相当する食材が上記容器に継ぎ足されるので、間違って例えばボタン等を押してしまった場合において、簡単に希望とする重量の食材の盛り付けを行うことができる。
また、容器の重量は自動的に風袋引きされるので、容器の種類が変化しても、正確に食材の重量を計量することがでる。
また、盛り付けの1回毎に異なる容器が使用されても、何ら支障なく正確な重量の食材をも盛り付けることができる。
尚、本発明に係る食材盛付装置は、上記食材としては上記実施形態における炊いた飯に限らず、各種の食材に対応可能である。
本発明によれば、例えば炊いた飯を茶碗に盛り付ける場合、間違って希望より少ない重量のボタンを押した場合、希望重量の飯の継ぎ足しを簡単な操作で行うことができ、例えば、食堂等において用いられる食材盛付装置として広く利用されることが期待される。
4 容器
6 載置部
6a 電子秤
11 食材送り機構
23d 演算手段
23e ボタン認識手段
23f 再ボタン認識手段
23g 重量差演算手段
a1〜a8 ボタン

Claims (8)

  1. 計量部上の容器に指定された重量の食材を供給する食材盛付装置において、
    操作パネルにて指定された指定重量値を認識する指定重量値認識手段と、
    上記計量部の計量に基づいて上記指定重量値に対応する当初重量の食材を食材送り機構により上記容器に供給する食材送り手段と、
    上記当初重量の食材が供給された上記容器が上記計量部に置かれた状態で、上記当初重量より重量大の別の指定重量値が指定されたことを認識する再指定重量値認識手段と、
    上記別の指定重量値の指定に基づいて上記別の指定重量値に対応する重量と上記当初重量の重量差を演算する重量差演算手段とを有し、
    上記食材送り手段は上記食材送り機構により上記重量差の食材を上記容器に継ぎ足すものである食材盛付装置。
  2. 上記操作パネルに複数の盛付量を指定し得る操作部が設けられており、上記指定重量値の指定又は上記別の指定重量値の指定は、上記操作部と上記盛付量とを対応づける操作により行われるものである請求項1記載の食材盛付装置。
  3. 上記計量部に置かれた容器の重量を風袋引きする演算手段を具備するものである請求項1又は2記載の食材盛付装置。
  4. 上記演算手段は、上記容器が上記計量部から取り出された後、風袋引きを行う前の状態に戻すものである請求項3記載の食材盛付装置。
  5. 計量部上の容器に指定された重量の食材を供給する食材盛付方法において、
    操作パネルにて指定された指定重量値を認識する工程と、
    上記計量部の計量に基づいて上記指定重量値に対応する当初重量の食材を食材送り機構により上記容器に供給する工程と、
    上記当初重量の食材が供給された上記容器が上記計量部に置かれた状態で、上記当初重量より重量大の別の指定重量値が指定されたことを認識する工程と、
    上記別の指定重量値の指定に基づいて上記別の指定重量値に対応する重量と上記当初重量の重量差を演算する工程と、
    上記食材送り機構により上記重量差の食材を上記容器に継ぎ足す工程と、
    からなる食材盛付方法。
  6. 上記操作パネルに複数の盛付量を指定し得る操作部が設けられており、上記指定重量値の指定又は上記別の指定重量値の指定は、上記操作部と上記盛付量とを対応づける操作により行われるものである請求項5記載の食材盛付方法。
  7. 上記計量部に置かれた容器の重量を風袋引きする工程を有する請求項5又は6記載の食材盛付方法。
  8. 上記容器が上記計量部から取り出された後、風袋引きを行う前の状態に戻す工程を有する請求項7記載の食材盛付方法。
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