前記特許文献1に開示のデッキプレートを建造物の互いに対向するH形鋼(横梁)の間に設置するには、それらデッキプレートの鉄板ベースの両端部をそれらH形鋼のフランジの上に載置し、鉄板ベースの両端部をそれらH形鋼のフランジに溶接することで、デッキプレートをH形鋼のフランジに連結する。溶接によってH形鋼(横梁)とそれらデッキプレートとを連結するから、溶接作業にともなう手間と時間とを要するとともに、溶接技術を備えた溶接工による溶接作業が必要となり、溶接工以外の作業者がH形鋼(横梁)とデッキプレートとの連結作業を行うことができず、H形鋼(横梁)とそれらデッキプレートとを迅速かつ効率的に連結することができない。なお、火気を嫌う場所では溶接による火花の発生は好ましくなく、溶接以外の工程(手段)によってH形鋼(横梁)とデッキプレートとを連結する必要がある。
本発明の目的は、溶接作業を必要とせず、鋼材のフランジとデッキプレートとを迅速かつ効率的に連結することができるデッキプレート連結金具およびデッキプレート連結方法を提供することにある。本発明の他の目的は、火気を嫌う場所において火花を発生させることなく、鋼材のフランジとデッキプレートとを連結することができるデッキプレート連結金具およびデッキプレート連結方法を提供することにある。
前記課題を解決するための本発明の第1の前提は、所定面積のデッキプレートを建造物の梁を形成する鋼材に連結するデッキプレート連結金具である。
前記第1の前提における本発明の特徴は、デッキプレート連結金具が、鋼材のフランジに嵌め込む嵌合部と、鋼材のフランジに載置されたデッキプレートの端部を挟み込む挟持部とを有し、デッキプレート連結金具では、嵌合部を介して連結金具がフランジに取り付けられ、挟持部を介してデッキプレートの端部が鋼材のフランジに連結されることにある。
本発明のデッキプレート連結金具の一例としては、デッキプレート連結金具が、前後方向へ延びる所定面積の第1板と、第1板の前端縁につながって上下方向へ延びる所定面積の第2板と、第2板の上端縁につながって前後方向へ延びていてデッキプレートの端部が載置される所定面積の第3板と、第3板の後端縁につながって上下方向へ延びていて前後方向前方へ折り曲げられる所定面積の第4板とから形成され、嵌合部が、それをフランジに嵌め込んだときに、フランジの下面に当接する第1板とフランジの端面に当接する第2板とフランジの上面に当接する第3板とから形成され、挟持部が、デッキプレートの端部の下面に当接する第3板と、前後方向前方へ折り曲げられたときにデッキプレートの端部の上面に当接する第4板とから形成されている。
本発明のデッキプレート連結金具の他の一例としては、第3板がその前端縁から後端縁に向かって第1板に次第に近づくように下り勾配に傾斜し、第1板の後端縁と第3板の後端縁との間の離間寸法がフランジの厚み寸法よりも小さい。
本発明のデッキプレート連結金具の他の一例としては、第1板がその前端縁から後端縁に向かって第3板に次第に近づくように上り勾配に傾斜し、第1板の後端縁と第3板の後端縁との間の離間寸法がフランジの厚み寸法よりも小さい。
本発明のデッキプレート連結金具の他の一例としては、第1板の前端縁から後端縁までの長さ寸法が第3板の前端縁から後端縁までの長さ寸法よりも長く、第1板の後端縁近傍が第3板の後端縁の前後方向後方に位置している。
本発明のデッキプレート連結金具の他の一例としては、第4板がその下端縁から上端縁に向かって第3板に次第に近づくように上り勾配に傾斜している。
本発明のデッキプレート連結金具の他の一例としては、第4板の下端縁から上端縁までの長さ寸法が第3板の前端縁から後端縁までの長さ寸法よりも長く、デッキプレート連結金具では、第4板が前後方向前方へ折り曲げられたときに第4板の上端縁近傍が第3板の前端縁から前後方向前方に位置する。
本発明のデッキプレート連結金具の他の一例としては、デッキプレート連結金具がフランジから前後方向前方に位置するデッキプレートの端部とフランジから前後方向前方に位置する第4板の上端縁近傍とを連結する螺子部材を含む。
本発明のデッキプレート連結金具の他の一例としては、梁がH形鋼、ラチス梁、トラス梁、帯板梁、プレート梁のうちのいずれかである。
前記課題を解決するための本発明の第2の前提は、所定面積のデッキプレートを建造物の梁を形成する鋼材に連結するデッキプレート連結方法である。
前記第2の前提における本発明の特徴は、デッキプレート連結方法が、鋼材のフランジに嵌め込む嵌合部と鋼材のフランジに載置されたデッキプレートの端部を挟み込む挟持部とを有するデッキプレート連結金具を利用し、デッキプレート連結金具の嵌合部を鋼材のフランジに嵌め込んで連結金具をフランジに取り付ける嵌合工程と、連結金具の挟持部でデッキプレートの端部を挟み込んでデッキプレートの端部を鋼材のフランジに連結する挟持工程とを有することにある。
本発明のデッキプレート連結方法の一例としては、デッキプレート連結金具の嵌合部が、前後方向へ延びる所定面積の第1板と、第1板の前端縁につながって上下方向へ延びる所定面積の第2板と、第2板の上端縁につながって前後方向へ延びていてデッキプレートの端部が載置される所定面積の第3板とから形成され、デッキプレート連結金具の挟持部が、第3板と、第3板の後端縁につながって上下方向へ延びていて前後方向前方へ折り曲げられる所定面積の第4板とから形成され、嵌合工程では、第1板と第3板との間に鋼材のフランジを挿入し、第1板がフランジの下面に当接し、第2板がフランジの端面に当接するとともに、第3板がフランジの上面に当接した状態で嵌合部をフランジに嵌め込み、挟持工程では、デッキプレートの端部を第3板の上面に載置しつつ、第4板を第3板に向かって前後方向前方へ折り曲げ、第4板がデッキプレートの端部の上面に密着し、第3板がデッキプレートの端部の下面に密着した状態で挟持部によってデッキプレートの端部を挟み込む。
本発明のデッキプレート連結方法の他の一例としては、デッキプレート連結金具の第3板がその前端縁から後端縁に向かって第1板に次第に近づくように下り勾配に傾斜し、第1板の後端縁と第3板の後端縁との間の離間寸法が鋼材のフランジの厚み寸法よりも小さく、嵌合工程では、第1板と第3板とを上下方向へ離間させるようにそれら板を上下方向へ拡げた状態で嵌合部をフランジに嵌め込み、第1板と第3板との弾性変形を利用してそれら板をフランジに密着させてデッキプレート連結金具をフランジに取り付ける。
本発明のデッキプレート連結方法の他の一例としては、デッキプレート連結金具の第1板がその前端縁から後端縁に向かって第3板に次第に近づくように上り勾配に傾斜し、第1板の後端縁と第3板の後端縁との間の離間寸法が鋼材のフランジの厚み寸法よりも小さく、嵌合工程では、第1板と第3板とを上下方向へ離間させるようにそれら板を上下方向へ拡げた状態で嵌合部をフランジに嵌め込み、第1板と第3板との弾性変形を利用してそれら板をフランジに密着させてデッキプレート連結金具をフランジに取り付ける。
本発明のデッキプレート連結方法の他の一例としては、デッキプレート連結金具の第1板の前端縁から後端縁までの長さ寸法が第3板の前端縁から後端縁までの長さ寸法よりも長く、第1板の後端縁近傍が第3板の後端縁の前後方向後方に位置し、嵌合工程では、第1板の後端縁近傍を鋼材のフランジの下面に引っ掛けた状態で第1板と第3板とが上下方向へ離間するようにそれら板を上下方向へ拡げつつ嵌合部をフランジに嵌め込む。
本発明のデッキプレート連結方法の他の一例としては、デッキプレート連結金具の第4板がその下端縁から上端縁に向かって第3板に次第に近づくように上り勾配に傾斜し、挟持工程では、傾斜する第4板を下方に向かって押圧して第4板を第3板に向かって前後方向前方へ折り曲げ、第4板と第3板とでデッキプレートの端部を挟み込む。
本発明のデッキプレート連結方法の他の一例としては、デッキプレート連結金具の第4板の下端縁から上端縁までの長さ寸法が第3板の前端縁から後端縁までの長さ寸法よりも長く、デッキプレート連結方法が、挟持工程によってデッキプレート連結金具の第4板を前後方向前方へ折り曲げたときに第3板の前端縁から前後方向前方に位置する第4板の上端縁近傍を螺子部材を介してフランジから前後方向前方に位置するデッキプレートの端部に連結する螺着工程を含む。
本発明にかかるデッキプレート連結金具によれば、鋼材(建造物の梁)のフランジに嵌め込む嵌合部と鋼材のフランジに載置されたデッキプレートの端部を挟み込む挟持部とを有し、嵌合部を介して連結金具がフランジに取り付けられ、挟持部を介してデッキプレートの端部が鋼材のフランジに連結されるから、溶接技術を備えた溶接工による溶接作業が不要となり、溶接工以外の作業者が鋼材とデッキプレートとの連結作業を行うことができ、溶接作業にともなう手間と時間とを要することはなく、鋼材(梁)のフランジとデッキプレートとを迅速かつ効率的に連結することができる。デッキプレート連結金具は、鋼材(梁)のフランジとデッキプレートとの連結に溶接作業が不要であるから、火気を嫌う場所において火花を発生させることなく鋼材のフランジとデッキプレートとを安全に連結することができる。
前後方向へ延びる所定面積の第1板と、第1板の前端縁につながって上下方向へ延びる所定面積の第2板と、第2板の上端縁につながって前後方向へ延びていてデッキプレートの端部が載置される所定面積の第3板と、第3板の後端縁につながって上下方向へ延びていて前後方向前方へ折り曲げられる所定面積の第4板とから形成され、嵌合部がそれをフランジに嵌め込んだときにフランジの下面に当接する第1板とフランジの端面に当接する第2板とフランジの上面に当接する第3板とから形成され、挟持部がデッキプレートの端部の下面に当接する第3板と前後方向前方へ折り曲げられたときにデッキプレートの端部の上面に当接する第4板とから形成されているデッキプレート連結金具は、嵌合部を形成する第1板が鋼材のフランジの下面に当接(密着)し、第2板がフランジの端面に当接(密着)するとともに、第3板がフランジの上面に当接(密着)するから、第1〜第3板から形成された嵌合部を介してデッキプレート連結金具を鋼材のフランジに確実に取り付けることができ、挟持部を形成する第3板がデッキプレートの端部の下面に当接(密着)し、前後方向前方へ折り曲げられた第4板がデッキプレートの端部の上面に当接(密着)することで、第3および第4板がデッキプレートの端部を挟み込むから、第3および第4板から形成された挟持部を介してデッキプレートの端部を鋼材のフランジに確実に連結することができる。デッキプレート連結金具は、第1〜第3板から形成された嵌合部を鋼材のフランジに嵌め込み、第3および第4板から形成された挟持部によってデッキプレートの端部を挟み込むことで、鋼材のフランジとデッキプレートとを連結することができるから、溶接作業が不要となり、溶接作業にともなう手間や時間を要することはなく、鋼材(梁)のフランジとデッキプレートとを迅速かつ効率的に連結することができるとともに、鋼材のフランジとデッキプレートとの連結作業において火花が発生することはなく、火気を嫌う場所において鋼材のフランジとデッキプレートとを安全に連結することができる。
第3板がその前端縁から後端縁に向かって第1板に次第に近づくように下り勾配に傾斜し、第1板の後端縁と第3板の後端縁との間の離間寸法が鋼材のフランジの厚み寸法よりも小さいデッキプレート連結金具は、第1および第3板の弾性力に抗して第1および第3板を上下方向へ拡げ、その状態で第1〜第3板から形成された嵌合部をフランジに嵌め込むことで、第1および第3板の弾性変形を利用してそれら板をフランジに密着させることができ、鋼材のフランジに対して嵌合部が不用意に遊動することはなく、嵌合部を介してデッキプレート連結金具を鋼材のフランジに確実に取り付けることができる。
第1板がその前端縁から後端縁に向かって第3板に次第に近づくように上り勾配に傾斜し、第1板の後端縁と第3板の後端縁との間の離間寸法がフランジの厚み寸法よりも小さいデッキプレート連結金具は、第1および第3板の弾性力に抗して第1および第3板を上下方向へ拡げ、その状態で第1〜第3板から形成された嵌合部をフランジに嵌め込むことで、第1および第3板の弾性変形を利用してそれら板をフランジに密着させることができ、鋼材のフランジに対して嵌合部が不用意に遊動することはなく、嵌合部を介してデッキプレート連結金具を鋼材のフランジに確実に取り付けることができる。
第1板の前端縁から後端縁までの長さ寸法が第3板の前端縁から後端縁までの長さ寸法よりも長く、第1板の後端縁近傍が第3板の後端縁の前後方向後方に位置しているデッキプレート連結金具は、第1板の後端縁近傍をフランジの下面に引っ掛けた状態で第1および第3板の弾性力に抗して第1および第3板を上下方向へ拡げ、その状態で第1〜第3板から形成された嵌合部をフランジに嵌め込むことができるから、嵌合部をフランジに容易に嵌め込むことができ、嵌合部を介してデッキプレート連結金具を鋼材のフランジに迅速に取り付けることができる。
第4板がその下端縁から上端縁に向かって第3板に次第に近づくように上り勾配に傾斜しているデッキプレート連結金具は、第4板がその下端縁から上端縁に向かって第3板に次第に近づくように上り勾配に傾斜することで、傾斜する第4板を下方に向かって容易に押圧することができ、第4板を第3板に向かって前後方向前方へ容易に折り曲げることができるから、第3および第4板をデッキプレートの端部の上下面に確実に当接(密着)させることができ、第3および第4板から形成された挟持部を介してデッキプレートの端部を鋼材のフランジに容易に連結することができる。
第4板の下端縁から上端縁までの長さ寸法が第3板の前端縁から後端縁までの長さ寸法よりも長く、第4板が前後方向前方へ折り曲げられたときに第4板の上端縁近傍が第3板の前端縁から前後方向前方に位置するデッキプレート連結金具は、第4板が前後方向前方へ折り曲げられたときに第4板の上端縁近傍が第3板の前端縁から前後方向前方に位置(延在)することで、第4板をデッキプレートの端部の上面に広範囲に当接(密着)させることができ、第3および第4板から形成された挟持部を介してデッキプレートの端部を鋼材のフランジに確実に連結することができる。
鋼材のフランジから前後方向前方に位置するデッキプレートの端部とフランジから前後方向前方に位置する第4板の上端縁近傍とを連結する螺子部材を含むデッキプレート連結金具は、フランジから前後方向前方に位置するデッキプレートの端部とフランジから前後方向前方に位置する第4板の上端縁近傍とを螺子部材によって連結することで、第3および第4板から形成された挟持部によってデッキプレートの端部を挟み込むのみならず、螺子部材によって鋼材のフランジとデッキプレートの端部とを連結することができ、挟持部と螺子部材とを介してデッキプレートの端部を鋼材のフランジに確実に連結することができる。
梁がH形鋼、ラチス梁、トラス梁、帯板梁、プレート梁のうちのいずれかであるデッキプレート連結金具は、H形鋼やラチス梁、トラス梁、帯板梁、プレート梁の鋼材のフランジに嵌め込む嵌合部を介して連結金具がフランジに取り付けられ、デッキプレートの端部を挟み込む挟持部を介してデッキプレートの端部がH形鋼やラチス梁、トラス梁、帯板梁、プレート梁の鋼材のフランジに連結されるから、溶接技術を備えた溶接工による溶接作業が不要となり、溶接工以外の作業者がH形鋼やラチス梁、トラス梁、帯板梁、プレート梁とデッキプレートとの連結作業を行うことができ、溶接作業にともなう手間と時間とを要することはなく、H形鋼やラチス梁、トラス梁、帯板梁、プレート梁のフランジとデッキプレートとを迅速かつ効率的に連結することができる。デッキプレート連結金具は、H形鋼やラチス梁、トラス梁、帯板梁、プレート梁の鋼材のフランジとデッキプレートとの連結に溶接作業が不要であるから、火気を嫌う場所において火花を発生させることなく、H形鋼やラチス梁、トラス梁、帯板梁、プレート梁のフランジとデッキプレートとを連結することができる。
本発明にかかるデッキプレート連結方法によれば、鋼材(建造物の梁)のフランジに嵌め込む嵌合部と鋼材のフランジに載置されたデッキプレートの端部を挟み込む挟持部とを有するデッキプレート連結金具を利用し、デッキプレート連結金具の嵌合部を鋼材のフランジに嵌め込んで連結金具をフランジに取り付け、デッキプレート連結金具の挟持部でデッキプレートの端部を挟み込んでデッキプレートの端部を鋼材のフランジに連結するから、溶接技術を備えた溶接工による溶接作業が不要となり、溶接工以外の作業者が鋼材とデッキプレートとの連結作業を行うことができ、溶接作業にともなう手間と時間とを要することはなく、鋼材(梁)のフランジとデッキプレートとを迅速かつ効率的に連結することができる。デッキプレート連結方法は、鋼材(梁)のフランジとデッキプレートとの連結に溶接作業が不要であるから、火気を嫌う場所において火花を発生させることなく鋼材のフランジとデッキプレートとを連結することができる。
デッキプレート連結金具の嵌合部が前後方向へ延びる所定面積の第1板と第1板の前端縁につながって上下方向へ延びる所定面積の第2板と第2板の上端縁につながって前後方向へ延びていてデッキプレートの端部が載置される所定面積の第3板とから形成され、デッキプレート連結金具の挟持部が第3板と第3板の後端縁につながって上下方向へ延びていて前後方向前方へ折り曲げられる所定面積の第4板とから形成され、第1板と第3板との間にフランジを挿入し、第1板がフランジの下面に当接し、第2板がフランジの端面に当接するとともに、第3板がフランジの上面に当接した状態で嵌合部をフランジに嵌め込み、デッキプレートの端部を第3板の上面に載置しつつ、第4板を第3板に向かって前後方向前方へ折り曲げ、第4板がデッキプレートの端部の上面に密着し、第3板がデッキプレートの端部の下面に密着した状態で挟持部によってデッキプレートの端部を挟み込むデッキプレート連結方法は、嵌合工程において第1板が鋼材のフランジの下面に当接(密着)し、第2板がフランジの端面に当接(密着)するとともに、第3板がフランジの上面に当接(密着)するから、第1〜第3板から形成された嵌合部をフランジに嵌め込むことでデッキプレート連結金具を鋼材のフランジに確実に取り付けることができ、挟持工程において第3板がデッキプレートの端部の下面に当接(密着)し、前後方向前方へ折り曲げられた第4板がデッキプレートの端部の上面に当接(密着)することで、第3および第4板がデッキプレートの端部を挟み込むから、第3および第4板から形成された挟持部を介してデッキプレートの端部を鋼材のフランジに確実に連結することができる。デッキプレート連結方法は、第1〜第3板から形成されたデッキプレート連結金具の嵌合部を鋼材のフランジに嵌め込み、第3および第4板から形成されたデッキプレート連結金具の挟持部によってデッキプレートの端部を挟み込むことで、鋼材のフランジとデッキプレートとを連結することができるから、溶接作業が不要となり、溶接作業にともなう手間や時間を要することはなく、鋼材(梁)のフランジとデッキプレートとを迅速かつ効率的に連結することができるとともに、鋼材のフランジとデッキプレートとの連結作業において火花が発生することはなく、火気を嫌う場所において鋼材のフランジとデッキプレートとを連結することができる。
デッキプレート連結金具の第3板がその前端縁から後端縁に向かって第1板に次第に近づくように下り勾配に傾斜し、第1板の後端縁と第3板の後端縁との間の離間寸法がフランジの厚み寸法よりも小さく、第1板と第3板とを上下方向へ離間させるようにそれら板を上下方向へ拡げた状態で嵌合部をフランジに嵌め込み、第1板と第3板との弾性変形を利用してそれら板をフランジに密着させてデッキプレート連結金具をフランジに取り付けるデッキプレート連結方法は、第1および第3板の弾性力に抗して第1および第3板を上下方向へ拡げ、その状態で第1〜第3板から形成された嵌合部をフランジに嵌め込むことで、第1および第3板が弾性変形してフランジを強く挟み込むから、第1および第3板の弾性変形(挟持力)を利用してそれら板をフランジに密着させることができ、鋼材のフランジに対してデッキプレート連結金具の嵌合部が不用意に遊動することはなく、嵌合部を介してデッキプレート連結金具を鋼材のフランジに確実に取り付けることができる。
デッキプレート連結金具の第1板がその前端縁から後端縁に向かって第3板に次第に近づくように上り勾配に傾斜し、第1板の後端縁と第3板の後端縁との間の離間寸法がフランジの厚み寸法よりも小さく、第1板と前記第3板とを上下方向へ離間させるようにそれら板を上下方向へ拡げた状態で嵌合部をフランジに嵌め込み、第1板と第3板との弾性変形を利用してそれら板をフランジに密着させてデッキプレート連結金具をフランジに取り付けるデッキプレート連結方法は、第1および第3板の弾性力に抗して第1および第3板を上下方向へ拡げ、その状態で第1〜第3板から形成された嵌合部をフランジに嵌め込むことで、第1および第3板が弾性変形してフランジを強く挟み込むから、第1および第3板の弾性変形(挟持力)を利用してそれら板をフランジに密着させることができ、鋼材のフランジに対してデッキプレート連結金具の嵌合部が不用意に遊動することはなく、嵌合部を介してデッキプレート連結金具を鋼材のフランジに確実に取り付けることができる。
デッキプレート連結金具の第1板の前端縁から後端縁までの長さ寸法が第3板の前端縁から後端縁までの長さ寸法よりも長く、第1板の後端縁近傍が第3板の後端縁の前後方向後方に位置し、第1板の後端縁近傍をフランジの下面に引っ掛けた状態で第1板と第3板とが上下方向へ離間するようにそれら板を上下方向へ拡げつつ嵌合部をフランジに嵌め込むデッキプレート連結方法は、第1板の後端縁近傍をフランジの下面に引っ掛けた状態で第1および第3板の弾性力に抗して第1および第3板を上下方向へ拡げ、その状態で第1〜第3板から形成されたデッキプレート連結金具の嵌合部をフランジに嵌め込むから、嵌合部をフランジに容易に嵌め込むことができ、嵌合部を介してデッキプレート連結金具を鋼材のフランジに迅速に取り付けることができる。
デッキプレート連結金具の第4板がその下端縁から上端縁に向かって第3板に次第に近づくように上り勾配に傾斜し、傾斜する第4板を下方に向かって押圧して第4板を第3板に向かって前後方向前方へ折り曲げ、第4板と第3板とでデッキプレートの端部を挟み込むデッキプレート連結方法は、下端縁から上端縁に向かって第3板に次第に近づくように上り勾配に傾斜する第4板を下方に向かって容易に押圧することができ、第4板を第3板に向かって前後方向前方へ容易に折り曲げることができるから、第3および第4板をデッキプレートの端部の上下面に確実に当接(密着)させることができ、第3および第4板から形成された挟持部を介してデッキプレートの端部を鋼材のフランジに容易に連結することができる。
デッキプレート連結金具の第4板の下端縁から上端縁までの長さ寸法が第3板の前端縁から後端縁までの長さ寸法よりも長く、デッキプレート連結金具の第4板を前後方向前方へ折り曲げたときに第3板の前端縁から前後方向前方に位置する第4板の上端縁近傍を螺子部材を介してフランジから前後方向前方に位置するデッキプレートの端部に連結するデッキプレート連結方法は、デッキプレート連結金具の第4板が前後方向前方へ折り曲げられたときに第4板の上端縁近傍が第3板の前端縁から前後方向前方に位置(延在)することで、第4板をデッキプレートの端部の上面に広範囲に当接(密着)させることができ、第3および第4板から形成された挟持部を介してデッキプレートの端部を鋼材のフランジに確実に連結することができる。デッキプレート連結方法は、フランジから前後方向前方に位置するデッキプレートの端部とフランジから前後方向前方に位置する第4板の上端縁近傍とを螺子部材によって連結することで、第3および第4板から形成されたデッキプレート連結金具の挟持部によってデッキプレートの端部を挟み込むのみならず、螺子部材によって鋼材のフランジとデッキプレートの端部とを連結することができ、挟持部と螺子部材とを介してデッキプレートの端部を鋼材のフランジに確実に連結することができる。
一例として示すデッキプレート連結金具10Aの斜視図である図1等の添付の図面を参照し、本発明に係るデッキプレート連結金具およびデッキプレート連結方法の詳細を説明すると、以下のとおりである。なお、図2は、デッキプレート連結金具10Aの正面図であり、図3は、デッキプレート連結金具10Aの背面図である。図4は、デッキプレート連結金具10Aの側面図であり、図5は、デッキプレート連結金具10Aの上面図である。図1では、前後方向を矢印A、横方向を矢印Bで示し、上下方向を矢印Cで示す。
デッキプレート連結金具10A(後記するデッキプレート連結金具10B,10Cを含む)は、可撓性を有する弾性変形可能な鉄板を折り曲げることから作られ、所定面積のデッキプレート46(図8参照)を建造物の梁40を形成する鋼材41(H形鋼41a)(図6参照)に連結する場合に使用されるとともに、デッキプレート46を建造物の梁40を形成する鋼材41に連結するデッキプレート連結方法において利用される。梁40には、H形鋼、ラチス梁、トラス梁、帯板梁、プレート梁があり、それら梁40を形成する鋼材41には、H形鋼や山形鋼がある。なお、デッキプレート連結金具10A(デッキプレート連結金具10B,10Cを含む)がステンレス板、アルミ板、銅板、真鍮板等の金属板から作られていてもよい。
デッキプレート連結金具10Aは、梁40を形成する鋼材41のフランジ42に嵌め込む嵌合部11と、鋼材41のフランジ42に載置されたデッキプレート46の端部47を挟み込む挟持部12とを有する。デッキプレート連結金具10Aは、前後方向へ延びる所定面積の第1板13(第1板部分)と、上下方向へ延びる所定面積の第2板14(第2板部分)と、前後方向へ延びる所定面積の第3板15(第3板部分)と、上下方向へ延びる所定面積の第4板16(第4板部分)と、螺子部材17(図13参照)とから形成されている。デッキプレート連結金具10Aの嵌合部11は、第1板13と第2板14と第3板15とから形成されている。デッキプレート連結金具10Aの挟持部12は、第3板15と第4板16とから形成されている。
第1板13(第1板部分)は、前後方向へ長く、その平面形状が方形(長方形)である。第1板13は、上面18および下面19と、前後方向前方に位置して横方向へ延びる前端縁20と、前後方向後方に位置して横方向へ延びる後端縁21と、前後端縁20,21の間に位置して前後方向へ延びる両側縁22とを有する。第1板13は、嵌合部11を鋼材41のフランジ42に嵌め込んだときに、その上面18がフランジ42の下面43に当接(密着)する。
第1板13の前端縁20から後端縁21までの前後方向の長さ寸法L1や両側縁22の間の横方向の幅寸法L2に特に制限はなく、鋼材41のフランジ42の長さ(大きさ)やデッキプレート46の大きさ等にあわせて長さ寸法L1や幅寸法L2を自由に設定することができる。第1板13の平面形状に特に制限はなく、方形の他に、他のあらゆる形状を採用することができる。
第2板14(第2板部分)は、その平面形状が方形(長方形)であり、第1板13の前端縁20に一体につながり、第1板13に対して略直交している。第2板14は、前面23および後面24と、上下方向下方に位置して横方向へ延びる下端縁25(第1板13の前端縁20)と、上下方向上方に位置して横方向へ延びる上端縁26と、上下端縁25,26の間に位置して上下方向へ延びる両側縁27とを有する。第2板14は、嵌合部11を鋼材41のフランジ42に嵌め込んだときに、その後面24がフランジ42の端面44に当接する。第2板14の下端縁25から上端縁26までの上下方向の長さ寸法L3は、鋼材41のフランジ42の厚み寸法L10と略同一またはフランジ42の厚み寸法L10よりもわずかに大きい。
第2板14の上下方向の長さ寸法L3に特に制限はなく、鋼材41のフランジ42の厚み寸法L10にあわせて長さ寸法L3を自由に設定することができ、第2板の両側縁27の間の横方向の幅寸法L4に特に制限はなく、鋼材41のフランジ42の長さ(大きさ)やデッキプレート46の大きさ等にあわせて幅寸法L4を自由に設定することができる。第2板14の平面形状に特に制限はなく、方形の他に、他のあらゆる形状を採用することができる。
第3板15(第3板部分)は、前後方向へ長く、その平面形状が方形(長方形)である。第3板15は、第2板14の上端縁26に一体につながり、第2板14に対して略直交している。第3板15は、上面28および下面29と、前後方向前方に位置して横方向へ延びる前端縁30(第2板14の上端縁26)と、前後方向後方に位置して横方向へ延びる後端縁31と、前後端縁30,31の間に位置して前後方向へ延びる両側縁32とを有する。第3板15の上面28には、デッキプレート46の端部47が載置される。第3板15は、その前端縁30から後端縁31に向かって第1板13に次第に近づくように下り勾配に傾斜している。第1板13の後端縁21と第3板15の後端縁31との間の離間寸法L5は、第3板15が下り勾配に傾斜することで、フランジ42の厚み寸法L10よりも小さい。
第3板15の前端縁30から後端縁31までの前後方向の長さ寸法L6や両側縁32の間の横方向の幅寸法L7に特に制限はなく、鋼材41のフランジ42の長さ(大きさ)やデッキプレート46の大きさ等にあわせて長さ寸法L6や幅寸法L7を自由に設定することができる。第3板15の平面形状に特に制限はなく、方形の他に、他のあらゆる形状を採用することができる。
第1板13および第3板15の弾性力に抗し、第1板13に上下方向下方への力を作用させるとともに、第3板15に上下方向上方への力(第1および第3板13,15を離間させる方向への力)を作用させることで、第1および第3板13,15を上下方向へ拡げる(上下方向へ離間させる)ことができる。第1および第3板13,15に加えた上下方向へ拡げる力を解除すると、第1および第3板13,15が弾性変形して元の形状に戻る。第3板14は、嵌合部11を鋼材のフランジに嵌め込んだときに、その下面29がフランジ42の上面45に当接する。第3板15は、それにデッキプレート46の端部47を載置したときに、その上面30がデッキプレート46の端部47の下面48に当接(密着)する。
第4板16(第4板部分)は、上下方向へ長く、その平面形状が方形(長方形)である。第4板16は、第3板15の後端縁31に一体につながり、第3板15に対して略直交している。第4板16は、前面33および後面34と、上下方向下方(前後方向後方)に位置して横方向へ延びる下端縁35(第3板15の後端縁31)と、上下方向上方(前後方向前方)に位置して横方向へ延びる上端縁36と、上下端縁35,36の間に位置して上下方向(前後方向)へ延びる両側縁37とを有する。第4板16は、その下端縁35から上端縁36に向かって第3板15に次第に近づくように上り勾配に傾斜している。なお、第4板16が傾斜することなく、第4板16が上下方向へ直状に延びていてもよく、第4板16がその下端縁35から上端縁36に向かって第3板15から次第に離間するように傾斜していてもよい。
第4板16は、連結金具10Aの使用時に前後方向前方へ折り曲げられる。前後方向前方へ折り曲げられた第4板16は、塑性変形して前後方向へ延びる。第4板16は、前後方向前方へ折り曲げられたときに、その前面33がデッキプレート46の端部47の上面49に当接(密着)する。第4板の下端縁35から上端縁36までの上下方向(前後方向)の長さ寸法L8や両側縁37の間の横方向の幅寸法L9に特に制限はなく、鋼材41のフランジ42の長さ(大きさ)やデッキプレート46の大きさ等にあわせて長さ寸法L8や幅寸法L9を自由に設定することができる。第4板16の平面形状に特に制限はなく、方形の他に、他のあらゆる形状を採用することができる。
デッキプレート連結金具10Aでは、第1板13の前端縁20から後端縁21までの長さ寸法L1が第3板15の前端縁30から後端縁31までの長さ寸法L6よりも長く(大きく)、第1板13の後端縁21を含むその近傍38(後端部)が第3板15の後端縁31の前後方向後方に位置している。デッキプレート連結金具10Aでは、第4板16の下端縁35から上端縁36までの長さ寸法L8が第3板15の前端縁30から後端縁31までの長さ寸法L6よりも長く(大きく)、第4板16が前後方向前方へ折り曲げられたときに第4板16の上端縁36を含むその近傍39(上端部)が第3板15の前端縁30から前後方向前方に位置する。
螺子部材17は、鋼材41のフランジ42から前後方向前方に位置するデッキプレートの端部とフランジ42から前後方向前方に位置する第4板16の上端縁35を含むその近傍39(上端部)とを連結する。螺子部材17には、鉄用ビスが使用されているが、連結釘やボルトおよびナットを使用することもできる。螺子部材17として鉄用ビスを使用する場合、鉄用ビスが電動ドライバーによってデッキプレート46の端部47と第4板16の上端縁35を含むその近傍39とに螺着される。螺子部材17として連結釘を使用する場合、連結釘が釘打ち機によってデッキプレート46の端部47と第4板16の上端縁35を含むその近傍39とに打ち込まれる。螺子部材17としてボルトおよびナットを使用する場合、ボルトがデッキプレート46の端部47と第4板16の上端縁35を含むその近傍39とに挿通され、ナットがボルトに螺着される。
図6は、H形鋼41aのフランジ42にデッキプレート連結金具10Aを取り付ける取付手順の一例を説明する図であり、図7は、図6から続く取付手順を説明する図である。図8は、H形鋼41aのフランジ42にデッキプレート連結金具10Aを取り付けた後の図である。
それら図では、梁40としてH形鋼40aを図示しており、したがって、梁40を形成する鋼材41はH形鋼41aになる。なお、デッキプレート連結金具10A(デッキプレート連結金具10B,10Cを含む)は、図示例のデッキプレート46のみならず、あらゆる形状や構造のデッキプレートに使用することができ、あらゆる形状や構造のデッキプレートを鋼材41に連結するデッキプレート連結方法において利用することができる。
デッキプレート連結金具10Aやデッキプレート連結金具10Aを利用したデッキプレート連結方法では、デッキプレート連結金具10Aの嵌合部11をH形鋼41aのフランジ42に嵌め込んで連結金具10Aをフランジ42に取り付ける嵌合工程と、連結金具10Aの挟持部12でデッキプレート46の端部47を挟み込んでデッキプレート46の端部47をH形鋼10aのフランジ42連結する挟持工程と、螺子部材17によってデッキプレート連結金具10Aの第4板16とデッキプレート46の端部47とを連結する螺着工程とを実施することによってデッキプレート46がH形鋼41a(鋼材41)のフランジ42に連結される。
嵌合工程では、たとえば図6に示すように、デッキプレート連結金具10Aの第4板16を把持し、デッキプレート連結金具10Aの第1板13の後端縁21を含むその近傍38(後端部)をH形鋼41aのフランジ42の下面43の側に位置させた後、近傍38をフランジ42の下面43に当接させる。次に、第1板の後端縁21を含むその近傍38をフランジ42の下面43に引っ掛けた状態で、図6に矢印C1で示すように、第4板16を上方へ引き上げ、第1板13の弾性力に抗して第1板13を下方へ押圧するように第1板13に上下方向下方への力を作用させるとともに、第3板15の弾性力に抗して第3板15を上方へ押圧するように第3板15に上下方向上方への力を作用させ、図6に矢印C2で示すように、第1および第3板13,15を上下方向へ拡げる(上下方向へ離間させる)。
第1および第3板13,15を上下方向へ拡げて第1板13の後端縁21と第3板15の後端縁31との間の離間寸法L5(図4参照)をフランジ42の厚み寸法L10よりも大きくしつつ、図7に矢印A1で示すように、デッキプレート連結金具10A(第1板13および第3板15)を前後方向後方へスライドさせて第1板13と第3板15との間にH形鋼41aのフランジ42を挿入し、嵌合部11をH形鋼41aのフランジ42に嵌め込む。第2板14の後面24がフランジ42の端面44に当接した時点で、第4板16を離して第1板13に作用させた上下方向下方への力を解除し、第3板15に作用させた上下方向上方への力を解除する。
第1板13や第3板15に作用させた力を解除すると、第1板13や第3板15が弾性変形して第1板13の上面18の略全域がフランジ42の下面43に当接(密着)するとともに、第3板15の下面29の略全域がフランジ42の上面45に当接(密着)し、第1板13と第3板15とがフランジ42を挟み込んだ状態でデッキプレート連結金具10AがH形鋼41aのフランジ42に取り付けられる。既述の取付手順によってH形鋼41aのフランジ42に複数のデッキプレート連結金具10Aを取り付ける。それらデッキプレート連結金具10Aは、フランジ42において横方向へ所定寸法離間した状態で並ぶ(図10参照)。
デッキプレート連結金具10Aおよびデッキプレート連結金具10Aを利用したデッキプレート連結方法は、第1板13の前端縁20から後端縁21までの長さ寸法L1(図4参照)が第3板15の前端縁30から後端縁31までの長さ寸法L6(図5参照)よりも長く、第1板13の後端縁31を含むその近傍38(後端部)が第3板15の後端縁31の前後方向後方に位置し、第1板13の後端縁31を含むその近傍38をH形鋼41a(鋼材41)のフランジ42の下面43に引っ掛けた状態で第1板13と第3板15とが上下方向へ離間するようにそれら板13,15を上下方向へ拡げつつ嵌合部11をフランジ42に嵌め込むから、嵌合部11をフランジ42に容易に嵌め込むことができ、嵌合部11を介して連結金具10Aをフランジ42に迅速に取り付けることができる。
デッキプレート連結金具10Aおよびデッキプレート連結金具10Aを利用したデッキプレート連結方法は、第1および第3板13,15の弾性力に抗して第1および第3板13,15を上下方向へ拡げ、その状態で第1〜第3板13〜15から形成された嵌合部11をH形鋼41a(鋼材41)のフランジ42に嵌め込むことで、第1板がフランジ42の下面43に当接(密着)し、第2板14がフランジ42の端面44に当接(密着)するとともに、第3板15がフランジ42の上面45に当接(密着)するから、第1および第3板13,15の弾性変形を利用してそれら板13〜15をフランジ42に密着させるこ とができる。デッキプレート連結金具10Aおよびデッキプレート連結金具10Aを利用したデッキプレート連結方法は、第1および第3板13,15がH形鋼41a(鋼材41)のフランジ42を強く挟み込み、フランジ42に対して嵌合部11が不用意に遊動することはなく、第1〜第3板13〜15から形成された嵌合部11をフランジ42に嵌め込むことでデッキプレート連結金具10AをH形鋼41aのフランジ42に確実に取り付けることができる。
図9は、デッキプレート連結金具10Aの第3板15の上面28にデッキプレート46の端部47を載置した後の図であり、図10は、デッキプレート連結金具10Aの第3板15の上面28にデッキプレート46の端部47を載置した状態の斜視図である。図11は、デッキプレート連結金具10Aを使用してH形鋼41aのフランジ42にデッキプレート46を連結する連結手順の一例を説明する図であり、図12は、図11から続く連結手順を説明する図である。図13は、図12から続く連結手順を説明する図である。
複数のデッキプレート連結金具10AをH形鋼41aのフランジ42に取り付けた後(嵌合工程の後)、挟持工程が実施される。挟持工程では、それらデッキプレート連結金具10Aの第3板15の上面28にデッキプレート46の端部47を載置する(載せる)。デッキプレート46は所定の連結手段(図示せず)によって横方向へ連結され、図10に示すように、複数のデッキプレート46がH形鋼41aのフランジ42に沿って横方向へ連続して並ぶ。
第3板15の上面28にデッキプレート46の端部47を載置した後、図11に矢印A2で示すように、デッキプレート連結金具10Aの第4板16を足または手で第4板16の後面34を前後方向前方へ押圧し、第4板16を第3板15に向かって前後方向前方へ折り曲げ、第4板16をデッキプレート46の端部47に当接させる。
第4板16を折り曲げると、図12に示すように、第4板16の前面33(下面)がデッキプレート46の端部47の上面49に密着し、第3板15の上面28がデッキプレート36の端部47の下面48に密着し、第4板16の上端縁36を含むその近傍39(上端部)が第3板15の前端縁30から前後方向前方に位置(延在)する。挟持工程では、挟持部12によってデッキプレート46の端部47が挟み込まれ、デッキプレート46の端部47がH形鋼41aのフランジ42に連結される。
デッキプレート連結金具10Aおよびデッキプレート連結金具10Aを利用したデッキプレート連結方法は、下端縁35から上端縁36に向かって第3板15に次第に近づくように上り勾配に傾斜する第4板16を下方(前後方向前方)に向かって容易に押圧することができ、第4板16を第3板15に向かって前後方向前方へ容易に折り曲げることができる。
デッキプレート連結金具10Aおよびデッキプレート連結金具10Aを利用したデッキプレート連結方法は、第4板16と第3板15とでデッキプレート46の端部47を挟み込むから、第3および第4板15,16をデッキプレート46の端部47の上下面48,49に確実に当接(密着)させることができ、第4板16の上端縁36を含むその近傍39(上端部)が第3板15の前端縁30から前後方向前方に位置(延在)することで、第4板16をデッキプレート46の端部47の上面49に広範囲に当接(密着)させることができ、第3および第4板15,16から形成された挟持部12を介してデッキプレート46の端部47をH形鋼41aのフランジ42に確実に連結することができる。
挟持部12によってデッキプレート46の端部47を挟み込んだ後(挟持工程の後)、螺着工程が実施される。螺着工程では、第3板15の前端縁30から前後方向前方に位置(延在)する第4板16の上端縁36を含むその近傍39(上端部)とH形鋼41aのフランジ42から前後方向前方に位置するデッキプレート46の端部47とに鉄用ビス17(螺子部材)を螺着し、第3板15の前端縁30から前後方向前方に位置する第4板16の上端縁36を含むその近傍39をフランジ42から前後方向前方に位置するデッキプレート46の端部47に連結する。
鉄用ビス17は、電動ドライバーによってデッキプレート46の端部47と第4板16の上端縁35を含むその近傍39とに螺着される。なお、1本の鉄用ビス17が第4板16の上端縁36を含むその近傍39とデッキプレート46の端部47とに螺着されているが、2本以上の鉄用ビス17が第4板16の上端縁36を含むその近傍39とデッキプレート46の端部47とに螺着され、2本以上の鉄用ビス17によって第4板16の上端縁36を含むその近傍39がデッキプレート46の端部47に連結されていてもよい。螺着工程が終了した後、デッキプレート46の上面49に鉄筋が配筋され、デッキプレート46の上面49に所定の被り寸法でコンクリートが打設される。コンクリートを所定期間養生することで床スラブや天井スラブ、屋根スラブ等の鉄筋コンクリート構造物が構築される。
デッキプレート連結金具10Aおよびデッキプレート連結金具10Aを利用したデッキプレート連結方法は、H形鋼41a(鋼材41)のフランジ42から前後方向前方に位置するデッキプレート46の端部47とフランジ42から前後方向前方に位置する第4板16の上端縁36を含むその近傍39とを鉄用ビス17(螺子部材)によって連結することで、第3および第4板15,16から形成された連結金具10Aの挟持部12によってデッキプレート46の端部47を挟み込むのみならず、鉄用ビス17(螺子部材)によってH形鋼41aのフランジ42とデッキプレート46の端部47とを連結することができ、挟持部12と鉄用ビス17(螺子部材)とを介してデッキプレート46の端部47をH形鋼41aのフランジ42に確実に連結することができる。
デッキプレート連結金具10Aおよびデッキプレート連結金具10Aを利用したデッキプレート連結方法は、嵌合工程において第1板13がH形鋼41a(鋼材41)のフランジ42の下面43に当接(密着)し、第2板14がフランジ42の端面44に当接(密着)するとともに、第3板15がフランジ42の上面45に当接(密着)するから、第1〜第3板13〜15から形成された嵌合部11をフランジ42に嵌め込むことで連結金具10AをH形鋼41aのフランジ42に確実に取り付けることができ、挟持工程において第3板15がデッキプレート46の端部47の下面48に当接(密着)し、前後方向前方へ折り曲げられた第4板16がデッキプレート46の端部47の上面49に当接(密着)することで、第3および第4板15,16がデッキプレート46の端部47を挟み込むから、第3および第4板15,16から形成された挟持部12を介してデッキプレート46の端部47をH形鋼41aのフランジ42に確実に連結することができる。
デッキプレート連結金具10Aおよびデッキプレート連結金具10Aを利用したデッキプレート連結方法は、第1〜第3板13〜15から形成された連結金具10Aの嵌合部11をH形鋼41a(鋼材41)のフランジ42に嵌め込み、第3および第4板15,16から形成された連結金具10Aの挟持部12によってデッキプレート46の端部47を挟み込むことで、H形鋼41aのフランジ42とデッキプレート46とを連結することができるから、溶接作業が不要となり、溶接作業にともなう手間や時間を要することはなく、H形鋼41a(梁40)のフランジ42とデッキプレート46とを迅速かつ効率的に連結することができるとともに、H形鋼41aのフランジ42とデッキプレート46との連結作業において火花が発生することはなく、火気を嫌う場所においてH形鋼41aのフランジ42とデッキプレート46とを連結することができる。
図14は、他の一例として示すデッキプレート連結金具10Bの斜視図であり、図15は、デッキプレート連結金具10Bの側面図である。このデッキプレート連結金具10Bが図1のそれと異なるところは、第3板がその前端縁から後端縁に向かって第1板に次第に近づくように下り勾配に傾斜するとともに、第1板がその前端縁から後端縁に向かって第3板に次第に近づくように上り勾配に傾斜している点にあり、その他の構成は図1のデッキプレート連結金具10Aのそれらと同一であるから、図1のデッキプレート連結金具10Aの説明を援用するとともに、図1と同一の符号を付すことで、このデッキプレート連結金具10Bのその他の詳細な説明は省略する。
デッキプレート連結金具10Bは、デッキプレート連結金具10Aと同様に、梁40を形成する鋼材41のフランジ42に嵌め込む嵌合部11と、鋼材41のフランジ42に載置されたデッキプレート46の端部47を挟み込む挟持部12とを有する。デッキプレート連結金具10Bは、前後方向へ延びる所定面積の第1板13(第1板部分)と、上下方向へ延びる所定面積の第2板14(第2板部分)と、前後方向へ延びる所定面積の第3板15(第3板部分)と、上下方向へ延びる所定面積の第4板16(第4板部分)と、螺子部材17(図13参照)とから形成されている。嵌合部11は、第1板13と第2板14と第3板15とから形成され、挟持部12は、第3板15と第4板16とから形成されている。第1板〜第4板13〜16は、図1のデッキプレート連結金具10Aのそれらと同一である。
第1板13は、その前端縁20から後端縁21に向かって第3板15に次第に近づくように上り勾配に傾斜している。第3板15は、その前端縁30から後端縁31に向かって第1板13に次第に近づくように下り勾配に傾斜している。第1板13の後端縁21と第3板15の後端縁31との間の離間寸法L5は、第3板15が下り勾配に傾斜することで、フランジ42の厚み寸法L10よりも小さい。なお、第1板13のみが傾斜し、第3板15が傾斜しておらず、第3板15が前後方向へ直状に延びていてもよい。
デッキプレート連結金具10Bやデッキプレート連結金具10Bを利用したデッキプレート連結方法では、デッキプレート連結金具10Bの嵌合部11をH形鋼41aのフランジ42に嵌め込んで連結金具10Bをフランジ42に取り付ける嵌合工程と、連結金具10Bの挟持部12でデッキプレート46の端部47を挟み込んでデッキプレート46の端部47をH形鋼10aのフランジ42連結する挟持工程と、螺子部材17によってデッキプレート連結金具10Bの第4板16とデッキプレート46の端部47とを連結する螺着工程とを実施することによってデッキプレート46がH形鋼41a(鋼材41)のフランジ42に連結される。
嵌合工程や挟持工程、螺着工程は、デッキプレート連結金具10Aを利用したデッキプレート連結方法のそれらと同一である。デッキプレート連結金具10Bやデッキプレート連結金具10Bを利用したデッキプレート連結方法は、デッキプレート連結金具10Aやデッキプレート連結金具10Aを利用したデッキプレート連結方法と同一の効果を有する。
図16は、他の一例として示すデッキプレート連結金具10Cの斜視図であり、図17は、デッキプレート連結金具10Cを利用してデッキプレート46の端部47をH形鋼41a(鋼材41)のフランジ42に連結した場合の斜視図である。このデッキプレート連結金具10Bが図1のそれと異なるところは、第4板16の下端縁35から上端縁36までの上下方向の長さ寸法L8が連結金具10Aの第4板16のそれよりも長く、第4板16の両側縁37の間の横方向の幅寸法L9が連結金具10Aの第4板16のそれよりも長い点、第4板16の下端縁35に横方向へ間欠的に並ぶ貫通孔50または横方向へ間欠的に並ぶ肉薄部50が形成されている点、4本の鉄用ビス17が第4板16の上端縁36を含むその近傍39とデッキプレート46の端部47とに螺着されている点にある。デッキプレート連結金具10Bのその他の構成は図1のデッキプレート連結金具10Aのそれらと同一であるから、図1のデッキプレート連結金具10Aの説明を援用するとともに、図1と同一の符号を付すことで、このデッキプレート連結金具10Cのその他の詳細な説明は省略する。
デッキプレート連結金具10Cは、デッキプレート連結金具10Aと同様に、梁40を形成する鋼材41のフランジ42に嵌め込む嵌合部11と、鋼材41のフランジ42に載置されたデッキプレート46の端部47を挟み込む挟持部12とを有する。デッキプレート連結金具10Cは、前後方向へ延びる所定面積の第1板13(第1板部分)と、上下方向へ延びる所定面積の第2板14(第2板部分)と、前後方向へ延びる所定面積の第3板15(第3板部分)と、上下方向へ延びる所定面積の第4板16(第4板部分)と、螺子部材17(図13参照)とから形成されている。嵌合部11は、第1板13と第2板14と第3板15とから形成され、挟持部12は、第3板15と第4板16とから形成されている。第1板〜第3板13〜15は、図1のデッキプレート連結金具10Aのそれらと同一である。
第4板16(第4板部分)は、上下方向へ長く、その平面形状が方形(長方形)である。第4板16は、第3板15の後端縁31に一体につながり、第3板15に対して略直交している。第4板16は、前面33および後面34、下端縁35(第3板15の後端縁31)および上端縁36、延びる両側縁37を有する。第4板16は、その下端縁35から上端縁36に向かって第3板15に次第に近づくように上り勾配に傾斜している。なお、第4板16が傾斜することなく、第4板16が上下方向へ直状に延びていてもよく、第4板16がその下端縁35から上端縁36に向かって第3板15から次第に離間するように傾斜していてもよい。
デッキプレート連結金具10Cでは、第4板16の下端縁35から上端縁36までの長さ寸法L8が連結金具10A,10Bの第4板16の下端縁35から上端縁36までのそれよりも長く(大きく)、第4板16の両側縁37の間の幅寸法L9が連結金具10A,10Bの両側縁37の間のそれよりも長い(大きい)。デッキプレート連結金具10Cでは、第4板16の下端縁35から上端縁36までの長さ寸法L8が第3板15の前端縁30から後端縁31までの長さ寸法L6よりも長く(大きく)、第4板16の両側縁37の間の幅寸法L9が第1〜第3板13〜15の両側縁37の間の幅寸法L2,L4,L7よりも長い(大きい)。第4板は、その面積が連結金具10A,10Bの第4板16のそれよりも大きい。
第4板16の下端縁35(第3板15の後端部31)には、複数の貫通孔50または複数の肉薄部50が形成されている。それら貫通孔50は、下端部35に位置する第4板16(後端部31に位置する第3板15)を貫通し、横方向へ間欠的に並んでいる。それら肉薄部50は、第4板16(第3板15)の厚み寸法が小さい(薄い)部分であり、横方向へ間欠的に並んでいる。第4板16の下端縁35(第3板15の後端部31)に横方向へ並ぶ複数の貫通孔50または横方向へ並ぶ複数の肉薄部50が形成されているから、第3板15に対して第4板16が折り曲げ容易になっている。
第4板16は、連結金具10Cの使用時に前後方向前方へ折り曲げられる。前後方向前方へ折り曲げられた第4板16は、塑性変形して前後方向へ延びる。第4板16は、前後方向前方へ折り曲げられたときに、その前面33がデッキプレート46の端部47の上面49に当接(密着)するとともに、第4板16の上端縁36を含むその近傍39(上端部)が第3板15の前端縁30から前後方向前方に位置(延在)する。
デッキプレート連結金具10Cやデッキプレート連結金具10Cを利用したデッキプレート連結方法では、デッキプレート連結金具10Cの嵌合部11をH形鋼41aのフランジ42に嵌め込んで連結金具10Cをフランジ42に取り付ける嵌合工程と、連結金具10Cの挟持部12でデッキプレート46の端部47を挟み込んでデッキプレート46の端部47をH形鋼10aのフランジ42連結する挟持工程と、螺子部材17によってデッキプレート連結金具10Cの第4板16とデッキプレート46の端部47とを連結する螺着工程とを実施することによってデッキプレート46がH形鋼41a(鋼材41)のフランジ42に連結される。
嵌合工程や挟持工程、螺着工程は、デッキプレート連結金具10Aを利用したデッキプレート連結方法のそれらと同一である。なお、螺着工程では、第3板15の前端縁30から前後方向前方に位置(延在)する第4板16の上端縁36を含むその近傍39(上端部)とH形鋼41aのフランジ42から前後方向前方に位置するデッキプレート46の端部47とに4本の鉄用ビス17(螺子部材)を螺着し、第3板15の前端縁30から前後方向前方に位置する第4板16の上端縁36を含むその近傍39をフランジ42から前後方向前方に位置するデッキプレート46の端部47に連結する。
デッキプレート連結金具10Cやデッキプレート連結金具10Cを利用したデッキプレート連結方法は、デッキプレート連結金具10Aやデッキプレート連結金具10Aを利用したデッキプレート連結方法が有する効果に加え、以下の効果を有する。デッキプレート連結金具10Cやデッキプレート連結金具10Cを利用したデッキプレート連結方法は、第4板16の下端縁35から上端縁36までの長さ寸法L8が第3板15の前端縁30から後端縁31までの長さ寸法L6よりも長く、第4板16の両側縁37の間の幅寸法L9が第1〜第3板13〜15の両側縁37の間の幅寸法L2,L4,L7よりも長く、その面積が大きいから、第4板16をデッキプレート46の端部47の上面49に広範囲に当接(密着)させることができ、第3および第4板15,16から形成された挟持部12を介してデッキプレート46の端部47をH形鋼41aのフランジ42に確実に連結することができる。
デッキプレート連結金具10Cやデッキプレート連結金具10Cを利用したデッキプレート連結方法は、第4板16の下端縁35(第3板15の後端部31)に複数の貫通孔50または複数の肉薄部50が形成され、第3板15に対して第4板16が折り曲げ容易になっているから、挟持工程において第4板16を第3板15に向かって前後方向前方へ容易に折り曲げることができ、連結金具10Cの挟持部12でデッキプレート46の端部47を容易に挟み込むことができる。
デッキプレート連結金具10Cやデッキプレート連結金具10Cを利用したデッキプレート連結方法は、H形鋼41a(鋼材41)のフランジ42から前後方向前方に位置するデッキプレート46の端部47とフランジ42から前後方向前方に位置する第4板16の上端縁36を含むその近傍39とを4本の鉄用ビス17(螺子部材)によって連結することで、それら鉄用ビス17(螺子部材)によってH形鋼41aのフランジ42とデッキプレート46の端部47とを確実に連結することができ、連結金具10Cに対してデッキプレート46がズレ動くことはなく、挟持部12とそれら鉄用ビス17(螺子部材)とを介してデッキプレート46の端部47をH形鋼41aのフランジ42に確実に連結することができる。