JP2018114183A - シートのパーティション - Google Patents
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Abstract
【課題】パーティションの高さを変更することができ、かつ、高さ変更時に作動音が発生するのを抑えることができるシートのパーティションを提供する。
【解決手段】シート1の側方に立設されて隣合うシート1との間を仕切るパーティション11であって、パーティション本体12の上部に設けられた収納部に、回転軸を中心にシート1の前後方向に回動するように取り付けられ、回動することによりパーティション本体12の上端から上方に突出した状態から収納部内に後退して収納される状態に切り替えられる回転盤21と、収納部に配設され、回転盤21の側面22と当接して回転盤21の回動を規制し回転盤21を所定位置に保持するストッパと、を備え、回転盤21は、回転軸の軸方向に平行移動して回転盤21の側面22とストッパとが当接するものとした。
【選択図】図1
【解決手段】シート1の側方に立設されて隣合うシート1との間を仕切るパーティション11であって、パーティション本体12の上部に設けられた収納部に、回転軸を中心にシート1の前後方向に回動するように取り付けられ、回動することによりパーティション本体12の上端から上方に突出した状態から収納部内に後退して収納される状態に切り替えられる回転盤21と、収納部に配設され、回転盤21の側面22と当接して回転盤21の回動を規制し回転盤21を所定位置に保持するストッパと、を備え、回転盤21は、回転軸の軸方向に平行移動して回転盤21の側面22とストッパとが当接するものとした。
【選択図】図1
Description
本発明は、映画館、劇場、乗物等のシートの側方に立設されて隣合うシートの間を仕切るシートのパーティションに関する。
映画館、劇場、飛行機などの観客用、乗客用のシートには、隣に着座した客を気にすることなく快適に観賞、観劇したり搭乗等できるよう隣のシートとの間にパーティションが設置されたものがある。ところが、パーティションの高さは身長が平均的な170cmぐらいである観客、乗客を基準にして設定され、その高さに固定された固定式のものが多い。そのようなパーティションの場合、身長の低い小柄な観客、乗客が着座すると、パーティションが頭部より高い位置まで立ち塞がるので、圧迫感、閉塞感を覚えることがあった。また、耳元付近にパーティションが立ち塞がっているので音声が遮られ、映画や劇の音響効果が低下することがあった。一方で、目線がパーティションより下にあるので、隣の家族や親しい友人等との会話が妨げられたりした。そこで、身長等に合わせて高さを調整できるパーティションが求められている。
ところで、特許文献1には、パチンコ機などの遊技機で遊技を行なう遊技者の間を仕切る間仕切りユニットが開示されている。間仕切りユニットを構成する仕切り板は、収納部に引き戸式にスライド移動して出し入れされ、引き出された状態では、隣合う遊技機で遊技を行なう遊技者間の間仕切りとなる。仕切り板は、具体的には、スライドレールによって上部を吊り下げるように支持され、下部はガイド部によって仕切り板の厚み方向に位置規制される構成となっている。このような飛び出し量を調整できる仕切り板の技術を観客用、乗客用のシートのパーティションに応用してパーティション本体の上部に仕切り板を設置し、この仕切り板を上下方向にスライドして移動できるようにすれば、前記パーティションの高さを変更することが可能となる。
しかし、特許文献1に記載の間仕切りユニットは、仕切り板をレールに取り付けて遊技機に対して前後方向にスライドして移動するものであるため、移動時に仕切り板がレールと擦れて摺動音、作動音が発生する。このような作動音等は上映中や観劇中あるいは飛行機に搭乗中の耳障りな音となり、静粛性、快適性を低下させる。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、パーティションの高さを変更することができ、かつ、高さ変更時に作動音が発生するのを抑えることができるシートのパーティションを提供することを課題とする。
上記問題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
シートの側方に立設されて隣合うシートとの間を仕切るシートのパーティションであって、
パーティション本体の上部に設けられた収納部に、回転軸を中心に前記シートの前後方向に回動するように取り付けられ、回動することにより該パーティション本体の上端から上方に突出した状態から前記収納部内に後退して収納される状態に切り替えられる回転盤と、
前記収納部に配設され、前記回転盤の側面と当接して該回転盤の回動を規制し該回転盤を所定位置に保持するストッパと、を備え、
前記回転盤の回動に伴って、該回転盤は前記回転軸の軸方向に平行移動し、前記回転盤の側面と前記ストッパとが当接するか、あるいは、前記回転盤の板厚は一定方向に傾斜しており、前記回転盤の回動に伴って、前記回転盤の板厚の大きな領域の側面と前記ストッパとが当接することを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1の記載において、前記回転軸の回転に伴って、前記回転盤の回動方向とは垂直方向に前記回転軸を移動させるらせん構造の軸受を備え、
前記回転盤と前記回転軸とは一体に接合され、
前記ストッパは、対向して一対設けられており、
前記回転盤が一方向に回動するに伴って、前記回転軸が前記軸受内を一側に螺進して前記回転盤の片側の側面が一方のストッパと当接することにより、該回転盤は前記パーティション本体の上端から上方に突出した状態に保持され、
前記回転盤が反対方向に回動するに伴って、前記回転軸が前記軸受内を反対側に螺退して前記回転盤の反対側の側面が他方のストッパと当接することにより、該回転盤は前記収納部内に収納された状態に保持されることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1の記載において、前記回転盤が一方向に回動するに伴って、板厚の傾斜する方向が反転し、板厚の大きな領域の側面が前記回転軸を挟んだ一側に配設された前記ストッパと当接することにより、該回転盤は前記パーティション本体の上端から上方に突出した状態に保持され、
前記回転盤が反対方向に回動するに伴って、板厚の傾斜する方向が反転し、板厚の大きな領域の側面が前記回転軸を挟んだ反対側に配設された前記ストッパと当接することにより、該回転盤は前記収納部内に収納された状態に保持されることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかの記載において、前記回転盤は、着席者の耳元付近の箇所に複数の小孔が設けられていることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかの記載において、発光源から発せられた光が前記回転盤の内部に導かれて該回転盤が光ることを要旨とする。
シートの側方に立設されて隣合うシートとの間を仕切るシートのパーティションであって、
パーティション本体の上部に設けられた収納部に、回転軸を中心に前記シートの前後方向に回動するように取り付けられ、回動することにより該パーティション本体の上端から上方に突出した状態から前記収納部内に後退して収納される状態に切り替えられる回転盤と、
前記収納部に配設され、前記回転盤の側面と当接して該回転盤の回動を規制し該回転盤を所定位置に保持するストッパと、を備え、
前記回転盤の回動に伴って、該回転盤は前記回転軸の軸方向に平行移動し、前記回転盤の側面と前記ストッパとが当接するか、あるいは、前記回転盤の板厚は一定方向に傾斜しており、前記回転盤の回動に伴って、前記回転盤の板厚の大きな領域の側面と前記ストッパとが当接することを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1の記載において、前記回転軸の回転に伴って、前記回転盤の回動方向とは垂直方向に前記回転軸を移動させるらせん構造の軸受を備え、
前記回転盤と前記回転軸とは一体に接合され、
前記ストッパは、対向して一対設けられており、
前記回転盤が一方向に回動するに伴って、前記回転軸が前記軸受内を一側に螺進して前記回転盤の片側の側面が一方のストッパと当接することにより、該回転盤は前記パーティション本体の上端から上方に突出した状態に保持され、
前記回転盤が反対方向に回動するに伴って、前記回転軸が前記軸受内を反対側に螺退して前記回転盤の反対側の側面が他方のストッパと当接することにより、該回転盤は前記収納部内に収納された状態に保持されることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1の記載において、前記回転盤が一方向に回動するに伴って、板厚の傾斜する方向が反転し、板厚の大きな領域の側面が前記回転軸を挟んだ一側に配設された前記ストッパと当接することにより、該回転盤は前記パーティション本体の上端から上方に突出した状態に保持され、
前記回転盤が反対方向に回動するに伴って、板厚の傾斜する方向が反転し、板厚の大きな領域の側面が前記回転軸を挟んだ反対側に配設された前記ストッパと当接することにより、該回転盤は前記収納部内に収納された状態に保持されることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかの記載において、前記回転盤は、着席者の耳元付近の箇所に複数の小孔が設けられていることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかの記載において、発光源から発せられた光が前記回転盤の内部に導かれて該回転盤が光ることを要旨とする。
本発明のシートのパーティションによれば、パーティション本体の上部に取り付けられた回転盤を回動させ、パーティション本体の上端から上方に突出した状態と、パーティション本体の上部に設けられた収納部内に収納された状態とを切り替えることにより、高さを変更することができるため、パーティションを身長差や好みに応じた高さに設定し変更することができる。その結果、パーティションが平均的な身長の人を基準に設定されているシートに身長の低い人が着座するときには、回転盤をパーティション本体の収納部内に収納することにより、パーティションを身長の低い人に適応した低い高さに設定することができ、それにより、圧迫感がなくなり視線解放感が得られる。また、音響効果の低下を防止することができる。更には、隣のシートに着座した家族や友人などと会話することができる。
加えて、回転盤を単に回転軸を中心にシートの前後方向に回動させることによってパーティションの高さを変更できるので、高さ変更時に発生する作動音を抑えることができ、それにより、上映中や観劇中などにおいて耳障りな作動音によって不快感を覚えるのを防止することができる。
また、回転軸の回転に伴って、回転盤の回動方向とは垂直方向に回転軸を移動させるらせん構造の軸受を備え、回転盤と回転軸とは一体に接合され、ストッパは、対向して一対設けられており、回転盤が一方向に回動するに伴って、回転軸が軸受内を一側に螺進して回転盤の片側の側面が一方のストッパと当接することにより、該回転盤はパーティション本体の上端から上方に突出した状態に保持され、回転盤が反対方向に回動するに伴って、回転軸が軸受内を反対側に螺退して回転盤の反対側の側面が他方のストッパと当接することにより、該回転盤は収納部内に収納された状態に保持される場合には、簡易な構成でかつ回転盤を回動させるだけの簡単な操作でストッパにより回転盤を所定位置に保持できる。そして、ストッパをフェルトなどの柔軟材、吸音材等で形成することにより、回転盤とストッパとが当接し摺動する際の作動音を抑えることができる。更に、回転盤をシートの前後方向に回動させて徐々にストッパに当接させることができるので、変更時の作動音をより一層抑えることができる。
また、回転盤が一方向に回動するに伴って、板厚の傾斜する方向が反転し、板厚の大きな領域の側面が回転軸を挟んだ一側に配設されたストッパと当接することにより、該回転盤はパーティション本体の上端から上方に突出した状態に保持され、回転盤が反対方向に回動するに伴って、板厚の傾斜する方向が反転し、板厚の大きな領域の側面が回転軸を挟んだ反対側に配設されたストッパと当接することにより、該回転盤は収納部内に収納された状態に保持される場合には、簡易な構成でかつ回転盤を回動させるだけの簡単な操作でストッパにより回転盤を所定位置に保持できる。そして、ストッパをフェルトなどの柔軟材、吸音材等で形成することにより、回転盤とストッパとが当接し摺動する際の作動音を抑えることができる。更に、回転盤をシートの前後方向に回動させて徐々にストッパに当接させることができるので、変更時の作動音をより一層抑えることができる。
そして、回転盤が、着席者の耳元付近の箇所に複数の小孔が設けられている場合は、回転盤が耳元付近にあっても、複数の小孔を通して上映中や観劇中の音声が着席者の耳元に届くので、回転盤の存在によって音響効果が低下するのを防止できる。
加えて、発光源から発せられた光が回転盤の内部に導かれて該回転盤が光る場合は、回転盤を手元照明としても使用でき、暗い場内においてもパンフレット等を見ることができる。また、パーティションの高さを変更したりするときに回転盤の設置位置を目視で確認し易い。
加えて、回転盤を単に回転軸を中心にシートの前後方向に回動させることによってパーティションの高さを変更できるので、高さ変更時に発生する作動音を抑えることができ、それにより、上映中や観劇中などにおいて耳障りな作動音によって不快感を覚えるのを防止することができる。
また、回転軸の回転に伴って、回転盤の回動方向とは垂直方向に回転軸を移動させるらせん構造の軸受を備え、回転盤と回転軸とは一体に接合され、ストッパは、対向して一対設けられており、回転盤が一方向に回動するに伴って、回転軸が軸受内を一側に螺進して回転盤の片側の側面が一方のストッパと当接することにより、該回転盤はパーティション本体の上端から上方に突出した状態に保持され、回転盤が反対方向に回動するに伴って、回転軸が軸受内を反対側に螺退して回転盤の反対側の側面が他方のストッパと当接することにより、該回転盤は収納部内に収納された状態に保持される場合には、簡易な構成でかつ回転盤を回動させるだけの簡単な操作でストッパにより回転盤を所定位置に保持できる。そして、ストッパをフェルトなどの柔軟材、吸音材等で形成することにより、回転盤とストッパとが当接し摺動する際の作動音を抑えることができる。更に、回転盤をシートの前後方向に回動させて徐々にストッパに当接させることができるので、変更時の作動音をより一層抑えることができる。
また、回転盤が一方向に回動するに伴って、板厚の傾斜する方向が反転し、板厚の大きな領域の側面が回転軸を挟んだ一側に配設されたストッパと当接することにより、該回転盤はパーティション本体の上端から上方に突出した状態に保持され、回転盤が反対方向に回動するに伴って、板厚の傾斜する方向が反転し、板厚の大きな領域の側面が回転軸を挟んだ反対側に配設されたストッパと当接することにより、該回転盤は収納部内に収納された状態に保持される場合には、簡易な構成でかつ回転盤を回動させるだけの簡単な操作でストッパにより回転盤を所定位置に保持できる。そして、ストッパをフェルトなどの柔軟材、吸音材等で形成することにより、回転盤とストッパとが当接し摺動する際の作動音を抑えることができる。更に、回転盤をシートの前後方向に回動させて徐々にストッパに当接させることができるので、変更時の作動音をより一層抑えることができる。
そして、回転盤が、着席者の耳元付近の箇所に複数の小孔が設けられている場合は、回転盤が耳元付近にあっても、複数の小孔を通して上映中や観劇中の音声が着席者の耳元に届くので、回転盤の存在によって音響効果が低下するのを防止できる。
加えて、発光源から発せられた光が回転盤の内部に導かれて該回転盤が光る場合は、回転盤を手元照明としても使用でき、暗い場内においてもパンフレット等を見ることができる。また、パーティションの高さを変更したりするときに回転盤の設置位置を目視で確認し易い。
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述にて更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部位を示す。
本発明の実施形態のシートのパーティションを示す斜視図である。
図1のパーティションの側面図である。
図1の回転盤の拡大斜視図である。
図3の回転盤を上方から見た断面図である。
図3の回転盤及び回転軸の変形例についてパーティションが高い場合を示し、(a)は側面図、(b)は上方から見た断面図である。
図3の回転盤及び回転軸の変形例についてパーティションが低い場合を示し、(a)は側面図、(b)は上方から見た断面図である。
図3の回転盤の別の変形例を上方から見た要部断面図である。
図3の回転盤の更に別の変形例を示す側面図である。
ここで示される事項は例示的なものおよび本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
以下、本発明の実施形態のパーティションを図に基づいて説明する。本実施形態では、シートは映画館の特別席に設置されたものを例示する。尚、以下の説明において、前方とは、着席者が向いている前側であるシートの前方を意味し、後方とは、着席者の背中側すなわちシートの後方を意味する。
図1及び図2において、シート1には、飲食物用のカップやトレーを載せる台を備える肘掛け2が左右両側に設けられ、左側には手荷物等を載置する置台3が設置されている。尚、肘掛け2はシート1の左右の一側のみに設けてもよい。
また、シート1の左右両側には隣のシート1との境界部にパーティション11が立設されている。尚、パーティション11はシート1の左右の一側のみに設けてもよい。
また、シート1の左右両側には隣のシート1との境界部にパーティション11が立設されている。尚、パーティション11はシート1の左右の一側のみに設けてもよい。
パーティション11の本体部分を形成するパーティション本体12は基本的には木製板材で形成されている。尚、装飾性を高めるための透明または半透明の樹脂板からなる装飾板が木製板材に接合されていてもよい。
パーティション本体12の上端部には、所定幅の深い溝状の凹部からなる収納部14が垂直下方に形成されている。この収納部14には、図3に示すように、回転盤21が後述する回転軸31を中心にシート1の前後方向に回動するように縦向きに取り付けられ、収納可能となっている。尚、パーティション本体12の木製板材で形成された部分は、樹脂材や木目鋼板、ガラス板等で形成してもよい。
パーティション本体12の上端部には、所定幅の深い溝状の凹部からなる収納部14が垂直下方に形成されている。この収納部14には、図3に示すように、回転盤21が後述する回転軸31を中心にシート1の前後方向に回動するように縦向きに取り付けられ、収納可能となっている。尚、パーティション本体12の木製板材で形成された部分は、樹脂材や木目鋼板、ガラス板等で形成してもよい。
回転盤21は、一定幅の半透明の樹脂板を使用して半円板状、より正確には、中心線を僅かに越えて円中心Oが含まれるような略半円の板状に形成されており、板厚はパーティション本体12の収納部14の幅より小さい一定の大きさに形成されている。回転盤21の円中心Oの部分には固定孔23が形成され、この固定孔23に回転軸31が回転盤21と直交する方向に圧入され、回転盤21と回転軸31とは一体に接合されている。より詳細には、図4に示すように、回転軸31は外面にピッチの大きいねじ山を備えたらせん構造に形成され、更に、中間部の長手方向の中央部の外面には僅かな段差を有して回転盤21の板厚と略同一幅の凹溝31aが形成されている。そして、回転盤21の固定孔23に回転軸31が圧入され、凹溝31a内に回転盤21が嵌まり込んで、回転盤21と回転軸31とは一体化されている。
このように、回転軸31は、回転盤21に直交して収納部14内の上部に水平方向に配設されており、回転盤21は回転軸31と一体になって回転軸31の軸心を中心に上下方向(すなわちシート1の前後方向)に回動可能となっている。回転盤21は、このような回動により、図1の右側の回転盤21で示されるように、パーティション本体12の上端から上方に突出した状態から、図1の左側の回転盤21で示されるように、後退して収納部14内に収納された状態に切り替え可能となっている。一方で、回転盤21は、このような回動により、図1の左側の回転盤21で示されるように、収納部14内に収納された状態から、図1の左側の回転盤21で示されるように、パーティション本体12の上端から上方に突出した状態に切り替え可能となっている。
パーティション本体12の上部の収納部14には、図4に示すように、回転軸31が取り付けられる位置に水平方向にピッチの大きいねじ溝がらせん状に螺刻されたらせん構造の軸受32が設けられている。回転軸31は回転盤21を回動操作することにより軸受32内を水平方向に螺進退する。すなわち、軸受32は回転軸31の回転に伴って、回転盤の回動方向とは垂直方向に回転軸31を移動させる。これにより、回転盤21は縦向きのまま左右に平行移動するようになっている。ここでは、回転軸31の軸心を中心に回転盤21を収納部14内に収納する方向(すなわちシート1の前方)に回動させていくと、回転軸31は軸受32内を図4の右方向に螺進し、回転盤21も同じく右方向に平行移動する。逆に、回転軸31の軸心を中心に回転盤21を収納部14内の収納状態からパーティション本体12の上方に突出する方向(すなわちシート1の後方)に回動させていくと、回転軸31は軸受32内を図4の左方向に螺退し、回転盤21も同じく左方向に平行移動する。
また、回転盤21の側面22の端部には指で摘んで回動操作を行なうための摘み24が設けられている。
また、回転盤21の側面22の端部には指で摘んで回動操作を行なうための摘み24が設けられている。
ここで、床面からパーティション本体12の上方に突出した状態の回転盤21の最上端までの高さは、身長170cmの人を基準として設定されており、この身長の人が着座したときの頭部の位置は、パーティション本体12から上方に突出した状態の回転盤21の最上端より上方にある。
パーティション本体12の収納部14における左右両側の内壁15の前方側には、前方側に位置する回転盤21の端部と対向する位置に左右一対のストッパ16,16が取り付けられている。ストッパ16は、フェルト等の柔軟材、吸音材などからなり、円板状に形成されている。図4(a)に示すように、左右一対のストッパ16,16の間隔は回転盤21の板厚より大きく形成されており、回転盤21が収納部14の幅の中間位置にあるとき、回転盤21の側面22と両側のストッパ16の外面における当接面17との間には、それぞれに隙間が形成されるように設定されている。そして、着席者の左側に配置された回転盤21について説明すると、回転盤21がパーティション本体12の上方に突出した状態のときは、図4(b)に示すように、回転盤21は左側の側面22が図4(b)の左側のストッパ16の当接面17と強く当接してこの位置に保持される。また、回転盤21が収納部14内に収納された状態のときは、図4(c)に示すように、回転盤21は右側の側面22が図4(c)の右側のストッパ16の当接面17と強く当接してこの位置に保持される。
次に、このように形成された本実施形態のパーティション11の高さを変更する操作について説明する。尚、ここでは、シート1に着座した観客の左側に立設されたパーティション11について説明する。
パーティション11は、パーティション本体12の上端から上方に突出した状態の回転盤21の最上部までの高さは、身長170cmの人を基準に設定されているので、身長の低い小柄な人が着座すると、頭部は回転盤21によって頭部の側方が塞がれた状態になる。このため、圧迫感、閉塞感を覚えたり、回転盤21の外側からの映画、劇の音声が遮られて音響効果が低下したり、隣のシート1の家族や友人等との会話が妨げられたりする。この場合、回転盤21をパーティション本体12の収納部14内に収納すれば、パーティション11の上端は小柄な人の頭部より低い位置となる。
パーティション11は、パーティション本体12の上端から上方に突出した状態の回転盤21の最上部までの高さは、身長170cmの人を基準に設定されているので、身長の低い小柄な人が着座すると、頭部は回転盤21によって頭部の側方が塞がれた状態になる。このため、圧迫感、閉塞感を覚えたり、回転盤21の外側からの映画、劇の音声が遮られて音響効果が低下したり、隣のシート1の家族や友人等との会話が妨げられたりする。この場合、回転盤21をパーティション本体12の収納部14内に収納すれば、パーティション11の上端は小柄な人の頭部より低い位置となる。
ここで、回転盤21がパーティション本体12の上端から上方に突出した状態にあるパーティション11を低くするには、回転盤21の摘み24を摘み、回転軸31を中心として前方側に回転盤21を回動して収納部14内に収納する。その際、最初、回転盤21を図4(b)に示す突出した状態から回動させていくと、これに接合されている回転軸31も軸心を中心に回動する。このとき、回転軸31及び軸受32はらせん構造となっているので、回転軸31は軸受32内を右方向に螺進する。そして、回転盤21の大部分が収納部14内に収納されてくると、図4(c)に示すように、回転盤21の右側の側面22は右側のストッパ16の当接面17に摺接しつつ当接し、徐々に押圧力が増して回動が規制され、やがて停止して所定位置すなわち回転盤21における後方端部である摘み24の近傍の部分が前方の右側のストッパ16の当接面17と当接する位置に保持される。これにより、回転盤21は収納部14内に収納され、パーティション11の上端は小柄な人の頭部より低い位置となる。
一方、小柄な人がシート1の使用が終わって退座した後、回転盤21が収納部14内に収納されてパーティション11が低くなっている状態から次の観客等に備えてパーティション11を高くした状態に戻すときは、低くするときと逆の手順で操作すればよく、摘み24を摘んで回転盤21を反対側である後方側に回動させる。すると、回転盤21と一体化されている回転軸31が図4の左方向に螺退しながら軸受32内を移動し、回転盤21が回動してほぼ全体がパーティション本体12の上端から突出する状態になると、回転盤21の左側の側面22は、反対側である左側のストッパ16の当接面17に摺接しつつ当接して回動が規制され、最終的に、図4(b)に示すように、ストッパ16の当接面17に押圧される。これにより、回転盤21は、全体がパーティション本体12の上端から突出した状態に復帰し保持される。
次に、本実施形態のパーティション11の作用を説明する。
本発明のパーティション11によると、上端までの高さを切り替えて変更することができるから、身長差や好みに応じて高さを調整することができる。その結果、身長の低い小柄な人の場合は、回転盤21をパーティション本体12の収納部14内に収納してパーティション11を低くすることにより、圧迫感がなく視線解放感が得られる。また、映画や劇の音声が回転盤21によって妨げられることがないので、頭部の側方がパーティション11によって覆われることによる音響効果の低下を防止することができる。更には、隣のシート1の家族や友人などと会話することができる。尚、その一方で、回転盤21がパーティション本体12の上端から突出する高い状態にあるときは、小柄な人の頭部の側方が回転盤21で覆われて外部と遮断されるため、隣の見知らぬ観客を気にすることなく、一人に没入できる。したがって、好みに応じて回転盤21を使い分けることもできる。
本発明のパーティション11によると、上端までの高さを切り替えて変更することができるから、身長差や好みに応じて高さを調整することができる。その結果、身長の低い小柄な人の場合は、回転盤21をパーティション本体12の収納部14内に収納してパーティション11を低くすることにより、圧迫感がなく視線解放感が得られる。また、映画や劇の音声が回転盤21によって妨げられることがないので、頭部の側方がパーティション11によって覆われることによる音響効果の低下を防止することができる。更には、隣のシート1の家族や友人などと会話することができる。尚、その一方で、回転盤21がパーティション本体12の上端から突出する高い状態にあるときは、小柄な人の頭部の側方が回転盤21で覆われて外部と遮断されるため、隣の見知らぬ観客を気にすることなく、一人に没入できる。したがって、好みに応じて回転盤21を使い分けることもできる。
加えて、従来、レールをスライド移動するような構成のものとは異なって、回転盤21を、回転軸31を中心に単にシート1の前後方向に回動するだけでパーティション11の高さを変更できるので、高さ変更操作時に発生する作動音を抑えることができ、上映中や観劇中などにおいて耳障りな作動音が生じるのを防止できる。
また、回転盤21と回転軸31とが一体に形成され、回転軸31は、回転盤21の回動に伴ってパーティション本体12の収納部14内を水平方向に螺進退し、回転盤21は、回転軸31の螺進退により側面22が左右いずれかの側のストッパ16と当接して所定位置に保持されるので、簡易な構成でかつ回転盤21を回動させるだけの簡単な操作でストッパ16により回転盤21を所定位置に保持できる。そして、ストッパ16をフェルトなどの柔軟材、吸音材等で形成することにより、回転盤21とストッパ16とが当接し摺動する際の擦れ音や衝撃音を抑えることができる。更に、回転軸31を螺進退させて回転盤21を水平方向に移動させて徐々に低速でストッパ16に当接させることができるので、急激な当接による衝撃音の発生を防ぐことができる。
更に、回転盤21は、半円板状に形成されているので、簡易かつ安価な構成で、パーティションの高さを切り替えて調整することができる。
尚、上記実施形態では、回転盤21は回転軸31と一体に接合され、回転軸31が回転盤21の回動操作に伴って軸受32内を水平方向に螺進退し、これにより、回転盤21の側面22がストッパ16に摺接しつつ当接して回動が規制され所定位置に保持される構成となっているが、回転盤21の回動を規制する手段はこれに限られるものではない。
例えば、図5及び図6に示すように、回転盤21の板厚を徐々に直線的に一定方向に傾斜させてストッパ16に当接させて保持する手段を採用することも可能である。具体的には、回転盤21の板厚は、上方に突出している状態の図5において、前方側は大きく後方に向かうに従って徐々に直線的に小さくなるように形成されている。一方、収納部14の垂直な内壁15の前方側の位置及び後方側の位置のそれぞれには互いに対向する左右一対のストッパ16,16が設けられている。
このように構成されている場合、図5に示すように、回転盤21が、パーティション本体12の上端から上方に突出しているときは、厚く形成されている前方側の部分が前方側の左右一対のストッパ16,16間に挟まれ、板厚の大きな領域の側面22がストッパ16と当接して保持される。一方、回転盤21を回転軸31の軸心を中心に前方側に回動させ、図6に示すように、回転盤21がパーティション本体12の収納部14内に収納されたときは、反転して厚く形成されている後方側の部分は後方側の左右一対のストッパ16,16間に挟まれ、板厚の大きな領域の側面22がストッパ16と当接して保持される。尚、この場合の回転軸31は単なる丸棒としているが、らせん構造のものであってもよい。また、回転盤21と回転軸31とは独立している。
また、回転盤21は、ストッパ16との当接による押圧力によって回動が規制されるが、他の手段によって回動を規制することもできる。例えば、図7に示すように、回転盤21の側面22の所定位置に小さい半球状の嵌合凸部25を突設し、相手側の収納部14の垂直の内壁15における所定位置に収納部14の内部空間側に突出するストッパ16と同様の所定高さの突板部18を形成するとともにこの突板部18の外面に回転盤21の嵌合凸部25が嵌合する半球状の嵌合凹部19を形成して、嵌合凸部25と嵌合凹部19とを嵌合させて回転盤21を所定位置に停止させて保持するようにしてもよい。
更に、図示しないが、回転盤21の回動方向の一側に錘を取り付け、あるいは回転盤21を回動方向の一方に弾性的に付勢することにより、常時回転盤21をパーティション本体12の上端から突出した状態に維持するとともに、前述のように回転盤21の前方側において嵌合凸部25と嵌合凹部19とを嵌合させる構成とし、回転盤21を収納部14内に収納するときは、錘や弾性的な付勢力に抗して手で回転盤21を回動して嵌合凸部25と嵌合凹部19とを嵌合させて回転盤21を停止させるようにしてもよい。この場合は、回転盤21が収納部14内に収納された状態において、嵌合凸部25と嵌合凹部19との嵌合を解除させれば、回転盤21は錘による重力や弾性的な付勢力により自動的に元のパーティション本体12の上端から突出した状態に復帰させることができる。
次に、回転盤21は、図8に示すように、小柄な人の耳元付近の位置に複数の小孔26を形成してもよい。この場合、パーティション11の上端部が小柄な人の耳元付近を覆っているときでも、小孔26を通じて、映画や劇の音声が耳に到達するので、パーティション11によって音響効果が低下するのを防ぐことができる。
また、図示しないが、回転盤21を半透明材等で形成し、別の箇所に設けられた発光源からの光が回転盤21の内部に導かれて回転盤21が光るようにしてもよい。このように形成すると、回転盤21を手元照明としても使用でき、暗い館内や劇場内でパンフレット等を見ることができる。更に、パーティション11の高さを変更する操作時において回転盤21の位置を目視で確認し易い。
ところで、上記実施形態の回転盤21は、半透明の樹脂板で形成しているが、透明の樹脂板で形成してもよく、その場合は、頭部の側方がパーティション11で覆われていても圧迫感、閉塞感を緩和することができる。また、逆に、回転盤21は、不透明の樹脂板、木製板、金属板等で形成してもよい。更に、回転盤21は、半円板状に形成されているが、多角形板状、半楕円板状等に形成してもよい。
また、上記各実施形態のストッパ16は、各実施形態で設定した個数に限られるものではない。
更に、上記実施形態の軸受32におけるらせん構造は両端側に形成されているが、一端側のみに形成されていてもよい。
更に、上記実施形態の軸受32におけるらせん構造は両端側に形成されているが、一端側のみに形成されていてもよい。
前述の例は単に説明を目的とするものでしかなく、本発明を限定するものと解釈されるものではない。本発明を典型的な実施形態の例を挙げて説明したが、本発明の記述および図示において使用された文言は、限定的な文言ではなく説明的および例示的なものであると理解される。ここで詳述したように、その形態において本発明の範囲または精神から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲内で変更が可能である。ここでは、本発明の詳述に特定の構造、材料および実施例を参照したが、本発明をここにおける開示事項に限定することを意図するものではなく、むしろ、本発明は添付の特許請求の範囲内における、機能的に同等の構造、方法、使用の全てに及ぶものとする。
本発明は上記で詳述した実施形態に限定されず、本発明の請求項に示した範囲で様々な変形または変更が可能である。
映画館、劇場、乗物等の座席シートの側方に立設されて隣合うシートの間を仕切るシートのパーティションの技術として広く利用される。
1;シート、11;パーティション、12;パーティション本体、14;収納部、16;ストッパ、17;当接面、19;嵌合凹部、21;回転盤、22;側面、25;嵌合凸部、26;小孔、31;回転軸、32;軸受。
Claims (5)
- シートの側方に立設されて隣合うシートとの間を仕切るシートのパーティションであって、
パーティション本体の上部に設けられた収納部に、回転軸を中心に前記シートの前後方向に回動するように取り付けられ、回動することにより該パーティション本体の上端から上方に突出した状態から前記収納部内に後退して収納される状態に切り替えられる回転盤と、
前記収納部に配設され、前記回転盤の側面と当接して該回転盤の回動を規制し該回転盤を所定位置に保持するストッパと、を備え、
前記回転盤の回動に伴って、該回転盤は前記回転軸の軸方向に平行移動し、前記回転盤の側面と前記ストッパとが当接するか、あるいは、前記回転盤の板厚は一定方向に傾斜しており、前記回転盤の回動に伴って、前記回転盤の板厚の大きな領域の側面と前記ストッパとが当接することを特徴とするシートのパーティション。 - 前記回転軸の回転に伴って、前記回転盤の回動方向とは垂直方向に前記回転軸を移動させるらせん構造の軸受を備え、
前記回転盤と前記回転軸とは一体に接合され、
前記ストッパは、対向して一対設けられており、
前記回転盤が一方向に回動するに伴って、前記回転軸が前記軸受内を一側に螺進して前記回転盤の片側の側面が一方のストッパと当接することにより、該回転盤は前記パーティション本体の上端から上方に突出した状態に保持され、
前記回転盤が反対方向に回動するに伴って、前記回転軸が前記軸受内を反対側に螺退して前記回転盤の反対側の側面が他方のストッパと当接することにより、該回転盤は前記収納部内に収納された状態に保持される請求項1に記載のシートのパーティション。 - 前記回転盤が一方向に回動するに伴って、板厚の傾斜する方向が反転し、板厚の大きな領域の側面が前記回転軸を挟んだ一側に配設された前記ストッパと当接することにより、該回転盤は前記パーティション本体の上端から上方に突出した状態に保持され、
前記回転盤が反対方向に回動するに伴って、板厚の傾斜する方向が反転し、板厚の大きな領域の側面が前記回転軸を挟んだ反対側に配設された前記ストッパと当接することにより、該回転盤は前記収納部内に収納された状態に保持される請求項1に記載のシートのパーティション。 - 前記回転盤は、着席者の耳元付近の箇所に複数の小孔が設けられている請求項1乃至3のうちのいずれか一項に記載のシートのパーティション。
- 発光源から発せられた光が前記回転盤の内部に導かれて該回転盤が光る請求項1乃至4のうちのいずれか一項に記載のシートのパーティション。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017007939A JP2018114183A (ja) | 2017-01-19 | 2017-01-19 | シートのパーティション |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017007939A JP2018114183A (ja) | 2017-01-19 | 2017-01-19 | シートのパーティション |
Publications (1)
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Family
ID=62984673
Family Applications (1)
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JP2017007939A Pending JP2018114183A (ja) | 2017-01-19 | 2017-01-19 | シートのパーティション |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2018114183A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
RU201319U1 (ru) * | 2020-06-16 | 2020-12-09 | Общество с ограниченной ответственностью "МАЛАИВК" | Кресло для кинотеатров с зонной защитой от вирусной инфекции |
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2017
- 2017-01-19 JP JP2017007939A patent/JP2018114183A/ja active Pending
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