JP2018114026A - 筋肉電気刺激装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電極から電気刺激が出力される筋肉電気刺激装置において、電極に接続されたリード部を外部から絶縁する絶縁部の絶縁性の低下を感知することができる筋肉電気刺激装置を提供すること。【解決手段】本例の筋肉電気刺激装置1は筋肉に電気刺激を付与するためのものであって、本体部10、刺激電極30、リード部38、39、制御部40、絶縁部70及び感知電極80を備える。制御部40は本体部10に収納されている。刺激電極30は筋肉に電気刺激を付与するように構成されている。リード部38、39は、刺激電極30と制御部40とを電気的に接続している。感知電極80は制御部40に電気的に接続されている。絶縁部70は、リード部38、39及び感知電極80を覆ってリード部38、39及び感知電極80を外部から絶縁する。制御部40は感知電極80を介して絶縁部70の絶縁性の低下を感知するように構成されている。【選択図】図8

Description

本発明は、筋肉電気刺激装置に関する。
従来、筋繊維に電流を流すと筋収縮を起こすことが広く知られている。特に医療・スポーツの分野にて、筋肉増強を目的とした活用がなされている。具体的には、人体に張り付けた電極を介して通電し、電気信号に基づいて筋肉を緊張及び弛緩させる筋肉刺激方法が用いられている。
特許文献1には、電気信号を利用して筋肉に刺激を与える筋肉電気刺激装置として、電源を内蔵し操作部を有する本体部と、本体部から延設されたシート状の基材に形成された複数の電極とを備え、該電極を人体に貼り付けることにより、電気パルスを人体に流して筋刺激を与えるように構成されたものが開示されている。そして、各電極はリード部を介して電源と接続されているとともに、粘着性及び導電性を有するゲル状のパッドが貼付されている。そして、当該パッドの粘着性を利用して電極及び本体部が人体に貼り付けられるとともに、当該パッドの導電性を利用して電極と人体とを通電可能にしている。
特開2016−202796号公報
特許文献1に開示の筋肉電気刺激装置では、リード部には絶縁性材料からなるコーティングによって絶縁部が形成されており、リード部が外部から絶縁されている。これにより、リード部と肌面との間に直接電流が流れないようになっている。しかし、長期間の使用に伴って当該絶縁部が劣化したり、外部から衝撃を受けて当該絶縁部の絶縁性が低下したりした場合には、リード部の絶縁性が低下して、当該絶縁性が低下した部分を介してリード部と肌面との間に直接電流が流れるおそれがある。かかる場合には、絶縁性が低下した部分に接する肌面に過度の刺激が生じて使用者に不快感を与えたり、電極から筋肉に所望の電気刺激を与えられなくなったりして、使用者の体感を低下させるおそれがある。かかる事態を回避するには絶縁部の絶縁性が低下したことを感知することが望まれる。しかしながら、特許文献1の構成では絶縁部の絶縁性の低下を感知するための特段の構成を有していない。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、電極から電気刺激が出力される筋肉電気刺激装置において、電極に接続されたリードと外部とを絶縁する絶縁部の絶縁性の低下を感知することができる筋肉電気刺激装置を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、筋肉に電気刺激を付与するための筋肉電気刺激装置であって、
本体部と、
該本体部に収納されている制御部と、
上記電気刺激を付与するための刺激電極と、
該刺激電極と上記制御部とを電気的に接続しているリード部と、
上記制御部に電気的に接続された感知電極と、
上記リード部及び上記感知電極を覆って上記リード部及び上記感知電極を外部から絶縁する絶縁部と、
を備え、
上記制御部は、上記感知電極を介して上記絶縁部の絶縁性の低下を感知するように構成されている、筋肉電気刺激装置にある。
上記筋肉電気刺激装置では、電気刺激を付与するための刺激電極とは別に備えられた感知電極がリード部とともに絶縁部に覆われている。そして、制御部が当該感知電極を介して、当該絶縁部の絶縁性が低下したことを感知することができる。そのため、万が一、リード部を絶縁する絶縁部の絶縁性が低下したときには、制御部によってこれを感知することができるため、使用者の体感の低下を防止するための措置等を取ることができる。
以上のように、本発明によれば、電極から電気刺激が出力される筋肉電気刺激装置において、電極に接続されたリードを外部から絶縁する絶縁部の絶縁性の低下を感知することができる筋肉電気刺激装置を提供することができる。
実施例1における、筋肉電気刺激装置の正面図。 実施例1における、筋肉電気刺激装置の背面図。 実施例1における、筋肉電気刺激装置の側面図。 (a)は図1におけるIVa-IVa線位置断面一部拡大図、(b)は図1におけるIVb-IVb線位置断面一部拡大図。 実施例1における、一部分解斜視図。 図1におけるIVa-IVa線位置断面概略図。 実施例1における筋肉電気刺激装置の通常の通電状態を説明する概念図。 図8(a)及び図8(b)はいずれも実施例1の筋肉電気刺激装置における絶縁部の絶縁性低下時の通電状態を説明する概念図。 比較例の筋肉電気刺激装置における絶縁部の絶縁性低下時の通電状態を説明する概念図。 実施例1における、基材の背面図。 実施例1における、絶縁性シートの正面図。 実施例1における、第2ケースを外した状態の背面図。 実施例1における、筋肉電気刺激装置の使用態様を説明する概略図。 実施例1における、筋肉電気刺激装置の構成を示すブロック図。 実施例2における、筋肉電気刺激装置の正面図。 実施例2における、筋肉電気刺激装置の背面図。 実施例3における、筋肉電気刺激装置の正面図。 実施例3における、筋肉電気刺激装置の背面図。 図18におけるXIX-XIX線位置断面図。
上記感知電極は、上記リード部よりも上記絶縁部の外表面に近い位置に設けられていることが好ましい。この場合には、外部からの衝撃等によって絶縁部の外表面が損層等した場合には、リード部の絶縁性が損なわれる前に、感知電極を介して絶縁部の絶縁性の低下を感知することができる。
上記感知電極は、上記リード部の延設方向に沿って形成されていることが好ましい。この場合には、リード部の絶縁性が損なわれる前に絶縁部の絶縁性の低下を感知しやすくなる。
上記本体部から延設されたシート状の基材を有し、上記刺激電極及び上記リード部は上記基材の表面に形成されており、上記絶縁部は、上記リード部を覆うように上記基材に積層された第1絶縁層と、該第1絶縁層に積層された第2絶縁層とを有しており、上記感知電極は、上記第1絶縁層と上記第2絶縁層との間に設けられていることが好ましい。この場合には、刺激電極及びリード部はシート状の基材の表面に形成されて、絶縁部は第1絶縁層及び第2絶縁層を有するため、当該筋肉電気刺激装置を薄型とすることができるとともに、かかる薄型の筋肉電気刺激装置において、リード部の絶縁性が損なわれる前に、感知電極によって絶縁部の絶縁性の低下を感知しやすくなる。また、当該筋肉電気刺激装置を薄型としつつも、絶縁部が第1絶縁層及び第2絶縁層の二層となっているため、リード部の絶縁性を高めやすくなっている。
上記感知電極は、上記積層方向において上記リード部と重なる位置に形成されていることが好ましい。この場合には、リード部の絶縁性が損なわれる前に、感知電極が絶縁部の絶縁性の低下を一層感知しやすくなる。
上記制御部は上記絶縁性の低下を感知したとき、上記刺激電極への電力供給を停止又は低減するように構成されていることが好ましい。この場合には、絶縁部の絶縁性が低下したときに、当該絶縁性が低下した部分から人体に過度の電気刺激が付与されることを防止できるため、使用者の体感の低下を防止することができる。
(実施例1)
上記筋肉電気刺激装置の実施例について、図1〜図14を用いて説明する。
本例の筋肉電気刺激装置1は筋肉に電気刺激を付与するためのものである。筋肉電気刺激装置1は、図1、図2に示すように、本体部10、刺激電極30、リード部38、39を備え、図4(a)、図4(b)に示すように、制御部40を備え、図5に示すように、絶縁部70及び感知電極80を備える。図4(a)、図4(b)に示すように、制御部40は本体部10に収納されている。刺激電極30は筋肉に電気刺激を付与するためのものである。リード部38、39は、刺激電極30と制御部40とを電気的に接続している。感知電極80は制御部40に電気的に接続されている。絶縁部70は、リード部38、39及び感知電極80を覆ってリード部38、39及び感知電極80を外部から絶縁する。制御部40は感知電極80を介して絶縁部70の絶縁性の低下を感知するように構成されている。
以下、筋肉電気刺激装置1について詳述する。
本例の筋肉電気刺激装置1は、図13に示すように、人体2の腹部3に取り付けて使用される。そして、本例では、人体2の背丈の方向を身長方向Yとする。また、人体2の正面に面して、身長方向Yに平行でへそ3aを通る人体2の中心軸2aから人体2の右手5a側への方向を右方向X1とし、中心軸2aから人体2の左手5b側への方向を左方向X2とする。そして、右方向X1と左方向X2とを合わせて左右方向Xという。
図1に示すように、筋肉電気刺激装置1の中央には、本体部10が設けられている。図1及び図3に示すように、本体部10は、略円盤状をなしている。図4(a)、図4(b)に示すように、本体部10は、後述の電源部20及び制御部40を収納するケース11と、ケース11に取り付けられて筋肉電気刺激装置1の外殻を形成する外殻形成体12と、からなる。
図4に示すように、外殻形成体12は、後述の基材33が設けられる側の裏側面12bと、その反対側の表側面12aとを有している。外殻形成体12はエラストマーからなり、本例では黒色のシリコン製である。外殻形成体12の外縁には外方に延出した電極支持部121が設けられている。図5に示すように、電極支持部121の裏側面121aには、第1両面粘着テープ75を介して、基材33が貼り付けられている。基材33の裏側面33aには、後述の各刺激電極30(311〜313、321〜323)が形成されている。そして、電極支持部121の表側面121bには、図1に示すように、後述の各刺激電極311〜313、321〜323の外縁に略沿った線状を成す着色領域122が形成されている。本例では、着色部122は橙色に着色されている。
図4(a)、図4(b)に示すように、ケース11は凹状をなす第1ケース111と、第1ケース111に取り付けられて、第1ケース111との間に制御部40を収納する収納部13を形成する第2ケース112とからなる。第1ケース111及び第2ケース112はいずれもABS製である。そして、第2ケース112の外縁に沿って、立設されたリブ112aが、第1ケース111の外縁部111aの内側に嵌合して第1ケース111に第2ケース112が接合されている。
第1ケース111には、図1、図4(b)に示すように、後述する操作部50の一部を形成する第1カンチレバー51a及び第2カンチレバー51bが形成されている。第1カンチレバー51a及び第2カンチレバー51bは、第1ケース111の壁の一部をくり抜いて片持ち梁の状態に形成されている。第1カンチレバー51aと第2カンチレバー51bとは、身長方向Yの上側から下側に向かって、この順で配列している。
図1、図4(b)に示すように、両カンチレバー51a、51bは、外殻形成体12に覆われている。そして、外殻形成体12において、第1カンチレバー51aの直上には記号「+」が突出形成されており、第2カンチレバー51bの直上には記号「−」が突出形成されており、後述する操作部50の一部を形成する操作面54を形成している。両カンチレバー51a、51bの配列により、「+」が身長方向Yの上側となるとともに、「−」が身長方向Y下側となり、人間工学的に使用者が操作しやすいものとなっている。
図4(a)、図4(b)に示すように、第1ケース111と第2ケース112との間に形成された収納部13には、制御部40(図15参照)を形成する制御基板41が収納されている。制御基板41はプリント基板であって、制御基板41には図示しない配線パターンと電子部品42等とが設けられて、制御回路が形成されている。制御基板41は、第1ケース111の内側面に突出形成された4つのボス116とねじ115を介して、第1ケース111に固定されている。また、制御基板41には、表面実装型の小型のスピーカ43が電気的に接続されている。電子部品42及びスピーカ43の駆動電圧は、いずれも3.0Vとなっている。また、図示しないが、制御基板41には、電池21の出力電圧を昇圧する昇圧回路が搭載されている。これにより、電池21の電力は所定の電圧(例えば、40V)に昇圧されて刺激電極30に供給される。なお、本例では、図14に示すように、制御部40には昇圧回路の一部を構成するコンデンサ46が備えられている。
また、図12に示すように、制御部40としての制御基板41には、第1端子451、第2端子452、第3端子453及び第4端子454が備えられている。図4(b)に示すように、第1端子451は、制御基板41において、ボス116に対向する位置に形成されている。同様に、第2端子452、第3端子453、第4端子454もボス116に対向する位置に形成されている。そして、後述の第1リード部38の第2制御部側接続部382が、ボス116と制御基板41との間に挟み込まれて、これらと一体的に締結されている。これにより、制御基板41において、ボス116が対向する位置に形成された第2端子452と第2制御部側接続部382とが接続されることとなる。同様に、後述の第1端子451と第1リード部38の第1制御部側接続部381とが接続され、第3端子453と第2リード部39の第3制御部側接続部391とが接続され、第4端子454と第2リード部39の第4制御部側接続部392とが接続される。
図4(b)に示すように、収納部13には、操作部50を形成するスイッチ機構52も収納されている。スイッチ機構52はタクトスイッチであって、押下可能なスイッチ部53を備える。スイッチ機構52は制御部40に電気的に接続されている。スイッチ機構52は第1ケース111に形成された第1カンチレバー51a及び第2カンチレバー51b(図1参照)の直下にそれぞれ配設されている。これにより、第1ケース111を覆う外殻形成体12の操作面54を介して外部から第1カンチレバー51aを押圧すると、片持ち梁状態の第1カンチレバー51aが撓むことにより、スイッチ機構52のスイッチ部53が押下されるようになっている。そして、操作面54における押圧を解除すると、片持ち梁状態の第1カンチレバー51aの復元力により、第1カンチレバー51aは元の位置に戻ることとなる。第2カンチレバー51bにおいても同様に押圧及び押圧の解除が行われるように構成されている。
図4(a)、図4(b)に示すように、第2ケース112には、電源部20を構成する電池21を保持する電池保持部14が形成されている。これにより、本体部10に電源部20が内蔵されることとなっている。電池21は交換可能であって、例えば、コイン電池又はボタン電池とすることができる。本例では、電池21として、小型で薄型のコイン電池(リチウムイオン電池CR2032、公称電圧3.0V)を採用している。なお、当該電池21に替えて、公称電圧が3.0〜5.0Vの電池を採用することができる。
上記電池21が保持される電池保持部14には、電池21の脱落を防止する蓋15が着脱可能に取り付けられている。蓋15は、電池21よりも一回り大きい円盤状をなしており、その外周には蓋15と第2ケース112との間をシールするОリング16が嵌装されている。電池21は、図示しないリードを介して制御部40に電気的に接続されている。図2に示すように、第2ケース112には、蓋15の外周から放射状に延びる線状の溝113が等間隔に複数形成されている。図4(a)、図4(b)に示すように、第2ケース112には、リブ112aの外側に突出した鍔部112bが形成されている。鍔部112bと第1ケース111の外縁部111aとの間には、基材33を含むシート状複合体7(図5参照)が挟持されている。そして、図2に示すように、シート状複合体7は、本体部10からシート状に延出している。
図5、図6に示すように、シート状複合体7は、第1両面粘着テープ75、基材33、第2両面粘着テープ71及び絶縁性シート72からなるが、この順で外殻形成体12から延出された電極支持部121に積層されてなる。基材33は、第1両面粘着テープ75により電極支持部121に貼り付けられている。絶縁性シート72は第2両面粘着テープ71により基材33に貼り付けられている。第1両面粘着テープ75、基材33、第2両面粘着テープ71及び絶縁性シート72の外形はいずれも、電極支持部121の外形と一致しているとともに、中央には本体部10の外形に略沿った円形の孔が形成されている。これにより、図1及び図3に示すように、操作面54が露出する側の面である基材33の表側面33bは電極支持部121により覆われている。
図10に示すように、基材33の裏側面33aには、刺激電極30とリード部38、39が設けられている。上述のごとく、基材33が本体部10に取り付けられることにより、刺激電極30及びリード部38、39は本体部10と一体的に形成される。なお、刺激電極30及びリード部38、39は基材33に埋め込むように形成してもよい。本例では、刺激電極30及びリード部38、39は、銀ペーストを含む導電性インクを基材33の裏側面33aに印刷して形成されている。
図2及び図10に示すように、刺激電極30は第1刺激電極群31と第2刺激電極群32を備える。第1刺激電極群31は本体部10から右方向X1のG1領域に延出しており、第2刺激電極群32は本体部10から左方向X2のG2領域に延出している。第1刺激電極群31及び第2刺激電極群32に含まれる刺激電極30の数は特に限定されないが、本例では図2に示すように、第1刺激電極群31と第2刺激電極群32とはそれぞれ3個の刺激電極311〜313、321〜323を含んでいる。すなわち、第1刺激電極群31には、第1右側刺激電極311、第2右側刺激電極312及び第3右側刺激電極313が備えられ、第2刺激電極群32には、第1左側刺激電極321、第2左側刺激電極322及び第3左側刺激電極323が備えられている。そして、基材33において、第1右側刺激電極311、第2右側刺激電極312及び第3右側刺激電極313が形成される部分をそれぞれ、第1右側基部331、第2右側基部332及び第3右側基部333とし、第1左側刺激電極321、第2左側刺激電極322及び第3左側刺激電極323が形成される部分をそれぞれ、第1左側基部341、第2左側基部342及び第3左側基部343とする。第1〜第3右側基部331〜333、第1〜第3左側基部341〜343のそれぞれの間には本体部10に向って切り込まれた切り込み部17が設けられて、切り込み部17の最も切り込まれた部分が最深部17aとなっている。
図2に示すように、第1刺激電極群31と第2刺激電極群32は、筋肉電気刺激装置1を腹部3(図13参照)に取り付けたときに、中心線10aを基準として線対称に位置するように構成されている。すなわち、腹部3に取り付けたときに中心線10aを基準として、第1右側刺激電極311と第1左側刺激電極321とが線対称に位置し、第2右側刺激電極312と第2左側刺激電極322とが線対称に位置し、第3右側刺激電極313と第3左側刺激電極323とが線対称に位置するように構成されている。
図2に示すように、各刺激電極311〜313、321〜323はいずれも、角部が丸みを帯びた略長方形に形成されている。そして、各刺激電極311〜313、321〜323の長手方向(例えば、図2に示す第3右側刺激電極313において符号wで示す方向)が、左右方向Xに概ね沿っている。本例では、各刺激電極311〜313、321〜323はいずれも同一の形状を成している。各刺激電極311〜313、321〜323の形状は、例えば、長手方向の長さをw、短手方向の長さをhとしたとき、h/wを0.40〜0.95、好ましくは0.50〜0.80とすることができ、本例では、h/wは0.55としている。
図2及び図10に示すように、各刺激電極311〜313、321〜323の内側には所定大きさの六角形をなす電極非形成部34が所定間隔をあけて、複数形成されている。また、第1右側刺激電極311、第2右側刺激電極312及び第3右側刺激電極313には、リード部としての第1リード部38が接続されており、第1左側刺激電極321、第2左側刺激電極322及び第3左側刺激電極323には、リード部としての第2リード部39が接続されている。
図10に示すように第1リード部38は、第1制御部接続部380と、第1端子接続部383と、第1電極接続部群384とを有する。第1制御部接続部380は、基材33の中央の孔の内側(すなわち、本体部10側)に突出している。第1電極接続部群384は、刺激電極311〜313に接続される複数の電極接続部(第1電極接続部385、第2電極接続部386、第3電極接続部387)からなる。本例では第1電極接続部385、第2電極接続部386、第3電極接続部387はいずれも線状に形成されている。第1端子接続部383は、第1制御部接続部380と第1電極接続部群384とを接続しており、基材33の中央の孔の外縁に沿って半円弧状に形成されている。
また、第2リード部39は、図10に示すように、第1リード部38と同様に、第2制御部側接続部390と、第2端子接続部393と、第2電極接続部群394とを有する。第2制御部側接続部390は、基材33の中央の孔の内方(すなわち、本体部10側)に突出している。第2電極接続部群394は、刺激電極321〜323に接続される複数の電極接続部(第4電極接続部395、第5電極接続部396、第6電極接続部397)からなる。本例では第4電極接続部395、第5電極接続部396、第6電極接続部397はいずれも線状に形成されている。第2端子接続部393は、第2制御部側接続部390と第2電極接続部群394とを接続しており、基材33の中央の孔の外縁に沿って半円弧状に形成されている。
図5及び図11に示すように、絶縁性シート72には、刺激電極30と重なる位置に切り抜き部721が形成されているとともに、感知電極80が形成されている。また、基材33と同様に、絶縁性シート72の中央には、本体部10の外縁10cに沿う円形の孔が形成されている。絶縁性シート72はPET製である。
図5、図11に示すように、感知電極80は、絶縁性シート72の表側面72bに導電性の銀ペーストを印刷して形成されている。感知電極80は、リード被覆部81、第3制御部接続部82及び第4制御部接続部83を有する。リード被覆部81は、シート複合体7の積層方向(すなわち、厚さ方向Z)において、第1リード部38の第1端子接続部383及び第1電極接続部群384に重なる位置と、第2リード部39の第2端子接続部393及び第2電極接続部群394に重なる位置とに形成されている。そして、リード被覆部81は、リード部38、39の延設方向に沿って形成されている。
図5、図12に示すように、リード被覆部81の幅は、各リード部38、39の幅よりも大きくなっている。図11、図12に示すように、リード被覆部81において切り抜き部721に対向する端部811(すなわち、リード部38、39において刺激電極30に接続される部分の近傍)は切り抜き部721につながっておらず、端部811と切り抜き部721とは2mm程度離れている。一方、リード被覆部81の内側縁部812は、絶縁性シート72の中央の孔の内側(すなわち、本体部10側)の縁部まで形成されている。第3制御部接続部82及び第4制御部接続部83は、基材33の中央の穴の内方(すなわち、本体部10側)に突出している。
図5に示すように、刺激電極30は基材33の裏面側33aに形成されており、感知電極80は絶縁性シート72の表側面72bに形成されている。そのため、図5、図6に示すように、刺激電極30と感知電極80とは第2両面粘着シート72を介して対向した状態で重なっている。そして、図12に示すように、基材33及び感知電極80の中央の孔に突出した第1制御部側接続部380、第2制御部側接続部390、第3制御部接続部82及び第4制御部接続部83は、基材33及び絶縁性シート72の中央の穴の内方に突出しており、制御基板41の第1端子451、第2端子452、第3端子453、第4端子454にそれぞれ接続される。
詳細には、図4(b)に示すように、第1制御部接続部380、第2制御部接続部390及び第4制御部接続部83は、それぞれ第1ケース111の内壁に沿って厚さ方向に折り曲げられるとともに、その先端が制御基板41と平行に折り曲げられる。そして、第1制御部接続部380、第2制御部接続部390及び第4制御部接続部83の先端が、ボス116と制御基板41との間に挟み込まれることにより、第1端子451、第2端子452及び第4端子454に接続される。また、図示しないが、同様にして第3制御部接続部82の先端がボス116と制御基板41との間に挟み込まれることにより、第3端子453に接続される。
図6に示すように、リード部38、39は、基材33の裏側面33aに形成されるとともにシート状の第2両面粘着テープ71により覆われることにより外部から絶縁されている。第2両面粘着テープ71には、シート状の絶縁性シート72が積層されており、リード部38、39は絶縁性シート72によっても外部から絶縁されている。絶縁性シート72は感知電極80が設けられた表側面72b(図11参照)が第2両面粘着テープ71に貼り付けられている。これにより、絶縁部70は、リード部38、39を覆う第1絶縁層として第2両面粘着テープ71と、第1絶縁層(第2両面粘着テープ71)を覆う第2絶縁層として絶縁性シート72とを有している。そして、感知電極80は感知電極80は第1絶縁層71と第2絶縁層72との間に設けられて、リード部38、39よりも第2絶縁層72の外表面72aに近い位置に位置している。そして、感知電極80は通常状態では外部に露出しない状態となって外部から絶縁されている。これらにより、図7に示すように、リード部38、39及び感知電極80と肌面60との間に直接電流が流れることが防止されている。
一方、刺激電極30は、図5に示すように、第2両面粘着テープ71及び絶縁性シート72に切り抜き部711、721が設けられているため、図2に示すように、両者に覆われていない。そして、各刺激電極311〜313、321〜323には、ゲルパッド35(積水化成品工業株式会社製「テクノゲル(登録商標)」、型番SR−RA240/100)が貼付されている。ゲルパッド35は導電性を有しており、各刺激電極311〜313、321〜323はゲルパッド35を介して腹部3(図13参照)への通電が可能となっている。また、ゲルパッド35は高い粘着性を有しており、ゲルパッド35を介して、筋肉電気刺激装置1が腹部3に取り付けられるようになっている。
図2に示すように、ゲルパッド35は、各刺激電極311〜313、321〜323よりも一回り大きい形状を有しており、各刺激電極311〜313、321〜323を個別に覆っている。ゲルパッド35は交換可能となっているため、ゲルパッド35が、使用に伴って粘着力が低下したり、破損したり、汚れが目立つようになったりした場合などには、適宜交換することができる。また、所定期間(例えば、1ヶ月、2か月など)ごとに使用済みのゲルパッド35を新品のものと交換することとしてもよい。
次に、本例の筋肉電気刺激装置1の構成について、ブロック図を用いて説明する。
図14に示すように、筋肉電気刺激装置1は、本体部10の内部に、電源部20、制御部40、操作部50を備えるとともに、ディスチャージ回路部85、肌検知部402及び電池電圧検出部406を備える。
肌検知部402は、刺激電極30が肌に接しているか否かを検知する。詳細には、肌検知部402は、刺激電極30に電気的に接続され、第1刺激電極群31と第2刺激電極群32との間の抵抗値を検出する。そして、検出した値と予め設定された閾値とを比較して、検出した値が閾値よりも小さいときに、第1刺激電極群31及び第2刺激電極群32が肌に接していることを検知する。
電池電圧検出部406は、電源部20における電池21の電圧を検知し、検知された電源部20における電池21の電池電圧Vが所定の閾値Vmよりも低いか否か判定する。本例では電池21の公称電圧Vは3.0Vであって、閾値Vmは2.1Vである。
制御部40は、感知電極80を介して絶縁部70の絶縁性の低下を感知したとき、刺激電極30への電力供給を停止又は低減するように、刺激電極30へ供給される電力を調整する出力調整部401を制御するように構成されている。刺激電極30への電力供給を停止した場合には、筋肉電気刺激装置1は自動停止することとなる。
本例では、図示しない昇圧回路の一部を構成するコンデンサ86に溜まった電力を外部に開放するディスチャージ回路部85が備えられている。そして、制御部40は、感知電極80を介して絶縁部70の絶縁性の低下の感知に基づいて刺激電極30への電力供給を停止又は低減した後、ディスチャージ回路部85を介してコンデンサ86に溜まった電力を外部に開放する。具体的には、コンデンサ86に溜まった電力は、ディスチャージ回路部85が有する抵抗器(図示せず)によって放電される。これにより、筋肉電気刺激装置1を再起動した際にも、コンデンサ86に溜まった電力によって想定外の高電圧電流が刺激電極30に流れることを防止する。
絶縁部70の絶縁性の低下を感知したときの制御部40による上記制御は、電力供給の停止若しくは低減に替えて、又はこれらと共にスピーカ43から絶縁部70の絶縁性の低下を感知したことを報知するためのブザー音などの音声を出力してもよい。また、これらに替えて又はこれらと共に、本体部10に所定の表示部を設けて、当該表示部に絶縁部70の絶縁性の低下を感知したことを報知するための所定の表示を行ってもよい。また、本体部10にLEDなどの発光装置を設けて、絶縁部70の絶縁性の低下を感知したことを報知するために当該発光装置を所定の発光態様で発光させてもよい。また、本体部10にバイブレータなどの所定の振動発生装置を設けて、絶縁部70の絶縁性の低下を感知したことを報知するために当該振動発生装置から所定の態様の振動を発生させてもよい。また、制御部は絶縁部70の絶縁性の低下を感知したときに、所定以上の電流が流れたことにより閉回路L1を切断するように構成されたヒューズを備えていてもよい。また、筋肉電気刺激装置1にスマートフォン等の携帯型端末と無線通信又は有線通信を行うための通信部を設けて、当該通信部を介して端末画面上に上記所定の表示を行ったり、当該端末から上記報知のための音声を出力したり、当該端末の振動発生装置から上記所定の態様の振動を発生させたりしてもよい。
次に、筋肉電気刺激装置1の使用態様について説明する。
図13に示すように、筋肉電気刺激装置1を人体2の腹部3に貼り付ける。貼り付け位置は、筋肉電気刺激装置1を正面側から見たときに、各刺激電極30が腹直筋4の各区画4aに重なる位置であって、筋肉電気刺激装置1が腹部3における腹直筋4を左右方向に包み込む位置とする。これにより、図7に示すように、ゲルパッド35を介して、刺激電極30と腹部3の肌面60とが通電可能となる。これにより、刺激電極30、人体2、制御部40及び電源部20が電気的に繋がった状態となり、通常状態における閉回路L1が形成される。そして、図14に示す出力モード記憶部405aに記憶された所定の電気刺激が刺激電極30から出力される。刺激電極30から出力される電気刺激は、出力モード切替部405により、タイマー404によるカウントに基づく所定のタイミングや操作部50に入力された操作に基づき、適宜変更できるようになっている。
そして、図8(a)に示すように、万が一、絶縁性シート72おける第1リード部38に重なる位置に感知電極80に至たる亀裂B1が形成されて、絶縁部70の絶縁性が低下している場合には、当該絶縁性が低下している部分である亀裂B1に汗等の導電性物質が入り込むことにより、亀裂B1を介して感知電極80と肌面60とが通電可能な状態となる。これにより、感知電極80、亀裂B1、人体2、刺激電極群30、制御部40及び電源部20が電気的に繋がった状態となり、閉回路L2が形成されることとなる。そして、感知電極80を介して制御部40に電流が流れたことを制御部40が検知して、制御部40は上述のごとく、刺激電極30への電力供給の停止又は低減と、コンデンサ86(図14参照)に溜まった電力の外部への開放とを行うように制御をする。
なお、図示しないが、絶縁性シート72における第2リード部39に重なる位置に亀裂B1が形成された場合も同様に、制御部40による上記制御が行われる。
一方、比較例として、図9に示すように、本実施例における絶縁層70の替わりにリード部38、39のみを覆ってリード部38、39を外部から絶縁するシリコン樹脂製のコーティング層901を備える構成の場合について説明する。当該比較例では、図9に示すように、コーティング層901に亀裂B3が生じてコーティング層901の絶縁性が低下すると、亀裂B3を介して刺激電極30と肌面60とが通電可能な状態となり、亀裂B3を介してリード部38、39と肌面60との間に直接電流が流れる。そして、亀裂B3に接する肌面60に過度の刺激が生じて使用者に不快感を与えたり、刺激電極30から筋肉に所望の電気刺激を与えられなくなったりして、使用者の体感を低下させるおそれがある。
また、本例では、図8(b)に示すように、万が一、第1絶縁層71における第2リード部38に重なる位置に第1刺激電極群31に至たる亀裂B2が形成されて、絶縁部70の絶縁性が低下している場合にも、制御部40による上記制御が行われるようになっている。すなわち、感知電極80、絶縁性が低下した部分である亀裂B2、刺激電極群30、制御部40及び電源部20が電気的に繋がった状態となり、図示しない閉回路が形成されることとなる。そして、感知電極80と制御部40との間に直接電流が流れたことを制御部40が検知して、制御部40は上述のごとく、刺激電極30への電力供給の停止又は低減と、コンデンサ86(図14参照)に溜まった電力の外部への開放とを行うように制御をする。なお、図示しないが亀裂B2が第1絶縁層71における第2リード部39に重なる位置に形成された場合も同様に、制御部40による上記制御が行われる。
本例の筋肉電気刺激装置1の作用効果について、以下に詳述する。
本例の筋肉電気刺激装置1では、電気刺激を付与するための刺激電極30とは別に備えられた感知電極80がリード部38、39とともに絶縁部に覆われている。そして、制御部40が感知電極80を介して、絶縁部70の絶縁性が低下したことを感知することができる。そのため、万が一、リード部38、39を絶縁する絶縁部70の絶縁性が低下したときには、制御部40によってこれを感知することができるため、使用者の体感の低下を防止するための措置等を取ることができる。
また、本例では、感知電極80はリード部38、39の延設方向に沿って形成されている。これにより、感知電極80はリード部38、39の絶縁性が損なわれる前に絶縁部70の絶縁性の低下を感知しやすくなっている。
また、本例では、感知電極80は、リード部38、39よりも絶縁部70の外表面72aに近い位置に設けられている。これにより、外部からの衝撃等によって絶縁部70の外表面72aが損層等した場合には、リード部38、39の絶縁性が損なわれる前に、感知電極80を介して制御部40が絶縁部70(第2絶縁層72)の絶縁性の低下を感知することができる。
また、本例では、筋肉電気刺激装置1は本体部10から延設されたシート状の基材33を有し、刺激電極30及びリード部38、39は基材33の表面(裏側面33b)に形成されており、絶縁部70は、リード部38、39を覆うように基材33に積層されたシート状の第1絶縁層71と、第1絶縁層71に積層されたシート状の第2絶縁層72とを有しており、感知電極80は第1絶縁層71と第2絶縁層72との間に形成されている。これにより、刺激電極30及びリード部38、39が形成される基材33、絶縁部70が有する第1絶縁層71及び第2絶縁層72のいずれもがシート状となるため、筋肉電気刺激装置1を薄型とすることができるとともに、かかる薄型の筋肉電気刺激装置1において、リード部38、39の絶縁性が損なわれる前に、感知電極80によって絶縁部70の絶縁性の低下を感知しやすくなる。なお、本例では感知電極80を第2絶縁層72の表側面72bに形成したが、これに替えて、又はこれとともに、感知電極80を第1絶縁層71における第2絶縁層72に対向する面に形成してもよい。また、筋肉電気刺激装置1を薄型としつつも、絶縁部70が第1絶縁層71及び第2絶縁層72の二層となっているため、リード部38、39の絶縁性を高めやすくなっている。
また、本例では、感知電極80は、積層方向Zにおいてリード部38、39と重なる位置に形成されている。これにより、リード部38、39の絶縁性が損なわれる前に、感知電極80が絶縁部70(第2絶縁層72)の絶縁性の低下を一層感知しやすくなっている。さらに、本例では、積層方向Zから見て感知電極80は、リード部38、39よりも幅広に形成されている。これにより、リード部38、39の絶縁性が損なわれる前に、感知電極80絶縁部70(第2絶縁層72)の絶縁性の低下をより一層感知しやすくなっている。
また、本例では、制御部40は、感知電極80が絶縁部70の絶縁性の低下を感知したとき、刺激電極30への電力供給を停止又は低減するように構成されている。これにより、絶縁部70の絶縁性が低下したときに、絶縁性が低下した部分(亀裂B1)から人体2に過度の電気刺激が付与されることを防止できるため、使用者の体感の低下を防止することができる。
また、本例では、制御部40は、刺激電極30への電力供給を停止又は低減した後、コンデンサ86に溜まった電力を外部に開放するように構成されている。これにより、絶縁部70の絶縁性の低下を感知した後に、コンデンサ86に溜まった電力が刺激電極30から人体2に不用意に電気刺激が付与されることが防止されるため、使用者の体感の低下を防止することができる。
また、本例では、感知電極80は、絶縁部70の絶縁性が低下したときに、刺激電極30と刺激電極30が接している人体2とともに閉回路L2を形成することにより、絶縁部70の絶縁性が低下したことを感知するように構成されている。これにより、簡易な構成で絶縁部70の絶縁性の低下を感知することができる。
なお、本例では、リード部38、39はシート状の基材33に印刷して形成したがこれに限らず、変形例として、リード部38、39が導電性のワイヤからなることとしてもよい。リード部38、39のワイヤ形状は単線でも撚り線でもよい。この場合には、第1絶縁部71を当該ワイヤを被覆するチューブ状とし、該第1絶縁部71の外表面に沿って導電性のワイヤからなる感知電極80を設けて、更にチューブ状の第2絶縁部72により被覆することができる。かかる構成を採用した場合でも、本願と同等の作用効果を奏する。
以上のように、本例によれば、刺激電極30から電気刺激が出力される筋肉電気刺激装置1において、刺激電極30に接続されたリード部38、39を外部から絶縁する絶縁部70の絶縁性の低下を感知することができる。
また、電源部20に備えられる電池21はボタン電池又はコイン電池とすることができ、本例では、コイン電池である。これにより、電池21が小型となるため、筋肉電気刺激装置1の小型化に寄与する。そして、筋肉電気刺激装置1の小型化に伴って軽量化を図ることができるため、刺激電極30が使用者の体から剥離、脱落しにくくなり、使い勝手が向上するとともに、携帯性も向上する。さらに、電池21は薄型でもあるため、筋肉電気刺激装置1の薄型化にも寄与する。そして、筋肉電気刺激装置1が薄型となることにより、使用者は、筋肉電気刺激装置1を取り付けたまま、その上から衣服を着用することが可能となる。そのため、筋肉電気刺激装置1を通勤中や通学中、家事や仕事等の作業中、その他様々な状況で使用することができる。また、ボタン電池及びコイン電池は、他の乾電池等に比べて、高い作動電圧で安定した放電特性を有するため、比較的長時間にわたって筋肉電気刺激装置1を安定して動作させることができる。
また、電池21として公称電圧が3.0〜5.0Vのものを採用することができ、本例では、3.0Vの電池21を採用している。筋肉電気刺激装置1に備えられる電子部品42、スピーカ43等の駆動電圧が一致していることから、これらの電子部品42、43の駆動のために降圧回路や昇圧回路を別途備える必要がない。これにより、小型化に寄与できる。
また、電源部20には、上述の交換可能な電池21に替えて充電可能な電池が内蔵されていてもよい。かかる電池の充電手段として、外部電源と接続可能な給電用の端子を備えていてもよいし、電磁誘導を使用した非接触型の給電部を備えていてもよい。この場合には、当該電池を繰り返し使用できるため、非充電型の電池を使用する場合に比べて、消耗品を削減できる。
なお、本例では、刺激電極30が形成される基材33は、本体部10から延設されるとともに、外殻形成体12から延設された電極支持部121に接着されることにより、刺激電極30と本体部10とが一体的に形成されることとした。これに替えて、基材33と本体部10とを別体とするとともに、電極支持部121と外殻形成体12とを別体として形成することにより、本体部10と刺激電極30とを非使用時において互いに分離可能なように構成してもよい。この場合には、刺激電極30を本体部10から分離して、他の形態の刺激電極と交換することができる。また、刺激電極30は電子部品を有さないため、分離することにより、刺激電極30を容易に洗浄することができる。
また、筋肉電気刺激装置1は無線通信部を有していてもよい。例えば、無線通信部を介して外部から制御部40を操作することにより筋肉電気刺激装置1の動作を制御してもよい。この場合、刺激電極311〜313、321〜323への電力供給を個別に制御可能にしてもよい。また、無線通信部を介して、筋肉電気刺激装置1の使用履歴、現在の動作状態、電池残量などを外部に送信して、これらを確認できるようにしてもよい。外部の受信装置は、特に限定されず、スマートフォンなどの携帯型端末やパーソナルコンピュータなどを利用することができる。
(実施例2)
実施例2の筋肉電気刺激装置1では、図15、図16に示すように、腹直筋4(図13参照)に加え、脇腹の筋肉にも電気刺激を与えることができるように、G3、G4領域に第3刺激電極群314及び第4刺激電極群324が設けられている。なお、本例において、実施例1と同等の要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図15に示すように、電極支持部121は第2右側基部332から更に右方向X1に延在して第4右側基部334を形成している。第3右側基部334の右方向X1の端部には、図示しないベルトを取り付けるためのベルト取付部125が設けられている。そして、第4右側基部334の裏側面には、図16に示すように、第3刺激電極群314が形成されている。第3刺激電極群314は第4右側刺激電極315と第5右側刺激電極316とを有する。第4右側刺激電極315は第3リード部380を介して制御部40接続されている。一方、第5右側刺激電極316は第4リード部390を介して制御部40接続されている。そして、第4右側刺激電極315と第5右側刺激電極316にはそれぞれ実施例1の場合と同様のゲルパッド35が貼り付けられている。
同様に、図15に示すように、電極支持部121は第2左側基部342から更に左方向X2に延在して第4左側基部344を形成している。第4左側基部344の左方向X2の端部には、図示しないベルトを取り付けるためのベルト取付部125が設けられている。そして、第4左側基部334の裏側面には、図16に示すように、第4刺激電極群324が形成されている。第4刺激電極群324は第4左側刺激電極325と第5左側刺激電極326とを有する。第4左側刺激電極325は第3リード部380を介して制御部40接続されている。一方、第5左側刺激電極326は第4リード部390を介して制御部40接続されている。そして、第4左側刺激電極325と第5右側刺激電極326にはそれぞれ実施例1の場合と同様のゲルパッド35が貼り付けられている。
図16に示すように、本例でも実施例1の場合と同様に、第1リード部38及び第2リード部39が形成され、積層方向Z(図6参照)において感知電極80に覆われている。さらに本例では、第3リード部380及び第4リード部390も積層方向Zにおいて感知電極80に覆われている。なお、第1刺激電極群31及び第2刺激電極群32はともに大型のゲルパッド350によって、それぞれ一括して覆われている。
そして、本例の筋肉電気刺激装置1を使用する際には、実施例1の場合と同様に第1刺激電極群31と第2刺激電極群32とを腹部3(図13参照)に貼り付けるとともに、第3刺激電極群314を右側の脇腹に貼り付け、第4刺激電極群324を左側の脇腹に貼り付ける。そして、図示しないベルトを介して人体2(図13参照)に巻き付けた状態で使用することができる。これにより、筋肉電気刺激装置1は、実施例1の場合と同様に腹部3に電気刺激を付与できる。さらに、第4右側刺激電極315と第5右側刺激電極316と人体2とを介して閉回路を形成して右側の脇腹に電気刺激を付与できるとともに、第4左側刺激電極325と第5左側刺激電極326と人体2とを介して閉回路を形成して左側の脇腹に電気刺激を付与できる。
本例の筋肉電気刺激装置1においても、実施例1の場合と同様の作用効果を奏する。本例では、第3リード部380及び第4リード部390は、第1リード部38及び第2リード部39に比べて長く形成されているとともに、電極支持部121の外縁に近い位置に形成されている。そのため、第3リード部380及び第4リード部390は外部からの衝撃を受けやすく、第3リード部380及び第4リード部390を絶縁する絶縁部70の絶縁性が低下しやすい場合がある。しかし、上述の如く感知電極80が形成されているため、万が一、第3リード部380及び第4リード部390を絶縁する絶縁部70の絶縁性が低下してもこれを確実に感知することができ、使用者の体感の低下を防止することができる。
(実施例3)
実施例3の筋肉電気刺激装置1では、図17〜図19に示すように、刺激電極30として、実施例1の刺激電極311、321と同様の構成ではあるが、一回り大きい刺激電極311、321を2個備える。なお、図17に示すように、第1右側基部331及び第1左側基部341における本体部10との境界部には、本体部10に沿って切り込み部17に向って切り込まれた切り込み部175が形成されている。切り込み部175の最も切り込まれた部分が最深部17aとなっている。
図18に示すように、筋肉電気刺激装置1の裏面側から見て、感知電極801、802、803はリード部38、39に重なっていないが、リード部38、39の近傍においてリード部38、39の延設方向に沿って延びている。そして、図19に示すように、感知電極801、802はリード部80及び刺激電極30(図18参照)と同様に、基板33の裏側面33aに形成されている。そして、シリコン樹脂からなるコーティングである絶縁部700が、感知電極801、802、リード部80及び刺激電極30を一括して覆っている。
図19に示すよう、基板33に垂直な断面であって、リード部38のと延設方向において交差する断面において、感知電極801は、リード部38と、絶縁部700の一方の外縁701との間に位置している。また、感知電極802は、リード部38と、絶縁部700の他方の外縁702との間に位置している。
本例の筋肉電気刺激装置1によれば、例えば、図18に示す切り込み部170において、シート状の絶縁部700の外縁701(本例では、切り込み部17の最深部17a)又は、外縁702(すなわち本例では、切り込み部175の最深部175a)からリード部38、39に向けて、絶縁部700や基材33に亀裂が入った場合には、当該亀裂はリード部30、39に到達する前に感知電極801、802に到達し、当該亀裂により感知電極801、802が露出するなどして、絶縁部700の絶縁性が低下する。そのため、制御部40は、リード部38、39の絶縁性が損なわれる前に、感知電極801、802を介して絶縁部700の絶縁性の低下を感知することができる。
また、本例では、図19に示すように、リード部38は、基材33に垂直でリード部38に交差する断面において、2つの感知電極801、802の間に位置している。これにより、基材33に垂直な断面において基材33に平行な方向における絶縁部700の両方の外縁701、702(本例では最深部17a、175a)のどちらからリード部38に向けて亀裂が入っても、制御部40は、リード部38の絶縁性が損なわれる前に、感知電極80を介して絶縁部700の絶縁性の低下を感知することができる。なお、上記2つの感知電極801、802は、同一電位の感知電極を2つに枝分かれさせて形成されたものであってもよい。
その他、実施例1、2と共通する構成については、本例においても同等の作用効果を奏する。
なお、本例では、リード部38、39及び感知電極801、802はシート状の基材33に印刷して形成したがこれに限らず、変形例として、リード部38、39が導電性のワイヤからなるとともに、リード部38、39を一括して保持する絶縁部に感知電極800を設けてもよい。この場合も、本例と同様に当該絶縁部の端部や縁部から亀裂等が生じた場合に、リード部38、39の絶縁性が損なわれる前に、感知電極801、802を介して絶縁部の絶縁性の低下を感知することができる。なお、当該絶縁部の構成は特に限定されず、例えば、刺激電極30を人体2に接触させるために人体2の胴体部や四肢等に巻き付け可能なベルト状の部材とすることができる。また、当該絶縁部の材質としては絶縁性を有する公知の材質を適宜採用することができ、例えば、絶縁性を有する帯状の布を絶縁部とし、該布にワイヤ状のリード部を組み付けるとともに感知電極を組み付けて、該布でリード部及び感知電極を覆う構成としてもよい。
本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。
1 筋肉電気刺激装置
10 本体部
30 刺激電極
33 基材
38、39、380、390 リード部
40 制御部
70、700 絶縁部
71 第1絶縁層
72 第2絶縁層
80、801、802 感知電極

Claims (6)

  1. 筋肉に電気刺激を付与するための筋肉電気刺激装置であって、
    本体部と、
    該本体部に収納されている制御部と、
    上記電気刺激を付与するための刺激電極と、
    該刺激電極と上記制御部とを電気的に接続しているリード部と、
    上記制御部に電気的に接続された感知電極と、
    上記リード部及び上記感知電極を覆って上記リード部及び上記感知電極を外部から絶縁する絶縁部と、
    を備え、
    上記制御部は、上記感知電極を介して上記絶縁部の絶縁性の低下を感知するように構成されている、筋肉電気刺激装置。
  2. 上記感知電極は、上記リード部よりも上記絶縁部の外表面に近い位置に設けられている、請求項1に記載の筋肉電気刺激装置。
  3. 上記感知電極は、上記リード部の延設方向に沿って形成されている、請求項1又は2に記載の筋肉電気刺激装置。
  4. 上記本体部から延設されたシート状の基材を有し、
    上記刺激電極及び上記リード部は上記基材の表面に形成されており、
    上記絶縁部は、上記リード部を覆うように上記基材に積層された第1絶縁層と、該第1絶縁層に積層された第2絶縁層とを有しており、
    上記感知電極は、上記第1絶縁層と上記第2絶縁層との間に設けられている、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の筋肉電気刺激装置。
  5. 上記感知電極は、上記積層方向において上記リード部と重なる位置に形成されている、請求項4に記載の筋肉電気刺激装置。
  6. 上記制御部は上記絶縁性の低下を感知したとき、上記刺激電極への電力供給を停止又は低減するように構成されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の筋肉電気刺激装置。
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