JP2018112881A - 産業用コントローラシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】 連続性が保たれたスレーブ時刻と、スレーブ時刻から既知のズレを補正した時刻の、両方の時刻をマスタが取得可能とする産業用コントローラシステムを提供することを目的とする。【解決手段】 この発明に係る産業用コントローラシステムは、それぞれ計時手段を備え、ネットワークを介して接続されたマスタ装置およびスレーブ装置を備え、スレーブ装置は、自装置の計時手段とマスタ装置の計時手段との時間差を求める時間差認識部と、あらかじめ定めた目標時刻において調整が完了するように自装置の計時手段の時間の進みを徐々に調整するクロック調整部と、それぞれ異なる期間におけるスレーブ時刻とマスタ時刻との時刻を変換する第1の時刻変換式および第2の変換式を算出する時刻変換式算出部と、を備え、マスタ装置は、スレーブ装置より受信する第1の時刻変換式および第2の変換式に基づいてスレーブ装置を制御すること、を特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の産業用コントローラがネットワークを介して接続された産業用コントローラシステムに関するものである。
さまざまな産業で使用されている制御システムには、複数のプログラマブルロジックコントローラ(Programmable Logic Controller, 以下、PLCとする)と、そのPLCにより動作が制御される機器(以下、制御機器とする)とが、制御系のネットワークにより接続される産業用ネットワークがある。
産業用ネットワークで用いられるPLCには、時計が内蔵されたものがある。その時計が内蔵されたPLCは、その時計に合わせて指定された動作、例えば、制御値の出力、データの取得を行うものがある。また近年は、時計に合わせて取得された複数のデータを解析し、制御機器の故障予知や予測制御を実施するものがある。
各PLCに内蔵された時計と、他のPLCに内蔵された時計との時刻同期を行う場合には、PLCのうちの1つが基準時刻を管理するマスタとなり、マスタ以外のPLCがマスタに管理されるスレーブとなり、スレーブとマスタ間のネットワーク遅延時間を考慮してマスタ時刻とスレーブ時刻の時間差を算出し、スレーブ時刻をマスタ時刻に一括で合わせるものがある。一括で時刻を合わせる場合、時間同期の前後において、2入力信号の時間差の測定などの制御処理が不適切な動作となる場合がある。例えば、2入力信号の時間差が時間同期の補正分の誤差を含むなどである。そこで、時間同期処理により、マスタとスレーブの時間差を認識した後、スレーブの時計の進みを調整し、徐々にマスタ時刻へ近づける手段を持つものがある(例えば、特許文献1)。
特開2009−157913号公報
しかしながら、特許文献1に記載の産業用コントローラでは、スレーブ時刻を徐々にマスタ時刻へ近づける間、スレーブ時刻とマスタ時刻にはズレが発生しており、時刻の連続性よりも時刻の精度が必要な故障予知や予測制御等に対して精度が低下する問題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、そこで、本発明は、連続性が保たれたスレーブ時刻と、スレーブ時刻から既知のズレを補正した時刻の、両方の時刻をマスタが取得可能とし、目的に応じて使い分けることを可能とする産業用コントローラ、および産業用コントローラシステムに用いられる産業用コントローラを提供することを目的とする。
本発明にかかる産業用コントローラシステムは、それぞれ計時手段を備え、ネットワークを介して接続されたマスタ装置およびスレーブ装置を備える産業用コントローラシステムであって、マスタ装置は、スレーブ装置との間で信号の送受信を行うマスタ側送受信部と、計時タイミング信号を生成し、マスタ側送受信部を介してスレーブ装置に送信する時刻同期処理部と、を備え、スレーブ装置は、マスタ装置との間で信号の送受信を行うスレーブ側送受信部と、マスタ装置より受信した計時タイミング信号に基づいて、自装置の計時手段とマスタ装置の計時手段との時間差を求める時間差認識部と、時間差認識部で求めた時間差に基づき、あらかじめ定めた目標時刻において調整が完了するように自装置の計時手段の時間の進みを徐々に調整するクロック調整部と、それぞれ異なる期間におけるスレーブ時刻とマスタ時刻との時刻を変換する第1の時刻変換式および第2の時刻変換式を算出してスレーブ側送受信部を介して、マスタ装置へ第1の時刻変換式および第2の時刻変換式を送信する時刻変換式算出部と、を備え、マスタ装置は、スレーブ装置より受信する第1の時刻変換式および第2の時刻変換式に基づいてスレーブ装置を制御すること、を特徴とする。
本発明に係る時刻同期システム、時刻同期方法および産業用コントローラによれば、スレーブの時間軸のズレを徐々に解消する調整作業中であっても、スレーブで発生したイベント(制御値の出力、データの取得等)に対して、マスタ時刻との既知の時間のズレを補正した時刻を用いた制御が可能となる。
本発明の実施の形態1に係る産業用コントローラシステムの全体のブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る産業用コントローラシステムのマスタ装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る産業用コントローラシステムのスレーブ装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る産業用コントローラシステムにおける時間同期処理のマスタとスレーブ間の処理を説明するための図である。 本発明の実施の形態1に係る産業用コントローラシステムにおけるスレーブの時計の進みの調整方法について説明するための図である。 本発明の実施の形態1に係る産業用コントローラシステムにおけるスレーブ時刻からマスタ時刻への時刻変換式の算出について説明するための図である。 本発明の実施の形態1に係る産業用コントローラシステムにおける時間同期処理と時刻変換式の送信のタイミングについて説明するための図である。 本発明の実施の形態2に係る産業用コントローラシステムにおける全体のブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る産業用コントローラシステムのマスタの内部構成を示すブロック図である 本発明の実施の形態2に係る産業用コントローラシステムのスレーブの内部構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る産業用コントローラシステムのスレーブの時計の進みの調整方法について説明するための図である。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1に係る産業用コントローラシステムについて、図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る産業用コントローラシステムのブロック図である。図2は、本システムに用いられるマスタ装置の内部構成を示すブロック図である。図3は、本システムに用いられるスレーブ装置の内部構成を示すブロック図である。
本実施の形態に係る産業用コントローラシステムは、図1に示すように複数の産業用コントローラを備えている。この複数の産業用コントローラのうちの1つをマスタ装置10とし、残りの産業用コントローラをスレーブ装置20としている。このマスタ装置10と複数のスレーブ装置20とが、ネットワーク30を介し接続されている。また、マスタ装置10とスレーブ装置20は、それぞれ計時手段を備えている。
マスタ装置10は、図2に示すようにクロック部11、時刻同期処理部12、制御処理部13、受信データ格納部14、送受信部15、データ解析部16および時刻変換式格納部17を備えている。また、マスタ装置10は、送受信部15がネットワーク30と接続されており、ネットワーク30を介してスレーブ装置20との通信を行う。
クロック部11は、計時手段であり、例えば、タイムパルス信号を基準としてカウンタで時間が刻まれる方式の計時手段である。これらのタイムパルス信号は、各装置の持つ発振器でカウントアップされる時刻カウンタで一定カウント値に達すると生成されることが一般的である。しかしながら、これらの発振器は、発振器ごとの製造ばらつきや温度変化による周波数変化により、長時間経過すると各観測装置の時計はずれてきてしまい、正確な事象記録ができなくなる場合がある。
時刻同期処理部12は、クロック部11および送受信部15と接続されており、時刻同期処理に用いる計時タイミング信号を生成し、送受信部15を介してこの計時タイミング信号をスレーブ装置20へ送信する。また、送受信部15を介して受信したスレーブ装置20からの応答信号に基づいて、マスタ装置10とスレーブ装置20間の伝送路遅延時間を算出し、スレーブ装置20へマスタ装置10の時刻を伝達する。制御処理部13は、クロック部11、受信データ格納部14、送受信部15およびデータ解析部16と接続されており、各部からの信号に基づいてスレーブ装置20への制御指令信号を生成する。
受信データ格納部14は、制御処理部13、送受信部15およびデータ解析部16と接続されており、送受信部15を介してスレーブ装置20から受信したタイムスタンプ付き情報を格納する。送受信部15は、マスタ側の送受信部であり、ネットワーク30と接続され、ネットワーク30を介しスレーブ装置20と通信を行う。データ解析部16は、複数の受信データを解析し、予測制御や制御対象の故障予知などを行う。時刻変換式格納部17は、スレーブ装置20から受信した時刻変換式を格納する。
図3に、スレーブ装置20の構成を示す。スレーブ装置20は、送受信部21、時間差認識部22、クロック部23、時刻変換式算出部24、クロック調整部25を備えている。また、スレーブ装置の送受信部21が、ネットワーク30と接続されており、ネットワーク30を介して、マスタ装置10との通信を行う。
送受信部21は、マスタ装置10から送信される信号を処理し、また、マスタ装置に対して送信する信号の処理を行う。ネットワーク30を介してマスタ装置10および他のスレーブ装置20と接続されており、ネットワーク30マスタ装置10と通信を行う。
時間差認識部22は、送受信部21、クロック部23および時刻変換式算出部24と接続されており、マスタ装置10との時間同期処理を実施し時間差を認識する。クロック部23は、マスタ側のクロック部11と同様の計時手段であり、時間差認識部22およびクロック調整部25と接続されている。クロック調整部25は、時間差認識部22において求めた時間差に基づいてマスタ装置10との時間差を徐々に近づけるため時計の進み度合の調整を行う。時刻変換式算出部24は、マスタ装置10との時間差を徐々に近づける間のスレーブ装置20の時刻からマスタ装置10の時刻を算出するための変換式を算出する。
次に、本実施の形態1に係る産業用コントローラシステムの動作について説明する。
まず、マスタ装置10の計時手段とスレーブ装置20の計時手段との時間差認識処理について説明する。図4に、この時間差認識処理のシーケンスを示す。ここでは、マスタ装置10に内蔵された計時手段により得られる時刻をマスタ時刻とし、同様にスレーブ装置20に内蔵された計時手段により得られる時刻をスレーブ時刻として説明する。
時間差認識処理を行う場合、まずマスタ装置10において、時刻同期処理部12が計時タイミング信号を生成し、生成した計時タイミング信号を送受信部15からスレーブ装置20に対して送信する。また、時刻同期処理部12は、計時タイミング信号を送信したマスタ時刻t1をクロック部11から取得し記憶しておく。
スレーブ装置20では、送受信部21がネットワーク30を介して計時タイミング信号を受信する。計時タイミング信号を受信した場合、時間差認識部22は、計時タイミング信号を受信したスレーブ時刻t'2をクロック部23より取得し記憶する。また、時間差認識部22は、t'2と現在時刻t'3に関する情報を格納した応答信号を生成し、生成した応答信号を送受信部21からマスタ装置10へ送信する。
マスタ装置10では、送受信部15がスレーブ装置20からの応答信号を受信する。時刻同期処理部12は、スレーブ装置20からの応答信号を受信した場合、この信号を受信したマスタ時刻t4をクロック部11から取得し格納しておく。時刻同期処理部12は、格納したマスタ時刻t1、t4と、マスタ装置より受信した信号から得られるスレーブ時刻t'2、t'3の時刻から伝送路遅延時間Tdを以下の式に従って算出する。
Td×2=(t4−t1)−(t'3−t'2)
時刻同期処理部12は、算出した伝送路遅延時間Tdとマスタ装置10の現在時刻t5を格納した遅延時間通知信号を生成し、送受信部15よりスレーブ装置20に送信する。
スレーブ装置20では、時間差認識部22は、遅延時間通知信号を受信した受信時刻t'6をクロック部23から取得し、受信したマスタ時刻t5と伝送路遅延時間Tdとからスレーブ時刻t'6に対応するマスタ時刻t6を以下の式に従って算出する。
t6=t5+Td
本実施の形態に係る時刻同期システムでは、上記の時間差認識処理を2回繰り返し、スレーブ装置側で、2つの時点でのスレーブ時刻と、これらのスレーブ時刻に対応するマスタ時刻を取得し、各時点における時間差を認識する。以下では、スレーブ時刻t'1,t'2と、スレーブ時刻t'1,t'2に対応するマスタ時刻t1,t2とを算出したものとして説明する。
次に、クロック部23の時計の進みの調整動作について説明する。クロック調整部25は、時間差認識部22により算出されたマスタ時刻t1,t2およびスレーブt'1,t'2を用いてクロック部23の時計の進みの調整を行う。時間差認識部22がマスタ時刻t1,t2を算出した後、マスタ装置10との時間差を徐々に近づける間のスレーブ装置20の時刻からマスタ装置10の時刻を算出するための変換式を算出する。クロック調整部25は、算出した変換式に基づいてスレーブ装置20の時計の進みの調整処理を実施し、目標時刻(ここではマスタ時刻t3とする)においてマスタ装置10とスレーブ装置20の時刻を一致させる。以下に調整処理について詳述する。
図5に、スレーブ装置20の時計の進みの調整処理の説明図を示す。ここで、時計の進みとは、例えば、内部で時計のソースとなるクロックの発生回数をカウントし、N回クロックの発生によりMナノ秒の時間を刻むなどの場合、M/Nを指す。2回の時間差認識処理により、スレーブ装置は、マスタ時刻t1に対応するスレーブ時刻t'1およびマスタ時刻t2に対応するスレーブ時刻t'2を認識する。マスタ時刻t1からt2までの時計の進みをWとし、スレーブ時刻t'1からt'2までのスレーブ装置20の時計の進みをW'1とした場合、WとW'1は下記の関係式であらわされる。
Figure 2018112881
また、目標時刻(マスタ時刻t3)においてスレーブ時刻とマスタ時刻を一致させるように徐々に時計を近づけるためのスレーブ装置20の時計の進み度合をW'2とした時、W'2とWは下記の関係式で表される。
Figure 2018112881
上記数式(1)と数式(2)から、下記の関係式が導出される。
Figure 2018112881
クロック調整部25は、数式(3)に従ってスレーブ装置20は時計の進みW'2を調整する。
次に、スレーブ時刻からマスタ時刻に変換する時刻変換式の算出処理について説明する。スレーブ装置20の時刻変換式算出部24は、任意のスレーブ時刻t’xと、スレーブ時刻t’xに対応するマスタ時刻txとの関係式を算出する。マスタ時刻t2での時刻変換式の導出について図6に示す。図6において、横軸はマスタ時間、縦軸はスレーブ時間とである。時間同期処理に認識したマスタ時刻t1でのスレーブ時刻t'1、マスタ時刻t2でのスレーブ時刻t'2は下記の関係式であらわされる。
Figure 2018112881
スレーブ時刻t'1からt'2までの期間(t'1<t'x<t'2)における任意のマスタ時刻txとスレーブ時刻t'xの関係式(第1の時刻変換式)は、上記の連立一次方程式から下記の式が導出される。
Figure 2018112881
同様にスレーブ時刻t'2からt'3までの期間(t'2<t'x<t'3)の任意のマスタ時刻txでのスレーブ時刻t'xの関係式(第2の時刻変換式)について、マスタ時刻t2、t3およびスレーブ時刻t'2、t'3を用いて下記のように表すことができる。
Figure 2018112881
時刻変換式算出部24は、スレーブ時刻t'2において算出した数式(5)に時刻変換式ID=1を付与し、送受信部21を介してマスタ装置10へ送付し、同様に、数式(6)に時刻変換式ID=2を付与し、送受信部21を介してマスタ装置10へ送付する。
ここで、スレーブ時刻t'2において算出した数式(5)は、時間同期処理により認識したマスタ時刻t1、t2、スレーブ時刻t'1、t'2を用いているが、数式(6)はスレーブ時刻t'3でマスタ時刻t3が一致する前提での時刻変換式であり、正確な時刻変換式ではない場合がある。時刻変換式算出部24は、スレーブ時刻t'3で再度、時間差認識処理を行ってマスタ時刻t3を認識した際に、再度、数式(6)と同様の時刻変換式を算出し、時刻変換式ID=2を付与して、マスタ装置10へ再送信を行う。マスタ装置10は同一時刻変換式IDの2回目の受信時に確定した時刻変換式と認識する。1回目で受信した時刻変換式で算出するマスタ時刻と2回目に受信した時刻変換式で算出するマスタ時刻とは異なる時刻となる場合があり、1回目に受信した時刻変換式を用いて算出したマスタ時刻を用いた場合、時刻の連続性が保たれない。
時間差認識処理と時刻変換式の送付、スレーブ装置20の事象検出の例を図7に示す。スレーブ装置20は、時間差認識処理1により、マスタ時刻tnに対応するスレーブ時刻t'nを認識する。スレーブ装置20は、スレーブ時刻t'n−1からt'nまでの区間の時刻変換式をID=n−1で、t'nからt'n+1までの区間の時刻変換式をID=nとして、マスタ装置10へ送信する。
次の時間差認識処理2でマスタ時刻tn+1に対応するスレーブ時刻t'n+1を認識し、スレーブ時刻t'nからt'n+1までの区間の時刻変換式を算出し、算出した時刻変換式をID=nを付して、t'nからt'n+1までの区間の時刻変換式をID=n+1として、マスタ装置10へ送信する。すなわち、ID=nの時刻変換式を再度算出することとなる。
スレーブ装置20はスレーブ時刻t'nからt'n+1までの区間内の時刻t'aで入力信号Aの変化を検出し、スレーブ時刻t'n+1からt'n+2の区間内の時刻t'bで入力信号Bの変化を検出し、マスタ装置10へスレーブ時刻t'n+1からt'n+2の期間内に入力信号A,Bの変化と変化時刻t'a,t'bを送付する。
マスタ装置10は入力信号Aの変化時刻t'aは2回目に受信したID=nの時刻変換式により正確にマスタ時刻へ変換するが、入力信号Bの変化時刻t'bは1回目に受信したID=n+1の時刻変換式により誤差を含んだマスタ時刻へと変換する。入力信号Bの変化時刻t'bの正確なマスタ時刻への変換のためには、さらに次の時間同期処理時に生成される、時刻変換式ID=n+1の2回目の受信時に再計算を行う。
このように、マスタ装置10はスレーブ装置20が検出した事象の発生時刻を正確に認識したい場合には、2回目に受信した時刻変換式を用いてマスタ時刻へ変換を行って用いる。
また、マスタ装置10からスレーブ装置20へ指定時刻での制御を指示する場合などは、スレーブ時刻での動作を指示する。例えば、スレーブ装置20へ時刻t1で出力信号Y1を出力し、時刻t1+100マイクロ秒で出力信号Y2を出力させる場合などである。
以上のように、本実施の形態に係る産業用コントローラシステムでは、スレーブ時刻の連続性を保つことができるとともに、スレーブ時刻から既知のズレを補正した時刻をマスタが取得可能となる。これにより、スレーブ装置20が検出したデータをより正確に解析することが可能となり、データ解析に基づく装置の故障予知などの精度が高めることができる。
実施の形態2.
実施の形態1ではマスタ装置10の時計の進みは一定とした場合について説明したが、本実施の形態では、マスタ装置10が、外部ネットワーク上のタイムサーバ(時刻補正装置)と時間同期処理を行い、マスタ装置10の時計の進みを調整する場合について説明する。図8は、実施の形態2に係る産業用コントローラシステムの構成を示すブロック図である。
図8におけるマスタ装置10の内部構成を図9に示す。マスタ装置10は図2で示した構成に加えて、タイムサーバと時間同期処理のための通信を行う送受信部18a1(マスタ側送受信部)と、タイムサーバとの時間差を認識する時間差認識部18a2(マスタ側時間差認識部)と、認識した時間差からクロック部11の時計の進みを調整するクロック調整部18a3(マスタ側クロック調整部)と、マスタ時刻からタイムサーバ時刻への時刻変換式を算出する時刻変換式算出部18a4(マスタ側時刻変換式算出部)を備える。なお、図2で示した構成と同じ符号を付した構成について同一または同様の構成であり、説明を省略する。
図8におけるスレーブ装置20の内部構成を図10に示す。スレーブ装置20は図3の構成に加えてマスタ時刻からタイムサーバ時刻への時刻変換式を格納する時刻変換式格納部26を備える。なお、図3で示した構成と同じ符号を付した構成について同一または同様の構成であり、説明を省略する。
マスタ装置10、スレーブ装置20、タイムサーバ40のそれぞれの時間差認識処理と補正処理について図11に示す。マスタ装置10とタイムサーバ40は時間差認識処理により、タイムサーバ時刻t1におけるマスタ時刻t'1を、タイムサーバ時刻t3におけるマスタ時刻t'3を認識する。時間差認識処理については実施の形態1に示すものと同様であり、説明を省略する。
これらの時間を用いてマスタ装置10は図5で示したスレーブ装置20の時計の進みの調整方法と同様に、タイムサーバ時刻t5でタイムサーバとマスタ時刻が一致するようにマスタ装置10の時計の進みを調整し、図6で示したスレーブ時刻からマスタ時刻の時刻変換式の導出と同様に、マスタ時刻からタイムサーバ時刻への時刻変換式の算出を行い、スレーブ装置20へ時刻変換式を送付する。
スレーブ時刻t'1からt'3までの期間(t'1<t'x<t'3)におけるマスタ時刻からタイムサーバ時刻への時刻変換式は下記となる。
Figure 2018112881
同様に、スレーブ時刻t'3からt'5までの期間(t'3<t'x<t'5)におけるマスタ時刻からタイムサーバ時刻への時刻変換式は下記となる。
Figure 2018112881
次に、スレーブ装置20とマスタ装置10は時間差認識処理により、マスタ時刻t'2におけるスレーブ時刻t''2、マスタ時刻t'4におけるスレーブ時刻t''4を認識する。マスタ時刻はタイムサーバ時刻へ一致させるために調整中のため、スレーブ装置20の時計の調整はマスタ時刻へ一致させるのではなく、タイムサーバ時刻へと一致させるように、スレーブ装置20の時計の進みを調整する。そのため、マスタ装置10から受信したマスタ時刻からスレーブ時刻への時刻変換式(数式(7)、数式(8))を用いて、スレーブ時刻t''2におけるタイムサーバ時刻t2、スレーブ時刻t''4におけるタイムサーバ時刻t4を算出する。
タイムサーバ時刻t''6でタイムサーバ時刻とスレーブ時刻を一致させるために、スレーブ装置20の時計の進みは図5で示した算出方法と同様に、スレーブ時刻t''2からスレーブ時刻t''4までの時計の進みをW''1とし、調整後の時計の進みをW''2とすると、下記の式であらわされる。
Figure 2018112881
クロック調整部25は、数式(9)に従ってスレーブ装置20は時計の進みW''2を調整する。
スレーブ装置20はスレーブ時刻からタイムサーバ時刻への時刻変換式を算出し、マスタ装置10へ送信する。スレーブ時刻t''2からt''4までの期間(t''2<t''x<t''4)における任意のタイムサーバ時刻txとスレーブ時刻t''xの関係式時刻変換式は下記の式で表される。
Figure 2018112881
また、スレーブ時刻t''4からt''6までの期間(t''4<t''x<t''6)における任意のタイムサーバ時刻txとスレーブ時刻t''xの関係式時刻変換式は下記の式で表される。
Figure 2018112881
マスタ装置10はスレーブ装置20から受信した時刻変換式(数式(10)、数式(11))を用いて、スレーブ装置20から受信したタイムスタンプ付きデータに対し、データ解析など時刻精度を求める処理に対して、スレーブ時刻をタイムサーバ時刻へ変換し用いる。
以上のように、本実施の形態に係る制御システムでは、実施形態1の効果に加えて、スレーブ装置20の時計の進みはマスタ装置10の時計の進みではなく、タイムサーバ40の時計の進みに対して調整を行うことが可能となり、マスタ装置10の時計の進みの調整の影響を受けずに高速に時間同期を行うことができる。
10 マスタ装置、11 クロック部、12 時刻同期処理部、13 制御処理部、14 受信データ格納部、15 送受信部、16 データ解析部、17 時刻変換式格納部、18a1 (マスタ側)送受信部、18a2 (マスタ側)時間差認識部、18a3 (マスタ側)クロック調整部、20 スレーブ装置、21 送受信部、22 時間差認識部、23 クロック部、24 時刻変換式算出部、25 クロック調整部、26 時刻変換式格納部、30 ネットワーク、40 タイムサーバ

Claims (5)

  1. それぞれ計時手段を備え、ネットワークを介して接続されたマスタ装置およびスレーブ装置を備える産業用コントローラシステムであって、
    前記マスタ装置は、
    前記スレーブ装置との間で信号の送受信を行うマスタ側送受信部と、
    計時タイミング信号を生成し、前記マスタ側送受信部を介して前記スレーブ装置に送信する時刻同期処理部と、
    を備え、
    前記スレーブ装置は、
    前記マスタ装置との間で信号の送受信を行うスレーブ側送受信部と、
    前記マスタ装置より受信した計時タイミング信号に基づいて、自装置の前記計時手段と前記マスタ装置の前記計時手段との時間差を求める時間差認識部と、
    前記時間差認識部で求めた時間差に基づき、あらかじめ定めた目標時刻において調整が完了するように自装置の前記計時手段の時間の進みを徐々に調整するクロック調整部と、
    それぞれ異なる期間におけるスレーブ時刻とマスタ時刻との時刻を変換する第1の時刻変換式および第2の時刻変換式を算出して前記スレーブ側送受信部を介して、前記マスタ装置へ前記第1の時刻変換式および第2の時刻変換式を送信する時刻変換式算出部と、
    を備え、
    前記マスタ装置は、前記スレーブ装置より受信する前記第1の時刻変換式および第2の時刻変換式に基づいて前記スレーブ装置を制御すること、
    を特徴とする産業用コントローラシステム。
  2. 前記マスタ装置は、計時手段を備える時刻補正装置に接続されており、
    前記マスタ装置は、前記時刻補正装置からの計時タイミング信号を受信し、前記時刻補正装置と自装置の計時手段との時間差を求めるマスタ側時間差認識部と、
    前記マスタ側時間差認識部により求められた時間差に基づいて、自装置の計時手段の時間の進みを徐々に調整するマスタ側クロック調整部と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の産業用コントローラシステム。
  3. 前記時刻変換式算出部は、前記第2の時刻変換式に関する期間を経過した場合に、再度前記第2の時刻変換式を算出し、再度算出した前記第2の時刻変換式をマスタ装置に送信し、
    前記マスタ装置は、前記再度算出した第2の時刻変換式に基づいて前記スレーブ装置を制御すること、
    を特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の産業用コントローラシステム。
  4. 前記時刻同期処理部は、自装置の計時手段と前記スレーブ装置からの応答信号に基づいて、前記スレーブ装置とマスタ装置との間の伝送路遅延時間を算出し、算出した前記伝送路遅延時間を前記スレーブ装置に送信し、
    前記時間差認識部は、前記時刻同期処理部により算出された前記伝送路遅延時間に基づいて、自装置の前記計時手段と前記マスタ装置の前記計時手段との時間差を求めること、
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の産業用コントローラシステム。
  5. 前記スレーブ装置の前記時刻変換式算出部は、前記調整が完了する目標時刻における自装置の前記計時手段と前記マスタ装置の前記計時手段との時間差を用いた第2の時刻変換式を算出し、前記スレーブ側送受信部を介して前記マスタ装置へ前記第2の時刻変換式を送信し、
    前記マスタ装置は、前記第2の時刻変換式を受信した場合、前記第2の時刻変換式を用いてスレーブ側が検出した事象の発生時刻をマスタ時刻に変換すること、
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の産業用コントローラシステム。
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