JP2018112718A - 画像形成装置 - Google Patents

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直裕 小畑
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Abstract

【課題】複数の画像形成ステーションを有する画像形成装置において、複数のステーションが共通の帯電電源および現像電源を持つと、ステーション間のばらつきが生じて所望の現像コントラストとバックコントラストが実現できない。
【解決手段】記憶手段に記憶された感光ドラムの使用度数と帯電電位の変化との関係から、目標の帯電電位となるように感光ドラムが露光されるよう画像データを補正することで、感光ドラムの露光時間を微調する。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えばレーザープリンタ、複写機、ファクシミリ等の電子写真記録方式を利用した画像形成装置、とくにカラー画像形成装置に関する。
従来、電子写真記録方式を用いる複写機やレーザープリンタなどの画像形成装置が知られている。そして、このような画像形成装置においては、コスト削減や、装置の小型化などが求められている。このような中、例えば、特許文献1には、装置の小型化を目的とし、現像手段と帯電手段とに1つの共通高圧電源から電圧を印加するモノクロプリンタが提案されている。
特開平11−102145号公報
一方、近年においては、カラー画像形成装置が普及し、広くユーザに利用されている。カラー画像形成装置では各色の感光ドラムを夫々独立に設けた所謂タンデム方式のカラー画像形成装置が知られている。モノカラー画像形成装置と比べ構造も複雑化され、それに伴い装置が大型化してしまう。このようなことから、カラー画像形成装置においては装置の小型化が特に重要となってくる。
一方、高圧電源の共通化に関連して、例えば、各色の感光ドラムに設けた複数の帯電手段の電源を一つの共通電源とし、各感光ドラムにおける帯電電圧の独立した電源制御を行えない回路構成とすると、感光ドラム毎に帯電電圧を適切に設定できなくなる。このような場合、例えば、現像電圧の制御が不十分だと、帯電電圧と現像電圧との関係が良好ではなくなり、非画像部にトナーが転移するかぶり等の画像形成の不具合が発生し易くなる。
また上で例示した不都合に関し、高圧電源が上述のように共通化されていなくとも、個々の高圧電源の電源制御能力(電圧変換能力)が不十分であったり、或いは独立した電源制御を行わないようにすれば同様の問題が想定される。
そこで、本発明は、上記課題を解決すること、すなわち電源電圧を制御することなく、画像形成ステーションごとの感光ドラムの帯電電位および現像電位を制御し、電源が共通の複数の画像形成ステーションを個々に制御することで、画像形成ステーションごとの制御の困難性という課題を解決することを目的とする。
上述の課題を解決するために、本発明は以下の構成を備える。
本発明の一側面によれば、 電子写真方式の画像形成装置であって、
画像が形成される感光体と、
前記感光体を帯電する帯電手段と、
前記感光体に形成された静電潜像を現像する現像手段と、
前記帯電手段と前記現像手段の両方に電圧を供給する電源と、
感光体の帯電電位を補正するための補正情報を記憶する記憶手段と、
前記補正情報に基づいて、前記感光体を露光する光に対応した画像信号を補正することで、前記感光体の前記帯電電位を補正する補正手段とを有する。
あるいは他の側面によれば、 感光体と、前記感光体を帯電する帯電手段と、光を照射し前記帯電された感光体に静電潜像を形成する照射手段と、前記静電潜像に現像剤を付着させ画像を可視化する現像手段とを備える複数の画像形成ステーションを有した画像形成装置であって、
前記感光体の電位を補正するための情報である補正情報を記憶する記憶手段と、
前記感光体の電位を補正することで画像を調整する調整手段と、
を備え、
前記調整手段は、前記画像形成ステーションごとに、前記補正情報に基づいて、前記現像手段により印加される電圧と前記照射手段による発光時の前記感光体の帯電電位に応じた電圧との差分電圧および、前記帯電手段により印加される電圧と前記現像手段により印加される電圧との差分電圧を所定の値に制御する。
本発明によれば、電源電圧を制御することなく、画像形成ステーションごとの感光ドラムの帯電電位および現像電位を制御できる。このため電源が共通の複数の画像形成ステーションを個々に制御できる。これにより、感光ドラムの帯電電圧に起因した不都合を改善できる。
カラー画像形成装置断面の概略を示す図である。 画像形成システムのブロック図である。 画像データとビデオ信号を示す図である。 帯電手段及び現像手段に係る高圧電源回路を示す図である。 感光ドラム膜厚、帯電電圧、現像電圧及び露光電圧の関係を説明する為の図である。 実施例1および2に関わる、露光手段を示す図である。 画像データが0の部分に対応する4×4ディザマトリクス、および画像データとビデオ信号を示す図である。 実施例1に関わるプリント時のフローチャートである。 感光ドラムの積算回転数と帯電電圧の変化量およびコントラスト補正電圧と通常補正露光量、微少補正露光量との対応関係が定められたテーブルを説明する図である。 通常露光量と輝度信号電圧の関係、微少露光量と1画素に占める微少発光部の割合との関係を説明した図である。 高圧回路上の部品ばらつき有無による帯電電圧、現像電圧及び露光電圧の関係を説明する図である。 実施例2および3に関わる帯電電圧、現像電圧を測定するフローチャートである。 実施例2に関わるプリント時のフローチャートである。 実施例3に関わる露光手段を示す図である。 実施例3に関わる感光ドラム膜厚、帯電電圧、現像電圧及び露光電圧の関係を説明する為の図である。 実施例3に関わるプリント時のフローチャートである。
以下に、図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
本実施例では帯電電圧および現像電圧を各ステーションで独立した制御ができない構成においても、所望の現像コントラスト、バックコントラストを実現する方法について説明する。まず図1〜図3を用い画像形成装置の構成に係る説明を行い、その次に図4を用いて本実施例で解決しようとする課題について説明する。図5〜図7を用い微少露光に係る制御動作について説明する。図8では本実施例の制御のフローチャート、図9(a)では感光ドラムの積算回転数(すなわち感光体の使用度数)と帯電電圧の関係、そして図9(b)〜図10で通常露光量、微少露光量の設定などの補正情報について説明する。
<画像形成ステーション>
図1は電子写真方式の画像形成装置断面の概略を示す図である。図1を用いて本実施例の画像形成装置の構成及び動作を説明する。まず、画像形成装置は、第1〜第4(a〜d)の画像形成ステーションより構成され、第1はイエロー(以下、Yと称する)、第2はマゼンタ(以下、Mと称する)、第3はシアン(以下、Cと称する)、第4はブラック(以下、Bkと称する)である。各ステーションa〜dは感光ドラム(より一般的には感光体とも呼ぶ)の寿命に係る情報として感光ドラム1a〜1dの積算回転数を記憶する記憶部材(メモリ)を備えている。また、各ステーションは画像形成装置本体に対して交換可能になっている。また各ステーションには少なくとも感光ドラムが含まれていれば良く、どの部材までを画像形成ステーションに含め交換可能とするかについては特に限定されるものでない。
ここで感光ドラム1aの構成について説明する。感光ドラム1aは、導電性支持基体上に電荷発生層、電荷輸送層を積層している。導電性支持基体は例えば外径30mm、厚み1mmのアルミシリンダーである。電荷発生層は、例えば厚み0.2μmのフタロシアニン系顔料である。電荷輸送層は、例えば厚みが20μmであり、結着樹脂としてポリカーボネイトを使用し、電荷輸送物質としてアミン化合物を配合したものである。感光ドラム1aの積算回転数に応じて、電荷輸送層は摩耗していく。以後、電荷輸送層のことをドラム膜厚ないしは膜厚と記述する。
以下においては各ステーションの代表として第1の画像形成ステーション(Y)aの動作を例に説明を行う。画像形成ステーションは、感光体として感光ドラム1aを備え、この感光ドラム1aは矢印の方向に所定の周速度(プロセススピード)で回転駆動される。感光ドラム1aはこの回転過程で、帯電ローラ2aにより所定の極性の帯電電圧に一様に帯電される。次いで外部から供給される画像データ(画像信号)に基づく露光手段31aのレーザー光6aの走査によって、画像部に相当する感光ドラム1a表面を露光して電荷を除電し、感光ドラム1a表面に露光電圧Vlを形成する。次いで、画像部である露光電圧Vl部には、第1の現像手段(イエロー現像器)4aに印加される現像電圧Vdcと露光電圧Vlとの電圧差によりトナーが付着されて現像され、可視化される。尚、本実施例の画像形成装置は、露光手段31aによりイメージ露光を行い、露光部にトナー現像する反転現像方式の画像形成装置である。
中間転写ベルト10は、張架部材11、12、13により張架され、感光ドラム1aと当接している。この中間転写ベルト10は、当接位置において、感光ドラム1aと同方向且つ略同一の周速度で回転駆動する。感光ドラム1a上に形成されたイエロートナー像は、感光ドラム1aと中間転写ベルト10との当接部(以下、1次転写ニップと称す)を通過する過程で、1次転写電源15aより1次転写ローラ14aに印加した1次転写電圧によって、中間転写ベルト10の上に転写される(1次転写)。感光ドラム1a表面に残留した1次転写残トナーは、クリーニング手段5aにより清掃、除去された後、上に説明した帯電以下の画像形成プロセスが繰り返し行われる。
以下、同様にして第2色のマゼンタトナー像(M)、第3色のシアントナー像(C)、第4色のブラックトナー像(Bk)が形成され、中間転写ベルト10上に順次重ねて転写されて、合成カラー画像が得られる。各色の画像形成ステーションの動作は、上記説明におけるイエローの画像形成ステーションの符号「a」を、「b」「c」「d」それぞれに読み替えたものである。
中間転写ベルト10上の4色のトナー像は、中間転写ベルト10と2次転写ローラ20との当接部(以下、2次転写ニップと称す)を通過する過程で、2次転写電源21が2次転写ローラ20に印加した2次転写電圧によって、給紙手段50により給紙された記録材Pの表面に一括転写される。その後、4色のトナー像を担持した記録材Pは定着器30に導入され、そこで加熱および加圧されることで4色のトナーが溶融混色して記録材Pに固定される。以上の動作により、フルカラーのトナー画像が記録媒体上に形成される。また、中間転写ベルト10の表面に残留した2次転写残トナーは、中間転写ベルトクリーニング手段16により清掃・除去される。
尚、図1においては、中間転写ベルト10を有する画像形成装置を例に説明を行ったが、それには限定されない。例えば、記録材搬送ベルト(記録材担持体上)を備え、感光ドラムに現像されたトナー像を記録材搬送ベルトにより搬送される記録材に直接転写する方式を採用した画像形成装置で実施することも可能である。以下では、中間転写ベルト10を有する画像形成装置を例に説明を行っていく。
図2は、外部機器101、ビデオコントローラ103、プリンタエンジン105を含む画像形成システム(すなわち画像形成装置)のブロック図である。プリンタエンジン105には、エンジン制御部104、エンジン機構部106が含まれる。以下、夫々について説明を行う。
<ビデオコントローラ103>
まず、ビデオコントローラ103の説明を行なう。CPU84は、ビデオコントローラ全体の制御を司る。不揮発性記憶手段85は、CPU84が実行する各種制御コードを格納する。不揮発性記憶手段85は、ROM、EEPROM、ハードディスク等に相当する。RAM86は、CPU84の主メモリ、ワークエリア等として機能し、一時記憶用の記憶手段である。ホストインターフェイス部87は、ホストコンピュータ等の外部機器101との印刷データ、制御データの入出力部である。
画像処理部93はホストコンピュータ等の外部機器101からホストインターフェイス部87を通じて受け取った印刷データを所望のビデオ信号形式データに変換する。その際、印刷データを多値ディザ処理して階調を有するビデオ信号データに変換処理をしてもよい。画像処理部93によってビデオ信号形式データに変換されたデータはRAM86に格納される。
DMA制御部89は、CPU84からの指示によりRAM86内の画像データを、エンジンインターフェイス部91に転送する。パネルインターフェイス部90は、操作者からの各種設定、指示をプリンタ本体に設けられたパネル部(操作パネル)から受け取る。プリンタエンジン105との信号の入出力部であるエンジンインターフェイス部91であり、不図示の出力バッファレジスタからデータ信号送出を行うと共にプリンタエンジン105との通信制御を行なう。システムバス92は、アドレスバス及びデータバスを持つ。上述の各構成要素は、システムバス92に接続され、互いにアクセス可能となっている。
<プリンタエンジン105>
次にプリンタエンジン105の説明を行なう。プリンタエンジン105は大きく分けて、エンジン制御部104とエンジン機構部106から構成される。エンジン機構部106はエンジン制御部104からの各種指示により動作する部分であり、先の図1で説明した画像形成に係る機構の総称である。
レーザー/スキャナ系31は、露光手段として機能し、レーザー発光素子、レーザードライバー回路、スキャナモータ、回転多面鏡、スキャナドライバ等を含む。ビデオコントローラ103から送られてくる画像データに従い感光ドラムをレーザー光にて露光走査することにより感光ドラム上に潜像を形成する部位である。
作像系32は、本機の中枢をなす部分であり、感光ドラム上に形成された潜像に基づくトナー画像を記録媒体上に形成させる部位である。画像形成ステーションを構成するプロセスカートリッジ、中間転写ベルト、定着器等のプロセス要素、および、作像を行なう上での各種バイアス(高電圧)を生成する高圧電源回路等で構成される。
プロセスカートリッジ32−1には、少なくとも感光ドラムが含まれ、図中では、除電器、帯電ローラ、現像ローラ等が更に含まれており、このプロセスカートリッジ32−1は画像形成ステーションの少なくとも一部を構成する。また、プロセスカートリッジ32−1には、不揮発性のメモリ32−2が備えられており、エンジン制御部104内のCPU421或いはASIC422が該メモリへの各種情報の保存(記憶)、或いは読み込みを実行する。
給紙・搬送系33は、記録媒体の給紙、搬送を司る部分であり、各種搬送系モータ、給排紙トレイ、各種搬送ローラ等で構成される。センサ系34は、レーザー/スキャナ系、作像系、給紙・搬送系を、後述するCPU421やASIC422が制御する上で、必要な情報を収集する為のセンサ群である。このセンサ群には、定着器の温度センサ、トナー残量検知センサ、画像の濃度を検知する濃度センサ、用紙サイズセンサ、紙先端検知センサ、紙搬送検知センサなど、少なくとも既に周知の各種センサが含まれる。これら各種センサで検知された情報はCUP21により取得され、作像系の各種動作、プリントシーケンス制御に反映される。尚、図中のセンサ系について、レーザー/スキャナ系、作像系、給紙・搬送系と分けて記載したが、何れかの機構に含めるように考えても良い。
次にエンジン制御部104の説明を行なう。CPU421は、RAM423を主メモリ、ワークエリアとして利用し、不揮発性記憶部424に格納される各種制御プログラムに従い、上に説明したエンジン機構部104を制御する。より具体的に、CPU421は、ビデオコントローラ103からエンジンI/F91、エンジンI/F425を介して入力されたプリント制御コマンドおよび画像データに基づき、レーザー/スキャナ系を駆動する。また、CPU421は、作像系32、給紙・搬送系33を制御することで、各種プリントシーケンスを制御する。また、CPU421はセンサ系34を駆動することで、作像系、給紙・搬送系を制御する上で、必要な情報を取得する。一方、ASIC422は、CPU421の指示のもと、上に述べた、各種プリントシーケンスを実行する上での各モータの制御、現像バイアス等の高圧電源制御を行なう。
なお、CPU421の機能の一部或いは全てをASIC422に行わせても良く、また、逆にASIC422の機能の一部或いは全てをCPU421に代わりに行なわせても良い。また、CPU421やASIC422の機能の一部を別途の専用ハードウェアを設け、その専用ハードウェアに行なわせるようにしても良い。
<高圧電源>
次に、図3を用いて帯電・現像高圧電源52について説明する。図3(a)、(b)は帯電・現像高圧電源の一例である。図3(a)の例では、複数色の夫々に対応した帯電ローラ2a〜2d、及び複数色の夫々に対応した現像ローラ43a〜43dが帯電・現像高圧電源52に接続されている。帯電・現像高圧電源52は、一のトランス53から出力された帯電電源電圧Vcdc(電源電圧)を帯電ローラ2a〜2dに供給し、また2本の抵抗素子R3、R4で分圧した現像電圧Vdcを現像ローラ43a〜43dに供給している。図3の電源回路においては、電源システムを簡略化している為、各ローラへ入力(印加)する電圧を所定の関係を維持させたまま一括して調整することはできる。しかしながら、色間で独立した個別調整(個別制御)を行うことができない。また、現像ローラについても同様である。なお、電源52の電圧(帯電電源電圧)を帯電電圧、帯電した感光体の電位を帯電電位と呼ぶこともある。
ここで抵抗素子R3、R4は、固定抵抗、半固定抵抗、可変抵抗の何れによって構成しても良い。また、図中では、トランス53からの電源電圧自体を帯電ローラ2a〜2dに直接入力し、トランス53から出力される電圧を固定の分圧抵抗により分圧した分圧電圧を現像ローラ43a〜43dに直接入力している。しかしながら、これは一例であり、この電圧入力形態に限定されない。個々のローラ(帯電手段や現像手段)への様々な電圧入力形態が想定される。
一方、帯電電源電圧Vcdcを一定に制御する為、帯電電源電圧VcdcをR2/(R1+R2)で降圧させた負電圧を、基準電圧Vrgvにより正極性の電圧にオフセットさせモニター電圧Vrefとし、それが一定値になるようフィードバック制御を行っている。具体的には、エンジン制御部104(CPU421)で予め設定されたコントロール電圧Vcをオペアンプ54の正端子(非反転入力端子)に入力し、他方、モニター電圧Vrefを負端子(反転入力端子)に入力する。エンジン制御部104は、その都度の状況により、適宜コントロール電圧Vcを変更する。そして、モニター電圧Vrefがコントロール電圧Vcと等しくなるようオペアンプ54の出力値がトランス53の制御・駆動系をフィードバック制御する。これによりトランス53から出力される帯電電源電圧Vcdcが目標値になるように制御される。尚、トランス53の出力制御について、オペアンプ54の出力をCPUへ入力し、CPUによる演算結果をトランス53の制御・駆動系に反映するようにしても良い。本実施例では、帯電電源電圧Vcdcが−1100V、現像電圧Vdcが−350Vになるように制御が行われる。そしてこの制御のもと、帯電ローラ2a〜2dが、感光ドラム1a〜1d表面を、帯電電圧Vdで一様に帯電する。
また、図3(b)に別の帯電・現像高圧電源例を示す。図3(a)と同一部材には同一符号を付し説明を省略する。図3(b)ではYMC色の画像形成ステーション用の帯電・現像高圧電源90とBk色の画像形成ステーション用の帯電・現像高圧電源91のように電源を少なくとも2つに分けている。そして、フルカラーモードで画像形成を行っている場合は、帯電・現像高圧電源90及び91をオンとする。一方、モノカラーモードでの画像形成を行っている場合は、YMC色の画像形成ステーション用の帯電・現像高圧電源90は動作せず(オフ)、一方、Bk色の画像形成ステーション用の帯電・現像高圧電源91はオンとなる。図3(b)の場合、YMC色の画像形成ステーション用の帯電・現像高圧電源90について図3(a)と同様のことがいえる。
このように、図3(a)、(b)の帯電・現像高圧電源によれば、複数の帯電ローラや現像ローラに関して、高圧電源が共通化されており、より一層の装置の小型化を実現できる。また、色毎に出力電圧が可変のトランスを設けて各帯電手段や各現像手段への入力電圧を個別に制御する場合に比べ、コストを抑えることができる。
以上が画像形成装置の構成に関する説明である。以下では図1〜図5をもとに、適切に帯電電圧を制御するための詳細について述べる。
図4(a)を用いてドラム膜厚の差異に係る問題点について説明する。感光ドラムの使用が進むと感光ドラム表面は帯電手段の放電により劣化し、また感光ドラム表面はクリーニング手段と摺擦することにより削れ、その膜厚が薄くなる。このとき、使用状況(例えば累積回転数)の異なる感光ドラムが混在すると、各感光ドラムの膜厚は各々で異なってくる。この状態で、図3に例示したような共通化高圧電源により、複数の感光ドラムに一定の帯電電源電圧Vcdcを印加すると、帯電手段と感光ドラム間に生じる電圧差が異なるため、帯電電圧Vdが各感光ドラムで異なる。具体的には、画像形成回数の少ない感光ドラムは膜厚が厚く、帯電手段と感光ドラム間に生じる電圧差が小さいため、帯電電圧Vdの絶対値が小さくなる。他方、累積回転数の多い感光ドラムは膜厚が薄く、帯電手段と感光ドラム間に生じる電圧差が大きい為、帯電電圧Vdの絶対値が大きくなる(VdUp)。
そして、例えば膜厚の厚い感光ドラムにおいて、現像電圧Vdcと帯電電圧VdのコントラストであるバックコントラストVback(=Vd−Vdc)が所望状態となるよう現像電圧Vdcと帯電電源電圧Vcdcを設定すると、図4(a)の如く、以下の問題がある。即ち、膜厚の薄い感光ドラムを有する画像形成ステーションでは、帯電電圧VdUpの絶対値が大きくなり、バックコントラストVbackが大きくなってしまう。バックコントラストVbackが大きくなると正規の極性に帯電できなかったトナーが現像手段より非画像部に転移してかぶりが発生する。
また、感光ドラムの膜厚が薄い画像形成ステーションは、帯電電圧Vdが上昇する(VdUp)ため露光強度一定の構成では、露光電圧Vlも上昇する(VlUp)。その為、現像電圧Vdcと露光電圧VlUpの差分値である現像コントラストVcont(=Vdc−VlUp)が小さくなり、現像手段から感光ドラムに静電的にトナーを十分に転移させることができずベタ黒画像の濃度薄が発生し易くなる。
一方、図4(b)に示すように現像電圧、帯電電圧を固定し、露光強度をE1からE2に変化させると、各露光強度の個別制御により現像電圧Vdcと露光電圧Vlの差分値である現像コントラストVcontを一定に制御できる。従って濃度を一定に保つことができる。しかしながら、現像電圧Vdcと帯電電圧VdUpのコントラストであるバックコントラストVbackが広がってしまい、上述したようにかぶり発生の問題が残ってしまう。
これに対して本実施例の特徴は、図4(c)で示すように、印刷ページ内の非画像部(非現像部あるいは白画素領域と呼ぶこともある)に対してもトナー像が可視化されない程度にわずかに露光する(以下、微少露光)。こうすることで感光ドラムの膜厚に依らずその帯電電圧を一定にし、かぶりや濃度薄の発生を抑える。感光ドラムの膜厚が厚い場合(新品の場合)の微少露光量はEbg1で表され、膜厚が薄い場合の微少露光量はEbg2で表されている。感光ドラムが新品の場合も微少露光量Ebg1を設定している理由は、何らかの要因(例えばより膜厚の厚い異なる感光ドラムが混在して装着された場合)で帯電電圧Vdの絶対値が低くなるケースにおいて、微少露光量を減らすことで対応できるようにするためである。したがって新品の感光ドラムで一定の電源帯電電圧を印加した際に帯電電圧に個体差がない、またはほとんどないのであれば、微少露光量Ebg1を0としてもよい。すなわち微少露光量Ebg1はオプションであってもよい。
膜厚が薄くなり、帯電電圧Vdの絶対値が高くなった(図4(c)の値Aから値Bへ変化した)場合、微少露光量Ebg1をEbg2に増やすことで、非画像部の電圧Vd_bgを一定にすることができる。結果として、現像コントラストVcontおよびバックコントラストVbackを一定に制御することができる。
以下、露光手段31aの構成、画像データと露光量との関係を説明した後、前述した通常露光量E1、E2および微少露光量Ebg1、Ebg2の算出方法を具体的に述べる。
<レーザー出力の制御>
図5を用い、感光ドラム1aの非画像部での露光手段31aによるレーザー光6aの微少露光制御の説明を行う。尚、感光ドラム1b〜1dにおける微少露光制御においても、図5と同様の構成が備えられているものとし、その詳しい説明を省略する。
ビデオコントローラ103は、感光ドラム上に静電潜像を形成する露光において、非画像部を露光する場合の微少露光用の露光量Eおよび画像部の露光に用いる通常露光用の露光量Eをパルス幅信号60aにより制御する。微少露光用の露光量Eの変更は画像処理部93が画像データを生成する際に微少露光用の画像を付加することで行う。画像データ変換による制御やパルス幅信号60aによる制御は具体的には発光時間制御である。またエンジン制御部104は、輝度信号61aによりレーザードライバー62aの発光強度を制御する。
尚、ここでの露光量とはμJ/cmの単位である。つまり、レーザーダイオード63aを、ある発光強度で、ある時間だけ、ある面積において連続発光したときの単位面積あたりに換算した光エネルギーである。しかし、実際のところ、非画像部の露光においては、全領域において一様ではなく間欠的にレーザーダイオード63aの光照射が行われる。この場合には、露光量を実質的に単位面積当たりの平均光エネルギー(μJ)と見なしてよい。またレーザーダイオード63aの応答特性によってはパルス駆動時間が短いと、光パルスのピーク値が下がり、実質的に発光強度の制御が行われていることとなり、この要因も先の平均光エネルギー(μJ)に影響してくる。そして例えば微少露光におけるパルス幅PWMINや、レーザーダイオード63aのレーザー発光強度を変えることで、実質的な露光量(μJ/cm)を調整/制御できる。
レーザードライバー62aは、エンジン制御部104から指示される輝度信号61a、画像データに基づくパルス幅信号60aに応じて、レーザーダイオード63aのレーザー発光輝度(レーザー発光強度)、及び発光時間を制御する。また、レーザードライバー62aは、自動光量制御を実行し目標の発光輝度(mW)になるように、レーザーダイオード63aに供給する電流を制御している。尚、発光輝度はレーザードライバー62aがレーザーダイオード63aに供給する電流を調整することで制御できる。更に、レーザーダイオード63aから出射されるレーザー光6aは、ポリゴンミラー64a、レンズ65a及び折り返しミラー66aを含んだ補正光学系67aを経て感光ドラム1aに照射され、ポリゴンミラー64aの回転に応じて感光ドラム1aの表面を走査する。
次に、図6を用いてレーザー出力制御について説明をする。画像処理部93はホストコンピュータから受信した印刷データを印刷画像用クロックに基づいて、画像形成装置の設定解像度に応じた最小画素単位に分割処理をして画像データを生成する。画像処理部93は図6(a)に示すように画像データに基づいて画像クロックPclkに同期したビデオ信号を生成し、レーザードライバー62にビデオ信号を出力する。ビデオ信号出力は、例えば画像クロックがPclk=20MHzの場合には、1画素の走査時間は1/Pclk=50nsecとなり、印刷用画像クロックの立ち上がりタイミングに同期してビデオ信号を出力する。
実際のレーザー発光パターンは、前述の印刷用画像クロックの立ち上がりタイミングをトリガにして、図6(b)に示すように1画素中のレーザー発光時間を任意に設定することでレーザー発光幅を制御することができる。このようにビデオ信号に応じて、1画素内の部分的な領域だけを発光させることができる。
図7を用いて、印刷データに多値ディザ処理を施し、非画像部を微少発光させる方法について説明する。図7(a)の(1)は画像データが0(非画像部)に対応する部分の走査方向4画素、副走査方向4画素の画像データ(発光パターン)を示している。図7(a)の(2)は、画像データが0(非画像部)に対応する部分の走査方向4画素、副走査方向4画素からなるディザマトリクスの多値ディザ処理(中間調処理)後の画像データ(発光パターン)の一例を示している。図7(a)の(2)の画像データに基づき、画像データが0(非画像部)に対応する部分のビデオ信号が生成される。そのビデオ信号がレーザードライバー62に送信され、図6の説明で述べたようにレーザーが発光される。このように本来は画像データが無い(レーザー発光無しの)非画像部の画像データに対して、図7(a)のように多値ディザ処理を施した後、ビデオ信号を出力することで微少発光を実現することができる。このように非画像部についても微弱なレーザー発光をおこなうために、たとえば非画像部(値が0の画素)に対して微小な値を加算して補正することができる。この補正により、非画像部に対しても0より大きな値が与えられ、図7(a)の(2)のような発光パターンでレーザー発光が行われる。このように感光ドラムに対して微少発光を行うことで、非画像部の平均的な帯電電圧を降下させる。なお、図7(a)の(2)のようなパターンは一例であるが、微小な画素値に対して所望のパターンとなるように、ディザマトリクスは予め定めておくことが望ましい。 本実施例においてはいずれの画素も図7(a)の(2)に示すように、1画素中の走査方向中央位置から微少発光させているが、図7(b)に示すように、1画素中の走査方向上流位置、中央位置、下流位置のいずれの位置において微少発光させることも可能であるため、微少発光位置を中央位置に限らず、上流位置、下流位置を組み合わせても良い。また、本実施例においては全ての画素を微少発光させているが、全ての画素を発光させるのではなく、一部の画素のみを発光させる方法でもよい。
以下に図4(b)、図4(c)に示す帯電、現像、露光電圧の関係図を用い、通常露光量と微少露光量を制御してかぶり発生を抑える処理について詳細に説明する。
まずエンジン制御部104は不揮発性のメモリ32−2に格納された感光ドラム積算回転数を読み出し、帯電電圧Vdの変化量を図9(a)に示されるテーブル(帯電電圧変化量テーブル)をもとに算出する。帯電電圧変化量テーブルは、感光ドラムの回転数の積算値に帯電電圧Vdの変化量Vd'を関連付けたテーブルである。ここでいうVdの変化量Vd'とは、図4(b)の補正露光量テーブルに示すように、使用に伴う変化の後の帯電電圧VdUpと、使用に伴う変化を経験していない帯電電圧Vdとの差分のことである。ここで補正露光量テーブルは、コントラスト補正電圧V2に、必要とされる補正露光量を関連付けたテーブルである。なお使用に伴う変化を経年変化と呼ぶこともある。
ここで膜厚変化によるVback差分であるコントラスト補正電圧V2はVd'であるので、エンジン制御部104はコントラスト補正電圧(=Vd')と通常補正露光量、微少補正露光量との対応関係が定められた図9(b)に示される補正露光量テーブルを参照する。エンジン制御部104はコントラスト補正電圧V2より通常補正露光量ΔEを算出し、続けて目標露光量である通常露光量E1より通常露光量E2(=E1+ΔE)を算出する。
次に図4(c)を用いて微少露光量Ebg1、Ebg2の説明を行う。エンジン制御部104はコントラスト補正電圧と通常補正露光量、微少補正露光量との対応関係が定められた図9(b)に示される補正露光量テーブルを参照し、コントラスト補正電圧V2より微少補正露光量ΔEbgを決定する。そして目標露光量である微少露光量Ebg1より微少露光量Ebg2(=Ebg1+ΔEbg)を算出する。なお、ΔE=ΔEbgとしても実用に耐えうる程度の補正が可能ならば、補正露光量テーブルに登録された補正露光量を、ΔEまたはΔEbgのいずれか一方としてもよい。
算出した通常露光量、微少露光量から輝度信号や画像データを決定する方法を具体的に述べる。まず所望の通常露光量から輝度信号を算出する方法について説明する。図10(a)は通常露光量と輝度信号電圧の関係を示した図である。仮に図8のステップS102においてコントラスト補正電圧V2が−4Vとすると、図9(b)の通常補正露光量ΔEはE1×(+4%)すなわち0.04E1となる。そしてエンジン制御部104は目標露光量である通常露光量E1(例えば0.3μJ/cm2)より通常露光量E2=E1+0.04E1=1.04E1=0.312を算出する。エンジン制御部104は予め不揮発性記憶部424に図10(a)の通常露光量と輝度信号電圧の関係を示す露光量−電圧情報を記憶しておく。これはテーブルであってもよいし、関数等であってもよい。図10(a)より通常露光量0.3μJ/cm2を満たすために輝度信号電圧は2.0V必要であるため、通常露光量0.312μJ/cm2を満たすために輝度信号電圧は2.08V(=2.0×0.312/0.3)となる。このようにしてエンジン制御部104は予め記憶している露光量−電圧情報から補正後の通常露光量に対応する輝度信号電圧を求める。そしてエンジン制御部104は輝度信号電圧が2.08Vとなるように、輝度信号61を出力し、通常露光量E2になるようにレーザーダイオード63を通常発光させる。
次に所望の微少露光量から背景部分の発光時間(1画素内の発光する割合)を決定する方法について説明する。図10(b)は微少露光量と1画素に占める微少露光発光部の割合との関係を示した図である。仮に図8のステップS102においてコントラスト補正電圧V2が−4Vとすると、図9(b)の微少補正露光量ΔEbgはEbg1×(+4%)すなわち0.04Ebg1となる。そしてエンジン制御部104は目標露光量である微少露光量Ebg1(例えば0.03μJ/cm2)より微少露光量Ebg2=Ebg1+0.04Ebg1=1.04Ebg1=0.0312を算出する。エンジン制御部104は予め不揮発性記憶部424に図10(b)の微少露光量と1画素に占める微少露光発光部の割合との関係を示す微少露光量−発光率情報を記憶しておく。図10(b)より微少露光量0.03μJ/cm2を満たすために1画素に占める微少露光発光部の割合は12%必要であるため、微少露光量0.0312μJ/cm2を満たすための1画素に占める微少露光発光部の割合は12.48%(=12%×0.0312/0.03)となる。このようにしてエンジン制御部104は予め記憶している微少露光量−発光率情報から補正後の微少露光発光部の割合(露光率と呼ぶことにする)を決定する。たとえば補正する露光率に応じた画素値の値をあらかじめ決めておき、得られた補正率に応じた値で画素値を補正することで、求めた露光率で感光ドラムを露光することができる。
ビデオコントローラ103は、決定された1画素に占める微少露光発光部の割合に基づき、背景部分の画像データに多値ディザ処理を施しビデオ信号を出力することで微少発光が実現される。
上述のように画像データを補正して図10(b)で求めた露光率を実現するために、たとえば以下のようにしてもよい。ビデオコントローラ103内あるいは画像処理部93に、ビデオ信号(あるいは画像信号とも呼ぶ)をパルス幅変調し、その幅を調整するためのPWM調整部を設ける。PWM調整部では、1画素を例えば走査方向に16分割したパルス幅に対応する変調が可能である。そして1画素の1/16でレーザー光を点灯させて図7(a)(2)のような、トナーすなわち現像剤により現像されない程度の露光を行う。そこで、そのような露光率となるように、画像データを補正する。補正する電位レベルによっては、複数画素の平均値で補正後の電位とすることが望ましいこともある。たとえば、補正すべき露光率が1画素の1/32程度の露光で実現されるとすれば、1画素おきに1/16画素の露光を行えばよい。これは、その露光率に応じた適切な補正値を予め設定しておき、その値で画像データを補正し、多値ディザ処理を行うことなどによって実現される。
<微少露光制御手順>
以下に、図8に示すフローチャートを用い、通常露光量と微少露光量を制御してかぶり発生を抑える制御フローについて説明する。プリント時の制御を図8のフローチャートを用いて説明する。なお以下の説明において処理の主体となるエンジン制御部104とは、特にCPU421あるいはASIC422の何れか又は両方であり、処理の主体となるビデオコントローラ103は、特にCPU84である。
まずステップS101にて、エンジン制御部104は不揮発性のメモリ32−2に格納された感光ドラム積算回転数を読み出す。なお感光ドラムが交換される都度、感光ドラム積算回転数は初期化され、その初期値は0であってよい。
ステップS102にて、エンジン制御部104はステップS101で読み出した感光ドラム積算回転数から、帯電電圧変化量テーブルを参照して帯電電圧Vdの変化量を算出あるいは特定し、Vdの変化量Vd'をもとに、コントラスト補正電圧V2を求める。
ステップS103にて、図9(b)に示される補正露光量テーブルをもとに通常露光量E2を算出あるいは決定する。そしてエンジン制御部104はレーザーダイオード63a〜63dを通常発光させることで通常露光量E2(E2=E1+ΔE)になるように輝度信号61a〜61dを設定する。
ステップS104では、ステップS103と同様に図9(b)に示される補正露光量テーブルをもとに微少露光量Ebg2(=Ebg1+ΔEbg)を算出する。
ステップS105では、エンジン制御部104はステップS104で決定された微少露光量パラメータをエンジンI/F425、エンジンI/F91を介してビデコントローラ103に送信する。ビデオコントローラ103はエンジン制御部104から受信した微少露光量パラメータに基づいて、図7で説明したように画像データに対して多値ディザ処理を施す(ステップS106)。たとえば、値が0または所定値以下の画素に対して、図7(a)の(2)のようなパターンとなるように補正を施し、補正後の画素に多値ディザ処理を施す。この補正は例えば、図10(b)に示したように、ビデオ信号を、微少露光量Ebgに対応する露光量となるようなデューティに調整するためのものである。これにより本来露光されない領域(白画素領域)も、微少な露光が施されるような輝度値に変換された画像データが得られる。
このように、ステップS103〜S106の処理により、コントラスト補正電圧に応じて、適切に微少露光及び通常露光の露光量の設定を行うことが可能となる。尚、ステップS103〜S106においては、エンジン制御部104が図9(b)の補正露光量テーブルを参照するよう説明したが、必ずしもその形態に限定されない。例えばCPU421の計算式による演算により、コントラスト補正電圧に係るパラメータから所望の設定値(通常・微少露光パラメータ)を得るようにしても良い。
ステップS107において、エンジン制御部104の制御指示のもと、図1で説明した一連の画像形成動作及び制御を各部材が実行する。また、ステップS108にて、エンジン制御部104は、一連の画像形成で回転させた感光ドラム1a〜1dの回転数を夫々計測する。尚、この計測の処理は感光ドラムの使用状況、特に積算回転数を更新する為に行われる。また、このステップS108は実際にはステップS107の処理に並行して行われてもよい。
エンジン制御部104は、画像形成が終了したか否かをステップS109で判断し、ステップS109でYESと判断すると、ステップS110へ処理を移行させる。
ステップS110にて、エンジン制御部104は、ステップS108で計測された各感光ドラムの計測結果すなわち回転数を、対応する積算回転数に加算し、ステップS111にて、それら更新後の積算回転数を各ステーションの不揮発性のメモリ32−2に保存する。このステップS111の処理で、感光ドラムの残り寿命に係る情報が更新される。
以上の構成及び手順により、本実施例では各画像形成ユニットの感光ドラムの露光量を、帯電電圧に対応する膜厚に応じて調整することで現像コントラストとバックコントラストの、現像ユニットごとのばらつきを低減することができる。また、感光ドラムの経年変化に伴う画質の劣化を防止することもできる。
本実施例は、実施例1とは、部品ばらつきによる帯電電源電圧Vcdc及び現像電圧Vdcのばらつきを補正するために露光量を可変させるという点で異なる。本実施例によって部品上の回路ばらつきの影響を受けたとしても現像コントラストとバックコントラストばらつきの影響を低減することができる。本実施例で適用する画像形成装置の構成において、前記実施例の1と同様のものには、同一部材には同一符号を付し、説明を省略する。以下で、部品上の回路ばらつきの影響により、帯電電源電圧Vcdcおよび現像電圧Vdcの出力にばらつきが発生する場合における、所望の現像コントラストとバックコントラストを実現する方法について説明する。
図3記載の帯電電源電圧Vcdcを一定に制御するために、エンジン制御部104で予め設定されたコントロール電圧Vcを制御するフィードバック制御を行っていると実施例1で図3を説明する際に述べた。本フィードバック制御においては抵抗素子R1、R2や基準電圧Vrgvのばらつきにより帯電電源電圧Vcdcにばらつきが発生する。また抵抗素子R3、R4のばらつきにより現像電圧Vdcにばらつきが発生する。帯電電源電圧Vcdcのばらつきにより帯電電圧Vdにもばらつきが生じ、さらに現像電圧Vdcのばらつきにより現像コントラストVcontとバックコントラストVbackにもばらつきが発生してしまう。
図11は現像高圧電源52の回路の部品ばらつきによる帯電電源電圧Vcdc、現像電圧Vdc及び露光電圧の関係を説明する図である。図11(a)の左側が部品ばらつき無しの場合、右側がばらつき有りの場合を表している。ばらつきが無ければ、現像電圧Vdcと帯電電源電圧Vcdcを所定の設定で印加すると、現像電圧Vdcと帯電電圧VdのコントラストであるバックコントラストVback(=Vd−Vdc)が所望状態となる。しかし、図11(a)に示すように部品ばらつきにより帯電電圧Vdおよび現像電圧Vdcの絶対値が例えば大きくなる(それぞれVd2、Vdc2になる)と、バックコントラストVbackが大きくなってしまう(帯電差分電圧Vcdc2'の方が現像差分電圧Vdc2'よりも大きい場合)。バックコントラストVbackが大きくなると正規の極性に帯電できなかったトナー(本例のように反転現像の場合は、負極性にならず0〜正極性に帯電したトナー)が現像手段より非画像部に転移してかぶりが発生する。
また、帯電電圧Vdが上昇するため露光強度一定の構成では、露光電圧Vlも上昇する。その為、現像電圧Vdc2と露光電圧Vl2の差分値である現像コントラストVcont(=Vdc2−Vl2)が小さくなり、現像手段から感光ドラムに静電的にトナーを十分に転移させることができずベタ黒画像の濃度薄が発生し易くなる。
かぶり発生および濃度薄の問題を解消するために、帯電電源電圧Vcdc、現像電圧Vdcを補正する方法が考えられる。その方法として抵抗素子を可変抵抗素子に変更し、ボリュームによって出力を調整するという方法がある。ここで問題となるのは帯電電源電圧Vcdc、現像電圧Vdcそれぞれに対してボリューム調整を実施する必要があるということで、特に人手によるものである場合、この調整処理は、コストアップの要因となる。
上述の問題点に関し、生産時のボリューム調整を行うことなく、帯電電源電圧Vcdc、現像電圧Vdcのばらつきを補正し、現像コントラストVcontとバックコントラストVbackのばらつきを低減する必要がある。
本実施例においては、例えば、図3で例示した電源構成としたような場合においても、生産時のボリューム調整を行うことなく、帯電電源電圧Vcdc、現像電圧Vdcのばらつきを補正できる。図11(b)に示す帯電、現像、露光電圧の関係図を用い、帯電電源電圧Vcdc、現像電圧Vdcのばらつきを通常露光量と微少露光量を制御して補正する処理について説明する。
部品ばらつきによる帯電電源電圧の差分を帯電差分電圧Vcdc2'とし、現像電圧の差分を現像差分電圧Vdc2'とする。Ebg1は部品ばらつき無しの場合の微少露光量、Ebg2は部品ばらつき有りの場合の微少露光量とする。本実施例では帯電差分電圧Vcdc2'と現像差分電圧Vdc2'の差に基づき、通常露光量E、微少露光量Ebgを補正し、所望の現像コントラストVcontとバックコントラストVbackを得る。
図12、図13に示すフローチャートを用い、帯電電源電圧Vcdc、現像電圧Vdcのばらつきを補正する制御詳細について説明する。これらフローの実行主体はエンジン制御部104、特にCPU421またはASIC422またはそれら両方、およびビデオコントローラ103、特にCPU84である。
まず、ステップS201にて、エンジン制御部104は予め決められたコントロール電圧Vcにより帯電電源電圧Vcdcを目標値になるように制御する。
ステップS202にて、ステップS201での制御時の帯電電源電圧Vcdc2、現像電圧Vdc2を図示しない高電圧測定器にて測定する。ここで帯電電源電圧Vcdc2、現像電圧Vdc2は部品ばらつきの影響を受けた値となる。ここでは高電圧測定器は画像形成装置には含まれないものとするが、画像形成装置に含まれたものであってもよい。
ステップS203にて、ステップS202で測定した帯電電源電圧Vcdc2、現像電圧Vdc2をエンジン制御部104上の不揮発性記憶部424に格納する。高電圧測定器が外部機器の場合には、たとえばエンジン制御部のバス426に不図示の入力インターフェイスを設けておく。そして、それを介して入力したそれぞれの電圧値を不揮発性記憶部424に格納するよう構成することでステップS203を実現できる。ここで、不揮発性記憶部424に格納するデータは帯電電源電圧Vcdc2、現像電圧Vdc2ではなくても、コントロール電圧Vcと帯電電源電圧Vcdc2もしくは現像電圧Vdc2の関係を示す特性データであればどのようなデータでもよい。また不揮発性記憶部424は帯電電源電圧及び現像電圧を生成する基板上に搭載していることが好ましい。S201〜S203の制御は、生産時に工場で行い市場に出荷される前に不揮発性記憶部424に値を格納しておく。
続けて、プリント時の制御を図13のフローチャートを用いて説明する。ステップS301にて、エンジン制御部104は、図12の手順で不揮発性記憶部424に格納された帯電電源電圧Vcdc2および現像電圧Vdc2と、予め不揮発性記憶部424に記憶されている目標電圧である帯電電源電圧Vcdcおよび現像電圧Vdcとに基づいて、帯電差分電圧Vcdc2'(=Vcdc2−Vcdc)、現像差分電圧Vdc2'(=Vdc2−Vdc)を算出する。すなわち、帯電電源電圧および現像電圧それぞれについて、目標値と測定値との差分を求める。
ステップS302にて、エンジン制御部104はステップS301で算出した帯電電源電圧Vcdc2'および現像差分電圧Vdc2'からコントラスト補正電圧V2(=Vcdc2'−Vdc2')を算出する。
ステップS303にて、エンジン制御部104はコントラスト補正電圧と、通常補正露光量および微少補正露光量それぞれとの対応関係が定められた図9(b)に示されるテーブルを参照する。そして、エンジン制御部104はステップS302で算出したコントラスト補正電圧V2より通常補正露光量ΔEを設定する。そしてエンジン制御部104は目標露光量である通常露光量E1より、E1に通常補正露光量ΔEを加算した通常露光量E2(=E1+ΔE)を算出する。そしてエンジン制御部104はレーザーダイオード63a〜63dを通常発光させることで通常露光量E2になるように輝度信号61a〜61dを設定する。通常露光量と輝度信号の関係については実施例1で述べたため省略する。
ステップS304では、ステップS303と同様にエンジン制御部104は、コントラスト補正電圧と、通常補正露光量および微少補正露光量それぞれとの対応関係が定められた図9(b)に示されるテーブルを参照する。そして、エンジン制御部104はステップS302で算出したコントラスト補正電圧V2より微少補正露光量ΔEbgを決定する。そしてエンジン制御部104は目標露光量である微少露光量Ebg1より、Ebg1に微少補正露光量ΔEbgを加算した微少露光量Ebg2(=Ebg1+ΔEbg)を算出する。
ステップS305では、エンジン制御部104はステップS304で決定された微少露光量パラメータをエンジンI/F425、エンジンI/F91を介してビデコントローラ103に送信する。ビデコントローラ103はエンジン制御部104から受信した微少露光量パラメータに基づいて、図7で説明したように画像データに対して多値ディザ処理を施す(ステップS306)。
このように、ステップS303〜S306の処理により、コントラスト補正電圧に応じて、適切に微少露光及び通常露光の露光量の設定を行うことが可能となる。尚、ステップS303〜S306においては、エンジン制御部104が図9(b)のテーブルを参照するよう説明したが、必ずしもその形態に限定されない。例えばCPU421の計算式による演算により、コントラスト補正電圧に係るパラメータから所望の設定値(通常・微少露光パラメータ)を得るようにしても良い。
図13の説明に戻ると、ステップS307において、エンジン制御部104の制御指示のもと、図1で説明した一連の画像形成動作及び制御を各部材が実行する。エンジン制御部104は、画像形成が終了したか否かをステップS308で判断し、ステップS308でYESと判断すると、プリント動作を終了する。
本実施例では感光ドラムの膜厚変化による影響には触れなかったが、感光ドラムの積算回転数と帯電電圧、現像電圧のばらつきの両方を考慮して通常露光量パラメータ、微少露光量パラメータを設定してもよい。
本実施例では高圧回路上の部品ばらつきの影響を受けたとしても、露光量を可変することで現像コントラストとバックコントラストのばらつきを低減することができる。これによって、各色の画像形成ステーションごとのばらつきが抑制でき、本来の色を再現した高品質の画像形成が実現できる。また、現像高圧電源の部品の品質のばらつきを許容でき、低コスト化に貢献する。
本実施例は、実施例1〜2とは通常露光量の補正方法の点で異なる。実施例1,2では通常露光量を輝度信号電圧の調整により補正しているのに対して、本実施例では、通常露光量も画像データの変換で調整することで回路上の部品ばらつきの影響を受けたとしても現像コントラストとバックコントラストばらつきの影響を低減する。本実施例で適用する画像形成装置の構成において、前記実施例の1と同様のものには、同一部材には同一符号を付し、説明を省略する。
図14に本実施例における露光手段31aの構成を示す。本実施例においては露光手段31aは輝度信号の入力ができない構成となっており、エンジン制御部104は、実施例1で述べたように輝度信号を通じてレーザーダイオード63の発光強度を制御することはできない。本実施例ではこのように露光手段31aが入力信号として輝度信号を持たない構成においても、所望の現像コントラストVcontとバックコントラストVbackを実現する。
実施例1では非画像部分の発光時間を変化させて微少露光量を補正したけれど、本実施例においては非画像部だけでなく画像部についても発光時間を変えることで露光量を補正する。まず画像データを変換することで、発光時間を変える制御について述べる。1画素内の発光時間と露光量は比例するため、例えば露光量を1.04倍にしたい場合1画素内の発光時間(例えば50%発光)を1.04倍(52%発光)にするように、画像データを変換することで所望の露光量を実現する。
図15の例1501は感光ドラムが新品かつ部品の特性が理想的な場合、図15の例1502は感光ドラムが新品かつ部品の特性が理想的ではない場合、図15の例1503は感光ドラムの膜厚が薄くなり、かつ部品の特性が理想的ではない場合の帯電、現像、露光電圧の関係を示す図である。感光ドラムが新品かつ部品の特性が理想的な場合には、帯電電源電圧は目標値であるVcdc、現像電圧も目標値であるVdcとなる。なおかつ感光ドラムの膜厚が厚い(すなわち理想的な)場合には、感光ドラムの帯電電圧はVdとなり、通常露光量E1も微少露光量Ebg1もそのまま補正なしで用いることができる。例1502,1503では、帯電電源電圧も現像電圧も目標値から外れた値となり、また感光ドラムの膜厚が薄くなればそれに起因する帯電電圧の差分が生じる。本実施例の露光手段31aの構成(図14)においては図5(実施例1、2)で示した輝度信号61aが無いため、図15の通常露光量E(E1〜E3)の補正は前述の通り、画像を変換することで行う。
本実施例における通常露光量、微少露光量決定する制御について図15の帯電、現像、露光電圧の関係図を用いて説明する。まずエンジン制御部104は不揮発性のメモリ32−2に格納された感光ドラム積算回転数を読み出す。そして不揮発性記憶部424に格納された帯電電源電圧Vcdc2および現像電圧Vdc2と、予め不揮発性記憶部424に記憶されている目標電圧である帯電電源電圧Vcdcおよび現像電圧Vdcそれぞれとの帯電差分電圧Vcdc2'(=Vcdc2−Vcdc)、現像差分電圧Vdc2'(=Vdc2−Vdc)を算出する。
エンジン制御部104は、帯電差分電圧Vcdc2'、現像差分電圧Vdc2'と感光ドラム積算回転数に応じた図9(a)のVd変化量Vd'からコントラスト補正電圧V2を算出する。
ここでコントラスト補正電圧V2の算出方法を詳細に説明する。図15(b)は感光ドラム膜厚が新品(厚い)でかつ部品ばらつきが有りの状態を表しており、図15(a)に対して帯電電源電圧Vcdc、現像電圧Vdcが異なる。さらに感光ドラムの膜厚が薄くなった場合の帯電電圧、現像電圧と露光量の関係を表したものが図15(c)であり、図15(c)は図15(b)と比べて、膜厚が薄くなった分、帯電電圧が上昇しVd2からVd3に変化している。
ここで膜厚変化による帯電電圧の上昇分はVd3−Vd2=Vd変化量Vd'であるため、部品ばらつきの有無及び感光ドラムの膜厚の影響の双方を考慮すると以下の式でコントラスト補正電圧V2を算出できる。
コントラスト補正電圧V2=(Vcdc2'+Vd')−Vdc2'。
エンジン制御部104はコントラスト補正電圧と通常補正露光量、微少補正露光量との対応関係が定められた図9(b)に示されるテーブルを参照する。そして、エンジン制御部104は、コントラスト補正電圧V2より、その値に対応する通常補正露光量ΔE、微少補正露光量ΔEbgを決定する。エンジン制御部104は目標露光量である通常露光量E1、微少露光量Ebg1より、通常露光量E3(=Ebg1+ΔE)、微少露光量Ebg3(=Ebg1+ΔEbg)を算出する。
本実施例におけるプリント時のエンジン制御部104による制御を図16のフローチャートを用いて説明する。図16の手順は、エンジン制御部105およびビデオコントローラ103により実行される。なお本実施例でも図12の処理は、画像形成装置の製造時に事項されている。
まずステップS401にて、エンジン制御部104は不揮発性のメモリ32−2に格納された感光ドラム積算回転数を読み出す。
ステップS402にて、エンジン制御部104は帯電差分電圧Vcdc2'、現像差分電圧Vdc2'を算出する。
ステップS403にて、エンジン制御部104は、ステップS402で算出した帯電差分電圧Vcdc2'および現像差分電圧Vdc2'と、ステップS401で読み出した感光ドラム積算回転数に応じた図9(a)のVd変化量Vd'とからコントラスト補正電圧V2(=(Vcdc2'+Vd')−Vdc2')を算出する。
ステップS404、ステップS405にて、エンジン制御部104は図9(b)に示されるテーブルおよびコントラスト補正電圧V2をもとに通常露光量E3(=Ebg1+ΔE)、微少露光量Ebg3(=Ebg1+ΔEbg)をそれぞれ算出する。
ステップS406では、エンジン制御部104はステップS404、ステップS405で決定された通常露光量パラメータE3、微少露光量パラメータEbg3をエンジンI/F425、エンジンI/F91を介してビデコントローラ103に送信する。ビデコントローラ103はエンジン制御部104から受信した通常露光量パラメータおよび微少露光量パラメータに基づいて、図7で説明したように画像データに対して多値ディザ処理を施す(ステップS407)。
ステップS408において、エンジン制御部104の制御指示のもと、図1で説明した一連の画像形成動作及び制御を各部材が実行する。また、ステップS409にて、エンジン制御部は、一連の画像形成で回転させた感光ドラム1a〜1dの回転数を夫々計測する。尚、この計測の処理は感光ドラムの使用状況を更新する為に行われる。また、このステップS409は実際にはステップS408の処理に並行して行われている。
エンジン制御部104は、画像形成が終了したか否かをステップS410で判断し、ステップS410でYESと判断すると、ステップS411へ処理を移行させる。
ステップS411にて、エンジン制御部104は、ステップS409で計測された各感光ドラムの計測結果を、対応する積算回転数に加算し、ステップS412にて、それら更新後の積算回転数を各ステーションの不揮発性のメモリ32−2に保存する。このステップS412の処理で、感光ドラムの残り寿命に係る情報が更新される。
本実施例では輝度信号を通じてレーザードライバー62aの発光強度を制御することができない露光手段31aを有する画像形成装置においても、画像データの変換により露光量を可変することで現像コントラストとバックコントラストのばらつきを低減することができる。
[その他の実施例]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
1 感光ドラム、2 帯電ローラ、4 現像手段、5 クリーニング手段、6 レーザー光、14 転写ローラ、1 露光手段、43 現像ローラ、52、90、91 帯電・現像高圧電源、62a レーザードライバー、63a レーザーダイオード、67a 補正光学系

Claims (13)

  1. 電子写真方式の画像形成装置であって、
    画像が形成される感光体と、
    前記感光体を帯電する帯電手段と、
    前記感光体に形成された静電潜像を現像する現像手段と、
    前記帯電手段と前記現像手段の両方に電圧を供給する電源と、
    感光体の帯電電位を補正するための補正情報を記憶する記憶手段と、
    前記補正情報に基づいて、前記感光体を露光する光に対応した画像信号を補正することで、前記感光体の前記帯電電位を補正する補正手段と
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記記憶手段は、前記補正情報として、前記感光体の使用度数に対応した帯電電位の変化量と、前記帯電電位の変化量に対応した補正露光量を示す値とを記憶し、
    前記補正手段は、前記感光体の使用度数に応じた前記補正露光量を前記記憶手段から取得し、前記補正露光量となるよう、前記画像信号を補正することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記記憶手段は、前記補正情報として、前記画像形成装置の製造時に測定した前記感光体の帯電帯電および現像電位と、前記帯電電位の変化量に対応した補正露光量を示す値とを記憶し、
    前記補正手段は、前記感光体の使用度数に応じた前記補正露光量を前記記憶手段から取得し、前記補正露光量となるよう、前記画像信号を補正することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記補正手段は、前記画像信号の元となる画像データを構成する画素値を補正することで、前記画像信号を補正することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記補正手段は、形成される画像の白画素領域に対応する前記感光体の領域に対して前記感光体の前記帯電電位を補正することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記記憶手段は、形成される画像の白画素領域および前記白画素領域でない領域それぞれについて、前記帯電電位の変化量に対応した補正露光量を示す値を記憶し、
    前記補正手段はさらに、形成される画像の前記白画素領域でない領域に対応する前記感光体の領域に対しても前記感光体の前記帯電電位を補正することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記記憶手段は、形成される画像の白画素領域および前記白画素領域でない領域それぞれについて、前記帯電電位の変化量に対応した補正露光量を示す値を記憶し、
    前記補正手段は、形成される画像の白画素領域でない領域に対応する前記感光体の領域については、前記感光体を照射する光の輝度を補正することで、前記感光体の前記帯電電位を補正することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  8. 前記画像形成装置は、前記感光体を帯電させるための電源および前記感光体に形成された画像を現像するための電源が共通の複数の画像形成ユニットを有しており、
    前記記憶手段は、前記複数の画像形成ユニットそれぞれについて、感光体の帯電電位を補正するための補正情報を記憶し、
    前記補正手段は、前記複数の画像形成ユニットそれぞれについて、前記感光体の前記帯電電位を補正することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  9. 感光体と、前記感光体を帯電する帯電手段と、光を照射し前記帯電された感光体に静電潜像を形成する照射手段と、前記静電潜像に現像剤を付着させ画像を可視化する現像手段とを備える複数の画像形成ステーションを有した画像形成装置であって、
    前記感光体の電位を補正するための情報である補正情報を記憶する記憶手段と、
    前記感光体の電位を補正することで画像を調整する調整手段と、
    を備え、
    前記調整手段は、前記画像形成ステーションごとに、前記補正情報に基づいて、前記現像手段により印加される電圧と前記照射手段による発光時の前記感光体の帯電電位に応じた電圧との差分電圧および、前記帯電手段により印加される電圧と前記現像手段により印加される電圧との差分電圧を所定の値に制御することを特徴とする画像形成装置。
  10. 前記調整手段は、画像データの白画素領域でない領域については、前記照射手段による光の輝度を変化させることで前記感光体の帯電電位を補正し、白画素領域については、前記現像手段により現像されない微小な画像を付加することで前記感光体の帯電電位を補正することを特徴とする請求項9記載の画像形成装置。
  11. 前記調整手段は、画像データの白画素領域でない領域については、前記画像データの値を補正することで前記感光体の帯電電位を補正し、白画素領域については、前記現像手段により現像されない微小な画像を付加することで前記感光体の帯電電位を補正することを特徴とする請求項9記載の画像形成装置。
  12. 前記記憶手段に記憶された前記補正情報は、前記感光体の積算回転数に対応する電位の変化であることを特徴とする請求項9乃至11に記載の画像形成装置。
  13. 前記記憶手段に記憶された前記補正情報は、前記感光体を帯電させるための電源電圧および前記感光体の画像を現像するための電源電圧であることを特徴とする請求項9乃至12のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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