JP2018110560A - 飲料用組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】植物の葉の乾燥物を原料として含有し、摂取する際に水や牛乳などの飲料用液体を添加して飲むものであって、飲料用液体を添加したときに水素を発生するようにした飲料用組成物を提供する。【解決手段】飲料用液体を添加して飲料として摂取するための飲料用組成物において、水素を吸蔵させたシリカと、植物の葉の乾燥粉末とを含む飲料用組成物を提供する。【選択図】図2

Description

本発明は、植物の葉の乾燥物を原料として含有し、摂取する際に水や牛乳などの飲料用液体を添加して飲むものであって、飲料用液体を添加したときに水素を発生するようにした飲料用組成物に関する。
青汁は、大麦若葉、ケール、明日葉、桑、モロヘイヤ、ほうれん草、及び緑茶などの植物の葉を含む飲料であり、簡易にそれら植物に含まれる栄養素を摂取できるものとして人気がある。青汁としては、液状のものの他に、植物の葉の粉末からなっていて、摂取する際に、水や牛乳を加えて飲むものも販売されている。
一方、近年、水素が、がん、脳梗塞、動脈硬化などの要因となる活性酸素を除去することや、美肌、認知症改善、性欲減退改善、動脈硬化抑制、肥満抑制などの効果を示すことが報告されて注目を集めており、これに即した水素関連商品が市販されている。
水素を含有する飲料として、例えば、下記特許文献1には、野菜ジュースに、水素をガス圧0.1〜0.95MPaで10秒〜10分間吹き込んで酸化還元電位を−400mV以下にし、次いで、この野菜ジュースを光、酸素、水素、水蒸気の完全バリヤー機能がある容器に充填して得られる、酸化還元電位が低い野菜ジュースが記載されている。
また、特許文献2には、飲料を供給する飲料供給装置であり、水素を含有する水素吸蔵物質と、該水素吸蔵物質の格納容器と、該水素吸蔵物質から放出される水素を該格納容器から飲料中に供給する手段と、を備える水素含有飲料製造及び供給装置が開示されている。また、水素を供給する飲料としては、お茶、ウーロン茶、コーヒー、紅茶及びジュースなどが用いられることが記載されている。
さらに、下記特許文献3には、水と反応し水素を発生させる第一水素発生物質と、発酵により水素を発生させる第二水素発生物質とを含有し、経口摂取後、人体の消化器官内の水分で上記第一水素発生物質による水素発生を促すと共に大腸内発酵で上記第二水素発生物質による水素発生を促し、安定的且つ持続的な水素供給を行う水素発生食品が記載されている。
特開2005−21146号公報 特開2010−124808号公報 特開2014−233249号公報
しかしながら、特許文献1に記載された野菜ジュースは、光、酸素、水素、水蒸気の完全バリヤー機能がある容器に充填されているものの、保存期間中や、容器を開封した際に、水素が放出してしまい、水素含量を高めた状態で摂取しにくいという問題があった。
また、特許文献2に記載された技術では、飲用時に飲料中に水素を供給するので、保存期間中に水素が放出するという問題は軽減されるが、製造装置が設置されたところでなければ飲用することができず、どこでも気軽に摂取できないという問題があった。
更に、特許文献3には、第一水素発生物質として、焼成炭酸カルシウム又は焼成サンゴカルシウム又は食品添加物としてのマグネシウム化合物又は食品添加物としてのシリカ化合物又はこれらの混合物を用いることが記載されているが、これらの水素発生物質では、水素発生量が十分とは言えなかった。
また、発酵食品として、納豆、味噌、ヨーグルト、キムチ等からの抽出物又は濃縮物、即ちこれら発酵食品を乾燥又は濃縮してペースト状にしたものを用いることが記載されているが、植物の葉の乾燥物を用いることは記載されていない。
よって、本発明の目的は、水や牛乳などの飲料用液体を添加したときの水素発生量が多く、しかも植物の葉に含まれる豊富な栄養素を摂取できるようにした飲料用組成物を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、飲料用液体を添加して飲料として摂取するための飲料用組成物において、水素を吸蔵させたシリカ(以下「水素吸蔵シリカ」とする)と、植物の葉の乾燥粉末とを含むことを特徴とする飲料用組成物を提供するものである。
本発明の飲料用組成物によれば、摂取時に水、牛乳などの飲料用液体を添加すると、植物の葉の乾燥物が飲料用液体中に分散すると共に、水素吸蔵シリカから微細な水素の気泡が発生して飲料用液体中に分散するので、水素含有量が高く、栄養成分を豊富に含む飲料を得ることができる。また、水素吸蔵シリカから発生する微細気泡状の水素は、外部から明瞭に視認できるので、需要者に、水素が確かに含有されているという信頼感を与えることができると共に、清涼感を与えることができ、商品価値を高めることができる。
本発明の飲料用組成物においては、前記植物の葉の乾燥粉末は水分含量が10質量%以下であり、かつ非透湿性の包装材に封入されていることが好ましい。植物の葉の乾燥粉末の水分含量は10質量%以下とし、かつ非透湿性の包装材に封入することにより、保管中における水素吸蔵シリカの吸湿を抑制して、水素発生量が低減することを抑制できる。
本発明の飲料用組成物においては、前記植物の葉は、大麦若葉、ケール、明日葉、桑、モロヘイヤ、ほうれん草、及び緑茶からなる群から選ばれるいずれか1種又は2種以上を含有することが好ましい。大麦若葉、ケール、明日葉、桑、モロヘイヤ、ほうれん草、及び緑茶からなる群から選ばれるいずれか1種又は2種以上の乾燥物を含有することにより、飲料用液体を添加したときに、いわゆる青汁となり、栄養価に富んだ飲料を提供できると共に、水素吸蔵シリカから発生する水素による抗酸化力が高い飲料を提供できる。
本発明の飲料用組成物においては、さらに、水素吸蔵サンゴカルシウム及び/又は乳酸菌末を含有することが好ましい。水素吸蔵サンゴカルシウムを含有することにより、さらに多くの水素を発生させることができ、また抗酸化力を高めることができる。また、ナノ型乳酸菌を含有することにより、免疫バランスを整える効果を付与することができる。
本発明の飲料用組成物においては、飲料用組成物の全体に対して、前記水素吸蔵シリカを0.002〜0.5質量%含み、前記植物の葉の乾燥粉末を30〜99.998質量%含むことが好ましい。これによれば、植物の葉の乾燥物からなる栄養成分と、水素吸蔵シリカが発生する水素とを、高い含有量で含む飲料を提供できる。
本発明の組成物においては、前記水素吸蔵シリカは粒径5〜500μmの粒子をシリカ全体の90質量%以上含み、前記植物の葉の乾燥粉末は粒径150μm以下の粒子を乾燥粉末全体の90質量%以上含むことが好ましい。これによれば、水素吸蔵シリカと、植物の葉の乾燥粉末とを、均一に混合しやすくすることができる。また、飲料用液体を添加したときの分散性を向上させて、植物の葉の乾燥粉末の均一な分散・溶解を促すと共に、水素吸蔵シリカから微細気泡の水素が発生しやすくすることができる。
本発明によれば、摂取時に水、牛乳などの飲料用液体を添加すると、植物の葉の乾燥物が飲料用液体中に分散すると共に、水素吸蔵シリカから微細な水素の気泡が発生して飲料用液体中に分散する。このため、水素含有量が高く、栄養成分を豊富に含む飲料を得ることができる。また、水素吸蔵シリカから発生する微細気泡状の水素は、外部から明瞭に視認できるので、需要者に、水素が確かに含有されているという信頼感を与えることができると共に、清涼感を与えることができ、商品価値を高めることができる。
図1は、水素吸蔵シリカの製造方法の一例を示した図である。 図2は、本発明の飲料用組成物又は対照組成物と水とを混合してから1分、及び30分後の飲料の様子を示した図である。 図3は、本発明の飲料用組成物又は対照組成物と水とを混合してから1分、及び30分後の飲料の様子を示した図である。 図4は、対照組成物と水とを混合してから30分後までの酸化還元電位の経時的変化を示した図である。 図5は、本発明の飲料用組成物又は対照組成物と水とを混合してから30分後までの酸化還元電位の経時的変化を示した図である。 図6は、本発明の飲料用組成物又は対照組成物と水とを混合してから30分後までの酸化還元電位の経時的変化を示した図である。
本発明の飲料用組成物は、飲料用液体を添加して飲料として摂取するための飲料用組成物において、水素吸蔵シリカと、植物の葉の乾燥粉末とを含むものである。
本発明における水素吸蔵シリカは、H-イオンがかご(ケージ)型シリカのマトリックス内部に封埋された状態のハイドライド系化合物のことをいう。この水素吸蔵シリカは、50Å程度の球単位で構成され、この球単位の凝集体で構成されていると考えられる。
水素吸蔵シリカは、例えば、Synthesis of a novel anionic hydride organosiloxane presenting biochemical properties (International Journal of Hydrogen Energy 28 (2003) 1243-1250に記載の方法で製造することができる。
上記文献に記載された水素吸蔵シリカの製造方法の一例を、図1を参照して簡単に説明する。
図1において、1は水素発生器、2は100mLの脱イオン蒸留水が貯留された水槽、8は反応容器である。水素発生器1で発生した水素は、配管6を通して水槽2に導入され、脱イオン蒸留水中に浸漬されたフィルターストーン12から発泡する。この水素は、配管7を通して反応容器8に導入されるようになっている。
反応容器8内の台9上には、10gの「Microclusterシリカ」(商品名、Flantech Group, Soquel, カリフォルニア)(シリカ0.2g含有)が、ボウル3に配置されている。「Microclusterシリカ」は、シリカ、クエン酸カリウム、炭酸カリウム、オレイン酸から形成され、シリカを2質量%含有する平均粒径5nm程度の微粒子からなっている。
反応容器8には、直径0.6cm、長さ5cmの2本のタングステン電極5が2mm離して設置されている。それぞれのタングステン電極5は、リード線10を介して、定電流高電圧電源4に接続されている。また、反応容器8には、排気、パージ及びシールリングを行うバルブ11が装着されている。
上記装置を用いて、水素発生器1で発生した水素を、配管6を通して水槽2に供給し、脱イオン蒸留水に浸漬されたフィルターストーン12から発泡させて、流出した水素と水蒸気とを配管7を通して反応容器8に導入する。水素によって、反応容器8内の空気を換気させ、更に172kPaまで昇圧させた状態で反応容器8を封止する。
この状態で2本のタングステン電極5の間に、500Vの電圧を印加し、350〜750Vの範囲の電圧で、2本のタングステン電極5の間で定電圧アークを発生させる。この状態を30秒間維持した後、電流を遮断する。更に、水素を反応容器8に追加導入し、キャプテンプラズマを生成する。この状態で30分間放置した後、反応容器8内からシリカを取出した。その結果、「Microclusterシリカ」の重量は、10.0gから11.70gに増加していた。
こうして得られた水素吸蔵シリカは、H-イオンがかご(ケージ)型シリカのマトリックス内部に封埋された状態のハイドライド系化合物であることが、上記文献の中で立証されている。
このような水素吸蔵シリカは、例えば「シリカハイドライドパウダー」(商品名、株式会社三旺コーポレーション製)などとして市販されており、本発明ではこれらの市販品を用いることもできる。
水素吸蔵シリカを飲料用液体に添加すると、微細気泡状の水素ガスが発生し、発生した水素ガスが飲料用液体に溶解して、高濃度の水素含有飲料用液体が得られる。また、水素吸蔵シリカをそのまま摂取した場合には、体内にて水分と接触して高濃度の水素ガスが発生する。
水素吸蔵シリカは、上記のように高濃度の水素を発生することにより、抗酸化剤として働く能力、試験管内でNAD+をNADHに還元する能力、運動後の乳酸産生の生体内低減を緩和する能力、試験管内におけるミトコンドリアのATP産生の増加を引き起こす能力を発揮する。
本発明に用いる水素吸蔵シリカは、粒径5〜500μmの粒子をシリカ全体の90質量%以上含むことが好ましい。また、粒径10〜300μmの粒子をシリカ全体の90質量%以上含むことが好ましい。これによれば、水素吸蔵シリカを、植物の葉の乾燥粉末に均一に混合させやすくすることができる。また、飲料用液体を添加したときの分散性を向上させて、微細気泡の水素が発生しやすくすることができる。なお、粒径は、例えば、レーザー回折/錯乱式粒度分布測定装置(型番:LA−920、株式会社堀場製作所製)を用いて測定することができる。
本発明における植物の葉は、食用に供することができるものであれば特に制限されないが、例えば、大麦若葉、ケール、明日菜、桑、モロヘイヤ、ほうれん草、緑茶、キャベツ、メキャベツ、レタス、白菜、かぶ、わさび、タイサイ、ミズナ、スグキナ、小松菜、からし菜、クレソン、ナズナ、明日菜、セリ、パセリ、ニンジン、セロリ、アスパラガス、フダンソウ、ニガウリ、抹茶、煎茶、シソ、春菊、ニワトコ、ハコベ、ヨモギ、シモン、クマグサ、杜仲葉、青梗菜、ハトムギ、クマザサなど植物の葉が挙げられ、これらから選ばれるいずれか1種又は2種以上を含有させることができる。本発明では、特に、大麦若葉、ケール、明日葉、桑、モロヘイヤ、ほうれん草、及び緑茶からなる群から選ばれるいずれか1種又は2種以上を含有させることが好ましい。
また、植物の葉に限らず、通常青汁に用いられる原料であれば、植物の茎、果実、花、及び植物全体などの粉末を含有させることもできる。植物の葉以外の例としては、ブロッコリーの花や茎、ゴーヤの果実などが挙げられる。
植物の葉の乾燥粉末は、公知の方法によって得ることができる。例えば、採取した植物の葉を洗浄後、乾燥してから粉砕したりすること等により、調製することができる。なお、植物の葉は、必要に応じブランチング、殺菌などを行ってもよい。植物の葉の乾燥方法は、特に限定されず、例えば、自然乾燥、熱風乾燥、凍結乾燥、減圧乾燥、流動層乾燥、噴霧乾燥などによる方法が挙げられる。
なお、本明細書における粉末には顆粒も含まれる。
植物の葉の乾燥後の水分含量は、好ましくは10質量%以下とされ、より好ましくは9質量%以下とされる。水分含有量が10質量%よりも大きいと、植物の葉の乾燥粉末に含まれる水分と水素吸蔵シリカとが反応して、水素を発生させてしまい、吸蔵する水素含量が経時的に減少してしまう可能性がある。なお、水分含量は、(株)島津製作所製の水分計「MOC63u」(商品名)などを用いて測定することができる。
また、乾燥された植物の葉は、粒径150μm以下の粒子を乾燥粉末全体の90質量%以上含むように粉砕されることが好ましく、粒径100μm以下の粒子を乾燥粉末全体の90質量%以上含むように粉砕されることがより好ましい。植物の葉の乾燥粉末の粒径が、150μmよりも大きいと、飲料用液体を添加しても均一に分散せずに沈殿してしまう傾向がある。
このように植物の葉を粉砕する方法は、特に限定されず、例えば、ミル、クラッシャー、ブレンダ―、石臼などの市販の粉砕機を用いる方法が挙げられる。
本発明の飲料用組成物は、水素吸蔵シリカと、植物の葉の乾燥粉末とを含み、飲料用組成物全体に対して、好ましくは水素吸蔵シリカを0.002〜0.5質量%含み、植物の葉の乾燥粉末を30.0〜99.998質量%含み、より好ましくは水素吸蔵シリカを0.01〜0.25質量%含み、植物の葉の乾燥粉末を35.0〜99.99質量%含む。水素吸蔵シリカが0.002質量%よりも少ないと、水素吸蔵シリカから発生する微細気泡状の水素を外部から明瞭に視認しにくくなる傾向がある。また、水素吸蔵シリカが0.5質量%よりも多いと、水素吸蔵シリカに由来する苦みが強くなる傾向がある。
本発明の飲料用組成物は、さらに、水素吸蔵サンゴカルシウム及び/又は乳酸菌末を含有することができる。
水素吸蔵サンゴカルシウムとは、水素を吸蔵させたサンゴカルシウムであり、水と接触すると水素を発生させるものをいう。本発明で用いる水素吸蔵サンゴカルシウムには市販のものを用いることができる。
水素吸蔵サンゴカルシウムは、本発明の飲料組成物全体に対して、好ましくは0.1〜10.0質量%含み、より好ましくは0.5〜5.0質量%含む。水素吸蔵サンゴカルシウムが0.1質量%以上であると、さらに多くの水素を発生させることができ、また抗酸化力を高めることができる。また、水素吸蔵サンゴカルシウムが10.0質量%よりも多いと、水素が必要以上に発生して経済的でない傾向がある。
本発明において、乳酸菌末としては、生菌体の粉末でも死菌体の粉末でもよいが、品質安定性の点から死菌体の粉末が好ましい。特に、粉末粒子のサイズが1μm以下とされた乳酸菌死菌体が好ましく、具体的には、「ナノ型乳酸菌」(登録商標)と呼ばれて市販されている製品が使用でき、例えば「ナノ型乳酸菌SNK」(商品名、株式会社IHM製)を用いることができる。
乳酸菌末は、本発明の飲料組成物全体に対して、好ましくは0.006〜1.5質量%含み、より好ましくは0.03〜0.75質量%含む。乳酸菌末が0.006質量%以上であると、水素を吸蔵させたシリカと植物の葉の乾燥粉末による効果に加えて、さらに免疫バランスを整える効果を付与することができる。また、ナノ型乳酸菌が1.5質量%よりも多いと、費用に対する効果が低くなる傾向がある。
本発明の飲料用組成物の製造方法としては、上記の原料を配合する方法であれば特に制限されず、例えば上記原料を直接配合してもよい。
本発明の飲料用組成物は、水素吸蔵シリカ、野菜の葉の粉末、水素吸蔵サンゴカルシウム、及び/又は乳酸菌末の他に、更に他の原料を含んでいてもよい。他の原料としては、例えば、クエン酸カリウム、炭酸カリウム、オレイン酸などを挙げることができる。また、コラーゲンペプチド、フラクトオリゴ糖、食物繊維、ビタミン類などの機能性食品素材や、酸化防止剤、香料、着色料、各種エステル類、有機酸類、有機酸塩類、無機酸類、無機酸塩類、無機塩類、色素類、賦形剤、結合剤、滑沢剤、希釈剤、増量剤、増粘剤、乳化剤、保存料、調味料、甘味料、酸味料、果汁エキス類、野菜エキス類、花蜜エキス類、pH調整剤、品質安定剤などを挙げることができる。
本発明の飲料用組成物は、非吸湿性の包装材に封入されることが好ましい。非透湿性の包装材を用いることで、空気中の水分と水素吸蔵シリカとが反応して、水素が発生するのを防ぐことができる。非透湿性の包装材としては、例えばアルミラミネートフィルム、プラスチック製フィルムが挙げられる。乾燥状態を保つために、必要に応じて、シリカゲル、ゼオライト等の除湿剤を、本発明の組成物と共に包装材内に封入してもよい。
本発明の飲料用組成物を飲料として摂取するときは、飲料用組成物を非透湿性の包装体から取出し、飲料用液体と混合する。このため、1回に服用する量が1包となるように調製することがより好ましい。
本発明の飲料用組成物と混合する飲料用液体は、混合したときに水素を発生させることができる限り特に限定されないが、例えば、水、牛乳、豆乳、果汁飲料、コーヒー飲料、茶飲料、乳清飲料、清涼飲料、スポーツ飲料、野菜飲料、ヨーグルト飲料、ダイエット飲料などを用いることができる。特に、水素吸蔵シリカから発生する微細気泡状の水素を、外部から明瞭に視認したい等の用途に合わせて適宜選択する。
本発明の飲料用組成物と混合する飲料用液体の量は、飲料用組成物に含まれる他の原料や飲料用液体の種類によって、また、服用者の好みなどに合わせて適宜決定することができる。
なお、本発明の飲料用組成物は、包装材から取出し、粉末状態でそのまま摂取して、体内にて水分と反応させて水素を発生させることができる。
本発明の飲料用組成物の1日及び/又は1回に服用する量は、特に限定されず、服用者の性別、年齢、体格などによって適宜決定することができる。一般的な含有量を例示すれば、水素吸蔵シリカの含有量として、1日に服用する量の組成物中に含まれる水素吸蔵シリカの含有量は、0.3〜20mgが好ましく、0.5〜10mgがより好ましい。1日に服用する量の組成物中に含まれる水素吸蔵シリカの含有量が0.3mgよりも少ないと、水素による効果が十分に得られない傾向がある。水素吸蔵シリカの含有量が20mgよりも多いと、水素が必要以上に発生して経済的でない傾向がある。
また、1日1〜3回服用する場合、1回分に含まれる植物の葉の乾燥粉末の含有量は、0.6〜45gが好ましく、1〜20gが好ましい。植物の葉の乾燥粉末の含有量が0.6gよりも少ないと、植物の葉に由来する栄養成分を十分にとりにくくなり、20gよりも多いと、服用者の経済的負担が大きくなる傾向がある。
本発明の飲料用組成物は、典型的に、例えば医薬品、医薬部外品、機能性食品、栄養補助食品、サプリメント、健康食品、動物用医薬品、動物用医薬部外品、動物用機能性食品、動物用栄養補助食品、動物用サプリメント、動物用健康食品など各種の製品形態で使用されることが可能である。あるいはそれら製品と組み合わせて使用されることが可能である。
以下、実施例を挙げて更に詳細に説明するが、本発明はこの実施例によって限定されるものではない。
<1.飲料用組成物の製造>
表1に示す配合で、各飲料用組成物を作製した。
水素吸蔵シリカとしては、「シリカハイドライドパウダー」(商品名、株式会社三旺コーポレーション製)(以下「SHP」とする)を用いた。なお、SHPは水素吸蔵シリカ(2質量%)、クエン酸カリウム、炭酸カリウム、オレイン酸を含む微粒子からなっている。さらに、水素吸蔵サンゴカルシウム(以下、CaH)としては「焼成サンゴカルシウム水素パウダー」(商品名、炭プラスラボ株式会社製)、大麦若葉の葉の乾燥粉末としては、やまね三協社製のもの、ケール、及び明日葉の葉の乾燥粉末としては、やまねフーズ社製のもの、ナノ型乳酸菌としては、「ナノ型乳酸菌SNK」(商品名、株式会社IHM製)(以下、ナノ型乳酸菌)を用いた。
<2.水素気泡の観察>
上記で作製した、SHPと大麦若葉からなる組成物(水との混合物を「飲料3」とする。以下、同じ。)と、CaHと大麦若葉からなる組成物(飲料4)とを、それぞれ水100mL(商品名「エビアン」、ダノンジャパン株式会社製)が入った透明のプラスチック製カップに攪拌しながら加えた。各組成物と水が均一になったのを確認し、攪拌を止めた。水を加えてから1分後、30分後の各飲料における水素気泡の様子を観察した(図2,3)。なお、図中の矢印は、飲料の最上部を示す。
水を加えてから1分後において、飲料3では多くの気泡が発生し上部には層ができていたが(図2(A)、図3(E)左)、飲料4では層を形成するほどの気泡は発生していなかった(図2(C)、図3(E)右)。水を加えてから30分後においても、飲料3では多くの気泡が発生し上部には層ができていたが(図2(B)、図3(F)左、(G)左)、飲料4では層を形成するほどの気泡は発生していなかった(図2(D)、図3(F)右、(G)右)。
<3.酸化還元電位の経時的変化の測定>
水100mLが入ったプラスチックカップにORP計を入れ、続いて、上記1で作製した各組成物を入れORP計で攪拌した。各組成物と水が均一になったのを確認し、攪拌を止めた。ORP計はプラスチックカップ内に入れたままにしておき、継続的に水溶液の酸化還元電位(ORP)の経時変化を調べた(図4〜6)。なお、酸化還元電位の測定には、酸化還元電位計(商品名「pH/温度/ORP計 PH-208-ORP」、佐藤商事)を用いた。
水と混合してから約5〜30分経過後において、SHPからなる飲料1は、CaHからなる飲料2と比較して、顕著に酸化還元電位が低かった(図4)。
また、水と混合してから約5〜30分経過後において、SHPと大麦若葉からなる飲料3、SHPと明日葉からなる飲料6、SHPとケールからなる飲料5、CaHと大麦若葉からなる飲料4の順に酸化還元電位が低かった(図5)。特に、飲料4では、約5〜20分経過後の酸化還元電位はプラスの値であったが、飲料3,5,6ではマイナスの値であり、顕著に低かった。
さらに、水と混合してから約20分経過後において、SHPからなる飲料1、SHPとナノ型乳酸菌からなる飲料7、SHP、CaH、大麦若葉、及びナノ型乳酸菌からなる飲料9、SHP、大麦若葉、及びナノ型乳酸菌からなる飲料8、SHPと大麦若葉からなる飲料3の順に酸化還元電位が低かった(図6)。SHPからなる組成物に大麦若葉を成分に加えると酸化還元電位が上昇するが、さらにCaH及び/又はナノ型乳酸菌を加えることで低くなった。
1 水素発生器
2 水槽
3 ボウル
4 定電流高電圧電源
5 タングステン電極
6 配管
7 配管
8 反応容器
9 台
10 リード線
11 バルブ
12 フィルターストーン

Claims (6)

  1. 飲料用液体を添加して飲料として摂取するための飲料用組成物において、水素を吸蔵させたシリカと、植物の葉の乾燥粉末とを含むことを特徴とする飲料用組成物。
  2. 前記植物の葉の乾燥粉末は水分含量が10質量%以下であり、かつ非透湿性の包装材に封入されている、請求項1記載の飲料用組成物。
  3. 前記植物の葉は、大麦若葉、ケール、明日葉、桑、モロヘイヤ、ほうれん草、及び緑茶からなる群から選ばれるいずれか1種又は2種以上を含有する、請求項1又は2に記載の飲料用組成物。
  4. さらに、水素吸蔵サンゴカルシウム及び/又は乳酸菌末を含有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の飲料用組成物。
  5. 飲料用組成物の全体に対して、前記水素を吸蔵させたシリカを0.002〜0.5質量%含み、前記植物の葉の乾燥粉末を30.0〜99.998質量%含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の飲料用組成物。
  6. 前記水素を吸蔵させたシリカは粒径5〜500μmの粒子をシリカ全体の90質量%以上含み、前記植物の葉の乾燥粉末は粒径150μm以下の粒子を乾燥粉末全体の90質量%以上含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の飲料用組成物。
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