JP2018110286A - 情報処理装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】優先度の高い通知情報が優先度の低い通知情報よりも優先的に受信されるようにする。【解決手段】監視装置12は、監視対象装置としての画像形成装置10から複数種類の通知内容を示す複数種類の通知情報を受信する。また、監視装置12は、通知情報の送受信に関する負荷を監視し、その負荷に応じて、通知内容の種類毎に設定された優先度に従って、画像形成装置10から通知情報を受信する。【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
監視対象の装置が、当該装置の状態等を示す情報をサーバ等の監視装置に通知する場合がある。これにより、例えば、監視対象の装置がリモートで監視される。監視対象の装置がリトライ機能を備えている場合がある。リトライ機能を備えた監視対象の装置は、一般的に、通知が失敗した場合、通知が成功するまで、同一内容を示す情報を繰り返し監視装置に通知する。例えば、監視対象の装置から通知を受ける監視装置、通信経路、監視対象の装置、等において障害が発生して、監視対象の装置からの通知が失敗した場合に、監視対象の装置は通知のリトライを繰り返すことが想定される。
特許文献1には、緊急性の高い監視情報を優先的に送信するシステムが記載されている。
特許文献2には、クライアントの稼働状態又はサーバの負荷状態を監視するシステムが記載されている。
特開2008−147938号公報 特開2009−116631号公報
ところで、監視装置が複数の装置を監視して、複数の監視対象の装置から通知を受ける場合がある。この場合において、上記の障害が解消した場合、複数の監視対象の装置から監視装置への通知が集中し、これにより、監視装置による通知の受信処理に問題が発生することがある。一般的に、監視装置のリソースは有限であるため、通知の内容に関わらず、そのリソースを確保できた通知から順に監視装置によって受信される。例えば緊急性の高い通知であっても、リソース確保の順番によっては、緊急性の低い通知よりも遅れて監視装置によって受信されたり、結果として、監視装置によって受信されなかったりする場合がある。
本発明の目的は、優先度の高い通知情報が優先度の低い通知情報よりも優先的に受信されるようにすることにある。
請求項1に係る発明は、監視対象の外部装置から複数種類の通知内容を示す複数種類の通知情報を受信する受信手段と、通知情報の送受信に関する負荷を監視する監視手段と、を有し、前記受信手段は、前記送受信に関する負荷に応じて、通知内容の種類毎に設定された優先度に従って前記外部装置から通知情報を受信する、情報処理装置である。
請求項2に係る発明は、前記受信手段は、前記送受信に関する負荷が予め設定された負荷閾値以上となる場合に、前記優先度に従って前記外部装置から通知情報を受信する、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項3に係る発明は、前記受信手段は、前記送受信に関する負荷が前記負荷閾値以上となる場合、優先度の高い通知内容を示す通知情報の受信が成功した後に、優先度の低い通知内容を示す通知情報を受信する、ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置である。
請求項4に係る発明は、前記受信手段は、前記送受信に関する負荷が前記負荷閾値以上となる場合、通知内容の種類毎に異なる送信処理によって前記外部装置から送信された前記複数種類の通知情報を受信する、ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の情報処理装置である。
請求項5に係る発明は、前記外部装置は、通知情報の送信が失敗した場合、同一の通知情報を繰り返し送信する装置であり、前記受信手段は、前記送受信に関する負荷が前記負荷閾値以上となる場合、優先度の高い通知内容ほど前記繰り返し回数の頻度が高くなる送信処理によって前記外部装置から送信された前記複数種類の通知情報を受信する、ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置である。
請求項6に係る発明は、前記受信手段は、前記送受信に関する負荷が前記負荷閾値以上となる場合、前記送受信に関する負荷の種類毎に更に異なる送信処理によって前記外部装置から送信される前記複数種類の通知情報を受信する、ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の情報処理装置である。
請求項7に係る発明は、前記送受信に関する負荷は、自装置に関する負荷、前記外部装置に関する負荷、及び、前記自装置と前記外部装置との間の通信に関する負荷、の中の少なくとも1つの負荷を含む、ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の情報処理装置である。
請求項8に係る発明は、前記自装置に関する負荷は、前記自装置のメンテナンスに関する負荷を含む、ことを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置である。
請求項9に係る発明は、複数種類の通知内容を示す複数種類の通知情報を外部装置に送信する送信手段と、通知情報の送信が失敗した場合、同一の通知情報を繰り返し前記送信手段に送信させる制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記送受信に関する負荷に応じて、通知内容の種類毎に設定された優先度に従って通知情報を前記外部装置に送信するよう前記送信手段を制御する、情報処理装置である。
請求項10に係る発明は、前記制御手段は、前記送受信に関する負荷が予め設定された負荷閾値以上となる場合に、前記優先度に従って通知情報を前記外部装置に送信するよう前記送信手段を制御する、ことを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置である。
請求項11に係る発明は、前記制御手段は、前記送受信に関する負荷が前記負荷閾値以上となる場合、優先度の高い通知内容を示す通知情報の送信が成功した後に、優先度の低い通知内容を示す通知情報を前記外部装置に送信するよう前記送信手段を制御する、ことを特徴とする請求項10に記載の情報処理装置である。
請求項12に係る発明は、前記制御手段は、前記送受信に関する負荷が前記負荷閾値以上となる場合、通知内容の種類毎に異なる送信処理によって前記複数種類の通知情報を前記外部装置に送信するよう前記送信手段を制御する、ことを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の情報処理装置である。
請求項13に係る発明は、前記制御手段は、前記送受信に関する負荷が前記負荷閾値以上となる場合、優先度の高い通知内容ほど前記繰り返し回数の頻度が高くなる送信処理によって前記複数種類の通知情報を前記外部装置に送信するよう前記送信手段を制御する、ことを特徴とする請求項12に記載の情報処理装置である。
請求項14に係る発明は、前記制御手段は、前記送受信に関する負荷が前記負荷閾値以上となる場合、前記送受信に関する負荷の種類毎に更に異なる送信処理によって前記複数種類の通知情報を前記外部装置に送信するよう前記送信手段を制御する、ことを特徴とする請求項12又は請求項13に記載の情報処理装置である。
請求項15に係る発明は、前記送受信に関する負荷は、自装置に関する負荷、前記外部装置に関する負荷、及び、前記自装置と前記外部装置との間の通信に関する負荷、の中の少なくとも1つの負荷を含む、ことを特徴とする請求項9から請求項14のいずれか一項に記載の情報処理装置である。
請求項16に係る発明は、前記外部装置に関する負荷は、前記外部装置のメンテナンスに関する負荷を含む、ことを特徴とする請求項15に記載の情報処理装置である。
請求項17に係る発明は、前記自装置に関する負荷は、同一の通知情報の送信の繰り返し回数に対応する負荷であり、前記制御手段は、前記繰り返し回数に応じて、前記優先度に従って通知情報を前記外部装置に送信するよう前記送信手段を制御する、ことを特徴とする請求項15に記載の情報処理装置である。
請求項18に係る発明は、前記制御手段は、前記繰り返し回数が予め設定された回数閾値以上となる場合、前記優先度に従って通知情報を前記外部装置に送信するよう前記送信手段を制御する、ことを特徴とする請求項17に記載の情報処理装置である。
請求項19に係る発明は、前記優先度は時間帯毎に異なる、ことを特徴とする請求項1から請求項18のいずれか一項に記載の情報処理装置である。
請求項20に係る発明は、コンピュータを、監視対象の外部装置から複数種類の通知内容を示す複数種類の通知情報を受信する受信手段、通知情報の送受信に関する負荷を監視する監視手段、として機能させ、前記受信手段は、前記送受信に関する負荷に応じて、通知内容の種類毎に設定された優先度に従って前記外部装置から通知情報を受信する、プログラムである。
請求項21に係る発明は、コンピュータを、複数種類の通知内容を示す複数種類の通知情報を外部装置に送信する送信手段、通知情報の送信が失敗した場合、同一の通知情報を繰り返し前記送信手段に送信させる制御手段、として機能させ、前記制御手段は、前記送受信に関する負荷に応じて、通知内容の種類毎に設定された優先度に従って通知情報を前記外部装置に送信するよう前記制御手段を制御する、プログラムである。
請求項1,2,4,5,20に係る発明によると、優先度の高い通知情報が優先度の低い通知情報よりも優先的に受信される。
請求項3に係る発明によると、優先度の高い通知情報が優先度の低い通知情報よりも確実に先に受信される。
請求項6,14に係る発明によると、負荷の種類に適した送信処理が実行される。
請求項7,8,15,16,17に係る発明によると、自装置、外部装置及び通信に関する負荷に対応した通知情報の送信が行われる。
請求項9,10,12,13,18,21に係る発明によると、優先度の高い通知情報が優先度の低い通知情報よりも優先的に送信される。
請求項11に係る発明によると、優先度の高い通知情報が優先度の低い通知情報よりも確実に先に送信される。
請求項19に係る発明によると、時間帯に適した送信処理が実行される。
本実施形態に係る監視システムを示す図である。 本実施形態に係る画像形成装置を示す図である。 本実施形態に係る監視装置を示す図である。 通常通知制御用テーブルを示す図である。 優先度管理テーブルを示す図である。 輻輳判断管理テーブルを示す図である。 本実施形態に係る監視装置の動作の概略を示すフローチャートである。 監視装置の動作を示すフローチャートである。 監視装置の動作を示すフローチャートである。 監視対象装置の動作を示すフローチャートである。 メンテナンス管理テーブルを示す図である。 優先度管理テーブルを示す図である。 監視装置の動作を示すフローチャートである。 送信処理管理テーブルを示す図である。 変形例2に係る動作を示すフローチャートである。
図1を参照して、本発明の実施形態に係る情報処理システムとしての監視システムについて説明する。図1には、本実施形態に係る監視システムの一例が示されている。
監視システムは、情報処理装置としての画像形成装置10と、別の情報処理装置としての監視装置12と、を含む。画像形成装置10は、監視装置12によって監視される装置(以下、「監視対象装置」と称する)の一例に相当する。画像形成装置10と監視装置12は、例えば通信経路Nを介して互いに通信を行う機能を備えている。図1に示す例では、1つの画像形成装置10が監視システムに含まれているが、複数の画像形成装置10が監視対象装置として監視システムに含まれていてもよい。もちろん、画像形成装置10以外の装置が、監視対象装置として監視システムに含まれていてもよい。
画像形成装置10は画像形成機能を備えた装置である。画像形成装置10は、例えば、プリント機能、スキャン機能、コピー機能及びファクシミリ機能の中の少なくとも1つの機能を備えている。画像形成装置10は、他の装置との間でデータを送受信する機能を備えている。画像形成装置10は、例えば、Wi−Fi(登録商標)通信等の無線通信機能や有線通信機能を備えており、インターネットやLAN(Local Area Network)等のネットワークを介してデータを送受信する機能を備えている。また、画像形成装置10は、画像形成装置10自身の状態等を示す通知情報(監視情報)を監視装置12に送信する機能を備えている。例えば、画像形成装置10は、複数種類の通知内容を示す複数種類の通知情報を監視装置12に送信する。
監視装置12は、監視対象装置(図1に示す例では画像形成装置10)から通知情報を受信して、監視対象装置を監視する装置である。監視装置12はサーバとして機能してもよい。監視装置12は、他の装置との間でデータを送受信する機能を備えている。監視装置12は、例えば、Wi−Fi通信等の無線通信機能や有線通信機能を備えており、インターネットやLAN等のネットワークを介してデータを送受信する機能を備えている。
通信経路Nは、例えば、インターネットやLAN等のネットワークによって実現される通信経路である。
本実施形態においては、通知情報(監視情報)の送受信に関する負荷に応じて、通常通知モード又は優先通知モードのいずれかが実行される。例えば、通知情報の送受信に関する負荷が通常負荷条件に該当する場合、通常通知モードが実行される。通常通知モードにおいては、監視対象装置(図1に示す例では画像形成装置10)は、予め設定された通知タイミングに従って、通知情報を監視装置12に送信する。通常負荷条件は、通知情報の送受信に関する負荷が予め設定された負荷閾値未満となる状態である。通知情報の送受信に関する負荷が高負荷条件に該当する場合、優先通知モードが実行される。優先通知モードにおいては、監視対象装置(画像形成装置10)は、通知内容の種類毎に設定された優先度(優先順位)に従って、通知情報を監視装置12に送信する。高負荷条件は、通知情報の送受信に関する負荷が負荷閾値以上となる状態である。通知情報の送受信に関する負荷は、監視対象装置(画像形成装置10)に関する負荷、及び、監視装置12に関する負荷、の中の少なくとも1つの負荷を含む。監視対象装置に関する負荷は、例えば、監視対象装置自体の負荷や、監視対象装置と監視装置12との間の通信経路の負荷を含む。監視装置12に関する負荷は、例えば、監視装置12のデータ受信機能に関する負荷や、監視装置12のメンテナンスに関する負荷を含む。
以下、監視システムについて詳しく説明する。
図2を参照して、画像形成装置10について詳しく説明する。図2には、画像形成装置10の一例が示されている。
通信部14は通信インターフェースであり、他の装置にデータを送信する機能、及び、他の装置からデータを受信する機能を備えている。通信部14は、例えば、Wi−Fi通信等の無線通信機能や有線通信機能を備えており、インターネットやLAN等のネットワークを介してデータを送受信する機能を備えている。なお、通信部14は、送信手段の一例に相当する。
画像形成部16は画像形成機能を備えている。画像形成部16は、例えば、コピー機能、スキャン機能、プリント機能及びファクシミリ機能の中の少なくとも1つの機能を実行する。コピー機能が実行されることにより、原稿が読み取られて用紙等の記録媒体上に印刷される。スキャン機能が実行されることにより、原稿が読み取られてスキャンデータ(画像データ)が生成される。プリント機能が実行されることにより、画像が記録媒体上に印刷される。ファクシミリ機能が実行されることにより、画像データがファクシミリ送信又はファクシミリ受信される。また、複数の機能を組み合わせた複合機能が実行されてもよい。例えば、スキャン機能と送信機能(転送機能)とを組み合わせたスキャン転送機能が実行されてもよい。このスキャン転送機能が実行されることにより、原稿が読み取られてスキャンデータ(画像データ)が生成され、そのスキャンデータが送信先(例えば端末装置やサーバ等の外部装置)に送信される。もちろん、この組み合わせ機能は一例に過ぎず、別の組み合わせ機能が実行されてもよい。
UI部18はユーザインターフェース部であり、表示部と操作部を含む。表示部は、例えば液晶ディスプレイ等の表示装置である。操作部は、例えばタッチパネルやキーボード等の入力装置である。もちろん、UI部18は、表示部と操作部の両方の機能を兼ね備えたユーザインターフェース(例えば、タッチパネルとしてのディスプレイや、電子的にキーボード等を表示するディスプレイ等)であってもよい。
記憶部20はハードディスクやメモリ等の記憶装置である。記憶部20には、例えば、監視装置12のアドレスを示すアドレス情報、画像形成処理の実行命令を示す実行命令情報(例えば印刷ジョブ情報等)、印刷の対象となる画像データ、スキャン機能を実行することにより生成されたスキャンデータ、各種の制御データ、各種のプログラム、各種のデータ等が記憶される。それらは別々の記憶装置に記憶されていてもよいし、同一の記憶装置に記憶されていてもよい。画像形成装置10は、例えば、監視装置12のアドレス情報を用いて監視装置12に通知情報を送信する。
制御部22は、画像形成装置10の各部の動作を制御する。例えば、制御部22は、通常通知モードにおいては、予め設定された通知タイミングで、各通知内容を示す各通知情報を通信部14に送信させ、優先通知モードにおいては、通知内容の種類毎に設定された優先度に従って、各通知情報を通信部14に送信させる。優先通知モードにて利用される優先度を示す情報は、後述するように、例えば、監視装置12から画像形成装置10に送信される。もちろん、優先度を示す情報は、画像形成装置10に予め記憶されていてもよい。通信部14は、制御部22の制御の下、各通知情報を監視装置12に送信する。なお、制御部22は、制御手段の一例に相当する。
以下、図3を参照して、監視装置12について詳しく説明する。図3には、監視装置12の一例が示されている。
通信部24は通信インターフェースであり、他の装置にデータを送信する機能、及び、他の装置からデータを受信する機能を備えている。通信部24は、例えば、Wi−Fi通信等の無線通信機能や有線通信機能を備えており、インターネットやLAN等のネットワークを介してデータを送受信する機能を備えている。なお、通信部24は、受信手段の一例に相当する。
記憶部26はハードディスクやメモリ等の記憶装置である。記憶部26には、例えば、画像形成装置10に関するデバイス情報(例えば、画像形成装置10を識別するためのデバイス識別情報(例えばIDや名称等)、画像形成装置10のアドレスを示すアドレス情報等)が記憶されている。複数の監視対象装置が監視システムに含まれている場合、各監視対象装置のデバイス情報が記憶部26に記憶されている。監視装置12は、各監視対象装置のデバイス情報を用いて、各監視対象装置に情報を送信する。また、記憶部26には、通知履歴情報28と、通常通知制御情報30と、優先度情報32と、が記憶されている。
通知履歴情報28は、監視対象装置(図1に示す例では画像形成装置10)から監視装置12に送信された各通知情報の通知履歴(送信履歴)を示す情報であり、例えば、各通知情報が監視装置12に送信された時間(例えば日時や時刻)を示す通知時間(例えば通知時刻)を示す情報である。通知履歴情報28は、監視対象装置毎及び通知内容の種類毎の通知履歴を示す情報である。監視対象装置から通知情報が監視装置12に送信される度に、当該監視対象装置についての通知履歴情報28が更新される。
通常通知制御情報30は、通常通知モードにおいて、監視対象装置(図1に示す例では画像形成装置10)が通知情報を監視装置12に送信するときの優先度(優先順位)を示す情報である。通常通知モードにおいては、各通知内容の優先度は同じである。
優先度情報32は、優先通知モードにおいて、監視対象装置(図1に示す例では画像形成装置10)が通知情報を監視装置12に送信するときの優先度(優先順位)を示す情報である。優先度は、通知内容の種類毎に設定されており、また、通知情報を送信する時間帯毎に異なる。優先通知モードが実行される場合、優先度情報32が示す優先度に従って、各通知情報が監視対象装置(図1に示す例では画像形成装置10)から監視装置12に送信される。
制御部34は、監視装置12の各部の動作を制御する。また、制御部34は、通知履歴管理部36と、状態監視部38と、輻輳検知部40と、優先度決定部42と、優先度情報送信部44と、を含む。
通知履歴管理部36は、監視対象装置(図1に示す例では画像形成装置10)から監視装置12に送信された各通知情報の通知履歴(送信履歴)を管理し、その管理内容を示す通知履歴情報28を作成して記憶部26に記憶させる機能を備えている。通知履歴管理部36は、例えば、監視対象装置毎及び通知内容の種類毎に通知履歴を管理する。監視装置12が通知情報を監視対象装置から受信する度に、通知履歴管理部36は、当該監視対象装置についての通知履歴情報28を更新する。
状態監視部38は、監視装置12に関する負荷、具体的には、通信部24の負荷を監視する機能を備えている。通信部24の負荷は、通知情報の送受信に関する負荷の一例に相当する。状態監視部38は、例えば、定期的に、監視装置12のリソースを監視するためのコマンド情報を発行することで、監視装置12の負荷を監視する。状態監視部38は、OS(Operating System)のリソース状態の確認コマンドの実行や、httpリクエストの送信に対するレスポンス結果によって、監視装置12の負荷を監視してもよい。この負荷の程度に応じて、通常通知モード又は優先通知モードのいずれかが実行される。監視装置12に関する負荷(通信部24の負荷)が予め設定された負荷閾値未満の場合、通常通知モードが実行され、監視装置12に関する負荷が負荷閾値以上の場合、優先通知モードが実行される。
輻輳検知部40は、監視対象装置毎(図1に示す例では画像形成装置10毎)に、監視対象装置に関する負荷を検知する機能を備えている。監視対象装置に関する負荷は、通知情報の送受信に関する負荷の一例に相当し、監視対象自体の負荷と、監視対象装置と監視装置12との間の通信経路の負荷と、を含む。つまり、監視対象装置に関する負荷は、監視対象装置の輻輳状態の程度、換言すると、監視対象装置と監視装置12との間での通信の困難度を示している。輻輳検知部40は、例えば、各監視対象装置の通知履歴情報28を記憶部26から取得し、通知履歴情報28が示す通知履歴(例えば、監視対象装置から送信される通知情報の回数、その送信の時間間隔)に基づいて、各監視対象装置に関する負荷(輻輳状態の程度)を検知する。例えば、同一の通知内容を示す通知情報が、連続して予め設定された回数閾値以上、同一の監視対象装置から監視装置12に送信されている場合、その監視対象装置は、輻輳状態の監視対象装置であると判断される。監視対象装置に関する負荷に応じて、つまり、輻輳状態の程度に応じて、通常通知モード又は優先通知モードのいずれかが実行される。監視対象装置毎に監視対象装置に関する負荷が検知されるため、個々の監視対象装置毎に、通常通知モード又は優先通知モードのいずれかが実行される。輻輳状態にない監視対象装置は、通常通知モードで通知情報を監視装置12に送信し、輻輳状態の監視対象装置は、優先通知モードで通知情報を監視装置12に送信する。
優先度決定部42は、通知内容毎の優先度(優先順位)を決定する機能を備えている。例えば、優先度決定部42は、優先通知モードが実行される場合、優先度情報32を参照して、通知内容毎に、現在の時間(例えば現在の日時や時刻)に対応する優先度を決定し、その優先度を示す優先度制御情報を生成する。
優先度情報送信部44は、優先度決定部42によって決定された優先度(優先順位)を示す優先度制御情報を監視対象装置(図1に示す例では画像形成装置10)に送信する機能を備えている。もちろん、優先度情報送信部44は、優先通知モードが実行される場合、優先度情報32そのものを優先度制御情報として監視対象装置に送信してもよい。
以下、本実施形態に係る監視システムについて、更に詳しく説明する。
図4を参照して、通常通知制御情報30の一例としての通常通知制御用テーブルについて詳しく説明する。図4には、その通常通知制御用テーブルの一例が示されている。通常通知制御用テーブルのデータは、監視装置12の記憶部26に記憶されている。通常通知制御用テーブルによって定義されている優先度は、通常通知モードにおいて用いられる。通常通知制御用テーブルにおいては、例えば、通知内容の種類毎(メッセージタイプ毎)、及び、日時毎に、優先度が設定されている。
通知内容の種類(メッセージタイプ)として、例えば、「問合せ通知」、「月次データ通知」、「日次予防保全データ通知」、「障害通知/消耗品情報通知」、「日次稼働情報通知」、「優先度問合せ通知」、等がある。これらの通知内容は、監視対象装置としての画像形成装置10から監視装置12に送信される情報である。
「問合せ通知」は、監視装置12から監視対象装置に対する指示情報を監視対象装置が取得するための通知情報である。指示情報は、例えば、監視対象装置におけるパラメータの変更等を示す情報等である。
「月次データ通知」は、月末等の特定の日に監視対象装置から監視装置12に送信される特定のデータであり、例えば、月次の課金計算のための情報等が「月次データ通知」として監視対象装置から監視装置12に送信される。なお、特定の日が休日であっても、その休日に「月次データ通知」を監視装置12に送信することが重要な場合がある。
「日次予防保全データ通知」は、監視対象装置の部品の劣化等を推定するためのデータである。
「障害通知」と「消耗品情報通知」は、監視対象装置の障害等を把握するための通知情報である。「障害通知」と「消耗品情報通知」が示す情報は、例えば、エンジニアを監視対象装置に派遣するためや、消耗品を配送するため、等に利用される。但し、「障害通知」と「消耗品情報通知」が示す情報は、サービス業務時間外では重要度が相対的に低く、翌稼働日までに監視装置12に送信されればよい。
「日次稼働情報通知」は、例えば、監視対象装置におけるカウンタ情報等、その監視対象装置の稼働状態を示す情報、指定された日に月次データが取得されなかった場合の補間情報として利用される情報、等である。
「優先度問合せ通知」は、優先通知モードにて利用される優先度制御情報を監視対象装置が取得するための通知情報であり、通常通知モードでは使用されない。例えば、監視対象装置が自ら通信負荷が高いと判断した場合等において、「優先度問合せ通知」が機能する。なお、上記の「問合せ通知」が「優先度問合せ通知」を兼ねていてもよい。
日時としては、例えば、「平日の9−18時」、「平日の0−9時、18−24時」、「休日」が設定されている。
通常通知モードにおいては、各通知情報の優先度は「1」に設定されており、各通知情報の優先度は同じである。なお、通常通知モードでは「優先度問合せ通知」は機能しないため、通知が機能しないことを示す「非活性」に設定されている。
「問合せ通知」、「日次予防保全データ通知」及び「日次稼働情報通知」は、通常通知モードにおいて、例えば1日に1回の割合で毎日、監視対象装置から監視装置12に送信される通知情報である。1日の間でこれらの通知情報が送信される時刻は予め決定されている。つまり、通常通知モードにおいては、監視対象装置は、毎日、1日に1回の割合で予め設定された時刻に、「問合せ通知」、「日次予防保全データ通知」及び「日次稼働情報通知」を監視装置12に送信する。
「月次データ通知」は、通常通知モードにおいて、例えば1月に1回の割合で毎月、監視対象装置から監視装置12に送信される通知情報である。1月の間で「月次データ通知」が送信される日時は予め決定されている。その日時は、例えば、月末の予め設定された時刻である。つまり、通常通知モードにおいては、監視対象装置は、毎月、1月に1回の割合で、予め設定された時刻に、「月次データ通知」を監視装置12に送信する。
「障害通知」は、通常通知モードにおいて、例えば障害が発生する度に、監視対象装置から監視装置12に送信される通知情報である。つまり、通常通知モードにおいては、監視対象装置は、障害が発生した場合に、「障害通知」を監視装置12に送信する。
「消耗品情報通知」は、通常通知モードにおいて、例えば消耗品がなくなる度に、又は、消耗品の数や量が予め設定された値以下になった場合に、監視対象装置から監視装置12に送信される通知情報である。つまり、通常通知モードにおいては、監視対象装置は、消耗品がなくなった場合、又は、消耗品の数や量が予め設定された値以下になった場合に、「消耗品情報通知」を監視装置12に送信する。
通常通知制御情報30(通常通知制御用テーブルのデータ)、各通知にて監視装置12に通知すべき内容を示す情報、及び、通知タイミング(通知の割合(頻度)、時刻)を示す情報は、例えば、監視対象装置(図1に示す例では画像形成装置10)に予め記憶されている。複数の監視対象装置が監視システムに含まれている場合、各監視対象装置に、上記の情報が記憶されている。もちろん、上記の情報は、監視装置12から監視対象装置に送信されてもよい。
通常通知モードにおいては、監視対象装置(図1に示す例では画像形成装置10)は、自装置に記憶されている上記の情報を参照して、各通知情報を予め設定された通知タイミングで監視装置12に送信する。
監視対象装置はリトライ機能を備えている。例えば、監視装置12の負荷、監視対象装置の負荷、通信経路Nの負荷等に起因して、監視対象装置から監視装置12への通知情報の送信が失敗する場合がある。この場合、監視対象装置の通信部14は、リトライ処理として、その送信が成功したと判断されるまで、同じ通知情報を繰り返し監視装置12に送信する。リトライ処理は制御部22によって制御されており、制御部22は、通信部14にリトライ処理を実行させる。また、制御部22が、送信が成功したか否かを判断する。例えば、監視対象装置の通信部14は、送信が成功したと制御部22によって判断されるまで、1分間隔で同じ通知情報を繰り返し監視装置12に送信し、送信が失敗した時点から予め設定された時間が経過すると、例えば、30分間隔で同じ通知情報を繰り返し監視装置12に送信する。監視対象装置の通信部14は、送信が成功したと制御部22によって判断されるまで、リトライ処理を例えば24時間、繰り返す。
送信の成功又は失敗は、公知の技術を用いることにより判断される。例えば、監視対象装置から送信された通知情報が監視装置12によって受信された場合、監視装置12は、通知情報を受信したことを示す情報(例えば受信確認情報)を当該監視対象装置に送信する。当該監視対象装置が、受信確認情報を監視装置12から受信した場合、制御部22は、送信が成功したと判断する。当該監視対象装置が、受信確認情報を監視装置12から受信しなかった場合、制御部22は、送信が失敗したと判断してリトライ処理を実行する。監視装置12が通知情報を受信して、受信確認情報を監視対象装置に送信したとしても、監視対象装置の負荷の程度や通信経路の負荷の程度等に起因して、監視対象装置による受信確認情報の受信が失敗する場合がある。この場合、監視対象装置は、送信が失敗したと判断してリトライ処理を実行することになる。つまり、監視装置12が通知情報を受信している場合であっても、監視対象装置は、監視装置12による通知情報の受信を検知できない場合、送信が失敗したと判断してリトライ処理を実行する。この状態が続くことで、同一の通信内容を示す複数の通信情報が繰り返し監視対象装置から監視装置12に送信され、監視装置12によって受信される。その受信履歴(通知履歴)が、通知履歴情報28として記録される。その繰り返しの回数が回数閾値以上になると、輻輳検知部40によって、その監視対象装置の状態が輻輳状態であると判断される。もちろん、別の判断方法によって、送信の成功又は失敗が判断されてもよい。
以下、図5を参照して、優先度情報32の一例としての優先度管理テーブルについて詳しく説明する。図5には、その優先度管理テーブルの一例が示されている。優先度管理テーブルのデータは、監視装置12の記憶部26に記憶されている。優先度管理テーブルによって定義されている優先度は、優先通知モードにおいて用いられる。優先度管理テーブルにおいては、例えば、通知内容の種類毎(メッセージタイプ毎)、及び、日時毎に、優先度が設定されている。各通知内容は、図4に示されている通常通知制御テーブルに定義されている通知内容と同じ内容である。
各通知内容の重要性、緊急性、リアルタイム性等に応じて、各通知内容の優先順位(優先度)が予め決定されている。例えば、平日の9−18時の時間帯においては、「問合せ通知」と「優先度問合せ通知」の優先順位が「1位」であり、「障害通知」と「消耗品情報通知」の優先順位が「2位」であり、「月次データ通知」の優先順位が「3位」であり、「日次稼働情報通知」の優先順位が「4位」であり、「日次予防保全データ通知」の優先順位は「5位」である。
「問合せ通知」は、その通信の内容が最も軽く基本的な通知であって、一般的に重要度が高く、リアルタイム性が要求される通知であるため、その優先順位は1位に設定される。通知情報の送受信に関する負荷が高負荷条件に該当する場合、「問合せ通知」を受けた監視装置12は、優先度管理テーブルに定義されている優先度制御情報を監視対象装置に送信する。「問合せ通知」の優先順位を1位に設定しておくことで、監視対象装置が優先度制御情報を取得する確率が高くなる。なお、通知情報の送受信に関する負荷が高負荷条件に該当する場合において、監視対象装置によって「問合せ通知」が行われる場合、「優先度問合せ通知」は行われず、「問合せ通知」が行われない場合、「優先度問合せ通知」が行われる。
「障害通知」は、監視対象装置の障害の発生を通知するものであり、「消耗品情報通知」は、監視対象装置の消耗品の状態を通知するものであり、これらの通知は、比較的に重要な通知であり、緊急性が高く、リアルタイム性が要求される通知である。通常、障害の除去や消耗品の補充等は、エンジニア等の作業者によって行われる。それ故、エンジニア等の作業者が稼働すると想定される平日の9−18時においては、これらの通知の優先順位は比較的に高めの「2位」に設定されている。
「月次データ通知」、「日次予防保全データ通知」及び「日次稼働情報通知」は、それらの重要度に応じて優先順位が決定されている。「日次予防保全データ通知」は、他の通知内容と比べて比較的に重要度が低いと想定されるため、その優先順位は「5位」に設定されている。
また、平日の0−9時及び18−24時の時間帯においては、「問合せ通知」と「優先度問合せ通知」の優先順位が「1位」であり、「月次データ通知」の優先順位が「2位」であり、「障害通知」と「消耗品情報通知」の優先順位が「3位」であり、「日次稼働情報通知」の優先順位が「4位」であり、「日次予防保全データ通知」の優先順位が「5位」である。平日の0−9時や18−24時の時間帯においては、平日の9−18時の時間帯と比べて、エンジニア等の作業者は稼働していない可能性が高いため、平日の9−18時の時間帯と比べて、通知の緊急性が低くなり、また、リアルタイム性が低くなる。それ故、「障害通知」と「消耗品情報通知」の優先順位は、平日の9−18時の時間帯における優先順位よりも低く、「3位」となっている。
また、休日においては、「問合せ通知」と「優先度問合せ通知」の優先順位が「1位」であり、「月次データ通知」の優先順位が「2位」であり、「日次稼働情報通知」の優先順位が「3位」であり、「障害通知」と「消耗品情報通知」の優先順位が「4位」であり、「日次予防保全データ通知」の優先順位が「5位」である。休日においては、エンジニア等の作業者は稼働していないと想定されるため、平日と比べて、通知の緊急性が低くなり、また、リアルタイム性が低くなる。それ故、「障害通知」と「消耗品情報通知」の優先順位は、平日における優先順位よりも低く、「4位」となっている。
以上のように、通知内容の重要性、緊急性及びリアルタイム性に応じて優先順位が決定されている。また、同じ通知内容の種類であっても、監視装置12に送信される日時に応じて、通知の重要性、緊急性及びリアルタイム性が変わる。それ故、日時に応じて優先順位が異なっている。
優先通知モードが実行される場合、監視装置12は、上記の優先順位を示す優先度制御情報を監視対象装置(図1に示す例では画像形成装置10)に送信する。監視装置12は、優先度情報32そのもの(優先度管理テーブルのデータそのもの)を優先度制御情報として監視対象装置に送信してもよいし、優先通知モードが実行される現在の時刻に対応する時間帯における優先順位を示す優先度制御情報を監視対象装置に送信してもよい。監視対象装置は、監視装置12から送信された優先度制御情報が示す優先順位に従って、各通知情報を監視装置12に送信する。例えば、監視対象装置は、通知情報の送信に対する戻り値として優先度制御情報を監視装置12から受信した場合、その優先度制御情報が示す優先順位に従って、各通知情報を監視装置12に送信する。別の例として、監視対象装置は、同じ通信情報を予め設定された回数以上、連続して繰り返し送信した場合、つまり、同じ通信情報のリトライ回数が予め設定された回数以上になった場合、負荷が高負荷であると判定し、優先通知モードを実行してもよい。例えば、優先度情報32(優先度管理テーブルのデータ)が監視対象装置に予め記憶されており、監視対象装置は、優先通知モードにおいては、自身に記憶されている優先度情報32が示す優先順位に従って、各通知情報を監視装置12に送信する。もちろん、監視対象装置が高負荷状態を検知した場合、「優先度問合せ通知」を監視装置12に送信し、その返り値として監視装置12から送信された優先度制御情報を受信してもよい。
優先通知モードにおいては、監視対象装置は、優先順位が上位の通知情報を優先して監視装置12に送信する。監視対象装置が、上位の通知情報の送信が成功したと判断した場合、次の順位の通知情報の送信を開始する。監視対象装置が、上位の通知情報の送信が失敗したと判断した場合、その上位の通知情報を対象としてリトライ処理を実行し、その送信が成功したと判断した場合に、次の順位の通知情報の送信を開始する。これにより、優先順位が上位の通知情報が、優先順位が下位の通知情報よりも、確実に先に監視装置12によって受信される。
なお、図5に示されている優先順位は一例に過ぎず、監視対象装置の種類や数、通知内容の種類や数等に応じて、優先順位が変えられてもよい。優先順位は、例えば、管理者等によって変更されてもよい。
以下、図6を参照して、監視対象装置の輻輳状態を判断するための情報について詳しく説明する。図6には、その情報の一例としての輻輳判断管理テーブルの一例が示されている。輻輳判断管理テーブルは、監視装置12の記憶部26に記憶されている。
輻輳判断管理テーブルにおいては、例えば、通知内容の種類を示す情報と、通知頻度を示す情報と、通知時間間隔を示す情報と、繰り返し回数閾値と、が互いに対応付けられている。
各通知内容は、図4に示されている通常通知制御テーブルに定義されている通知内容と同じ内容である。通知頻度は、通知情報が監視対象装置から監視装置12に送信される頻度である。上述したように、「問合せ通知」、「日次予防保全データ通知」及び「日次稼働情報通知」は、1日に1回の割合で毎日、監視対象装置から監視装置12に送信される通知である。「月次データ通知」は、1月に1回の割合で毎月、監視対象装置から監視装置12に送信される通知である。「障害通知」と「消耗品情報通知」は、発生の都度、監視対象装置から監視装置12に送信される通知である。
通知時間間隔は、リトライ処理実行時において、監視対象装置から監視装置12へ通知情報が繰り返し送信される時間の間隔である。各通知情報の通知時間間隔は、例えば30分である。つまり、リトライ処理実行時においては、各通知情報は、監視対象装置から監視装置12への送信が成功するまで、30分の時間間隔で、繰り返し監視対象装置から監視装置12に送信される。
繰り返し回数閾値は、監視対象装置の状態が輻輳状態であるか否かを判断するための閾値である。例えば、同一の通知内容を示す通知情報が、5回以上、同一の監視対象装置から監視装置12に送信された場合、その監視対象装置は、輻輳状態の監視対象装置であると判断される。上述したように、通信情報の送信が失敗した場合、監視対象装置は、リトライ処理を実行することで、送信が成功したと判断されるまで、同一の通知情報を繰り返し監視装置12に送信する。監視装置12が、監視対象装置から送信された通知情報を受信したとしても、監視対象装置の負荷や通信経路の負荷に起因して、その受信に応じて監視装置12から送信された受信確認情報が、監視対象装置によって受信されない場合がある。この場合、監視対象装置は、通知情報の送信成功を検知できないため、同一の通知情報を繰り返し監視装置12に送信することになる。この状態が続くことで、同一の通知内容を示す通知情報が、閾値回数(例えば5回以上)、同一の監視対象装置から監視装置12に送信されて監視装置12によって受信されることになる。その受信履歴は、通知履歴管理部36によって通知履歴情報28として記録される。
輻輳検知部40は、通知履歴情報28と輻輳判断管理テーブルを参照することで、監視対象装置の状態が輻輳状態に該当するか否かを判断する。もちろん、監視対象装置自体が、同一の通信情報の繰り返し送信回数をカウントし、自身が輻輳状態にあるか否かを判断してもよい。
監視対象装置の状態が輻輳状態に該当する場合、優先通知モードが実行される。複数の監視対象装置が監視システムに含まれている場合、個々の監視対象装置毎に輻輳状態の有無が判断される。監視対象装置の状態が輻輳状態に該当する場合、監視対象装置の負荷が増大していることや、監視対象装置と監視装置12との間の通信経路の負荷が増大していること等が想定される。
なお、図6に示されている数値(通知頻度、通知時間間隔、繰り返し回数閾値)は一例に過ぎず、別の値が用いられてもよい。もちろん、これらの数値は、管理者等によって変更されてもよい。
以下、図7を参照して、監視装置12の動作の概略について説明する。図7には、その動作の概略を示すフローチャートが示されている。
前提として、監視対象装置(図1に示す例では画像形成装置10)は、通知内容毎に設定された通知タイミングで(例えば図6に示されている通知頻度に従って)、各通知内容を示す各通知情報を監視装置12に送信する。監視対象装置は、通知情報の送信が失敗したと判断された場合、リトライ処理を実行することで、例えば図6に示されている通知時間間隔で、同一の通知情報を繰り返し監視装置12に送信する。監視装置12が通知情報を受信する度に、通知履歴管理部36は、その受信履歴を通知履歴情報28として記録する。通知履歴管理部36は、例えば、個々の監視対象装置毎に、受信した通知情報が示す通知内容の種類と受信した日時とを対応付けて通知履歴情報28として記録する。例えば、各監視対象装置の通知履歴情報28には、各監視対象装置のデバイス識別情報が対応付けられて、各監視対象装置の通知履歴情報28が管理される。
上記の前提の下、まず、監視装置12の状態監視部38は、監視装置12の負荷として、例えば、通信部24の負荷を確認する(S01)。
通信部24の負荷が高負荷条件に該当する場合、つまり、通信部24の負荷が、予め設定された負荷閾値以上となる場合(S02,Yes)、優先通知モードが実行される(S03)。この場合、監視対象装置(図1に示す例では画像形成装置10)は、優先通知モードで通知情報を監視装置12に送信する。複数の監視対象装置が監視システムに含まれている場合、各監視対象装置は、優先通知モードで通知情報を監視装置12に送信する。
通信部24の負荷が高負荷条件に該当しない場合、つまり、通信部24の負荷が、負荷閾値未満となる場合(S02,No)、輻輳検知部40は、監視対象装置としての画像形成装置10の輻輳状態を確認する(S04)。複数の監視対象装置が監視システムに含まれている場合、輻輳検知部40は、各監視対象装置の輻輳状態を確認する。
輻輳状態の監視対象装置が輻輳検知部40によって検知された場合(S05,Yes)、輻輳状態の監視対象装置は、優先通知モードで通知情報を監視装置12に送信する。輻輳状態ではない監視対象装置は、通常通知モードで通知情報を監視装置12に送信する。
輻輳状態の監視対象装置が検知されなかった場合(S05,No)、処理はステップS01に戻る。この場合、すべての監視対象装置が、通常通知モードで通知情報を監視装置12に送信する。
なお、図7に示す例では、監視装置12は、監視装置12自身の負荷を確認し、その後、監視対象装置の輻輳状態を確認しているが、その順番は逆であってもよい。つまり、監視装置12は、監視対象装置の輻輳状態を確認し、その後、監視装置12自身の負荷を確認してもよい。もちろん、監視装置12は、監視装置12自身の負荷を確認しつつ、監視対象装置の輻輳状態を確認してもよい。
以下、図8を参照して、図7に示されているステップS01からステップS03までの処理について詳しく説明する。図8には、その処理に関する監視装置12の動作を示すフローチャートが示されている。
まず、監視装置12の状態監視部38は、通信部24の負荷を監視してその負荷を示す負荷情報を取得する(S10)。
通信部24の負荷が高負荷条件に該当する場合、つまり、通信部24の負荷が、負荷閾値以上となる場合(S11,Yes)、処理はステップS12に移行する。一方、通信部24の負荷が高負荷条件に該当しない場合、つまり、通信部24の負荷が、負荷閾値未満となる場合(S11,No)、処理は、図7に示されているステップS04に移行する。
以下、ステップS12以降の処理について説明する。優先度決定部42は、現在の時刻を示す情報を取得し(S12)、優先度情報32の一例としての優先度管理テーブルのデータを取得する(S13)。
次に、優先度決定部42は、例えば図5に示されている優先度管理テーブルにおいて、現在の時刻に対応する時間帯(稼働時間帯)を確認し(S14)、その時間帯に対応する各通知内容の優先順位を示す優先度制御情報を生成する(S15)。例えば、現在の時刻が平日の10時である場合、優先度決定部42は、平日の9−18時の時間帯に対応する各通知内容の優先順位を示す優先度制御情報を生成する(図5参照)。
次に、優先度情報送信部44は、優先度決定部42によって生成された優先度制御情報を監視対象装置(画像形成装置10)に送信する(S16)。複数の監視対象装置が監視システムに含まれている場合、優先度情報送信部44は、各監視対象装置に優先度制御情報を送信する。もちろん、優先度情報送信部44は、優先度情報32そのものを優先度制御情報として各監視対象装置に送信してもよい。例えば、優先度情報送信部44は、各監視対象装置から送信された通知情報(例えば、「問合せ通知」やその他の通知)に対する返信として、優先度制御情報を各監視対象装置に送信する。
各監視対象装置は、優先度制御情報を受信すると、優先通知モードで各通知情報を監視装置12に送信する。つまり、各監視対象装置は、優先度制御情報が示す優先順位に従って、各通知情報を監視装置12に送信する。なお、優先度情報32そのものが監視装置12から各監視対象装置に送信された場合、各監視対象装置は、優先度情報32を参照して、現在の時刻に対応する各通知内容の優先順位を識別し、その優先順位に従って、各通知情報を監視装置12に送信する。
次に、状態監視部38は、通信部24の負荷を監視してその負荷を示す負荷情報を取得する(S17)。
通信部24の負荷が高負荷条件に該当する場合、つまり、通信部24の負荷が、負荷閾値以上となる場合(S18,Yes)、処理はステップS17に戻る。この場合、各監視対象装置は、優先通知モードを続行し、先に送られてきた優先度制御情報が示す優先順位に従って、各通知情報を監視装置12に送信する。
一方、通信部24の負荷が高負荷条件に該当しない場合、つまり、通信部24の負荷が、負荷閾値未満となる場合(S18,No)、優先度情報送信部44は、優先通知モードの解除を示す解除情報を各監視対象装置に送信する(S19)。例えば、優先度情報送信部44は、各監視対象装置から送信された通知情報(例えば、「問合せ通知」やその他の通知)に対する返信として、解除情報を各監視対象装置に送信する。
解除情報を受信した各監視対象装置は、通常通知モードで各通知情報を監視装置12に送信する。つまり、各監視対象装置は、各通知情報に優先順位を付けずに、各通知情報を監視装置12に送信する。以降、処理は、図7に示されているステップS01に移行する。
なお、上記の方法以外の方法によって、優先通知モードが解除されてもよい。
以上のように、監視装置12の負荷、具体的には、通信部24の負荷が高負荷条件に該当する場合、優先通知モードが実行される。これにより、緊急性の高い通知情報や、リアルタイム性が要求されている通知情報や、重要性の高い通知情報が、優先的に監視対象装置から監視装置12に送信されて監視装置12によって受信される。各通知情報に優先順位を付けずに、各通知情報を同時に、ランダムに又は任意の通知タイミングで監視対象装置から監視装置12に送信する場合、各通知情報の通知タイミングによっては、監視装置12への各通知情報の送信が集中することがある。例えば、複数の監視対象装置が監視システムに含まれている場合、その送信の集中が増大することがある。この場合、緊急性の高い通知情報や、リアルタイム性が要求されている通知情報や、重要性の高い通知情報が、緊急性の低い通知情報や、リアルタイム性が要求されていない通知情報や、重要性の低い通知情報よりも、遅れて監視装置12によって受信されたり、結果として、監視装置12によって受信されなかったりすることがある。これに対して、本実施形態によると、緊急性の高い通知情報や、リアルタイム性が要求されている通知情報や、重要性の高い通知情報が、緊急性の低い通知情報や、リアルタイム性が要求されていない通知情報や、重要性の低い通知情報よりも優先的に監視装置12によって受信される。それ故、各通知情報に優先順位を付けずに、各通知情報を同時に、ランダムに又は任意のタイミングで監視対象装置から監視装置12に送信する場合と比べて、緊急性の高い通知情報や、リアルタイム性が要求されている通知情報や、重要性の高い通知情報が、より確実に監視装置12によって受信されるようになり、監視装置12によるこれらの通知情報の受信成功率が向上する。
また、日時に応じて優先順位を変えることにより、日時という特性によって通知情報の緊急性やリアルタイム性や重要性が変わる場合であっても、その変化に対応して、緊急性の高い通知情報や、リアルタイム性が要求されている通知情報や、重要性の高い通知情報が、優先的に監視装置12によって受信される。
以下、図9を参照して、図7に示されているステップS04からステップS06までの処理について詳しく説明する。図9には、その処理に関する監視装置12の動作を示すフローチャートが示されている。以下に示す輻輳検知処理は、個々の監視対象装置毎に実行される。
まず、輻輳検知部40は、通知履歴情報28を参照して、監視対象装置から送信された最新の通知情報の取得日時(監視装置12がその通知情報を受信した日時)を示す情報を取得する(S30)。
次に、輻輳検知部40は、その最新の通知情報が示す通知内容の種類(メッセージタイプ)を確認する(S31)。
次に、輻輳検知部40は、通知履歴情報28を参照して、その最新の通知情報が示す通知内容と同じ種類の通知内容を示す通知情報の取得日時を示す情報であって、前回の通知情報(その最新の通知情報よりも前に監視装置12によって受信された通知情報)の取得日時(監視装置12が前回の通知情報を受信した日時)を示す情報を取得する(S32)。
また、輻輳検知部40は、輻輳判断用の閾値を示す情報(例えば図6に示されている輻輳判断管理テーブルのデータ)を取得する(S33)。
次に、輻輳検知部40は、上記の前回の通知情報の数(同一の通知情報が繰り返し同一の監視対象装置から送信されてきた回数)をカウントし、その繰り返しの回数と繰り返し回数閾値(例えば図6に示されている閾値)とを比較する(S34)。
繰り返し回数が繰り返し回数閾値以上の場合(S34,Yes)、輻輳検知部40は、監視対象装置の状態が輻輳状態であると判断する。この場合、処理はステップS35に移行する。監視対象装置の状態が輻輳状態と判断された場合、監視対象装置の負荷が増大している場合や、監視対象装置と監視装置12との間の通信経路の負荷が増大している場合等が想定され、そのため、監視対象装置は、通知情報の送信が失敗したと判断して、同一の通知情報を繰り返し監視装置12に送信していると想定される。
一方、繰り返し回数が繰り返し回数閾値未満の場合(S34,No)、監視対象装置の状態は輻輳状態ではないと判断され、その監視対象装置に対する輻輳検知処理は終了する。輻輳検知部40は、輻輳検知処理が実行されていない他の監視対象装置を対象として、ステップS30以降の処理を実行する。すべての監視対象装置に対する輻輳検知処理が完了した場合、処理は、図7に示されているステップS01に移行する。
以下、ステップS35以降の処理について説明する。優先度決定部42は、現在の時刻を示す情報を取得し(S35)、優先度情報32の一例としての優先度管理テーブルのデータを取得する(S36)。
次に、優先度決定部42は、例えば図5に示されている優先度管理テーブルにおいて、現在の時刻に対応する時間帯(稼働時間帯)を確認し(S37)、その時間帯に対応する各通知内容の優先順位を示す優先度制御情報を生成する(S38)。例えば、現在の時刻が平日の10時である場合、優先度決定部42は、平日の9−18時の時間帯に対応する各通知内容の優先順位を示す優先度制御情報を生成する(図5参照)。
次に、優先度情報送信部44は、優先度決定部42によって決定された優先度制御情報を、輻輳状態の監視対象装置に送信する(S39)。もちろん、優先度情報送信部44は、優先度情報32そのものを優先度制御情報として、輻輳情報の監視対象装置に送信してもよい。例えば、優先度情報送信部44は、輻輳状態の監視対象装置から送信された通知情報(例えば、「問合せ通知」やその他の通知)に対する返信として、優先度制御情報を輻輳状態の監視対象装置に送信する。
輻輳状態の監視対象装置は、優先度制御情報を受信すると、優先通知モードで各通知情報を監視装置12に送信する。つまり、輻輳状態の監視対象装置は、優先度制御情報が示す優先順位に従って、各通知情報を監視装置12に送信する。なお、優先度情報32そのものが監視装置12から監視対象装置に送信された場合、監視対象装置は、優先度情報32を参照して、現在の時刻に対応する各通知内容の優先順位を識別し、その優先順位に従って、各通知情報を監視装置12に送信する。
次に、輻輳検知部40は、上記のステップS34と同様に、同一の通信情報の繰り返し回数と繰り返し回数閾値とを比較する(S40)。
繰り返し回数が繰り返し回数閾値以上の場合(S40,Yes)、輻輳検知部40は、対象となっている監視対象装置の状態が輻輳状態であると判断する。この場合、ステップS40の処理が繰り返し実行される。輻輳状態の監視対象装置は、優先通知モードを続行し、先に送られてきた優先度制御情報が示す優先順位に従って、各通知情報を監視装置12に送信する。
一方、繰り返し回数が繰り返し回数閾値未満の場合(S40,No)、優先度情報送信部44は、優先通知モードの解除を示す解除情報を、元輻輳状態の監視対象装置に送信する(S41)。例えば、優先度情報送信部44は、その監視対象装置から送信された通知情報(例えば、「問合せ通知」やその他の通知)に対する返信として、解除情報をその監視対象装置に送信する。
解除情報を受信した監視対象装置は、通常通知モードで各通知情報を監視装置12に送信する。つまり、解除情報を受信した監視対象装置は、各通知情報に優先順位を付けずに、各通知情報を監視装置12に送信する。
輻輳検知部40は、輻輳検知処理が実行されていない監視対象装置を対象として、ステップS30以降の処理を実行する。すべての監視対象装置に対する輻輳検知処理が完了した場合、処理は、図7に示されているステップS01に移行する。
上記の輻輳検知処理は個々の監視対象装置毎に実行され、状態が輻輳状態であると判断された監視対象装置は、優先通知モードで各通知情報を監視装置12に送信し、状態が輻輳状態ではないと判断された監視対象装置は、通常通知モードで各通知情報を監視装置12に送信する。
なお、監視対象装置自身が、上記の繰り返し回数をカウントし、繰り返し回数が繰り返し回数以上となった場合、「優先度問合せ通知」を監視装置12に送信し、その返信として、優先度制御情報を監視装置12から受信してもよい。別の例として、優先度情報32が監視対象装置に記憶されていてもよい。この場合、繰り返し回数が繰り返し回数以上になると、監視対象装置は、自身に記憶されている優先度情報32を参照して、優先通知モードを実行する。
以上のように、監視対象装置の状態が輻輳状態に該当する場合、優先通知モードが実行される。これにより、監視装置12の負荷が高負荷条件に該当する場合と同様に、緊急性の高い通知情報や、リアルタイム性が要求されている通知情報や、重要性の高い通知情報が、優先的に監視対象装置から監視装置12に送信されて監視装置12によって受信される。それ故、これらの通知情報が、より確実に監視装置12によって受信されるようになり、監視装置12によるこれらの通知情報の受信成功率が向上する。また、個々の監視対象装置毎に輻輳状態を検知することで、個々の監視対象装置毎に個別的に優先通知モード又は通常通知モードが実行される。これにより、状態が輻輳状態ではない監視対象装置は、通常通知モードを実行することになるので、不必要に優先通知モードが実行されることによる、通知情報の送信遅れ等が防止される。
以下、図10を参照して、監視対象装置による動作について詳しく説明する。図10には、監視対象装置の動作を示すフローチャートが示されている。
監視装置12から優先度制御情報が送信されると、監視対象装置(例えば画像形成装置10)は、その優先度制御情報を受信する(S50)。
監視対象装置は、優先度制御情報を受信すると、優先通知モードを実行する(S51)。つまり、監視対象装置は、優先度制御情報が示す優先順位に従って、各通知情報を監視装置12に送信する。優先通知モードの実行例について具体例を挙げて説明する。
まず、監視対象装置は、優先順位が1位の通知情報(例えば、「問合せ通知」や「優先度問合せ通知」)を監視装置12に送信する。その送信が成功した場合、つまり、その送信に対する監視装置12からの戻り値が正常である場合、監視対象装置は、優先順位が2位の通知情報(例えば、「障害通知」や「消耗品情報通知」)を監視装置12に送信する。例えば、「問合せ通知」や「優先度問合せ通知」が、設定された時間に送信される通知情報である場合において、障害や消耗品欠如等の不定期の事象が発生した場合、「障害通知」や「消耗品情報通知」が監視装置12に送信される。「問合せ通知」や「優先度問合せ通知」の状態が、定期的にリトライを行うリトライ状態に該当する場合、その状態の間に障害等の不定期な事象が発生しても、優先順位が1位の通知情報(「問合せ通知」や「優先度問合せ通知」)の送信が成功するまで、優先順位が2位の通知情報(「障害通知」や「消耗品情報通知」)は監視装置12に送信されない。
監視装置12から解除情報が送信され、監視対象装置が解除情報を受信した場合(S52,Yes)、監視対象装置は、優先通知モードを解除して、通常通知モードを実行する(S53)。監視対象装置が解除情報を受信しない場合(S52,No)、処理はステップS51に移行し、優先通知モードが引き続き実行される。
上述した実施形態では、監視装置12が、通知情報の送受信に関する負荷を判断して、優先度制御情報を監視対象装置に送信しているが、これとは別の例として、通知情報を受信する監視装置12とは別に、負荷を判断して優先度制御情報を監視対象装置に送信する優先度通知装置(例えばサーバ)が設けられていてもよい。この場合、優先度通知装置は、上述した、通知履歴情報28、通常通知制御情報30及び優先度情報32を記憶しており、また、通信機能と制御部34(通知履歴管理部36、状態監視部38、輻輳検知部40、優先度決定部42及び優先度情報送信部44)を備えている。優先度通知装置は、通知情報の送受信に関する負荷を監視し、その負荷に応じて、通常通知モード又は優先通知モードを実行するための処理を行う。具体的には、優先度通知装置は、優先通知モードにおいて、優先度制御情報を監視対象装置に送信する。監視対象装置は、優先度通知装置から送信された優先度制御情報が示す優先順位に従って、各通知情報を監視装置12に送信する。
上述した実施形態では、監視装置12の負荷、又は、監視対象装置の輻輳状態(通信経路の負荷を含む)に応じて、通常通知モード又は優先通知モードのいずれかが実行される。別の例として、監視装置12に対するメンテナンスの実行の有無に応じて、通常通知モード又は優先通知モードのいずれかが実行されてもよい。例えば、監視装置12に対してメンテナンスが実行されている場合、優先通知モードが実行され、監視装置12に対してメンテナンスが実行されていない場合、通常通知モードが実行される。監視装置12に対してメンテナンスが実行されている場合、例えば、監視装置12による通知情報の受信機能が停止しており、監視装置12によって通知情報が受信されない。この場合、優先通知モードが実行され、優先順位に従って通知情報が監視装置12に送信される。
なお、監視装置12に対してメンテナンスが実行されている場合であっても、制御部34の機能は停止しておらず、優先通知モードを実行するために、優先度情報の送信等の処理は実行される。
もちろん、メンテナンスが実行されている場合、監視装置12の制御部34の機能も停止してもよい。これに対処するために、通知情報を受信する監視装置12とは別に、監視装置12に対するメンテナンスの実行の有無を判断して優先度情報を監視対象装置に送信する優先度通知装置(例えばサーバ)が設けられていてもよい。この場合、優先度通知装置は、上述した、通知履歴情報28、通常通知制御情報30及び優先度情報32を記憶しており、また、通信機能と制御部34(通知履歴管理部36、状態監視部38、輻輳検知部40、優先度決定部42及び優先度情報送信部44)を備えている。優先度通知装置は、監視装置12に対するメンテナンスの実行の有無を監視し、その実行の有無に応じて、通常通知モード又は優先通知モードを実行するための処理を行う。具体的には、優先度通知装置は、監視装置12がメンテナンス中の場合、優先通知モードを実行するために、優先度制御情報を監視対象装置に送信する。監視対象装置は、優先度通知装置から送信された優先制御情報が示す優先順位に従って、各通知情報を監視装置12に送信する。これにより、監視装置12自体によって優先度制御情報を監視対象装置に送信することができない場合であっても、優先度制御情報が優先度通知装置から監視対象装置に送信され、優先通知モードが実行される。
以下、監視装置12に対してメンテナンスが実行される場合の処理について詳しく説明する。なお、以下の説明では、監視装置12に対してメンテナンスが実行されている場合であっても、制御部34の機能は停止しておらず、優先度情報の送信等の処理が実行されるものとする。もちろん、上記の優先度通知装置が用いられてもよい。
図11には、メンテナンス管理テーブルの一例が示されている。メンテナンス管理テーブルのデータは、監視装置12の記憶部26に予め記憶されている。なお、上記の優先度通知装置が用いられる場合、メンテナンス管理テーブルのデータは、その優先度通知装置に予め記憶されている。メンテナンス管理テーブルは、監視装置12に対するメンテナンスの開始時間(日時、時刻)と、そのメンテナンスの終了時間(日時、時刻)と、を定義するデータである。開始時間と終了時間は例えば予定時間である。メンテナンス自体はエンジニア等の作業者によって行われ、メンテナンス作業の進捗状況によっては、終了時間が変更される場合がある。
図12には、メンテナンス実行時における優先度管理テーブルの一例が示されている。メンテナンス実行時においては、監視装置12による通知情報の受信機能が停止しているため、「問合せ通知」と「優先度問合せ通知」以外の通知情報は「不活性」に設定されている。つまり、優先通知モードにおいては、「問合せ通知」と「優先度問合せ通知」以外の通知情報は、監視対象装置から監視装置12に送信されない。一方、「問合せ通知」と「優先度問合せ通知」の優先順位は「1位」に設定されており、優先通知モードにおいても、監視対象装置は、それらの通知情報を監視装置12に送信する。これは、監視装置12のメンテナンスが終了したか否かを判断するためである。つまり、監視対象装置は、監視装置12への「問合せ通知」の送信に対する監視装置12からの返信の有無に応じて、監視装置12に対するメンテナンスが実行中か否かを判断する。監視対象装置は、監視装置12への「問合せ通知」に対する返信が監視装置12から監視対象装置に返ってきた場合、監視装置12に対するメンテナンスは実行されていないと判断し、その返信が監視装置12から監視対象装置に返ってこない場合、監視装置12に対するメンテナンスは実行されていると判断する。
以下、図13を参照して、メンテナンス実行の有無に応じた監視装置12の動作について説明する。図13には、その動作を示すフローチャートが示されている。
監視装置12の制御部34は、メンテナンス管理テーブルを参照して、メンテナンスの開始時間と終了時間とを示すメンテナンス情報を取得し(S60)、現在の時刻を示す情報を取得する(S61)。
制御部34は、メンテナンスの開始時間と終了時間とから得られるメンテナンスが実行される時間帯と、現在の時刻と、を比較する(S62)。
現在の時刻がメンテナンスの時間帯に含まれない場合(S62,No)、処理は終了する。
現在の時刻がメンテナンスの時間帯に含まれる場合(S62,Yes)、処理はステップS63に移行する。
以下、ステップS63以降の処理について説明する。優先度決定部42は、例えば図12に示されている優先度管理テーブルを参照して、各通知内容の優先順位を示す優先度制御情報を生成する(S63)。
次に、優先度情報送信部44は、優先度決定部42によって生成された優先度制御情報を監視対象装置(画像形成装置10)に送信する(S64)。複数の監視対象装置が監視システムに含まれている場合、優先度情報送信部44は、各監視対象装置に優先度制御情報を送信する。
各監視対象装置は、優先度制御情報を受信すると、優先通知モードで各通知情報を監視装置12に送信する。図12に示すように、「問合せ通知」と「優先度問合せ通知」以外の通知は不活性に設定されているため、各監視対象装置は、例えば「問合せ通知」のみを監視装置12に送信する。監視装置12がメンテナンス中の場合、「問合せ通知」は監視装置12によって受信されないため、各監視対象装置は、「問合せ通知」を繰り返し送信し続けることになる。
次に、制御部34は、現在の時刻を示す情報を取得し(S65)、メンテナンスの時間帯と現在の時刻とを比較する(S66)。
現在の時刻がメンテナンスの時間帯に含まれる場合(S66,Yes)、処理はステップS65に戻る。この場合、各監視対象装置は、優先通知モードを実行する。
現在の時刻がメンテナンスの時間帯に含まれない場合(S62,No)、優先度情報送信部44は、優先通知モードの解除を示す解除情報を各監視対象装置に送信する(S67)。例えば、優先度情報送信部44は、各監視対象装置から送信された通知情報(例えば、「問合せ通知」)に対する返信として、解除情報を各監視対象装置に送信する。
解除情報を受信した各監視対象装置は、通常通知モードで各通知情報を監視装置12に送信する。つまり、各監視対象装置は、各通知情報に優先順位を付けずに、各通知情報を監視装置12に送信する。
なお、監視対象装置が、監視装置12への「問合せ通知」の送信に対する監視装置12からの返信の有無に応じて、監視装置12に対するメンテナンスが実行中か否かを判断し、その判断結果に応じて、通常通知モード又は優先通知モードのいずれかを実行してもよい。
以上のように、監視装置12がメンテナンス中の場合、優先通知モードが実行される。これにより、「問合せ通知」以外の通知情報が監視対象装置から監視装置12に送信されないため、メンテナンスが終了したときに、監視装置12への通知情報の集中が防止される。
(変形例1)
以下、変形例1について説明する。変形例1では、優先通知モードにおいて、監視対象装置は、通知内容の種類毎に異なる送信処理によって各通知情報を監視装置12に送信する。以下、変形例1について詳しく説明する。
図14には、送信処理管理テーブルの一例が示されている。この送信処理管理テーブルは、各通信内容用の送信処理を定義するテーブルであり、このテーブルのデータは、監視装置12の記憶部26に予め記憶されている。もちろん、このテーブルのデータは、監視対象装置に記憶されていてもよい。
送信処理管理テーブルにおいては、優先度の高い通知内容ほど、リトライ処理時の繰り返し送信回数の頻度が高くなる送信処理が対応付けられている。優先度の高い通知内容は、上述したように、例えば、緊急性の高い通知内容、リアルタイム性が要求されている通知内容、重要性の高い通知内容、等である。
例えば、「問合せ通知」には、送信処理(3)が対応付けられている。送信処理(3)は、リトライ処理時に、そのリトライ間隔を30分から1時間に変更する処理である。つまり、優先通知モードにおいては、監視対象装置は、1時間に1回の割合で「問合せ通知」を監視装置12に送信する。「問合せ通知」は、上述したように、リアルタイム性が要求され、重要性の高い通知である。それ故、「問合せ通知」には、他の通知内容よりも、リトライ処理時における繰り返し送信回数の頻度が高くなる送信処理(3)が対応付けられている。
「月次データ通知」には、送信処理(2−2)が対応付けられている。送信処理(2−2)は、当日内(例えば23時)にリトライ処理を再開する処理である。つまり、優先通知モードにおいては、監視対象装置は、リトライ処理が行われた後に、そのリトライ処理と同じ日に(例えば23時に)、リトライ処理を再度行うことで、「月次データ通知」を監視装置12に送信する。「月次データ通知」は、「問合せ通知」よりも、緊急性や重要性が低く、また、リアルタイム性の要求度も低いため、「月次データ通知」には、「問合せ通知」よりも繰り返し送信回数の頻度が低くなる送信処理(2−2)が対応付けられている。
「日次予防保全データ通知」には、送信処理(1)が対応付けられている。送信処理(1)は、リトライ処理を停止する処理である。つまり、優先通知モードにおいては、監視対象装置は、「日次予防保全データ通知」のリトライ処理を実行しない。「日次予防保全データ通知」は、緊急性や重要性が比較的低く、また、リアルタイム性も要求されていないため、「日次予防保全データ通知」には、リトライ処理が実行されない送信処理(1)が対応付けられている。
「障害通知」と「消耗品情報通知」には、送信処理(2−1)と送信処理(3)が対応付けられている。送信処理(2−1)は、指定された時刻にリトライ処理を再開する処理である。例えば、監視装置12にて障害が発生している時間が、非稼働日(エンジニア等の作業者が稼働していない日)、又は、非稼働時間(エンジニア等の作業者が稼働していない時間帯)に含まれる場合、優先通知モードにおいて送信処理(2−1)が実行される。一方、障害が発生している時間が、稼働日(エンジニア等の作業者が稼働している日)であり、かつ、稼働時間(エンジニア等の作業者が稼働している時間帯)に含まれる場合、優先通知モードにおいて送信処理(3)が実行される。「障害通知」や「消耗品情報通知」は、リアルタイム性が要求され、重要性や緊急性の高い通知である。一方で、これらの通知内容は、時間帯によっては作業者が対応できない事象を通知するものであるため、時間帯によっては、重要性や緊急性が低くなる。それ故、「障害通知」と「消耗品情報通知」には、作業者が稼働していると想定される時間帯においては、繰り返し送信回数の頻度が高くなる送信処理(3)が対応付けられており、作業者が稼働していないと想定される時間帯においては、繰り返し送信回数の頻度が低くなる送信処理(2−1)が対応付けられている。
「日次稼働情報通知」には、送信処理(1)が対応付けられている。つまり、優先通知モードにおいては、監視対象装置は、「日次稼働情報通知」のリトライ処理を実行しない。「日次稼働情報通知」は、緊急性や重要性が比較的低く、また、リアルタイム性も要求されていないため、「日次稼働状況通知」には、リトライ処理が実行されない送信処理(1)が対応付けられている。
以上の内容をまとめると、緊急性の高い通知情報や、リアルタイム性が要求される通知情報や、重要性の高い通知情報は、リトライ処理が優先的に実行されるように設定されている。詳しく説明すると、「問合せ通知」は、重要性の高い通知情報であるため、リトライ処理が実行されるように、送信処理(3)が対応付けられている。ただし、リトライ処理の頻度が低下するように、リトライの時間間隔が、通常の時間間隔よりも短く設定されている。「障害通知」や「消耗品情報通知」は、比較的に、緊急性の高い通知情報やリアルタイム性が要求される通知情報であるため、リトライ処理が実行されるように、送信処理(2−1)と送信処理(3)が対応付けられている。ただし、エンジニア等の作業者が稼働していないタイミングで「障害通知」や「消耗品情報通知」が監視装置12に送信されても、その通知は無駄になるため、作業者の稼働日や稼働時間に応じて、送信処理が切り替えられる。「日次予防保全データ通知」と「日次稼働情報通知」は、比較的に緊急性、リアルタイム性、重要性の低い通知情報であるため、リトライ処理が停止される。
送信処理管理テーブルに定義されている情報は、優先通知モードが実行される場合に、優先度情報送信部44によって、監視装置12から監視対象装置に送信される。監視対象装置は、送信処理管理テーブルに定義されている情報に従って、各通知情報を監視装置12に送信する。
以上のように、変形例1においては、優先通知モードにおいて、通知内容の種類毎に異なる送信処理が実行される。これにより、緊急性の高い通知情報や、リアルタイム性が要求されている通知情報や、重要性の高い通知情報が、優先的に監視対象装置から監視装置12に送信されて監視装置12によって受信される。それ故、これらの通知情報が、より確実に監視装置12によって受信されるようになり、監視装置12によるこれらの通知情報の受信成功率が向上する。
なお、監視対象装置において、優先通知モードにおけるリトライ処理の実行時刻が設定された場合、監視対象装置は、通常通知モードにおける定期的な送信時刻中の「分」の部分を、リトライ処理の実行時刻に加えてもよい。例えば、優先通知モードにおけるリトライ処理の実行時刻が「18時」に設定されており、通常通知モードにおける定期的な送信時刻が「15時44分」に設定されている場合、監視対象装置は、優先通知モードにおけるリトライ処理を、「18時44分」に実行してもよい。
(変形例2)
以下、変形例2について説明する。変形例2では、優先通知モードにおいて、監視対象装置は、受信に関する負荷の種類毎に異なる送信処理によって各通知情報を監視装置12に送信する。さらに、監視対象装置は、変形例1と同様に、通知内容の種類毎に異なる送信処理によって各通知情報を監視装置12に送信する。
以下、図15を参照して、変形例2に係る監視装置12の動作について詳しく説明する。図15には、変形例2に係る動作を示すフローチャートが示されている。
まず、監視装置12の制御部34は、現在の時刻を示す情報を取得する(S70)。次に、制御部34は、通知情報の受信に関する負荷を示す負荷情報を取得する(S71)。その負荷は、監視装置12の負荷(具体的には通信部14の負荷)、監視対象装置の負荷(輻輳状態)、又は、監視装置12のメンテナンスに関する負荷(具体的にはメンテナンスの有無)である。上述したように、監視装置12の負荷は状態監視部38によって検知され、監視対象装置の負荷は輻輳検知部40によって検知され、監視装置12のメンテナンスの有無は制御部34によって検知される。
受信に関する負荷が高負荷条件に該当して、優先通知モードを実行する場合、上記の負荷の種類に応じた送信処理が実行される(S72)。受信に関する負荷が高負荷条件に該当しない場合、上述した実施形態と同様に、通常通知モードが実行される。
監視装置12の負荷(通信部24の負荷)が負荷閾値以上になっている場合、サーバ高負荷時用制御に従った送信処理が実行される(S73)。監視対象装置の状態が輻輳状態に該当する場合、輻輳時用制御に従った送信処理が実行される(S74)。監視装置12がメンテナンス中の場合、メンテナンス時用制御に従った送信処理が実行される(S75)。
なお、各負荷の優先順位は、例えば、メンテナンス中、監視装置12の負荷、監視対象装置の負荷、の順番となっている。つまり、監視装置12がメンテナンス中であれば、監視装置12の負荷が負荷閾値以上になっていたり、監視対象装置の状態が輻輳状態に該当していたりしても、メンテナンス用制御に従った送信処理が実行される。また、監視装置12がメンテナンス中ではない場合において、監視装置12の負荷が負荷閾値以上になっている場合、監視対象装置の状態が輻輳状態に該当する場合であっても、サーバ高負荷時用制御に従った送信処理が実行される。
変形例2においては、サーバ高負荷時用制御、輻輳時用制御、及び、メンテナンス時用制御において、変形例1と同様に、通知内容の種類毎に異なる送信処理が実行される。この場合も、変形例1と同様に、緊急性の高い通知情報や、リアルタイム性が要求されている通知情報や、重要性の高い通知情報が、リトライ処理が優先的に実行されるように、各通知内容に送信処理が対応付けられている。以下、各送信処理について詳しく説明する。
サーバ高負荷時用制御に従った送信処理においては、監視対象装置は、通知内容の種類毎に、以下の送信処理(1)、(2−1)、(2−2)又は(3)のいずれかを実行する。
・送信処理(1):リトライ処理を停止する処理。送信処理(2−1)、(2−2)が実行される通知情報の送信が成功した場合に、リトライ処理の停止が解除され、リトライ処理が実行される。
・送信処理(2−1):指定された時間(例えば1時間後)にリトライ処理を実行する処理。
・送信処理(2−2):リトライ処理の開始時刻が22時に設定された処理。
・送信処理(3):リトライ間隔を30分から1時間に変更する処理。
各通知内容には、例えば、変形例1にて説明した送信処理管理テーブル(図14参照)と同様に、サーバ高負荷時用の送信処理(1)、(2−1)、(2−2)又は(3)のいずれかが対応付けられている。例えば、上記の変形例1と同様に、緊急性の高い通知情報や、リアルタイム性が要求されている通知情報や、重要性の高い通知情報は、リトライ処理が優先的に実行されるように設定されている。
サーバ高負荷時用制御に従った優先通知モードが実行される場合、優先度情報送信部44は、サーバ高負荷時用の送信処理管理テーブル(各通知内容と上記の送信処理との対応付けを示す情報)を監視対象装置に送信する。監視対象装置は、その送信処理管理テーブルに定義されている情報に従って、各通知情報を監視装置12に送信する。
輻輳時用制御に従った送信処理においては、監視対象装置は、通知内容の種類毎に、以下の送信処理(1)、(2−1)、(2−2)又は(3)のいずれかを実行する。
・送信処理(1):リトライ処理を停止する処理。送信処理(2−1)、(2−2)が実行される通知情報の送信が成功した場合に、リトライ処理の停止が解除され、リトライ処理が実行される。
・送信処理(2−1):負荷が減少すると想定される18時にリトライ処理を実行する処理。
・送信処理(2−2):負荷が減少すると想定される18時にリトライ処理を実行する処理。
・送信処理(3):リトライ間隔を30分から1時間に変更する処理。
各通知内容には、例えば、変形例1にて説明した送信処理管理テーブル(図14参照)と同様に、輻輳時用の送信処理(1)、(2−1)、(2−2)又は(3)のいずれかが対応付けられている。例えば、上記の変形例1と同様に、緊急性の高い通知情報や、リアルタイム性が要求されている通知情報や、重要性の高い通知情報は、リトライ処理が優先的に実行されるように設定されている。また、監視対象装置の負荷(輻輳状態)の特性にして、より負荷が減少すると想定される時間帯にリトライ処理が実行されるように、各通知情報に対してリトライ処理が設定されている。
輻輳時用制御に従った優先通知モードが実行される場合、優先度情報送信部44は、輻輳時用の送信処理管理テーブル(各通知内容と上記の送信処理との対応付けを示す情報)を監視対象装置に送信する。監視対象装置は、その送信処理管理テーブルに定義されている情報に従って、各通知情報を監視装置12に送信する。
メンテナンス時用制御に従った送信処理においては、監視対象装置は、通知内容の種類毎に、以下の送信処理(1)、(2−1)、(2−2)又は(3)のいずれかを実行する。
・送信処理(1):リトライ処理を停止する処理。送信処理(2−1)、(2−2)が実行される通知情報の送信が成功した場合に、リトライ処理の停止が解除され、リトライ処理が実行される。
・送信処理(2−1):想定されるメンテナンス終了時刻にリトライ処理を実行する処理。
・送信処理(2−2):リトライ処理の開始時刻が22時に設定された処理。
・送信処理(3):リトライ間隔を30分から1時間に変更する処理。
各通知内容には、例えば、変形例1にて説明した送信処理管理テーブル(図14参照)と同様に、メンテナンス時用の送信処理(1)、(2−1)、(2−2)又は(3)のいずれかが対応付けられている。例えば、上記の変形例1と同様に、緊急性の高い通知情報や、リアルタイム性が要求されている通知情報や、重要性の高い通知情報は、リトライ処理が優先的に実行されるように設定されている。また、メンテナンスが実行されている時間帯を避けてリトライ処理が実行されるように、各通知情報にリトライ処理が設定されている。
メンテナンス時用制御に従った優先通知モードが実行される場合、優先度情報送信部44は、メンテナンス時用の送信処理管理テーブル(各通知内容と上記の送信処理との対応付けを示す情報)を監視対象装置に送信する。監視対象装置は、その送信処理管理テーブルに定義されている情報に従って、各通知情報を監視装置12に送信する。
以上のように、変形例2においては、優先通知モードにおいて、負荷の種類毎及び通知内容の種類毎に異なる送信処理が実行される。通知内容の種類毎に異なる送信処理を実行することで、変形例1と同様の効果が得られる。また、負荷の種類毎に異なる送信処理を実行することで、発生している負荷に適合した送信処理(つまり、監視装置12によって通知情報がより確実に受信されると想定される送信処理)が実行される。これにより、監視装置12による、緊急性の高い通知情報や、リアルタイムが要求されている通知情報や、重要性の高い通知情報の受信成功率が向上する。
上記の画像形成装置10(監視対象装置)と監視装置12は、それぞれ一例としてハードウェアとソフトウェアとの協働により実現される。具体的には、画像形成装置10と監視装置12は、それぞれ図示しないCPU等の1又は複数のプロセッサを備えている。当該1又は複数のプロセッサが、図示しない記憶装置に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、画像形成装置10と監視装置12の各部の機能が実現される。上記プログラムは、CDやDVD等の記録媒体を経由して、又は、ネットワーク等の通信経路を経由して、記憶装置に記憶される。別の例として、画像形成装置10と監視装置12の各部は、例えばプロセッサや電子回路やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア資源により実現されてもよい。その実現においてメモリ等のデバイスが利用されてもよい。別の例として、画像形成装置10と監視装置12の各部は、DSP(Digital Signal Processor)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等によって実現されてもよい。
10 画像形成装置、12 監視装置、26 記憶部、28 通知履歴情報、30 通常通知制御情報、32 優先度情報、34 制御部、36 通知履歴管理部、38 状態監視部、40 輻輳検知部、42 優先度決定部、44 優先度情報送信部。

Claims (21)

  1. 監視対象の外部装置から複数種類の通知内容を示す複数種類の通知情報を受信する受信手段と、
    通知情報の送受信に関する負荷を監視する監視手段と、
    を有し、
    前記受信手段は、前記送受信に関する負荷に応じて、通知内容の種類毎に設定された優先度に従って前記外部装置から通知情報を受信する、
    情報処理装置。
  2. 前記受信手段は、前記送受信に関する負荷が予め設定された負荷閾値以上となる場合に、前記優先度に従って前記外部装置から通知情報を受信する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記受信手段は、前記送受信に関する負荷が前記負荷閾値以上となる場合、優先度の高い通知内容を示す通知情報の受信が成功した後に、優先度の低い通知内容を示す通知情報を受信する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記受信手段は、前記送受信に関する負荷が前記負荷閾値以上となる場合、通知内容の種類毎に異なる送信処理によって前記外部装置から送信された前記複数種類の通知情報を受信する、
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記外部装置は、通知情報の送信が失敗した場合、同一の通知情報を繰り返し送信する装置であり、
    前記受信手段は、前記送受信に関する負荷が前記負荷閾値以上となる場合、優先度の高い通知内容ほど前記繰り返し回数の頻度が高くなる送信処理によって前記外部装置から送信された前記複数種類の通知情報を受信する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記受信手段は、前記送受信に関する負荷が前記負荷閾値以上となる場合、前記送受信に関する負荷の種類毎に更に異なる送信処理によって前記外部装置から送信される前記複数種類の通知情報を受信する、
    ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記送受信に関する負荷は、自装置に関する負荷、前記外部装置に関する負荷、及び、前記自装置と前記外部装置との間の通信に関する負荷、の中の少なくとも1つの負荷を含む、
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  8. 前記自装置に関する負荷は、前記自装置のメンテナンスに関する負荷を含む、
    ことを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 複数種類の通知内容を示す複数種類の通知情報を外部装置に送信する送信手段と、
    通知情報の送信が失敗した場合、同一の通知情報を繰り返し前記送信手段に送信させる制御手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、送受信に関する負荷に応じて、通知内容の種類毎に設定された優先度に従って通知情報を前記外部装置に送信するよう前記送信手段を制御する、
    情報処理装置。
  10. 前記制御手段は、前記送受信に関する負荷が予め設定された負荷閾値以上となる場合に、前記優先度に従って通知情報を前記外部装置に送信するよう前記送信手段を制御する、
    ことを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
  11. 前記制御手段は、前記送受信に関する負荷が前記負荷閾値以上となる場合、優先度の高い通知内容を示す通知情報の送信が成功した後に、優先度の低い通知内容を示す通知情報を前記外部装置に送信するよう前記送信手段を制御する、
    ことを特徴とする請求項10に記載の情報処理装置。
  12. 前記制御手段は、前記送受信に関する負荷が前記負荷閾値以上となる場合、通知内容の種類毎に異なる送信処理によって前記複数種類の通知情報を前記外部装置に送信するよう前記送信手段を制御する、
    ことを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の情報処理装置。
  13. 前記制御手段は、前記送受信に関する負荷が前記負荷閾値以上となる場合、優先度の高い通知内容ほど前記繰り返し回数の頻度が高くなる送信処理によって前記複数種類の通知情報を前記外部装置に送信するよう前記送信手段を制御する、
    ことを特徴とする請求項12に記載の情報処理装置。
  14. 前記制御手段は、前記送受信に関する負荷が前記負荷閾値以上となる場合、前記送受信に関する負荷の種類毎に更に異なる送信処理によって前記複数種類の通知情報を前記外部装置に送信するよう前記送信手段を制御する、
    ことを特徴とする請求項12又は請求項13に記載の情報処理装置。
  15. 前記送受信に関する負荷は、自装置に関する負荷、前記外部装置に関する負荷、及び、前記自装置と前記外部装置との間の通信に関する負荷、の中の少なくとも1つの負荷を含む、
    ことを特徴とする請求項9から請求項14のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  16. 前記外部装置に関する負荷は、前記外部装置のメンテナンスに関する負荷を含む、
    ことを特徴とする請求項15に記載の情報処理装置。
  17. 前記自装置に関する負荷は、同一の通知情報の送信の繰り返し回数に対応する負荷であり、
    前記制御手段は、前記繰り返し回数に応じて、前記優先度に従って通知情報を前記外部装置に送信するよう前記送信手段を制御する、
    ことを特徴とする請求項15に記載の情報処理装置。
  18. 前記制御手段は、前記繰り返し回数が予め設定された回数閾値以上となる場合、前記優先度に従って通知情報を前記外部装置に送信するよう前記送信手段を制御する、
    ことを特徴とする請求項17に記載の情報処理装置。
  19. 前記優先度は時間帯毎に異なる、
    ことを特徴とする請求項1から請求項18のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  20. コンピュータを、
    監視対象の外部装置から複数種類の通知内容を示す複数種類の通知情報を受信する受信手段、
    通知情報の送受信に関する負荷を監視する監視手段、
    として機能させ、
    前記受信手段は、前記送受信に関する負荷に応じて、通知内容の種類毎に設定された優先度に従って前記外部装置から通知情報を受信する、
    プログラム。
  21. コンピュータを、
    複数種類の通知内容を示す複数種類の通知情報を外部装置に送信する送信手段、
    通知情報の送信が失敗した場合、同一の通知情報を繰り返し前記送信手段に送信させる制御手段、
    として機能させ、
    前記制御手段は、送受信に関する負荷に応じて、通知内容の種類毎に設定された優先度に従って通知情報を前記外部装置に送信するよう前記制御手段を制御する、
    プログラム。
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