JP2018108931A - Ramo4基板 - Google Patents

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【課題】より高品質な基板を提供すること。【解決手段】一般式RAMO4で表される単結晶体(一般式において、Rは、Sc、In、Y、およびランタノイド系元素からなる群から選択される一つまたは複数の三価の元素を表し、Aは、Fe(III)、Ga、およびAlからなる群から選択される一つまたは複数の三価の元素を表し、Mは、Mg、Mn、Fe(II)、Co、Cu、Zn、およびCdからなる群から選択される一つまたは複数の二価の元素を表す)からなるRAMO4基板であり、少なくとも一方の面にエピタキシャル成長面を有し、前記エピタキシャル成長面が、規則性を持って分布する、互いに分離した複数の劈開面を有する、RAMO4基板。【選択図】図12

Description

本発明はRAMO基板に関するものである。
一般式RAMOで表される単結晶体(一般式において、Rは、Sc、In、Y、およびランタノイド系元素からなる群から選択される一つまたは複数の三価の元素を表し、Aは、Fe(III)、Ga、およびAlからなる群から選択される一つまたは複数の三価の元素を表し、Mは、Mg、Mn、Fe(II)、Co、Cu、Zn、およびCdからなる群から選択される一つまたは複数の二価の元素を表す)からなるRAMO基板の1つとして、ScAlMgO基板が知られている。ScAlMgO基板は、GaN等の窒化物半導体の成長基板として用いられる(例えば、特許文献1参照)。図1は、特許文献1に記載された従来のScAlMgO基板の製造方法を示す例である。図1に示されるように、従来のScAlMgO基板は、ScAlMgOバルク材料を、劈開することにより製造されていた。
特開2015−178448号公報
しかしながら、劈開だけでは、所望の表面形状を有するRAMO基板が得られ難かった。そこで、より高品質な基板が求められている。つまり、本開示は、より高品質な基板を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本開示は、一般式RAMOで表される単結晶体(一般式において、Rは、Sc、In、Y、およびランタノイド系元素からなる群から選択される一つまたは複数の三価の元素を表し、Aは、Fe(III)、Ga、およびAlからなる群から選択される一つまたは複数の三価の元素を表し、Mは、Mg、Mn、Fe(II)、Co、Cu、Zn、およびCdからなる群から選択される一つまたは複数の二価の元素を表す)からなるRAMO基板であり、少なくとも一方の面にエピタキシャル成長面を有し、前記エピタキシャル成長面が、規則性を持って分布する、互いに分離した複数の劈開面を有する、RAMO基板を提供する。
本開示によれば、より高品質なRAMO基板を提供できる。
従来のScAlMgO基板の製造工程の図 図2Aは、従来のScAlMgO基板の側面図、図2Bは、当該ScAlMgO基板の平面図 従来の劈開のみで形成したエピタキシャル成長面の平面度測定結果の図 本開示の実施の形態のScAlMgO基板の製造工程の図 2μmダイヤモンドスラリーを用い、ScAlMgO劈開面を研磨加工したときの平面度測定結果の図 0.125μmダイヤモンドスラリーを用い、ScAlMgO劈開面を研磨加工したときの平面度測定結果の図 コロイダルシリカを用い、ScAlMgO劈開面を研磨加工したときの平面度測定結果の図 0.5μmダイヤモンド固定砥粒加工を用い、ScAlMgO劈開面を研磨加工したときの平面度測定結果の図 本開示の実施の形態における凹凸形成工程による研削加工後の平面度測定結果の図 本開示の実施の形態における劈開面形成工程後の平面度測定結果の図 本開示の単一の劈開面を有するScAlMgO基板のAFM測定結果の図 図12Aは、本実施の形態のScAlMgO基板の複数の劈開面を有するエピタキシャル成長面の平面図、図12Bは、当該ScAlMgO基板の側面図 エピタキシャル成長面形成時にかかる力の説明図 本開示の実施の形態のScAlMgO基板のAFM測定結果の図 2つの隣接する劈開面のX方向断面拡大図 梨地形状を有するScAlMgO基板の図 梨地形状を有するScAlMgO基板の部分拡大断面図
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
はじめに、本開示に至った知見を述べる。引用文献1に示されるように、従来は、ScAlMgOバルク材料を劈開することで、ScAlMgO基板を作製していた。しかしながら、劈開だけでは、ScAlMgO基板のGaN成長を行うためのエピタキシャル成長面に高さ500nm以上の段差が生じやすかった。高さ500nm以上の段差部分がエピタキシャル成長面に存在すると、基板上に結晶をエピタキシャル成長させる際に不具合が発生する。基板のエピタキシャル成長面に高さ500nm以上の段差が存在する場合の弊害について説明する。高さ500nm以上の段差が存在するエピタキシャル成長面にGaN等の結晶を作製すると、高さ500nm以上の段差部分で違う結晶方位となる。例えば、エピタキシャル成長面上にMOCVD(Metal−Organic Chemical Vapor Deposition)法でLED発光層に用いられるInGaN層を形成すると、インジウムの組成が段差部分と平坦部とで変化してしまう。そしてインジウムの組成が変わると、LED素子としての発光波長と輝度が変わる。その結果、LED素子として発光ムラが発生し、輝度低下が起きてしまう。
次に、従来の高さ500nm以上の段差を有するScAlMgO基板の詳細と、その問題について説明する。図2Aは、従来のScAlMgO基板001の側面図であり、図2Bは、当該基板001の平面図である。図2Aおよび図2Bに示されるように、ScAlMgO基板001のエピタキシャル成長面002には段差部003が構成されている。ここで、段差部003の高さは500nm以上である。図3に従来の製造方法、つまり劈開で形成したScAlMgO基板001のエピタキシャル成長面002の平面度の測定データを示す。当該データはφ40mmのScAlMgO基板001の同一平面内で直交するXY軸でレーザー反射式測長機(三鷹光器製NH−3MA)を用いて取得したデータである。図3において、矢印で示される部分が500nm以上の凹凸部である。ScAlMgO基板では、劈開時の劈開方向の剥がし力がばらつくことで、同一原子層での劈開が起こらず、結果的に、500nm以上の段差からなる凹凸部が生じると考えられる。
そこで、本開示では、高さ500nm以上の段差を除去する工程を含む製造方法を提供する。また特に、エピタキシャル成長面に規則性を持って分布する、互いに分離した複数の劈開面を形成する工程を含む製造方法を提供する。
図4に本実施の形態に係るScAlMgO基板の製造工程を示す。本開示の製造方法では、ScAlMgOバルク材料を準備する工程(バルク材料準備工程)と、それを劈開によって分断し基板を形成する工程(劈開工程)と、基板のエピタキシャル成長面に対応する面を加工する工程(凹凸形成工程および劈開面形成工程)とを含む。
例えば、バルク材料準備工程において、高周波誘導加熱型チョクラルスキー炉を用いて製造された単結晶ScAlMgOインゴットを準備する。インゴットの製造方法としては、例えば、出発原料として、純度が4N(99.99%)であるSc、AlおよびMgOを、所定のモル比で配合する。そして、直径100mmのイリジウム製の坩堝に、当該出発原料3400gを投入する。次に、原料を投入した坩堝を、高周波誘導加熱型チョクラルスキー炉の育成炉に投入し、この炉内を真空にする。その後、窒素を導入し、炉内が大気圧となった時点で坩堝の加熱を開始する。そして、ScAlMgOの融点に達するまで12時間かけて徐々に加熱して材料を溶融させる。次に、(0001)方位に切り出したScAlMgO単結晶を種結晶として用い、この種結晶を坩堝内の融液近くまで降下させる。そして、種結晶を一定の回転速度で回転させながら徐々に降下させ、種結晶の先端を融液に接触させて温度を徐々に降下させながら、引き上げ速度0.5mm/hの速度で種結晶を上昇させて(0001軸方向に引き上げ)、結晶成長を行う。これにより、直径50mm、直胴部の長さ50mmの単結晶インゴットが得られる。
ここで、ScAlMgO単結晶について説明する。ScAlMgO単結晶は、岩塩型構造(111)面的なScO層と、六方晶(0001)面的なAlMgO層とが交互に積層した構造となっている。六方晶(0001)面的な2層は、ウルツ鉱型構造と比較して平面的になっており、面内の結合と比較して、上下層間の結合は、0.03nmほど長く、結合の力が弱い。このため、ScAlMgO単結晶は、(0001)面で劈開することができる。この特性を利用し、劈開によってバルク材料を分断し、板状態を準備する工程(劈開工程)を行うことができる。
ただし、ScAlMgO単結晶の劈開に関する性質は、劈開工程を容易に実施可能とする反面、従来の加工方法による劈開面の加工を困難にする。つまり、従来の加工方法では、劈開面に形成される高さ500nm以上の凹凸を除去できなかった。その理由を説明する。説明に際し、一般的にGaN等の半導体基板に対しては、表面の凹凸を500nm未満にできるとされる加工を、ScAlMgO基板に対して実施した例を紹介する。加工エリアは、10mm角とする。
まず、従来の粗研磨加工に用いられる直径2μmサイズのダイヤモンドスラリー(砥粒)を用い、ScAlMgOの劈開面をラップ研磨加工した結果を図5に示す。図5は加工した面の断面形状の平坦度を前述のレーザー反射式測長機により、X方向に測定した結果である。図5に示されるように、当該加工を行うと、表面に500nm以上の凹凸が発生することがわかる。ラップ研磨加工ではダイヤモンドスラリーがScAlMgO表面を転がることにより、転がった部分の材料を微小に除去する。しかし、単結晶ScAlMgOは、多数のScO層とAlMgO層との積層体であるために、加工力のばらつきにより部分的に深い層で剥がれが発生すると考えられる。そのため、図5に示されるように、500nm以上の凹凸が発生したと考察される。
通常、このような加工力のバラツキを低減するためには、砥粒サイズを許容できる凹凸のサイズよりも小さくすることが有効とされる。そこで、砥粒として、直径0.125μmサイズのダイヤモンドスラリーを用い、ScAlMgOの劈開面をラップ研磨加工した結果を図6に示す。このときのX方向の平坦度の測定方法は直径2μmサイズのダイヤモンドスラリーを用いて研磨した場合と同様とした。図6に示されるように、砥粒サイズを、許容できる凹凸サイズ(500nm)よりも小さくしても、500nm以上の凹凸が生じた。
一方、砥粒種の硬さや形状も、被研磨面の表面形状に影響を与える。そこで、ダイヤモンドよりもやわらかく、かつ、形状がより球に近いコロイダルシリカ砥粒を用い、研磨加工を実施した結果を図7に示す。研磨加工は、一般的なGaN単結晶の加工時の加圧力1000Paで行った。このときのX方向の平坦度の測定方法は、直径2μmサイズのダイヤモンドスラリーを用いて研磨した場合と同様とした。図7に示されるように、当該方法によれば、微小な凹凸の除去はできたが、こちらも500nm以上の凹凸は除去出来なかった。
以上のように、いずれの遊離砥粒を用いた研磨加工によっても、ScAlMgO基板のエピタキシャル成長面の凹凸を500nm未満にすることができなかった。
そこで、直径0.5μmサイズのダイヤモンド固定砥粒を用い、研削加工を行った。その結果を図8に示す。X方向の平坦度の測定方法は、直径2μmサイズのダイヤモンドスラリーを用いて研磨した場合と同様とした。図8に示されるように、固定砥粒を用いても500nm以上の凹凸が発生した。
これらの結果から、従来の加工方法では、ScAlMgO基板の表面を500nm以上の凹凸を含まないような平滑面に加工できないことがわかる。これは劈開で生じた凹凸を除去しようとしても、全体に占める平坦面の割合が大きいと、平坦面を加工する際に、一部の領域(凹凸)に加工負荷が集中しやすくなる。そして、表面ではなく、より表面から深い内部で劈開による割れが発生する。そして、割れ部分が除去されることによって、新しい凹凸が形成されると考えられる。また、平坦面の割合が高い場合には、内部で劈開しないような荷重を加えただけでは、劈開工程で生じた凹凸をほとんど除去出来ない。
そこで本開示では、ScAlMgO材料の特徴に鑑み、以下に詳述する加工方法(凹凸形成工程および劈開面形成工程)を採用する。具体的には、ScAlMgO基板のエピタキシャル成長面とする領域全面に一定の高さの凹凸形状を形成する(凹凸形成工程)。次いで、研磨時の加圧力を段階的に小さくしていくことで、研磨時の加圧力のばらつきの絶対量を小さくする。そして、内部での劈開を防止しつつ、凹凸形成工程で形成した一定の高さの凹凸形状を徐々に小さくし、互いに分離した複数の劈開面を形成する(劈開面形成工程)。
すなわち、本開示の製造方法では、ScAlMgO単結晶体を(0001)面で劈開して得られたScAlMgO板状体を準備する工程(劈開工程)と、ScAlMgO板状体に500nm以上の凹凸を形成する工程(凹凸形成工程)と、前記500nm以上の凹凸を研磨して、規則性を持って分布する、互いに分離した複数の劈開面(500nm未満の凹凸)を形成する工程(劈開面形成工程)と、を少なくとも行う。
本開示では、凹凸形成工程において、当該工程終了後にエピタキシャル成長面とする領域に存在する、連続して凹凸の高さが500nm以下である領域(以下、「平坦部」とも称する)の面積がいずれも1mm以下となるように、凹凸形状をエピタキシャル成長面の全面に分布させる。凹凸形成工程で1mmより大きい平坦部を形成してしまうと、劈開面形成工程において、加工負荷の集中によって内部で劈開し、高さ500nmよりも大きい凹凸が発生するからである。また、凹凸形成工程で形成する複数の凹凸の凸部の高さの差が±0.5μm以下の範囲に収まることが好ましい。高さのばらつきがこの範囲内に入るような均一な高さの凹凸を全面に形成することで、劈開面形成工程によって徐々に凹凸の高さを低くでき、エピタキシャル成長面とする領域に、互いに分離した複数の劈開面を形成できる。
具体的には、凹凸形成工程において、500nm以上の凹凸を、第1砥粒を用いて形成する。そして、劈開面形成工程において、500nm未満の凹凸(複数の劈開面)を、前記第1砥粒よりも硬度の低い第2砥粒を用いて形成する。
より詳細には、一定の高さの凹凸形状を加工する凹凸形成工程では、砥粒サイズの大きいダイヤモンド固定砥粒を用いた研削加工を行う。砥粒としては♯300以上♯20000以下(好ましくは#600)のダイヤモンド砥粒を使用する。この範囲のサイズのダイヤモンド砥粒を用いた加工によれば、加工面の凹凸の高さの差を±5μm以下の範囲に収められる。また、凹凸形成工程における加工条件は、砥石回転数500min―1以上50000min―1以下(好ましくは1800min―1)、ScAlMgO基板回転数10min―1以上300min―1以下(好ましくは100min―1)、加工速度0.01μm/秒以上1μm/秒以下(好ましくは0.3μm/秒)で加工除去量が1μm以上300μm以下(好ましくは20μm)とすることが好ましい。図9に、♯600のダイヤモンド砥粒を用い、砥石回転数1800min―1、ScAlMgO基板回転数100min―1、加工速度0.3μm/秒、加工除去量20μmで加工したときの断面形状の平坦度を測定した結果を示す。図9は、加工面のX方向の平坦度を、前述と同様の方法で測定した結果である。図9に示されるように、凹凸形成工程を行うと、エピタキシャル成長面とする領域に1mm以上の平坦部(凹凸の高さが500nm以下である領域が1mm以上連続した箇所)は生じず、規則正しい凹凸形状を形成することが出来ている。
次に凹凸形成工程で形成した凹凸を徐々に除去する工程について説明する。加圧力を段階的に弱めた研磨を行うことで、前述の凹凸形成工程によって形成された高さ500nm以上の凹凸を除去しつつ、高さ500nm未満の凹凸を形成することができる。ここで、高さ500nm以上の凹凸の除去は、砥粒としてコロイダルシリカを主成分とするスラリーを用い、回転数10min―1以上1000min―1以下(好ましくは60min−1)、スラリー供給量0.02ml/分以上2ml/分以下(好ましくは0.5ml/分)、研磨パッドとして不織布パッドを用いることで行うことができる。加圧力は、凹凸が多い場合は凸部に加工力が選択的に集中しやすいことから、初期には10000Pa以上20000Pa以下の範囲、凸部が平坦になってくるにつれて5000Pa以上10000Pa未満とし、最終的に加圧力の範囲を5000Pa未満とすることが好ましい。このように段階的に加圧力を低減することで、内部での劈開を生じさせることなくエピタキシャル成長面とする領域から高さ500nm以上の凹凸を除去することが出来る。このとき、最終的な加圧力を、1000Pa以上5000Pa未満とすると、エピタキシャル成長面に単一の劈開面のみが形成されやすくなる。
最初に加圧力を15000Paで3分間研磨加工を行い、次に加圧力を8000Paに下げて5分間研磨加工を行い、最後に加圧力を1000Paに下げて10分間研磨加工を行った結果を図10に示す。図10は加工後のエピタキシャル成長面のX方向の平坦度を前述と同様の方法で測定した表面形状測定結果である。また、図11にエピタキシャル成長面の10μm角の範囲についてAFM(原子間力顕微鏡)によって測定した表面形状測定結果を示す。図11に示されるように、10μm角の範囲において500nm以上の凹凸は無く、最大高さを示すRmaxが6.42nmであるように50nm以上の凹凸も観察されない。なおRqは0.179nmである。さらに詳細に形状分析を行った図11より、100μmの微小な領域において表面粗さRaが0.139nmであり、50nm以上の凹凸のない極平滑面を形成できていることがわかる。上記方法で形成されるScAlMgO基板の100μmの範囲における表面粗さRaは0.08nm以上0.5nm以下である。なお上記表面粗さRaは、BRUKER社のDimension Iconで、ISO13565−1に準拠して測定した値である。
このように劈開で生じた凹凸を無くし平滑面を得るためには、劈開で形成された平滑面をあえて規則性のある凹凸形状に加工(凹凸形成工程)し、その後劈開が生じない加工で少しずつ除去していくことで実現できる。つまり、本開示によれば、従来の工法では実現できなかった、凹凸の高さが500nm未満、さらには凹凸の高さが50nm以下であるエピタキシャル成長面を有するScAlMgO基板が得られる。上記の方法で得られる基板の表面における10μm角(100μm)の範囲内での表面粗さRaは0.08nm以上0.5nm以下である。そして、例えば本基板のエピタキシャル成長面にLED発光層を形成した場合、前述したような組成の変化や、それによるLED素子の発光ムラや輝度低下といった問題が生じない。さらに、凹凸の高さが50nm以下であることにより、例えばエピタキシャル成長面にLED発光層を形成した後の電極形成時に、凹凸に起因した形成不良(段差部でのエッチング残りなど)が抑制されるため、本基板を用いて製造するLEDなどのデバイスの製造歩留りが向上する。
ここで、ScAlMgO基板のエピタキシャル成長面には、上述したような、単一の(0001)面(劈開面)が形成されてもよいが、エピタキシャル成長面に欠陥や異物などの偶発的な結晶成長の種となる部分が存在すると、エピタキシャル成長面に例えばMOCVD法でGaNの気相成長を行う際に、偶発的な結晶成長の種にGa原子が集まり、局所的な不均一成長が発生することがある。そこで、本開示では、これを防止するため、エピタキシャル成長面が、互いに段差によって分離して規則的に分布する複数の劈開面を有するように上記加工を行うことが好ましい。
エピタキシャル成長面に、規則的に分布する複数の劈開面を有することの利点を以下説明する。ScAlMgO基板上に、MOCVD法でGaNの気相成長を行う場合、Ga原料はメチル基と一部結合した状態でエピタキシャル成長面の劈開面である(0001)面を移動(マイグレーション)する。そして、安定な位置があればその位置に止まり、メチル基との結合を切り、Nと結合してエピタキシャル成長していく。そのためエピタキシャル成長面に複数の劈開面を形成し、互いに隣りあう劈開面の段差部分を上記安定な位置として活用することで、エピタキシャル成長の安定化を行える。また複数の劈開面を規則的に作ることにより、エピタキシャル成長面においてMOCVD法でエピタキシャル成長を行う際に、一様にきれいな成長を行えるという利点がある。
図12Aに複数の劈開面060を有するエピタキシャル成長面002を具備するScAlMgO基板001の平面図を示し、図12BにScAlMgO基板001の側面図を示す。図12Aに示されるように、劈開面060は長尺状の形状をしており、複数の劈開面は、エピタキシャル成長面002に平行に規則正しく形成することが好ましい。劈開面060のX方向の幅が劈開面幅061、隣接する劈開面間の段差高さが劈開面間高さ062である。
ここで、劈開面幅061は、MOCVD法を用いてエピタキシャル成長させる際にGa原料が安定な位置である劈開面の段差部までマイグレーションできるように設定することが好ましい。具体的には、MOCVD法を用いてGaN結晶エピタキシャル成長を行う場合、劈開面幅を1.5nm以上500nm以下の範囲とすると、エピタキシャル成長面全面に一様なエピタキシャル膜を形成することができる。なぜならば、劈開面幅が1.5nm未満であるとエピタキシャル成長させる際のGa原料の安定な位置が原料分子サイズに非常に近接する。そのため、一様なエピタキシャル膜が得られるステップフロー成長(各段差部から横方向にエピタキシャル成長が進展する、一様なエピタキシャル膜が得られる成長モード)が実現できないことがある。また、劈開面幅が500nm以上であると、当該幅がMOCVD法でのGa原料のGaN表面でのマイグレーション距離(Ga原料分子がエピタキシャル成長面の表面に付着してから、N原料であるNH分子と反応してGaNとなるまでの間に、エピタキシャル成長面の表面上でGa原料分子が移動する距離)よりはるかに大きくなるため、同様にステップフロー成長が実現できないためである。さらに、劈開面幅を5nm以上150nm以下の範囲とすると、エピタキシャル成長面全面一様に、結晶方位バラツキが小さく、不純物濃度が一様な良好なエピタキシャル膜を形成することができる。なぜならば、劈開面幅を5nm以上150nm以下の範囲とした場合、MOCVD法でのGa原料のGaN表面でのマイグレーション距離と合致しているため、表面に付着したGa原料分子の大部分が劈開面の段差部までマイグレーションする。そして、ステップフロー成長がScAlMgO基板のエピタキシャル成長面全面で良好に進行し、下地の結晶方位を維持して一様なエピタキシャル膜が成長するためである。
本開示において、劈開面幅061を1.5nm以上500nm以下となるように加工する方法(劈開面形成工程)を説明する。複数の劈開面からなる表面を加工する場合の加工状態の図を図13に示す。図13はエピタキシャル成長面002のX方向断面図であり、砥粒070へ加工時にかかる力の向きは、砥粒070がX方向に動く力とZ方向に動く力の合成ベクトルからなる合力となる。この場合、砥粒移動方向と劈開面に角度が出来る。エピタキシャル成長面002全面で見た場合、砥粒070にかかる力のベクトルに対して、ある方向では加工しやすく、ある方向では加工しにくいというように傾斜角の大きさによって加工状態が異なる。そのため、各劈開面060に凹凸を作らないためには、最も加工が難しい劈開方向と砥粒にかかる力のベクトル方向の開き角θが大きい状態を勘案して加圧力を設定する必要がある。そのため、劈開面を複数に分離しない場合と比べてより低圧の状態で最終加工する必要がある。具体的には、上記の凹凸を徐々に除去する工程において、最終的な加圧力の範囲を20Pa以上3000Pa以下の範囲とすることで、複数の劈開面を形成することができる。
すなわち、複数の劈開面は、前述の凹凸を徐々に除去する工程において、コロイダルシリカを主成分とするスラリーと不織布からなる研磨パッドを用い、前記研磨パッドの回転数10min―1以上1000min―1以下、スラリー供給量0.02ml/分以上2ml/分以下、加圧力1000Pa以上20000Pa以下とすることで形成される。より詳細には、前記複数の劈開面は、前述の凹凸を徐々に除去する工程において、加圧力が、10000Pa以上20000Pa以下、5000Pa以上10000Pa未満、20Pa以上3000Pa以下、となるように、加圧力を順に弱めることで形成される。
図14に、上記の凹凸を徐々に除去する工程において、最後の加圧力を200Paに下げ10分間研磨加工を行ったものの結果を示す。最後の加圧条件以外は、前述の図11で示されるScAlMgO基板を得たときの条件と同じである。図14は10μm角(100μm)の範囲においてAFMによって測定した表面形状測定結果である。図14に示されるように、エピタキシャル成長面002は長尺状の複数の劈開面で形成されていることがわかる。
ここで劈開面幅061を1.5nm以上500nm以下とする際の最終加圧力は20Pa以上3000Pa以下の範囲としたが、劈開面幅061を5nm以上150nm以下とする場合は砥粒にかかる加圧力の合成ベクトルと劈開方向との開き角θが小さくなることから、最終加圧力を100Pa以上2800Pa以下の範囲に設定するとよい。つまり、劈開面幅061を5nm以上150nm以下とする場合には、10000Pa以上20000Pa以下、5000Pa以上10000Pa未満、100Pa以上2800Pa以下、の順に加工が進むにつれ加圧力を弱めるようにして形成する。
ここで、劈開面間高さ062について説明する。図15に2つの隣接する劈開面のX方向断面拡大図を示す。図15においてMgAlO原子層081およびScO原子層082からなるScAlMgO基板では、ScO原子層082が1層であるのに対してMgAlO層081が2層重なっており、MgAlO層081の層の間が劈開面となる。そのため、最表面はMgAlO層081の1層で形成される。劈開面間高さ062はScAlMgO原子配列から考えられる劈開部の特徴より、MgAlO原子層081が2層分とScO原子層082が1層分の厚みが最小単位である。つまり、これが図11の劈開面間高さ062の最小単位となり、具体的には、約0.8nmである。
これに加え、MOCVD法を用いてGaN結晶エピタキシャル成長を行う場合、段差部の壁面からのエピタキシャル成長を抑制するため、劈開面間高さは、一定の高さ以下であることが望ましい。段差部の壁面は、劈開面とは結晶方位が異なる。そのため、壁面にエピタキシャル成長した結晶は、劈開面にエピタキシャル成長した結晶に対して、その不純物濃度が異なったり、当該結晶が多結晶発生の起因となってエピタキシャル成長の歩留りが低減したりする、という問題が起こるためである。具体的には、劈開面間高さを前記最小単位の1倍から10倍の範囲とすると、多結晶発生が抑制され、エピタキシャル成長の歩留りが向上する。すなわち、劈開面間高さ062は、0.8nm以上8nm以下とすることが好ましい。劈開面間高さ062を0.8nm以上8nm以下に形成するためには、最終加圧力で加工した結果のエピタキシャル成長面に対して100μmの範囲をAFMで測定し、表面粗さRaが0.08nm以上1.5nm以下になるように加工し形成する。
さらに、劈開面間高さを前記最小単位の1倍から4倍の範囲とすると、多結晶抑制に加えて、エピタキシャル成長面全面で不純物濃度が一様な良好なエピタキシャル膜が得られる。すなわち、劈開面間高さ062は、0.8nm以上3.2nm以下とすることがより好ましい。劈開面間高さ062を0.8nm以上3.2nm以下に形成するためには、最終加圧力で加工した結果のエピタキシャル成長面に対して100μmの範囲をAFMで測定し、表面粗さRaが0.08nm以上1.0nm以下になるように加工し形成する。
ここで、本方法の詳細を総括する。凹凸形成工程では、前記500nm以上の凹凸を、♯300以上♯2000以下のダイヤモンド砥粒の付着した砥石を用いて、次の加工条件で形成する。砥石回転数は500min―1以上50000min―1以下、ScAlMgO板状体回転数は10min―1以上300min―1以下、加工速度は0.01μm/秒以上1μm/秒以下、加工除去量は1μm以上300μm以下とする。また、劈開面形成工程では、複数の劈開面(500nm未満の凹凸)を、コロイダルシリカを主成分とするスラリーと不織布からなる研磨パッドを用い、次の加工条件で形成する。研磨パッドの回転数は10min―1以上1000min―1以下、スラリー供給量は0.02ml/分以上2ml/分以下、加圧力は20Pa以上20000Pa以下とする。更に、複数の劈開面(前記500nm未満の凹凸)は、加圧力を10000Pa以上20000Pa以下、5000Pa以上10000Pa未満、20Pa以上3000Pa以下、の順に、加工が進むにつれ弱めることでより正確に形成できる。なお、単一の劈開面を形成する場合には、上記劈開面形成工程の最終の加圧力を1000Pa以上5000Pa未満とする。
なお、エピタキシャル成長面は一方の面(表面)のみに形成すればよい。一方の面(表面)のみを研磨することで、工程の簡略化を実現できる。この場合、他方の面(裏面)側には、500nm以上の凹凸が形成されたまま残置される。ただし、両面にエピタキシャル成長面を形成してもよい。この場合、両面にGaN等の窒化物半導体のエピタキシャル成長を行うことができる。
本開示のScAlMgO基板では、図16に示されるように、一方の面、すなわち、エピタキシャル成長面002の裏面は梨地形状090であってもよい。図16は梨地形状090を有するScAlMgO基板001を示す。ScAlMgO基板の裏面に梨地形状090があることによって、ScAlMgO基板001の表裏の識別が可能となる。また、ScAlMgO基板001を搬送する際に、梨地形状090が滑り止めとして働き、搬送時にScAlMgO基板001が滑ってぶつかることによって生じる傷や欠けを抑制することが出来る。梨地形状090は、エピタキシャル成長面002よりも表面粗さRaが大きく、エピタキシャル成長面002に、複数の劈開面060が形成される場合でも梨地形状090の表面粗さが最も大きい。具体的には、単一の劈開面からなるエピタキシャル成長面002の表面粗さRaは通常、0.08nm以上0.5nm以下であり、複数の劈開面を有する場合は0.08nm以上1.5nm以下である。これに対して、梨地形状の090の表面粗さは、500nm以上8000nm以下である。なお、これらの表面粗さは100μmの領域内での測定値である。図17に梨地形状090の拡大図を示す。
更に、エピタキシャル成長面001は凹凸形状の高さが500nm以下であるのに対して、梨地形状090は凹凸形状の高さとしては500nm以上であることが好ましい。凹凸高さは、前述のレーザー反射式測長機で測定される値である。ScAlMgO基板のエピタキシャル成長面の裏面が凹凸の高さ500nm以上の梨地形状でない場合、エピタキシャル成長面側にデバイス構造や配線構造のパターンを形成するための露光処理を行う際、ScAlMgO基板が透明であることに起因して、裏面から光が反射し、露光に影響を与えることがある。また、ハンドリング時に表裏の判別が困難で間違える可能性がある、製造装置のステージなど平坦面に基板を設置した際にスリップしやすい、といった問題が発生することがある。
梨地形状090は表面に均一に凹凸を形成する加工工法で形成できる。具体的には、砥粒サイズの大きいダイヤモンド固定砥粒を用いた研削加工で形成できる。砥粒として、♯100以上♯2000以下のダイヤモンド砥粒を使用する。より好ましくは#600のダイヤモンド砥粒を用いる。すなわち、梨地形状090を有する基板は、ScAlMgO単結晶体を(0001)面で劈開して得られたScAlMgO板状体を準備する工程と、ScAlMgO板状体の一方の面(表面)を研磨してエピタキシャル成長面を形成する工程と、前記エピタキシャル成長面と反対側の面(裏面)を加工して前記エピタキシャル成長面よりも表面粗さの大きい梨地面を形成する工程と、を行うことで得られる。梨地面は、♯100以上♯2000以下のダイヤモンド砥粒の付着した砥石を用いて、砥石回転数500min―1以上50000min―1以下、ScAlMgO板状体回転数10min―1以上300min―1以下、加工速度0.01μm/秒以上1μm/秒以下、加工除去量1μm以上300μm以下、の加工条件で形成される。好ましくは、♯600のダイヤモンド砥粒により凹凸の差をより小さく出来る。好ましい加工条件として、砥石回転数1800min―1、ScAlMgO基板回転数100min―1、加工速度0.3μm/秒で加工除去量が20μmとなるように加工を実施する。
また加工による加工変質層の影響を取り除くために、加工変質層を形成する研削加工やブラスト加工、を実施してもよい。
ここで、エピタキシャル成長面とは、基板となる結晶の上に別の結晶をエピタキシャル成長させる面であり、例えば、基板の外周から5mm以上内側の領域とすることができる。エピタキシャル成長とは、下地の基板の結晶面にそろえて新たに結晶を配列させる結晶の成長様式である。このエピタキシャル成長面には、MOCVD法やMOVPE(Metal−organic Vapor Phase epitaxy)法、HVPE(Hydride Vapor Phase Epitaxy)法等の気相成長法や、フラックス法等の液相成長法でIII族窒素化合物などの化合物半導体の結晶を成長させることができる。
なお、ScAlMgO基板にエピタキシャル成長させる方法として、GaNのMOCVD成長を説明したが、GaNにAlやInを添加したAlGaInN系結晶成長でも同様の効果がある。
また、成長方法もMOCVDに限らず他のHVPE成長や、MOCVD成長後にHVPE成長を行うなど、成長手法の併用でも良い。成長温度も500〜600℃程度の低温でAlGaInN系バッファ層を成長させた後に、1000℃以上の高温でGaN結晶成長を行ってもよい。
上記AlGaInN系結晶層上に同AlGaInN系のヘテロ接合などを作成し発光デバイス、パワーデバイス等を形成しても良い。
(その他の実施の形態)
なお、上述の実施形態では、一般式RAMOで表される単結晶体からなる基板のうち、ScAlMgOの単結晶体から得られる基板について説明したが、本開示は、これに限定されない。
なお、本開示の基板は、一般式RAMOで表されるほぼ単一結晶材料で構成される。上記一般式において、Rは、Sc、In、Y、およびランタノイド系元素(原子番号67−71)から選択される一つまたは複数の三価の元素を表し、Aは、Fe(III)、Ga、およびAlから選択される一つまたは複数の三価の元素を表し、MはMg、Mn、Fe(II)、Co、Cu、Zn、およびCdから選択される一つまたは複数の二価の元素を表す。なお、ほぼ単一結晶材料とは、エピタキシャル成長面を構成するRAMOが90at%以上含まれ、かつ、任意の結晶軸に注目したとき、エピタキシャル成長面のどの部分においてもその向きが同一であるような結晶質固体をいう。ただし、局所的に結晶軸の向きが変わっているものや、局所的な格子欠陥が含まれるものも、単結晶として扱う。なお、Oは酸素である。ただし、上記の通り、RはSc、AはAl、MはMgとするのが望ましい。
基板上へMOCVC気相成長時でLED発光層を成長されLED素子を製造するにあたり、本開示に係る基板を利用することで、LED素子として発光ムラが発生し、輝度の低下を防ぐことが出来る。
001 ScAlMgO基板
002 エピタキシャル成長面
003 段差部
060 劈開面
061 劈開面幅
062 劈開面間高さ
070 砥粒
081 MgAlO原子層
082 ScO原子層
090 梨地形状

Claims (6)

  1. 一般式RAMOで表される単結晶体(一般式において、Rは、Sc、In、Y、およびランタノイド系元素からなる群から選択される一つまたは複数の三価の元素を表し、Aは、Fe(III)、Ga、およびAlからなる群から選択される一つまたは複数の三価の元素を表し、Mは、Mg、Mn、Fe(II)、Co、Cu、Zn、およびCdからなる群から選択される一つまたは複数の二価の元素を表す)からなるRAMO基板であり、
    少なくとも一方の面にエピタキシャル成長面を有し、
    前記エピタキシャル成長面が、規則性を持って分布する複数の劈開面を有し、隣接する前記劈開面どうしが、0.8nm以上8nm以下ずつ離間している、RAMO基板。
  2. 前記複数の劈開面は、それぞれ長尺形状である、
    請求項1に記載のRAMO基板。
  3. 前記各劈開面の幅が、5nm以上150nm以下である、
    請求項1または2に記載のRAMO基板。
  4. 前記劈開面内の100μmの領域における表面粗さRaが、0.08nm以上1.5nm以下である、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のRAMO基板。
  5. 前記一般式におけるRがScであり、AがAlであり、MがMgである、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のRAMO基板。
  6. 隣接する前記劈開面どうしの間に、AlMgO層が露出している、
    請求項5に記載のRAMO基板。
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