JP2018107946A - 金属異物検出装置、ワイヤレス給電装置、ワイヤレス受電装置、及びワイヤレス電力伝送システム - Google Patents

金属異物検出装置、ワイヤレス給電装置、ワイヤレス受電装置、及びワイヤレス電力伝送システム Download PDF

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Abstract

【課題】金属異物の検出に失敗する可能性を低減する。
【解決手段】金属異物検出装置14Aは、磁界または電流を受けて振動信号Vbを発生する少なくとも1つのアンテナコイルL3を有するセンサ部Sと、1より大きい所定波数分のセンサ部Sから出力される振動信号Vcの振動に要する時間の長さを示す振動時間長TLを計測する振動時間長計測回路145と、振動時間長TLと接近する金属異物が無いときの振動時間長TLである基準時間長CTLとに基づいて、アンテナコイルL3に接近する金属異物の有無を判定する判定回路146と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、金属異物検出装置、ワイヤレス給電装置、ワイヤレス受電装置、及びワイヤレス電力伝送システムに関する。
近年、ワイヤレスで電力を供給するワイヤレス給電の検討が盛んに行われている。そのようなワイヤレス給電の具体的な方式としては各種のものがあるが、その一つとして、磁界を利用する方式が知られている。この磁界を利用する方式は、より細かく見ると、電磁誘導方式と磁界共鳴方式の2種類に分けられる。
電磁誘導方式は、既に広く知られている方式であり、電力を供給する給電装置と、電力を受電する受電装置との結合度が非常に高く、高効率での給電が可能であるという特徴がある。一方、磁界共鳴方式は積極的に共振(共鳴)現象を利用する方式であり、給電装置と受電装置との結合度が低くてもよいという特徴を有する。
電磁誘導方式と磁界共鳴方式は、いずれも磁気を利用して給電を行う方式である。したがっていずれの方式においても、給電装置は、磁界を利用して電力を供給するためのコイルである給電コイルを有し、受電装置は、磁界を利用して電力を受電するためのコイルである受電コイルを有する。そして、給電コイルと受電コイルが磁気的に結合することによって、給電装置から受電装置への給電が行われる。
ところで、磁気的に結合した給電コイルと受電コイルとの間に金属異物が入ると、磁束により金属異物に渦電流が流れて発熱すること等により、給電効率が低下する。そのため、給電装置と受電装置との間に混入した金属異物を検出する必要がある。
特許文献1には、パルスが印加されるQ値測定用コイルと、コンデンサを含む共振回路とを備え、共振回路が出力する応答波形から共振回路のQ値を測定することにより、金属異物の有無を検出する検出装置が開示されている。
特許文献2には、センスループと、このセンスループとともに共振回路を構成するカップリング回路とを備え、共振回路の特性(共振周波数、Q値、又は、それからセンスループが共振する周波数が決定されるその他の特性)の変化の検出に応じて異物を検出する装置が開示されている。
特開2013−132133号公報 米国特許公開第2014/0015522号明細書
ところで、特許文献2のように共振回路の特性変化から異物を検出するために参照する特性のひとつとして、応答波形の周期が考えられる。周期は、立ち上がりから次の立ち上がりまでの時間を測定するだけで求められるため、測定を簡易に行うという点で有利である。
しかしながら、異物による応答波形の周期の変化はごくわずかであるため、上記のように応答波形の周期を参照する方法によれば、給電コイルと受電コイルとの間に金属異物が実際に存在するにもかかわらず周期の変化を検出することができず、その金属異物の検出に失敗する場合があった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、金属異物の検出に失敗する可能性を低減することを目的とする。
本発明による金属異物検出装置は、磁界または電流を受けて振動信号を発生する少なくとも1つのアンテナコイルを有するセンサ部と、1より大きい所定波数分の前記センサ部から出力される振動信号の振動に要する時間の長さを示す振動時間長を計測する振動時間長計測回路と、前記振動時間長と接近する金属異物が無いときの前記振動時間長である基準時間長とに基づいて、前記アンテナコイルに接近する金属異物の有無を判定する判定回路と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、給電コイルと受電コイルとの間の金属異物による変化量が周期に比べて大きくなる振動時間長に基づいて金属異物の有無を判定しているので、金属異物の検出に失敗する可能性を低減することが可能になる。
上記金属異物検出装置において、前記振動時間長計測回路による振動時間長の計測開始点は、任意に調整可能であることとしてもよく、また、前記所定波数は、任意に調整可能であることとしてもよい。これらによれば、金属異物の検出精度が向上する。
本発明によるワイヤレス給電装置は、給電コイルから受電コイルにワイヤレスにて電力伝送を行うワイヤレス給電装置であって、前記給電コイルと、上記各金属異物検出装置のいずれかと、を備えることを特徴とする。本発明によれば、金属異物の検出に失敗する可能性を低減させた金属異物検出装置を備えるワイヤレス給電装置を得ることができる。
上記ワイヤレス給電装置において、前記電力伝送の周波数よりも高い周波数で振動するノイズを検出するノイズ検出部、をさらに備え、前記金属異物検出装置は、前記ノイズ検出部によるノイズの検出結果に基づいて前記振動時間長の計測開始点及び前記所定波数の少なくとも一方を決定し、前記振動時間長計測回路に設定する制御回路、をさらに備えることとしてもよい。これによれば、ノイズの影響を受けずに金属異物の有無を判定することが可能になる。
上記ワイヤレス給電装置において、前記金属異物検出装置は、前記少なくとも1つのアンテナコイルに電圧を印加する駆動回路と、前記電力伝送の周波数を測定するとともに、前記電力伝送により前記少なくとも1つのアンテナコイルに発生する電圧の位相を検出する検出回路と、前記検出回路により測定された周波数と前記検出回路により検出された前記位相とに基づいて、前記駆動回路による電圧印加タイミングを制御する制御回路と、をさらに備えることとしてもよい。これによれば、電力伝送によりアンテナコイルに発生する電圧の位相と駆動回路による電圧印加タイミングとを同期させることができるので、電力伝送中の検出精度が向上する。
本発明によるワイヤレス受電装置は、給電コイルから受電コイルにワイヤレスにて電力伝送を行うワイヤレス受電装置であって、前記受電コイルと、上記各金属異物検出装置のいずれかと、を備えることを特徴とする。本発明によれば、金属異物の検出に失敗する可能性を低減させた金属異物検出装置を備えるワイヤレス受電装置を得ることができる。
上記ワイヤレス受電装置において、前記電力伝送の周波数よりも高い周波数で振動するノイズを検出するノイズ検出部、をさらに備え、前記金属異物検出装置は、前記ノイズ検出部によるノイズの検出結果に基づいて前記振動時間長の計測開始点及び前記所定波数の少なくとも一方を決定し、前記振動時間長計測回路に設定する制御回路、をさらに備えることとしてもよい。これによれば、ノイズの影響を受けずに金属異物の有無を判定することが可能になる。
上記ワイヤレス受電装置において、前記金属異物検出装置は、前記少なくとも1つのアンテナコイルに電圧を印加する駆動回路と、前記電力伝送の周波数を測定するとともに、前記電力伝送により前記少なくとも1つのアンテナコイルに発生する電圧の位相を検出する検出回路と、前記検出回路により測定された周波数と前記検出回路により検出された前記位相とに基づいて、前記駆動回路による電圧印加タイミングを制御する制御回路と、をさらに備えることとしてもよい。これによれば、電力伝送によりアンテナコイルに発生する電圧の位相と駆動回路による電圧印加タイミングとを同期させることができるので、電力伝送中の検出精度が向上する。
本発明によるワイヤレス電力伝送システムは、給電コイルから受電コイルにワイヤレスにて電力伝送を行うワイヤレス電力伝送システムであって、前記給電コイルを有するワイヤレス給電装置と、前記受電コイルを有するワイヤレス受電装置と、を備え、前記ワイヤレス給電装置および前記ワイヤレス受電装置の少なくとも一方は、上記各金属異物検出装置のいずれかを備えることを特徴とする。本発明によれば、金属異物の検出に失敗する可能性を低減させた金属異物検出装置をワイヤレス給電装置およびワイヤレス受電装置の少なくとも一方に備えるワイヤレス電力伝送システムを得ることができる。
上記ワイヤレス電力伝送システムにおいて、前記電力伝送の周波数よりも高い周波数で振動するノイズを検出するノイズ検出部、をさらに備え、前記金属異物検出装置は、前記ノイズ検出部によるノイズの検出結果に基づいて前記振動時間長の計測開始点及び前記所定波数の少なくとも一方を決定し、前記振動時間長計測回路に設定する制御回路、をさらに備えることとしてもよい。これによれば、ノイズの影響を受けずに金属異物の有無を判定することが可能になる。
上記ワイヤレス電力伝送システムにおいて、前記金属異物検出装置は、前記少なくとも1つのアンテナコイルに電圧を印加する駆動回路と、前記電力伝送の周波数を測定するとともに、前記電力伝送により前記少なくとも1つのアンテナコイルに発生する電圧の位相を検出する検出回路と、前記検出回路により測定された周波数と前記検出回路により検出された前記位相とに基づいて、前記駆動回路による電圧印加タイミングを制御する制御回路と、をさらに備えることとしてもよい。これによれば、電力伝送によりアンテナコイルに発生する電圧の位相と駆動回路による電圧印加タイミングとを同期させることができるので、電力伝送中の検出精度が向上する。
本発明によれば、金属異物の検出に失敗する可能性が低減される。
本発明の第1の実施の形態によるワイヤレス電力伝送システム1の概略構成と、このワイヤレス電力伝送システム1に接続される負荷2とを示す図である。 図1に示したワイヤレス給電装置10及びワイヤレス受電装置20それぞれの内部回路構成を示す図である。 図2に示した金属異物検出装置14Aの機能ブロックを示す略ブロック図である。 図2に示した金属異物検出装置14Aに関わる各種信号等の波形を示す図である。 (a)は、図2に示した給電コイルL1とアンテナコイルL3の位置関係を示す平面図であり、(b)は、(a)のA−A線に対応する給電コイルL1及びアンテナコイルL3の断面図である。 図2に示した制御信号SG1〜SG4、出力電圧O1、電圧V1,V2、及び電流I1,I2の波形を示す図である。 図2に示した電圧V1,V2及び電流I1,I2、並びに、図3に示した振動信号Vbの波形を示す図である。 図3に示した判定回路146が行う判定処理の説明図である。 本発明の第2の実施の形態による金属異物検出装置14Bの機能ブロックを示す略ブロック図である。 本発明の第2の実施の形態による振動信号Vcの波形を示す図である。 本発明の第3の実施の形態による金属異物検出装置14Cの機能ブロックを示す略ブロック図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、以下で説明する内容により、本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、説明において同一要素または同一機能を有する要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態によるワイヤレス電力伝送システム1の概略構成と、このワイヤレス電力伝送システム1に接続される負荷2とを示す図である。同図に示すように、ワイヤレス電力伝送システム1は、ワイヤレス給電装置10と、ワイヤレス受電装置20とを有して構成される。負荷2は、ワイヤレス受電装置20に接続される。
ワイヤレス電力伝送システム1は、例えば、二次電池の電力を利用する電気自動車(EV: Electric Vehicle)やハイブリッド自動車(HV: Hybrid Vehicle)などの移動体への給電用に用いられるシステムである。この場合、ワイヤレス給電装置10は地上に配設される送電設備内に搭載され、ワイヤレス受電装置20は車両に搭載されることになる。以下では、ワイヤレス電力伝送システム1が電気自動車への給電用のものであるとして説明を続ける。
図2は、ワイヤレス給電装置10及びワイヤレス受電装置20それぞれの内部回路構成を示す図である。以下、図1に加えてこの図2も適宜参照しながら、初めにワイヤレス電力伝送システム1の構成の概略を説明し、その後、本発明に特徴的な構成について詳しく説明する。
ワイヤレス給電装置10は、図1及び図2に示すように、直流電源11、電力変換器12、給電コイル部13、金属異物検出装置14A、及びノイズ検出部15を有して構成される。なお、本実施の形態では、ワイヤレス給電装置10内に金属異物検出装置14Aを設けることとして説明するが、ワイヤレス受電装置20内に金属異物検出装置14Aを設けることとしてもよい。
直流電源11は、電力変換器12に直流電力を供給する役割を果たす。直流電源11の具体的な種類は、直流電力を供給できるものであれば特に限定されない。例えば、商用交流電源を整流・平滑した直流電源、二次電池、太陽光発電した直流電源、又はスイッチングコンバータなどのスイッチング電源を、直流電源11として好適に用いることが可能である。
電力変換器12は、直流電源11から供給された直流電力を交流電力に変換し、それによって給電コイル部13に、図2に示す交流電流I1を供給するインバータである。具体的には、図2に示すように、複数のスイッチング素子SW1〜SW4がブリッジ接続されてなるスイッチング回路(フルブリッジ回路)と、スイッチ駆動部120とを有して構成される。なお、ここでは電力変換器12内のスイッチング回路をフルブリッジ回路により構成する例を示しているが、他の種類のスイッチング回路を用いることも可能である。
スイッチング素子SW1〜SW4は、スイッチ駆動部120からそれぞれのゲートに供給される制御信号SG1〜SG4によって、互いに独立してオンオフ動作を行うよう構成される。具体的には、制御信号SG1〜SG4のうちの対応するものが活性化されている場合にオンとなり、非活性とされている場合にオフとなるよう構成される。スイッチング素子SW1〜SW4の具体的な種類としては、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)又はIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)を用いることが好適である。
スイッチ駆動部120は、スイッチング素子SW1〜SW4からなるスイッチング回路の出力電圧が所定周波数の交流電圧となるよう、制御信号SG1〜SG4の生成を行う信号生成部である。したがって、後述する給電コイルL1には、この所定周波数の交流電圧が供給されることになる。以下では、この所定周波数を電力伝送周波数fpと称する。電力伝送周波数fpの具体的な値は、例えば20〔kHz〕〜200〔kHz〕に設定される。
給電コイル部13は、図2に示すように、直列に接続された給電側コンデンサC1及び給電コイルL1によって構成される共振回路(給電側共振回路)であり、電力変換器12から供給される交流電圧に基づいて交番磁界を生成する役割を果たす。給電コイル部13を構成する給電側共振回路の共振周波数は、上述した電力伝送周波数fpと同一又はそれに近い周波数に設定される。なお、給電側コンデンサC1は、給電コイルL1と並列に接続してもよい。
給電コイルL1は、例えばφ0.1(mm)の絶縁された銅線を2千本程度撚り合わせたリッツ線を数ターンから数十ターン程度、平面状に巻回することによって形成されたスパイラル構造のコイルであり、例えば地中または地面近傍に配置される。電力変換器12から給電コイルL1に交流電圧が供給されると、図2に示す交流電流I1が給電コイルL1に流れ、それによって交番磁界が発生する。この交番磁界は、給電コイルL1と後述する受電コイルL2との間の相互インダクタンスM12によって受電コイルL2内に起電力を発生させ、それによって電力の伝送が実現される。
金属異物検出装置14Aは、給電コイルL1に接近する金属異物の有無を検出する機能を有する装置であり、図2に示すように、それぞれアンテナコイルL3及び金属異物検出装置用コンデンサC3を含む複数の共振回路RCと、各共振回路に接続された検出部140とを有して構成される。なお、図2に示した抵抗R3は、アンテナコイルL3の直列抵抗を明示したものである。
金属異物検出装置14Aを設置する目的は、給電コイルL1と受電コイルL2との間に混入した金属異物を検出することにある。そこで金属異物検出装置14Aの少なくとも一部(より具体的には各アンテナコイルL3)は、図1に示すように、給電コイルL1の受電コイルL2との対向面上に、すなわち給電コイルL1と受電コイルL2の間に配置される。なお、金属異物検出装置14Aと給電コイルL1とは、一体のユニットとして構成してもよいし、別々のユニットとして構成してもよい。金属異物検出装置14Aの詳細については、後述する。
ノイズ検出部15は、電力伝送周波数fpよりも高い周波数のノイズを検出可能に構成される。ノイズ検出部15の具体的な構成は特に限定されないが、例えば、給電コイルL1に流れる電流波形を検出する電流検出回路と、その出力信号から高周波数成分のみを取り出すハイパスフィルタと、ハイパスフィルタの出力信号の振幅が所定値を上回っている場合に、すなわち高周波成分の発生期間に同期信号を発する同期信号生成部とによって、ノイズ検出部15を構成することが好適である。電流検出回路に代え、抵抗分圧回路などの電圧検出回路を用いてもよい。また、ハイパスフィルタのカットオフ周波数は、電力伝送周波数fpよりも高い周波数に設定することが好ましい。他に、給電コイルL1と受電コイルL2の間にホール素子や磁気抵抗効果素子等の磁気センサを配置することによって、ノイズ検出部15を構成することも可能である。
次に、ワイヤレス受電装置20は、図1及び図2に示すように、受電コイル部21と、整流器22とを有して構成される。
受電コイル部21は、図2に示すように、直列に接続された受電側コンデンサC2と受電コイルL2とによって構成される共振回路(受電側共振回路)を有して構成され、給電コイルL1から伝送された交流電力をワイヤレスにて受電する受電部としての役割を果たす。受電コイル部21を構成する受電側共振回路の共振周波数も、上述した電力伝送周波数fpと同一又はそれに近い周波数に設定される。なお、受電側コンデンサC2は、受電コイルL2と並列に接続してもよい。
受電コイルL2は、給電コイルL1と同様に、例えばφ0.1(mm)の絶縁された銅線を2千本程度撚り合わせたリッツ線を数ターンから数十ターン程度、平面状に巻回することによって形成されたスパイラル構造のコイルである。一方、受電コイルL2の設置位置は、給電コイルL1とは異なり、例えば電気自動車の車両下部となる。給電コイルL1によって生成される磁束が受電コイルL2に鎖交すると、電磁誘導作用による起電力が受電コイルL2に生じ、図2に示す交流電流I2が流れる。この交流電流I2は、整流器22により直流電流に変換されたうえで、負荷2に供給される。これにより、負荷2に対して直流電力を供給することが実現される。
整流器22は、受電コイル部21から出力された交流電流を直流電流に整流することにより、負荷2に対して直流電力を供給する機能を有する回路である。具体的には、図2に示すように、4つのダイオードD1〜D4がブリッジ接続されてなるブリッジ回路と、このブリッジ回路と並列に接続された平滑用キャパシタC0とによって構成される。
負荷2は、図示しない充電器及びバッテリーを含んで構成される。このうち充電器は、整流器22から出力された直流電力に基づいてバッテリーを充電する機能を有する回路である。この充電は、例えば定電圧定電流充電(CVCC充電)により実行される。バッテリーの具体的な種類は、電力を蓄える機能を有するものであれば特に限定されない。例えば、二次電池(リチウムイオン電池、リチウムポリマー電池、ニッケル電池など)や容量素子(電気二重層キャパシタなど)を、負荷2を構成するバッテリーとして好適に用いることが可能である。
次に、図3〜図5を参照しながら、金属異物検出装置14Aの詳細について説明する。図3は、金属異物検出装置14Aの機能ブロックを示す略ブロック図であり、図4(a)〜図4(d)は、金属異物検出装置14Aに関わる各種信号等の波形を示す図であり、図5(a)は、給電コイルL1とアンテナコイルL3の位置関係を示す平面図であり、図5(b)は、図5(a)のA−A線に対応する給電コイルL1及びアンテナコイルL3の断面図である。
初めに図5(a)及び図5(b)を参照すると、上述した複数の共振回路RCは、平面的に見て給電コイルL1の内側に相当する領域内にマトリクス状に並べて配置される。このような共振回路RCの配置は、表面に導電性のコイルパターンが形成されたプリント基板(図示せず)を給電コイルL1上に設置することによって、実現できる。
この配置により、給電コイルL1において上述した交番磁界(電力伝送周波数fpで振動する磁界)が発生すると、図2に示した給電コイルL1と各アンテナコイルL3との間の相互インダクタンスM13、及び、受電コイルL2と各アンテナコイルL3との間の相互インダクタンスM23によって、各アンテナコイルL3に起電力が誘起される。この起電力は、各アンテナコイルL3に振動信号を発生させる。つまり、本実施の形態によるアンテナコイルL3は、磁界を受けて振動信号を発生するものとなっている。
各アンテナコイルL3に発生する振動信号は、交番磁界の周波数である電力伝送周波数fpの成分に加え、各共振回路RCの共振周波数frの成分を含む信号となる。共振周波数frの具体的な値は、アンテナコイルL3のインダクタンスとコンデンサC3のキャパシタンスとを調整することにより、電力伝送周波数fpよりも桁違いに高い単一の値に設定される。具体的な例では、fr=3,000〔kHz〕とすることが好ましい。なお、コンデンサC3のキャパシタンスは、数百から数千〔pF〕程度の値とすることが好ましい。
図4(a)には、電力伝送周波数fpで振動する信号Vaを示し、図4(b)には、各共振回路RCに発生する振動信号Vbを示している。これらの図から理解されるように、振動信号Vbは、電力伝送周波数fpで振動する信号Vaに共振周波数frの成分が重畳された信号となる。詳しくは以下で説明するが、金属異物検出装置14Aの検出部140は、振動信号Vbからこの共振周波数frの成分のみを取り出し、その変化を利用して、給電コイルL1と受電コイルL2との間に存在する金属異物の検出を行う。
ここで、本実施の形態では、各アンテナコイルL3と直列又は並列にコンデンサC3を設置することによって共振回路RCを形成しているが、コンデンサC3を設けず共振回路RCを形成しないこととしてもよい。この場合、図4(b)に示した振動信号Vbではなく、図4(a)に示した信号Vaが検出部140への入力となるので、検出部140は、金属異物の検出を行うために共振周波数frの成分の変化を利用することができない。そこで、この場合の検出部140は、電力伝送周波数fpの成分の変化を利用して、給電コイルL1と受電コイルL2との間に存在する金属異物の検出を行う。
次に図3を参照すると、検出部140は機能的に、検出切替スイッチ141、フィルタ回路142、二値化回路143、カウンタ回路144、振動時間長計測回路145、判定回路146、及び制御回路147Aを有して構成される。このうち検出切替スイッチ141及びフィルタ回路142は、各共振回路RCとともにセンサ部Sを構成する。
検出切替スイッチ141は、フィルタ回路142に接続された共通端子と、各共振回路RCに接続された複数の選択端子とを有する1回路多接点のスイッチであり、制御回路147Aの制御に応じて、いずれか1つの選択端子を共通端子に接続するよう構成される。検出切替スイッチ141として具体的には、半導体スイッチやマルチプレクサを使用することが好適である。
制御回路147Aは、等しい時間間隔で1つずつ順次、各アンテナコイルL3を選択していくアンテナコイル選択部として機能する。制御回路147Aはまた、最後のアンテナコイルL3を選択した後には、最初のアンテナコイルL3に戻って選択動作を繰り返すよう構成される。検出切替スイッチ141は、制御回路147Aによって選択されているアンテナコイルL3に対応する選択端子を、共通端子に接続する役割を果たす。これにより、フィルタ回路142には、各アンテナコイルL3が1つずつ順次接続されていくことになる。
ここで、制御回路147Aは、ユーザによる設定等に応じて、複数のアンテナコイルL3のうちのいくつかを上記選択の対象から外せるように構成されてもよい。こうすれば、金属異物の検出対象となる領域を限定することが可能になるとともに、すべてのアンテナコイルL3を用いる場合に比べ、1つ1つのアンテナコイルL3による金属異物の検出時間を長くすることができる。
また、本実施の形態では、アンテナコイルL3ごとにコンデンサC3を設置しているが、全体で1つだけコンデンサC3を設置し、検出切替スイッチ141によってフィルタ回路142に接続されたアンテナコイルL3のみが、このコンデンサC3と共振回路RCを構成することとしてもよい。こうすれば、コンデンサC3の数を減らすことができるので、金属異物検出装置14Aの部品点数を削減することが可能になる。なお、アンテナコイルL3ごとにコンデンサC3を設置する場合、それぞれの共振回路RCごとにアンテナコイルL3とコンデンサC3の接続を切り替えるスイッチを設け、金属異物の検出時において、検出切替スイッチ141によってフィルタ回路142に接続されたアンテナコイルL3以外のアンテナコイルL3とコンデンサC3との接続を切り離すように構成しても構わない。こうすれば、金属異物の検出動作時において、検出切替スイッチ141によってフィルタ回路142に接続されたアンテナコイルL3と他のアンテナコイルL3との磁気的な結合が抑制され、金属異物の検出精度を一層向上させることが可能になる。
制御回路147Aは、選択したアンテナコイルL3を利用して金属異物の検出動作を行う。具体的には、以下で説明するように振動時間長計測回路145及び判定回路146を制御することにより、金属異物の検出動作を行う。この検出動作は、1つのアンテナコイルL3が選択されている間に、制御回路147Aによって1回以上繰り返し実行される。
フィルタ回路142は、検出切替スイッチ141を介して接続されているアンテナコイルL3において発生した振動信号Vbから電力伝送周波数fpの成分を取り除くことにより、図4(c)に示す振動信号Vcを生成する回路である。具体的には、共振周波数frと同じ帯域の周波数を取り出すバンドパスフィルタにより、フィルタ回路142を構成することが好適である。一方、コンデンサC3を設けず、共振回路RCを形成しない場合は、電力伝送周波数fpと同じ帯域の周波数を取り出すバンドパスフィルタにより、フィルタ回路142を構成すると好適である。
二値化回路143は、フィルタ回路142から出力される振動信号Vcの電圧値と、予め設定された基準電圧値とを比較することにより、図4(d)に示す二値信号Vdを生成する回路である。二値信号Vdは、振動信号Vcの電圧値が基準電圧値(例えば0V)以上である場合にハイレベルとなり、振動信号Vcの電圧値が基準電圧値より小さい場合にローレベルとなる二値の信号となる。
カウンタ回路144は、二値化回路143から出力される二値信号Vdの波数をカウントすることにより、振動信号Vcの波数をカウントする機能を有する。カウンタ回路144がカウントを開始するタイミングは、制御回路147Aから供給されるカウント開始信号STによって指示される。
振動時間長計測回路145は、1より大きい所定波数分の振動信号Vcの振動に要する時間の長さを示す振動時間長TLを計測する回路である。なお、ここでいう波数は、周期と言い換えることも可能である。図4(c)には、一例として、4波数分の振動信号Vcの振動に対応する振動時間長TLを図示している。振動時間長計測回路145による振動時間長TLの計測の開始点、及び、振動時間長TLを計測するために参照する振動信号Vcの具体的な波数はそれぞれ任意に調整可能とされており、具体的には制御回路147Aによって調整される。そのための制御回路147Aの動作の詳細については、後述する。
振動時間長計測回路145による振動時間長の計測は、具体的には、制御回路147Aから計測の開始を指示された後のカウンタ回路144のカウント値の増分が、制御回路147Aから指示された波数分に達するのに要する時間を計測することによって実行される。図4には、制御回路147Aからの指示に従う計測の開始時刻が時刻tであり、かつ、制御回路147Aから指示された波数が4である場合の例を示している。この場合、振動時間長計測回路145によって計測される振動時間長TLは、図4(d)に示すように、時刻tからのカウント値(丸数字1〜4)が4に達するまでの時間となる。
図4(e)及び図4(f)には、給電コイルL1と受電コイルL2との間における金属異物の有無の状態が図4(c)及び図4(d)とは異なる状況の下で、同じフィルタ回路142により生成された振動信号Vc2及び二値信号Vd2の一例を示している。同図に示す振動時間長TL2は、4波数分の振動信号Vc2の振動に対応している。この振動時間長TL2を図4(c)に示した振動時間長TLと比較すると理解されるように、給電コイルL1と受電コイルL2との間における金属異物の有無の状態が異なると、振動時間長TLに変化が生ずる。したがって、振動時間長TLの変化を検出することにより、給電コイルL1と受電コイルL2との間における金属異物の有無を検出することが可能になると言える。
また、振動時間長TLは1より大きい所定波数分の振動信号Vcの振動に要する時間の長さを示すものであるから、給電コイルL1と受電コイルL2との間における金属異物の有無の状態が変化した場合の振動時間長TLの変化は、同じ場合における振動信号Vcの周期の変化に比べて大きくなる。例えば、図4(c)の例のように4波数分の振動信号Vcの振動に要する時間の長さにより振動時間長TLを表した場合であれば、周期の変化に比べて4倍の変化を得ることができる。別の言い方をすれば、振動時間長TLを用いることで、変化を増幅することができる。したがって、本実施の形態によれば、変化が小さすぎることにより金属異物の検出に失敗する可能性を低減することが可能になる。
制御回路147Aは、図2に示したノイズ検出部15によるノイズの検出結果に基づいて、振動時間長TLの計測の開始点と、振動時間長TLを計測するために参照する振動信号Vcの波数とを決定し、決定した計測開始点及び波数を振動時間長計測回路145に設定する機能を有する。以下、この点について、図6及び図7を参照しながら詳しく説明する。
図6(a)〜図6(e)はそれぞれ、図2に示した制御信号SG1,SG4,SG3,SG2及び出力電圧O1(電力変換器12の出力電圧)の波形を示す図である。なお、同図において各信号が「ON」となっている期間は、対応するスイッチング素子が閉状態となっている期間に対応し、各信号が「OFF」となっている期間は、対応するスイッチング素子が開状態となっている期間に対応する。これらの図に示すように、制御信号SG1〜SG4はいずれも電力伝送周波数fpで振動する矩形波信号であり、制御信号SG1,SG4と制御信号SG2,SG3とでは位相が180度異なっている。その結果、出力電圧O1も、電力伝送周波数fpで振動する矩形波信号となる。
図6(f)及び図6(g)はそれぞれ、給電コイルL1の両端間の電圧V1、及び、給電コイルL1に流れる電流I1の波形を示す図である。また、図6(h)及び図6(i)はそれぞれ、受電コイルL2の両端間の電圧V2、及び、受電コイルL2に流れる電流I2の波形を示す図である。これらの図に示すように、電圧V1,V2及び電流I1,I2はいずれも、電力伝送周波数fpで振動する略正弦波信号となる。これは、給電側コンデンサC1及び給電コイルL1が構成する共振回路によって、高周波成分がフィルタリングされるためである。
しかしながら、図6(f)から理解されるように、電圧V1には、スイッチング素子SW1〜SW4のスイッチングのタイミングで、新たな高周波成分が発生する。電圧V2及び電流I1,I2にも、これに対応する高周波成分が含まれる。これらの高周波成分は、アンテナコイルL3において発生する振動信号Vbにも影響を及ぼす。
図7は、電圧V1,V2、電流I1,I2、及び振動信号Vbの波形を示す図である。なお、同図には電力伝送周波数fpの1周期分を示している。この図7に示すように、振動信号Vbの波形には、特に電圧V1,V2に高周波成分が重畳するタイミング(図7の例では、時刻t,t,t,t)で、大きな歪み(電力伝送のための交番磁界に起因する歪み)が発生する。このような歪みは、異物検出の精度の低下を招く。そこで制御回路147Aは、このような歪みができるだけ発生しないタイミングで金属異物の検出が行われることとなるよう、振動時間長TLの計測の開始点と、振動時間長TLを計測するために参照する振動信号Vcの波数とを決定する。
より具体的に説明すると、制御回路147Aは、ノイズ検出部15によるノイズの検出結果の履歴から、電力伝送のための交番磁界に起因する大きな歪みが振動信号Vbに発生しないタイミングを予測する。図7の例では、時刻tと時刻tの間の期間(以下、「ノイズレス期間NLP」と称する)が、電力伝送のための交番磁界に起因する大きな歪みが振動信号Vbに発生しないタイミングである。ノイズレス期間NLPは、スイッチング素子SW1〜SW4のスイッチングやダイオードD1〜D4を流れる電流経路の切り替わりによって生じているものであるから、定期的に出現する。制御回路147Aは、このような定期的に出現するノイズレス期間NLPの出現周期をノイズ検出結果の履歴から取得することにより、次のノイズレス期間NLPの出現タイミングを予測する。そして、その予測結果に基づき、次のノイズレス期間NLPの中で金属異物の検出が行われることとなるよう、振動時間長TLの計測の開始点と、振動時間長TLを計測するために参照する振動信号Vcの波数とを決定する。
具体的な例では、制御回路147Aは、図7の丸数字2〜6に示す振動を利用して振動時間長TLが計測されることとなるよう、振動時間長TLの計測の開始点と、振動時間長TLを計測するために参照する振動信号Vcの波数とを決定すればよい。つまり、丸数字1の振動と丸数字2の振動との間に振動時間長TLの計測の開始点を設定し、振動時間長TLを計測するために参照する振動信号Vcの波数を5に設定すればよい。こうすることで、電力伝送のための交番磁界に起因する大きな歪みが振動信号Vbに発生しないノイズレス期間NLP内に、金属異物の検出が行われることになるので、ワイヤレス給電中における給電コイルL1と受電コイルL2との間の金属異物の検出精度の向上、という効果が得られる。
図3に戻る。制御回路147Aは他に、振動時間長TLの基準となる基準時間長CTLを得るための動作も行うよう構成される。基準時間長CTLは、給電コイルL1と受電コイルL2の間に金属異物が存在しないときの振動時間長TLであり、制御回路147Aは、給電コイルL1と受電コイルL2の間に金属異物が存在しないことが保証される状態で上記制御を実行することにより、基準時間長CTLを取得する。このとき、制御回路147Aは、上述した振動時間長TLの計測開始点、及び、振動時間長TLを計測するために参照する振動信号Vcの波数について、通常動作で振動時間長TLを取得するときと同様にして決定する。したがって、振動時間長TLと基準時間長CTLとは、同一のノイズ条件下で得られたものと看做すことができる。制御回路147Aは、取得した基準時間長CTLを判定回路146に出力し、記憶させる。
判定回路146は、振動時間長計測回路145から供給される振動時間長TLと、制御回路147Aから予め供給され、記憶していた基準時間長CTLとに基づいて、給電コイルL1と受電コイルL2の間における金属異物の有無を検出する回路である。具体的には、振動時間長TLと基準時間長CTLの差の絶対値が所定値以内であれば金属異物はないと判定し、そうでなければ金属異物があると判定する。
図8は、判定回路146が行う判定処理の説明図である。図8(a)は金属異物がある場合、図8(b)は金属異物がない場合をそれぞれ示している。これらの図を参照しながら判定回路146が行う判定処理についてより詳しく説明すると、判定回路146はまず、振動時間長TLと基準時間長CTLの差の絶対値(差分絶対値)を算出する。そして、この差分絶対値が図8(a)に示すように所定の閾値を上回る場合、給電コイルL1と受電コイルL2の間に金属異物がある(給電コイルL1に接近する金属異物がある)と判定する。一方、差分絶対値が図8(b)に示すように所定の閾値以下である場合、給電コイルL1と受電コイルL2の間に金属異物がない(給電コイルL1に接近する金属異物がない)と判定する。
図3に戻り、判定回路146による判定の結果は、制御回路147Aに供給される。制御回路147Aは、金属異物が検出されたとの判定結果が供給された場合、図2に示したスイッチ駆動部120に対し、電力変換器12による電力の変換を停止するよう指示する。この指示を受けたスイッチ駆動部120は、電力変換器12から交流電力が出力されないよう、図2に示した制御信号SG1〜SG4を調整する。これにより、ワイヤレス給電装置10による給電動作が停止するので、給電コイルL1と受電コイルL2の間に生ずる交番磁界に起因して金属異物に渦電流が発生し、それによって金属異物が発熱することを防止することが可能になる。
以上説明したように、本実施の形態による金属異物検出装置14Aによれば、給電コイルL1と受電コイルL2との間の金属異物による変化量が周期に比べて大きくなる振動時間長TLに基づいて金属異物の有無を判定しているので、金属異物の検出に失敗する可能性を低減することが可能になる。
また、制御回路147Aが、ノイズ検出部15によるノイズの検出結果の履歴からノイズレス期間NLPを予測し、ノイズレス期間NLPの中で金属異物の検出が行われることとなるよう、振動時間長TLの計測の開始点と、振動時間長TLを計測するために参照する振動信号Vcの波数とを決定していることから、本実施の形態による金属異物検出装置14Aによれば、ワイヤレス給電中における給電コイルL1と受電コイルL2との間の金属異物の検出精度を向上することも可能になる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態によるワイヤレス電力伝送システム1について、説明する。本実施の形態によるワイヤレス電力伝送システム1は、金属異物検出装置14Aに代えて金属異物検出装置14Bを用いる点で、第1の実施の形態によるワイヤレス電力伝送システム1と相違する。その他の点では第1の実施の形態によるワイヤレス電力伝送システム1と同様であるので、以下では、第1の実施の形態と同様の構成については同一の符号を付し、第1の実施の形態との相違点にのみ着目して説明する。
図9は、本実施の形態による金属異物検出装置14Bの機能ブロックを示す略ブロック図である。同図に示すように、金属異物検出装置14Bは、第1の実施の形態による金属異物検出装置14Aの検出部140に駆動回路148を追加するとともに、制御回路147Aを制御回路147Bに置き換えたものとなっている。駆動回路148は、各アンテナコイルL3に電流を供給する回路であり、各アンテナコイルL3は、こうして駆動回路148から供給される電流を受けて、振動信号Vbを発生するように構成される。
駆動回路148について、より詳しく説明する。駆動回路148は、図9に示すように、スイッチング回路148a及び電源148bを有して構成される。
スイッチング回路148aは、電源148bに接続された端子と、検出切替スイッチ141の共通端子に接続された端子とを有する1回路1接点のスイッチであり、制御回路147Bの制御に応じて開閉動作を行うよう構成される。スイッチング回路148aとして具体的には、バイポーラトランジスタ又はMOSFETを使用することが好適である。
電源148bは、アンテナコイルL3に電流を流すための電源であり、直流電源、交流電源のいずれであってもよい。以下では、電源148bが直流電源であるとして説明を続ける。電源148bの一端はスイッチング回路148aに接続され、他端は接地される。
本実施の形態による制御回路147Bは、検出切替スイッチ141の制御とともにスイッチング回路148aの制御も行う。具体的に説明すると、一のアンテナコイルL3を選択することによって、検出切替スイッチ141の動作によりそのアンテナコイルL3がフィルタ回路142に接続された後、スイッチング回路148aを閉状態とし、所定時間の経過後にスイッチング回路148aを開状態に戻す。これにより、電源148bからアンテナコイルL3に対し、電流が供給されることになる。この電流によりアンテナコイルL3に振動信号Vbが発生し、フィルタ回路142に供給される。
電流が供給されたときの共振回路RCの動作について、詳しく説明する。スイッチング回路148aが閉状態となっている間に電源148bから供給される直流電流によって、アンテナコイルL3に磁気エネルギーが蓄積される。スイッチング回路148aが開状態になると、この磁気エネルギーによって減衰振動が発生する。したがって、本実施の形態による振動信号Vbは、各共振回路RCの共振周波数frで振動しつつ減衰する成分を含む信号となる。
なお、本実施の形態においては、金属異物検出装置14Bが動作するために給電コイルL1で発生する交番磁界は必須ではないが、該交番磁界が発生している場合(給電中)の振動信号Vbは、上記成分に加えて電力伝送周波数fpの成分を含む信号となる。フィルタ回路142は、本実施の形態においても、振動信号Vbからこの電力伝送周波数fpの成分を除去する役割を果たす。
図10は、本実施の形態による振動信号Vc(フィルタ回路142の出力信号)の波形を示す図である。同図に示すように、本実施の形態による振動信号Vcは、スイッチング回路148aが開状態になった瞬間から減衰を始める減衰振動信号となる。振動信号Vcの周波数は、第1の実施の形態による振動信号Vcと同様、共振回路RCの共振周波数frと一致する。なお、共振周波数frは、第1の実施の形態でも説明したように、電力伝送周波数fpよりも桁違いに高い周波数である。
振動時間長計測回路145は、このような減衰振動信号である振動信号Vcについて、第1の実施の形態で説明した方法により振動時間長TLを計測する。また、判定回路146は、計測された振動時間長TLに基づいて、第1の実施の形態で説明した方法により金属異物の有無の判定を行う。したがって、本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様、金属異物の検出に失敗する可能性の低減が実現される。
本実施の形態による制御回路147Bは、ノイズレス期間NLPの中で金属異物の検出が行われることとなるよう、振動時間長TLの計測の開始点と、振動時間長TLを計測するために参照する振動信号Vcの波数とを決定し、決定した計測開始点及び波数を振動時間長計測回路145に設定する機能に加えて、共振回路RCへの電流の供給がノイズレス期間NLPの中で行われることとなるよう、スイッチング回路148aを閉じるタイミングを決定する機能も有する。具体的には、ノイズレス期間NLPの開始直後にスイッチング回路148aを閉じて電流の供給を開始し、その後、ノイズレス期間NLPの中で振動時間長TLの計測が実行されるように、振動時間長TLの計測の開始点と、振動時間長TLを計測するために参照する振動信号Vcの波数とを決定すればよい。こうすることで、アンテナコイルL3への電流の供給から振動時間長TLの計測までの一連の処理をノイズレス期間NLP内に実行することが可能になる。
以上説明したように、本実施の形態による金属異物検出装置14Bによれば、給電コイルと受電コイルとの間の金属異物による変化量が周期に比べて大きくなる振動時間長TLに基づいて金属異物の有無を判定しているので、金属異物の検出に失敗する可能性を低減することが可能になる。
また、制御回路147Bが、ノイズ検出部15によるノイズの検出結果の履歴からノイズレス期間NLPを予測し、ノイズレス期間NLPの中で金属異物の検出が行われることとなるよう、スイッチング回路148aを閉じるタイミングと、振動時間長TLの計測の開始点と、振動時間長TLを計測するために参照する振動信号Vcの波数とを決定していることから、本実施の形態による金属異物検出装置14Bによれば、ワイヤレス給電中における給電コイルL1と受電コイルL2との間の金属異物の検出精度を向上することも可能になる。
加えて本実施の形態によれば、給電コイルL1で発生する交番磁界がなくてもアンテナコイルL3に振動信号Vbを発生させることができるので、ワイヤレス給電装置10が電力伝送をしていない期間(給電停止中)においても、給電コイルL1と受電コイルL2との間に混入した金属異物を検出することが可能となる。この場合、スイッチング素子SW1〜SW4のスイッチングに伴うノイズは発生しないので、制御回路147Bは、任意のタイミングでスイッチング回路148aを閉じることができる。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態によるワイヤレス電力伝送システム1について、説明する。本実施の形態によるワイヤレス電力伝送システム1は、金属異物検出装置14Bに代えて金属異物検出装置14Cを用いる点で、第2の実施の形態によるワイヤレス電力伝送システム1と相違する。その他の点では第2の実施の形態によるワイヤレス電力伝送システム1と同様であるので、以下では、第2の実施の形態と同様の構成については同一の符号を付し、第2の実施の形態との相違点にのみ着目して説明する。
図11は、本実施の形態による金属異物検出装置14Cの機能ブロックを示す略ブロック図である。同図に示すように、金属異物検出装置14Cは、第2の実施の形態による金属異物検出装置14Aの検出部140にフィルタ回路149及び電圧検出回路150を追加するとともに、制御回路147Bを制御回路147Cに置き換えたものとなっている。
フィルタ回路149は、検出切替スイッチ141を介して接続されているアンテナコイルL3において発生した振動信号Vbのうち、電力伝送周波数fpと同じ帯域の周波数成分のみを通過させるフィルタである。
電圧検出回路150は、フィルタ回路149の出力信号に基づき、ワイヤレス電力伝送システム1が行う電力伝送の周波数(すなわち、電力伝送周波数fp)を測定するとともに、ワイヤレス電力伝送システム1が行う電力伝送によりアンテナコイルL3に発生する電圧の位相を検出する回路である。電圧検出回路150は、フィルタ回路149の出力信号を二値化してなる二値化信号を取得し、この二値化信号に基づき、ワイヤレス電力伝送システム1が行う電力伝送の周波数を測定するとともに、ワイヤレス電力伝送システム1が行う電力伝送によりアンテナコイルL3に発生する電圧の位相を検出することとしてもよい。
本実施の形態による制御回路147Cは、電圧検出回路150により測定された周波数と、電圧検出回路150により検出された電圧の位相とに基づいて、駆動回路148による電圧印加のタイミング(すなわち、スイッチング回路148aを閉状態とするタイミング)を制御するよう構成される。例えば、アンテナコイルL3に発生する電圧の位相が0のタイミングからタイマーで所定時間経過後、駆動回路148に電圧の印加を開始させる。これにより、電力伝送によりアンテナコイルL3に発生する電圧の位相と駆動回路148による電圧印加タイミングとを同期させることができ、電力伝送中の測定精度が向上する。
ここで、上記タイマーで設定している所定時間は、固定時間あるいは電圧検出回路150で測定した周波数に応じて調整することとしてもよい。後者の場合、電力伝送の周波数によらず、一定の位相で駆動回路148による電圧印加を開始することが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、本発明が、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施され得ることは勿論である。
1 ワイヤレス電力伝送システム
2 負荷
10 ワイヤレス給電装置
11 直流電源
12 電力変換器
13 給電コイル部
14A〜14C 金属異物検出装置
15 ノイズ検出部
20 ワイヤレス受電装置
21 受電コイル部
22 整流器
120 スイッチ駆動部
140 検出部
141 検出切替スイッチ
142 フィルタ回路
143 二値化回路
144 カウンタ回路
145 振動時間長計測回路
146 判定回路
147A〜147C 制御回路
148 駆動回路
148a スイッチング回路
148b 電源
149 フィルタ回路
150 電圧検出回路
C0 平滑用キャパシタ
C1 給電側コンデンサ
C2 受電側コンデンサ
C3 金属異物検出装置用コンデンサ
CTL 基準時間長
D1〜D4 ダイオード
L1 給電コイル
L2 受電コイル
L3 アンテナコイル
R3 抵抗
RC 共振回路
S センサ部
SW1〜SW4 スイッチング素子
TL 振動時間長

Claims (12)

  1. 磁界または電流を受けて振動信号を発生する少なくとも1つのアンテナコイルを有するセンサ部と、
    1より大きい所定波数分の前記センサ部から出力される振動信号の振動に要する時間の長さを示す振動時間長を計測する振動時間長計測回路と、
    前記振動時間長と接近する金属異物が無いときの前記振動時間長である基準時間長とに基づいて、前記アンテナコイルに接近する金属異物の有無を判定する判定回路と、
    を備えることを特徴とする金属異物検出装置。
  2. 前記振動時間長計測回路による振動時間長の計測開始点は、任意に調整可能であることを特徴とする請求項1に記載の金属異物検出装置。
  3. 前記所定波数は、任意に調整可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の金属異物検出装置。
  4. 給電コイルから受電コイルにワイヤレスにて電力伝送を行うワイヤレス給電装置であって、
    前記給電コイルと、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の金属異物検出装置と、
    を備えることを特徴とするワイヤレス給電装置。
  5. 前記電力伝送の周波数よりも高い周波数で振動するノイズを検出するノイズ検出部、をさらに備え、
    前記金属異物検出装置は、前記ノイズ検出部によるノイズの検出結果に基づいて前記振動時間長の計測開始点及び前記所定波数の少なくとも一方を決定し、前記振動時間長計測回路に設定する制御回路、をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載のワイヤレス給電装置。
  6. 前記金属異物検出装置は、
    前記少なくとも1つのアンテナコイルに電圧を印加する駆動回路と、
    前記電力伝送の周波数を測定するとともに、前記電力伝送により前記少なくとも1つのアンテナコイルに発生する電圧の位相を検出する検出回路と、
    前記検出回路により測定された周波数と前記検出回路により検出された前記位相とに基づいて、前記駆動回路による電圧印加タイミングを制御する制御回路と、をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載のワイヤレス給電装置。
  7. 給電コイルから受電コイルにワイヤレスにて電力伝送を行うワイヤレス受電装置であって、
    前記受電コイルと、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の金属異物検出装置と、
    を備えることを特徴とするワイヤレス受電装置。
  8. 前記電力伝送の周波数よりも高い周波数で振動するノイズを検出するノイズ検出部、をさらに備え、
    前記金属異物検出装置は、前記ノイズ検出部によるノイズの検出結果に基づいて前記振動時間長の計測開始点及び前記所定波数の少なくとも一方を決定し、前記振動時間長計測回路に設定する制御回路、をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載のワイヤレス受電装置。
  9. 前記金属異物検出装置は、
    前記少なくとも1つのアンテナコイルに電圧を印加する駆動回路と、
    前記電力伝送の周波数を測定するとともに、前記電力伝送により前記少なくとも1つのアンテナコイルに発生する電圧の位相を検出する検出回路と、
    前記検出回路により測定された周波数と前記検出回路により検出された前記位相とに基づいて、前記駆動回路による電圧印加タイミングを制御する制御回路と、をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載のワイヤレス受電装置。
  10. 給電コイルから受電コイルにワイヤレスにて電力伝送を行うワイヤレス電力伝送システムであって、
    前記給電コイルを有するワイヤレス給電装置と、
    前記受電コイルを有するワイヤレス受電装置と、を備え、
    前記ワイヤレス給電装置および前記ワイヤレス受電装置の少なくとも一方は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の金属異物検出装置を備えることを特徴とするワイヤレス電力伝送システム。
  11. 前記電力伝送の周波数よりも高い周波数で振動するノイズを検出するノイズ検出部、をさらに備え、
    前記金属異物検出装置は、前記ノイズ検出部によるノイズの検出結果に基づいて前記振動時間長の計測開始点及び前記所定波数の少なくとも一方を決定し、前記振動時間長計測回路に設定する制御回路、をさらに備えることを特徴とする請求項10に記載のワイヤレス電力伝送システム。
  12. 前記金属異物検出装置は、
    前記少なくとも1つのアンテナコイルに電圧を印加する駆動回路と、
    前記電力伝送の周波数を測定するとともに、前記電力伝送により前記少なくとも1つのアンテナコイルに発生する電圧の位相を検出する検出回路と、
    前記検出回路により測定された周波数と前記検出回路により検出された前記位相とに基づいて、前記駆動回路による電圧印加タイミングを制御する制御回路と、をさらに備えることを特徴とする請求項10に記載のワイヤレス電力伝送システム。
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