JP2018107854A - 回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】効率よく総合トルクを高めることができる回転電機を提供する。【解決手段】外側マグネット24および内側マグネット25の外側面24a,25a、および内側面24b,25bは、軸線Oを通る径方向に沿う直線L1上の任意の点を中心点C1,C2とする楕円弧状に形成されており、且つ、中心点C1,C2を中心とする楕円の長半径をAとし、短半径をBとし、中心点C1または中心点C2と軸線Oとの間の距離をCとし、軸線Oを原点としたときの外側マグネット24および内側マグネット25の外側面24a,25a、および内側面24b,25bの座標位置をX,Yとしたとき、外側マグネット24および内側マグネット25の外側面24a,25a、および内側面24b,25bは、{(X−C)2/A2}+Y2/B2=1を満たす楕円上の座標位置に形成されている。【選択図】図3

Description

この発明は、回転電機に関するものである。
回転電機の中には、コイル等の導体が取り付けられた略円環状のステータと、ステータに対して回転自在に設けられたロータコアを有するロータと、を備えたものがある。また、このような回転電機のうち、ロータコアの外周部に、複数のマグネットを埋設したIPM(Interior Permanent Magnet)モータが知られている。
このような回転電機は、ステータの導体に通電を行うと、ステータに磁束が発生し、この磁束とロータコア側のマグネットとの間で磁気的な吸引力や反発力が発生する。これにより、ロータが回転する。
さらに、ロータの回転トルクを高めるために、ロータコアを中空状に形成し、ロータコアの径方向外側と径方向内側の両方にステータを配置する、いわゆるダブルステータ型の回転電機が知られている。このような回転電機は、ロータの外周部と内周部とに、それぞれ複数のマグネットが埋設される。
また、ロータコアに埋設されるマグネットは、平板状に形成される場合が多く、できる限りロータコアの内外の表面に近づけて配置される。このように構成することで、マグネットの成形を容易に行うことができる。さらに、ロータコアの表面全体に渡ってマグネットの表面が近づくので、マグネットの磁束をできる限り有効利用することができる。このため、マグネットの磁束に起因する回転電機のトルクをできる限り高めることができる。
特許第5849890号公報
ところで、ステータに通電を行うことにより形成される磁束は、ロータコア側で弧状に流れる。ここで、ロータコアにおいて、磁束の流れ易い方向をq軸とし、このq軸に対して電気的、磁気的に直交する径方向に沿った方向をd軸とすると、上述の従来技術のようなマグネットは、q軸に沿う形状とは異なる形状になる。
つまり、ロータコアの表面において、d軸側にマグネットの磁束が大きく形成されるので、ロータとしてはリラクタンストルクを有効利用できない。このため、回転電機におけるマグネットの磁束に起因するトルクとリラクタンストルクとを合算したトルク(以下、総合トルクという)を高めにくいという課題があった。
そこで、この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、効率よく総合トルクを高めることができる回転電機を提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の回転電機(例えば、実施形態における回転電機1,201,301)は、軸線回りに回転可能に設けられ中空状のロータコア(例えば、実施形態におけるロータコア3,203,303)を有するロータ(例えば、実施形態におけるロータ2)と、前記ロータコアの外周面(例えば、実施形態における外周面3a)側に配置され、通電されることにより磁界を発生する外側ステータ(例えば、実施形態における外側ステータ4)と、前記ロータコアの内周面(例えば、実施形態における内周面3b)側に配置され、通電されることにより磁界を発生する内側ステータ(例えば、実施形態における内側ステータ5)と、前記ロータコアの外周部に周方向に並んで埋設され、径方向内側に向かって凸となるように湾曲形成された複数の外側マグネット(例えば、実施形態における外側マグネット24,224A〜224D,324A,324B)と、前記ロータコアの内周部に周方向に並んで埋設され、径方向外側に向かって凸となるように湾曲形成された複数の内側マグネット(例えば、実施形態における内側マグネット25,225A,225B)と、を備え、前記外側マグネットおよび前記内側マグネットの各々径方向外側の外側面、および径方向内側の内側面は、前記軸線を通る径方向に沿う直線(例えば、実施形態における直線L1)上の任意の点を中心点(例えば、実施形態における中心点C1,C2)とする楕円弧状に形成されており、且つ、前記中心点を中心とする楕円の長半径をAとし、短半径をBとし、前記中心点と前記軸線との間の距離をCとし、前記軸線を原点としたときの前記外側マグネットおよび前記内側マグネットの各々前記外側面、および前記内側面の座標位置をX,Yとしたとき、前記外側マグネットおよび前記内側マグネットの各々前記外側面、および前記内側面は、{(X−C)/A}+Y/B=1を満たす楕円上の座標位置に形成されていることを特徴とする。
このように構成することで、外側マグネットの外側面および内側面を、外側ステータで形成される磁束のq軸方向にほぼ沿わせることができる。また、内側マグネットの外側面および内側面を、内側ステータで形成される磁束のq軸方向にほぼ沿わせることができる。このため、リラクタンストルクを最大限有効利用することができ、回転電機の総合トルクを効率よく高めることができる。
請求項2に記載の回転電機において、前記内側ステータは、周方向に並んで配置され径方向外側に向かって突出する複数の内側ティース(例えば、実施形態における内側ティース11)を有し、前記外側ステータは、周方向に並んで配置され径方向内側に向かって突出する複数の外側ティース(例えば、実施形態における外側ティース7)を有し、前記ロータコアの内周面の半径をR1とし、前記ロータコアの外周面の半径をR2とし、前記軸線を中心とする前記ロータコア上を通る任意の円弧(例えば、実施形態における任意の円弧D3)の半径をRとし、前記内側ティースの軸線方向に沿い、且つ径方向に直交する方向に沿う断面の面積をS1とし、前記外側ティースの軸線方向に沿い、且つ径方向に直交する方向に沿う断面の面積をS2としたとき、前記任意の円弧の半径Rは、R=R1+〔(R2−R1)/{1+(R2/R1)}〕×(S1/S2)を満たすように設定され、前記任意の円弧の径方向外側に、前記外側マグネットが配置されると共に、前記任意の円弧の径方向内側に、前記内側マグネットが配置されることを特徴とする。
ここで、内側ステータと外側ステータは、配置されるスペースの関係からそれぞれ大きさが異なり、形成される磁束量も異なる。このため、上記の式を満たす任意の円弧を境に内側マグネットと外側マグネットを配置することにより、各ステータによって形成される磁束を最大限有効利用することができる。よって、回転電機の総合トルクをさらに効率よく高めることができる。
請求項3に記載の回転電機において、前記外側マグネットおよび前記内側マグネットの径方向の最大肉厚は、5mm以下に設定されていることを特徴とする。
このように構成することで、各マグネットを必要以上に大きくしてしまうことを抑えることができる。
ところで、ロータコアへのマグネットの占有率が大きくなると、この分ロータコア自体が薄肉になり、ロータコアの剛性が低くなってしまう。しかしながら、外側マグネットおよび内側マグネットの径方向の最大肉厚を5mm以下に設定することにより、ロータコアの剛性の低下を抑えることができる。
請求項4に記載の回転電機において、前記外側マグネットは、さらに径方向に沿って複数並んで配置されており、径方向に沿って並ぶ複数の前記外側マグネットは、各々径方向外側の外側面、および径方向内側の内側面の楕円弧中心が同一直線上に配置されていることを特徴とする。
このように構成することで、ロータコアの外周面に形成される外側マグネットによる磁束量を増大させることができる。このため、回転電機の総合トルクをさらに効率よく高めることができる。
請求項5に記載の回転電機において、前記内側マグネットは、さらに径方向に沿って複数並んで配置されており、径方向に沿って並ぶ複数の前記内側マグネットは、各々径方向外側の外側面、および径方向内側の内側面の楕円弧中心が同一直線上に配置されていることを特徴とする。
このように構成することで、ロータコアの内周面に形成される内側マグネットによる磁束量を増大させることができる。このため、回転電機の総合トルクをさらに効率よく高めることができる。
請求項6に記載の回転電機において、前記ロータコアは、前記外側マグネットおよび前記内側マグネットの形状に対応するように形成され前記軸線方向に貫通する複数の空洞部を有し、前記複数の空洞部に、対応する前記外側マグネットおよび前記内側マグネットが収納されており、前記複数の空洞部のうちの少なくとも1つには、該空洞部を少なくとも2つの空間に隔てるブリッジ(例えば、実施形態におけるセンターブリッジ30)が設けられており、前記ブリッジが設けられた前記空洞部に収納される前記外側マグネットおよび前記内側マグネットの少なくとも一方は、前記ブリッジを避けるように分割構成されていることを特徴とする。
このように、ブリッジを形成する分、ロータコアの剛性を高めることができる。このため、ロータの回転時に作用する力等によるロータコアの変形を抑えることができる。よって、回転電機のトルク性能が低下してしまうことを抑えることができる。
本発明によれば、外側マグネットの外側面および内側面を、外側ステータで形成される磁束のq軸方向にほぼ沿わせることができる。また、内側マグネットの外側面および内側面を、内側ステータで形成される磁束のq軸方向にほぼ沿わせることができる。このため、リラクタンストルクを最大限有効利用することができ、回転電機の総合トルクを効率よく高めることができる。
本発明の第1実施形態における回転電機の構成を示す、軸線方向に沿う断面図である。 本発明の第1実施形態における回転電機の一部の構成を示す、シャフトに直交する断面図である。 本発明の第1実施形態における外側マグネットおよび内側マグネットの形状決定方法を説明するための説明図である。 本発明の第1実施形態における外側マグネットおよび内側マグネットと、従来との総合トルクの変化を比較したグラフである。 本発明の第2実施形態における回転電機の一部の構成を示す、シャフトに直交する断面図である。 本発明の第2実施形態における第1変形例の回転電機の一部の構成を示す、シャフトに直交する断面図である。 本発明の第2実施形態における第2変形例の回転電機の一部の構成を示す、シャフトに直交する断面図である。 本発明の第3実施形態における回転電機の一部の構成を示す、シャフトに直交する断面図である。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
(回転電機)
図1は、回転電機1の構成を示す、軸線O方向に沿う断面図である。図2は、回転電機1の一部の構成を示す、シャフト20(軸線O)に直交する断面図である。なお、図2では、回転電機1の1/12セクター、すなわち、1/12周の周角度領域分のみを示している。
同図に示すように、回転電機1は、例えば、車両駆動用に用いられるものであって、エンジンケース18等に取り付けられている。回転電機1は、軸線O回りに回転可能に設けられ中空状のロータコア3を有するロータ2と、ロータコア3の外周面側に配置された外側ステータ4と、ロータコア3の内周面側に配置された内側ステータ5と、ロータ2を回転自在支持すると共に、外側ステータ4および内側ステータ5を固定するハウジング14と、を備えている。
なお、ロータ2、外側ステータ4、および内側ステータ5は、それぞれ軸線Oを共通軸線として配置されている。以下、軸線Oに直交する方向を径方向と称し、軸線O回りに周回する方向を周方向と称して説明する。
(ハウジング)
ハウジング14は、例えば、エンジンケース18に取り付けられる略円板状のベース部15を有している。ベース部15の径方向中央には、後述のシャフト20が挿通可能な貫通孔15aが形成されている。ベース部15の外周縁には、このベース部15に直交するように立ち上がる略円筒状の外側周壁部16が設けられている。一方、ベース部15の貫通孔15aの周縁にも、ベース部15に直交するように立ち上がる略円筒状の内側周壁部17が設けられている。そして、外側周壁部16に外側ステータ4が固定され、内側周壁部17に内側ステータ5が固定される。
(外側ステータ)
外側ステータ4は、ロータコア3の外周を取り囲むように形成された略円筒状の外側ステータコア6を有している。外側ステータコア6は、ハウジング14の外側周壁部16に内嵌固定されている。外側ステータコア6は、電磁鋼板を複数枚積層したり、軟磁性粉を加圧成形したりして形成することが可能である。
外側ステータコア6の内周面には、軸線Oに向かって突出し、周方向に等間隔で配列された複数の外側ティース7が一体成形されている。外側ティース7は、径方向に沿って延びる外側ティース本体7aと、外側ティース本体7aの先端(径方向内側端)から周方向に延びる外側鍔部7bと、により構成されている。外側ティース本体7aは、軸線O方向に沿い、且つ径方向に直交する方向に沿う断面形状が略矩形状となるように形成されている。
そして、隣接する各外側ティース7間には、それぞれ外側スロット8が形成されている。各外側スロット8、つまり、外側ティース本体7aと外側鍔部7bの内側面とにより形成される空間には、それぞれ複数本(本第1実施形態では4本)の外側コイルバー9が挿入されている。外側コイルバー9は、径方向に沿う断面形状が略矩形状に形成された棒状のものであり、外側スロット8内にできる限り隙間なく挿入される。また、外側コイルバー9の長さは、外側ステータコア6の軸線O方向両端から突出する長さに設定されている。
外側ステータコア6の軸線O方向両端から突出された各外側コイルバー9の端部は、それぞれ不図示の略円環状の連結プレートによって連結される。連結プレートは、導電性を有する、例えば銅等により形成されている。また、連結プレートは、各外側コイルバー9が所定の結線構造となるようにパターンを有している。このように構成された外側コイルバー9および連結プレートは、不図示の外部電源に電気的に接続される。そして、各外側コイルバー9に所定の電流を供給すると、外側ステータコア6に所定の磁界が発生する。
(内側ステータ)
内側ステータ5も、基本的構成は上記外側ステータ4と同様である。すなわち、内側ステータ5は、ロータコア3の内周を取り囲むように形成された略円筒状の内側ステータコア10を有している。内側ステータコア10は、ハウジング14の内側周壁部17に外嵌固定されている。内側ステータコア10は、電磁鋼板を複数枚積層したり、軟磁性粉を加圧成形したりして形成することが可能である。
内側ステータコア10の外周面には、径方向外側に向かって突出し、周方向に等間隔で放射状に配列された複数の内側ティース11が一体成形されている。内側ティース11は、径方向に沿って延びる内側ティース本体11aと、内側ティース本体11aの先端(径方向外側端)から周方向に延びる内側鍔部11bと、により構成されている。内側ティース本体11aは、軸線O方向に沿い、且つ径方向に直交する方向に沿う断面形状が略矩形状となるように形成されている。
そして、隣接する各内側ティース11間には、それぞれ内側スロット12が形成されている。各内側スロット12、つまり、内側ティース本体11aと内側鍔部11bの内側面とにより形成される空間には、それぞれ複数本(本第1実施形態では4本)の内側コイルバー13が挿入されている。内側コイルバー13は、径方向に沿う断面形状が略矩形状に形成された棒状のものであり、内側スロット12内にできる限り隙間なく挿入される。また、内側コイルバー13の長さは、内側ステータコア10の軸線O方向両端から突出する長さに設定されている。
内側ステータコア10の軸線O方向両端から突出された各内側コイルバー13の端部は、それぞれ不図示の略円環状の連結プレートによって連結される。連結プレートは、導電性を有する、例えば銅等により形成されている。また、連結プレートは、各内側コイルバー13が所定の結線構造となるようにパターンを有している。このように構成された内側コイルバー13および連結プレートは、不図示の外部電源に電気的に接続される。そして、各内側コイルバー13に所定の電流を供給すると、内側コイルバー13に所定の磁界が発生する。
(ロータ)
ロータ2は、ロータコア3の他に、ハウジング14の内側周壁部17に軸受19を介して回転自在に支持されているシャフト20と、シャフト20とロータコア3とを連結する略円環状のロータディスク21と、を備えている。ロータディスク21は、外側ステータ4および内側ステータ5を挟んでハウジング14のベース部15とは反対側に配置されている。そして、ロータディスク21の径方向中央にシャフト20が固定され、ロータディスク21の外周部に、ロータコア3の軸線O方向の一端が固定されている。
これにより、ロータディスク21を介してシャフト20とロータコア3とが一体となって回転する。また、外側ステータ4、内側ステータ5、およびロータコア3が径方向に並んで配置される。
ロータコア3は、電磁鋼板を複数枚積層したり、軟磁性粉を加圧成形したりして形成することが可能である。ロータコア3の外周面3aと外側ステータ4との間、およびロータコア3の内周面3bと内側ステータ5との間には、それぞれ所定のエアギャップGが形成されている。
さらに、ロータコア3には、1/12周の周角度領域のそれぞれに、外側空洞部22と内側空洞部23が1つずつロータコア3を軸線O方向に貫通するように形成されている。外側空洞部22は、ロータコア3の外周部に形成され、内側空洞部23は、ロータコア3の内周部に形成されている。すなわち、外側空洞部22は、ロータコア3の外周部に周方向に等間隔に並んで12個形成されている。また、内側空洞部23は、ロータコア3の内周部に周方向に等間隔に並んで12個形成されている。
外側空洞部22は、径方向内側に向かって凸となるように湾曲形成されている。また、外側空洞部22は、長手方向両端がロータコア3の外周面3aに近接するように形成されている。そして、外側空洞部22の長手方向両端と、ロータコア3の外周面3aとの間に、それぞれ外側ブリッジ26が形成される。
一方、内側空洞部23は、径方向外側に向かって凸となるように湾曲形成されている。また、内側空洞部23は、長手方向両端がロータコア3の内周面3bに近接するように形成されている。そして、内側空洞部23の長手方向両端と、ロータコア3の内周面3bとの間に、それぞれ内側ブリッジ27が形成される。
また、外側空洞部22には、この外側空洞部22の形状に対応するように、径方向に沿う断面が径方向内側に向かって凸となる弧状の外側マグネット24が挿入されている。一方、内側空洞部23には、この内側空洞部23の形状に対応するように、径方向に沿う断面が径方向外側に向かって凸となる弧状の内側マグネット25が挿入されている。すなわち、1つのステータ(外側ステータ4または内側ステータ5)に対し、ロータ2は、12極の磁極を有している。
なお、以下の説明では、ロータコア3の1/12周の周角度領域あたりを1極当りと称して説明する場合がある。また、以下の説明では、各空洞部22,23の長手方向、および短手方向は、径方向に沿う断面でみたときの長手方向、短手方向をいうものとする(後述の外側マグネット24および内側マグネット25も同様)。
外側マグネット24および内側マグネット25は、例えば、接着剤等によりロータコア3内に固定されている。しかしながら、これに限られるものではなく、例えば、各空洞部22,23に、それぞれ各マグネット24,25を圧入固定としてもよい。
外側マグネット24の長手方向の長さは、外側空洞部22の長手方向の長さよりも若干短く設定されている。そして、外側マグネット24は、外側空洞部22の長手方向中央に配置されている。このため、外側マグネット24の長手方向両端と外側ブリッジ26との間には、外側フラックスバリヤ(空隙部)28が形成される。この外側フラックスバリヤ28は、外側マグネット24のロータコア3への磁束漏れを抑制するためのものである。
一方、内側マグネット25の長手方向の長さは、内側空洞部23の長手方向の長さよりも若干短く設定されている。そして、内側マグネット25は、内側空洞部23の長手方向中央に配置されている。このため、内側マグネット25の長手方向両端と内側ブリッジ27との間には、内側フラックスバリヤ(空隙部)29が形成される。この内側フラックスバリヤ29は、内側マグネット25のロータコア3への磁束漏れを抑制するためのものである。
(外側マグネットおよび内側マグネットの形状決定方法)
次に、図3に基づいて、外側マグネット24の径方向外側の外側面24a、および径方向内側の内側面24bと、内側マグネット25の径方向外側の外側面25a、および径方向内側の内側面25bの形状の決定方法について説明する。
なお、各マグネット24,25が挿入される各空洞部22,23は、各マグネット24,25とほぼ同一の形状に形成されている。このため、各空洞部22,23の形状は、以下に説明する各マグネット24,25の形状決定方法と同様の方法に基づいて決定される(以下の実施形態についても同様)。
図3は、外側マグネット24および内側マグネット25の形状決定方法を説明するための説明図である。なお、外側マグネット24および内側マグネット25は、弧状の向き(凸の向き)が径方向内側を向いているか径方向外側を向いているかの違いだけで、基本的な考え方は同一である。このため、図3では、外側マグネット24および内側マグネット25の符号を、1つのマグネットに付して説明する。つまり、図3に図示されたマグネットを外側マグネット24としてみる場合、凹となる図中上側の側面が外側面24aを指し、凸となる図中下側の側面が内側面24bを指す。これに対し、図3に図示されたマグネットを内側マグネット25としてみる場合、凸となる図中上側の側面が外側面25aを指し、凹となる図中下側の側面が内側面25bを指す。
ここで、各マグネット24,25の外側面24a,25aおよび内側面24b,25bは、軸線Oと、ロータコア3の1極当りの周方向中央とを通る直線L1に位置する中心点C1,C2とする楕円弧状に形成されている。また、各マグネット24,25の外側面24a,25aおよび内側面24b,25bは、中心点C1,C2を中心とする楕円D1,D2の長半径をAとし、短半径をBとし、中心点C1または中心点C2の何れかと軸線Oとの間の距離をCとし、軸線Oを原点としたときの各マグネット24,25の外側面24a,25aおよび内側面24b,25bの座標位置をX,Yとしたとき、各マグネット24,25の外側面24a,25aおよび内側面24b,25bは、
{(X−C)/A}+Y/B=1 ・・・(1)
を満たす楕円D1,D2上の座標位置に形成されている。
上記式(1)を満たす楕円弧(座標位置)は、各ステータ4,5によって形成される磁束のロータコア3での流れの方向にほぼ沿った形になる。以下、より詳しく説明する。
説明にあたって、まず、本実施形態において、磁束の流れ易い方向をq軸と称する。また、q軸に対して電気的、磁気的に直交する径方向に沿った方向をd軸と称する。すなわち、軸線Oと、ロータコア3の1極当りの周方向中央とを通る直線L1は、d軸と一致する。
ここで、磁束密度は磁気ポテンシャルVを用いて、
Figure 2018107854
と表すことができる。そして、マクスウェルの方程式(磁束保存の式)より
Figure 2018107854
を導き出すことができ、上記式(3)を極座標を用いてあらわすと、
Figure 2018107854
と表すことができる。この式(4)を確定特異点周りでの級数解の定理に基づいて解くと、
Figure 2018107854
この式(5)は、直交座標系では、
Figure 2018107854
ここで、利用するのはポテンシャルの虚数部から得られるNormal成分であるから、理想的な磁路(抵抗が一番小さい)は、以下の方程式で表すことができる。すなわち、nを磁極数とすると、
Figure 2018107854
この式(7)の方程式に基づいて磁石の形状を決定すると、上記Lqが大きくなる(磁束が通りやすい)。
ところで、ロータ2トルクの式は、
Figure 2018107854
で表すことができるから、上記Lqが大きくなると、回転電機1の総合トルクが増える。このことは、外側ステータ4および内側ステータ5の何れについても成立する。
ここで、上記式(7)は陰関数であり、この通りに各マグネット24,25の外側面24a,25aおよび内側面24b,25bを形成すると、製造コストが嵩んで量産しにくい。そこで、各マグネット24,25の外側面24a,25aを、上記式(1)を満たす楕円弧状とすることにより、各マグネット24,25の外側面24a,25aを上記式(7)の関数に近似した値にすることができる。すなわち、各マグネット24,25は、各ステータ4,5によって形成される磁束のロータコア3での流れの方向にほぼ沿った形になる。
また、図2に示すように、外側マグネット24および内側マグネット25は、それぞれロータコア3の以下の範囲に配置されている。
すなわち、ロータコア3の内周面3bの半径をR1とし、ロータコア3の外周面3aの半径をR2とし、軸線Oを中心とするロータコア3上を通る任意の円弧D3の半径をRとし、内側ティース本体11aの軸線O方向に沿い、且つ径方向に直交する方向に沿う断面(例えば、図2におけるA−A線に沿う断面)の面積をS1とし、外側ティース7の軸線方向に沿い、且つ径方向に直交する方向に沿う断面(例えば、図2におけるB−B線に沿う断面)の面積をS2としたとき、任意の円弧D3の半径Rは、
R=R1+〔(R2−R1)/{1+(R2/R1)}〕×(S1/S2)
・・・(9)
を満たすように設定され、任意の円弧D3の径方向外側に、外側マグネット24が配置される。また、任意の円弧D3の径方向内側に、内側マグネット25が配置される。
本第1実施形態では、おおよそロータコア3の2/3の外周側のスペースに、外側マグネット24が配置される。また、おおよそロータコア3の1/3の内周側のスペースに、内側マグネット25が配置される。
さらに、外側マグネット24および内側マグネット25の径方向の最大肉厚は、5mm以下に設定されている。
(回転電機の動作)
次に、回転電機1の動作について説明する。
まず、外側ステータ4に設けられている複数の外側コイルバー9に、選択的に通電を行う。また、内側ステータ5に設けられている複数の内側コイルバー13に、選択的に通電を行う。
外側コイルバー9に通電を行うと、外側ステータ4に磁束が発生し、この磁束とロータコア3の外側マグネット24との間で磁気的な吸引力や反発力が発生する。また、内側コイルバー13に通電を行うと、内側ステータ5に磁束が発生し、この磁束とロータコア3の内側マグネット25との間で磁気的な吸引力や反発力が発生する。これにより、ロータ2が回転する。
また、外側ステータ4で発生した磁束は、ロータコア3に流れる。さらに、内側ステータ5で発生した磁束も、ロータコア3に流れる。
ここで、外側マグネット24は、上記式(1)を満たす座標位置(X,Y)に形成されているので、外側ステータ4によって形成される磁束のロータコア3での流れ方向にほぼ沿っている。また、内側マグネット25も、上記式(1)を満たす座標位置(X,Y)に形成されているので、内側ステータ4によって形成される磁束のロータコア3での流れ方向にほぼ沿っている。
換言すれば、各マグネット24,25の外側面24a,25aは、対応するステータ4,5で形成される磁束のq軸方向にほぼ沿っている。このため、各マグネット24,25によってd軸方向に不要な磁束が形成されることが抑制され、回転電機1のリラクタンストルクを最大限有効利用することができる。
したがって、上述の第1実施形態によれば、回転電機1の総合トルクを効率よく高めることができる。
具体的に、図4に基づいて説明する。
図4は、縦軸を総合トルクとし、横軸をロータ2の回転角度としたときの総合トルクの変化を、本第1実施形態の外側マグネット24および内側マグネット25と、外側マグネットおよび内側マグネットが平板状に形成されている場合(従来)と、を比較したグラフである。
同図に示すように、回転角度の大部分の範囲において、本第1実施形態の回転電機1の総合トルクが従来よりも大きくなることが確認できる。
また、上述の第1実施形態では、軸線Oを中心とするロータコア3上を通る任意の円弧D3を、上記式(8)を満たすように設定したとき、この任意の円弧D3の径方向外側に、外側マグネット24を配置している。また、任意の円弧D3の径方向内側に、内側マグネット25を配置している。本第1実施形態では、おおよそロータコア3の2/3の外周側のスペースに、外側マグネット24を配置している。また、おおよそロータコア3の1/3の内周側のスペースに、内側マグネット25を配置している。
ここで、ロータコア3の径方向外側に配置される外側ステータ4の大きさは、ロータコア3の径方向内側に配置される内側ステータ5の大きさと比較して大きい。このため、外側ステータ4により形成される磁束量は、内側ステータ5により形成される磁束量と比較して大きくなる。したがって、上述のように、ロータコア3において、外側マグネット24の占有スペース(外側マグネット24の大きさ)を、内側マグネット25の占有スペース(内側マグネット25の大きさ)よりも大きく設定することにより、各ステータ24,25によって形成される磁束を最大限有効利用することができる。このため、回転電機1の総合トルクをさらに効率よく高めることができる。
また、上述の第1実施形態では、外側マグネット24および内側マグネット25の径方向の最大肉厚は、5mm以下に設定されている。このため、各マグネット24,25を必要以上に大きくしてしまうことを抑えることができる。
ところで、ロータコア3へのマグネット24,25の占有率が大きくなると、この分ロータコア3自体が薄肉になり、ロータコア3の剛性が低くなってしまう。しかしながら、外側マグネット24および内側マグネット25の径方向の最大肉厚を5mm以下に設定することにより、ロータコア3の剛性の低下を抑えることができる。
(第2実施形態)
次に、図5に基づいて、第2実施形態について説明する。
図5は、回転電機201の一部の構成を示す、シャフト20(軸線O)に直交する断面図であって、前述の図2に対応している。なお、第1実施形態と同一態様には、同一符号を付して説明を省略する(以下の実施形態、および変形例についても同様)。
前述の第1実施形態と本第2実施形態との相違点は、前述の第1実施形態のロータコア3と、本第2実施形態のロータコア203と、が異なる点にある。
より具体的には、本第2実施形態では、前述の第1実施形態で説明した式(8)を満たす任意の円弧D3の径方向外側に、2つの外側マグネット224a,224bが径方向に並んで埋設されている。
これら2つの外側マグネット224A,224Bは、各々外側面224Aa,224Ba、および内側面224Ab,224Bbが、前述の第1実施形態で説明した式(1)を満たす座標位置(X,Y)に形成されている。また、2つの外側マグネット224A,224Bは、楕円弧中心が直線L1上に位置するように配置されている。
このように、上述の第2実施形態では、ロータコア203の外周面203aに形成される磁束量が、2つの外側マグネット224A,224Bによって形成される。このため、ロータコア203の外周面203aに形成される磁束量を増大させることができる。よって、回転電機201の総合トルクをさらに効率よく高めることができる。
(第2実施形態の第1変形例)
なお、上述の第2実施形態では、ロータコア203に2つの外側マグネット224A,224Bを埋設した場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、図6に示すように、ロータコア203に、3つの外側マグネット224C,224D,224Eを径方向に並べて埋設してもよい。これら3つの外側マグネット224C,224D,224Eは、上記式(1)を満たす座標位置(X,Y)に形成され、且つ楕円弧中心が直線L1上に位置するように配置されている。
このように構成することで、上述の第2実施形態と比較して、さらに回転電機201の総合トルクを高めることができる。
(第2実施形態の第2変形例)
また、上述の第2実施形態の第1変形例に加え、図7に示すように、ロータコア203に、2つの内側マグネット225A,225Bを径方向に並べて埋設してもよい。これら2つの内側マグネット225A,225Bも上記式(1)を満たす座標位置(X,Y)に形成され、且つ楕円弧中心が直線L1上に位置するように配置されている。
このように構成することで、ロータコア203の内周面203bに形成される磁束量を増大させることができる。よって、上述の第2実施形態の第1変形例と比較して、さらに回転電機201の総合トルクをさらに高めることができる。
(第3実施形態)
次に、図8に基づいて、第3実施形態について説明する。
図8は、回転電機301の一部の構成を示す、シャフト20(軸線O)に直交する断面図であって、前述の図2に対応している。
前述の第1実施形態と本第3実施形態との相違点は、前述の第1実施形態のロータコア3に形成されている外側空洞部22と、本第3実施形態のロータコア303に形成されている外側空洞部322との形状が異なる点にある。
より具体的には、第3実施形態のロータコア303に形成されている外側空洞部322には、長手方向中央に、径方向に沿うセンターブリッジ30が形成されている。センターブリッジ30は、ロータコア303の外側空洞部322を挟んだ径方向両側を連結している。すなわち、外側空洞部322は、センターブリッジ30によって、長手方向に分かれた2つの空洞部322a,322bに隔てられている。なお、センターブリッジ30の周方向の肉厚は、磁路が形成されない程度(磁束が飽和する程度)に設定することが望ましい。これにより、センターブリッジ30による漏れ磁束を防止できる。
2つの空洞部322a,322bには、それぞれ外側マグネット324A,324Bが挿入され、接着剤等により固定されている。
ここで、2つの外側マグネット324A,324Bは、第1実施形態における外側マグネット24を、長手方向中央を中心にして2分割したものである。すなわち、2つの外側マグネット324A,324Bの基本的構成は、外側マグネット24と同様である。
このように、上述の第3実施形態では、外側空洞部322にセンターブリッジ30が設けられている。このため、センターブリッジ30を形成する分、ロータコア303の剛性を高めることができる。この結果、ロータコア303の回転時にかかる応力によって、このロータコア303が変形してしまうことを抑えることができる。よって、回転電機301のトルク性能が低下してしまうことを抑えることができる。
なお、上述の第3実施形態では、外側空洞部322にセンターブリッジ30を設けた場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、内側空洞部23にセンターブリッジ30を設けてもよい。また、各空洞部22,23に、複数のブリッジを設けてもよい。このように構成することで、ロータコア303の剛性を高めることができる。
本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば、回転電機1,201,301は、車両駆動用に用いられるものであって、エンジンケース18等に取り付けられている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、さまざまな装置の駆動用に回転電機1,201,301を用いることが可能である。そして、装置に応じて回転電機1,201,301の取り付けられる箇所が変るのもいうまでもない。
また、上述の実施形態では、ハウジング14は、ベース部15と、外側周壁部16と、内側周壁部17と、により構成されている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、ロータ2を回転自在に支持可能で、且つ外側ステータ4と内側ステータ5を固定可能な構成であればよい。
さらに、上述の実施形態では、ロータコア3,203,303に、外側空洞部22と内側空洞部23と、を形成した場合について説明した。そして、これら空洞部22,23に、それぞれマグネット24〜225Bを挿入し、これにより、ロータコア3,203,303にマグネット24〜225Bを埋設した場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、各空洞部22,23を形成せずに、ロータコア3,203,303にマグネット24〜225Bを埋設してもよい。例えば、ロータコア3,203,303を、軟磁性粉を加圧して成形する場合、この加圧成形時に同時にマグネット24〜225Bを埋設してもよい。
また、上述の実施形態では、各ステータ4,5の各々スロット8,12に、それぞれ4本ずつコイルバー9,13を挿入した場合について説明した。しかしながら、各スロット8,12に挿入されるコイルバー9,13の本数は4本に限られるものではなく、任意の本数を設定することができる。
さらに、上述の実施形態では、ロータ2は、12極の磁極を有している場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、ロータ2の極数、各ステータ4,5の各々スロット8,12の個数(スロット数)は、任意に設定することができる。
また、上述の実施形態では、各ティース7,11は、径方向に沿って延びる各ティース本体7a,11aと、各ティース本体7a,11aの先端から周方向に延びる各鍔部7b,11bと、により構成されている場合について説明した。さらに、各ティース本体7a,11aは、軸線O方向に沿い、且つ径方向に直交する方向に沿う断面形状が略矩形状となるように形成されている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、各ティース7,11は、各コイルバー9,13を取り付け可能なスロットを形成できる形状であればよい。すなわち、例えば、鍔部7b,11bを形成しなくてもよい。このため、ティース本体7a,11aの軸線O方向に沿い、且つ径方向に直交する方向に沿う断面の面積S1,S2とは、ティース7,11の軸線O方向に沿い、且つ径方向に直交する方向に沿う断面の面積S1,S2と考えてよい。
1,201,301…回転電機、2…ロータ、3,203,303…ロータコア、3a…外周面、3b…内周面、4…外側ステータ、5…内側ステータ、7…外側ティース、11…内側ティース、22…外側空洞部(空洞部)、23…内側空洞部(空洞部)、24,224,224B,224C,224D,324A,324B…外側マグネット、24a,25a…外側面、24b,25b…内側面、25,225A,225B…内側マグネット、30…センターブリッジ(ブリッジ)、C1,C2…中心点、D3…任意の円弧、L1…直線、O…軸線

Claims (6)

  1. 軸線回りに回転可能に設けられ中空状のロータコアを有するロータと、
    前記ロータコアの外周面側に配置され、通電されることにより磁界を発生する外側ステータと、
    前記ロータコアの内周面側に配置され、通電されることにより磁界を発生する内側ステータと、
    前記ロータコアの外周部に周方向に並んで埋設され、径方向内側に向かって凸となるように湾曲形成された複数の外側マグネットと、
    前記ロータコアの内周部に周方向に並んで埋設され、径方向外側に向かって凸となるように湾曲形成された複数の内側マグネットと、
    を備え、
    前記外側マグネットおよび前記内側マグネットの各々径方向外側の外側面、および径方向内側の内側面は、前記軸線を通る径方向に沿う直線上の任意の点を中心点とする楕円弧状に形成されており、
    且つ、前記中心点を中心とする楕円の長半径をAとし、短半径をBとし、前記中心点と前記軸線との間の距離をCとし、前記軸線を原点としたときの前記外側マグネットおよび前記内側マグネットの各々前記外側面、および前記内側面の座標位置をX,Yとしたとき、
    前記外側マグネットおよび前記内側マグネットの各々前記外側面、および前記内側面は、
    {(X−C)/A}+Y/B=1
    を満たす楕円上の座標位置に形成されている
    ことを特徴とする回転電機。
  2. 前記内側ステータは、周方向に並んで配置され径方向外側に向かって突出する複数の内側ティースを有し、
    前記外側ステータは、周方向に並んで配置され径方向内側に向かって突出する複数の外側ティースを有し、
    前記ロータコアの内周面の半径をR1とし、前記ロータコアの外周面の半径をR2とし、前記軸線を中心とする前記ロータコア上を通る任意の円弧の半径をRとし、前記内側ティースの軸線方向に沿い、且つ径方向に直交する方向に沿う断面の面積をS1とし、前記外側ティースの軸線方向に沿い、且つ径方向に直交する方向に沿う断面の面積をS2としたとき、
    前記任意の円弧の半径Rは、
    R=R1+〔(R2−R1)/{1+(R2/R1)}〕×(S1/S2)
    を満たすように設定され、
    前記任意の円弧の径方向外側に、前記外側マグネットが配置されると共に、前記任意の円弧の径方向内側に、前記内側マグネットが配置される
    ことを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記外側マグネットおよび前記内側マグネットの径方向の最大肉厚は、5mm以下に設定されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記外側マグネットは、さらに径方向に沿って複数並んで配置されており、
    径方向に沿って並ぶ複数の前記外側マグネットは、各々径方向外側の外側面、および径方向内側の内側面の楕円弧中心が同一直線上に配置されている
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の回転電機。
  5. 前記内側マグネットは、さらに径方向に沿って複数並んで配置されており、
    径方向に沿って並ぶ複数の前記内側マグネットは、各々径方向外側の外側面、および径方向内側の内側面の楕円弧中心が同一直線上に配置されている
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の回転電機。
  6. 前記ロータコアは、前記外側マグネットおよび前記内側マグネットの形状に対応するように形成され前記軸線方向に貫通する複数の空洞部を有し、
    前記複数の空洞部に、対応する前記外側マグネットおよび前記内側マグネットが収納されており、
    前記複数の空洞部のうちの少なくとも1つには、該空洞部を少なくとも2つの空間に隔てるブリッジが設けられており、
    前記ブリッジが設けられた前記空洞部に収納される前記外側マグネットおよび前記内側マグネットの少なくとも一方は、前記ブリッジを避けるように分割構成されている
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の回転電機。
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