JP2018106574A - ユーザーインターフェイス装置及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のレイヤーから特定のレイヤーを容易に選択できるユーザーインターフェイス装置及び電子機器を提供する。【解決手段】ユーザーインターフェイス装置3は、制御部10、座標検知部17、感圧検知部18、表示制御部19を備える。座標検知部17は、制御部10に座標検知情報を入力する。感圧検知部18は、制御部10に感圧検知情報を入力する。制御部10は、座標検知情報に基づいてタッチ操作が行われたことを判定し、感圧検知情報に基づいて押込み操作検出する。制御部10は、タッチ操作と押込み操作を組み合わせたジェスチャー操作に基づいて、複数のレイヤーから選択された一のレイヤーを表示パネルに表示するための制御情報を表示制御部19に出力する。また、制御部10は、表示パネルに表示された一のレイヤーを通じてオブジェクトに行われたタッチ操作を判定する。【選択図】図2

Description

本発明は、ユーザーインターフェイス装置及び電子機器に関する。
近年、指等で容易かつ感覚的に操作できるタッチパネルが広く普及しており、タッチパネルの小型化、薄型化、軽量化、省電力化及び低コスト化等に関する多様な研究及び開発が行われている。指等の指示媒体がタッチパネルにタッチした位置(「タッチ位置」と呼ぶ)を検知する方式としては、電気抵抗の変化を検知する抵抗膜式、超音波等を利用する表面弾性波方式、静電容量の変化を検知する静電容量方式等が知られている。中でも、複数のタッチ位置を検知できる点等において、静電容量方式のタッチパネルが注目されている。
静電容量方式のタッチパネルは、静電容量を発生させる透明電極と、静電容量の変化を検知する外部回路とを備えている。近年では、スタイラスペン、指等によりタッチパネルが押圧されたときの押圧力を検知可能な感圧センサーを備えたタッチパネルが提供されつつある。
例えば、特許文献1には、トッププレート及びタッチパネルが押圧方向に移動することにより変位した感圧センサーの上部電極と下部電極の静電容量の変化に基づいて、入力操作面への押圧による入力決定操作がなされたことを判定する技術が開示されている。
また、特許文献2には、弾性部材を用いない感圧センサーを備えるセンサー装置について開示されている。
また、特許文献3には、画面に対する指の近接に応じて、画面に表示された画像が所定の拡大表示倍率により拡大された拡大画像を生成し、画像の一部が局所拡大画像となった画像を画面に表示させる技術について開示されている。
特開2011−134000号公報 特開2011−100364号公報 特開2013−225261号公報
タッチパネルは様々な電子機器に用いられている。タッチパネルが用いられる電子機器として、例えば、自動車に搭載され、現在の自車の位置から目的地までの地図及び道順等を表示パネルに表示するナビゲーション装置がある。ナビゲーション装置では、簡易な操作が求められる。しかし、従来のナビゲーション装置に取り付けられるタッチパネルには、タッチ位置のXY座標を検知する機能しかなく、ユーザーが目的とする結果を得るまでに複雑な操作を行わなくてはならず、不便であった。
また、特許文献1及び2に開示された感圧センサーを備えるタッチパネルでは、タッチパネルに指等がタッチしたことを確実に検知するために、感圧センサーが補助的に用いられるに過ぎない。このため、特許文献1及び2に開示された技術を適用したタッチパネルであっても、操作自体は従来の感圧機能を有さないタッチパネルと同様であり、操作の不便さは解消していなかった。また、感圧センサーを備えないタッチパネルでは、外部の入力装置等を用いた操作が要求されるため、ユーザーが操作に習熟するまで時間がかかっていた。
また、特許文献3に開示された技術では、指が画面に近接したときの画面から指までの距離に応じて異なるレイヤーの拡大画像を表示可能である。しかし、特許文献3に開示された表示装置を用いても、目的とするレイヤーを適切に選択することが難しかった。また、特許文献3に開示された表示装置を、例えば、車両に搭載してカーナビゲーション装置に対する指示入力を行うために用いた場合、画面から指が離れていることから、車両が揺れたときに操作を誤りやすかった。
本発明はこのような状況に鑑みて成されたものであり、複数のレイヤーから特定のレイヤーを容易に選択できるようにすることを目的とする。
本発明に係るユーザーインターフェイス装置は、オブジェクトを表示する表示パネルと、制御情報に従って表示パネルにオブジェクトを表示させる制御を行う表示制御部と、指示媒体によりタッチ操作が行われるタッチパネルと、タッチ操作が行われたタッチパネルのタッチ位置の座標を検知して座標検知情報を出力する座標検知部と、指示媒体によりタッチパネルに印加される押圧力に応じて変化するセンサー値を出力する感圧センサーと、センサー値に基づいて、指示媒体によりタッチパネルが押込まれる押込み操作が行われたことを検知して感圧検知情報を出力する感圧検知部と、座標検知情報に基づいて判定したタッチ操作、及び感圧検知情報に基づいて判定した押込み操作を組み合わせたジェスチャー操作に基づいて、オブジェクトに関連する複数のレイヤーから選択された一のレイヤーを表示パネルに表示するための制御情報を表示制御部に出力し、表示パネルに表示された一のレイヤーを通じてオブジェクトに行われたタッチ操作を判定する制御部と、を備える。
また、本発明に係る電子機器は、上述したユーザーインターフェイス装置と、電子機器本体と、を備える。電子機器本体は、制御部から入力するタッチ操作又はジェスチャー操作により指示された内容に基づいて所定の処理を行い、所定の処理を行ったオブジェクトをユーザーインターフェイス装置の制御部に出力する。
本発明によれば、ユーザーは、タッチ操作及び押込み操作を組み合わせた直感的なジェスチャー操作を行うことで、レイヤーを適切に変更することが可能となる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施の形態例の説明により明らかにされる。
本発明の第1の実施の形態に係るナビゲーション装置が搭載されている車両の運転席及び助手席を進行方向の後方から前方に向かって眺めたときの状態を示す説明図である。 本発明の第1の実施の形態に係るユーザーインターフェイス装置の内部構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係るユーザーインターフェイス装置の概略構成図である。 本発明の第1の実施の形態に係る感圧センサーの動作原理の説明図である。 従来のメニュー項目を選択する操作の例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係るメニュー項目を選択する操作の例を示すフローチャートである。 従来のレイヤー切替え操作の例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係るレイヤー切替え操作の例を示すフローチャートである。 従来のショートカットアイコン選択操作の例を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係るショートカットアイコン選択操作の例を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態について、添付図面を参照して説明する。本明細書及び図面において、実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
[第1の実施の形態]
図1は、ナビゲーション装置1が搭載されている車両の運転席及び助手席を進行方向の後方から前方に向かって眺めたときの状態を示す説明図である。
ナビゲーション装置1(電子機器の一例)は、ダッシュボード5とメーターパネル6とに挟まれた位置であって、ステアリングホイール7を握るユーザーが視認可能な位置に設置されている。ナビゲーション装置1の下には、シフトレバー8が設けられている。
このナビゲーション装置1は、ナビゲーションに必要な処理を行うナビゲーション装置本体2と、ユーザーインターフェイス装置3とを備える。ナビゲーション装置本体2はダッシュボード5に形成された凹部に嵌め込まれておりユーザーが直接視認することはできない。ユーザーインターフェイス装置3は、ユーザーが視認可能な位置に配置されており、ユーザーから入力された指示をナビゲーション装置本体2に出力したり、ナビゲーション装置本体2による処理結果をユーザーに示したりする。
ユーザーインターフェイス装置3は、ダッシュボード5及びメーターパネル6並びにシフトレバー8からフロントガラス4の基部にかけての内装の形状と一体感を持つように構成されている。ユーザーインターフェイス装置3には、ナビゲーション装置本体2から出力されたナビゲーション処理等に必要な情報(地図、各種アイコン等)が表示されている。ユーザーは、ユーザーの指、スタイラスペン等の指示媒体をタッチパネル20にタッチして、ユーザーインターフェイス装置3に表示されたアイコンを動かしたり、地図等を拡大又は縮小させたりするジェスチャー操作を行うことが可能である。
以下の説明では、タッチパネル20にタッチする指示媒体を、ユーザーの指であるとする。また、ユーザーがタッチパネル20にタッチしたまま指を移動して行う操作を「タッチ操作」と呼び、ユーザーがタッチパネル20を指で押し込む操作を「押込み操作」と呼ぶ。そして、タッチ操作と押込み操作を組み合わせて行われる操作を「ジェスチャー操作」と呼ぶ。なお、従来のジェスチャー操作は、タッチ操作だけで行われる操作である。
図2は、ユーザーインターフェイス装置3の内部構成例を示すブロック図である。
ユーザーインターフェイス装置3の内部構成を説明する前に、ナビゲーション装置本体2の動作を説明する。ナビゲーション装置本体2(電子機器本体の一例)は、ユーザーインターフェイス装置3の制御部10から入力されるタッチ操作又はジェスチャー操作により、指示された内容に基づいて所定の処理を行う。そして、ナビゲーション装置本体2は、指示に基づいて所定の処理を行った後のオブジェクトをユーザーインターフェイス装置3の制御部10に出力する。
ナビゲーション装置本体2からユーザーインターフェイス装置3に出力されるオブジェクトには、例えば、地図、文字列、アイコン、画像等が含まれる。ナビゲーション装置本体2は、ユーザーインターフェイス装置3になされたジェスチャー操作に基づくナビゲーション処理を行っており、ユーザーインターフェイス装置3が表示するための地図を出力したり、ユーザーインターフェイス装置3から入力された文字列を編集したりする。
ユーザーインターフェイス装置3は、バスBで接続された、制御部10、記憶媒体制御部14、記憶媒体15、通信制御部16、座標検知部17、感圧検知部18、表示制御部19を備える。また、ユーザーインターフェイス装置3は、座標検知部17に接続されたタッチパネル20、感圧検知部18に接続された感圧センサー30、表示制御部19に接続された表示パネル40を備える。
制御部10は、ユーザーインターフェイス装置3内の各部の動作を制御する。この制御部10は、座標検知部17から入力する座標検知情報に基づいてタッチ操作が行われたことを判定すると共に、タッチ位置から入力された情報をナビゲーション装置本体2に出力する。また、制御部10は、感圧検知部18から入力する感圧検知情報に基づいてタッチパネル20が指で押込まれた押込み操作が行われたことを判定する。また、制御部10は、ナビゲーション装置本体2がユーザーインターフェイス装置3に出力したオブジェクトを表示パネル40に表示させる制御情報を表示制御部19に出力する。そして、制御部10は、タッチ操作及び押込み操作を組み合わせたジェスチャー操作に基づいて、オブジェクトに関連する複数のレイヤーから選択された一のレイヤーを表示パネル40に表示するための制御情報を表示制御部19に出力する。また、制御部10は、表示パネル40に表示された一のレイヤーを通じてオブジェクトに行われたタッチ操作(指の移動方向、タッチ位置等)を判定する。
制御部10は、CPU11,RAM12,ROM13により構成され、CPU11,RAM12,ROM13が連動して制御部10の機能を実現する。
CPU(Central Processing Unit)11は、ユーザーインターフェイス装置3内の各部の動作を制御するコンピューターの一例である。CPU11は、例えば、ROM13から読出したプログラムを実行し、本実施の形態に係るジェスチャー操作に関わる処理を行う。
RAM(Random Access Memory)12は、CPU11によって実行されるプログラム等の一時データを記憶する。
ROM(Read Only Memory)13は、CPU11によって読出されるプログラム等を記憶する。ROM13は、CPU11によって実行されるプログラムを格納したコンピューター読取可能な非一過性の記録媒体の一例として用いられる。このため、ROM13には、このプログラムが永続的に格納される。なお、CPU11によって実行されるプログラムを格納したコンピューター読取可能な非一過性の記録媒体としては、他にもCD−ROM、DVD−ROM等の記録媒体であってもよい。
記憶媒体制御部14は、記憶媒体15に対する制御を行う。例えば、記憶媒体制御部14は、制御部10から入力するデータを記憶媒体15に書き込んだり、制御部10からの指示により記憶媒体15に記憶されたデータを読出して制御部10に出力したりする。
記憶媒体15は、例えば、ユーザーインターフェイス装置3に設けられるスロット等に差し込まれ、記憶媒体制御部14により書き込まれたデータを記憶し、又は記憶媒体制御部14によりデータが読出される。例えば、記憶媒体15には、ナビゲーション装置本体2で動作するナビゲーションプログラム、文字編集プログラムのバージョンアップデータ等が記憶される。
通信制御部16は、ナビゲーション装置本体2とユーザーインターフェイス装置3との間でネットワークNを通じて行われるデータの通信処理を制御する。
座標検知部17は、タッチ操作が行われたタッチパネル20のタッチ位置の座標を検知する。タッチパネル20は、平面矩形状に形成されており、互いに交差するX電極とY電極の交差する点の位置が座標情報となり、この位置の静電容量の変化に応じた値が座標検知部17に出力される。座標検知部17は、タッチパネル20から入力された座標情報が変化した箇所の座標を、指のタッチ位置であると検知して、タッチ位置の座標を含む座標検知情報を制御部10に出力する。
感圧検知部18は、タッチパネル20が指で押され、感圧センサー30が感圧したことを検知する。感圧センサー30は、タッチパネル20の裏面に設けられており、指によりタッチパネル20に印加される押圧力に応じて変化するセンサー値を感圧検知部18に出力する。感圧検知部18は、感圧センサー30から入力されるセンサー値に基づいて、指によりタッチパネル20が押込まれる押込み操作が行われたことを検知して感圧検知情報を制御部10に出力する。
表示制御部19は、制御部10から入力される制御情報に従って、平面矩形状に形成された表示パネル40に対して、例えば、ナビゲーションに必要なアイコン、地図等を表示させる制御を行う。
図3は、ユーザーインターフェイス装置3の概略構成図である。
図3の上には、上面視したタッチパネル20に設置される感圧センサー30の位置と、筐体55の額縁の位置とが破線で示されている。タッチパネル20を内包するユーザーインターフェイス装置3の筐体55の額縁上のタッチパネル20の裏面には、6個の感圧センサー30が設けられている。このため、ユーザーが感圧センサー30を直接見ることはない。感圧センサー30が設置される数は、図3に示すように通常は複数個設けられるが、必ずしも複数設ける必要はなく、1個でもよい。
図3の下には、タッチパネル20及び感圧センサー30の断面図が示される。
トッププレート50は、タッチパネル20の表面を保護する。トッププレート50には透明のガラス基板やフィルム等が用いられる。トッププレート50の表面は、ユーザーがタッチ操作を行うために指を接触させる入力操作面51である。
タッチパネル20は、例えば、透明なX電極基板21、接着層22、Y電極基板23を順に積層して構成されたものである。トッププレート50とX電極基板21は、接着層52により接着固定されている。X電極基板21及びY電極基板23はそれぞれ矩形状を有する。X電極基板21及びY電極基板23は、接着層22にて接着される。X電極基板21に形成されるX方向検知電極(不図示)と、Y電極基板23に形成されるY方向検知電極(不図示)が互いに平面的に重なる領域が、XY平面の座標検知領域となる。感圧センサー30は、タッチパネル20のXY平面の座標検知領域外の周縁領域(額縁)に配置される。
感圧センサー30は、タッチパネル20と筐体55との間に配置された誘電材料からなる弾性体33と、弾性体33を挟むように配置され、コンデンサを形成する上部電極31及び下部電極35とを備える。感圧センサー30はさらに、弾性体33と上部電極31とを接着固定する接着層32と、弾性体33と下部電極35とを接着固定する接着層34とを備える。本実施の形態においては、6個の各感圧センサー30を構成する弾性体が連結して1つの枠状の弾性体33を構成し、6個の感圧センサー30で1つの弾性体33を共有している。弾性体33を環状に設けることにより、タッチパネル20と筐体55との間、つまりタッチパネル20と表示パネル40との間の空隙41に外部からのゴミ等が侵入することを防止できる。また、6個の感圧センサー30を構成する下部電極35が連結して1つの枠状の下部電極35を構成し、6個の感圧センサー30で1つの下部電極35を共有している。なお、上部電極31も下部電極35と同様に枠状に形成されてもよい。
弾性体33には、例えば、残留ひずみが少なく、復元率(復元速度)が高い材料が用いられる。弾性体33に用いられる材料としては、例えばシリコーンゴム、ウレタン系ゴムがある。弾性体33は、例えば、元の弾性体33の高さに対して最大で10%程度変位すればよい。例えば、感圧センサー30に用いられる厚み0.5mmの弾性体33であれば、10μm程度変位すればよい。
入力操作面51と垂直な押圧方向(z軸方向)に入力操作面51を、指で押圧すると、感圧センサー30の弾性体33が縮小するように歪み、この感圧センサー30が接着固定されているトッププレート50及びタッチパネル20が押圧方向に移動する。このように、感圧センサー30は、押圧されると押圧方向にその厚みが変位する。そして感圧センサー30の変位分だけ、タッチパネル20の裏面が、表示パネル40の表面に近づくので、タッチパネル20と表示パネル40との間には、タッチパネル20の移動分を考慮した空隙41が設けられている。ただし、タッチパネル20と表示パネル40が接着される場合には、空隙41が設けられない。そして、感圧センサー30は、上部電極31及び下部電極35により形成されるコンデンサの静電容量に応じたセンサー値を感圧検知部18に出力する。
図4は、感圧センサー30の動作原理を説明するための図である。ここでは、タッチパネル20の記載を省略している。
図4の左上には、指で押圧されていない感圧センサー30の例を示し、図4の右上には、指で押圧された感圧センサー30の例を示している。
上述したようにタッチパネル20が指で押され、感圧センサー30に押圧力が加わると、弾性体33は厚みが減少するように歪む。そして、押圧されていない感圧センサー30の厚みに対して、押圧された感圧センサー30の厚みが変わることで、感圧センサー30の静電容量が変化する。例えば、感圧センサー30が指で押圧されて弾性体33の厚みが変位dだけ減少すると、上部電極31と下部電極35との間の静電容量が変化する。このため、感圧検知部18は、弾性体33の変位dによる上部電極31と下部電極35間の静電容量変化率を利用して、タッチパネル20が押圧され、感圧センサー30が感圧したことを検知している(以下、「感圧を検知」と呼ぶ)。なお 、静電容量変化率は、感圧検知部18が上部電極31と下部電極35から出力されるセンサー値に基づいて求められる。ここでセンサー値とは、上部電極31と下部電極35間の静電容量によって決定される電圧である。すなわち、静電容量変化率は、押圧されていない感圧センサー30の上部電極31と下部電極35間の静電容量に対する、押圧された感圧センサー30の上部電極31と下部電極35間の静電容量の割合で求められる。
図4の下のグラフは、感圧センサー30の静電容量変化率と、感圧センサー30に加わる押圧力との関係を示すグラフである。このグラフから、感圧センサー30の静電容量変化率は、感圧センサー30に加わる押圧力にほぼ比例するリニアな特性を有することが分かる。本実施の形態に係る感圧検知部18は、感圧センサー30から入力するセンサー値により、上部電極31と下部電極35間の静電容量が変化したこと、すなわち静電容量変化率を求めることが可能である。
感圧検知部18は、図4の下の押圧力と静電容量変化率の関係を示すグラフに基づいて、タッチパネル20の裏面に配置された各感圧センサー30で検知されたセンサー値を、タッチパネル20が押込まれたときの押圧力に変換する。そして、感圧検知部18は、この押圧力が押圧閾値を越えたときに、タッチパネル20に対してユーザーが意識的に押圧を加えたと判定し、感圧検知情報を制御部10に出力する。
なお、感圧検知部18は、各感圧センサー30により検出されるそれぞれの静電容量変化率の合算値に基づいて、押圧力を求めてもよい。これにより、入力操作面51へのタッチ位置だけに依存しない高精度な押圧力検知が可能となる。なお、感圧検知部18は、例えば、静電容量変化率の合算値を感圧センサー30の数で除算して得られる平均値から押圧力を求めてもよい。
また、感圧検知部18は、押圧力の大きさにより異なる感圧検知情報を制御部10に出力してもよい。例えば、図4の下のグラフにおいて、静電容量変化率が2.0%となる押圧力を閾値th1(第1押圧閾値の一例)とし、静電容量変化率が6.0%となる押圧力を閾値th2(第2押圧閾値の一例)とする。押圧力が閾値th1未満であれば、筐体55を通じてユーザーインターフェイス装置3に加わる振動等により静電容量が変化したに過ぎないと考える。つまり、ユーザーが意図して指をタッチパネル20に押込んだものではないとする。この場合、感圧検知部18は、ユーザーが指をタッチパネル20に押込んだと判定しないので、感圧検知情報を出力しない。しかし、押圧力が閾値th1以上であれば、感圧検知部18は、ユーザーが指をタッチパネル20に押込んだと判定し、第1感圧検知情報を出力する。さらに、押圧力が閾値th2以上であれば、感圧検知部18は、ユーザーが指をタッチパネル20に強く押込んだと判定し、第2感圧検知情報を出力する。
このように感圧検知部18は、ユーザーが指をタッチパネル20に押込む押込み量に応じて変わる静電容量変化率から求めた押圧力に基づいて、第1感圧検知情報又は第2感圧検知情報を制御部10に出力することができる。この結果、制御部10は、感圧検知部18から入力される第1感圧検知情報又は第2感圧検知情報に応じて異なる処理を行うことが可能となる。なお、感圧検知情報を第1感圧検知情報又は第2感圧検知情報のいずれか1つだけとしてもよい。第1感圧検知情報又は第2感圧検知情報を区別しない場合、「感圧検知情報」と呼ぶ。
制御部10は、感圧検知部18から感圧検知情報が入力したことにより、タッチパネル20に指が押込まれ、ユーザーによる決定操作がなされたことを判定する。このとき、制御部10は、ユーザーに押圧状態であることを知らせるために、筐体55を振動させたり、表示パネル40にメッセージを表示したりする。また、不図示のスピーカーから音声ガイドを放音するようにしてもよい。あるいは、制御部10は、押込まれているタッチ位置に丸、四角等のアイコンを表示することもできる。この場合、アイコンを点滅させてもよいし、アイコンの表示色を変えてもよい。また、筐体55は、タッチパネル20が押込まれた時に、クリック音を発生させたり、指の感触を変化させたりすることもできる。
以下、図5及び図6を参照して、従来のユーザーインターフェイス装置100を用いた操作例と、第1の実施の形態に係るユーザーインターフェイス装置3を用いた操作例とを比較して説明する。
図5に示す従来のフローチャートと、図6に示す本発明の第1の実施の形態に係るフローチャートの各ステップには、ジェスチャー操作の具体的な内容を説明するために、ユーザーインターフェイス装置3,100の表示パネルに表示された画面の表示例が示されることがある。この表示例には、タッチパネルを通じてユーザーがメニュー項目を指示する指示アイコンが黒矢印で表される。
<従来のメニュー項目を選択する操作の課題>
従来のユーザーインターフェイス装置は、タッチ位置のXY座標だけを検知可能な従来のタッチパネル、又はマウスを備えている。そして、ユーザーは、従来のユーザーインターフェイス装置を用いて、メニューバーに配置されたメインメニューからメニュー項目を選択する場合がある。このときユーザーは、指示アイコンでメインメニューを選択した後、このメインメニューに対して下位レイヤーに属する複数のメニュー項目から目的とするメニュー項目を選択する。しかし、ユーザーが目的とするメニュー項目まで指示アイコンを移動する際に、指示アイコンがメニュー項目の表示領域を外れると、メニュー項目が表示されなくなり、改めてメインメニューを選択してメニュー項目を表示させなければならなかった。
<従来の操作>
図6に示す本発明の第1の実施の形態を説明する前に、図5により従来のメニュー項目を選択する操作の例を説明する。
図5は、従来のメニュー項目を選択する操作の例を示すフローチャートである。
始めに、従来のユーザーインターフェイス装置100が備える不図示の制御部は、ユーザーインターフェイス装置100が備えるタッチパネルに指がタッチしたことを検知する(S1)。以下、従来のユーザーインターフェイス装置の制御部を、符号無しで単に「制御部」と称する。
次に、制御部は、ユーザーによりメニューバーからメインメニューを選択するメニュー操作が行われたか否かを判定する(S2)。制御部が、ユーザーによりメニュー操作が行われていないと判定した場合(S2のNO)、タッチパネルに行われた操作は、指示アイコンをメニューバー以外の場所に移動させる操作になる。このため、制御部は、ユーザーの指の移動方向に合わせて指示アイコンを動かす指示アイコンの移動操作等を行った後(S3)、本処理を終了する。
一方、ステップS2にて制御部は、ユーザーによりメニュー操作が行われたと判定した場合(S2のYES)、指示アイコンが指示したメインメニューの下位レイヤーに含まれるメニュー項目をプルダウンリストに第1メニューm1として表示する(S4)。ステップS4に付加された画面には、ユーザーが従来のユーザーインターフェイス装置100に表示される画面左上のメニューバーからメインメニューとしてFILEメニューをクリック等により選択した結果、FILEメニューの下位レイヤーにある第1メニューm1と第2メニューm2がプルダウンリストに表示される様子が示されている。第1メニューm1、第2メニューm2は、共に複数のメニュー項目をグループ化したものである。第1メニューm1のメニュー項目には、例えば「NEW」、「OPEN」等が含まれ、第2メニューm2のメニュー項目には、例えば「PRINT」等が含まれる。なお、ステップS7に付加された画面では、第1メニューm1の下に第2メニューm2が同時に表示されているが、表示パネルが小さい場合には、第1メニューm1の下に表示されるドロップダウンボタンをクリックしたり、画面をスクロール移動しなければ、第2メニューm2が表示されない。
次に、ユーザーは、プルダウンリストに表示される第2メニューm2を選択するか否かを判定する(S5)。第2メニューm2を選択しない場合(S5のNO)、ユーザーは、第1メニューm1のメニュー項目を選択する(S6)。制御部は、第1メニューm1のメニュー項目が選択され、タッチパネルから指が離れたと判定すると、選択されたメニュー項目を確定し、本処理を終了する。
一方、ステップS5にて制御部は、ユーザーが第2メニューm2を選択する場合(S5のYES)、ユーザーは指示アイコンを移動して、第2メニューm2を表示する(S7)。ステップS7に付加された画面には、ユーザーがFILEメニュー項目から第2メニューm2に含まれる「PRINT」を選択した様子が示されている。
そして、ユーザーは、第2メニューm2のメニュー項目を選択する(S8)。制御部は、第2メニューm2のメニュー項目が選択され、タッチパネルから指が離れたと判定すると、選択されたメニュー項目を確定し(S8)、本処理を終了する。
このように従来は、メインメニューが複数の下位レイヤーのメニューで構成される場合、ユーザーが最終的に必要とするメニュー項目を選択するには、下位レイヤーのメニューを選択し、表示されたメニュー項目に指示アイコンを移動する操作を行っていた。しかし、移動した指示アイコンがメニュー項目から外れてしまうと、メインメニュー及び下位レイヤーのメニューの選択が無効となってしまう。また、ユーザーが指示アイコンをメインレイヤーに戻し、他のメインメニューを選択し直す場合にも正確に指示アイコンを移動しなければならない。そして、多くのメニュー項目を含むプルダウンリストから、ユーザーが目的とするメニュー項目を選択するためには指を大きく動かさなくてはならず、意図したメニュー項目とは異なる位置で誤ってタッチパネルから指を離すこともあり、操作ミスを起こしやすかった。
<第1の実施の形態のジェスチャー操作>
図6は、第1の実施の形態に係るメニュー項目を選択する操作の例を示すフローチャートである。この第1の実施の形態では、1本の指を用いた簡易な操作によりメニュー項目に関連するレイヤーから目的とするメニュー項目を選択できるようにしている。すなわち、第1の実施の形態に係る制御部10は、タッチパネル20が指により押込まれた場合に、異なるメニュー項目を含む複数のレイヤーから一のレイヤーを表示するための制御情報を表示制御部19に出力することが可能である。そして、レイヤーには、第1レイヤー及び第2レイヤーが含まれる。第1レイヤーは、タッチパネル20に対してメニュー操作が行われると表示される第1メニューm1を含む。第2レイヤーは、第1メニューm1の上でタッチパネル20が指により押込まれると表示される第2メニューm2を含む。
第1の実施の形態においてジェスチャー操作とは、ユーザーが第1メニューm1の上でタッチパネル20に指を押込んで第2メニューm2を表示し、第2メニューm2から任意のメニュー項目を選択する操作である。また、第1の実施の形態においてオブジェクトに関連する複数のレイヤーから選択された一のレイヤーを表示パネル40に表示するとは、例えば、あるオブジェクト(例えば、ファイル、図形、文字列)について、1つのレイヤー(例えば、メインメニュー)に複数の下位のレイヤー(例えば、第1メニューm1及び第2メニューm2)が含まれるときに、複数の下位のレイヤーから1つの下位のレイヤーを選択して、この下位のレイヤーに含まれるメニュー項目を表示することである。
始めに、ユーザーインターフェイス装置3が備えるタッチパネル20にユーザーの指が触れたことにより、座標検知部17は、タッチされたことを検知し(S11)、タッチ位置の座標を検知する。
次に、ユーザーがタッチパネル20にタッチした指でメニューバーからメインメニューを選択するメニュー操作を行う(S12)。ユーザーがメニュー操作を行わなければ(S12のNO)、タッチパネル20に行われた操作は、指示アイコンをメニューバー以外の場所に移動させる操作である。このため、制御部10は、ユーザーの指の移動方向に合わせて指示アイコンを動かす指示アイコンの移動操作等を行った後(S13)、本処理を終了する。
一方、ユーザーがメニュー操作を行えば(S12のYES)、制御部10は、座標検知部17から入力する座標検知情報に基づいて、ユーザーが移動した指が画面上部のメニューバーに移動したことを判定する。例えば、メニューバーのFILEメニューに指が移動すると、制御部10は、第1メニューm1だけを表示パネル40に表示するための制御情報を表示制御部19に出力する(S14)。このとき、メインメニューの下位レイヤーである第1メニューm1だけがプルダウンリストに表示される。ステップS14に付加された画面には、ユーザーが画面左上のメニューバーからFILEメニューをタッチ操作で選択し、第1メニューm1のメニュー項目(「NEW」、「OPEN」等)だけがプルダウンリストに表示される様子が示されている。
次に、ユーザーが指をタッチパネル20に押し込む動作を選択する。感圧検知部18は、感圧センサー30から出力されるセンサー値に基づいて、感圧センサー30が感圧を検知したか否かを判定する(S15)。感圧検知部18が、センサー値により感圧を検知していないと判定した場合(S15のNO)、制御部10は、第1メニューm1のメニュー項目が選択され、タッチパネル20から指が離れると、選択されたメニュー項目を確定し(S16)、本処理を終了する。
一方、感圧検知部18が、センサー値により感圧を検知したと判定した場合(S15のYES)、制御部10は、第1メニューm1の上でタッチパネル20が指により押込まれたと判定する。そして、制御部10は、指が押込まれたタッチ位置の近傍に第2メニューm2を表示するための制御情報を表示制御部19に出力する。
これにより、既に表示パネル40に表示されている第1メニューm1に重なる位置で第2メニューm2が表示される(S17)。このため、ユーザーは、タッチパネル20を押込んだ位置からほとんど指を動かすことなく第2メニューm2のメニュー項目を選択することができる(S18)。そして、制御部10は、第2メニューm2のメニュー項目が選択され、タッチパネル20から指が離れると、選択されたメニュー項目を確定し、本処理を終了する。
なお、ユーザーが指をタッチパネル20に押込んで第2メニューm2を表示したものの、目的とするメニュー項目が他のメニューの下位レイヤーに含まれることに気づいたとする。この場合、ユーザーは、指をタッチパネル20に押込んだまま、指を第2メニューm2から離す操作を行う。これにより、第1メニューm1及び第2メニューm2の表示は消え、ユーザーは改めてメニューバーからメニューを選択することができる。
以上説明した第1の実施の形態に係るユーザーインターフェイス装置3では、1本の指を用いて、タッチパネル20を押込むシンプルなジェスチャー操作により第1メニューm1又は第2メニューm2を選択し、目的とするメニュー項目を選択することができる。このため、従来のメニュー項目を選択するために指示アイコンを大きく移動する操作に比べて、本実施の形態に係るジェスチャー操作をユーザーが感覚的かつ直感的で扱うことができる。
また、第1メニューm1に重ねて第2メニューm2が表示されるため、ユーザーの視線移動も少なくてよい。また、指の移動距離も短くすることができ、指示アイコンをほとんど動かさなくてよいため、ユーザーは操作ミスを減らすばかりか、複数のレイヤーを素早く切替えることができる。
また、ユーザーがユーザーインターフェイス装置3に指をタッチしている間は、走行中の車両が揺れていたとしても指がタッチ位置から移動しにくい。このため、従来の近接式のタッチパネルを用いたユーザーインターフェイス装置に比べて正確に操作することができる。なお、ナビゲーション装置本体2は、車両が走行している間はユーザーインターフェイス装置3を用いて操作できないようにする制御情報をユーザーインターフェイス装置3に出力してもよい。逆に、車両が停車している間はユーザーインターフェイス装置3を用いて操作できるようにする制御情報をユーザーインターフェイス装置3に出力してもよい。
また、画像編集ソフトウェア、画像閲覧ソフトウェア等においても、第1の実施の形態に係るユーザーインターフェイス装置3を用いて第1メニューm1及び第2メニューm2を表示してもよい。
なお、第2メニューm2を、「PRINT」以降のメニュー項目としたが、任意のメニュー項目に変更することが可能である。また、1つのメニューに、3つ以上の下位のレイヤーを設定することも可能である。この場合、ユーザーがメニューを選択した位置でタッチパネル20を押込むことで、レイヤーを順に切替えて表示することができる。例えば、第1メニューm1が表示されている状態で、タッチパネル20に対する指の押圧力が閾値th1以上であれば第2メニューm2を表示し、指の押圧力が閾値th2以上であれば、第2メニューm2の代わりに他のメニューを表示するようにしてもよい。このため、ユーザーは、複数のレイヤーから目的とするメニュー項目が含まれるレイヤーを選択することが可能である。
また、閾値th1だけを用いて、ユーザーが目的とするレイヤーを選択可能としてもよい。例えば、下位レイヤーには、上述した第1メニューm1、第2メニューm2に加えて、第3メニューがあるとする。そして、第1メニューm1が表示されている状態で、ユーザーがタッチパネル20を閾値th1以上の押圧力で押込むと、第1メニューm1が第2メニューm2に切替えて表示される。次に、ユーザーがタッチパネル20に指をタッチしたまま指の押圧力が閾値th1未満となるように指を引いた後、再びタッチパネル20を閾値th1以上の押圧力で押込むと、第2メニューm2が第3メニューに切替えて表示される。さらに、ユーザーがタッチパネル20に指をタッチしたまま指の押圧力が閾値th1未満となるように指を引いた後、再びタッチパネル20を閾値th1以上の押圧力で押込むと、第3メニューが第1メニューm1に切替えて表示される。このようにユーザーがタッチパネル20に指を押込む度に、第1メニューm1、第2メニューm2、第3メニューをサイクリックに表示することが可能である。
また、表示パネル40の任意の一辺に各種のメニューをユーザーが選択可能なメニュー選択エリアを表示してもよい。そして、ユーザーが一つのメニュー選択エリアを指でタッチして押込んだ場合、このメニュー選択エリアに表示されているメニューに対応するメニュー項目を表示パネル40に表示してもよい。
[第2の実施の形態]
次に、図8を参照して、本発明の第2の実施の形態に係るユーザーインターフェイス装置3のジェスチャー操作の例について説明する。第2の実施の形態に係るジェスチャー操作は、レイヤー別にタッチ操作を行うために行われる。
<従来のレイヤー切替え操作の課題>
従来のタッチ位置のXY座標だけを検知可能なタッチパネルを備えたユーザーインターフェイス装置では、ユーザーがレイヤー毎に異なる作業を行うために、切替え先のレイヤーが一覧表示されたメニュー項目から目的とするレイヤーを選択していた。
以下、図7及び図8を参照して、従来のユーザーインターフェイス装置100を用いた操作例と、第1の実施の形態に係るユーザーインターフェイス装置3を用いた操作例とを比較して説明する。
図7及び図8のステップに付加した画面には、矩形状の破線の範囲内に、ある瞬間におけるユーザーインターフェイス装置3,100の画面及び指の正面図、下面図、左側面図が同時に表示されている。また、画面内の白抜き矢印は指の移動方向を表す。
<従来のジェスチャー操作>
図8に示す本発明の第2の実施の形態を説明する前に、図7により従来のレイヤー切替え操作の例を説明する。
図7は、従来のレイヤー切替え操作の例を示したフローチャートである。
なお、図7のステップS21,S22の処理は、上述した第1の実施の形態における図5のステップS1,S2の処理と同様であるため、詳細な説明を省略する。
ステップS22にて制御部は、ユーザーによりメニュー操作が行われたと判定した場合(S22のYES)、ユーザーの指がタッチした位置でレイヤーを切替えるためのメニュー項目を表示する(S23)。ステップS23に付加された画面には、ユーザーが画面左上のメニューバーからレイヤー切替えメニューを選択し、レイヤー切替えメニューに含まれる切替え先のレイヤーの名称がメニュー項目としてプルダウンリストに表示される様子が示されている。例えば、現在、表示されているレイヤーの名称が「レイヤーA」であることが、画面中央に表示された「A」により表される。ここで、プルダウンリストに表示されるメニュー項目は、レイヤーA,B,Cの3項目である。
次に、ユーザーは、切替え先のレイヤーのメニュー項目を選択する(S24)。制御部は、プルダウンリストに表示されるメニュー項目から切替え先のレイヤーが選択されたことを判定する。ステップS24に付加された画面には、ユーザーがプルダウンリストに沿って指を移動して、レイヤーBのメニュー項目を選択する様子が示されている。
次に、制御部は、ユーザーが選択したメニュー項目のレイヤーに切替える(S25)。そして、ユーザーがタッチパネルから指を離すと、制御部は、切替えたレイヤーを確定して表示し(S26)、本処理を終了する。ステップS26に付加された画面には、ユーザーがタッチパネルから指を離したことにより、レイヤーBが表示される様子が示されている。
このように従来は、ユーザーがレイヤーのメニュー項目を表示し、このメニュー項目から切替えるレイヤーを選択する操作が必要であった。しかし、頻繁にレイヤーを切替えなければいけない作業では、レイヤーの切替え操作が煩雑であった。
<第2の実施の形態のジェスチャー操作>
図8は、第2の実施の形態に係るレイヤー切替え操作の例を示すフローチャートである。この第2の実施の形態においても、1本の指を用いた簡易な操作によりレイヤーを切替えることが可能である。すなわち、制御部10は、タッチパネル20が指により押込まれた場合に、複数のレイヤーから、オブジェクトを操作可能な一のレイヤーに切替えて表示パネル40に表示するための制御情報を表示制御部19に出力する。
第2の実施の形態においてジェスチャー操作とは、ユーザーがタッチパネル20に指を押込んでレイヤーを切替え、タッチパネル20から指を離して切替えたレイヤーを確定する操作である。また、第2の実施の形態においてオブジェクトに関連する複数のレイヤーから選択された一のレイヤーを表示パネル40に表示するとは、異なるレイヤーA,B,Cがあるときに、例えば、複数のレイヤーA,B,Cから1つのレイヤーBを選択して、レイヤーBにてオブジェクトを編集可能に表示することである。なお、レイヤーA,B,Cは、いずれも編集対象とするオブジェクトに関連するレイヤーであるとする。
始めに、ユーザーインターフェイス装置3が備えるタッチパネル20にユーザーの指が触れたことにより、座標検知部17は、タッチされたことを検知し(S31)、タッチ位置の座標を検知する。ステップS31に付加された画面には、ユーザーが画面の左を1本の指でタッチした様子が示されている。このとき、ユーザーインターフェイス装置3には、レイヤーAが表示されている。
次に、ユーザーが指をタッチパネル20に押し込む動作を選択する(S32)。ステップS32に付加された画面には、ユーザーが画面の左上を1本の指でタッチし、さらにタッチパネル20を押込む様子が示されている。そして、タッチパネル20が指で押込まれたことは、タッチパネル20に対して下向き矢印で表された指の移動方向により示される。
次に、感圧検知部18は、感圧センサー30から出力されるセンサー値に基づいて、感圧センサー30が感圧を検知したか否かを判定する(S33)。感圧検知部18が、センサー値により感圧を検知していないと判定した場合(S33のNO)、制御部10は、本処理を終了する。
一方、感圧検知部18が、センサー値により感圧を検知したと判定した場合(S33のYES)、制御部10は、レイヤーを切替え、この切替えたレイヤーを表示パネル40に表示させる制御情報を表示制御部19に出力する(S34)。ステップS34に付加された画面には、ユーザーがタッチパネル20に指を押込んだことで、レイヤーAからレイヤーBに切替えて表示される様子が示されている。
そして、ユーザーがタッチパネル20から指を離すと、切替え表示されたレイヤーが確定して表示される(S35)。ステップS35に付加された画面には、ユーザーがタッチパネル20から指を離したことで、レイヤーBが確定して表示される様子が示されている。その後、再びユーザーがタッチパネル20に指を押込むと、ユーザーインターフェイス装置3にはレイヤーBから切替えたレイヤーCが表示され、ユーザーはレイヤーCを確定することが可能である。
以上説明した第2の実施の形態に係るユーザーインターフェイス装置3では、1本の指を用いて、タッチパネル20を押込むシンプルなジェスチャー操作により、複数のレイヤーから一つのレイヤーを切替えて表示することができる。このため、従来は、メニューバーからレイヤー切替えメニューを選択し、レイヤーのメニュー項目を選択していたのに対し、指をわずかに動かすだけでレイヤーを切替えられる。また、指をほとんど動かさなくてよいため、操作ミスを減らすばかりか、複数のレイヤーを素早く切替えることもできる。
例えば、写真に手書きで文字、図形等を描画可能な画像編集ソフトウェアがある。このソフトウェアには、写真レイヤーと画像編集レイヤーを用いて画像を編集することが可能である。画像編集レイヤーが表示されているときに、ユーザーがタッチパネル20を押し込み、画像編集レイヤーから写真レイヤーに変更することで、写真の表示位置を変える、写真の向きを変える、又は写真を拡大縮小する等が可能となる。このため、従来のようにレイヤー一覧から目的とするレイヤーを選択しなくても、直感的な操作によりレイヤーを切替えることができる。
なお、タッチパネル20が押込まれたときに切替えるレイヤーを変えてもよい。例えば、始めに、画像編集レイヤーが表示されているときには、ユーザーが指でタッチパネル20を押込むと写真レイヤーに切替えて表示する。次に、写真レイヤーが表示されているときには、ユーザーが指でタッチパネル20を押込むと画像編集レイヤーに切替えて表示するようにしてもよい。
また、複数のレイヤーがある場合に、制御部10は、タッチパネル20が指により押込まれる継続時間に応じて、複数のレイヤーを順に切替えて表示パネル40に表示するための制御情報を表示制御部19に出力してもよい。このとき切替えて表示されるレイヤーの順は、例えば、レイヤーA,B,C,A,B,C,…のようにサイクリックにしておく。これにより、例えば、意図しないレイヤーが表示されても、ユーザーは指を押込んだ状態を維持するだけで、レイヤーが順に切り替わるので目的とするレイヤーを表示することが可能である。
また、複数のレイヤーがある場合に、ユーザーがタッチパネル20に押込む指の押込み量に応じてレイヤーを切替えてもよい。例えば、画像編集レイヤーが表示されている状態で、タッチパネル20に対する指の押圧力が閾値th1以上であれば写真レイヤーを表示し、指の押圧力が閾値th2以上であれば他のメニュー(例えば、背景レイヤー)を表示してもよい。このため、ユーザーは、複数のレイヤーから目的とするメニュー項目が含まれるレイヤーを選択することが可能である。
また、例えば、スライドショーの機能にジェスチャー操作を割当ててもよい。この場合、ユーザーが指でタッチパネル20を押込むと、次のスライドが表示されるようにしてもよい。これにより、ユーザーは、次のスライドを表示するためのボタンを探さなくても、スライドショーを円滑に実行することができる。
[第3の実施の形態]
次に、図10を参照して、本発明の第3の実施の形態に係るユーザーインターフェイス装置3のジェスチャー操作の例について説明する。第3の実施の形態に係るジェスチャー操作は、ショートカットアイコンを選択するために行われる。
<従来のショートカットアイコン選択操作の課題>
従来のタッチ位置のXY座標だけを検知可能なタッチパネルを備えたユーザーインターフェイス装置では、頻繁に使うメニューでも表示パネルに表示されたメニューアイコンをタッチして選択する必要があった。このため、常時、画面に表示されていないメニュー項目を使う際には、ユーザーがメニュー項目が含まれるレイヤーを切替えたり、いずれかのレイヤーに含まれるメニューアイコンをタッチしなければならず、操作が煩雑であった。
<従来のジェスチャー操作>
図10に示す本発明の第3の実施の形態を説明する前に、図9により従来のショートカットアイコン選択操作の例を説明する。
図9 は、従来のショートカットアイコン選択操作の例を示したフローチャートである。
始めに、従来のユーザーインターフェイス装置100が備える制御部は、ユーザーインターフェイス装置100が備えるタッチパネルに指がタッチしたことを検知する(S41)。ステップS41に付加された画面には、ユーザーが画面の左を1本の指でタッチした様子が示されている。
次に、制御部は、ユーザーにより地図表示選択アイコンが選択されたことを判定する(S42)。ステップS42に付加された画面には、画面の右上に表示される地図表示選択アイコンを指で選択したことにより地図が表示される様子が示されている。
次に、制御部は、ユーザーにより目的地選択アイコンが選択されたことを判定する(S43)。目的地選択アイコンは、ユーザーが車両の目的地を選択入力するために用いられる機能別アイコンを表示するアイコンである。ステップS43に付加された画面には地図が表示され、画面の左上に表示された目的地選択アイコンをユーザーが指で選択する様子が示されている。
次に、制御部は、ユーザーにより自宅アイコンが選択されたことを判定する(S44)。ステップS44に付加された画面には、目的地選択アイコンに複数の機能別アイコンが表示される例が示される。これらの機能別アイコンは、目的とする機能を簡易な操作(例えば、ワンクリック)で実現するためのショートカット機能を有しており、目的地選択アイコンの右下に矩形状の枠内に表示される。そして、目的地選択アイコンに表示される機能別アイコンは、予め登録された複数の目的地をリスト表示することを示すリストアイコン(枠の右上)、新たに目的地を検索することを示す検索アイコン(枠の左下)、ユーザーの自宅住所を目的地として決定することを示す自宅アイコン(枠の右下)を含む。例えば、ユーザーが自宅アイコンを目的地として決定すると、ソフトウェアキーボード等により自宅住所を入力しなくても、自動的に自宅住所が目的地として決定される。
次に、制御部は、ユーザーにより自宅アイコンの選択が決定されたことを判定する(S45)。ステップS45に付加された画面には、ユーザーが選択した自宅アイコンの決定可否を選択させるYESボタンとNOボタンが表示され、ユーザーが指でYESボタンを選択する様子が示されている。ユーザーがYESボタンを選択すると、予め設定されている自宅の住所が目的地として決定される。
従来、ユーザーが自宅住所を目的地として指定する際、(1)地図表示画面を選択し、(2)目的地選択アイコンを選択し、(3)自宅アイコンを選択し、(4)自宅住所を目的地として決定する操作を行っていた。このように目的地を決定するまでに、ユーザーは、タッチパネルを少なくとも4回タッチしなければならない。また、アイコン等の表示位置は一定でなく、その大きさもばらついているため、ユーザーは、表示されたアイコン等を毎回確認しなければならず、操作が煩雑であった。
<第3の実施の形態のジェスチャー操作>
図10は、第3の実施の形態に係るショートカットアイコン選択操作の例を示すフローチャートである。この第3の実施の形態においても、1本の指を用いた簡易な操作により必要な機能を選択できるようにしている。すなわち、制御部10は、地図等(第1レイヤーの一例)が表示された状態でタッチパネル20が指により押込まれた場合に、所定の機能が割当てられたショートカットメニューを含むショートカットアイコン(第2レイヤーの一例)を表示するための制御情報を表示制御部19に出力する。そして、制御部10は、タッチパネル20が指により押込まれた状態で指で選択されたショートカットメニューに割当てられた機能を実行する。
第3の実施の形態においてジェスチャー操作とは、ユーザーがタッチパネル20に指を押込んでショートカットアイコンを表示し、タッチパネル20に指を押込んだままショートカットアイコンを選択する操作である。また、第3の実施の形態においてオブジェクトに関連する複数のレイヤーから選択された一のレイヤーを表示パネル40に表示するとは、例えば、地図(オブジェクト)を表示する第1レイヤーに対して、ショートカットアイコンを表示する第2レイヤーを表示することである。
なお、図10のステップS51〜S53の処理は、上述した第2の実施の形態における図8のステップS31〜S33の処理と同様であるため、詳細な説明を省略する。
ステップS53にて感圧検知部18が、センサー値により感圧を検知したと判定した場合(S53のYES)、制御部10は、ショートカットアイコンを表示パネル40に表示させる制御情報を表示制御部19に出力する(S54)。ステップS54に付加された画面には、ユーザーがタッチパネル20に指を押込んだことで、4種類のショートカット機能を有するショートカットアイコンが、指のタッチ位置を中心として十字状に配置して表示される様子が示されている。このショートカットアイコンは、左から時計回りに、自宅アイコン、メニューアイコン、設定アイコン、電話アイコンを表している。自宅アイコンは自宅住所を目的地として設定する機能を有し、メニューアイコンは各種メニューを表示する機能を有し、設定アイコンは任意の設定を行う機能を有し、電話アイコンは登録した電話番号に電話を掛ける機能を有する。
そして、ユーザーが、ショートカットアイコンのいずれかに、タッチパネル20に押込んだまま指を移動した後、タッチパネル20から指を離すことでショートカットアイコンの選択が完了する(S55)。ステップS55に付加された画面には、ユーザーの指がタッチパネル20に押込まれた状態で自宅アイコンを選択する様子が示されている。これにより、制御部10は、ユーザーにより選択されたショートカットアイコンに対応するショートカット機能を実行する。このため、自宅住所が目的地に設定される。
以上説明した第3の実施の形態に係るユーザーインターフェイス装置3では、1本の指を用いて、タッチパネル20を押込むシンプルなジェスチャー操作により、簡易的なショートカットアイコンが表示される。そして、ユーザーは、タッチパネル20に押込んだ状態の指を動かしてショートカットアイコンを選択することができる。このため、従来のように複数のタッチ操作を行うことなく目的とする機能を速やかに実行することが可能となる。また、このジェスチャー操作は、直感的かつ簡易的であるため、ショートカットアイコンを選択しやすい。
なお、複数のショートカットアイコンがある場合に、制御部10は、タッチパネル20が指により押込まれる継続時間に応じて、複数のショートカットアイコンを順に切替えて表示パネル40に表示するための制御情報を表示制御部19に出力してもよい。このとき切替えて表示されるショートカットアイコンの順は、例えば、自宅アイコン、メニューアイコン、設定アイコン、電話アイコン、自宅アイコン、…のようにサイクリックにしておく。このため、例えば、意図しないショートカットアイコンが表示されても、ユーザーは指を押込んだ状態を維持するだけで、ショートカットアイコンが順に切り替わる(例えば、1秒毎)ので目的とするショートカットアイコンを選択することが可能である。
また、ユーザーがタッチパネル20に指を所定時間以上押込んだ後は、ショートカットアイコンを表示し続けてもよい。例えば、感圧検知部18により指の押圧力が閾値th1以上となる時間が所定時間経過したことが検知されると、制御部10は、ショートカットアイコンを表示パネル40に表示するための制御情報を表示制御部19に出力する。そして、制御部10は、ユーザーが指を引いたことにより感圧検知部18が検知した指の押圧力が閾値th1未満となっても、このショートカットアイコンを表示パネル40に表示し続けるように制御する。このため、ユーザーは、タッチパネル20から指を離して任意のショートカットアイコンをタッチして選択することが可能となる。ただし、ユーザーが、ショートカットアイコン以外の箇所をタッチした場合には、制御部10は、ショートカットアイコンを表示パネル40から非表示とする制御を行う。このため、ユーザーは、ショートカットアイコンを選択する操作の途中で他の操作を選択することも容易となる。
また、ユーザーが押込み操作を繰り返す度にショートカットアイコンが順に切り替わって表示されることで、目的とするショートカットアイコンを選択することを可能としてもよい。例えば、あるショートカットアイコンが表示された後、再び、ユーザーが指を押込んだことにより、感圧検知部18により指の押圧力が閾値th1以上となる時間が所定時間経過したことが検知されると、制御部10は、別のショートカットアイコンを表示パネル40に表示する。以降、ユーザーがタッチパネル20に指を押込み、指を引く操作を繰り返す度に、制御部10は、異なるショートカットアイコンを順に表示パネル40に切替えて表示する。表示パネル40に表示されるショートカットアイコンは、複数のショートカットアイコンから一つのショートカットアイコンがサイクリックに選択される。
また、ユーザーがタッチパネル20を指で押込む強さに応じてショートカット機能を有する複数のアイコンを順に表示してもよい。例えば、地図が表示されている状態で、タッチパネル20に対する指の押圧力が閾値th1以上であれば自宅アイコンを表示し、指の押圧力が閾値th2以上であればメニューアイコンを表示してもよい。このため、ユーザーは、タッチパネル20に押込んだ指を移動しなくても、複数のアイコンから目的とするアイコンを選択することが可能である。
[変形例]
上述した各実施の形態に係るユーザーインターフェイス装置3をナビゲーション装置以外の装置に適用してもよい。例えば、携帯端末、タブレット端末等のタッチパネル部分に、ユーザーインターフェイス装置3を適用することで操作性を高めることができる。このようにタッチパネルを必要とする様々な電子機器に本実施の形態例に係るユーザーインターフェイス装置3を組み合わせることが可能である。
また、図2に示したブロック図では、ユーザーインターフェイス装置3が制御部10を備える構成としたが、ナビゲーション装置本体2が制御部10を備える構成としてもよい。
また、タッチパネル20には、静電容量方式以外の方式によりタッチ操作を検知可能な構成としてもよい。また、感圧センサー30は、タッチパネル20の下に設けた押圧スイッチ等によりタッチパネル20が押込まれたことを検知してもよい。
また、ユーザーインターフェイス装置3における感圧機能を組み合わせた操作を、カーナビゲーション以外にも、例えば、人、自転車のナビゲーションに用いてもよい。また、ユーザーインターフェイス装置3を、上述したように画像編集ソフトウェアの操作に用いてもよいし、他のアプリケーションソフトウェアの操作に用いてもよい。
また、上述した各実施の形態においては、ナビゲーション装置本体2とユーザーインターフェイス装置3とを組み合わせていた。しかし、ユーザーインターフェイス装置3自体がナビゲーション機能を有することにより、ユーザーインターフェイス装置3だけをナビゲーション装置として用いてもよい。
また、感圧センサー30は、弾性体33を備えない構成としてもよい。例えば、感圧センサー30から弾性体33を取り除いたとしても、上部電極31と下部電極35間が一定の距離を保って離れている状態で感圧センサー30に押圧力が加わると、上部電極31と下部電極35が近づき、上部電極31と下部電極35との間の静電容量が減少する。このため感圧検知部18は、上部電極31と下部電極35から出力されるセンサー値に基づいて静電容量変化率を求めることができる。
本発明は上述した実施の形態例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りその他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、上述した実施の形態例は本発明を分かりやすく説明するために装置の構成を詳細かつ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、ここで説明した実施の形態例の構成の一部を他の実施の形態例の構成に置き換えることは可能であり、さらにはある実施の形態例の構成に他の実施の形態例の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1…ナビゲーション装置、2…ナビゲーション装置本体、3…ユーザーインターフェイス装置、10…制御部、17…座標検知部、18…感圧検知部、19…表示制御部、20…タッチパネル、30…感圧センサー、40…表示パネル

Claims (8)

  1. オブジェクトを表示する表示パネルと、
    制御情報に従って前記表示パネルに前記オブジェクトを表示させる制御を行う表示制御部と、
    指示媒体によりタッチ操作が行われるタッチパネルと、
    前記タッチ操作が行われた前記タッチパネルのタッチ位置の座標を検知して座標検知情報を出力する座標検知部と、
    前記指示媒体により前記タッチパネルに印加される押圧力に応じて変化するセンサー値を出力する感圧センサーと、
    前記センサー値に基づいて、前記指示媒体により前記タッチパネルが押込まれる押込み操作が行われたことを検知して感圧検知情報を出力する感圧検知部と、
    前記座標検知情報に基づいて判定した前記タッチ操作、及び前記感圧検知情報に基づいて判定した前記押込み操作を組み合わせたジェスチャー操作に基づいて、前記オブジェクトに関連する複数のレイヤーから選択された一の前記レイヤーを前記表示パネルに表示するための前記制御情報を前記表示制御部に出力し、前記表示パネルに表示された一の前記レイヤーを通じて前記オブジェクトに行われた前記タッチ操作を判定する制御部と、を備える
    ユーザーインターフェイス装置。
  2. 前記制御部は、前記タッチパネルが前記指示媒体により押込まれた場合に、異なるメニュー項目を含む複数の前記レイヤーから一の前記レイヤーを表示するための前記制御情報を前記表示制御部に出力する
    請求項1に記載のユーザーインターフェイス装置。
  3. 前記レイヤーには、前記タッチパネルに対してメニュー操作が行われると表示される第1メニューを含む第1レイヤーと、前記第1メニューの上で前記タッチパネルが前記指示媒体により押込まれると表示される第2メニューを含む第2レイヤーとが含まれ、
    前記制御部は、前記第1メニューの上で前記タッチパネルが前記指示媒体により押込まれた場合に、前記タッチ位置の近傍に前記第2メニューを表示するための前記制御情報を前記表示制御部に出力する
    請求項2に記載のユーザーインターフェイス装置。
  4. 前記制御部は、前記タッチパネルが前記指示媒体により押込まれた場合に、複数の前記レイヤーから、前記オブジェクトを操作可能な一の前記レイヤーに切替えて前記表示パネルに表示するための前記制御情報を前記表示制御部に出力する
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のユーザーインターフェイス装置。
  5. 前記制御部は、前記タッチパネルが前記指示媒体により押込まれる継続時間又は押込み量に応じて、複数の前記レイヤーを順に切替えて前記表示パネルに表示するための前記制御情報を前記表示制御部に出力する
    請求項4に記載のユーザーインターフェイス装置。
  6. 前記制御部は、第1レイヤーが表示された状態で前記タッチパネルが前記指示媒体により押込まれた場合に、所定の機能が割当てられたショートカットアイコンを含む第2レイヤーを表示するための前記制御情報を前記表示制御部に出力し、前記タッチパネルが前記指示媒体により押込まれた状態で前記指示媒体で選択された前記ショートカットアイコンに割当てられた前記機能を実行する
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のユーザーインターフェイス装置。
  7. 前記制御部は、前記タッチパネルが前記指示媒体により押込まれる継続時間又は押込み量に応じて、前記ショートカットアイコンを順に切替えて前記表示パネルに表示するための前記制御情報を前記表示制御部に出力する
    請求項6に記載のユーザーインターフェイス装置。
  8. ユーザーインターフェイス装置と、電子機器本体と、を備え、
    前記ユーザーインターフェイス装置は、
    オブジェクトを表示する表示パネルと、
    制御情報に従って前記表示パネルに前記オブジェクトを表示させる制御を行う表示制御部と、
    指示媒体によりタッチ操作が行われるタッチパネルと、
    前記タッチ操作が行われた前記タッチパネルのタッチ位置の座標を検知して座標検知情報を出力する座標検知部と、
    前記指示媒体により前記タッチパネルに印加される押圧力に応じて変化するセンサー値を出力する感圧センサーと、
    前記センサー値に基づいて、前記指示媒体により前記タッチパネルが押込まれる押込み操作が行われたことを検知して感圧検知情報を出力する感圧検知部と、を備え、
    前記座標検知情報に基づいて判定した前記タッチ操作、及び前記感圧検知情報に基づいて判定した前記押込み操作を組み合わせたジェスチャー操作に基づいて、前記オブジェクトに関連する複数のレイヤーから選択された一の前記レイヤーを前記表示パネルに表示するための前記制御情報を前記表示制御部に出力し、前記表示パネルに表示された一の前記レイヤーを通じて前記オブジェクトに行われた前記タッチ操作を判定する制御部を備え、
    前記電子機器本体は、
    前記制御部から入力する前記タッチ操作又は前記ジェスチャー操作により指示された内容に基づいて所定の処理を行い、前記所定の処理を行った前記オブジェクトを前記ユーザーインターフェイス装置の前記制御部に出力する
    電子機器。

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