以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。尚、以下の各図においては、各層や各部材を認識可能な程度の大きさにするため、各層や各部材の尺度を実際とは異ならせしめている。
(実施形態1)
「電子機器の概要」
図1は、電子機器の一例である投射型表示装置(3板式のプロジェクター)の模式図である。以下、図1を参照して電子機器の構成を説明する。
電子機器(投射型表示装置1000)は、3枚の電気光学装置20(図2参照、以下、第一パネル201、第二パネル202、第三パネル203と略称する)と、これら電気光学装置20に制御信号を供給する制御装置30と、を少なくとも有している。第一パネル201と第二パネル202と第三パネル203とは、相異なる表示色(赤色や緑色、青色)に対応する3個の電気光学装置20である。以下、特に第一パネル201と第二パネル202と第三パネル203とを区別する必要がなければ、これらを纏めて単に電気光学装置20と称する。
照明光学系1100は、照明装置(光源)1200からの出射光のうち赤色成分rを第一パネル201に供給し、緑色成分gを第二パネル202に供給し、青色成分bを第三パネル203に供給する。各電気光学装置20は、照明光学系1100から供給される各色光を表示画像に応じて変調する光変調器(ライトバルブ)として機能する。投射光学系1300は、各電気光学装置20からの出射光を合成して投射面1400に投射する。
「電子機器の回路構成」
図2は、電気光学装置の回路ブロック図である。次に、図2を参照して電気光学装置20の回路ブロック構成を説明する。
図2に示す様に、電気光学装置20は表示領域42と駆動部50とを少なくとも具備している。表示領域42には、相交差する複数の走査線22と複数の信号線23とが形成され、走査線22と信号線23との各交差に対応して画素21が行列状に配列されている。走査線22は行方向に延在しており、信号線23は列方向に延在している。尚、走査線22の内でi行目の走査線22を特定する際には、走査線Giと表記し、信号線23の内で(jk+p)列目の信号線23を特定する際には、信号線Sjk+pと表記する(j、k、pについては後に詳述する)。表示領域42には、m本の走査線22とn本の信号線23とが形成されている(mは2以上の整数、nは2以上の整数)。尚、本実施形態では、m=2168で、n=4112を例として、電気光学装置20とその駆動方法などを説明する。この場合、2168行×4112列の表示領域42に対し、2160行×4096列の所謂4K画像が表示される。
表示領域42には駆動部50から各種信号が供給され、画像が表示領域42に表示される。即ち、駆動部50は、複数の走査線22と複数の信号線23とに駆動信号を供給する。具体的に、駆動部50は、各画素21を駆動する駆動回路51と、駆動回路51に表示用信号を供給する表示用信号供給回路32と、フレーム画像を一時的に記憶する記憶回路33と、を含んで構成される。記憶回路33に記憶されたフレーム画像から、表示用信号供給回路32は表示用信号(画像信号やクロック信号等)を作製し、これを駆動回路51に供給する。表示用信号供給回路32はプリチャージ信号VPRC(図5参照)も作製し、これを駆動回路51に供給する。
駆動回路51は走査線駆動回路52と信号線駆動回路53とを含んで構成される。表示領域42の第一辺(本実施形態では表示領域の左辺)に対して、第一辺に表示領域42を挟んで対向する(ほぼ平行する)表示領域42の辺を第二辺(本実施形態では表示領域の右辺)とし、第一辺に交差する(ほぼ直交する)表示領域42の辺を第三辺(本実施形態では表示領域の下辺)とし、第三辺に表示領域42を挟んで対向する(ほぼ平行する)表示領域42の辺を第四辺(本実施形態では表示領域の上辺)とする。走査線駆動回路52は、表示領域42の第一辺か、第二辺か、第一辺と第二辺とか、に沿って形成される。図2では分かり易くする為に省略されているが、本実施形態では、図4に示す様に、走査線駆動回路52は、表示領域42の第一辺と第二辺とに沿って形成されている。一方、信号線駆動回路53は、表示領域42の第三辺か、第四辺か、第三辺と第四辺とか、に沿って形成される。本実施形態では、信号線駆動回路53の一部(本実施形態ではプリチャージ回路531)が、表示領域42の第四辺に沿って形成されており、信号線駆動回路53の他の一部(本実施形態では画像信号回路532)が、表示領域42の第三辺に沿って形成されている。
走査線駆動回路52は画素を行方向に選択又は非選択する走査信号を各走査線22に出力し、走査線22はこの走査信号を画素21に伝える。言い換えると、走査信号は選択状態と非選択状態とを有しており、走査線22は、走査線駆動回路52からの走査信号を受けて、適宜選択され得る。走査線駆動回路52は不図示のシフトレジスター回路を備えており、シフトレジスター回路をシフトする信号が、一段毎にシフト出力信号として出力される。このシフト出力信号を用いて走査信号が形成される。
信号線駆動回路53は、複数の信号線23にプリチャージ信号VPRCを供給するプリチャージ回路531と、複数の信号線23に画像信号を供給する画像信号回路532と、を含んでおり、走査線22の選択に同期してn本の信号線23の各々にプリチャージ信号VPRCや画像信号を供給する事ができる。
一枚の表示画像は1フレーム期間に形成される。1フレーム期間には各走査線22が少なくとも一度は選択される。通常は、各走査線22が一度ずつ選択される。一つの走査線が選択される期間を水平走査期間と呼ぶので、1フレーム期間には少なくともm個の水平走査期間が含まれる。1行目走査線G1から順にm行目の走査線Gmまで(或いは、m行目走査線Gmから順に1行目の走査線G1まで)順次走査線22が選択されて1フレーム期間が構成されるので、フレーム期間を垂直走査期間とも呼ぶ。
本実施形態では電気光学装置20は不図示のガラス基板を用いて形成され、駆動回路51はこのガラス基板に薄膜トランジスター等の薄膜素子を用いて形成されている。又、表示用信号供給回路32と記憶回路33とが制御装置30に含まれており、制御装置30は単結晶半導体基板に形成される半導体集積回路で構成されている。この構成以外にも、表示領域42がガラス基板に形成され、駆動回路51は単結晶半導体基板に形成される集積回路としても良いし、表示領域42も駆動回路51も単結晶半導体基板に形成される構成としても良い。
「画素の構成」
図3は、各画素の回路図である。次に、図3を参照して画素21の構成を説明する。
本実施形態の電気光学装置20は液晶装置であり、電気光学材料は液晶26となる。図3に示す様に、各画素21は、液晶素子CLと画素トランジスター24とを含んで構成される。液晶素子CLは、相対向する画素電極25と共通電極27とを有し、これら両電極間に電気光学材料の液晶26が配置された電気光学素子である。画素電極25と共通電極27との間に印加される電界に応じて液晶26を通過する光の透過率が変化する。尚、電気光学材料としては、液晶26に代わり、電気泳動材料を用いても良い。その場合、電気光学装置20は電気泳動装置となり、電子書籍などに使用される。
画素トランジスター24は、走査線22にゲートが接続されたN型の薄膜トランジスターで構成され、液晶素子CLと信号線23との間に介在して両者の電気的な接続(導通/非導通)を制御する。従って、画素21(液晶素子CL)は、画素トランジスター24がオン状態とされた際に信号線23へ供給されている電位(画像信号)に応じた表示を行う。尚、液晶素子CLに対して並列に接続される補助容量等の図示は省略されている。
「信号線駆動回路」
図4は、実施形態1に係わる信号線駆動回路の回路構成を説明した図である。次に、図4を参照して信号線駆動回路53の構成を説明する。
信号線駆動回路53は画像信号回路532とプリチャージ回路531とを含んでおり、これらの回路は表示領域42の上辺又は下辺に沿って形成される。画像信号回路532は、第1画像系列線から第k画像系列線迄のk本の画像系列線と、第1スイッチSW1から第kスイッチSWk迄のk種類のスイッチとを含んでいる。kは2以上の整数で、本実施形態では一例として4(k=4)とされている。一方、プリチャージ回路531は、第1正プリチャージ系列線から第k正プリチャージ系列線迄のk本の正プリチャージ系列線と、第1正プリチャージスイッチPSW1から第k正プリチャージスイッチPSWk迄のk種類の正プリチャージスイッチと、第1負プリチャージ系列線から第k負プリチャージ系列線迄のk本の負プリチャージ系列線と、第1負プリチャージスイッチNSW1から第k負プリチャージスイッチNSWk迄のk種類の負プリチャージスイッチとを含んでいる。この様にして、信号線駆動回路53はn本の信号線23の各々にプリチャージ信号VPRCと画像信号とを供給する事ができる。
まず、n本の信号線23はk個の信号線群に分類される。即ち、画像系列信号がk種類あり、これに応じて、n本の信号線23は、第1系列の信号線(第1系列信号線群と称す)から第k系列の信号線(第k系列信号線群と称す)まで、k種類の信号線群に分類される。(jk+p)列目の信号線Sjk+pにてpは1からk迄のいずれかの値を取り、(jk+p)列目の信号線Sjk+pは第p系列信号線群に属する。又、パラメーターjは0からqまでのいずれかの整数値を取り得る。数値qはパラメーターjの最大値で、信号線23の本数nを系列数kにて除した値から1を減じた値である(q=n/k−1)。本実施形態では、一例として、n=4112とし、k=4としているので、パラメーターjが取り得る最大値qは1027(q=1027)である。従って、第1系列信号線群は(jk+1)列目の信号線Sjk+1の集合体であり、具体的には、j=0の1列目の信号線S1、j=1の5列目の信号線S5、j=2の9列目の信号線S9、と続き、j=1027の4109列目の信号線S4109、迄の1028本の信号線23が含まれる。同様に、第2系列信号線群は(jk+2)列目の信号線Sjk+2の集合体であり、具体的には、j=0の2列目の信号線S2、j=1の6列目の信号線S6、j=2の10列目の信号線S10、と続き、j=1027の4110列目の信号線S4110、迄の1028本の信号線23が含まれる。以下同様にして、第k系列信号線群は(jk+k)列目の信号線Sjk+kの集合体であり、具体的には、j=0のk列目の信号線Sk、j=1の2k列目の信号線S2k、j=2の3k列目の信号線S3k、と続き、j=qの(q+1)k列目の信号線S(q+1)k(この例では、j=1028の4112列目の信号線S4112)の1028本の信号線23が含まれる。
画像信号回路532には、k種類の画像系列信号に対応するk本の画像系列線と、(q+1)本の元信号線が配線されている。第p画像系列線には第p画像系列信号SELpが供給される(pは1からk迄の任意の整数)。例えば、第1画像系列線には第1画像系列信号SEL1が供給され、第2画像系列線には第2画像系列信号SEL2が供給され、以下同様にして、第k画像系列線には第k画像系列信号SELkが供給される。第j元信号線には第j元信号OSjが供給される。例えば、第0元信号線には第0元信号OS0が供給され、第1元信号線には第1元信号OS1が供給され、以下同様にして、第q元信号線には第q元信号OSqが供給される。尚、図4には、第0元信号線が接続する信号線23(1列目の信号線S1からk列目の信号線Sk)に関する画像信号回路532と表示領域42とプリチャージ回路531とを主に記載してある。その他の第1元信号線が接続する信号線23(k+1列目の信号線Sk+1から2k列目の信号線S2k)に関する画像信号回路532と表示領域42とプリチャージ回路531とから第q元信号線が接続する信号線23(qk+1列目の信号線Sqk+1から(q+1)k列目の信号線S(q+1)k)に関する画像信号回路532と表示領域42とプリチャージ回路531と迄は、第0元信号線が接続する信号線23に関する画像信号回路532と表示領域42とプリチャージ回路531と同じ回路構成が繰り返される。
画像信号回路532には、q+1個(即ち、n/k個)の第1スイッチSW1からq+1個(即ち、n/k個)の第kスイッチSWkが含まれている。第1スイッチSW1から第kスイッチSWkは、画素トランジスター24と同様に、薄膜トランジスターで形成されている。第pスイッチSWpの一端(ソースとドレインとの一方)は(jk+p)列目の信号線Sjk+pに電気的に接続され、第pスイッチSWpの他端(ソースとドレインとの他方)は第j元信号線に電気的に接続され、第pスイッチSWpのゲートは第p画像系列線に電気的に接続されている。従って、第p画像系列信号SELpが選択信号となれば、第pスイッチSWpはオン状態となり、(jk+p)列目の信号線Sjk+pには、画像信号として第j元信号OSjが供給される。例えば、第1系列信号線群に属する1列目の信号線S1と第0元信号線との間に第1スイッチSW1が配置され、第1スイッチSW1のゲートは第1画像系列線に電気的に接続されている。その為に、第1画像系列信号SEL1が選択信号となれば、第1スイッチSW1はオン状態となり、1列目の信号線S1には、画像信号として第0元信号OS0が供給される。同様に、例えば、第4系列信号線群に属する4112列目の信号線S4112と第1027元信号線との間に第4スイッチSW4が配置され、第4スイッチSW4のゲートは第4画像系列線に電気的に接続されている。その為に、第4画像系列信号SEL4が選択信号となれば、第4スイッチSW4はオン状態となり、4112列目の信号線S4112には、画像信号として第1027元信号OS1027が供給される。
プリチャージ回路531には、k種類の正プリチャージ系列信号PPRCに対応するk本の正プリチャージ系列線と、k種類の負プリチャージ系列信号NPRCに対応するk本の負プリチャージ系列線と、正プリチャージ信号VPRC+が供給される正プリチャージ信号VPRC線と、負プリチャージ信号VPRC−が供給される負プリチャージ信号VPRC線と、が配線されている。
第p正プリチャージ系列線には第p正プリチャージ系列信号PPRCpが供給される(pは1からk迄の任意の整数)。例えば、第1正プリチャージ系列線には第1正プリチャージ系列信号PPRC1が供給され、第2正プリチャージ系列線には第2正プリチャージ系列信号PPRC2が供給され、以下同様にして、第k正プリチャージ系列線には第k正プリチャージ系列信号PPRCkが供給される。正プリチャージ信号VPRC線には正プリチャージ信号VPRC+が供給される。
プリチャージ回路531には、q+1個(即ち、n/k個)の第1正プリチャージスイッチPSW1からq+1個(即ち、n/k個)の第k正プリチャージスイッチPSWkが含まれている。第1正プリチャージスイッチPSW1から第k正プリチャージスイッチPSWkは、画素トランジスター24と同様に、薄膜トランジスターで形成されている。第p正プリチャージスイッチPSWpの一端(ソースとドレインとの一方)は(jk+p)列目の信号線Sjk+pに電気的に接続され、第p正プリチャージスイッチPSWpの他端(ソースとドレインとの他方)は正プリチャージ信号VPRC線に電気的に接続され、第p正プリチャージスイッチPSWpのゲートは第p正プリチャージ系列線に電気的に接続されている。従って、第p正プリチャージ系列信号PPRCpが選択信号となれば、第p正プリチャージスイッチPSWpはオン状態となり、(jk+p)列目の信号線Sjk+pには、正プリチャージ信号VPRC+が供給される。例えば、第1系列信号線群に属する1列目の信号線S1と正プリチャージ信号VPRC線との間に第1正プリチャージスイッチPSW1が配置され、第1正プリチャージスイッチPSW1のゲートは第1正プリチャージ系列線に電気的に接続されている。その為に、第1正プリチャージ系列信号PPRC1が選択信号となれば、第1正プリチャージスイッチPSW1はオン状態となり、1列目の信号線S1には、正プリチャージ信号VPRC+が供給される。同様に、例えば、第4系列信号線群に属する4112列目の信号線S4112と正プリチャージ信号VPRC線との間に第4正プリチャージスイッチPSW4が配置され、第4正プリチャージスイッチPSW4のゲートは第4正プリチャージ系列線に電気的に接続されている。その為に、第4正プリチャージ系列信号PPRC4が選択信号となれば、第4正プリチャージスイッチPSW4はオン状態となり、4112列目の信号線S4112には、正プリチャージ信号VPRC+が供給される。
第p負プリチャージ系列線には第p負プリチャージ系列信号NPRCpが供給される(pは1からk迄の任意の整数)。例えば、第1負プリチャージ系列線には第1負プリチャージ系列信号NPRC1が供給され、第2負プリチャージ系列線には第2負プリチャージ系列信号NPRC2が供給され、以下同様にして、第k負プリチャージ系列線には第k負プリチャージ系列信号NPRCkが供給される。負プリチャージ信号VPRC線には負プリチャージ信号VPRC−が供給される。
プリチャージ回路531には、q+1個(即ち、n/k個)の第1負プリチャージスイッチNSW1からq+1個(即ち、n/k個)の第k負プリチャージスイッチNSWkが含まれている。第1負プリチャージスイッチNSW1から第k負プリチャージスイッチNSWkは、画素トランジスター24と同様に、薄膜トランジスターで形成されている。第p負プリチャージスイッチNSWpの一端(ソースとドレインとの一方)は(jk+p)列目の信号線Sjk+pに電気的に接続され、第p負プリチャージスイッチNSWpの他端(ソースとドレインとの他方)は負プリチャージ信号VPRC線に電気的に接続され、第p負プリチャージスイッチNSWpのゲートは第p負プリチャージ系列線に電気的に接続されている。従って、第p負プリチャージ系列信号NPRCpが選択信号となれば、第p負プリチャージスイッチNSWpはオン状態となり、(jk+p)列目の信号線Sjk+pには、負プリチャージ信号VPRC−が供給される。例えば、第1系列信号線群に属する1列目の信号線S1と負プリチャージ信号VPRC線との間に第1負プリチャージスイッチNSW1が配置され、第1負プリチャージスイッチNSW1のゲートは第1負プリチャージ系列線に電気的に接続されている。その為に、第1負プリチャージ系列信号NPRC1が選択信号となれば、第1負プリチャージスイッチNSW1はオン状態となり、1列目の信号線S1には、負プリチャージ信号VPRC−が供給される。同様に、例えば、第4系列信号線群に属する4112列目の信号線S4112と負プリチャージ信号VPRC線との間に第4負プリチャージスイッチNSW4が配置され、第4負プリチャージスイッチNSW4のゲートは第4負プリチャージ系列線に電気的に接続されている。その為に、第4負プリチャージ系列信号NPRC4が選択信号となれば、第4負プリチャージスイッチNSW4はオン状態となり、4112列目の信号線S4112には、負プリチャージ信号VPRC−が供給される。
尚、本明細書にて、端子1と端子2とが電気的に接続されているとは、端子1と端子2とが同じ論理状態(設計概念上の電位)になり得る事を意味している。具体的には、端子1と端子2とが配線により直に接続されている場合の他に、抵抗素子やスイッチング素子等を介して接続されている場合を含む。即ち、端子1での電位と端子2での電位とが多少異なっていても、回路上で同じ論理を持たせる場合、端子1と端子2とは電気的に接続されている事になる。従って、例えば、図4に示す様に、1列目の信号線S1と第0元信号線との間に第1スイッチSW1が配置された場合も、第1スイッチSW1がオン状態では、第0元信号OS0が1列目の信号線S1に供給されるので、1列目の信号線S1と第0元信号線とは電気的に接続されている事になる。
「駆動方法」
図5は、実施形態1に係わる駆動方法を説明するタイミングチャートの一例で、正極性駆動時のタイミングチャートを表している。又、図6は、実施形態1に係わる駆動方法を説明するタイミングチャートの一例で、負極性駆動時のタイミングチャートを表している。次に、図5と図6と図15とを参照して、上述の構成をなす電気光学装置20の駆動方法を説明する。尚、図15は比較例を説明する図であるが、説明を分かり易くする為に、本実施形態と同種類の信号には同じ符号や表記を用いている。
電気光学装置20では、電気光学材料の電気的な劣化を防ぐ目的で、極性反転駆動が行われる。極性反転駆動とは、一定周期毎に画素電極25と共通電極27との間の電界を反転させる駆動方法である。具体的には、共通電極27の電位(共通電位)に対して、画素電極25の電位(画素電位)を正負に振る駆動方法で、正極性駆動とは画素電位が共通電位よりも高くなる様に画像信号が形成される駆動方法で、負極性駆動とは画素電位が共通電位よりも低くなる様に画像信号が形成される駆動方法である。正極性駆動時に信号線23には正プリチャージ信号VPRC+が供給され、負極性駆動時に信号線23には負プリチャージ信号VPRC−が供給される。図5は正極性駆動時に供給される走査信号や画像系列信号SEL、正プリチャージ系列信号PPRC、負プリチャージ系列信号NPRCが示されている。又、図6は負極性駆動時に供給される走査信号や画像系列信号SEL、正プリチャージ系列信号PPRC、負プリチャージ系列信号NPRCが示されている。尚、図5と図6とでは、走査信号の一例として、i行目の走査線Giからi+4行目の走査線Gi+4に供給される走査信号が描かれている。本実施形態では、極性反転駆動の周期をフレーム周期とし、1フレーム毎に極性が反転されている。
1回の垂直走査期間にはm個の水平走査期間が含まれるが、一垂直走査期間は少なくとも第1の水平走査期間を含んでいる。図5や図6に示す様に、第1の水平走査期間においては、駆動部50がk個の信号線群に画像信号を供給する場合、k個の信号線群の一部にはプリチャージ信号VPRCを供給した後に画像信号を供給し、k個の信号線群の残りにはプリチャージ信号VPRCを供給しないで画像信号を供給する。一方、図15に示す様に、従来技術に相当する比較例では、総ての水平走査期間にて総ての信号線23にプリチャージ信号VPRCを供給している。図5や図6に示す本実施形態の駆動方法とする事で、後述する様に、クロストークは抑制される。又、プリチャージ動作の回数が減少するので、消費電力も削減される。それに伴い、発熱量も少なくなるので、電気光学装置20の動作安定性も改善される。即ち、クロストークが抑制された高精細画像を低消費電力で安定的に表示する電気光学装置20が実現される事になる。
まず、図5を参照して、正極性駆動を説明する。正極性駆動時には負プリチャージ系列信号NPRCは総て常に非選択状態となり、正プリチャージ系列信号PPRCの一部が選択状態となり得る。
第1の水平走査期間では、プリチャージ信号VPRCを供給する際に、第1正プリチャージ系列信号PPRC1から第k正プリチャージ系列信号PPRCkの少なくとも一つを非選択信号とする。例えば、i行目の走査線Giが選択された水平走査期間を第1の水平走査期間とすると、この水平走査期間では、プリチャージ信号VPRCを供給する際にk個の信号線群の内の2つの信号線群(この例では、第3系列信号線群と第4系列信号線群と)にだけプリチャージ信号VPRCが供給され、残りの2つの信号線群(この例では、第1系列信号線群と第2系列信号線群と)にはプリチャージ信号VPRCは供給されていない。具体的には、ある水平走査期間では、k個の信号線群の一部にプリチャージ信号VPRCが供給されている期間(水平走査期間の一部の期間で、前期間と称する)に、k個の信号線群の他の一部には画像信号が供給されており、更に、その水平走査期間で、前期間に続く期間(水平走査期間の他の一部の期間で、後期間と称する)に、プリチャージ信号VPRCが供給されたk個の信号線群の一部に画像信号が供給されている。その為に、水平走査期間において、k個の信号線群に画像信号が供給される場合、k個の信号線群の一部では前期間にプリチャージ信号VPRCが供給され、その後の後期間に画像信号が供給される。一方、k個の信号線群の残りではプリチャージ信号VPRCが供給されずに前期間に画像信号が供給される事になる。実際に、i行目の走査線Giが選択された第1の水平走査期間では、前期間に第3正プリチャージ系列信号PPRC3と第4正プリチャージ系列信号PPRC4とが選択状態となって、(jk+3)列目の信号線Sjk+3と(jk+4)列目の信号線Sjk+4とに正プリチャージ信号VPRC+が供給される。その他の第1正プリチャージ系列信号PPRC1と第2正プリチャージ系列信号PPRC2、及び総ての負プリチャージ系列信号NPRCは非選択状態となっている。第1の水平走査期間の前期間には、第1画像系列信号SEL1から第2画像系列信号SEL2が順次、時系列に選択状態となって、(jk+1)列目の信号線Sjk+1に第1系列の画像信号として第j元信号OSjが供給されたのに続き、(jk+2)列目の信号線Sjk+2に第2系列の画像信号として第j元信号OSjが供給される。第1の水平走査期間の後期間には、すべてのプリチャージ系列信号PRC(総ての正プリチャージ系列信号PPRC及び総ての負プリチャージ系列信号NPRC)が非選択状態となっていずれの信号線23にもプリチャージ信号VPRCは供給されない。この状態で、第3画像系列信号SEL3から第4画像系列信号SEL4が順次、時系列に選択状態となって、(jk+3)列目の信号線Sjk+3に第3系列の画像信号として第j元信号OSjが供給されたのに続き、(jk+4)列目の信号線Sjk+4に第4系列の画像信号として第j元信号OSjが供給される。
一垂直走査期間は更に第2の水平走査期間を含んでいる事が好ましい。第2の水平走査期間は第1の水平走査期間に続いている。第2の水平走査期間では、k個の信号線群の一部にプリチャージ信号VPRCが供給された後に画像信号が供給され、k個の信号線群の残りにはプリチャージ信号VPRCが供給されずに画像信号が供給される。この際に、第1の水平走査期間と第2の水平走査期間とでは、プリチャージ信号VPRCが供給される信号線23が異なる様にされている。第1の水平走査期間と第2の水平走査期間とで、プリチャージ信号VPRCが供給される信号線23が異なっているので、プリチャージ動作の回数が減らされると共に、第1の水平走査期間にプリチャージ信号VPRCが供給される信号線と第2の水平走査期間にプリチャージ信号VPRCが供給される信号線とを変える事ができる。
第2の水平走査期間でも、正プリチャージ系列信号PPRCを供給する際に、第1正プリチャージ系列信号PPRC1から第k正プリチャージ系列信号PPRCkの少なくとも一つを非選択信号とし、その際に第1の水平走査期間で非選択信号としたプリチャージ系列信号と第2の水平走査期間で非選択信号とするプリチャージ系列信号とを異なる様にする。この例の場合、i+1行目の走査線Gi+1が選択された水平走査期間が第2の水平走査期間となるが、この水平走査期間では、プリチャージ信号VPRCを供給する際にk個の信号線群の内の2つの信号線群(この例では、第4系列信号線群と第1系列信号線群と)にだけプリチャージ信号VPRCが供給され、残りの2つの信号線群(この例では、第2系列信号線群と第3系列信号線群と)にはプリチャージ信号VPRCは供給されていない。即ち、第2の水平走査期間でも、k個の信号線群の一部にプリチャージ信号VPRCが供給されている前期間に、k個の信号線群の他の一部には画像信号が供給されており、更に、この水平走査期間の後期間に、プリチャージ信号VPRCが供給されたk個の信号線群の一部に画像信号が供給されている。その為に、水平走査期間において、k個の信号線群に画像信号が供給される場合、k個の信号線群の一部では前期間にプリチャージ信号VPRCが供給され、その後の後期間に画像信号が供給される。一方、k個の信号線群の残りではプリチャージ信号VPRCが供給されずに前期間に画像信号が供給される事になる。その際に、第1の水平走査期間にプリチャージ信号VPRCが供給される信号線と第2の水平走査期間にプリチャージ信号VPRCが供給される信号線とが変えられている。実際に、第2の水平走査期間では、前期間に第4正プリチャージ系列信号PPRC4と第1正プリチャージ系列信号PPRC1とが選択状態となって、(jk+4)列目の信号線Sjk+4と(jk+1)列目の信号線Sjk+1とに正プリチャージ信号VPRC+が供給される。その他の第2正プリチャージ系列信号PPRC2と第3正プリチャージ系列信号PPRC3、及び総ての負プリチャージ系列信号NPRCは非選択状態となっている。第2の水平走査期間の前期間には、第2画像系列信号SEL2から第3画像系列信号SEL3が順次、時系列に選択状態となって、(jk+2)列目の信号線Sjk+2に第2系列の画像信号として第j元信号OSjが供給されたのに続き、(jk+3)列目の信号線Sjk+3に第3系列の画像信号として第j元信号OSjが供給される。第2の水平走査期間の後期間には、すべてのプリチャージ系列信号PRC(総ての正プリチャージ系列信号PPRC及び総ての負プリチャージ系列信号NPRC)が非選択状態となっていずれの信号線23にもプリチャージ信号VPRCは供給されない。この状態で、第4画像系列信号SEL4から第1画像系列信号SEL1が順次、時系列に選択状態となって、(jk+4)列目の信号線Sjk+4に第4系列の画像信号として第j元信号OSjが供給されたのに続き、(jk+1)列目の信号線Sjk+1に第1系列の画像信号として第j元信号OSjが供給される。
一垂直走査期間が少なくとも第1の水平走査期間から第kの水平走査期間迄のk個の水平走査期間を含んでおり、第1から第kのk個の水平走査期間の各々で、k個の信号線群の一部にプリチャージ信号VPRCが供給された後に画像信号が供給され、k個の信号線群の残りにはプリチャージ信号VPRCが供給されずに画像信号が供給され、第1の水平走査期間から第kの水平走査期間迄の期間にk個の信号線群の総てにプリチャージ信号VPRCが同じ回数供給される事が最も好ましい。言い換えると、一垂直走査期間は、少なくとも第1の水平走査期間から第kの水平走査期間迄のk個の水平走査期間を含み、駆動部50は、第1から第kの水平走査期間の各々で、k個の信号線群の一部にプリチャージ信号VPRCが供給されている前期間に、k個の信号線群の他の一部に画像信号を供給し、前期間に続く後期間にプリチャージ信号VPRCが供給されたk個の信号線群の一部に画像信号を供給し、第1から第kの水平走査期間でk個の信号線群の総てにプリチャージ信号VPRCを供給する事が好ましい。斯うすると、プリチャージ動作の回数を減らせると共に、総ての信号線にプリチャージ信号VPRCが供給されるからである。
本実施形態ではk=4であるので、図5に示す様に、1回の垂直走査期間には第1の水平走査期間から第4の水平走査期間迄の4個の水平走査期間が含まれている。第1の水平走査期間はi行目の走査線Giが選択される走査期間であり、第2の水平走査期間はi+1行目の走査線Gi+1が選択される走査期間であり、第3の水平走査期間はi+2行目の走査線Gi+2が選択される走査期間であり、第4の水平走査期間はi+3行目の走査線Gi+3が選択される走査期間である。4個の水平走査期間の各々で、4個の信号線群の一部(本実施形態では2個の信号線群)に正プリチャージ信号VPRC+が供給された後に画像信号が供給され、4個の信号線群の残りには正プリチャージ信号VPRC+が供給されずに画像信号が供給されている。言い換えると、4個の水平走査期間の各々で、前期間に4個の信号線群の一部(本実施形態では2個の信号線群)に正プリチャージ信号VPRC+が供給され、4個の信号線群の残りに画像信号が供給され、後期間には正プリチャージ信号VPRC+が供給された4個の信号線群の一部に画像信号が供給されている。この際に、水平走査期間毎に正プリチャージ信号VPRC+が供給される信号線群が変わって行くので、第1の水平走査期間から第4の水平走査期間迄の期間に4個の信号線群の総てに正プリチャージ信号VPRC+が同じ回数供給されている。本実施形態では、4個の信号線群の総てに、4回の水平走査期間に2回の割合で、正プリチャージ信号VPRC+が供給されている。以降、第1の水平走査期間から第4の水平走査期間迄のサイクルが全水平走査期間に対して繰り返される。尚、本明細書では、信号線23にプリチャージ信号VPRCが供給される事をプリチャージ動作と称する。
図5に示される様に、プリチャージ動作が実施される信号線群は一水平走査期間毎に異なっており、各信号線群に於いて、信号線群の数kのI倍(Iは0よりも大きい値)の水平走査期間で以て一巡する構成とされるのが好ましい。要するに、各信号線群にてkI回の水平走査期間毎にプリチャージ動作が実施されるのが好ましい。本実施形態では、総ての信号線23に関して、信号線群の数(k=4)の0.5倍(I=0.5)の4水平走査期間毎にプリチャージ動作が実施されている。これは、後に詳述する様に、プリチャージ動作は1水平走査期間に1回としなくてもクロストークは抑制されるからである。又、プリチャージ動作時の制御装置30に於ける駆動負荷(選択状態の信号電位とすべき容量)は、従来構成と比較して、軽減されるので、消費電力も削減される。
次に、図6を参照して、負極性駆動を説明する。負極性駆動も図5を参照して説明した正極性駆動と同様である。即ち、負極性駆動時には正プリチャージ系列信号PPRCは総て常に非選択状態となり、負プリチャージ系列信号NPRCの一部が選択状態となり得る。
図6に示す様に、第1の水平走査期間では、プリチャージ信号VPRCを供給する際に、第1負プリチャージ系列信号NPRC1から第k負プリチャージ系列信号NPRCkの少なくとも一つを非選択信号とする。即ち、プリチャージ信号VPRCを供給する際にk個の信号線群の内の2つの信号線群(第1の水平走査期間では、第3系列信号線群と第4系列信号線群と)にだけプリチャージ信号VPRCが供給され、残りの2つの信号線群(第1の水平走査期間では、第1系列信号線群と第2系列信号線群と)にはプリチャージ信号VPRCは供給されていない。例えば、i行目の走査線Giが選択された第1の水平走査期間では、前期間に第3負プリチャージ系列信号NPRC3と第4負プリチャージ系列信号NPRC4とが選択状態となって、(jk+3)列目の信号線Sjk+3と(jk+4)列目の信号線Sjk+4とに負プリチャージ信号VPRC−が供給される。その他の第1負プリチャージ系列信号NPRC1と第2負プリチャージ系列信号NPRC2、及び総ての正プリチャージ系列信号PPRCは非選択状態となっている。第1の水平走査期間の前期間には、第1画像系列信号SEL1から第2画像系列信号SEL2が順次、時系列に選択状態となって、(jk+1)列目の信号線Sjk+1に第1系列の画像信号として第j元信号OSjが供給されたのに続き、(jk+2)列目の信号線Sjk+2に第2系列の画像信号として第j元信号OSjが供給される。第1の水平走査期間の後期間には、すべてのプリチャージ系列信号PRC(総ての負プリチャージ系列信号NPRC及び総ての正プリチャージ系列信号PPRC)が非選択状態となっていずれの信号線23にもプリチャージ信号VPRCは供給されない。この状態で、第3画像系列信号SEL3から第4画像系列信号SEL4が順次、時系列に選択状態となって、(jk+3)列目の信号線Sjk+3に第3系列の画像信号として第j元信号OSjが供給されたのに続き、(jk+4)列目の信号線Sjk+4に第4系列の画像信号として第j元信号OSjが供給される。
第2の水平走査期間でも、負プリチャージ系列信号NPRCを供給する際に、第1負プリチャージ系列信号NPRC1から第k負プリチャージ系列信号NPRCkの少なくとも一つを非選択信号とし、その際に第1の水平走査期間で非選択信号としたプリチャージ系列信号と第2の水平走査期間で非選択信号とするプリチャージ系列信号とを異なる様にする。この例の場合、i+1行目の走査線Gi+1が選択された水平走査期間が第2の水平走査期間となるが、この水平走査期間では、プリチャージ信号VPRCを供給する際にk個の信号線群の内の2つの信号線群(この例では、第4系列信号線群と第1系列信号線群と)にだけプリチャージ信号VPRCが供給され、残りの2つの信号線群(この例では、第2系列信号線群と第3系列信号線群と)にはプリチャージ信号VPRCは供給されていない。その際に、第1の水平走査期間にプリチャージ信号VPRCが供給される信号線と第2の水平走査期間にプリチャージ信号VPRCが供給される信号線とが変えられている。実際に、第2の水平走査期間では、前期間に第4負プリチャージ系列信号NPRC4と第1負プリチャージ系列信号NPRC1とが選択状態となって、(jk+4)列目の信号線Sjk+4と(jk+1)列目の信号線Sjk+1とに負プリチャージ信号VPRC−が供給される。その他の第2負プリチャージ系列信号NPRC2と第3負プリチャージ系列信号NPRC3、及び総ての正プリチャージ系列信号PPRCは非選択状態となっている。第2の水平走査期間の前期間には、第2画像系列信号SEL2から第3画像系列信号SEL3が順次、時系列に選択状態となって、(jk+2)列目の信号線Sjk+2に第2系列の画像信号として第j元信号OSjが供給されたのに続き、(jk+3)列目の信号線Sjk+3に第3系列の画像信号として第j元信号OSjが供給される。第2の水平走査期間の後期間には、すべてのプリチャージ系列信号PRC(総ての負プリチャージ系列信号NPRC及び総ての正プリチャージ系列信号PPRC)が非選択状態となっていずれの信号線23にもプリチャージ信号VPRCは供給されない。この状態で、第4画像系列信号SEL4から第1画像系列信号SEL1が順次、時系列に選択状態となって、(jk+4)列目の信号線Sjk+4に第4系列の画像信号として第j元信号OSjが供給されたのに続き、(jk+1)列目の信号線Sjk+1に第1系列の画像信号として第j元信号OSjが供給される。
本実施形態ではk=4であるので、図6に示す様に、1回の垂直走査期間には第1の水平走査期間から第4の水平走査期間迄の4個の水平走査期間が含まれている。第1の水平走査期間はi行目の走査線Giが選択される走査期間であり、第2の水平走査期間はi+1行目の走査線Gi+1が選択される走査期間であり、第3の水平走査期間はi+2行目の走査線Gi+2が選択される走査期間であり、第4の水平走査期間はi+3行目の走査線Gi+3が選択される走査期間である。4個の水平走査期間の各々で、4個の信号線群の一部(本実施形態では2個の信号線群)に負プリチャージ信号VPRC−が供給された後に画像信号が供給され、4個の信号線群の残りには負プリチャージ信号VPRC−が供給されずに画像信号が供給されている。言い換えると、4個の水平走査期間の各々で、前期間に4個の信号線群の一部(本実施形態では2個の信号線群)に負プリチャージ信号VPRC−が供給され、4個の信号線群の残りに画像信号が供給され、後期間には負プリチャージ信号VPRC−が供給された4個の信号線群の一部に画像信号が供給されている。この際に、水平走査期間毎に負プリチャージ信号VPRC−が供給される信号線群が変わって行くので、第1の水平走査期間から第4の水平走査期間迄の期間に4個の信号線群の総てに負プリチャージ信号VPRC−が同じ回数供給されている。本実施形態では、4個の信号線群の総てに、4回の水平走査期間に2回の割合で、負プリチャージ信号VPRC−が供給されている。以降、第1の水平走査期間から第4の水平走査期間迄のサイクルが全水平走査期間に対して繰り返される。
「クロストーク」
従来は、図15に示す様に、総ての信号線23に対して、1水平走査期間に1回の割合で、プリチャージ信号VPRCが供給されていた。これにより縦方向に現れるクロストークが抑制されるからであった。本願発明者が鋭意研究した所に依ると、プリチャージ動作は1水平走査期間に1回としなくても、クロストーク抑制の効果が得られる事を実験で確認した。次にこの事を説明する。
図7はプリチャージ動作の頻度とクロストークとの関係を説明した図で、(a)はクロストークの定量方法を説明し、(b)は評価結果の一例を示している。クロストークの定量は、図7(a)に示す様に、表示領域42の中央部に50%幅の黒ウインドウを表示した状態で、黒ウインドウの回りを背景階調輝度として10%階調に設定する。その上で、背景階調輝度Bとクロストーク部輝度Cとの差の背景階調輝度Bに対する比をクロストーク量とする((B−C)/B×100)。実験では、プリチャージ動作の頻度を変えながらこのクロストーク量を測定した。測定結果は図7(b)に示されている。
図7(b)に示されている様に、プリチャージ動作がない場合(図7(b)では「PRCなし」と記載)には25%程度のクロストーク量が計測された。これに対して、プリチャージ動作を1水平走査期間に1回(従来技術に相当、図7(b)では「1Hに1回」と記載)から32水平走査期間に1回(図7(b)では「32Hに1回」と記載)の割合で行うと、いずれもクロストーク量は2%程度で、殆ど同等にクロストーク量が抑制された。プリチャージ動作の頻度を32水平走査期間に1回よりも少なくすると、漸次クロストーク量が増加する傾向を見せた。例えば、64水平走査期間に1回(図7(b)では「64Hに1回」と記載)とするとクロストーク量は6%程度へと増大した。クロストーク量が概ね3%を超えると、多くの人にクロストークとして視認されるので、クロストーク量は3%未満とされると高品位な画像となる。
従って、高品位な画像を表示する為に、駆動部50は、一垂直走査期間中に、k個の信号線群の各々に対して、複数回のプリチャージ信号VPRCを供給するが、あるプリチャージ信号VPRCが供給された後に次のプリチャージ信号VPRCが供給される迄の期間を32水平走査期間以下とする。斯うすると、図7(b)に示される様に、クロストークが抑制されるからである。
プリチャージ動作は、前述の如く、信号線群の数kのI倍の水平走査期間で以て一巡する構成とされる。即ち、各信号線23に関して、kI個の水平走査期間毎に1回プリチャージ動作が行われる。この際に、図7(b)に示されている様に、kIの値は1よりも大きく、32よりも小さくする。即ち、プリチャージ動作は総ての水平走査期間については行われないが(1<kI)、少なくとも32水平走査期間に1回は行われる(kI≦32)。これを実現する為に、一垂直走査期間には、k個の信号線群の総てにプリチャージ信号VPRCが供給されずに画像信号のみが供給される水平走査期間が含まれる事が好ましい。例えば、プリチャージ動作を16水平走査期間に1回行う場合(kI=16、この例ではk=4、I=4)、16水平走査期間の内の四つは、図5に示す様な、第1の水平走査期間(第1系列信号線群のみにプリチャージ信号VPRCを供給)と第2の水平走査期間(第2系列信号線群のみにプリチャージ信号VPRCを供給)と第3の水平走査期間(第3系列信号線群のみにプリチャージ信号VPRCを供給)と第4の水平走査期間(第4系列信号線群のみにプリチャージ信号VPRCを供給)とし、残りの12水平走査期間では、総ての信号線23にプリチャージ信号VPRCを供給せずに画像信号のみを供給する。プリチャージ信号VPRCを供給しない水平走査期間が垂直走査期間に含まれるので、プリチャージ動作の回数が減らされる事になる。斯うしてクロストークを抑制すると共に、低消費電力化と高速駆動とを実現する事ができる。
尚、本実施形態が示す様に、Iの値は1よりも小さくても構わない。本実施形態では、I=0.5で、k=4であるので、2水平走査期間に1回の割合で各信号線23にプリチャージ信号VPRCが供給されている。
「プリチャージ期間」
図5や図6に示す本実施形態の電気光学装置20の駆動方法では、図15に示された従来技術の駆動方法と比べて、プリチャージ期間を短縮する事ができる。これは、プリチャージ動作時の制御装置30に於ける駆動負荷(選択状態の信号電位とすべき容量)を、従来構成と比較して、Iが1以下の際にはkI分の一(1/kI)に軽減され、Iが1以上の際にはk分の一(1/k)に軽減されるので、プリチャージ動作の対象となる配線への時定数(配線抵抗と容量との積)が従来の時定数の1/kIから1/k程度へと小さくなるからである。従って、プリチャージ期間を、理論上は、従来のプリチャージ期間の1/kIから1/k程度とする事ができる。
これとは反対に、図5や図6に示す本実施形態の電気光学装置20の駆動方法では、図15に示された従来技術の駆動方法と比べて、プリチャージ期間を長くする事もできる。これは、ある水平走査期間の前期間にプリチャージ動作がなされ、それに平行してプリチャージされない信号線群には画像信号を導入できるからである。
従って、駆動部50は、プリチャージ信号VPRCの供給期間(プリチャージ期間)と画像信号の供給期間(画像期間)とを制御する。例えば、駆動部50は、図15に示す様なプリチャージ信号VPRCに続いて画像信号が供給されるシリアル駆動方法に比べて、プリチャージ期間を前期間の殆どの期間とシリアル駆動方法でのプリチャージ期間よりも長くし、同時に画像信号の供給期間もシリアル駆動方法での画像信号供給期間よりも長くする事が好ましい。斯うすると、プリチャージ信号VPRCが正確に供給される上、各画素に正確な画像信号が供給される事が可能となるからである。
「他の電子機器」
電気光学装置20は上述の駆動方法で駆動されるが、この電気光学装置20を組み込んだ電子機器としては、図1を参照して説明したプロジェクターの他にも、リアプロジェクション型テレビ、直視型テレビ、携帯電話、携帯用オーディオ機器、パーソナルコンピューター、ビデオカメラのモニター、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳、電卓、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、ディジタルスチルカメラなどを挙げる事ができる。
(実施形態2)
「プリチャージ動作の割合が異なる形態1」
図8は、実施形態2に係わる駆動方法を説明するタイミングチャートの一例で、正極性駆動時のタイミングチャートを表している。又、図9は、実施形態2に係わる駆動方法を説明するタイミングチャートの一例で、負極性駆動時のタイミングチャートを表している。次に、図8と図9とを参照して、実施形態2に係わる電気光学装置20の駆動方法を説明する。尚、実施形態1と同一の構成部位については、同一の符号を附し、重複する説明は省略する。
図8と図9とに示す本実施形態の電気光学装置20の駆動方法は、図5と図6とに示された実施形態1の電気光学装置20の駆動方法と比べて、プリチャージ動作が行われる頻度が異なっている。それ以外の構成は、実施形態1とほぼ同様である。
実施形態1の電気光学装置20の駆動方法(図5と図6と)では、I=0.5で4水平走査期間に2回の割合でプリチャージ動作がなされていた。これに対して、本実施形態の電気光学装置20の駆動方法(図8と図9と)では、I=1で、4水平走査期間に1回の割合でプリチャージ動作がなされる。
まず、図8を参照して、正極性駆動を説明する。正極性駆動時には負プリチャージ系列信号NPRCは総て常に非選択状態となり、正プリチャージ系列信号PPRCの一部が選択状態となり得る。
図8に示す様に、i行目の走査線Giが選択された第1の水平走査期間では、前期間に第4正プリチャージ系列信号PPRC4が選択状態となって、(jk+4)列目の信号線Sjk+4に正プリチャージ信号VPRC+が供給される。その他の第1正プリチャージ系列信号PPRC1と第2正プリチャージ系列信号PPRC2と第3正プリチャージ系列信号PPRC3、及び総ての負プリチャージ系列信号NPRCは非選択状態となっている。第1の水平走査期間の前期間には、第1画像系列信号SEL1から第3画像系列信号SEL3が順次、時系列に選択状態となって、(jk+1)列目の信号線Sjk+1に第1系列の画像信号として第j元信号OSjが供給されたのに続き、(jk+2)列目の信号線Sjk+2に第2系列の画像信号として第j元信号OSjが供給され、更に(jk+3)列目の信号線Sjk+3に第3系列の画像信号として第j元信号OSjが供給される。第1の水平走査期間の後期間には、すべてのプリチャージ系列信号PRC(総ての正プリチャージ系列信号PPRC及び総ての負プリチャージ系列信号NPRC)が非選択状態となっていずれの信号線23にもプリチャージ信号VPRCは供給されない。この状態で、第4画像系列信号SEL4が選択状態となって、(jk+4)列目の信号線Sjk+4に第4系列の画像信号として第j元信号OSjが供給される。
i+1行目の走査線Gi+1が選択された第2の水平走査期間では、前期間に第1正プリチャージ系列信号PPRC1が選択状態となって、(jk+1)列目の信号線Sjk+1に正プリチャージ信号VPRC+が供給される。その他の第2正プリチャージ系列信号PPRC2と第3正プリチャージ系列信号PPRC3と第4正プリチャージ系列信号PPRC4、及び総ての負プリチャージ系列信号NPRCは非選択状態となっている。第2の水平走査期間の前期間には、第2画像系列信号SEL2から第4画像系列信号SEL4が順次、時系列に選択状態となって、(jk+2)列目の信号線Sjk+2に第2系列の画像信号として第j元信号OSjが供給されたのに続き、(jk+3)列目の信号線Sjk+3に第3系列の画像信号として第j元信号OSjが供給され、更に(jk+4)列目の信号線Sjk+4に第4系列の画像信号として第j元信号OSjが供給される。第2の水平走査期間の後期間には、すべてのプリチャージ系列信号PRC(総ての正プリチャージ系列信号PPRC及び総ての負プリチャージ系列信号NPRC)が非選択状態となっていずれの信号線23にもプリチャージ信号VPRCは供給されない。この状態で、第1画像系列信号SEL1が選択状態となって、(jk+1)列目の信号線Sjk+1に第4系列の画像信号として第j元信号OSjが供給される。
本実施形態ではk=4であるので、図8に示す様に、1回の垂直走査期間には第1の水平走査期間から第4の水平走査期間迄の4個の水平走査期間が含まれている。第1の水平走査期間はi行目の走査線Giが選択される走査期間であり、第2の水平走査期間はi+1行目の走査線Gi+1が選択される走査期間であり、第3の水平走査期間はi+2行目の走査線Gi+2が選択される走査期間であり、第4の水平走査期間はi+3行目の走査線Gi+3が選択される走査期間である。4個の水平走査期間の各々で、4個の信号線群の一部(本実施形態では1個の信号線群)に正プリチャージ信号VPRC+が供給された後に画像信号が供給され、4個の信号線群の残りには正プリチャージ信号VPRC+が供給されずに画像信号が供給されている。言い換えると、4個の水平走査期間の各々で、前期間に4個の信号線群の一部(本実施形態では1個の信号線群)に正プリチャージ信号VPRC+が供給され、4個の信号線群の残りに画像信号が供給され、後期間には正プリチャージ信号VPRC+が供給された4個の信号線群の一部に画像信号が供給されている。この際に、水平走査期間毎に正プリチャージ信号VPRC+が供給される信号線群が変わって行くので、第1の水平走査期間から第4の水平走査期間迄の期間に4個の信号線群の総てに正プリチャージ信号VPRC+が同じ回数供給されている。本実施形態では、4個の信号線群の総てに、4回の水平走査期間に1回の割合で、正プリチャージ信号VPRC+が供給されている。以降、第1の水平走査期間から第4の水平走査期間迄のサイクルが全水平走査期間に対して繰り返される。
次に、図9を参照して、負極性駆動を説明する。負極性駆動時には正プリチャージ系列信号PPRCは総て常に非選択状態となり、負プリチャージ系列信号NPRCの一部が選択状態となり得る。
図9に示す様に、i行目の走査線Giが選択された第1の水平走査期間では、前期間に第4負プリチャージ系列信号NPRC4が選択状態となって、(jk+4)列目の信号線Sjk+4に負プリチャージ信号VPRC−が供給される。その他の第1負プリチャージ系列信号NPRC1と第2負プリチャージ系列信号NPRC2と第3負プリチャージ系列信号NPRC3、及び総ての正プリチャージ系列信号PPRCは非選択状態となっている。第1の水平走査期間の前期間には、第1画像系列信号SEL1から第3画像系列信号SEL3が順次、時系列に選択状態となって、(jk+1)列目の信号線Sjk+1に第1系列の画像信号として第j元信号OSjが供給されたのに続き、(jk+2)列目の信号線Sjk+2に第2系列の画像信号として第j元信号OSjが供給され、更に(jk+3)列目の信号線Sjk+3に第3系列の画像信号として第j元信号OSjが供給される。第1の水平走査期間の後期間には、すべてのプリチャージ系列信号PRC(総ての負プリチャージ系列信号NPRC及び総ての正プリチャージ系列信号PPRC)が非選択状態となっていずれの信号線23にもプリチャージ信号VPRCは供給されない。この状態で、第4画像系列信号SEL4が選択状態となって、(jk+4)列目の信号線Sjk+4に第4系列の画像信号として第j元信号OSjが供給される。
i+1行目の走査線Gi+1が選択された第2の水平走査期間では、前期間に第1負プリチャージ系列信号NPRC1が選択状態となって、(jk+1)列目の信号線Sjk+1に負プリチャージ信号VPRC−が供給される。その他の第2負プリチャージ系列信号NPRC2と第3負プリチャージ系列信号NPRC3と第4負プリチャージ系列信号NPRC4、及び総ての正プリチャージ系列信号PPRCは非選択状態となっている。第2の水平走査期間の前期間には、第2画像系列信号SEL2から第4画像系列信号SEL4が順次、時系列に選択状態となって、(jk+2)列目の信号線Sjk+2に第2系列の画像信号として第j元信号OSjが供給されたのに続き、(jk+3)列目の信号線Sjk+3に第3系列の画像信号として第j元信号OSjが供給され、更に(jk+4)列目の信号線Sjk+4に第4系列の画像信号として第j元信号OSjが供給される。第2の水平走査期間の後期間には、すべてのプリチャージ系列信号PRC(総ての負プリチャージ系列信号NPRC及び総ての正プリチャージ系列信号PPRC)が非選択状態となっていずれの信号線23にもプリチャージ信号VPRCは供給されない。この状態で、第1画像系列信号SEL1が選択状態となって、(jk+1)列目の信号線Sjk+1に第4系列の画像信号として第j元信号OSjが供給される。
本実施形態ではk=4であるので、図9に示す様に、1回の垂直走査期間には第1の水平走査期間から第4の水平走査期間迄の4個の水平走査期間が含まれている。第1の水平走査期間はi行目の走査線Giが選択される走査期間であり、第2の水平走査期間はi+1行目の走査線Gi+1が選択される走査期間であり、第3の水平走査期間はi+2行目の走査線Gi+2が選択される走査期間であり、第4の水平走査期間はi+3行目の走査線Gi+3が選択される走査期間である。4個の水平走査期間の各々で、4個の信号線群の一部(本実施形態では1個の信号線群)に負プリチャージ信号VPRC−が供給された後に画像信号が供給され、4個の信号線群の残りには負プリチャージ信号VPRC−が供給されずに画像信号が供給されている。言い換えると、4個の水平走査期間の各々で、前期間に4個の信号線群の一部(本実施形態では1個の信号線群)に負プリチャージ信号VPRC−が供給され、4個の信号線群の残りに画像信号が供給され、後期間には負プリチャージ信号VPRC−が供給された4個の信号線群の一部に画像信号が供給されている。この際に、水平走査期間毎に負プリチャージ信号VPRC−が供給される信号線群が変わって行くので、第1の水平走査期間から第4の水平走査期間迄の期間に4個の信号線群の総てに負プリチャージ信号VPRC−が同じ回数供給されている。本実施形態では、4個の信号線群の総てに、4回の水平走査期間に1回の割合で、負プリチャージ信号VPRC−が供給されている。以降、第1の水平走査期間から第4の水平走査期間迄のサイクルが全水平走査期間に対して繰り返される。
本実施形態では実施形態1に比べてプリチャージ動作が減っているので、高品位な画像を表示すると共に、更に消費電力を削減する事ができる。
(実施形態3)
「プリチャージ動作の割合が異なる形態2」
図10は、実施形態3に係わる駆動方法を説明するタイミングチャートの一例で、正極性駆動時のタイミングチャートを表している。又、図11は、実施形態3に係わる駆動方法を説明するタイミングチャートの一例で、負極性駆動時のタイミングチャートを表している。次に、図10と図11とを参照して、実施形態3に係わる電気光学装置20の駆動方法を説明する。尚、実施形態1と同一の構成部位については、同一の符号を附し、重複する説明は省略する。
図10と図11とに示す本実施形態の電気光学装置20の駆動方法は、図5と図6とに示された実施形態1の電気光学装置20の駆動方法と比べて、プリチャージ動作が行われる頻度が異なっている。それ以外の構成は、実施形態1とほぼ同様である。
実施形態1の電気光学装置20の駆動方法(図5と図6と)では、I=0.5で4水平走査期間に2回の割合でプリチャージ動作がなされていた。これに対して、本実施形態の電気光学装置20の駆動方法(図10と図11と)では、I=1/3で、4/3水平走査期間に1回の割合で各信号線23にプリチャージ信号VPRCが供給される事になる。即ち、4水平走査期間に3回の割合で各信号線23にプリチャージ信号VPRCが供給される事になる。この場合、第1の水平走査期間で第2系列信号線群と第3系列信号線群と第4系列信号線群とにプリチャージ信号VPRCが供給され、第2の水平走査期間で第1系列信号線群と第3系列信号線群と第4系列信号線群とにプリチャージ信号VPRCが供給され、第3の水平走査期間で第1系列信号線群と第2系列信号線群と第4系列信号線群とにプリチャージ信号VPRCが供給され、第4の水平走査期間で第1系列信号線群と第2系列信号線群と第3系列信号線群とにプリチャージ信号VPRCが供給される。斯うすると、4水平走査期間に3回の割合で各信号線23にプリチャージ信号VPRCが供給される。
まず、図10を参照して、正極性駆動を説明する。正極性駆動時には負プリチャージ系列信号NPRCは総て常に非選択状態となり、正プリチャージ系列信号PPRCの一部が選択状態となり得る。
図10に示す様に、i行目の走査線Giが選択された第1の水平走査期間では、前期間に第2正プリチャージ系列信号PPRC2と第3正プリチャージ系列信号PPRC3と第4正プリチャージ系列信号PPRC4が選択状態となって、(jk+2)列目の信号線Sjk+2と(jk+3)列目の信号線Sjk+3と(jk+4)列目の信号線Sjk+4とに正プリチャージ信号VPRC+が供給される。その他の第1正プリチャージ系列信号PPRC1、及び総ての負プリチャージ系列信号NPRCは非選択状態となっている。第1の水平走査期間の前期間には、第1画像系列信号SEL1が選択状態となって、(jk+1)列目の信号線Sjk+1に第1系列の画像信号として第j元信号OSjが供給される。第1の水平走査期間の後期間には、すべてのプリチャージ系列信号PRC(総ての正プリチャージ系列信号PPRC及び総ての負プリチャージ系列信号NPRC)が非選択状態となっていずれの信号線23にもプリチャージ信号VPRCは供給されない。この状態で、第2画像系列信号SEL2と第3画像系列信号SEL3と第4画像系列信号SEL4とが順次時系列に選択状態となって、(jk+2)列目の信号線Sjk+2に第2系列の画像信号として第j元信号OSjが供給され、次いで(jk+3)列目の信号線Sjk+3に第3系列の画像信号として第j元信号OSjが供給され、次いで(jk+4)列目の信号線Sjk+4に第4系列の画像信号として第j元信号OSjが供給される。
i+1行目の走査線Gi+1が選択された第2の水平走査期間では、前期間に第1正プリチャージ系列信号PPRC1と第3正プリチャージ系列信号PPRC3と第4正プリチャージ系列信号PPRC4が選択状態となって、(jk+1)列目の信号線Sjk+1と(jk+3)列目の信号線Sjk+3と(jk+4)列目の信号線Sjk+4とに正プリチャージ信号VPRC+が供給される。その他の第2正プリチャージ系列信号PPRC2、及び総ての負プリチャージ系列信号NPRCは非選択状態となっている。第2の水平走査期間の前期間には、第2画像系列信号SEL2が選択状態となって、(jk+2)列目の信号線Sjk+2に第2系列の画像信号として第j元信号OSjが供給される。第2の水平走査期間の後期間には、すべてのプリチャージ系列信号PRC(総ての正プリチャージ系列信号PPRC及び総ての負プリチャージ系列信号NPRC)が非選択状態となっていずれの信号線23にもプリチャージ信号VPRCは供給されない。この状態で、第3画像系列信号SEL3と第4画像系列信号SEL4と第1画像系列信号SEL1とが順次時系列に選択状態となって、(jk+3)列目の信号線Sjk+3に第3系列の画像信号として第j元信号OSjが供給され、次いで(jk+4)列目の信号線Sjk+4に第4系列の画像信号として第j元信号OSjが供給され、次いで(jk+1)列目の信号線Sjk+1に第1系列の画像信号として第j元信号OSjが供給される。
本実施形態ではk=4であるので、図10に示す様に、1回の垂直走査期間には第1の水平走査期間から第4の水平走査期間迄の4個の水平走査期間が含まれている。第1の水平走査期間はi行目の走査線Giが選択される走査期間であり、第2の水平走査期間はi+1行目の走査線Gi+1が選択される走査期間であり、第3の水平走査期間はi+2行目の走査線Gi+2が選択される走査期間であり、第4の水平走査期間はi+3行目の走査線Gi+3が選択される走査期間である。4個の水平走査期間の各々で、4個の信号線群の一部(本実施形態では3個の信号線群)に正プリチャージ信号VPRC+が供給された後に画像信号が供給され、4個の信号線群の残りには正プリチャージ信号VPRC+が供給されずに画像信号が供給されている。言い換えると、4個の水平走査期間の各々で、前期間に4個の信号線群の一部(本実施形態では3個の信号線群)に正プリチャージ信号VPRC+が供給され、4個の信号線群の残りに画像信号が供給され、後期間には正プリチャージ信号VPRC+が供給された4個の信号線群の一部に画像信号が供給されている。この際に、水平走査期間毎に正プリチャージ信号VPRC+が供給される信号線群が変わって行くので、第1の水平走査期間から第4の水平走査期間迄の期間に4個の信号線群の総てに正プリチャージ信号VPRC+が同じ回数供給されている。本実施形態では、4個の信号線群の総てに、4回の水平走査期間に3回の割合で、正プリチャージ信号VPRC+が供給されている。以降、第1の水平走査期間から第4の水平走査期間迄のサイクルが全水平走査期間に対して繰り返される。
次に、図11を参照して、負極性駆動を説明する。負極性駆動時には正プリチャージ系列信号PPRCは総て常に非選択状態となり、負プリチャージ系列信号NPRCの一部が選択状態となり得る。
図11に示す様に、i行目の走査線Giが選択された第1の水平走査期間では、前期間に第2負プリチャージ系列信号NPRC2と第3負プリチャージ系列信号NPRC3と第4負プリチャージ系列信号NPRC4が選択状態となって、(jk+2)列目の信号線Sjk+2と(jk+3)列目の信号線Sjk+3と(jk+4)列目の信号線Sjk+4とに負プリチャージ信号VPRC−が供給される。その他の第1負プリチャージ系列信号NPRC1、及び総ての正プリチャージ系列信号PPRCは非選択状態となっている。第1の水平走査期間の前期間には、第1画像系列信号SEL1が選択状態となって、(jk+1)列目の信号線Sjk+1に第1系列の画像信号として第j元信号OSjが供給される。第1の水平走査期間の後期間には、すべてのプリチャージ系列信号PRC(総ての負プリチャージ系列信号NPRC及び総ての正プリチャージ系列信号PPRC)が非選択状態となっていずれの信号線23にもプリチャージ信号VPRCは供給されない。この状態で、第2画像系列信号SEL2と第3画像系列信号SEL3と第4画像系列信号SEL4とが順次時系列に選択状態となって、(jk+2)列目の信号線Sjk+2に第2系列の画像信号として第j元信号OSjが供給され、次いで(jk+3)列目の信号線Sjk+3に第3系列の画像信号として第j元信号OSjが供給され、次いで(jk+4)列目の信号線Sjk+4に第4系列の画像信号として第j元信号OSjが供給される。
i+1行目の走査線Gi+1が選択された第2の水平走査期間では、前期間に第1負プリチャージ系列信号NPRC1と第3負プリチャージ系列信号NPRC3と第4負プリチャージ系列信号NPRC4が選択状態となって、(jk+1)列目の信号線Sjk+1と(jk+3)列目の信号線Sjk+3と(jk+4)列目の信号線Sjk+4とに負プリチャージ信号VPRC−が供給される。その他の第2負プリチャージ系列信号NPRC2、及び総ての正プリチャージ系列信号PPRCは非選択状態となっている。第2の水平走査期間の前期間には、第2画像系列信号SEL2が選択状態となって、(jk+2)列目の信号線Sjk+2に第2系列の画像信号として第j元信号OSjが供給される。第2の水平走査期間の後期間には、すべてのプリチャージ系列信号PRC(総ての負プリチャージ系列信号NPRC及び総ての正プリチャージ系列信号PPRC)が非選択状態となっていずれの信号線23にもプリチャージ信号VPRCは供給されない。この状態で、第3画像系列信号SEL3と第4画像系列信号SEL4と第1画像系列信号SEL1とが順次時系列に選択状態となって、(jk+3)列目の信号線Sjk+3に第3系列の画像信号として第j元信号OSjが供給され、次いで(jk+4)列目の信号線Sjk+4に第4系列の画像信号として第j元信号OSjが供給され、次いで(jk+1)列目の信号線Sjk+1に第1系列の画像信号として第j元信号OSjが供給される。
本実施形態ではk=4であるので、図11に示す様に、1回の垂直走査期間には第1の水平走査期間から第4の水平走査期間迄の4個の水平走査期間が含まれている。第1の水平走査期間はi行目の走査線Giが選択される走査期間であり、第2の水平走査期間はi+1行目の走査線Gi+1が選択される走査期間であり、第3の水平走査期間はi+2行目の走査線Gi+2が選択される走査期間であり、第4の水平走査期間はi+3行目の走査線Gi+3が選択される走査期間である。4個の水平走査期間の各々で、4個の信号線群の一部(本実施形態では3個の信号線群)に負プリチャージ信号VPRC−が供給された後に画像信号が供給され、4個の信号線群の残りには負プリチャージ信号VPRC−が供給されずに画像信号が供給されている。言い換えると、4個の水平走査期間の各々で、前期間に4個の信号線群の一部(本実施形態では3個の信号線群)に負プリチャージ信号VPRC−が供給され、4個の信号線群の残りに画像信号が供給され、後期間には負プリチャージ信号VPRC−が供給された4個の信号線群の一部に画像信号が供給されている。この際に、水平走査期間毎に負プリチャージ信号VPRC−が供給される信号線群が変わって行くので、第1の水平走査期間から第4の水平走査期間迄の期間に4個の信号線群の総てに負プリチャージ信号VPRC−が同じ回数供給されている。本実施形態では、4個の信号線群の総てに、4回の水平走査期間に3回の割合で、負プリチャージ信号VPRC−が供給されている。以降、第1の水平走査期間から第4の水平走査期間迄のサイクルが全水平走査期間に対して繰り返される。
上述の様に本実施形態では、プリチャージ動作は4回の水平走査期間に3回の割合となっている。プリチャージ動作を行っているが、各水平走査期間に専用のプリチャージ期間を設ける必要がないので、高速駆動を実現する事が可能である。又プリチャージ動作の頻度が実施形態1と比べて増えているので、クロストークがより抑制される。
(実施形態4)
「プリチャージ回路が異なる形態」
図12は、実施形態4に係わる信号線駆動回路の回路構成を説明した図である。又、図13は、実施形態4に係わる駆動方法を説明するタイミングチャートの一例で、正極性駆動時のタイミングチャートを表している。又、図14は、実施形態4に係わる駆動方法を説明するタイミングチャートの一例で、負極性駆動時のタイミングチャートを表している。次に、図12乃至14を参照して、実施形態4に係わる電気光学装置20とその駆動方法を説明する。尚、実施形態1乃至3と同一の構成部位については、同一の符号を附し、重複する説明は省略する。
図12に示す本実施形態の電気光学装置20に使用される信号線駆動回路53は、図4に示された実施形態1乃至3の電気光学装置20に使用される信号線駆動回路53と比べて、プリチャージ回路531の構成が異なっている。それに伴って、本実施形態の電気光学装置20の駆動方法も実施形態1乃至3の電気光学装置20の駆動方法から若干異なる。それ以外の構成は、実施形態1乃至3とほぼ同様である。
本実施形態の電気光学装置20に使用されるプリチャージ回路531は、k種類のプリチャージ系列信号PRCに対応するk本のプリチャージ系列線と、プリチャージ信号VPRCが供給されるプリチャージ信号VPRC線と、が配線されている。プリチャージ信号VPRCには、正プリチャージ信号VPRC+と負プリチャージ信号VPRC−とがある。
第pプリチャージ系列線には第pプリチャージ系列信号PRCpが供給される(pは1からk迄の任意の整数)。例えば、第1プリチャージ系列線には第1プリチャージ系列信号PRC1が供給され、第2プリチャージ系列線には第2プリチャージ系列信号PRC2が供給され、以下同様にして、第kプリチャージ系列線には第kプリチャージ系列信号PRCkが供給される。プリチャージ信号VPRC線には正プリチャージ信号VPRC+が供給される。
プリチャージ回路531には、q+1個(即ち、n/k個)の第1プリチャージスイッチPS1からq+1個(即ち、n/k個)の第kプリチャージスイッチPSkが含まれている。第1プリチャージスイッチPS1から第kプリチャージスイッチPSkは、画素トランジスター24と同様に、薄膜トランジスターで形成されている。第pプリチャージスイッチPSpの一端(ソースとドレインとの一方)は(jk+p)列目の信号線Sjk+pに電気的に接続され、第pプリチャージスイッチPSpの他端(ソースとドレインとの他方)はプリチャージ信号VPRC線に電気的に接続され、第pプリチャージスイッチPSpのゲートは第pプリチャージ系列線に電気的に接続されている。従って、第pプリチャージ系列信号PRCpが選択信号となれば、第pプリチャージスイッチPSpはオン状態となり、(jk+p)列目の信号線Sjk+pには、プリチャージ信号VPRCが供給される。プリチャージ信号VPRCは、正極性駆動の際には正プリチャージ信号VPRC+であり、負極性駆動の際には負プリチャージ信号VPRC−である。例えば、第1系列信号線群に属する1列目の信号線S1とプリチャージ信号VPRC線との間に第1プリチャージスイッチPS1が配置され、第1プリチャージスイッチPS1のゲートは第1プリチャージ系列線に電気的に接続されている。その為に、第1プリチャージ系列信号PRC1が選択信号となれば、第1プリチャージスイッチPS1はオン状態となり、1列目の信号線S1には、プリチャージ信号VPRCが供給される。同様に、例えば、第4系列信号線群に属する4112列目の信号線S4112とプリチャージ信号VPRC線との間に第4プリチャージスイッチPS4が配置され、第4プリチャージスイッチPS4のゲートは第4プリチャージ系列線に電気的に接続されている。その為に、第4プリチャージ系列信号PRC4が選択信号となれば、第4プリチャージスイッチPS4はオン状態となり、4112列目の信号線S4112には、プリチャージ信号VPRCが供給される。
図13に示す様に、正極性駆動時にはプリチャージ信号VPRCは正プリチャージ信号VPRC+である。又、図14に示す様に、負極性駆動時にはプリチャージ信号VPRCは負プリチャージ信号VPRC−である。これ以外は、実施形態1乃至3と同様である。
実施形態1乃至3では、正プリチャージ信号VPRC+が供給される正プリチャージ信号VPRC線と負プリチャージ信号VPRC−が供給される負プリチャージ信号VPRC線とが別々に設けられていたので、正プリチャージ信号VPRC線や負プリチャージ信号VPRC線の電位は固定電位となり、正プリチャージ信号VPRC線や負プリチャージ信号VPRC線の電位が振られる必要性がなかった。その為に、低消費電力との利点が実施形態1乃至3では認められた。本実施形態では、これ以外の効果は総て実施形態1乃至3と同じ様に認められる上、簡単な回路構成で実施形態1乃至3で得られた効果を実現する事ができる。
本発明は上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良などを加えることが可能である。変形例を以下に説明する。
(変形例1)
「画像系列信号の順序が異なる形態」
実施形態1乃至4にて第1の水平走査期間から第4の水平走査期間に渡って、プリチャージ信号VPRCが供給される順番の一例を示したが、この順番は任意である。又、画像信号を供給する順番も任意である。例えば以下の様に、第1の水平走査期間から第8の水平走査期間迄の8個の水平走査期間で一巡する構成として、電気光学装置20を駆動しても良い。
第1の水平走査期間では、第1系列信号線群から第2系列信号線群、第3系列信号線群、第4系列信号線群、との順番で画像信号が供給され、第1系列信号線群と第2系列信号線群とに画像信号が供給されている前期間に第3系列信号線群と第4系列信号線群とにプリチャージ信号VPRCが供給される。第2の水平走査期間では、第1系列信号線群から第2系列信号線群、第3系列信号線群、第4系列信号線群、との順番で画像信号が供給され、第1系列信号線群と第2系列信号線群とに画像信号が供給されている前期間に第3系列信号線群と第4系列信号線群とにプリチャージ信号VPRCが供給される。第3の水平走査期間では、第2系列信号線群から第3系列信号線群、第4系列信号線群、第1系列信号線群、との順番で画像信号が供給され、第2系列信号線群と第3系列信号線群とに画像信号が供給されている前期間に第4系列信号線群と第1系列信号線群とにプリチャージ信号VPRCが供給される。第4の水平走査期間では、第2系列信号線群から第3系列信号線群、第4系列信号線群、第1系列信号線群、との順番で画像信号が供給され、第2系列信号線群と第3系列信号線群とに画像信号が供給されている前期間に第4系列信号線群と第1系列信号線群とにプリチャージ信号VPRCが供給される。第5の水平走査期間では、第3系列信号線群から第4系列信号線群、第1系列信号線群、第2系列信号線群、との順番で画像信号が供給され、第3系列信号線群と第4系列信号線群とに画像信号が供給されている前期間に第1系列信号線群と第2系列信号線群とにプリチャージ信号VPRCが供給される。第6の水平走査期間では、第3系列信号線群から第4系列信号線群、第1系列信号線群、第2系列信号線群、との順番で画像信号が供給され、第3系列信号線群と第4系列信号線群とに画像信号が供給されている前期間に第1系列信号線群と第2系列信号線群とにプリチャージ信号VPRCが供給される。第7の水平走査期間では、第4系列信号線群から第1系列信号線群、第2系列信号線群、第3系列信号線群、との順番で画像信号が供給され、第4系列信号線群と第1系列信号線群とに画像信号が供給されている前期間に第2系列信号線群と第3系列信号線群とにプリチャージ信号VPRCが供給される。第8の水平走査期間では、第4系列信号線群から第1系列信号線群、第2系列信号線群、第3系列信号線群、との順番で画像信号が供給され、第4系列信号線群と第1系列信号線群とに画像信号が供給されている前期間に第2系列信号線群と第3系列信号線群とにプリチャージ信号VPRCが供給される。この様に、如何なる順番にて信号線群にプリチャージ信号VPRCを供給するかは任意である。
(変形例2)
「プリチャージ電位が異なる形態」
実施形態4では正プリチャージ信号VPRC+と負プリチャージ信号VPRC−とが異なった値であったが、これは同じ値でも構わない。例えば、正プリチャージ信号VPRC+と負プリチャージ信号VPRC−とを共通電位としても良い。