JP2018103960A - 船舶 - Google Patents

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Kohei Hashimoto
康平 橋本
崇嗣 安部
Takatsugu Abe
崇嗣 安部
直樹 成島
Naoki Narishima
直樹 成島
安藤 明洋
Akihiro Ando
明洋 安藤
豪文 飯坂
Takefumi Iizaka
豪文 飯坂
宏之 武田
Hiroyuki Takeda
宏之 武田
尚子 印藤
Naoko Into
尚子 印藤
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Abstract

【課題】主ガスエンジンへボイルオフガスを供給しつつ、副ガスエンジンへ燃料ガスを安定して供給できるようにする。
【解決手段】船舶は、LNGを貯留するタンクと、タンクからBOGを圧縮機へ導く送気ラインと、圧縮機からBOGを主ガスエンジンへ導く第1供給ラインと、タンク内のポンプからLNGを強制気化器へ導く送液ラインと、強制気化器から気化ガスを副ガスエンジンへ導く第2供給ラインと、第2供給ラインから分岐して送気ラインに合流する補給ラインと、主ガスエンジンの燃料ガス消費量がタンク内でのBOGの発生量よりも大きなときに、補給弁を開き、かつ、圧縮機の入口圧力が目標圧力となるようにフィードバック制御により補給弁を制御する制御装置と、を備え、制御装置は、補給弁を開く際に要求補給量を算出し、要求補給量が減少する間はフィードバック制御に先行して補給弁の開度が減少するように、補給弁を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、推進用の主ガスエンジンと船内電源用の副ガスエンジンを含む船舶に関する。
従来から、推進用の主ガスエンジンと船内電源用の副ガスエンジンを含む船舶が知られている。例えば、特許文献1には、図4に示すような船舶100が開示されている。
具体的に、船舶100では、液化天然ガスを貯留するタンク110内で発生するボイルオフガスが送気ライン121により圧縮機130へ導かれ、圧縮機130で高温高圧に圧縮される。圧縮機130から吐出されるボイルオフガスは、第1供給ライン122により推進用の主ガスエンジン(MEGIエンジン)へ導かれる。また、圧縮機130から圧縮途中で抽出された抽出ガスが、第2供給ライン131により船内電源用の副ガスエンジン(DFエンジン)へ導かれる。
特表2015−505941号公報
しかしながら、図4に示す船舶100では、主ガスエンジンの燃料ガス消費量がボイルオフガスの発生量よりも少ない場合にしか副ガスエンジンへ燃料ガスを供給することができない。
そこで、本発明は、主ガスエンジンへボイルオフガスを供給しつつ、副ガスエンジンへ燃料ガスを安定して供給できるようにすることを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は、推進用の主ガスエンジンと、液化天然ガスを貯留するタンクと、前記タンク内で発生するボイルオフガスを圧縮機へ導く送気ラインと、前記圧縮機から吐出されるボイルオフガスを前記主ガスエンジンへ導く第1供給ラインと、船内電源用の副ガスエンジンと、前記タンク内に配置されたポンプから吐出される液化天然ガスを強制気化器へ導く送液ラインと、前記強制気化器にて生成される気化ガスを前記副ガスエンジンへ導く第2供給ラインと、前記第2供給ラインから分岐して前記送気ラインに合流する、補給弁が設けられた補給ラインと、前記圧縮機の入口圧力を検出する圧力計と、前記主ガスエンジンの燃料ガス消費量が前記タンク内でのボイルオフガスの発生量よりも大きなときに、前記補給弁を開き、かつ、前記圧力計で検出される前記圧縮機の入口圧力が目標圧力となるようにフィードバック制御により前記補給弁を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記補給弁を開く際に前記補給ラインに対する要求補給量を算出し、前記要求補給量が減少する間は前記フィードバック制御に先行して前記補給弁の開度が減少するように、前記補給弁を制御する、船舶を提供する。
上記の構成によれば、主ガスエンジンへはボイルオフガスが供給されるものの、副ガスエンジンへは液化天然ガスが強制的に気化された気化ガスが供給される。従って、副ガスエンジンへ燃料ガスを安定して供給することができる。さらに、上記の構成では、補給ラインが採用されているので、タンク内でのボイルオフガスの発生量が主ガスエンジンの燃料ガス消費量に不足する場合には、補給ラインに設けられた補給弁を開けば、その不足分を気化ガスで補うことができる。補給弁は、圧縮機の入口圧力に基づいてフィードバック制御により制御されるが、要求補給量が減少する間は、その後の圧縮機の入口圧力の上昇を打ち消すように補給弁の開度が減少する。従って、送気ラインに逆止弁がなくとも気化ガスの逆流によるタンク内の圧力の上昇を抑制することができる。
前記制御装置は、前記要求補給量が増加する間は前記フィードバック制御に先行して前記補給弁の開度が増加するように、前記補給弁を制御してもよい。この構成によれば、送気ラインの通過流量増加に伴う、タンク内の圧力の低下を抑制することができる。
上記の船舶は、前記圧縮機から圧縮途中で抽出された抽出ガスを前記第2供給ラインに導入する、抽出弁が設けられた抽出ラインをさらに備え、前記制御装置は、前記抽出弁が閉じられるときは、前記主ガスエンジンの燃料ガス消費量から前記タンク内でのボイルオフガスの発生量を差し引いて前記要求補給量を算出し、前記抽出弁が開かれるときは、前記主ガスエンジンの燃料ガス消費量と前記抽出ラインに流れる抽出ガスの流量との総和から前記タンク内でのボイルオフガスの発生量を差し引いて前記要求補給量を算出してもよい。この構成によれば、要求補給量に対する制御を精度良く行うことが可能となるため、タンク内の圧力の上昇および/または低下を効果的に抑制することができる。
上記の船舶は、前記第1供給ラインから余剰ガスを前記タンクへ戻す、膨張弁が設けられた返送ラインと、前記返送ラインに流れる余剰ガスを冷却する少なくとも1つの熱交換器と、をさらに備え、前記制御装置は、前記膨張弁が開かれるときは、前記主ガスエンジンの燃料ガス消費量と前記返送ラインに流れる余剰ガスの流量との総和から前記タンク内でのボイルオフガスの発生量を差し引いて前記要求補給量を算出してもよい。この構成によれば、要求補給量に対する制御を精度良く行うことが可能となるため、タンク内の圧力の上昇および/または低下を効果的に抑制することができる。
本発明によれば、主ガスエンジンへボイルオフガスを供給しつつ、副ガスエンジンへ燃料ガスを安定して供給することができる。
本発明の第1実施形態に係る船舶の概略構成図である。 図1に示す船舶の圧縮機の概略構成図である。 本発明の第2実施形態に係る船舶の概略構成図である。 従来の船舶の概略構成図である。
(第1実施形態)
図1に、本発明の第1実施形態に係る船舶1Aを示す。この船舶1Aは、液化天然ガス(以下、LNGという)を貯留するタンク11と、推進用の主ガスエンジン13と、船内電源用の副ガスエンジン16を含む。
図例では、タンク11が1つだけ設けられているが、タンク11は複数設けられてもよい(例えば、船舶1は、LNG運搬船であってもよい)。また、図例では、主ガスエンジン13および副ガスエンジン16が1つずつ設けられているが、主ガスエンジン13が複数設けられてもよいし、副ガスエンジン16が複数設けられてもよい。
主ガスエンジン13は、スクリュープロペラ(図示せず)を直接的に回転駆動してもよいし(機械推進)、スクリュープロペラを発電機およびモータを介して間接的に回転駆動してもよい(電気推進)。
本実施形態では、主ガスエンジン13が、燃料ガス噴射圧が高圧のレシプロエンジンである。主ガスエンジン13は、燃料ガスのみを燃焼させるガス専焼エンジンであってもよいし、燃料ガスと燃料油の一方または双方を燃焼させる二元燃料エンジンであってもよい(例えば、MEGIエンジン)。ただし、主ガスエンジン13は、燃料ガス噴射圧が中圧または低圧のレシプロエンジンであってもよい。あるいは、主ガスエンジン13は、ガスタービンエンジンであってもよい。
副ガスエンジン16は、燃料ガス噴射圧が低圧のレシプロエンジンであり、発電機(図示せず)と連結されている。副ガスエンジン16は、燃料ガスのみを燃焼させるガス専焼エンジンであってもよいし、燃料ガスと燃料油の一方または双方を燃焼させる二元燃料エンジンであってもよい。
主ガスエンジン13へは、燃料ガスとして、自然入熱によりタンク11内で発生するボイルオフガス(以下、BOGという)が主に供給され、副ガスエンジン16へは、燃料ガスとして、LNGが強制的に気化された気化ガス(以下、VGという)が主に供給される。
具体的に、タンク11は、送気ライン21により圧縮機12と接続されており、圧縮機12は、第1供給ライン22により主ガスエンジン13と接続されている。また、タンク11内には、ポンプ14が配置されており、ポンプ14は、送液ライン31により強制気化器15と接続されている。強制気化器15は、第2供給ライン32により副ガスエンジン16と接続されている。
送気ライン21は、タンク11内で発生するBOGを圧縮機12へ導く。圧縮機12は、BOGを高圧に圧縮する。第1供給ライン22は、圧縮機12から吐出されるBOGを主ガスエンジン13へ導く。圧縮機12については、後述にて詳細に説明する。
送液ライン31は、ポンプ14から吐出されるLNGを強制気化器15へ導く。強制気化器15は、LNGを強制的に気化し、VGを生成する。第2供給ライン32は、強制気化器15にて生成されるVGを副ガスエンジン16へ導く。ポンプ14は、強制気化器15にて生成されるVGの圧力(つまり、強制気化器15の出口圧力)が副ガスエンジン16の燃料ガス噴射圧よりも高くなるように、LNGを吐出する。ただし、第2供給ライン32に圧縮機が設けられ、ポンプ14の代わりにその圧縮機がVGの圧力を副ガスエンジン16の燃料ガス噴射圧よりも高くしてもよい。
第2供給ライン32には、上流側から順に、冷却器33、気液分離器34および加熱器35が設けられている。冷却器33は、強制気化器15にて生成されたVGを冷却する。VG中の重質分の多く(例えば、エタン、プロパン、ブタンなど)は、冷却器33での冷却によって液体となり、気液分離器34で除去されてタンク11へ戻される。これにより、メタン価の高いVGが副ガスエンジン16へ供給される。加熱器35は、気液分離器34を通過したVGを副ガスエンジン16への供給に適した温度に加熱する。
第2供給ライン32は、補給ライン41により送気ライン21と接続されている。補給ライン41は、気液分離器34と加熱器35の間で第2供給ライン32から分岐して、送気ライン21に合流している。ただし、補給ライン41は、冷却器33と気液分離器34の間で第2供給ライン32から分岐してもよい。補給ライン41には、補給弁42が設けられている。
上述した圧縮機12は、抽出ライン43により第2供給ライン32と接続されている。抽出ライン43は、圧縮機12から圧縮途中で抽出された抽出ガス(以下、BGという)を加熱器35の下流側で第2供給ライン32に導入する。抽出ライン43には、抽出弁44が設けられている。
さらに、本実施形態では、第2供給ライン32から分岐してタンク11へつながる返送ライン45が設けられている。図例では、返送ライン45が気液分離器34と加熱器35の間で第2供給ライン32から分岐しているが、返送ライン45は、冷却器33と気液分離器34の間で第2供給ライン32から分岐してもよい。返送ライン45には、返送弁46が設けられている。なお、返送ライン45は、省略されてもよい。
上述した補給弁42、抽出弁44および返送弁46は、制御装置6により制御される。ただし、図1では、図面の簡略化のために一部の信号線のみを描いている。例えば、制御装置6は、ROMやRAMなどのメモリとCPUを有し、ROMに格納されたプログラムがCPUにより実行される。制御装置6は、単一の機器であってもよいし、複数の機器に分割されてもよい。
制御装置6は、送気ライン21に設けられた圧力計61と電気的に接続されている。圧力計61は、圧縮機12の入口圧力を検出する。圧力計61は、補給ライン41の合流点に設けられてもよいし、その合流点よりも下流側に設けられてもよい。
補給弁42に関し、制御装置6は、主に、主ガスエンジン13の燃料ガス消費量Qmがタンク11内でのBOGの発生量Qnよりも大きなときに、補給弁42を開き、かつ、圧力計61で検出される圧縮機12の入口圧力が目標圧力となるようにフィードバック制御により補給弁42を制御する。一方、主ガスエンジン13の燃料ガス消費量Qmがタンク11内でのBOGの発生量Qnよりも小さなときに、制御装置6は、補給弁42を閉じる。
主ガスエンジン13の燃料ガス消費量Qmは、第1供給ライン22に設けられた流量計(図示せず)によって検出されてもよい。あるいは、主ガスエンジン13から出力される要求量が燃料ガス消費量Qmとして取り扱われてもよい。
タンク11内でのBOGの発生量Qnは、タンク11内のBOGの圧力およびタンク11内のLNGの量を検出し、これらの検出値から算出されてもよい。あるいは、船舶1AがLNG運搬船であり、タンク11がカーゴタンクである場合には、タンク11内でのBOGの発生量Qnを、ラーデン航海(ローディング基地からアンローディング基地までの航海)時か、バラスト航海(アンローディング基地からローディング基地までの航海)時かで予測される予測値としてもよい。
さらに、制御装置6は、フィードバック制御を行いつつ、補給ライン41に対する要求補給量Qrに基づいてフィードフォワード制御を行う。より詳しくは、制御装置6は、補給弁42を開く際(Qm>Qnのとき)に、まず要求補給量Qrを算出し、この要求補給量Qrが減少する間は、フィードバック制御に先行して補給弁42の開度が減少するように、補給弁42を制御する。一方、要求補給量Qrが増加する間は、制御装置6は、フィードバック制御に先行して補給弁42の開度が増加するように、補給弁42を制御する。
本実施形態では、抽出ライン43が設けられているので、抽出ライン43に設けられた抽出弁44が閉じられているか開かれているかによって異なる方法で要求補給量Qrが算出される。例えば、Qm<Qnの場合、上述したように補給弁42は閉じられるものの、主ガスエンジン13の燃料ガス消費量QmとBOGの発生量Qnとの差分の一部または全部を副ガスエンジン16へ供給するために、抽出弁44が開かれることがある。この状態で、主ガスエンジン13の燃料ガス消費量Qmが増加すると、補給弁42が開かれる。その後、抽出弁44が徐々に閉じられる。
抽出弁44が閉じられるとき、制御装置6は、主ガスエンジン13の燃料ガス消費量Qmからタンク11内でのBOGの発生量Qnを差し引いて要求補給量Qrを算出する(Qr=Qm−Qn)。一方、抽出弁44が開かれるとき、制御装置6は、主ガスエンジン13の燃料ガス消費量Qmと抽出ライン43に流れるBGの流量Qbとの総和からタンク内でのボイルオフガスの発生量を差し引いて要求補給量Qrを算出する(Qr=(Qm+Qb)−Qn)。本実施形態では、抽出ライン43に、当該抽出ライン43に流れるBGの流量Qbを検出する流量計68が設けられている。ただし、抽出ライン43に流れるBGの流量Qbは、抽出弁44の開度から算出されてもよい。
また、制御装置6は、補給弁42の上流側で補給ライン41に設けられた圧力計62とも電気的に接続されている。そして、制御装置6は、フィードバック制御に先行して補給弁42を閉じる際に、圧力計62で検出される圧力が上限値を超える場合には、返送弁46を開いて第2供給ライン32の圧力を一定範囲内に保つ。なお、圧力計62は、第2供給ライン32に設けられていてもよい。
次に、図2を参照して、圧縮機12を詳細に説明する。
圧縮機12は、入口12aから出口12bまで延びる主流路7と、主流路7上に直列に並ぶ5つの圧縮機構71〜75を含む。ただし、圧縮機構の数は、2〜4であってもよいし、6以上であってもよい。
さらに、圧縮機12は、圧縮機構71〜75をそれぞれバイパスする5つの循環路81〜85と、循環路81〜85にそれぞれ設けられた5つのバイパス弁91〜95を含む。このため、圧縮機構71〜75のそれぞれから吐出されるBOGが当該圧縮機構の吸入側へ戻されて循環することが可能である。すなわち、バイパス弁91〜95のそれぞれは、対応する圧縮機構(71〜75)の循環量を規定する。
主流路7には、圧縮機構71〜75の吐出側に圧力計63〜67がそれぞれ設けられている。圧力計63〜67のそれぞれは、対応する圧縮機構(71〜75)の吐出圧を検出する。上述した制御装置6は、これらの圧力計63〜67と電気的に接続されている。制御装置6は、圧力計63〜67で検出される圧縮機構71〜75の吐出圧のそれぞれが目標圧力となるようにバイパス弁91〜95を制御する。
以上説明したように、本実施形態の船舶1Aでは、主ガスエンジン13へはBOGが供給されるものの、副ガスエンジン16へはLNGが強制的に気化されたVGが供給される。従って、副ガスエンジン16へ燃料ガスを安定して供給することができる。さらに、本実施形態では、補給ライン41が採用されているので、タンク11内でのBOGの発生量Qnが主ガスエンジン13の燃料ガス消費量Qmに不足する場合には、補給ライン41に設けられた補給弁42を開けば、その不足分をVGで補うことができる。補給弁42は、圧縮機12の入口圧力に基づいてフィードバック制御により制御されるが、要求補給量Qrが減少する間は、その後の圧縮機12の入口圧力の上昇を打ち消すように補給弁42の開度が減少する。従って、送気ライン21に逆止弁がなくともVGの逆流によるタンク11内の圧力の上昇を抑制することができる。送気ライン21に逆止弁がなくVGの逆流が許容されていれば、主ガスエンジン13のトリップ時などに送気ライン21を通じてVGを一時的にタンク11へ逃すことができるため、有効である。
さらに、本実施形態では、要求補給量Qrが増加する間は、その後の圧縮機12の入口圧力の低下を打ち消すように補給弁42の開度が増加する。従って、送気ライン21の通過流量増加に伴う、タンク11内の圧力の低下を抑制することができる。
また、本実施形態では、要求補給量QrがQr=Qm−QnとQr=(Qm+Qb)−Qnのどちらかの式から算出される。従って、要求補給量Qrに対する制御を精度良く行うことが可能となるため、タンク11内の圧力の上昇および/または低下を効果的に抑制することができる。
(第2実施形態)
図3に、本発明の第2実施形態に係る船舶1Bを示す。なお、本実施形態において、第1実施形態と同一構成要素には同一符号を付し、重複した説明は省略する。
本実施形態では、第1供給ライン22から分岐してタンク11へつながる返送ライン23が設けられている。返送ライン23は、BOGのうちの主ガスエンジン13で消費し切れなかった分である余剰ガス(以下、EGという)を第1供給ライン22からタンク11へ戻す役割を果たす。返送ライン23には、膨張弁24が設けられている。なお、本実施形態では、第1実施形態で説明した返送ライン45が設けられていてもよいし、設けられていなくてもよい。
膨張弁24は、制御装置6により制御される。制御装置6は、第1供給ライン22に設けられた圧力計69と電気的に接続されている。制御装置6は、圧力計69で検出される圧力が上限値を超えたときに、膨張弁24を開く。これにより、返送ライン23を通じてEGがタンク11へ戻される。例えば、膨張弁24が開かれるとき、膨張弁24は、圧力計69で検出される圧力が目標圧力となるように制御される。
さらに、本実施形態では、返送ライン23に流れるEGを冷却するための3つの熱交換器(第1熱交換器51、第2熱交換器52および第3熱交換器53)が設けられている。図例では、第1〜第3熱交換器51〜53が別体になっているが、第1〜第3熱交換器51〜53のうちのいずれか2つまたは全てが一体になっていてもよい。
返送ライン23は、膨張弁24の上流側で、第1熱交換器51、第2熱交換器52および第3熱交換器53をこの順に通過する。また、送気ライン21は第2熱交換器52を通過し、送液ライン31は第3熱交換器53を通過し、第2供給ライン32は気液分離器34と加熱器35の間で第1熱交換器51を通過する。つまり、第1熱交換器51はVGを冷熱源として使用し、第2熱交換器52はBOGを冷熱源として使用し、第3熱交換器53はLNGを冷熱源として使用する。返送ライン23に流れるEGは、第1〜第3熱交換器51〜53で冷却された後に膨張弁24で膨張されることによって、部分的に再液化する。
補給弁42の制御に関し、本実施形態では、制御装置6は、膨張弁24が開かれるときは、主ガスエンジン13の燃料ガス消費量Qmと返送ライン23に流れるEGの流量Qeとの総和からタンク11内でのBOGの発生量Qnを差し引いて要求補給量Qrを算出する(Qr=(Qm+Qe)−Qn)。返送ライン23に流れるEGの流量Qeは、返送ライン23に設けられた流量計(図示せず)により検出されてもよいし、膨張弁24の開度から算出されてもよい。
本実施形態でも、フィードバック制御に先行して補給弁42を閉じたり開いたりすることにより、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、本実施形態では、膨張弁24が開かれるときは、要求補給量QrがQr=(Qm+Qe)−Qnの式から算出される。従って、要求補給量Qrに対する制御を精度良く行うことが可能となるため、タンク11内の圧力の上昇および/または低下を効果的に抑制することができる。
なお、本実施形態のように返送ライン23が設けられている場合には、抽出ライン43が省略されてもよい。また、第1〜第3熱交換器51〜53のうちのいずれか1つまたは2つが省略されてもよい。
(その他の実施形態)
本発明は上述した第1および第2実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
1A,1B 船舶
11 タンク
12 圧縮機
13 主ガスエンジン
14 ポンプ
15 強制気化器
16 副ガスエンジン
21 送気ライン
22 第1供給ライン
23 返送ライン
24 膨張弁
31 送液ライン
32 第2供給ライン
41 補給ライン
42 補給弁
43 抽出ライン
44 抽出弁
51〜53 熱交換器
6 制御装置
61〜67,69 圧力計

Claims (4)

  1. 推進用の主ガスエンジンと、
    液化天然ガスを貯留するタンクと、
    前記タンク内で発生するボイルオフガスを圧縮機へ導く送気ラインと、
    前記圧縮機から吐出されるボイルオフガスを前記主ガスエンジンへ導く第1供給ラインと、
    船内電源用の副ガスエンジンと、
    前記タンク内に配置されたポンプから吐出される液化天然ガスを強制気化器へ導く送液ラインと、
    前記強制気化器にて生成される気化ガスを前記副ガスエンジンへ導く第2供給ラインと、
    前記第2供給ラインから分岐して前記送気ラインに合流する、補給弁が設けられた補給ラインと、
    前記圧縮機の入口圧力を検出する圧力計と、
    前記主ガスエンジンの燃料ガス消費量が前記タンク内でのボイルオフガスの発生量よりも大きなときに、前記補給弁を開き、かつ、前記圧力計で検出される前記圧縮機の入口圧力が目標圧力となるようにフィードバック制御により前記補給弁を制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記補給弁を開く際に前記補給ラインに対する要求補給量を算出し、前記要求補給量が減少する間は前記フィードバック制御に先行して前記補給弁の開度が減少するように、前記補給弁を制御する、船舶。
  2. 前記制御装置は、前記要求補給量が増加する間は前記フィードバック制御に先行して前記補給弁の開度が増加するように、前記補給弁を制御する、請求項1に記載の船舶。
  3. 前記圧縮機から圧縮途中で抽出された抽出ガスを前記第2供給ラインに導入する、抽出弁が設けられた抽出ラインをさらに備え、
    前記制御装置は、前記抽出弁が閉じられるときは、前記主ガスエンジンの燃料ガス消費量から前記タンク内でのボイルオフガスの発生量を差し引いて前記要求補給量を算出し、前記抽出弁が開かれるときは、前記主ガスエンジンの燃料ガス消費量と前記抽出ラインに流れる抽出ガスの流量との総和から前記タンク内でのボイルオフガスの発生量を差し引いて前記要求補給量を算出する、請求項1または2に記載の船舶。
  4. 前記第1供給ラインから余剰ガスを前記タンクへ戻す、膨張弁が設けられた返送ラインと、
    前記返送ラインに流れる余剰ガスを冷却する少なくとも1つの熱交換器と、をさらに備え、
    前記制御装置は、前記膨張弁が開かれるときは、前記主ガスエンジンの燃料ガス消費量と前記返送ラインに流れる余剰ガスの流量との総和から前記タンク内でのボイルオフガスの発生量を差し引いて前記要求補給量を算出する、請求項1〜3の何れか一項に記載の船舶。
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