JP2018103391A - 印刷装置及び媒体の浮き抑制方法 - Google Patents

印刷装置及び媒体の浮き抑制方法 Download PDF

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Abstract

【課題】支持面で支持される媒体が該支持面から浮いてしまうことを抑制する。【解決手段】媒体Mに印刷を行う印刷部4と、媒体Mを支持面12で支持する支持部3と、支持部3に取り付けられ、支持面12で支持される媒体Mの該支持面12からの浮きを抑制する浮き抑制部13と、を備え、支持部3には、支持面12に向けて媒体Mを吸引する吸引室14が複数設けられ、吸引室14は、支持面12側に開口した開口部16と、支持面12側とは異なる側に設けられるとともに該開口部16よりも開口面積が小さい吸引孔15と、を有し、浮き抑制部13は、少なくとも1つの開口部16をカバー可能に構成されていることを特徴とする印刷装置1。【選択図】図2

Description

本発明は、印刷装置及び媒体の浮き抑制方法に関する。
従来から、様々な印刷装置が使用されている。このような印刷装置においては、媒体を支持部の支持面で支持させ、支持部で支持された状態の媒体に印刷を行う構成が一般的である。このような構成の印刷装置では、支持部で支持された状態の媒体が浮き上がると印刷部と干渉する場合が有るので、媒体の浮きを抑制する手段を備えるものがある。
例えば、特許文献1には、媒体としての記録紙を押さえる記録紙押さえ部材(浮き抑制部)を備えるとともに、媒体の支持部としてのプラテンに媒体(場合によってはさらに記録紙押さえ部材)を吸引する吸引口がまばらに設けられる印刷装置(インクジェットプリンタ)が開示されている。
特開2004−230839号公報
しかしながら、特許文献1に開示される印刷装置においては、吸引口による吸引力が不十分な場合が有った。これは、媒体の支持面に開口面積の小さい吸引孔がまばらに設けられる構成では、十分な吸引力が得られない場合があることに起因する。このため、特許文献1に開示されるような従来の印刷装置においては、媒体が支持面から浮いてしまう場合があった。
そこで、本発明は、支持面で支持される媒体が該支持面から浮いてしまうことを抑制することを目的にする。
上記課題を解決するための本発明の第1の態様の印刷装置は、媒体に印刷を行う印刷部と、前記媒体を支持面で支持する支持部と、前記支持部に取り付けられ、前記支持面で支持される前記媒体の該支持面からの浮きを抑制する浮き抑制部と、を備え、前記支持部には、前記支持面に向けて前記媒体を吸引する吸引室が複数設けられ、前記吸引室は、前記支持面側に開口した開口部と、前記支持面側とは異なる側に設けられるとともに該開口部よりも開口面積が小さい吸引孔と、を有し、前記浮き抑制部は、少なくとも1つの前記開口部をカバー可能に構成されていることを特徴とする。
本態様によれば、支持面側に開口した開口部を有し該支持面に向けて該媒体を吸引する吸引室が複数設けられる支持部と、支持面で支持される媒体の該支持面からの浮きを抑制する浮き抑制部と、を備えている。吸引力は吸引面積(開口部の開口面積)に比例するため、開口部を吸引孔の開口面積以上とすることで吸引力を大きくすることができる。このため、媒体を支持面に確り吸引させることができる。そのうえ、本態様によれば、浮き抑制部は少なくとも1つの開口部をカバー可能に構成されているので、浮き抑制部も支持面に確り吸引させることができる(浮き抑制部ごと媒体が浮き上がることを抑制できる)。したがって、効果的に、支持面で支持される媒体が該支持面から浮いてしまうことを抑制できる。
本発明の第2の態様の印刷装置は、前記第1の態様において、前記浮き抑制部は、少なくとも1つの前記開口部をカバー可能なカバー部と、前記支持面と対向する側から前記媒体に対向可能な対向部と、を有することを特徴とする。
本態様によれば、浮き抑制部は支持面と対向する側から媒体に対向可能な対向部だけでなく開口部をカバー可能なカバー部を有するので、対向部で媒体の浮きを抑制しつつカバー部を支持面に確り吸引させることができる。このため、効果的に浮き抑制部ごと媒体が浮き上がることを抑制できる。
本発明の第3の態様の印刷装置は、前記第2の態様において、前記浮き抑制部には、前記媒体の側面と対向し、前記支持面と前記カバー部との間を貫くように形成される貫通部が設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、媒体の側面と対向し支持面とカバー部との間を貫くように形成される貫通部が浮き抑制部に設けられているので、該貫通部が媒体のカバー部側への移動を規制し、媒体がカバー部側の開口部(カバー部でカバーされている開口部)に入り込むことを抑制できる。
本発明の第4の態様の印刷装置は、前記第3の態様において、前記貫通部は、前記カバー部よりも柔らかい素材で形成されていることを特徴とする。
媒体と貫通部とは接触する可能性がある。しかしながら、本態様によれば、貫通部を相対的に柔らかい素材で形成しているので、媒体と貫通部とが接触した際に媒体が損傷することを抑制できる。
本発明の第5の態様の印刷装置は、前記第2から第4のいずれか1つの態様において、前記浮き抑制部は、前記支持部に取り付けられる位置が可変であり、前記カバー部は、少なくとも2つの前記開口部をカバー可能な大きさに構成されていることを特徴とする。
本態様によれば、浮き抑制部は支持部に取り付けられる位置が可変であり、カバー部は少なくとも2つの開口部をカバー可能な大きさである。このため、媒体の大きさに応じて浮き抑制部の配置を変更可能であるとともに、浮き抑制部の配置を変更しても浮き抑制部(カバー部)を支持面に確り吸引させることができる。
本発明の第6の態様の印刷装置は、前記第1から第5のいずれか1つの態様において、前記開口部は、複数の領域に仕切られていることを特徴とする。
本態様によれば、開口部は複数の領域に仕切られているので、1の開口部全体に対応する面積を浮き抑制部がカバーできない場合であっても、浮き抑制部を支持面に吸引させることができる。
本発明の第7の態様の印刷装置は、前記第1から第6のいずれか1つの態様において、前記開口部は、前記媒体の幅方向における長さが該幅方向と交差する方向の長さよりも短いことを特徴とする。
本態様によれば、開口部は媒体の幅方向における長さが該幅方向と交差する方向の長さよりも短い。このため、使用する媒体の幅に応じて浮き抑制部の配置を該幅方向に変更可能な構成などにおいて、浮き抑制部が少なくとも1つの開口部をカバー可能にする構成を簡単に形成できる。
本発明の第8の態様の媒体の浮き抑制方法は、媒体に印刷を行う印刷部と、前記媒体を支持面で支持し、該支持面側に開口した開口部と該支持面側とは異なる側に設けられるとともに該開口部よりも開口面積が小さい吸引孔とを有する該支持面に向けて該媒体を吸引する吸引室が複数設けられる支持部と、前記支持部に取り付けられ、前記支持面で支持される前記媒体の該支持面からの浮きを抑制する浮き抑制部と、を備える印刷装置における媒体の浮き抑制方法であって、前記浮き抑制部によって少なくとも1つの前記開口部がカバーされるように、該浮き抑制部を前記支持部に取り付けることを特徴とする。
本態様によれば、支持面側に開口した開口部を有し該支持面に向けて該媒体を吸引する吸引室が複数設けられる支持部と、支持面で支持される媒体の該支持面からの浮きを抑制する浮き抑制部と、を備え、開口部が吸引孔の開口面積以上である印刷装置を使用するので、吸引力を大きくすることができる。このため、媒体を支持面に確り吸引させることができる。そのうえ、本態様によれば、浮き抑制部によって少なくとも1つの開口部がカバーされるように該浮き抑制部を支持部に取り付けるので、浮き抑制部も支持面に確り吸引させることができる(浮き抑制部ごと媒体が浮き上がることを抑制できる)。したがって、効果的に、支持面で支持される媒体が該支持面から浮いてしまうことを抑制できる。
本発明の実施例1に係る印刷装置の概略側面図。 本発明の実施例1に係る印刷装置の要部の概略斜視図。 本発明の実施例1に係る印刷装置の要部の概略斜視図。 本発明の実施例1に係る印刷装置の要部の概略側面図。 本発明の実施例1に係る印刷装置の要部の概略側面断面図。 本発明の実施例1に係る印刷装置の要部の概略斜視図。 本発明の実施例1に係る印刷装置の要部の概略斜視図。 本発明の実施例1に係る印刷装置の要部の概略斜視図。 本発明の実施例1に係る印刷装置の要部の概略斜視図。 本発明の実施例1に係る印刷装置の要部の概略斜視図。 本発明の実施例1に係る印刷装置の要部の概略平面図。 本発明の実施例1に係る印刷装置の要部の概略平面図。 本発明の実施例2に係る印刷装置の要部の概略斜視図。 本発明の実施例3に係る印刷装置の要部の概略斜視図。
以下に、本発明の一実施例に係る印刷装置について、添付図面を参照して詳細に説明する。
[実施例1](図1〜図12)
最初に、本発明の実施例1に係る印刷装置の概要について説明する。
図1は、本実施例に係る印刷装置1の概略側面図である。
本実施例の印刷装置1は、記録を行うためのロール状の媒体MのロールR1を支持する支持軸2を備えている。そして、本実施例の印刷装置1は、媒体Mを搬送方向Aに搬送する際、支持軸2は回転方向Cに回転する。なお、本実施例では印刷面が外側になるように巻かれているロール式の媒体Mを使用しているが、印刷面が内側になるように巻かれているロール式の媒体Mを使用する場合は、支持軸2の回転方向Cとは逆回転してロールR1を送り出すことが可能である。
また、本実施例の印刷装置1は媒体Mとしてロール式の媒体を使用しているが、このようなロール式の媒体を使用する印刷装置に限定されない。例えば、単票式の媒体を用いてもよい。
また、本実施例の印刷装置1は、媒体Mを支持する支持部3を備えている。支持部3は支持面12を有しており、媒体Mを支持面12で支持するように構成されている。さらに、本実施例の印刷装置1は、媒体Mの支持部3などからなる媒体Mの搬送経路において該媒体Mを搬送方向Aに搬送するための、駆動ローラー7と従動ローラー8とからなる搬送ローラー対5を備えている。
本実施例の印刷装置1では、駆動ローラー7は媒体Mの搬送方向Aと交差する走査方向Bに延びる1本のローラーで構成されており、従動ローラー8は駆動ローラー7と対向する位置において走査方向Bに複数並べて設けられている。
また、本実施例の印刷装置1は媒体Mをインクジェットヘッドである印刷部4に対して搬送方向Aに搬送させる搬送ローラー対5を有する印刷装置であるが、媒体Mと印刷部4とを相対移動させる機構を備えていればよく、媒体Mに対して印刷部4を移動させる所謂フラッドベッドタイプの印刷装置としてもよい。
なお、本実施例の印刷装置1の要部である支持部3における印刷部4と対向する領域Sについての詳細は後述する。
支持部3の下部には、支持部3に支持された媒体Mを加熱可能な不図示のヒーターが設けられている。このように、本実施例の印刷装置1は、支持部3側から媒体Mを加熱可能なヒーターを備えているが、支持部3と対向する位置に設けられる赤外線ヒーター等を備えていてもよい。
また、本実施例の印刷装置1は、筐体部11の内部に、複数のノズルが設けられたノズル形成面の該ノズルからインクを吐出して記録するインクジェットヘッドとしての印刷部4と、該印刷部4を搭載して走査方向Bに往復移動可能なキャリッジ6と、を備えている。
なお、本実施例の印刷装置1では、支持部3上の印刷部4(ノズル形成面)と対向する位置における媒体Mの搬送方向Aは水平方向である方向Yに沿う方向であり、印刷部4の走査方向Bは水平方向であって方向Yと直交する方向Xに沿う方向であり、インクの吐出方向は鉛直方向である方向Zに沿う方向(鉛直下方向)である。
ここで、上記のように、印刷部4は、媒体Mの搬送方向Aと交差する走査方向Bに往復移動しながら、搬送される媒体Mに不図示のノズルからインクを吐出して印刷することが可能な構成である。このような構成の印刷部4を備えていることにより、本実施例の印刷装置1は、所定量(1パス分)媒体Mを搬送方向Aに搬送させることと、媒体Mを停止した状態で印刷部4を走査方向Bに移動させながらインクを吐出させることと、を繰り返すことで、媒体Mに所望の画像を形成可能である。
なお、本実施例の印刷装置1は、媒体Mの搬送と印刷部4の走査とを交互に繰り返して印刷を行う所謂シリアルプリンターであるが、媒体Mの幅方向に沿ってライン状にノズルが形成されたラインヘッドを使用して連続的に媒体Mを搬送しながら連続的に印刷を行う所謂ラインプリンターであってもよい。さらには、例えば、転写式プリンターなど、インクジェットプリンター以外の印刷装置であってもよい。
また、印刷部4の媒体Mの搬送方向Aにおける下流側には、媒体MをロールR2として巻き取り可能な巻取軸10が備えられている。なお、本実施例では印刷面が外側になるように媒体Mを巻き取るので、媒体Mを巻き取る際、巻取軸10は回転方向Cに回転する。一方、印刷面が内側になるように巻き取る場合は、回転方向Cとは逆回転して巻き取ることが可能である。
また、支持部3における媒体Mの搬送方向Aにおける下流側の端部と、巻取軸10と、の間には、媒体Mとの接触部が走査方向Bに延設され、媒体Mに所望のテンションを付与することが可能なテンションバー9が設けられている。
次に、本実施例の印刷装置1の要部である支持部3における印刷部4と対向する領域Sについて説明する。
ここで、図2及び図3は本実施例の印刷装置1の要部である支持部3における印刷部4と対向する領域Sの概略斜視図であり、図2は支持部3の支持面12上に媒体Mがセットされていない状態、図3は支持面12上に媒体Mがセットされている状態を表している。また、図4は本実施例の印刷装置1の要部である支持部3における印刷部4と対向する領域Sの概略側面図であり、図5はエッジガイド13の位置で切断した該領域Sを表す概略側面断面図である。
図2〜図5で表されるように、本実施例の支持部3における印刷部4と対向する領域Sには、媒体Mの浮きを抑制可能な浮き抑制部としてのエッジガイド13が配置されている。エッジガイド13の詳細な構成は後述するが、エッジガイド13は媒体Mの幅方向(走査方向Bに沿う方向)の端部Meを支持部3の支持面12と共に挟み込むことが可能な対向部13aと該対向部13aの基部としてのカバー部13bとを有している。なお、エッジガイド13は走査方向Bにおいて対称形状となっており、領域Sにエッジガイド13を2つ配置することにより、媒体Mの幅方向の両端部を該2つのエッジガイド13で支持面12と共に挟み込むことが可能になっている。なお、該2つのエッジガイド13は共に媒体Mの幅方向に沿って移動可能な構成になっている。
また、図2で表されるように、支持面12には開口面積の小さい吸引孔15と開口面積の大きい開口部16とを有する吸引室14が走査方向Bに沿って複数設けられている。吸引室14において、開口部16は支持面12側に形成されており、吸引孔15は、支持面12と反対側に形成されている。具体的には、吸引室14の天井に相当する部分が開口部16として開放されており、吸引室14の底面に相当する部分に吸引孔15が形成されている。吸引室14における支持面12と反対側に形成される吸引孔15は不図示の負圧発生部と接続している。図3で表されるように吸引室14における支持面12側に形成される開口部16をカバーするように媒体Mが位置すると、吸引室14は負圧になり、媒体Mは支持面12側に吸引される。また、その際、エッジガイド13のカバー部13bは開口部16をカバーする位置に配置されるようになっており、エッジガイド13も支持面12側に吸引される構成になっている。
すなわち、本実施例の印刷装置1は、媒体Mに印刷を行う印刷部4と、媒体Mを支持面12で支持する支持部3と、支持部3に取り付けられ、支持面12で支持される媒体Mの該支持面12からの浮きを抑制するエッジガイド13と、を備えている。そして、支持部3には、支持面12に向けて媒体Mを吸引する吸引室14が複数設けられている。また、吸引室14は、支持面12側に開口した開口部16と、支持面12側とは異なる側に設けられるとともに該開口部16よりも開口面積が小さい吸引孔15と、を有している。また、エッジガイド13は、少なくとも1つの開口部16をカバー可能に構成されている。
このように、本実施例の印刷装置1は、支持面12側に開口した開口部16を有し該支持面12に向けて該媒体Mを吸引する吸引室14が複数設けられる支持部3と、支持面12で支持される媒体Mの該支持面12からの浮きを抑制するエッジガイド13と、を備えている。吸引力は吸引面積(開口部の開口面積)に比例するため、開口部16を吸引孔15の開口面積以上とすることで吸引力を大きくすることができる。このため、媒体Mを支持面12に確り吸引させることができる。そのうえ、本実施例の印刷装置1では、エッジガイド13は少なくとも1つの開口部16をカバー可能に構成されているので、エッジガイド13も支持面12に確り吸引させることができる(エッジガイド13ごと媒体Mが浮き上がることを抑制できる)。したがって、効果的に、支持面12で支持される媒体Mが該支持面12から浮いてしまうことを抑制できる構成になっている。
なお、本実施例の吸引室14は上側全面が開口した開口部16が設けられる構成になっているが、吸引孔15の開口面積よりも大きい開口部16であれば上側全面が開口した開口部16でなくてもよい。
別の表現をすると、媒体Mに印刷を行う印刷部4と、媒体Mを支持面12で支持し、該支持面12側に開口した開口部16と該支持面12側とは異なる側に設けられるとともに該開口部16よりも開口面積が小さい吸引孔15とを有する該支持面12に向けて該媒体Mを吸引する吸引室14が複数設けられる支持部3と、支持部3に取り付けられ、支持面12で支持される媒体Mの該支持面12からの浮きを抑制するエッジガイド13と、を備える本実施例の印刷装置1を用いて、エッジガイド13によって少なくとも1つの開口部16がカバーされるように、該エッジガイド13を支持部3に取り付ける媒体の浮き抑制方法を実行可能である。
該媒体の浮き抑制方法は、支持面12側に開口した開口部16を有し該支持面12に向けて該媒体Mを吸引する吸引室14が複数設けられる支持部3と、支持面12で支持される媒体Mの該支持面12からの浮きを抑制するエッジガイド13と、を備え、開口部16が吸引孔15の開口面積以上である印刷装置1を使用するので、吸引力を大きくすることができる。このため、媒体Mを支持面12に確り吸引させることができる。そのうえ、該媒体の浮き抑制方法は、エッジガイド13によって少なくとも1つの開口部16がカバーされるように該エッジガイド13を支持部3に取り付けるので、エッジガイド13も支持面12に確り吸引させることができる(エッジガイド13ごと媒体Mが浮き上がることを抑制できる)。したがって、効果的に、支持面12で支持される媒体Mが該支持面12から浮いてしまうことを抑制できる。
ここで、本実施例のエッジガイド13は、少なくとも1つの開口部16をカバー可能なカバー部13bと、支持面12と対向する側から媒体Mに対向可能な対向部13aと、を有している。すなわち、本実施例のエッジガイド13は支持面12と対向する側から媒体Mに対向可能な対向部13aだけでなく開口部16をカバー可能なカバー部13bを有するので、対向部13aで媒体Mの浮きを抑制しつつカバー部13bを支持面12に確り吸引させることができる。このため、効果的にエッジガイド13ごと媒体Mが浮き上がることを抑制できる構成になっている。
また、本実施例の印刷装置1では、図2で表されるように、開口部16は媒体Mの幅方向(走査方向Bに沿う方向)における長さが該幅方向と交差する方向(搬送方向Aに沿う方向)の長さよりも短くなるよう構成されている。このため、使用する媒体Mの幅に応じてエッジガイド13の配置を該幅方向に変更可能な本実施例の印刷装置1の構成において、エッジガイド13が少なくとも1つの開口部16をカバー可能にする構成を簡単に形成している。
また、本実施例の印刷装置1は、各吸引孔15を蓋部22でふさぐことが可能になっている。このため、例えば、幅の狭い媒体Mを使用する場合、媒体Mでカバーされない領域の吸引室14の吸引孔15を蓋部22でふさぎ、媒体Mでカバーされている領域の吸引室14の吸引力が低下しないようにすることが可能な構成になっている。
次に、本実施例の印刷装置1の要部であるエッジガイド13の詳細な構成について、上記図2〜図5と、図6〜図12と、を用いて説明する。
ここで、図6及び図7は本実施例の印刷装置1の要部であるエッジガイド13の上流側規制部17の概略斜視図であり、図6はエッジガイド13に取り付けられた状態を表しており、図7はエッジガイド13から取り外された状態を表している。また、図8及び図9は本実施例の印刷装置1の要部であるエッジガイド13の下流側規制部18の概略斜視図であり、図8はエッジガイド13に取り付けられた状態を表す断面図であり、図9はエッジガイド13から取り外された状態を表している。また、図10及び図11は本実施例の印刷装置1の要部であるエッジガイド13の固定部19の概略図であり、図10は斜視図であり、図11は平面図である。そして、図12は本実施例の印刷装置1の要部であるエッジガイド13の概略平面図であり、上流側規制部17、下流側規制部18及び固定部19が取り外された状態を表している。
本実施例の上流側規制部17は、エッジガイド13の上流側規制部取付け部13cに取り付けられる(図6及び図12参照)。また、図6及び図7等で表されるように、本実施例の上流側規制部17は貫通部17aが形成されている。貫通部17aは、図3〜図5等で表されるように、媒体Mの幅方向における側面と対向する位置であり、支持面12とカバー部13bとの間を貫くように形成されている。このような構成となっていることで、貫通部17aは、媒体Mのカバー部13b側への移動を規制し、媒体Mの幅方向の端部Meがカバー部13b側の開口部16(カバー部13bでカバーされている開口部16)に入り込むことを抑制している。
なお、媒体Mの「側面」とは、媒体Mの端部Meにおける印刷面と該印刷面とは反対側の面との間の先端を構成する面を意味している。これは、例え媒体Mの端部Meの先端が線状(峰状)になっておりマクロな視点で見れば面状になっていないように見える場合であっても、ミクロな視点で見ればその先端は面状になっているのでそのような意味での面を意味している。
本実施例の下流側規制部18は、エッジガイド13の下流側規制部取付け部13dに取り付けられる(図8及び図12参照)。また、図8及び図9等で表されるように、本実施例の下流側規制部18は貫通部18aが形成されている。貫通部18aは、図3及び図5等で表されるように、媒体Mの幅方向における側面と対向する位置であり、支持面12とカバー部13bとの間を貫くように形成されている。このような構成となっていることで、貫通部18aは、媒体Mのカバー部13b側への移動を規制し、媒体Mの幅方向の端部Meがカバー部13b側の開口部16(カバー部13bでカバーされている開口部16)に入り込むことを抑制している。
すなわち、本実施例のエッジガイド13には、媒体Mの側面と対向し、支持面12とカバー部13bとの間を貫くように形成される貫通部17a及び18aが設けられている。このため、該貫通部17a及び18aが媒体Mのカバー部13b側への移動を規制し、媒体Mがカバー部13b側の開口部16に入り込むことを抑制できる構成になっている。
なお、「支持面12とカバー部13bとの間を貫く」とは、支持面12とカバー部13bとの間隔に媒体Mが入り込まないように「支持面12とカバー部13bとの対向領域又は支持面12とカバー部13bとの対向領域の外側の領域において該間隔を貫く」と言う意味である。したがって、貫通部17a及び18aの形成位置は、カバー部13bであってもよいし、本実施例のようにその外側(本実施例では対向部13a)であってもよい。
また、本実施例のエッジガイド13は、対向部13a及びカバー部13bが金属製であり、上流側規制部17及び下流側規制部18が樹脂製である。すなわち、貫通部17a及び18aは、カバー部13bよりも柔らかい素材で形成されている。
ここで、媒体Mと貫通部17a及び18aとは接触する可能性があるが、本実施例のエッジガイド13は、貫通部17a及び18aを相対的に柔らかい素材で形成しているので、媒体Mと貫通部17a及び18aとが接触した際に媒体Mが損傷することを抑制している。
本実施例の固定部19は、エッジガイド13の固定部取付け部13eに取り付けられる(図10〜図12参照)。また、本実施例の固定部19は、図10及び図11等で表されるように2カ所のつまみ部19a及び該つまみ部19aと一体的に構成されている押圧部19bを有しており、さらに、2カ所のつまみ部19aの間に配置される弾性部材19dを有している。つまみ部19aは弾性部材19dの付勢力に伴い互いに離れる方向に力が加わっているが、ユーザーがつまみ部19aに対して互いに接近する方向に力を加えることで2カ所のつまみ部19aが互いに接近する構成になっている。
そして、ユーザーがつまみ部19aを互いに接近する方向に押圧すると押圧部19bが搬送方向Aの下流側に移動する。すなわち、押圧部19bはつまみ部19aに力が加わっていないとき支持部3の壁部21に向けて押圧されているが、つまみ部19aに力が加わると壁部21から離間する。
ここで、つまみ部19aに力が加わっていないとき、固定部19は、押圧部19bが壁部21に向けて押圧されることにより、エッジガイド13全体が搬送方向Aの下流側に向かうように該エッジガイド13全体に力を加える。これは、図4及び図5等で表されるように、固定部19は、取付け部19cによりエッジガイド13の固定部取付け部13eに取り付けられて(固定されて)いるためである。ただし、図2〜図5で表されるように支持部3には走査方向Bに沿って延設される引掛け部20が形成されており、該引掛け部20に下流側規制部18の被引掛け部18bが引っ掛けられることでエッジガイド13全体が搬送方向Aの下流側に移動することが規制される(図4及び図5参照)。すなわち、本実施例の印刷装置1は、押圧部19bと被引掛け部18bとで支持部3の壁部21から引掛け部20までの領域を挟み込むことで、エッジガイド13を支持部3に固定する構造になっている。
本実施例のエッジガイド13は、このような構成となっていることにより、支持部3の領域Sの走査方向Bにおける任意の位置で固定できる構成になっている。なお、ユーザーがつまみ部19aに対して互いに接近する方向に力を加えることで、押圧部19bの壁部21に向けての押圧が解除され(押圧部19bと被引掛け部18bとで支持部3の壁部21から引掛け部20までの領域を挟み込む力が解除され)、エッジガイド13を走査方向Bに沿って移動可能となる。
次に、上記実施例1以外の実施例について説明する。
[実施例2](図13)
図13は、実施例2の印刷装置1の要部である支持部3における印刷部4と対向する領域Sの概略斜視図であり、実施例1の印刷装置1における図2に対応する図である。
なお、本実施例の印刷装置1は、領域Sの構成以外は全て実施例1の印刷装置1と同様の構成である。
実施例1の印刷装置1は、エッジガイド13が支持部3に取り付けられる位置が可変であり、カバー部13bが少なくとも1つの開口部16をカバー可能な大きさに構成されていた。
一方、本実施例の印刷装置1は、エッジガイド13が支持部3に取り付けられる位置が可変であり、開口部16の走査方向Bにおける長さが短く構成されていることでカバー部13bが少なくとも2つの開口部16をカバー可能な大きさに構成されている。別の表現をすると、エッジガイド13がどの位置にあっても、必ず少なくとも1つの開口部16をカバーする構成になっている。このため、媒体Mの大きさに応じてエッジガイド13の配置を変更可能であるとともに、エッジガイド13の配置を変更してもエッジガイド13(カバー部13b)を支持面12に確り吸引させることができる構成になっている。
[実施例3](図14)
図14は、実施例3の印刷装置1の要部である支持部3における印刷部4と対向する領域Sの概略斜視図であり、実施例1の印刷装置1における図2に対応する図である。
なお、本実施例の印刷装置1は、領域Sの構成以外は全て実施例1の印刷装置1と同様の構成である。
実施例1の印刷装置1は、開口部16に仕切りは設けられていなかった。
一方、本実施例の印刷装置1は、仕切りとしてのリブ23が開口部16に設けられていることで、開口部16は複数の領域に仕切られている。このため、1の開口部16全体に対応する面積をエッジガイド13がカバーできない場合であっても、エッジガイド13を支持面12に吸引させることができる構成になっている。
なお、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれることは言うまでもない。
1…印刷装置、2…支持軸、3…支持部、4…印刷部、5…搬送ローラー対、
6…キャリッジ、7…駆動ローラー、8…従動ローラー、9…テンションバー、
10…巻取軸、11…筐体部、12…支持面、13…エッジガイド(浮き抑制部)、
13a…対向部、13b…カバー部、13c…上流側規制部取付け部、
13d…下流側規制部取付け部、13e…固定部取付け部、14…吸引室、
15…吸引孔、16…開口部、17…上流側規制部、17a…貫通部、
18…下流側規制部、18a…貫通部、18b…被引掛け部、19…固定部、
19a…つまみ部、19b…押圧部、19c…取付け部、19d…弾性部材、
20…引掛け部、21…壁部、22…蓋部、23…リブ、M…媒体、
Me…媒体Mの幅方向の端部、R1…媒体Mのロール、R2…媒体Mのロール、
S…支持部3における印刷部4と対向する領域

Claims (8)

  1. 媒体に印刷を行う印刷部と、
    前記媒体を支持面で支持する支持部と、
    前記支持部に取り付けられ、前記支持面で支持される前記媒体の該支持面からの浮きを抑制する浮き抑制部と、を備え、
    前記支持部には、前記支持面に向けて前記媒体を吸引する吸引室が複数設けられ、
    前記吸引室は、前記支持面側に開口した開口部と、前記支持面側とは異なる側に設けられるとともに該開口部よりも開口面積が小さい吸引孔と、を有し、
    前記浮き抑制部は、少なくとも1つの前記開口部をカバー可能に構成されていることを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記浮き抑制部は、少なくとも1つの前記開口部をカバー可能なカバー部と、前記支持面と対向する側から前記媒体に対向可能な対向部と、を有することを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項2に記載の印刷装置において、
    前記浮き抑制部には、前記媒体の側面と対向し、前記支持面と前記カバー部との間を貫くように形成される貫通部が設けられていることを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項3に記載の印刷装置において、
    前記貫通部は、前記カバー部よりも柔らかい素材で形成されていることを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項2から4のいずれか1項に記載の印刷装置において、
    前記浮き抑制部は、前記支持部に取り付けられる位置が可変であり、
    前記カバー部は、少なくとも2つの前記開口部をカバー可能な大きさに構成されていることを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の印刷装置において、
    前記開口部は、複数の領域に仕切られていることを特徴とする印刷装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の印刷装置において、
    前記開口部は、前記媒体の幅方向における長さが該幅方向と交差する方向の長さよりも短いことを特徴とする印刷装置。
  8. 媒体に印刷を行う印刷部と、前記媒体を支持面で支持し、該支持面側に開口した開口部と該支持面側とは異なる側に設けられるとともに該開口部よりも開口面積が小さい吸引孔とを有する該支持面に向けて該媒体を吸引する吸引室が複数設けられる支持部と、前記支持部に取り付けられ、前記支持面で支持される前記媒体の該支持面からの浮きを抑制する浮き抑制部と、を備える印刷装置における媒体の浮き抑制方法であって、
    前記浮き抑制部によって少なくとも1つの前記開口部がカバーされるように、該浮き抑制部を前記支持部に取り付けることを特徴とする媒体の浮き抑制方法。
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