JP2018103301A - レンズ剥離装置及びレンズの剥離方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本実施形態のレンズ剥離装置は、レンズ加工のために一面にアロイを介して保持具が取り付けられた状態のレンズ素材から、アロイ及び保持具を剥離するための装置である。図1は、アロイ及び保持具が取り付けられた状態のレンズ素材を示す鉛直断面図である。同図に示すように、レンズ素材100の一面に保護フィルム101を貼り付け、保持具104がアロイ102を介して取り付けられている。レンズ素材100は、例えば、眼鏡用レンズであり、プラスチック材料が成形されてなる。保持具104及びアロイ102は、レンズ素材100に比べて小径である。このため、レンズ素材100は、外周部の少なくとも一部が保持具104及びアロイ102の外縁から外方に延出している。レンズ素材100の保持具104が取り付けられた側の面は予め所定の形状に成形されており、他方の面には個客の処方にあわせた設計データに基づき研磨加工が施されている。
図4及び図5は、本開示にかかる実施形態による剥離装置を用いたレンズの剥離方法における固定機構により保持具を固定する様子を示す図であり、図4は平面図、図5は正面図である。先ず、図4及び図5に示すように、固定機構4により、レンズ素材100に取り付けられた保持具104を固定する。具体的には、レンズ素材100を保持具104が下方に位置するような姿勢にし、レンズ素材100の下面が剥離部材18の上面に当接するように配置する。この際、保持具104が剥離部材18の開口部18Gを通り、クランプチャック12の開口部12C内に位置するように配置する。そして、クランプシリンダ10のピストン10Aを退行させる。これにより、把持部12Aが縁部12Fを中心に、上縁が径方向内側に向かうように撓み、把持部12Aによりレンズ素材100に取り付けられた保持具104が把持固定される。なお、この際、レンズ素材100のアロイ102から延出した部分のうちの肉厚が最も大きな部分が剥離部材18の先端側に位置するようにレンズ素材100を配置するとよい。このレンズ素材100の配置作業は、作業員がレンズ素材100を手作業で配置してもよいし、ロボットアームにより配置してもよい。
以上のようにして、レンズ素材100を保持具104及びアロイ102から剥離することができる。
本実施形態では、固定機構4により保持具104を固定し、レンズ素材100の延出した部分の軸部16Aの反対側の部位に、保持具104の側から剥離部材18を当接させた状態で、剥離部材18を、保持具104からレンズ素材100を引き離す方向に回動させることによりレンズ素材100をアロイ102から剥離している。このため、まず、レンズ素材100が弾性変形して、レンズ素材100の剥離部材18に当接した部分がアロイ102から剥離され、その後、剥離が徐々にレンズ素材100の全体へ拡がることになる。このため、レンズ素材100を剥離させるためにレンズに大きな衝撃を加える必要がなく、レンズ素材100に割れ等の不良が発生するのを抑制することができる。また、剥離部材18をレンズ素材100に当接させて、レンズを回動させるだけで、レンズ素材100をアロイ102から剥離することができるため、手間をかけずに短時間でレンズの取り外し(デブロック)を行うことができる。
本開示のレンズ剥離装置1は、アロイ102を介して保持具104に取り付けられたレンズを剥離する装置であって、図1に示すように、保持具104を固定するための固定機構4と、軸部16Aを中心に回動可能な剥離部材18と、を備え、レンズ素材100は、外周部の少なくとも一部がアロイ102の外縁から外方に延出した状態で取り付けられており、図9に示すように、固定機構4により保持具104を固定し、レンズ素材100の延出した部分の軸部の反対側の部位に、保持具104の側から剥離部材18を当接させた状態で、剥離部材18を、保持具104からレンズ素材100を引き離す方向に回動させることによりレンズ素材100をアロイ102から剥離する。
2 台座部
4 固定機構
6 剥離機構
8 アクチュエータ
8A ピストン
9 押え機構
10 クランプシリンダ
10A ピストン
11 連結部材
12 クランプチャック
12A 把持部
12B 軸部
12C 開口部
12D ネジ穴
12E 溝部
12F 縁部
12G スリット
14 支持部材
14A 貫通孔
16 支持部材
16A 軸部
18 剥離部材
18A 延長部
18B 剥離部材本体
18C 長孔
18D ガイド溝
18G 開口部
20 支持部材
22 回動部材
24 押え部材
26 ヒンジ部材
100 レンズ素材
101 保護フィルム
102 アロイ
104 保持具
110 レンズ素材
112 アロイ
120 レンズ素材
200 レンズ素材
201 保護フィルム
202 アロイ
204 保持具
206 取り外し治具
208 台座
Claims (7)
- アロイを介して保持具に取り付けられたレンズを剥離する装置であって、
前記保持具を固定するための固定機構と、
軸部を中心に回動可能な剥離部材と、を備え、
前記レンズは、外周部の少なくとも一部が前記アロイの外縁から外方に延出した状態で取り付けられており、
前記固定機構により前記保持具を固定し、前記レンズの延出した部分の前記軸部の反対側の部位に、前記保持具の側から前記剥離部材を当接させた状態で、前記剥離部材を、前記保持具から前記レンズを引き離す方向に回動させることにより前記レンズを前記アロイから剥離する、ことを特徴とするレンズ剥離装置。 - 前記剥離部材の前記レンズに当接する位置を変更するように、前記剥離部材は前記軸部に対して移動可能である、請求項1に記載のレンズ剥離装置。
- 前記剥離部材には長孔が形成され、前記長孔に前記軸部が挿入されており、これにより、前記剥離部材が前記軸部に対して移動可能である、請求項2に記載のレンズ剥離装置。
- 前記剥離部材には、開口が形成され、
前記開口の前記軸部と反対側の部分は円弧状に形成され、
前記円弧状に形成された部分に、前記レンズの延出した部分の一側が当接される、請求項1〜3の何れか1項に記載されたレンズ剥離装置。 - アロイを介して保持具に取り付けられたレンズを剥離する方法であって、
前記レンズは、外周部がアロイの外縁よりも外方に延出した状態で取り付けられており、
前記保持具を固定機構により固定する、固定ステップと、
軸部を中心に回動可能な剥離部材を、前記レンズの延出した部分の前記軸部の反対側の部位に、前記保持具の側から当接させる、当接ステップと、
前記剥離部材を、前記保持具から前記レンズを引き離す方向に回動させることにより前記レンズを前記アロイから剥離する、剥離ステップと、を備える、ことを特徴とするレンズの剥離方法。 - 前記当接ステップでは、前記レンズの延出した部分の厚みが最も厚い部分に、前記剥離部材を当接させる、請求項5に記載のレンズの剥離方法。
- 前記当接ステップでは、前記剥離部材を前記軸部に対して移動させて、前記剥離部材のレンズに当接する位置を調整する、請求項5又は6に記載のレンズの剥離方法。
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2017
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