JP2018103283A - アシストスーツ、及び、外部機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構造でメンテナンス情報を報知できるアシストスーツを提供する。【解決手段】情報を報知可能な報知装置Aと、報知装置Aの制御を行う報知制御部53と、作業者の動作を補助可能な通常モードと、メンテナンス用のメンテナンスモードと、に切り換え可能な切換部51と、センサ類Sの検出結果に基づくメンテナンス情報に対応する符号を生成する生成部52と、が備えられ、報知制御部53は、通常モードにおいて報知装置Aに通常情報を報知させる一方で、メンテナンスモードにおいて報知装置Aの経時的な報知パターンの変化により符号を報知させるように構成されている。【選択図】図6

Description

本発明は、アシストスーツ、及び、そのアシストスーツに用いられる外部機器に関する。
例えば、特許文献1に従来のアシストスーツが記載されている。このアシストスーツには、駆動制御用の制御部と、アシストスーツとは別の外部の制御装置と通信するための外部通信インターフェースと、が備えられている。このアシストスーツは、外部の制御装置から発信される情報を外部通信インターフェースで受信し、その受信した情報に基づいて制御部のメンテナンスを行うことが可能になっている。
特開2015−47313号公報
しかし、上記従来のアシストスーツでは、メンテナンスのために専用の外部通信インターフェースを備えていることから、構造が複雑なものになっており、その結果、アシストスーツ全体の高重量化やコストアップ等の種々の不都合が生じていた。
上記実情に鑑み、簡素な構造でメンテナンス情報を報知できるアシストスーツ、及び、そのアシストスーツに用いられる外部機器を提供することが望まれていた。
本発明のアシストスーツは、
情報を報知可能な報知装置と、
前記報知装置の制御を行う報知制御部と、
作業者の動作を補助可能な通常モードと、メンテナンス用のメンテナンスモードと、に切り換え可能な切換部と、
センサ類の検出結果に基づくメンテナンス情報に対応する符号を生成する生成部と、が備えられ、
前記報知制御部は、前記通常モードにおいて前記報知装置に通常情報を報知させる一方で、前記メンテナンスモードにおいて前記報知装置の経時的な報知パターンの変化により前記符号を報知させるように構成されているものである。
本発明によれば、通常モードでは、報知装置は、本来的に割り当てられた通常情報を報知するようになっている。切換部により、通常モードからメンテナンスモードに切り換えると、報知制御部により、センサ類の検出結果に基づいて生成部において生成されたメンテナンス情報に対応する符号が、報知装置の経時的な報知パターンの変化として報知される。このように、報知装置が、通常情報の報知と、経時的な報知パターンの変化により表わされる符号によるメンテナンス情報の報知と、の両方の機能を果たすので、メンテナンス情報を報知する専用の機器を設ける必要がなくなり、構造の簡素化を実現できる。
なお、メンテナンスモードにおける報知装置で報知される経時的な報知パターンの変化により示される符号は、人が知覚で認識し、符号とメンテナンス情報とを対応付けたリスト等を用いて照合することで、その認識した符号に対応するメンテナンス情報を知ることができる。
また、メンテナンスモードにおける報知装置で報知される経時的な報知パターンの変化は、アシストスーツとは別の外部機器で、符号の認識、その認識した符号のメンテナンス情報への変換、人に認識容易な態様(例えば、文字、イラスト、音声等)でのメンテナンス情報の通知、を行うようにしてもよい。
したがって、本発明によれば、簡素な構造でメンテナンス情報を報知できるものになる。
本発明において、
前記報知装置に、少なくとも1つのランプが備えられ、
前記報知制御部は、前記少なくとも1つのランプの経時的な表示パターンの変化により前記符号を報知させるように構成されていると好適である。
本構成によれば、メンテナンスモードにおいて報知装置における少なくとも1つのランプの経時的な表示パターンの変化によりメンテナンス情報に対応する符号を表示するので、例えば、メンテナンス情報に対応する符号を表示するために専用のセグメントディスプレイを備えるようにする場合等に比べて、構造が簡素になり、その結果、コンパクト化、低重量化、コストダウン等を実現できる。
本発明において、
前記符号が、複数桁の数字で構成され、
前記少なくとも1つのランプに、第1ランプ及び第2ランプが含まれ、
前記報知制御部は、前記第1ランプの表示パターンの変化回数により前記符号の桁を報知させ、前記第2ランプの表示パターンの変化回数により前記第1ランプで報知された前記符号の桁に対応する数を報知させるように構成されていると好適である。
本構成によれば、符号が複数桁の数字で構成されているので、多種類のメンテナンス情報に対応する符号を報知可能となる。
さらに、符号の桁の報知を第1ランプで行い、符号の桁に対応する数の報知を第2ランプで行うので、人や外部機器が符号を誤認識し難くなる。
本発明において、
音を出力可能な音出力装置が備えられ、
前記音出力装置は、前記第1ランプにより前記符号の桁を報知する際と、前記第2ランプにより前記符号の桁に対応する数を報知する際と、で互いに異なる音を出力するように構成されていると好適である。
本構成によれば、人や外部機器が、音出力装置から出力される音によって、符号の桁の報知と、符号の桁に対応する数の報知と、を識別可能となるので、符号の誤認識がさらに生じ難くなる。
本発明において、
アシスト作用の強弱を手動操作で切り換え可能な切換スイッチと、
アシスト範囲を手動操作で設定可能な設定スイッチと、が備えられ、
前記切換部は、前記通常モードから前記メンテナンスモードへの切り換えを、前記切換スイッチと前記設定スイッチの同時操作に基づいて行うように構成されていると好適である。
本構成によれば、通常モードからメンテナンスモードへの切り換えるためには、互いに機能の異なる切換スイッチと設定スイッチを同時操作するという特殊操作を実行する必要があるので、例えば、単独のスイッチの操作で通常モードからメンテナンスモードへの切り換わるようにする場合に比べて、メンテナンスモードへ誤って切り換えてしまう可能性を低減できる。
本発明において、
作業者の背部側に取り付けられる本体部が備えられ、
前記切換スイッチが前記本体部の左右中心に対する一方側に偏倚した箇所に配置され、かつ、前記設定スイッチが前記本体部の前記左右中心に対する他方側に偏倚した箇所に配置されていると好適である。
本構成によれば、通常モードからメンテナンスモードへ切り換えるためには、例えば、一方側の手で切換スイッチを操作し、かつ、他方側の手で設定スイッチを操作するというように、人が明確な意図を持って、切換スイッチと設定スイッチを同時操作するという特殊操作を実行する必要があるため、メンテナンスモードへ誤って切り換えてしまう可能性をさらに低減できる。
本発明の外部機器は、
メンテナンスモードとなったアシストスーツに備えられる報知装置の経時的な報知パターンの変化を認識可能な認識部と、
前記認識部で認識した前記報知装置の経時的な報知パターンの変化を、前記アシストスーツに備えられるセンサ類の検出結果に基づくメンテナンス情報に対応する符号に変換する変換部と、
前記変換部で得られた前記符号に対応する前記メンテナンス情報を外部に向けて通知する通知部と、が備えられているものである。
本発明によれば、認識部によりメンテナンスモードとなったアシストスーツに備えられる報知装置の経時的な報知パターンを認識し、変換部により認識部で認識した報知装置の経時的な報知パターンの変化を符号に変換し、通知部により変換部で変換された符号に対応するメンテナンス情報を人が認識容易な態様(文字、イラスト、音声等)で通知させることができる。
これにより、例えば、メンテナンスモードとなったアシストスーツに備えられる報知装置で報知される経時的な報知パターンの変化を、人の知覚で符号として認識し、符号とメンテナンス情報とを対応付けたリスト等を用いて照合して、その認識した符号からメンテナンス情報を導き出す場合に比べて、人が手間をかけずにメンテナンス情報を知ることができる。
作業者が装着した状態のアシストスーツを示す側面図である。 作業者が装着した状態のアシストスーツを示す後面図である。 アシストスーツを示す斜視図である。 右のスイッチケースを示す平面図である。 左のスイッチケースを示す平面図である。 アシストスーツの制御構成、及び、外部機器の制御構成を示すブロック図である。 通常モードとメンテナンスモードとの切り換えを説明するフロー図である。 符号の報知態様の一例を示す説明図である。
以下、本発明の一例である実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明において、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」等の方向に関する表記は、アシストスーツASを装着した状態の作業者の視点を基準としている。
〔アシストスーツの基本構造について〕
図1〜図3等に示すアシストスーツASは、作業者の体に装着されるものであり、作業者の荷物(「対象物」の一例)の上げ下げ動作を補助するアシスト力を付与できるようになっている。
図1〜図3に示すように、アシストスーツASには、作業者の背部(背中部)側に取り付けられて作業者の体に支持される本体部1、荷物の高さ位置の変更動作をアシストして腕部の筋力をサポートする駆動装置としての腕アシスト装置2、脚部の曲げ伸ばし動作をアシストして腰部や脚部の筋力をサポートする駆動装置としての腰アシスト装置3、腕アシスト装置2及び腰アシスト装置3及びの制御を行う制御装置4、電装系に給電可能なバッテリ5等が備えられている。
図1〜図3に示すように、本体部1は、複数の部材を枠状に組んだものとなっている。説明を加えると、本体部1には、左右一対の縦フレーム6、左右の縦フレーム6同士を連結する縦板状の支持フレーム7等が備えられている。本体部1に、腕アシスト装置2、腰アシスト装置3、制御装置4、バッテリ5が支持されている。
図1、図3等に示すように、支持フレーム7の前面側には、左右の肩ベルト8及び腰ベルト9が設けられている。作業者は、左右の肩ベルト8に夫々対応する腕部を通して肩部に掛け、腰ベルト9を腰部に巻き付けることで本体部1を体に取り付ける。これにより、図1、図2に示すように、作業者は、背部側に本体部1を背負う形態でアシストスーツASを装着できる。
〔腕アシスト装置について〕
図1、図2等に示すように、腕アシスト装置2は、荷物を吊り下げ可能なウインチ式の装置となっている。腕アシスト装置2には、荷物の吊下げ支点を決める左右のアーム部10、荷物を吊り下げるための左右2本ずつの吊下索状体11、荷物を保持するための左右のハンド部12、吊下索状体11の駆動に係るリール機構13、リール機構13の駆動に係る昇降用モータ14、昇降用モータ14の変速に係る変速機構15、リール機構13に制動力を付与可能な電磁ブレーキ16等が備えられている。
図1、図2等に示すように、左右のアーム部10は、夫々、本体部1における左右の縦フレーム6の上端部から前上方に向けて延ばされている。図1に示すように、左右のアーム部10は、装着している作業者の頭部の側方を通って、作業者の頭部の前上方に位置する箇所まで延ばされている。図2に示すように、左右のアーム部10は、前方に向かうにつれて互いの離間距離が拡がる態様で設けられている。図1に示すように、左右のアーム部10の上端部(前端部)には、夫々、回転自在なプーリ17が設けられている。
図1、図2等に示すように、各吊下索状体11には、夫々、筒状のアウタ18と、アウタ18によって部分的に覆われたインナワイヤ19と、が備えられている。各インナワイヤ19は、一端部がリール機構13に固定され、中途部がアーム部10のプーリ17に架け渡され、他端部にハンド部12が取り付けられている。各アウタ18は、対応するインナワイヤ19のリール機構13の近傍の箇所からアーム部10のプーリ17の近傍に至る箇所までを覆っている。
図2に示すように、左右のハンド部12は、互いに左右対称の形状となっている。左右のハンド部12は、夫々、荷物の持ち手部に引っ掛ける等して荷物を支持可能となっている。左右のハンド部12は、夫々、2本のインナワイヤ19で吊り下げられている。2本のうち片方のインナワイヤ19は、ハンド部12に係合される荷物の荷重を受け持つようになっている。一方、2本のうち残りのインナワイヤ19は、基本的には張力が掛かっておらず、荷重を受け持つ片方のインナワイヤ19に不具合が生じた際に、荷物の荷重を受け持ち、荷物の落下を阻止するものとなっている。
図1、図2に示すように、左右のハンド部12の上方には、夫々、インナワイヤ19の過剰な巻き取りを規制するストッパ20が設けられている。
図1、図2、図6に示す昇降用モータ14は、電動モータであり、制御装置4からの指令に基づいて、バッテリ5から供給される電力を用いて駆動される。昇降用モータ14の動力は、変速機構15で変速(減速)されて、変速された動力によりリール機構13が回転駆動される。リール機構13を回転駆動することにより、インナワイヤ19の巻き取りや繰り出しが行われ、それにより、荷物の支持を行う左右のハンド部12が上げ下げされる。
図1、図2、図6に示す電磁ブレーキ16は、通電していないときに制動力を発揮するいわゆるネガティブブレーキとして構成されている。説明を加えると、電磁ブレーキ16は、バッテリ5からの電力供給が無い場合に制動力を発揮してリール機構13の回転駆動を阻止して左右のハンド部12の上げ下げを防止する一方、バッテリ5からの電力供給がある場合に制動力の付与を解除してリール機構13の回転駆動を許容して左右のハンド部12の上げ下げを可能にする。
図2に示すように、リール機構13、昇降用モータ14、変速機構15、電磁ブレーキ16は、支持フレーム7の上部の後面に集約して取り付けられている。制御装置4は、支持フレーム7における腕アシスト装置2に係る部品よりも下方の中間部の後面に取り付けられている。バッテリ5は、支持フレーム7における制御装置4よりも下方の下部の後面に取り付けられている。
〔腰アシスト装置について〕
図1〜図3に示すように、腰アシスト装置3には、左右一対の基部ケース21、左右の脚用モータ22、各基部ケース21の前端部に左右方向向きの横軸心P周りに揺動可能な状態で取り付けられる脚アーム23、各脚アーム23に取り付けられる面ファスナ24を有する脚ベルト25等が備えられている。
図3に示すように、基部ケース21は、上方から見て略L字形状をしている。図2に示すように、左右の基部ケース21は、互いに略左右対称の形状をしている。図1、図2、図6に示すように、各基部ケース21には、脚アーム23を駆動する脚用モータ22と、脚用モータ22の動力を減速して脚アーム23に伝達する駆動機構と、が夫々収容されている。図1に示すように、左右の脚ベルト25は、夫々、作業者の大腿部に巻き付けて面ファスナ24を係合状態にすることで、作業者の脚部に取り付けるようになっている。左右の脚用モータ22を駆動することで、対応する脚アーム23を基部ケース21に対して揺動させることができる。各脚用モータ22の駆動力は、対応する脚アーム23と脚ベルト25を介して、作業者の大腿部に伝達される。
左右の脚用モータ22は、いずれも、例えばサーボモータ等で構成される電動モータである。左右の脚用モータ22は、夫々、制御装置4からの指令に基づいて、バッテリ5から供給される電力を用いて駆動される。
〔上昇スイッチと下降スイッチについて〕
図1、図2に示すように、左右のハンド部12のうち一方側(右側)のハンド部12に、上昇スイッチ26が備えられ、左右のハンド部12のうち他方側(左側)のハンド部12に、下降スイッチ27が備えられている。上昇スイッチ26及び下降スイッチ27は、制御装置4に接続されている。上昇スイッチ26は、荷物を持ち上げる際に操作され、下降スイッチ27は、荷物を下げる際に操作される。上昇スイッチ26または下降スイッチ27の操作に基づいて、腕アシスト装置2と腰アシスト装置3とが協調駆動される。なお、上昇スイッチ26と下降スイッチ27の両方が同時に押圧操作された場合には、上昇スイッチ26及び下降スイッチ27の操作は、いずれも無効とされる。
〔モードについて〕
図6に示すように、アシストスーツASは、作業者の動作を補助可能な通常モードと、アシスト範囲の調整を行う調整モードと、メンテナンス情報に係る符号を報知するメンテナンス用のメンテナンスモードと、にモードを切り換えることが可能になっている。
通常モードには、練習モード、初級者モード、上級者モードが備えられている。通常モードのうち、練習モードが最もアシスト作用が弱く(アシストトルクが小さい、アシストスピードが遅い)、練習モード、初級者モード、上級者モードの順で、アシスト作用が強くなる。
メンテナンスモードでは、複数桁の数字(符号)の表示として、エラーコードの表示、ウインチアシスト回数の表示、腰アシスト回数の表示、アワーメータの表示を行うことができる。
図6に示すように、アシストスーツASには、情報を報知可能な報知装置Aが備えられている。報知装置Aには、電源ランプ28、残量ランプ29、練習ランプ30、初級ランプ31(「第1ランプ」の一例)、上級ランプ32(「第2ランプ」の一例)、音を出力可能なブザー33(「音出力装置」の一例)、腕ランプ34、腰ランプ35、が備えられている。つまり、報知装置Aには、少なくとも1つのランプが備えられている。電源ランプ28、残量ランプ29、練習ランプ30、初級ランプ31、上級ランプ32、腕ランプ34、腰ランプ35は、夫々、LEDで構成されている。
図6等に示す電源ランプ28は、複数の色(例えば、緑色、赤色等)を使い分けて点灯させることが可能となっている。残量ランプ29は、消灯で、バッテリ5の残量が一定値以上であるという通常情報を表示する。残量ランプ29は、点灯で、バッテリ5の残量が一定値未満になっているという通常情報を表示する。練習ランプ30は、消灯で、練習モードではないという通常情報を表示する。練習ランプ30は、点灯で、練習モードであるという通常情報を表示する。初級ランプ31は、消灯で、初級者モードではないという通常情報を表示する。初級ランプ31は、点灯で、初級者モードであるという通常情報を表示する。上級ランプ32は、消灯で、上級者モードではないという通常情報を表示する。上級ランプ32は、点灯で、上級者モードであるという通常情報を表示する。
図6等に示す、腕ランプ34、及び、腰ランプ35は、アシスト範囲の調整対象を示すランプである。腕ランプ34は、消灯で、腕アシスト装置2のアシスト範囲の調整を行っていないという通常情報を表示する。腕ランプ34は、点灯で、腕アシスト装置2のアシスト範囲の調整を行っているという通常情報を表示する。腰ランプ35は、消灯で、腰アシスト装置3のアシスト範囲の調整を行っていないという通常情報を表示する。腰ランプ35は、点灯で、腰アシスト装置3のアシスト範囲の調整を行っているという通常情報を表示する。
〔右スイッチケースと左スイッチケースについて〕
図1、図2、図4に示すように、右の基部ケース21の右外側には、右スイッチケース36が備えられている。図4に示すように、電源ランプ28、残量ランプ29、練習ランプ30、初級ランプ31、上級ランプ32は、右スイッチケース36の上面側に備えられている。ブザー33は、右スイッチケース36に内蔵されている。また、図4に示すように、右スイッチケース36の上面(表示面)側には、手動操作スイッチとして、電源スイッチ38、切換スイッチ39が備えられている。切換スイッチ39は、アシスト作用の強弱を手動操作で切り換え可能なスイッチである。図2に示すように、切換スイッチ39は、本体部1の左右中心Cに対する一方側(右側)に偏倚した箇所に配置されている。
図2、図4に示すように、左の基部ケース21の左外側には、左スイッチケース40が備えられている。図5に示すように、腕ランプ34、腰ランプ35は、左スイッチケース40の上面側に備えられている。また、図4に示すように、左スイッチケース40の上面(表示面)には、手動入力スイッチとして、設定スイッチ41が備えられている。設定スイッチ41は、アシスト範囲を手動操作で設定可能なスイッチである。図2に示すように、設定スイッチ41は、本体部1の左右中心Cに対する他方側(左側)に偏倚した箇所に配置されている。
つまり、図2に示すように、切換スイッチ39と設定スイッチ41とは、本体部1の左右中心Cを中心として左右に振り分け配置されている。
〔センサ類について〕
図6に示すように、アシストスーツASには、センサ類Sとして、昇降用モータ14の回転数を検出する昇降モータセンサ42、インナワイヤ19の繰り出し量をリール機構13の回転数に基づいて検出する繰り出しセンサ43、脚用モータ22の回転数を検出する脚モータセンサ44、基部ケース21に対する左右の脚アーム23の相対角度であるアーム角度を検出する脚角度センサ45、バッテリ5の蓄電量の残量を検出する残量センサ46等が備えられている。
脚モータセンサ44、昇降モータセンサ42は、夫々、例えば、ロータリエンコーダで構成されている。また、脚角度センサ45、繰り出しセンサ43は、夫々、例えば、ポテンショメータで構成されている。昇降モータセンサ42、繰り出しセンサ43、脚モータセンサ44、脚角度センサ45、残量センサ46の各出力信号は、制御装置4に入力される。
〔制御構成について〕
図6に示すように、制御装置4には、電源部47、センサ類Sの検出結果に基づく情報や各モードに設定されているアシスト作用等の各種情報を記憶する記憶部48、エラーの発生の有無を検出可能な検出部49、駆動装置の駆動制御を行う駆動制御部50、各種のモードを切り換え可能な切換部51、センサ類Sの検出結果に基づくメンテナンス情報に対応する符号を生成する生成部52、報知装置Aの制御を行う報知制御部53等が備えられている。
電源部47は、電源スイッチ38の操作に基づいて、バッテリ5の電力を各要素に供給可能な入状態と、バッテリ5の電力を各要素に供給しない切状態と、に切り換えることができる。
検出部49は、記憶部48に記憶されている情報に基づいて、エラーの発生の有無を検出する。ここで、エラーとしては、例えば、バッテリ5の残量が一定値未満になっていること(残量センサ46の検出結果に基づく)、腕アシスト装置2に不具合が発生していること(昇降モータセンサ42の検出結果と、繰り出しセンサ43の検出結果との対応関係に齟齬が生じている等)、腰アシスト装置3に不具合が発生していること(脚モータセンサ44の検出結果と、脚角度センサ45の検出結果との対応関係に齟齬が生じている等)のように、様々なものがある。
駆動制御部50は、記憶部48に記憶され、通常モードの中から選択されるモードに設定されているパラメータと、上昇スイッチ26や下降スイッチ27の操作入力と、に基づいて、バッテリ5の電力を用いて、腕アシスト装置2の昇降用モータ14及び電磁ブレーキ16と、腰アシスト装置3の各脚用モータ22と、の駆動を制御する。
切換部51は、切換スイッチ39の操作入力に基づいて、アシスト作用を発揮する通常モードの中から練習モード、初級者モード、上級者モードのうち使用するモードを、選択的に切り換えることができる。
また、切換部51は、設定スイッチ41の操作に基づいて、アシスト作用を発揮する通常モードと駆動装置のアシスト範囲を調整する調整モードとを切り換えることができる。
また、切換部51は、作業者の動作を補助可能な通常モードと、メンテナンス用のメンテナンスモードと、の切り換えを、切換スイッチ39と設定スイッチ41の同時操作に基づいて行うように構成されている。
また、切換部51は、切換スイッチ39及び設定スイッチ41の同時操作に基づいて、メンテナンスモードにおいて、エラーコードの表示、ウインチアシスト回数の表示、腰アシスト回数の表示、アワーメータの表示を、選択的に切り換えることができる。
生成部52は、記憶部48に記憶されているセンサ類Sの検出結果に基づくメンテナンス情報から符号を生成する。
報知制御部53は、電源部47が入状態であり、かつ、検出部49においてエラーが検出されていない場合には、電源ランプ28に第1表示(例えば、緑色の点灯)を行わせる。また、電源部47が入状態であり、かつ、検出部49においてエラーが検出されている場合には、報知制御部53は、電源ランプ28に第1表示とは異なる第2表示(例えば、赤色の点灯)を行わせる。また、電源部47が切状態である場合には、報知制御部53は、電源ランプ28を消灯させる。つまり、電源ランプ28は、電源部47の状態やエラーの発生の有無に係る通常情報を報知するものとなっている。
また、報知制御部53は、通常モードにおいて報知装置Aに通常情報を報知させる一方で、メンテナンスモードにおいて報知装置Aの経時的な報知パターンの変化により符号を報知させるように構成されている。
また、報知制御部53は、少なくとも1つのランプの経時的な表示パターンの変化により符号を報知させるように構成されている。
また、報知制御部53は、メンテナンスモードにおいて、初級ランプ31の表示パターンの変化回数により符号の桁を報知させ、上級ランプ32の表示パターンの変化回数により初級ランプ31で報知された符号の桁に対応する数を報知させるように構成されている。
〔アシストスーツの基本的な動作態様について〕
上記構造を備えるアシストスーツASの基本的な動作態様について説明する。
例えば、地面や床面に載置されている荷物を持ち上げて、高い箇所に移載する作業を行う場合には、まず、下降スイッチ27を押圧操作し続ける。これにより、腕アシスト装置2においてリール機構13からインナワイヤ19が繰り出されて左右のハンド部12が下げられると共に、左右のハンド部12がある程度下げられてから、腰アシスト装置3の脚アーム23が膝部を曲げる方向に駆動されて作業者のしゃがみ動作がアシストされる。左右のハンド部12を荷物に引っ掛けてから、上昇スイッチ26を押圧操作し続ける。これにより、腕アシスト装置2においてリール機構13にインナワイヤ19が巻き取られて荷物を支持した状態の左右のハンド部12が上げられると共に、腰アシスト装置3の脚アーム23が膝部を曲げる方向に駆動されて作業者の立ち上がり動作がアシストされる。これにより、作業者の腕の筋力が腕アシスト装置2によりアシストされるとともに、作業者の脚腰の筋力が腰アシスト装置3によりアシストされ、荷物を容易に持ち上げることができる。
上昇スイッチ26の押圧操作を止めて、ハンド部12の上げ動作を停止すると、電磁ブレーキ16の制動力が発揮されて、荷物を支持している左右のハンド部12が所望の高さに維持される。また、腰アシスト装置3のアシストが完了すると、脚アーム23は、揺動自在な状態となる。腕アシスト装置2における左右のハンド部12が上限位置まで上がる前に、腰アシスト装置3による立ち上がり動作のアシストが完了するため、荷物を支持している左右のハンド部12を所望の高さまで上げた状態で、腕部の筋力をあまり使うことなく、作業者は自在に歩行して、荷物を所定の場所まで移動させることができる。
そして、所定の場所に荷物を載置する際には、下降スイッチ27を押圧操作し続ける。これにより、腕アシスト装置2においてリール機構13からインナワイヤ19が繰り出されて、荷物を支持している左右のハンド部12が下降する。荷物を載置する高さが低い場合は、腰アシスト装置3も駆動されて作業者のしゃがみ動作のアシストも行われる。荷物が所定の場所に載置されると、荷物の移載作業が完了となる。
〔調整モードについて〕
図6に示す調整モードには、腕アシスト装置2のアシスト範囲を調整可能な腕調整モードと、腰アシスト装置3のアシスト範囲を調整可能な腰調整モードと、がある。
通常モードでは、腕ランプ34及び腰ランプ35は、いずれも消灯している。通常モードにおいて、設定スイッチ41を短押し操作すると、通常モードから腕調整モードに切り換わる。この状態では、腕ランプ34が点灯し、腰ランプ35が消灯する。
腕調整モードにおいて、設定スイッチ41を長押し操作(短押し操作よりも押圧時間が長い操作)すると、腕アシスト装置2のアシスト範囲の調整を受け付ける状態となる。この状態では、昇降用モータ14の電磁ブレーキ16が制動力を発揮しない状態になるとともに、昇降用モータ14は、インナワイヤ19を巻き取る側に少しのトルクを発生させるようになっている。
インナワイヤ19の先端に位置するハンド部12の高さが所望の高さにして、設定スイッチ41を再度長押し操作すると、そのときのハンド部12の高さに対応するインナワイヤ19の繰り出し量が、限界値に設定される。この際、設定スイッチ41を再度長押し操作したときのインナワイヤ19の繰り出し位置の値(荷物を支持するハンド部12の高さ)が、インナワイヤ19を繰り出し可能な機械的上限とインナワイヤ19を巻き取り可能な機械的下限とのうちのいずれに近いかが自動的に振り分け判定される。具体的には、設定スイッチ41の長押し操作時のインナワイヤ19の繰り出し位置の値が、機械的上限に近い場合には、そのインナワイヤ19の繰り出し位置が、新たな上限値として設定される。一方、設定スイッチ41の長押し操作時のインナワイヤ19の繰り出し位置の値が、機械的下限に近い場合には、そのインナワイヤ19の繰り出し位置が、新たな下限値として設定される。ただし、機械的上限と機械的下限との間の中心には、所定幅を有する不感帯が設けられており、設定スイッチ41の長押し操作時のインナワイヤ19の繰り出し位置の値が、不感帯にある場合には、新たな上限値や下限値の設定は行われない。このようにして、腕アシスト装置2のアシスト範囲を、装着する作業者の体格や作業者の好みに応じて任意に設定できる。
腕調整モードにおいて、設定スイッチ41を短押し操作すると、腰調整モードに切り換わる。この状態では、腕ランプ34が消灯し、腰ランプ35が点灯する。
腰アシスト装置3のアシスト範囲を調整可能な調整モードにおいて、設定スイッチ41を長押し操作すると、腰アシスト装置3のアシスト範囲の調整を受け付ける状態となる。脚アーム23のアーム角度を所望の角度にして、設定スイッチ41を再度長押し操作すると、そのときの脚アーム23のアーム角度が、限界値に設定される。
この際、設定スイッチ41を再度長押し操作したときの脚アーム23のアーム角度が、脚アーム23を上げることが可能な機械的上限と脚アーム23を下げることが可能な機械的下限とのうちのいずれに近いかが自動的に振り分け判定される。具体的には、設定スイッチ41の長押し操作時の脚アーム23のアーム角度の値が、機械的上限に近い場合には、その脚アーム23のアーム角度の値が、新たな上限値として設定される。一方、設定スイッチ41の長押し操作時の脚アーム23のアーム角度の値が、機械的下限に近い場合には、その脚アーム23のアーム角度の値が、新たな下限値として設定される。ただし、機械的上限と機械的下限との間の中心には、所定幅を有する不感帯が設けられており、設定スイッチ41の長押し操作時の脚アーム23のアーム角度の値が、その不感帯にある場合には、新たな上限値や下限値の設定は行われない。このようにして、腰アシスト装置3のアシスト範囲を、装着する作業者の体格や作業者の好みに応じて任意に設定できる。
腰調整モードにおいて、設定スイッチ41を短押し操作すると、通常モードに切り換わる。この状態では、腕ランプ34及び腰ランプ35は、いずれも消灯する。
つまり、通常モードにおいて、設定スイッチ41を短押し操作により、通常モード、腕調整モード、腰調整モードを、順繰りに切り換えることができる。
〔メンテナンスモードへの切り換えについて〕
通常モードにおいて、切換スイッチ39と設定スイッチ41との同時操作を行う特殊操作を実行すると、メンテナンスモードに切り換えることができる。
図6〜図8に示すように、メンテナンスモードでは、符号として、エラーコードの表示、ウインチアシスト回数の表示、腰アシスト回数の表示、アワーメータの表示を行うことができる。符号は、複数桁の数字で構成されている。
エラーコードは、リール機構13の動作不良、脚用モータ22の動作不良等のエラー(メンテナンス情報)毎に付与された複数桁からなる符号(数字)である。ウインチアシスト回数は、腕アシスト装置2のリール機構13を作動させた積算回数である。腰アシスト回数は、腰アシスト装置3の脚用モータ22を作動させた積算回数である。アワーメータは、電源部47が入状態となっている積算時間である。
図7を用いて、通常モードとメンテナンスモードにおける各表示の切り換えについて説明する。まず、電源スイッチ38を操作して、電源部47を入状態にすると、通常モードになる(♯A01)。通常モードにおいて、切換スイッチ39と設定スイッチ41とを同時押しする特殊操作を第1操作時間(例えば、5秒)継続すると(♯A02;はい)、通常モードからメンテナンスモードに切り換わる(♯A03)。メンテナンスモードにおいて、検出部49でエラーを検出している場合には(♯A04;はい)、エラーコードの表示を行う(♯A05)。一方、メンテナンスモードにおいて、検出部49でエラーを検出していない場合には(♯A04;いいえ)、腕アシスト装置2を駆動した回数であるウインチアシスト回数の表示を行う(♯A07)。エラーコードの表示を行っている間に、特殊操作を第1操作時間よりも短い第2操作時間(例えば、2秒)継続すると(♯A06;はい)、ウインチアシスト回数の表示を行う(♯A07)。ウインチアシスト回数の表示を行っている間に、特殊操作を第2操作時間だけ継続すると(♯A08;はい)、腰アシスト装置3を駆動した回数である腰アシスト回数の表示を行う(♯A09)。腰アシスト回数の表示を行っている間に、特殊操作を第2操作時間だけ継続すると(♯A10;はい)、電源部47が入状態となっている積算時間を表わすアワーメータの表示に切り換わる(♯A11)。アワーメータの表示を行っている間に、特殊操作を第2操作時間だけ継続すると(♯A12;はい)、メンテナンスモードから通常モードに切り換わる(♯A01)。
このように、通常モードからメンテナンスモードに切り換える際の特殊操作の操作時間(第1操作時間)を、メンテナンスモードにおいて表示内容を切り換える際の特殊操作の操作時間(第2操作時間)よりも長くしてあるので、誤ってメンテナンスモードに切り換えてしまう可能性を低減できる。
〔符号の報知態様の一例について〕
次に、図8を用いて、メンテナンスモードにおいて、エラーコードとして、複数桁の数字で構成される符号の一例として、「12」を表わす場合について説明する。
図8に示すように、エラーコードを報知する際は、電源ランプ28が第2表示になり(赤色に点灯し)、腕ランプ34及び腰ランプ35は消灯している。
まず、ランプによる符号の表示の開始アナウンスが、ブザー33の第1音(例えば、ピーッという音)が第1時間だけ継続することで行われる(♯B01)。次に、桁表示に対応する初級ランプ31が、第1時間よりも短い第2時間だけ点灯して消灯する(♯B02、♯B03)。初級ランプ31が点灯する際は、ブザー33は、桁報知を表わす第1音が出力される(♯B02)。次に、桁の数表示に対応する上級ランプ32が第2時間だけ点灯して消灯する(♯B04、♯B05)。上級ランプ32が点灯する際は、第1音とは異なる音である数報知を表わす第2音(例えば、ピピッという音)が出力される(♯B04)。ここで、初級ランプ31が1回点滅して上級ランプ32の点灯に切り換わったことから(♯B04)、これから表示される桁が1桁目であることを認識できる。
次に、上級ランプ32が第2時間だけ点灯して消灯する(♯B06、♯B07)。次に、初級ランプ31が、第2時間だけ点灯して消灯する(♯B08、♯B09)。ここで、上級ランプ32が2回点滅して初級ランプ31の点灯に切り換わったことから(♯B08)、1桁目の数が「2」であることを認識できる。
次に、初級ランプ31が、第2時間だけ点灯して消灯する(♯B10、♯B11)。次に、上級ランプ32が第2時間だけ点灯して消灯する(♯B12、♯B13)。ここで、初級ランプ31が2回点滅して上級ランプ32の点灯に切り換わったことから(♯B12)、これから表示される桁が2桁目であることを認識できる。
次に、上級ランプ32が第2時間だけ点灯して消灯する(♯B06、♯B07)。次に、第2時間(または第1時間)よりも長い第3時間が経過すると(♯B14)、最初の♯B01に戻る(♯B15)。ここで、初級ランプ31と上級ランプ32が消灯する時間が第3時間だけ継続したことにより、2桁目の数が「1」であることを認識できる。その結果、報知されている符号が「12」であることを認識できる。
〔ウインチアシスト回数、腰アシスト回数、アワーメータの表示について〕
図8に示すように、ウインチアシスト回数の表示を行う場合には、電源ランプ28が第1表示になり、腕ランプ34が点灯し、腰ランプ35が消灯する。腰アシスト回数の表示を行う場合には、電源ランプ28が第1表示になり、腕ランプ34が消灯し、腰ランプ35が点灯する。アワーメータの表示を行う場合には、電源ランプ28が第1表示になり、腕ランプ34が点灯し、腰ランプ35が点灯する。
すなわち、メンテナンスモードにおいて、エラーコード、ウインチアシスト回数、腰アシスト回数、アワーメータのうちいずれの表示を行っているのかは、腕ランプ34の表示態様、腰ランプ35の表示態様の組み合わせで表現される。また、エラーを示すエラーコードを表示する際、エラーではないウインチアシスト回数、腰アシスト回数、アワーメータを表示する際とでは、電源ランプ28の表示態様を互いに異ならせてある。
ウインチアシスト回数の表示、腰アシスト回数の表示、アワーメータの表示における符号の報知態様は、エラーコードの表示を行う場合と、同様である。
〔外部機器について〕
図6に示すように、上記のランプの表示態様の経時的変化は、アシストスーツASとは別の外部機器EDに認識させることができる。外部機器EDは、撮像機能や表示機能を有するものである。例えば、外部機器EDとしては、スマートフォン等の携帯端末を用いることができる。
図6に示すように、外部機器EDには、メンテナンスモードとなったアシストスーツASに備えられる報知装置Aの経時的な報知パターンの変化を認識可能な認識部60と、認識部60で認識した報知装置Aの経時的な報知パターンの変化を、アシストスーツASに備えられるセンサ類Sの検出結果に基づくメンテナンス情報に対応する符号に変換する変換部61と、変換部61で得られた符号に対応するメンテナンス情報を外部に向けて通知する通知部62と、が備えられている。
一例を挙げると、例えば、外部機器EDの認識部60で、左スイッチケース40の表示面を撮像し、外部機器EDに、メンテナンスモードにおいて、符号として、エラーコード、ウインチアシスト回数、腰アシスト回数、アワーメータのうちいずれの表示を行っているのかを識別させる。次に、外部機器EDで、右スイッチケース36の表示面を動画で撮像し、ランプの表示パターンの経時的な変化を読み取り、符号を識別させる。外部機器EDに、符号とメンテナンス情報を紐付けしたリストを予め記憶させておき、そのリストに基づいて、識別した符号をメンテナンス情報に変換する。外部機器EDの端末ディスプレイに文字、絵を表示させたり、外部機器EDのスピーカでメンテナンス情報を音声で出力させたりすることで、人がメンテナンス情報を容易に認識できるようにする。
このような外部機器EDを用いることで、アシストスーツASを簡素な構成に維持しながら、報知装置Aの経時的な報知パターンの変化で表される符号に基づいて人がメンテナンス情報を容易に知りうるものとなる。
〔別実施形態〕
以下、上記実施形態に変更を加えた別実施形態について説明する。以下の別実施形態は、矛盾が生じない限り、上記実施形態に複数組み合わせて適用できる。なお、本発明の範囲は、各実施形態で示している内容に限られるものではない。
(1)上記実施形態では、メンテナンスモードにおいて、初級ランプ31及び上級ランプ32の点滅回数に基づいて、符号を報知するものを例示しているが、これに限られない。例えば、初級ランプ31及び上級ランプ32の点滅時間の長さに基づいて、符号を報知するようにしてもよい。この場合、初級ランプ31の点灯時間の長さで符号の桁数を報知し、上級ランプ32の点灯時間の長さで初級ランプ31により表示された符号の桁の数を報知するものになる。
(2)上記実施形態では、「第1ランプ」に相当するものが初級ランプ31であり、「第2ランプ」に対応するものが上級ランプ32であるものを例示しているが、これに限られない。「第1ランプ」や「第2ランプ」に対応するランプが別のランプであってもよい。例えば、練習ランプ30を、「第1ランプ」や「第2ランプ」に対応するランプとして用いてもよい。
(3)上記実施形態では、報知装置Aにおいて符号の報知に用いるランプとして、初級ランプ31、上級ランプ32の2つのランプが備えられているものが例示されているが、これに限られない。例えば、報知装置Aとして、単一のランプのみを設け、単一のランプの表示パターンの変化により符号の表示を行うように構成してもよい。つまり、報知装置Aにおいて符号の報知に用いるランプとして、少なくとも1つのランプが備えられていることが好適である。
(4)上記実施形態では、「音出力装置」としてブザー33を例示しているが、これに限られない。例えば、多数の音色を出力可能で音声等も出力可能なスピーカ等の他の「音出力装置」であってもよい。
(5)上記実施形態では、エラーが発生した際に、切換スイッチ39と設定スイッチ41を同時操作するという特殊操作を行うことで、エラーコードを表示するものを例示しているが、これに限られない。例えば、エラーが発生すると、人が操作を行わなくても、ブザー33でエラーが発生したことを報知するエラー報知音を出力させ、報知装置Aの経時的な報知パターンの変化によりエラーコードを報知させるようにしてもよい。
(6)上記実施形態では、「符号」が、複数桁の数字で構成されているものが例示されているが、これに限られない。例えば、「符号」が、1桁の数字、数字とアルファベットの組み合わせ等で構成されていてもよい。
(8)上記実施形態では、切換スイッチ39と設定スイッチ41とが、本体部1の左右中心Cを中心として左右に振り分け配置されているものを例示しているが、これに限られない。例えば、切換スイッチ39と設定スイッチ41とが、本体部1の左右中心Cを中心に対して同じ側に配置されていてもよい。
(7)上記実施形態では、「対象物」として荷物を例示しているが、これに限られない。例えば、「対象物」が、圃場に植えられた作物等であってもよい。この場合、例えば、腕アシスト装置2のアシストを利用して、作物を圃場から引き抜いて持ち上げることができる。
(8)上記実施形態では、腰アシスト装置3と腕アシスト装置2との2種類の駆動装置が備えられているアシストスーツASが例示されているが、これに限られない。例えば、腰アシスト装置3と腕アシスト装置2とのうちいずれか一方の駆動装置のみが備えられているアシストスーツASであってもよい。
(9)上記実施形態とは、左右が逆の構造であってもよい。
本発明は、作業者による荷物の上げ下げ動作をアシスト可能なアシストスーツに利用できる。
1 :本体部
31 :初級者ランプ(第1ランプ)
32 :上級者ランプ(第2ランプ)
33 :ブザー(音出力装置)
39 :切換スイッチ
41 :設定スイッチ
51 :切換部
52 :生成部
53 :報知制御部
60 :認識部
61 :変換部
62 :通知部
A :報知装置
AS :アシストスーツ
C :左右中心
ED :外部機器
S :センサ類

Claims (7)

  1. 情報を報知可能な報知装置と、
    前記報知装置の制御を行う報知制御部と、
    作業者の動作を補助可能な通常モードと、メンテナンス用のメンテナンスモードと、に切り換え可能な切換部と、
    センサ類の検出結果に基づくメンテナンス情報に対応する符号を生成する生成部と、が備えられ、
    前記報知制御部は、前記通常モードにおいて前記報知装置に通常情報を報知させる一方で、前記メンテナンスモードにおいて前記報知装置の経時的な報知パターンの変化により前記符号を報知させるように構成されているアシストスーツ。
  2. 前記報知装置に、少なくとも1つのランプが備えられ、
    前記報知制御部は、前記少なくとも1つのランプの経時的な表示パターンの変化により前記符号を報知させるように構成されている請求項1に記載のアシストスーツ。
  3. 前記符号が、複数桁の数字で構成され、
    前記少なくとも1つのランプに、第1ランプ及び第2ランプが含まれ、
    前記報知制御部は、前記第1ランプの表示パターンの変化回数により前記符号の桁を報知させ、前記第2ランプの表示パターンの変化回数により前記第1ランプで報知された前記符号の桁に対応する数を報知させるように構成されている請求項2に記載のアシストスーツ。
  4. 音を出力可能な音出力装置が備えられ、
    前記音出力装置は、前記第1ランプにより前記符号の桁を報知する際と、前記第2ランプにより前記符号の桁に対応する数を報知する際と、で互いに異なる音を出力するように構成されている請求項3に記載のアシストスーツ。
  5. アシスト作用の強弱を手動操作で切り換え可能な切換スイッチと、
    アシスト範囲を手動操作で設定可能な設定スイッチと、が備えられ、
    前記切換部は、前記通常モードから前記メンテナンスモードへの切り換えを、前記切換スイッチと前記設定スイッチの同時操作に基づいて行うように構成されている請求項1〜4のいずれか一項に記載のアシストスーツ。
  6. 作業者の背部側に取り付けられる本体部が備えられ、
    前記切換スイッチが前記本体部の左右中心に対する一方側に偏倚した箇所に配置され、かつ、前記設定スイッチが前記本体部の前記左右中心に対する他方側に偏倚した箇所に配置されている請求項5に記載のアシストスーツ。
  7. メンテナンスモードとなったアシストスーツに備えられる報知装置の経時的な報知パターンの変化を認識可能な認識部と、
    前記認識部で認識した前記報知装置の経時的な報知パターンの変化を、前記アシストスーツに備えられるセンサ類の検出結果に基づくメンテナンス情報に対応する符号に変換する変換部と、
    前記変換部で得られた前記符号に対応する前記メンテナンス情報を外部に向けて通知する通知部と、が備えられている外部機器。
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