JP2018102742A - シェービングデバイス及びそれを用いた処置方法 - Google Patents

シェービングデバイス及びそれを用いた処置方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018102742A
JP2018102742A JP2016254272A JP2016254272A JP2018102742A JP 2018102742 A JP2018102742 A JP 2018102742A JP 2016254272 A JP2016254272 A JP 2016254272A JP 2016254272 A JP2016254272 A JP 2016254272A JP 2018102742 A JP2018102742 A JP 2018102742A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
shaft
outer shaft
inner shaft
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016254272A
Other languages
English (en)
Inventor
憲幸 岩田
Noriyuki Iwata
憲幸 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Terumo Corp filed Critical Terumo Corp
Priority to JP2016254272A priority Critical patent/JP2018102742A/ja
Publication of JP2018102742A publication Critical patent/JP2018102742A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/32Surgical cutting instruments
    • A61B17/3205Excision instruments
    • A61B17/3207Atherectomy devices working by cutting or abrading; Similar devices specially adapted for non-vascular obstructions
    • A61B17/320725Atherectomy devices working by cutting or abrading; Similar devices specially adapted for non-vascular obstructions with radially expandable cutting or abrading elements
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/22Implements for squeezing-off ulcers or the like on the inside of inner organs of the body; Implements for scraping-out cavities of body organs, e.g. bones; Calculus removers; Calculus smashing apparatus; Apparatus for removing obstructions in blood vessels, not otherwise provided for
    • A61B2017/22051Implements for squeezing-off ulcers or the like on the inside of inner organs of the body; Implements for scraping-out cavities of body organs, e.g. bones; Calculus removers; Calculus smashing apparatus; Apparatus for removing obstructions in blood vessels, not otherwise provided for with an inflatable part, e.g. balloon, for positioning, blocking, or immobilisation
    • A61B2017/22061Implements for squeezing-off ulcers or the like on the inside of inner organs of the body; Implements for scraping-out cavities of body organs, e.g. bones; Calculus removers; Calculus smashing apparatus; Apparatus for removing obstructions in blood vessels, not otherwise provided for with an inflatable part, e.g. balloon, for positioning, blocking, or immobilisation for spreading elements apart

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Surgical Instruments (AREA)

Abstract

【課題】石灰化した病変部に対して削ると共に衝撃を与えることで治療を行うデバイスであって、生体管腔内における通過性が良好なシェービングデバイス及びそれを用いた処置方法を提供する。【解決手段】長尺管状の外シャフト20と、外シャフト20内に挿入される長尺状の内シャフト30とを有するシェービングデバイス1であって、外シャフト20は管内外を連通させる開口部22を有し、内シャフト30は、径方向に移動可能な刃状部32を有すると共に、外シャフト20に対して周方向に回転可能となるように保持され、刃状部32は、外シャフト20の長さ方向において開口部22の位置に配置された状態で、内シャフト30の回転により開口部22から突出没入するシェービングデバイス1である。【選択図】図1

Description

本発明は、長尺状のシャフトの先端部に出没可能な刃状部を有するシェービングデバイス及びそれを用いた処置方法に関する。
カテーテルを用いた血管病変の治療は、外科的侵襲が少ないことから広く行われている。例えば、経皮的冠動脈形成術(Percutaneous Transluminal Coronary Angioplasty)において、冠動脈の病変部を押し広げて血流を改善するためにバルーンカテーテルが用いられる。また、下肢の大腿動脈、腸骨動脈、膝窩動脈、膝下動脈等に発生した動脈硬化を治療するPTA(Percutaneous Transluminal Angioplasty:経皮的血管形成術)を行うためにも、バルーンカテーテルが用いられることがある。
動脈硬化が進行すると、病変部が石灰化して硬い部分が生じる。この場合に、バルーンカテーテルの拡張力だけでは、石灰化した病変部を押し広げられず、通常のバルーンでは治療が困難なことがある。また、石灰化した病変部では、拡張するバルーンが軸方向にスリップすることがあり、これも通常のバルーンでの治療を困難にする一因となっている。
石灰化した病変部に対しても治療を可能とするデバイスとして、バルーンにブレードを設けたスコアリングバルーンカテーテルが知られている。スコアリングバルーンカテーテルは、バルーンに設けられた刃状あるいは線状若しくは螺旋状のブレードを有しており、このブレードにより石灰化した部位に亀裂を入れて、病変部の内腔を広げる際に、ブレードが病変部に食い込むことで、バルーンのスリップも抑制できる。このようなブレードを有したバルーンカテーテルとしては、例えば特許文献1に挙げるようなものがある。
特許第2591573号公報
スコアリングバルーンカテーテルは、バルーンの表面にブレードを有しているので、外径が大きくなる。このため、病変部までバルーンを送達する際の通過性が、通常のバルーンよりも低くなる。また、ブレードは、石灰化した病変部に亀裂を入れるため、金属等の硬い材料で形成されており、バルーン部前後または直接的にブレードが固定された状態であるため、柔軟性が低下する。このことも、バルーンの通過性を低下させる要因となる。
さらに、スコアリングデバイスは、石灰化病変部への処置として、バルーン上に配置されているブレードで石灰化した部分に対するスコアリング効果(割る効果)の発揮を期待されていた。一方、実際には、石灰化病変部は非常に硬く、また、病変部の形態には偏在性が多く、全周性が稀であることから、スコアリングデバイスでの石灰化へのスコアリング効果が、期待される程度に発揮できないことがあった。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、主に硬い石灰化病変部に対して衝撃を与えることで治療を行うデバイスであって、生体管腔内における通過性が良好なシェービングデバイス及びそれを用いた処置方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係るシェービングデバイスは、長尺管状の外シャフトと、該外シャフト内に挿入される長尺状の内シャフトとを有するシェービングデバイスであって、
前記外シャフトは管内外を連通させる開口部を有し、
前記内シャフトは、径方向に移動可能な刃状部を有すると共に、前記外シャフトに対して周方向に回転可能となるように保持され、
前記刃状部は、前記外シャフトの長さ方向において前記開口部の位置に配置された状態で、前記内シャフトの回転により前記開口部から突出没入する。
上記目的を達成する本発明に係る処置方法は、長尺管状の外シャフトと、該外シャフト内に挿入される長尺状の内シャフトとを有し、前記外シャフトは管内外を連通させる開口部を有し、前記内シャフトは、径方向に移動可能な刃状部を有すると共に、前記外シャフトに対して周方向に回転可能となるように保持されたシェービングデバイスを用いた処置方法であって、
前記外シャフトを前記生体管腔内に挿入し、前記外シャフトの長さ方向において前記開口部を病変部に配置すると共に、前記内シャフトの刃状部を前記外シャフトの長さ方向において前記開口部の位置に没入状態で配置するステップと、
前記内シャフトを前記外シャフトに対して回転させ、前記刃状部を前記開口部から突出させ、病変部に衝撃を与えるステップと、
前記内シャフトを前記外シャフトに対して回転させ、前記刃状部を前記開口部から没入させるステップと、
前記内シャフトを長さ方向に移動させることにより、病変部を削るステップと、
を有する。
上記のように構成したシェービングデバイスは、内シャフトを外シャフトに対して回転させることにより、刃状部を開口部から突出没入させることができるので、生体管腔内への挿入時に刃状部を露出させないようにすることができ、生体管腔内における通過性を良好にすることができる。
上記のように構成した処置方法は、刃状部が病変部の位置まで挿入されるまで、外シャフトの外方に露出しないので、デバイスの挿入を容易にすることができる。また、病変部では内シャフトを回転させることで、外シャフトの開口部から刃状部が突出して病変部に衝撃を与えることができるので、デバイスを駆動するための装置等が不要であり、簡易な設備で石灰化した病変部の治療を行うことができる。
前記刃状部は、前記内シャフトの径方向において突出する方向に付勢されている。これにより、刃状部を開口部から勢い良く突出させることができるので、刃状部により病変部に大きい衝撃力を与えて破砕することができる。また、刃状部を外シャフトから突出させるための動力を必要としないので、構造を簡易にすることができる。
前記刃状部は、前記内シャフトの周方向に沿って突出高さの異なる複数個が設けられる。これにより、内シャフトを外シャフトに対して回転させることで、異なる突出高さの刃状部を選択的に開口部から突出させることができる。すなわち、病変部の状態に応じて刃状部を選択することができる。
前記外シャフトの開口部は、前記内シャフトの刃状部より長さ方向に長く、前記刃状部は、前記開口部から突出した状態で該開口部を長さ方向に移動可能とされる。これにより、内シャフトを外シャフトに対して長さ方向に移動させることで、刃状部を外シャフトの長さ方向に移動させることができる。このため、刃状部を病変部の位置で往復動させることができ、病変部を刃状部により削ることが可能となる。
前記内シャフトを有する内デバイスは、前記外シャフトを有する外デバイスに挿入された状態で、所定角度の回転に伴い前記外デバイスの被係合部に係脱する係合部を有する。これにより、係合部の被係合部に対する係脱による感触及び音によって、術者が内シャフトを外シャフトに対して所定角度回転させたことを認識でき、手元で所望の操作を容易に行うことができる。
前記外シャフトは、内周面に前記内シャフトの刃状部に対応する位置にガイド溝を有し、前記内シャフトは、回転に伴い前記ガイド溝に係脱する係合部を有する。これにより、内シャフトを外シャフトに対し所定角度に挿入しやすく、また、内シャフトを回転させることで、刃状部に対応する角度位置で内シャフトの係合部がガイド溝に係脱し、その感触及び音によって、術者が内シャフトを外シャフトに対して所定角度回転させたことを認識できるので、手元で所望の操作を容易に行うことができる。
前記内シャフトは、先端部及び前記刃状部の近傍にマーカー部を有する。これにより、生体管腔内で内シャフトの先端位置及び刃状部の位置を視認し、内シャフトを生体管腔内において正確に位置決めできる。
本実施形態のシェービングデバイスの全体正面図である。 外シャフトの開口部の位置における断面図である。 外デバイスと内デバイスの係合部分の断面図である。 内シャフトの刃状部の位置における断面図である。 内シャフトを外シャフト内に挿入した状態の断面図であって、全ての刃状部が開口部と異なる周方向位置にある状態を表した図である。 内シャフトを外シャフト内に挿入した状態の断面図であって、第1刃状部が開口部と同じ周方向位置にある状態を表した図である。 内シャフトを外シャフト内に挿入した状態の断面図であって、第2刃状部が開口部と同じ周方向位置にある状態を表した図である。 内シャフトを外シャフト内に挿入した状態の断面図であって、第3刃状部が開口部と同じ周方向位置にある状態を表した図である。 生体管腔の病変部に開口部が位置するまで外シャフトを挿入した状態を表した断面図である。 図9の状態から外シャフトに内シャフトを挿入し、刃状部を開口部から突出させた状態を表した断面図である。 図10の状態から内シャフトを外シャフトに対して移動させ、刃状部を開口部の基端側に移動させた状態を表した断面図である。 外シャフトの内周面にガイド溝を設けた場合において、内シャフトの係合部がガイド溝に係合した状態を表した断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上、誇張されて実際の比率とは異なる場合がある。また、本明細書では、バルーンカテーテル1の生体管腔に挿入する側を「先端」若しくは「先端側」、操作する手元側を「基端」若しくは「基端側」と称することとする。
図1に示すように、本実施形態のシェービングデバイスは、生体管腔内に挿入される外デバイス10と、外デバイス10内に挿入される内デバイス11とを有している。外デバイス10は、長尺管状に形成される外シャフト20と、外シャフト20の基端部に設けられるハブ21とを有している。内デバイス11は、長尺状に形成される内シャフト30と、内シャフト30の基端部に設けられる基端部材31とを有している。外シャフト20の中空内部には、内シャフト30を挿通できる。また、内シャフト30も、ガイドワイヤ2を挿通可能な中空状に形成されている。
外シャフト20と内シャフト30は、ある程度の可撓性を有する材料により形成されるのが好ましい。そのような材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、あるいはこれら二種以上の混合物等のポリオレフィンや、軟質ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリウレタン、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂、シリコーンゴム、ラテックスゴム等が挙げられる。
ハブ21は、外シャフト20の中空内部と連通する開口を基端面に有し、基端部材31は、内シャフト30の中空内部と連通する開口を基端面に有している。ハブ21と基端部材31の材質は特に限定されないが、例えば、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン等の硬質の樹脂等が使用できる。
外シャフト20の先端部近傍には、外シャフト20の長さ方向に沿って長い開口部22が、周方向に複数形成されている。図2に示すように、外シャフト20の内部には、内シャフト30を挿通できる内シャフト用ルーメン25が形成されている。開口部22は、内シャフト用ルーメン25と外シャフト20の外方とを連通させる孔部として形成されており、本実施形態において開口部22は、周方向に4つ設けられる。
外シャフト20の先端部と、開口部22の先端近傍及び基端近傍には、それぞれX線造影性を有するマーカー部23が設けられる。これにより、外シャフト20を生体管腔に挿入した際に、外シャフト20の先端位置と開口部22の位置を、それぞれ視認することができる。
内シャフト30の先端部近傍には、内シャフト30の長さ方向に沿って長い刃状部32が、周方向に複数形成されている。刃状部32は、外シャフト20の開口部22に対して1/2程度の長さを有している。ただし、刃状部32の開口部22に対する長さ方向の比率は、1を超えなければ任意に設定できる。
複数の刃状部32は、それぞれが内シャフト30の径方向に移動可能であり、内シャフト30の内部に収納可能となっている。刃状部32は、内シャフト30が外シャフト20の先端部付近まで挿入されることで、外シャフト20の長さ方向において開口部22の位置に配置され、外シャフト20に対して内シャフト30が回転することで、刃状部32は開口部22から突出没入することができる。この点については、後で詳述する。
内シャフト30の先端部と、刃状部32の基端近傍には、それぞれX線造影性を有するマーカー部34が設けられる。これにより、内シャフト30を生体管腔に挿入した際に、内シャフト30の先端位置と刃状部32の位置を、それぞれ視認することができる。
内シャフト30の基端側部には、内シャフト30の径方向に突出没入可能な係合部33が形成されている。図3に示すように、外デバイス10のハブ12の内周面には、係合部33を係合させることのできる被係合部24が、周方向に複数形成されている。係合部33は、内シャフト30の回転に伴って、ハブ12の被係合部24に対して係脱することができる。係合部33が被係合部24に係合することにより、音及び感触により、術者に対して内シャフト30が所定角度回転したことを伝えることができる。係合部33が被係合部24に対して係合する角度位置は、内シャフト30の刃状部32が外シャフト20の開口部22から突出する角度位置に対応しており、刃状部32の突出状態を手元で認識することができる。
図4に示すように、内シャフト30の中心部には、ガイドワイヤ2を挿通させるためのガイドワイヤ用ルーメン35が形成されている。内シャフト30の外周面には、周方向に沿って12個の刃状部32が配置されている。刃状部32としては、突出高さの小さい第1刃状部40と、第1刃状部40より突出高さの大きい第2刃状部41と、第2刃状部41より突出高さの大きい第3刃状部42とがある。内シャフト30の外周面において刃状部32は、第1刃状部40、第2刃状部41、第3刃状部の順に、所定角度毎に配置される。第3刃状部から所定角度進んだ位置には、刃状部32は配置されず、それよりさらに所定角度進んだ位置に、第1刃状部40が配置され、以下同様に各刃状部32が配置される。
図5に示すように、内シャフト30を外シャフト20に対して所定の角度位置とすることで、全ての刃状部32が外シャフト20の内周面に当接して、外シャフト20の外方に突出しない状態とすることができる。
図6に示すように、図5の状態から内シャフト30を外シャフト20に対して所定角度回転させると、第1刃状部40が開口部22に位置し、開口部22から外シャフト20の外方に向かって突出する。第2刃状部41と第3刃状部42は、外シャフト20の内周面に当接して外シャフト20の外方に突出しない状態のままである。
図5に示すように、図6の状態から内シャフト30を外シャフト20に対してさらに所定角度回転させると、第1刃状部40は内シャフト用ルーメン25内に没入し、第2刃状部41が開口部22に位置して、開口部22から外シャフト20の外方に向かって突出する。第2刃状部41は第1刃状部40より突出高さが大きいので、第1刃状部40が突出した際より外シャフト20の表面からより大きく突出する。
図8に示すように、図7の状態から内シャフト30を外シャフト20に対してさらに所定角度回転させると、第2刃状部41は内シャフト用ルーメン25内に没入し、第3刃状部42が開口部22に位置して、開口部22から外シャフト20の外方に向かって突出する。第3刃状部42は第2刃状部41より突出高さが大きいので、第2刃状部41が突出した際より外シャフト20の表面からより大きく突出する。
図8の状態から内シャフト30を外シャフト20に対してさらに所定角度回転させると、図5の状態に戻り、全ての刃状部32が内シャフト用ルーメン25内に没入した状態となる。
次に、本実施形態のバルーンカテーテル1を用いた処置方法について説明する。始めに、セルジンガー法などによりカテーテルイントロデューサー(図示しない)を経皮的に生体管腔である血管に穿刺する。次に、ガイドワイヤ2を挿入したガイディングカテーテル(図示しない)を、カテーテルイントロデューサーに挿入し、ガイドワイヤ2を先端に突出させてから、ガイディングカテーテルの先端をカテーテルイントロデューサーの先端開口から血管内へ挿入する。この後、ガイドワイヤ2を先行させつつ、ガイディングカテーテルを目的部位まで徐々に押し進める。
次に、外シャフト20の内シャフト用ルーメン25の先端開口部に、ガイドワイヤ2の末端を挿入し、ハブ21の末端からガイドワイヤ2を出す。次に、血管内に挿入されているガイディングカテーテル内に外シャフト20を先端から挿入し、ガイドワイヤ2に沿わせて外シャフト20を押し進める。外シャフト20は、図9に示すように、開口部22が病変部に位置するまで挿入される。
外シャフト20を病変部まで挿入したら、外デバイス10のハブ21に対し内デバイス11の内シャフト30を先端から挿入し、内シャフト30を外シャフト20内に挿入していく。内シャフト30は、長さ方向において刃状部32が外シャフト20の開口部22の位置となるまで挿入される。内シャフト30を挿入していく際の、内シャフト30の外シャフト20に対する角度位置は、図5に示すような全ての刃状部32の周方向位置が開口部22の周方向位置と異なる角度位置である。したがって、内シャフト30を開口部22の位置まで挿入した段階では、刃状部32はいずれも開口部22から突出しない状態である。また、刃状部32が開口部22の位置まで挿入された状態で、内シャフト30の係合部33は、外デバイス10の被係合部24に係合した状態となる。
刃状部32による病変部の破砕を開始するまでに、病変部より先端側には、フィルターデバイス(図示しない)を配置しておく。フィルターデバイスにより、破砕された病変部の破片が、血管の下流側に流されることを防止できる。
内シャフト30が開口部22の位置まで挿入されたら、手元で内デバイス11を回転させる。内デバイス11の回転に伴い、係合部33の被係合部24に対する係合状態が変化し、それに伴う感触と音によって、術者は内デバイス11を所定角度回転させたことを認識できる。内デバイス11が所定角度回転することにより、開口部22から刃状部32が突出し、図10に示すように刃状部32が病変部に接触する。内デバイス11の回転角度により、前述のように、突出高さの異なる第1刃状部40、第2刃状部41、第3刃状部42を選択的に開口部22から突出させることができる。外デバイス10のハブ21と内デバイス11の基端固定部30には、内デバイス11の外デバイス10に対する角度に応じた刃状部32と開口部22との関係を示す表示がされている。この表示によって、開口部22からの刃状部32の突出の有無、及びどの刃状部32が開口部22から突出しているかを術者が把握できる。
刃状部32は、突出方向に向かって付勢されているので、刃状部32が開口部22の周方向位置に配置されると、刃状部32は大きい速度で勢い良く開口部22から突出する。このときの刃状部32の勢いにより、病変部に衝撃を与え、石灰化した病変部を破砕または削ることができる。刃状部32の開口部22からの突出及び没入を繰り返すことで、より確実に病変部を破砕することができる。また、病変部の状態に応じて、異なる突出高さの刃状部32を選択することで、病変部に対して効果的に衝撃を与えることができる。
また、開口部22は刃状部32より長さ方向において長いので、内シャフト30を長さ方向に移動させることにより、刃状部32を病変部において移動させることができる。図10において開口部22の先端部に位置していた刃状部32は、図11に示すように開口部22の基端部まで移動することが可能である。刃状部32を開口部22の長さ範囲で繰り返し往復動させることにより、病変部を削っていくことができる。
外デバイス10と内デバイス11の所定角度での係合について、図12に示すように、外シャフト20の内周面に、内シャフト30の刃状部32と対応した位置にガイド溝26を形成することができる。内シャフト30の外シャフト20に対する挿入時には、ガイド溝26は、刃状部32を長さ方向に案内する。内シャフト30を所定位置まで挿入したら、内シャフト30の係合部33がガイド溝26に対して係合可能となる。係合部33は、内シャフト30の回転に伴い、ガイド溝26に対して係脱することができる。ガイド溝26は刃状部32の位置に対応して形成されているので、係合部33は、刃状部32が開口部22から突出没入するタイミングで、ガイド溝26に係脱し、その感触と音で術者に対して内シャフト30が所定角度回転したことを伝えることができる。
このように、本実施形態のシェービングデバイス1は、刃状部32の開口部22からの突出時における衝撃力と、刃状部32が長さ方向に移動することにより、病変部を破砕または削って、石灰化した病変部の治療を行うことができる。なお、外シャフト20を長さ方向に移動させることによっても、刃状部32を病変部に対して移動させることができる。
刃状部32による病変部の治療が終わったら、刃状部32を外シャフト20内に収納した上で、シェービングデバイス1を生体から抜去する。シェービングデバイス1の抜去時には、ガイドワイヤ2も抜去する。なお、続けて他の治療を行う場合には、ガイドワイヤ2を残したままであってもよい。シェービングデバイス1を抜去したら、ガイディングカテーテルをカテーテルイントロデューサーから抜去し、さらにカテーテルイントロデューサーも生体から抜去して、手技が完了する。
刃状部32は、病変部の位置に挿入されるまで、外シャフト20内に収納されているので、挿入時のシェービングデバイス1の外径を小さくすることができ、生体管腔内における通過性を良好にすることができる。また、刃状部32は、外シャフト20の開口部22から付勢力によって突出するので、動力を用いることなく衝撃力により病変部を破砕できる。このため、デバイスを駆動するための大掛かりな設備が必要なく、簡易に石灰化した病変部に対する治療を行うことができる。
以上のように、本実施形態に係るシェービングデバイス1は、長尺管状の外シャフト20と、外シャフト20内に挿入される長尺状の内シャフト30とを有するシェービングデバイス1であって、外シャフト20は管内外を連通させる開口部22を有し、内シャフト30は、径方向に移動可能な刃状部32を有すると共に、外シャフト20に対して周方向に回転可能となるように保持され、刃状部32は、外シャフト20の長さ方向において開口部22の位置に配置された状態で、内シャフト30の回転により開口部22から突出没入する。このように構成したシェービングデバイス1は、内シャフト30を外シャフト20に対して回転させることにより、刃状部32を開口部22から突出没入させることができるので、生体管腔内への挿入時に刃状部32を露出させないようにすることができ、生体管腔内における通過性を良好にすることができる。
また、刃状部32は、内シャフト30の径方向において突出する方向に付勢されている。これにより、刃状部32を開口部22から勢い良く突出させることができるので、刃状部32により病変部に大きい衝撃力を与えて破砕することができる。また、刃状部32を外シャフトから突出させるための動力を必要としないので、構造を簡易にすることができる。
また、刃状部32は、内シャフト30の周方向に沿って突出高さの異なる複数個が設けられる。これにより、内シャフト30を外シャフト20に対して回転させることで、異なる突出高さの刃状部32を選択的に開口部22から突出させることができる。すなわち、病変部の状態に応じて刃状部32を選択することができる。
また、外シャフト20の開口部22は、内シャフト30の刃状部32より長さ方向に長く、刃状部32は、開口部22から突出した状態で開口部22を長さ方向に移動可能とされる。これにより、内シャフト30を外シャフト20に対して長さ方向に移動させることで、刃状部32を外シャフト20の長さ方向に移動させることができる。このため、刃状部32を病変部の位置で往復動させることができ、病変部を刃状部32により削ることが可能となる。
また、内シャフト30を有する内デバイス11は、外シャフト20を有する外デバイス10に挿入された状態で、所定角度の回転に伴い外デバイス10の被係合部24に係脱する係合部33を有する。これにより、係合部33の被係合部24に対する係脱による感触及び音によって、術者が内シャフト30を外シャフト20に対して所定角度回転させたことを認識でき、手元で所望の操作を容易に行うことができる。
また、外シャフト20は、内周面に内シャフト30の刃状部32に対応する位置にガイド溝26を有し、内シャフト30は、回転に伴いガイド溝26に係脱する係合部33を有する。これにより、内シャフト30を外シャフト20に対し所定角度に挿入しやすく、また、内シャフト30を回転させることで、刃状部32に対応する角度位置で内シャフト30の係合部33がガイド溝26に係脱し、その感触及び音によって、術者が内シャフト3−を外シャフト20に対して所定角度回転させたことを認識できるので、手元で所望の操作を容易に行うことができる。
また、内シャフト30は、先端部及び刃状部32の近傍にマーカー部34を有する。これにより、生体管腔内で内シャフト30の先端位置及び刃状部32の位置を視認し、内シャフト30を生体管腔内において正確に位置決めできる。
また、本実施形態に係る処置方法は、長尺管状の外シャフト20と、外シャフト20内に挿入される長尺状の内シャフト30とを有し、外シャフト20は管内外を連通させる開口部22を有し、内シャフト30は、径方向に移動可能な刃状部32を有すると共に、外シャフト20に対して周方向に回転可能となるように保持されたシェービングデバイス1を用いた処置方法であって、外シャフト20を生体管腔内に挿入し、外シャフト20の長さ方向において開口部22を病変部に配置すると共に、内シャフト30の刃状部32を外シャフト20の長さ方向において開口部22の位置に没入状態で配置するステップと、内シャフト30を外シャフト20に対して回転させ、刃状部32を開口部22から突出させ、病変部に衝撃を与えるステップと、内シャフト30を外シャフト20に対して回転させ、刃状部32を開口部22から没入させるステップと、内シャフト30を長さ方向に移動させることにより、病変部を削るステップと、を有する。このように構成した処置方法は、刃状部32が病変部の位置まで挿入されるまで、外シャフト20の外方に露出しないので、デバイスの挿入を容易にすることができる。また、病変部では内シャフト30を回転させることで、外シャフト20の開口部22から刃状部32が突出して病変部に衝撃を与えた後に、刃状部32を長さ方向に前後移動させて削ることができるので、デバイスを駆動するための装置等が不要であり、簡易な設備で硬い石灰化病変部の治療を行うことができる。
なお、本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の技術的思想内において当業者により種々変更が可能である。例えば、外シャフト20における開口部22の数及び配置は、上述の実施形態には限られず、必要に応じて変更することができる。また、内シャフト30における刃状部32の数及び配置についても、必要に応じて変更することができる。
1 シェービングデバイス
2 ガイドワイヤ
10 外デバイス
11 内デバイス
20 外シャフト
21 ハブ
22 開口部
23 マーカー部
24 被係合部
25 内シャフト用ルーメン
26 ガイド溝
30 内シャフト
31 基端部材
32 刃状部
33 係合部
34 マーカー部
35 ガイドワイヤ用ルーメン
40 第1刃状部
41 第2刃状部
42 第3刃状部

Claims (8)

  1. 長尺管状の外シャフトと、該外シャフト内に挿入される長尺状の内シャフトとを有するシェービングデバイスであって、
    前記外シャフトは管内外を連通させる開口部を有し、
    前記内シャフトは、径方向に移動可能な刃状部を有すると共に、前記外シャフトに対して周方向に回転可能となるように保持され、
    前記刃状部は、前記外シャフトの長さ方向において前記開口部の位置に配置された状態で、前記内シャフトの回転により前記開口部から突出没入するシェービングデバイス。
  2. 前記刃状部は、前記内シャフトの径方向において突出する方向に付勢されている請求項1に記載のシェービングデバイス。
  3. 前記刃状部は、前記内シャフトの周方向に沿って突出高さの異なる複数個が設けられる請求項1または2に記載のシェービングデバイス。
  4. 前記外シャフトの開口部は、前記内シャフトの刃状部より長さ方向に長く、前記刃状部は、前記開口部から突出した状態で該開口部を長さ方向に移動可能とされた請求項1〜3のいずれか1項に記載のシェービングデバイス。
  5. 前記内シャフトを有する内デバイスは、前記外シャフトを有する外デバイスに挿入された状態で、所定角度の回転に伴い前記外デバイスの被係合部に係脱する係合部を有する請求項1〜4のいずれか1項に記載のシェービングデバイス。
  6. 前記外シャフトは、内周面に前記内シャフトの刃状部に対応する位置にガイド溝を有し、前記内シャフトは、回転に伴い前記ガイド溝に係脱する係合部を有する請求項1〜4のいずれか1項に記載のシェービングデバイス。
  7. 前記内シャフトは、先端部及び前記刃状部の近傍にマーカー部を有する請求項1〜6のいずれか1項に記載のシェービングデバイス。
  8. 長尺管状の外シャフトと、該外シャフト内に挿入される長尺状の内シャフトとを有し、前記外シャフトは管内外を連通させる開口部を有し、前記内シャフトは、径方向に移動可能な刃状部を有すると共に、前記外シャフトに対して周方向に回転可能となるように保持されたシェービングデバイスを用いた処置方法であって、
    前記外シャフトを前記生体管腔内に挿入し、前記外シャフトの長さ方向において前記開口部を病変部に配置すると共に、前記内シャフトの刃状部を前記外シャフトの長さ方向において前記開口部の位置に没入状態で配置するステップと、
    前記内シャフトを前記外シャフトに対して回転させ、前記刃状部を前記開口部から突出させ、病変部に衝撃を与えるステップと、
    前記内シャフトを前記外シャフトに対して回転させ、前記刃状部を前記開口部から没入させるステップと、
    前記内シャフトを長さ方向に移動させることにより、病変部を削るステップと、
    を有する処置方法。
JP2016254272A 2016-12-27 2016-12-27 シェービングデバイス及びそれを用いた処置方法 Pending JP2018102742A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016254272A JP2018102742A (ja) 2016-12-27 2016-12-27 シェービングデバイス及びそれを用いた処置方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016254272A JP2018102742A (ja) 2016-12-27 2016-12-27 シェービングデバイス及びそれを用いた処置方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018102742A true JP2018102742A (ja) 2018-07-05

Family

ID=62785039

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016254272A Pending JP2018102742A (ja) 2016-12-27 2016-12-27 シェービングデバイス及びそれを用いた処置方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018102742A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020032918A1 (en) * 2018-08-06 2020-02-13 C.R. Bard, Inc. Catheter with guided, translatable cutter for active slicing/scoring and related methods

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020032918A1 (en) * 2018-08-06 2020-02-13 C.R. Bard, Inc. Catheter with guided, translatable cutter for active slicing/scoring and related methods
EP3838193A1 (en) * 2018-08-06 2021-06-23 C.R. Bard Inc. Catheter with guided, translatable cutter for active slicing/scoring and related methods
JP2022500097A (ja) * 2018-08-06 2022-01-04 シー・アール・バード・インコーポレーテッドC R Bard Incorporated 能動的なスライス/切り込みのための、ガイド付きの平行移動可能なカッターを有するカテーテル、および関連方法
JP7198343B2 (ja) 2018-08-06 2022-12-28 シー・アール・バード・インコーポレーテッド 能動的なスライス/切り込みのための、ガイド付きの平行移動可能なカッターを有するカテーテル、および関連方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3589220B1 (en) Device for centering and crossing a vascular occlusion
EP2448502B1 (en) Atherectomy catheter with laterally-displaceable tip
US7833240B2 (en) Atherectomy catheter
US20110144677A1 (en) Methods and Systems for Bypassing an Occlusion in a Blood Vessel
US5556405A (en) Universal dilator with reciprocal incisor
WO2015190575A1 (ja) 医療デバイスおよび処置方法
EP3164088B1 (en) Improved atherectomy device
WO2005089850A2 (en) Apparatus and methods for the treatment of chronic total occlusions
JP6456728B2 (ja) イントロデューサシースセット
US20190343667A1 (en) Medical-device position adjusting method and medical device system
US11950800B2 (en) Catheter with guided, translatable cutter for active slicing/scoring and related methods
JP2018050722A (ja) カテーテルおよびその使用方法
AU2015290019A1 (en) EUS guided access device
JP6914651B2 (ja) バルーンカテーテル及びそれを用いた処置方法
JP2015002920A (ja) ガイドワイヤ挿入装置
JP2018102742A (ja) シェービングデバイス及びそれを用いた処置方法
CN109788970B (zh) 医疗器械
JP6993404B2 (ja) 医療デバイス
JP2018099485A (ja) 医療デバイスおよび処置方法
WO2018012397A1 (ja) カッティングバルーンカテーテルおよび処置方法
US11534198B2 (en) Adjustable ring stripper for more efficiently and effectively removing plaque from arteries
US11896508B2 (en) Expandable exoskeleton devices
JP2012231969A (ja) ダブルルーメンダイレータ
JP2018117969A (ja) クラッキングデバイス及びそれを用いた処置方法
JP2016116926A (ja) ダブルルーメンダイレータ