JP2018102080A - 電気機器 - Google Patents
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Abstract
Description
を単一の出力にまとめた後、系統と連系可能な交流電力に変換する変換回路へこの出力を
供給可能とする電気機器に関するものである。
電池パネルを直並列状に接続して構成した太陽電池ストリングと、この太陽電池ストリン
グの発電電力が最大に成るように昇圧比が制御されるDC/DC変換回路と、このDC/
DC変換回路の出力を系統と連系可能な交流電力に変換するDC/AC変換回路とを備え
て構成されている。
太陽電池の発電電力は日射量によって左右されるので、太陽電池を全て直並列に接続し
て単一の太陽電池ストリングで構成するより、複数の太陽電池ストリングに分割して構成
した方が日射量の変化(主に日陰)による発電電力の減少が少なくて済むことが知られて
いる。
このようなシステムでは太陽電池ストリング毎にDC/DC変換回路を対応させて、太陽
電池ストリング毎の発電電力が最大に成るように制御されている。一方、コストパフォー
マンスを考慮するといくつかのDC/DC変換回路を省略するシステムも考えられている
。
子の容量に起因して定格出力が設定されている。太陽電池ストリングの発電電力がこの定
格出力を超えないように動作する保護装置が特許文献1に記載されていた。
に変換する装置)への入力電流値を監視し、太陽電池の出力電流値がインバータの定格入
力電流値より大きくなった場合に、発電を停止する等の保護を行っているものであった。
この際、入力電流値を監視する入力電流センサを省略するために、インバータの出力電圧
と出力電流とから演算される出力電力がインバータの入力電力(太陽電池の発電電力)に
等しいことを用い、この出力電力をインバータの入力電圧で除算して入力電流を求めるも
のであった。
力より大きな発電出力となるように太陽電池パネルの枚数を多くする過積載が行われてい
る。このような場合、日射量の変動が速い場合、特許文献1に記載の保護装置では演算プ
ロセスが増える分、保護動作の応答が間に合わない場合があった。また、DC/DC変換
回路の出力電圧、出力電流を直接用いて応答速度を上げようとした場合、DC/DC変換
回路に用いられる平滑用のコンデンサが出力電圧の変動速度を遅くするため応答速度の改
善には至らないものであった。
一方、平滑用のコンデンサで安定化された出力電圧を測定した場合、出力電圧の変動に
対する測定の応答速度は遅くてもよいためC.T.(カレントトランス)等の汎用の測定
器を用いることができるが、前述のように応答速度が遅いため、ゆっくりと異常状態に移
行する状態情報を検知するために用いられていた。
作をDC/DC変換回路の出力電圧(DC/AC変換回路の入力電圧)で行った場合、異
常時にはすべてのDC/DC変換回路が保護動作に至り太陽電池の発電出力の有効活用が
図れないものであった。
昇圧するDC/DC変換回路を前記複数の太陽電池ストリング毎にそれぞれ備えるか、ま
たは太陽電池で発電された直流電力を昇圧するDC/DC変換回路を複数の太陽電池スト
リングのいくつかに備え、少なくとも1つ以上のDC/DC変換回路の出力を単一の直流
ラインに出力すると共に、直流ラインに出力されたDC/DC変換回路の出力を交流電力
への変換に供せるように構成した電気機器において、DC/DC変換回路の太陽電池スト
リング側の電気的な複数の入力情報のうち少なくともいずれか1つの入力情報が当該入力
情報毎に予め定められた値を超えた場合に当該入力情報に対応するDC/DC変換回路の
昇圧動作を停止させると共に、DC/DC変換回路の直流ラインへの出力に起因する電気
的な複数の出力情報のうち少なくともいずれか1つの出力情報が当該出力情報毎に予め定
められた値を超えた場合に全てのDC/DC変換回路の昇圧動作を停止させる制御部を備
えることを特徴とするものである。
C/DC変換回路、又は全てのDC/DC変換回路の保護動作を行うものであり、情報に
応じて電気機器の出力が維持可能になるものである。
ル(複数の太陽電池セルで構成)を直並列に接続して1つの太陽電池ストリング1を構成
し、同様に太陽電池ストリング2乃至太陽電池ストリング4からなる複数の太陽電池スト
リングを構成している。5は電気機器であり、主に太陽電池で発電された発電電力、例え
ば太陽電池ストリングで発電された発電電力を昇圧するDC/DC変換回路6、DC/D
C変換回路7、開閉スイッチ8乃至開閉スイッチ11、制御部12を有している。
グ1へ接続され、太陽電池ストリング1の発電電力がDC/DC変換回路6へ供給される
ように構成されている。開閉スイッチ8とDC/DC変換回路6とをつなぐ直流電力線に
は太陽電池ストリング1の出力電圧(DC/DC変換回路6の入力電圧)を検出する電圧
センサ13、太陽電池ストリング1の出力電流(DC/DC変換回路6の入力電流)を検
出する電流センサ14が設けられている。尚、電流センサ14には抵抗による電圧降下を
用いる方法や、この電圧降下による損失を考慮してホール素子等によるホール式の方法等
の汎用の方法を用いることができ限定されるものではない。
2へ接続され、同様に電圧センサ15、電流センサ16を備えている。DC/DC変換回
路6、DC/DC変換回路7の出力は単一(共通)の直流ライン23a、23bに出力さ
れる。
bに出力される。この発電電力は同様に電圧センサ17、電流センサ18で検出される。
尚、ダイオード19は発電電力の逆流防止用である。
太陽電池ストリング4も同様に開閉スイッチ11、ダイオード22を介して直流ライン
23a、23bに接続され、同様に電圧センサ20、電流センサ21を備えている。
太陽電池ストリング1、太陽電池ストリング2に対応して2つのDC/DC変換回路6
、DC/DC変換回路7を備えているが、DC/DC変換回路の数量はこれに限るもので
はなく、太陽電池ストリング1乃至太陽電池ストリング4の全てに対応してDC/DC変
換回路を備えてもよい。また、太陽電池ストリング1にのみ対応させてDC/DC変換回
路を備えてもよく、太陽電池ストリング1乃至太陽電池ストリング3に対応してDC/D
C変換回路を備えてもよいものである。DC/DC変換回路が対応して設けられていない
太陽電池ストリングの発電電力は開閉スイッチ、ダイオードを介して直流ライン23a、
23bに接続される。
C/DC変換回路6の出力(太陽電池ストリング1の発電電力)、DC/DC変換回路7
の出力(太陽電池ストリング2の発電電力)、太陽電池ストリング3の発電電力、太陽電
池ストリング4の発電電力が出力され、これらの出力はこの直流ライン23a、23b上
で一つにまとめられるものである。
端子を介して供給され、DC/DC変換回路27、DC/AC変換回路28で系統29と
連系可能な交流電力に変換された後、系統29へ出力される。
陽電池ストリング1乃至太陽電池ストリング4のうち太陽電池ストリング1と太陽電池ス
トリング2に備え、DC/DC変換回路6、DC/DC変換回路7の出力を単一の直流ラ
イン23a、23bに出力すると共に、直流ライン23a、23bに出力されたDC/D
C変換回路6、DC/DC変換回路7の出力を交流電力への変換に供せるように電力変換
装置26へ出力している。
換回路を備えれば、太陽電池で発電された直流電力を昇圧するDC/DC変換回路を複数
の太陽電池ストリング1乃至太陽電池ストリング4それぞれ備えたことになる。このよう
な場合は、DC/DC変換回路6、DC/DC変換回路7、及び増設のDC/DC変換回
路の出力を単一の直流ライン23a、23bに出力すると共に、直流ライン23a、23
bに出力されたDC/DC変換回路6、DC/DC変換回路7、及び増設のDC/DC変
換回路の出力を交流電力への変換に供せるように電力変換装置26へ出力することになる
。
標とする値になるように昇圧比を変えるものである。昇圧の回路方式は限定されるもので
はなく、例えば、主にリアクタ、スイッチング素子、ダイオード、平滑用コンデンサを用
いた非絶縁のチョッピング方式、また主にスイッチング素子、絶縁トランス、整流回路、
コンデンサを用いた絶縁フォワード型などがある。さらにチャージポンプ型、フライバッ
ク型、共振型などを用いることも可能である。昇圧比の制御は制御部12からの制御信号
に基づき行われる。図2はDC/DC変換回路6の1例を示す説明図である。リアクトル
LD、スイッチング素子DT、ダイオードDD、コンデンサDCをチョッパ型の昇圧回路
を構成するように結線したものである。L/Cはノイズフィルター回路である。
変制御してDC/DC変換回路6の直流出力、すなわち太陽電池ストリング1の発電電力
を日射量に対応した最大発電電力以下で任意に変更することができるものである。尚、D
C/DC変換回路7も同様に構成することができるので説明は省略する。
連系する際は系統29と同期する周波数、自立運転を行う際は50Hz/60Hzのいず
れかの周波数)の交流電力に変換する電力変換回路である。例えば、PWM(Pulse
Width Modulation)方式に基づき、複数のスイッチング素子(半導体
など)のオンとオフのスイッチングを繰り返して疑似正弦波を生成した後フィルター回路
で高周波成分を除去または減衰させて交流電力を生成すものである。
しているが、別体で表記してもよいものである。また、変換回路の構成としてはこのよう
なPWM方式に限らず、NPC(Neutral Point Clamped)方式に
よるインバータ、階調制御型インバータや、インバータブリッジ回路の出力側や入力側を
クランプしたものなどを用いてもよく、直流/交流の変換方式は限定されるものでない。
波数、ピーク電圧(実効値でもよい)、電圧と電流との位相差を制御できるものであれば
よい。DC/AC変換回路28は電力変換装置26の制御部からの制御信号に基づいてス
イッチング素子のオンデューティが制御される。
従って、電力変換装置26のDC/AC変換回路28は直流ライン23a、23bから
供給される直流電力を交流電力に変換して系統29へ供給するものであり、その交流電力
の変換量は直流ライン23a、23bの電圧とスイッチング素子のオンデューティで変更
することができる。
場合は6個)のスイッチング素子T1乃至スイッチング素子T4を単相ブリッジ状(三相
交流電力の際は三相ブリッジ状)に結線したものである。この出力側にはリアクタLAと
コンデンサC1とから成るフィルター回路と、リアクタL1による回生電流を短絡させる
ために2個のスイッチング素子T5、スイッチング素子T6を直列に用いた出力クランプ
回路とが構成されている。
乃至スイッチング素子T4をPWM方式でオン/オフさせると共にスイッチング素子T5
、T6をリアクタLAからの回生電流に合わせオン/オフして行われる。
交流電力(または自立運転用の50Hz/60Hzの交流電力)に変換するものである。
の、またDSP(Digital Signal Processor)を中心に構成し
たものなどを用いることができ、その構成は限定されるものではない。制御部12は主に
全体の動作を制御する部分と、DC/DC変換回路6、7の動作に係る制御を行う部分を
備えている。これらの 制御の部分は夫々が独立して構成される必要はなく、ソフトウェ
ア上でサブルーチンの集合体として構成されていればよいものである。
とが可能である。この場合、DC/AC変換回路28は制御部12で制御すればよく、ま
たDC/DC変換回路27は省略可能である。
情報(電圧センサ13による入力電圧、電流センサ14による入力電流など)、及びDC
/DC変換回路7の太陽電池ストリング2側の電気的な複数の入力情報(電圧センサ15
による入力電圧、電流センサ16による入力電流など)を入力し、これらの入力情報のう
ち少なくともいずれか1つの入力情報が当該入力情報毎に予め定められた値を超えた場合
に当該入力情報に対応する前記DC/DC変換回路の昇圧動作を停止させるものである。
尚、電圧センサ17による入力電圧、電流センサ18による入力電流、電圧センサ20に
よる入力電圧、電流センサ21による入力電流なども同時に入力するものである。
/DC変換回路の設計に基づいて、例えば400V〜500Vの間の値)を超える状態を
AA秒間維持した場合にDC/DC変換回路6の昇圧動作を停止する。また、例えば、電
圧センサ13の検出する電圧が所定電圧B(DC/DC変換回路の設計に基づいて、例え
ば400V〜500Vの間の値であり所定電圧Aより高い値)を超えた時は遅延すること
なくDC/DC変換回路6の昇圧動作を停止する。
(DC/DC変換回路の設計に基づいて、例えば10A〜13Aの間の値)を超える状態
をCC秒間維持した場合にDC/DC変換回路6の昇圧動作を停止する。また、例えば、
電流センサ14の検出する電流が所定電圧D(DC/DC変換回路の設計に基づいて、例
えば10A〜13Aの間の値であり所定電流Cより高い値)を超えた時は遅延することな
くDC/DC変換回路6の昇圧動作を停止する。
14の検出する電流との積(電力)が所定電力E(DC/DC変換回路の設計に基づいて
、例えば2KW〜3KWの間の値)を超えた場合、DC/DC変換回路6の昇圧動作を制
御して所定電力Eより小さい所定電力Fに至る昇圧値を保ち、この後、この電力が所定電
力Fより小さい所定電力Gを下回った際にこの電力を抑制する保護動作は解除されるもの
である。
する電圧センサ15、電流センサ16等の入力情報に対しても同様の保護動作が行われる
ものである。
a、23bへの出力に起因する電気的な複数の出力情報(電圧センサ24の検出する電圧
値、電流センサ25の検出する電流値、電気機器5内の温度を検知する温度センサ(図示
せず)など)のうち少なくともいずれか1つの出力情報が当該出力情報毎に予め定められ
た値を超えた場合にDC/DC変換回路6、DC/変換回路7の全ての昇圧動作を停止さ
せる機能を備えるものである。
/DC変換回路の設計に基づいて、例えば400V〜500Vの間の値)を超える状態に
なった場合、DC/DC変換回路6、及びDC/DC変換回路7の昇圧動作を停止する。
この停止は所定時間HHの間維持され、この所定時間HHの経過後にDC/DC変換回路
6、及びDC/DC変換回路7は再起動され、昇圧動作が再開される。
(DC/DC変換回路の設計に基づいて、例えば40A〜45Aの間の値)を超える状態
になった場合、DC/DC変換回路6、及びDC/DC変換回路7の昇圧動作を停止する
。この停止は所定時間IIの間維持され、この所定時間IIの経過後にDC/DC変換回
路6、及びDC/DC変換回路7は再起動され、昇圧動作が再開される。
図示せず)の検出する温度が所定温度J(DC/DC変換回路の設計に基づいて、例えば
85度〜95度の間の値)を超える状態になった場合、DC/DC変換回路6、及びDC
/DC変換回路7の昇圧動作を停止する。この停止は、温度センサが検出する温度が所定
温度Jより低い所定温度Kまで下がった後解除されDC/DC変換回路6、及びDC/D
C変換回路7は再起動される。すなわち、昇圧動作が再開される。
設定レンジを超えた値を検出するなど)を検知した場合はDC/DC変換回路6、DC/
DC変換回路7の変換を停止する。
て行われるものであり、太陽電池ストリング3、太陽電池ストリング4の発電電力は、夫
々の開閉スイッチ3、開閉スイッチ4は閉じていれば、電力変換装置26へ供給されるも
のである。また、電気機器5と電力変換装置26とを一体に構成している場合は、必要に
応じてDC/AC変換回路28を停止するように構成すればよい。
このように太陽電池ストリング1、太陽電池ストリング2の発電電力の急変や異常には
DC/DC変換回路6、DC/DC変換回路7の入力電圧や入力電流等の電気的な入力情
報に基づいて、DC/DC変換回路6、DC/DC変換回路7の昇圧動作を速やかに停止
させるものである。この際、保護動作の必要がないDC/DC変換回路はそのまま動作さ
せて太陽電池ストリングによる発電を維持することができるものである。
一方、直流ライン23a、23bの出力電圧や出力電流等の出力情報に生じた異常や電
気機器5内の温度異常や温度センサ異常のように機器に係る異常の際はDC/DC変換回
路6、DC/DC変換回路7の昇圧動作を停止するものである。
回路を有する電気機器の保護動作に適用できるものである。
るためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明はその趣旨を逸脱すること
なく、変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
6、7 DC/DC変換回路
13、15 電圧センサ
12 制御部
14、16 電流センサ
23a、23b 直流ライン
24 電圧センサ
25 電流センサ
26 電力変換装置
29 系統
Claims (5)
- 複数の太陽電池ストリングと、太陽電池で発電された直流電力を昇圧するDC/DC変
換回路を前記複数の太陽電池ストリング毎にそれぞれ備えるか、または太陽電池で発電さ
れた直流電力を昇圧するDC/DC変換回路を前記複数の太陽電池ストリングのいくつか
に備え、少なくとも1つ以上の前記DC/DC変換回路の出力を単一の直流ラインに出力
すると共に、前記直流ラインに出力された前記DC/DC変換回路の出力を交流電力への
変換に供せるように構成した電気機器において、
前記DC/DC変換回路の前記太陽電池ストリング側の電気的な複数の入力情報のうち
少なくともいずれか1つの入力情報が当該入力情報毎に予め定められた値を超えた場合に
当該入力情報に対応する前記DC/DC変換回路の昇圧動作を停止させると共に、前記D
C/DC変換回路の前記直流ラインへの出力に起因する電気的な複数の出力情報のうち少
なくともいずれか1つの出力情報が当該出力情報毎に予め定められた値を超えた場合に全
ての前記DC/DC変換回路の昇圧動作を停止させる制御部を備えることを特徴とする電
気機器。 - 前記電気的な複数の入力情報は、少なくとも前記DC/DC変換回路の入力電圧、前記
DC/DC変換回路の入力電流のいずれか一つであることを特徴とする請求項1に記載の
電気機器。 - 前記電気的な複数の出力情報は、少なくとも前記直流ラインの直流電圧、温度のいずれ
か1つであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電気機器。 - 前記制御部は、前記温度を検知する温度センサの異常を検知した場合に全ての前記DC
/DC変換回路の昇圧動作を停止させることを特徴とする請求項3に記載の電気機器。 - 前記DC/DC変換回路の接続されていない太陽電池ストリングの出力は前記直流ライ
ンに供給されることを特徴とする請求項4に記載の電気機器。
Priority Applications (1)
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