JP2018101835A - 携帯可能電子装置、及びicカード - Google Patents

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Abstract

【課題】様々な外部装置と正常にデータ通信することができる携帯可能電子装置、及びICカードを提供することである。
【解決手段】実施形態の携帯可能電子装置は、通信部と、再送処理部とを持つ。通信部は、外部装置から送信された受信データを受信するとともに、送信する単位データの間隔に所定の保護期間以上の期間を確保して、送信データを前記外部装置に送信する。再送処理部は、前記通信部が前記送信データを前記外部装置に送信した後に、前記送信データの再送を要求する再送要求を、前記通信部が前記外部装置から受信した場合に、前記所定の保護期間を増加させて、前記送信データを前記通信部に再送信させる。
【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、携帯可能電子装置、及びICカードに関する。
近年、IC(Integrated Circuit)チップを内蔵したICカードなどの携帯可能電子装置が広く使用されている。従来の携帯可能電子装置では、外部装置から携帯可能電子装置にデータを送信する場合に、データの各キャラクタ間隔であるキャラクタ保護時間(CGT:Character Guard Time)を上乗せすることを要求することができる。ここで、キャラクタとは、データの最小単位であり、例えば、1バイト(8ビット)である。しかしながら、従来の携帯可能電子装置では、例えば、キャラクタ保護時間が最短の設定である場合など、外部装置によっては、携帯可能電子装置から送信されたデータを外部装置が正常に受信することができない場合があった。
特開2006−221260号公報
本発明が解決しようとする課題は、様々な外部装置と正常にデータ通信することができる携帯可能電子装置、及びICカードを提供することである。
実施形態の携帯可能電子装置は、通信部と、再送処理部とを持つ。通信部は、外部装置から送信された受信データを受信するとともに、送信する単位データの間隔に所定の保護期間以上の期間を確保して、送信データを前記外部装置に送信する。再送処理部は、前記通信部が前記送信データを前記外部装置に送信した後に、前記送信データの再送を要求する再送要求を、前記通信部が前記外部装置から受信した場合に、前記所定の保護期間を増加させて、前記送信データを前記通信部に再送信させる。
第1の実施形態のICカードの一例を示す外観図。 第1の実施形態のICカードのハードウェア構成例を示す図。 第1の実施形態のICカードの機能構成例を示すブロック図。 第1の実施形態のICカードのキャラクタ間隔の一例を説明する図 第1の実施形態のICカードのリセット処理の一例を示すフローチャート。 第1の実施形態のICカードのコマンド処理の一例を示すフローチャート。 第2の実施形態のICカードの機能構成例を示すブロック図。 第2の実施形態の保護期間情報記憶部のデータ例を示す図。 第2の実施形態のICカードのコマンド処理の一例を示すフローチャート。 第3の実施形態のICカードの機能構成例を示すブロック図。 第3の実施形態の保護期間情報記憶部のデータ例を示す図。 第3の実施形態のICカードのコマンド処理の一例を示すフローチャート。
以下、実施形態の携帯可能電子装置、及びICカードを、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態のICカード1の一例を示す外観図である。
図1に示すように、ICカード1は、ICモジュール10を備える。ICモジュール10は、コンタクト部3と、内部にICチップ100とを備える。
ICカード1は、例えば、プラスチックのカード基材PT(カード本体の一例)に、ICモジュール10を実装して形成されている。すなわち、ICカード1は、ICモジュール10と、ICモジュール10が埋め込まれたカード基材PTとを備える。また、ICカード1は、コンタクト部3を介して外部装置2と通信可能である。
なお、本実施形態では、携帯可能電子装置の一例として、ICカード1について説明する。
ICカード1は、例えば、外部装置2が送信したコマンド(処理要求)を、コンタクト部3を介して受信し、受信したコマンドに応じた処理(コマンド処理)を実行する。そして、ICカード1は、コマンド処理の実行結果であるレスポンス(処理応答)を外部装置2にコンタクト部3を介して送信する。
ここで、外部装置2は、ICカード1と通信する装置であり、例えば、リーダ/ライタ装置を含む端末装置などである。
ICモジュール10は、コンタクト部3と、ICチップ100とを備え、例えば、テープ上にICモジュール10が複数配置されたCOT(Chip On Tape)などの形態で取引されるモジュールである。なお、テープから個片抜きして切り離した単体のICモジュール10をCOTという場合がある。
コンタクト部3は、ICカード1が動作するために必要な各種信号の端子を有している。ここで、各種信号の端子は、電源電圧、クロック信号、リセット信号などを外部装置2から供給を受ける端子、及び、外部装置2と通信するためのシリアルデ―タ入出力端子(SIO端子)を有する。
ICチップ100は、例えば、1チップのマイクロプロセッサなどのLSI(Large Scale Integration)である。
次に、図2を参照して、本実施形態のICカード1のハードウェア構成について説明する。
図2は、本実施形態のICカード1のハードウェア構成例を示す図である。
図2に示すように、ICカード1は、コンタクト部3と、ICチップ100とを備えたICモジュール10を備えている。そして、ICチップ100は、UART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)4と、CPU5と、ROM(Read Only Memory)6と、RAM(Random Access Memory)7と、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)8とを備えている。また、各構成(4から8)は、内部バスBS1を介して接続されている。
UART4は、上述したSIO端子を介して、外部装置2とシリアルデータ通信を行う。UART4は、SIO端子を介して受信したシリアルデータ信号をパラレル変換したデータ(例えば、1バイトのデータ)を内部バスBS1に出力する。また、UART4は、内部バスBS1を介して取得したデータをシリアル変換して、SIO端子を介して外部装置2に出力する。UART4は、例えば、SIO端子を介してコマンドを外部装置2から受信する。また、UART4は、SIO端子を介してレスポンスを外部装置2に送信する。
CPU5は、ROM6又はEEPROM8に記憶されているプログラムを実行して、ICカード1の各種処理を行う。CPU5は、例えば、コンタクト部3を介して、UART4が受信したコマンドに応じたコマンド処理を実行する。
ROM6は、例えば、マスクROMなどの不揮発性メモリであり、ICカード1の各種処理を実行するためのプログラム、及びコマンドテーブルなどのデータを記憶する。
RAM7は、例えば、SRAM(Static RAM)などの揮発性メモリであり、ICカード1の各種処理を行う際に利用されるデータを一時記憶する。
EEPROM8は、例えば、電気的に書き換え可能な不揮発性メモリである。EEPROM8は、ICカード1が利用する各種データを記憶する。EEPROM8は、例えば、ICカード1を利用した各種サービス(アプリケーション)に使用される情報を記憶する。
次に、図3を参照して、本実施形態によるICカード1の機能構成例について説明する。
図3は、本実施形態のICカード1の機能構成例を示すブロック図である。
図3に示すように、ICカード1は、通信部40と、制御部50と、受信データ記憶部71と、送信データ記憶部72と、保護期間情報記憶部73と、ATR情報記憶部81と、AP情報記憶部82とを備える。
ここで、図3に示されるICカード1の各部は、図2に示されるICカード1のハードウェアを用いて実現される。
受信データ記憶部71は、例えば、RAM7により構成された記憶部である。受信データ記憶部71は、コンタクト部3及びUART4を介して通信部40が外部装置2から受信した受信データを一時記憶する受信バッファである。ここで、受信データには、例えば、コマンドデータ、再送要求、などが含まれる。
送信データ記憶部72は、例えば、RAM7により構成された記憶部である。送信データ記憶部72は、通信部40がコンタクト部3及びUART4を介して外部装置2に送信する送信データを一時記憶する送信バッファである。ここで、送信データには、例えば、レスポンスデータ、外部装置2に対する再送要求、などが含まれる。
保護期間情報記憶部73は、例えば、RAM7により構成された記憶部である。保護期間情報記憶部73は、ICカード1から外部装置2に送信データを送信する場合における単位データの時間間隔を規定する情報を記憶する。ここで、単位データとは、例えば、キャラクタのことであり、例えば、1バイト(8ビット)のデータのことである。また、単位データの時間間隔とは、例えば、SIO端子によるデータ送信におけるキャラクタ間隔のことである。ここで、本実施形態のICカード1のSIO端子によるデータ送信及びキャラクタ間隔につて、図4を参照して説明する。
図4は、本実施形態のICカード1のキャラクタ間隔の一例を説明する図である。
図4に示す波形W1は、ICカード1と外部装置2との間の通信の際のSIO端子の電圧波形を示している。ICカード1と外部装置2との間の通信は、半二重非同期通信であり、1つのキャラクタデータ(1バイトデータ)は、スタートビットST、データビットb0〜b7(8ビット)、及びパリティビットPTYの10ビットに、保護期間(Guard Time)が付加されて構成されている。ここで、1ビットの幅は、1etu(Elementary Time Unit:基本時間単位)という単位で表される。また、Pause期間PSは、1つのキャラクタの送信期間を11etuとした場合に、次のキャラクタを受信するまでの期間を示す。
キャラクタ保護時間CGTは、連続する2つのキャラクタの最小キャラクタ間隔を示し、スタートビットSTの立下りから次のキャラクタのスタートビットSTの立下りまでの期間を示す。このキャラクタ保護時間CGT(所定の保護期間の一例)は、12etuに追加保護時間値(extra guard time integer)Nを加算した値になっている。ここで、追加保護時間値Nは、0(00h)〜254(FEh)である場合に(hは、16進数表記を示す)、そのままの値を使用する。例えば、追加保護時間値Nが“1”である場合には、キャラクタ保護時間CGTは、(12etu+1etu)=13etuとなる。
また、追加保護時間値Nは、255(FFh)である場合に、キャラクタ保護時間CGTが、11etuであることを示している。
なお、追加保護時間値Nが0(00h)の場合に、上述したPause期間PSは、1etuであり、追加保護時間値Nが255(FFh)の場合に、上述したPause期間PSは、0etuである。
本実施形態では、保護期間情報記憶部73は、上述した追加保護時間値Nを記憶することにより、送信データを送信する場合のキャラクタ保護時間CGTを設定する。なお、保護期間情報記憶部73には、後述するATR(Answer to Reset)によりICカード1から外部装置2に送信するATR情報に基づいて、例えば、“0”(00h)又は、“255”(FFh)が、初期値として記憶される。また、保護期間情報記憶部73が記憶する追加保護時間値Nは、後述する制御部50の再送処理部53によって変更される。
図3の説明に戻り、ATR情報記憶部81は、例えば、EEPROM8又はROM6により構成された記憶部である。ATR情報記憶部81は、リセットに応じて、ICカード1から外部装置2に送信するATRに関する情報(ATR情報)を記憶する。ATR情報記憶部81は、例えば、ICカード1と外部装置2との間の通信に使用するプロトコル情報(例えば、プロトコルの種類、転送速度、追加保護時間値Nなど)を記憶する。
AP情報記憶部82は、例えば、EEPROM8により構成された記憶部である。AP情報記憶部82は、各種アプリケーションにより利用されるデータを記憶する。
通信部40は、例えば、UART4と、CPU5と、ROM6に記憶されているプログラムとにより実現され、コンタクト部3を介して、例えば、外部装置2との間でコマンド及びレスポンスの送受信を行う。すなわち、通信部40は、所定の処理を要求するコマンド(処理要求)を外部装置2から受信するとともに、コマンドに対するレスポンス(処理応答)を外部装置2に送信する。通信部40は、UART4を介して外部装置2から受信した受信データを受信データ記憶部71に記憶させる。また、通信部40は、受信データ記憶部71に記憶されている送信データを、UART4を介して外部装置2に送信する。
また、通信部40は、送信データを送信する際に、送信するキャラクタ(単位データ)の間隔に所定の保護期間以上(上述したキャラクタ保護時間CGT以上)の期間を確保して、送信データを外部装置2に送信する。通信部40は、例えば、保護期間情報記憶部73に記憶されている追加保護時間値Nに基づいて、キャラクタ保護時間CGT以上の期間を確保して、送信データを外部装置2に送信する。
例えば、保護期間情報記憶部73に記憶されている追加保護時間値Nが、“255”(FFh)である場合に、通信部40は、キャラクタ保護時間CGTを11etu以上の期間確保して、送信データを送信する。また、保護期間情報記憶部73に記憶されている追加保護時間値Nが、“0”(00h)である場合に、通信部40は、キャラクタ保護時間CGTを12etu以上の期間確保して、送信データを送信する。
なお、保護期間情報記憶部73に記憶されている追加保護時間値Nが変更された場合には、変更された追加保護時間値Nに応じて、キャラクタ保護時間CGTが変更される。そして、通信部40は、変更されたキャラクタ保護時間CGT(所定の保護期間)以上の期間を確保して、以降の送信データを送信する。
制御部50は、例えば、CPU5と、RAM7と、ROM6又はEEPROM8とにより実現され、ICカード1を統括的に制御する。制御部50は、リセット処理部51と、コマンド処理部52と、再送処理部53とを備える。
リセット処理部51は、ICカード1のリセット処理を実行し、AP情報記憶部82が記憶するATR情報に基づく、ATRの送信データを、通信部40を介して、外部装置2に送信する。なお、リセット処理には、電源電圧が供給された状態で実行される初期化処理であるウォームリセット処理と、電源電圧が供給されていない期間を有する初期化処理であるコールドリセット処理とがある。リセット処理部51は、ウォームリセット処理である場合に、後述する再送処理部53によって増加されたキャラクタ保護時間CGT(所定の保護期間)を維持する。すなわち、リセット処理部51は、ウォームリセット処理である場合に、保護期間情報記憶部73が記憶する情報(追加保護時間値N)を初期化せずに維持する。
また、リセット処理部51は、コールドリセット処理である場合に、キャラクタ保護時間CGT(所定の保護期間)を初期化する。すなわち、リセット処理部51は、コールドリセット処理である場合に、保護期間情報記憶部73が記憶する情報(追加保護時間値N)を初期化する。
コマンド処理部52は、外部装置2からICカード1に送信されたコマンド(処理要求)に応じて、各種コマンドの処理(コマンド処理)を実行する。コマンド処理部52は、例えば、通信部40を介して外部装置2から受信したコマンドに応じて、コマンド処理を実行する。また、コマンド処理部52は、コマンド処理の結果であるレスポンスを、通信部40を介して外部装置2に送信する。
再送処理部53は、通信部40が送信データを外部装置2に送信した後に、再送要求(例えば、NAK(Negative Acknowledgement)受信)を、通信部40が外部装置2から受信した場合に、キャラクタ保護時間CGT(所定の保護期間)を増加させて、送信データを通信部40に再送信させる。再送処理部53は、例えば、再送要求を外部装置2から受信した場合に、通信部40にキャラクタ保護時間CGTを増加させる変更を実行する。
具体的に、再送処理部53は、保護期間情報記憶部73が記憶する追加保護時間値Nを、所定の値(例えば、“1”)分増加させる。なお、追加保護時間値Nが“255”(FFh)である場合には、再送処理部53は、追加保護時間値Nを“0”(00h)に変更する。そして、再送処理部53は、保護期間情報記憶部73が記憶する追加保護時間値Nを変更した後に、通信部40に送信データ記憶部72が記憶する送信データを送信させる。
例えば、再送処理部53は、キャラクタ保護時間CGTが11etuであるときに、再送要求を受信した場合に、保護期間情報記憶部73が記憶する追加保護時間値Nを“0”(00h)に変更することで、キャラクタ保護時間CGTを12etuに増加させる。
次に、図面を参照して、本実施形態のICカード1の動作について説明する。
図5は、本実施形態のICカード1のリセット処理の一例を示すフローチャートである。
図5に示すように、ICカード1のリセット処理部51は、コールドリセットであるか否かを判定する(ステップS101)。リセット処理部51は、コールドリセットである場合(ステップS101:YES)に、処理をステップS102に進める。また、リセット処理部51は、コールドリセットでない(ウォームリセットである)場合(ステップS101:NO)に、処理をステップS104に進める。
ステップS102において、リセット処理部51は、コールドリセット処理を実行する。リセット処理部51は、コールドリセット用の各種データを初期化する。リセット処理部51は、例えば、保護期間情報記憶部73が記憶する情報(追加保護時間値N)を初期化する。ステップS102の処理後に、リセット処理部51は、処理をステップS103に進める。
次に、ステップS103において、リセット処理部51は、ATR送信処理を実行する。リセット処理部51は、AP情報記憶部82が記憶するATR情報に基づいて、ATRの送信データを生成し、生成したATRの送信データを送信データ記憶部72に記憶させる。そして、リセット処理部51は、通信部40に、ATRを外部装置2に送信させる。
通信部40は、UART4及びコンタクト部3を介して、送信データ記憶部72が記憶するATRの送信データを外部装置2に送信する。ステップS103の処理後に、リセット処理部51は、リセット処理を終了し、ICカード1は、コマンド待ち状態になる。
また、ステップS104において、リセット処理部51は、ウォームリセット処理を実行する。リセット処理部51は、ウォームリセット用の各種データを初期化する。なお、ウォームリセットにおいては、リセット処理部51は、保護期間情報記憶部73が記憶する情報(追加保護時間値N)の初期化を実行せずに、記憶されている値を維持させる。ステップS104の処理後に、リセット処理部51は、処理をステップS103に進め、ATR送信処理を実行させる。
次に、図6を参照して、本実施形態によるICカード1のコマンド処理について説明する。
図6は、本実施形態のICカード1のコマンド処理の一例を示すフローチャートである。
図6に示すように、ICカード1の通信部40は、受信があるか否かを判定する(ステップS201)。通信部40は、コンタクト部3及びUART4を介して、外部装置2から受信データを受信したか否かを判定する。なお、通信部40は、UART4によって受信した受信データを受信データ記憶部71に記憶させる。通信部40は、外部装置2からの受信データがある場合(ステップS201:YES)に、処理をステップS202に進める。また、通信部40は、外部装置2からの受信データがない場合(ステップS201:NO)に、処理をステップS201に戻す。
ステップS202において、ICカード1のコマンド処理部52は、コマンドを受信したか否かを判定する。コマンド処理部52は、例えば、受信データ記憶部71に記憶されている受信データにより、コマンドを受信したか否かを判定する。コマンド処理部52は、コマンドを受信した場合(ステップS202:YES)に、処理をステップS203に進める。また、コマンド処理部52は、コマンドを受信していない場合(ステップS202:NO)に、処理をステップS207に進める。
ステップS203において、コマンド処理部52は、コマンドデータを取得する。コマンド処理部52は、例えば、受信データ記憶部71に記憶されている受信データを取得することにより、コマンドデータを取得する。
次に、コマンド処理部52は、受信したコマンドに応じたコマンド処理を実行する(ステップS204)。
次に、コマンド処理部52は、コマンド処理の結果であるレスポンスデータを、送信データ記憶部72に記憶させる(ステップS205)。
次に、コマンド処理部52は、レスポンス送信処理を実行する(ステップS206)。コマンド処理部52は、送信データ記憶部72に記憶させたレスポンスデータとしての送信データを、通信部40に送信させる。通信部40は、送信データ記憶部72に記憶されている送信データ(レスポンスデータ)を、UART4及びコンタクト部3を介して、外部装置2に送信する。なお、この送信の際に、通信部40は、保護期間情報記憶部73が記憶する情報(追加保護時間値N)に基づくキャラクタ保護時間CGTを確保して、各キャラクタ(単位データ)を送信させる。ステップS206の処理後に、コマンド処理部52は、処理をステップS201に戻す。
また、ステップS207において、コマンド処理部52は、再送要求を受信したか否かを判定する。コマンド処理部52は、例えば、受信データ記憶部71に記憶されている受信データにより、再送要求を受信したか否かを判定する。コマンド処理部52は、再送要求を受信した場合(ステップS207:YES)に、処理をステップS208に進める。また、コマンド処理部52は、再送要求を受信していない場合(ステップS207:NO)に、処理をステップS211に進める。
ステップS208において、ICカード1の再送処理部53は、保護期間(追加保護時間値N)を既に変更済みであるか否かを判定する。すなわち、再送処理部53は、2回目以降の再送要求であるか否かを判定する。再送処理部53は、保護期間を既に変更済みである場合(ステップS208:YES)に、処理をステップS210に進める。また、再送処理部53は、保護期間を既に変更済みでない場合(ステップS208:NO)に、処理をステップS209に進める。
ステップS209において、再送処理部53は、保護期間(追加保護時間値N)を増加設定する。再送処理部53は、例えば、保護期間情報記憶部73が記憶する追加保護時間値Nを1etu増加させる変更を行う。すなわち、再送処理部53は、保護期間情報記憶部73が記憶する追加保護時間値Nに“1”を加算した値を、保護期間情報記憶部73の追加保護時間値Nに記憶させる。
例えば、変更前の追加保護時間値Nが“255”(FFh)である場合(キャラクタ保護時間CGTが11etuである場合)には、再送処理部53は、保護期間情報記憶部73の追加保護時間値Nに“0”(00h)を記憶させて、キャラクタ保護時間CGTを12etuに増加させる。また、例えば、変更前の追加保護時間値Nが“0”(00h)である場合(キャラクタ保護時間CGTが12etuである場合)には、再送処理部53は、保護期間情報記憶部73の追加保護時間値Nに“1”(01h)を記憶させて、キャラクタ保護時間CGTを13etuに増加させる。
次に、再送処理部53は、レスポンス再送処理を実行する(ステップS210)。再送処理部53は、送信データ記憶部72に記憶させたレスポンスデータとしての送信データを、通信部40に再送させる。通信部40は、送信データ記憶部72に記憶されている送信データ(レスポンスデータ)を、UART4及びコンタクト部3を介して、外部装置2に送信する。なお、この送信の際に、通信部40は、保護期間情報記憶部73が記憶する増加された追加保護時間値Nに基づくキャラクタ保護時間CGT以上の期間を確保して、各キャラクタ(単位データ)を送信させる。ステップS210の処理後に、再送処理部53は、処理をステップS201に戻す。
また、ステップS211において、コマンド処理部52は、再送要求の送信処理を実行する。コマンド処理部52は、外部装置2から受信した受信データが、コマンド及び再送要求のいずれでもない場合の処理として、再送要求を外部装置2に送信する。コマンド処理部52は、例えば、再送要求の送信データを送信データ記憶部72に記憶させ、通信部40に送信させる。ステップS211の処理後に、コマンド処理部52は、処理をステップS201に戻す。
以上説明したように、本実施形態によるICカード1(携帯可能電子装置の一例)は、通信部40と、再送処理部53とを備える。通信部40は、外部装置2から送信された受信データを受信するとともに、送信する単位データの間隔に所定の保護期間以上(例えば、キャラクタ保護時間CGT以上)の期間を確保して、送信データを外部装置2に送信する。再送処理部53は、通信部40が送信データを外部装置2に送信した後に、送信データの再送を要求する再送要求を、通信部40が外部装置2から受信した場合に、所定の保護期間を増加させて、送信データを通信部40に再送信させる。
これにより、本実施形態によるICカード1は、再送要求に応じて、所定の保護期間(例えば、キャラクタ保護時間CGT)を、外部装置2との交渉なしに増加させて送信データを外部装置2に再送信するため、外部装置2側の送信データの取りこぼしを低減することができる。本実施形態によるICカード1は、外部装置2おいて正常に受信できない場合の通信エラーを低減することができるため、様々な外部装置2と正常にデータ通信することができる。
また、本実施形態では、再送処理部53は、通信部40が再送要求を外部装置2から受信した場合に、通信部40に所定の保護期間を増加させる処理を実行する。通信部40は、増加された所定の保護期間以上(例えば、キャラクタ保護時間CGT以上)の期間を確保して、以降の送信データを送信する。
これにより、本実施形態によるICカード1は、所定の保護期間(例えば、キャラクタ保護時間CGT)が変更されて維持されるため、増加された以降の通信において、正常にデータ通信することができる。
また、本実施形態によるICカード1は、リセット処理部51を備える。リセット処理部51は、電源電圧が供給された状態で実行される初期化処理であるウォームリセット処理が実行された場合に、再送処理部53によって増加されたキャラクタ保護時間CGTを維持させる。また、リセット処理部51は、電源電圧が供給されていない期間を有する初期化処理であるコールドリセット処理が実行された場合に、キャラクタ保護時間CGTを初期化する。すなわち、キャラクタ保護時間CGTは、電源電圧が供給された状態で実行される初期化処理であるウォームリセット処理が実行された場合に維持され、電源電圧が供給されていない期間を有する初期化処理であるコールドリセット処理が実行された場合に初期化される。
これにより、本実施形態によるICカード1は、ウォームリセット処理をおこなった後に、再度、キャラクタ保護時間CGTを増加させる必要がなく、外部装置2と正常にデータ通信することができる。
また、本実施形態によるICモジュール10は、上述した通信部40と、再送処理部53とを備える。
これにより、本実施形態によるICモジュール10は、上述したICカード1と同様の効果を奏し、様々な外部装置2と正常にデータ通信することができる。
なお、ICカード1は、ICモジュール10と、ICモジュール10が埋め込まれたカード基材PT(カード本体)とを備える。
(第2の実施形態)
次に、図面を参照して、第2の実施形態によるICカード1aについて説明する。
図7は、第2の実施形態のICカード1aの機能構成例を示すブロック図である。
図7に示すように、ICカード1aは、通信部40と、制御部50aと、受信データ記憶部71と、送信データ記憶部72と、保護期間情報記憶部73aと、ATR情報記憶部81と、AP情報記憶部82とを備える。
なお、本実施形態によるICカード1aの外観及びハードウェア構成は、図1及び図2に示す第1の実施形態と同様であるので、ここではその説明を省略する。また、図7において、図3に示す構成と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
また、図7に示されるICカード1aの各部は、図2に示されるICカード1のハードウェアを用いて実現される。
本実施形態では、上述したキャラクタ保護時間CGTを所定の値分増加させるとともに、キャラクタ保護時間CGTを増加させる変更を実行する最大変更回数(上限回数)を設定する場合の一例について説明する。
保護期間情報記憶部73aは、例えば、RAM7により構成された記憶部である。保護期間情報記憶部73aは、上述した追加保護時間値Nと、変更回数と、最大変更回数とを対応付けて記憶する。ここで、図8を参照して、保護期間情報記憶部73aが記憶するデータ例について説明する。
図8は、本実施形態の保護期間情報記憶部73aのデータ例を示す図である。
図8に示すように、保護期間情報記憶部73aは、「追加保護時間値」と、「変更回数」と、「最大変更回数」とを対応付けて記憶する。ここで、「追加保護時間値」は、追加保護時間値Nを示し、「変更回数」は、追加保護時間値N(キャラクタ保護時間CGT)が増加させる変更を行った変更回数を示す。また、「最大変更回数」は、変更回数の最大値(上限値)を示す。
例えば、図8に示す例では、「追加保護時間値」が“0”であり、キャラクタ保護時間CGTが12etuに設定されていることを示している。また、「変更回数」が“0回”であり、「最大変更回数」が、“3回”であることを示している。この例では、制御部50aの再送処理部53aは、「最大変更回数」の“3回”まで、残り3回の追加保護時間値N(キャラクタ保護時間CGT)が増加させる変更が可能である。
図7の説明に戻り、制御部50aは、例えば、CPU5と、RAM7と、ROM6又はEEPROM8とにより実現され、ICカード1aを統括的に制御する。制御部50aは、リセット処理部51と、コマンド処理部52と、再送処理部53aとを備える。
再送処理部53aは、通信部40が再送要求を受信するごとに、キャラクタ保護時間CGTを所定の値分(例えば、1etu分)増加させる。再送処理部53aは、再送要求に応じて、例えば、保護期間情報記憶部73aの「追加保護時間値」(追加保護時間値N)を“1”加算して増加させる処理を実行する。なお、「追加保護時間値」(追加保護時間値N)が“255”(FFh)である場合には、再送処理部53aは、保護期間情報記憶部73aの「追加保護時間値」に“0”を記憶させる。また、再送処理部53aは、「追加保護時間値」を増加させた際に、保護期間情報記憶部73aの「変更回数」を更新する。すなわち、再送処理部53aは、「追加保護時間値」を増加させた際に、「変更回数」の値に“1”を加算した値を、当該「変更回数」に記憶させる。
また、再送処理部53aは、キャラクタ保護時間CGTを増加させた変更回数が所定の回数に達した場合に、キャラクタ保護時間CGTを増加させる変更処理を実行しない。再送処理部53aは、例えば、保護期間情報記憶部73aが記憶する変更回数が、最大変更回数に達している場合に、追加保護時間値Nを増加させる変更処理を実行しない。また、再送処理部53aは、保護期間情報記憶部73aが記憶する変更回数が、最大変更回数に達してない場合に、上述した追加保護時間値Nを増加させる変更処理を実行する。
次に、図面を参照して、本実施形態のICカード1aの動作について説明する。
本実施形態のICカード1aのリセット処理は、上述した図5に示す第1の実施形態と同様であるため、ここではその説明を省略する。なお、本実施形態のリセット処理部51は、ウォームリセット処理である場合に、図8に示す保護期間情報記憶部73aが記憶する情報を初期化せずに維持させる。また、本実施形態のリセット処理部51は、コールドリセット処理である場合に、図8に示す保護期間情報記憶部73aが記憶する情報の初期化を実行する。
図9は、本実施形態のICカード1aのコマンド処理の一例を示すフローチャートである。
図9において、ステップS301からステップS307までの処理は、上述した図6に示すステップS201からステップS207までの処理と同様であるため、ここではその説明を省略する。
なお、ステップS307において、コマンド処理部52は、再送要求を受信した場合(ステップS307:YES)に、処理をステップS308に進める。また、コマンド処理部52は、再送要求を受信していない場合(ステップS307:NO)に、処理をステップS311に進める。
ステップS308において、ICカード1aの再送処理部53aは、変更回数が最大変更回数に達しているか否かを判定する。再送処理部53aは、例えば、保護期間情報記憶部73aが記憶する変更回数が、最大変更回数に達しているか否かを判定する。再送処理部53aは、変更回数が最大変更回数に達している場合(ステップS308:YES)に、処理をステップS310に進める。また、再送処理部53aは、変更回数が最大変更回数に達していない場合(ステップS308:NO)に、処理をステップS309に進める。
ステップS309において、再送処理部53aは、保護期間(追加保護時間値N)を増加設定する。再送処理部53aは、例えば、保護期間情報記憶部73aが記憶する追加保護時間値Nを1etu増加させる変更を行うとともに、保護期間情報記憶部73aが記憶する変更回数に“1”を加算して更新する。すなわち、再送処理部53aは、保護期間情報記憶部73aが記憶する追加保護時間値Nに“1”を加算した値を、保護期間情報記憶部73aの「追加保護時間値」に記憶させる。また、再送処理部53aは、保護期間情報記憶部73aが記憶する変更回数に“1”を加算した値を、保護期間情報記憶部73aの「変更回数」に記憶させる。
ステップS310及びステップS311の処理は、図6に示すステップS210及びステップS211の処理と同様であるため、ここではその説明を省略する。
なお、上述したコマンド処理において、保護期間情報記憶部73aの「最大変更回数」に“1回”を記憶させることで、本実施形態によるICカード1aは、図6に示す第1の実施形態と同様のコマンド処理を実行することができる。
以上説明したように、本実施形態によるICカード1a(携帯可能電子装置の一例)は、通信部40と、再送処理部53aとを備える。
これにより、本実施形態によるICカード1aは、第1の実施形態と同様に、様々な外部装置2と正常にデータ通信することができる。
また、本実施形態では、再送処理部53aは、通信部40が再送要求を受信するごとに、所定の保護期間(例えば、キャラクタ保護時間CGT)を所定の値分(例えば、1etu)増加させる。
これにより、本実施形態によるICカード1aは、外部装置2と正常に通信可能な所定の保護期間(例えば、キャラクタ保護時間CGT)を、最小の値で設定することができる。そのため、本実施形態によるICカード1aは、外部装置2との間の通信速度を過剰に低下させずに、適切な所定の保護期間(例えば、キャラクタ保護時間CGT)によりデータ通信することができる。
また、本実施形態では、再送処理部53aは、所定の保護期間(例えば、キャラクタ保護時間CGT)を増加させた変更回数が所定の回数に達した場合に、所定の保護期間(例えば、キャラクタ保護時間CGT)を増加させる変更処理を実行しない。なお、所定の回数は、1回であってもよい。
これにより、本実施形態によるICカード1aは、変更の上限回数を定めて、所定の保護期間(例えば、キャラクタ保護時間CGT)を増加させるため、キャラクタ間隔の増加によって外部装置2との通信が改善できない場合に、所定の保護期間を変更する処理を無駄に繰り返すことを低減することができる。
(第3の実施形態)
次に、図面を参照して、第3の実施形態によるICカード1bについて説明する。
図10は、第3の実施形態のICカード1bの機能構成例を示すブロック図である。
図10に示すように、ICカード1bは、通信部40と、制御部50bと、受信データ記憶部71と、送信データ記憶部72と、保護期間情報記憶部73bと、ATR情報記憶部81と、AP情報記憶部82とを備える。
なお、本実施形態によるICカード1bの外観及びハードウェア構成は、図1及び図2に示す第1の実施形態と同様であるので、ここではその説明を省略する。また、図10において、図3に示す構成と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
また、図10に示されるICカード1bの各部は、図2に示されるICカード1のハードウェアを用いて実現される。
本実施形態では、上述したキャラクタ保護時間CGTを所定の値分増加させるとともに、キャラクタ保護時間CGTを増加させる最大保護時間値(最大値)を設定する場合の一例について説明する。
保護期間情報記憶部73bは、例えば、RAM7により構成された記憶部である。保護期間情報記憶部73bは、上述した追加保護時間値Nと、最大保護時間値とを対応付けて記憶する。ここで、図11を参照して、保護期間情報記憶部73bが記憶するデータ例について説明する。
図11は、本実施形態の保護期間情報記憶部73bのデータ例を示す図である。
図11に示すように、保護期間情報記憶部73bは、「追加保護時間値」と、「最大保護時間値」とを対応付けて記憶する。ここで、「追加保護時間値」は、追加保護時間値Nを示し、「最大保護時間値」は、設定可能な追加保護時間値Nの最大値を示す。
例えば、図11に示す例では、「追加保護時間値」が“0”であり、キャラクタ保護時間CGTが12etuに設定されていることを示している。また、「最大保護時間値」が“254”(FEh)であることを示している。この例では、制御部50bの再送処理部53bは、「追加保護時間値」を“254”(FEh)まで(キャラクタ保護時間CGTを12etu+254etuまで)、増加させることが可能である。
図10の説明に戻り、制御部50bは、例えば、CPU5と、RAM7と、ROM6又はEEPROM8とにより実現され、ICカード1bを統括的に制御する。制御部50bは、リセット処理部51と、コマンド処理部52と、再送処理部53bとを備える。
再送処理部53bは、通信部40が再送要求を受信するごとに、キャラクタ保護時間CGTを所定の値分(例えば、1etu分)増加させる。すなわち、再送処理部53bは、再送要求を受信するごとに、保護期間情報記憶部73bの追加保護時間値Nを“1”ずつ増加させる。
また、再送処理部53bは、追加保護時間値Nを増加させる際に、追加保護時間値Nが、保護期間情報記憶部73bが記憶する最大保護時間値に達しているか否かを判定する。再送処理部53bは、追加保護時間値Nが最大保護時間値に達している場合に、追加保護時間値Nを増加させる変更処理を実行しない。また、再送処理部53bは、追加保護時間値Nが最大保護時間値に達していない場合に、追加保護時間値Nを増加させる変更を実行する。
次に、図面を参照して、本実施形態のICカード1bの動作について説明する。
本実施形態のICカード1bのリセット処理は、上述した図5に示す第1の実施形態と同様であるため、ここではその説明を省略する。なお、本実施形態のリセット処理部51は、ウォームリセット処理である場合に、図11に示す保護期間情報記憶部73bが記憶する情報を初期化せずに維持させる。また、本実施形態のリセット処理部51は、コールドリセット処理である場合に、図11に示す保護期間情報記憶部73bが記憶する情報の初期化を実行する。
図12は、本実施形態のICカード1bのコマンド処理の一例を示すフローチャートである。
図12において、ステップS401からステップS407までの処理は、上述した図9に示すステップS301からステップS307までの処理と同様であるため、ここではその説明を省略する。
なお、ステップS407において、コマンド処理部52は、再送要求を受信した場合(ステップS407:YES)に、処理をステップS408に進める。また、コマンド処理部52は、再送要求を受信していない場合(ステップS407:NO)に、処理をステップS411に進める。
ステップS408において、ICカード1bの再送処理部53bは、追加保護時間値Nが最大保護時間値に達しているか否かを判定する。再送処理部53bは、例えば、保護期間情報記憶部73bが記憶する追加保護時間値Nが、最大保護時間値に達しているか否かを判定する。再送処理部53bは、追加保護時間値Nが最大保護時間値に達している場合(ステップS408:YES)に、処理をステップS410に進める。また、再送処理部53bは、追加保護時間値Nが最大保護時間値に達していない場合(ステップS408:NO)に、処理をステップS409に進める。
ステップS409において、再送処理部53bは、保護期間(追加保護時間値N)を増加設定する。再送処理部53bは、例えば、保護期間情報記憶部73bが記憶する追加保護時間値Nを1etu増加させる変更を行う。すなわち、再送処理部53bは、保護期間情報記憶部73bが記憶する追加保護時間値Nに“1”を加算した値を、保護期間情報記憶部73bの「追加保護時間値」に記憶させる。
ステップS410及びステップS411の処理は、図9に示すステップS310及びステップS311の処理と同様であるため、ここではその説明を省略する。
以上説明したように、本実施形態によるICカード1b(携帯可能電子装置の一例)は、通信部40と、再送処理部53bとを備える。
これにより、本実施形態によるICカード1bは、第1、及び第2の実施形態と同様に、様々な外部装置2と正常にデータ通信することができる。
また、本実施形態では、再送処理部53bは、所定の保護期間(例えば、キャラクタ保護時間CGT)が所定の値(例えば、キャラクタ保護時間CGTの最大値)に達した場合に、所定の保護期間(例えば、キャラクタ保護時間CGT)を増加させる変更処理を実行しない。すなわち、再送処理部53bは、保護期間情報記憶部73bが記憶する追加保護時間値Nが、最大保護時間値に達している場合に、追加保護時間値Nを増加させる変更処理を実行しない。
これにより、本実施形態によるICカード1bは、変更の上限値を定めて、所定の保護期間(例えば、キャラクタ保護時間CGT)を増加させるため、キャラクタ間隔の増加によって外部装置2との通信が改善できない場合に、所定の保護期間を変更する処理を無駄に繰り返すことを低減することができる。
上記の各実施形態において、再送処理部53(53a、53b)は、キャラクタ保護時間CGTを1etuずつ増加させる例を説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、2etu以上の値で増加させるようにしてもよい。
また、上記の各実施形態において、増加させたキャラクタ保護時間CGTの設定を保護期間情報記憶部73(73a、73b)に記憶させて保持する例を説明したが、キャラクタ保護時間CGTの設定を保持しないようにしてもよい。
また、上記の各実施形態において、ICカード1(1a、1b)は、書き換え可能な不揮発性メモリとして、EEPROM8を備える構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、ICカード1(1a、1b)は、EEPROM8の代わりに、フラッシュメモリ、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory:強誘電体メモリ)などを備えてもよい。
また、上記の各実施形態において、携帯可能電子装置の一例として、ICカード1(1a、1b)を用いる例を説明したが、これに限定されるものではない。携帯可能電子装置は、例えば、カード形状ではないICタグなどの電子装置であってもよい。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、外部装置2から送信された受信データを受信するとともに、送信する単位データの間隔に所定の保護期間以上の期間を確保して、送信データを外部装置2に送信する通信部40と、通信部40が送信データを外部装置2に送信した後に、送信データの再送を要求する再送要求を外部装置2から受信した場合に、所定の保護期間を増加させて、送信データを通信部40に再送信させる再送処理部53(53a、53b)とを持つことにより、様々な外部装置と正常にデータ通信することができる。
上記実施形態は、以下のように表現することができる。
コンタクト部を介して外部装置から送信された受信データを受信するとともに、送信する単位データの間隔に、保護期間情報記憶部に記憶されている所定の保護期間以上の期間を確保して、前記コンタクト部を介して、送信データを前記外部装置に送信する通信部と、
前記通信部が前記送信データを前記外部装置に送信した後に、前記送信データの再送を要求する再送要求を、前記通信部が前記外部装置から受信した場合に、前記所定の保護期間を増加させて前記保護期間情報記憶部に記憶させ、前記送信データを前記通信部に再送信させる再送処理部と
を備える携帯可能電子装置。
なお、実施形態におけるICカード1(1a、1b)が備える各構成の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述したICカード1(1a、1b)が備える各構成における処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1,1a,1b…ICカード、2…外部装置、3…コンタクト部、4…UART、5…CPU、6…ROM、7…RAM、8…EEPROM、10…ICモジュール、40…通信部、50,50a,50b…制御部、51…リセット処理部、52…コマンド処理部、53,53a,53b…再送処理部、71…受信データ記憶部、72…送信データ記憶部、73,73a,73b…保護期間情報記憶部、81…ATR情報記憶部、82…AP情報記憶部、100…ICチップ、BS1…内部バス、PT…カード基材

Claims (7)

  1. 外部装置から送信された受信データを受信するとともに、送信する単位データの間隔に所定の保護期間以上の期間を確保して、送信データを前記外部装置に送信する通信部と、
    前記通信部が前記送信データを前記外部装置に送信した後に、前記送信データの再送を要求する再送要求を、前記通信部が前記外部装置から受信した場合に、前記所定の保護期間を増加させて、前記送信データを前記通信部に再送信させる再送処理部と
    を備える携帯可能電子装置。
  2. 前記再送処理部は、前記通信部が前記再送要求を前記外部装置から受信した場合に、前記通信部に前記所定の保護期間を増加させる処理を実行し、
    前記通信部は、増加された前記所定の保護期間以上の期間を確保して、以降の前記送信データを送信する
    請求項1に記載の携帯可能電子装置。
  3. 前記再送処理部は、前記通信部が前記再送要求を受信するごとに、前記所定の保護期間を所定の値分増加させる
    請求項1又は請求項2に記載の携帯可能電子装置。
  4. 前記再送処理部は、前記所定の保護期間を増加させた変更回数が所定の回数に達した場合に、前記所定の保護期間を増加させる処理を実行しない
    請求項3に記載の携帯可能電子装置。
  5. 前記所定の回数が1回である請求項4に記載の携帯可能電子装置。
  6. 電源電圧が供給された状態で実行される初期化処理であるウォームリセット処理が実行された場合に、前記再送処理部によって増加された前記所定の保護期間を維持させ、電源電圧が供給されていない期間を有する初期化処理であるコールドリセット処理が実行された場合に、前記所定の保護期間を初期化するリセット処理部を備える
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の携帯可能電子装置。
  7. 外部装置から送信された受信データを受信するとともに、送信する単位データの間隔に所定の保護期間以上の期間を確保して、送信データを前記外部装置に送信する通信部と、
    前記通信部が前記送信データを前記外部装置に送信した後に、前記送信データの再送を要求する再送要求を、前記通信部が前記外部装置から受信した場合に、前記所定の保護期間を増加させて、前記送信データを前記通信部に再送信させる再送処理部と
    を備えるICモジュールと、
    前記ICモジュールが埋め込まれたカード本体と
    を備えるICカード。
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