JP2018101367A - 情報処理システム、情報処理方法、プログラム及び情報処理装置 - Google Patents
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Abstract
Description
(実施の形態1)
本実施の形態では、複数のユーザ間で行われる手続処理をブロックチェーンにより管理する情報処理システムを一例として説明を行う。図1は、情報処理システムの一例を示す模式図である。情報処理システムは、情報処理装置1、1、1…を備える。各装置は、インターネット等のネットワークNを介して通信接続されている。
制御部11はCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)等の演算処理装置を含み、記憶部12に記憶されたプログラムPを読み出して実行することにより、サーバ1に係る種々の情報処理、制御処理等を行う。なお、図2では制御部11を単一のプロセッサとして図示してあるが、制御部11はマルチプロセッサであってもよい。記憶部12はRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等のメモリ素子を含み、制御部11が処理を実行するために必要なプログラムP又はデータ等を記憶している。また、記憶部12は、制御部11が演算処理を実行するために必要なデータ等を一時的に記憶する。通信部13は通信に関する処理を行うための処理回路等を含み、ネットワークNを介して他のサーバ1、1、1…と情報の送受信を行う。
また、本実施の形態においてサーバ1は上記の構成に限られず、例えば操作入力を受け付ける入力部、サーバ1に係る情報を表示する表示部等を含んでもよい。
サーバ1、1、1…は、ユーザ間で行われる取引手続の正当性を各々検証し、検証した取引手続が正当である場合、ブロックチェーンに記録する処理を行う。ここで、例えば図4に示すように、「アカウントP」のユーザと「アカウントQ」のユーザとの間で、ある手続Aが行われる場合を考える。この場合、取引情報の送信元であるサーバ1は、ユーザ端末2から手続Aに関する取引情報を取得し、P2P通信により他のサーバ1、1、1…に送信する。この場合、例えば送信元のサーバ1は、事前に取り決められている公開鍵を用いてユーザの電子署名を生成し、取引情報に付して送信する。
また、上記ではビットコイン技術を応用したシステムについて説明したが、本実施の形態はこれに限定されるものではない。例えばビットコイン以外に、イーサリアム(Ethereum)、ハイパーレジャー・ファブリック(Hyperledger Fabric)等に係るブロックチェーン技術を応用してもよい。これに応じて、サーバ1、1、1…が実行する合意形成処理のアルゴリズムも上記とは異なるものとなる。すなわち、上記で説明したブロックチェーンの生成処理は一例であって、サーバ1は複数のデータブロックを時系列的に関連付けたブロックチェーンを生成することができればよく、ブロックチェーンを生成する処理内容は特に限定されない。
各サーバ1の制御部11は、他のサーバ1、1、1…との間でP2P通信を行い、新規の取引情報を取得する(ステップS11)。制御部11は取引DB141を参照し、取得した取引情報の正当性を検証する処理を実行する(ステップS12)。例えば制御部11は、ブロックチェーンに記録済みの取引情報と新規の取引情報とが整合するか否か、新規の取引情報に適正な電子署名が付されているか否か等を判定する。制御部11は、検証の結果、新規の取引情報が正当であるか否かを判定する(ステップS13)。正当であると判定した場合(S13:YES)、制御部11は、新規の取引情報をブロックに格納する(ステップS14)。正当でないと判定した場合(S13:NO)、制御部11は、取引情報を破棄する(ステップS15)。
サーバ1の制御部11は、第1及び第2手続に係る取引情報が格納されているブロックのブロック番号を取引DB141から取得する(ステップS31)。制御部11は、取得した第1及び第2手続夫々のブロック番号の差分値を計算する(ステップS32)。制御部11は、当該差分値に、一ブロックの生成時間の平均値を乗算し、第1及び第2手続の間に要した所要時間を算出する(ステップS33)。制御部11は、一連の処理を終了する。
本実施の形態では、ユーザが手続を行う所要時間に応じて、ユーザに対してインセンティブを与える形態について述べる。なお、実施の形態1と重複する内容については同一の符号を付して説明を省略する。
図9は、実施の形態2に係る手数料配分処理を説明するための説明図である。図9では、「アカウントP」のユーザが「アカウントQ」のユーザに対して行った手続A、「アカウントQ」のユーザが「アカウントR」のユーザに対して行った手続B、「アカウントR」のユーザが「アカウントS」のユーザに対して行った手続Cの取引情報が夫々、ブロック番号「2」、「4」、「34」のブロックに格納されている様子を図示している。サーバ1の制御部11は、実施の形態1と同じく、ブロック番号の差分値に基づいて各手続の間の所要時間を算出する。例えば手続Aと手続Bとの間の所要時間を考えた場合、制御部11は、ブロック番号の差分値4−2=2から、所要時間2×10=20分間を算出する。
制御部11は、算出した所要時間に応じて、取引手続を行ったユーザに対して支払う手数料の配分を算出する(ステップS201)。具体的に制御部11は、所要時間が短いほど金額が大きくなるように、手数料の配分を算出する。例えば制御部11は、基準として設定されている設定時間を、ステップS33で算出した所要時間により除算し、ユーザに対して割り与える手数料の割合を算出する。制御部11は、算出した割合を手数料の金額に乗算し、手続きを行ったユーザに対して支払う配分を算出する。また、制御部11は、ユーザに対して割り与えた配分を手数料から差し引き、残余額をマイナーに対する支払額とする。制御部11は、一連の処理を終了する。
本実施の形態では、一の手続に関するデータを複数のブロックに分割して管理する形態について述べる。
図11は、実施の形態3に係る所要時間算出処理について説明するための説明図である。図11に基づき、本実施の形態においてサーバ1が実行する処理の概要について説明する。実施の形態1と同様に、サーバ1の制御部11はブロックチェーン上のデータを参照し、ネットワークNを介して取得する取引情報の正当性を検証する。そして制御部11は、取引情報が正当であると判定した場合、取引情報をブロックに格納する。
各サーバ1の制御部11は、後述するステップS307の処理により一の手続に係る取引情報を複数に分割したデータであって、ブロックチェーンに未記録となっている繰り越しデータがあるか否かを判定する(ステップS301)。繰り越しデータがあると判定した場合(S301:YES)、制御部11は処理をステップS308に移行する。
サーバ1の制御部11は、取引DB141から、第1及び第2手続の取引情報が格納された各ブロックのブロック番号を取得する(ステップS321)。ステップS301において、第1又は第2手続の取引情報が複数のブロックに分割して記憶されている場合、制御部11は、ブロックチェーンにおいて先頭に位置するブロックのブロック番号を読み出す。制御部11は、先頭ブロックのブロック番号に基づいて、第1及び第2手続のブロック番号の差分値を計算する(ステップS322)。制御部11は、計算した差分値に一ブロック当たりの生成時間の平均値を乗算し、第1及び第2手続の間の所要時間を算出する(ステップS323)。制御部11は、一連の処理を終了する。
図14は、上述した形態のサーバ1の動作を示す機能ブロック図である。制御部11がプログラムPを実行することにより、サーバ1は以下のように動作する。格納部101は、第1及び第2手続夫々のデータを前記データブロックに順次格納する。取得部102は、前記ブロックチェーンから、前記第1及び第2手続夫々のデータが格納された前記データブロック夫々の時系列的な順序を示すブロック番号を取得する。算出部103は、該取得部102が取得した前記第1及び第2手続夫々のブロック番号の差分値に基づき、前記第1及び第2手続の間の所要時間を算出する。
相互に通信を行う複数の情報処理装置を備え、該複数の情報処理装置が複数のデータブロックを時系列的に関連付けたブロックチェーンを管理する情報処理システムであって、
第1及び第2手続夫々のデータを前記データブロックに順次格納する格納部と、
前記ブロックチェーンから、前記第1及び第2手続夫々のデータが格納された前記データブロック夫々の時系列的な順序を示すブロック番号を取得する取得部と、
該取得部が取得した前記第1及び第2手続夫々のブロック番号の差分値に基づき、前記第1及び第2手続の間の所要時間を算出する算出部と
を備える情報処理システム。
(付記2)
前記算出部は、一の前記データブロックが生成される生成時間の平均値を前記差分値に乗算して前記所要時間を算出する
付記1に記載の情報処理システム。
(付記3)
前記第1及び第2手続のデータは、オンライン取引に関する取引情報である
付記1又は付記2に記載の情報処理システム。
(付記4)
前記取引情報は、オンライン取引における手数料を含み、
前記算出部が算出した前記所要時間に応じて、手続を行った利用者に対して支払う前記手数料の配分を算出する配分算出部を備える
付記3に記載の情報処理システム。
(付記5)
前記配分算出部は、前記所要時間が短いほど金額が大きくなるように、前記手数料の配分を算出する
付記4に記載の情報処理システム。
(付記6)
前記格納部は、格納するデータ量に応じて、一の手続のデータを分割して複数のデータブロックに格納し、
前記算出部は、前記複数のデータブロックのうち、先頭のデータブロックに係るブロック番号に基づいて前記差分値を計算し、前記所要時間を算出する
付記1〜付記5のいずれか一つに記載の情報処理システム。
(付記7)
ネットワーク上で保持される複数のデータブロックを時系列的に関連付けたブロックチェーンを管理する情報処理方法であって、
第1及び第2手続夫々のデータを前記データブロックに順次格納し、
前記ブロックチェーンから、前記第1及び第2手続夫々のデータが格納された前記データブロック夫々の時系列的な順序を示すブロック番号を取得し、
取得した前記第1及び第2手続夫々のブロック番号の差分値に基づき、前記第1及び第2手続の間の所要時間を算出する
情報処理方法。
(付記8)
複数のデータブロックを時系列的に関連付けたブロックチェーンを保持するネットワークに接続された情報処理装置に、
第1及び第2手続夫々のデータを前記データブロックに順次格納し、
前記ブロックチェーンから、前記第1及び第2手続夫々のデータが格納された前記データブロック夫々の時系列的な順序を示すブロック番号を取得し、
取得した前記第1及び第2手続夫々のブロック番号の差分値に基づき、前記第1及び第2手続の間の所要時間を算出する
処理を実行させるプログラム。
(付記9)
複数のデータブロックを時系列的に関連付けたブロックチェーンを保持するネットワークに接続される情報処理装置であって、
第1及び第2手続夫々のデータを前記データブロックに順次格納する格納部と、
前記ブロックチェーンから、前記第1及び第2手続夫々のデータが格納された前記データブロック夫々の時系列的な順序を示すブロック番号を取得する取得部と、
該取得部が取得した前記第1及び第2手続夫々のブロック番号の差分値に基づき、前記第1及び第2手続の間の所要時間を算出する算出部と
を備える情報処理装置。
11 制御部
12 記憶部
P プログラム
13 通信部
14 大容量記憶装置
141 取引DB
2 ユーザ端末
Claims (8)
- 相互に通信を行う複数の情報処理装置を備え、該複数の情報処理装置が複数のデータブロックを時系列的に関連付けたブロックチェーンを管理する情報処理システムであって、
第1及び第2手続夫々のデータを前記データブロックに順次格納する格納部と、
前記ブロックチェーンから、前記第1及び第2手続夫々のデータが格納された前記データブロック夫々の時系列的な順序を示すブロック番号を取得する取得部と、
該取得部が取得した前記第1及び第2手続夫々のブロック番号の差分値に基づき、前記第1及び第2手続の間の所要時間を算出する算出部と
を備える情報処理システム。 - 前記算出部は、一の前記データブロックが生成される生成時間の平均値を前記差分値に乗算して前記所要時間を算出する
請求項1に記載の情報処理システム。 - 前記第1及び第2手続のデータは、オンライン取引に関する取引情報である
請求項1又は請求項2に記載の情報処理システム。 - 前記取引情報は、オンライン取引における手数料を含み、
前記算出部が算出した前記所要時間に応じて、手続を行った利用者に対して支払う前記手数料の配分を算出する配分算出部を備える
請求項3に記載の情報処理システム。 - 前記格納部は、格納するデータ量に応じて、一の手続のデータを分割して複数のデータブロックに格納し、
前記算出部は、前記複数のデータブロックのうち、先頭のデータブロックに係るブロック番号に基づいて前記差分値を計算し、前記所要時間を算出する
請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の情報処理システム。 - ネットワーク上で保持される複数のデータブロックを時系列的に関連付けたブロックチェーンを管理する情報処理方法であって、
第1及び第2手続夫々のデータを前記データブロックに順次格納し、
前記ブロックチェーンから、前記第1及び第2手続夫々のデータが格納された前記データブロック夫々の時系列的な順序を示すブロック番号を取得し、
取得した前記第1及び第2手続夫々のブロック番号の差分値に基づき、前記第1及び第2手続の間の所要時間を算出する
情報処理方法。 - 複数のデータブロックを時系列的に関連付けたブロックチェーンを保持するネットワークに接続された情報処理装置に、
第1及び第2手続夫々のデータを前記データブロックに順次格納し、
前記ブロックチェーンから、前記第1及び第2手続夫々のデータが格納された前記データブロック夫々の時系列的な順序を示すブロック番号を取得し、
取得した前記第1及び第2手続夫々のブロック番号の差分値に基づき、前記第1及び第2手続の間の所要時間を算出する
処理を実行させるプログラム。 - 複数のデータブロックを時系列的に関連付けたブロックチェーンを保持するネットワークに接続される情報処理装置であって、
第1及び第2手続夫々のデータを前記データブロックに順次格納する格納部と、
前記ブロックチェーンから、前記第1及び第2手続夫々のデータが格納された前記データブロック夫々の時系列的な順序を示すブロック番号を取得する取得部と、
該取得部が取得した前記第1及び第2手続夫々のブロック番号の差分値に基づき、前記第1及び第2手続の間の所要時間を算出する算出部と
を備える情報処理装置。
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