JP2004046541A - 取引支援システム、ネットワークシステム、取引支援方法、コンピュータプログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

取引支援システム、ネットワークシステム、取引支援方法、コンピュータプログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】相場性商品の提供者側が負うリスクを制御することができる取引支援システムを提供する。
【解決手段】取引支援システム106は、相場性商品に関わる最新の価格を電子取引市場システム104から自動的に取得する(S404)。次いで、予想遅延時間DB215に登録された顧客別の予想遅延時間を取得し(S406)、記憶された標準的なタイムラグを取得する(S410)。次いで、取得された標準的なタイムラグおよび予想遅延時間に基づいて、顧客別のタイムラグ許容値を算出する。タイムラグ許容値と商品の価格をクライアント108にダウンロードし(S412)、タイマーチェック部220が内部タイマーをスタートさせる(S418)。同時に、クライアント108も内部のタイマーをスタートさせる(S416)。
【選択図】    図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、取引支援システム、ネットワークシステム、取引支援方法、コンピュータプログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関し、より詳細には、クライアントを使用する顧客への相場性商品の販売を支援する取引支援システム、ネットワークシステム、取引支援方法、コンピュータプログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
相場性商品とは、経済情勢の変化などに応じて相場が変動することにより、価格が変動する商品のことをいう。例えば、外国為替取引、通貨オプション取引、金融先物取引、金利スワップ取引、通貨スワップ取引、債権取引などが相場性商品に含まれる。
【0003】
これらの相場性商品の取引は、電話を使用し、直接取引の相手方に連絡をして取引を行うか、円卓を囲んだブローカーを介して行う形態が多かった。しかし近年、コストや使い勝手の面から、電話やブローカーを介さず、EBS社やロイター社等の提供する電子ブローキングシステムを用いて電子的に相場性商品を販売することが一般的に行われるようになっている。
【0004】
一方、顧客との取引に関しては、従来電話で行うことが多かったが、パーソナルコンピュータやインターネットの普及により、電子的に相場性商品を販売することが一般に行われている。
【0005】
電子商取引の形態で相場性商品を提供する場合、顧客に対する商品の価格の提示から約定の締結(成約)までに一定の時間がかかるので、商品提供者は商品価格の変動リスクを負うことになる。そこで、商品提供者におけるリスクを低減するために、顧客に提示する価格にリスク値幅を上乗せしたり、あるいは商品価格の提示からその商品に関する成約を入力するまでの時間間隔(タイムラグ)に、一定の制限を設けるのが一般的である。この場合、商品提供者のセンター・サーバは電子ブローキングシステムから相場性商品の価格を取得すると、これに標準的なリスク値幅を上乗せして顧客のクライアントに提示する。そして、商品提供者のセンター・サーバ側で固定されたタイムラグを計測しながら、相場性商品を受け付けている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の相場性商品の取引相場性商品の提供者側では、通信ネットワークを介して商品を販売する際のリスクを、相場性商品の取扱量や種類、顧客のPC環境やネットワーク環境に応じて制御できないという問題があった。
【0007】
また、従来の相場性商品の取引の場合、センター・サーバ側で管理されるタイムラグは、顧客のパーソナル・コンピュータ(PC)の動作時間や処理時間、顧客のクライアントの処理時間やデータ伝送遅延時間を含むものとなり、かつ顧客のクライアントの処理時間やデータ伝送遅延時間は、顧客のクライアントの性能、顧客側で契約・敷設した回線の速度(帯域)等によって一様でない。例えば、価格提示から成約入力までの最大タイムラグを15秒としても、顧客のクライアントから見ると、事実上は10秒に見えたり、あるいは8秒に見えたりする。つまり、価格提示から成約入力までの制限時間がクライアントの環境等に左右され、制限時間が短ければそれだけクライアントの操作性も低下するという問題があった。
【0008】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、相場性商品の提供者側が負うリスクを制御することができる取引支援システム、ネットワークシステム、取引支援方法、コンピュータプログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することにある。
【0009】
また、本発明の別の目的は、上記のような顧客側の動作環境の差異を吸収し、顧客側から見たタイムラグのバラツキを均一化し、かつ、顧客のシステムの操作性・利便性の低下を防止することができる取引支援システム、ネットワークシステム、取引支援方法、コンピュータプログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、クライアントを使用する顧客に対して行う相場性商品の販売を支援する取引支援システムであって、前記クライアントから相場性商品の指定に関する情報を受信する指定受信手段と、該指定された相場性商品の価格を、通信ネットワークを介して取得する価格取得手段と、前記クライアントを使用する顧客の属性と関連付けて記憶されている補償値に基づいて、前記価格取得手段により取得された価格を修正する修正手段と、前記顧客の属性と関連付けて記憶されている時間値に基づいて、前記クライアントに前記修正された価格を提示してから成約の入力を受け付けるまでの時間間隔を算出する時間間隔算出手段と、前記修正手段により修正された価格を前記クライアントに表示させる手段と、前記時間間隔算出手段により算出された時間間隔の間、前記クライアントから前記成約の入力を受け付ける受付手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の取引支援システムにおいて、前記顧客の属性は、前記クライアントの回線環境または性能を示すことを特徴とする。
【0012】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の取引支援システムにおいて、タイムスタンプを含む電文を前記クライアントに送信するタイムスタンプ送信手段と、前記クライアントから、前記タイムスタンプを含む前記電文に対する応答文を受信する応答受信手段と、該応答受信手段により受信された応答文に基づき、前記補償値および時間値の少なくとも一方を算出する補償値算出手段とを更に備えることを特徴とする。
【0013】
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の取引支援システムにおいて、前記クライアントに対し、該クライアントに前記応答文を送信させるためのプログラムを送信するプログラム送信手段を更に備えたことを特徴とする。
【0014】
また、請求項5に記載の発明は、クライアントを使用する顧客に対して行う相場性商品の販売を支援する取引支援システムであって、前記クライアントから相場性商品の指定に関する情報を受信する指定受信手段と、該指定された相場性商品の価格を、通信ネットワークを介して取得する価格取得手段と、前記相場性商品の取扱量と関連付けて記憶されている補償値に基づいて、前記価格取得手段により取得された価格を修正する修正手段と、前記相場性商品の取扱量と関連付けて記憶されている時間値に基づいて、前記クライアントに前記修正された価格を提示してから成約の入力を受け付けるまでの時間間隔を算出する時間間隔算出手段と、前記修正手段により修正された価格を前記クライアントに表示させる手段と、前記時間間隔算出手段により算出された時間間隔の間、前記クライアントから前記成約の入力を受け付ける受付手段とを備えたことを特徴とする。
【0015】
また、請求項6に記載の発明は、クライアントを使用する顧客に対して行う相場性商品の販売を支援する取引支援システムであって、前記クライアントから相場性商品の指定に関する情報を受信する指定受信手段と、該指定された相場性商品の価格を、通信ネットワークを介して取得する価格取得手段と、前記相場性商品の種類と関連付けて記憶されている補償値に基づいて、前記価格取得手段により取得された価格を修正する修正手段と、前記相場性商品の種類と関連付けて記憶されている時間値に基づいて、前記クライアントに前記修正された価格を提示してから成約の入力を受け付けるまでの時間間隔を算出する時間間隔算出手段と、前記修正手段により修正された価格を前記クライアントに表示させる手段と、前記時間間隔算出手段により算出された時間間隔の間、前記クライアントから前記成約の入力を受け付ける受付手段とを備えたことを特徴とする。
【0016】
また、請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載の取引支援システムにおいて、前記補償値および時間値は相関する値であることを特徴とする。
【0017】
また、請求項8に記載の発明は、請求項1ないし7のいずれかに記載の取引支援システムにおいて、前記表示させる手段は、前記時間間隔を認識させるための動画イメージを前記クライアントに更に表示させることを特徴とする。
【0018】
また、請求項9に記載の発明は、クライアントと、該クライアントを使用する顧客に対する相場性商品の販売を支援する取引支援システムとを含むネットワークシステムであって、前記クライアントは、前記相場性商品の指定を含む価格の提示の要求を送信する送信手段を備え、前記取引支援システムは、前記送信手段から前記相場性商品の指定に関する情報を受信する指定受信手段と、該指定された相場性商品の価格を、通信ネットワークを介して取得する価格取得手段と、前記クライアントを使用する顧客の属性と関連付けて記憶されている補償値に基づいて、前記価格取得手段により取得された価格を修正する修正手段と、前記顧客の属性と関連付けて記憶されている時間値に基づいて、前記クライアントに前記修正された価格を提示してから成約の入力を受け付けるまでの時間間隔を算出する時間間隔算出手段と、前記修正手段により修正された価格を前記クライアントに表示させる手段と、前記時間間隔算出手段により算出された時間間隔の間、前記クライアントから前記成約の入力を受け付ける受付手段とを備えたことを特徴とする。
【0019】
また、請求項10に記載の発明は、クライアントと、該クライアントを使用する顧客に対する相場性商品の販売を支援する取引支援システムとを含むネットワークシステムであって、前記クライアントは、前記相場性商品の指定を含む価格の提示の要求を送信する送信手段を備え、前記取引支援システムは、前記送信手段から前記相場性商品の指定に関する情報を受信する指定受信手段と、該指定された相場性商品の価格を、通信ネットワークを介して取得する価格取得手段と、前記相場性商品の取扱量と関連付けて記憶されている補償値に基づいて、前記価格取得手段により取得された価格を修正する修正手段と、前記相場性商品の取扱量と関連付けて記憶されている時間値に基づいて、前記クライアントに前記修正された価格を提示してから成約の入力を受け付けるまでの時間間隔を算出する時間間隔算出手段と、前記修正手段により修正された価格を前記クライアントに表示させる手段と、前記時間間隔算出手段により算出された時間間隔の間、前記クライアントから前記成約の入力を受け付ける受付手段とを備えたことを特徴とする。
【0020】
また、請求項11に記載の発明は、クライアントと、該クライアントに対する相場性商品の販売を支援する取引支援システムとを含むネットワークシステムであって、前記クライアントは、前記相場性商品の指定を含む価格の提示の要求を送信する送信手段を備え、前記取引支援システムは、前記送信手段から前記相場性商品の指定に関する情報を受信する指定受信手段と、該指定された相場性商品の価格を、通信ネットワークを介して取得する価格取得手段と、前記相場性商品の種類と関連付けて記憶されている補償値に基づいて、前記価格取得手段により取得された価格を修正する修正手段と、前記相場性商品の種類と関連付けて記憶されている時間値に基づいて、前記クライアントに前記修正された価格を提示してから成約の入力を受け付けるまでの時間間隔を算出する時間間隔算出手段と、前記修正手段により修正された価格を前記クライアントに表示させる手段と、前記時間間隔算出手段により算出された時間間隔の間、前記クライアントから前記成約の入力を受け付ける受付手段とを備えたことを特徴とする。
【0021】
また、請求項12に記載の発明は、クライアントを使用する顧客に対して行う相場性商品の販売を支援するコンピュータを用いた取引支援方法であって、前記クライアントから相場性商品の指定に関する情報を受信するステップと、該指定された相場性商品の価格を、通信ネットワークを介して取得するステップと、前記クライアントを使用する顧客の属性と関連付けて記憶されている補償値に基づいて、前記取得された価格を修正するステップと、前記顧客の属性と関連付けて記憶されている時間値に基づいて、前記クライアントに前記修正された価格を提示してから成約の入力を受け付けるまでの時間間隔を算出するステップと、前記修正された価格を前記クライアントに表示させるステップと、前記算出された時間間隔の間、前記クライアントから前記成約の入力を受け付けるステップとを備えたことを特徴とする。
【0022】
また、請求項13に記載の発明は、クライアントを使用する顧客に対して行う相場性商品の販売を支援するコンピュータを用いた取引支援方法であって、前記クライアントから相場性商品の指定に関する情報を受信するステップと、該指定された相場性商品の価格を、通信ネットワークを介して取得するステップと、前記相場性商品の取扱量と関連付けて記憶されている補償値に基づいて、前記取得された価格を修正するステップと、前記相場性商品の取扱量と関連付けて記憶されている時間値に基づいて、前記クライアントに前記修正された価格を提示してから成約の入力を受け付けるまでの時間間隔を算出するステップと、前記修正された価格を前記クライアントに表示させるステップと、前記算出された時間間隔の間、前記クライアントから前記成約の入力を受け付けるステップとを備えたことを特徴とする。
【0023】
また、請求項14に記載の発明は、クライアントを使用する顧客に対して行う相場性商品の販売を支援するコンピュータを用いた取引支援方法であって、前記クライアントから相場性商品の指定に関する情報を受信するステップと、該指定された相場性商品の価格を、通信ネットワークを介して取得するステップと、前記相場性商品の種類と関連付けて記憶されている補償値に基づいて、前記取得された価格を修正するステップと、前記相場性商品の種類と関連付けて記憶されている時間値に基づいて、前記クライアントに前記修正された価格を提示してから成約の入力を受け付けるまでの時間間隔を算出するステップと、前記修正された価格を前記クライアントに表示させるステップと、前記算出された時間間隔の間、前記クライアントから前記成約の入力を受け付けるステップとを備えたことを特徴とする。
【0024】
また、請求項15に記載の発明は、コンピュータプログラムであって、クライアントを使用する顧客に対して行う相場性商品の販売を支援するコンピュータに対し、前記クライアントから相場性商品の指定に関する情報を受信するステップと、該指定された相場性商品の価格を、通信ネットワークを介して取得するステップと、前記クライアントを使用する顧客の属性と関連付けて記憶されている補償値に基づいて、前記取得された価格を修正するステップと、前記顧客の属性と関連付けて記憶されている時間値に基づいて、前記クライアントに前記修正された価格を提示してから成約の入力を受け付けるまでの時間間隔を算出するステップと、前記修正された価格を前記クライアントに表示させるステップと、前記算出された時間間隔の間、前記クライアントから前記成約の入力を受け付けるステップとを実行させることを特徴とする。
【0025】
また、請求項16に記載の発明は、コンピュータプログラムであって、クライアントを使用する顧客に対して行う相場性商品の販売を支援するコンピュータに対し、前記クライアントから相場性商品の指定に関する情報を受信するステップと、該指定された相場性商品の価格を、通信ネットワークを介して取得するステップと、前記相場性商品の取扱量と関連付けて記憶されている補償値に基づいて、前記取得された価格を修正するステップと、前記相場性商品の取扱量と関連付けて記憶されている時間値に基づいて、前記クライアントに前記修正された価格を提示してから成約の入力を受け付けるまでの時間間隔を算出するステップと、前記修正された価格を前記クライアントに表示させるステップと、前記算出された時間間隔の間、前記クライアントから前記成約の入力を受け付けるステップとを実行させることを特徴とする。
【0026】
また、請求項17に記載の発明は、コンピュータプログラムであって、クライアントを使用する顧客に対して行う相場性商品の販売を支援するコンピュータに対し、前記クライアントから相場性商品の指定に関する情報を受信するステップと、該指定された相場性商品の価格を、通信ネットワークを介して取得するステップと、前記相場性商品の種類と関連付けて記憶されている補償値に基づいて、前記取得された価格を修正するステップと、前記相場性商品の種類と関連付けて記憶されている時間値に基づいて、前記クライアントに前記修正された価格を提示してから成約の入力を受け付けるまでの時間間隔を算出するステップと、前記修正された価格を前記クライアントに表示させるステップと、前記算出された時間間隔の間、前記クライアントから前記成約の入力を受け付けるステップとを実行させることを特徴とする。
【0027】
また、請求項18に記載の発明は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、請求項15ないし17のいずれかに記載のコンピュータプログラムを記録したことを特徴とする。
【0028】
本発明は、取引支援システムと顧客側クライアントとの間における伝送遅延時間、または顧客クライアント等の動作予想時間を予め取引支援システムに登録し、この顧客固有の値(予想遅延時間)をもとに、許容できる最大タイムラグの値を顧客別に増減・調整する。
【0029】
また、相場性商品の販売者は、業務運営上、上記タイムラグを特別に延長した顧客について商品価格変動のリスクをより多く負うことになるので、タイムラグを特別に延長した顧客ごとに、商品提供価格に対して特別の値幅を設定可能としている。
【0030】
更に、予想遅延時間および価格は相場性商品の取扱量や種類によっても変更させることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0032】
(第1実施形態)
図1は、本発明を適用したネットワークシステムのシステム構成例を示すブロック図である。同図に示すシステムは、インターネット102に接続されたクライアント108と取引支援システム106とが、インターネット102を介して通信を行うことができるように構成されている。インターネット102は、TCP/IPによる常時相互接続の他、ダイヤルアップ接続などによる一時的な接続、パソコン通信サービス、UUCPなどのTCP/IP以外のプロトコルによる接続を含むネットワークである。
【0033】
取引支援システム106は、銀行が顧客に対して相場性商品を提供するためのサーバ・コンピュータである。この取引支援システム106は、顧客に対する外国為替取引のために使用される。また、取引支援システム106は当該銀行内に設置された行内サーバ105および専用線ネットワーク114を介して、電子取引市場システム104や他の銀行に設置された他行内サーバ107と通信を行うことができるように構成されている。
【0034】
電子取引市場システム104は、ディーラーが売買注文を入力することで、銀行間の外国為替取引を成立させるコンピューター・システムである。具体的には、電子取引市場システム104はロイター社やEBS社などが所有する電子ブローキング・システム等によって構成される。
【0035】
電子ブローキング・システムには、ダイレクト・ディーリング用端末から送信された売り注文と買い注文とからなる建値が登録されている。ここで、ダイレクト・ディーリング用端末とは、銀行ディーラーが銀行間の直取引(ダイレクト・ディーリング)を行うために使用される端末で、例えば行内サーバ105や他行内サーバ107に接続される。また、売り注文とは、銀行が顧客に販売できる為替レート(ビッド)をいい、買い注文とは、銀行が顧客から購入できる為替レート(オファー)をいう。
【0036】
各銀行ディーラーは、ダイレクト・ディーリング用端末を使用して電子取引市場システム104にアクセスし、登録された注文をダイレクト・ディーリング用端末の画面で参照することができる。銀行ディーラーがダイレクト・ディーリング用端末の画面上に表示されている為替レートで取引したい場合、売りまたは買いの意思表示を示す情報を電子取引市場システム104に対して送信する。この電子取引市場システム104は受信した注文内容と登録された注文とを突き合わせ、条件が一致した場合にその旨をダイレクト・ディーリング端末に通知することにより、取引を成立させる。
【0037】
クライアント108は、取引支援システム106を利用して外国為替取引に関する約定を締結するためのクライアント・コンピュータであり、パーソナル・コンピュータ(PC)の他、パームトップ・コンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話、PHS(Personal Handy Phone System)等によって構成される。
【0038】
本実施形態では、外国為替取引を希望するユーザがクライアント108を使用し、インターネット102を介して取引支援システム106にアクセスし、相場性商品を指定して、その価格の提示を要求する。取引支援システム106は、クライアント108からの要求に応答して、電子取引市場システム104から提供される銀行間レートを参照する。取得された銀行間レートを基に、手数料等を加味したレート(価格)をクライアント108に提示する。この価格の提示は、クライアント108に備えられたディスプレイにレートを提示することにより行われる。
【0039】
顧客がクライアント108を利用して成約の意思表示を行った場合、取引が成立する。この場合、ユーザは、クライアント108に表示された為替レートを閲覧し、成約の入力を行うか否か判定する。提示された為替レートでの成約を希望する場合、その旨の情報がクライアント108から取引支援システム106に送信される。取引支援システム106は、この情報を受信することにより、成約要求を受け付け、所定の条件に応じて契約を成立させる。契約が成立したか否かの結果は、クライアント108に通知される。
【0040】
以上のようにして、外国為替取引の約定締結処理が実施される。
【0041】
次に、図2のブロック図を参照し、本実施形態に係る取引支援システム106の機能構成について説明する。なお、取引支援システム106には、CPU(Central Processing Unit)やRAM(Random Access Memory)、ROM(Read OnlyMemory)等を内蔵したコンピュータ本体の他、ディスプレイ等の表示装置、キーボードやマウス等の入力装置、ハードディスク等の補助記憶装置を備えた汎用のコンピュータを利用することができる。
【0042】
同図に示すように、取引支援システム106は、少なくとも価格取得部208、価格修正部210、予想遅延時間取得部212、標準許容タイムラグ取得部214、タイムラグ修正部217、価格表示部218、タイマーチェック部220、判定部224、結果表示部226、通信部202、成約要求受付部204、予想遅延時間データベース(DB)215、記憶部216を含んでいる。
【0043】
予想遅延時間DB215には、少なくとも予想遅延時間およびリスク値幅が記憶されている。以下、この予想遅延時間およびリスク値幅について説明する。
【0044】
予想遅延時間は、クライアント108に価格を提示してから成約の入力を受け付けるまでの時間間隔を修正するための時間値である。この予想遅延時間は、クライアント108を使用する顧客の属性と関連付けて記憶されている。
【0045】
顧客の属性は、例えばクライアント108の回線環境または性能に基づいて定義されることとしてもよい。回線環境は、顧客が契約している通信回線の伝送遅延時間や伝送品質等を含むことができる。また、性能は、クライアント108の動作(処理)時間等を含むことができる。この顧客の名前ごとの予想遅延時間は、顧客からの申請に応じて、取引支援システム106のシステム管理者により予想遅延時間DB215に登録される。
【0046】
また、リスク値幅は、相場性商品の価格の増減幅(補償値)である。このリスク値幅もまた、顧客の属性と関連付けて記憶されている。
【0047】
予想遅延時間およびリスク値幅は、相関していることが好ましい。本実施形態において、顧客の属性と関連付けて記憶されたリスク値幅は、顧客ごとの予想遅延時間に基づいて定められ、取引支援システム106のシステム管理者により予想遅延時間DB215に登録される。業務運営上は、タイムラグを特別に延長した顧客については商品提供者側が商品価格変動のリスクをより多く負うことになるので、商品提供価格に対して特別の値幅を予め付加して価格提示することになる。
【0048】
なお、他の顧客の属性として、クライアントの回線環境や性能の他、年齢や性別、居住地、顧客層(既存取引先、新規契約先、大口取引先、小口先等)などを使用することもできるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0049】
価格取得部208は、電子取引市場システム104から為替レートを取得するものである。価格修正部210は、電子取引市場システム104から取得した為替レートを、予想遅延時間DB215に登録されたリスク値幅を考慮して修正し、顧客宛の提示価格とする。
【0050】
予想遅延時間取得部212は、予想遅延時間DB215に登録された顧客別の予想遅延時間およびリスク値幅を取得する。標準許容タイムラグ取得部214は、記憶部216に記憶された標準的なタイムラグを取得する。
【0051】
タイムラグ修正部217は、標準許容タイムラグ取得部214により取得された標準的なタイムラグを、予想遅延時間取得部212により取得された予想遅延時間に基づいて修正し、顧客ごとのタイムラグ許容値とする。価格表示部218は、タイムラグ許容値および提示価格をクライアント108にダウンロードし、クライアント108に提示価格を表示させる。
【0052】
タイマーチェック部220は、上記のように修正されたタイムラグ許容値および提示価格がクライアント108にダウンロードされたときに、内部タイマーをスタートさせる。判定部224は、通信部202により成約要求電文を受信したときに、内部タイマーから経過時間を取得し、この経過時間が顧客に関するタイムラグ許容値に収まっているか否かを判定する。
【0053】
結果表示部226は、判定部224による判定において、契約時間がタイムラグ許容値内であればクライアント108に契約成立を示す画面を表示させる。一方、契約時間がタイムラグ許容値を超過している場合は、クライアント108に契約不成立を示す画面を表示させる。
【0054】
記憶部216には、本発明に関わる処理を実行するためのデータや、処理プログラム、標準的なタイムラグ等が記憶されている。
【0055】
記憶部216に記憶されるデータとしては、クライアント108に商品の価格や、手数料に関する情報、契約の成立・不成立を表示するためのHTML(HyperText Markup Language)文書などのマークアップテキストが含まれる。処理プログラムには、該マークアップテキストを介してクライアント108から送信された処理要求に応答して、データベースの検索や登録、データベースや外部の電子取引市場システム104からのデータ取得等を行うCGI(Common Gateway Interface)スクリプト等のプログラムや、取引支援システム106がWWW(World Wide Web)サーバとして機能し、HTTP(HyperText Transfer Protocol)プロトコルに基づきマークアップテキストをインターネット102を介して転送するためのWWWサーバプログラム等が含まれる。上述した価格取得部208、価格修正部210、予想遅延時間取得部212、標準許容タイムラグ取得部214、タイムラグ修正部217、価格表示部218、タイマーチェック部220、判定部224、結果表示部226、成約要求受付部204の機能は、この処理プログラムの実行により達成されるものである。
【0056】
これらの処理プログラムは、高級手続型プログラミング言語、オブジェクト指向プログラミング言語、アセンブリ言語、機械語等で記述される。このような実現方法において、ハードディスク、光磁気ディスク、光ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等により構成される記憶部216は、コンピュータ読取可能な記録媒体として機能する。
【0057】
通信部202は、予め記憶した通信プログラムの実行に基づいて、データのダウンロード等を含むインターネット102との通信機能を有するものである。また、成約要求受付部204は、クライアント108から受信した電文が成約要求電文である場合に、成約要求を受け付ける処理を行う。
【0058】
次に、図3のブロック図を参照し、本実施形態に係るクライアント108のハードウェア構成について説明する。
【0059】
クライアント108は、装置全体の制御を行うCPU301と、装置全体を制御するためのシステムプログラム等が格納されたROM302と、一時記憶領域であるRAM306とがバス311を介して接続されている。また、キーボード・マウスインタフェース(I/F)308と、ディスプレイ305に接続されるビデオI/F304と、インターネット102との通信を行うためのモデム等の通信I/F303と、ハードディスク(HD)313に接続された入出力I/F307とがバス311に接続されている。
【0060】
キーボード・マウスI/F308は、コマンドやコードの入力に使用されるキーボード309およびマウス310に接続されている。
【0061】
HD313には、WWWサーバにアクセスし、データを読み込むためのプログラムであるブラウザが格納されている。クライアント108により実行される本発明に関わる機能は、HD313に格納されたブラウザをCPU301が読み出し、RAM306にロードして実行することにより達成される。即ち、クライアント108のCPU301はブラウザの実行により、Webページを記述するマークアップテキストを解析し、該テキスト中で定義されている命令を実行してテキストやイメージを含む画面を生成し、生成された画面を表示する。また、CPU301は、Webページに入力された情報を取引支援システム106へ送信する。
【0062】
次に、図4を参照し、本発明を適用した取引支援システム106により実行される外国為替取引の流れについて説明する。
【0063】
取引支援システム106は、クライアント108からインターネット102を介して、希望の相場性商品について価格の提示要求を受ける(S402)。価格の提示要求には、相場性商品の指定が含まれている。次いで、価格取得部208は、指定された相場性商品に関わる最新の価格を電子取引市場システム104から自動的に取得する(S404)。このようにして、クライアント108から相場性商品の指定に関する情報を受信し、指定された相場性商品の価格を、専用線ネットワーク114を介して取得する処理が実現される。
【0064】
次いで、予想遅延時間取得部212が、予想遅延時間DB215に登録された顧客別の予想遅延時間およびリスク値幅を取得する(S406)。価格修正部210は、電子取引市場システム104から取得した価格を、予想遅延時間DB215に記憶されたリスク値幅や手数料を加味して修正し、顧客宛の提示価格とする(S408)。このようにして、顧客の属性と関連付けて記憶されているリスク値幅に基づいて、取得された価格を修正する処理が実現される。
【0065】
次いで、標準許容タイムラグ取得部214が、記憶部216に記憶された標準的なタイムラグを取得する(S410)。タイムラグ修正部217は、ステップS410において取得された標準的なタイムラグを、ステップS406において取得された予想遅延時間を考慮して修正し、顧客別のタイムラグ許容値とする。このようにして、顧客の属性と関連付けて記憶されている予想遅延時間に基づいて、タイムラグ許容値を算出する処理が実現される。
【0066】
その後、価格表示部218が、通信部202を通じてタイムラグ許容値および提示価格をクライアント108にダウンロードする(S412)。このようにして、修正された価格をクライアント108に表示させる処理が実現される。同時に、タイマーチェック部220が内部タイマーをスタートさせる(S418)。
【0067】
クライアント108は、取引支援システム106からタイムラグ許容値と商品の価格をダウンロードすると、その情報に基づいて提示価格をディスプレイ305に表示し、成約の要求を受け付ける(S414)。同時に、内部のタイマーをスタートさせる(S416)。
【0068】
取引支援システム106による成約の要求の受付は、所定の受付ボタンを備えたWebページをクライアント108のディスプレイに表示させるためのマークアップテキストを送信することにより行うことができる。この場合、クライアント108においてWebページ上の受付ボタンを操作することにより、クライアント108上で成約要求電文が作成され、取引支援システム106に送信される。
【0069】
ここで、ステップS416においてクライアント108上で内部のタイマーをスタートさせると共に、ディスプレイ上に時間間隔を認識させるための動画イメージを表示させることとしてもよい。表示させる動画イメージは、例えば時間と共に秒針の位置を変化させるストップウォッチ、あるいは時間と共に長さが変化するバー等を使用することができる。後者の場合、全ての顧客についてバーの長さの初期値を同一とし、タイムラグ許容値に応じてバーを短くする速度を変化させることが好ましい。
【0070】
あるいは、残りの制限時間が所定時間よりも短くなった場合に、そのイメージの色彩や形状を変化させることとしてもよい。
【0071】
このような処理は、ステップS412において取引支援システム106からアニメーションGIF等の動画データをダウンロードすることにより実現される。
【0072】
ステップS420では、顧客がディスプレイ上に表示された内容を閲覧し、その商品に関する約定の締結を希望する場合は、クライアント108から成約要求を送信する。
【0073】
クライアント108から受信した情報は通信部202により解析され、この情報が成約要求である場合、判定部226に対して処理を要求する(S422)。判定部226は、内部タイマーから経過時間を取得し(S424)、この経過時間が顧客に関するタイムラグ許容値に収まっているか否かを判定する(S426)。このようにして、算出された時間間隔の間、クライアント108から成約の入力を受け付ける処理が実現される。
【0074】
結果表示部226は、判定部426による判定において契約時間がタイムラグ許容値内であればクライアント108に契約成立を示す画面を表示させる(S428)。一方、契約時間がタイムラグ許容値を超過している場合は、クライアント108に契約不成立を示す画面を表示させる(S430)。
【0075】
以下に、標準タイムラグが15秒である場合を例に挙げて、取引支援システム106が電子取引市場システム104から取得した価格を修正する処理、およびタイムラグを修正する処理について、より具体的に説明する。
【0076】
予想遅延時間DB215内のリスク値幅は、顧客の属性にひも付けられている。以下の例では、顧客Aに対して、ビッド1銭、オファー3銭、予想遅延時間が4秒と設定されている。更に、手数料(マージン)として50銭が設定されている。
【0077】
顧客Aが0〜10万ドルの商品について価格の提示を要求し、この要求に応答して取引支援システム106が電子取引市場システム104を介して取得した為替レートが、
ビッド :1ドル120円50銭
オファー:1ドル120円52銭
であったとする。この場合、取引支援システム106は、ビッドを120円50銭−1銭(顧客に対するリスク値幅)−50銭(手数料)=119円99銭に修正して顧客に提示する。
【0078】
また、オファーを120円52銭+3銭(顧客に対するリスク値幅)+50銭(手数料)=121円5銭に修正して顧客に提示する。
【0079】
更に、取引支援システム106はタイムラグ許容値を15秒+4秒(顧客に対する予想遅延時間)=19秒と算出する。
【0080】
以上の処理におけるビッド、オファー、タイムラグを表1および表2に示す。
【0081】
【表1】
Figure 2004046541
【0082】
【表2】
Figure 2004046541
【0083】
このようにして、クライアントを使用する顧客の属性に応じて、価格提示から成約までの時間間隔を自由に設定することが可能となる。また、時間制限の変更に応じてリスク値を考慮した価格を提示することが可能となる。
【0084】
次に、図5〜図7を参照し、上述した手順においてクライアントのディスプレイ上に表示される画面について説明する。
【0085】
例えば、図4のステップS402において、顧客がクライアント108を使用して取引支援システム106へアクセスし、輸出の予約(顧客による外貨売り/円貨買い)を目的とした外国為替取引を要求する。この場合、取引支援システム106はクライアント108に図5の例に示す画面を表示させる。顧客はこの画面内に設けられたリスト602の各行に所定の情報を入力して、その情報を取引支援システム106に送信する。同図に示す例では、通貨ペアとして米国ドル/日本円が指定され、希望する輸出の金額として100万ドル、50万ドル、30万ドル、20万ドルが指定され、各々に対し受け渡しの希望日が入力されている。なお、輸出額の単位はオプションボタン604を選択することにより指定が可能である。マウス等を使用してこの画面内のレート要求ボタン606が押下されると、クライアント108から取引支援システム106へ、指定した相場性商品について価格の提示の要求が送信される。
【0086】
図4のステップS414において、クライアント108のディスプレイ上には図6の例に示す画面が表示される。同図に示すように、画面内のリスト602内には取引支援システム106により算出されたスポット予約レートの他、相場性商品の取扱量ごとにスワップレートおよび予約レートが表示される。ここで、予約レートとはスポット予約レートとスワップレートとの和である。また、画面下部にはタイムラグの残り時間を顧客に認識させるためのバーのイメージ612が表示される。顧客が特定の取扱量について約定の締結を希望する場合、マウス等を使用して、リスト602内の対応するチェックボックス610を選択し、ボタン608を押下する。この操作により、クライアント108上で成約要求電文が作成され、取引支援システム106に送信される。
【0087】
図7は、図4のステップS428においてクライアント108のディスプレイ上に表示される画面の一例を示す。リスト602内の「約定正否」欄には、各取扱量に対し、約定が成立したか否かを示す情報が表示される。
【0088】
(第2実施形態)
次に、取引支援システム106がタイムラグを修正するための時間値、即ち予想遅延時間を自動的に算出する本発明の第2実施形態について説明する。
【0089】
図8は、本実施形態に係る取引支援システム106の機能構成を示すブロック図である。同図において、図2と同じ機能を有する構成要素については同じ参照符号が付されている。本実施形態に係る取引支援システム106は、待受プログラム送信部501、タイムラグ測定電文作成部502、予想遅延時間登録部508および予想遅延時間算出部506を更に含んでいる。
【0090】
待受プログラム送信部501は、クライアント108で実行させるための待受プログラムをクライアント108にダウンロードする機能を有する。待受プログラムは、クライアント108が取引支援システム106からのタイムラグ測定電文を受信したときに応答文を返信するためのプログラムであり、本実施形態ではダウンロード後インストール処理を行うことなく実行可能な実行オブジェクトとして構成される。この待受プログラムは、取引支援システム106の内部に予め記憶される。タイムラグ測定電文作成部502は、クライアント108に送信するタイムラグ測定電文を作成し、通信部202を通じてこの電文を送信する機能を有するものである。タイムラグ測定電文は、クライアント108からの返信を要求するものであり、作成時のタイムスタンプが付加されている。クライアント108からの応答文にも、このタイムスタンプが保持される。
【0091】
予想遅延時間算出部506は、クライアント108から受信した応答文に基づき、当該クライアント108に対応する遅延時間を算出する。予想遅延時間登録部508は、予想遅延時間算出部506により算出された予想遅延時間を予想遅延時間DB108に登録する。
【0092】
次に、図9のフローチャートを参照し、取引支援システム106により実行される予想遅延時間自動算出処理について説明する。
【0093】
予想遅延時間自動算出処理は、顧客のクライアント108が取引支援システム106へログオンした時点から開始される。まず、待受プログラム送信部401f、クライアント108に待受プログラムをダウンロードする(S602)。このようにして、クライアント108に対し、該クライアントに応答文を送信させるためのプログラムを送信する処理が実現される。
【0094】
次いで、タイムラグ測定電文作成部502においてタイムラグ測定電文を作成し、通信部202を通じてログオンしたクライアント108に送信する(S604)。クライアント108は、取引支援システム106からタイムラグ測定電文を受信すると、待受プログラムの実行に基づき応答文を返信する。取引支援システム106が応答文を受信すると、その電文中に含まれているタイムスタンプと受信時刻とから、そのクライアント108へ電文を送信してから応答文を受信するまでの時間を確認する。この時間に基づき、予想遅延時間が算出され、予想遅延時間DB215に登録される(S608)。その後、クライアント108がログイン中であればステップS604からの処理が繰り返される(S610)。
【0095】
このようにして、タイムスタンプを含む電文をクライアント108に送信し、クライアント108から、タイムスタンプを含む電文に対する応答文を受信し、受信された応答文に基づき、予想遅延時間を算出する処理が実現される。なお、予想遅延時間と同様にして、リスク値幅を算出することも可能であることはいうまでもない。
【0096】
(第3実施形態)
本実施形態では、取引支援システムとして図2に示す構成と同様のものを使用することができる。ただし、予想遅延時間およびリスク値幅が、顧客の属性ではなく、相場性商品の取扱量と対応付けて予想遅延時間DB215に記憶される点で上述の実施形態と異なっている。
【0097】
相場性商品が外国為替取引、通貨オプション取引等であり、取扱量が金額(EX.1億円、1百万ドル)で表される場合、取扱金額が小口取引であれば、銀行側のリスクは少ないと推定されるので、ある程度長いタイムラグを許容し、リスク値幅を小さくすることが好ましい。
【0098】
従って、予想遅延時間及びリスク値幅を相関させることにより、相場性商品の提供者側においてより効果的にリスクを制御することができる。
【0099】
以下に、標準タイムラグが15秒である場合を例に挙げて、取引支援システム106が電子取引市場システム104から取得した価格を修正する処理、およびタイムラグを算出する処理について、より具体的に説明する。
【0100】
予想遅延時間DB215内のリスク値幅は、商品の取扱金額にひも付けられている。以下の例では、0〜10万ドルの商品に対するリスク値がビッド、オファー共に1銭、予想遅延時間が3秒と設定されている。また、手数料(マージン)として50銭が設定されている。
【0101】
顧客Aが0〜10万ドルの商品について価格の提示を要求し、この要求に応答して取引支援システム106が電子取引市場システム104を介して取得した為替レートが、
ビッド :1ドル120円50銭
オファー:1ドル120円52銭
であったとする。この場合、取引支援システム106は、ビッドを120円50銭−1銭(商品の金額に対するリスク値幅)−50銭(手数料)=119円99銭に修正して顧客に提示する。
【0102】
また、オファーを120円52銭+1銭(商品の金額に対するリスク値幅)+50銭(手数料)=121円3銭に修正して顧客に提示する。
【0103】
更に、取引支援システム106はタイムラグ許容値を15秒+3秒(商品の金額に対する予想遅延時間)=18秒と算出する。
【0104】
以上の処理におけるビッド、オファー、タイムラグを表3および表4に示す。
【0105】
【表3】
Figure 2004046541
【0106】
【表4】
Figure 2004046541
【0107】
なお、相場性商品が原油、貴金属、ゴム、穀物などの先物取引である場合、取扱量としてコントラクトまたは枚(20コントラクト、20枚等)を使用することができる。また、相場性商品が商品現物(原油等)である場合は、取扱量として量自体(1キロリットル、1キログラム等)を使用することができる。
【0108】
(第4実施形態)
本実施形態では、取引支援システムとして図2に示す構成と同様のものを使用することができる。ただし、予想遅延時間およびリスク値幅が相場性商品の種類と対応付けて予想遅延時間DB215に記憶される点で上述の実施形態と異なっている。
【0109】
商品の種類は、例えば取扱通貨のペアにより規定されることができる。この場合、通貨ペアが値動きの厳しい(Volatilityの高い)通貨であればそれだけリスクが大きいので、タイムラグを短くし、リスク値幅を大きくする、といった調整を行うことが好ましい。
【0110】
従って、予想遅延時間及びリスク値幅を相関させることにより、相場性商品の提供者側においてより効果的にリスクを制御することができる。
【0111】
以下に、標準タイムラグが15秒である場合を例に挙げて、取引支援システム106が電子取引市場システム104から取得した価格を修正する処理、およびタイムラグを修正する処理について、より具体的に説明する。
【0112】
予想遅延時間DB215内のリスク値幅は、取扱通貨(通貨ペア)にひも付けられている。以下の例では、ドル対円という通貨ペアに対して、ビッド、オファー共に1銭、予想遅延時間が3秒と設定されている。
【0113】
顧客Aが0〜10万ドルの商品について価格の提示を要求し、この要求に応答して取引支援システム106が電子取引市場システム104を介して取得した為替レートが、
ビッド :1ドル120円50銭
オファー:1ドル120円52銭
であったとする。この場合、取引支援システム106は、ビッドを120円50銭−1銭(通貨ペアに対するリスク値幅)−50銭(手数料)=119円99銭に修正して顧客に提示する。
【0114】
また、オファーを120円52銭+1銭(通貨ペアに対するリスク値幅)+50銭(手数料)=121円3銭に修正して顧客に提示する。
【0115】
更に、取引支援システム106はタイムラグ許容値を15秒+3秒(通貨ペアに対する予想遅延時間)=18秒と算出する。
【0116】
以上の処理におけるビッド、オファー、タイムラグを表5および表6に示す。
【0117】
【表5】
Figure 2004046541
【0118】
【表6】
Figure 2004046541
【0119】
なお、価格を修正する処理、予想遅延時間を算出する処理、あるいはこれらの双方を、上述の実施形態のいずれかを任意に組み合わせることにより行うこともできる。
【0120】
以下に、標準タイムラグが0秒である場合を例に挙げて、取引支援システム106が電子取引市場システム104から取得した価格を修正する処理、および相場性商品についての成約受付のタイムラグを修正する処理について、より具体的に説明する。
【0121】
予想遅延時間DB215内のリスク値幅は、商品の取扱金額、取扱通貨(通貨ペア)、顧客の名前という3つの構成要素にひも付けられている。
【0122】
以下の例では、0〜10万ドルの商品に対するリスク値がビッド、オファー共に1銭、予想遅延時間が3秒と設定されている。また、ドル対円という通貨ペアに対して、ビッド、オファー共に1銭、予想遅延時間が3秒と設定されている。また、ある顧客Aに対して、ビッド1銭、オファー3銭、予想遅延時間が4秒と設定されている。更に、手数料(マージン)として50銭が設定されている。
【0123】
顧客Aが0〜10万ドルの商品について価格の提示を要求し、この要求に応答して取引支援システム106が電子取引市場システム104を介して取得した為替レートが、
ビッド :1ドル120円50銭
オファー:1ドル120円52銭
であったとする。この場合、取引支援システム106は、ビッドを120円50銭−1銭(商品の金額に対するリスク値幅)−1銭(通貨ペアに対するリスク値幅)−1銭(顧客に対するリスク値幅)−50銭(手数料)=119円97銭に修正して顧客に提示する。
【0124】
また、オファーを120円52銭+1銭(商品の金額に対するリスク値幅)+1銭(通貨ペアに対するリスク値幅)+3銭(顧客に対するリスク値幅)+50銭(手数料)=121円7銭に修正して顧客に提示する。
【0125】
更に、取引支援システム106はタイムラグ許容値を3秒(商品の金額に対する予想遅延時間)+3秒(通貨ペアに対する予想遅延時間)+4秒(顧客に対する予想遅延時間)=10秒と算出する。
【0126】
以上の処理におけるビッド、オファー、タイムラグを表7および表8に示す。
【0127】
【表7】
Figure 2004046541
【0128】
【表8】
Figure 2004046541
【0129】
また、予想遅延時間の算出に際しては、過去に算出された値を記憶しておき、新たに算出した値を含めた加重平均を加味した平均化を行うこととしてもよい。
【0130】
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明はこの実施形態のみに限定されることなく他の種々の態様でも実施することができることはいうまでもない。例えば、上述した実施形態では、マークアップ言語としてHTMLを例に説明したが、本発明はこれに限定されず、例えばXML (Extensible Markup Language) やHDML(Handheld Device Markup Language)等の、他のマークアップ言語を使用することも可能である。したがって、クライアントとサーバが通信を行うためのプロトコルに、HTTP以外の他のプロトコルを使用することも可能である。
【0131】
また、上述した実施形態ではHTMLを使用し、インターネットを介して市場取引を行う例を示したが、ネットワークはインターネットや専用線ネットワークに限ることはなく、一般公衆電話回線、社内LAN等、またはこれらの任意の組み合わせを使用することもできる。
【0132】
また、上述の実施形態では、標準タイムラグと予想遅延時間とを使用してタイムラグを算出する方法について説明したが、標準タイムラグを設定せず、予想遅延時間から直接タイムラグを算出することとしても良い。
【0133】
また、タイムラグ許容値を顧客のクライアントから変更可能とする構成としてもよい。
【0134】
また、クライアントのディスプレイ上に表示させる画面のサイズやレイアウトは、本実施形態により限定されるものではない。
【0135】
更に、以上述べた形態以外にも種々の変形が可能である。しかしながら、特許請求の範囲に記載された技術思想に基づくものである限り、その変形は本発明の技術範囲内となる。
【0136】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、クライアントから相場性商品の指定に関する情報を受信し、指定された相場性商品の価格を、通信ネットワークを介して取得し、クライアントを使用する顧客の属性と関連付けて記憶されている補償値に基づいて、取得された価格を修正し、顧客の属性と関連付けて記憶されている時間値に基づいて、クライアントに修正された価格を提示してから成約の入力を受け付けるまでの時間間隔を算出し、修正された価格を前記クライアントに表示させ、算出された時間間隔の間、クライアントから前記成約の入力を受け付けることで、相場性商品の提供者側が負うリスクを制御することができる。
【0137】
また、補償値および時間値は、前記クライアントの回線環境または性能に相関する値であるため、顧客側の動作環境の差異を吸収し、顧客側から見たタイムラグのバラツキを均一化し、かつ、顧客のシステムの操作性・利便性の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したネットワークシステムのシステム構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る取引支援システムの機能構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るクライアントのハードウェア構成例を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る取引支援システムにより実行される市場取引の流れを示す図である。
【図5】クライアントのディスプレイ上に表示される画面の一例を示す図である。
【図6】クライアントのディスプレイ上に表示される画面の一例を示す図である。
【図7】クライアントのディスプレイ上に表示される画面の一例を示す図である。
【図8】本発明の一実施形態に係る取引支援システムの機能構成例を示すブロック図である。
【図9】取引支援システムにより実行される予想遅延時間自動算出処理の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
102 インターネット
104 電子取引市場システム
105 行内サーバ
106 取引支援システム
107 他行内サーバ
108 クライアント
114 専用線ネットワーク
202 通信部
204 成約要求受付部
208 価格取得部
210 価格修正部
212 予想遅延時間取得部
214 標準許容タイムラグ取得部
215 予想遅延時間DB
216 記憶部
217 タイムラグ修正部
218 価格表示部
220 タイマーチェック部
224 判定部
226 結果表示部
301 CPU
302 ROM
303 通信I/F
304 ビデオI/F
305 ディスプレイ
306 RAM
307 入出力I/F
308 キーボード・マウスI/F
310 マウス
311 バス
313 ハードディスク
501 待受プログラム送信部
502 タイムラグ測定電文作成部
506 予想遅延時間算出部
508 予想遅延時間登録部

Claims (18)

  1. クライアントを使用する顧客に対して行う相場性商品の販売を支援する取引支援システムであって、
    前記クライアントから相場性商品の指定に関する情報を受信する指定受信手段と、
    該指定された相場性商品の価格を、通信ネットワークを介して取得する価格取得手段と、
    前記クライアントを使用する顧客の属性と関連付けて記憶されている補償値に基づいて、前記価格取得手段により取得された価格を修正する修正手段と、
    前記顧客の属性と関連付けて記憶されている時間値に基づいて、前記クライアントに前記修正された価格を提示してから成約の入力を受け付けるまでの時間間隔を算出する時間間隔算出手段と、
    前記修正手段により修正された価格を前記クライアントに表示させる手段と、
    前記時間間隔算出手段により算出された時間間隔の間、前記クライアントから前記成約の入力を受け付ける受付手段と
    を備えたことを特徴とする取引支援システム。
  2. 請求項1に記載の取引支援システムにおいて、前記顧客の属性は、前記クライアントの回線環境または性能を示すことを特徴とする取引支援システム。
  3. 請求項1または2に記載の取引支援システムにおいて、
    タイムスタンプを含む電文を前記クライアントに送信するタイムスタンプ送信手段と、
    前記クライアントから、前記タイムスタンプを含む前記電文に対する応答文を受信する応答受信手段と、
    該応答受信手段により受信された応答文に基づき、前記補償値および時間値の少なくとも一方を算出する補償値算出手段と
    を更に備えることを特徴とする取引支援システム。
  4. 請求項3に記載の取引支援システムにおいて、前記クライアントに対し、該クライアントに前記応答文を送信させるためのプログラムを送信するプログラム送信手段を更に備えたことを特徴とする取引支援システム。
  5. クライアントを使用する顧客に対して行う相場性商品の販売を支援する取引支援システムであって、
    前記クライアントから相場性商品の指定に関する情報を受信する指定受信手段と、
    該指定された相場性商品の価格を、通信ネットワークを介して取得する価格取得手段と、
    前記相場性商品の取扱量と関連付けて記憶されている補償値に基づいて、前記価格取得手段により取得された価格を修正する修正手段と、
    前記相場性商品の取扱量と関連付けて記憶されている時間値に基づいて、前記クライアントに前記修正された価格を提示してから成約の入力を受け付けるまでの時間間隔を算出する時間間隔算出手段と、
    前記修正手段により修正された価格を前記クライアントに表示させる手段と、
    前記時間間隔算出手段により算出された時間間隔の間、前記クライアントから前記成約の入力を受け付ける受付手段と
    を備えたことを特徴とする取引支援システム。
  6. クライアントを使用する顧客に対して行う相場性商品の販売を支援する取引支援システムであって、
    前記クライアントから相場性商品の指定に関する情報を受信する指定受信手段と、
    該指定された相場性商品の価格を、通信ネットワークを介して取得する価格取得手段と、
    前記相場性商品の種類と関連付けて記憶されている補償値に基づいて、前記価格取得手段により取得された価格を修正する修正手段と、
    前記相場性商品の種類と関連付けて記憶されている時間値に基づいて、前記クライアントに前記修正された価格を提示してから成約の入力を受け付けるまでの時間間隔を算出する時間間隔算出手段と、
    前記修正手段により修正された価格を前記クライアントに表示させる手段と、
    前記時間間隔算出手段により算出された時間間隔の間、前記クライアントから前記成約の入力を受け付ける受付手段と
    を備えたことを特徴とする取引支援システム。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の取引支援システムにおいて、前記補償値および時間値は相関する値であることを特徴とする取引支援システム。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の取引支援システムにおいて、前記表示させる手段は、前記時間間隔を認識させるための動画イメージを前記クライアントに更に表示させることを特徴とする取引支援システム。
  9. クライアントと、該クライアントを使用する顧客に対する相場性商品の販売を支援する取引支援システムとを含むネットワークシステムであって、前記クライアントは、前記相場性商品の指定を含む価格の提示の要求を送信する送信手段を備え、前記取引支援システムは、
    前記送信手段から前記相場性商品の指定に関する情報を受信する指定受信手段と、
    該指定された相場性商品の価格を、通信ネットワークを介して取得する価格取得手段と、
    前記クライアントを使用する顧客の属性と関連付けて記憶されている補償値に基づいて、前記価格取得手段により取得された価格を修正する修正手段と、
    前記顧客の属性と関連付けて記憶されている時間値に基づいて、前記クライアントに前記修正された価格を提示してから成約の入力を受け付けるまでの時間間隔を算出する時間間隔算出手段と、
    前記修正手段により修正された価格を前記クライアントに表示させる手段と、
    前記時間間隔算出手段により算出された時間間隔の間、前記クライアントから前記成約の入力を受け付ける受付手段と
    を備えたことを特徴とするネットワークシステム。
  10. クライアントと、該クライアントを使用する顧客に対する相場性商品の販売を支援する取引支援システムとを含むネットワークシステムであって、前記クライアントは、前記相場性商品の指定を含む価格の提示の要求を送信する送信手段を備え、前記取引支援システムは、
    前記送信手段から前記相場性商品の指定に関する情報を受信する指定受信手段と、
    該指定された相場性商品の価格を、通信ネットワークを介して取得する価格取得手段と、
    前記相場性商品の取扱量と関連付けて記憶されている補償値に基づいて、前記価格取得手段により取得された価格を修正する修正手段と、
    前記相場性商品の取扱量と関連付けて記憶されている時間値に基づいて、前記クライアントに前記修正された価格を提示してから成約の入力を受け付けるまでの時間間隔を算出する時間間隔算出手段と、
    前記修正手段により修正された価格を前記クライアントに表示させる手段と、
    前記時間間隔算出手段により算出された時間間隔の間、前記クライアントから前記成約の入力を受け付ける受付手段と
    を備えたことを特徴とするネットワークシステム。
  11. クライアントと、該クライアントを使用する顧客に対する相場性商品の販売を支援する取引支援システムとを含むネットワークシステムであって、前記クライアントは、前記相場性商品の指定を含む価格の提示の要求を送信する送信手段を備え、前記取引支援システムは、
    前記送信手段から前記相場性商品の指定に関する情報を受信する指定受信手段と、
    該指定された相場性商品の価格を、通信ネットワークを介して取得する価格取得手段と、
    前記相場性商品の種類と関連付けて記憶されている補償値に基づいて、前記価格取得手段により取得された価格を修正する修正手段と、
    前記相場性商品の種類と関連付けて記憶されている時間値に基づいて、前記クライアントに前記修正された価格を提示してから成約の入力を受け付けるまでの時間間隔を算出する時間間隔算出手段と、
    前記修正手段により修正された価格を前記クライアントに表示させる手段と、
    前記時間間隔算出手段により算出された時間間隔の間、前記クライアントから前記成約の入力を受け付ける受付手段と
    を備えたことを特徴とするネットワークシステム。
  12. クライアントを使用する顧客に対して行う相場性商品の販売を支援するコンピュータを用いた取引支援方法であって、
    前記クライアントから相場性商品の指定に関する情報を受信するステップと、
    該指定された相場性商品の価格を、通信ネットワークを介して取得するステップと、
    前記クライアントを使用する顧客の属性と関連付けて記憶されている補償値に基づいて、前記取得された価格を修正するステップと、
    前記顧客の属性と関連付けて記憶されている時間値に基づいて、前記クライアントに前記修正された価格を提示してから成約の入力を受け付けるまでの時間間隔を算出するステップと、
    前記修正された価格を前記クライアントに表示させるステップと、
    前記算出された時間間隔の間、前記クライアントから前記成約の入力を受け付けるステップと
    を備えたことを特徴とする取引支援方法。
  13. クライアントを使用する顧客に対して行う相場性商品の販売を支援するコンピュータを用いた取引支援方法であって、
    前記クライアントから相場性商品の指定に関する情報を受信するステップと、
    該指定された相場性商品の価格を、通信ネットワークを介して取得するステップと、
    前記相場性商品の取扱量と関連付けて記憶されている補償値に基づいて、前記取得された価格を修正するステップと、
    前記相場性商品の取扱量と関連付けて記憶されている時間値に基づいて、前記クライアントに前記修正された価格を提示してから成約の入力を受け付けるまでの時間間隔を算出するステップと、
    前記修正された価格を前記クライアントに表示させるステップと、
    前記算出された時間間隔の間、前記クライアントから前記成約の入力を受け付けるステップと
    を備えたことを特徴とする取引支援方法。
  14. クライアントを使用する顧客に対して行う相場性商品の販売を支援するコンピュータを用いた取引支援方法であって、
    前記クライアントから相場性商品の指定に関する情報を受信するステップと、
    該指定された相場性商品の価格を、通信ネットワークを介して取得するステップと、
    前記相場性商品の種類と関連付けて記憶されている補償値に基づいて、前記取得された価格を修正するステップと、
    前記相場性商品の種類と関連付けて記憶されている時間値に基づいて、前記クライアントに前記修正された価格を提示してから成約の入力を受け付けるまでの時間間隔を算出するステップと、
    前記修正された価格を前記クライアントに表示させるステップと、
    前記算出された時間間隔の間、前記クライアントから前記成約の入力を受け付けるステップと
    を備えたことを特徴とする取引支援方法。
  15. クライアントを使用する顧客に対して行う相場性商品の販売を支援するコンピュータに対し、
    前記クライアントから相場性商品の指定に関する情報を受信するステップと、
    該指定された相場性商品の価格を、通信ネットワークを介して取得するステップと、
    前記クライアントを使用する顧客の属性と関連付けて記憶されている補償値に基づいて、前記取得された価格を修正するステップと、
    前記顧客の属性と関連付けて記憶されている時間値に基づいて、前記クライアントに前記修正された価格を提示してから成約の入力を受け付けるまでの時間間隔を算出するステップと、
    前記修正された価格を前記クライアントに表示させるステップと、
    前記算出された時間間隔の間、前記クライアントから前記成約の入力を受け付けるステップと
    を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  16. クライアントを使用する顧客に対して行う相場性商品の販売を支援するコンピュータに対し、
    前記クライアントから相場性商品の指定に関する情報を受信するステップと、
    該指定された相場性商品の価格を、通信ネットワークを介して取得するステップと、
    前記相場性商品の取扱量と関連付けて記憶されている補償値に基づいて、前記取得された価格を修正するステップと、
    前記相場性商品の取扱量と関連付けて記憶されている時間値に基づいて、前記クライアントに前記修正された価格を提示してから成約の入力を受け付けるまでの時間間隔を算出するステップと、
    前記修正された価格を前記クライアントに表示させるステップと、
    前記算出された時間間隔の間、前記クライアントから前記成約の入力を受け付けるステップと
    を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  17. クライアントを使用する顧客に対して行う相場性商品の販売を支援するコンピュータに対し、
    前記クライアントから相場性商品の指定に関する情報を受信するステップと、
    該指定された相場性商品の価格を、通信ネットワークを介して取得するステップと、
    前記相場性商品の種類と関連付けて記憶されている補償値に基づいて、前記取得された価格を修正するステップと、
    前記相場性商品の種類と関連付けて記憶されている時間値に基づいて、前記クライアントに前記修正された価格を提示してから成約の入力を受け付けるまでの時間間隔を算出するステップと、
    前記修正された価格を前記クライアントに表示させるステップと、
    前記算出された時間間隔の間、前記クライアントから前記成約の入力を受け付けるステップと
    を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  18. 請求項15ないし17のいずれかに記載のコンピュータプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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