JP2018100708A - エアバイパスバルブ - Google Patents

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Shinji Kawai
伸二 河井
敦詞 石川
Atsushi Ishikawa
敦詞 石川
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Abstract

【課題】圧力平衡室内の異物を容易に排出させることのできるエアバイパスバルブを提供する。【解決手段】可動側部材26は弁体50を有する。スプリング76は、可動側部材26を閉方向に付勢する。電磁装置22は、電磁吸引力により可動側部材26を開方向へ移動させる。シール部材88は、固定側部材24と可動側部材26との間をシールし、両者間に圧力平衡室90を封止する。可動側部材26には、吸気バイパス通路12の流入路12aと圧力平衡室90とを連通する圧力導入通路92が形成される。シール部材88は、弁体50に配置され、弁体50の閉弁時において固定側部材24のガイド部材32に弾性的に接触することにより両者間をシールし、圧力平衡室90を封止する。ガイド部材32とシール部材88は、弁体50の開弁時に離れることにより圧力平衡室90を開口する開口部94を形成する。【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の過給機をバイパスする吸気バイパス通路を流れるバイパス空気量を制御するエアバイパスバルブに関する。
従来例(特許文献1参照)のエアバイパスバルブについて述べる。図11はエアバイパスバルブの弁体の周辺部を示す断面図である。図11に示すように、エアバイパスバルブ200の固定側部材202は、円環状のガイド部材204を備えている。ガイド部材204の内周部には、円環状のシール部材206が保持されている。有底円筒状の弁体208の円筒部208aに、シール部材206のシールリップ部206aが摺動可能に接触することにより、ガイド部材204と弁体208との間がシールされる。
米国特許出願公開第2009/0301081(US,A1)
従来例によると、弁体208の閉弁時だけでなく、開弁時においても、ガイド部材204と弁体208との間がシール部材206によってシールされている。また、弁体208の閉弁時には、弁体208の底板部の連通孔208bから圧力平衡室210内に、バイパスエアと共にデポジット等の異物が流入する。圧力平衡室210内に流入した異物は、弁体208の開弁時において連通孔208bから排出されるだけであった。このため、ガイド部材204と弁体208との間に流入した異物が排出されにくい。このため、弁体208の円筒部208aとシール部材206との摺動部分への異物の噛み込み等によって、シール不良を起こす可能性がある。また、圧力平衡室210内にEGRガスが流れ込む環境で使用された場合、シール部材206の圧力平衡室210側に凝縮水が溜まり、シール部材206の劣化を招く可能性がある。本発明が解決しようとする課題は、圧力平衡室内の異物を容易に排出させることのできるエアバイパスバルブを提供することにある。
前記課題は、本発明により解決することができる。第1の発明は、内燃機関の過給機をバイパスする吸気バイパス通路の流入路と流出路との間に設けられた弁座を流出路側において軸方向に開閉する弁体を有する可動側部材と、前記可動側部材を閉方向に付勢する弾性部材と、前記吸気バイパス通路を形成する通路形成部材に設置される固定側部材を有しかつ前記可動側部材を電磁吸引力により前記弾性部材の付勢力に抗して開方向へ移動させる電磁装置と、前記固定側部材と前記可動側部材との間をシールし、両部材間に前記流出路とは遮断された圧力平衡室を形成するシール部材と、を備えており、前記可動側部材には、前記流入路と前記圧力平衡室とを連通することで両者間の圧力差をキャンセルする圧力導入通路が形成されている、エアバイパスバルブであって、前記シール部材は、前記固定側部材と前記可動側部材との一方の部材に配置され、前記弁体の閉弁時において他方の部材に対して径方向に弾性的に接触することにより前記固定側部材と前記可動側部材との間をシールし、前記他方の部材と前記シール部材とは、前記弁体の開弁時に少なくとも一部が離れることにより前記圧力平衡室を開口する開口部を形成する、エアバイパスバルブである。この構成によると、弁体の閉弁時には、固定側部材と可動側部材との一方の部材に配置されたシール部材が、他方の部材に対して径方向に弾性的に接触する。これにより、圧力平衡室がシールされる。また、弁体の開弁時には、他方の部材とシール部材との間に圧力平衡室を開口する開口部が形成される。したがって、圧力平衡室内の異物を、開口部から流出路へ容易に排出させることができる。また、弁体の閉弁時に、シール部材が他方の部材に対して径方向に弾性的に接触するものであるから、例えば、シール部材が他方の部材に対して軸方向に弾性的に接触すると比べて、固定側部材と可動側部材との間をシールするために必要な軸方向の負荷を低減できる。
第2の発明は、第1の発明において、前記他方の部材には、前記圧力平衡室側から軸方向に凹む開口凹部が形成されている、エアバイパスバルブである。この構成によると、他方の部材に形成された開口凹部によって、弁体の閉弁状態から開弁する際に圧力平衡室が早期に開口されることにより、圧力平衡室内の圧力を早く逃がすことができる。また、弁体の開弁状態から閉弁する際に、シール部材が他方の部材側に全周に亘って同時に接触する場合と比べて、弁体の閉弁時の応答性を向上させることができる。
第3の発明は、第1の発明において、前記他方の部材には、前記弁体の開弁時において前記シール部材の一部が弾性的に接触する接触部と、前記シール部材の一部が離れる非接触部が形成されている、エアバイパスバルブである。この構成によると、他方の部材に形成された非接触部によって、弁体の閉弁状態から開弁する際に圧力平衡室が早期に開口されることにより、圧力平衡室内の圧力を早く逃がすことができる。また、弁体の開弁状態から閉弁する際に、シール部材が他方の部材側に全周に亘って同時に接触する場合と比べて、弁体の閉弁時の応答性を向上させることができる。また、弁体の開弁時すなわち半開から全開までの間において、他方の部材の接触部にシール部材の一部が接触する状態が継続される。これにより、弁体の開閉時に、接触部によりシール部材がガイドされるとともにシール部材の径方向外方への変形が抑制されるため、弁体の開閉動作を安定化することができる。
第4の発明は、第1〜3のいずれか1つの発明において、前記シール部材は、前記弁体の閉弁時において前記圧力平衡室に作用するエア圧力により前記他方の部材に押し付けられるシールリップ部を有している、エアバイパスバルブである。この構成によると、弁体の閉弁時において、圧力平衡室に作用するエア圧力により、シール部材のシールリップ部が他方の部材に押し付けられるため、他方の部材と弁体との間のシール性を向上することができる。また、弁体の作動時には、圧力平衡室のエア圧力が閉弁時よりも低いため、シールリップ部が他方の部材に対して滑らかに摺動することができる。
実施形態1にかかる開弁状態のエアバイパスバルブを示す断面図である。 開弁状態のエアバイパスバルブの要部を示す断面図である。 エアバイパスバルブを示す下面図である。 閉弁状態のエアバイパスバルブを示す断面図である。 閉弁状態のエアバイパスバルブの要部を示す断面図である。 エアバイパスバルブの固定側部材と可動側部材とを一部破断して示す分解斜視図である。 可動側部材の構成部品を示す分解斜視図である 実施形態2にかかる開弁状態のエアバイパスバルブの要部を示す断面図である。 閉弁状態のエアバイパスバルブの要部を示す断面図である。 実施形態3にかかるエアバイパスバルブの要部を示す断面図である。 従来例にかかるエアバイパスバルブの弁体の周辺部を示す断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
[実施形態1]本実施形態では、例えば、車両の内燃機関(エンジン)の吸気通路に配置された過給機のコンプレッサをバイパスする吸気バイパス通路を流れるバイパス空気量を制御するためのブローオフバルブとして用いられるエアバイパスバルブを例示する。図1は開弁状態のエアバイパスバルブを示す断面図、図2は同じく要部を示す断面図、図3は同じく下面図、図4は閉弁状態のエアバイパスバルブを示す断面図、図5は同じく要部を示す断面図、図6はエアバイパスバルブの固定側部材と可動側部材とを一部破断して示す分解斜視図、図7は同じく可動側部材の構成部品を示す分解斜視図である。なお、エアバイパスバルブの方位については図1を基準として上下左右を定めるが、エアバイパスバルブの配置方向を特定するものではない。
図1に示すように、エアバイパスバルブ20は、過給機のハウジング10に設置されている。ハウジング10には、流入路12aと流出路12bとを有する吸気バイパス通路12が形成されている。流入路12aと流出路12bとは、ハウジング10に上下方向に延びるように形成された中空円筒状の筒状部14により区画されている。筒状部14の中空部が流入路12aとされており、筒状部14の外部が流出路12bとされている。筒状部14の上端面は、円環状の弁座15とされている。弁座15は、ハウジング10の上壁10aに対して所定間隔を隔てて配置されている。上壁10aには、円形孔状の開口孔16が形成されている。弁座15と開口孔16とは同心状に配置されている。流入路12aは、過給機のコンプレッサの下流側において吸気通路に連通されている。流出路12bは、過給機のコンプレッサの上流側において吸気通路に連通されている。エアバイパスバルブ20は、車両の減速時に開弁されることにより、コンプレッサの下流側の過給圧をコンプレッサの上流側に逃がすものである。なお、ハウジング10は本明細書でいう「通路形成部材」に相当する。
エアバイパスバルブ20は、ハウジング10の上壁10a上に開閉方向を上下方向とする縦置き状態でかつ開口孔16を塞ぐように設置されている。エアバイパスバルブ20は、電磁装置22を備えている。電磁装置22は、ハウジング10に固定状に設けられる固定側部材24と、固定側部材24に対して軸方向(上下方向)に往復移動可能に設けられる可動側部材26とを備えている(図6参照)。
固定側部材24は、ケーシング30、ガイド部材32、外側ヨーク34、内側ヨーク36、コイル38、ステータコア40、及び、端板部材42等を備えている。また、可動側部材26は、アーマチャ44、連結軸46、弁体50、ストッパプレート52、及び、シール部材88等を備えている(図7参照)。以下、順に説明する。
図1に示すように、ケーシング30は、樹脂製で、有天円筒状に形成されている。ケーシング30は、内蔵される部材(外側ヨーク34、内側ヨーク36、コイル38、ステータコア40、及び、端板部材42等)を覆っている。ケーシング30の下端部には、半径方向外方へ突出するフランジ状の取り付け部30aが形成されている。取り付け部30aには、上下方向に貫通する複数(図3では3個を示す)のボルト挿通孔31が形成されている。取り付け部30aは、ハウジング10の上壁10aに対してボルト等によって締結されている。ケーシング30の一側部には、コネクタ54が設けられている(図3参照)。コネクタ54には、制御装置につながる外部コネクタが接続されている。制御装置によって、電磁装置22への通電が制御されるようになっている。
ケーシング30の取り付け部30aの下端面の内周部には、上段側を小径とする上下2段の段付き凹部56,58が形成されている(図2参照)。上段の段付き凹部56内に小径のOリング60が収容されており、下段の段付き凹部58内に大径のOリング62が収容されている。大径のOリング62は、ハウジング10の上壁10aとケーシング30の取り付け部30aとの間に挟持されている。大径のOリング62により、ハウジング10とケーシング30との間が弾性的にシールされている。上段の段付き凹部56の上面(天井面)の内周部には、下方へ突出する係止片64が形成されている。係止片64は、周方向に延びる円弧状で、周方向に等間隔で複数(図6では3個を示す)配置されている。係止片64の下端部の内周面には、断面半円形状の係止凸部64aが形成されている(図2参照)。なお、係止片64の外周側に小径のOリング60が配置されている。
ガイド部材32は、ケーシング30の下端部内に配置されている。ガイド部材32は、例えば、樹脂製で、可動側部材26の弁体50を取り囲む円環状に形成されている。ガイド部材32は、円環板状の外フランジ部66と、外フランジ部66の内周部から下方へ延びる円筒状のガイド筒部68と、ガイド筒部68の下端部から半径方向内方へ突出する円環板状の内フランジ部70とを有している(図2参照)。
外フランジ部66は、ハウジング10の上壁10aとケーシング30の取り付け部30aとの間に挟持されている。これにともない、取り付け部30aと外フランジ部66との間に小径のOリング60が挟持されている。小径のOリング60により、ケーシング30とガイド部材32との間が弾性的にシールされている。
外フランジ部66の上端面の内周部には、上方へ突出する係合片72が形成されている。係合片72は、周方向に延びる円弧状で、周方向に等間隔で複数(図7では6個を示す)配置されている。係合片72の上端部の外周面には、断面半円形状の係合凸部72aが形成されている(図2参照)。図2に示すように、係合片72は、ケーシング30の係止片64内に嵌合されている。このとき、係合凸部72aは、係止片64及び/又は係合片72の弾性変形を利用して係止凸部64aを乗り越えることによって、係止凸部64aに係合いわゆるスナップフィット係合されている。これにより、ガイド部材32がケーシング30に取り付けられている。ガイド部材32の係合片72を含むガイド筒部68の内周面は、軸線を中心とする円筒面で形成されている。また、周方向に隣り合う係合片72の相互間には、切り欠き凹部74が形成されている(図7参照)。
図1に示すように、外側ヨーク34は、有天円筒状に形成されている。また、内側ヨーク36は、中空円筒状に形成されており、外側ヨーク34内に同心状に配置されている。内側ヨーク36の両端部(上下両端部)には、半径方向外方へ突出する上下の両フランジ部36aが形成されている。コイル38は、ボビン39に巻回された状態で、外側ヨーク34と内側ヨーク36との間の円筒状空間部に収容されている。ボビン39は、内側ヨーク36の下側のフランジ部36aの下面を覆っている。
ステータコア40は、有天円筒状に形成されている。ステータコア40は、内側ヨーク36の上部内に配置されている。端板部材42は、円環板状に形成されている。端板部材42は、上方へ突出する円筒状の筒部材42aを有している。筒部材42aは、端板部材42内に嵌合されて接続されている。端板部材42は、外側ヨーク34及びボビン39の下端面を覆うように配置されている。筒部材42aは、内側ヨーク36の下端部内に嵌合されている。
外側ヨーク34、内側ヨーク36、ステータコア40、端板部材42、及び、筒部材42aは、鉄等の磁性材により形成されており、コイル38への通電により固定側の磁気回路を形成する固定子を構成している。
アーマチャ44は、端板部材42の筒部材42a内に軸方向(上下方向)に往復移動可能に配置されている。アーマチャ44は、鉄等の磁性材により中空円筒状に形成されており、可動子を構成している。ステータコア40とアーマチャ44との間には、コイルスプリングからなるスプリング76が介装されている。スプリング76は、アーマチャ44を含む可動側部材26を下方へ付勢している。なお、スプリング76は本明細書でいう「弾性部材」に相当する。
連結軸46は、上段側を小径とする上下2段の段付き軸状に形成されており、上段の小径軸部46aと下段の大径軸部46bとを有している(図7参照)。大径軸部46bの下端部には、逆円錐台状の抜け止め部46cが同心状に形成されている。小径軸部46aは、アーマチャ44の中空部内に挿入されて連結されている。
弁体50は、例えば、樹脂製で、有底円筒状に形成されている。弁体50は、円筒状の円筒部78と、円筒部78の下面開口部を閉鎖する円環板状の底板部80とを同心状に有している。円筒部78は、アーマチャ44の外径よりも大きい外径で形成されている。円筒部78は、上段側を小径とする上下3段の段付き軸状に形成されており、上段の小径筒部78aと中段の中径筒部78bと下段の大径筒部78cとを有している(図7参照)。大径筒部78cは、ガイド部材32の内フランジ部70の内径よりも小さい外径で形成されている。これにより、弁体50とガイド部材32との間に円環状の環状隙間82が形成されている(図2参照)。なお、環状隙間82には、ガイド部材32の係合片72を含むガイド筒部68及び内フランジ部70と弁体50の大径筒部78cとの間の隙間が相当する。
底板部80の内周部上には、ガイド柱部84が立設されている。ガイド柱部84は、周方向に延びる円弧柱状で、周方向に等間隔で複数(図7では4個を示す)配置されている。ガイド柱部84を含む底板部80の中空部には、連結軸46の大径軸部46bが挿通されている。底板部80は、連結軸46の抜け止め部46cによって抜け止めされている。ガイド柱部84の上端面は、アーマチャ44の下端面に近接又は当接されている。
底板部80の外周部は、大径筒部78cよりも径方向外方へ突出されている。底板部80の外周部の下面には、円環状の弁部86が突出されている。弁部86は、過給機のハウジング10の弁座15に着座可能に形成されている(図4参照)。底板部80には、円筒部78内において上下方向に貫通する連通孔80aが形成されている。連通孔80aは、周方向に等間隔で複数(図3では8個を示す)配置されている。
ストッパプレート52は、例えば、金属製の板バネ材により円環板状に形成されている。ストッパプレート52の内周部には、係止爪52aが周方向に等間隔で切り起こしにより複数(図7では6個を示す)形成されている。ストッパプレート52は、弁体50の小径筒部78aに対して係止爪52aの弾性変形を利用して抜け止め状態に取り付けられている(図2参照)。
シール部材88は、弁体50の円筒部78の中径筒部78bに取り付けられている。図2に示すように、シール部材88は、円筒状の嵌合筒部88aと、嵌合筒部88aの下端部から径方向外方へ突出する円環板状の環板部88bと、環板部88bの外端部から上方へ向かって次第に拡径するテーパ状のシールリップ部88cとを有している(図7参照)。嵌合筒部88aは、円筒部78の中径筒部78bに嵌め付けられている。環板部88bの内周部は、円筒部78の大径筒部78cに面している。シール部材88は、円筒部78の大径筒部78cとストッパプレート52とによって軸方向(上下方向)に位置決めされている。
次に、エアバイパスバルブ20の作動について説明する。エアバイパスバルブ20は、電磁装置22の非通電時(通電のオフ時)において閉弁状態となる。すなわち、図4に示すように、可動側部材26がスプリング76の付勢力によって下方へ付勢されることにより、弁体50がハウジング10の弁座15に着座する。この状態では、吸気バイパス通路12の流入路12aと流出路12bとが遮断される。
また、図5に示すように、シール部材88の環板部88bの内周部は、ガイド部材32の内フランジ部70上に当接又は近接する。また、シール部材88のシールリップ部88cの先端部は、ガイド部材32のガイド筒部68の内周面に対して弾性的に接触する。これにより、ガイド部材32と弁体50との間が径方向にシールされ、圧力平衡室90が封止される(図4参照)。すなわち、固定側部材24と可動側部材26との間に、吸気バイパス通路12の流出路12bに対して遮断された圧力平衡室90が形成される。
また、図4に示すように、吸気バイパス通路12の流入路12aに連通孔80aを介して連通する弁体50の内部空間、及び、アーマチャ44と弁体50の円筒部78との間の円環状の連通隙間とによって、流入路12aと圧力平衡室90とを連通する圧力導入通路92が形成される。したがって、吸気バイパス通路12の流入路12aのエアの圧力が、圧力導入通路92を介して圧力平衡室90に作用する。これにより、流入路12aと圧力平衡室90との両者間の圧力差が平衡化すなわちキャンセルされる。このため、スプリング76の付勢力及び電磁装置22の電磁吸引力を軽減することができる。また、弁体50の閉弁時には、弁体50の底板部80の連通孔80aから圧力導入通路92を介して圧力平衡室90内にバイパスエアと共にデポジット等の異物が流入する。
また、エアバイパスバルブ20は、電磁装置22の通電時(通電のオン時)において開弁状態となる。すなわち、図1に示すように、電磁装置22の電磁吸引力によって可動側部材26がスプリング76の付勢力に抗して上方に移動され、弁体50が弁座15から離座する。このため、吸気バイパス通路12の流入路12aと流出路12bとが連通される。このとき、弁体50の円筒部78は、端板部材42に対して当接又は近接する。
また、図2に示すように、シール部材88のシールリップ部88cが、ガイド部材32の係合片72を含むガイド筒部68から全体的に離れる。これにより、ガイド部材32とシール部材88との間に、圧力平衡室90を開口する開口部94が形成される。開口部94は、ガイド部材32と弁体50との間の環状隙間82を介して、吸気バイパス通路12の流出路12bに連通する。すなわち、圧力平衡室90が、開口部94及び環状隙間82を介して、吸気バイパス通路12の流出路12bに連通される。したがって、圧力平衡室90内の異物は、弁体50の底板部80の連通孔80aから流出路12bへ排出されるとともに、開口部94及び環状隙間82を介して流出路12bへ排出される。
また、弁体50が閉弁状態から開弁状態に上昇する時には、係合片72を含むガイド筒部68の内周面に対して、シール部材88のシールリップ部88cの先端部が摺動接触しつつ上方へ移動したのち離れる。このため、弁体50の開弁時にはシールリップ部88cが弾性復元により拡開する。
また、弁体50が開弁状態から閉弁状態に下降する時には、シール部材88のシールリップ部88cが、ガイド筒部68の係合片72に当接した後で摺動しつつ縮閉方向に弾性変形されていく。その後、シールリップ部88cの先端部が、係合片72を含むガイド筒部68の内周面に接触した後、摺動接触しつつ下方へ移動する。
前記したエアバイパスバルブ20によると、弁体50の開弁時には、ガイド部材32とシール部材88との間に圧力平衡室90を開口する開口部94が形成される。したがって、圧力平衡室90内の異物を、開口部94からガイド部材32と弁体50との間の環状隙間82を介して、吸気バイパス通路12の流出路12bへ容易に排出させることができる。詳しくは、圧力平衡室90内に溜まったデポジット、凝縮水等の異物が、開口部94及び環状隙間82を通して、吸気バイパス通路12の流出路12bへ速やかに排出される。これにより、圧力平衡室90内の掃気性が向上されるため、弁体50とシール部材88との間への異物の噛み込み等を抑制し、シール部材88のシール不良を抑制することができる。また、圧力平衡室90内にEGRガスが流れ込む環境で使用された場合の凝縮水によるシール部材88の劣化を抑制することができる。また、異物によるシール部材88のシール不良及び劣化による洩れ流量の増加を抑制することができる。
また、弁体50の閉弁時に、シール部材88がガイド部材32に対して径方向に弾性的に接触するものである。したがって、例えば、シール部材88がガイド部材32に対して軸方向に弾性的に接触すると比べて、固定側部材24と可動側部材26との間をシールするために必要な軸方向の負荷を低減できる。
また、ガイド部材32の隣り合う係合片72の相互間に形成された切り欠き凹部74によって、弁体50の閉弁状態から開弁する際に圧力平衡室90が早期に開口されることにより、圧力平衡室90内の圧力を早く逃がすことができる。また、弁体50の開弁状態から閉弁する際にシール部材88のシールリップ部88cがガイド部材32側に全周に亘って同時に接触する場合と比べて、弁体50の閉弁時の応答性を向上させることができる。なお、切り欠き凹部74は圧力平衡室90側から軸方向(図2において下方)に凹んでおり、本明細書でいう「開口凹部」に相当する。
また、弁体50の閉弁時において、圧力平衡室90に作用するエア圧力により、シール部材88のシールリップ部88cがガイド部材32に押し付けられる。このため、ガイド部材32と弁体50との間のシール性を向上することができる。また、弁体50の作動時には、圧力平衡室90のエア圧力が閉弁時よりも低いため、シールリップ部88cがガイド部材32に対して滑らかに摺動することができる。
[実施形態2]実施形態2は、実施形態1に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。図8は開弁状態のエアバイパスバルブの要部を示す断面図、図9は閉弁状態のエアバイパスバルブの要部を示す断面図である。図8及び図9に示すように、本実施形態は、実施形態1におけるガイド部材32の係合片72(図2参照)の高さを延長した係合片(符号、96を付す)に変更したものである。周方向に隣り合う係合片96の相互間には、切り欠き凹部98が形成されている。これにより、ガイド部材32には、弁体50の開弁時(図8参照)においてシール部材88のシールリップ部88cの一部が弾性的に接触する係合片96と、そのシールリップ部88cの残部が離れる切り欠き凹部98が形成されている。なお、係合片96は本明細書でいう「接触部」に相当する。また、切り欠き凹部98は本明細書でいう「非接触部」に相当する。
本実施形態によると、ガイド部材32に形成された切り欠き凹部98によって、弁体50の閉弁状態から開弁する際に圧力平衡室90が早期に開口されることにより、圧力平衡室90内の圧力を早く逃がすことができる。また、弁体50の開弁状態から閉弁する際に、シール部材88がガイド部材32側に全周に亘って同時に接触する場合と比べて、弁体50の閉弁時の応答性を向上させることができる。また、弁体50の開弁時すなわち半開から全開までの間において、ガイド部材32の係合片96にシール部材88のシールリップ部88cの一部が接触する状態が継続される。これにより、弁体50の開閉時に、係合片96によりシール部材88のシールリップ部88cがガイドされるとともにシール部材88のシールリップ部88cの径方向外方への変形が抑制されるため、弁体50の開閉動作を安定化することができる。
また、ハウジング10に対するエアバイパスバルブ20(図1参照)の設置前には、係止片64の係止凸部64aと係合片96の係合凸部72aとのスナップフィット係合によって、ケーシング30にガイド部材32が軸方向(上下方向)に移動可能に保持される(図9中、二点鎖線32参照)。ガイド部材32は、ハウジング10に対するエアバイパスバルブ20の設置にともない、外フランジ部66がハウジング10の上壁10aとケーシング30の取り付け部30aとの間に挟持されることによって固定されている。
[実施形態3]実施形態3は、実施形態1に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。図10はエアバイパスバルブの要部を示す断面図である。図10に示すように、本実施形態のシール部材(符号、100を付す)は、ガイド部材32に配置されている。シール部材100は、円筒状の嵌合筒部100aと、嵌合筒部100aの下端部から径方向内方へ突出する円環板状の環板部100bと、環板部100bの内端部から上方へ向かって次第に縮径するテーパ状のシールリップ部100cとを有している。嵌合筒部100aは、ガイド部材32のガイド筒部68内に固定的に取り付けられている。環板部100bは、内フランジ部70に支持されている。
弁体50の円筒部78の外周面には、弁体50の開弁時においてシールリップ部100cが非接触となる逃がし凹部102が形成されている。逃がし凹部102は、円筒部78の外周面に沿って周方向に延びている。逃がし凹部102は、断面半円状に形成されている。
弁体50の閉弁時(図10中、二点鎖線78(50)参照)において、シールリップ部100cは、弁体50の円筒部78の外周面に弾性的に接触する(図10中、二点鎖線100c参照)。これにより、ガイド部材32と弁体50との間が径方向にシールされる。
また、弁体50の開弁時(図10中、実線78(50)参照)には、シール部材100のシールリップ部100cは、弁体50の円筒部78の逃がし凹部102内で自由状態に弾性復元しかつ弁体50の円筒部78の逃がし凹部102の壁面から離れる(図10中、実線100c参照)。これにより、ガイド部材32とシール部材100との間に、圧力平衡室90を開口する開口部104が形成される。
また、弁体50が開弁状態から閉弁するときには、シール部材100のシールリップ部100cの先端部に弁体50の逃がし凹部102の上部壁面が当接しかつ摺動する。これにより、シールリップ部100cが径方向外方へ弾性変形させられていき、最終的にシールリップ部100cが弁体50の円筒部78の外周面に弾性的に接触する(図10中、二点鎖線100c参照)。
[他の実施形態]本発明は実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、シール部材100の断面形状は、適宜変更してもよい。また、ガイド部材32の切り欠き凹部74は省略してもよい。
また、弁体50とシール部材100とは、弁体50の開弁時において少なくとも一部が離れるものであればよい。例えば、逃がし凹部102を周方向に分割する仕切り壁を形成しておき、弁体50の開弁時において、仕切り壁にシール部材88のシールリップ部88cを接触させてもよい。この場合、弁体50の開弁時においても、仕切り壁にシールリップ部100cの一部が接触することで、弁体50の開弁位置付近においても仕切り壁によりシールリップ部100cを案内することができる。
また、固定側部材24を構成するガイド部材32は、ケーシング30に一体的に形成されていてもよい。
10 ハウジング(通路形成部材)
12 吸気バイパス通路
12a 流入路
12b 流出路
15 弁座
20 エアバイパスバルブ
22 電磁装置
24 固定側部材
26 可動側部材
50 弁体
74 切り欠き凹部(開口凹部)
76 スプリング(弾性部材)
88 シール部材
88c シールリップ部
90 圧力平衡室
92 圧力導入通路
94 開口部
96 係合片(接触部)
98 切り欠き凹部(非接触部)
99 開口部
100 シール部材
100c シールリップ部
102 逃がし凹部
104 開口部

Claims (4)

  1. 内燃機関の過給機をバイパスする吸気バイパス通路の流入路と流出路との間に設けられた弁座を流出路側において軸方向に開閉する弁体を有する可動側部材と、
    前記可動側部材を閉方向に付勢する弾性部材と、
    前記吸気バイパス通路を形成する通路形成部材に設置される固定側部材を有しかつ前記可動側部材を電磁吸引力により前記弾性部材の付勢力に抗して開方向へ移動させる電磁装置と、
    前記固定側部材と前記可動側部材との間をシールし、両部材間に前記流出路とは遮断された圧力平衡室を形成するシール部材と、
    を備えており、
    前記可動側部材には、前記流入路と前記圧力平衡室とを連通することで両者間の圧力差をキャンセルする圧力導入通路が形成されている、エアバイパスバルブであって、
    前記シール部材は、前記固定側部材と前記可動側部材との一方の部材に配置され、前記弁体の閉弁時において他方の部材に対して径方向に弾性的に接触することにより前記固定側部材と前記可動側部材との間をシールし、
    前記他方の部材と前記シール部材とは、前記弁体の開弁時に少なくとも一部が離れることにより前記圧力平衡室を開口する開口部を形成する、エアバイパスバルブ。
  2. 請求項1に記載のエアバイパスバルブであって、
    前記他方の部材には、前記圧力平衡室側から軸方向に凹む開口凹部が形成されている、エアバイパスバルブ。
  3. 請求項1に記載のエアバイパスバルブであって、
    前記他方の部材には、前記弁体の開弁時において前記シール部材の一部が弾性的に接触する接触部と、前記シール部材の一部が離れる非接触部が形成されている、エアバイパスバルブ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載のエアバイパスバルブであって、
    前記シール部材は、前記弁体の閉弁時において前記圧力平衡室に作用するエア圧力により前記他方の部材に押し付けられるシールリップ部を有している、エアバイパスバルブ。
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