JP2018098470A - パターン形成方法及びレプリカモールドの製造方法 - Google Patents

パターン形成方法及びレプリカモールドの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】基板の凸構造部上に反転プロセスにより形成される反転層に膜厚ムラを生じさせることなく、高精度に凹凸パターンを形成することのできるパターン形成方法及びレプリカモールドの製造方法を提供する。【解決手段】第1面21A及びそれに対向する第2面21Bを有する基部21と、第1面21A側から突出する凸構造部22とを有する基板20を準備し、複数の凹部及び凸部を含む凹凸パターンを有するレジスト層31を凸構造部22上に形成し、凹凸パターンを被覆するようにレジスト層31上に反転層形成材料を塗布して反転層41を形成し、凹凸パターンの凹部に反転層41を埋設させた状態で、凸部の頂部を露出させるように反転層41をエッチングし、エッチングされた反転層41をマスクとしてレジスト層31をエッチングすることで、凸構造部上に反転層パターン42を形成する。【選択図】図2

Description

本開示は、パターン形成方法及びレプリカモールドを製造する方法に関する。
近年、半導体デバイス(例えば、半導体メモリ等)等の製造工程において、基板の表面に凹凸パターンを形成した型部材(インプリントモールド)を用い、凹凸パターンを基板等の被加工物に等倍転写するパターン形成技術であるナノインプリント技術が利用されている。
ナノインプリント技術において用いられる凹凸パターンを有するモールドは、例えば、電子線リソグラフィー等により製造され得る。このようにして製造されるモールドは、高精度の形状や寸法等の凹凸パターンを有する。しかし、モールドの製造コストが高くなってしまうとともに、所定回数の転写工程を経ると、被加工物(インプリント用樹脂等)に形成される転写パターンに欠陥が生じてしまったり、モールドの凹凸パターンが損傷してしまったりすることがある。
転写パターンの欠陥やモールドの凹凸パターンの損傷が生じてしまった場合に、その都度新たなモールドに交換するとなると、ナノインプリントプロセスを経て製造される製品の製造コストが高くなってしまう。そのため、産業規模でナノインプリントプロセスを行う際には、一般に、上述のようにして電子線リソグラフィー等により製造されたモールドをマスターモールドとし、当該マスターモールドを用いたナノインプリントリソグラフィーにより作製したレプリカモールド等が用いられている(特許文献1参照)。
ところで、近年、ナノインプリント技術にいわゆる反転プロセスを応用する技術が提案されている(特許文献2、非特許文献1参照)。この反転プロセスは、モールドの凹凸パターンが転写された、基板上のインプリント樹脂層上に反転層を形成する工程、当該反転層をエッチバックしてインプリント樹脂層に形成された凹凸パターンの頂部を露出させる工程、及び残存する反転層をマスクとしてインプリント樹脂層をエッチングする工程を含む。この反転プロセスにより得られる反転層をマスクとして基板をエッチングすることで、モールドの凹凸パターンが基板に転写される。ナノインプリント技術に反転プロセスを利用すると、マスターモールドと同一形状の凹凸パターンを有するレプリカモールドを作製することが可能となる。例えば、ホールパターンを有するレプリカモールドをナノインプリント技術にて作製する場合、物理的強度が課題となるピラーパターンを有するマスターモールドを使用する必要があるが、反転プロセスを応用することで、ホールパターンを有するマスターモールドを用いて、ホールパターンを有するレプリカモールドの作製が可能となる。
国際公開第2011/155602号パンフレット 特開2009−38085号公報
"Reverse-tone ultraviolet nanoimprint lithography with fluorescent UV-curable resins", Japanese Journal of Applied Physics, 54, 06FM02, 2015
上記特許文献2及び非特許文献1において、インプリント樹脂層に対して十分な選択比を有する紫外線硬化性樹脂を、反転層を構成する材料として用い、当該紫外線硬化性樹脂をスピンコート法により塗布して紫外線硬化性樹脂層を形成する。スピンコート法により形成される紫外線硬化性樹脂層は、インプリント樹脂層に転写されている凹凸パターンの影響により表面にわずかな凹凸を有するため、当該紫外線硬化性樹脂層に平坦な石英基板を押し付けることで紫外線硬化性樹脂層を平坦化し、その状態で紫外線を照射することで反転層が形成される。
上記反転プロセスをレプリカモールドの製造工程に適用することを考える。通常のナノインプリント技術においては、マスターモールドの凹凸パターンがホールパターン等の凹状パターンであれば、レプリカモールドの凹凸パターンはピラーパターン等の凸状パターンとなる。ピラーパターン等の凸状パターン、特に寸法が20nm〜40nm程度の凸状パターンにおいては、物理的強度の問題があるため、マスターモールドやレプリカモールドの寿命等の観点からは、マスターモールドもレプリカモールドもともに、凹凸パターンとして、ホールパターン等の凹状パターンを有するのが望ましい。そのような観点から、反転プロセスをレプリカモールドの製造工程に適用することができると非常に有用であると言える。
通常、レプリカモールド用基板は、第1面及びそれに対向する第2面を有する基部と、第1面から突出し、凹凸パターンが形成される凸構造部(いわゆるメサ構造)とを備える。レプリカモールド用基板の凸構造部上のインプリント樹脂層にマスターモールドの凹凸パターンを転写し、当該インプリント樹脂層上に紫外線硬化性樹脂をスピンコート法により塗布して反転層を形成すると、インプリント樹脂層上に形成される反転層の外周縁の膜厚が、その内側の膜厚よりも増大してしまう。すなわち、インプリント樹脂層上に形成される反転層に膜厚ムラが生じてしまう。
レプリカモールドにおいては、凸構造部上の外周縁の極めて近傍にまで凹凸パターンが形成されることもあるため、インプリント樹脂層上に形成される反転層の外周縁の膜厚がその内側の膜厚よりも増大することで、反転層をマスクとしたエッチング処理により凸構造部上に形成される凹凸パターンの寸法精度が低下してしまう。
インプリント樹脂層上に塗布された紫外線硬化性樹脂に平坦な石英基板等を押し当てた状態で当該紫外線硬化性樹脂を硬化させることで、反転層における膜厚ムラを解消することも考えられる。しかし、スピンコート法により塗布、形成される紫外線硬化性樹脂層は、溶剤の揮発により粘度が上昇するため、平坦な石英基板等を押し当てたとしても、紫外線硬化性樹脂層の膜厚ムラを解消することは極めて困難である。
また、スピンコート法により塗布される紫外線硬化性樹脂は、レプリカモールド用基板の凸構造部上に塗布されるのみならず、凸構造部の外側にもスピンコート時の飛散により付着してしまう。凸構造部の外側に紫外線硬化性樹脂が付着してしまうと、レプリカモールドに欠陥等を発生させてしまうおそれがある。
上記課題に鑑みて、本発明は、基板の凸構造部上に反転プロセスにより形成される反転層に膜厚ムラを生じさせることなく、高精度に凹凸パターンを形成することのできるパターン形成方法及びレプリカモールドの製造方法を提供することを一目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一実施形態として、第1面及び当該第1面に対向する第2面を有する基部及び前記第1面から突出する凸構造部を有する基板を準備する工程と、複数の凹部及び凸部を含む凹凸パターンを有するレジスト層を、前記基板の前記凸構造部上に形成する工程と、前記凹凸パターンを被覆するように前記レジスト層上に反転層形成材料を塗布することで、前記レジスト層上に反転層を形成する工程と、前記凹凸パターンの前記凹部に前記反転層を埋設させた状態で、前記凸部の頂部を露出させるように前記反転層をエッチングする工程と、エッチングされた前記反転層をマスクとして前記レジスト層をエッチングすることで、前記凸構造部上に反転層パターンを形成する工程とを備える、パターン形成方法が提供される。
前記レジスト層上に前記反転層形成材料をインクジェット法により塗布してもよく、前記反転層形成材料として、25℃における粘度が1mPa・s〜30Pa・sのものを用いることができ、望ましくは1mPa・s〜20mPa・sのものを用いることができる。
前記レジスト層上に前記反転層形成材料を有版印刷により塗布してもよく、前記反転層形成材料として、25℃における粘度が1Pa・s〜500Pa・sのものを用いることができ、前記有版印刷が、孔版印刷であって、厚みが5μm〜200μm、開孔率が10%〜40%の版を用いることができ、前記版の開孔部の形状としては、ドット状又はライン状であればよい。
前記レジスト層上に前記反転層形成材料をダイコート法により塗布してもよく、前記反転層形成材料として、25℃における粘度が1mPa・s〜200mPa・sのものを用いることができる。
前記反転層形成材料として、Siを含有する活性エネルギー線硬化性樹脂を用いることができ、前記レジスト層上に塗布された前記反転層形成材料に平面モールドを押圧した状態で前記反転層形成材料を硬化させることで、前記レジスト層上に前記反転層を形成してもよく、前記基板の前記第1面側からの平面視において、前記凸構造部の外縁から当該外縁に最近接の前記凹部又は前記凸部までの距離を1μm〜100μmにすることができ、凹凸パターンを有するマスターモールドを準備し、前記凸構造部上に供給されたレジスト材料に前記マスターモールドの前記凹凸パターンを転写することで、前記凹凸パターンを有する前記レジスト層を形成してもよい。
本発明の一実施形態として、上記パターン形成方法により前記凸構造部上に形成された前記反転層パターンをマスクとして、前記基板をエッチングする工程を備える、レプリカモールドの製造方法が提供される。
本発明によれば、基板の凸構造部上に反転プロセスにより形成される反転層に膜厚ムラを生じさせることなく、高精度に凹凸パターンを形成することのできるパターン形成方法及びレプリカモールドの製造方法を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るレプリカモールドの製造方法の各工程を切断端面図にて示す工程フロー図である。 図2は、本発明の一実施形態に係るレプリカモールドの製造方法の各工程を切断端面図にて示す、図1に続く工程フロー図である。 図3は、本発明の一実施形態に係るレプリカモールドの製造方法の各工程を切断端面図にて示す、図2に続く工程フロー図である。 図4は、本発明の一実施形態におけるレプリカモールド用基板の凸構造部上にレジストパターンが形成された状態を概略的に示す部分拡大断面図である。 図5は、本発明の一実施形態に係るレプリカモールドの製造方法における反転層形成材料をインクジェット法により塗布する工程を概略的に示す切断端面図である。 図6は、本発明の一実施形態に係るレプリカモールドの製造方法における反転層形成材料を有版印刷法により塗布する工程を概略的に示す切断端面図である。 図7は、本発明の一実施形態に係るレプリカモールドの製造方法における反転層形成材料をダイコート法により塗布する工程を概略的に示す切断端面図である。
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。本明細書に添付した図面においては、理解を容易にするために、各部の形状、縮尺、縦横の寸法比等を、実物から変更したり、誇張したりしている場合がある。
本明細書等において「〜」を用いて表される数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値のそれぞれを下限値及び上限値として含む範囲であることを意味する。
本明細書等において、「フィルム」、「シート」、「板」等の用語は、呼称の相違に基づいて相互に区別されない。例えば、「板」は、「シート」、「フィルム」と一般に呼ばれ得るような部材をも含む概念である。
図1は、本実施形態に係るレプリカモールドの製造方法の各工程を切断端面図にて示す工程フロー図であり、図2は、本実施形態に係るレプリカモールドの製造方法の各工程を切断端面図にて示す、図1に続く工程フロー図であり、図3は、本実施形態に係るレプリカモールドの製造方法の各工程を切断端面図にて示す、図2に続く工程フロー図であり、図4は、本実施形態におけるレプリカモールド用基板の凸構造部上にレジストパターンが形成された状態を概略的に示す部分拡大断面図であり、図5は、本実施形態に係るレプリカモールドの製造方法における反転層形成材料をインクジェット法により塗布する工程を概略的に示す切断端面図であり、図6は、本実施形態に係るレプリカモールドの製造方法における反転層形成材料を有版印刷法により塗布する工程を概略的に示す切断端面図であり、図7は、本実施形態に係るレプリカモールドの製造方法における反転層形成材料をダイコート法により塗布する工程を概略的に示す切断端面図である。
[基板準備工程]
まず、第1面11A及びそれに対向する第2面11Bを有する基部11及び基部11の第1面11A上に設定されたパターン領域内に形成されている凹凸パターン12を具備するマスターモールド10と、第1面21A及びそれに対向する第2面21Bを有する基部21及び基部21の第1面21A側における平面視略中央部に位置し、当該第1面21Aから突出する凸構造部22を具備するレプリカモールド用基板20とを準備する(図1(A)参照)。
マスターモールド10の基部11を構成する材料は、特に限定されるものではなく、インプリントモールド用基材として一般的なものである。例えば、当該基部11は、インプリントモールドを製造する際に一般的に用いられている基板(例えば、石英ガラス、ソーダガラス、蛍石、フッ化カルシウム基板、フッ化マグネシウム基板、アクリルガラス等のガラス基板、ポリカーボネート基板、ポリプロピレン基板、ポリエチレン基板等の樹脂基板、これらのうちから任意に選択された2以上の基板を積層してなる積層基板等の透明基板;ニッケル基板、チタン基板、アルミニウム基板等の金属基板;シリコン基板、窒化ガリウム基板等の半導体基板等)により構成され得る。
マスターモールド10の基部11の厚さT11は、強度や取り扱い適性等を考慮し、例えば、300μm〜10mm程度の範囲で適宜設定され得る。なお、本実施形態において「透明」とは、波長300nm〜450nmの光線の透過率が85%以上であることを意味し、好ましくは90%以上、特に好ましくは95%以上である。
マスターモールド10の基部11の大きさ(平面視における大きさ)も特に限定されるものではないが、当該基部11が石英ガラスにより構成される場合、例えば、当該基部11の大きさは152mm×152mm程度である。
マスターモールド10の基部11の平面視形状としては、特に限定されるものではなく、例えば、略矩形状、略円形状等が挙げられる。マスターモールド10が光インプリント用として一般的に用いられている石英ガラスにより構成される場合、通常、当該基部11の平面視形状は略矩形状である。
マスターモールド10の基部11の第1面11A側に設定されたパターン領域内に形成されている凹凸パターン12の形状、寸法等は、本実施形態において製造されるレプリカモールド1(図3(C)参照)にて要求される形状、寸法等に応じて適宜設定され得る。例えば、凹凸パターン12の形状としては、ラインアンドスペース状、ピラー状、ホール状、格子状等が挙げられる。図示例において、凹凸パターン12は凹状パターンである。また、凹凸パターン12の寸法は、例えば、10nm〜200nm程度であればよい。凹凸パターン12が形成されているパターン領域の大きさは、レプリカモールド用基板20の凸構造部22の上面に物理的に包含され得る大きさであるが、当該凸構造部22の上面の大きさよりもわずかに小さく、凸構造部22の外縁から1μm〜100μm程度内側に入るような大きさである。
凹凸パターン12は、例えば、電子線リソグラフィー法、フォトリソグラフィー法等の公知の方法を用い、ネガ型又はポジ型の電子線反応性レジスト材料、紫外線反応性レジスト材料等により構成されるレジストパターンをマスクとしたエッチング処理を通じて作製され得る。
レプリカモールド用基板20の基部21を構成する材料は、特に限定されるものではなく、インプリントモールド用基材として一般的なものである。例えば、当該基部21は、インプリントモールドを製造する際に一般的に用いられている基板(例えば、石英ガラス、ソーダガラス、蛍石、フッ化カルシウム基板、フッ化マグネシウム基板、アクリルガラス等のガラス基板、ポリカーボネート基板、ポリプロピレン基板、ポリエチレン基板等の樹脂基板、これらのうちから任意に選択された2以上の基板を積層してなる積層基板等の透明基板;ニッケル基板、チタン基板、アルミニウム基板等の金属基板;シリコン基板、窒化ガリウム基板等の半導体基板等)により構成され得る。
レプリカモールド用基板20の基部21の厚さT21は、強度や取り扱い適性等を考慮し、例えば、300μm〜10mm程度の範囲で適宜設定され得る。レプリカモールド用基板20の基部21の大きさ(平面視における大きさ)も特に限定されるものではないが、当該基部21が石英ガラスにより構成される場合、例えば、当該基部21の大きさは152mm×152mm程度である。
レプリカモールド用基板20の基部21の平面視形状としては、特に限定されるものではなく、例えば、略矩形状、略円形状等が挙げられる。本実施形態において製造されるレプリカモールド1(図3(C)参照)が光インプリント用として一般的に用いられる石英ガラスにより構成される場合、通常、当該基部21の平面視形状は略矩形状である。
レプリカモールド用基板20の基部21の第1面21Aから突出する凸構造部22は、平面視において基部21(第1面21A)の略中央に設けられている。かかる凸構造部22の形状は、略矩形状、略円形状等を例示することができる。
凸構造部22の大きさは、レプリカモールド1(図3(C)参照)を用いたインプリント処理を経て製造される製品等に応じて適宜設定されるものである。例えば、34mm×26mmの略矩形状の凸構造部22を挙げることができる。
凸構造部22の高さT22は、レプリカモールド1(図3(C)参照)が凸構造部22を備える目的を果たし得る限り、特に制限されるものではなく、例えば、10μm〜100μm程度に設定され得る。なお、本実施形態において、「凸構造部22の高さT22」とは、基部21の第1面21Aを基準とした高さ、すなわち第1面21Aから凸構造部22の上面までの長さ(第1面21Aに対する垂直方向の長さ)を意味するものとする。
本実施形態において、レプリカモールド用基板20の凸構造部22上には、ハードマスク層23が形成されている。ハードマスク層23を構成する材料としては、例えば、クロム、チタン、タンタル、珪素、アルミニウム等の金属;窒化クロム、酸化クロム、酸窒化クロム等のクロム系化合物、酸化タンタル、酸窒化タンタル、酸化硼化タンタル、酸窒化硼化タンタル等のタンタル化合物、窒化チタン、窒化珪素、酸窒化珪素等を単独で、又は任意に選択した2種以上を組み合わせて用いることができる。
ハードマスク層23は、後述する工程(図3(A)参照)にてパターニングされ、レプリカモールド用基板20をエッチングする際のマスクとして用いられるものである。そのため、レプリカモールド用基板20の種類に応じ、エッチング選択比等を考慮して、ハードマスク層23の構成材料を選択するのが好ましい。例えば、レプリカモールド用基板20が石英ガラス基板である場合、ハードマスク層23として金属クロム膜等が好適に選択され得る。
ハードマスク層23の厚さは、レプリカモールド用基板20の種類に応じたエッチング選択比、製造されるレプリカモールド1における凹凸パターンのアスペクト比等を考慮して適宜設定される。例えば、レプリカモールド用基板20が石英ガラス基板であって、ハードマスク層23が金属クロム膜である場合、ハードマスク層23の厚さは、3nm〜20nm程度に設定され得る。
レプリカモールド用基板20の凸構造部22上にハードマスク層23を形成する方法としては、特に限定されるものではなく、例えば、スパッタリング、PVD(Physical Vapor Deposition)、CVD(Chemical Vapor Deposition)等の公知の成膜方法が挙げられる。
[レジストパターン形成工程]
次に、レプリカモールド用基板20の凸構造部22(ハードマスク層23)上に、インクジェット法によりインプリント樹脂30の液滴を離散的に供給する(図1(B)参照)。インプリント樹脂30の液滴は、マスターモールド10の凹凸パターン12のパターン密度等に応じて凸構造部22(ハードマスク層23)上に配置される。
インプリント樹脂30にマスターモールド10の第1面11Aに形成されている凹凸パターン12を接触させる。そして、第1面11A及び凸構造部22(ハードマスク層23)間にインプリント樹脂30を展開させ、インプリント樹脂30を硬化させることで、インプリント樹脂30にマスターモールド10の凹凸パターン12を転写する(図1(C)参照)。
インプリント樹脂30(レジスト材料)としては、特に限定されるものではなく、インプリント処理に一般的に用いられる樹脂材料(例えば、紫外線硬化性樹脂、熱硬化性樹脂等)を用いることができる。インプリント樹脂30には、マスターモールド10を容易に引き離すための離型剤、レプリカモールド用基板20の凸構造部22(ハードマスク層23)への密着性を向上させるための密着剤等が含まれていてもよい。
続いて、硬化したインプリント樹脂30からマスターモールド10を引き離す(図1(C)参照)。これにより、レプリカモールド用基板20の凸構造部22(ハードマスク層23)上に、マスターモールド10の凹凸パターン12が転写されてなり、複数の凹部及び凸部を含む凹凸パターン32を有するレジストパターン31を形成することができる。レジストパターン31が具備する凹凸パターン32は、マスターモールド10の凹凸パターン12が反転した形状を有する。図示例において、凹凸パターン32は凸状パターンである。
凸構造部22(ハードマスク層23)上に形成されたレジストパターン31の凹凸パターン32の最も外側に位置する凹部又は凸部と、凸構造部22の外縁との間の距離D(第1面21Aに平行な方向における距離)は、1μm〜100μm程度である(図4参照)。
[反転層形成工程]
次に、レプリカモールド用基板20の凸構造部22(ハードマスク層23)上に形成されたレジストパターン31上に、レジストパターン31の凹凸パターン32を被覆するように反転層形成材料を塗布し、反転層41を形成する(図2(A)参照)。
レジストパターン31上に反転層41を形成する方法としては、例えば、インクジェット法によりインクジェットノズル60から反転層形成材料40の液滴をレジストパターン31上に離散的に供給する方法(図5参照)、孔版印刷(スクリーン印刷)等の有版印刷法により版70上の反転層形成材料40をスキージ71にてレジストパターン31上に供給する方法(図6参照)、ダイコーター80を用いたダイコート法により反転層形成材料40をレジストパターン31上に塗布する方法(図7参照)等が挙げられる。
反転層形成材料をレジストパターン31上に供給又は塗布するに際し、レジストパターン31の面内における凹凸パターン32のパターン密度等に応じて、反転層形成材料の供給量又は塗布量を制御してもよい。凹凸パターン32のパターン密度等に応じて反転層形成材料の供給量又は塗布量を制御することで、レジストパターン31上に形成される反転層41の膜厚を略均一にすることができる。
反転層形成材料を有版印刷法(孔版印刷)によりレジストパターン31上に塗布する場合、当該孔版印刷に用いられる版70の厚みが5μm〜50μmであるのが好ましい。版70の厚みが5μm未満であると、版70の機械的な繰り返し耐性が劣り、版70が物理的に破損するおそれがある。版70の厚みが50μmを超えると、レーザー加工による版70の作製により多くの時間がかかるため版70の製造コストが上昇してしまうおそれがある。また、レーザー加工での焦点深度が小さい場合には版70の吐出側の孔の径とそれに対向する側の孔の径との差が大きくなってしまい、版70における孔の配置のピッチを大きくせざるを得なくなるため、版70における孔の精密配置に制約が生じるおそれがある。
孔版印刷に用いられる版70の開孔率は、10%〜40%であるのが好ましい。版70の開孔率が10%未満であると、レジストパターン31上に必要十分量の反転層形成材料を塗布することが困難となるおそれがある。版70の開孔率が40%を超えると、版70の機械的強度が低下し、繰り返し利用に対する耐久性が著しく低下するおそれがある。
孔版印刷に用いられる版70の開孔部の形状は、ドット状又はライン状であるのが好ましい。版70の開孔部の形状がドット状又はライン状であることで、反転層形成材料の液切れが良好となり、レジストパターン31上に反転層形成材料を効率よく塗布することができる。
反転層41を構成する反転層形成材料は、後述する工程において形成される反転層パターン42を構成する材料であり、当該反転層パターン42は、反転層41をマスクとしたレジストパターン31のエッチング処理により形成される(図2(D)参照)。そのため、反転層形成材料としては、レジストパターン31を構成するインプリント樹脂30との間で十分なエッチング選択比を有する材料が用いられ得る。例えば、反転層形成材料としては、Si、SiO2、SiN等のシリコンを含有する活性エネルギー線硬化性樹脂(例えば、電子線硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂等)等が挙げられる。
反転層41がインクジェット法により形成される場合、反転層41を構成する反転層形成材料として、好ましくは1mPa・s〜30Pa・sの粘度(25℃)、より好ましくは1mPa・s〜20mPa・sの粘度(25℃)を有するものが用いられ得る。反転層形成材料の粘度(25℃)が1mPa・s未満であると、液滴を形成することが困難となるおそれがあり、30Pa・sを超えると、液滴を吐出(又は形成)することが困難となるおそれがある。
反転層41がダイコート法により形成される場合、反転層41を構成する反転層形成材料として、1mPa・s〜200mPa・sの粘度(25℃)を有するものが用いられ得る。反転層形成材料の粘度(25℃)が1mPa・s未満であると、反転層形成材料がダイコーター80(図7参照)から吐出され続けるおそれがあり、200mPa・sを超えると、反転層形成材料がダイコーター80から吐出され難くなるおそれがある。
一方、反転層41が有版印刷法により形成される場合、反転層41を構成する反転層形成材料として、好ましくは1Pa・s〜500Pa・sの粘度(25℃)、より好ましくは5Pa・s〜300Pa・sの粘度(25℃)を有するものが用いられ得る。反転層形成材料の粘度(25℃)が1Pa・s未満であると、レジストパターン31上に配置される反転層形成材料の1滴の液量のばらつきが大きくなり、配置される液滴の体積を制御するのが困難になるおそれがあり、500Pa・sを超えると、高粘度であるために版70から反転層形成材料を吐出するのが困難となるおそれがある。
[反転層パターン形成工程]
レジストパターン31上に形成された反転層41に上方から平板50を押し当てた状態で、紫外線等の活性エネルギー線を照射することで、当該反転層41を硬化させる(図2(B)参照)。図5及び図6に示すように、レジストパターン31上にインクジェット法又は有版印刷法により反転層形成材料の液滴を供給すると、反転層形成材料の液滴は、レジストパターン31の凹凸パターン32の凹部に充填されるように毛管力で自然に濡れ広がるものの、レジストパターン31上において部分的に反転層形成材料の存在しない領域も形成され得る。そこで、レジストパターン31に供給された反転層形成材料の液滴に平板50を接触させることで、反転層形成材料をレジストパターン31上に濡れ広げることができるとともに、反転層41の上面を平滑化することができる。
また、レジストパターン31上に有版印刷法又はダイコート法(図7参照)により反転層形成材料を塗布すると、レジストパターン31の凹凸パターン32に沿うように上面が波打った反転層41が形成される(図2(A)参照)。この反転層41に平板50を押し当てることで、反転層41の上面を平滑化することができる。
反転層形成材料に押し当てる(接触させる)平板50としては、特に限定されるものではないが、反転層41を硬化させるために平板50を介して反転層形成材料に活性エネルギー線を照射するのであれば、石英ガラス等の透明基板を用いるのが好ましい。もちろん、レプリカモールド用基板20の基部21が透明であって、基部21の第2面21B側から活性エネルギー線を照射して反転層41を硬化させることができるのであれば、上記平板50として、不透明(活性エネルギー線の透過率の低い(例えば、85%未満))基板等を用いてもよい。さらに、平板50における反転層形成材料に押し当てられる(接触させる)側の面の表面粗さ(Ra)は0.1nm〜1.0nmであるのが好ましく、0.2nm〜0.5nmであるのがより好ましい。当該表面粗さ(Ra)が0.1nm未満の面を有する平板50は、そもそも作製困難なものである。一方、上記表面粗さ(Ra)が1.0nmを超えると、製造されるレプリカモールド1の凹凸パターン2の寸法精度等が低下するおそれがある。
なお、平板50における反転層形成材料に押し当てられる(接触させる)側の面には、硬化した反転層41からの引き離しを容易にするための離型層等が形成されていてもよい。
[エッチング工程]
上述のようにして形成された反転層41は、レジストパターン31の凹凸パターン32の凹部に充填されているとともに、凸部上にも存在する。この凸部上に存在する反転層41を除去して凸部の頂部を露出させるとともに、凹部に充填されている反転層41を残存させるように、反転層41をエッチングする(図2(C)参照)。
反転層41をエッチングする方法としては、反転層41を構成する反転層形成材料の種類に応じて適宜選択され得るエッチングガスを用いたドライエッチング法を採用することができる。エッチングガスとしては、例えば、フッ素系ガス、酸素、アルゴン、酸素とアルゴンとの混合ガス等を用いることができる。
続いて、凹部に充填されている反転層41をマスクとしたドライエッチング法により、露出するレジストパターン31(凸部)を除去する(図2(D)参照)。上述したように、反転層41を構成する反転層形成材料は、レジストパターン31を構成するインプリント樹脂との間で十分なエッチング選択比を有する材料であるため、レジストパターン31(凸部)の除去により、反転層パターン42を凸構造部22(ハードマスク層23)上に形成することができる。反転層パターン42は、レジストパターン31の凹凸パターン32が反転し、マスターモールド10の凹凸パターン12と同一の凹凸構造を有するパターンである。図示例において、反転層パターン42は凹状パターンである。
レジストパターン31をエッチングするためのエッチングガスとしては、レジストパターン31を構成するインプリント樹脂30の種類に応じて適宜選択され得るが、例えば、塩素系ガス、酸素、アルゴン、酸素とアルゴンとの混合ガスを用いることができる。なお、レジストパターン31をエッチングするためのエッチングガスとして、反転層41をエッチングするためのエッチングガスと異なるガスを用いてもよいが、反転層41の構成材料(例えば、Si含有紫外線硬化性樹脂)とレジストパターン31の構成材料(例えば、紫外線硬化性樹脂)との間におけるエッチング選択比が十分に大きいため、両者のエッチングガスとして同一のガスを用いてもよい。両者のエッチングガスとして同一のガスを用いることで、図2(C)及び図2(D)に示す工程を同一工程として実施することができる。
[ハードマスクパターン形成工程]
上記反転層パターン42をマスクとして用い、例えば、塩素系(Cl2+O2)のエッチングガスを用いるドライエッチング処理によりレプリカモールド用基板20の凸構造部22上に形成されているハードマスク層23をエッチングして、ハードマスクパターン24を形成する(図3(A)参照)。その後、反転層パターン42及び残存するレジストパターン31をウェットエッチング等により除去する(図3(B)参照)。
[レプリカモールド用基板のエッチング工程]
最後に、ハードマスクパターン24をマスクとしてレプリカモールド用基板20にドライエッチング処理を施し、凸構造部22上に凹凸パターン2を形成し、ハードマスクパターン24を除去する。このようにして、レプリカモールド1が製造される(図3(C)参照)。
本実施形態に係るレプリカモールドの製造方法によれば、レプリカモールド用基板20の凸構造部22上のレジストパターン31を被覆する反転層41をインクジェット法、有版印刷法又はダイコート法により形成することで、反転層41において膜厚ムラが生じるのを抑制することができる。よって、当該反転層41から得られる反転層パターン42をマスクとしたエッチング処理により、高精度な凹凸パターン2を有するレプリカモールド1を製造することができる。
また、本実施形態に係るレプリカモールドの製造方法においては、反転層41がインクジェット法、有版印刷法又はダイコート法により形成されることで、レプリカモールド用基板20の凸構造部22上にのみ反転層形成材料が供給又は塗布され、凸構造部22の外側に反転層形成材料が付着することがない。よって、凸構造部22の外側に反転層形成材料が付着することに起因する欠陥等の発生を防止することができる。
さらに、本実施形態に係るレプリカモールドの製造方法によれば、いわゆる反転プロセスを利用することで、凹凸パターン12としての凹状パターンを有するマスターモールド10を用いて、凹凸パターン2としての凹状パターンを有するレプリカモールド1を製造することができる。よって、マスターモールド10やレプリカモールド1をインプリント処理に繰り返し利用しても、凹凸パターン12,2の欠損等が生じ難く、マスターモールド10やレプリカモールド1の寿命を延ばすことができる。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
以下、実施例等を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は下記の実施例等に何ら制限されるものではない。
〔比較例1〕
第1面11A及びそれに対向する第2面11Bを有する基部11と、第1面11Aに形成された凹凸パターン12とを有するマスターモールド10と、第1面21A及びそれに対向する第2面21Bを有する基部21と、第1面21Aから突出する凸構造部22と、凸構造部22上に設けられた金属クロムからなるハードマスク層23とを具備する、石英ガラスからなるレプリカモールド用基板20とを準備した。レプリカモールド用基板20の凸構造部22(ハードマスク層23)上に紫外線硬化性樹脂30の液滴をインクジェット法により供給し、当該紫外線硬化性樹脂30の液滴にマスターモールド10を押し当てて凹凸パターン32を転写した。
凸構造部22(ハードマスク層23)上に形成されたレジストパターン31上に、Siを含有する紫外線硬化性樹脂からなる反転層形成材料をスピンコート法(塗布条件:500rpm(10秒間)の後、1500rpm(60秒間))により塗布した。凸構造部22(ハードマスク層23)上に塗布された反転層形成材料に石英ガラス基板を押し当てた状態で紫外線を照射して当該反転層形成材料を硬化させ、反転層41を形成した。その後、凸構造部22の外周縁から外側の領域(基部11の第1面11A上)を目視観察したところ、スピンコート時に飛散した反転層形成材料の付着が確認された。また、凸構造部22上の反転層41の膜厚分布を確認したところ、凸構造部22の外周縁から内側1mmの範囲の膜厚が、その範囲よりも内側における膜厚に比べて200nm〜1000nm程度厚いことが確認された。これは、スピンコート法により反転層形成材料が塗布されると、凸構造部22上の外周縁において反転層41の盛り上がりが生じてしまい、石英ガラス基板を反転層形成材料に押し当てたとしても凸構造部22上の全面に均一な圧力を印加し難いためであると考えられる。
〔実施例1〕
反転層形成材料をインクジェット法により供給した以外は、比較例1と同様にして反転層形成材料を硬化させた。硬化後の反転層形成材料を顕微鏡にて観察したところ、凸構造部22(ハードマスク層23)上に平坦な反転層41が形成されていることが確認された。
〔実施例2〕
反転層形成材料を孔版印刷により塗布した以外は、比較例1と同様にして反転層形成材料を硬化させた。硬化後の反転層形成材料を顕微鏡にて観察したところ、凸構造部22(ハードマスク層23)上に平坦な反転層41が形成されていることが確認された。
〔実施例3〕
反転層形成材料をダイコート法により塗布した以外は、比較例1と同様にして反転層形成材料を硬化させた。硬化後の反転層形成材料を顕微鏡にて観察したところ、凸構造部22(ハードマスク層23)上に平坦な反転層41が形成されていることが確認された。
比較例1に示すように、反転層形成材料をスピンコート法により塗布すると、凸構造部22の外周において反転層41の膜厚が増大してしまい、均一な膜厚の反転層41を形成し難いことが確認された。一方、反転層形成材料をインクジェット法、有版印刷法、ダイコート法により塗布することで、凸構造部22の外周において反転層41の膜厚が増大することなく、均一な膜厚の反転層41を形成可能であることが確認された。
本発明は、半導体デバイスの製造過程等において用いられるレプリカモールドを製造する方法等として有用である。
1…レプリカモールド
2…凹凸パターン
10…マスターモールド
11…基部
11A…第1面
11B…第2面
12…凹凸パターン
20…レプリカモールド用基板
21…基部
21A…第1面
21B…第2面
22…凸構造部
23…ハードマスク層
24…ハードマスクパターン
31…レジストパターン
41…反転層
42…反転層パターン
50…平板

Claims (14)

  1. 第1面及び当該第1面に対向する第2面を有する基部、並びに前記基部の前記第1面から突出する凸構造部を有する基板を準備する工程と、
    複数の凹部及び凸部を含む凹凸パターンを有するレジスト層を、前記基板の前記凸構造部上に形成する工程と、
    前記凹凸パターンを被覆するように前記レジスト層上に反転層形成材料を塗布することで、前記レジスト層上に反転層を形成する工程と、
    前記凹凸パターンの前記凹部に前記反転層を埋設させた状態で、前記凸部の頂部を露出させるように前記反転層をエッチングする工程と、
    エッチングされた前記反転層をマスクとして前記レジスト層をエッチングすることで、前記凸構造部上に反転層パターンを形成する工程と
    を備える、パターン形成方法。
  2. 前記レジスト層上に前記反転層形成材料をインクジェット法により塗布する、請求項1に記載のパターン形成方法。
  3. 前記反転層形成材料の25℃における粘度が、1mPa・s〜30Pa・sである、請求項2に記載のパターン形成方法。
  4. 前記レジスト層上に前記反転層形成材料を有版印刷により塗布する、請求項1に記載のパターン形成方法。
  5. 前記反転層形成材料の25℃における粘度が、1Pa・s〜500Pa・sである、請求項4に記載のパターン形成方法。
  6. 前記有版印刷が、孔版印刷であり、
    前記孔版印刷に用いられる版の厚みが5μm〜200μmであり、当該版の開孔率が10%〜40%である、請求項4又は5に記載のパターン形成方法。
  7. 前記版の開孔部の形状が、ドット状又はライン状である、請求項6に記載のパターン形成方法。
  8. 前記レジスト層上に前記反転層形成材料をダイコート法により塗布する、請求項1に記載のパターン形成方法。
  9. 前記反転層形成材料の25℃における粘度が、1mPa・s〜200mPa・sである、請求項8に記載のパターン形成方法。
  10. 前記反転層形成材料が、Siを含有する活性エネルギー線硬化性樹脂である、請求項1〜9のいずれかに記載のパターン形成方法。
  11. 前記レジスト層上に塗布された前記反転層形成材料に平面モールドを押圧した状態で前記反転層形成材料を硬化させることで、前記レジスト層上に前記反転層を形成する、請求項1〜10のいずれかに記載のパターン形成方法。
  12. 前記基板の前記第1面側からの平面視において、前記凸構造部の外縁から当該外縁に最近接の前記凹部又は前記凸部までの距離が、1μm〜100μmである、請求項1〜11のいずれかに記載のパターン形成方法。
  13. 凹凸パターンを有するマスターモールドを準備し、
    前記凸構造部上に供給されたレジスト材料に前記マスターモールドの前記凹凸パターンを転写することで、前記凹凸パターンを有する前記レジスト層を形成する、請求項1〜12のいずれかに記載のパターン形成方法。
  14. 請求項13に記載のパターン形成方法により前記凸構造部上に形成された前記反転層パターンをマスクとして、前記基板をエッチングする工程を備える、レプリカモールドの製造方法。
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