JP2018097554A - 視覚障がい者支援システム - Google Patents

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Abstract

【課題】視覚障がい者が安全に道路を通行したり横断したりできる視覚障がい者支援システムを提供する。【解決手段】視覚障がい者支援システム10は、信号機12と視覚障がい者用送受信機14とで可視光通信をおこなう。信号機12は複数の発光素子16、発光素子16を可視光通信の信号として発光させる駆動部、発光させる発光素子16を切り替える制御部20、可視光通信の信号を受光する受光素子22、受光素子22が受光した可視光通信の信号を復調する復調部24を備える。視覚障がい者用送受信機14は、発光素子34、発光素子34を発光させる駆動部36、受光素子38、受光素子38が受光した可視光通信の信号を復調する復調部40、発光と受光を切り替える制御部42、信号表示の状態を出力する出力部44を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、視覚障がい者の通行を支援する視覚障がい者支援システムに関するものである。
従来、視覚障がい者が横断歩道を安全に通行できるように、種々のシステムが開発および公開されている。たとえば下記の特許文献1は、横断歩行者用信号機の発光ダイオードの光を可視光通信の信号にしている。その可視光通信の信号を視覚障がい者が所持している受信機で受信し、視覚障がい者に信号の状況を案内している。視覚障がい者は点灯されている表示を把握でき、横断歩道を安全に横断できる。
しかし、特許文献1は視覚障がい者に点灯されている表示を知らせるだけであり、押しボタン式信号機の操作は考慮されていない。視覚障がい者はボタンを探して押すことに苦労し、ボタンを押せないと道路を横断できない。また、通行時に安全を確保すべきなのは道路の横断時だけではない。通常の歩行時であっても視覚障がい者が歩く位置によっては危険な場合もある。
特開2008−117206号公報
本発明の目的は、視覚障がい者が安全に道路を通行したり横断したりできる視覚障がい者支援システムを提供することにある。
本発明は、信号機と視覚障がい者用送受信機とで可視光通信をおこなう視覚障がい者支援システムである。前記信号機に備えられた複数の表示と、前記信号機に備えられ、表示を点灯させるために表示ごとに設けられた可視光通信の信号を発信する発光素子と、前記信号機に備えられ、可視光通信の信号を受信する受光素子と、前記視覚障がい者用送受信機に備えられ、可視光通信の信号を発信する発光素子と、前記視覚障がい者用送受信機に備えられ、可視光通信の信号を受信する受光素子と、前記視覚障がい者用送受信機に備えられ、視覚障がい者用送受信機の受光素子で受信した可視光通信の信号に応じて信号機で点灯されている表示を出力する出力部とを備える。
前記信号機の表示を点灯するために発光中の発光素子が可視光通信の信号を発信し、視覚障がい者用送受信機の受光素子が信号機の発光素子からの可視光通信の信号を受信し、前記視覚障がい者用送受信機の発光素子が可視光通信の信号を発信し、信号機の受光素子が受信する。
本発明によると、信号機および視覚障がい者用送受信機の両方に発光素子と受光素子を備えるため、信号機と視覚障がい者用送受信機で互いに双方向通信ができる。そのため、視覚障がい者用送受信機は、信号機が点灯している表示について受信し、出力部から現在の点灯されている表示について出力するだけでなく、視覚障がい者用送受信機から信号機に可視光通信の信号を送信することで、信号機を操作することができる。すなわち、自動的に押しボタンを指で押す動作と同等の操作がなされて信号を変えることができ、視覚障がい者が安全に道路を横断できる。
また、視覚障がい者用送受信機に発光素子が備えられているため、発光素子が発光することで、周囲の注意をひくことが可能である。道路を通行中や横断中にドライバーや歩行者が視覚障がい者の存在を認識しやすく、事故を防止しやすくなる。
本発明の視覚障がい者支援システムの構成を示す図である。 信号機を示す図であり、(a)は歩行者用信号機の図であり、(b)は押しボタン箱の図である。 杖に取り付けられた視覚障がい者用送受信機を示す図であり、(a)は正面図であり、(b)は側面図であり、(c)は上面図である。 押しボタン箱がない場合の視覚障がい者支援システムの構成を示す図である。 視覚障がい者用送受信機にボタンを設けた視覚障がい者支援システムの構成を示す図である。
本発明の視覚障がい者支援システムについて図面を使用して説明する。
[実施形態1]
図1に示す本発明の視覚障がい者支援システム10は、信号機12と視覚障がい者用送受信機14とで可視光通信をおこなう。本実施形態の信号機12は押しボタン式歩行者用信号機である。
信号機12は複数の発光素子16a、16b、16c、16d、その発光素子16a、16b、16c、16dを可視光通信の信号として発光(または発信とも言う)させる駆動部18、複数の発光素子16a、16b、16c、16dの中から発光させる発光素子16a、16b、16c、16dを切り替える制御部20、可視光通信の信号を受光(または受信とも言う)する受光素子22、受光素子22が受光した可視光通信の信号を復調する復調部24を備える。
発光素子16a、16b、16c、16dは可視光を発光する発光ダイオードを含む。発光素子16a、16b、16c、16dは図2に示す信号機12の筐体26と押しボタン箱28に備えられた表示30a、30b、30c、30dを点灯させるものである。たとえば、歩行者用信号であれば発光素子16aが進行不可の表示(赤色信号、赤色灯火)30aを点灯させ、発光素子16bが進行可能の表示(青色信号、青色灯火)30bを点灯させるとする。さらに、押しボタン箱28の「おまちください」の表示30cは発光素子16cで点灯され、「おしてください」の表示30dは発光素子16dで点灯されるとする。上述した表示30a、30b、30c、30dごとに所望の色を発光する発光素子16a、16b、16c、16dを備える。なお、押しボタン箱28の各表示30c、30dの内容は一例であり、表示30c、30dの内容を他の文字、記号または図形などにしても良い。
発光素子16a、16b、16c、16dが発光するときに、可視光通信の信号で発光する。たとえば、数K〜数MHzの点滅で発光素子16a、16b、16c、16dが発光し、発光された光が可視光通信の信号になる。可視光通信の信号は、点滅の周波数を高くしているため、人間の視覚では可視光通信の信号を認識できず、人間の視覚は一定の輝度で点灯し続けていると認識する。信号機12の表示30a、30b、30c、30dは交差点とその周辺でよく見えるようになっており、交差点とその周辺で視覚障がい者用送受信機14が可視光通信の信号を受信しやすい。
駆動部18は発光素子16a、16b、16c、16dを発光させるための回路である。表示30a、30b、30c、30dごとにそれぞれ発光素子16a、16b、16c、16dが設けられており、表示30a、30b、30c、30dに合わせて必要な発光素子16a、16b、16c、16dを発光させる。発光素子16a、16b、16c、16dが発光する際、可視光通信の信号になるように発光素子16a、16b、16c、16dを点滅させる。具体的には、表示30a、30b、30c、30dごとに発光素子16a、16b、16c、16dに流れる電流を変化させて可視光通信の信号にする。発光素子16a、16b、16c、16dごとに可視光通信の信号を異ならせ、どの表示30a、30b、30c、30dが点灯されているかの識別を視覚障がい者用送受信機14でできるようにする。
表示30a、30b、30c、30dごとに複数の発光素子16a、16b、16c、16dが備えられている。1つの表示30a、30b、30c、30dに備えられたすべての発光素子16a、16b、16c、16dが可視光通信の信号で発光してもよいし、1つまたは一部の発光素子16a、16b、16c、16dが可視光通信の信号で発光してもよい。
制御部20は発光させる発光素子16a、16b、16c、16dを切り替える回路である。表示30a、30b、30c、30dを切り替えるときに、表示30a、30b、30c、30dに対応する発光素子16a、16b、16c、16dを発光させるように、駆動部18に信号を送る。駆動部18に送る信号を変調し、その変調された信号に合わせて駆動部18が発光素子16a、16b、16c、16dに流す電流を変化させてもよい。発光素子16a、16b、16c、16dの発光は下記の(a)〜(e)を繰り返す。
(a)押しボタン箱28の押しボタン32が押されていない状態、すなわち通常の状態では、信号機12の進行不可の表示30aを点灯させ、押しボタン箱28は「おしてください」の表示30dを点灯させるように、発光素子16a、16dを発光させる。なお、押しボタン32は機械的に動作するボタンに限定されず、タッチセンサーなどの電気的に動作するものであっても良い。
(b)押しボタン箱28の押しボタン32が押されると、押しボタン箱28の「おまちください」の表示30cが点灯されるように発光素子16cを発光させる。発光素子16dを消灯して、「おしてください」の表示30dを消灯する。
(c)上記(b)から所定時間後に、信号機12の進行可能の表示30bになるように発光素子16bを発光させる。押しボタン箱28の表示30c、30dの発光素子16c、16dを消灯する。
(d)進行可能の表示30bにしてから一定時間が経過すると、その表示30bの発光素子16bを点滅させる。なお、その点滅は点灯と消灯を繰り返しており、発光素子16bが発光するとき、発光素子16bが発光中に可視光通信の信号となるように発光する。発光素子16bの点滅時の可視光通信の信号は、上記(c)の場合の発光素子16bで発光された可視光通信の信号と異なるようにする。
(e)発光素子16bの点滅を一定時間おこなった後、発光素子16bの点滅を消灯にし、横断不可の表示30aを点灯するように発光素子16aを発光させる。
なお、上記説明は歩行者用の信号機12のみであるが、歩行者用の信号機12と車用の信号機が連動している。その場合、上記(a)と(b)では車用信号機の赤色表示(赤色信号、赤色灯火)を点灯させ、上記(c)と(d)では車用信号機の青色表示(青色信号、青色灯火)を点灯させる。(e)では車用信号機の青色表示から黄色表示(黄色信号、黄色灯火)を一定時間点灯し、その後に赤色表示を点灯させる。
受光素子22は、信号機12の筐体26および押しボタン箱28の少なくとも1つの任意の場所に配置する。受光素子22は視覚障がい者用送受信機14からの可視光通信の信号を受信できる位置に配置する。たとえば、図2(b)のように押しボタン箱28の表示30cの四隅に配置する。受光素子22は、フォトダイオード、フォトトランジスタまたはイメージセンサがあげられる。なお、受光素子22は筐体26および押しボタン箱28を設置した信号柱に配置しても良い。
受光素子22は1つでも複数個でもよい。受光素子22を複数個配置した場合、少なくとも1つの受光素子22で可視光通信の信号を受光できればよい。複数個の受光素子22を用いることで可視光通信の信号を受光できなくなる可能性を小さくする。
信号機12の復調部24は受光素子22が受光した可視光通信の信号を復調する回路である。街中には太陽光や街灯などの種々の光があるため、それらの光から可視光通信の信号を識別できるように、復調部24にノイズフィルタを備えてもよい。復調部24で復調された信号を増幅器で増幅させてもよい。
上述した駆動部18、制御部20および復調部24はPLD(programmable logic device)で、説明した動作を行う回路を構成してもよい。また、それらは周知の交通信号制御機の一部分であってもよい。
ここで、制御部20は視覚障がい者用送受信機14からの可視光通信の信号を受光すると、押しボタン箱28の押しボタン32が押された状態と同じように、点灯される表示30a、30b、30c、30dを切り替える。すなわち、制御部20は視覚障がい者用送受信機14からの可視光通信の信号を受光すると、上記(a)の状態から(b)、(c)、(d)、(e)のように表示30a、30b、30c、30dを切り替え、さらに(a)の状態に戻るように表示30a、30b、30c、30dを切り替える。
視覚障がい者用送受信機14は、発光素子34、その発光素子34を発光(または発信とも言う)させる駆動部36、信号機12からの可視光通信の信号を受光(または受信とも言う)する受光素子38、受光素子38が受光した可視光通信の信号を復調する復調部40、発光素子34の発光と受光素子38の受光を切り替える制御部42、信号表示の状態を出力する出力部44を備える。上記部品を駆動させる電源46はボタン電池や単6電池など、小型の電池を使用する。
視覚障がい者用送受信機14は、図3に示す筐体48に上記の部品を備えている。筐体48は視覚障がい者が用いる白色の杖50に取り付けることができる。筐体48はプラスチックなどの軽い素材で構成する。視覚障がい者用送受信機14の携行が不便になることを防止する。
筐体48の一部に円弧状の凹部52を備えており、その凹部52が杖50の外周に嵌め合わされる。凹部52と杖50の間に設けた接合手段54によって、凹部52を杖50の外周に取り付けることができる。
凹部52を杖50に取り付ける接合手段54として面ファスナーを用いる。杖50と筐体48は着脱可能であり、必要なときに視覚障がい者用送受信機14を杖50に取り付けることができる。視覚障がい者が使い方に応じて杖50の使いやすい位置に面ファスナーを取り付ける。
発光素子34は可視光を発光する発光ダイオードである。図3に示すように、複数の発光素子34を備え、複数の発光素子34によって、光が複数の方向に進行するようにする。杖50に視覚障がい者用送受信機14が取り付けられている状態で杖50を重力方向に向けたときに、筐体48内方の中心から見て水平方向に均等な角度で複数の発光素子34を配置する。複数の発光素子34によって水平方向のすべての方向に可視光通信の信号が伝播するようにする。たとえば、発光素子34の指向性が120°であれば、筐体48の中心から見て水平方向に120°ごとに発光素子34を配置する。
水平方向だけでなく、重力方向にも複数の発光素子34を配置しても良い。複数の発光素子34を使用することで、信号機12の受光素子22で可視光通信の信号を受光されやすくする。
発光素子34は、信号機12と同様に可視光通信の信号になるように、数K〜数MHzで点滅する。この点滅は人間の視覚で認識できず、人間の視覚は一定の輝度で点灯し続けていると認識する。また、発光素子34で発光された光の色は、白、赤、青など種々の色が選択可能である。発光素子34が発光することで、視覚障がい者の存在をドライバーや歩行者に知らせる効果もある。発光素子34の可視光通信の信号は、発光素子16a、16b,16c、16dの可視光通信の信号と異ならせる。
筐体48の表面の色を黒やグレーなどの彩度の低い色にし、筐体48の表面で光吸収する。視覚障がい者が所有する杖50は白色であり、筐体48を彩度の低い色にすることで発光素子34の光を目立たせることができる。また、筐体48の表面で光吸収できるため、筐体48の表面で光が乱反射せず、受光素子38で受光される可視光通信の信号にノイズが入りにくい。さらに、発光素子34の光も筐体48で乱反射せず、発光素子34の可視光通信の光にノイズが入りにくくなる。
駆動部36は発光素子34を発光させるための回路である。信号機12の駆動部18と同様に、視覚障がい者用送受信機14の発光素子34に流れる電流を変化させて可視光通信の信号になるように発光させる。
受光素子38はフォトダイオード、フォトトランジスタまたはイメージセンサである。複数の受光素子38を備える。複数の受光素子38を備えることで、信号機12で発光された可視光通信の信号を受光しやすくする。たとえば図3に示すように、重力方向に並んだ発光素子34同士の間に受光素子38を配置する。発光素子34と同様に、杖50に視覚障がい者用送受信機14が取り付けられている状態で杖50を重力方向に向けたときに、筐体48の中心から見て水平方向に均等な角度で複数の受光素子38を配置する。複数の受光素子38によって水平方向のすべての方向から伝播された可視光通信の信号が受信できるようにする。
復調部40は受光素子38が受信した可視光通信の信号を復調する回路である。信号機12と同様に、復調部40はノイズフィルタを備えてもよいし、復調した信号を増幅器で増幅させてもよい。
発光素子34と受光素子38は交互に駆動する。発光素子34が一定時間発光しているときは受光素子38が停止し、受光素子38が一定時間受光しているときは発光素子34が消灯する。たとえば1秒ごとに発光素子34と受光素子38を駆動させる。発光素子34と受光素子38に停止時間を設けることで、電源46の消費を抑える。受光素子38が受光しているときに発光素子34が発光しないため、受光素子38が視覚障がい者用送受信機14の発光素子34の光を受光しない。誤動作の可能性を低減できる。
制御部42は、発光素子34と受光素子38が駆動するタイミングを制御する回路である。制御部42は、駆動部36に発光素子34を発光させるための信号を送った時、復調部40の駆動を停止させ、受光素子38で可視光通信の信号を受光するのを停止する。必要に応じて駆動部36に送る信号を変調し、駆動部36は変調された信号に合わせて発光素子38に流れる電流を変化させる。また、制御部42は、復調部40を駆動させて受光素子38で可視光通信の信号を受光する時、駆動部36に発光素子34を発光させるための信号を送るのを停止する。
制御部42は、受光素子38が受光した可視光通信の信号に合わせて出力部44に出力するための信号を送る。
上述した駆動部36、復調部40および制御部42はPLDで上述した動作を行う回路を構成してもよい。
出力部44はスピーカーまたは振動装置を含む。振動装置は小型のDC振動モータが挙げられる。出力部44は、受光素子38が受光した可視光通信の信号に合わせて、信号機12で点灯されている表示30a、30b、30c、30dの内容をスピーカーから発したり、振動装置がその内容ごとに決められた所定パターンで振動したりする。たとえば、進行可能(青色信号)または不可(赤色信号)を音声で発したり、表示30cの「おまちください」を音声で発したりする。信号機12の状況によって、所定の音(音楽を含む)になるようにしてもよい。
上記のように、本発明は視覚障がい者用送受信機14から信号機12に向けて可視光通信の信号を送っており、信号機12の押しボタン32を指で押したことと同等の操作ができる。視覚障がい者が押しボタン箱28の押しボタン32を探す必要はなく、自動的に押しボタン32を押した状態になる。信号機12の状態を示す可視光通信の信号を視覚障がい者用送受信機14で受光して、視覚障がい者に知らせることができるため、視覚障がい者が信号の状態を把握でき、進行可能の表示30bになったときに、安全に横断できる。視覚障がい者用送受信機14の発光素子34が発光することで、ドライバーや歩行者に視覚障がい者の存在を知らせることができ、事故を防ぎやすい。
[実施形態2]
交差点には複数の信号機12が設置されている。そのため、視覚障がい者用送受信機14の受光素子38が、複数の方向から可視光通信の信号を受光する場合がある。出力部44は、信号機12のある方向を音声または振動で出力してもよい。たとえば、杖50の決められた位置または方向に視覚障がい者用送受信機14を配置する。受光素子38は複数であり、可視光通信の信号を受光した受光素子38によって、視覚障がい者に対してどの方向の信号機12から可視光通信の信号を受信したかを制御部42で判定する。出力部44は制御部42の判定した方向を出力する。
また、信号機12のある方向が判定できれば、信号機12ごとに点灯されている信号機12の表示30a、30bを出力部44から出力してもよい。
[実施形態3]
信号機12は押しボタン式歩行者信号機に限定されず、押しボタン箱28が無く、歩行者用の信号機12のみであってもよい。図4の視覚障がい者支援システム60は、押しボタン箱28の表示30c、30dが無いため、実施形態1に対して発光素子16c、16dが省略され、信号機62に発光素子16a、16bのみ備えられる。制御部64は、一定時間ごとに表示30aの点灯、表示30bの点灯および表示30bの点滅の順で表示されるように、発光素子16a、16bを点灯させるように制御する。
また、信号機12は歩行者用信号機に限定されず、車用の信号機であってもよい。赤色表示、黄色表示、青色表示ごとに発光素子が備えられており、各発光素子は可視光通信の信号となるように発光する。周知のように車用の信号機は、赤色表示から青色表示が点灯され、その後に黄色表示が点灯され、再び赤色表示が点灯される。
[実施形態4]
本発明を横断歩行者用の信号機12が無く、車用の点滅式信号のみしか無い場合にも適用することもできる。自動車用の点滅式信号機の表示に使用される発光素子が上述した可視光通信の信号で発光し、受光素子38で受光する。
しかし、視覚障がい者用送受信機14の受光素子38が一定時間ごとに駆動すると、受光素子38の駆動が点滅式信号の表示の消灯するタイミングと同期するおそれがある。そのため、発光素子34と受光素子38の駆動する周期は、点滅式信号の表示が点滅する周期と異なるようにする。
また、発光素子34と受光素子38の駆動する周期が時間とともに変化するようにしてもよい。受光素子38の駆動するタイミングが点滅式信号の表示の消灯するタイミングからずらすことができる。
車用信号機の中には、夜間に点滅式になるものがある。その場合にも本実施形態を適用してもよい。
[実施形態5]
接合手段54は面ファスナーに限定されない。たとえば、凹部52と杖50の間に両面テープまたは接着剤などを配置してもよい。筐体48にバンドを設け、筐体48を杖50に巻きつけて取り付けてもよい。筐体48を杖50にネジ止めしてもよい。さらに、筐体48と杖50が一体になっていてもよい。
視覚障がい者用送受信機14は杖50に取り付けることに限定されない。視覚障がい者用送受信機14は盲導犬のハーネスに取り付けられていてもよい。また、視覚障がい者用送受信機14の筐体48に紐を取り付け、視覚障がい者の首からぶら下げてもよい。視覚障がい者用送受信機14を視覚障がい者の衣服やカバン類に取り付けてもよい。
視覚障がい者用送受信機14の筐体48は、視覚障がい者が使いやすように、適宜形状を変更してもよい。
[実施形態6]
視覚障がい者用送受信機14の発光素子34は複数の色が発光できるように、発光色の異なる複数の発光素子34を備えてもよい。
[実施形態7]
図5の視覚障がい者用支援システム66のように、視覚障がい者用送受信機68にボタン70を設けても良い。発光素子34は、ボタン70が押されたときの発光を可視光通信の信号になるように発光する。駆動部72は、ボタン70が押されていないときは一定電流で発光素子34を発光させ、ボタン70が押されたときは可視光通信の信号になるように、発光素子34に流れる電流を変化させる。制御部74は、ボタン70が押されたときと押されていないときで、駆動部72に送る信号を変え、駆動部72は制御部74からの信号によって、発光素子34に流す電流を変える。
横断歩道の前に立っただけでは信号機12の押しボタン32を指で押すことと同等の操作は行われず、視覚障がい者用送受信機68のボタン70を押すことで信号機12の押しボタン32を指で押すことと同等の操作ができる。横断の意思がなく、横断歩道の前に立っただけの場合に勝手に信号の表示が変わるのを防止できる。
[実施形態8]
信号機12にタイマーを設けても良い。進行可能の表示30bの発光素子16bから送信する可視光通信の信号に発光素子16bが発光してからの時間を含ませる。視覚障がい者用送受信機14の出力部44で進行可能の表示30bが点灯してからの時間を出力する。視覚障がい者は、進行可能か不可能かを時間で判断できる。
また、上記時間は発光素子16bが発光する残り時間であってもよい。視覚障が者用送受信機14の出力部44で進行可能の表示30bが点灯する残り時間を出力する。
その他、本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変更を加えた態様で実施できるものである。
10、60、66:視覚障がい者支援システム
12、62:信号機
14、68:視覚障がい者用送受信機
16a、16b、16c、16d:信号機の発光素子
18:信号機の駆動部
20、64:信号機の制御部
22:信号機の受光素子
24:信号機の復調部
26:歩行者用信号機の筐体
28:押しボタン箱
30a、30b、30c、30d:信号機の表示
32:押しボタン
34:視覚障がい者用送受信機の発光素子
36、72:視覚障がい者用送受信機の駆動部
38:視覚障がい者用送受信機の受光素子
40:視覚障がい者用送受信機の復調部
42、74:視覚障がい者用送受信機の制御部
44:視覚障がい者用送受信機の出力部
46:視覚障がい者用送受信機の電源
48:視覚障がい者用送受信機の筐体
50:杖(白杖)
52:視覚障がい者用送受信機の凹部
54:接合手段
70:視覚障がい者用送受信機のボタン

Claims (7)

  1. 信号機と視覚障がい者が所持する視覚障がい者用送受信機とで可視光通信をおこなう視覚障がい者支援システムであって、
    前記信号機に備えられた複数の表示と、
    前記信号機に備えられ、表示を点灯させるために表示ごとに設けられた可視光通信の信号を発信する発光素子と、
    前記信号機に備えられ、可視光通信の信号を受信する受光素子と、
    前記視覚障がい者用送受信機に備えられ、可視光通信の信号を発信する発光素子と、
    前記視覚障がい者用送受信機に備えられ、可視光通信の信号を受信する受光素子と、
    前記視覚障がい者用送受信機に備えられ、視覚障がい者用送受信機の受光素子で受信した可視光通信の信号に応じて信号機で点灯されている表示を出力する出力部と、
    を備え、
    前記信号機の表示を点灯させるために発光中の発光素子が可視光通信の信号を発信し、視覚障がい者用送受信機の受光素子が信号機の発光素子からの可視光通信の信号を受信し、
    前記視覚障がい者用送受信機の発光素子が可視光通信の信号を発信し、信号機の受光素子が視覚障がい者用送受信機の発光素子からの可視光通信の信号を受信する
    視覚障がい者支援システム。
  2. 前記信号機が押しボタン式信号機であり、
    前記信号機の発光素子が、赤色信号の表示を点灯するための発光素子と青色信号の表示を点灯するための発光素子を含み、
    前記信号機の受光素子が視覚障がい者用送受信機から可視光通信の信号を受信した後の所定時間後に赤色信号の発光素子から青色信号の発光素子に発光する発光素子を変更する請求項1の視覚障がい者支援システム。
  3. 前記視覚障がい者用送受信機の発光素子が発光と消灯を繰り返し、発光中に可視光通信の信号を発信する請求項1または2の視覚障がい者支援システム。
  4. 前記視覚障がい者用送受信機の発光素子が消灯しているときに、視覚障がい者用送受信機の受光素子で信号機の発光素子が発信した可視光通信の信号を受信する請求項3の視覚障がい者支援システム。
  5. 前記視覚障がい者用送受信機の筐体の一部が凹部になっており、該凹部と視覚障がい者の杖とが接合手段によって着脱可能になった請求項1から4のいずれかの視覚障がい者支援システム。
  6. 前記杖を重力方向に向けた場合、前記視覚障がい者用送受信機の発光素子が水平方向に複数設けられた請求項5の視覚障がい者支援システム。
  7. 前記視覚障がい者用送受信機の筐体の表面で光吸収する請求項1から6のいずれかの視覚障がい者支援システム。
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