JP2018097411A - 工程条件補正装置および補正方法 - Google Patents

工程条件補正装置および補正方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018097411A
JP2018097411A JP2016238404A JP2016238404A JP2018097411A JP 2018097411 A JP2018097411 A JP 2018097411A JP 2016238404 A JP2016238404 A JP 2016238404A JP 2016238404 A JP2016238404 A JP 2016238404A JP 2018097411 A JP2018097411 A JP 2018097411A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
product
correction
performance
process condition
difference
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016238404A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6911340B2 (ja
Inventor
敦夫 浦田
Atsuo Urata
敦夫 浦田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2016238404A priority Critical patent/JP6911340B2/ja
Publication of JP2018097411A publication Critical patent/JP2018097411A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6911340B2 publication Critical patent/JP6911340B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

Landscapes

  • General Factory Administration (AREA)
  • Supply And Installment Of Electrical Components (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

【課題】部品や材料にバラツキがあっても製品の性能バラツキを小さくできる工程条件補正装置を提供する。
【解決手段】工程条件補正装置は、投入検査基準値格納部と、投入検査値取得部と、差分算出部と、工程標準条件格納部と、工程条件補正時製品性能予測部と、適正補正値決定部とを有する。投入検査基準値格納部は、製品を生産する工程に投入する部品や材料の投入検査基準値を格納する。差分算出部は、投入検査値取得部が取得した部品や材料の投入検査値と投入検査基準値との差分を算出する。工程条件補正時製品性能予測部は、投入する部品や材料が、差分算出部が算出した差分を有し、工程標準条件格納部が格納する工程標準条件を補正した場合の製品の性能を予測する。適正補正決定部は、予測された製品の性能に基づいて、製品性能が所定の規格を満たす適正な補正を決定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、工程条件補正装置および補正方法に関する。
電気・電子機器は、一般的に、部品の配線板へ実装、組立、材料の付加、特性の調整といった複数の工程を経て生産される。これらの工程で、投入する部品や材料に不良部品や不良材料が含まれていると、工程完了品も不良品となる。この不良品が排除されずに、さらに後工程に進んでしまうと、部品や材料や工数の無駄が膨らむこととなる。このため、まず工程に不良部品、不良材料を投入しないことが重要である。そこで、部品や材料を供給する前に、不良品を排除する投入検査が広く行われている。例えば、特許文献1には、供給部品をノズルで吸着した状態で検査し、良品であれば実装位置に搬送し、不良であれば廃棄位置に搬送する技術が開示されている。
ところで、部品や材料にはバラツキがあるため、上記の投入検査ではある幅を持つ検査規格が設定される。この幅を大きくしすぎれば、最終的に完成した製品の性能が低下したり、不良品が生産されたりする。一方、幅を狭く、すなわち検査規格を厳しくすると、廃棄部品、廃棄材料が増加し、原価が高くなってしまう。このため、検査規格の幅を適切に設定することが重要である。このような背景がある中で、製品の品質を保ちつつ、廃棄する部品や材料を減らす試みもなされている。
例えば、特許文献2には、LED(Light Emitting Diode)の発光中心の位置バラツキが大きい場合に、良品として活用するための技術が開示されている。この技術では、LEDの発光中心の、発光基準位置からのずれを事前に測定し、ずれの範囲によってランク分けする。そして、同一ランクのLEDだけを同じテープリールに収容し、当該テープリールに実装時の位置補正値を付与する。このようにすることで、単一の検査規格を適用した場合よりも広範囲のバラツキを許容して、廃棄部品を減らすことができる。
特開2007−200989号公報 特開2016−100378号公報
しかしながら、特許文献2の技術では、製品の歩留や性能の確保に限界があるという問題がある。これは、同一ランクの部品の中にもバラツキがあり、当該バラツキが製品の性能に影響を与える場合があるためである。例えば、工程完了後の検査をすることにより、工程単独の良否判定を行うことも可能であるが、その判定の合格が製品性能を必ずしも保証するものではない。特許文献2の技術の場合、工程の条件はランクごとに同一であり、部品のバラツキが製品性能に与える影響は考慮されていない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、部品や材料にバラツキがあっても製品の性能バラツキを小さくできる工程条件補正装置を提供することを目的としている。
上記の課題を解決するため、工程条件補正装置は、投入検査基準値格納部と、投入検査値取得部と、差分算出部と、工程標準条件格納部と、工程条件補正時製品性能予測部と、適正補正値決定部とを有する。投入検査基準値格納部は、製品を生産する工程に投入する部品や材料の投入検査基準値を格納する。差分算出部は、投入検査値取得部が取得した部品や材料の投入検査値と投入検査基準値との差分を算出する。工程条件補正時製品性能予測部は、投入する部品や材料が、差分算出部が算出した差分を有し、工程標準条件格納部が格納する工程標準条件を補正した場合の製品の性能を予測する。適正補正決定部は、予測された製品の性能に基づいて、製品性能が所定の規格を満たす適正な補正を決定する。
本発明の効果は、部品や材料にバラツキがあっても製品の性能バラツキを小さくできる工程条件補正装置を提供できることである。
第1の実施形態の工程条件補正装置を示すブロック図である。 第2の実施形態の工程条件補正システムを示すブロック図 第2の実施形態の工程条件補正装置を示すブロック図である。 第2の実施形態の工程条件補正装置の一部の具体例を示すブロック図である。 第2の実施形態の工程条件補正装置の動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態を適用する実施例1を示す模式図である。 第2の実施形態を適用する実施例1の補正方法を示す模式図である。 第2の実施形態を適用する実施例2の動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態を適用する実施例2の動作を示すフローチャートである。 第3の実施形態の工程条件補正装置を示すブロック図である。 第3の実施形態の工程条件補正装置の動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい限定がされているが、発明の範囲を以下に限定するものではない。なお各図面の同様の構成要素には同じ番号を付し、説明を省略する場合がある。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態の工程条件補正装置を示すブロック図である。工程条件補正装置は、投入検査基準値格納部1と、投入検査値取得部2と、差分算出部3と、工程標準条件格納部4と、工程条件補正時製品性能予測部5と、適正補正決定部6とを有している。
投入検査基準値格納部1は、製品を生産するための工程に投入する部品や材料の投入検査基準値を格納する。
投入検査値取得部2は、部品や材料の投入検査値を取得する。
差分算出部3は、投入検査基準値に対する投入検査値の差分を算出する。
工程標準条件格納部4は、当該工程の工程標準条件を格納する。
工程条件補正時製品性能予測部5は、投入する部品や材料が、差分算出部3が算出した差分を有し、工程標準条件を補正した場合の製品の性能を予測する。
適正補正決定部6は、工程条件補正時製品性能予測部5が予測した製品の性能に基づいて、製品性能が所定の規格を満たす適正な補正を決定する。
以上説明したように、本実施形態によれば、投入部品や材料にバラツキがあっても製品性能のバラツキを小さくできる工程条件補正装置を構成することができる。
(第2の実施形態)
図2は、部品の投入検査を行い、投入検査結果に応じた工程条件の補正値を出力する工程条件補正システムの構成例を示すブロック図である。工程条件補正システムは、投入検査装置100と、コンピュータ200と、出力装置300とを有している。コンピュータ200は、プロセッサ210と、記憶装置220とを有する。そして、プロセッサ210と、記憶装置220とを利用して、工程条件補正装置400を構成している。
投入検査装置100は、工程に投入される部品や材料を検査し、検査値を出力する。
工程条件補正装置400は、投入検査装置が出力する検査値に基づいて、工程条件を補正する補正値を算出する。
出力装置300は、工程条件補正装置400が算出した補正値を、表示、印刷、データ出力などの形で出力する。
図3は、工程条件補正装置400の詳細を示すブロック図である。工程条件補正装置400は、投入検査基準値格納部410と、投入検査値取得部420と、差分算出部430と、工程標準条件格納部440と、工程条件補正時製品性能予測部450と、適正補正値決定部460とを有している。
投入検査基準値格納部410は、製品を生産するための工程に投入する部品や材料の投入検査基準値を格納する。
投入検査値取得部420は、部品や材料の投入検査値を取得する。
差分算出部430は、投入検査基準値に対する投入検査値の差分を算出する。
工程標準条件格納部440は、当該工程の工程標準条件を格納する。
工程条件補正時製品性能予測部450は、投入する部品や材料が、差分算出部430が算出した差分を有し、工程標準条件を補正した場合の製品の性能を予測する。
適正補正値決定部460は、工程条件補正時製品性能予測部450が予測した製品の性能に基づいて、製品性能が所定の規格を満たすように工程条件を補正する適正補正値を決定する。
図4は、工程条件補正時製品性能予測部と適正補正値決定部の詳細例を示すブロック図である。工程条件補正時製品性能予測部450aは、差分取得部451aと、製品性能計算式格納部452aと、補正パラメータ設定部453aと、シミュレーション計算部454aとを有している。
差分取得部451aは部品や材料の投入検査基準値に対する検査値の差分を取得する。
製品性能計算式格納部452aは、部品や材料を用いて実行する実装、調整などの工程の条件をパラメータとして、製品の性能を計算する製品性能計算式を格納する。製品性能計算式は、部品や材料の検査値の差分に依存する項と、工程条件に依存する項とを有する関数を含む。すなわち、性能をy、差分をΔC、補正パラメータをx、関数をfとすると、次式で表すことができる。
y=f(Δc,x) −――(式1)
ここで、差分は投入検査で確定しているので、固定値である。なお補正パラメータおよび差分は、複数の要素からなる多次元量であっても良い。製品性能計算式の作成方法は任意であるが、部品や材料の検査項目と工程条件と製品性能の関係をモデル化したり、実験的に相互の関係を求めて作成したりすることができる。
補正パラメータ設定部453aは、製品性能計算式の中で、工程条件を変動させる変数(補正パラメータ)とする項目と、その変動範囲およびステップを設定する。
シミュレーション計算部454aは、差分算出部430が算出した差分を部品が有している場合に、製品性能計算式において、設定した範囲で補正パラメータを変動させた時の、製品性能についてシミュレーション計算を行う。
適正補正値決定部460aは、製品規格格納部461aと、合否判定部462aと、性能比較部463aとを有している。
製品性能規格格納部461aは、製品性能規格を格納する。この製品性能規格は、シミュレーション計算部464aでシミュレーション計算を行う性能指標に関する規格である。
合否判定部462aは、シミュレーション計算の結果と、製品性能規格とを比較し、製品性能規格をクリアしたものを合格、クリアしなかったものを不合格と判定する。なお、合格したものが無い場合には、投入された部品や材料を不良品と判定する。
性能比較部463aは、合否判定部462aが合格と判定したシミュレーション計算結果の中で性能の比較を行い、性能の高さに応じて結果に優劣を付与する。そして良い結果を与える補正値を適正補正値として抽出する。
次に、工程条件補正時製品性能予測部450aと適正補正値決定部460aの動作について説明する。図5は、この動作を示すフローチャートである。まず、差分算出部430から、投入された部品や材料の検査値の、投入検査基準値に対する差分を取得する(S101)。次にパラメータとする補正項目と計算する範囲およびステップを設定する(S102)。次に、取得した差分を固定値とし、補正値をパラメータとする製品性能予測計算を行う。この計算は、設定したステップで補正パラメータを順次変更しながら行うシミュレーション計算である。この計算を設定範囲が完了するまで行う。(S103−S105)。次に、製品性能予測計算結果の中で、予測性能が性能規格を満足するものがあるか判定する(S106)。計算結果の中に性能規格を満足するものが無ければ、投入された部品を不良品と判定して(S107)、終了する。一方、計算結果の中に性能規格を満足するものがあった場合は、その結果を合格と判定し、合格した計算結果の性能を比較する。そして、性能が良い結果を与える補正値を適正補正値に決定する(S108)。
以上説明したように、本実施形態によれば、投入された部品のバラツキに応じて、工程条件に対する適正な補正値を設定し、所定規格を満足する製品性能を確保することができる。
<実施例1>
具体的な適用例として、製品が折り畳み式携帯電話、部品がフレキシブル基板、対象とする製品の性能が折り畳み部の開閉寿命、補正パラメータが実装位置である例について説明する。
図6は、折り畳み式携帯電話500の外観を示す模式図である。折り畳み式携帯電話500は、ディスプレイ側モジュール510と、キー側モジュール520と、両者を開閉自在に接続するヒンジ530とを有する。
フレキシブル基板540はヒンジ530の内部に配置され、ディスプレイ側モジュール510と、キー側モジュール520とを電気的に接続する。図6では、フレキシブル基板540を抜き出して拡大した絵も併記している。
図7はディスプレイ側モジュールに内蔵されるディスプレイ側基板550と、キー側モジュール520に内蔵されるキー側基板560とをフレキシブル基板540で接続したフレキシブルモジュール580を示す平面図である。ここでは、フレキシブルモジュール580を投入部品として、キー側筐体570に取付ける工程を例に取って説明する。
この折り畳み式携帯電話500では、フレキシブルモジュール580の寸法バラツキが、ヒンジ530を軸とする開閉寿命回数に影響を与える。一方で、フレキシブルモジュール580のキー側筐体570への取り付け位置を微調整することにより、その影響を小さくできることが分かっている。ディスプレイ側基板550およびキー側基板560は、固定ネジ581よりも大きな取付け穴551、取付け穴561を有しており、ディスプレイ側基板550とキー側基板560の固定位置を調整することが可能である。
開閉寿命回数τは、基準値に対する実測値の差分ΔLと、キー側筐体570における標準取り付け位置を原点とする座標(x,y)とを用いて、次式で予測計算ができるものとする。
τ=g(ΔL,x、y) ―――(式2)
なお、フレキシブルモジュール580の投入検査では、図7のA,B,C,Dの寸法を測定するものとする。すなわち、基準寸法をA、B、C、DとしてΔL=(A−A,B−B,C−C,D−D)であり、ΔLは4つの成分を持っている。
シミュレーション計算では、キー側基板560の任意の点を基準点562として、図7に示すように、式2で基準点562の位置を(x,y)、(x、y)、・・・となるように補正しながら、開閉寿命回数τの計算を行う。なお、この時、ΔLは、投入検査結果により確定している固定値である。
設定した範囲の計算を終了したら、結果がτの規格を満たす結果だけを抽出する。そして規格を満たす結果が複数あった場合は、τが長いものを選択して、その時の補正値(x,y)を適正補正値に決定し、出力装置300に送信する。なお、規格を満たすがない場合は、投入されたフレキシブルモジュール580が不良品であると判定して、その結果を出力する。
<実施例2>
次に、R(赤)、G(緑)、B(青)3つのLED(Light Emitting Diode)チップを隣接実装して、白色光源を生産する工程に適用する具体例を示す。
図8は、LEDの実装および輝度調整の手順を示すフローチャートである。
まず、R、G、BそれぞれのチップLEDの輝度検査を行う。この時、R、G、Bそれぞれに対して規定された電流を流し、輝度を測定する。それぞれの測定結果と基準値との差分を算出する(S201)。なお、図示は省略しているが、輝度検査でチップ単体の規格を満たさないLEDチップは不良品として廃棄する。次に、工程条件補正装置400が、受信したR、G、Bそれぞれ輝度と基準値との差分に基づいて、混色の色温度シミュレーションを行う(S202)。この時、R、G、Bそれぞれの標準動作電流を、所定範囲、所定ステップで変化させながら、色温度を計算する。シミュレーションで、色温度規格(例えば4600−5400K)を満たす結果が無い場合は(S203_No)、LEDを回収して(S204)、終了する。なお、ここで回収したLEDは再利用することも可能である。
一方、色温度規格を満たすシミュレーション結果があった場合は(S203_Yes)、その結果を与える電流補正値を適正補正値として出力する。規格を満たす結果が複数あった場合は、予測色温度が規格の中心により近いものを選択する等、所定のルールにしたがって優先順位を付与し、最適な結果を与える補正値を決定する(S205)。この補正値は、例えば、駆動電流を調整するための工程条件、例えば回路で調整する抵抗値などに換算して算出しても良い。次に、LEDを実装する(S206)。そしてLED実装が完了した半製品に補正値を添付して調整工程に送る(S207)。調整工程では、標準の調整条件に補正値を加算して動作電流を調整する(S208)。以上のような手順とすることにより、固定された工程条件で調整を行う場合に比べ、製品の性能を高めたり、使用できる部品の規格を広げたりすることができる。
以上説明したように、本実施例によれば、投入部品のバラツキを工程条件の補正によってよって吸収し、一定の工程条件で製品を生産するよりも製品性能が規格を満たす確率を高くすることができる。また、製品性能のバラツキを小さくしたり、不良品として廃棄する部品を減らしたりする効果を得ることができる。
<実施例3>
本実施例は、2分割された筐体を、パッキンを挟んでボルトで締結し、防水性の電子機器を製造する適用例について説明する。投入検査の検査値はパッキンのゴム硬度、補正する工程条件は締結トルク、満足すべき製品性能は耐衝撃力である。また耐衝撃力の計算式は実験に基づいて作製した実験式である。具体的には、筐体の特定の点に加えられる力積を衝撃力として、耐衝撃力を算出する。
図9は、上記の手順を示すフローチャートである。まずパッキンのゴム硬度を測定し、基準値との差分を算出する(S301)。次に、耐衝撃力を計算する実験式に算出した差分を代入し、締結トルク補正値を逐次変化させるシミュレーション計算を行う(S302)。シミュレーションで、規格を満たす結果が無い場合は(S303_No)、パッキンを不良と判定して(S304)、終了する。
一方、耐衝撃力規格を満たすシミュレーション結果があった場合は(S303_Yes)、その結果を与える締結トルク補正値を適正補正値として出力する。規格を満たす結果が複数あった場合は、耐衝撃力の大きいものを選択し、適正補正値を決定する(S305)。次に、補正値を加算した締結トルクでボルトを締結する(S306)。以上のような手順とすることにより、固定された工程条件で調整を行う場合に比べ、製品の性能を高めたり、使用できるパッキンの規格を広げたりすることができる。
(第3の実施形態)
第2の実施形態では、性能予測をシミュレーション計算によって行ったが、投入検査で取得した差分と工程条件補正値と製品性能との関係をデータベースとして保持して、工程条件を補正した時の製品性能予測を行っても良い。このようなデータベースは、例えば、過去の実験結果や、シミュレーション結果などから作成することができる。
図9は上記のようなデータベースを利用した工程条件補正時製品性能予測部450bと適正補正値決定部460bとを示すブロック図である。工程条件補正時製品性能予測部450bは、差分取得部451bと、製品性能予測データテーブル452bと、補正値選択部453cとを有している。
差分取得部451bは部品や材料の投入検査基準値に対する検査値の差分を取得する。
製品性能予測データテーブル452bは、部品や材料の差分を指定した時に、製品性能を所定範囲に収めるために、工程条件を調整するための補正値と、その補正値を適用した場合に得られると予測される製品性能との関係をデータとして保持する。このため、製品性能予測データテーブル452bは、差分と補正値と予測製品性能との組を複数持つ表形式のデータ構造を有する。製品性能予測データテーブル452bが保持するデータは、実験や別途行われたシミュレーション結果などに基づいて、予め設定されているものである。ここに保持されるデータは、現在仕掛っている製品の規格より広い範囲であっても良い。なお、取得した差分が製品性能予測データテーブル452bのカバーする範囲になければ、投入された部品や材料を不良品と判定して、部品や材料の投入中止を支持する命令を出力する。
補正値選択部453は、製品性能予測データテーブル452bを参照し、取得した差分に対応する補正値を選択する。上述の通り、差分と補正値と予測製品性能は組になっているため、対応する予測製品性能も確定する。
適正補正値決定部460bは、製品規格格納部461bと、合否判定部462bとを有している。
製品性能規格格納部461bは、実現しようとする製品性能指標についての製品性能規格を格納する。
合否判定部462bは、補正値選択部が選択した補正値と組になっている予測製品性能が製品性能規格を満足する場合を合格、満足しない場合を不合格と判定する。合格となった場合は、選択した補正値を出力する。この時、対応する予測製品性能を合わせて出力しても良い。不合格となった場合は、部品や材料を不良品と判定し、投入中止を支持する命令を出力する。なお、製品性能予測データテーブル452bが、製品規格を満足するデータだけを保持している場合は、補正値選択部453bが補正値を選択した時点で、補正値と対応する予測製品性能とが確定する。この場合は、適正補正値決定部460bは、選択された補正値を適正補正値として出力するだけの動作となる。
次に、工程条件補正時製品性能予測部450bと適正補正値決定部460bの動作について説明する。図10は、この動作を示すフローチャートである。まず、差分算出部430から、投入された部品や材料の検査値の、投入検査基準値に対する差分を取得する(S401)。次に製品性能予測データテーブルを参照する(S402)。製品性能予測データテーブルに取得した差分と同じ差分のデータが無い場合は(S403_No)、投入された部品や材料を不良品と判定して終了する(S404)。一方、製品性能予測データテーブルに取得した差分と同じ差分のデータがあった場合は(S403_Yes)、当該差分に対応する補正値を選択する(S405)。この時、同時に対応する予測製品性能も選択される。次に、テーブル選択した補正値に対応する予測製品性能が製品性能規格を満足するか判定する(S406)。予測製品性能が性能規格を満足していなければ、投入された部品や材料を不良品と判定して(S404)、終了する。一方、選択した補正値に対応する予測製品性能が製品性能規格を満足していれば、選択した補正値を適正補正値に決定する(S407)。
以上説明したように、本実施形態によれば、第2の実施形態と同様に、投入部品のバラツキを工程条件の補正によってよって吸収し、一定の工程条件で製品を生産するよりも製品性能が規格を満たす確率を高くすることができる。また、製品性能のバラツキを小さくしたり、不良品として廃棄する部品を減らしたりする効果を得ることができる。さらに、シミュレーション計算を行わない分だけ、補正値決定までの所要時間を短縮することができる。
上述した第1乃至第3の実施形態の処理をコンピュータに実行させるプログラムおよび該プログラムを格納した記録媒体も本発明の範囲に含む。記録媒体としては、例えば、磁気ディスク、磁気テープ、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ、などを用いることができる。
以上、上述した実施形態を模範的な例として本発明を説明した。しかしながら、本発明は、上記実施形態には限定されない。即ち、本発明は、本発明のスコープ内において、当業者が理解し得る様々な態様を適用することができる。
1、410 投入検査基準値格納部
2、420 投入検査値取得部
3、430 差分算出部
4、440 工程標準条件格納部
5、450 工程条件補正時製品性能予測部
6 適正補正決定部
100 投入検査装置
200 コンピュータ
300 出力装置
400 工程条件補正装置
460 適正補正値決定部

Claims (10)

  1. 製品を生産するための工程に投入する部品や材料の投入検査基準値を格納する投入検査基準値格納部と、
    前記部品や材料の投入検査値を取得する投入検査値取得部と、
    前記投入検査基準値に対する前記投入検査値の差分を算出する差分算出部と、
    前記工程の工程標準条件を格納する工程標準条件格納部と、
    前記部品や材料が前記差分を有し、前記工程標準条件を補正した場合の前記製品の製品性能を予測する工程条件補正時製品性能予測部と、
    前記工程条件補正時製品性能予測部が予測した予測結果に前記製品性能が所定の規格を満たす結果があった場合に、前記予測結果に対応する補正を適正補正に決定する適正補正決定部と
    を有することを特徴とする工程条件補正装置。
  2. 前記工程条件補正時製品性能予測部が、
    前記差分を固定値とし、前記補正をパラメータとする製品性能計算式を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の工程条件補正装置。
  3. 前記工程条件補正時製品性能予測部が、
    前記差分と前記補正と前記製品性能とを対応させた製品性能予測データテーブルを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の工程条件補正装置。
  4. 請求項1乃至請求項3に記載の前記工程条件補正装置と、
    前記工程に投入する前記部品や材料の投入検査を行い、結果を前記工程条件補正装置に出力する投入検査装置と、
    前記工程条件補正装置が決定した前記適正補正を外部に出力する出力装置と
    有することを特徴とする工程条件補正システム。
  5. 製品を生産するための工程に投入する部品や材料の投入検査基準値を格納し、
    前記部品や材料の投入検査値を取得し、
    前記投入検査基準値に対する前記投入検査値の差分を算出し、
    前記工程の工程標準条件を格納し、
    前記部品や材料が前記差分を有し、前記工程標準条件を補正した場合の前記製品の性能を予測し、
    前記製品の性能の予測結果に前記製品の性能が所定の規格を満たす結果があった場合に、前記予測結果に対応する補正を適正補正に決定する
    ことを特徴とする工程条件補正方法。
  6. 前記製品の性能の予測を、
    前記差分を固定値とし、前記補正をパラメータとする製品性能計算式を用いたシミュレーション計算で行う
    ことを特徴とする請求項5に記載の工程条件補正方法。
  7. 前記製品の性能の予測を、
    前記差分と前記補正と前記製品の性能とを対応させた製品性能予測データテーブルを用いて行う
    ことを特徴とする請求項5に記載の工程条件補正方法。
  8. 請求項5乃至請求項7の工程条件補正方法で得られた前記適正補正を適用して前記工程の工程条件を補正する、
    ことを特徴とする製品の生産方法。
  9. 製品を生産するための工程に投入する部品や材料の投入検査基準値を格納するステップと、
    前記部品や材料の投入検査値を取得するステップと、
    前記投入検査基準値に対する前記投入検査値の差分を算出するステップと、
    前記工程の工程標準条件を格納するステップと、
    前記部品や材料が前記差分を有し、前記工程標準条件を補正した場合の前記製品の性能を予測するステップと、
    前記製品の性能の予測結果に前記製品の性能が所定の規格を満たす結果があった場合に、前記予測結果に対応する補正を適正補正に決定するステップと
    を有することを特徴とする工程条件補正プログラム。
  10. 前記製品の性能の予測するステップで、
    前記差分を固定値とし、前記補正をパラメータとする製品性能計算式を用いたシミュレーション計算で行う
    ことを特徴とする請求項9に記載の工程条件補正プログラム。
JP2016238404A 2016-12-08 2016-12-08 工程条件補正装置および補正方法 Active JP6911340B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016238404A JP6911340B2 (ja) 2016-12-08 2016-12-08 工程条件補正装置および補正方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016238404A JP6911340B2 (ja) 2016-12-08 2016-12-08 工程条件補正装置および補正方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018097411A true JP2018097411A (ja) 2018-06-21
JP6911340B2 JP6911340B2 (ja) 2021-07-28

Family

ID=62633075

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016238404A Active JP6911340B2 (ja) 2016-12-08 2016-12-08 工程条件補正装置および補正方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6911340B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0473435A (ja) * 1990-07-13 1992-03-09 Honda Motor Co Ltd 粘性継手のオイル充填量の設定方法
JP2004039873A (ja) * 2002-07-03 2004-02-05 Toshiba Corp プリント回路板の製造装置および製造方法
JP2004361253A (ja) * 2003-06-05 2004-12-24 Toyo System Co Ltd 二次電池検査方法および検査装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0473435A (ja) * 1990-07-13 1992-03-09 Honda Motor Co Ltd 粘性継手のオイル充填量の設定方法
JP2004039873A (ja) * 2002-07-03 2004-02-05 Toshiba Corp プリント回路板の製造装置および製造方法
JP2004361253A (ja) * 2003-06-05 2004-12-24 Toyo System Co Ltd 二次電池検査方法および検査装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6911340B2 (ja) 2021-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11379639B2 (en) Apparatus and method of generating control parameter of screen printer
TWI507971B (zh) 顯示參數調整方法及系統
US20080186001A1 (en) On-Chip Adaptive Voltage Compensation
KR20080068857A (ko) 프로세스 제어를 위한 제품 관련 피드백
US8421495B1 (en) Speed binning for dynamic and adaptive power control
EP3819746B1 (en) Adaptive voltage scaling scanning method and associated electronic device
US20040031008A1 (en) Method and apparatus for designing semiconductor integrated circuit device
JP6911340B2 (ja) 工程条件補正装置および補正方法
US8599205B2 (en) Method for displaying battery residual quantity in portable terminal having self-luminescence display and apparatus therefor
US10936763B2 (en) Information processing apparatus and non-transitory computer readable medium
CN105634473B (zh) 移动终端的频率调整方法及装置
TWI400677B (zh) 液晶顯示器之色度的調整方法
CN1595638A (zh) 半导体集成电路及其设计方法
JP2010040898A (ja) パターンレイアウトの修正方法
KR101725828B1 (ko) 메모리 어레이의 동작 전압을 조정하는 시스템 및 방법
US20170024004A1 (en) Designing apparatus, method and recording medium
CN104185375A (zh) 印刷电路板的系数补偿控制方法
CN1667943A (zh) 函数产生电路和用于函数产生电路的温度特性控制方法
US8862417B2 (en) Systems and methods for determining adjustable wafer acceptance criteria based on chip characteristics
US11340287B2 (en) Capacitor with visual indicator
JP4897392B2 (ja) ライン選定方法、部品実装基板生産方法及びライン選定プログラム
US20130181759A1 (en) On-chip coarse delay calibration
JP3813525B2 (ja) 表示装置のエージング方法および製造方法
WO2015133052A1 (ja) 情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムが記憶された記憶媒体
CN113093081B (zh) 用于频谱分析仪的校准和pv方法及生产系统

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191115

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200817

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210608

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210621

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6911340

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150