JP2018097137A - 表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】単純な構成かつ単純な動作制御で奥行きのある高品質な映像表示を行うことが可能な表示装置を提供する。【解決手段】出射部から出射光を出射し、所定の照射領域に出射光を照射する光源と、照射領域内に配置され、各々が出射部を通る直線上において互いに重ならない位置に投影領域を有する複数のスクリーンと、複数のスクリーンの各々の投影領域の全てを通る直線上に配置された反射部材と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、表示装置に関する。
近年、例えば、ヘッドアップディスプレイが搭載された車両が普及し始めている。ヘッドアップディスプレイは、例えば、イメージコンバイナ(以下、単にコンバイナと称する)と呼ばれる透光性の表示部材に自車情報や道路情報、ナビゲーション情報等を表示する表示装置である。ヘッドアップディスプレイは、上記したような車両の運転に資する情報を、フロントガラスの前方に虚像として表示する。
また、例えば、ヘッドアップディスプレイは、互いに結像位置が異なる虚像を表示させる構成を有することで、実際の風景に合わせた奥行のある画像表示を行うことができる。例えば、特許文献1には、画像表示用プロジェクタと、複数枚の液晶調光板とを備える立体画像表示装置が開示されている。
特開2002-228975号公報
例えば、ヘッドアップディスプレイにおいて、奥行きのある虚像を表示させることを考慮すると、コンバイナからの位置が互いに異なる複数のスクリーンを配置し、当該スクリーンの各々に画像を表示させることが考えられる。また、虚像の映像品質を考慮すると、虚像全体のフレームレートは落とさないことが好ましい。
フレームレートを落とさずに複数のスクリーンの各々に画像を表示させる場合、画像を生成する光源には通常のリフレッシュレートよりも高い周波数で画像切替を行うことが求められることが一例として挙げられる。この場合、高機能かつ高価な光源を用いることが要求されることが一例として挙げられる。また、光源のみならずスクリーンや他の構成部品の動作を複雑に制御することが要求されることが一例として挙げられる。
本発明は上記した点に鑑みてなされたものであり、単純な構成かつ単純な動作制御で奥行きのある高品質な映像表示を行うことが可能な表示装置を提供することを課題の1つとしている。
請求項1に記載の発明は、出射部から出射光を出射し、所定の照射領域に出射光を照射する光源と、照射領域内に配置され、各々が出射部を通る直線上において互いに重ならない位置に投影領域を有する複数のスクリーンと、複数のスクリーンの各々の投影領域の全てを通る直線上に配置された反射部材と、を有することを特徴とする。
(a)は実施例1に係る表示装置の構成を模式的に示す図であり、(b)は実施例1に係る表示装置における表示部の構成を模式的に示す図である。 (a)は実施例1に係る表示装置における駆動部によるスクリーンの駆動信号を示す図であり、(b)は実施例1に係る表示装置において画像データ生成部が生成する画像例を示す図であり、(c)は実施例1に係る表示装置によって生成される虚像を模式的に示す図である。 (a)は実施例1に係る表示装置における表示部及び反射部の配置構成を模式的に示す図であり、(b)は実施例1に係る表示装置における光源及びスクリーンの配置構成を模式的に示す図である。 (a)は実施例1の変形例に係る表示装置の構成を模式的に示す図であり、(b)は実施例1の変形例に係る表示装置における駆動部によるスクリーンの駆動信号を示す図である。 実施例2に係る表示装置の構成を模式的に示す図である。
以下に本発明の実施例について詳細に説明する。
図1(a)は、実施例1に係る表示装置10の構成を模式的に示す図である。本実施例においては、表示装置10は、車両(図示せず)に搭載されて虚像VIを表示するヘッドアップディスプレイである。なお、図1(a)には、表示装置10が表示する虚像VIを破線で示している。また、図1(a)には、虚像VIを観察する観察者、例えば車両の運転者の目の位置を視点EYとして示している。
なお、本明細書においては、虚像VIを観察する観察者の観察方向に沿った方向をz軸方向とし、このz方向に垂直でかつ互いに垂直な方向をそれぞれx軸方向及びy軸方向とする。また、x軸方向を幅方向(左右方向)、y軸方向を高さ方向(上下方向)、z軸方向を奥行方向(前後方向)とする場合がある。また、視点EYから虚像VIに向かう方向を前方とする。すなわち、虚像VIは、観察者の前方に表示される。
表示装置10は、所定領域に光を照射可能な光源20を有する。また、光源20は、虚像VIを表示するための光(出射光L1)を出射する出射部EPを有する。すなわち、光源20は、出射部EPから出射光L1を出射し、所定の照射領域に出射光L1を照射する。
例えば、光源20は、画像(映像)を投影するプロジェクタである。本実施例においては、光源20は、レーザ光を走査して所定領域にレーザ光を照射する走査型のレーザプロジェクタである。例えば、光源20は、出射光L1としてレーザ光を生成するレーザ素子(図示せず)と、レーザ光を走査する走査素子(図示せず)とを有する。また、光源20は、出射部EPとしてレーザ光の出射点を有する。
表示装置10は、光源20からの出射光L1が照射されて画像が表示される複数のスクリーンS1、S2及びS3からなるスクリーン群30を有する。本実施例においては、スクリーン群30は3つのスクリーンS1〜S3からなる。また、スクリーンS1〜S3の各々は平板形状を有する。
例えば、スクリーン群30の各スクリーンS1〜S3は、光源20からの出射光L1を透過させる透過状態(非表示状態)と、出射光L1を散乱させる散乱状態(表示状態)との間で状態が変化する状態可変型のスクリーンである。なお、透過状態とは、例えばスクリーンが透明な状態であり、出射光L1を散乱させずに通過させる状態である。
本実施例においては、スクリーンS1〜S3の各々は、液晶分子を含む液晶層(図示せず)と、液晶層を挟んで液晶層に積層され、液晶層内の液晶分子の状態を切り替える電極層(図示せず)とを有する液晶フィルムを含む。例えば、スクリーンS1〜S3の各々は、ガラスや樹脂などの透光性の基板上に液晶フィルムを貼り付けた構成を有していてもよい。また、例えば、スクリーンS1〜S3の各々は、剛体化された液晶パネルであってもよい。なお、スクリーンS1〜S3の各々は、液晶フィルムを含む場合に限定されない。例えば、スクリーンS1〜S3は、マイクロレンズを含む透光板であってもよい。
ここで、図1(a)及び(b)を用いて光源20及びスクリーン群30の構成及び配置について説明する。図1(b)は、光源20の出射部EPから見たスクリーン群30を模式的に示す図である。まず、図1(b)に示すように、光源20は、出射部EPから、所定の照射領域SAに出射光L1を照射する。例えば、光源20としてのレーザ光源は、出射光L1としてレーザ光を出射し、照射領域SAを走査領域としてレーザ光を走査する。例えば、光源20は、照射領域SA内においてレーザ光をラスタースキャンによって走査する。
なお、本実施例においては、照射領域SAは、照射幅SV及び照射高さSHを有する矩形の形状を有する。例えば、本実施例においては、照射領域SAは、出射光L1としてのレーザ光を走査する走査領域である。また、照射幅SV及び照射高さSHは、それぞれレーザ光を走査する走査領域の走査幅及び走査高さに対応する。例えば、光源20は、照射幅SVの方向に沿った複数の走査線を有し、この走査線に対して順次走査を行うことで出射光L1を照射領域SA内に照射する。
スクリーンS1〜S3は、それぞれ、出射光L1の照射領域SA内に配され、虚像VIを投影する投影領域A1〜A3を有する。投影領域A1〜A3は、スクリーンS1〜S3における出射光L1が照射される領域である。なお、本実施例においては、スクリーンS1〜S3の主面のほぼ全体が投影領域A1〜A3である。
図1(b)に示すように、スクリーン群30においては、スクリーンS1、S2及びS3は、各々が出射部EPから見たときに互いに重ならない位置に投影領域A1、A2及びA3をそれぞれ有する。具体的には、スクリーンS1〜S3の各々は、光源20の出射部EPを含む直線(出射光L1の光線)上において互いに重ならない位置に配置された投影領域A1〜A3を有する。
本実施例においては、光源20からの出射光L1の照射領域SAを高さ方向に3分割し、当該分割された領域のそれぞれに出射光L1が照射されるように、スクリーンS1〜S3の投影領域A1〜A3が配置されている。例えば、光源20によるレーザ光の走査線は高さ方向に3等分され、投影領域A1〜A3の各々は、当該分割された走査線のそれぞれに対応するレーザ光の被照射領域である。なお、本実施例においては、投影領域A1〜A3を含め、スクリーンS1〜S3の全体が出射部EPから見たときに重ならないように配置されている。
なお、例えば、スクリーンS1〜S3の各々における投影領域A1〜A3は、出射光L1を透過させる透過状態と出射光L1を散乱させる散乱状態との間で状態が変化する状態可変部材、例えば調光式の液晶フィルムからなる。
再度図1(a)を参照すると、表示装置10は、スクリーンS1〜S3に照射された被照射光(すなわち投影領域A1〜A3に画像を投影するための投影光)L2を反射させる反射部材40を有する。本実施例においては、反射部材40は、イメージコンバイナであり、可視光に対して透光性を有する。すなわち、反射部材40は、可視光を透過させる透光板である。
反射部材40は、スクリーンS1〜S3の投影領域A1〜A3の全てを通る直線(投影光L2の光線)上に配置されている。換言すれば、反射部材40は、反射部材40から見たときに、全てのスクリーンS1〜S3の投影領域A1〜A3からの投影光L2が入射する位置に配置されている。換言すれば、スクリーンS1〜S3の投影領域A1〜A3の各々は、光源20の出射部EPから見たときには互いに重ならないように、反射部材40から見たときには互いに重なるように配置されている。
具体的には、本実施例においては、スクリーンS1〜S3の各々は、互いに平行に配置され、その投影領域A1〜A3も同様に互いに平行に配置されている。また、スクリーンS1〜S3の投影領域A1〜A3は、投影領域A1〜A3の法線方向において互いに重なるように所定の間隔で配置されている。また、反射部材40は、投影領域A1〜A3を全て通る直線を当該法線方向に沿って引いた時に、その直線の延長上に配置されている。
なお、スクリーンS1〜S3においては、その投影領域A1〜A3の各々が完全に平行に配置される場合に限定されない。例えば、スクリーンS1〜S3の各々又は投影領域A1〜A3の各々(例えば各液晶層)は、表示される虚像VI(例えば画像の形状)に影響を与えない範囲内で、互いに対してわずかに傾斜していてもよい。
また、本実施例においては、反射部材40は、スクリーン群30に対して凹んだ凹面部41を有する。凹面部41は、スクリーンS1〜S3の投影領域A1〜A3の各々に対向して配置されている。本実施例においては、凹面部41は、投影光L2に対して凹面鏡として機能する。
例えば、図1(a)に示すように、光源20から出射された出射光L1は、各スクリーンS1〜S3(投影領域A1〜A3)に入射される。スクリーンS1〜S3に入射された光は、投影光L2として、出射光L1の照射面の反対側の表面から、投影領域A1〜A3に垂直な方向に、投影光L2が出射される。そして、投影光L2は、反射部材40に向かって進む。
観察者は、視点EYから反射部材40を観察すると、反射部材40の奥側(z軸方向における前方)に虚像VIを視認することができる。具体的には、観察者は、それぞれスクリーンS1、S2及びS3と反射部材40との間の距離に応じた位置に結像された複数の虚像V1、V2及びV3を、反射部材40越しに視認することとなる。
表示装置10は、虚像VIを表示するためにスクリーン群30に投影する画像データVDを生成する画像データ生成部50を有する。画像データ生成部50は、例えば、外部から、車両の状態などを示す車両情報、車両周辺の情報を示す周辺情報、及び車両の走行を案内するナビゲーション情報などを取得し、これらの情報を表示させる画像データVDを生成する。
表示装置10は、光源20及びスクリーン群30を駆動する駆動部60を有する。駆動部60は、画像データ生成部50から画像データVDを取得し、画像データVDに基づいて光源20を駆動する光源駆動信号DS1と、スクリーン群30を駆動するスクリーン駆動信号DS2とを生成する。駆動部60は、光源駆動信号DS1を光源20に供給する。光源20は、光源駆動信号DS1によって、画像データVDに対応する出射光L1を生成して照射する。
また、駆動部60は、スクリーン駆動信号DS2をスクリーン群30に駆動する。スクリーン群30のスクリーンS1〜S3の各々は、スクリーン駆動信号DS2によって、その透過状態及び散乱状態が切り替わる。
図2(a)は、駆動部60が生成するスクリーン駆動信号DS2を模式的に示す図である。図2(a)は、スクリーン駆動信号DS2のタイミングチャートの一部(フレーム期間F1及びF2のみ)を示している。駆動部60は、スクリーン駆動信号DS2として、スクリーンS1〜S3の各々の透過状態及び散乱状態を切り替える信号を生成する。
例えば、スクリーンS1〜S3の各々は、スクリーン駆動信号DS2が第1の電位レベル(例えば接地電位)の時は散乱状態となり、第1の電位レベルよりも高い第2の電位レベル(例えば電源電位)の時は透過状態となる。本実施例においては、スクリーンS1〜S3の各々の投影領域A1〜A3は、通電時、すなわち電圧が印加されると透過状態(非表示状態)に状態が変化する(ノーマルモードと称される場合がある)。
本実施例においては、駆動部60は、図2(a)に示すように、スクリーンS1〜S3のうち、最も反射部材40から遠い位置のスクリーンS1を、常に散乱状態となるように駆動する。これは、反射部材40から最も遠い位置のスクリーンS1の投影領域A1が常に散乱状態(表示状態)となっていても、他のスクリーンS2及びS3の表示画像に影響を及ぼさないからである。
具体的には、本実施例においては、光源20の照射領域SA内で互いに重ならないようにスクリーンS1〜S3(投影領域A1〜A3)を配置している。従って、光源20からの出射光L1は、投影領域A1〜A3毎で互いに異なるタイミングで照射される。従って、虚像V1〜V3の各々を投影するためには、投影領域A1〜A3からの投影光L2の各々を投影領域A1〜A3毎に異なるタイミングで反射部材40に入射させることのみを考慮して、スクリーンS1〜S3の各々を駆動すればよい。
従って、例えばスクリーンS2を散乱状態(表示状態)とした場合、スクリーンS1が表示状態となっていても、光源20からの出射光L1は、スクリーンS1に遮られずにスクリーンS2に入射される。従って、スクリーンS2からの投影光L2を反射部材40に入射させる場合、スクリーンS3を透過状態としておけばよい。同様に、スクリーンS3を散乱状態とする場合は、スクリーンS1及びS2は散乱状態となっていてもよい。
従って、駆動部60は、反射部材40から最も遠いスクリーンS1を常に散乱状態とするようにスクリーンS1を駆動することができる。従って、スクリーン群30の駆動制御が単純化され、また、スクリーン群30にかかる切替負荷を低減することができる。
なお、スクリーンS1〜S3の各々は、図2(a)に示す態様で駆動される場合に限定されない。例えば、駆動部60は、スクリーンS1〜S3の投影領域A1〜A3に対し、投影領域A1〜A3のいずれか1つが散乱状態(表示状態)となるようにスクリーンS1〜S3を駆動してもよい。
図2(b)は、画像データ生成部50が生成する画像データVDの一例を示す図である。図2(b)には、フレーム期間F1における画像データVDを示している。例えば、光源20は、フレーム期間F1においては、図2(b)に示すような画像を表示する出射光L1を生成及び出射する。また、画像データVDには、1つのフレーム中にスクリーンS1〜S3に投影される画像、すなわち虚像V1〜V3用のデータが高さ方向に分かれて含まれる。
図2(c)は、表示された虚像VIを模式的に示す図である。図2(b)に示す画像データVDをスクリーン群30に投影すると、図2(c)に示すように視点EYから見たときに3つの虚像V1〜V3が異なる前後方向の位置で表示される。また、1つのフレーム期間F1内、すなわち1つの映像周期内に3つの虚像V1〜V3が生成及び表示される。
例えば、光源20は、レーザ光を60Hzのリフレッシュレートで走査して投影領域A1〜A3の各々に照射する。この場合、虚像V1〜V3の各々も60Hzのフレームレートで表示される。すなわち、光源20のリフレッシュレートと同一のフレームレートでそれぞれの虚像V1〜V3が表示されることとなる。このようにして、画像データ生成部50は画像データVDを生成し、駆動部60は光源20及びスクリーン群30を駆動する。
図3(a)及び(b)は、表示装置10内における光源20、スクリーン群30及び反射部材40の配置構成を模式的に示す図である。図3(a)及び(b)を用いて、スクリーン群30及び反射部材40の好ましい配置関係、並びに光源20及びスクリーン群30の好ましい配置関係について説明する。
図3(a)に示すように、スクリーンS1〜S3及び反射部材40は、反射部材40における凹面部41の焦点FPから見てスクリーンS1〜S3の各々の投影領域A1〜A3の各々の外縁同士が重なるように構成されていることが好ましい。例えば、スクリーンS1〜S3の投影領域A1〜A3のそれぞれの上端部(1の端部)を結んだ直線LAとスクリーンS1〜S3の投影領域A1〜A3のそれぞれの下端部(他の端部)を結んだ直線LBとの交点が反射部材40の凹面部41の焦点FPに一致することが好ましい。
反射部材40の焦点FPから見たときに投影領域A1〜A3の外縁同士が重なるように構成されている場合、虚像V1〜V3の大きさをほぼ同程度とすることができる。従って、重畳された虚像V1〜V3の全体としての歪が抑制されるなど、画像品質が向上する。
また、図3(b)に示すように、光源20及びスクリーンS1〜S3の各々は、光源20の出射部EPと反射部材40から最も近いスクリーンS3の投影領域A3の下端部A31とを結ぶ直線LCと、投影領域A3に垂直な直線(投影領域A3の法線)LDとがなす角θが5°以下となるように構成されていることが望ましい。これによって、反射部材40に入射する投影光L2の光強度の低下を抑制することができ、虚像V1〜V3の輝度低下が抑制される。
このように、表示装置10は、出射部EPから出射光L1を出射し、所定の照射領域SAに出射光L1を照射する光源20と、照射領域SA内に配置され、各々が出射部EPを含む直線上において互いに重ならない位置に配置された投影領域A1〜A3を有する複数のスクリーンS1〜S3と、投影領域A1〜A3の全てを通る直線上に配置された反射部材40とを有する。
従って、例えば一般的な光源20を使用し、かつ単純な動作制御を行うことで奥行きのある高品質な映像表示を行うことが可能な表示装置10を提供することができる。例えば、光源20として一般的なリフレッシュレート(例えば60Hz)走査型のレーザ光源を用意し、その出射部EPから見て重ならないようにスクリーンS1〜S3を配置するだけでよい。また、スクリーンS1〜S3の投影領域A1〜A3に合わせて反射部材40として一般的なコンバイナを配置すればよい。これによって、例えば、光源20のリフレッシュレートを上げることなく、高い映像品質の虚像VIを得ることができる。
また、スクリーンS1〜S3の各々の投影領域A1〜A3は、光源20からの出射光L1を透過させる透過状態と出射光L1を散乱させる散乱状態との間で状態が変化する状態可変部材からなる。投影領域A1〜A3を出射部EPから見て重ならないように配置することで、例えば、反射部材40から最も離れた位置のスクリーンS1の投影領域A1を常に散乱状態とする駆動を行うことができる。従って、各投影領域A1〜A3全体の駆動制御が単純化される。
なお、スクリーンS1〜S3(投影領域A1〜A3)は、その各々が状態可変部材からなる場合に限定されない。具体的には、投影領域A1〜A3を光源20からずらして配置することで、反射部材40から最も遠いスクリーンS1の投影領域A1は、他のスクリーンS2又はS3の投影領域A2又はA3のように状態可変部材からなる必要がない。例えば、スクリーンS1の投影領域A1は、光散乱板などの単純な光散乱部材であってもよい。
換言すれば、例えば、スクリーンS1〜S3のうちの反射部材40から最も離れた位置に配された1のスクリーンS1の投影領域A1は、出射光L1を散乱させる散乱部材からなり、スクリーンS1〜S3のうちの他のスクリーンS2及びS3の各々の投影領域A2及びA3は、出射光L1を透過させる透過状態と出射光L1を散乱させる散乱状態との間で状態が変化する状態可変部材からなっていてもよい。
スクリーンS1〜S3の一部をパッシブな光散乱部材とすることで、全てのスクリーンS1〜S3を駆動させる場合に比べて駆動部60によるスクリーン群30の制御が単純化される。また、スクリーン群30の低価格化を図ることができる。
また、反射部材40から最も遠い位置のスクリーンS1に投影された画像である虚像V1は、他の虚像V2又はV3に比べて輝度が低い(暗い)ことが懸念される。しかし、スクリーンS1の投影領域A1の設計においては、透過特性を考慮する必要がなくなる。従って、投影領域A1としての散乱部材を検討する際には、例えば散乱特性を最優先することができる。従って、虚像V1の高輝度化(輝度低下を抑制)することができる。
図4(a)は、実施例1の変形例に係る表示装置10Aの構成を模式的に示す図である。表示装置10Aは、スクリーン群30A及び駆動部60Aの構成を除いては、表示装置10と同様の構成を有する。本変形例においては、スクリーン群30Aは、3つのスクリーンS11、S21及びS31からなる。駆動部60Aは、スクリーンS11〜S31の各々を駆動するスクリーン駆動信号DS21を生成する。
本変形例においては、スクリーンS11〜S31は、投影領域A1〜A3のみが光源20の出射部EPから見たときに重ならないように配置されている。本変形例においては、スクリーンS11〜S31は、出射部EPから見たときに部分的に重なるが、投影領域A1〜A3については実施例1と同様に重ならないように構成されている。
図4(b)は、駆動部60Aが生成するスクリーン駆動信号DS21を示す図である。図4(b)は、フレーム期間F1及びF2におけるスクリーン駆動信号DS21を示すタイミングチャートである。図4(b)に示すように、本変形例においては、スクリーンS11〜S31のいずれか1つが散乱状態(表示状態)となるように駆動部60AはスクリーンS11〜S31を駆動する。
本変形例のように、映像周期内においては常に投影領域A1〜A3のいずれか1つのみを散乱状態とする駆動制御を行う場合、虚像VIの映像品質が安定する。例えば、スクリーンS1及びS2を散乱状態としてスクリーンS2に画像を投影しているタイミングにおいて、迷光となったわずかな投影光L2がスクリーンS1に投影されることが懸念される。これに対し、1のスクリーンが散乱状態となっているタイミングでは他のスクリーンは全て透過状態としておくことで、確実にスクリーンS2のみに所望の投影光L2を投影させることが可能となる。
また、本変形例においては、スクリーンS11〜S31の形状やサイズの詳細設計を容易にすることができる。例えば、スクリーンS11〜S31として市販の液晶フィルムを用意し、各々の投影領域A1〜A3を定めた上で、投影領域A1〜A3が光源20の出射部EPから見て重ならない位置に配置されるようにスクリーンを配置すればよい。本変形例においても、単純な構成かつ単純な動作制御で奥行きのある高品質な映像表示を行うことが可能な表示装置10Aを提供することができる。
なお、例えば、スクリーンS11〜S31の各々は、投影領域A1〜A3以外の領域が透光性を有する場合、例えば透光板に液晶フィルムが貼り付けられた構成を有する場合には、図2(a)に示す態様で駆動されても同様の投影動作を行うことができる。
また、本実施例及びその変形例においては、各投影領域A1〜A3が通電時に透過状態となるノーマルモードの状態可変部材からなる場合について説明した。しかし、各投影領域A1〜A3は、通電時に散乱状態となるリバースモードの状態可変部材であってもよい。この場合、例えば、駆動部60又は60Aは、各投影領域A1〜A3に対し、図2(a)や図4(b)に示す信号レベルとは反対の信号レベルのスクリーン駆動信号(位相が反転した信号であり、電圧の印加パターンが反対の信号)を供給すればよい。
図5は、実施例2に係る表示装置70の構成を模式的に示す図である。表示装置70は、反射部材80の構成を除いては、表示装置10と同様の構成を有する。本実施例においては、反射部材80は、スクリーンS1〜S3の各々に対向する凹面部81を有する反射鏡である。凹面部81は、投影光L2を外部に向けて反射させる。
本実施例においては、反射部材80はスクリーンS1〜S3からの投影光L2を車両のフロントガラスFGに向けて反射させる。すなわち、表示装置70は、反射部材80によって、投影光L2をフロントガラスFGに投影する。観察者は、フロントガラスFG越しに虚像VI(虚像V1〜V3)を視認する。
このように、本実施例においては、反射部材80は、凹面部81を有する反射鏡である。従って、例えば、フロントガラスFGをコンバイナとして機能させることで、単純な構成かつ単純な動作制御で奥行きのある高品質な映像表示を行うことが可能な外部表示型の表示装置70を提供することができる。
10、10A、70 表示装置
20 光源
EP 出射部
L1 出射光
S1、S11、S2、S21、S3、S31 スクリーン
40、80 反射部材
41、81 凹面部
60 駆動部

Claims (6)

  1. 出射部から出射光を出射し、所定の照射領域に前記出射光を照射する光源と、
    前記照射領域内に配置され、各々が前記出射部を通る直線上において互いに重ならない位置に投影領域を有する複数のスクリーンと、
    前記複数のスクリーンの各々の前記投影領域の全てを通る直線上に配置された反射部材と、を有することを特徴とする表示装置。
  2. 前記複数のスクリーンの各々の前記投影領域は、前記出射光を透過させる透過状態と前記出射光を散乱させる散乱状態との間で状態が変化する状態可変部材からなることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記複数のスクリーンのうちの前記反射部材から最も離れた位置に配された1のスクリーンの前記投影領域は、前記出射光を散乱させる散乱部材からなり、
    前記複数のスクリーンのうちの他のスクリーンの各々の前記投影領域は、前記出射光を透過させる透過状態と前記出射光を散乱させる散乱状態との間で状態が変化する状態可変部材からなることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  4. 前記状態可変部材は、電圧が印加されると前記透過状態に状態が変化することを特徴とする請求項2又は3に記載の表示装置。
  5. 前記反射部材は、前記複数のスクリーンの前記投影領域の各々に対向して配置された凹面部を有し、
    前記複数のスクリーンの各々は、前記凹面部の焦点から見たときに前記投影領域の各々の外縁同士が重なるように配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の表示装置。
  6. 前記光源は、前記出射光としてレーザ光を出射し、前記照射領域を走査領域として前記レーザ光を走査するレーザ光源であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の表示装置。
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