JP6609692B2 - 表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、表示装置に関する。
例えば、特許文献1には、像の表示距離を可変とすることができる表示装置が記載されている。更に、特許文献1には、複数のスクリーンが間隔をおいて配置されることが記載されている。
特許文献1に記載の方法により、複数の像を異なる奥行き位置に表示させることで奥行き感を持たせる表示が可能となる。
特開2009−150947号公報
しかしながら、特許文献1に示された方法の場合、各スクリーンを独立して稼働させることは可能なものの可動部がスクリーンに応じて必要となり、可動部が複雑化かつ大型化してしまう。
また、特許文献1に示された方法の場合、各スクリーンが間隔をおいて配置されているので、投影光がスクリーンの間から漏れ、観察者が眩しく感じたり、視点によってはスリット等が観察されてしまう。
そこで、本発明は、上述した問題に鑑み、例えば、簡単な構成で奥行き位置を可変することができる表示装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため請求項1に記載の発明は、複数のスクリーンと、前記スクリーンの表示面と平行な第1軸を中心として前記複数のスクリーンをそれぞれ回転可能に保持する保持部と、前記保持部を前記第1軸と平行な第2軸を中心として回転させる回転駆動部と、前記保持部が回転した場合に、視線に対する前記複数のスクリーンの角度を維持する維持機構と、を備え、前記複数のスクリーンの前記第1軸は、前記第1軸と垂直な方向に沿って間隔を空けて前記保持部に保持されることによって、前記複数のスクリーンが奥行き方向に間隔を空けて配置されていることを特徴とする表示装置である。
本発明の第1の実施例にかかる表示装置の正面図及び側面図である。 図1に示された表示装置の奥行き表示時の正面図及び側面図である。 図1に示された本体部とスクリーンベースの側面図である。 図1に示された表示装置の奥行きの可変方向の説明図である。 図1に示されたスクリーンに投影された映像の表示の説明図である。 図1に示されたスクリーンに投影されたに投影された投影光の観察者からの見え方の説明図である。 図1に示されたスクリーンに切れ目無く表示するための加工方法の説明図である。 図7で説明した方法により加工された映像をスクリーンに表示した際の観察者からの見え方の説明図である。 本実施例の変形例の説明図である。 本実施例の変形例の説明図である。 スクリーンの境界部分の拡大図である。 スクリーンの他の形態の説明図である。 図12に示されたスクリーンの配置の説明図である。 本発明の第2の実施例にかかる表示装置を備えたヘッドアップディスプレイの概略構成図である。 図14に示されたヘッドアップディスプレイの表示例である。 本発明の第3の実施例にかかる表示装置の正面図及び側面図である。 図16に示された表示装置を使用した表示の説明図である。 本発明の第4の実施例にかかる表示装置の本体部とスクリーンベースの側面図である。 図18に示された表示装置の平面表示の際の状態の説明図である。 図18に示されたスクリーンの模式的な断面図である。 図18に示されたスクリーンの奥行き表示時の駆動波形例である。 本発明の第5の実施例にかかる表示装置を備えたデジタルサイネージ機器の概略構成図である。 図22に示されたデジタルサイネージ機器をショーケースに用いた構成例を示した説明図である。
以下、本発明の一実施形態にかかる表示装置を説明する。本発明の一実施形態にかかる表示装置は、複数のスクリーンと、スクリーンの表示面と平行な第1軸を中心として複数のスクリーンをそれぞれ回転可能に保持する保持部と、保持部を第1軸と平行な第2軸を中心として回転させる回転駆動部と、保持部が回転した場合に、視線に対する複数のスクリーンの角度を維持する維持機構と、を備えている。そして、複数のスクリーンの第1軸は、該第1軸と垂直な方向に沿って間隔を空けて保持部に保持されている。このようにすることにより、回転駆動部により保持部が回転すると複数のスクリーンは維持機構により視線に対する角度が維持されるので、保持部に対して回転して、各スクリーンが奥行き方向に離れることとなる。そのため、奥行き感がない状態から奥行き感を持たせた状態へ保持部の回転のみで遷移させることができ、簡単な構成で奥行き位置を可変することができる。
また、回転駆動部は、保持部を回転させて、複数のスクリーンをそれぞれの表示面が同一平面上に並んで配置されている状態と、複数のスクリーンがそれぞれ間隔を空けて配置されている状態とに遷移させるようにしてもよい。このようにすることにより、スクリーンを保持する保持部の回転によってスクリーンの境界部分を重ねることができ、観察者から見てスクリーンの境界にスリット等が視認できず、投影光を直視することも少なくなる。また、複数のスクリーンによる平面状の表示から、各スクリーンの奥行き位置が変化した奥行を持たせた表示との双方の表示をすることが可能となる。
また、回転駆動部は、保持部を回転させて、複数のスクリーンが間隔無く重なるように配置された状態と、複数のスクリーンがそれぞれ間隔を空けて配置されている状態とに遷移させるようにしてもよい。このようにすることにより、複数のスクリーンが重なった略平面状の表示から、各スクリーンの奥行き位置が変化した奥行を持たせた表示との双方の表示をすることが可能となる。
また、スクリーンは、電圧を印加することによって、散乱状態と透過状態とに切り替え可能となっていてもよい。このようにすることにより、スクリーンが重なる場合でも表示されるスクリーンのみを散乱状態とすることで1つのプロジェクタ等で複数のスクリーンに表示させることができる。また、奥行き標本化方式等の方式により奥行き表示をすることが可能となる。
また、維持機構は、スクリーンに設けられたガイド部と、前記ガイド部が移動するレール部と、を備えていてもよい。このようにすることにより、保持部が回転しても、ガイド部がレール部に当接してレール部を移動するため、投影部から投影される投影光に対するスクリーンの角度が維持できる。
また、保持部及び維持機構を上下に移動させる昇降機構を備え、回転駆動部は、保持部の回転と昇降機構による保持部及び維持機構の移動とを連動させてもよい。このようにすることにより、奥行きの度合いと表示位置の上下動とを連動させることができる。したがって、平面状に表示する場合は下部に表示させ、奥行きが大きくなるにしたがって徐々に上部に表示させるようなことが可能となる。
また、スクリーンは、隣接するスクリーン側の端面がテーパー状に形成され、当該テーパー状に形成された端面と隣接するスクリーンのテーパー状に形成された端面とが重なるようにしてもよい。このようにすることにより、スクリーンの境界から投影光が漏れることを防止することができる。
本発明の第1の実施例にかかる表示装置1を図1乃至図11を参照して説明する。表示装置1は、図1等に示したように、本体部11と、スクリーンベース12と、スクリーン13と、回転軸駆動部15と、を備えている。なお、図1乃至図4の説明において、矢印x方向を幅方向、矢印y方向を高さ方向、矢印z方向を奥行き方向と呼ぶ。
本体部11は、図1乃至図3に示すように略直方体の箱状に形成されており、スクリーンベース12と、スクリーン13と、を収容する。本体部11は、図3に示したように、水平方向に対して角度θscreenだけ傾けて配置されている。したがって、本体部11に収容されているスクリーン13は、観察者の視線や本体部11に入射するプロジェクタ等からの投影光に対して所定の角度をもって配置されていることとなる。
また、本体部11は、その内側の側面にレール部11a、11b、11c、11dが設けられている。レール部11a、11bは高さ方向に凸な円弧状、レール部11c、11dは高さ方向に凹な円弧状にそれぞれ設けられている。レール部11a、11b、11c、11dは、レールに限らず、例えば、スライダー、溝、ギア等であってもよい。また、本体部11は、レール部11bとレール部11cの間にスクリーンベース回転軸14を回転自在に保持する軸受等が設けられている。
スクリーンベース12は、図1乃至図3等に示すように略長方形の枠状に形成されており、スクリーン13(スクリーン13a、13b、13c、13d)が備える回転軸を回転可能に保持する孔を有する。即ち、スクリーンベース12は保持部として機能する。また、スクリーンベース12は、高さ方向に平行な両側面からスクリーンベース回転軸14が幅方向に沿って立設している(図1等参照)。スクリーンベース回転軸14は、本体部11に設けられた軸受等により回転自在に保持されている。即ち、スクリーンベース回転軸14は、スクリーン13が備える回転軸と平行な第2軸として機能する。また、スクリーンベース12は、後述するスクリーン13a、13b、13c、13dが同一平面上に並んだ際に、角度維持ガイド13a2、13b2、13c2、13d2を収容する切欠き部12a、12b、12c、12dが形成されている。
図3等に示した構成の場合、各回転軸13a1、13b1、13c1、13d1の間隔は同じ、かつ、一直線上に並ぶように配置されている。つまり、スクリーンベース回転軸14の中心から回転軸13b1、13c1までは同じ距離βに配置され、スクリーンベース回転軸14の中心から回転軸13a1、13d1までは同じ距離αに配置されている。そして、回転軸13d1と回転軸13c1の間隔をイ、回転軸13c1と回転軸13b1の間隔をロ、回転軸13b1と回転軸13a1の間隔をハとすると、イ:ロ:ハ=(α−β):2β:(α−β)となり、α=3、β=1とすればイ:ロ:ハ=1:1:1となる。なお、スクリーンの間隔は装置設計の容易さなどから等間隔が好ましいが等間隔でなくてもよい。
スクリーン13は、4つのスクリーン13a、13b、13c、13dからなる。スクリーン13aは、例えばマイクロレンズアレイや光散乱シート等の透明スクリーンで構成され、長方形状に形成されている。スクリーン13aは、短手方向の側面から回転軸13a1が立設している。この回転軸13a1として機能する。また、スクリーン13aは、短手方向の側面に上述したレール部11aと当接するガイド部としての角度維持ガイド13a2が設けられている。角度維持ガイド13a2は、例えばベアリングやギア等のレール部の構成に対応した部材で構成されている。スクリーン13b、13c、13dも同様の構成であり、なお、本実施例では、スクリーン13a、13b、13c、13dは短冊状であるが、正方形等他の矩形状であってもよい。
そして、スクリーン13a、13b、13c、13dは、スクリーンベース12にそれぞれの回転軸13a1、13b1、13c1、13d1が一直線状に所定の間隔を空けて保持される。即ち、第1軸と垂直な方向に沿って間隔を空けてスクリーンベース12(保持部)に保持されている。
回転軸駆動部15は、スクリーンベース回転軸14を回転駆動させるために本体部11の幅方向端部に設けられている。回転駆動部15は、モータやモータの回転をスクリーンベース回転軸14に伝達するためのギア等の機械部品から構成されている。
次に、上述した構成の表示装置1の平面表示から奥行き表示への可変方法について図4を参照して説明する。図4(a)は平面表示の場合のスクリーン13の配置、図4(b)は奥行きの度合いが中間レベルの場合のスクリーン13の配置、図4(c)は奥行きの度合いが最大レベルの場合のスクリーン13の配置を示す。なお、図4においてはスクリーンベース12の記載は省略する。
まず、平面表示をする場合は、図4(a)に示したように、スクリーン13a、13b、13c、13dは、一直線上に並んで表示面が同一平面上になる。そして、回転軸駆動部15によりスクリーンベース12が回転駆動されてスクリーンベース12が図4(a)の状態からθlayer1だけ回転すると、スクリーン13aの回転軸13a1の回転軸13a1の回転軸もθlayer1だけ回転する。すると、角度維持ガイド13a2がレール部11aに沿って移動するので、スクリーン13aは、図4(a)における水平面との角度を保ったまま移動する。スクリーン13b、13c、13dも同様にして移動する。このようにして、スクリーン13a、13b、13c、13dは奥行き方向に間隔を空けて配置される。
次に、スクリーンベース12が図4(b)の状態からさらに回転し、図4(a)からθlayer2(θlayer1<θlayer2)回転すると、スクリーン13aの回転軸13a1の回転軸13a1の回転軸もθlayer2だけ回転する。すると、角度維持ガイド13a2がレール部11aに沿ってさらに移動するので、スクリーン13aは、図4(a)における水平面との角度を保ったままさらに移動する。スクリーン13b、13c、13dも同様にして移動する。このようにして、スクリーン13a、13b、13c、13dは図4(b)よりも奥行き方向にさらに間隔を空けて配置される。このようにすることで、スクリーン13a、13b、13c、13dは奥行き方向に異なる位置に配置されるので、奥行きを持った表示をすることが可能となる。また、本実施例の構成により、スクリーンの奥行き位置が無段階の調整することが可能となる。
以上の説明から明らかなように、角度維持ガイド13a2、13b2、13c2、13d2と、レール部11a、11b、11c、11dと、は、スクリーンベース12(保持部)が回転した場合に、プロジェクタ等(投影部)から投影される投影光に対する複数のスクリーン13a、13b、13c、13dの角度を維持する維持機構として機能する。また、回転駆動部15は、スクリーンベース12(保持部)を回転させて、複数のスクリーン13a、13b、13c、13dをそれぞれの表示面が同一平面上に並んで配置されている状態と、それぞれの表示面が間隔を空けて配置されている状態とに遷移させる。
次に、上述した構成の表示装置1を使用した映像表示について図5乃至図8を参照して説明する。図5は、スクリーン13に投影された映像の表示の説明図である。図5においては、スクリーン13a、13b、13c、13dのみを示して簡略化する。図5に示したように、スクリーン13a、13b、13c、13dには投影部としてのプロジェクタ等から映像が投影される。このとき、表示装置1は、投影光がスクリーン13a、13b、13c、13dの間から漏れないように投影光の光線が必ず1つ以上のスクリーンにかかる(重なる)ように配置される。
図6にスクリーン13に投影された投影光の観察者からの見え方を示す。図6(a)は投影光の投影される側から見たスクリーンの表示状態を示し、図6(b)は図6(a)の観察者からの見え方を示す。図6(a)のように、スクリーン13a、13b、13c、13dに投影光が投影されると、図5に示した観察者からは図6(b)のように見え、奥行きを感じるような表示となる。
次に、各スクリーン13a、13b、13c、13dに表示する映像について説明する。上述したように、各スクリーン13a、13b、13c、13dは、プロジェクタ等からの投影光が漏れないように配置されるので、観察者からは各スクリーン13a、13b、13c、13dの短手方向の端部は重なっている。そのため、各スクリーン13a、13b、13c、13dに表示する映像を単純にスクリーン数で分割した場合は、スクリーンの境界で映像が欠けて見えてしまう。そこで、本実施例では、元の映像を加工して表示する。加工の方法について図7及び図8を参照して説明する。
図7の元映像は加工前の映像である。この元映像に対して全映像期間のうち終端が削除され加工映像のようになる。加工映像のうち、各スクリーンに表示される映像期間は占有期間となり、元映像から削除された部分に対応する期間は重畳期間となる。
重畳期間は、投影映像(プロジェクタ等へ出力する映像)において、各スクリーンに表示する映像期間である占有期間の間に挿入される期間である。重畳期間のうち、投影光の光線が観察者から見て奥側のスクリーンにかかり観察者から視認できない期間は切替期間として、映像をOFFとする或いは黒画像を挿入する等の加工がされる。そして、重畳期間から切替期間を引いた残りの期間が視線ずれに対する調整期間となる。
この調整期間においては、当該調整期間後の占有期間の先頭部分と同じ映像が表示されるようにする。例えば、図7の映像の一番上部分を表示するスクリーンは、占有期間aと調整期間a−bに対応する映像が投影される。このようにすることにより、図8に示したように、観察者から見える映像には欠けが無くなり、切れ目無く表示できる。
図9及び図10に表示装置1の変形例を示す。図9は、スクリーン13の高さ方向の長さが異なる場合の例である。なお、図9、図10においても図4と同様にスクリーンベース12の記載は省略する。図9において、スクリーン13a、13bは図4等と同様であるが、スクリーン13eはスクリーン13a、13bと比較して高さ方向の長さが長い。この場合でも、図9(a)、(b)のように、一直線上に並んで表示面が同一平面上となる状態と奥行き方向に間隔を空けて配置される状態とに遷移させることができる。
図10は、スクリーンベース回転軸14がスクリーンベース12の端部(図面上左下端部)に設けられた場合の例である。この場合は、本体部11に設けられているレール部の配置が変更となり、スクリーン13aに対応するレール部11e、スクリーン13bに対応するレール部11f、スクリーン13cに対応するレール部11g、スクリーン13dに対応するレール部11hが設けられる。各レール部11e、11f、11g、11hは高さ方向に凸な円弧状に設けられている。この場合でも、図10(a)、(b)のように、一直線上に並んで表示面が同一平面上となる状態と奥行き方向に間隔を空けて配置される状態とに遷移させることができる。
本実施例によれば、表示装置1は、スクリーン13a、13b、13c、13dと、スクリーン13a、13b、13c、13dの表示面と平行な回転軸13a1、13b1、13c1、13d1を中心としてスクリーン13a、13b、13c、13dをそれぞれ回転可能に保持するスクリーンベース12部と、を備えている。表示装置1は更に、スクリーンベース12を回転軸13a1等と平行なスクリーンベース回転軸14を中心として回転させる回転駆動部15と、スクリーンベース12が回転した場合に、スクリーン13a、13b、13c、13dの視線に対する当該スクリーン13a、13b、13c、13d角度を維持する角度維持ガイド13a2、13b2、13c2、13d2及びレール部11a、11b、11c、11dと、を備えている。そして、スクリーン13a、13b、13c、13dの回転軸13a1、13b1、13c1、13d1は、該回転軸13a1、13b1、13c1、13d1と垂直な方向に間隔を空けてスクリーンベース12に保持されている。このようにすることにより、スクリーン13a、13b、13c、13dは、角度維持ガイド13a2、13b2、13c2、13d2及びレール部11a、11b、11c、11dによりプロジェクタ等から投影される投影光に対する角度が維持されるのでスクリーンベース12に対して回転し、各スクリーン13a、13b、13c、13dが奥行き方向に離れることとなる。そのため、奥行き感がない状態から奥行き感を持たせた状態へ保持部の回転のみで遷移させることができ、簡単な構成で奥行き位置を可変することができる。
また、スクリーンベース12を回転するだけで、スクリーン13a、13b、13c、13dの間隔が無段階に変化するので奥行き感を無段階に可変することが可能となる。したがって、奥行き感を滑らかに変化させることができる。
また、回転駆動部15は、スクリーンベース12を回転させて、スクリーン13a、13b、13c、13dのそれぞれの表示面が同一平面上に並んで配置されている状態と、スクリーン13a、13b、13c、13dそれぞれが間隔を空けて配置されている状態とに遷移させるようにしている。このようにすることにより、スクリーン13a、13b、13c、13dを保持するスクリーンベース12の回転によってスクリーン13a、13b、13c、13dの境界部分を重ねることができ、観察者から見てスクリーン13a、13b、13c、13dの境界にスリット等が視認できず、投影光の漏れ光を直視することも少なくなる。また、スクリーン13a、13b、13c、13dによる平面状の表示から、各スクリーン13a、13b、13c、13dの奥行き位置が変化した奥行を持たせた表示との双方の表示をすることが可能となる。
また、スクリーン13a等に設けられた角度維持ガイド13a2等と、角度維持ガイド13a2等が移動するレール部11a等を備えている。このようにすることにより、スクリーンベース12が回転しても、角度維持ガイド13a2等がレール部11a等に当接してレール部11a等を移動するため、プロジェクタ等から投影される投影光に対するスクリーン13a等の角度が維持できる。
なお、上述した実施例において、スクリーン間の境界となるスクリーンの端面をテーパー状に形成して(テーパー面)、互いのテーパー面が重なるようにしてもよい。図11にスクリーン13aとスクリーン13bの境界の例を示す。図11において、スクリーン13aの端面13a3と、スクリーン13bの端面13b3と、はテーパー状になっており、互いに重なるようになっている。このようにすることにより、平面表示の状態において、スクリーンの境界の隙間から投影光が漏れることを防止できる。
また、スクリーンとしては、投影部から映像が投影されて表示するものに限らず、EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等の自発光ディスプレイであってもよい。更には、スクリーンの形状としては、矩形に限らず、図12に示したようなフリーフォーム形状であってもよい。図12(a)に示したスクリーンは、スクリーン13j、13k、13lの3つのスクリーンからなり、図12(b)のように分解される。図12(b)に示すように、各スクリーンは矩形以外の形状となっている。図12に示した例では、車両のヘッドアップディスプレイ等に利用することを想定しており、右側にはメータ等、左側には、案内情報や注意喚起等の各種情報を表示する。
図12に示したような形状であっても、上述したスクリーンベース12や本体部11のレール部11a等により図12(a)のような平面状態と図13に示したような間隔を空けて配置する状態との間で推移させることが可能となる。
次に、本発明の第2の実施例にかかる表示装置を図14及び図15を参照して説明する。なお、前述した第1の実施例と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
本実施例は、上述した表示装置1をヘッドアップディスプレイに応用した例である。ヘッドアップディスプレイ100は図14に示すように、表示装置1と、フィールドレンズ2と、プロジェクタ3と、ミラー4と、スクリーン制御装置5と、映像制御装置6と、コンバイナ7と、を備え、自動車等の車両に搭載される。
フィールドレンズ2は、表示装置1からの出射光をコンバイナ7の方向へ集光する。
投影部としてのプロジェクタ3は、例えばLED(発光ダイオード)やレーザ等を光源として虚像として表示させたい映像をミラー4を介して表示装置1のスクリーン13に投射する。
ミラー4は、プロジェクタ3から投影された投影光を表示装置1に向けて反射する。
スクリーン制御装置5は、映像制御装置6からの制御により、回転軸駆動部15を構成するモータの制御を行って、平面表示と奥行き表示との切り換えの制御を行う。
映像制御装置6は、虚像として表示する映像を生成或いは外部から取得して、図7等で説明した加工を施してプロジェクタ3に出力する。また、生成等した映像に応じてスクリーン制御装置5に対して制御信号を出力する。
コンバイナ7は、例えば自動車のフロントガラス(ウインドシールドともいう)に設けられ、フィールドレンズ2からの出射光(映像光)を観察者に向けて反射する。
上述したヘッドアップディスプレイ100は、映像制御装置6から出力された映像がプロジェクタ3から映像光として投射され、ミラー4で反射されて表示装置1のスクリーン13に投影される。スクリーン13に投影された映像は、フィールドレンズ2を介してコンバイナ7で観察者に向けて反射されることで、観察者からはコンバイナ7(フロントガラス)を挟んだ先に虚像Vとして視認される。本実施例においては、表示装置1のスクリーン13は直接視認されないが、虚像Vの視線に対する角度は、表示装置1からの出射光の光軸とスクリーンとの角度と同じである。つまり、視線に対するスクリーンの角度を維持したままスクリーンベース12が回転すると、虚像Vの角度も維持したまま奥行き方向に移動する。したがって、本実施例の場合も、スクリーンベース12が回転した場合に、視線に対する複数のスクリーン13の角度を維持していることとなる。
図15に、図14に示したヘッドアップディスプレイ100を利用した表示例を示す。図15(a)は、停車時に表示される例であり、例えばナビゲーションの案内ルート等が表示される。この場合、表示装置1は、スクリーン13a、13b、13c、13dのそれぞれの表示面が同一平面状に並んで配置されて1つの表示面となっている状態(図1、図4(a))にしている。図15(b)は、走行中の警告表示の例である。この場合も、図15(a)と同様に、表示装置1は、スクリーン13a、13b、13c、13dのそれぞれの表示面が同一平面状に並んで配置されて1つの表示面となっている状態(図1、図4(a))にしている。
図15(c)は、走行中に表示される例であり、例えば案内を示す矢印等が表示される。この場合、表示装置1は、複数のスクリーン13a、13b、13c、13dのそれぞれの表示面が間隔を空けて配置されている状態(図2、図4(b)、図4(c))にしている。図15(d)は、走行中の路面表示の例である。この場合も、図15(c)と同様に、表示装置1は、複数のスクリーン13a、13b、13c、13dのそれぞれの表示面が間隔を空けて配置されている状態(図2、図4(b)、図4(c))にしている。
図14においては、上述したように、図14(a)、(b)が平面表示、図14(c)、(d)が奥行き表示(奥行を持たせた表示)としている。
本実施例によれば、表示装置1をヘッドアップディスプレイ100に用いているので、ヘッドアップディスプレイ100において観察者が視認する虚像Vについて、奥行き感が無い状態から奥行き感を持たせた状態へ遷移させることができ、簡単な構成で奥行き位置を可変することができる。
次に、本発明の第3の実施例にかかる表示装置を図16及び図17を参照して説明する。なお、前述した第1、第2の実施例と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
本実施例に係る表示装置1Aは、第1の実施例の構成に対して、昇降機構としての昇降用レール16a、16bと、昇降用レール16が固定されるベース17を備えている。
昇降用レール16はベース17から立設しており、昇降用レール16aは本体部11の回転駆動部15Aの配置されている側の側面に接続され、昇降用レール16bは昇降用レール16aの接続されている側面と反対側の側面に接続されて本体部11を高さ方向に移動可能としている(上下動させる)。また、昇降用レール16aは、回転駆動部15Aのモータにより駆動される。なお、本実施例においては、上下動とは、ベース17から離れる方向を上方向とし、ベース17に近づく方向を下方向とする。
回転駆動部15Aは、基本的な部分は第1の実施例と同様であるが、スクリーンベース回転軸14を回転させるモータによって昇降用レール16を駆動するためのギア等の機械部品が追加されている。
本実施例では、スクリーンベース12の回転と昇降用レール16による本体部11の移動が連動している。つまり、図16(a)に示したように、スクリーンベース12が回転して最大に傾いている場合、本体部11は高さ方向で最も高い位置(ベース17から最も離れた位置)に位置する。次に、図16(b)に示したように、スクリーンベース12の傾きが中間程度の場合、本体部11は図16(a)よりも低い位置(図16(a)よりもベース17に近づいた位置)に位置する。そして、図16(c)に示したように、スクリーンベース12の傾きが本体部11と同じとなって、各スクリーン13a、13b、13c、13dの表示面が同一平面上に並ぶ場合、本体部11は高さ方向で最も低い位置(図16(b)よりもベース17に最も近づいた位置)に位置する。
このようにスクリーンベース12の回転と本体部11の移動を連動させることで、例えば図17に示すような表示が可能となる。図17は、図16に示した表示装置1Bを図14に示したようなヘッドアップディスプレイに用いた場合の表示例である。図17(a)は図16(a)の状態の場合の表示、図17(b)は図16(b)の状態の場合の表示、図17(c)は図16(c)の状態の場合の表示にそれぞれ対応している。図17は、道路を走行中に建物BLの先を右折する際の表示例である。
まず、図17(a)においては、右折位置がまだ先であるので、スクリーンベース12の傾きが最大であり、かつ、本体部11の高さも最大として、表示される虚像V1の位置も高めの位置かつ奥行きを最も感じるような表示となっている。次に図17(b)においては、右折位置が近づいてきたので、スクリーンベース12の傾きを小さくするとともに、本体部11の高さを低くして、表示される虚像V2の位置も図17(a)よりも低い位置かつ奥行きが少なく感じるような表示となっている。
そして、図17(c)においては、右折位置に差し掛かった時に歩行者PEを発見したので警告表示をする。この際は、スクリーンベース12の傾きを本体部11の傾きと同一として表示面が同一平面上に並べ、本体部11の高さも最低として、表示される虚像V3の位置を最も低い位置かつ平面表示とする。
本実施例によれば、スクリーンベース12及び本体部11を上下に移動させる昇降用レール16を備え、回転駆動部15Aは、スクリーンベース12の回転と昇降用レール16によるスクリーンベース12及び本体部11の移動とを連動させている。このようにすることにより、奥行き表示の変化と表示位置の上下動とを連動させることができる。したがって、平面状に表示する場合は下部に表示させ、奥行きが大きくなるにしたがって徐々に上部に表示させるようなことが可能となる。
次に、本発明の第4の実施例にかかる表示装置を図18乃至図21を参照して説明する。なお、前述した第1乃至第3の実施例と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
本実施例は、基本的な構成は、第1の実施例に示した表示装置1と同じであるが、スクリーン13(13f、13g、13h、13i)の大きさや素子が異なる。本実施例のスクリーン13は高さ方向が同じかつ第1の実施例のスクリーン13a、13b、13c、13dの高さ方向の長さを合わせた長さと略同じ長さとなっている。
従って、本実施例のスクリーン13は、図18のように、間隔を空けて配置した場合、θscreenの角度を維持した状態で等間隔に並ぶ。また、図19のように間隔を無くした場合は各スクリーンが間隔無く重なる。なお、間隔無くとは、隙間が全くない状態に限らず図18の状態と比較して間隔が非常に小さい状態も含む。
即ち、回転駆動部15Aは、スクリーンベース12(保持部)を回転させて、スクリーン13a、13b、13c、13dをそれぞれの表示面が重なるように配置されている状態と、それぞれの表示面が間隔を空けて配置されている状態とに遷移させる。
また、本実施例におけるスクリーン13は、電圧の印加により光学状態が変化するスクリーンが使用されている。スクリーン13の光学状態は、散乱状態が映像状態であり、それよりも入射光の散乱が小さく且つ平行光線透過率が高い透明な透過状態が非映像状態である。即ち、光に対し透過状態と散乱状態とを切り替え可能となっている。
スクリーン13は、例えば、液晶材料を用い、散乱状態と入射光の散乱が小さい透明な透過状態を変化させる調光スクリーンなどでよい。調光スクリーンには、例えば、高分子分散液晶などの液晶素子を用いたものなどがある。
図20に、光学状態を制御可能なスクリーン13の模式的な断面図を示す。図20に示したスクリーン13は、一対の透明なガラス板21、22の間に液晶を含む複合材料等を挟み込んだ光学層25を有する。一方のガラス板21の光学層25側には、コモン電極23が形成される。他方のガラス板22の光学層25側には、スキャン電極24が形成される。なお、電極23、24と光学層25との間に、絶縁体からなる中間層を形成してもよい。
また、コモン電極23およびスキャン電極24は、たとえばITO(酸化インジウム・スズ)により、透明電極として形成される。光学層25は、コモン電極23とスキャン電極24との間に配置される。
スクリーン13は、第1電極としてのスキャン電極24と第2電極としてのコモン電極23との間に電位差を生じるように電圧が印加される。光学層25内の光学状態は、コモン電極23とスキャン電極24の印加電圧により変化する。
スクリーン13は、電位差を生じるように電圧が印加された際の状態によりリバースモードとノーマルモードに分類される。リバースモードで動作するスクリーン13は、電圧を印加していない通常状態において、スクリーン13が透明な透過状態となる。電圧を印加すると、印加電圧に応じた平行光線の散乱率の散乱状態となる。ノーマルモードで動作するスクリーンでは、電圧を印加していない通常状態において、スクリーン1が散乱状態となる。電圧を印加すると、印加電圧に応じた平行光線透過率の透明な透過状態となる。そして、スクリーン13の光学状態は、所定の散乱状態が映像状態に対応し、それよりも平行光線透過率が高い透明な透過状態が非映像状態に対応する。なお、以下の説明では、リバースモードで説明するがノーマルモードでも適用できる。
次に、上述したスクリーン13の動作を図21のタイミングチャートを参照して説明する。図21は図18に示した状態(奥行き表示時)における4つのスクリーン13f、13g、13h、13iの動作を示したものである。図21のコモン電極は、上述したコモン電極23でありスクリーン13f、13g、13h、13iで共通の波形を印加する。
図21のスキャン電極Fはスクリーン13f、スキャン電極Gはスクリーン13g、スキャン電極Hはスクリーン13h、スキャン電極Iはスクリーン13i、のそれぞれのスキャン電極24の波形である。
まず、コモン電極23は、1フレーム毎に波形が反転する。即ち、図21ではフレーム反転方式で駆動している。次に、スキャン電極24について説明する。時刻t1〜t2においては、スキャン電極FのみがLoレベルになりコモン電極23との間に電位差が生じるのでスクリーン13fは散乱状態となる。このとき他のスクリーン13g、13h、13iは透過状態のままである。よって、プロジェクタ等から投影された映像はスクリーン13fに表示される。次に、時刻t2〜t3においては、スキャン電極GのみがLoレベルになりコモン電極23との間に電位差が生じるのでスクリーン13gは散乱状態となる。このとき他のスクリーン13f、13h、13iは透過状態のままである。よって、プロジェクタ等から投影された映像はスクリーン13gに表示される。
次に、時刻t3〜t4においては、スキャン電極HのみがLoレベルになりコモン電極23との間に電位差が生じるのでスクリーン13hは散乱状態となる。このとき他のスクリーン13f、13g、13iは透過状態のままである。よって、プロジェクタ等から投影された映像はスクリーン13hに表示される。そして、時刻t4〜t5においては、スキャン電極IのみがLoレベルになりコモン電極23との間に電位差が生じるのでスクリーン13iは散乱状態となる。このとき他のスクリーン13f、13g、13hは透過状態のままである。よって、プロジェクタ等から投影された映像はスクリーン13iに表示される。
時刻t6〜t10は、コモン電極23が反転しているので、特定のスキャン電極のみがHiレベルになる他は時刻t1〜t5と同様である。
このようにすることにより、スクリーン13f、13g、13h、13iには順次映像が表示されることとなる。したがって、このように駆動することにより、奥行き方向に標本化した二次元像を、例えば、観察者から見て奥行き方向に配置された表示面にそれぞれ表示して3次元立体像を表示する奥行き標本化方式や、奥行き標本化した複数の映像の間の輝度を調整するDFD(Depth Fused 3D)方式といった周知の立体表示方式を利用して奥行きを持った表示をすることができる。
本実施例によれば、回転駆動部15は、スクリーンベース12を回転させて、スクリーン13f、13g、13h、13iが間隔無く重なるように配置された状態と、スクリーン13f、13g、13h、13iがそれぞれ間隔を空けて配置されている状態とに遷移させるようにしている。このようにすることにより、スクリーン13f、13g、13h、13iが重なった略平面状の表示から、各スクリーン13f、13g、13h、13iの奥行き位置が変化した奥行を持たせた表示との双方の表示をすることが可能となる。
次に、本発明の第5の実施例にかかる表示装置を図22及び図23を参照して説明する。なお、前述した第1乃至第4の実施例と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
本実施例は、第4の実施例で説明した構成を含む表示装置1Bをデジタルサイネージ機器に応用した例である。
デジタルサイネージ機器200は図22に示すように、表示装置1Bと、プロジェクタ3と、スクリーン制御装置5と、映像制御装置6と、スクリーン駆動装置8と、を備え、例えばショーケース等に設置される。
プロジェクタ3、スクリーン制御装置5は、第2の実施例と同様である。映像制御装置6は、図7等で説明した加工に代えて立体表示方式に合わせた映像(奥行き標本化した映像や輝度が異なる映像等)を生成してプロジェクタ3に出力する。
スクリーン駆動装置8は、図21に示した駆動を行うために、スクリーン13f、13g、13h、13iの各電極の制御やプロジェクタ3の投影タイミングの制御等を行う。
図23に図22に示した構成のデジタルサイネージ装置200をショーケースに用いた構成例を示す。図23はショーケースには実体物として腕時計50が展示されている。そして、表示装置1Bは観察者と腕時計50の間に設置されている。
図23の左側は平面表示をする際の構成である。この場合、表示装置1Bのスクリーンを常時散乱状態とすると腕時計が観察できなくなるので、1フレームの一部の期間のみ散乱状態とし、その期間のみ映像が表示されるようにする。これがフレーム毎に繰り返されることで、人間の目にはスクリーン13からの光が平均(積分)化されて見え、スクリーン13と、その奥にある腕時計50の双方とも高い視認性が得られる。よって、映像光の投影期間中に、映像の視認性を保ちつつ、スクリーン13のシースルー特性が得られる。
図23の右側は奥行き表示をする際の構成である。この場合も、上記と同様に、一定間隔で全てのスクリーンが透過状態となる期間を設けることで、スクリーン13と、その奥にある腕時計50の双方とも視認することができる。
本実施例によれば、表示装置1Bをデジタルサイネージ機器200に用いているので、デジタルサイネージ機器200において、奥行き感が無い状態から奥行き感を持たせた状態へ遷移させることができ、簡単な構成で奥行き位置を可変することができる。
なお、上述した各実施例では、スクリーンベース12と本体部11に設けたレール部11a、11b、11c、11dと角度維持ガイド13a2、13b2、13c2、13d2等によりスクリーン13a、13b、13c、13d等の角度を維持したまま、平面表示と奥行き表示を切り替えていたが、各回転軸13a1、13b1、13c1、13d1毎にモータ等を用意して、モータ駆動によりスクリーン13a、13b、13c、13d等の角度を維持するようにしてもよい。
また、本発明は上記実施例に限定されるものではない。即ち、当業者は、従来公知の知見に従い、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。かかる変形によってもなお本発明の表示装置の構成を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。
1、1A、1B 表示装置
3 プロジェクタ(投影部)
11 本体部
11a レール部(維持機構)
11b レール部(維持機構)
11c レール部(維持機構)
11d レール部(維持機構)
12 スクリーンベース(保持部)
13a スクリーン
13b スクリーン
13c スクリーン
13d スクリーン
13e スクリーン
13f スクリーン
13g スクリーン
13h スクリーン
13i スクリーン
13j スクリーン
13k スクリーン
13l スクリーン
13a1 回転軸(第1軸)
13b1 回転軸(第1軸)
13c1 回転軸(第1軸)
13d1 回転軸(第1軸)
13a2 角度維持ガイド(維持機構、ガイド部)
13b2 角度維持ガイド(維持機構、ガイド部)
13c2 角度維持ガイド(維持機構、ガイド部)
13d2 角度維持ガイド(維持機構、ガイド部)
14 スクリーンベース回転軸(第2軸)
15、15A 回転駆動部
16 昇降用レール(昇降機構)

Claims (7)

  1. 複数のスクリーンと、
    前記スクリーンの表示面と平行な第1軸を中心として前記複数のスクリーンをそれぞれ回転可能に保持する保持部と、
    前記保持部を前記第1軸と平行な第2軸を中心として回転させる回転駆動部と、
    前記保持部が回転した場合に、視線に対する前記複数のスクリーンの角度を維持する維持機構と、を備え、
    前記複数のスクリーンの前記第1軸は、前記第1軸と垂直な方向に沿って間隔を空けて前記保持部に保持されることによって、前記複数のスクリーンが奥行き方向に間隔を空けて配置されていることを特徴とする表示装置。
  2. 前記回転駆動部は、前記保持部を回転させて、前記複数のスクリーンをそれぞれの表示面が同一平面上に並んで配置されている状態と、前記複数のスクリーンがそれぞれ間隔を空けて配置されている状態とに遷移させることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記回転駆動部は、前記保持部を回転させて、前記複数のスクリーンが間隔無く重なるように配置されている状態と、前記複数のスクリーンがそれぞれ間隔を空けて配置されている状態とに遷移させることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  4. 前記スクリーンは、電圧を印加することによって、散乱状態と透過状態とに切り替え可能となっていることを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
  5. 前記維持機構は、スクリーンに設けられたガイド部と、前記ガイド部が移動するレール部と、を備えていることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一項に記載の表示装置。
  6. 前記保持部及び前記維持機構を上下に移動させる昇降機構を備え、
    前記回転駆動部は、前記保持部の回転と前記昇降機構による前記保持部及び前記維持機構の移動とを連動させることを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載の表示装置。
  7. 前記スクリーンは、隣接するスクリーン側の端面がテーパー状に形成され、当該テーパー状に形成された端面と隣接するスクリーンのテーパー状に形成された端面とが重なることを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか一項に記載の表示装置。
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