JP7424823B2 - 画像表示装置 - Google Patents

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本発明は、画像表示装置に関し、特に空間の奥行方向に複数の画像を重ね合わせて結像させる画像表示装置に関する。
従来から、車両内に各種情報を表示する装置として、アイコンを点灯表示する計器盤が用いられている。また、表示する情報量の増加とともに、計器盤に画像表示装置を埋め込むことや、計器盤全体を画像表示装置で構成することも提案されている。
しかし、計器盤は車両のフロントガラスより下方に位置しているため、計器盤に表示された情報を運転者が視認するには、運転中に視線を下方に移動させる必要があるため好ましくない。そこで、フロントガラスに画像を投影して、運転者が車両の前方を視認したときに情報を読み取れるようにするヘッドアップディスプレイ(以下HUD:Head Up Display)も提案されている(例えば、特許文献1を参照)。このようなHUDでは、フロントガラスの広い範囲に画像を投影するための光学装置が必要であり、光学装置の小型化および軽量化が望まれている。
一方で、小型の光学装置を用いて光を投影する画像表示装置としては、メガネ形状をしたヘッドマウント型のHUDが知られている(例えば、特許文献2を参照)。ヘッドマウント型のHUDでは、光源から照射された光を視聴者の眼に直接照射して、視聴者の網膜に画像を投影している。
また、2つの液晶表示装置を用いて2つの二次元画像を表示し、両者の輝度を変化させることで立体錯視現象を利用して中間位置の空間に画像が存在するかのように認識させるDFD(Depth Fused 3D)ディスプレイも提案されている(例えば、特許文献3を参照)。
特開2018-118669号公報 特表2018-528446号公報 特開2009-237310号公報
しかし、従来のヘッドマウント型HUDでは、背景と画像を重ね合わせて表示することはできるものの、表示できる画像は奥行きのない二次元画像であった。従来のヘッドマウント型HUDでも、左右の目に視認させる画像に両眼視差をもたせることで、原理的には立体視による立体画像表示は可能であるが、両眼の視野中において2つの画像を正確に重ね合わせることは困難であった。
また、DFDディスプレイでの立体錯視では、2つの画像表示装置を奥行方向に配置する必要があるため、装置が大型化してヘッドマウント型のHUDに用いることは困難であった。また、背景画像と立体的な画像を重ね合わせて表示することも困難であった。
そこで本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであり、空間中に立体的な画像を表示させつつ、背景と重ね合わせ可能な画像表示装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の画像表示装置は、第1画像を照射する第1画像投影部と、第2画像を照射する第2画像投影部と、前記第1画像を第1距離に結像し、前記第2画像を第2距離に結像する結像光学部と、前記第1画像投影部および前記第2画像投影部を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記第1画像と前記第2画像の輝度を制御する輝度バランス制御部を有し、前記輝度バランス制御部は、結像位置における前記第1画像の輝度aおよび前記第2画像の輝度bの比率a:bを経時的に変化させ、前記第1画像および/または前記第2画像の結像位置を変化させる駆動部を有し、前記駆動部は、前記第1距離における前記第1画像および/または前記第2距離における前記第2画像を平行移動させることを特徴とする。
このような本発明の画像表示装置では、結像光学部を用いて第1距離に第1画像を結像し、第2距離に第2画像を結像し、輝度バランス制御部で第1画像と第2画像の輝度を経時的に変化させることで、DFD立体錯視を用いて空間中に立体的な画像を表示させつつ、背景と重ね合わせ可能となる。
また本発明の一態様では、前記第1画像および/または前記第2画像の結像位置を変化させる駆動部を有する。
また本発明の一態様では、前記駆動部は、前記第1距離および/または前記第2距離を変化させる。
また上記課題を解決するために、本発明の画像表示装置は、第1画像を照射する第1画像投影部と、第2画像を照射する第2画像投影部と、前記第1画像を第1距離に結像し、前記第2画像を第2距離に結像する結像光学部と、前記第1画像投影部および前記第2画像投影部を制御する制御部と、前記第1画像投影部が照射した光の一部を第1方向に反射するとともに、残りの光を第2方向に透過するビームスプリッタと、前記第1方向に進行した光を前記ビームスプリッタに再帰反射させる第1再帰反射部と、前記第2方向に進行した光を前記ビームスプリッタに再帰反射させる第2再帰反射部とを備え、前記ビームスプリッタは、前記第1再帰反射部で反射された光を第3方向に透過し、前記第2再帰反射部で反射された光を前記第3方向に反射し、前記第3方向に進行した光を空間上に結像させるダイクロイックミラーを備え、前記制御部は、前記第1画像と前記第2画像の輝度を制御する輝度バランス制御部を有し、前記輝度バランス制御部は、結像位置における前記第1画像の輝度aおよび前記第2画像の輝度bの比率a:bを経時的に変化させることを特徴とする。
また本発明の一態様では、前記ビームスプリッタは、前記第2画像投影部が照射した光の一部を前記第1方向に反射するとともに、残りの光を第2方向に透過する。
本発明では、空間中に立体的な画像を表示させつつ、背景と重ね合わせ可能な画像表示装置を提供することができる。
第1実施形態に係る画像表示装置100の構成を示す模式図である。 第1実施形態に係る画像表示装置100の構成を模式的に示すブロック図である。 第1実施形態における第1画像A1と第2画像A2の経時的な輝度変化とDFD立体錯視による立体表示を示す模式図である。 第2実施形態における第1画像A1と第2画像A2の移動を示す模式図である。 DFD立体錯視を用いた時間変化する立体表示を示す模式図であり、図5(a)は時間t=0での表示を示し、図5(b)は時間t=Δtでの表示を示している。
(第1実施形態)
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付すものとし、適宜重複した説明は省略する。図1は、本実施形態に係る画像表示装置100の構成を示す模式図である。図1に示すように画像表示装置100は、ビームスプリッタBS1,BS2と、再帰反射部RR1,RR2と、ダイクロイックミラーDMと、第1画像投影部S1と、第2画像投影部S2と、輝度調整部RND1,RND2を備えている。
図1に示した画像表示装置100では、視聴者は、第1画像投影部S1および第2画像投影部S2から投影された第1画像A1、第2画像A2を奥行方向に異なる距離に視認する。図1においては、第1画像A1、第2画像A2が並ぶ方向を奥行方向とし、奥行方向に直交する上下方向を垂直方向とし、奥行方向と垂直方向に直交する方向を横方向とする。
ビームスプリッタBS1は、入射した光の一部を透過するとともに一部を反射する部材であり、表面に反射率を調整する膜が形成された部分反射板を用いることができる。ビームスプリッタBS1は垂直方向と奥行方向に対して45度の角度となるように配置されている。また、第1画像投影部S1および第2画像投影部S2から照射される光の光軸に対しても45度傾斜して配置されている。
再帰反射部RR1,RR2は、入射した光を入射方向に対して集光性を保ったまま反射させる光学部材であり、反射膜の表面側に微小なガラスビーズを敷き詰めた構造やプリズムを用いた構造の再帰反射部を用いることができる。再帰反射部RR1は、ビームスプリッタBS2の下方に配置され、主面が水平方向とされている。再帰反射部RR2は、ビームスプリッタBS1,BS2と並んで奥行方向に配置され、主面が垂直方向とされている。
ビームスプリッタBS2は、入射した光の一部を透過するとともに一部を反射する部材であり、表面に反射率を調整する膜が形成された部分反射板を用いることができる。ビームスプリッタBS2は垂直方向と奥行方向に対して45度の角度となるように傾斜して配置されている。また、第1画像投影部S1および第2画像投影部S2から照射される光の光軸に対しても45度傾斜して配置されている。さらに、ビームスプリッタBS2とビームスプリッタBS1の傾斜方向は互いに反対であり、90度の角度で交差するように対向して配置されている。
ここでは、ビームスプリッタBS1,BS2での光の透過率と反射率は任意のバランスを選択することができるが、例えば透過率を50%として反射率を50%とする。また、ビームスプリッタBS1,BS2の傾斜角度として45度と直交の例を示したが、第1画像投影部S1および第2画像投影部S2からの光照射方向と画像の結像位置との関係から適切な角度を用いることができる。
ダイクロイックミラーDMは、特定波長の光を反射し、その他の波長の光を透過する光学部材である。ダイクロイックミラーDMは、再帰反射部RR1、ビームスプリッタBS2の上方に配置されており、奥行方向に45度の角度となるように傾斜して配置されている。図1に示した例では、ダイクロイックミラーDMは、第1画像投影部S1および第2画像投影部S2から照射される光の波長を反射し、その他の可視光を透過するものを用いる。後述するように、ダイクロイックミラーDMで反射された光によって、第1画像A1と第2画像A2が空間上で結像されるので、ダイクロイックミラーDMは本発明における結像光学部を構成している。
また、図1では省略しているが、ビームスプリッタBS2とダイクロイックミラーDMとの間に結像光学系の一部として結像レンズを配置するとしてもよい。結像レンズは、ビームスプリッタBS2を透過してきた光を空間上の所定位置に結像させるための光学部材であり、複数のレンズ群を用いてもよい。
第1画像投影部S1と第2画像投影部S2は、それぞれ画像を構成する光を照射する装置であり、それぞれ視聴者の目から所定距離に対して画像を投影する。第1画像投影部S1は、ビームスプリッタBS1の下方に配置され、ビームスプリッタBS1の他方の面(ビームスプリッタBS2と対向する面)に対して垂直方向に光を照射する。第2画像投影部S2は、ビームスプリッタBS1,BS2および再帰反射部RR2と並んで奥行方向に配置され、ビームスプリッタBS1の一方の面(ビームスプリッタBS2とは反対側の面)に対して奥行方向に光を照射する。
第1画像投影部S1、第2画像投影部S2の構成は限定されず、バックライトを備えた液晶表示装置、自発光の有機EL表示装置、光源と変調素子を用いたプロジェクター装置等を用いることができる。第1画像投影部S1および第2画像投影部S2が投影する画像は、静止画でも動画であってもよく、それぞれの投影する画像が同一であっても異なっていてもよい。また、第1画像投影部S1と第2画像投影部S2のそれぞれにレンズ等の光学部材を含ませてもよい。
輝度調整部RND1,RND2は、それぞれ第1画像投影部S1および第2画像投影部S2から照射される光の量を調整し、空中に結像される第1画像A1と第2画像A2の輝度を制御する光学要素である。輝度調整部RND1,RND2の具体的な構成は限定されないが、例えば円形可変型NDフィルタや偏光板などを用いることができる。また、第1画像投影部S1と第2画像投影部S2のそれぞれが照射する光量を制御することで輝度調整をするとしてもよい。
図1に示したように、第1画像投影部S1から照射された光は、ビームスプリッタBS1で反射された後にビームスプリッタBS2に到達する。また、第2画像投影部S2から照射された光は、ビームスプリッタBS1を透過した後にビームスプリッタBS2に到達する。
ビームスプリッタBS2に到達した光の一部は反射されて再帰反射部RR1方向に進行し、再帰反射部RR1で再反射されてビームスプリッタBS2に再入射する。ビームスプリッタBS2に再入射した光は、ビームスプリッタBS2を透過し、ダイクロイックミラーDMで反射されて第1画像A1および第2画像A2として結像される。第1画像A1および第2画像A2として結像された光は、ヘッドマウントディスプレイHMDを透過して視聴者の目に到達する。したがって、視聴者は奥行方向における空中に第1画像A1と第2画像A2を視認する。
ビームスプリッタBS2に到達した光の残りは透過して再帰反射部RR2方向に進行し、再帰反射部RR2で再反射されてビームスプリッタBS2に再入射する。ビームスプリッタBS2に再入射した光は、ビームスプリッタBS2で一部反射され、ダイクロイックミラーDMで反射されて第1画像A1および第2画像A2として結像される。
図1に示したように、再帰反射部RR1と再帰反射部RR2を用いることで、再帰反射部RR2で再帰反射された光もビームスプリッタBS2で反射されてダイクロイックミラーDMに到達して、第1画像A1および第2画像A2として結像される。したがって、ビームスプリッタBS2を透過した光と反射した光が第1画像A1および第2画像A2の結像に用いられるため、光量の低下が抑制される。
このとき、再帰反射部RR1で再帰反射された光と、再帰反射部RR2で再帰反射された光は、ビームスプリッタBS2で分岐された同一内容の画像であり、互いに重ね合わされてダイクロイックミラーDMに到達する必要がある。したがって、再帰反射部RR1と再帰反射部RR2の光学的な特性が同一である場合には、再帰反射部RR1と再帰反射部RR2からビームスプリッタBS2の距離を等しくするか、もしくは波長の整数倍にすることが好ましい。
上述したように視聴者は、第1画像A1および第2画像A2を結像させる光が、同一の視聴者における視野範囲に入射し、奥行方向に異なる位置である第1距離および第2距離に、第1画像A1および第2画像A2を視認できる。同時に、視聴者はダイクロイックミラーDMを透過して目に到達する背景を視認できる。したがって、視聴者は背景に第1画像A1および第2画像A2を重ね合わせたエアリアルイメージを視認することになる。
また、第1画像投影部S1および第2画像投影部S2からビームスプリッタBS1に到達する光を輝度調整部RND1,RND2が制御することで、空間中に結像された第1画像A1および第2画像A2の輝度が制御される。
図2は、本実施形態に係る画像表示装置100の構成を模式的に示すブロック図である。画像表示装置100は、結像光学部10と、投影部20と、駆動部30と、制御部40とを備えている。
結像光学部10は、第1結像光学部11と第2結像光学部12を含み、第1画像A1および第2画像A2を空中の所定距離に結像する要素であり、それぞれが複数の光学部材を組み合わせて構成されている。図1に示した例では、第1結像光学部11は、第1画像投影部S1に含まれる光学部材、ビームスプリッタBS1,BS2、第1再帰反射部RR1、第2再帰反射部RR2およびダイクロイックミラーDMにより構成されている。同様に第2結像光学部12は、第2画像投影部S2に含まれる光学部材、ビームスプリッタBS1,BS2、第1再帰反射部RR1、第2再帰反射部RR2およびダイクロイックミラーDMにより構成されている。
投影部20は、第1画像投影部S1および第2画像投影部S2を含み、複数の画像を構成するための光を照射する要素である。第1画像投影部S1および第2画像投影部S2から照射された光は、それぞれ第1結像光学部11、第2結像光学部12を介して第1距離、第2距離に第1画像A1、第2画像A2を結像する。
駆動部30は、第1駆動部31および第2駆動部32を含み、それぞれが第1画像投影部S1、第1結像光学部11、第2画像投影部S2および第2結像光学部12の位置や角度を機械的に変更する要素である。駆動部30の具体的な構成は限定されず、公知のモータやアクチュエータを用いることができる。また、大画面の表示装置を第1画像投影部S1と第2画像投影部S2として用い、大画面内において画像を表示する領域を変更することで光の照射位置を変更する構成を第1駆動部31および第2駆動部32としてもよい。
制御部40は、情報処理部41、画像処理部42、輝度バランス制御部43および駆動制御部44を含み、画像表示装置100に含まれる各部の動作を制御する。情報処理部41は、各種情報を所定の手順に従って処理する部分であり、中央演算処理装置(CPU:Central Processing Unit)とメモリ、外部記憶装置、各種インターフェースを備えるコンピュータである。また、情報処理部41では、画像処理部42、輝度バランス制御部43および駆動制御部44の動作を制御し、画像信号と制御信号の処理を同期させる。
画像処理部42は、投影部20が投影する各画像情報の処理を行うとともに、第1画像投影部S1、第2画像投影部S2に対して画像信号を送って各画像を構成する光を照射させる部分である。
輝度バランス制御部43は、輝度調整部RND1,RND2を駆動制御することで第1画像投影部S1と第2画像投影部S2から照射される光の光量を制御し、空間中に結像される第1画像A1と第2画像A2の輝度を調整する部分である。
駆動制御部44は、駆動部30の動作を制御する部分であり、第1駆動部31、第2駆動部32の動作を指示する制御信号を伝達する。駆動制御部44からの制御信号には、第1画像投影部S1、第1結像光学部11、第2画像投影部S2、第2結像光学部12の何れかについての位置や角度の情報が含まれる。
図3は、本実施形態における第1画像A1と第2画像A2の経時的な輝度変化とDFD立体錯視による立体表示を示す模式図である。図3では、第1画像A1と第2画像A2の輝度をグレースケールの濃淡として表現し、濃色が高輝度を表し淡色が低輝度を表している。
図3(a)に示すように、第1画像A1を高輝度で結像し第2画像A2を低輝度で結像すると、視聴者は立体錯視によって輝度が高い第1画像A1の結像位置に近い側に画像を認識する。一例としては、第1画像A1の相対輝度を100とし、第2画像A2の相対輝度を0とした場合には、視聴者が立体錯視で認識する二次元画像の位置は第1画像A1の結像位置となる。
図3(b)に示すように、第1画像A1と第2画像A2の輝度が同程度の場合には、視聴者が立体錯視で認識する二次元画像の位置は、第1画像A1と第2画像A2の中間位置となる。
図3(c)に示すように、第1画像A1を低輝度で結像し第2画像A2を高輝度で結像すると、視聴者は立体錯視によって輝度が高い第2画像A2の結像位置に近い側に画像を認識する。一例としては、第1画像A1の相対輝度を0とし、第2画像A2の相対輝度を100とした場合には、視聴者が立体錯視で認識する二次元画像の位置は第2画像A2の結像位置となる。
図3では、第1画像A1と第2画像A2の輝度バランスとして、100:0、50:50、0:100の例を示したが、他の輝度バランスであっても、視聴者は立体錯視によって第1画像A1と第2画像A2の中間位置に二次元画像を認識する。ここで第1画像A1と第2画像A2の輝度バランスがa:bとすると、第1画像A1と第2画像A2の間の距離lをa:bの比率で分割する位置に立体錯視により二次元画像が認識される。
本実施形態の画像表示装置100では、輝度バランス制御部43が経時的に第1画像A1と第2画像A2の輝度バランスa:bを変化させることで、視聴者は第1画像A1の結像位置から第2画像A2の結像位置までの中間地点においても複数の二次元画像を立体錯視により視認する。したがって、図3(d)に示すような立体的な錯視画像DFDを視聴者が認識する。
輝度バランス制御部43による輝度バランスの制御は、100:0から0:100までを1フレームとして繰り返される。1フレーム中での輝度バランスa:bのステップ数が多くなるほど、錯視画像DFDにおける中間位置での立体錯視が増加し、より立体的な表現が可能となる。また、1フレームに要する時間が長すぎると、二次元画像が奥行き方向に移動しているだけのように認識されてしまうので、1フレームに要する時間は200ミリ秒以下とすることが好ましい。加えて、2つのフレーム間での視角差が7分以下であれば、立体錯視可能となるため好ましい。
上述したように、本実施形態の画像表示装置100では、輝度バランス制御部43が第1画像A1と第2画像A2の輝度を経時的に変化させ、1フレーム中において輝度バランスa:bに応じた位置に立体錯視による画像を認識させることで、空間中に立体的な錯視画像DFDを表示させつつ、背景と重ね合わせることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図4および図5を用いて説明する。第1実施形態と重複する内容は説明を省略する。本実施形態では、輝度バランス制御部43を用いた立体的な錯視画像DFDの表示に加えて、空間中に結像される第1画像A1または第2画像A2の結像位置を変化させることで、結像される立体画像の形状を変化させる。
図4は、本実施形態における第1画像A1と第2画像A2の移動を示す模式図である。駆動制御部44は、第1駆動部31および第2駆動部32を制御して、時間t=0から時間t=Δtの間で、第1画像A1と第2画像A2の結像位置を変化させる。図4に示した例では、第1画像A1を横方向に平行移動させ、第2画像A2を奥行方向に第2距離を変化させているが、両者ともに横方向および奥行方向に移動させることができる。
図5は、DFD立体錯視を用いた時間変化する立体表示を示す模式図であり、図5(a)は時間t=0での表示を示し、図5(b)は時間t=Δtでの表示を示している。ここでは、第1画像A1を横方向に平行移動しただけの例を示している。時間t=0では、第1画像A1は第1距離に結像され、第2画像A2は第2距離に結像されており、輝度バランス制御部43によって輝度バランスa:bを経時的に変化させることで、1フレームにおいて図5(a)に示すような直方体形状の錯視画像DFDを表示する。
その後、時間t=Δtでは、駆動制御部44が第1画像A1の結像位置を変化させ、輝度バランス制御部43によって輝度バランスa:bを経時的に変化させることで、1フレームにおいて図5(b)に示すような直方体形状が歪んだ錯視画像DFDを表示する。このとき、視聴者はt=0からt=Δtの間に錯視画像DFDの形状が変化したと認識する。よって、さらに時間Δtが経過する毎に第1画像A1と第2画像A2の結像位置を変化させると、視聴者は立体的な錯視画像DFDによるアニメーションを視聴することとなる。
ここで、Δtは立体的な錯視画像DFDを描写するために必要な1フレームの時間よりも長い必要があるが、動画として認識させるためにはΔtを200ミリ秒以下とすることが望ましい。より好ましくは、Δtを30~60ミリ秒の範囲とすることで、円滑な動画として認識させることができる。
本実施形態の画像表示装置100でも、輝度バランス制御部43が第1画像A1と第2画像A2の輝度を経時的に変化させ、1フレーム中において輝度バランスa:bに応じた位置に立体錯視による画像を認識させることで、空間中に立体的な錯視画像DFDを表示させつつ、背景と重ね合わせることができる。また、駆動制御部44によって第1画像A1および/または第2画像A2の結像位置を変化させることで、立体的な錯視画像DFDを動画として表示することもできる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
100…画像表示装置
10…結像光学部
11…第1結像光学部
12…第2結像光学部
20…投影部
30…駆動部
31…第1駆動部
32…第2駆動部
40…制御部
41…情報処理部
42…画像処理部
43…輝度バランス制御部
44…駆動制御部
BS1,BS2…ビームスプリッタ
RR1,RR2…再帰反射部
RND1,RND2…輝度調整部
DM…ダイクロイックミラー
A1…第1画像
A2…第2画像
S1…第1画像投影部
S2…第2画像投影部

Claims (4)

  1. 第1画像を照射する第1画像投影部と、
    第2画像を照射する第2画像投影部と、
    前記第1画像を第1距離に結像し、前記第2画像を第2距離に結像する結像光学部と、
    前記第1画像投影部および前記第2画像投影部を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記第1画像と前記第2画像の輝度を制御する輝度バランス制御部を有し、
    前記輝度バランス制御部は、結像位置における前記第1画像の輝度aおよび前記第2画像の輝度bの比率a:bを経時的に変化させ、
    前記第1画像および/または前記第2画像の結像位置を変化させる駆動部を有し、
    前記駆動部は、前記第1距離における前記第1画像および/または前記第2距離における前記第2画像を平行移動させることを特徴とする画像表示装置。
  2. 請求項に記載の画像表示装置であって、
    前記駆動部は、前記第1距離および/または前記第2距離を変化させることを特徴とする画像表示装置。
  3. 第1画像を照射する第1画像投影部と、
    第2画像を照射する第2画像投影部と、
    前記第1画像を第1距離に結像し、前記第2画像を第2距離に結像する結像光学部と、
    前記第1画像投影部および前記第2画像投影部を制御する制御部と、
    前記第1画像投影部が照射した光の一部を第1方向に反射するとともに、残りの光を第2方向に透過するビームスプリッタと、
    前記第1方向に進行した光を前記ビームスプリッタに再帰反射させる第1再帰反射部と、
    前記第2方向に進行した光を前記ビームスプリッタに再帰反射させる第2再帰反射部とを備え、
    前記ビームスプリッタは、前記第1再帰反射部で反射された光を第3方向に透過し、前記第2再帰反射部で反射された光を前記第3方向に反射し、
    前記第3方向に進行した光を空間上に結像させるダイクロイックミラーを備え、
    前記制御部は、前記第1画像と前記第2画像の輝度を制御する輝度バランス制御部を有し、
    前記輝度バランス制御部は、結像位置における前記第1画像の輝度aおよび前記第2画像の輝度bの比率a:bを経時的に変化させることを特徴とする画像表示装置。
  4. 請求項に記載の画像表示装置であって、
    前記ビームスプリッタは、前記第2画像投影部が照射した光の一部を前記第1方向に反射するとともに、残りの光を第2方向に透過することを特徴とする画像表示装置。
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