JP2018095442A - エレベータの非常通話システム - Google Patents

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Abstract

【課題】乗りかご内の乗客から非常呼びの電話を受け付けたときに、その乗客の言語に対応できるオペレータに繋げて適切に対応する。
【解決手段】一実施形態に係るエレベータの非常通話システムは、乗りかご3内の乗客から監視センタ8へ非常呼び電話が発信された際に、言語推定データとして物件データを付加する物件データ部4と、非常呼び電話を受け付け、言語推定データに基づいて乗客の言語を推定する言語推定装置13と、言語推定装置13によって推定された言語に対応可能なオペレータを検索する多言語統括装置11と、多言語統括装置11によって検索されたオペレータが操作する電話機に非常呼び電話の回線を優先的に接続する回線制御装置12とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、エレベータの乗りかご内から外部に通話するためのエレベータの非常通話システムに関する。
通常、エレベータの乗りかご内には非常呼びボタンが設置されており、非常時に非常呼びボタンを押下することで外部と通話することができる。外部とは、エレベータの動作状態を常時監視している監視センタである。監視センタ内には複数のオペレータが常駐しており、乗りかご内の乗客から非常呼びの電話がかかってきたときに対応する。
近年のグローバル化に伴い、様々な国の人がエレベータを利用している環境にあっては、乗りかごから他国の言語で非常呼びの電話がかかってくることも多い。このため、監視センタのオペレータが乗客と会話できず、かご内状況などを確認できないことがある。そこで、例えば乗りかご内の乗客と監視センタのオペレータとの間で翻訳装置を介して通話できるようなシステムが考えられている。
特開2006−52050号公報
しかしながら、翻訳装置を介して通話は円滑なコミュニケーションを図ることが難しい。特に、例えば閉じ込め故障や不測の事態が発生している状況では、乗客がとても慌てているので、言語の違いがあると、会話がまったく成立しなくなる。
本発明が解決しようとする課題は、乗りかご内の乗客から非常呼びの電話を受け付けたときに、その乗客の言語に対応できるオペレータに繋げて適切に対応することのできるエレベータの非常通話システムを提供することである。
一実施形態に係るエレベータの非常通話システムは、乗りかご内の乗客から第1の監視センタへ非常呼び電話が発信された際に、上記乗客の言語を推定するための言語推定データを付加するデータ付加手段と、このデータ付加手段によって言語推定データが付加された非常呼び電話を受け付け、上記言語推定データに基づいて上記乗客の言語を推定する言語推定手段と、上記第1の監視センタ内の各オペレータの言語を統括し、上記言語推定手段によって推定された上記乗客の言語に対応可能なオペレータを検索する多言語統括手段と、この多言語統括手段によって検索されたオペレータが操作する電話機に上記非常呼び電話の回線を優先的に接続する第1の回線制御手段とを具備する。
図1は第1の実施形態に係るエレベータの非常通話システムの構成を示す図である。 図2は第1の実施形態におけるオペレータ言語テーブルの一例を示す図である。 図3は第1の実施形態における物件言語テーブルの一例を示す図である。 図4は第1の実施形態におけるエレベータの非常通話システムの動作を示すフローチャートであり、図4(a)はエレベータ側の処理、同図(b)は監視センタ側の処理を示している。 図5は第2の実施形態に係るエレベータの非常通話システムの構成を示す図である。 図6は第2の実施形態における電話番号付きの物件言語テーブルの一例を示す図である。 図7は第2の実施形態におけるエレベータの非常通話システムの動作を示すフローチャートであり、図7(a)はエレベータ側の処理、同図(b)は監視センタ側の処理を示している。 図8は第3の実施形態に係るエレベータの非常通話システムの構成を示す図である。 図9は第3の実施形態におけるセンタ対応可能言語DBの一例を示す図である。 図10は第3の実施形態におけるエレベータの非常通話システムの動作を示すフローチャートであり、監視センタ側の処理を示している。 図11は第4の実施形態に係るエレベータの非常通話システムの構成を示す図である。 図12は第4の実施形態におけるエレベータの非常通話システムの動作を示すフローチャートであり、監視センタ側の処理を示している。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態に係るエレベータの非常通話システムの構成を示す図である。
監視対象とするエレベータ1に遠隔監視装置2と乗りかご3が備えられている。遠隔監視装置2は、エレベータ1の運転状態を監視しており、その運転状態を示す情報を通信ネットワーク(公衆回線)7を介して監視センタ8に送っている。
監視センタ8は、遠隔地に存在し、通信ネットワーク7を介してエレベータ1の動作状態を監視しており、何らかの異常を検出した場合に現場に近い保守員を派遣するなどして対応する。また、監視センタ8には、「サービス情報センタ」と呼ばれる部門があり、各物件の顧客あるいは乗客などからの問い合わせにオペレータが対応している。
なお、図1の例では、1台のエレベータ1が通信ネットワーク7を介して監視センタ8に接続されている構成を示しているが、実際には各物件毎に多数のエレベータ1が通信ネットワーク7を介して監視センタ8に接続されている。
エレベータ1の乗りかご3内には操作盤5が設置されている。この操作盤5上には図示せぬ各階の行先釦や戸開閉釦などの他に非常呼び釦6が設けられている。この非常呼び釦6を数秒間押下すると、図示せぬ非常用電話機が起動される。これにより、乗りかご3から遠隔監視装置2を介して監視センタ8に電話回線が繋がり、乗りかご3内の乗客はオペレータと通話することができる。なお、実際には、通話時の音声を入出力するための音声入出力装置(マイクとスピーカ)も非常用電話機の構成要素の1つとして操作盤5に設けられているが、図1の例では図示を省略している。
ここで、第1の実施形態において、遠隔監視装置2には、非常呼び釦6が押下されたときに、監視センタ8に接続するための回線信号に物件データを付加する物件データ部4が備えられる。物件データは、乗りかご3内の乗客がいる建物を特定するためのデータであり、建物名、住所などからなる。この物件データは、乗客の言語を推定するための言語推定データの1つとして用いられる。遠隔監視装置2は、非常呼び釦6が押下されたときに、この物件データを回線信号に付して監視センタ8に発信する。一般的にエレベータ1と監視センタ8との間の電話回線はアナログ回線であり、上記「回線信号」とは、そのアナログ回線で使用されるPB信号(プッシュボタン記号)のことである。
一方、監視センタ8には、電話受付装置9とオペレータ部10が設けられている。電話受付装置9は、エレベータ1から非常呼びの電話を受け付け、その電話回線をオペレータの電話機に繋げる処理を行う。
第1の実施形態において、この電話受付装置9は、多言語統括装置11、回線制御装置12、言語推定装置13を備える。
多言語統括装置11は、監視センタ8内で電話応対を行う各オペレータの言語を統括しており、非常呼びの電話した乗客の言語に対応可能なオペレータを検索する。詳しくは、多言語統括装置11は、図2に示すようなオペレータ言語テーブルT1を有する。このオペレータ言語テーブルT1には、監視センタ8内に設置された電話機毎にその電話機を使うオペレータの対応可能な言語が予め登録されている。多言語統括装置11は、このオペレータ言語テーブルT1を参照して、後述する言語推定装置13によって推定された乗客の言語に対応可能なオペレータを検索する。
回線制御装置12は、オペレータ部10に設置された各電話機14a,14b,14c…の中で多言語統括装置11によって検索されたオペレータが操作する電話機に非常呼び電話の回線を接続する。
言語推定装置13は、乗りかご3内の乗客からの非常呼び電話を受け付けた際に、遠隔監視装置2で付加された物件データに基づいて乗客の言語を推定する。詳しくは、言語推定装置13は、図3に示すような物件言語テーブルT2を参照して物件データから乗客の言語を推定する。
この物件言語テーブルT2には、予め各物件毎に乗客が最も使う言語が設定されている。なお、ここで言う「物件」とは、監視対象とするエレベータが設置された建物のことである。
例えば、エレベータ1が設置された建物が日本系の一般的なオフィスビルやマンションビル、公共施設などであれば、日本語を話す乗客が多いので、これらの物件の言語として「日本語」が設定される。また、アメリカ系のオフィスビルやマンションビル、アメリカ大使館などであれば、英語を話す乗客が多いので、これらの物件の言語として「英語」が設定される。中国系のオフィスビルやマンションビル、中国大使館などであれば、中国語を話す乗客が多いので、これらの物件の言語として「中国」が設定される。
要するに、エレベータ1が設置された建物の特性から乗客が最も使う言語がある程度決まるので、その言語と物件との対応関係を示した物件言語テーブルT2を用意しておく。なお、図3の例では、各物件毎に1つの言語データしか設定されていないが、複数台の乗りかごを持つ物件であれば、各乗りかご毎に言語データを個別に設定しておくことでも良い。
また、オペレータ部10には、複数台に電話機14a,14b,14c…が設置されており、これらの電話機14a,14b,14c…のそれぞれを担当するオペレータが決められている。なお、初期設定として、各オペレータは図示せぬ端末装置を通じて監視センタ8の管理画面にログインし、自分が対応可能な言語を登録しておくものとする。この登録操作により、図2に示したようなオペレータ言語テーブルT1が作成される。
次に、本システムの動作を説明する。
図4は第1の実施形態におけるエレベータの非常通話システムの動作を示すフローチャートであり、図4(a)はエレベータ側の処理、同図(b)は監視センタ側の処理を示している。
例えば、エレベータ1の運転中に何らかの異常が発生するなどして、乗りかご3内の乗客が非常呼び釦6を押下すると(ステップA11のYes)、その非常呼び釦6の信号がエレベータ1に設けられた遠隔監視装置2に与えられる。これにより、遠隔監視装置2は、監視センタ8に接続するための回線信号(PB信号)を発信して監視センタ8に電話回線を繋ぐ。その際、遠隔監視装置2は、エレベータ1が設置された建物を特定するための物件データを上記回線信号に付加して監視センタ8に発信する(ステップA12,A13)。
監視センタ8に設けられた電話受付装置9が非常呼びの電話を着信すると(ステップB11のYes)、下記のような処理が実行される。
すなわち、まず、電話受付装置9は、エレベータ1から送られて来た物件データを言語推定装置13に与える。言語推定装置13は、図3の物件言語テーブルT2を参照して、エレベータ1から受信した物件データから乗客の言語を推定する(ステップB12)。ここで言う乗客とは、乗りかご3内から非常呼び釦6の押下によって非常呼びの電話を発信した乗客のことである。例えばアメリカ系のオフィスビルに設置されたエレベータ1の乗りかご3内に乗客がいれば、その乗客の言語は英語であると推定される。
多言語統括装置11は、言語推定装置13によって推定された言語に対応可能なオペレータを図2に示したオペレータ言語テーブルT1から検索する(ステップB13)。対応可能なオペレータが存在すれば(ステップ13のYes)、回線制御装置12は、オペレータ部10における電話機14a,14b,14c…の中から当該オペレータの電話機に電話回線を優先的に接続する(ステップB14)。
例えば、乗客の言語が英語であり、英語を話せるオペレータがオペレータbであった場合には、オペレータbの電話機14bに非常呼びの電話回線が接続される。もし、オペレータbが通話中であれば、英語を話せる他のオペレータの電話機に非常呼びの電話回線が接続される。
一方、対応可能なオペレータが存在しない場合、あるいは、対応可能なオペレータの全員が通話中であった場合には(ステップB13のNo)、回線制御装置12は、言語に関係なく、直ぐに通話できるオペレータの電話機に電話回線を接続する(ステップB15)。これは、非常呼び電話は緊急性が高いため、言語に関係なく、できるだけ早くオペレータに繋いだ方が好ましいからである。また、言語推定装置13で推定された言語が必ずしも正しいわけではないので、まずは、空いているオペレータに繋ぎ、乗客とのやり取りで言語を判断して他のオペレータに切り替えるものとする。
非常呼びの電話回線がオペレータの電話機に接続されると、乗りかご3内の乗客とオペレータとの間で音声による通話がなされる(ステップA14,B16)。この場合、乗客の言語に対応できるオペレータに優先的に繋がっているため、乗客が他国の言語を使う場合であってもスムーズに対応できる可能性が高い。
以上のように第1の実施形態によれば、エレベータ1の乗りかご3内の乗客から非常呼びの電話が監視センタ8に発信された際に、エレベータ1の物件データを付加することで、監視センタ8では、その物件データから乗客の言語を推定でき、その乗客の言語に対応可能なオペレータの電話機に優先的に繋げて対応することができる。
なお、上記第1の実施形態では、エレベータ1から物件データを監視センタ8に送り、監視センタ8側でその物件データから乗客の言語を推定する構成としたが、エレベータ1から当該物件に対応した言語データを監視センタ8に送ることでも良い。監視センタ8では、この言語データに基づいて言語を乗客の言語として推定する。
例えば、日本系の建物に設置されたエレベータ1であれば、日本語を話す乗客が多いので、乗りかご3内の乗客が非常呼びの電話を発信した際に、当該物件の言語データとして「日本語」を監視センタ8に送る。監視センタ8では、この言語データに基づいて乗りかご3内の乗客が日本語を使用するものと推定する。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
上記第1の実施形態では、エレベータが設置された建物を特定する物件データから乗客の言語を推定する構成とした。これに対し、第2の実施形態では、エレベータの乗りかご内に設置された非常用電話機の電話番号データから乗客の言語を推定するものである。
図5は第2の実施形態に係るエレベータの非常通話システムの構成を示す図である。なお、上記第1の実施形態における図1の構成と同じ部分には同一符号を付して、その説明は省略するものとする。
第2の実施形態において、遠隔監視装置2には、非常呼び釦6が押下されたときに、監視センタ8に接続するための回線信号に乗りかご3内の非常用電話機の電話番号データを付加する電話番号データ部15が備えられる。なお、上記非常用電話機は、操作盤5の中に内蔵されており、非常呼び釦6の押下によって起動される。
一方、監視センタ8側では、言語推定装置13に図6に示すような電話番号付きの物件言語テーブルT3が備えられる。この電話番号付きの物件言語テーブルT3は、図3に示した物件言語テーブルT2に各物件の乗りかご3に設置された非常用電話機の電話番号データを追加したものである。なお、図6の例では、各物件毎に1つの電話番号データしか設定されていないが、複数台の乗りかごを有する物件であれば、各乗りかごの非常用電話機の電話番号データが設定される。
次に、本システムの動作を説明する。
図7は第2の実施形態におけるエレベータの非常通話システムの動作を示すフローチャートであり、図7(a)はエレベータ側の処理、同図(b)は監視センタ側の処理を示している。
例えば、エレベータ1の運転中に何らかの異常が発生するなどして、乗りかご3内の乗客が非常呼び釦6を押下すると(ステップA21のYes)、その非常呼び釦6の信号がエレベータ1に設けられた遠隔監視装置2に与えられる。これにより、遠隔監視装置2は、監視センタ8に接続するための回線信号(PB信号)を発信して監視センタ8に電話回線を繋ぐ。
ここで、第2の実施形態では、遠隔監視装置2は、非常呼び釦6の押下に伴い、その非常呼び釦6に接続されている図示せぬ非常用電話機の電話電号データを上記回線信号に付加して監視センタ8に発信する(ステップA22,A23)。
これにより、監視センタ8に設けられた電話受付装置9が非常呼びの電話を着信すると(ステップB21のYes)、下記のような処理が実行される。
すなわち、まず、電話受付装置9は、エレベータ1から送られて来た電話番号データを言語推定装置13に与える。言語推定装置13は、図6の電話番号付きの物件言語テーブルT3を参照して、この電話番号データから乗客の言語を推定する(ステップB22)。ここで言う乗客とは、乗りかご3内から非常呼び釦6の押下によって非常呼びの電話を発信した乗客のことである。電話番号データは、非常呼び電話の発信先を示している。この電話番号データから乗りかご3内の乗客がいる建物を特定することができ、その建物の特性から乗客が最も使う言語を推定できる。例えばアメリカ系のオフィスビルであれば、乗客が使う言語は英語であると推定される。
以後の処理は上記第1の実施形態と同様である。
すなわち、乗客の言語に対応可能なオペレータが検索され、対応可能なオペレータが存在すれば、オペレータ部10における電話機14a,14b,14c…の中から当該オペレータの電話機に電話回線が優先的に接続される(ステップB23〜B24)。対応可能なオペレータが存在しない場合、あるいは、対応可能なオペレータの全員が通話中であった場合には、言語に関係なく、直ぐに通話できるオペレータの電話機に電話回線が接続される(ステップB25)。非常呼びの電話回線がオペレータの電話機に接続されると、乗りかご3内の乗客とオペレータとの間で音声による通話がなされる(ステップA24,B26)。
以上のように第2の実施形態によれば、エレベータ1の乗りかご3内の乗客から非常呼びの電話が監視センタ8に発信された際に、発信元の電話番号データを付加することで、監視センタ8では、その電話番号データから乗客の言語を推定でき、その乗客の言語に対応可能なオペレータの電話機に優先的に繋げて対応することができる。この場合、上記第1の実施形態では、遠隔監視装置2に物件データを発信する機能を備えておく必要があったが、電話番号データは通信事業者のサービス機能の1つである発信番号表示機能を利用できるので、遠隔監視装置2に特別な機能を設けておく必要がない。
なお、上記第1の実施形態と組み合わせて、非常呼びの電話の発信時に物件データと電話番号データの両方、または、どちらか一方を監視センタ8に送るようにしても良い。
また、第2の実施形態による方法は、乗りかご3内の乗客が自分の携帯電話機を使用して監視センタ8に非常呼びの電話をかける場合にも適用できる。この場合、予め乗客が持つ携帯電話機の電話番号とその乗客の言語とを対応付けたテーブルを監視センタ8に用意しておく。監視センタ8では、着信時にそのテーブルを参照して乗客の言語を推定し、対応可能なオペレータの電話機に優先的に繋げる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。
上記第1の実施形態では、1つの監視センタの中で乗客の言語に対応可能なオペレータを探す構成であった。これに対し、第3の実施形態では、他の監視センタを含めて、乗客の言語に対応可能なオペレータを探す構成にしたものである。
図8は第3の実施形態に係るエレベータの非常通話システムの構成を示す図である。なお、上記第1の実施形態における図1の構成と同じ部分には同一符号を付して、その説明は省略するものとする。
第3の実施形態では、システム構成として、図1の構成要素に加え、多言語統括サーバ20と、監視センタ8とは別の監視センタ24,25,26を備える。多言語統括サーバ20は、通信ネットワーク(閉域網)30を介して監視センタ8に接続され、通信ネットワーク(閉域網)31を介して監視センタ24,25,26に接続されている。多言語統括サーバ20は、これらの監視センタ8,24,25,26を閉域網である通信ネットワーク30と通信ネットワーク31を介して統括管理している。
多言語統括サーバ20には、回線制御装置21、センタ対応可能言語DB(センタ対応可能言語データベース)22、センタ対応言語判断装置23が備えられている。
回線制御装置21は、監視センタ8と監視センタ24,25,26との間の電話回線を制御する。この回線制御装置21は、監視センタ8内に乗りかご3内の乗客の言語に対応可能なオペレータが存在しない場合に、監視センタ24,25,26の中で対応可能な監視センタに非常呼び電話を転送し、その監視センタ内で乗客の言語に対応可能なオペレータが操作する電話機に非常呼び電話の回線を接続する。
センタ対応可能言語DB22は、図9に示すように、予め各監視センタ内に存在する各オペレータが対応可能な各種言語が設置国の情報と共に登録されている。センタ対応言語判断装置23は、このセンタ対応可能言語DB22を参照して乗りかご3内の乗客の言語に対応可能なオペレータが存在する監視センタを判断する。
次に、本システムの動作を説明する。
図10は第3の実施形態におけるエレベータの非常通話システムの動作を示すフローチャートであり、監視センタ側の処理を示している。
いま、監視センタ8がエレベータ1の設置国と同じ国内に存在し、監視センタ24,25,26がエレベータ1の設置国とは別の国(国外)に存在している場合を想定して説明する。同じ国内に設置されている監視センタ8とエレベータ1は公衆回線で接続されている。国内に設置されている監視センタ8と、別の国に設置されている監視センタ24,25,26は閉域網で接続されている。
例えば、エレベータ1の運転中に何らかの異常が発生するなどして、乗りかご3内の乗客が非常呼び釦6を押下すると、その非常呼び釦6の信号がエレベータ1に設けられた遠隔監視装置2に与えられる。これにより、遠隔監視装置2は、監視センタ8に接続するための回線信号(PB信号)を発信して監視センタ8に電話回線を繋ぐ。その際、上記第1の実施形態と同様に、エレベータ1が設置された建物を特定するための物件データが監視センタ8に送られる。
監視センタ8に設けられた電話受付装置9が非常呼びの電話を着信すると(ステップC11のYes)、下記のような処理が実行される。
上記第1の実施形態と同様に、まず、電話受付装置9は、エレベータ1から送られて来た物件データを言語推定装置13に与える。言語推定装置13は、図3の物件言語テーブルT2を参照して、エレベータ1から受信した物件データから乗客の言語を推定する(ステップC12)。
多言語統括装置11は、言語推定装置13によって推定された言語に対応可能なオペレータを図2に示したオペレータ言語テーブルT1から検索する(ステップC13)。対応可能なオペレータが存在すれば(ステップ13のYes)、回線制御装置12は、オペレータ部10における電話機14a,14b,14c…の中から当該オペレータの電話機に電話回線を優先的に接続する(ステップC14)。
非常呼びの電話回線がオペレータの電話機に接続されると、乗りかご3内の乗客とオペレータとの間で音声による通話がなされる(ステップC15)。この場合、エレベータ1と同じ国内の監視センタ8内の中で乗客の言語に対応できるオペレータに優先的に繋がることになる。
ここで、第3の実施形態では、監視センタ8内に乗客の言語に対応可能なオペレータが存在しない場合、あるいは、対応可能なオペレータの全員が通話中であった場合には(ステップC13のNo)、監視センタ8から通信ネットワーク30を介して多言語統括サーバ20に接続要求が発信される(ステップC16)。
多言語統括サーバ20では、この接続要求を受けると、他国に設置された監視センタ24,25,26のいずれかで乗客の言語に対応可能か否かを調べる(ステップC17)。詳しくは、多言語統括サーバ20のセンタ対応言語判断装置23が図9のセンタ対応可能言語DB22を参照し、乗客の言語に対応可能なオペレータを有する監視センタが存在するか否かを診断する。
該当する監視センタがなかった場合、つまり、他国に設置された監視センタ24,25,26の中に乗客の言語に対応可能なオペレータがいなければ(ステップC17のNo)、その旨の報告が多言語統括サーバ20から監視センタ8にある。これにより、監視センタ8の回線制御装置12は、言語に関係なく、直ぐに通話できるオペレータの電話機に電話回線を接続する(ステップC18)。これは、非常呼び電話は緊急性が高いため、言語に関係なく、できるだけ早くオペレータに繋いだ方が好ましいからである。また、言語推定装置13で推定された言語が必ずしも正しいわけではなく、実際には他の言語で会話できることもあるため、まずは、同じ国内の監視センタ8の中で空いているオペレータに繋ぐものとする。
一方、上記ステップC17において、該当する監視センタが存在した場合、つまり、他国に設置された監視センタ24,25,26の中で乗客の言語に対応可能なオペレータが場合には、下記のような処理が実行される。
いま、例えば監視センタ24に該当するオペレータがいたとする。
多言語統括サーバ20に設けられた回線制御装置21は、監視センタ24に連絡し、乗客の言語に対応可能なオペレータが直ぐに通話できるか否を確認する(ステップC19)。そのオペレータが直ぐに通話できる場合には(ステップC19のYes)、回線制御装置21は、通信ネットワーク31を介して監視センタ24に乗客の非常呼び電話を転送し、そのオペレータの電話機に電話回線を接続する(ステップC20)。
また、該当するオペレータが直ぐに通話できない場合には(ステップC19のNo)、回線制御装置21は、同じ監視センタ24の中で言語に関係なく直ぐに通話できるオペレータの電話機に電話回線を接続する(ステップC21)。なお、同じ監視センタ24の中の他のオペレータに繋ぐのは、乗客の言語に対応可能なオペレータが通話できる状態になったときに監視センタ24内ですぐに電話回線を切り替えられるからである。
非常呼びの電話回線がオペレータの電話機に接続されると、乗りかご3内の乗客とオペレータとの間で音声による通話がなされる(ステップC22)。この場合、エレベータ1の設置国とは別の国(国外)に存在する監視センタ24,25,26の中のいずれかの監視センタのオペレータと通話することになる。
なお、監視センタ8と監視センタ24,25,26間は閉域網であるIP−VPN(Internet Protocol Virtual Private Network)を介して接続されているので、国内のエレベータ1からの非常呼びの電話を他国の監視センタに転送して対応した場合でも国際電話料金はかからない。
以上のように第3の実施形態によれば、エレベータ1の乗りかご3内の乗客から非常呼びの電話が監視センタ8に発信された際に、監視センタ8内のオペレータでは乗客の言語に対応できない場合には他の監視センタ24,25,26の中で対応可能なオペレータを探すことで、そのオペレータの電話機に優先的に繋げて対応することができる。
なお、ここでは監視センタ24,25,26がエレベータ1の設置国とは別の国(国外)に存在している場合を想定して説明したが、監視センタ24,25,26がエレベータ1と同じ国内に存在する場合でも同様に適用可能である。
また、上記第2の実施形態と組み合わせて、非常呼びの電話の発信時に物件データと電話番号データの両方、または、どちらか一方を監視センタ8に送るようにしても良い。さらに、上記第2の実施形態で説明したように、電話番号データで乗客の言語を推定する方法では、乗りかご3内の乗客が自分の携帯電話機を使用して監視センタ8に非常呼びの電話をかける場合にも適用できる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について説明する。
上記第3の実施形態では、監視センタ8とは別の監視センタ24,25,26を含めて乗客の言語に対応可能なオペレータを探し、該当するオペレータの電話機に非常呼びの電話回線を繋げたが、実際にオペレータが乗客と通話したときに言語が一致しない可能性もある。そこで、第4の実施形態では、通話中の乗客の言語を音声認識により判定し、その判定結果に基づいて適切なオペレータの電話機に切り替える構成としたものである。
図8は第4の実施形態に係るエレベータの非常通話システムの構成を示す図である。なお、上記第3の実施形態における図1の構成と同じ部分には同一符号を付して、その説明は省略するものとする。
エレベータ1の乗りかご3内に音声入出力装置16が備えられている。この音声入出力装置16は、乗客がオペレータと通話するときに使うマイク(送話器)とスピーカ(受話器)に相当する。なお、上記第1乃至第3の実施形態では、乗客がオペレータと通話する前までの説明が主であったため、音声入出力装置16の図示を省略していたが、実際には非常用電話機の構成要素の1つと操作盤5に設けられている。
また、遠隔監視装置2は、音声入出力装置16を通じて入力された乗客の音声データを保存するための音声保存部17を有する。
一方、監視センタ8の電話受付装置9には、音声認識装置18が備えられている。この音声認識装置18は、乗りかご3内の乗客がオペレータと通話しているときの音声データを認識し、その認識結果から乗客の言語を判定する。
次に、本システムの動作を説明する。
図12は第4の実施形態におけるエレベータの非常通話システムの動作を示すフローチャートであり、監視センタ側の処理を示している。
なお、基本的な処理の流れは上記第3の実施形態と同様であり、図12のステップD11〜D22までの処理は図10のステップC11〜C22と同じである。すなわち、乗りかご3内の非常呼び釦6の押下により非常呼びの電話が監視センタ8に発信されると、監視センタ8の中で乗客の言語に対応可能なオペレータが検索され、該当するオペレータの電話機に電話回線が接続される。また、監視センタ8の中で該当するオペレータがいなければ、監視センタ24,25,26の中で乗客の言語に対応可能なオペレータが検索され、該当するオペレータの電話機に電話回線が接続される。
乗りかご3内の乗客がオペレータと通話しているときの音声データは、遠隔監視装置2の音声保存部17に保存されると共に監視センタ8に送られる。なお、音声データを音声保存部17に保存しておくのは、後に何らかの解析に使用するためであり、必ずしも保存しておく必要はない。
ここで、監視センタ8では、通話中の乗客の音声データを音声認識装置18によって認識し、その認識結果から言語を判定する(ステップD23)。回線制御装置12は、音声認識結果から得られた言語と言語推定装置13によって推定された言語が一致しているか否かを判断する(ステップD24)。その結果、音声認識結果から得られた言語が推定言語と一致していれば(ステップD24のYes)、回線制御装置12は、オペレータが乗客と同じ言語で通話できているものと判断して、そのまま回線を接続している。
一方、音声認識結果から得られた言語が推定言語と一致していない場合(ステップD24のNo)、回線制御装置12は、オペレータが乗客と同じ言語で通話できていないものと判断する。この場合、上記ステップD13からの処理に戻って、回線制御装置12は、上記音声認識結果から得られた言語に基づいて他のオペレータを探し、該当するオペレータの電話機に電話回線を切り替える。なお、通話中に急に電話回線を切り替えると乗客が困惑するので、所定の言語(例えば英語)で電話回線を切り替える旨を乗客に伝えるようにしても良い。
以上のように第4の実施形態によれば、乗客からの非常呼びの電話を受け付けたときに推定した言語が間違っていた場合でも、通話中の乗客の言語を音声認識により判定することで、その判定結果に基づいて適切なオペレータの電話機に切り替えることができる。
なお、ここでは上記第3の実施形態の構成を前提して説明したが、上記第1または第2の実施形態の構成でも同様に適用可能である。
また、上記第2の実施形態と組み合わせて、非常呼びの電話の発信時に物件データと電話番号データの両方、または、どちらか一方を監視センタ8に送るようにしても良い。さらに、上記第2の実施形態で説明したように、電話番号データで乗客の言語を推定する方法では、乗りかご3内の乗客が自分の携帯電話機を使用して監視センタ8に非常呼びの電話をかける場合にも適用できる。
以上述べた少なくとも1つの実施形態によれば、乗りかご内の乗客から非常呼びの電話を受け付けたときに、その乗客の言語に対応できるオペレータに繋げて適切に対応することのできるエレベータの非常通話システムを提供することである。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…エレベータ、2…遠隔監視装置、3…乗りかご、4…物件データ部、5…操作盤、6…非常呼び釦、7…通信ネットワーク(公衆回線)、8…監視センタ、9…電話受付装置、10…オペレータ部、10…オペレータ部、11…多言語統括装置、12…回線制御装置、13…言語推定装置、14a,14b,14c…電話機、15…電話番号データ部、16…音声入出力装置、18…音声認識装置、20…多言語統括サーバ、21…回線制御装置、22…センタ対応可能言語DB、23…センタ対応言語判断装置、24,25,26…監視センタ、30…通信ネットワーク(閉域網)、31…通信ネットワーク(閉域網)、T1…オペレータ言語テーブル、T2…物件言語テーブル、T3…電話番号付きの物件言語テーブル。
一実施形態に係るエレベータの非常通話システムは、乗りかご内の乗客から第1の監視センタへ非常呼び電話が発信された際に、上記乗客がいる建物に関係するデータを上記乗客の言語を推定するための言語推定データとして付加するデータ付加手段と、このデータ付加手段によって言語推定データが付加された非常呼び電話を受け付け、上記言語推定データに基づいて上記乗客の言語を推定する言語推定手段と、上記第1の監視センタ内の各オペレータの言語を統括し、上記言語推定手段によって推定された上記乗客の言語に対応可能なオペレータを検索する多言語統括手段と、この多言語統括手段によって検索されたオペレータが操作する電話機に上記非常呼び電話の回線を優先的に接続する第1の回線制御手段とを具備する。
例えば、エレベータ1が設置された建物が日本系の一般的なオフィスビルやマンションビル、公共施設などであれば、日本語を話す乗客が多いので、これらの物件の言語として「日本語」が設定される。また、アメリカ系のオフィスビルやマンションビル、アメリカ大使館などであれば、英語を話す乗客が多いので、これらの物件の言語として「英語」が設定される。中国系のオフィスビルやマンションビル、中国大使館などであれば、中国語を話す乗客が多いので、これらの物件の言語として「中国」が設定される。
また、オペレータ部10には、複数台電話機14a,14b,14c…が設置されており、これらの電話機14a,14b,14c…のそれぞれを担当するオペレータが決められている。なお、初期設定として、各オペレータは図示せぬ端末装置を通じて監視センタ8の管理画面にログインし、自分が対応可能な言語を登録しておくものとする。この登録操作により、図2に示したようなオペレータ言語テーブルT1が作成される。
多言語統括装置11は、言語推定装置13によって推定された言語に対応可能なオペレータを図2に示したオペレータ言語テーブルT1から検索する(ステップB13)。対応可能なオペレータが存在すれば(ステップ13のYes)、回線制御装置12は、オペレータ部10における電話機14a,14b,14c…の中から当該オペレータの電話機に電話回線を優先的に接続する(ステップB14)。
すなわち、まず、電話受付装置9は、エレベータ1から送られて来た電話番号データを言語推定装置13に与える。言語推定装置13は、図6の電話番号付きの物件言語テーブルT3を参照して、この電話番号データから乗客の言語を推定する(ステップB22)。ここで言う乗客とは、乗りかご3内から非常呼び釦6の押下によって非常呼びの電話を発信した乗客のことである。電話番号データは、非常呼び電話の発信を示している。この電話番号データから乗りかご3内の乗客がいる建物を特定することができ、その建物の特性から乗客が最も使う言語を推定できる。例えばアメリカ系のオフィスビルであれば、乗客が使う言語は英語であると推定される。
一実施形態に係るエレベータの非常通話システムは、乗りかご内の乗客から第1の監視センタへ非常呼び電話が発信された際に、上記乗客がいる建物を特定する物件データを上記乗客の言語を推定するための言語推定データとして付加するデータ付加手段と、このデータ付加手段によって言語推定データが付加された非常呼び電話を受け付け、上記言語推定データに基づいて上記乗客の言語を推定する言語推定手段と、上記第1の監視センタ内の各オペレータの言語を統括し、上記言語推定手段によって推定された上記乗客の言語に対応可能なオペレータを検索する多言語統括手段と、この多言語統括手段によって検索されたオペレータが操作する電話機に上記非常呼び電話の回線を優先的に接続する第1の回線制御手段とを具備し、上記言語推定手段は、物件と言語との関係を示したテーブルを参照して、上記物件データから上記乗りかご内の乗客の言語を推定することを特徴とする。
また、一実施形態に係るエレベータの非常通話システムは、乗りかご内の乗客から第1の監視センタへ非常呼び電話が発信された際に、上記非常呼び電話の発信元を示す電話番号データを上記乗客の言語を推定するための言語推定データとして付加するデータ付加手段と、このデータ付加手段によって言語推定データが付加された非常呼び電話を受け付け、上記言語推定データに基づいて上記乗客の言語を推定する言語推定手段と、上記第1の監視センタ内の各オペレータの言語を統括し、上記言語推定手段によって推定された上記乗客の言語に対応可能なオペレータを検索する多言語統括手段と、この多言語統括手段によって検索されたオペレータが操作する電話機に上記非常呼び電話の回線を優先的に接続する第1の回線制御手段とを具備し、上記言語推定手段は、電話番号と言語との関係を示したテーブルを参照して、上記電話番号データから上記乗りかご内の乗客の言語を推定することを特徴とする。

Claims (6)

  1. 乗りかご内の乗客から第1の監視センタへ非常呼び電話が発信された際に、上記乗客の言語を推定するための言語推定データを付加するデータ付加手段と、
    このデータ付加手段によって言語推定データが付加された非常呼び電話を受け付け、上記言語推定データに基づいて上記乗客の言語を推定する言語推定手段と、
    上記第1の監視センタ内の各オペレータの言語を統括し、上記言語推定手段によって推定された上記乗客の言語に対応可能なオペレータを検索する多言語統括手段と、
    この多言語統括手段によって検索されたオペレータが操作する電話機に上記非常呼び電話の回線を優先的に接続する第1の回線制御手段と
    を具備したことを特徴とするエレベータの非常通話システム。
  2. 上記言語推定データは、上記乗客がいる建物を特定する物件データを含み、
    上記言語推定手段は、
    物件と言語との関係を示したテーブルを参照して、上記物件データから上記乗りかご内の乗客の言語を推定することを特徴とする請求項1記載のエレベータの非常通話システム。
  3. 上記言語推定データは、上記非常呼び電話の発信先を示す電話番号データを含み、
    上記言語推定手段は、
    電話番号と言語との関係を示したテーブルを参照して、上記電話番号データから上記乗りかご内の乗客の言語を推定することを特徴とする請求項1記載のエレベータの非常通話システム。
  4. 上記乗客が上記第1の監視センタ内のオペレータと通話しているときの音声データを認識して言語を判定する音声認識手段を備え、
    上記多言語統括手段は、
    上記音声認識手段によって判定された言語と現在通話中のオペレータの言語が一致しない場合に、上記第1の監視センタの中で上記判定された言語に対応可能なオペレータを検索し、
    上記第1の回線制御手段は、
    上記多言語統括手段によって検索されたオペレータが操作する電話機に上記非常呼び電話の回線を切り替えることを特徴とする請求項1記載のエレベータの非常通話システム。
  5. 上記第1の監視センタ内に上記乗客の言語に対応可能なオペレータが存在しない場合に、上記第1の監視センタと閉域網で接続された第2の監視センタで対応可能か否かを判断するセンタ対応言語判断手段と、
    このセンタ対応言語判断手段によって対応可能と判断された上記第2の監視センタに上記非常呼び電話を転送し、上記第2の監視センタ内で上記乗客の言語に対応可能なオペレータが操作する電話機に上記非常呼び電話の回線を接続する第2の回線制御手段と
    をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載のエレベータの非常通話システム。
  6. 上記乗客が上記第2の監視センタ内のオペレータと通話しているときの音声データを認識して言語を判定する音声認識手段を備え、
    上記センタ対応言語判断手段は、
    上記音声認識手段によって判定された言語と現在通話中のオペレータの言語が一致しない場合に、上記第2の監視センタの中で上記判定された言語に対応可能なオペレータを検索し、
    上記第2の回線制御手段は、
    上記センタ対応言語判断手段によって検索されたオペレータが操作する電話機に上記非常呼び電話の回線を切り替えることを特徴とする請求項5記載のエレベータの非常通話システム。
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