JP2018095401A - 電極端材の回収装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】帯状電極材料の切断工程において発生する電極端材を回収する回収効率が向上する電極端材の回収装置を提供する。【解決手段】電極端材の回収装置7は、長尺状の電極端材33が入る入口部53および電極端材33が排出される出口部55を有するシュータ35と、シュータ35の下方に配置され、シュータ35の出口部55から排出された電極端材33を搬送する電極端材用コンベヤー37と、電極端材用コンベヤー37で搬送された電極端材33が回収される回収箱39と、を備えている。シュータ35において、入口部53の幅方向中心C1と出口部55の幅方向中心C2とが搬送ベルト61の幅方向にオフセットして配置されている。【選択図】図4

Description

本発明は、電極端材の回収装置に関する。
近年、電極材である正極および負極の間にセパレータを挟みつつ、これらの正極および負極を交互に複数重ねた電極体を備える電池が使用されている(例えば、特許文献1参照)。
前記電極材は、金属箔からなる帯状電極材料を長さ方向に沿って所定長さに切断して得られる。この切断工程において電極端材が発生する場合には、搬送コンベヤーで電極端材を搬送し回収箱に入れて回収する。
特開2012−227123号公報
しかしながら、搬送コンベヤーで電極端材を搬送する際、搬送コンベヤー上の電極端材の位置がばらつくため、電極端材が回収箱に入りにくくなって回収効率が低下するという問題があった。
そこで、本発明は、帯状電極材料の切断工程において発生する電極端材を回収する回収効率が向上する電極端材の回収装置を提供することを目的とする。
本発明に係る電極端材の回収装置は、電極端材の入口部および出口部を有するシュータと、前記電極端材を搬送するコンベヤーと、前記電極端材が回収される回収箱と、を備えている。前記シュータにおいて、入口部の幅方向中心と出口部の幅方向中心とが幅方向にオフセットして配置されている。
本発明に係る電極端材の回収装置によれば、電極端材は回収箱に入りやすくなり、電極端材の回収効率が向上する。
図1は、本発明の実施形態に係る電極材製造装置の側面図である。 図2は、図1における電極材の切断装置および電極端材の回収装置を示す側面図である。 図3は、本発明の実施形態に係る電極端材の回収装置を示す斜視図である。 図4は、図3に示す電極端材の回収装置の平面図である。
以下、本発明の実施形態を図面とともに詳述する。なお、図面において、材料の流れ方向における上流側をUP、下流側をDOWNと示す。
図1に示すように、本実施形態に係る電極材製造装置1は、電極材の供給装置3と、電極材の切断装置5と、電極端材の回収装置7と、を備えている。
図1に示すように、電極材の供給装置3は、支持台9および供給ロール11を有する。支持台9の上端には、側面視で前後一対の保持ローラ13が回動可能に軸支されている。供給ロール11は、径方向中心部に配置された円筒状の芯材15の周りに帯状電極材料17を巻き付けることにより構成されている。芯材15の軸方向端部は、前後一対の保持ローラ13の上に載置されている。保持ローラ13は、図示しない駆動装置によって回転駆動するため、図1の矢印方向(時計回り方向)に保持ローラ13を回転させることにより、芯材15を介して供給ロール11が矢印方向(反時計回り方向)に回転する。これにより、供給ロール11から帯状電極材料17が引き出されて、矢印方向(図1の右方向)に向けて帯状電極材料17が送給される。
図1,2に示すように、電極材の切断装置5は、電極材用コンベヤー19と金型21とを備えている。
電極材用コンベヤー19は、前後一対のローラ23と、これらのローラ間23,23に架け渡されたベルト25と、を有する。ローラ23を回転させてベルト25を移動させることで、ベルト25上の帯状電極材料17が金型21に送られる。
金型21は、下型27と上型29とを備える。下型27は固定され、上型29は上下移動する。上型29の底面は、側面視において、傾斜した切断刃面31に形成されており、上型29が下降すると帯状電極材料17が幅方向に切断されて電極端材33が下方に落下して、後述する回収装置のシュータ35に入る。ここで、切断刃面にはシャー角が設けられている。このシャー角は、後述する電極端材33の幅広部41の方が幅狭部43よりも先に切断される傾斜に設定されている。また、帯状電極材料17および電極端材33の材質は、例えばアルミニウム、銅、ニッケル、鉄、ステンレスおよびチタンなどの種々の金属を適用することができる。
図2〜図4に示すように、電極端材の回収装置7は、シュータ35と、電極端材用コンベヤー37と、回収箱39と、を備えている。なお、図3,4において、電極端材用コンベヤー37においては、図の右側が上流側に配置され、左側が下流側に配置されるように図示されている。また、電極端材33は、図3,4に示すように、長手方向Lに沿って延びる長尺状部材である。長手方向Lの中央部分よりも一方側は幅広部41に形成され、他方側は幅狭部43に形成されており、幅広部41は幅狭部43よりも重量が大きい。
シュータ35は、上下方向に延びる角筒状に形成されている。具体的には、電極端材用コンベヤー37の上流側(図2の右側)に配置されて電極端材用コンベヤー37の幅方向に延びる上流側縦面45と、上流側縦面45の幅方向の端縁で屈曲して電極端材用コンベヤー37の下流側に延びる一対の外側面47,49と、外側面47,49における電極端材用コンベヤー37の下流側の端縁で屈曲して電極端材用コンベヤー37の幅方向に延びる下流側縦面51と、で角筒状に一体形成されている。これら4枚の縦面は、傾斜面に形成されている。上流側縦面45は、電極端材用コンベヤー37の幅方向に延びると共に下方かつ下流側に向けて傾斜する。下流側縦面51も、電極端材用コンベヤー37の幅方向に延びると共に下方かつ下流側に向けて傾斜する。これらの上流側縦面45と下流側縦面51とは、互いに対向して配置される。一対の外側面47,49のうち、電極端材用コンベヤー37の流れ方向の下流側に対して右側を第1の外側面47、下流側に対して左側を第2の外側面49とする。第1の外側面47は、電極端材用コンベヤー37の下流側に延びると共に下方かつ電極端材用コンベヤー37の幅方向中心に向けて傾斜する。第2の外側面49は、電極端材用コンベヤー37の下流側に延びると共に下方かつ電極端材用コンベヤー37の幅方向中心に向けて傾斜する。これらの第1の外側面47と第2の外側面49とは、互いに対向して配置される。また、4枚の縦面で囲まれた部位における上端部は、上方から落下する長尺状の電極端材33が入る入口部53に形成され、4枚の縦面で囲まれた部位における下端部は、電極端材33が排出される出口部55に形成されている。
そして、入口部53の幅方向中心C1は電極端材用コンベヤー37の幅方向中心C0に一致し、入口部53の幅方向中心C1と出口部55の幅方向中心C2とが幅方向にオフセットして配置されている。具体的には、出口部55の幅方向中心C2は入口部53の幅方向中心C1よりも第2の外側面49に近づくようにオフセットして配置されている。なお、入口部53の幅方向中心C1と出口部55の幅方向中心C2とは、幅方向に沿ってオフセット量OSだけオフセット配置されている。
回収箱39は、電極端材用コンベヤー37の終端部分に配置され、電極端材用コンベヤー37で搬送された電極端材33が回収される。
電極端材用コンベヤー37は、上流側ローラ57と、下流側ローラ59と、これらのローラ同士57,59を巻回する搬送ベルト61と、台座63とを備えている。
上流側ローラ57および下流側ローラ59は、支持軸65を介して回動可能に構成されている。
電極端材用コンベヤー37の側縁67の側方には、細長い円柱状に形成された第1のガイド部材69および第2のガイド部材71が配設されている。図3および図4に示すように、第1のガイド部材69は、電極端材用コンベヤー37の搬送方向に対して左側に配置され、第2のガイド部材71は電極端材用コンベヤー37の搬送方向に対して右側で、かつ第1のガイド部材69よりも下流側に配置されている。また、第1のガイド部材69は、電極端材用コンベヤー37の幅方向の両側方のうち、シュータ35における出口部55のオフセット方向側(電極端材用コンベヤー37の搬送方向の左側)に配置されており、電極端材用コンベヤー37の側縁67よりも側方に突出した電極端材33の部分に当接可能である。第2のガイド部材71も、電極端材用コンベヤー37の側縁67よりも側方に突出した電極端材33の部分に当接可能である。
次に、電極材73および電極端材33の流れを説明する。
まず、図1に示すように、供給ロール11が回転して供給ロール11から帯状電極材料17が引き出されて、白抜きの矢印方向(図1の右方向)に帯状電極材料17が送給される。帯状電極材料17が電極材用コンベヤー19で搬送されて金型21に送られる。
図2に示すように、金型21においては、上型29が下方に移動して切断刃面によって帯状電極材料17を切断することにより、電極材73が形成される。そして、帯状電極材料17を切断する際に電極端材33が下方に落下する。ここで、切断刃面31にシャー角が設けられており、かつ、幅狭部43よりも幅広部41の方が重いため、電極端材33が落下するとき、幅狭部43よりも幅広部41の方が下になった状態で落下する。
シュータ35は、上型29の下方に配置されているため、落下した電極端材33はシュータ35の入口部53から入って出口部55から排出される。図4に示すように、出口部55の幅方向中心C2は入口部53の幅方向中心C1よりも第2の外側面49に近づくようにオフセットして配置されている。従って、電極端材33の幅広部41は第1の外側面47に当たって電極端材用コンベヤー37の幅方向中心側に寄せられたのち、搬送ベルト61の上に落ちる。
即ち、図4に示すように、まず、シュータ35の入口部53近傍に位置する電極端材33(状態S1)は、電極端材33の各部位における幅広部41が搬送ベルト61の上に載る(状態S2)。搬送ベルト61は図4の左方向である下流側に移動するため、幅広部41が図4の左方向に移動しながら幅狭部43が搬送ベルト61の上に落下する。幅狭部43が搬送ベルト61の上に落下するときには、幅広部41はすでに図4の左方向である下流側に移動している(状態S3)ため、状態S3においては、幅広部41の方が幅狭部43よりも下流側になるように平面視で電極端材33は斜めに配置される。また、状態S3に示すように、幅狭部43が搬送ベルト61の側縁67よりも側方に突出している。この突出した電極端材33の部分に第1のガイド部材69が当接すると、幅狭部43を中心として幅広部41が下流側に回転する(状態S4)。これにより、電極端材33は長手方向が電極端材用コンベヤー37の搬送方向に沿うように配置され(状態S5)、図2に示すように、幅狭部43が回収箱39の中央部近傍になるように配置されたまま、電極端材33が回収箱39の内方に落下する。
以下に、本実施形態による作用効果を説明する。
(1)本実施形態に係る電極端材の回収装置7は、上方から落下する長尺状の電極端材33が入る入口部53および電極端材33が排出される出口部55を有すると共に筒状に形成されたシュータ35と、シュータ35の下方に配置され、シュータ35の出口部55から排出された電極端材33を搬送する電極端材用コンベヤー37(コンベヤー)と、電極端材用コンベヤー37の終端部分に配置され、電極端材用コンベヤー37で搬送された電極端材33が回収される回収箱39と、を備えている。シュータ35において、入口部53の幅方向中心C1と出口部55の幅方向中心C2とが搬送ベルト61の幅方向にオフセットして配置されている。
従って、長尺状の電極端材33がシュータ35の入口部53に入った後にシュータ35内を移動する過程において、電極端材33の長手方向Lの向きが徐々に電極端材用コンベヤー37の搬送方向に近づくように電極端材33の向きが変化する。よって、電極端材用コンベヤー37の上に載るときには、電極端材33は長手方向Lが電極端材用コンベヤー37の搬送方向に沿うように配置される。このため、電極端材33は回収箱39に入りやすくなり、電極端材33の回収効率が向上する。
(2)電極端材用コンベヤー37(コンベヤー)の幅方向の両側方のうち、シュータ35における出口部55のオフセット方向側に、電極端材用コンベヤー37の側縁67よりも側方に突出した電極端材33の部分に当接可能な第1のガイド部材69を設けている。
電極端材33が電極端材用コンベヤー37の側縁67よりも側方に突出した状態で搬送される場合に、第1のガイド部材69が電極端材33の突出部分に当たることによって電極端材33の姿勢を電極端材用コンベヤー37の搬送方向に矯正することができる。このため、電極端材33は回収箱39に入りやすくなり、さらに回収効率が向上する。
(3)電極端材用コンベヤー37(コンベヤー)の幅方向の両側方のうち、第1のガイド部材69の反対側であって第1のガイド部材69よりも電極端材用コンベヤー37の搬送方向の下流側に第2のガイド部材71を配設した。
第1のガイド部材69と第2のガイド部材71とが電極端材用コンベヤー37の搬送方向における同等の位置に配置されていると、電極端材33が第2のガイド部材71に引っ掛かりやすくなる。従って、第1のガイド部材69と第2のガイド部材71とを電極端材用コンベヤー37の搬送方向に沿って相互にずらすことで、電極端材33の引っ掛かりを減少させることができる。
(4)シュータ35は、角筒状に形成され、下方かつ電極端材用コンベヤー37(コンベヤー)の幅方向に向けて斜めに延在する傾斜面である外側面47,49を有する。
電極端材33が落下するときに、傾斜面である外側面47,49に当たるため、電極端材33の向きを電極端材用コンベヤー37の搬送方向に沿った方向に確実かつ容易に変えることができる。
ところで、本発明は前述の実施形態に例をとって説明したが、本実施形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で他の実施形態を各種採用することができる。
7 電極端材の回収装置
33 電極端材
35 シュータ
37 電極端材用コンベヤー(コンベヤー)
39 回収箱
47,49 外側面(傾斜面)
53 入口部
55 出口部
61 搬送ベルト
67 側縁
69 第1のガイド部材
71 第2のガイド部材

Claims (4)

  1. 上方から落下する長尺状の電極端材が入る入口部および前記電極端材が排出される出口部を有し、筒状に形成されたシュータと、
    前記シュータの下方に配置され、前記シュータの出口部から排出された電極端材を搬送するコンベヤーと、
    前記コンベヤーの終端部分に配置され、コンベヤーで搬送された電極端材が回収される回収箱と、を備え、
    前記シュータにおいて、入口部の幅方向中心と出口部の幅方向中心とが幅方向にオフセットして配置された電極端材の回収装置。
  2. 請求項1に記載の電極端材の回収装置であって、
    前記コンベヤーの幅方向の両側方のうち、シュータにおける出口部のオフセット方向側に、前記コンベヤーの側縁よりも側方に突出した電極端材の部分に当接可能な第1のガイド部材を設けた電極端材の回収装置。
  3. 請求項2に記載の電極端材の回収装置であって、
    前記コンベヤーの幅方向の両側方のうち、前記第1のガイド部材の反対側であって第1のガイド部材よりもコンベヤーの搬送方向の下流側に第2のガイド部材を配設した電極端材の回収装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の電極端材の回収装置であって、
    前記シュータは、角筒状に形成され、下方かつコンベヤーの幅方向に向けて斜めに延在する傾斜面を有する電極端材の回収装置。
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