JP2018095383A - 後処理装置及び画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】トレイ切り替え時のジャム発生を抑制する。
【解決手段】異物無しの検知結果に基づいて優先モードが設定され、異物有りの検知結果に基づいて非優先モードが設定される。積載トレイ701を積載位置に位置させて行う積載トレイ701への排紙(上トレイ排紙処理)にあたって、非優先モードが設定されている場合は、許可タイミングとして、積載トレイ700が第1の退避位置に位置し且つ積載トレイ701が積載位置に位置する状態(上トレイ排紙可能状態)への移行完了後となる第1のタイミングが許可タイミングとして決定される。
【選択図】図14

Description

本発明は、画像形成装置から搬入されるシートに対して後処理を行う後処理装置、及び後処理装置と画像形成装置とで構成される画像形成システムに関する。
従来、複写機などの画像形成装置において、画像形成装置のシート搬送方向における下流側に後処理装置を接続し、後処理装置で、積載処理、ステイプル処理、パンチ処理といった後処理を施す画像形成システムが提供されている。後処理装置は、画像形成装置から搬入されてきたシートに対して後処理を行い、そのシートを排出して積載トレイに積載する。後処理装置では、積載トレイに積載されたシートの枚数に応じて積載トレイを昇降移動することにより、大量積載を可能にしている。積載トレイの下に異物が置かれていた場合、積載トレイの下降時に積載トレイと異物が干渉し、積載トレイが下降できなくなる(例えば、図11に示す異物710と積載トレイ700とが干渉)。特許文献1では、積載トレイの裏にセンサを取り付け、異物を検知する後処理装置が提案されている。
特開2001−348162号公報
積載トレイに積載されたシート枚数に応じて積載トレイを昇降移動している際に、異物が検知された場合、積載トレイの昇降移動を停止しつつ、画像形成装置では、装置内の残留シートを後処理装置へ排出し、画像形成動作を中断する必要がある。しかしながら、以下のような構成の場合には、中断時にジャムが発生する場合があり、ユーザに不都合が生じる。
例えば、後処理装置には、1つの排紙口に対して、2つの積載トレイを移動可能に設け、それぞれの積載トレイに選択的にシートを積載する構成を持つものがある。このような構成の場合、積載先として選択された一方の積載トレイは排紙口へ移動し、他方の積載トレイは退避位置へ移動する。印刷動作開始時もしくは印刷動作中に、積載先となる積載トレイを切り替える場合、積載先とされない他方の積載トレイを、排紙口から退避させる必要がある。
例えば、積載トレイ変更のために下側の積載トレイが排紙口の下方に移動している際に異物が検知されると、その積載トレイの移動は中断される。この状態で、画像形成装置内のシートが後処理装置へ搬入されると、排紙口に積載トレイが無いか、もしくは積載トレイが排紙口を塞いでいる状態で、後処理装置内をシートが搬送されることとなり、ジャムが発生する場合がある。また、画像形成装置において停止していたシート搬送が再開された場合に、後処理装置でトレイ切り替えが適切に完了していないとジャムが発生するおそれがある。
本発明は、トレイ切り替え時のジャム発生を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、画像形成装置から搬入されてきたシートを外部へ排出するための排紙口と、少なくとも、前記排紙口から排出されるシートを積載可能な積載位置と前記排紙口より下方の第1の位置との間を移動可能な第1のトレイと、少なくとも、前記積載位置と前記排紙口より上方の第2の位置との間を移動可能な第2のトレイと、前記第1のトレイが正常に下降しない状態であるか否かを検知する検知手段と、前記検知手段による前記第1のトレイが正常に下降しないことの検知結果に基づいて第1のモードを設定すると共に、前記検知手段による前記第1のトレイが正常に下降することの検知結果に基づいて第2のモードを設定する設定手段と、前記第2のトレイを前記積載位置に位置させて行う前記第2のトレイへの排紙にあたって、前記設定手段により前記第1のモードが設定されている場合は、前記画像形成装置におけるシート搬送停止後の搬送再開を許可する許可タイミングとして、前記第1のトレイが前記第1の位置に位置し且つ前記第2のトレイが前記積載位置に位置する状態への移行完了後となる第1のタイミングを決定する決定手段と、前記検知手段による前記第1のトレイが正常に下降しないことの検知結果を前記画像形成装置へ通知すると共に、前記決定手段により決定された前記許可タイミングを前記画像形成装置へ通知する通知手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、トレイ切り替え時のジャム発生を抑制することができる。
後処理装置を含む画像形成システムの全体構成図である。 画像形成システム全体の制御機構のブロック図である。 操作表示装置における表示例である。 フィニッシャを正面、上方から見た図(図(a)、(b))である。 エリア検知部の実装状態の斜視図である。 積載トレイの位置検知に用いるフラグの説明図である。 後支柱を上から見た図(図(a))、後支柱及びエリアセンサの係合の様子を上から見た図(図(b))である。 移動エリアの説明図である。 フィニッシャの機能構成を示すブロック図である。 積載トレイの昇降動作を検出する構成を示す図である。 異物がある場合のフィニッシャの断面図である。 上トレイ排紙処理のフローチャートである。 表示部による報知例を示す図である。 トレイ切り替え制御の処理のフローチャートである。 許可タイミング生成処理のフローチャートである。 異物検知処理のフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る後処理装置を含む画像形成システムの全体構成図である。この画像形成システムは、画像形成装置10とフィニッシャ(後処理装置)500とを備える。画像形成装置10は、原稿から画像を読み取るイメージリーダ200、読み取った画像をシート(用紙)上に形成するプリンタ350、操作表示装置400、及び原稿給送装置100を備えている。画像形成装置10は、画像形成処理によりシートに画像を形成し、後段に設けられたフィニッシャ500に画像形成後のシートを排出する。フィニッシャ500は、画像形成装置10から搬入されてきたシートに対して、ステイプル処理、ソート処理等の後処理を実施して機外へ排出する。
原稿給送装置100は、原稿トレイ101に上向きにセットされた原稿を先頭頁から順に1枚ずつ、図中左方向へ給紙し、湾曲したパスを介してプラテンガラス102上を左から所定の読み取り位置を経て右方へ搬送する。その後、原稿給送装置100は、原稿を外部の排紙トレイ112に向けて排出する。イメージリーダ200は、原稿給送装置100により搬送される原稿の画像をイメージセンサ109により読み取る。光学的に読み取られた原稿の画像は、画像形成装置10の露光部110にビデオ信号として入力される。
画像形成装置10の露光部110は、イメージリーダ200から入力されたビデオ信号に基づきレーザ光により感光ドラム111を走査する。感光ドラム111には、走査されたレーザ光に応じた静電潜像が形成される。この感光ドラム111上の静電潜像は、現像器113から供給される現像剤によって現像剤像として可視像化される。
一方、画像形成装置10内に装備されている上カセット114あるいは下カセット115からピックアップローラ127、128により給紙されたシートは、給紙ローラ129、給紙ローラ130によりレジストレーションローラ126まで搬送される。感光ドラム111に形成された現像剤像は、レジストレーションローラ126から搬送されたシート上に転写部116により転写される。現像剤像が転写されたシートは定着部117に搬送される。定着部117は、シートを加熱及び加圧することによって現像剤像をシート上に定着させる。定着部117を通過した用紙は、フラッパ121及び排出ローラ118を経てプリンタ350から画像形成装置外部(ここではフィニッシャ500)に向けて排出される。
ここで、画像形成装置10は、シートをその画像形成面が下向きになる状態(フェイスダウン)で排出する場合、定着部117を通過したシートをフラッパ121の切換動作により一旦、反転パス122内に導く。そして、画像形成装置10は、そのシートの後端がフラッパ121を通過した後、シートをスイッチバックさせて排出ローラ118により画像形成装置10から外部へ排出する。また、シートの両面に画像形成を行う両面記録が設定されている場合、画像形成装置10は、フラッパ121の切換動作によりシートを反転パス122に導いた後に両面搬送パス124へ搬送する。そして、両面搬送パス124に導かれたシートを前述したタイミングで感光ドラム111と転写部116との間に再度給紙する制御が行われる。
図2は、画像形成システム全体の制御機構のブロック図である。画像形成システム全体の制御を司るCPU回路部900が画像形成装置10に設けられる。CPU回路部900は、CPU901、ROM902、RAM903を内蔵する。CPU901は本画像形成システム全体の基本制御を司るCPUである。制御プログラムが書き込まれたROM902と、CPU901による処理に用いられるRAM903とが、アドレスバス、データバスにより接続されている。CPU901は、ROM902に格納されている制御プログラムにより、制御部911、921、922、931、941、951を総括的に制御する。RAM903は、制御データを一時的に保持し、また制御に伴う演算処理の作業領域として用いられる。
給送制御部911は、原稿給送装置100をCPU回路部900からの指示に基づき駆動制御する。リーダ制御部921は、スキャナユニット104、イメージセンサ109等に対する駆動制御を行い、イメージセンサ109から出力された画像信号を信号制御部922に転送する。信号制御部922は、イメージセンサ109から入力されたアナログ画像信号をデジタル信号に変換した後に各処理を施し、このデジタル信号をビデオ信号に変換してプリンタ制御部931に出力する。信号制御部922はまた、コンピュータ905から外部I/F904を介して入力されたデジタル画像信号に各種処理を施し、このデジタル画像信号をビデオ信号に変換してプリンタ制御部931に出力する。この信号制御部922による処理動作は、CPU回路部900により制御される。プリンタ制御部931は、入力されたビデオ信号に基づき、露光部110、画像形成装置10を制御し、画像形成、シート搬送を行う。
操作表示制御部941は、操作表示装置400とCPU回路部900との間で情報をやり取りする。操作表示装置400は、画像形成に関する各種機能を設定する複数のキー、設定状態を示す情報を表示するための表示部等を有する。操作表示制御部941は、操作表示装置400の各キーの操作に対応するキー信号をCPU回路部900に出力するとともに、CPU回路部900からの信号に基づき対応する情報を操作表示装置400に表示させる。フィニッシャ制御部951はフィニッシャ500に搭載され、CPU回路部900との情報のやり取りによってフィニッシャ全体を駆動制御する。この制御内容については後述する。
図3(a)は操作表示装置400を示す図である。操作表示装置400には、画像形成動作を開始するためのスタートキー402、画像形成動作を中断するためのストップキー403、置数設定等を行うテンキー404〜412及び414、IDキー413、クリアキー415、リセットキー416などが配置される。また、操作表示装置400の上部には、タッチパネルが形成された表示部420が配置されており、その画面上にソフトキーを作成可能となっている。フィニッシャ500に設定される処理モードとして、ノンソート、ソート、ステイプルソート(綴じモード)、製本モード等がある。このような処理モードの設定等は、操作表示装置400からの入力操作により行われる。例えば、後処理モードを設定する際には、ユーザが図3(a)に示す初期画面でソフトキーの「仕上げ」を選択する。これにより、図3(b)に示すようなメニュー選択画面が表示部420に表示され、処理モードの設定(仕上げの選択)が可能になる。ユーザが図3(b)のメニュー選択画面において「ソート」のソフトキーを選択した場合、ソートモードが設定される。また、ユーザが図3(b)のメニュー選択画面において「ステイプル」のソフトキーを選択すると、図3(c)に示すステイプル設定画面が表示部420に表示され、ユーザはコーナー綴じや2箇所綴じなどの綴じ方法を選択することが可能となる。
図4は、フィニッシャ500の構成図である。図4(a)は、フィニッシャ500を正面(図1の正面)から見た図である。図4(b)は、フィニッシャ500を上方(図1の上方)から見た図である。
フィニッシャ500は、画像形成装置10から排出されたシートを順に取り込み、取り込んだ複数のシートについて操作表示装置400により設定された後処理の処理モードに応じた後処理を行う。後処理は、例えば、複数のシートを整合して1つの束に束ねる処理、束ねたシート束の後端をステイプルで綴じるステイプル処理等である。
フィニッシャ500は、画像形成装置10から排出されたシートを搬送ローラ対511により内部の搬送パス520に取り込む。取り込まれたシートは、搬送ローラ対512、513によって搬送される。搬送パス520上には、搬送センサ570、571、572が設けられており、それぞれシートの通過を検出する。
搬送ローラ対512は、搬送センサ571とともにシフトユニット580に備え付けられる。シフトユニット580は、後述するシフトモータM4(図9)によって、搬送方向と直交するシート幅方向(図4の表裏方向、つまり手前側や奥側)へ移動可能である。シフトユニット580は、搬送ローラ対512がシートを挟持している状態で、シフトモータM4により駆動されることで、シートを搬送しながら幅方向にオフセットできる。ソートモードでは、シフトユニット580は、例えば、手前側にシフトされるシートは15[mm]手前側に、奥側へシフトされるシートは15[mm]奥側に、それぞれオフセットする。「シフト」が選択されていない場合、シフトユニット580は、シートをオフセットせずにそのまま通過させる。
搬送センサ571からの信号入力によりシートがシフトユニット580を通過したことを検知すると、フィニッシャ制御部951は、シフトモータM4を駆動して、シフトユニット580をセンター位置へと戻す。搬送ローラ対513と搬送ローラ対514との間にはフラッパ540が配置される。フラッパ540は、搬送ローラ対514によって反転搬送されるシートをバッファパス524に導く。バッファパス524には、待機するシートを再びメインの搬送路へ送り出す搬送ローラ対519が設けられる。このほか、搬送路522から排紙パス523にかけて、搬送センサ573、574、575、搬送ローラ対516、517が配置される。
積載トレイ700及び積載トレイ701がフィニッシャ500に設けられる。フィニッシャ500の本体内で後処理されたシートは排紙口670を通じて排出される。積載トレイ700、701はそれぞれ上下方向に移動可能である。下側の積載トレイ700は、少なくとも、排紙口670から排出されるシートを積載可能な積載位置(図6(b)の移動エリア4)と前記排紙口より下方の第1の退避位置(図6(b)の移動エリア9)との間を移動可能な第1のトレイである。一方、上側の積載トレイ701は、少なくとも、積載位置と排紙口670より上方の第2の退避位置(図6(b)の移動エリア1)との間を移動可能な第2のトレイである。
シートは、ユーザが図3(b)において選択した処理モードに応じて、処理トレイ630上または積載トレイ700、701上へと排出される。ユーザが「ステイプル」を選択した場合は一旦処理トレイ630に排出される。「ステイプル」が選択されていない場合は、束排紙モータM5(図9)により駆動される束排紙ローラ対680により、排紙口670を介して積載トレイ700または積載トレイ701へ排出される。
処理トレイ630に排出されたシートは、搬送ローラ対518と同期して駆動されるローレットベルト661と、パドルモータM6(図9)によって駆動されるパドル660によって、搬送方向の後端側へと引き戻される。引き戻されたシートは、ストッパ631に突き当たり、停止する。
処理トレイ630上の手前側と奥側に設けられた整合部材641は、後述する整合モータM7(図9)によってシートの搬送方向に直交する方向に移動する。処理トレイ630上に積載されたシートに対して整合部材641による整合処理が行われ、また必要に応じてステイプラ601によりステイプル処理が行われる。処理後のシート或いはシート束は、束排紙ローラ対680により排紙口670から排出される。
積載トレイ700、701のうち積載位置にあってシートの積載に使用されるトレイを「使用トレイ」と呼称する。フィニッシャ500の本体には、紙面センサ720及び満載センサ730が設けられる。紙面センサ720は、使用トレイ上に積載されたシートを検知する。使用トレイ上にシートが所定枚数以上積載され、紙面センサ720が塞がれると、トレイ昇降モータ(M10またはM11)により使用トレイ(700または701)が下降駆動される。紙面が紙面センサ720を塞がない位置まで使用トレイが下降することで排紙口670に対する使用トレイ上の紙面高さが一定に保たれる。使用トレイが満載センサ730の位置まで下降すると、画像形成装置10に満載情報が通知される。すると、画像形成装置10は、満載になった積載トレイ700もしくは積載トレイ701上のシートが取り除かれるまで、画像形成動作を一時中断する。
積載トレイ700及び積載トレイ701は、図4(b)に示すようにフィニッシャ500の本体に接続される。積載トレイ700にはトレイ昇降モータM10(図9)が内蔵され、積載トレイ701にはトレイ昇降モータM11(図9)が内蔵される。一方、フィニッシャ500の本体は前支柱610a及び後支柱610bを有する。後支柱610bには不図示のラックギアが内蔵されている。このラックギアは、トレイ昇降モータM10、M11に接続されたピニオンギア(不図示)と嵌合して積載トレイ700、701を支持している。これにより、積載トレイ700、701は昇降可能に構成されている。
積載トレイ700、701はそれぞれ、昇降時の移動方向の位置検知を行うエリア検知部600、601を備える。図5は、積載トレイ700のエリア検知部600の実装状態の斜視図である。エリア検知部600、601の構成は共通であるので代表してエリア検知部600について説明する。エリア検知部600は、4つのエリアセンサPI1、PI2、PI3、PI4を有する。これらエリアセンサPI1、PI2、PI3、PI4は、例えばフォトインタラプタであり、図5の例ではU字の形状をしている。積載トレイ700、701の移動方向の位置は、これら4つのエリアセンサPI1、PI2、PI3、PI4からの出力の組み合わせに基づいて検知される。
後支柱610b内には、図6(a)に示すように、4種類のフラグF1、F2、F3、F4が積載トレイ700、701の移動方向(上下方向)に配置されている。図7(a)は、後支柱610bを上から見た図である。図7(b)は、後支柱610b及びエリアセンサPI1〜PI4の係合の様子を上から見た図である。フラグF1、F2、F3、F4は、各先端部がエリアセンサPI1、PI2、PI3、PI4の中央の空隙部に位置するように配置される。
積載トレイ700、701が昇降することで、エリアセンサPI1、PI2、PI3、PI4は、フラグF1、F2、F3、F4の有無を検知する。エリア検知部600、601は、エリアセンサPI1、PI2、PI3、PI4の4つの検知結果の組み合わせによって、図6(b)に示すように、積載トレイ700、701の移動範囲を移動方向における9つの移動エリアに区分して検知する。これら9つの移動エリアを、図8にエリア1〜エリア9として示す。
本実施の形態では、1つの排紙口670を用いて2つの積載トレイ700、701へ選択的にシートを排出する。積載トレイ700へシートを積載する場合は、積載トレイ700は排紙口670の位置、すなわち積載位置(図6(b)の移動エリア4)に位置している必要がある。このとき、使用しない積載トレイ701は排紙口670の上方の第2の退避位置(図6(b)の移動エリア1)へ退避する。一方、積載トレイ701へシートを積載する場合は、積載トレイ700は排紙口670の下方の第1の退避位置(図6(b)の移動エリア9)へ退避する。なお、第1の退避位置、第2の退避位置として設定される位置はそれぞれ積載位置より下方、上方であればよく、移動エリア9、移動エリア1に限定されない。例えば、移動エリア8、移動エリア2であってもよい。
図9は、フィニッシャ500の機能構成を示すブロック図である。フィニッシャ制御部951は、CPU952、ROM953、及びRAM954を備える。フィニッシャ制御部951は、図示しない通信ICを介して画像形成装置10のCPU回路部900と通信し、ジョブの情報通知やシートの受け渡し通知等のデータ交換を行う。フィニッシャ制御部951は、CPU回路部900からの指示に基づき、ROM953に格納されている各種プログラムを実行してフィニッシャ500を駆動制御する。RAM954は、プログラム実行時の作業領域となる。
フィニッシャ制御部951には、フィニッシャ500内に設けられる各種センサによる検知結果が入力され、またフィニッシャ制御部951は、フィニッシャ500内に設けられる各種モータやソレノイド等を駆動制御する。入口モータM1は搬送ローラ対511、512、513を駆動する。バッファモータM2は搬送ローラ対514、519を駆動する。排紙モータM3は搬送ローラ対516、517、518を駆動する。シフトモータM4はシフトユニット580を駆動する。束排紙モータM5は束排紙ローラ対680を駆動する。パドルモータM6はパドル660を駆動する。整合モータM7は整合部材641を駆動する。ステイプルモータM8は、シート束に綴じ処理を行うステイプラ601を駆動する。ステイプラ移動モータM9は、ステイプラ601を処理トレイ630の外周に沿って搬送方向に直交する方向に移動させる。CPU952は、シートの通過を検知する搬送センサ570〜575等から検知結果を入力信号として受け取る。
ソレノイドSL1は、切り換えフラッパ540を駆動する。エリアセンサPI1、PI2、PI3、PI4は上述の通りであり、それらの検知結果により積載トレイ700、701の位置を把握することができる。
また、トレイ昇降モータM10、M11は、積載トレイ700、701を昇降させる。この他にフィニッシャ制御部951には、紙面センサ720、満載センサ730、トレイ紙有無センサ740、741、トレイ駆動センサ750、751等が接続される。トレイ駆動センサ750、751は、それぞれ、積載トレイ700、701が所定量昇降するごとに出力のオン/オフが切り替わる検知手段であり、これらにより積載トレイ700、701の昇降検知が実現される。
図10(a)、(b)は、トレイ駆動センサ750により積載トレイ700の昇降動作を検出する構成を示す。トレイ昇降モータM10が動作すると、図示しないプーリを介してエンコーダ760が回転する。トレイ駆動センサ750はフォトインタラプタであり、エンコーダ760の回転により、遮光と非遮光とを繰り返す。図10(a)はトレイ駆動センサ750がエンコーダ760により遮光されてオンとなった状態を示し、図10(b)はトレイ駆動センサ750がエンコーダ760により遮光されない(非遮光)でオフとなった状態を示す。このようにトレイ駆動センサ750は、オン/オフが切り替わる。トレイ駆動センサ751とトレイ昇降モータM11との関係も同様である。
図11は、異物がある場合のフィニッシャ500の断面図である。CPU952は、トレイ駆動センサ750の出力に基づいて、積載トレイ700の下方に異物710がある「異物有り」と異物710のない「異物無し」のどちらの状態が生じているかを判定する。後述するように、積載トレイ700が下降する際に下方の床面にある異物710に積載トレイ700が当接すると積載トレイ700がそれ以上下降できなくなる。すると、トレイ駆動センサ750の出力のオン/オフが切り替わらなくなる。このことからCPU952は異物710がある(異物有り)と判定する。
図16で後述するが、異物検知処理は、積載トレイ700の下に異物が有るかどうかを検知するのが目的であるため、積載トレイ700が下降する時にのみ行われる。積載トレイ700が下降する場面としては、「積載トレイ700にシートを積載しながらシートの積載高さの増加に応じて下降動作を行う場合」と、「積載トレイ701へシートを積載するために積載トレイ700を第1の退避位置へ移動させる場合」の2つがある。本実施の形態では、主として後者の場面における処理を説明する。
以降、積載トレイ701を積載位置に位置させて行う積載トレイ701への排紙を「上トレイ排紙処理」と呼称する。上トレイ排紙処理を行うためには、積載トレイ700が第1の退避位置に位置し且つ積載トレイ701が積載位置に位置する状態(以下、この状態を、「上トレイ排紙可能状態」と呼称する)となる必要がある。上トレイ排紙処理について、図12〜図15で説明する。
図12は、上トレイ排紙処理のフローチャートである。このフローチャートの処理は、フィニッシャ500においてROM953に格納されたプログラムをRAM954に読み出してCPU952が実行することで実現される。この処理は、使用トレイとして積載トレイ701を選択するとCPU952が判断するか、または積載トレイ701を選択する指示(処理モードの選択等)がユーザによって入力されると開始される。図12の処理において、CPU952は、本発明における設定手段、決定手段、通知手段としての役割を果たす。
まず、CPU952は、積載トレイ701が積載位置(排紙口670の位置)に停止しているか否かを判別する(ステップS101)。積載トレイ701が積載位置に停止していない場合は積載トレイ701を積載位置に移動させる必要がある。そこでまず、CPU952は、後述する図15の許可タイミング生成処理を実行する(ステップS102)。ここで、「許可タイミング」は、画像形成装置10におけるシート搬送停止後のシート搬送再開を許可するタイミングである。次に、CPU952は、積載トレイ701を積載位置へ移動させるために、後述する図14で、使用トレイを積載トレイ701へ切り替えるためのトレイ切り替え制御を実行する(ステップS103)。その後、処理はステップS105へ進む。
一方、ステップS101の判別の結果、積載トレイ701が既に積載位置に停止している場合は、積載トレイ701への排紙が即時に可能である。そこでCPU952は、許可タイミングとして即時タイミングを決定し、決定した許可タイミングを画像形成装置10のCPU回路部900へ通知する(ステップS104)。これにより、画像形成装置10はシート搬送再開を直ちに許可され、画像形成動作及びシート搬送を速やかに再開させることができる。その後、処理はステップS105へ進む。
ステップS105では、CPU952は、異物検知フラグがオン(ON)となっているか否かを判別する(ステップS105)。ここで、異物検知フラグは、初期値はオフ(OFF)であり、後述する異物検知処理(図16)でオンまたはオフに設定される。異物検知フラグがオンであることが「異物有り」を示し、異物検知フラグがオフであることが「異物無し」を示す。ステップS105の判別の結果、異物検知フラグがオンの場合は、CPU952は、異物検知情報(異物有りを示す情報)を画像形成装置10のCPU回路部900へ通知する(ステップS107)。異物710を検知した状態は図11に示される。なお、画像形成装置10では、異物検知情報を受信したCPU回路部900は、給紙済みで機内に残留しているシートを排出した後、操作表示装置400の表示部420に、図13(b)に示す画面を表示させる。これにより、ユーザに対し異物の除去が促される。その後の画像形成動作やシート搬送は停止される。
次に、CPU952は、既に異物検知情報は通知済みとなったので、異物検知フラグをオフとし、その異物検知フラグの設定状態をRAM954に保存し(ステップS108)、図12の処理を終了させる。
一方、ステップS105の判別の結果、異物検知フラグがオフの場合は、CPU952は、満載センサ730がオフか否かを判別する(ステップS106)。これは、異物有りではないが、積載トレイ700が積載量過剰となったためにそれ以上下降できない状態であるかどうかを判断するためである。満載センサ730がオフである(満載でない)場合は、CPU952は、図12の処理を終了させる。一方、満載センサ730がオンである(満載である)場合は、CPU952は、満載であることを示す満載検知情報を画像形成装置10のCPU回路部900へ通知して(ステップS109)、図12の処理を終了させる。なお、画像形成装置10では、満載検知情報を受信したCPU回路部900は、画像形成動作を中断させると共に、操作表示装置400の表示部420に、図13(a)に示す画面を表示させる。これにより、積載シートの除去がユーザに促される。この画面の表示後、CPU回路部900は、給紙済みで機内に残留しているシートを排出し、その後、画像形成装置10の動作を停止させる。
ところで、積載トレイ701から積載トレイ700への切り替えが必要な状況としては、積載トレイ701が積載位置に位置し、積載トレイ700が第1の退避位置に位置している状況が想定される。この状況でトレイ切り替えを行う際には、積載トレイ700は積載位置へ向けて上昇するのみであるため、異物検知は実施されることがない。一方、積載トレイ700から積載トレイ701への切り替えが必要な状況としては、積載トレイ700が積載位置に位置し、積載トレイ701が第2の退避位置に位置している状況が想定される。この状況でトレイ切り替えを行う際には、積載トレイ700は積載位置から第1の退避位置へ下降動作するので、異物検知が実施される。そこで、異物検知が伴う動作である、使用トレイを積載トレイ700から積載トレイ701へ切り替える動作について、図14のフローチャートを用いて説明する。
図14は、トレイ切り替え制御の処理のフローチャートである。この処理は図12のステップS103で実行される。
まず、CPU952は、積載位置に位置している積載トレイ700を第1の退避位置へ移動させるために、積載トレイ700の下降動作を開始させる(ステップS201)。次にCPU952は、異物検知フラグがオフであるか否かを判別する(ステップS202)。その判別の結果、異物検知フラグがオフであれば、CPU952は、エリア検知部600による検知結果に基づき、積載トレイ700が第1の退避位置に到達したか否かを判別する(ステップS203)。そして、積載トレイ700が第1の退避位置に到達するまで、ステップS202、S203の処理が繰り返され、積載トレイ700が第1の退避位置に到達すると、処理はステップS204に進む。一方、ステップS202の判別の結果、異物検知フラグがオンであれば、CPU952は、処理をステップS205に進める。
ここで、異物検知は積載トレイ700の下降中に繰り返し実施される(図16)ので、異物検知フラグは、積載トレイ700の下降開始時にオフであったとしても新たに異物が検知されればオンに変わる。従って、異物検知フラグがオンになることなく積載トレイ700が第1の退避位置に到達した場合は、積載トレイ700の下に、下降を妨げるような異物が無いことが確定する。一方、異物検知フラグは、画像形成装置10へ通知されるとオフになる(図12のステップS108)。従って、例えば、通知済みにより異物検知フラグがオフとなったが異物が取り除かれないまま上トレイ排紙処理(図12)が開始されたとする。この場合でも、図14のステップS202、203の実行中、すなわち積載トレイ700の下降の過程で異物検知フラグがオンに変わると、積載トレイ700の下に異物が有るので、処理はステップS205へ進む。
ステップS204では、CPU952は、モードフラグをオンにし、その設定状態を保存部としてのRAM954に保存する。ここで、モードフラグとは、画像形成装置10におけるシート搬送の許可タイミングの決定において、画像形成の生産性を優先するか否かを示す情報を保持するものである。モードフラグのオン、オフがそれぞれ、積載トレイ切り替え時の動作モードとして、生産性を優先する優先モード(第2のモード)、生産性を優先しない非優先モード(第1のモード)に対応している。モードフラグの初期値はオンである。
詳細は図15で後述するが、CPU952は、非優先モードでは、上トレイ排紙処理にあたって、「上トレイ排紙可能状態」への移行完了後となる第1のタイミングを許可タイミングとして決定する。一方、CPU952は、優先モードでは、上トレイ排紙処理にあたって、「上トレイ排紙可能状態」への移行完了前となる第2のタイミングを許可タイミングとして決定する。従って、優先モードでは、上トレイ排紙可能状態となる前に画像形成装置10からフィニッシャ500へのシート搬送が先行で行われ、生産性が高まる。一方、非優先モードでは、上トレイ排紙可能状態となった後に画像形成装置10からフィニッシャ500へのシート搬送が行われ、ジャム発生を抑制した確実なシート積載がなされる。
次に、ステップS206では、積載トレイ700が第1の退避位置に到達したので、CPU952は、積載トレイ700の下降を停止させる。次に、CPU952は、積載トレイ701を積載位置へ移動させるために積載トレイ701の下降動作を開始させる(ステップS208)。次に、CPU952は、積載トレイ701が積載位置に到達するのを待ち(ステップS209)、積載位置に到達すると積載トレイ701の下降を停止させ(ステップS211)、図14の処理を終了させる。
ステップS205では、CPU952は、モードフラグをオフにし、その設定状態をRAM954に保存する。この場合、これ以上、積載トレイ700の下降ができないため、CPU952は、積載トレイ700を積載位置へ戻すための動作へ移行する。すなわち、CPU952は、積載トレイ700の下降を停止させると共に、上昇動作を開始させる(ステップS207)。積載トレイ700を上昇させることによって、排紙されてくるシート受け入れることができる。次に、CPU952は、積載トレイ700が積載位置に到達するまで待ち(ステップS210)、積載位置に到達すると積載トレイ700の上昇を停止させ(ステップS212)、図14の処理を終了させる。
このように、異物無しの検知結果(異物検知フラグがオフ)に基づいて優先モード(モードフラグがオン)が設定され、異物有りの検知結果(異物検知フラグがオン)に基づいて非優先モード(モードフラグがオフ)が設定される。
図15は、許可タイミング生成処理のフローチャートである。この処理は図12のステップS102で実行される。
まず、CPU952は、積載トレイ700が排紙口670の位置、すなわち積載位置(移動エリア4)から第1の退避位置(移動エリア9)へ移動するのに必要な時間T1をROM953から取得する(ステップS301)。次に、CPU952は、積載トレイ701が第2の退避位置(移動エリア1)から積載位置へ移動するのに必要な時間T2をROM953から取得する(ステップS302)。なお、移動エリア1、4間の距離、移動エリア4、9間の距離は既知であり、積載トレイ700、701の移動速度も既知であるので、時間T1、T2の情報は予めROM953に格納されている。
次に、CPU952は、モードフラグがオンか否かを判別する(ステップS303)。ここで、最後(直前)に実行されたトレイ切り替え制御の処理(図14)により、モードフラグは最新のものに更新されている。ステップS303の判別の結果、モードフラグがオフの場合は、CPU952は、「T1+T2」により上記第1のタイミングを算出し、その値を許可タイミングとして決定し、RAM954に保存する(ステップS306)。なお、余裕を持たせて「T1+T2+α」を第1のタイミングとしてもよい。αは所定値である。これにより、第1のタイミングは、現在を起点として、積載トレイ700、701が上トレイ排紙可能状態となるまでの所要時間の経過以降のタイミングとなる。
ステップS306からステップS307へ移行した場合は、CPU952は、RAM954に保存された許可タイミング(第1のタイミング)をCPU回路部900へ通知する。画像形成装置10は、その通知を受けると、許可タイミングに従って、停止していた画像形成動作やシート搬送を再開させる。許可タイミングが、時間T1に時間T2を加算した値以上の値であることから、積載トレイ701の積載位置への移動完了後に、画像形成装置10においてフィニッシャ500へのシート搬送が再開されるようになる。
一方、ステップS303の判別の結果、モードフラグがオンの場合は、CPU952は、シートが画像形成装置10から搬入されてから排紙口670まで搬送されて到達するのに必要な時間T3をROM953から取得する(ステップS304)。時間T3の情報も予めROM953に格納されている。そしてCPU952は、「T1+T2−T3」により上記第2のタイミングを算出し、その値を許可タイミングとして決定し、RAM954に保存する(ステップS305)。第2のタイミングは、現在を起点として積載トレイ700、701が上トレイ排紙可能状態となるまでの所要時間から、シートが画像形成装置10から搬入されてから排紙口670まで搬送されるのに要する時間を差し引いた時間が経過するタイミングとなる。
ステップS305からステップS307へ移行した場合は、CPU952は、RAM954に保存された許可タイミング(第2のタイミング)をCPU回路部900へ通知する。画像形成装置10は、その通知を受けると、許可タイミングに従って、停止していた画像形成動作やシート搬送を再開させる。この場合、許可タイミングが、時間T1に時間T2を加算し時間T3を差し引いた値であることから、積載トレイ701の積載位置への移動完了前に、画像形成装置10においてフィニッシャ500へのシート搬送が再開されるようになる。なお、余裕を持たせて「T1+T2−T3+β」を第2のタイミングとしてもよい。βは所定値である。その後、図15の処理は終了する。
なお、上トレイ排紙処理にあたって、トレイ移動開始前の位置に関し、積載トレイ701は第2の退避位置、積載トレイ700は積載位置にあることを想定したが、これに限らず、他の移動エリアにある場合も上トレイ排紙処理を適用できる。
例えば、エリア検知部600、601によって積載トレイ700、701の現在位置を取得可能である。従って、CPU952は、時間T1、T2に代えて、積載トレイ700、701のそれぞれが、トレイ移動開始前における現在位置から上トレイ排紙可能状態となるまでに要する時間を算出してもよい。
なお、本実施の形態では、上トレイ排紙処理にあたって、積載トレイ700が第1の退避位置へ移動した後に、積載トレイ701が積載位置への移動を開始する構成とした。しかしこれに限らず、積載トレイ700が第1の退避位置へ移動するのと並行して、積載トレイ701が積載位置へ移動する構成としてもよい。そのように構成した場合は、時間T1は、許可タイミングの生成に関して加味する必要がなくなる。すなわち、CPU952は、T2または「T2+α」を上記第1のタイミングとして算出し、「T2−T3」または「T2−T3+β」を上記第2のタイミングとして算出してもよい。
図16は、異物検知処理のフローチャートである。このフローチャートの処理は、フィニッシャ500においてROM953に格納されたプログラムをRAM954に読み出してCPU952が実行することで実現される。この処理は、フィニッシャ500の電源がオンにされた後、所定の時間が経過するごとに実行される。
まず、CPU952は、トレイ昇降モータM10による積載トレイ700の下降駆動中か否かを判別する(ステップS401)。トレイ昇降モータM10による積載トレイ700の下降駆動中でない場合は、異物検知を実施する必要がないので、図16の処理は終了する。一方、トレイ昇降モータM10による積載トレイ700の下降駆動中である場合は、CPU952は、積載トレイ700が実際に移動しているかどうかを確認するために、ステップS402、S403、S405、S406の処理へ移行する。
まず、CPU952は、トレイ駆動センサ750がオンであるか否かを判別する(ステップS402)。そして、トレイ駆動センサ750がオンでない場合は、CPU952は、ステップS401の実行時から所定時間が経過したか否かを判別する(ステップS405)。そして所定時間が経過していない場合は、処理はステップS402に戻る。所定時間が経過した場合は、トレイ駆動センサ750がオフのまま所定時間が経過した場合であり、積載トレイ700が正常に移動(下降)していないことを意味する。そこでCPU952は、処理をステップS407に進める。
ステップS402の判別の結果、トレイ駆動センサ750がオンである場合は、CPU952は、トレイ駆動センサ750がオフであるか否かを判別する(ステップS403)。そして、トレイ駆動センサ750がオフでない場合は、CPU952は、ステップS401の実行時から所定時間が経過したか否かを判別する(ステップS406)。そして所定時間が経過していない場合は、処理はステップS403に戻る。所定時間が経過した場合は、トレイ駆動センサ750がオンのまま所定時間が経過した場合であり、積載トレイ700が正常に移動(下降)していないことを意味する。そこでCPU952は、処理をステップS407に進める。ステップS407では、CPU952は、異物検知フラグをオンにし、その設定状態をRAM954に保存して、図16の処理を終了させる。
ステップS403で、トレイ駆動センサ750がオフである場合は、所定時間の経過前にトレイ駆動センサ750がオンからオフへ切り替わった場合であり、積載トレイ700が正常に移動していることを意味する。そこでCPU952は、処理をステップS404に進める。ステップS404では、CPU952は、異物検知フラグをオフにし、その設定状態をRAM954に保存して、図16の処理を終了させる。
この異物検知処理(図16)は、積載トレイ700が下降している間にも繰り返し実行されることから、上トレイ排紙処理においては、積載トレイ700が第1の退避位置まで到達できなかった場合は、異物検知フラグがオン(異物有り)となる。
本実施の形態によれば、異物無しの検知結果に基づいて上記優先モードが設定され、異物有りの検知結果に基づいて上記非優先モードが設定される。そして、上トレイ排紙処理にあたって、非優先モードが設定されている場合は、許可タイミングとして、「上トレイ排紙可能状態」への移行完了後となる第1のタイミングが許可タイミングとして決定される。これにより、積載トレイ701への排紙が行える状態となってから、画像形成装置10におけるシート搬送を再開可能にするので、トレイ切り替え時のジャム発生を抑制することができる。
また、上トレイ排紙処理にあたって、優先モードが設定されている場合は、許可タイミングとして、「上トレイ排紙可能状態」への移行完了前となる第1のタイミングが許可タイミングとして決定される。これにより、異物無しの可能性が高い場合に搬送再開を早めて生産性を高めることができる。
また、上トレイ排紙処理にあたって、積載トレイ701が既に積載位置に位置している場合は、搬送再開を直ちに許可する即時タイミングが許可タイミングとして決定される。これにより、積載トレイ701への排紙が行える状態となっている場合に、速やかに搬送を再開させることができる。
また、本実施の形態によれば、上トレイ排紙処理にあたって、CPU952は、積載トレイ700を積載位置から第1の退避位置へ移動させる過程で異物有りと検知されると、積載トレイ700を積載位置へ戻す。これにより、積載トレイ701で排紙口670が塞がれる等の事態を回避し、トレイ切り替え時のジャム発生を抑制することができる。しかも、排出されるシートを積載トレイ700で受けることが可能である。
なお、本実施の形態では、異物検知フラグがオン/オフはそれぞれ、異物有り/異物無しを意味するとしたが、広くとらえ、積載トレイ700が下降不能(正常に下降しない状態)/下降可能(正常に下降する状態)を意味するとしてもよい。
なお、トレイ駆動センサ750のオン/オフの状態を監視することで異物検知をするとしたが、これに限らない。例えば、積載トレイ700の裏に検知センサを設けて異物の有無を検知できるようにしてもよい。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
500 フィニッシャ
670 排紙口
700、701 積載トレイ
750 トレイ駆動センサ
952 CPU

Claims (15)

  1. 画像形成装置から搬入されてきたシートを外部へ排出するための排紙口と、
    少なくとも、前記排紙口から排出されるシートを積載可能な積載位置と前記排紙口より下方の第1の位置との間を移動可能な第1のトレイと、
    少なくとも、前記積載位置と前記排紙口より上方の第2の位置との間を移動可能な第2のトレイと、
    前記第1のトレイが正常に下降しない状態であるか否かを検知する検知手段と、
    前記検知手段による前記第1のトレイが正常に下降しないことの検知結果に基づいて第1のモードを設定すると共に、前記検知手段による前記第1のトレイが正常に下降することの検知結果に基づいて第2のモードを設定する設定手段と、
    前記第2のトレイを前記積載位置に位置させて行う前記第2のトレイへの排紙にあたって、前記設定手段により前記第1のモードが設定されている場合は、前記画像形成装置におけるシート搬送停止後の搬送再開を許可する許可タイミングとして、前記第1のトレイが前記第1の位置に位置し且つ前記第2のトレイが前記積載位置に位置する状態への移行完了後となる第1のタイミングを決定する決定手段と、
    前記検知手段による前記第1のトレイが正常に下降しないことの検知結果を前記画像形成装置へ通知すると共に、前記決定手段により決定された前記許可タイミングを前記画像形成装置へ通知する通知手段と、を有することを特徴とする後処理装置。
  2. 前記決定手段は、前記第2のトレイへの排紙にあたって、前記設定手段により前記第2のモードが設定されている場合は、前記許可タイミングとして、前記第1のトレイが前記第1の位置に位置し且つ前記第2のトレイが前記積載位置に位置する状態への移行完了前となる第2のタイミングを決定することを特徴とする請求項1に記載の後処理装置。
  3. 前記決定手段は、前記第2のトレイへの排紙にあたって、前記第2のトレイが既に前記積載位置に位置する場合は、前記許可タイミングとして、搬送再開を直ちに許可する即時タイミングを決定することを特徴とする請求項1または2に記載の後処理装置。
  4. 前記設定手段は、前記第2のトレイへの排紙にあたって、前記第1のトレイが下方へ移動する過程で前記検知手段により前記第1のトレイが正常に下降しないことが検知されると前記第1のモードを設定すると共に、その設定状態を保存部に保存することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の後処理装置。
  5. 前記設定手段は、前記第2のトレイへの排紙にあたって、前記検知手段により前記第1のトレイが正常に下降しないことが検知されないまま前記第1のトレイが前記第1の位置へ移動すると前記第2のモードを設定すると共に、その設定状態を保存部に保存することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の後処理装置。
  6. 前記第1のトレイ及び前記第2のトレイを移動させる制御手段を有し、
    前記制御手段は、前記第2のトレイへの排紙にあたって、前記第1のトレイを前記積載位置から前記第1の位置へ移動させる過程で前記検知手段により前記第1のトレイが正常に下降しないことが検知されると、前記第1のトレイを前記積載位置へ戻すことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の後処理装置。
  7. 前記第1のタイミングは、前記第1のトレイ及び前記第2のトレイが前記第1のトレイが前記第1の位置に位置し且つ前記第2のトレイが前記積載位置に位置する状態となるまでの所要時間の経過以降のタイミングであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の後処理装置。
  8. 前記第2のトレイへの排紙にあたって、前記第1のトレイが前記第1の位置へ移動した後に前記第2のトレイが前記積載位置への移動を開始する場合は、前記所要時間は、前記第1のトレイが前記第1の位置まで移動するのに要する時間と前記第2のトレイが前記積載位置へ移動するのに要する時間とを加算した時間であることを特徴とする請求項7に記載の後処理装置。
  9. 前記第2のトレイへの排紙にあたって、前記第1のトレイが前記第1の位置へ移動するのと並行して前記第2のトレイが前記積載位置へ移動する場合は、前記所要時間は、前記第2のトレイが前記積載位置へ移動するのに要する時間であることを特徴とする請求項7に記載の後処理装置。
  10. 前記第2のタイミングは、前記画像形成装置からシートが搬入されてから前記排紙口まで搬送されるのに要する時間を前記所要時間から差し引いた時間が経過するタイミングであることを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項に記載の後処理装置。
  11. 前記検知手段は、前記第1のトレイが下方へ駆動されているにもかかわらず移動ができなくなった場合に前記第1のトレイが正常に下降しない状態であると検知することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の後処理装置。
  12. 画像形成装置から搬入されてきたシートを外部へ排出するための排紙口と、
    少なくとも、前記排紙口から排出されるシートを積載可能な積載位置と前記排紙口より下方の第1の位置との間を移動可能な第1のトレイと、
    少なくとも、前記積載位置と前記排紙口より上方の第2の位置との間を移動可能な第2のトレイと、
    前記第1のトレイが正常に下降しない状態であるか否かを検知する検知手段と、
    前記第2のトレイを前記積載位置に位置させて行う前記第2のトレイへの排紙にあたって、前記第1のトレイを前記積載位置から前記第1の位置へ移動させる過程で前記検知手段により前記第1のトレイが正常に下降しないことが検知されると、前記第1のトレイを前記積載位置へ戻す制御手段と、を有することを特徴とする後処理装置。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の後処理装置と、
    前記シートに画像を形成して前記後処理装置へ排出する画像形成装置と、を有することを特徴とする画像形成システム。
  14. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の後処理装置と、
    前記シートに画像を形成して前記後処理装置へ排出する画像形成装置と、を有し、
    前記画像形成装置は、シート搬送を停止した状態で、前記通知手段により通知された許可タイミングに従ってシート搬送を再開することを特徴とする画像形成システム。
  15. 前記後処理装置は、前記検知手段により前記第1のトレイが正常に下降しないことが検知されると、その旨を前記画像形成装置へ通知することを特徴とする請求項13または14に記載の画像形成システム。
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