JP2018095110A - リアフロアパネルの制振構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】フロアパネルの振動を抑制することができるリアフロアパネルの制振構造を提供する。【解決手段】リアフロアパネルの制振構造は、荷室を区画するリアフロアパネルと、リアフロアパネルの下に井桁状に設置された車体骨格部品と、車体骨格部品に囲まれる領域に位置するようにリアフロアパネルに設けられるバスタブ状のボックスと、ボックスに収容され、ボックスに設置される補機用バッテリと、を備え、ボックスは、補機用バッテリの下面と対向する底面に補機用バッテリを弾性支持する突起を有する。【選択図】 図3
Description
本開示は、リアフロアパネルの制振構造に関する。
特許文献1には、自動車の重量ユニット支持構造が開示されている。かかる自動車の重量ユニット支持構造は、車体側メンバの側面に、車幅方向内側に向かって突出するブラケットを設け、該ブラケットおよび上記車体側メンバ上に該車体側メンバの中心軸線からオフセットしてトレイを取り付け、該トレイ上に重量ユニットを載置するものである。そして、トレイ表面で上記ブラケットとの取り付け部近傍にビードを立設し、重量ユニットとトレイとの接触点を上記ビード上に定めている。
ところで、ハイブリッド自動車(HV)やプラグインハイブリッド自動車(PHEV)の中には荷室に補機用バッテリが設置されるものがある。荷室に設置される補機用バッテリは一定の重量を有するためリアフロアパネルの振動を抑制するダンパとしても機能することが考えられる。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、リアフロアパネルの振動を抑制することができるリアフロアパネルの制振構造を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係るリアフロアパネルの制振構造は、荷室を区画するリアフロアパネルと、前記リアフロアパネルの下に井桁状に設置された車体骨格部品と、前記車体骨格部品に囲まれる領域に位置するように前記リアフロアパネルに設けられるバスタブ状のボックスと、前記ボックスに収容され、前記ボックスに設置される補機用バッテリと、を備え、前記ボックスは、前記補機用バッテリの下面と対向する底面に前記補機用バッテリを弾性支持する突起を有する。
上記(1)の構成によれば、車体骨格部品に囲まれる領域に位置するようにリアフロアパネルに設けられるバスタブ状のボックスと、ボックスに収容され、ボックスに設置される補機用バッテリと、を備え、ボックスは、補機用バッテリの下面と対向する底面に補機用バッテリを弾性支持する突起を有する。これにより、補機用バッテリ及び突起は、リアフロアパネルの固有振動数周辺での共振現象を抑制するダイナミックダンパの機能を果たす。この結果、補機用バッテリ及び突起は、リアフロアパネルの振動を抑制することができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、前記補機用バッテリの共振周波数は、前記補機用バッテリと前記突起の接触面積によって設定される。
上記(2)の構成によれば、補機用バッテリの共振周波数は、補機用バッテリと突起の接触面積によって設定されるので、接触面積を適宜設定することによって補機用バッテリの共振周波数を適当なものに設定することができる。
上記(2)の構成によれば、補機用バッテリの共振周波数は、補機用バッテリと突起の接触面積によって設定されるので、接触面積を適宜設定することによって補機用バッテリの共振周波数を適当なものに設定することができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)の構成において、前記補機用バッテリの共振周波数は、前記接触面積が小の場合に低に設定される。
上記(3)の構成によれば、補機用バッテリの共振周波数は、接触面積が小の場合に低に設定されるので、補機用バッテリの共振周波数を低に設定したい場合には接触面積を小に設定する。これにより、補機用バッテリの共振周波数を低下させることができる。
上記(3)の構成によれば、補機用バッテリの共振周波数は、接触面積が小の場合に低に設定されるので、補機用バッテリの共振周波数を低に設定したい場合には接触面積を小に設定する。これにより、補機用バッテリの共振周波数を低下させることができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)の構成において、前記ボックスは、後輪の接地位置から車両後端までの長さであるオーバハング量が所定量よりも小さい場合に長手方向を車幅方向に沿って配置され、前記オーバハング量が前記所定量よりも大きい場合に長手方向を車両前後方向に沿って配置される。
上記(4)の構成によれば、ボックスは、後輪の接地位置から車両後端までの長さであるオーバハング量が所定量よりも小さい場合に長手方向を車幅方向に沿って配置され、オーバハング量が所定値よりも大きい場合に長手方向を車両前後方向に沿って配置される。これにより、ボックスに収容され、ボックスに配置される補機用バッテリがダイナミックダンパの機能を効果的に発揮することができる。
上記(4)の構成によれば、ボックスは、後輪の接地位置から車両後端までの長さであるオーバハング量が所定量よりも小さい場合に長手方向を車幅方向に沿って配置され、オーバハング量が所定値よりも大きい場合に長手方向を車両前後方向に沿って配置される。これにより、ボックスに収容され、ボックスに配置される補機用バッテリがダイナミックダンパの機能を効果的に発揮することができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、リアフロアパネルの振動を抑制することができる。
[実施形態]
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1は、本発明の実施形態に係るリアフロアパネル2の制振構造1を概略的に示す図であって、荷室上方を視点とする斜視図である。図2は、図1に示したリアフロアパネル2の制振構造1を概略的に示す図であって、荷室下方を視点とする斜視図である。図3は、図1及び図2に示したボックス4の形状を概略的に示す断面図である。
本発明の実施形態に係るリアフロアパネル2の制振構造1は、ハイブリッド自動車(HV)やプラグインハイブリッド自動車(PHEV)のように、荷室Rに補機用バッテリ5が設置されるものに適用される。ハイブリッド自動車やプラグインハイブリッド自動車において、補機用バッテリ5は、システムの起動、照明、ワイパー等を起動させるものであり、駆動用バッテリ(図示せず)とは別に設置される。
本発明の実施形態に係るリアフロアパネル2の制振構造1は、ハイブリッド自動車(HV)やプラグインハイブリッド自動車(PHEV)のように、荷室Rに補機用バッテリ5が設置されるものに適用される。ハイブリッド自動車やプラグインハイブリッド自動車において、補機用バッテリ5は、システムの起動、照明、ワイパー等を起動させるものであり、駆動用バッテリ(図示せず)とは別に設置される。
図1及び図2に示すように、本発明の実施形態に係るリアフロアパネル2の制振構造1は、リアフロアパネル2、車体骨格部品3、ボックス4及び補機用バッテリ5を備える。図1に示すように、リアフロアパネル2は、車体後部に設けられる荷室Rを区画するものであり、例えば、鋼板がプレス加工されたもので構成される。図2に示すように、車体骨格部品3は、リアフロアパネル2の下に井桁状に設置される。車体骨格部品3は、例えば、サイドメンバ31やクロスメンバ32で構成される。サイドメンバ31は、車体前後方向に沿って配置される車体骨格部品であり、クロスメンバ32は、車体左右方向(車幅方向)に沿って配置される車体骨格部品である。本実施形態では、クロスメンバ32にサスペンション・クロスメンバ321(以下「サスクロス321」という)が含まれる。
ボックス4は、バスタブ状(上面が開口した平面視矩形の箱状)であって、車体骨格部品3に囲まれる領域に位置するようにリアフロアパネル2に設けられる。ボックス4は、後輪(図示せず)の接地位置から車両後端までの長さであるオーバハング量が所定量よりも小さい場合に長手方向が車幅方向に沿って配置され、オーバハング量が所定量よりも大きい場合に長手方向が車両前後方向に沿って配置される。図3に示すように、ボックス4は、補機用バッテリ5の下面と対向する底面に補機用バッテリ5を弾性支持する突起6を有する。突起6は、例えば、補機用バッテリ5に向けて膨出させたボックス4の底部41の一部で構成される。
図1から図3に示すように、補機用バッテリ5は、ボックス4に収容され、ボックス4に設置される。補機用バッテリ5は、例えば、14kg程度の重量を有する。図2に示すように、補機用バッテリ5は、例えば、バッテリホルダ51と二本のLボルト52で固定される。バッテリホルダ51は、補機用バッテリ5の上面長手方向を横切るように配置される。バッテリホルダ51の一端と他端とには、補機用バッテリ5の角部に沿ってガイド53が配置されている。ガイド53には、Lボルト52が貫通する貫通穴531が設けられている。Lボルト52は、ボックス4とバッテリホルダ51との間に補機用バッテリ5を固定するためのものであり、一端が直角に折り曲げられ、他端に雄ネジが形成されている。そして、折り曲げられた一端がボックス4の側面に設けられた係止部(図示せず)に係止され、他端がガイド53に設けられた貫通穴531を貫通してナット(図示せず)に締結されている。これにより、補機用バッテリ5はボックス4に設置される。
ボックス4に収容され、ボックス4に設置される補機用バッテリ5の共振周波数fnは、補機用バッテリ5と突起6の接触面積によって設定される。ボックス4に収容され、ボックス4に設置される補機用バッテリ5の共振周波数fnは、例えば、接触面積が小の場合に低に設定される。
上述した実施形態によれば、車体骨格部品3に囲まれる領域に位置するようにリアフロアパネル2に設けられるバスタブ状のボックス4と、ボックス4に収容され、ボックス4に設置される補機用バッテリ5とを備え、ボックス4は、補機用バッテリ5の下面と対向する底面411に補機用バッテリ5を弾性支持する突起6を有する。これにより、補機用バッテリ5及び突起6は、リアフロアパネル2の固有振動数周辺での共振現象を抑制するダイナミックダンパの機能を果たす。この結果、補機用バッテリ5及び突起6は、リアフロアパネル2の振動を抑制することができる。
また、補機用バッテリ5の共振周波数fnは、補機用バッテリ5と突起6の接触面積によって設定されるので、接触面積を適宜設定することによって補機用バッテリ5の共振周波数fnを適当なものに設定することができる。
さらに、補機用バッテリ5の共振周波数fnは、接触面積が小の場合に低に設定されるので、補機用バッテリ5の共振周波数fnを低に設定したい場合には接触面積を小に設定する。これにより、補機用バッテリ5の共振周波数fnを低下させることができる。
さらに、補機用バッテリ5の共振周波数fnは、接触面積が小の場合に低に設定されるので、補機用バッテリ5の共振周波数fnを低に設定したい場合には接触面積を小に設定する。これにより、補機用バッテリ5の共振周波数fnを低下させることができる。
また、ボックス4は、後輪の接地位置から車両後端までの長さであるオーバハング量が所定量よりも小さい場合に長手方向を車幅方向に沿って配置され、オーバハング量が所定値よりも大きい場合に長手方向を車両前後方向に沿って配置される。これにより、ボックス4に収容され、ボックス4に配置される補機用バッテリ5がダイナミックダンパの機能を効果的に発揮することができる。
[実施例]
図4は、本発明の実施例に係るボックス4A及び補機用バッテリ5Aを示す図であり、図5は、本発明の比較例に係るボックス4B及び補機用バッテリ5Bを示す図である。
図4及び図5に示すように、本発明の比較例と実施例に係るボックス4A,4Bは、ともにバスタブ状(上面が開口した平面視矩形箱状)であって、車体骨格部品(図4及び図5において図示せず)に囲まれる領域に位置するようにリアフロアパネル2に設けられる。ボックス4A,4Bは、ともに長手方向が車幅方向に沿って配置され、ともに底部41A,41Bの中央に比較的大きな穴42A,42Bを有する。穴42A,42Bは、ともに電着塗装時に用いられる電着液を抜くためのものであり、同じ大きさを有する。また、本発明の比較例と実施例に係る補機用バッテリ5A,5Bは、直方体形状を有しており、同一の大きさ及び重さを有している。また、補機用バッテリ5A,5Bは、ともにボックス4A,4Bに収容され、ボックス4A,4Bに設置される。
図4は、本発明の実施例に係るボックス4A及び補機用バッテリ5Aを示す図であり、図5は、本発明の比較例に係るボックス4B及び補機用バッテリ5Bを示す図である。
図4及び図5に示すように、本発明の比較例と実施例に係るボックス4A,4Bは、ともにバスタブ状(上面が開口した平面視矩形箱状)であって、車体骨格部品(図4及び図5において図示せず)に囲まれる領域に位置するようにリアフロアパネル2に設けられる。ボックス4A,4Bは、ともに長手方向が車幅方向に沿って配置され、ともに底部41A,41Bの中央に比較的大きな穴42A,42Bを有する。穴42A,42Bは、ともに電着塗装時に用いられる電着液を抜くためのものであり、同じ大きさを有する。また、本発明の比較例と実施例に係る補機用バッテリ5A,5Bは、直方体形状を有しており、同一の大きさ及び重さを有している。また、補機用バッテリ5A,5Bは、ともにボックス4A,4Bに収容され、ボックス4A,4Bに設置される。
図5に示すように、比較例に係るボックス4Bは、補機用バッテリ5Bの下面と対向する底面が平坦であるのに対して、図4に示すように、実施例に係るボックス4Aは、補機用バッテリ5Aの下面と対向する底面に補機用バッテリ5Aを弾性支持する突起6Aを有する。突起6Aは、補機用バッテリ5Aに向けて膨出させたボックス4Aの底部41Aの一部で構成される。突起6Aは、例えば、三つの突起6A1,6A2で構成される。三つの突起6A1,6A2は、いずれも平面視円形である。また、三つの突起6A1,6A2のうち二つ6A1は小さく、穴42Aを境に長手方向一方側に設けられ、残り一つ6A2は二つの突起6A1よりも大きく、穴42Aを境に長手方向他方側に設けられる。
図6は、本発明の実施例及び比較例に係る補機用バッテリ5A,5Bを加振したときの補機用バッテリ5A,5Bの振動レベルを示す図である。(a)は車体前後方向(X方向)に加振したときの周波数と振動レベルとの関係を示す図、(b)は車体左右方向(Y方向)に加振したときの周波数と振動レベルとの関係を示す図、(c)は車体上下方向(Z方向)に加振したときの周波数と振動レベルの関係を示す図である。
尚、(a)から(c)において実施例の振動レベルを太線で示し、比較例の振動レベルを細線で示す。
尚、(a)から(c)において実施例の振動レベルを太線で示し、比較例の振動レベルを細線で示す。
図6(a)に示すように、本発明の比較例に係るボックス4Bでは車体前後方向(X方向)に補機用バッテリ5Bに振動を加える(加振)と、補機用バッテリ5Bは周波数が80Hzから90Hzの間で振動レベルが最大となる。これに対して、本発明の実施例に係るボックス4Aでは車体前後方向に補機用バッテリ5Aに振動を加えると、補機用バッテリ5Aは周波数30Hzから40Hzの間で振動レベルが最大となる。したがって、実施例に係るボックス4Aは、車体前後方向に対する補機用バッテリ5Aの加振に対して、比較例に係るボックス4Bよりも共振周波数fnが下がる。
図6(b)に示すように、本発明の比較例に係るボックス4Bでは車体左右方向(Y方向)に補機用バッテリ5Bに振動を加える(加振)と、補機用バッテリ5Bは周波数が150Hzから160Hzの間で振動レベルが最大となる。これに対して、本発明の実施例に係るボックス4Aでは車体左右方向に補機用バッテリ5Aに振動を加えると、補機用バッテリ5Aは周波数60Hzから70Hzの間で振動レベルが最大となる。したがって、実施例に係るボックス4Aは、車体前後方向に対する補機用バッテリ5Aの加振に対して、比較例に係るボックス4Bよりも共振周波数fnが下がる。
図6(c)に示すように、車体上下方向(Z方向)に補機用バッテリ5A,5Bに振動を加えても、本発明の実施例に係るボックス4Aと比較例に係るボックス4Bは、略同一の振動レベルで推移する。
尚、突起6Aは、補機用バッテリ5Aに向けて膨出させたボックス4Aの底部41Aの一部で構成されるのでボックス4Aの底部41Aの剛性は高まるが、剛性が高まると共振周波数fnは上がる傾向にあるので、共振周波数fnの低下は突起6Aの剛性によるものではないと考えられる。
尚、突起6Aは、補機用バッテリ5Aに向けて膨出させたボックス4Aの底部41Aの一部で構成されるのでボックス4Aの底部41Aの剛性は高まるが、剛性が高まると共振周波数fnは上がる傾向にあるので、共振周波数fnの低下は突起6Aの剛性によるものではないと考えられる。
図7は、本発明の実施例及び比較例に係るリアフロアパネル2のN点に車体上下方向(Z方向)の振動を加えたときの補機用バッテリ5A,5Bの振動を示す図である。(a)は補機用バッテリ5A,5Bの車体前後方向(X方向)の周波数と振動レベルの関係を示す図、(b)は補機用バッテリ5A,5Bの車体左右方向(Y方向)の周波数と振動レベルの関係を示す図、(c)は補機用バッテリ5A,5Bの車体上下方向(Z方向)の周波数と振動レベルの関係を示す図である。
尚、リアフロアパネル2のN点は、リアサスクロス(リア側のサスクロス321)に取り付けられる取付点である。これは、車両の走行時における路面からの入力がタイヤ(図示せず)、サスクロス321を経てリアフロアパネル2に伝達されるからである。
また、(a)から(c)において実施例の振動レベルを太線で示し、比較例の振動レベルを細線で示す。
尚、リアフロアパネル2のN点は、リアサスクロス(リア側のサスクロス321)に取り付けられる取付点である。これは、車両の走行時における路面からの入力がタイヤ(図示せず)、サスクロス321を経てリアフロアパネル2に伝達されるからである。
また、(a)から(c)において実施例の振動レベルを太線で示し、比較例の振動レベルを細線で示す。
図6及び図7に示すように、リアフロアパネルのN点に車体上下方向の振動を加えたときの補機用バッテリ5A,5Bの振動(図7参照)は、補機用バッテリ5A,5Bを加振したときの補機用バッテリ5A,5B(6A1,6A2)の振動(共振)(図6参照)にリンク(連動)する。
したがって、補機用バッテリ5Aを加振したときの補機用バッテリ5Aの振動(共振)が所定の周波数(例えば、50Hzから150Hz)で小さくなるように突起6の接触面積を設定すれば、リアフロアパネルのN点に車体上下方向の振動を加えたときの補機用バッテリ5Aの振動が所定の周波数(例えば、50Hzから150Hz)で小さくすることができる。
したがって、補機用バッテリ5Aを加振したときの補機用バッテリ5Aの振動(共振)が所定の周波数(例えば、50Hzから150Hz)で小さくなるように突起6の接触面積を設定すれば、リアフロアパネルのN点に車体上下方向の振動を加えたときの補機用バッテリ5Aの振動が所定の周波数(例えば、50Hzから150Hz)で小さくすることができる。
図8は、本発明の実施例及び比較例に係るリアフロアパネル2、ボックス4A,4B及び補機用バッテリ5A,5Bの配置を示す図である。尚、本発明の実施例及び比較例においてリアフロアパネル2は同一であるので共通する符号2を付す。
図9は、図8に示す配置において、リアフロアパネルのN点に車体上下方向(Z方向)の振動を加えたときのフロアパネルの振動を示す図である。(a)はA点(12Z)の振動レベルを示す図、(b)はB点(10Z)の振動レベルを示す図、(c)はC点(5Z)の振動レベルを示す図である。尚、(a)から(c)において比較例の振動レベルを細線で示し、実施例の振動レベルを太線で示す。
図9は、図8に示す配置において、リアフロアパネルのN点に車体上下方向(Z方向)の振動を加えたときのフロアパネルの振動を示す図である。(a)はA点(12Z)の振動レベルを示す図、(b)はB点(10Z)の振動レベルを示す図、(c)はC点(5Z)の振動レベルを示す図である。尚、(a)から(c)において比較例の振動レベルを細線で示し、実施例の振動レベルを太線で示す。
図9(a)に示すように、リアフロアパネル2のA点(12Z)において、実施例は比較例に対して、50Hzから85Hzの間、及び105Hzから140Hzの間で振動レベルの低減が認められる。また、図9(b)に示すように、リアフロアパネル2のB点(10Z)において、実施例は比較例に対して、50Hzから80Hzの間、及び95Hzから150Hzの間で振動レベルの低減が認められる。さらに、図9(c)に示すように、リアフロアパネル2のC点(5Z)において、実施例は比較例に対して、40Hzから170Hzの間で振動レベルの低減が認められる。
すなわち、A点、B点及びC点のいずれにおいても振動レベルの高い周波数帯域(100Hzから150Hz)で実施例は比較例に対して振動レベルの低減が認められる。これにより、リアフロアパネル2の振動レベルが良化する。
尚、図9に示すように、リアフロアパネル2の振動レベルの低い周波数帯域で振動レベルが悪化するが、総合するとリアフロアパネル2の振動レベルが良化することに変わりはない。
すなわち、A点、B点及びC点のいずれにおいても振動レベルの高い周波数帯域(100Hzから150Hz)で実施例は比較例に対して振動レベルの低減が認められる。これにより、リアフロアパネル2の振動レベルが良化する。
尚、図9に示すように、リアフロアパネル2の振動レベルの低い周波数帯域で振動レベルが悪化するが、総合するとリアフロアパネル2の振動レベルが良化することに変わりはない。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
1 リアフロアパネルの制振構造
2 リアフロアパネル
3 車体骨格部品
31 サイドメンバ
32 クロスメンバ
321 サスペンション・クロスメンバ(サスクロス)
4,4A,4B ボックス
41,41A,41B 底部
411 底面
42A,42B 穴
5,5A,5B 補機用バッテリ
51 バッテリホルダ
52 Lボルト
53 ガイド
531 貫通穴
6,6A,6A1,6A2 突起
R 荷室
fn 補機用バッテリの共振周波数
2 リアフロアパネル
3 車体骨格部品
31 サイドメンバ
32 クロスメンバ
321 サスペンション・クロスメンバ(サスクロス)
4,4A,4B ボックス
41,41A,41B 底部
411 底面
42A,42B 穴
5,5A,5B 補機用バッテリ
51 バッテリホルダ
52 Lボルト
53 ガイド
531 貫通穴
6,6A,6A1,6A2 突起
R 荷室
fn 補機用バッテリの共振周波数
Claims (4)
- 荷室を区画するリアフロアパネルと、
前記リアフロアパネルの下に井桁状に設置された車体骨格部品と、
前記車体骨格部品に囲まれる領域に位置するように前記リアフロアパネルに設けられるバスタブ状のボックスと、
前記ボックスに収容され、前記ボックスに設置される補機用バッテリと、
を備え、
前記ボックスは、前記補機用バッテリの下面と対向する底面に前記補機用バッテリを弾性支持する突起を有することを特徴とするリアフロアパネルの制振構造。 - 前記補機用バッテリの共振周波数は、前記補機用バッテリと前記突起の接触面積によって設定されることを特徴とする請求項1に記載のリアフロアパネルの制振構造。
- 前記補機用バッテリの共振周波数は、前記接触面積が小の場合に低に設定されることを特徴とする請求項2に記載のリアフロアパネルの制振構造。
- 前記ボックスは、後輪の接地位置から車両後端までの長さであるオーバハング量が所定量よりも小さい場合に長手方向を車幅方向に沿って配置され、前記オーバハング量が前記所定量よりも大きい場合に長手方向を車両前後方向に沿って配置されること、を特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載のリアフロアパネルの制振構造。
Priority Applications (1)
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JP2016242384A JP2018095110A (ja) | 2016-12-14 | 2016-12-14 | リアフロアパネルの制振構造 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023157969A1 (ja) * | 2022-02-21 | 2023-08-24 | 三菱自動車工業株式会社 | 車両のバッテリー収容部 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5367240U (ja) * | 1976-11-04 | 1978-06-06 | ||
JP2014019409A (ja) * | 2012-07-23 | 2014-02-03 | Mitsubishi Motors Corp | バッテリボックス |
-
2016
- 2016-12-14 JP JP2016242384A patent/JP2018095110A/ja active Pending
Patent Citations (2)
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JPS5367240U (ja) * | 1976-11-04 | 1978-06-06 | ||
JP2014019409A (ja) * | 2012-07-23 | 2014-02-03 | Mitsubishi Motors Corp | バッテリボックス |
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WO2023157969A1 (ja) * | 2022-02-21 | 2023-08-24 | 三菱自動車工業株式会社 | 車両のバッテリー収容部 |
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