JP2018094068A - 洗濯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗濯槽内にローラを設けて、布回りを良好にすることができるものであって、洗濯効果をより高める。【解決手段】本実施形態に係る洗濯機は、洗濯物が収容され洗濯が行われる洗濯槽と、前記洗濯槽の内側壁部に軸方向を上下方向とした状態で回転自在に設けられ、回転により洗濯物の移動を促進するためのローラとを備え、前記ローラは、円筒状をなすと共に、その外径寸法が上下位置で変動するように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、洗濯機に関する。
いわゆる縦軸型の洗濯機においては、洗濯槽の底部に設けられたパルセータの上面部に、ローラを回転可能に設けることが考えられている(例えば、特許文献1参照)。この場合、ローラは、2個又は3個が、パルセータ上を半径方向に延びるように配設され、これらローラにより、パルセータ上における洗濯物の布回りを良好にすることができる。
米国特許出願公開第2012/0180532号明細書
上記のようなパルセータ上にローラを設けたものでは、ローラによる洗濯物の移動効果は、パルセータ上に一部の区域に及ぶに止まり、洗濯槽内の洗濯物の布量が多い場合には、洗濯物の布回りの向上の効果がさほど得られなくなる。そこで、洗濯槽内にローラを設けて、布回りを良好にしながらも、洗濯効果をより高めるようにローラを設けることが望まれる。
そこで、洗濯槽内にローラを設けて、布回りを良好にすることができるものであって、洗濯効果をより高めることができる洗濯機を提供する。
本実施形態に係る洗濯機は、洗濯物が収容され洗濯が行われる洗濯槽と、前記洗濯槽の内側壁部に軸方向を上下方向とした状態で回転自在に設けられ、回転により洗濯物の移動を促進するためのローラとを備え、前記ローラは、円筒状をなすと共に、その外径寸法が上下位置で変動するように構成されている。
第1の実施形態を示すもので、洗濯機の全体構成を概略的に示す縦断側面図 洗濯槽の構成を図1とは異なる断面で示す縦断面図 第1のカバー部材の正面図(a)及び背面図(b) 第1のカバー部材の図3(a)のA−A線に沿う縦断側面図(a)及びB−B線に沿う横断上面図(b) 第1のカバー部材に対するローラユニットの取付前の様子を示す斜視図 第1のカバー部材に対するローラユニットの着脱途中の様子を示す斜視図 ローラユニットの裏面側からの分解斜視図(a)及び斜視図(b) 保持部材の正面図(a)、背面図(b)、縦断側面図(c) ローラの分解斜視図 ローラ主部の縦断面図(a)、上面図(b)、底面図(c) キャップ部の斜視図(a)、正面図(b)、縦断側面図(c) ローラのシャフトの保持構造を上部(a)及び下部(b)について示す背面図 ローラ及び側部膨出部部分を示す横断上面図 ローラ内における洗濯水の侵入の様子を説明するための縦断面図 ローラ形状を誇張した状態で洗濯槽内のローラの配置を示す図 第2の実施形態を示すもので、ローラ形状を誇張した状態で洗濯槽内のローラの配置を示す図 第3の実施形態を示すもので、ローラ形状を誇張した状態で洗濯槽内のローラの配置を示す図 第4の実施形態を示すもので、ローラ形状を誇張した状態で洗濯槽内のローラの配置を示す図 第5の実施形態を示すもので、ローラ形状を誇張した状態で洗濯槽内のローラの配置を示す図 第6の実施形態を示すもので、ローラ形状を誇張した状態で洗濯槽内のローラの配置を示す図
(1)第1の実施形態
以下、いわゆる縦軸型の洗濯機に適用した第1の実施形態について、図1から図15を参照しながら説明する。まず、図1を参照して、本実施形態に係る洗濯機1の全体構成について述べる。洗濯機1は、例えば鋼板から全体として矩形箱状に構成された外箱2の上部に、プラスチック製のトップカバー3を備えている。前記外箱2内には、洗濯水を溜めることが可能な水槽4が、周知構成の弾性吊持機構(図示せず)により弾性的に吊り下げ支持されて設けられている。尚、図示はしないが、水槽4の底部には、排水口が形成され、この排水口に、排水弁を備えた排水路が接続されている。
前記水槽4内には、脱水槽を兼用する縦軸型の洗濯槽(回転槽)5が回転可能に設けられている。図2にも示すように、洗濯槽5は、全体として有底円筒状をなし、その周壁部には、多数個の脱水孔17が形成されている。洗濯槽5の上端部には、例えば液体封入形の回転バランサ6が取付けられている。また、洗濯槽5の内底部には、パルセータ7が配設されている。この洗濯槽5内には、図示しない洗濯物が収容されるようになっており、衣類の洗い、すすぎ、脱水等の行程からなる洗濯運転が行われる。洗濯槽5内部の詳細な構造については後述する。
前記水槽4の外底部には、周知構成の駆動機構8が配設されている。詳しい図示及び説明は省略するが、この駆動機構8は、例えばアウタロータ形のDC三相ブラシレスモータからなる洗濯機モータ9、中空の槽軸10、該槽軸10を貫通する撹拌軸11、前記洗濯機モータの回転駆動力をそれら軸10、11に選択的に伝達するクラッチ機構等を備えている。前記槽軸10の上端には、前記洗濯槽5が連結されており、前記撹拌軸11の上端には、前記パルセータ7が連結されている。
前記クラッチ機構は、例えばソレノイドを駆動源としており、コンピュータを主体として構成された制御装置により制御される。これにて、クラッチ機構は、洗い及びためすすぎの行程では、洗濯槽5の固定(停止)状態で、洗濯機モータ9の駆動力を、撹拌軸11を介してパルセータ7に伝達してパルセータ7を直接正逆回転駆動する。また、脱水の行程では、クラッチ機構は、槽軸10と撹拌軸11との連結状態で、洗濯機モータ9の駆動力を、槽軸10を介して洗濯槽5に伝達し、洗濯槽5(及びパルセータ7)を一方向に高速で直接回転駆動するようになっている。
前記トップカバー3は、下面が開口すると共に、その上面が前方に向けて下降傾斜するような薄形の中空箱状をなすと共に、その中央部には、前記洗濯槽5の上方に位置して、ほぼ円形の洗濯物の出入口が形成されている。トップカバー3の上面には、全体として矩形パネル状をなし、前記出入口を開閉するための蓋12が設けられている。また、詳しく図示はしないが、トップカバー3の上面の前辺部には、横長形状の操作パネルが設けられている。トップカバー3内の後部には、水槽4(洗濯槽5)内への給水を行う給水機構が設けられている。
ここで、前記洗濯槽5について、図2も参照して述べる。洗濯槽5は、詳細には、円筒状の胴部15の下端部に、槽底部16を連結すると共に、胴部15の上端部に、前記回転バランサ6を連結して構成される。前記胴部15は、金属板例えばステンレス板から上下両面が開口した円筒状をなし、後述する水路の形成部分(カバー部材の装着部分)を除いた位置に、多数個の脱水用の脱水孔17が形成されている。前記槽底部16は、プラスチック製で円形容器状に形成されており、前記胴部15の下部に、かしめ及びねじ止めにより結合されている。
前記槽底部16の内底部(上面)の円形領域は、前記パルセータ7との間にポンプ室20が形成されるようになっている。また、槽底部16の外周部には、円周方向に角度120度間隔の3箇所に位置して、流出口21が形成されている。前記パルセータ7は、表面(上面)に水流生成用の凸部を有する円板状をなし、その裏面には、ポンプ室20内に位置して、半径方向に延びる薄板状をなす複数枚のポンプ羽根22が一体に設けられている。これにて、遠心ポンプが構成され、パルセータ7の回転により、洗濯槽5内の洗濯液(水や、洗剤が溶けた水)が、ポンプ室20の外周方向(3つの流出口21)に向けて吐出されるようになる。
そして、前記洗濯槽5の側壁部には、洗濯槽5内の洗濯液を、前記ポンプ室20の各流出口21から揚水し、洗濯槽5の上部から吐出(散水)させるための水路(揚水路)23が設けられる。ここでは、複数個例えば3個の水路23が、洗濯槽5の円周方向に角度120度間隔で、上下方向に延びて設けられる。この場合、各水路23は、洗濯槽5の槽底部16(流出口21部分)から胴部15にかけて、カバー部材を装着することにより形成されるようになっている。
このとき、本実施形態では、3個の水路23を形成するにあたり、洗濯槽5内の2箇所には、第1のカバー部材24が設けられ、残りの1箇所には、第1のカバー部材24とは構造が異なる第2のカバー部材25が設けられる。そのうち第1のカバー部材24には、ローラ(ローラユニット)が装着されるようになっている。この第1のカバー24及びローラ(ローラユニット)の構成については、後述する。
前記第2のカバー部材25は、プラスチックの成形品からなり、図1、図2に示すように、全体として上下方向に長い略板状をなし、前記胴部15の内周面側に配置される主部25aと、この主部25aの下部に設けられ槽底部16の流出口21に連結される下側連結部25bと、主部25aの上部から前記回転バランサ6部分まで上方内周側に延びて設けられる延長部25cとを一体に備えている。前記主部25aは、横断面が、胴部15のなす曲面とは反対側に湾曲する円弧状をなしている。
図1に示すように、第2のカバー部材25の主部25aには、縦長の矩形開口部25dが形成され、その矩形開口部25dを塞ぐように、フィルタ部材26が取外し可能に装着されている。詳しく図示はしないが、このフィルタ部材26は、全体として矩形板状をなし、その板面に複数本の横長なスリット状をなす通水孔を有し、その通水孔部分にリント捕獲用の網状のフィルタを取付けてなる周知構成を備えている。
また、第2のカバー部材25の延長部25cには、前記回転バランサ6の下方に位置して、洗濯槽5の内壁部で開口する洗剤投入口29が設けられている。このように構成された第2のカバー部材25は、詳しく図示はしないが、洗濯槽5に対し、例えば係合爪と係合孔との係合により取付けられる。このとき、図示はしないが、カバー部材25の裏面側には、図1で左右の辺部に沿ってパッキンが設けられ、洗濯槽5の内壁面との間が水密にシールされて水路23が形成されるようになっている。
これにて、ユーザは、洗濯運転を開始する際に、予め洗剤投入口29から所要量に洗剤を投入しておくことができる。そして、洗濯運転が開始されて前記パルセータ7が回転することにより、洗濯槽5内の洗濯水がポンプ室20の流出口21から水路23を上昇し、フィルタ部材26の通水孔から洗濯槽5内に供給される循環が行われる。その際に、投入されていた洗剤が、水に溶かされながら洗濯槽5内に送られる。また、洗濯水中に含まれていたリント(糸くず)が、フィルタ部材26のフィルタにより捕獲されるようになる。フィルタ部材26を第2のカバー部材25から取外すことにより、フィルタの掃除を容易に行うことができる。
次に、前記第1のカバー部材24について、図3〜図6も参照して述べる。第1のカバー部材24は、プラスチック成形品からなり、その外形については、上記第2のカバー部材25とほぼ同様とされている。即ち、第1のカバー部材24は、全体として上下方向に長い略板状をなし、胴部15の内周面側に配置される主部24aと、この主部24aの下部に設けられ槽底部16の流出口21に連結される下側連結部24bと、主部24aの上部から前記回転バランサ6部分まで上方内周側に延びて設けられる延長部24cとを一体に備えている。
図3に示すように、延長部24cは、前面が逆台形形状に開口し、奥に向けて薄い凹状に構成され、延長部24aの奥壁下部に形成された連通口30を介して、前記主部24aの裏面側(水路23)の上端部とつながっている。また、図5に示すように、延長部24cの前面開口部は、吐出口カバー32が装着されて塞がれるようになっている。この吐出口カバー32には、上部寄りに位置して、横長スリット状の吐出口32aが形成されている。
前記主部24aは、図4(b)に示すように、全体として、横断面が、胴部15のなす曲面とは反対側に湾曲する円弧状をなしている。この主部24aの前面部の縦長矩形状の領域には、後述するローラユニットが着脱自在に装着される取付部31が凹状に設けられている。この取付部31は、左右の側壁と、背壁とを有した前面が開口した縦長矩形状のケース状をなしている。取付部31の背壁部には、後述するローラが配置される部分の背面に開口する縦長な開口部31aが形成されている。後述するローラは、水路23とは分離された形態で設けられるようになっている。
この場合、図13にも示すように、主部24aのうち、前記取付部31の前面開口部の左右部位は、上方から見て、左右両端部から中心部に向けて次第に内周側に膨らむような湾曲壁としてのカバー側湾曲壁39、39とされている。詳しくは後述するように、これらカバー側湾曲壁39、39は、保持部材の湾曲壁(保持部材側湾曲壁)と共に、側部膨出部を構成するようになっている。
この第1のカバー部材24も、詳しく図示はしないが、洗濯槽5に対し、例えば係合爪と係合孔との係合により取付けられる。このとき、図3(b)に示すように、第1のカバー部材24の裏面側には、外側パッキン保持溝24d及び内側パッキン保持溝24eが一体に設けられている。そのうち外側パッキン保持溝24dは、第1のカバー部材24の主部24a及び下部連結部24bにかけての左右の側辺部を上方に延びていると共に、連通口30のすぐ上部でつながるような逆U字状の形態で形成されている。また、内側パッキン保持溝24eは、上記取付部31(開口部31a)の外側周囲を囲むような縦長矩形枠状に形成されている。
外側パッキン保持溝24dには、有端帯状の外側パッキン33が保持され、水路23の外周囲に沿って、第1のカバー部材24の裏面と胴部15の内壁面との間を水密にシールするようになっている。また、内側パッキン保持溝24eには、枠状の内側パッキン34が保持され、開口部31aの外側の周囲部分に沿って、第1のカバー部材24の裏面と胴部15の内壁面との間を水密にシールする。
これにて、第1のカバー部材24と、洗濯槽5(胴部15)の内周壁との間には、洗濯水を上昇させるための水路23が形成される。この場合、図3(b)に示すように、水路23は、矢印aで示すように、流出口21から取付部31の下部まで上方に延び、そこから二股に分岐して取付部31(開口部31a)の左右を上方に延び、取付部31の上部で再び一つになって、前記連通口30に至るようになっている。連通口30を通った洗濯水は、延長部24a内(前面側)に至り、吐出口カバー32の吐出口32aから、洗濯槽5内に吐出される。従って、水路23は、後述のローラの両側部に位置して設けられる。
そして、図4(a)に示すように、第1のカバー部材24の前記取付部31には、その下辺部に位置して、後述するローラユニットの係止片を係止する被係止部35が設けられている。これと共に、前記取付部31の上辺部には、後述するローラユニットの嵌合凸部が嵌合する嵌合穴36が設けられている。さらに、取付部31には、前記開口30aの上部及び下部に位置して、後述するローラのシャフトの上端部及び下端部を夫々抜止め状態に保持するための上部保持部37及び下部保持部38が設けられている。これら上部保持部37及び下部保持部38は、前方に突出する横長な板状の片部の先端面中央部に、U字状の凹部37a及び38aを有して構成されている。
さて、図1、図2等に示すように、上記した洗濯槽5の内壁部には、回転により洗濯物の移動を促進するための円筒状のローラ41が、軸方向を上下方向にした状態で回転自在に設けられる。本実施形態では、図15に誇張して示すように、ローラ41は、径寸法が上下方向全体に均等な円筒状でなく、ローラ41の外周面はテーパ面状をなしている。即ち、ローラ41の外径寸法は、上端部で最も大きく下方に行くほど次第に小さくなるように変動する。ちなみに、例えばローラ41の上端部の外径寸法が40mmであるのに対し、下端部の外径寸法は、それよりも数mm程度、例えば3mmだけ小さい37mmとされている。
図5、図6等に示すように、本実施形態では、このローラ41は、保持部材42に保持されてローラユニット43とされ、そのローラユニット43の状態で、前記各第1のカバー部材24の取付部31に、取外し可能(着脱自在)に装着されるようになっている。以下、ローラ41及びローラユニット43について、図7〜図15も参照して詳述する。
まず、ローラ41について述べる。図9等に示すように、ローラ41は、ローラ主部44、キャップ部45、金属製のシャフト46、上下のブッシュ47、47を有して構成される。そのうちローラ主部44は、図10にも示すように、プラスチック成形品からなり、上面が開口した(下端面は底壁を有する)縦長な中空円筒状をなすと共に、その底面(下端面)に連続して、シャフト46が挿通されて保持される筒部48を一体に有している。筒部48は、円管状をなし、ローラ主部44の軸中心部を軸方向(上方向)に向けて上部付近まで延びるように設けられている。
このとき、図10(c)に示すように、ローラ主部44の底面には、3個の開口49が形成されている。これら開口49は、軸方向に見て筒部48から外れた位置に、角度120度間隔で配置され、ローラ主部44の内部空間(筒部48の外周側の空間)に連通している。また、図10(b)に示すように、ローラ主部44の内周面には、前記筒部48の外周部につながるように、3本の補強リブ44aが角度120度間隔で一体に形成されている。更に、ローラ主部44の内周面の上部には、キャップ部45との連結のための、3組の係合ピン44b及びフック44cが、円周方向に角度120度間隔で一体に設けられている。
上記ローラ主部44に対し、キャップ部45は、やはりプラスチック成型品からなり、図11に示すように、ローラ41の上端面を構成する円板状部分の下面から下方に延びて前記ローラ主部44の内周面に嵌り込む円筒壁部50を一体に有する円筒キャップ状をなしている。キャップ部45の軸中心部には、上下方向に貫通するように下方に延び、前記シャフト46が挿通される筒部51が一体に設けられている。
また、図11(a)、(b)に示すように、前記円筒壁部50には、円周方向の3カ所にわたって、円筒壁部50の先端部を斜めにカットした形態をなし、前記ローラ主部44の係合ピン44bが当接して相対的に案内されるカム部50aが設けられていると共に、そのカム部50aの終端に上向きの凹状に設けられ係合ピン44bが係合固定される係合凹部50bが設けられている。さらに、円筒壁部50には、ローラ主部44のフック44cが抜け止め状態に係止される3個の係止孔部50cが形成されている。
これにて、キャップ部45は、前記ローラ主部44の上端部に対し、円筒壁部50のカム部50aが係合ピン44bに当接するように嵌合させた後。右回り方向に回転させることにより、係合凹部50bに係合ピン44bが係合固定されると共に、係止孔部50cにフック44cが係止され、以て、ローラ主部44に取付けられるようになっている。
そして、図11(c)にも示すように、ローラ41の上端面であるキャップ部45の上面には、布挟み防止用のリブ52が一体に設けられる。このリブ52は、図12(a)にも示すように、シャフト46の外周側に位置して、上方に立上がるリング状(高さの低い円筒状)をなすように設けられ、後述するように、保持部材42の矩形開口部53aの上辺との間の隙間を塞ぐようにして、該隙間に洗濯物の布が挟まることを防止する。また、これも後述するように、このリブ52は、保持部材42に対し、ローラ41が正規の向きでは保持可能であるが、逆向きでは保持不能とする誤組立防止部材を兼用している。
ローラ41は、上記のように、ローラ主部44にキャップ部45を取付けると共に、筒部48及び筒部51の内部にシャフト46を挿通させ、上下のブッシュ47、47によりシャフト46を固定することにより組立てられる。これにて、図7(a)に示すように、ローラ41は、その軸中心部をシャフト46が貫通して、該シャフト46がローラ41の上下両端面から若干長さだけ上下に突出した形態とされる。
上記構成のローラ41に対し、保持部材42は、次のように構成される。即ち、図7、図8に示すように、保持部材42は、プレスチック成形品からなり、全体として、前記第1のカバー部材24の取付部31を塞ぐような縦長矩形状をなし、裏面側が開口し前後方向に薄型のケース状に構成される。保持部材42の前面中央部は、上面から見て前方に向けて円弧状(かまぼこ型)に膨らむ形状の膨出部53とされていると共に、その膨出部53に、ローラ41の外周面のうち一部(全体の半分未満の面積)を露出させるための矩形開口部53aが形成されている。矩形開口部53aは、ローラ41の長さ寸法に対応して、ローラ41が嵌合する上下方向長さに形成されている。
このとき、図8(a)及び図13等に示すように、保持部材42の膨出部53の前面部は、開口部53aの左右に位置する部分が、湾曲壁としての保持部材側湾曲壁61、61とされている。後述のように、これら保持部材側湾曲壁61、61は、カバー側湾曲壁39、39と連続するようにして、それらと共に、側部膨出部62、62を構成するようになっている。側部膨出部62、62は、ローラ41の両側部に位置して設けられ、前記ローラ41の露出外周壁面に対し滑らかなカーブを描くように連なり、該ローラ41に向けて洗濯物をスムーズに導く機能を果たす。また、本実施形態では、保持部材側湾曲壁61、61は、上方から見た曲率が、前記ローラ41の近傍でよりローラ41の外周面に沿うように、変化する形状とされている。
更に、図8(c)等に示すように、保持部材42の膨出部53の前面部は、開口部53aの上部に位置する部分が、上部膨出部63とされていると共に、開口部53aの下部に位置する部分が、下部膨出部64とされている。上部膨出部63は、ローラ41の上部に位置して、該ローラ41の上端部に対し滑らかに連なる形態で設けられている。同様に、下部膨出部64は、ローラ41の下部に位置して、該ローラ41の下端部に対し滑らかに連なる形態で設けられている。
保持部材42の裏面(内面)側には、図7(a)、図8(b)、図12に示すように、矩形開口部53aの上端部に位置して上部壁部54が一体に設けられ、矩形開口部53aの下端部に位置して下部壁部55が一体に設けられている。このとき、上部壁部54には、前記ローラ41のリブ52が配置(通過)可能な、幅広の上部切欠部54aが裏面側に開口するように形成されており、前記下部壁部55には、前記ローラ41のシャフト46が通過可能な、幅狭な下部切欠部55aが裏面側に開口するように形成されている。
図7、図8に示すように、保持部材42の裏面(内面)側には、上部壁部54のやや上方に位置して、ローラ41のシャフト46の上端部を回転自在に枢支するための上部軸受部56が一体に設けられると共に、下部壁部55のやや下方に位置して、ローラ41のシャフト46の下端部を回転自在に枢支するための下部軸受部57が一体に設けられている。これら上部軸受部56及び下部軸受部57は、裏面側で開口するU字状の切欠部56a及び57aを夫々有し、ローラ41のシャフト46が裏面側から切欠部56a及び57aに差し込まれることにより、ローラ41を回転自在に枢支するようになっている。
更に、前記保持部材42には、ローラユニット43を前記第1のカバー部材24の取付部31に着脱自在に装着するための構成が次のように設けられる。即ち、図7、図8に示すように、保持部材42の下端部には、下方に突出する横長形状の係止片58が一体に設けられている。この係止片58が、前記取付部31の被係止部35の内側に上方から差し込まれることにより、保持部材42の下端部が前方への抜け止め状態に係止される。
一方、保持部材42の上端部には、図8に示すように、つまみ部59が一体に設けられている。このつまみ部59は、保持部材42の上端背面側の壁部から前方に延びる上部片部59a及び下部片部59bを上下に有し、それら上部片部59a及び下部片部59bが上下方向に弾性変形可能とされている。このとき、図6にも示すように、下部片部59bの下側には、ユーザが指を差し込むことが可能な凹部59cが前面で開口する凹状に設けられている。上部片部59aは、保持部材42の上端に位置され、その上面には、図5にも示すように、前記取付部31の嵌合穴36に対して着脱可能に嵌合する嵌合凸部60が設けられている。これにて、つまみ部59を上下につまんで、上部片部59a及び下部片部59bの間隔を狭めるようにして上部片部59aを下方(図8(c)の矢印b方向)に弾性変形させながら、嵌合凸部60を、嵌合穴36に対して着脱させることができる。
上記構成のローラユニット43にあっては、図7(a)に示すように、ローラ41は、保持部材42に対し、裏面側から膨出部53内に収容されて保持される。具体的には、ローラ41のシャフト46の上端部が、上部軸受部56の切欠部56aに差し込まれるようにして、回転自在に枢支される。このとき、ローラ41の上端面部のリブ42が、上部壁部54の幅広の上部切欠部54a内に配置される。これと共に、シャフト46の下端部が、下部軸受部57の切欠部57aに差し込まれるようにして、回転自在に枢支される。このとき、シャフト46のうち、ローラ41の下端面のすぐ下部部分が、下部壁部55の幅狭な下部切欠部55a内に配置される。
これにて、図7(b)等に示すように、ローラ41が保持部材42に対し、回転自在に保持され、ローラ41の前部側の部分(半周よりもやや狭い範囲の部分)が矩形開口部53a内に配置されて前方に露出する。また、この保持状態では、図12(a)に示すように、ローラ41の上端面のリブ52が、ローラ41の上端面側の矩形開口部53との間の隙間部分に配置され、布の挟み込みを防止する機能を果たす。このとき、図12から明らかなように、リブ52が存在することにより、保持部材42にローラ41を上下逆に装着しようとしても、リブ52が下部壁部55に引掛かってしまうことになり、ローラ41を保持部材42に上下逆には保持できない構造となっている。
そして、上記ローラユニット43は、洗濯槽5の内壁部の第1のカバー部材24の取付部31に対し着脱自在に装着される。ローラユニット43の取付部31への取付け時においては、まず、保持部材42の下端の係止片58を、取付部31の下辺部の被係止部35の内側に斜め上方から差し込むようにして係止させる(図6参照)。次いで、つまみ部59をつまんで、上部片部59aを下方(矢印b方向)に弾性変形させながら、ローラユニット43の上部を取付部31に嵌め込むようにして、嵌合凸部60を嵌合穴36に対して嵌合させる。尚、ローラユニット43の装着は、2箇所の第1のカバー部材24に対して夫々行われる。
これにより、ローラユニット43は取付部31に嵌込まれるように装着される。このとき、図1に示すように、ローラユニット43の裏面側で、第1のカバー部材24に上部保持部37及び下部保持部38が設けられていることにより、ローラ41のシャフト46の上端部において、上部軸受部56のすぐ下部で上部保持部37により後方(背面側)への抜止めがなされ、シャフト46の下端部において、下部軸受部57のすぐ上部で、下部保持部38により後方(背面側)への抜止めがなされる。
このローラユニット43の取付状態では、図1、図2に示すように、ローラ41が軸方向を上下方向としながら洗濯槽5の内壁部に回転自在に配置され、自らが回転することにより、洗濯槽5の内壁に沿って洗濯物が円周方向に移動することを促進する。このとき、図15に示すように、2個のローラ41が、洗濯槽5の内壁部の円周方向の2箇所において、洗濯槽5の上下方向中段部に配置されている。ここで、ローラ41が洗濯槽5の上下方向中段部に配置されるとは、洗濯槽5の高さ方向の中間ラインMに、ローラ41の上下方向のいずれかが掛かっている状態を表す。
図13等に示すように、ローラ41(中心軸)は洗濯槽5の内壁部よりも内周側に位置されるのであるが、洗濯槽5の内壁部には、ローラ41の両側部に位置して、ローラ41の露出外周壁面に対し滑らかなカーブを描くように連なり、該ローラ41に向けて洗濯物をスムーズに導くための側部膨出部62、62が設けられている。本実施形態では、側部膨出部62は、保持部材42に設けられた保持部材側湾曲壁61と第1のカバー部材24に設けられたカバー側湾曲壁39とが連続する形態に設けられる。図13に示すように、保持部材側湾曲壁39にあっては、上方から見た曲率が、ローラ41の近傍で、ローラ41の外周面に沿うように変化する。更に、ローラ41の上部に位置して、該ローラ41の上端部に対し滑らかに連なる上部膨出部63が設けられると共に、ローラ41の下部に位置して、該ローラ41の下端部に対し滑らかに連なる下部膨出部64が設けられている。
また、図14に示すように、このローラユニット43の取付状態では、ローラ41の下面の開口49が、保持部材42における複数個所の隙間を介して洗濯槽5内と連通している。そのため、洗いやためすすぎの行程では、洗濯槽5内の洗濯水が、矢印cとは反対方向に流れ、開口49からローラ41内部に侵入する。しかし、洗濯槽5内からの排水時には、ローラ41内の洗濯水は、矢印cで示す方向に流れ、開口49を通ってローラ41内から排出されるようになる。
ローラユニット43の取付部31からの取外し時には、上記とは逆に、つまみ部59をつまんで、上部片部59aを下方(矢印b方向)に弾性変形させて、嵌合凸部60を嵌合穴36から下方に抜き出し、保持部材42の上部を手前に引き出す(図6参照)。次いで、係止片58を、斜め上方に引き抜いて被係止部35との係止を解くことにより、ローラユニット43を取外すことができる。また、洗濯槽5(取付部31)から取外した後のローラユニット43にあっては、ローラ41を保持部材42から容易に取外し、また取付けることも可能である。
次に、上記構成の洗濯機1の作用・効果について述べる。上記構成においては、洗濯槽5の内壁部に、ローラ41を回転自在に設けたので、洗濯槽5内の洗濯物の移動が促進されるようになり、洗濯効果を高めることができる。この場合、ローラ41は軸方向を上下方向にした状態に配置されるので、洗濯槽5の内側壁部において、パルセータ7上といった一部にとどまらず、比較的広い範囲で洗濯物の布回りが良くなり、効果的となる。特に、洗濯槽5内の洗濯物の布量が多い場合には、洗濯物が回りにくくなり、汚れ落ちにむらが生ずる虞があるが、ローラ41によっていわゆる布回りを良好とすることができ、そのような汚れ落ちのむらを解消することができる。
そして、ローラ41は、円筒状をなすと共に、その外径寸法が上下位置で変動する、この場合上部の外径が下部よりも大きく構成されているので、ローラ41に接触した洗濯物を横方向に移動させるだけでなく、垂直方向に対して傾斜する面(テーパ面)によって、下方向の力を付与することができる。従って、洗濯物の、回転(円周)方向の布回りをよくするだけでなく、洗濯槽5内での上下への入れ替わりも促進され、洗浄性を高めることができる。この結果、本実施形態によれば、洗濯槽5内にローラ41を設けて、布回りを良好にすることができるものであって、洗濯効果をより高めることができるという優れた効果を得ることができる。
このとき、本実施形態では、ローラ41は、洗濯槽5内の上下方向中段部に位置して設けられているので、洗濯槽5内の中段部に位置する洗濯物に対し、ローラ41の回転により下向きの力を付与することができ、全体として上下方向の洗濯物の入れ替わりを促進することができる。
尚、本実施形態では、以下のような作用・効果も得ることができる。即ち、ローラ41は、洗濯槽5に対して取外し可能に設けられているので、ローラ41の取付部近傍に汚れが付着しやすい事情があっても、ユーザは、ローラ41を容易に取外して清掃を行うことができ、清掃性の向上を図ることができる。ローラ41を回転自在に保持するための軸受部56、57が保持部材42に設けられているので、汚れが付着しやすい、言い換えれば汚れが取れにくい複雑形状の部分を、洗濯槽5側にもってこなくても済み、清掃性をより高めることができる。
保持部材42には、ローラユニット43を着脱する際に手指をかけるためのつまみ部59が設けられているので、つまみ部59を利用することにより、ローラユニット43の着脱作業を簡単に行うことが可能となる。保持部材42に、ローラ41の両端のシャフト46を枢支する軸受部56、57が設けられているので、軸受部56、57によってローラ41を回転自在に保持することが可能となり、洗濯槽5側に軸受機能を設けずに済ませることができる。
また、ローラ41の端面に、シャフト46の外周側に位置して、保持部材42の矩形開口部53aとの間の隙間を塞ぐように布挟み防止用のリブ52を設けたので、これによれば、ローラ41と矩形開口部53aの上辺部との間の隙間に洗濯物の布が挟まってしまうことを、リブ52によって、防止することができ、より効果的となる。この場合、ローラ41の自重により、ローラ41の上端側は下端側に比べて保持部材42との間に隙間が空きやすいので、リブ52を、ローラ41の上側の端面に設けることにより、布挟み防止に、より一層効果的となる。
しかも、リブ52を、保持部材42に対し、ローラ41の正規の向きでは保持可能であるが、逆向きでは保持不能とする誤組立防止部材を兼用するように構成した。これにより、保持部材42に対しローラ41を逆向きに組付ける誤組立を未然に防止すことができる。リブ52が誤組立防止部材を兼用するので、リブ52とは別途に誤組立防止部材を設ける場合と比較して、構成を簡単に済ませることができる。
前記ローラ41は、ローラ主部44と、このローラ主部44の一端部に取付けられるキャップ部45とを含み、キャップ部45をローラ主部44に対し、嵌合した後回転させることにより取付ける構成とした。これにより、ローラ主部44に対しキャップ部45を簡単に取付けることが可能となり、ローラ41の組立作業を容易に行うことができる。より具体的には、ローラ主部44の内周面に係合ピン44bを設けると共に、キャップ部45に、係合凹部50bと、該係合凹部50bに向けて係合ピン44bを相対的に案内するカム部50aを設けるようにした。これにより、比較的簡単な構成で、組立作業が容易なローラ41を実現することができる。
前記第1のカバー部材14の取付部31に、保持部材42との協働によりローラ41のシャフト46を抜け止め状態に保持する上部保持部37及び下部保持部38を設けるようにした。これにより、保持部材42単独でシャフト46を保持する場合と異なり、保持部材42の軸受部56、57の構造の簡単化を図ることができ、取外し時におけるローラユニット43からのローラ41の取外しも容易となる。
本実施形態では、ローラ41を中空状に構成すると共に、その下端面に、開口49を設けて構成したので、ローラ41内に洗濯液が侵入しても、その洗濯液を開口49から容易に排出することができ、ローラ41内に洗濯液が溜まったりすることを未然に防止することができる。ローラ41自体を軽量で安価に製造できることは勿論である。このとき、ローラ41の開口49は、軸方向に見てシャフト46を保持する筒部48から外れた位置に配置されているので、ローラ41(ローラ主部44)をプラスチック成型品から構成する際に、開口49の形成が容易となる。
以上に加え、更に、本実施形態では、洗濯槽5のローラ41の両側部には、ローラ41の露出外周壁面に対し滑らかなカーブを描くように連なる側部膨出部62、62を設けたので、洗濯物は、ローラ41に露出外周壁面に向けてスムーズに導かれるようになる。この場合、ローラ41部分で洗濯物がつまったり引っ掛かったりすることなく、スムーズに移動させることが可能となる。
このとき、側部膨出部62を、プラスチック製の保持部材42及び第1のカバー部材24に設ける構成とした。これにより、安価に済ませながら、比較的複雑な形状であっても側部膨出部62を容易に設けることが可能となる。洗濯槽5に対するローラ41(ローラユニット43)の着脱操作などの取扱いもしやすくなる。本実施形態では、側部膨出部62は、保持部材42の保持部材側湾曲壁61と、第1のカバー部材24のカバー側湾曲壁39とが連続する形態に設けられるので、より滑らかなカーブを描くように、広い範囲で側部膨出部62を設けることができる。
特に本実施形態では、保持部材側湾曲壁61にあっては、上方から見た曲率が、ローラ41の近傍で変化するような構成とした。これにより、滑らかなカーブを描く側部膨出部62により、洗濯物をローラ41に向けてスムーズに案内させることができながら、ローラ41近傍においては、布のつまりや引っ掛かりを防止するにより適した形状とすることができる。ローラ41の上部に位置して上部膨出部63を設けたので、ローラ41の上部部分についても、布のつまりや引っ掛かりを防止することができる。ローラ41の下部に位置して下部膨出部64を設けたので、ローラ41の下部部分についても、布のつまりや引っ掛かりを防止することができる。
そして、本実施形態では、洗濯槽5の内側壁部に取付けられる第1のカバー部材24が、ローラ41の取付けと、水路23の形成との双方の機能を果たすようになり、その分、構成の簡単化、省スペース化を図ることができ、ローラ41及び水路23を効果的に配置することができる。このとき、ローラ41は、水路23とは分離された形態で設けられるので、水路23の設計によって、水路23の水の流れる方向や吐出位置、流量の調整(設定)等が容易となる。水路23中にローラ41が位置している場合と異なり、ローラ41にリントが引っ掛かったり、詰まったりしにくく、水路の良好な流れを確保できる。
本実施形態では、第1のカバー部材24に、ローラ41の背面側に位置して開口部31aが設けられているので、開口部31aによって、ローラ41と洗濯槽5の内周面との間のクリアランスを確保することができ、ローラ41の配置スペースを洗濯槽5の径方向に小さく済ませることができる。前記第1のカバー部材24と洗濯槽5との間には、開口部31aの外側を囲む位置に内側パッキン34が設けられているので、開口部31aにおける洗濯水の漏れを防止することができる。第1のカバー部材24内の水路23は、ローラ41の両側部に位置して設けられているので、水路23及びローラ41を比較的コンパクトに配置しながら、水路23の断面積(水の流量)を確保することができる。
(2)第2〜第6の実施形態、その他の実施形態
図16は、第2の実施形態を示すもので、上記第1の実施形態と異なるところは、ローラ41の配置にある。即ち、この第2の実施形態では、第1の実施形態と同様の、外径寸法が上端部から下端部にかけて変動する(次第に小さくなる)ように構成されたローラ41が採用されている。そして、2個のローラ41は、洗濯槽5内の上部寄りに位置して設けられている。ここで、上部寄りとは、ローラ41か、洗濯槽5の中間ラインMよりも上方に位置することを意味している。
この第2の実施形態によれば、洗濯槽5内にローラ41を設けて、布回りを良好にすることができるものであって、ローラ41を上部の外径が下部よりも大きく構成したので、洗濯物に下方向の力を付与することができ、洗濯効果をより高めることができる。このとき、ローラ41を、洗濯槽5内の上部寄りに位置して設けたので、洗濯槽5内の上段部に位置する洗濯物に対し、ローラ41の回転により下向きの力を付与することができ、全体として上下方向の洗濯物の入れ替わりをより一層促進することができる。
図17は、第3の実施形態を示すもので、上記第1の実施形態と異なる点は、ローラ71の構成にある。このローラ71は、上記したローラ41とは逆に、外径寸法が上端部で最も小さく、下方に行くにつれて大きくなるように変動する、つまり下部の外径が上部よりも大きく構成されたテーパ面を有して構成されている。このローラ71は、洗濯槽5の内壁部の円周方向の2箇所において、洗濯槽5の上下方向中段部に配置されている。
この第3の実施形態によれば、ローラ71に接触する洗濯物に対し、円周方向の布回りを良くすることができると共に、ローラ71の下部の外径が上部よりも大きいことにより、洗濯物に対し上向きの力を付与することができる。この結果、洗濯効果をより高めることができる。また、洗濯槽5内の中段部に位置する洗濯物に対し、ローラ71の回転により上向きの力を付与することができ、全体として上下方向の洗濯物の入れ替わりを促進することができる。
図18は、第4の実施形態を示すもので、上記第3の実施形態と異なるところは、外径寸法が上端部から下端部にかけて変動する(次第に大きくなる)ように構成されたローラ71の配置にある。即ち、この第4の実施形態では、2個のローラ71は、洗濯槽5内の下部寄りに位置して設けられている。ここで、下部寄りとは、ローラ71か、洗濯槽5の中間ラインMよりも下方に位置することを意味している。これによれば、洗濯槽5内の下段部に位置する洗濯物に対し、ローラ71により上向きの力を付与することができ、全体として上下方向の洗濯物の入れ替わりをより一層促進することができる。
図19は、第5の実施形態を示すもので、上記第1の実施形態等と異なるところは、次の点にある。即ち、洗濯槽5の内壁部には、ローラとして、上部の外径が下部よりも大きく構成された第1のローラ72と、下部の外径が上部よりも大きく構成された第2のローラ73とが、円周方向に異なる位置に設けられている。第1のローラ72は、上記第1の実施形態等のローラ41と同様に、外周面がテーパ面とされており、第2のローラ73は、上記第3の実施形態等のローラ71と同様に、外周面がテーパ面とされている。また、これらローラ72、73は、洗濯槽5の上下方向中段部に配置されている。
この第5の実施形態によれば、洗濯物が第1のローラ72に接触することにより、下向きの力が付与され、洗濯物が第2のローラ73に接触することにより、上向きの力が付与されるようになる。そのため、洗濯槽5内の異なる位置で、洗濯物を、上下に移動させることができ、全体として上下方向の洗濯物の入れ替わりを促進させることができる。
図20は、第6の実施形態を示すもので、上記第5の実施形態と異なる点は、第1のローラ72及び第2のローラ73の配置にある。即ち、第1のローラ72は、洗濯槽5内の上部寄りに位置して設けられ、第2のローラ73は、洗濯槽5内の下部寄りに位置して設けられている。これによれば、洗濯物の上下方向の入れ替わりをより一層促進させることができる。
尚、上記各実施形態では、洗濯槽内に2個のローラを設ける構成としたが、1個のローラを設けたり、3個以上のローラを設けたりすることも可能である。図示は省略するが、3個以上のローラを設ける場合、ローラを洗濯槽の上部寄り、中段部、下部寄りに夫々配置する等、上記した複数の実施形態を組み合わせた構成とすることも可能である。また、ローラの形状や構成についても、様々な変形例が考えられ、例えば、上下方向の一部を径が変化しないストレートとした形状や、上下方向中間部に括れ(或いは膨らみ)を有するような形状などであっても良い。
ローラにシャフトを設けずに端面部に軸部を一体に設ける構成なども採用できる。さらにはローラを保持する保持部材の構成についても、様々な変更が可能である。また、上記第1の実施形態では、ローラユニットを構成する保持部材にローラを回転可能に保持する構成としたが、洗濯槽(カバー部材)側に枢支部を設けて、ローラを回転自在に支持する構成としても良い。これにより、ユニット化した場合と比べて、部品数も少なく抑えられ、簡単で安価な構成で済ませることができる。側部膨出部の形状や構造についても、様々な変形例が考えられ、例えば側部膨出部を、保持部材だけに設ける構成や、カバー部材だけに設ける構成としても良い。
上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。本実施形態およびその変形は、発明の範囲および要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、1は洗濯機、5は洗濯槽、7はパルセータ、23は水路、24は第1のカバー部材(カバー部材)、31は取付部、31aは開口部、33は外側パッキン、34は内側パッキン、35は被係止部、36は嵌合穴、37は上部保持部、38は下部保持部、39はカバー側湾曲壁(湾曲壁)、41はローラ、42は保持部材、43はローラユニット、44はローラ主部、44aは係合ピン、45はキャップ部、46はシャフト、48は筒部、49は開口、50aはカム部、50bは係合凹部、52はリブ、53は膨出部、53aは矩形開口部、56は上部軸受部、57は下部軸受部、58は係止部、59はつまみ部、60は嵌合凸部、61は保持部材側湾曲壁(湾曲壁)、62は側部膨出部、63は上部膨出部、64は下部膨出部、71はローラ、72は第1のローラ、73は第2のローラを示す。

Claims (9)

  1. 洗濯物が収容され洗濯が行われる洗濯槽と、
    前記洗濯槽の内側壁部に軸方向を上下方向とした状態で回転自在に設けられ、回転により洗濯物の移動を促進するためのローラとを備え、
    前記ローラは、円筒状をなすと共に、その外径寸法が上下位置で変動するように構成されている洗濯機。
  2. 前記ローラは、上部の外径が下部よりも大きく構成されている請求項1記載の洗濯機。
  3. 前記ローラは、前記洗濯槽内の上下方向中段部に位置して設けられている請求項2記載の洗濯機。
  4. 前記ローラは、前記洗濯槽内の上部寄りに位置して設けられている請求項2記載の洗濯機。
  5. 前記ローラは、下部の外径が上部よりも大きく構成されている請求項1記載の洗濯機。
  6. 前記ローラは、前記洗濯槽内の上下方向中段部に位置して設けられている請求項5記載の洗濯機。
  7. 前記ローラは、前記洗濯槽内の下部寄りに位置して設けられている請求項5記載の洗濯機。
  8. 前記ローラは、上部の外径が下部よりも大きく構成された第1のローラと、下部の外径が上部よりも大きく構成された第2のローラとを含み、
    それら第1のローラ及び第2のローラが、前記洗濯槽の円周方向に異なる位置に設けられている請求項1記載の洗濯機。
  9. 前記第1のローラは、前記洗濯槽内の上部寄りに位置して設けられ、
    前記第2のローラは、該洗濯槽内の下部寄りに位置して設けられている請求項8記載の洗濯機。
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