JP2018091748A - 半導体チップ試験装置および半導体チップ試験方法 - Google Patents

半導体チップ試験装置および半導体チップ試験方法 Download PDF

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Abstract

【課題】加工費の高騰を抑えつつ、かつ半導体チップへ損傷を与えずに、半導体チップの電気的特性を低コストで正確に測定可能な半導体チップ試験装置および半導体チップ試験方法を提供する。【解決手段】半導体チップ試験装置は、導電体11と固定台12とを含むステージ10と、第1のプローブ3,5と、第2のプローブ4とを備えている。ステージ10を構成する導電体11は縦型半導体チップ1の第2の主表面に接触するように縦型半導体チップ1を載置する。ステージ10を構成する固定台12は導電体11を載置する。第1のプローブ3,5は縦型半導体チップ1の第1の主表面側の電極に接触する。第2のプローブ4は導電体11上に接触する。導電体11の縦型半導体チップ1が載置される表面は、算術平均粗さが0.1μm以上1.6μm以下である。【選択図】図2

Description

本発明は半導体チップ試験装置および半導体チップ試験方法に関するものであり、特にダイシング後のパワー半導体チップに大電流または大電圧を印加する半導体チップ試験装置および半導体チップ試験方法に関するものである。
鉄道車両および電力供給装置などで用いられるスイッチング素子としては、OFF時の漏れ電流およびON時の電圧降下が小さく、かつ高速なスイッチングが可能なパワー半導体チップが用いられている。鉄道車両等では動作電流が大きいため、複数のパワー半導体チップを並列接続し樹脂で封止したパワーモジュールを用いることが一般的である。
パワーモジュールに使用する複数のパワー半導体チップのうち、1つでも特性不良のチップが実装されれば、パワーモジュールの特性試験で不良と判定される。このようなことになれば当該パワーモジュールにおいて1つの不良チップと一緒に実装された良品チップ、その組立費用および部材費用がすべて無駄になり、損失が大きい。これを防止するため、パワーモジュールとして組み立てる前のパワー半導体チップに対してスイッチング試験および破壊耐量試験が行なわれ、不良チップが除去されている。このような半導体素子の試験装置および試験方法は、たとえば特開2006−337247号公報(特許文献1)に開示されている。
特開2006−337247号公報
特開2006−337347号公報に記載の半導体チップ試験装置などによれば、半導体チップを載置する導電体の表面粗さが粗くなると、そこに載置される半導体チップの裏面のコレクタ電極に傷がつきやすくなる。すると傷が形成されたコレクタ電極の部分は他の部分に比べてはんだが濡れにくくなり、その部分の濡れにくいはんだに亀裂が発生しやすくなる。そのような亀裂がはんだに形成された場合、その亀裂の進展によりはんだの接合部の温度が上昇し、半導体チップが破壊する問題が起こり得る。このためコレクタ電極に損傷を与えない適切な表面粗さ精度が必要となるが、表面粗さを非常に小さくすれば加工費が高くなるため、加工費の高騰を抑えつつ、上記の傷の発生を抑制する必要がある。
本発明は以上の問題に鑑みなされたものであり、その目的は、加工費の高騰を抑えつつ、かつ半導体チップへ損傷を与えずに、半導体チップの電気的特性を低コストで正確に測定可能な半導体チップ試験装置および半導体チップ試験方法を提供することである。
本発明の半導体チップ試験装置は、導電体と固定台とを含むステージと、第1のプローブと、第2のプローブとを備えている。ステージを構成する導電体は縦型半導体チップの第2の主表面に接触するように縦型半導体チップを載置する。ステージを構成する固定台は導電体を載置する。第1のプローブは縦型半導体チップの第1の主表面側の電極に接触する。第2のプローブは導電体上に接触する。導電体の縦型半導体チップが載置される表面は、算術平均粗さが0.1μm以上1.6μm以下である。
本発明によれば、半導体チップへ損傷を与えず、半導体チップの電気的特性を低コストで正確に測定できる。
実施の形態1における半導体チップ試験装置の全体構成を示す概略斜視図である。 図1中の主要な部分の構成を示す概略拡大斜視図である。 図2中のIII−III線に沿う部分の概略断面図である。 実施の形態1において電気的特性が測定される半導体チップの構成を示す概略平面図である。 実施の形態1においてステージの導電体に半導体チップを載置する方法を示すフローチャートである。 比較例における半導体チップ試験装置の全体構成を示す概略斜視図である。 導電体の表面粗さと、その上に載置された半導体チップの裏面の傷の発生確率との関係を示すグラフである。 実施の形態2におけるステージに含まれる導電体の構成を示す概略断面図である。 実施の形態3における半導体チップ試験装置の主要な部分の構成を示す概略斜視図である。 実施の形態4における半導体チップ試験装置の主要な部分の構成を示す概略斜視図である。 図10中のXI−XI線に沿う部分の概略断面図である。 実施の形態5における半導体チップ試験装置の主要な部分の構成を示す概略斜視図である。 実施の形態6における半導体チップ試験装置の全体構成を示す概略斜視図である。 図13中の主要な部分の構成を示す概略拡大斜視図である。 実施の形態7の半導体チップ試験方法の主要な工程を示すフローチャートである。 実施の形態8の半導体チップ試験方法の主要な工程を示すフローチャートである。 実施の形態8の半導体チップ試験方法のうち、特に(工程S700)の詳細を示すフローチャートである。 実施の形態8における半導体チップ試験装置の全体構成を示す概略斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。
実施の形態1.
まず本実施の形態の半導体チップ試験装置の構成について、図1〜図3を用いて説明する。なお、説明の便宜のため、X方向、Y方向、Z方向が導入されている。図1〜図3においてX方向は図の左右方向に延びるステージX軸ロボットS1の延在方向であって、Y方向はX方向に直交し図の奥行き方向に延びるステージY軸ロボットS2の延在方向である。また図1におけるZ方向はX方向およびY方向の双方に直交する方向であって図の上下方向に延びるコレットZ軸ロボットC3の延在方向である。
図1は実施の形態1の半導体チップ試験装置の全体構成を示し、図2は図1の要部であるステージ10およびその上の半導体チップ1の部分を抜き取りその部分の構成をより詳細に示している。また図3は当該主要な部分の概略断面図である。図1を参照して、本実施の形態の半導体チップ試験装置1000は、ステージ10と、プローブユニット34と、ステージX軸ロボットS1と、ステージY軸ロボットS2と、コレットX軸ロボットC1と、コレットZ軸ロボットC3とを主に有している。
半導体チップ試験装置1000は、たとえばパワー半導体チップのような縦型半導体チップとしての半導体チップ1に通電してその半導体チップ1の電気的特性を測定する装置である。したがって半導体チップ1としての縦型半導体チップは、第1の主表面1Aと、その反対側の第2の主表面1Bとを有し、第1の主表面1Aと第2の主表面1Bとの双方に電極が形成されており、第1の主表面1Aと第2の主表面1Bとの間で縦方向に通電される。図1〜図3においては一例として、Z方向に関する上側に第1の主表面1Aが、Z方向に関する下側に第2の主表面1Bが、それぞれ配置されている。
ステージ10は、導電体11と、固定台12とを含んでいる。図1、図2および図3を参照して、導電体11はタフピッチ銅、純銅、黄銅、超硬、ステンレスなどの導電材料により形成され、その一方の主表面11Aおよびそれと反対側の他方の主表面11Bが矩形の平板形状を有し、それらの各主表面がXY平面に沿うように配置されている。固定台12は導電材料または絶縁性材料のいずれにより形成されてもよいが、これが導電材料である場合には、導電体11と電気的に絶縁する必要があり、たとえば導電体11と固定台12との間に絶縁材料が挟まれる。固定台12は、一方の主表面12Aおよびそれと反対側の他方の主表面12Bが矩形の平板形状を有し、それらの各主表面がXY平面に沿う配置となっている。固定台12は導電体11を載置するように、導電体11の下側に固定されている。ここで一方の主表面11A,12Aは他方の主表面11B,12Bより上側に配置され、他方の主表面11Bが一方の主表面12Aに接触するように、固定台12は導電体11に固定されている。導電体11は固定台12から取り外し可能であり、容易に交換可能な構成となっている。なお導電体11の平面積は固定台12の平面積よりも小さくてもよい。
半導体チップ1は、その下側の第2の主表面1Bが導電体11の一方の主表面11Aに接触するように、導電体11に載置される。
このようにステージ10の特に導電体11上に載置された半導体チップ1には、その電気的特性の測定時において、プローブが接触する。特に図2および図3に示すように、プローブユニット34は、エミッタ電極用プローブ3と、コレクタ電極用プローブ4と、ゲート電極用プローブ5とを有している。図2に示すように、エミッタ電極用プローブ3はZ方向に沿って延び、たとえばX方向に関して互いに間隔をあけて6本ずつ、Y方向に関して互いに間隔をあけて2列配置され、合計12本有している。コレクタ電極用プローブ4はZ方向に沿って延び、たとえばX方向に関して互いに間隔をあけて3本配置されている。ゲート電極用プローブ5はたとえばZ方向に沿って延びるものが1本配置されている。これらのプローブユニット34はテスター36に接続されている。
上記のエミッタ電極用プローブ3およびコレクタ電極用プローブ4の本数は上記に限らず任意である。しかし仮にエミッタ電極用プローブ3およびコレクタ電極用プローブ4を1本ずつとすれば、エミッタ電極用プローブ3とコレクタ電極用プローブ4との間に流れる電流が1本の各プローブに集中して流れる。これにより各プローブの発熱量が大きくなるため、半導体チップ1が破損する場合がある。このような不具合を回避する観点から、通常、エミッタ電極7には上記のように多数(たとえば12本)のエミッタ電極用プローブ3を接触させ、コレクタ電極9に通じるコレクタ電極用プローブ4も複数本(たとえば3本)とする。これにより、1本のプローブに電流が集中することによる過剰な発熱を回避することができ、上記の半導体チップ1の破損を抑制することができる。
図4は、たとえば縦型の半導体チップ1がIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)である場合の平面態様を示している。図2、図3および図4を参照して、当該半導体チップ1は、たとえばシリコンの単結晶からなり、第1の主表面1Aにゲート電極6と、エミッタ電極7と、絶縁膜8とを有しており、第2の主表面1Bにコレクタ電極9を有している。すなわち半導体チップ1には第1の主表面1Aと第2の主表面1Bとの双方に電極が形成されている。第1の主表面1Aにおいては、ゲート電極6が形成される領域以外の大部分の領域にエミッタ電極7が形成されている。ただしゲート電極6とエミッタ電極7との間には幅の狭い絶縁膜8が形成されており、これはゲート電極6を囲むように形成されている。また第1の主表面1Aの外周部にも絶縁膜8が形成されている。第2の主表面1Bには、たとえばその全面にコレクタ電極9が形成されるが、このような態様に限られない。
プローブユニット34は導電体11上(導電体11に載置された半導体チップ1上)から下降することにより、エミッタ電極用プローブ3(第1のプローブ)はエミッタ電極7に、ゲート電極用プローブ5(第1のプローブ)はゲート電極6に接触する。またコレクタ電極用プローブ4(第2のプローブ)は導電体11の一方の主表面11A上に接触する。上記のように導電体11は導電材料からなりかつ半導体チップ1の第2の主表面1Bが導電体11の一方の主表面11Aに接触するように導電体11に載置されるため、一方の主表面11A上に接触するコレクタ電極用プローブ4はコレクタ電極9と電気的に接続される。
本実施の形態においては、導電体11の半導体チップ1が載置される一方の主表面11Aは、算術平均粗さが0.1μm以上1.6μm以下である。
再度図1を参照して、半導体チップ試験装置1000は、ステージ10がステージX軸ロボットS1上に載置されている。すなわちステージ10を構成する固定台12の他方の主表面12BがステージX軸ロボットS1に接触する態様となっている。図1においてはステージY軸ロボットS2はステージX軸ロボットS1の下側に配置されている。しかし逆にステージY軸ロボットS2はステージX軸ロボットS1の上側に配置され、ステージY軸ロボットS2上に接触するようにステージ10が載置される態様であってもよい。ステージX軸ロボットS1およびステージY軸ロボットS2は、それぞれステージ10(およびそれに載置された半導体チップ1)をX軸方向およびY軸方向に移動させるための部材である。
ステージ10および半導体チップ1とZ方向に関して互いに間隔をあけて、導電体11の真上にコレットX軸ロボットC1およびコレットZ軸ロボットC3が配置されている。コレットZ軸ロボットC3にはコレット21およびカメラ23が設置されており、これらはコレットX軸ロボットC1に取り付けられている。コレット21は、測定しようとする半導体チップ1をステージ10の導電体11上まで搬送する部材である。すなわちコレット21はコレットX軸ロボットC1の延びるX方向に沿って移動することにより導電体11の真上の位置まで半導体チップ1を移動させ、さらにコレットZ軸ロボットC3が下降して導電体11上に半導体チップ1を載置する。
以上の半導体チップ試験装置1000を用いた半導体チップ試験方法は、概略以下のとおりである。まず図1〜図3に示すようにステージ10に含まれる導電体11上に半導体チップ1の第2の主表面1Bが接触するように、半導体チップ1が導電体11上に載置される。すなわち予め第1の主表面1Aおよび第2の主表面1Bの両面に電極が形成された半導体ウェハから、一般公知のダイシング工程により個々の半導体チップ1に分割されたものが、導電体11上に設置される。
このとき半導体チップ1は、一方向に偏ることなく、導電体11の平面視における中心に載置される。このために半導体チップ1はコレット21に吸着されながらコレット21により搬送され、位置補正される。これについて図5のフローチャートを用いて説明する。図5を参照して、半導体チップ1は、そこに含まれるゲート電極6などのパターンがカメラ23で認識されながら(工程S1)、半導体チップ1の中心に対するX方向、Y方向およびθ方向(回転方向)のずれ量を計算し、その位置を補正する。これにより半導体チップ1のX方向およびY方向の中心がコレット21で吸着される(工程S2)。次にコレット21は半導体チップ1を吸着しながら半導体チップ1のθ方向のずれを補正して、導電体11の中心に半導体チップ1を載置する(工程S3)。これによりX方向、Y方向およびθ方向のずれを生じることなく、ちょうど導電体11の中心の位置に、半導体チップ1を載置することができる。上記のように導電体11のうち半導体チップ1が載置される一方の主表面11Aの算術平均粗さは0.1μm以上1.6μm以下である。
次に図2に示すように、半導体チップ1の第1の主表面1A側の電極であるゲート電極6に第1のプローブとしてのゲート電極用プローブ5が、エミッタ電極7に第1のプローブとしてのエミッタ電極用プローブ3が、それぞれ接触される。以上のように半導体チップ1はその位置が補正されているため、ゲート電極6の位置の真上にゲート電極用プローブ5が配置され、それをZ方向に関して下降させることによりゲート電極用プローブ5をゲート電極6に接触させることが可能となっている。また同様にこの位置合わせおよび下降により、エミッタ電極7にエミッタ電極用プローブ3を接触させ、導電体11の一方の主表面11A上に第2のプローブとしてのコレクタ電極用プローブ4を接触させる。
すべてのプローブが半導体チップ1上または導電体11上に接触するようにセットされた後、第1のプローブと第2のプローブとの間に、ステージ10を介して電圧が印加され、電流が流される。これにより半導体チップ1の電気的特性が測定される。これにより第1の主表面1A上のエミッタ電極7と第2の主表面1B上のコレクタ電極9との間に電圧が印加され、電流が流される。これによりゲート電極6に信号が入力される。この電圧の印加および非印加を繰り返すことにより、エミッタ電極7とコレクタ電極9との間の通電状態と遮断状態とを繰り返す。このようにして、スイッチング試験および破壊耐量試験などが行なわれる。
次に、従来の半導体チップ試験装置の背景技術および課題を説明しながら、本実施の形態の作用効果を説明する。
図6は本実施の形態と比較するための、たとえば従来技術としての半導体チップ試験装置の全体構成を示す。図6を参照して、比較例の半導体チップ試験装置9000は大筋で本実施の形態の半導体チップ試験装置1000と同様の構成を有している。このため半導体チップ試験装置9000において半導体チップ試験装置1000と同一の構成要素には同一の参照符号を付しその説明を繰り返さない。半導体チップ試験装置9000は、ステージ910の構成において、半導体チップ試験装置1000のステージ10とは異なっている。
ステージ910は導電体11を有さず、固定台912により構成されている。固定台912は本実施の形態の固定台12と材質は同じであるが、第1固定台部912aと第2固定台部912bとを有する点において、単一の平板形状のみからなる固定台12と構成上異なっている。第1固定台部912aはその上側の主表面912A1と、その反対側の下側の主表面とが矩形の平板形状を有し、第2固定台部912bはその上側の主表面912A2とその反対側の下側の主表面912Bとが矩形の平面形状を有している。第1固定台部912aの平面積は第2固定台部912bの平面積より小さい。第1固定台部912aの下側の主表面が第2固定台部912bの上側の主表面912A2と接合固定され、これにより第1固定台部912aと第2固定台部912bとは一体の固定台912として形成されている。第2固定台部912bは本実施の形態の固定台12と同様の形状および大きさを有しており、ステージ910は全体として本実施の形態のステージ10と同様の形状および大きさを有している。
比較例の半導体チップ試験装置9000を用いた場合、固定台912のみによりステージ910が構成されるため、本実施の形態の導電体11に相当する第1固定台部912aの上に、第2の主表面1Bと上側の主表面912A1とが接触するように半導体チップ1が載置される。第2のプローブとしてのコレクタ電極用プローブ4は、図2のコレクタ電極用プローブ4が導電体11上に接触するのと同様の態様で、固定台912の上側の主表面912A1上に接触する。そして本実施の形態と同様にプローブユニット34などにより半導体チップ1の測定が行なわれる。
ただし比較例の半導体チップ試験装置9000を用いて測定を行なった場合、以下に述べる問題が発生し得る。すなわち、ステージのうち半導体チップ1が載置されるたとえば上側の主表面912A1は、一般的に鏡面加工がなされる。エミッタ電極用プローブ3がエミッタ電極7に接触する際にエミッタ電極7に加える荷重は、1つの半導体チップ1当たり2kg程度以上と非常に大きい。このため、仮に半導体チップ1が載置されるたとえば第1固定台部912aの上側の主表面912A1の鏡面加工が十分でなく、上側の主表面912A1の表面粗さが粗ければ、これに接触する半導体チップ1のコレクタ電極9に傷が形成されやすくなる。すると傷が形成されたコレクタ電極9の部分は他の部分に比べて、パワーモジュールとして組み立てる際にはんだが濡れにくくなり、その部分の濡れにくいはんだに亀裂が発生しやすくなる。そのような亀裂がはんだに形成された場合、その亀裂の進展によりはんだの接合部の温度が上昇し、半導体チップ1が破壊する問題が起こり得る。
またコレクタ電極9に傷が生じれば、その下地のニッケルめっきが露出することによりその部分に酸化被膜が生じたり、その下地のシリコンが露出したりする。このため、それらの酸化被膜およびシリコンの部分にはんだが濡れにくくなり、はんだの濡れ不良が発生してパワーモジュールの歩留りを低下させることがある。
このような問題の発生を抑制するためには、当初より半導体チップ1の載置される面の表面粗さの値が極力小さくなるように加工しておくことが好ましい。しかしその場合、たとえばコレクタ電極9への傷が発生する可能性は低減されるが、その分だけ表面の加工費が高騰する。
そこで本実施の形態の半導体チップ試験装置1000においては、半導体チップ1が載置される導電体11の一方の主表面11Aが、これと接触するコレクタ電極9にダメージを与えない適正な表面粗さ精度であることが要求される。そこで当該一方の主表面11Aの算術平均粗さの値を変化させた様々な導電体11に半導体チップ1を載置する試験を行ない、半導体チップ1の第2の主表面1Bへの傷の形成有無を調べた。一方の主表面11Aの算術平均粗さを制御するための当該表面の加工は、たとえば研削加工の場合、砥石の番手を選定して行なうことが好ましい。たとえば導電体11が銅材料である場合、導電体11の表面の算術平均粗さRaの値を0.1μm以上0.3μm以下とするためには、番手が60番の砥石を用い、Raの値を1μmとするためには、番手が46番の砥石を用いた。Raの値を0.3μmを越え1μm未満とするためには、砥石のドレッシングの条件およびその作業頻度により調整することができる。
図7は、上記のように導電体11の表面の算術平均粗さRaに対する半導体チップ1の第2の主表面1Bへの傷の発生確率を調べた結果を示している。図7のグラフの横軸は導電体11の一方の主表面11Aの表面粗さ(算術平均粗さ)Raを示しており、当該グラフの縦軸は半導体チップの第2の主表面1Bへの傷の発生確率を示している。グラフ中のA,B,C,D,EはそれぞれRaの値が0.02μm、0.1μm、0.3μm、1μm、1.7μmの場合を示している。
図7を参照して、グラフ中のE、すなわちRaの値が1.7μmの場合に高い確率で、半導体チップ1を構成するシリコンがコレクタ電極9側から露出する傷が形成されることが確認された。この結果と、研磨加工の加工費とを総合すれば、本実施の形態においては、導電体11の一方の主表面11Aは、算術平均粗さが0.1μm以上1.6μm以下であることが最適である。つまり一方の主表面11AのRaを上記数値範囲内とすれば、加工費の高騰を抑えつつ、コレクタ電極9への傷の発生を抑制することができる。このため本実施の形態によれば、半導体チップ1の低コストでの高い生産性を実現することができる。
なお、上記数値範囲の中でも特に好ましい範囲は、一方の主表面11AのRaが0.1μm以上0.3μm以下の範囲である。このようにすれば、たとえば半導体チップ1として厚みが120μmのダイオードチップを吸着保持した場合に、当該半導体チップ1に生じた歪みによる漏れ電流の発生をいっそう確実に抑制することができる。
また本実施の形態においては、一方の主表面11Aの平面度は10μm以下であり、平行度は10μm以下であることが好ましい。このようにすれば、半導体チップ1が導電体11に載置された際に半導体チップ1が横滑りしてコレクタ電極9に傷を生じさせる不具合を抑制することができる。
実施の形態2.
本実施の形態においても、基本的に実施の形態1と同様の半導体チップ試験装置が用いられるため、装置構成についての詳細な説明は省略する。ただし図8を参照して、本実施の形態においては、ステージ10のうち半導体チップ1が載置される導電体11の表面にめっき膜11Cが形成されている点において、実施の形態1と異なっている。
図8に示すように、実施の形態1における導電体11の表面を覆うように、めっき膜11Cが形成されている。図8の導電体11においては、めっき膜11Cの最外面を導電体11全体の表面と考え、めっき膜11Cの最外面に一方の主表面11Aおよび他方の主表面11Bが形成されているものと考えている。
めっき膜11Cは、たとえば金またはニッケルがめっきにより形成されたものであることが好ましい。めっき膜11Cが金めっきである場合には、その厚みは0.1μm以上0.2μm以下であることが好ましい。まためっき膜11ACがニッケルめっきである場合には、その厚みは3μm以上10μm以下であることが好ましい。
上記のように導電体11の表面にめっき膜11Cが形成されることにより、導電体11の最外面としての、めっき膜11Cの一方の主表面11Aの算術平均粗さなどの表面粗さを小さくすることができる。このため、当該一方の主表面11Aに接触するよう載置されるコレクタ電極9に傷が形成されないようコレクタ電極9を保護することができる。またコレクタ電極9と導電体11との接触抵抗が実施の形態1よりも小さくなるため、当該装置を用いた半導体チップ1に対する安定した試験が可能となり、測定精度が向上する。
実施の形態3.
図9は実施の形態3の半導体チップ試験装置の要部を図2と同様に抜き取りその部分を拡大して示している。図9を参照して、本実施の形態の半導体チップ試験装置3000は、実施の形態1の半導体チップ試験装置1000と基本的に同様の構成を有するため、同一の構成要素については同一の参照符号を付しその説明を繰り返さない。
上記の実施の形態1,2においても、ステージ10の一部であり半導体チップ1を載置する部分である導電体11は固定台12から容易に取り外し可能である。本実施の形態においては、そのためのステージ10の構成の一例を示している。
図9に示すように、本実施の形態においてはステージ10は、ガイド部材40を含んでいる。ガイド部材40は、ステージ10のうち固定台12の一方の主表面12A上の一部の領域に固定されており、Z方向にたとえば導電体11と同程度の厚みを有している。またガイド部材40は、たとえばX方向に延びる部分と、Y方向に延びる部分とを有し、これらが交わることにより平面視において概ねL字形状を有している。
導電体11は、ガイド部材40に接するように固定台12に固定される。つまり導電体11が矩形の平面形状を有する場合、その端面がガイド部材40のX方向に延びる部分とY方向に延びる部分とのそれぞれに沿いながら接するように設置される。したがってガイド部材40の屈曲部に導電体11の4つの角部のうちの1つ(たとえば図の左下の角部)が接するように設置されることが好ましい。そのように設置されれば、導電体11は固定台12上の載置されるべき位置に(位置ずれなく)載置されることになる。
上記のように導電体11が固定台12の一方の主表面12A上に載置された後、これが固定台12に対して動かないように固定される。具体的には、固定台12にはチップ吸引孔41(吸引孔)が、導電体11にはチップ吸引孔42が、形成されている。チップ吸引孔41は一方の主表面12Aから他方の主表面12Bまで固定台12を厚み方向に貫通している。チップ吸引孔42は一方の主表面11Aから他方の主表面11Bまで導電体11を厚み方向に貫通している。チップ吸引孔41とチップ吸引孔42とは、導電体11がガイド部材40に接するように固定台12に載置された状態で互いに重なる位置に形成され、たとえば導電体11の平面視における中心にチップ吸引孔42が形成される。チップ吸引孔41,42はたとえば円形の平面形状を有することが好ましいがこれに限られない。またこれらが円形の平面形状であるとして、チップ吸引孔41の円形の径はチップ吸引孔42の円形よりも大きい。このようにすれば、チップ吸引孔41とチップ吸引孔42とを容易に重ねることができるためである。
また固定台12上には、チップ吸引孔41とは別に、導電体吸引孔43(吸引孔)が形成されている。導電体吸引孔43も一方の主表面12Aから他方の主表面12Bまで固定台12を貫通している。導電体吸引孔43はたとえば円形の平面形状を有することが好ましいがこれに限られない。導電体吸引孔43は上記のように載置された導電体11の平面視における4つの角部に隣接する領域のそれぞれに形成されることが好ましい。
チップ吸引孔41およびチップ吸引孔42は、固定台12に導電体11が固定された状態において、導電体11が載置された半導体チップ1を、導電体11に対して固定するための孔である。つまり互いに重なるチップ吸引孔41およびチップ吸引孔42は一続きとなるが、これらは図示されない固定台12の下側の第1の真空装置により半導体チップ1をZ方向下方に吸引することで、半導体チップ1を固定する。
また導電体吸引孔43は、ガイド部材40に沿いながら接するように固定台12に対して位置ずれなく載置された状態の導電体11に対して、上記第1の真空装置とは別の第2の真空装置でZ方向下方に吸引することにより、導電体11を固定台12に対して固定する。
上記第1の真空装置は、半導体チップ1の搬送時など導電体11上に半導体チップ1が固定されないときは非稼動となっており、固定台12上に固定された導電体11に半導体チップ1が載置されこれを固定すべきときに稼動する。これに対し第2の真空装置は、導電体11を固定台12に対して固定するための装置であるため、導電体11を交換するとき以外は導電体11が位置ずれしないように稼動し続ける必要がある。
なお本実施の形態においても実施の形態1と同様に、図1のカメラ23などを用いて、半導体チップ1は導電体11の一方の主表面11A上の平面視におけるたとえば中心の位置(図9に点線で示す領域P)など、所望の位置に対してX方向、Y方向およびθ方向に関してずれないように設置される。これは以下の理由による。たとえばエミッタ電極用プローブ3とチップ吸引孔42との位置が重なれば、特に半導体チップ1がたとえば100μm以下と薄い場合には、エミッタ電極用プローブ3が接触する部分がチップ吸引孔42により下方に歪む場合がある。このようになれば半導体チップ1にダメージが残り、漏れ電流が増加して歩留りを下げる原因となる。このような事態を防止するため、半導体チップ1が導電体11の所定の領域Pに対してずれることなく固定され、半導体チップ1の中心部の真下(すなわち導電体11の平面視における中心)にチップ吸引孔42が存在することを前提にして、エミッタ電極用プローブ3などがチップ吸引孔42の真上の部分に接触しないように設計されている。したがって半導体チップ1は導電体11の所定の領域Pに対してずれないように固定されることが重要となる。
次に、本実施の形態の背景等を適宜説明しつつ、本実施の形態の作用効果を説明する。
実施の形態1のように導電体11の一方の主表面11Aの算術平均粗さRaを制御することにより、ここに接触するコレクタ電極9への傷などの形成を抑制することができる。しかしこの他にも以下のように、ステージ10自体が損傷を受ける場合がある。
たとえば図6を再度参照して、測定対象物である半導体チップ1が良品であれば問題なく試験することができるが、たとえば耐量不良の半導体チップ1を半導体チップ試験装置9000で試験した場合、半導体チップ1が破損し、当該チップの一部であるシリコンまたは電極材料の溶着物がステージ910の上側の主表面912A1などに付着してしまう。このように溶着物が付着した状態のステージ910に他の半導体チップ1を設置して試験すれば、当該他の半導体チップ1のコレクタ電極9とステージ910との間に溶着物が挟まった状態でエミッタ電極用プローブ3が加圧する。これにより、コレクタ電極9に溶着物が食い込み、絶縁膜を貫通し、コレクタ電極9と他の導電部分とが短絡して不良チップとなる可能性がある。
このような不具合を抑制するために、溶着物が付着した際には、ステージ910を半導体チップ試験装置9000から取り外し、溶着物を研磨により除去するか、ステージ910の全体またはエミッタ電極用プローブ3を新品に交換する作業が行われる。しかしこのような補修作業に費やす作業時間および費用が大きい。また表面が研磨されても、溶着物が完全に除去しているか検査することは困難であり、表面粗さ、平面度、および平行度などが良好であることを保証することが困難である。
そこで本実施の形態によれば、上記第2の真空装置を非稼動にすることにより極めて容易に導電体11を固定台12から取り外すことができる。このためステージ10に溶着物が付着しその交換を要する場合、たとえば比較例のステージ910のようにその全体を交換しなくても、導電体11を交換するだけで、固定台12を交換しなくてもよい。したがって交換をより容易にし、その作業効率を向上させコストを低減することができる。
導電体11の交換の際には、新しい導電体11をガイド部材40に接するように固定するだけで、極めて容易に、固定台12に対して固定すべき位置に対してずれることなく、固定することができる。この観点からも、導電体11の交換作業の効率を大幅に向上させることができる。
また導電体11がガイド部材40により所望の位置に対してずれることなく固定できれば、その上にセットされる半導体チップ1についてもより容易に所定の位置(図9中の領域P)に設置することができる。このため半導体チップ1を導電体11に対してより安定に保持させることができる。
実施の形態4.
図10は実施の形態4の半導体チップ試験装置の要部を図2と同様に抜き取りその部分を拡大して示し、図11はその要部の断面形状を示している。図10および図11を参照して、本実施の形態の半導体チップ試験装置4000は、実施の形態1の半導体チップ試験装置1000と基本的に同様の構成を有するため、同一の構成要素については同一の参照符号を付しその説明を繰り返さない。本実施の形態は、実施の形態3とは異なる、導電体11を固定台12から容易に取り外し可能とするためのステージ10の構成の他の一例を示している。
図10に示すように、本実施の形態のステージ10に含まれる導電体11には導電体位置決め穴44(貫通孔)が形成されている。またステージ10に含まれる固定台12は位置決めピン45を有している。
導電体位置決め穴44は、導電体11の一方の主表面11Aのうち半導体チップ1が載置される中央部よりも外側の領域に形成されている。図10においては半導体チップ1が載置される領域をX方向に関して挟むように1対の導電体位置決め穴44が形成されているが、このような態様に限られない。導電体位置決め穴44は一方の主表面11Aから他方の主表面11Bまで導電体11を厚み方向に貫通している。
位置決めピン45は、固定台12のうち、その一方の主表面12A上に導電体11が設置された際に導電体位置決め穴44と平面視において重なる位置に形成されている。したがって図10および図11においては半導体チップ1が載置される領域をX方向に関して挟むように1対の位置決めピン45が形成されている。位置決めピン45は固定台12の一方の主表面12Aからその厚み方向に延びるように形成された突起部分である。
位置決めピン45には導電体位置決め穴44が挿入されることにより、導電体11は位置決めピン45に貫通される。これにより導電体11は固定台12の一方の主表面12A上に固定されている。
なお図10および図11に示すように、位置決めピン45は一方の主表面12AからZ方向に関して最も離れた先端部にテーパが形成されていることが好ましい。このようにすれば、位置決めピン45を導電体位置決め穴44によりスムーズに挿入することができる。
次に本実施の形態の作用効果について説明する。
本実施の形態の作用効果は、基本的に実施の形態3の作用効果と同様である。すなわち実施の形態3の代わりに本実施の形態の構成を有する半導体チップ試験装置4000を用いても、実施の形態3と同様に、ステージ10から導電体11のみを容易に取り外し交換することができるといえる。導電体11の固定台12に対する位置は導電体位置決め穴44および位置決めピン45により極めて容易に決定することができ、導電体11の位置ずれを抑制することができる。このため導電体11の交換作業の効率を大幅に向上させることができる。
実施の形態5.
図12は実施の形態5の半導体チップ試験装置の要部を図2と同様に抜き取りその部分を拡大して示している。図12を参照して、本実施の形態の半導体チップ試験装置5000は、実施の形態1,3の半導体チップ試験装置1000,3000と基本的に同様の構成を有するため、同一の構成要素については同一の参照符号を付しその説明を繰り返さない。ただし本実施の形態においては、導電体11の厚みについて実施の形態1,3などと異なっている。
基本的に上記の各実施の形態における導電体11の厚みは3mmであることが好ましく、2mm以上4mm以下の範囲内とされることが好ましい。ただし本実施の形態における導電体11は、図12に示す厚みhが30μm以上200μm以下であることが好ましい。実施の形態2のように表面にめっき膜が形成された導電体11においては、当該めっき膜を含む厚みが上記の数値範囲であることが好ましい。
上記のような薄い導電体11は、たとえばアルミニウムまたは銅により形成されることが好ましい。また当該薄い導電体11へのチップ吸引孔42は、たとえば一般公知のエッチング、レーザ、金型による金属材料の打ち抜き加工により形成されることが好ましい。このようにすれば、形成されるチップ吸引孔42でのバリの発生を抑制することができる。
次に本実施の形態の作用効果について説明する。
本実施の形態においては、導電体11の厚みhが他の実施の形態よりも大幅に薄くなっている。このため、導電体11の一方の主表面11Aの形状がその真下の固定台12の一方の主表面12Aの形状に倣うように変形しやすくなる。ここで倣うとは、たとえば固定台12の一方の主表面12Aに凸形状があれば、その真上に重畳される導電体11の一方の主表面11Aも、当該凸形状の真上に凸形状が形成されるように変形することを意味する。このため本実施の形態によれば、固定台12の一方の主表面12Aの平面度および平行度を制御するだけで、導電体11の一方の主表面11Aの平面度および平行度を必然的に固定台12の当該平面度等とほぼ等しくなるように制御することができる。したがって導電体11の平面度等を制御するための加工を別途行なう手間を省くことができ、導電体11の表面加工の費用を削減することができる。
実施の形態6.
図13は実施の形態6の半導体チップ試験装置の全体構成を示し、図14は図13の要部であるステージ10の部分およびその上の半導体チップ1の部分を抜き取りその部分の構成をより詳細に示している。図13および図14を参照して、本実施の形態の半導体チップ試験装置6000は、実施の形態1の半導体チップ試験装置1000と同一の構成要素については同一の参照符号を付しその説明を繰り返さない。ただし本実施の形態は、ステージ10を構成する導電体11の態様において、他の実施の形態と大きく異なっている。
具体的には、本実施の形態においては、導電体11がテープ状にX方向に延在している。この延在する長さは半導体チップ試験装置6000全体のX方向に関する寸法に比べて長く、X方向に関して固定台12を挟むように1対のローラが設けられている。当該1対のローラのうち一方は供給ローラ52であり、ここから固定台12上に導電体11のうち半導体チップ1を載置すべき領域が供給される。また当該1対のローラのうち他方は回収ローラ53であり、半導体チップ1を載置し終えた後の使用済みの導電体11の領域がここから巻き取られ回収される。
また本実施の形態の固定台12は、第1固定台部12aと第2固定台部12bとを有している。これらの第1固定台部12aおよび第2固定台部12bの材質、形状、構成およびサイズはそれぞれ図6の比較例に係る半導体チップ試験装置9000の第1固定台部912aおよび第2固定台部912bと同様であるためその説明を省略する。第1固定台部12aは上側の主表面12A1とその反対側の下側の主表面とが矩形の平板形状を有し、第2固定台部12bはその上側の主表面12A2とその反対側の他方の主表面12Bとが矩形の平面形状を有している。
導電体11は、供給ローラ52および回収ローラ53の駆動により、固定台12のうちの特に第1固定台部12aの上を摺動可能となっている。このような摺動を可能とするために、上下ローラ54が設けられている。上下ローラ54は、たとえばX方向に関する供給ローラ52と固定台12との間の領域、および固定台12と回収ローラ53との間の領域に1対設けられている。上下ローラ54は導電体11の上側および下側からこれを挟みながらその外周部を導電体11に摺動させる。これにより導電体11の他方の主表面11Bは第1固定台部12aの上側の主表面12A1上を接触しながら摺動する。
図14に示すように、本実施の形態においても実施の形態3と同様に、固定台12のうち特に導電体11が摺動する第1固定台部12aに、これを貫通するようにチップ吸引孔41および導電体吸引孔43が形成されている。また本実施の形態においても実施の形態3と同様に、導電体11のうち特に半導体チップ1が載置されるべき領域Pの平面視における中心の位置に、これを貫通するようにチップ吸引孔42が形成されている。これらにより、固定台12の下方の真空装置による吸引力を利用して、導電体11を所望の位置にて固定台12に固定可能とし、これによりステージ10を構成している。
以上の点において本実施の形態は、導電体11が基本的には湾曲したり供給ローラ52などに巻回されたりしない矩形の平板形状を有している他の実施の形態と構成上異なっている。
上記のような導電体11の供給ローラ52および回収ローラ53への巻回を容易にする観点から、本実施の形態の導電体11は、実施の形態5と同様に30μm以上200μm以下にする(実施の形態1などより薄くする)ことが好ましい。このため導電体11を構成する材料は実施の形態5と同様にアルミニウムまたは銅であることが好ましい。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。
本実施の形態によれば、導電体11の特に半導体チップ1を載置すべき領域を供給ローラ52および回収ローラ53を用いて固定台12上に配置されるよう摺動させることができる。このため導電体11を固定台12上に設置する際に導電体11を吸着させ搬送する機構が不要となる。これにより、特に歩留まりが悪く導電体11に溶着物の付着などが起こりやすい半導体チップ1の測定を行なう場合、導電体11を交換せず摺動によりその使用する領域を変更するだけで対応可能となるため、生産性が著しく向上する。
実施の形態7.
本実施の形態においては、半導体チップ1の試験を行なう際の導電体11の準備方法において上記の各実施の形態と異なっている。以下、図15を用いて本実施の形態の半導体チップ試験方法について説明する。図15は当該試験方法の概略を示すフローチャートである。
本実施の形態において測定される半導体チップ1は、上記各実施の形態と同様、第1の主表面11Aとその反対側の第2の主表面11Bとを有し、それらの双方に電極が形成された縦型半導体チップである。また以下の試験方法は、当該半導体チップ1に通電して電気的特性を測定する半導体チップ試験方法である。ここで用いられる装置は、たとえば実施の形態1の半導体チップ試験装置1000であってもよいし、実施の形態3の半導体チップ試験装置3000でもよい。
本実施の形態においても他の実施の形態と同様、導電体11の半導体チップ1が載置される一方の主表面11Aは、算術平均粗さが0.1μm以上1.6μm以下である。ただし本実施の形態においては、当初はそのような表面粗さを有さない導電体11を再利用する。すなわち導電体11の一方の主表面11A上に測定しようとする半導体チップ1を載置する工程の前に、当該導電体11の表面を、算術平均粗さが0.1μm以上1.6μm以下となるように表面加工する。
具体的には、図15を参照して、たとえば先に行なわれた試験により算術平均粗さが1.6μmを超えるように粗くなった導電体11の一方の主表面11Aに対しフライス加工がなされる(工程S11)。その後、当該導電体11の一方の主表面11Aに研削加工がなされる(工程S12)。これにより、一方の主表面11Aの算術平均粗さが0.1μm以上1.6μm以下となるように加工される。なお研削加工における一方の主表面11Aの切り込み量はたとえば20μm以上50μm以下とすることが好ましい。このようにすれば、半導体チップ1の損傷などにより形成された導電体11の表面の凹凸を除去することができる。
以上のように表面加工がなされた後に、当該導電体11の表面上に第2の主表面11Bが接触するように、上記各実施の形態と同様に半導体チップ1が載置され、以降は各実施の形態と同様の測定がなされる。
なお導電体11の厚みは上記の研削加工を行なう毎に薄くなるため、使用する半導体チップ試験装置を用いてその厚みを測定し、研削加工前に比べて薄くなった厚み分だけステージ10のZ方向位置がたとえば上方となるように補正(移動による調整)がなされることが好ましい。あるいはエミッタ電極用プローブ3、コレクタ電極用プローブ4などが、たとえば公知のスプリングプローブ等を用いた、2mm以上4mm以下程度の伸縮が可能なプローブにより形成されてもよい。
次に、本実施の形態の背景等を適宜説明しつつ、本実施の形態の作用効果を説明する。
上記のように、コレクタ電極9への傷の発生、および導電体11の表面上への溶着物の付着などの各問題に対処するため、ステージの半導体チップ1の載置される面は常に表面粗さ、平面度、および平行度などが良好な状態を維持する必要がある。このためコレクタ電極9の下地のニッケルめっきおよびシリコンなどを露出させるような粗い表面に対しては、半導体チップ1の品質維持の観点から、ステージ910(図6参照)を交換する必要がある。しかしステージ910の上側の主表面912A1は鏡面加工がされているためステージの加工費が高く、その交換費用が大きくなる問題がある。また第1固定台部912aを第2固定台部912bから取り外し可能でなく両者が一体として接合されている場合、実際に交換が必要となるのは半導体チップ1に直接載置される第1固定台部912aのみであるにもかかわらず、第2固定台部912bを含む固定台912の全体を交換する必要が生じる。
以上のようにステージ10の交換は相当の労力および費用を要し、たとえ導電体11を交換するのみであっても当該費用等が嵩む可能性もある。そこで本実施の形態においては使用済みで表面粗さの値が規定範囲外となっている導電体11の表面に対し表面加工を施す。これにより表面粗さが再度規定範囲内となれば、ステージ10の一部である導電体11すらも交換することなく再利用することができる。このため導電体11の交換頻度を減らすことができ、その結果として導電体11の加工費をいっそう削減することができる。
実施の形態8.
本実施の形態においては、テスター36を用いて、半導体チップ1の破損を検出し、導電体11を自動で交換することができる点において、実施の形態7に記載の試験方法と異なっており、また実施の形態1〜6の半導体チップ試験装置と異なっている。以下、図16および図17のフローチャートおよび図18の半導体チップ試験装置8000を用いて、本実施の形態の試験方法について、特に導電体を自動で交換する方法を中心に説明する。
図16は導電体11を交換するきっかけとなる事象の発生から交換が行われるまでの流れを示すフローチャートである。図16を参照して、電気的特性を測定する試験、特にたとえば誘導負荷スイッチング試験等のスクリーニング試験を行なう場合に、半導体チップ1が破損する(工程S100)場合がある。このような場合に、テスター36の回路を構成するインダクタンスおよびスナバ回路には充電電流が発生し(工程S200)、さらにそれに起因して、半導体チップ1には還流電流が流れる(工程S300)。すると半導体チップ1は、実際には電流を流さず電流を遮断している状態であっても電圧がオフである状態を維持することができなくなる。その結果、半導体チップ1の電圧波形が激しく振動し、コレクタ電極9に電流が流れ続けた後、徐々にその電流が低下する(工程S400)。
このような半導体チップ1の還流電流および電圧波形の振動としての信号がテスター36に伝わる。すなわちテスター36は、半導体チップ1が破損したことによりその半導体チップ1の還流電流が閾値を越えていること、および半導体チップ1の電圧波形が激しく振動していることを示す半導体チップ1からの信号を検出する(工程S500)。
図16および図18を参照して、上記(工程S500)においてテスター36により検出された半導体チップ1の破損を知らせる信号が、テスター36から、半導体チップ試験装置8000内に備えられるが図18中には示されないCPUなどの受信装置に送られる(工程S600)。そして当該受信装置から半導体チップ試験装置8000の導電体11の交換機構に指示信号を送られる。これにより、半導体チップ試験装置8000内の当該交換機構の駆動により自動的に導電体11が交換される(工程S700)。
図17は交換機構の駆動により自動的に導電体11が交換される、上記(工程S700)のプロセスをより詳細に示すフローチャートである。また図18は実施の形態6の半導体チップ試験装置の全体構成を示している。図17および図18を参照して、(工程S700)の実際の導電体11の交換においては、まず交換機構がCPUなどの受信装置から、半導体チップ1の破損信号を受信する(S701)。
ここで図18に示す通り、本実施の形態の半導体チップ試験装置8000は、実施の形態1の半導体チップ試験装置1000、および実施の形態3の半導体チップ試験装置3000と基本的に同様の構成を有するため、同一の構成要素については同一の参照符号を付しその説明を繰り返さない。ただし半導体チップ試験装置8000は、導電体11の交換機構として、X方向規制アクチュエータ66、Y方向規制アクチュエータ67、導電体廃却用コレット68および導電体搬送用コレット69を有する点において、上記の各半導体チップ試験装置と異なっている。つまり導電体11の交換の際の搬送は、当該装置に含まれる導電体搬送用コレット69により行なうことが可能である。
X方向規制アクチュエータ66は固定台12の一方の主表面12A上の特に導電体11のX方向正側に、Y方向規制アクチュエータ67は固定台12の一方の主表面12A上の特に導電体11のY方向正側に、それぞれ配置される。また導電体廃却用コレット68および導電体搬送用コレット69は通常は固定台12の真上の外側の領域にて待機しているが、後述のようにたとえばコレットX軸ロボットC1などにより、固定台12の真上などまで移動可能となっている。
上記の交換機構が半導体チップ1の破損を知らせる信号を受け取ると、導電体廃却用コレット68が(図18においてはそのように示していないが)たとえばコレットX軸ロボットC1により駆動して固定台12に固定された導電体11の真上まで移動し、導電体11を吸着する。そして導電体廃却用コレット68が導電体11を吸着したまま固定台12の真上の外側にある図示されない廃却エリアまで導電体11が搬送される(工程S702)。
次に、未使用の導電体11が導電体搬送用コレット69によりステージ10の真上の領域まで搬送され、固定台12の一方の主表面12A上に載置される(工程S703)。そしてたとえばガイド部材40に接するように導電体11が位置合わせされながら固定台12の一方の主表面12A上にて位置合わせされる(工程S704)。このときX方向規制アクチュエータ66およびY方向規制アクチュエータ67により導電体11はガイド部材40に接するように押し当てられる。また新しい導電体11の図18左下側の角部はガイド部材40のX方向延在部とY方向延在部との交わる部分に押し当てられる。このようにして導電体11の設置位置が決まったところで、たとえば実施の形態3に示す導電体吸引孔43(図9参照)によりZ方向下方から真空引きされることで、当該新しい導電体11が固定台12側に吸引され(工程S705)、固定台12に固定される。
なお導電体廃却用コレット68と導電体搬送用コレット69とのいずれか1台のみとすることにより、それが使用済み導電体11の廃却と未使用導電体11の搬送との双方の役割を果たす構成としてもよい。そのようにすれば半導体チップ試験装置8000の構成を簡略化しコスト削減することができる。
次に本実施の形態の作用効果について説明する。
本実施の形態によれば、実施の形態3などと同様に、半導体チップ1が破損して導電体11の一方の主表面11Aに形成された凹凸が生じたときに、導電体11のみを交換することで、交換をより容易にし、その作業効率を向上させコストを低減することができる。また実施の形態1などと同様に、当初の導電体11の一方の主表面11Aの算術平均粗さをたとえば0.1μm以上1.6μm以下としておくことにより、そもそもの半導体チップ1への傷の発生を抑制することができる。
また本実施の形態によれば、半導体チップ試験装置8000内の交換機構により導電体11を自動で交換することができるため、手動で交換作業を行なう手間を省くことができ、その交換作業をより高効率化することができる。
実施の形態9.
上記の各実施の形態においては、ステージ10が導電体11と固定台12とを有する構成であり、特に導電体11の算術平均粗さが0.1μm以上1.6μm以下とされている。しかしたとえば図6に示す、導電体11を有さず固定台12のみからなるステージ910を有する、比較例としての半導体チップ試験装置9000において、固定台912の半導体チップ1が載置される上側の主表面912A1の算術平均粗さが0.1μm以上1.6μm以下とされた構成も、本発明の実施の形態として想定される。
図7のグラフからわかるように、このような場合においても、実施の形態1と同様に、加工費の高騰を抑えつつ、コレクタ電極9への傷の発生を抑制することができる。このため半導体チップ1の低コストでの高い生産性を実現することができる。
以上に述べた各実施の形態(に含まれる各例)に記載した特徴を、技術的に矛盾のない範囲で適宜組み合わせるように適用してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 半導体チップ、1A 第1の主表面、1B 第2の主表面、3 エミッタ電極用プローブ、4 コレクタ電極用プローブ、5 ゲート電極用プローブ、6 ゲート電極、7 エミッタ電極、8 絶縁膜、9 コレクタ電極、10,910 ステージ、11 導電体、11A,12A 一方の主表面、11B,12B 他方の主表面、11C めっき膜、12,912 固定台、12a,912a 第1固定台部、12A1,12A2,912A1,912A2 上側の主表面、12b,912b 第2固定台部、21 コレット、23 カメラ、34 プローブユニット、36 テスター、40 ガイド部材、41,42 チップ吸引孔、43 導電体吸引孔、44 導電体位置決め穴、45 位置決めピン、52 供給ローラ、53 回収ローラ、54 上下ローラ、66 X方向規制アクチュエータ、67 Y方向規制アクチュエータ、68 導電体廃却用コレット、69 導電体搬送用コレット、912B 下側の主表面、1000,3000,4000,5000,6000,8000,9000 半導体チップ試験装置、C1 コレットX軸ロボット、C3 コレットZ軸ロボット、S1 ステージX軸ロボット、S2 ステージY軸ロボット。

Claims (10)

  1. 第1の主表面と、前記第1の主表面の反対側の第2の主表面との双方に電極が形成された縦型半導体チップに通電して電気的特性を測定する半導体チップ試験装置であって、
    前記第2の主表面に接触するように前記縦型半導体チップを載置する導電体と、前記導電体を載置する固定台とを含むステージと、
    前記縦型半導体チップの前記第1の主表面側の電極に接触する第1のプローブと、
    前記導電体上に接触する第2のプローブとを備え、
    前記導電体の前記縦型半導体チップが載置される表面は、算術平均粗さが0.1μm以上1.6μm以下である、半導体チップ試験装置。
  2. 前記導電体の表面にはめっき膜が形成されている、請求項1に記載の半導体チップ試験装置。
  3. 前記ステージはガイド部材を含み、
    前記導電体は、前記ガイド部材に接するように前記固定台に固定され、
    前記固定台には吸引孔が形成されている、請求項1または2に記載の半導体チップ試験装置。
  4. 前記固定台は位置決めピンを有し、
    前記導電体は、前記位置決めピンに貫通されることにより前記導電体を前記固定台に固定する貫通孔を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体チップ試験装置。
  5. 前記導電体の厚みは30μm以上200μm以下である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体チップ試験装置。
  6. 前記導電体はテープ状に延在しており、供給ローラおよび回収ローラにより前記固定台上を摺動可能である、請求項5に記載の半導体チップ試験装置。
  7. 第1の主表面と、前記第1の主表面の反対側の第2の主表面との双方に電極が形成された縦型半導体チップに通電して電気的特性を測定する半導体チップ試験装置であって、
    前記第2の主表面に接触するように前記縦型半導体チップを載置するステージと、
    前記縦型半導体チップの前記第1の主表面側の電極に接触する第1のプローブと、
    前記ステージ上に接触する第2のプローブとを備え、
    前記ステージの前記縦型半導体チップが載置される表面は、算術平均粗さが0.1μm以上1.6μm以下である、半導体チップ試験装置。
  8. 第1の主表面と、前記第1の主表面の反対側の第2の主表面との双方に電極が形成された縦型半導体チップに通電して電気的特性を測定する半導体チップ試験方法であって、
    前記縦型半導体チップが載置されるステージに含まれる導電体上に前記第2の主表面が接触するように、前記縦型半導体チップを載置する工程と、
    前記縦型半導体チップの前記第1の主表面側の電極に第1のプローブを接触させる工程と、
    前記導電体上に第2のプローブを接触させる工程と、
    前記第1のプローブと前記第2のプローブとの間に電流を流し、前記縦型半導体チップの電気的特性を測定する工程とを備え、
    前記導電体の前記縦型半導体チップが載置される表面は、算術平均粗さが0.1μm以上1.6μm以下である、半導体チップ試験方法。
  9. 前記縦型半導体チップを載置する工程の前に、縦型半導体チップが載置されるステージに含まれる導電体の表面を、算術平均粗さが0.1μm以上1.6μm以下となるように表面加工する工程をさらに備える、請求項8に記載の半導体チップ試験方法。
  10. 前記電気的特性を測定する工程における前記縦型半導体チップの破損による前記縦型半導体チップからの信号を検出する工程と、
    前記検出する工程において検出された前記信号を受信装置に送る工程と、
    前記受信装置から前記導電体の交換機構に指示信号を送ることにより、前記導電体を交換する工程とをさらに備える、請求項8または9に記載の半導体チップ試験方法。
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