JP2018091529A - 飛翔体 - Google Patents

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Abstract

【課題】高速で飛翔する飛翔体を冷却して空力加熱から保護するとともに、衝突時に飛翔体を炸裂させること。【解決手段】液体充填部11は、外殻の内側に設けられ、内部に液体10が充填される。排出バルブ5は、液体充填部11と接続され、液体10の圧力が所定の値以上の場合に開く。排出ノズル4は、排出バルブ5からの排出物を、飛翔方向に対して逆方向に排出する。金属収納部21は、液体充填部11に接して設けられ、内部に金属20が封入された密閉容器として構成される。【選択図】図1

Description

本発明は飛翔体に関する。
空気中を高速で飛翔する飛翔体では、空力加熱、すなわち飛翔体の表面が空気との摩擦熱によって加熱され、温度が上昇することが知られている。よって、温度上昇により飛翔体の誤動作や破損を防止するため、温度上昇を抑制する手法が提案されている。
例えば、飛翔体の先端ドームに冷却液を循環させることで、先端ドームの温度上昇を抑制する構成が提案されている。図7に、先端ドームの温度上昇を抑制できる飛翔体の構成例を示す(特許文献1)。
飛翔体本体510には、赤外線センサ521が先端ドーム511に対応して配設される。赤外線センサ521は、誘導制御部522に接続され、図示しない目標からの赤外線を検出して検出信号を誘導制御部522に出力する。誘導制御部522は、推進機を構成する操舵翼523に接続され、赤外線センサ521を介して入力した検出信号に基づいて誘導信号を生成して操舵翼523を駆動制御し、飛翔体本体510を目標方向に誘導する。
この飛翔体では、先端ドーム511の第1のドーム511Aと第2のドーム511Bとの間に、冷却液収容部512が設けられている。飛翔体本体510の加速度が高められると、その加速度の変化を利用して冷却液貯蓄部517に収容した冷却液が、第2の配管515を通じて、先端ドーム511の冷却液収容部512に循環供給される。そして、冷却液は、先端ドーム511の空力加熱による熱量を奪った後、第1の配管514を通じて冷却器516に導かれて冷却され、再び、第3の配管518を通じて、冷却液貯蓄部517に収容される。そして、飛翔体本体510の飛翔速度の低下にともなって加速度が低下すると、液供給経路が反転し、冷却液貯蓄部517に収容される冷却液が冷却器516を経由して先端ドーム511の冷却液収容部512に供給され、先端ドーム511を冷却する。
冷却液貯蓄部517には、ピストン519が矢印A、B方向に移動自在に収容配置した状態で、冷却液が内部に充満するように収容されている。これにより、ピストン519は、加速度の付与される方向に応じて冷却液貯蓄部517内において矢印A又は矢印B方向に移動付勢され、移動方向に応じて冷却液貯蓄部517内の冷却液を第2の配管515又は第3の配管518の一方に排出する。なお、ピストン519は、ラッチ機構520を介して所望の加速度に到達するまでの間、冷却液貯蓄部517の所定の位置にラッチされて位置決めされる。
特開2002−277199号公報
ところが、上記で説明した飛翔体は、以下に示す問題点を有する。上述した飛翔体おける冷却機構を、極超音速領域、例えばマッハ5を超える速度で飛翔する小型の飛翔体に適用するには、冷却機構そのものを小型化しなければならない。しかしながら、極超音速領域での空力加熱は100MW/m以上になることが知られており、これは超音速領域(マッハ1.2以上5未満)よりも一桁大きい値となるので、加速途中の飛翔体先端の温度は1000℃を超え、飛翔中には2500℃を超える。そのため、こうした小型の循環型冷却機構では、温度上昇に対して動作が追随できず、冷却が不十分となる問題が有った。
また、飛翔体を射出するときの加速度が大きな場合、例えばレールガンと称される電磁射出装置のように、射出するときの加速度が数万G以上と極めて高い場合、加速度に耐えるには飛翔体内部の構造をなるべく単純化することが望ましい。そのため、冷却液の循環機構やピストンなどの機械部品などの複雑な機構を飛翔体に搭載するのは好ましくない。また、炸薬などの加速の衝撃で点火するおそれがある物については、飛翔体に搭載できないという問題があった。
本発明は上記の事情に鑑みて成されたものであり、本発明の目的は、高速で飛翔する飛翔体を冷却して空力加熱から保護するとともに、衝突時に飛翔体を炸裂させることである。
本発明の一態様である飛翔体は、外殻と、前記外殻の内側に設けられ、内部に液体が充填された液体充填部と、前記液体充填部と接続され、前記液体の圧力が所定の値以上の場合に開く第1のバルブと、前記第1のバルブからの排出物を、飛翔方向に対して逆方向に排出する第1のノズルと、前記液体充填部に接して設けられ、内部に金属が封入された密閉容器として構成される金属収納部と、を有するものである。これにより、飛翔中の空力加熱によって外殻の先端部が加熱され、液体の圧力が所定の圧力以上になった場合に、第1のバルブが開いて、第1のノズルから液体が気化した高温ガスが飛翔体から排出される。その結果、気化熱によって液体が冷却されるので、外殻の先端部を過度の温度上昇から保護することができる。また、飛翔体が飛翔した後に外部の物体と衝突した場合、金属収納部が破損し、液体と金属とが混合される。このとき、高温の液体ないしは液体が気化して生じた高温ガスと金属とが化学反応して、好適には反応によるガスが生成され、炸裂を生じさせることができる。
本発明の一態様である飛翔体は、上記の飛翔体であって、前記液体又は前記液体が気化して生じるガスと、前記金属と、が所定の温度以上で混合された場合に発熱反応を生じる、ことが好ましい。これにより、飛翔体が飛翔した後に外部の物体と衝突した場合に、高温の液体ないしは液体が気化して生じた高温ガスと金属とが発熱反応を生じ、その結果、炸裂を生じさせることができる。
本発明の一態様である飛翔体は、上記の飛翔体であって、前記液体は、超臨界の状態で前記金属と混合される、ことが好ましい。これにより、超臨界状態では、液相と気相との間の区別がなくなるので、より好適に金属との反応を生じさせることが可能となる。
本発明の一態様である飛翔体は、上記の飛翔体であって、前記外殻には、前記飛翔方向に向いた先端を有する先端ドームが設けられ、前記先端ドームから前記金属収納部に向けて延在する突き棒を更に有する、ことが好ましい。これにより、飛翔体の先端が外部の物体と衝突した場合、確実に金属収納部を破損させ、より容易に液体と金属との混合物を炸裂させることができる。
本発明の一態様である飛翔体は、上記の飛翔体であって、前記突き棒は、前記飛翔方向に延在するように設けられる、ことが好ましい。これにより、飛翔体の先端が外部の物体と衝突した場合に、より効率的に衝突時の衝撃力を金属収納部に与えることで、より容易に金属収納部を破損させることができる。
本発明の一態様である飛翔体は、上記の飛翔体であって、前記金属収納部の側の前記突き棒の一端は、前記金属収納部に向けて細くなるテーパ形状を有する、ことが好ましい。これにより、飛翔体の先端が外部の物体と衝突した場合に、金属収納部のうちで衝撃力が与えられる部位の面積を小さくすることで、より容易に金属収納部を破損させることができる。
本発明の一態様である飛翔体は、上記の飛翔体であって、前記飛翔方向に延在するように前記金属収納部の内部に設けられた管を更に有し、前記管の一端は、前記突き棒に面する位置の前記金属収納部の内壁に当接し、前記管には、前記突き棒が前記金属収納部を突き破ることで前記液体充填部から導入された前記液体又は前記液体が気化して生じるガスを、前記金属へ向けて噴出させる複数の噴出孔が設けられる、ことが望ましい。これにより、金属の複数の部位に対して、管に設けられた噴出孔を通じて、同時かつ均一に液体ないしは液体が気化したガスを噴出させることができる。その結果、金属をより高速にかつ均一に炸裂させることができる。
本発明の一態様である飛翔体は、上記の飛翔体であって、前記突き棒に面する位置の前記金属収納部の厚みは、前記突き棒に面していない位置の前記金属収納部の厚みよりも薄い、ことが望ましい。これにより、突き棒に面する位置の金属収納部の機械的強度を低下させることで、飛翔体の先端が外部の物体と衝突した場合に、より容易に金属収納部を破損させることができる。
本発明の一態様である飛翔体は、上記の飛翔体であって、前記第1のバルブと前記第1のノズルとを複数組有する、ことが好ましい。これにより、第1のバルブと第1のノズルとからなる組の数によって、各ノズルからの排出物の流速を調整することができる。
本発明の一態様である飛翔体は、上記の飛翔体であって、前記液体充填部と前記金属収納部の内部とを接続可能に前記金属収納部に設けられた1又は複数の第2のバルブと、前記逆方向に向いた前記外殻の面に設けられ、制御信号を受信可能に構成された信号受信部と、前記信号受信部が受信した前記制御信号に応じて、前記1又は複数の第2のバルブを開くバルブ制御部と、を更に有する、ことが好ましい。これにより、制御信号に応じて、目標物と衝突する前に、又は、目標物に対して衝突コースを飛翔していない場合でも、目標物の近傍で飛翔体を炸裂させることができる。
本発明の一態様である飛翔体は、上記の飛翔体であって、前記液体充填部と接続される第3のバルブと、前記第3のバルブからの排出物を、前記逆方向に対して所定の角度で、前記飛翔体の後方に排出する第2のノズルと、を更に有し、前記バルブ制御部は、前記飛翔体の姿勢を検出し、検出結果に応じて前記第3のバルブの開閉を制御する、ことが望ましい。これにより、第3のバルブからガスを排出することで、飛翔体の姿勢を制御し、飛翔体を所望の目標物に誘導することが可能となる。
本発明の一態様である飛翔体は、上記の飛翔体であって、前記第3のバルブと前記第2のノズルとを複数組有する、ことが好ましい。これにより、飛翔体の姿勢制御をより精密に行うことができる。
本発明の一態様である飛翔体は、上記の飛翔体であって、前記液体充填部の周囲の前記外殻には、前記外殻よりも密度が大きい材料からなる破片化部を有する、ことが望ましい。これにより、液体と金属とによる炸裂が生じた場合に、密度が大きな破片が周囲に散布され、破片による破壊効果を増大させることができる。
本発明の一態様である飛翔体は、上記の飛翔体であって、前記破片化部の前記液体充填部に面した側には、複数の切溝が設けられる、ことが好ましい。これにより、炸裂時により容易に破片を生じさせることができ、かつ、切溝の位置によって所望の大きさの破片を得ることができる。
本発明の一態様である飛翔体は、上記の飛翔体であって、前記金属と前記外殻との間に設けられた、複数の子弾が収納された子弾収納部を更に有する、ことが好ましい。これにより、炸裂時に所望の大きさ及び形状を有する子弾を散布することで、破壊効果を増大させることができる。
本発明の一態様である飛翔体は、上記の飛翔体であって、前記液体は水であり、前記金属は、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛及びホウ素のうちのいずれか、又は、一部又は全部の混合物である、ことが好ましい。これにより、液体又は液体が気化したガスと金属とを混合したときに発熱反応が生じ、かつ、水素ガスを発生させることができ、その結果飛翔体を炸裂させることが可能となる。また、常温においては液体と金属とは化学反応を生じないので、安全に保管及び輸送が可能であり、かつ射出されたとときの加速により加わる力に対して耐久性の高い飛翔体を実現することができる。
本発明の一態様である飛翔体は、上記の飛翔体であって、前記金属は、粉末、中空部を有する部材、又は、多孔質部材として、前記金属収納部内に封入される、ことが好ましい。これにより、液体又は液体が気化したガスと金属との接触面積を大きくして、発熱反応を高速かつ効率的に起こすことができる。
本発明によれば、高速で飛翔する飛翔体を冷却して空力加熱から保護するとともに、衝突時に飛翔体を炸裂させることができる。
実施の形態1にかかる飛翔体の断面構成を模式的に示す図である。 実施の形態2にかかる飛翔体の断面構成を模式的に示す図である。 実施の形態2にかかる飛翔体の変形例の断面構成を模式的に示す図である。 実施の形態3にかかる飛翔体の断面構成を模式的に示す図である。 実施の形態3にかかる飛翔体の変形例の断面構成を模式的に示す図である。 実施の形態4にかかる飛翔体の断面構成を模式的に示す図である。 先端ドームの温度上昇を抑制できる飛翔体の構成例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。各図面においては、同一要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略される。
実施の形態1
実施の形態1にかかる飛翔体について説明する。図1に、実施の形態1にかかる飛翔体100の断面構成を模式的に示す。図1では、飛翔体100は、紙面水平方向に平行なX軸の正方向(紙面右方向)を進行方向とする飛翔体として表示している。本実施の形態における飛翔体100は、火砲、電磁射出装置などの、対象物に高加速度を与えて射出する装置から射出されるものとして説明する。
本実施の形態において、飛翔体100は、高加速度で射出され、加速開始後の数ミリ秒で、飛翔体100の先端ないしは前面の温度は、1000℃程度まで加熱される。そのため、加熱による損傷から保護するため、飛翔体100には、飛翔体100の先端ないしは前面の部分の外殻を冷却するための機構が設けられる。以下、飛翔体100の構成について、具体的に説明する。
飛翔体100は、例えば金属部材で構成される、飛翔体本体1、先端ドーム2及び底部3からなる外殻を有している。飛翔体本体1及び先端ドーム2は、X軸方向を中心軸とする筒状の部分を有する部材として構成される。この筒状の部分は、紙面内でX軸に垂直な方向であるY軸と紙面の法線方向に平行なZ軸とが属する面内において、例えば円形の断面を有する。先端ドーム2は、飛翔中の空気抵抗を抑制するため、例えば先端2Cを頂点とする円錐形状を有している。
飛翔体本体1及び先端ドーム2の内部の空間には、液体10が充填される液体充填部11が設けられる。そして、液体充填部11の内部には、金属20が収納された密閉容器である金属収納部21が、液体充填部11内の液体10と接するように設けられる。
なお、以下では、所定温度以上の高温の液体10又は液体10の高温のガスが金属20に接触したときに、発熱を伴う化学反応が生じるように、液体10及び金属20が選択される。液体10又は液体10の高温ガスと金属20とを高速、高効率に化学反応させるには、液体10又は液体10の高温ガスと金属20との接触面積を大きくできることが好ましい。よって、金属20は、粉末として、例えばハニカム構造などの中空部を多数する部材として、又は、液体10又は液体10の高温ガスを導入可能な微細な孔を有する多孔質部材として、金属収納部21の内部に封入されることが好ましい。
本実施の形態では、先端ドーム2は、ドーム部2Aと突き棒2Bとを有する。ドーム部2Aは、上記の通り、先端2Cを頂点とするドーム形状を有する部材として構成される。突き棒2Bは、先端2C近傍の先端ドーム2の内壁と金属収納部21とを連結している。
飛翔体100の底部3には、底部3を貫通している排出ノズル4が設けられる。排出ノズル4は、排出バルブ5とガス排出管6とを介して、液体充填部11と連結されている。これにより、液体充填部11の内部の液体10が高温高圧になった場合に排出バルブ5が開くと、排出ノズル4から進行方向に対して逆方向に高温のガスを排出することができる。なお、以下では、排出ノズル4を第1のノズルとも称し、排出バルブ5を第1のバルブとも称する。
以下、飛翔体100が射出され空気中を高速で飛翔しているときの、飛翔体100の動作について説明する。飛翔体100の飛翔中には、空気との摩擦によって先端ドーム2の温度が上昇する。例えば、飛翔体100が極超音速で飛翔する場合には、先端ドーム2は、3000[K]程度まで温度が上昇させ得る程度の熱量が生じる。このとき、液体充填部11内部の液体10は、先端ドーム2を冷却する冷却液として働くことで、先端ドーム2の熱による損傷を防止する。また、先端ドーム2が継続的に加熱されると、先端ドーム2から液体10に熱が伝導することで、液体10の温度及び圧力が上昇する。
本構成では、液体充填部11内の圧力が所定の値、例えば1000気圧程度まで上昇すると、排出バルブ5が自律的に開く。排出バルブ5が開いたことで高温高圧状態の液体10は気化し、高温のガスがガス排出管6と排出バルブ5とを介して、排出ノズル4から飛翔体100の後方に排出される。これにより、液体充填部11の内部に圧力は一定以下に維持され、飛翔体100の破損を防止することができる。なお、このとき、ガスの排出量及び排出速度によっては、飛翔体100に補助的な推進力を付与することが可能である。
また、高温ガスを後方に排出することで、飛翔体100の後部における乱流の発生を抑制することも可能である。これにより、飛翔体100近傍の流れを整え、空気抵抗を低減できるので、飛翔体100の飛翔姿勢の安定化を図ることができる。
なお、ここでは、排出ノズル4と排出バルブ5とを一組有するものとして説明したが、これは例示に過ぎない。排出ノズル4と排出バルブ5とは複数設けられてもよく、すなわち、排出ノズル4と排出バルブ5とからなる組を複数有してもよい。この場合、排出バルブ5から排出されるガスの流速、又は、底部3から後方に排出されるガスの分布を排出バルブ5の数によって調整することができる。
その後、先端ドーム2が任意の物体、例えば目標物に衝突すると、突き棒2Bが金属収納部21を破壊する。その結果、金属収納部21内の金属20は、液体10が気化した高温のガスと、接触ないしは混合される。本実施の形態では、上述のように、爆発的な化学反応を生じるように、換言すれば炸裂するように、液体10及び金属20が選択されている。換言すれば、液体10と金属20とは、飛翔体100が物体と衝突した場合に、炸薬と同様の化学反応を生じることが理解できる。
本実施の形態においては、例として、液体10が水であり、金属20がアルミニウムである場合について説明する。アルミニウムは、例えば粉末化された状態で金属収納部21に封入される。アルミニウムと高温水蒸気とは、以下の反応式(1)に示す反応を生じる。

2Al+3HO=Al+3H+818.21[kJ/mol] (1)
特に、温度が374°、圧力が218気圧の状態では、水は超臨界状態となって液相と気相との区別がなくなるので、金属20との反応に適した状態となる。よって、ここでは、所定の温度以上の液体10又は液体10が気化して生じたガスと、金属20と、が接触、混合された場合に、発熱反応とガス発生が生じるものとして説明する。
式(1)からわかるように、高温水蒸気とアルミニウムとの化学反応によって、発熱と、それに伴う高温の水素ガスの発生とが生じる。つまり、飛翔体100の内部での爆発的な反応によって飛翔体100が破裂し、飛翔体100の周囲に複数の破片が高速散布されることとなる。その結果、炸裂と破片効果によって、目標物ないしはその周囲に対する破壊効果を増大させることができる。
本構成では、液体10及び金属20として、水とアルミニウムとのような常温では化学反応が進行しない組み合わせを選択している。このため、飛翔体100が飛翔していない場合には、飛翔体100に衝撃が加えられ、又は、誤動作が生じて、液体10と金属20とが混合されたとしても炸裂しない。また、飛翔体100を、例えばレールガンにおけるような数万G、例えば3万G以上の高加速度にて射出する場合でも、射出時には液体10は常温であるので、高加速によって誤って炸裂する事態を確実に防止することができる。また、常温では炸裂しないので、飛翔体100は、保管及び輸送のときの安全確保の観点から有利である。
また、本構成では、通常の燃焼反応を伴う炸薬を使用しないので、化学反応による二酸化炭素は生じない。そのため、飛翔体100は、温暖化防止に貢献することが可能となる。かつ、飛翔体100は、炸薬を使用しないので、炸薬を起爆する信管が必要ない。そのため、信管の着脱を行わずに済むので、より容易に飛翔体100を保管し、かつ、射出することができる。
実施の形態2
次に、実施の形態2にかかる飛翔体について説明する。実施の形態2にかかる飛翔体200は、実施の形態1にかかる飛翔体100の変形例である。図2に、実施の形態2にかかる飛翔体200の断面構成を模式的に示す。飛翔体200は、実施の形態1にかかる飛翔体100の金属収納部21を金属収納部22に置換した構成を有する。
飛翔体200では、金属収納部22の内部に、推進方向、すなわちX軸を中心軸方向とする高温ガス導入管23が設けられている。高温ガス導入管23には、ガス噴出孔24が複数設けられている。本構成では、金属20は、金属収納部22の内壁と高温ガス導入管23とで囲まれる部位に収納される。
先端ドーム2の先端2Cの内壁と金属収納部22との間には、進行方向、すなわちX軸を長手方向とする突き棒2Bが設けられる。本構成では、金属収納部22のうち、突き棒2Bに面する位置には、ラプチャーデスク25が設けられている。ラプチャーデスク25は、金属収納部22の他の部位よりも肉厚が薄くなるように形成される。これにより、ラプチャーデスク25は、突き棒2Bによって容易に突き破ることができる。なお、突き棒2Bの先端は、ラプチャーデスク25と離隔していてもよいし、当接していてもよい。なお、突き棒2Bの先端は、ラプチャーデスク25に向かって細くなるテーパ形状であることが望ましい。
また、金属収納部22の周囲の飛翔体本体1には、破片化部1Aが設けられている。本実施の形態では、破片化部1Aは飛翔体本体1の一部であり、例えば破片化部1Aの内壁に切溝を設けることで、液体10と金属20とが反応したときに、容易に複数の破片となるように構成される。これにより、目標物又は目標物の周囲に対する破片による破壊効果を増大させることができる。また、破片化部1Aを、飛翔体本体1の破片化部1A以外の部位よりも密度の大きな材料で構成してもよい。この場合、破片効果を更に増大させることができる。
本実施の形態では、飛翔体200が目標物に衝突すると、突き棒2Bがラプチャーデスク25を突き破ることで気化した液体10が、高温ガス導入管23に導入される。その後、高温ガスは、ガス噴出孔24を通じて金属20に向かって噴出する。これにより、実施の形態1と同様に、発熱反応と水素ガスの発生が生じることとなる。よって、飛翔体100と同様の効果を奏することができる。
また、本実施の形態にかかる飛翔体200によれば、金属20の各部位に対してより均一に高温ガスを噴出させることができる。すなわち、発熱反応及び水素ガスの発生を均一に、かつ、高速に行わせることができる。その結果、目標物ないしはその周囲に対する破壊効果を更に増大させることができる。
本実施の形態では、破片化部1Aを設ける例について説明したが、これは例示に過ぎない。例えば、破片化部1Aに代えて、予め分離された金属片からなる子弾を収納する部位を設けてもよい。図3に、実施の形態2にかかる飛翔体200の変形例である飛翔体201の断面構成を模式的に示す。この例では、飛翔体200における金属収納部22を金属収納部26に置換し、破片化部1Aを除去した構成を有する。金属収納部26では、金属20の周囲に、例えば金属からなる子弾28が収納された子弾収納部27が設けられている。金属収納部26のその他の構成は、金属収納部22と同様である。
飛翔体201によれば、液体10と金属20とが反応したときに、子弾が散布される。これにより、飛翔体200において破片が散布されるのと同様の効果を奏することができる。よって、目標物又は目標物の周囲に対する子弾による破壊効果を増大させることができる。なお、図3では、子弾収納部27を金属収納部26の内部に設ける例について説明したが、子弾収納部27を金属収納部26の外部に設けることも可能である。
実施の形態3
次に、実施の形態3にかかる飛翔体について説明する。図4に、実施の形態3にかかる飛翔体300の断面構成を模式的に示す。飛翔体300は、飛翔体200の先端ドーム2及びラプチャーデスク25を、それぞれ先端ドーム7及びガス導入制御バルブ29に置換し、かつ、バルブ制御部30及び信号受信部33を追加した構成を有する。なお、以下では、ガス導入制御バルブ29を第2のバルブとも称する。
図4に示すように、ガス導入制御バルブ29の開閉は、バルブ制御部30によって制御される。先端ドーム7は、先端ドーム2の突き棒2Bを除去した構成を有する。
バルブ制御部30は、例えば、電池31と制御回路32とを有する。制御回路32は、電池31から電源供給を受けて動作可能に構成される。制御回路32は、信号受信部33を介して、飛翔体300の外部、例えば飛翔体300の射出装置から制御信号CONを受け取ることができる。この例では、信号受信部33は、無線信号である制御信号CONを受信可能なアンテナとして構成される。例えば、信号受信部33は、底部3に設けられてリング状のアンテナとして設けることができる。制御回路32は、受け取った制御信号CONに応じてガス導入制御バルブ29を開くことで、高温ガス導入管23に高温ガスを導入して、発熱反応と水素ガス発生を行わせる。これにより、実施の形態1及び2と同様の効果を奏することができる。
ここでは信号受信部33を底部3に設けているが、その理由について説明する。飛翔体300は、例えば極超音速で飛翔するため、先端ドーム7の表面温度が数千℃にまで上昇することが有る。このような高温環境下では、先端ドーム7の表面の材料に電離が生じるので、飛翔体の先端ないしは前面に、電波や光を送信する送信機や、電波や光を受信する受信機を設置したとしても、飛翔中には電波や光を用いた通信や物体のセンシングを行うことは困難である。そこで、本実施の形態においては、上記のような材料の電離の影響を受けることの無い底部3に信号受信部33を設け、飛翔体300の動作を制御するための制御信号CONを受信する構成としている。これにより、例えば飛翔体300の射出装置の側で目標物の位置を追跡し、追跡結果に応じた制御信号CONを飛翔体300に与えることで、飛翔体300を目標物に誘導することが可能となる。
なお、実施の形態1及び2においては、いわゆる着発信管による起爆動作と同様に、飛翔体が目標物と衝突することで発熱反応及び水素ガス発生が行われていた。これに対し、本構成では、いわゆる時限信管による起爆動作と同様に、飛翔体が目標物に衝突する前や、飛翔体が目標物に対して衝突コースを飛翔していない場合でも、所望の時期に発熱反応及び水素ガス発生を行わせることができる。これにより、目標物の特性や望まれる破壊効果に応じて、炸裂タイミングを任意に制御することが可能となる。これは、飛翔体300が直接対象物に衝突しない場合に、目標物の近傍で飛翔体300を炸裂させることで、目標物に爆風及び破片による破壊効果を与えることができる点で、有利である。
また、飛翔体300が飛翔していないときにガス導入制御バルブ29が誤って開いた場合でも、液体10と金属20とは常温であるので、化学反応による炸裂は生じない。よって、実施の形態1及び2と同様に、安全性の高い飛翔体を実現することができる。
本実施の形態では、信号受信部33をアンテナとして説明したが、これは例示に過ぎない。例えば、アンテナに代えて、光センサからなる信号受信部34を設けてもよい。図5に、実施の形態3にかかる飛翔体300の変形例である飛翔体301の断面構成を模式的に示す。この例では、飛翔体300における信号受信部33を信号受信部34に置換した構成を有する。信号受信部34は、光信号である制御信号CONを受信し、受信した信号を光電変換してバルブ制御部30へ出力する。これにより、飛翔体301は、飛翔体300と同様に、受け取った制御信号CONに応じてガス導入制御バルブ29を開くことができる。これにより、実施の形態1及び2と同様の効果を奏することができる。
なお、本実施の形態では、ガス導入制御バルブ29を1つ有するものとして説明したが、これは例示に過ぎない。ガス導入制御バルブ29を複数個設けてもよい。ガス導入制御バルブ29を先端2C付近のみならず、金属収納部22の側面に複数個設けることで、金属20へより均一かつ同時に高温ガスを噴出させることができる。これにより、高温ガスと金属20との混合物を、より均一かつ高速に炸裂させることができる。
実施の形態4
次に、実施の形態4にかかる飛翔体について説明する。図6に、実施の形態4にかかる飛翔体400の断面構成を模式的に示す。飛翔体400は、飛翔体300のバルブ制御部30をバルブ制御部40に置換し、かつ、姿勢制御用ガス排出ノズル51、姿勢制御用ガス排出バルブ52及びガス排出管53を追加した構成を有する。なお、図6では、姿勢制御用ガス排出ノズル51、姿勢制御用ガス排出バルブ52及びガス排出管53が、それぞれ2つずつ設けられる例を示した。なお、以下では、姿勢制御用ガス排出ノズル51を第2のノズルとも称し、姿勢制御用ガス排出バルブ52を第3のバルブとも称する。
バルブ制御部40は、バルブ制御部30に姿勢検出部43を追加した構成を有する。バルブ制御部40の電池41及び制御回路42は、それぞれバルブ制御部30の電池31及び制御回路32に対応する。姿勢検出部43は、飛翔中の飛翔体400の姿勢を検出し、検出結果を制御回路42へ出力する。制御回路42は、飛翔体300と同様にガス導入制御バルブ29の開閉を制御するとともに、姿勢検出部43から受けとった検出結果に応じて姿勢制御用ガス排出バルブ52を制御することができる。
姿勢制御用ガス排出バルブ52は、ガス排出管53を介して、液体充填部11と接続されている。姿勢制御用ガス排出バルブ52は、バルブ制御部40によって開閉が制御される。姿勢制御用ガス排出バルブ52が開いた場合、高温ガスは姿勢制御用ガス排出ノズル51を介して、飛翔体400の後方に噴出される。なお、姿勢制御用ガス排出ノズル51は、飛翔体400の中心軸に対して傾いて設けられており、高温ガスを飛翔体400の中心軸から離れる方向に排出する。これにより、複数個設けられた姿勢制御用ガス排出バルブ52の開閉を制御することで、飛翔体400のヨー方向に力を加えることができる。その結果、飛翔体400を目標物に対して精度よく誘導することが可能となる。
また、飛翔体400は、制御回路42での姿勢検出の結果だけでなく、信号受信部33を介して受け取った制御信号CONに応じて姿勢制御を行ってもよい。更に、飛翔体400は、制御回路42での姿勢検出の結果、及び、信号受信部33を介して受け取った制御信号CONの両方に応じて、姿勢制御を行ってもよい。
なお、姿勢制御用ガス排出ノズル51と姿勢制御用ガス排出バルブ52とを2組有するものとして説明したが、これは例示に過ぎない。姿勢制御用ガス排出ノズル51と姿勢制御用ガス排出バルブ52とは1又は3以上設けられてもよく、すなわち、姿勢制御用ガス排出ノズル51と姿勢制御用ガス排出バルブ52とからなる組を1組又は3組以上有してもよい。姿勢制御用ガス排出ノズル51と姿勢制御用ガス排出バルブ52とからなる組を1組有する場合、姿勢制御の方向に制限はあるものの、飛翔体の姿勢を制御できる。また姿勢制御用ガス排出ノズル51と姿勢制御用ガス排出バルブ52とからなる組を3組以上有する場合、より精密に飛翔体の姿勢制御を行うことが可能となる。
その他の実施の形態
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、上述の実施の形態では、液体10として水を用い、金属20としてアルミニウムを用いる場合について説明したが、他の材料を用いることも可能である。
例えば、液体10として水を用い、金属20としてマグネシウムを用いてもよい。高温水蒸気とマグネシウムとは、以下の反応式(2)に示す反応を生じる。
Mg+HO=MgO+H+315.87[kJ/mol] (2)
例えば、液体10として水を用い、金属20として亜鉛を用いてもよい。高温水蒸気と亜鉛とは、以下の反応式(3)に示す反応を生じる。
Zn+HO=ZnO+H+62.17[kJ/mol] (3)
例えば、液体10として水を用い、金属20としてホウ素を用いてもよい。高温水蒸気とホウ素とは、以下の反応式(4)に示す反応を生じる。
2B+3HO=B+3H+416.01[kJ/mol] (4)
なお、ホウ素については、一般に、金属元素と非金属元素との中間の性質を示す半金属として分類されることがあるが、ここではホウ素の金属元素としての性質に着目し、金属収納部に封入されるホウ素を金属として取り扱う。
上述では、金属20として用いる材料として、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛及びホウ素のいずれかを用いることができると説明したが、これらのうちの複数を混合して用いてもよい。すなわち、金属20として、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛及びホウ素のうち、いずれか2つの粉末の混合物、いずれか3つの粉末の混合物、及び4つの粉末の混合物を金属20として用いてもよい。
実施の形態2では、破片化部1Aを有する飛翔体200と子弾収納部27を有する飛翔体201について説明したが、破片化部1A及び子弾収納部27の両方を有する飛翔体を構成してもよい。また、実施の形態3及び4においても、飛翔体に子弾収納部27のみを設け、又は、破片化部1A及び子弾収納部27の両方を設けてもよい。
実施の形態3及び4では、突き棒2Bを有しない飛翔体について説明したが、ガス導入制御バルブ29と干渉しない位置に、実施の形態1及び2と同様に突き棒2Bを設けてもよいことはいうまでもない。
実施の形態4においても、信号受信部33に代えて信号受信部34を設けてもよい。
1 飛翔体本体
1A 破片化部
2、7 先端ドーム
2A ドーム部
2B 突き棒
2C 先端
3 底部
4 排出ノズル
5 排出バルブ
6、53 ガス排出管
10 液体
11 液体充填部
20 金属
21、22、26 金属収納部
23 高温ガス導入管
24 ガス噴出孔
25 ラプチャーデスク
27 子弾収納部
28 子弾
29 ガス導入制御バルブ
30、40 バルブ制御部
31、41 電池
32、42 制御回路
33、34 信号受信部
43 姿勢検出部
51 姿勢制御用ガス排出ノズル
52 姿勢制御用ガス排出バルブ
100、200、201、300、301、400 飛翔体
510 飛翔体本体
511 先端ドーム
511A 第1のドーム
511B 第2のドーム
512 冷却液収容部
514 第1の配管
515 第2の配管
516 冷却器
517 冷却液貯蓄部
518 第3の配管
519 ピストン
520 ラッチ機構
521 赤外線センサ
522 誘導制御部
523 操舵翼
CON 制御信号

Claims (17)

  1. 外殻と、
    前記外殻の内側に設けられ、内部に液体が充填された液体充填部と、
    前記液体充填部と接続され、前記液体の圧力が所定の値以上の場合に開く第1のバルブと、
    前記第1のバルブからの排出物を、飛翔方向に対して逆方向に排出する第1のノズルと、
    前記液体充填部に接して設けられ、内部に金属が封入された密閉容器として構成される金属収納部と、を備える、
    飛翔体。
  2. 前記液体又は前記液体が気化して生じるガスと、前記金属と、が所定の温度以上で混合された場合に発熱反応を生じる、
    請求項1に記載の飛翔体。
  3. 前記液体は、超臨界の状態で前記金属と混合される、
    請求項2に記載の飛翔体。
  4. 前記外殻には、前記飛翔方向に向いた先端を有する先端ドームが設けられ、
    前記先端ドームから前記金属収納部に向けて延在する突き棒を更に備える、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の飛翔体。
  5. 前記突き棒は、前記飛翔方向に延在するように設けられる、
    請求項4に記載の飛翔体。
  6. 前記金属収納部の側の前記突き棒の一端は、前記金属収納部に向けて細くなるテーパ形状を有する、
    請求項4又は5に記載の飛翔体。
  7. 前記飛翔方向に延在するように前記金属収納部の内部に設けられた管を更に備え、
    前記管の一端は、前記突き棒に面する位置の前記金属収納部の内壁に当接し、
    前記管には、前記突き棒が前記金属収納部を突き破ることで前記液体充填部から導入された前記液体又は前記液体が気化して生じるガスを、前記金属へ向けて噴出させる複数の噴出孔が設けられる、
    請求項4乃至6のいずれか一項に記載の飛翔体。
  8. 前記突き棒に面する位置の前記金属収納部の厚みは、前記突き棒に面していない位置の前記金属収納部の厚みよりも薄い、
    請求項4乃至7のいずれか一項に記載の飛翔体。
  9. 前記第1のバルブと前記第1のノズルとを複数組有する、
    請求項1乃至8のいずれか一項に記載の飛翔体。
  10. 前記液体充填部と前記金属収納部の内部とを接続可能に前記金属収納部に設けられた1又は複数の第2のバルブと、
    前記逆方向に向いた前記外殻の面に設けられ、制御信号を受信可能に構成された信号受信部と、
    前記信号受信部が受信した前記制御信号に応じて、前記1又は複数の第2のバルブを開くバルブ制御部と、を更に備える、
    請求項1乃至9のいずれか一項に記載の飛翔体。
  11. 前記液体充填部と接続される第3のバルブと、
    前記第3のバルブからの排出物を、前記逆方向に対して所定の角度で、前記飛翔体の後方に排出する第2のノズルと、を更に備え、
    前記バルブ制御部は、前記飛翔体の姿勢を検出し、検出結果に応じて前記第3のバルブの開閉を制御する、
    請求項10に記載の飛翔体。
  12. 前記第3のバルブと前記第2のノズルとを複数組有する、
    請求項11に記載の飛翔体。
  13. 前記液体充填部の周囲の前記外殻には、前記外殻よりも密度が大きい材料からなる破片化部を有する、
    請求項1乃至12のいずれか一項に記載の飛翔体。
  14. 前記破片化部の前記液体充填部に面した側には、複数の切溝が設けられる、
    請求項13に記載の飛翔体。
  15. 前記金属と前記外殻との間に設けられた、複数の子弾が収納された子弾収納部を更に有する、
    請求項1乃至14のいずれか一項に記載の飛翔体。
  16. 前記液体は水であり、
    前記金属は、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛及びホウ素のうちのいずれか、又は、一部又は全部の混合物である、
    請求項1乃至15のいずれか一項に記載の飛翔体。
  17. 前記金属は、粉末、中空部を有する部材、又は、多孔質部材として、前記金属収納部内に封入される、
    請求項16に記載の飛翔体。
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