JP2018091424A - ブレーキモジュール - Google Patents

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Tomohiro Yokoyama
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Abstract

【課題】軽量化及び組み付け性の向上を実現することができるブレーキモジュールを提供する。
【解決手段】実施形態に係るブレーキモジュール1は、ディスクローター10と、ディスクローター10に接した際に制動力を発生させるパッド20と、パッド20をディスクローター10へ押圧するピストン30と、を備える、ブレーキモジュール1であって、ディスクローター10のピストン30側に配置されたパッド20は、ピストン30側にパッド穴25を備え、ピストン30は、パッド20側にピストン穴35を備え、パッド20とピストン30とは、パッド穴25及びピストン穴35を内周側から押圧するスプリング40で接続されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ブレーキモジュールに関するものであり、例えば、ディスクローター、パッド及びピストンを含むブレーキモジュールに関する。
特許文献1には、パッド及びピストンの外周面に接面して包み込むジャケットにより、パッドとピストンとを一体化したブレーキモジュールが記載されている。
特開昭59−001826号公報
特許文献1のブレーキモジュールでは、パッド及びピストン全体を包み込むジャケットごとシリンダ内に組み込んで用いるため、軽量化や組み付け性に課題がある。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、軽量化及び組み付け性の向上を実現することができるブレーキモジュールを提供する。
本発明の一態様に係るブレーキモジュールは、ディスクローターと、前記ディスクローターに接した際に制動力を発生させるパッドと、前記パッドを前記ディスクローターへ押圧するピストンと、を備える、ブレーキモジュールであって、前記ディスクローターの前記ピストン側に配置された前記パッドは、前記ピストン側にパッド穴を備え、前記ピストンは、前記パッド側にピストン穴を備え、前記パッドと前記ピストンとは、前記パッド穴及び前記ピストン穴を内周側から押圧するスプリングで接続されていることを特徴とする。このような構成により、軽量化及び組み付け性の向上を実現することができる。
本発明により、軽量化及び組み付け性の向上を実現することができるブレーキモジュールを提供する。
実施形態に係るブレーキモジュールのディスクローター、パッド、ピストン及びスプリングの構成を例示した図である。 実施形態に係るブレーキモジュールのパッド、ピストン及びスプリングを例示した斜視図である。 実施形態に係るブレーキモジュールのパッドを例示した図であり、(a)は、一方向側から見た平面図であり、(b)は、側面図であり、(c)は、他方向側から見た平面図である。 実施形態に係るブレーキモジュールのスプリングを例示した図であり、(a)は、斜視図であり、(b)は、一方向側から見た平面図であり、(c)は、側面図であり、(d)は、他方向側から見た平面図である。 実施形態に係るブレーキモジュールを例示した斜視図である。 実施形態に係るブレーキモジュールを例示した側面図である。 実施形態に係るブレーキモジュールのキャリパベース、スライドピン、シリンダ、シリンダカバー、パッド及びピストンを例示した斜視図である。 実施形態に係るブレーキモジュールのスライドピン、シリンダカバー、パッド、ピストン及びスプリングを例示した斜視図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら説明する。但し、本発明が以下の実施の形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。
実施形態に係るブレーキモジュールを説明する。まず、実施形態に係るブレーキモジュールの構成を説明する。図1は、実施形態に係るブレーキモジュールのディスクローター、パッド、ピストン及びスプリングの構成を例示した図である。図2は、実施形態に係るブレーキモジュールのパッド、ピストン及びスプリングを例示した斜視図である。
図1及び図2に示すように、ブレーキモジュール1は、ディスクローター10、パッド20、ピストン30及びスプリング40を備えている。ブレーキモジュール1は、例えば、自動車等に備え付けられて、自動車を減速させる、または、自動車を停止させる等のように、自動車等を制動する機能を有している。
まず、ディスクローター10を説明する。
図1に示すように、ディスクローター10は、円板状の部材である。ディスクローター10は、例えば、金属部材である。ディスクローター10は、例えば、自動車等の車輪に取り付けられ、車輪の回転とともに回転する。ディスクローター10は、回転軸Lを中心として回転する。回転軸Lは、例えば、図示されていない自動車等の車輪の回転軸である。ディスクローター10に対して、ピストン30がパッド20を押圧することにより制動力が発生する。具体的には、ディスクローター10の回転軸Lに直交した表面10aに対して、パッド20のディスクローター10側の端面20aを押圧することにより、制動力が発生する。
ここで、ブレーキモジュール1を説明するために、X軸座標系を導入する。ディスクローター10の回転軸Lの方向をX軸方向とし、パッド20からディスクローター10へ向かう方向を+X軸方向、その反対方向を−X軸方向とする。ブレーキモジュール1において、ピストン30の+X軸方向側に、パッド20が配置され、パッド20の+X軸方向側にディスクローター10が配置されている。+X軸方向を一方向、−X軸方向を他方向ともいう。
次に、パッド20を説明する。
図3は、実施形態に係るブレーキモジュールのパッドを例示した図であり、(a)は、一方向側から見た平面図であり、(b)は、側面図であり、(c)は、他方向側から見た平面図である。図1、図2及び図3に示すように、パッド20は、例えば、裏板21及び摩擦材22を含んでいる。裏板21は、例えば、板状の部材である。裏板21は、例えば、金属部材である。
ブレーキモジュール1を組み立てるように、パッド20を、ディスクローター10とピストン30との間に配置したとき、裏板21の+X軸方向側の面上には、摩擦材22が設けられている。摩擦材22は、例えば、複数の種類の金属材料及び場合によっては樹脂等を含む複合材料となっている。裏板21の−X軸方向側の面には、凹部が形成されている。裏板21の−X軸方向側に形成された凹部をパッド穴25という。よって、ディスクローター10のピストン30側に配置されたパッド20は、ピストン30側にパッド穴25を備えている。裏板21は、例えば、円板状である。裏板21が円板状の場合には、裏板21は中心軸Cを有している。その場合には、例えば、裏板21の中心軸Cは、X軸方向と平行となっている。パッド穴25は、−X軸方向側から見て、例えば円形である。また、パッド穴25は、−X軸方向側から見て、裏板21の外周縁と同心円状になっている。
摩擦材22は、裏板21の+X軸方向側に層状に設けられている。摩擦材22の+X軸方向側の面が、パッド20のX軸方向側の端面20aとなっている。摩擦材22がディスクローター10の表面10aに押圧されることにより、制動力が発生する。このように、パッド20は、ディスクローター10に接した際に制動力を発生させる。摩擦材22は、例えば、円板状である。また、摩擦材22は、裏板21の+X軸方向側の面上に、+X軸方向側から見て、同心円状に配置されている。この場合には、摩擦材22は、中心軸を有し、裏板21の中心軸Cと一致している。
なお、パッド20における裏板21及び摩擦材22の形状は、円板状に限らない。また、パッド穴25の形状も、−X軸方向側から見て円形に限らない。
次に、ピストン30を説明する。
図1及び図2に示すように、ピストン30は、パッド20の−X軸方向側に配置されている。よって、ピストン30と、ディスクローター10との間にパッド20が配置されている。ピストン30は、パッド20をディスクローター10へ押圧する。これにより、制動力を発生させる。
ピストン30は、本体部31、Oリング部32及び環状部33を含んでいる。本体部31は、例えば、X軸方向に延びた円筒の部分を有し、−X軸方向側に底面を有するコップ状の部材となっている。本体部31の+X軸方向側の端縁には、Oリング部32を間に挟んで、環状部33が取り付けられている。したがって、ピストン30は、全体として、コップ状の部材となっている。ピストン30の+X軸方向側には、凹部が形成されている。ピストン30の+X軸方向側に形成された凹部をピストン穴35という。このように、ピストン30は、パッド20側にピストン穴35を備えている。
円筒の部分を有するピストン30は、中心軸を有している。ブレーキモジュール1を組み立てるように、ピストン30をパッド20の−X軸方向側に配置させたとき、ピストン30の中心軸は、中心軸Cに一致している。なお、ピストン30は、コップ状の部材に限らない。
次に、スプリング40を説明する。
図4は、実施形態に係るスプリングを例示した図であり、(a)は、斜視図であり、(b)は、一方向側から見た平面図であり、(c)は、側面図であり、(d)は、他方向側から見た平面図である。図4(a)〜(d)に示すように、スプリング40は、要部41、複数のパッド側アーム部42、及び、複数のピストン側アーム部43を有している。スプリング40は、例えば、金属部材である。スプリング40は、材料として、例えば、ステンレスを含んでいる。スプリング40は、パッド20とピストン30との間に配置され、パッド20とピストン30とを接続している。
要部41は、例えば、円板状の部材である。スプリング40を、パッド20とピストン30とを接続するように配置したとき、要部41は、+X軸方向側の面41a及び−X軸方向側の面41bを有している。また、円板状の要部41は、面41a及び面41bの円周を接続する外周面41cを有している。要部41が円板状のとき、中心軸Cは、要部41の中心を通っている。ここで、中心軸Cに直交する面内において、中心軸Cから外側に向かう方向を半径方向という。要部41の外周面41cには、複数のパッド側アーム部42及び複数のピストン側アーム部43が半径方向に延びるように接続されている。
パッド側アーム部42は、例えば、3つ設けられている。パッド側アーム部42は、例えば、一端及び他端を有する角棒が弓状に湾曲した形状となっている。各パッド側アーム部42の一端は、要部41の外周面41cに接続されている。+X軸方向側から見て、各パッド側アーム部42は、要部41から半径方向に延びている。各パッド側アーム部42は、要部41の外周面41cに沿って、中心軸Cの周りに均等な間隔で接続されている。よって、3つのパッド側アーム部42が接続された外周面41cの各位置は、中心軸Cの周りに、相互に120°の角度で間隔を空けて配置されている。
外周面41cに一端が接続され、要部41から半径方向に延びた各パッド側アーム部42は、+X軸方向側に湾曲している。各パッド側アーム部42の他端は、+X軸方向側に向いている。このような形状により、パッド側アーム部42は、中心軸Cを中心とする半径方向に弾性を有するようになっている。
各パッド側アーム部42の他端近傍における湾曲した外側の面には、パッド接触部44が設けられている。パッド接触部44は、外側の面から突出した突起状の部分である。パッド接触部44は、スプリング40本体と同じ材料を含み、例えば、ステンレスを含んでいる。パッド接触部44は、パッド穴25にパッド側アーム部42を嵌め込んだときに、パッド穴25の内周面に接触する部分となっている。パッド穴25にパッド側アーム部42を嵌め込むことにより、パッド20とスプリング40とを固定することができる。
ピストン側アーム部43は、例えば3つ設けられている。ピストン側アーム部43は、例えば、一端及び他端を有する角棒が、くの字状に湾曲した形状となっている。よって、ピストン側アーム部43の一端と他端との間には屈曲部45が形成されている。各ピストン側アーム部43の一端は、要部41の外周面41cに接続されている。−X軸方向側から見て、各ピストン側アーム部43は、要部41から半径方向に延びている。各ピストン側アーム部43は、要部41の外周面41cに沿って、中心軸Cの周りに均等な間隔で接続されている。よって、3つのピストン側アーム部43が接続された外周面41cの各位置は、中心軸Cの周りに、相互に120°の間隔を空けて配置されている。
外周面41cに一端が接続され、要部41から半径方向に延びた各ピストン側アーム部43は、−X軸方向側に傾きつつ、半径方向の外側に延びている。そして、屈曲部45で屈曲し、−X軸方向に傾きつつ半径方向の内側に延びている。したがって、一つのピストン側アーム部43の一端、他端及び屈曲部45を含む面に直交する方向から見たとき、ピストン側アーム部43は、くの字状となっている。ピストン側アーム部43は、中心軸Cを中心とする半径方向に弾性を有するようになっている。
各ピストン側アーム部43の屈曲部45における屈曲した外側の面には、ピストン接触部46が設けられている。ピストン接触部46は、外側の面から突出した突起状の部分である。ピストン接触部46も、スプリング40本体と同じ材料を含み、例えば、ステンレスを含んでいる。ピストン接触部46は、ピストン穴35にピストン側アーム部43を嵌め込んだときに、ピストン穴35の内周面に接触する部分となる。ピストン穴35にピストン側アーム部43を嵌め込むことにより、ピストン30とスプリング40とを固定することができる。
図1に示すように、ピストン30のピストン穴35が+X軸方向側に開口するように、ピストン30は配置されている。また、パッド20のパッド穴25が−X軸方向側に開口するように、パッド20は配置されている。パッド20の+X軸方向側に設けられた摩擦材の端面20aは、ディスクローター10の表面10aに対向している。スプリング40のパッド側アーム部42が+X軸方向側に配置され、ピストン側アーム部43が−X軸方向側に配置されるような向きにして、スプリング40を、パッド20と、ピストン30との間に配置する。
そして、パッド側アーム部42をパッド穴25に嵌め込み、ピストン側アーム部43をピストン穴35に嵌め込む。例えば、ピストン穴35がX軸方向に深い場合には、先に、パッド側アーム部42をパッド穴25に嵌め込み、スプリング40をパッド20に固定してから、ピストン側アーム部43をピストン穴35に嵌め込むようにする。
パッド側アーム部42は、パッド穴25の内周面を内周側から押圧する。ピストン側アーム部43は、ピストン穴35の内周面を内周側から押圧する。これにより、ブレーキモジュール1において、パッド20とピストン30とは、パッド穴25及びピストン穴35を内周側から押圧するスプリング40で接続される。
なお、パッド穴25及びピストン穴35を内周側から押圧することができるスプリング40の形状として、半径方向に弾性を有するパッド側アーム部42及びピストン側アーム部43を示したが、これに限らない。パッド穴25及びピストン穴35を内周側から押圧し、パッド20とピストン30とを接続することができれば、パッド側アーム部42及びピストン側アーム部43以外の構成でもよい。
次に、実施形態のブレーキモジュール1の一例として、キャリパを説明する。
図5は、実施形態に係るブレーキモジュールを例示した斜視図である。図6は、実施形態に係るブレーキモジュールを例示した側面図である。図7は、実施形態に係るブレーキモジュールのキャリパベース、スライドピン、シリンダ、シリンダカバー、パッド及びピストンを例示した斜視図である。図8は、実施形態に係るブレーキモジュールのスライドピン、シリンダカバー、パッド、ピストン及びスプリングを例示した斜視図である。
図5〜図8に示すように、ブレーキモジュール1は、キャリパベース50及びキャリパ本体60を有している。キャリパ本体60は、スライドピン61、シリンダ62、シリンダカバー63及び爪部64を含んでいる。そして、シリンダ62の内部には、パッド20、ピストン30及びパッド20とピストン30とを接続するスプリング40が挿入され、シリンダカバー63には、パッド120及びシリンダカバー63とパッド120とを接続するスプリング140が取り付けられている。
ここで、キャリパベース50及びキャリパ本体60を説明するために、XYZ直交座標軸系を導入する。ディスクローター10の回転軸Lの方向をX軸方向とし、ピストン30からディスクローター10へ向かう方向を+X方向、その反対方向を−X軸方向とすることは、前述と同様である。回転軸Lに直交する方向のうち、例えば、キャリパベース50が延在する方向をY軸方向とし、一方を+Y軸方向、その逆方向を−Y軸方向とする。X軸方向及びY軸方向に直交する方向をZ軸方向とし、一方を+Z軸方向、その逆方向を−Z軸方向とする。例えば、ディスクローター10の外周縁をキャリパ本体60の爪部64が挟む方向を+Z軸方向とする。
本実施形態のブレーキモジュール1は、例えば、ディスクローター10の−X軸方向側にのみシリンダ62を有する浮動キャリパである。したがって、シリンダ62の内部に収納されるピストン30も、ディスクローター10の−X軸方向側にのみ配置されている。
キャリパベース50は、例えば、Y軸方向に延在した板状の部材である。キャリパベース50は、図示しないナックルに−Z軸方向側の部分が固定されている。キャリパベース50は、例えば、金属部材である。キャリパベース50のX軸方向の厚さは、例えば、一定である。Y軸方向に延在したキャリパベース50には、X軸方向に延びたスライド孔51が形成されている。スライド孔51は、例えば、2つ設けられている。2つのスライド孔51は、Y軸方向に離間している。なお、スライド孔51は3つ以上形成されていてもよい。キャリパベース50におけるY軸方向に離間した2つのスライド孔の間の部分は、+Z軸方向側が凹んでいる。
スライドピン61は、X軸方向に延在した丸棒状の部材である。スライドピン61は、スライド孔51と同数個設けられている。例えば、スライドピン61は、2本設けられ、各スライドピン61は、キャリパベース50の2つのスライド孔51に嵌合するようになっている。スライドピン61は、スライド孔51内を、X軸方向にスライド可能となっている。
シリンダ62は、X軸方向に延びた円筒状の部分を有し、円筒状の部分の−X軸方向側に底面を有するコップ状の部材となっている。シリンダ62の中心軸は、X軸方向となっている。シリンダ62の外周面にはスライドピン支持部66を介して、スライドピン61が取り付けられている。シリンダ62の中心軸と、スライドピン61の中心軸とは平行となっている。よって、シリンダ62とスライドピン61とは一体となって、X軸方向にスライド可能となっている。
シリンダ62は、内部に空洞部分を有している。シリンダ62の空洞部分は円柱状になっている。シリンダ62は、空洞部分に、ピストン30を収納している。パッド20は、シリンダ62の空洞部分に収納されたピストン30の+X軸方向側に配置されている。
シリンダ62の空洞部分の底面と、ピストン30の−X軸方向側の底面との間には、例えば、ブレーキフルード等の油圧がかかるようになっている。ピストン30の−X軸方向側の底面に油圧がかかることにより、ピストン30は、シリンダ62から+X軸方向に押し出される。これにより、ピストン30は、パッド20を+X軸方向に押し出す。よって、ピストン30に押し出されたパッド20は、ディスクローター10の表面10aを押圧する。
シリンダカバー63は、ディスクローター10を挟んで、シリンダ62に対向するように配置されている。シリンダカバー63は、例えば、中心軸Cを有する円柱状となっている。シリンダカバー63を、ディスクローター10の+X軸方向側に配置したとき、シリンダカバー63の−X軸方向側には、凹部が形成されている。シリンダカバー63の凹部を、カバー穴65という。カバー穴65は、−X軸方向から見て、例えば、円形状となっている。カバー穴65は、例えば、ピストン穴35と同じ形状となっている。よって、カバー穴65には、スプリング40のピストン側アーム部43を嵌め込むことができるようになっている。
シリンダカバー63とディスクローター10との間には、パッド120が配置されている。パッド120は、例えば、パッド20と同じ形状及び同じ構造となっている。よって、パッド120は、裏板21及び摩擦材22を有し、パッド穴25が形成されている。パッド120は、ディスクローター10の+X軸方向側に配置され、端面120aを、ディスクローター10側、すなわち、−X軸方向側に向けている。
シリンダカバー63とパッド120との間には、スプリング140が配置されている。スプリング140は、例えば、スプリング40と同じ形状及び同じ構造となっている。よって、スプリング140は、パッド側アーム部42及びピストン側アーム部43を有している。
スプリング140を、シリンダカバー63とパッド120との間に配置し、パッド側アーム部42をパッド120側に向け、ピストン側アーム部43をシリンダカバー63側に向けて配置させる。このような配置により、シリンダカバー63は、パッド120側にカバー穴65を備え、パッド120は、シリンダカバー63側にパッド穴25を備えている。そして、パッド120とシリンダカバー63とは、パッド穴25及びカバー穴65を内周側から押圧するスプリング40で接続される。
パッド120の端面120aの向きは、パッド20の端面20aの向きと逆方向である。これにより、シリンダ62側のパッド20と、シリンダカバー63側のパッド120は、ディスクローター10のX軸方向側の面及び−X軸方向側の面に接するようになっている。
爪部64は、ディスクローター10の外周縁を+Z軸方向側から跨いで、ディスクローター10の−X軸方向側に配置されたシリンダ62と、ディスクローター10の+X軸方向側に配置されたシリンダカバー63とを接続している。爪部64によって結合したシリンダ62及びシリンダカバー63、並びに、シリンダ62に結合したスライドピン61は、キャリパ本体60として一体となっている。
キャリパベース50は、固定されている。キャリパ本体60は、スライド孔51に嵌合されたスライドピン61により、X軸方向にスライド可能であり、浮動状態となっている。例えば、ブレーキペダルが踏まれることにより、キャリパ本体60のシリンダ62の空洞部分に油圧が発生すると、ピストン30は、+X軸方向に押し出される。これにより、ピストン30は、パッド20をディスクローター10に対して+X軸方向に押圧する。
同時に、シリンダ62の内部の底面にも油圧が発生する。したがって、キャリパ本体60は、−X軸方向にスライド移動する。これにより、キャリパ本体60の爪部64は、シリンダカバー63及びパッド120を、−X軸方向に移動させる。よって、パッド120は、ディスクローター10に対して−X軸方向に押圧する。
したがって、ディスクローター10は、+X軸方向側及び−X軸方向側の両側からパッド20及びパッド120によって押圧される。このようにして、ディスクローター10の−X軸方向側だけにしかピストン30が配置されていなくても、ディスクローター10を両側から挟み込み、両側から押圧することができる。
次に、本実施形態の効果を説明する。
本実施形態のブレーキモジュール1は、ディスクローター10のピストン30側に配置されたパッド20がピストン30側にパッド穴25を備え、ピストン30がパッド20側にピストン穴35を備えている。そして、パッド穴25及びピストン穴35を内周側から押圧するスプリング40によってパッド20とピストン30とを接続している。これにより、パッド20及びピストン30の全体を包むことなく一体化できるため、軽量化及び組み付け性の向上を実現することができる。
また、シリンダカバー63が、パッド20側にカバー穴65を備え、パッド120が、シリンダカバー63側にパッド穴25を備えている。そして、パッド穴25及びカバー穴65を内周側から押圧するスプリング140によって、パッド120とシリンダカバー63とを接続している。これにより、シリンダカバー63側においても、軽量化及び組み付け性の向上を実現することができる。
例えば、特開平10−169677号公報には、円形のブレーキパッドの外周をマウント支持させ、偏摩耗を抑制させるブレーキモジュールが記載されている。しかしながら、特開平10−169677号公報のブレーキモジュールにおいては、円形のブレーキパッドの外周をマウント支持する支持部材と、さらに、支持部材に円形支持面を設け、円形ライナを嵌着させなければならず、多くの部材を必要とし、軽量化することは困難となっている。
また、例えば、特開昭52−93857号公報には、ブレーキのディスクローターの制動面と、クラッチディスクローターの制動面とに跨るように、円形状のパッドを接触させ、パッドの摩耗を均等にし、メンテナンスフリーとすることが記載されている。しかしながら、特開昭52−93857号公報のブレーキモジュールでは、ブレーキのディスクローターと、クラッチのディスクローターとを同心円状に配置し、両者の制動面を面一にする等、構造が複雑であり、軽量化することは困難となっている。
本実施形態のブレーキモジュール1では、パッド20と、ピストン30との組み付け時に、板バネ状のスプリング40を使用し、スプリング40をパッド穴25及びピストン穴35に嵌合させることにより、両者を接続している。これにより、組み付けを簡素化することができる。例えば、パッド20に板バネを、かしめる構造では、裏板21の平面度にズレが生じる可能性がある。しかしながら、本実施形態のように、スプリング40をパッド穴25及びピストン穴35に嵌合させる構造では、裏板21の平面度のズレを抑制することができる。
また、スプリング40における複数のパッド側アーム部42及び複数のピストン側アーム部43に等価な荷重が加わるように、等間隔で配置している。例えば、3つのパッド側アーム部42を、要部41の外周面41cに沿って、中心軸Cの周りに120°ピッチで配置している。これにより、バランスよくパッド20及びピストン30を接続することができる。よって、スプリング40の耐久性を向上させることができる。
さらに、本実施形態のブレーキモジュール1は、ディスクローター10を把持する構造であるので、従来のブレーキモジュール1におけるディスクローターにも適用することができる。
ハイブリッド車(Hybrid Vehicle、以下、HVという。)の普及拡大に続き、プラグインハイブリッド自動車(Plug−in Hybrid Vehicle、以下、PHVという。)及び燃料電池自動車(Fuel Cell Vehicle、以下、FCVという。)を足掛かりに、電気自動車(Electric Vehicle、以下、EVという。)が次世代の車として予想されている。
そのような中で、インホイールモータのように、従来の概念を超えた搭載制約車両に対して、コーナブレーキは大幅な小型化を必要としている。本実施形態では、パッド20とピストン30との接続を、パッド穴25及びピストン穴35の内周側から押圧するスプリング40により行っている。これにより、ブレーキモジュール1の軽量化及び小型化を実現することができる。
以上、本発明に係る実施の形態を説明したが、上記の構成に限らず、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で、変更することが可能である。
例えば、本実施形態のブレーキモジュール1では、ディスクローター10の−X軸方向側だけに、ピストン30及びシリンダ62を設けた浮動キャリパの構成としたが、これに限らない。ディスクローター10の+X軸方向側及び−X軸方向側の両方に、ピストン30及びシリンダ62を設け、固定キャリパの構成としてもよい。
また、パッド20の形状を円形状としたが、これに限らず、円弧状、台形状としてもよい。
1 ブレーキモジュール
10 ディスクローター
10a 表面
20、120 パッド
20a、120a 端面
21 裏板
22 摩擦材
25 パッド穴
30 ピストン
31 本体部
32 Oリング部
33 環状部
35 ピストン穴
40、140 スプリング
41 要部
41a、41b 面
41c 外周面
42 パッド側アーム部
43 ピストン側アーム部
44 パッド接触部
45 屈曲部
46 ピストン接触部
50 キャリパベース
60 キャリパ本体
61 スライドピン
62 シリンダ
63 シリンダカバー
64 爪部
65 カバー穴
66 スライドピン支持部
C 中心軸
L 回転軸

Claims (1)

  1. ディスクローターと、前記ディスクローターに接した際に制動力を発生させるパッドと、前記パッドを前記ディスクローターへ押圧するピストンと、を備える、ブレーキモジュールであって、
    前記ディスクローターの前記ピストン側に配置された前記パッドは、前記ピストン側にパッド穴を備え、
    前記ピストンは、前記パッド側にピストン穴を備え、
    前記パッドと前記ピストンとは、前記パッド穴及び前記ピストン穴を内周側から押圧するスプリングで接続されていることを特徴とするブレーキモジュール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102477649B1 (ko) * 2021-07-19 2022-12-14 조원봉 브레이크 장치용 캘리퍼 유닛

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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