JP2018091256A - セパレーターのシール構造 - Google Patents

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【課題】セパレーターユニットのシール性を向上する。【解決手段】ハウジング内のガス通路を遮蔽するように、多孔板を有するセパレーターユニット12を設ける。ハウジングは、開口部14が形成されたハウジング本体13と、開口部14の周縁部に沿ってハウジング本体13に溶着されるベースプレートと、を有する。ハウジング本体13に、セパレーターユニット12の周縁部が嵌合する嵌合溝と、この嵌合溝の一方の嵌合壁部38に沿って延長形成され、その先端がベースプレートに溶着される延長壁部42と、を設ける。セパレーターユニット12のプレート対向面44に、先端がベースプレートに溶着される溶着リブ45を突出形成する。この溶着リブ45は、プレート対向面の長手方向に沿って延びる第1片部46と、この第1片部46の両端より折曲し、その先端が延長壁部42に突き当てられる一対の第2片部47と、を有する。【選択図】図6

Description

本発明は、例えば内燃機関のブローバイガスからオイルを分離するセパレーターに関し、特に、ハウジングに取り付けられるセパレーターユニットのシール性の改良に関する。
内燃機関のブローバイガスからオイルを分離するセパレーターとして、複数のオリフィスが形成された多孔板を有するセパレーターユニットを、ガス通路が内部に形成されたハウジングの嵌合溝に差し込んで固定する構造が開示されている。
上記ハウジングのハウジング本体(ハウジング部)には、ガス通路の一部を開口するように開口部が形成され、この開口部よりセパレーターユニットをハウジング本体の嵌合溝に差し込み、開口部の周縁部にベースプレート(セパレーターカバー)を溶着することによって、セパレーターユニットを簡単にハウジング内に固定することができる。
特開2016−114035号公報
しかしながら、ハウジングやベースプレートとセパレーターユニットの周縁部との間に隙間が生じていると、オリフィスを通過するガス流量が低下し、ひいてはオイルの補足効率が低下して、セパレーターとしての機能の低下を招くおそれがある。
特に、セパレーターユニットの周縁部のうち、ハウジング本体の開口部に沿う部分を除く三方については、ハウジング本体に形成された嵌合溝にセパレーターユニットを隙間無く嵌め込むことでシール性を確保することが比較的容易であるものの、開口部に沿う部分では、開口部の周縁部にベースプレートが溶着されることから、仮にベースプレート側に嵌合溝を設けていても、溶着による溶け代分のスペースを確保するために、嵌合溝に隙間無く嵌め込む構造とすることが困難であり、ベースプレートとセパレーターユニットとの間に隙間を生じ易い。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、セパレーターユニットをハウジング本体の開口部より嵌合溝に差し込み、開口部の周縁部にベースプレートを溶着することによりセパレーターユニットを簡単にハウジングの内部に固定することが可能な構造を採用しつつ、セパレーターユニットの周縁部のシール性を向上し、ガス漏れに起因するセパレーターの機能低下を抑制することを目的としている。
本発明は、内部にガス通路が形成されたハウジングと、上記ガス通路を遮蔽するように設けられ、複数のオリフィスが貫通形成された多孔板を有するセパレーターユニットと、を備えるセパレータのシール構造に関する。
上記ハウジングは、上記ガス通路の一部を開口するように開口部が形成されたハウジング本体と、上記開口部の周縁部に沿って上記ハウジング本体に溶着されるベースプレートと、を有している。上記ハウジング本体は、上記セパレーターユニットの周縁部が嵌合する嵌合溝と、この嵌合溝の一方の壁面と同一平面をなすように、この壁面に沿って延長形成され、その先端が上記ベースプレートに溶着される延長壁部と、を有している。上記セパレーターユニットは、上記ベースプレートに対向するプレート対向面より突出し、その先端が上記ベースプレートに溶着される溶着リブを有している。この溶着リブは、上記プレート対向面の長手方向に沿って延びる第1片部と、この第1片部の両端より折曲し、その先端が上記延長壁部に突き当てられる一対の第2片部と、を有している。
セパレーターユニットは、ハウジング本体の開口部より嵌合溝に差し込み、ベースプレートをハウジング本体の開口部に溶着することで、ハウジングの内部に簡単に固定することができる。
セパレーターユニットの周縁部のうち、ハウジング本体の開口部に沿う部分(つまり、ベースプレートに対向する部分)を除いた三方は、ハウジング本体の嵌合溝の壁面又は延長壁部に突き当てることによりシールされる。そして、ハウジング本体の開口部に沿う部分(つまり、ベースプレートに対向する部分)については、セパレーターユニットの溶着リブをベースプレートに溶着し、この溶着リブの一対の第2片部を、同じくベースプレートに溶着される延長壁部に突き当てている。従って、ハウジング本体の開口部に沿う部分についても溶着リブ及び延長壁部によりシールすることができ、セパレーターユニットの周縁部を全周にわたって確実にシールすることができる。
ここで、溶着リブと延長壁部とは共にベースプレートに溶着されるものの、溶着リブの第2片部の先端縁が延長壁部に突き当てられる構成であり、実際に突き当てられる範囲はわずかであるために、溶着リブや延長壁部の周囲に溶着による溶け代分のスペースを十分に確保することが可能であり、溶着不良を招くことはない。
また、溶着リブと延長壁部とがともにベースプレートに溶着されることから、セパレーターユニットの差し込み方向の寸法が多少ばらついても隙間を生じることがなく、寸法管理が容易である。
好ましくは、上記嵌合溝の一対の壁面のうち上記延長壁部が設けられていない他方の壁面に対向する上記セパレーターユニットの周縁部の側面には、上記他方の壁面へ向けて突出する突起部が設けられている。このような構成により、セパレーターユニットを嵌合溝に差し込んだ際に、突起部が押しつぶされるように変形することで、セパレーターユニットを、一方の嵌合溝の壁面及びこの壁面に連なる延長壁部に押し付けることができ、両者間の隙間を確実に無くしてシール性を向上することができる。
上記延長壁部は、好ましくは、上記ベースプレートに溶着される上記開口部の周縁部と接続し、一連のシールラインを構成している。このように開口部の周縁部を含めた一連のシールラインを構成することで、セパレーターユニットの周縁部のシール性を更に向上することができる。
本発明によれば、セパレーターユニットをハウジング本体の開口部より嵌合溝に差し込み、開口部の周縁部にベースプレートを溶着することで、セパレーターユニットをハウジングの内部に簡単に固定することが可能な構造を採用しつつ、セパレーターユニットの周縁部のシール性を向上し、ガス漏れに起因するセパレーターの機能低下を抑制することができる。
本発明の一実施例に係る自動車用内燃機関のオイルミストセパレーターを示す斜視図。 図1からハウジング本体を省略して示す斜視図。 同じくハウジング本体を省略して示す分解斜視図。 図1のA−A線に沿う断面図。 図1のB−B線に沿う断面図。 ベースプレートを省略し、セパレーターユニットが差し込まれたハウジング本体を開口部の側より見た下面斜視図。 比較例と実施例とについて、オイルセパレータを通流するガス流量と圧力損失との関係を示す特性図。
以下、本発明に係るセパレーターのシール構造を、自動車用内燃機関のオイルミストセパレーターに適用した実施例について、図面に基づいて詳細に説明する。図1はオイルミストセパレーターを示す斜視図で、図2は図1からハウジング本体13を省略した斜視図で、図3は同じくハウジング本体を省略した分解斜視図である。
図1〜図3を参照して、オイルミストセパレーターは、内燃機関のブローバイガス中に含まれるオイルミストを分離する機能を有するもので、内部にガス通路11が形成されたハウジング10と、上記ガス通路11を遮蔽するように設けられるセパレーターユニット12と、により大略構成されている。ブローバイガスは、ガス通路11内を図1,図2の矢印Y1の方向に沿って流れ、セパレーターユニット12を通過する際に、ブローバイガス中に含まれるオイルミストが分離される。分離されたオイルは液滴となってハウジング10の底壁に形成された出口通路(図示省略)を通して排出され、オイルミストが除去されたブローバイガスは内燃機関の吸気系へと戻される。
ハウジング10は、ガス通路11の一部を開口するように、一面(図1の下面)に開口部14を有するチャンネル形状をなす合成樹脂製のハウジング本体13と、開口部14の周縁部に沿ってハウジング本体13に振動溶着により溶着される合成樹脂製のベースプレート15と、を有している。ハウジング本体13は、シリンダヘッドカバーの一部として一体的に成形されるもので、図1等では要部のみを破断して描いている。なお、ハウジング本体13をシリンダヘッドカバーと別体に構成しても良い。
ハウジング本体13の開口部14側(図1の下側)の端部には、両側へ張り出したフランジ部16が設けられるとともに、このフランジ部16の下面より突出する溶着用ビード17が、開口部14の周縁部に沿って延長形成されている。この溶着用ビード17の先端が溶着されるベースプレート15の上面には、チャンネル形状の溶着溝18を形成するように、一対の突条19が形成されている。一対の突条19と溶着用ビード17との間には、溶着時に生じる溶け代(バリ)を受ける空間が確保されている。突条19の先端とフランジ部16の下面との間には、振動溶着時に接触することがないように微小間隙が確保されている。
また、後述するセパレーターユニット12が配置される部分にも、ガス通路11を横切る方向に延びる溶着溝18A及び一対の突条19Aが形成されており、上記の溶着溝18と溶着溝18AとはH字状に連なっている。
セパレーターユニット12は、ブローバイガスの流速を高めるための複数のオリフィス21が貫通形成された合成樹脂製の多孔板20と、オリフィス21を通過することにより高速流となったブローバイガスが衝突する衝突板26を備えた合成樹脂製のリアフレーム25と、オイルの分離性能を高めるために衝突板26の前面側に重ねられる繊維材35と、から構成されている。
リアフレーム25は、衝突板26と一体に成形された基板27を備える。この基板27は、多孔板20と同様、ガス通路11の断面形状に対応した外郭形状を有する矩形の平坦な板状をなしている。基板27の中央には円形の開口部28が開口形成されている。
衝突板26は、基板27の開口部28の内径と実質的に等しい外径を有する円形をなし、平坦な板状に成形されている。衝突板26の中央には円形の通路孔30が開口形成されている。衝突板26は、4本の連結部31によって基板27に対して平行をなすように支持されており、連結部31により基板27から軸方向に適宜な間隔を介して離間している。断面矩形の連結部31は、基板27及び衝突板26と直交する方向に延びており、一方の端部が開口部28の開口縁に接続されており、他方の端部が衝突板26の外周に接続されている。この4つの連結部31により、基板27と衝突板26との間の円筒面に4つの連通口32が画成されている。
繊維材35は、基板27の開口部28の内径(つまり、衝突板26の外径)と実質的に等しい外径を有する円形をなしている。繊維材35としては、例えば、ポリエステル繊維、アクリル繊維、アラミド繊維、PPS(ポリフェニレンスルファイド)繊維、などの繊維を用いることができ、かつ、不織布、フリース等の織物、など種々の形態のものを用いることが可能である。
多孔板20は、基板27と同一の外形状を有する平坦な板状をなしている。多孔板20に開口形成された6つのオリフィス21は、全体として円形をなすように周方向に配設されており、各オリフィス21は、ブローバイガスの直進性を高めるために、円筒部23によって軸方向に延長されている。円筒部23の外周部には、断面円形の棒状をなす6本の脚部24が一体的に形成されている。これら6本の脚部24は、繊維材35の外周寄りの位置に対応して周方向に並んで配置されており、複数の円筒部23とともに、基板27の開口部28の領域内に配置されている。脚部24は、多孔板20の面と直交する方向に延びており、円筒部23の端部からさらに突出している。この脚部24の突出長は、基板27と衝突板26との間の間隔よりも僅かに短く設定されており、繊維材35を適宜な圧縮率で圧縮し、保持できるようになっている。つまり、多孔板20と基板27とが重ね合わされたときに、繊維材35に対する脚部24の先端面の軸方向の位置が定まる。上記圧縮率は、オイルの分離性能と繊維材35の確実な保持を考慮して設定されている。また、脚部24間の間隔は、繊維材35の全面を略均等に圧縮し、保持できるように設定されている。
また、多孔板20の四隅には、対応する基板27の位置決め用穴(図示省略)に嵌合する位置決め用突起22が設けられている。多孔板20の上流側の側面には、6つのオリフィス21を囲うようにガイド壁29が形成されている。
セパレーターユニット12の組立状態においては、円筒部23及び脚部24は開口部28内に収容されており、多孔板20及び基板27は外形状が一致した状態で密に接触している。円筒部23は繊維材35から離間して対向し、脚部24は繊維材35を押圧している。衝突板26の前面に重ねられた繊維材35は、外周が連結部31に接触しており、これにより径方向に位置決めされている。さらに、繊維材35は、脚部24に押圧されることで、適宜な圧縮率で圧縮されて脚部24と衝突板26との間に保持されている。
図4は図1のA−A線に沿う断面図、図5は図1のB−B線に沿う断面図、図6はベースプレート15を省略し、セパレーターユニット12が差し込まれたハウジング本体13を開口部14の側より見た下面斜視図である。これらの図4〜図6を参照して、本実施例の要部をなすシール構造について説明する。
ハウジング本体13には、セパレーターユニット12を開口部14より差し込む際に、このセパレーターユニット12の周縁部が嵌合するチャンネル形状の嵌合溝36が、開口部14を除く三方の内壁面にわたって周方向に延長形成されている。言い換えると、嵌合溝36の壁面を構成する一対の嵌合壁部37,38がハウジング本体13の内壁面より突出形成されている。なお、ハウジング本体13の内壁が厚肉に構成されている場合、嵌合溝36をハウジング本体13の内壁に凹設するようにしても良い。
嵌合溝36に嵌合するセパレーターユニット12の周縁部、より具体的には、多孔板20と基板27とを重ね合わせた部分の周縁部には、流れ方向Y1に関して上流側に位置する多孔板20の側面に、複数の突起部41が形成されている。図2に示すように、この突起部41は、セパレーターユニット12を差し込む際の作業性を考慮して、セパレーターユニット12の差し込み方向Y2へ向かうに従って薄肉となる断面三角形状をなし、適宜間隔をあけて複数箇所(この実施例では5箇所)に設けられている。この突起部41が設けられている部分のセパレーターユニット12の周縁部の厚さは、この嵌合溝36の対向壁面間の距離よりも所定の微小量だけ大きく設定されている。従って、セパレーターユニット12を嵌合溝36に圧入すると、突起部41が圧縮変形することによって、セパレーターユニット12の周縁部の両側面のうちで突起部41が設けられていない平坦な側面、具体的には基板27の側面が、これに対向する嵌合溝36の一方の壁面(下流側の嵌合壁部38の側面)に強く面接触し、両者間が隙間無くシールされる。
また、嵌合溝36を構成する一対の嵌合壁部37,38のうち、上記基板の側面が面接触する下流側の嵌合壁部38には、図5及び図6に示すように、開口部14側及びガス通路11の内側へ大きく延長形成された延長壁部42が設けられている。この延長壁部42は、嵌合壁部38の壁面と同一平面をなす薄板状をなしており、その開口部14側の先端縁43がベースプレート15の上面に溶着される。また図6に示すように、延長壁部42は、開口部14の周縁部に沿う溶着用ビード17と接続しており、図中の一点鎖線で示す一連のシールラインS1を構成している。
セパレーターユニット12の下面、つまりベースプレート15に対向するプレート対向面44には、下方へ向けて突出し、その先端がベースプレート15の上面に溶着される帯状をなす溶着リブ45が形成されている。この溶着リブ45は、プレート対向面44の長手方向(ガス通路を横断する方向)に沿って延びる第1片部46と、この第1片部46の両端より折曲し、その先端が延長壁部42に突き当てられる一対の第2片部47と、を有するコ字状をなしている。つまり、第2片部47の先端縁は基板27の側面と同一平面となっている。この溶着リブ45は、互いに重ね合わされる多孔板20と基板27とに跨って形成され、互いに突き合わされる構成となっている。この実施例では、第1片部46が多孔板20に形成され、第2片部47の大半が基板27に形成されている。なお、溶着リブ45を多孔板20と基板27の一方にのみ形成するようにしても良い。
このような構成によって、セパレーターユニット12をハウジング本体13の開口部14より嵌合溝36に差し込んで圧入した後、ハウジング本体13の開口部14の周縁部にベースプレート15を溶着した際に、開口部14の周縁部に設けられた溶着用ビード17が溶着されるとともに、この溶着用ビード17に連なる延長壁部42も溶着され、かつ、この延長壁部42に突き当てられる溶着リブ45も溶着される。従って、図6の一点鎖線で示すように、溶着用ビード17,延長壁部42の先端縁43及び溶着リブ45にわたって一連のシールラインS1が形成されることとなり、ベースプレート15に沿う部分に関して、セパレーターユニット12とベースプレート15とハウジング本体13との隙間を完全に無くし、良好なシール性を得ることができる。
しかも、溶着リブ45は、セパレーターユニット12の周縁部の三方が突き当てられる嵌合壁部38及び延長壁部42の壁面に突き当てられているため、セパレーターユニット12の周縁部の全周にわたってシールラインが連続する形となり、良好なシール性を得ることができる。
延長壁部42や溶着リブ45はベースプレート15をハウジング本体13の開口部14に溶着する際に同時に溶着されるため、作業工程の追加を生じることがなく、つまり、セパレーターユニット12を差し込んでベースプレート15を溶着するという極めて簡単な作業工程で高いシール性を得ることができる。
溶着リブ45は第2片部47の先端縁が延長壁部42に突き当てられる構成であり、その接触範囲は最小限にとどめられているために、溶着による溶け代(バリ)を受けるスペースを十分に確保することが可能であり、溶着不良を招くことがない。
また、溶着リブ45と延長壁部42とがともにベースプレート15に溶着されることから、セパレーターユニット12の差し込み方向Y2の寸法が多少ばらついても隙間を生じることがなく、寸法管理が容易である。
図7は、溶着リブや延長壁部を設けていない比較例と上記実施例とについて、オイルセパレータを通流するガス流量を大小変化させて圧力損失を測定し、その結果をまとめて示したものである。図示するように、上記実施例では、比較例に比べて約20%圧力損失が大きく、つまりシール性が高く漏れが改善されていることが確認された。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限られず、種々の変更が可能である。例えば、本発明は、シリンダヘッドカバーの内部に設けられたオイルミストセパレータに限らず、内燃機関の他の部位に配置されたオイルミストセパレータの他、気体と液体とを分離する様々なセパレータに広く適用可能である。
10…ハウジング
11…ガス通路
12…セパレーターユニット
13…ハウジング本体
14…開口部
15…ベースプレート
36…嵌合溝
41…突起部
42…延長壁部
45…溶着リブ
46…第1片部
47…第2片部

Claims (3)

  1. 内部にガス通路が形成されたハウジングと、
    上記ガス通路を遮蔽するように設けられ、複数のオリフィスが貫通形成された多孔板を有するセパレーターユニットと、を備えるセパレータのシール構造において、
    上記ハウジングは、上記ガス通路の一部を開口するように開口部が形成されたハウジング本体と、上記開口部の周縁部に沿って上記ハウジング本体に溶着されるベースプレートと、を有し、
    上記ハウジング本体は、上記セパレーターユニットの周縁部が嵌合する嵌合溝と、
    この嵌合溝の一方の壁面と同一平面をなすように、この壁面に沿って延長形成され、その先端が上記ベースプレートに溶着される延長壁部と、を有し、
    上記セパレーターユニットは、上記ベースプレートに対向するプレート対向面より突出し、その先端が上記ベースプレートに溶着される溶着リブを有し、
    この溶着リブは、上記プレート対向面の長手方向に沿って延びる第1片部と、この第1片部の両端より折曲し、その先端が上記延長壁部に突き当てられる一対の第2片部と、を有することを特徴とするセパレーターのシール構造。
  2. 上記嵌合溝の一対の壁面のうち上記延長壁部が設けられていない他方の壁面に対向する上記セパレーターユニットの周縁部の側面には、上記他方の壁面へ向けて突出する突起部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のセパレーターのシール構造。
  3. 上記延長壁部は、上記ベースプレートに溶着される上記開口部の周縁部と接続し、一連のシールラインを構成していることを特徴とする請求項1又は2に記載のセパレーターのシール構造。
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