JP2018090807A - インクジェット記録用インク組成物及びインクジェット記録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】多様な種類の記録媒体に対して、優れた画質および定着性を備えた画像を高速で記録できるインクジェット記録用のインク組成物を提供する。
【解決手段】インク組成物は、水と、色材と、一般式(1)で表されるアセチレングリコール、およびアセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物から選択されるアセチレングリコール系界面活性剤を3種以上と、を含有し、前記アセチレングリコール系界面活性剤の含有量の合計が0.1質量%以上3質量%以下である。
Figure 2018090807

式中、R、Rはアルキル基。
【選択図】なし

Description

本発明は、インクジェット記録用インク組成物に関する。
従来から、インクジェット記録用ヘッドのノズルから吐出させた微小なインク滴によって画像や文字を記録する、いわゆるインクジェット記録方法が知られている。このようなインクジェット記録方法に用いられるインク組成物としては、色材(顔料、染料等)、界面活性剤、水、有機溶剤等を含有するものが広く用いられている。
このようなインクジェット記録用のインク組成物に含まれる成分のうち界面活性剤は、記録媒体に対するインク組成物の浸透性や濡れ拡がり性を高めて、記録される画像の画質を向上できる。このような界面活性剤の中でも、アセチレングリコール系界面活性剤(例えばアセチレングリコール、アセチレングリコール誘導体等)は、記録媒体に対するインク組成物の浸透性や濡れ拡がり性を向上させる機能に優れている上に、消泡性に優れるという点から、注目されている。
例えば、特許文献1には、アセチレングリコール系界面活性剤を含有するインクジェット記録用のインク組成物が開示されている。特許文献1では、吐出性を良好に保ちつつ、ドット径の小径化の防止効果に優れるという点から、特定の構造およびHLB値を有するアセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物を2種含有するインク組成物が開示されている。
特開2013−18951号公報
上記の特許文献1に記載のインク組成物を用いて、インク(水分)の吸収性の良好な記録媒体(例えば、セルロース等を主成分とする普通紙)に画像を記録した場合、インクが記録媒体に浸透しやすいので、インク滴の凝集や画像の色ムラの抑制された良好な画質を備え、定着性の良好な画像が得られる傾向にある。
ただし、インクの吸収性が良好とされている普通紙のうち再生紙に画像を記録した場合であっても、記録媒体上でのインク滴の凝集や画像の色ムラ等が生じて、画質が低下してしまうことがある。再生紙には、セルロース等の他に、炭酸カルシウムやカオリン等の無機化合物、ステアリン酸、樹脂等の疎水性の成分が多く含まれているため、その表面で親水性領域と疎水性領域とが混在して存在している。そのため、インク滴が付着した箇所によってインクの浸透速度が異なるという問題が生じ、凝集や色ムラ等の画質の低下が引き起こされる場合がある。
また、特許文献1に記載のインク組成物を用いて、インク(水分)の吸収性の低い記録媒体(例えば、アート紙、コート紙などの塗工紙)に画像を記録する場合、インク組成物が記録媒体に浸透しにくくなったり、記録媒体上で濡れ拡がりにくくなることから、記録媒体上でのインク滴の凝集、画像の色ムラ、画像の滲み(ブリード)等が発生して、画質が低下しまったり、画像の定着性が低下することがある。
このように、一の組成のインク組成物を用いて、インクの吸収性の異なる多様な種類の記録媒体に、良好な画質および定着性を備えた画像を記録することは困難である。
さらに、特許文献1のインク組成物は、インクの吸収性の低い記録媒体に対する浸透性が低いだけでなく、インクの吸収性の良好な記録媒体に対しても浸透速度が十分とはいえないので、インクの濡れ拡がりや浸透を促すための時間が必要となり、画像の記録速度が低下する傾向にある。
本発明に係る幾つかの態様は、上記課題を解決することで、多様な種類の記録媒体に対して、優れた画質および定着性を備えた画像を高速で記録できるインクジェット記録用のインク組成物を提供することにある。
本発明は上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様又は適用例として実現することができる。
[適用例1]
本発明に係るインクジェット記録用のインク組成物の一態様は、水と、色材と、下記一般式(1)で表されるアセチレングリコール、および下記一般式(2)で表されるアセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物からなる群より選択されるアセチレングリコール系界面活性剤を3種以上と、を含有するインクジェット記録用のインク組成物であって、前記アセチレングリコール系界面活性剤の含有量の合計が、前記インク組成物の全質量に対して、0.1質量%以上3質量%以下であることを特徴とする。
Figure 2018090807
(一般式(1)において、RおよびRはそれぞれ独立に、炭素数1以上5以下のアルキル基を表す。)
Figure 2018090807
(一般式(2)において、RおよびRはそれぞれ独立に、炭素数1以上5以下のアルキル基を表し、mおよびnはそれぞれ、0.5以上25以下の正数であり、m+nは、1以上40以下である。)
適用例1のインクジェット記録用のインク組成物によれば、優れた画質および定着性を備えた画像を、高速で記録することができる。
[適用例2]
適用例1において、
前記アセチレングリコール系界面活性剤のうち、第1のアセチレングリコール系界面活性のHLB値をh、第2のアセチレングリコール系界面活性剤のHLB値をh、第3
のアセチレングリコール系界面活性剤のHLB値をhとした場合に、下記式(A)、式(B)および式(C)を全て満たすことができる。
<h<h ・・・(A)
<6 ・・・(B)
10≦h ・・・(C)
[適用例3]
適用例1または適用例2において、
前記アセチレングリコール系界面活性剤は、前記一般式(1)で表されるアセチレングリコールを1種以上と、前記一般式(2)で表されるアセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物を2種以上と、含むことができる。
[適用例4]
適用例1ないし適用例3のいずれか1例において、
3種以上の前記アセチレングリコール系界面活性剤のそれぞれの含有量が、前記アセチレングリコール系界面活性剤の含有量の合計に対して、5質量%以上50質量%未満であることができる。
[適用例5]
適用例2において、
前記第1のアセチレングリコール系界面活性剤の含有量と、前記第2のアセチレングリコール系界面活性剤の含有量と、前記第3のアセチレングリコール系界面活性剤の含有量と、の比が、3:1:1〜1:1:1の範囲にあることができる。
[適用例6]
適用例1ないし適用例5のいずれか1例において、
記録媒体に対して記録ヘッドを0.5m/秒以上の速度で相対的に移動させつつ、該記録ヘッドから吐出させた前記インク組成物を該記録媒体に付着させて、画像を記録するインクジェット記録方法に使用することができる。
以下に本発明の好適な実施の形態について説明する。以下に説明する実施の形態は、本発明の一例を説明するものである。また、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において実施される各種の変形例も含む。
1.インク組成物
本発明の一実施形態に係るインク組成物は、水と、色材と、下記一般式(1)で表されるアセチレングリコール、および下記一般式(2)で表されるアセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物からなる群より選択されるアセチレングリコール系界面活性剤を3種以上と、を含有するインクジェット記録用のインク組成物であって、前記アセチレングリコール系界面活性剤の含有量の合計が、前記インク組成物の全質量に対して、0.1質量%以上3質量%以下であることを特徴とする。
以下、本実施形態に係るインク組成物に含まれる成分、および含まれ得る成分について説明する。
1.1.アセチレングリコール系界面活性剤
本実施形態に係るインク組成物は、下記一般式(1)で表されるアセチレングリコール、および下記一般式(2)で表されるアセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物からなる群より選択されるアセチレングリコール系界面活性剤を3種以上含有する。以下
、本明細書において、「3種以上のアセチレングリコール系界面活性剤」という場合には、下記一般式(1)および下記一般式(2)からなる群より選択される3種以上のアセチレングリコール系界面活性剤のことを指す。
Figure 2018090807
一般式(1)において、RおよびRはそれぞれ独立に、炭素数1以上5以下のアルキル基を表す。炭素数1以上5以下のアルキル基は、直鎖構造であってもよいし、分岐構造であってもよい。このようなアルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基等が挙げられる。RおよびRは同一であっても異なっていてもよい。
Figure 2018090807
一般式(2)において、RおよびRはそれぞれ独立に、炭素数1以上5以下のアルキル基を表し、mおよびnはそれぞれ、0.5以上25以下の正数であり、m+nは、1以上40以下である。炭素数1以上5以下のアルキル基は、直鎖構造であってもよいし、分岐構造であってもよい。このようなアルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基等が挙げられる。RおよびRは同一であっても異なっていてもよい。また、mおよびnは、エチレンオキサイドの付加モル数を表し、m+nが1以上40以下である必要があるが、10以上30以下であることが好ましく、15以上25以下であることがより好ましい。m+nが40を超えた場合、静的表面張力および動的表面張力が大きくなり、濡れ性が著しく低下する。
発明者は、上記の特定の構造を有するアセチレングリコール系界面活性剤を3種以上含有するインク組成物を用いることで、インクの吸収性の異なる複数種の記録媒体に、良好な画質および定着性を備えた画像を、高速で記録できるという優れた効果を発揮できることを見出した。このような効果を発揮できるメカニズムは、次の理由によるものと考えられる。
互いに似通った構造の界面活性剤がインク中で複数存在すると、各界面活性剤の配列が乱れて、一の界面活性剤からなる大きなミセルが形成されにくくなるので、各界面活性剤が微小なクラスターとして存在することになる。その結果、記録媒体の表面に対するインク組成物の移動速度が向上して、多様な記録媒体に対する濡れ性および浸透性が向上する。これにより、画質の向上および記録の高速化を実現できる。このような現象は、互いに
似通った構造のアセチレングリコール系の界面活性剤が3種類以上存在することで一層顕著になる。
また、記録媒体に対するインク組成物の浸透速度は、γ・cosθ(ここで、γはインク組成物の表面張力、θは記録媒体に対するインク組成物の接触角を示す。)で示される式から算出される値に比例することが知られている。ここで、インクジェット記録用のインク組成物に広く用いられているフッ素系界面活性剤やシリコーン系界面活性剤は、接触角θが小さいが、表面張力γも低いため、インク組成物の浸透速度の向上が見込めない。一方、アセチレングリコール系界面活性剤は、接触角が小さいが、表面張力γが高いので、インク組成物の浸透速度が向上して、画質および定着性の向上ならびに記録の高速化を実現できる。このような作用は、互いに似通った構造のアセチレングリコール系の界面活性剤が3種類以上存在することで一層顕著になる。
本明細書における画質の良否は、インク滴の凝集、色ムラ、ブリード(滲み)等の状態によって判断できる。ここで、インク滴の凝集とは、記録媒体に付着したインク滴が濡れ拡がる前に流動して、他のインク滴と結合することで生じる現象をいう。このようにインク滴の凝集が起こると、記録媒体の表面にインク滴で被覆されていない部分が筋状に残る筋ムラや、画像に局所的な濃度斑ができる色ムラなどが生じる場合がある。また、ブリード(「滲み」あるいは「ブリーディング」ともいう)とは、単色で記録された画像の輪郭部分が滲んで画像が不鮮明になったり、異なる色間において隣接する一方の色が他方の色側に滲み出し混ざり合う結果、画像が不鮮明になる状態をいう。
上記一般式(1)で表されるアセチレングリコールの具体例としては、2,5,8,11−テトラメチル−6−ドデシン−5,8−ジオール、5,8−ジメチル−6−ドデシン−5,8−ジオール、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール、4,7−ジメチル−5−デシン−4,7−ジオール、2,3,6,7−テトラメチル−4−オクチン−3,6−ジオール、3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオール、3,6−ジエチル−4−オクチン−3,6−ジオール、2,5−ジメチル−3−ヘキシン−2,5−ジオール等が挙げられる。また、上記一般式(1)で表されるアセチレングリコールは、市販品を用いることができ、例えばサーフィノール82、104、DF−110(以上全て商品名、日信化学工業社製)等が挙げられる。
上記一般式(2)で表されるアセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物の具体例としては、上記一般式(1)で表されるアセチレングリコールの具体例で挙げた化合物のエチレンオキサイド付加物が挙げられる。また、上記一般式(2)で表されるアセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物は、市販品を用いることができ、例えばオルフィンE1004、E1010、E4300、サーフィノール485(以上全て商品名、日信工業社製)等が挙げられる。
3種以上のアセチレングリコール系界面活性剤は、上記一般式(1)で表されるアセチレングリコールを1種以上と、上記一般式(2)で表されるアセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物を2種以上と、含むことが好ましい。これにより、上述の3種以上のアセチレングリコール系界面活性剤による効果が一層向上する傾向にある。
3種以上のアセチレングリコール系界面活性剤の含有量の合計は、インク組成物の全質量に対して、0.1質量%以上3質量%以下である必要があり、好ましくは0.5質量%以上2質量%以下であり、より好ましくは1質量%以上2質量%以下である。3種以上のアセチレングリコール系界面活性剤の含有量が上記範囲内にあることで、上述した効果が一層良好に発揮される。一方、0.1質量%未満であると、画質の低下や定着性の低下が起こり、3質量%を超えると、画質の低下(特に、ブリードの発生)が起こる傾向にある
3種以上のアセチレングリコール系界面活性剤のそれぞれの含有量が、3種以上のアセチレングリコール系界面活性剤の含有量の合計に対して、5質量%以上50質量%未満であることが好ましく、10質量%以上50質量%以下であることがより好ましい。当該数値範囲内にあることで、3種以上のアセチレングリコール系界面活性剤の配合バランスが良好となるので、3種以上のアセチレングルコール系界面活性剤を含有することで生じる効果が一層向上する。
本実施形態に係るインク組成物に含まれる3種以上のアセチレングリコール系界面活性剤のうち、第1のアセチレングリコール系界面活性剤のHLB値をh、第2のアセチレングリコール系界面活性剤のHLB値をh、第3のアセチレングリコール系界面活性剤のHLB値をh、とした場合に、下記式(A)、式(B)、式(C)の全てを満たすことが好ましい。
<h<h ・・・(A)
<6・・・ (B)
10≦h ・・・(C)
このように、互いに異なるHLB値を有する3種類以上のアセチレングリコール系界面活性剤を含有するインク組成物を用いることで、インクの吸収性の高い記録媒体や、インクの吸収性の低い記録媒体等、多様な種類の記録媒体に対して、一のインク組成物を用いて、画質および定着性に一層優れた画像を高速で記録することができる。より詳しくは、親油性の第1のアセチレングリコールを含有することで、インクの吸収性の低い記録媒体に対する濡れ拡がり性の効果が良好に発揮され、親水性の第3のアセチレングリコールを含有することで、インクの吸収性の高い記録媒体に対する濡れ拡がり性の効果が良好に発揮されることになる。さらに、第1のアセチレングリコール系界面活性剤と、第2のアセチレングリコール系界面活性剤と、の間のHLB値を有する第2のアセチレングリコール系界面活性剤を含有することで、第1のアセチレングリコール系界面活性剤と第3のアセチレングリコール系界面活性剤との相溶性が良好になるので、高速印刷での吐出性を良好にすることができる。このようにして、3種以上のアセチレングリコール系界面活性剤を含有することで生じる上記の効果が得られる。
本実施形態に係るインク組成物に含まれる3種以上のアセチレングリコール系界面活性剤は、上記式(A)〜(C)を満たすことに加えて、第2のアセチレングリコール系界面活性剤のHLB値(h)が、7以上12以下(すなわち、7≦h≦12)であることが好ましく、8以上12以下(すなわち、8≦h≦12)であることがより好ましい。これにより、インク組成物に含まれる3種以上のアセチレングリコール系の界面活性剤のHLB値のバランスが良好になるので、多様な種類の記録媒体に対する画質、定着性、高速記録性が一層向上する傾向にある。
第1のアセチレングリコール系界面活性剤のHLB値(h)は、上記式(B)に示すように6未満であることが好ましいが、第1のアセチレングリコール系界面活性剤のインク中での分散性が向上するという観点から、1以上6未満(すなわち、1≦h<6)であることがより好ましく、3以上6未満(すなわち、3≦h<6)であることがさらに好ましい。
第3のアセチレングリコール系界面活性剤のHLB値(h)は、上記式(C)に示すように10以上であることが好ましいが、第3のアセチレングリコール系界面活性剤と他の界面活性剤との良好な混合性を保ちつつ、インクの吸収性の高い記録媒体に対する浸透
性を一層向上できるという観点から、10以上20以下(すなわち、10≦h≦20)であることがより好ましく、12以上18以下(すなわち、12≦h≦18)であることがさらに好ましい。
本発明におけるHLB値は、デービスらが提唱した化合物の親水性を評価する値であり、例えば文献「J.T.Davies and E.K.Rideal, “Interface Phenomena”2nd ed. AcademicPress, New York 1963」中で定義されているデービス法により求められる数値で、下記
式(i)によって算出される値をいう。
HLB値=7+Σ[1]+Σ[2] ・・・(i)
(式(i)中、[1]は親水基の基数を表し、[2]は疎水基の基数を表す。)
インク組成物の全質量(100質量%)に対する、第1のアセチレングリコール系界面活性剤の含有量をW質量%、第2のアセチレングリコール系界面活性剤の含有量をW質量%、第3のアセチレングリコール系界面活性剤の含有量をW質量%とした場合に、これらの比(W:W:W)が、3:1:1〜1:1:1の範囲にあることが好ましい。当該数値範囲内にあることで、3種以上のアセチレングリコール系界面活性剤の配合バランスが良好となるので、3種以上のアセチレングルコール系界面活性剤を含有することで生じる効果が一層向上する。
3種以上のアセチレングリコール系界面活性剤は、濃度1%となるように水に添加した際に透明に溶解しないアセチレングリコールを1種以上と、濃度1%となるように水に添加した際に透明に溶解しないアセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物を1種以上と、濃度1%となるように水に加えた際に透明に溶解するアセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物を1種以上と、を含むことが好ましい。これにより、上述の3種以上のアセチレングリコール系界面活性剤による効果が一層向上する傾向にある。
アセチレングリコール系界面活性剤の水への溶解性は、アセチレングリコール系界面活性剤と水の混合液の光透過率に基づいて判断でき、光透過率90%以上の混合液を「透明に溶解する」とし、光透過率90%未満の混合液を「透明に溶解しない」とする。混合液は、アセチレングリコール系界面活性剤を濃度1%となるように水に添加して、10分以上混合攪拌することで調製される。また、光透過率は、分光光度計を用いて、光路長1cmの石英セルを使用して測定することができる。本測定に使用する分光光度計としては、例えば株式会社日立ハイテクノロジーズ社製のU−3900(商品名)が挙げられる。
1.2.色材
本実施形態に係るインク組成物は、色材を含有する。係る色材としては、従来公知の染料、有機あるいは無機顔料を用いることができる。このうち顔料を用いることが耐光性の点から好ましい。
顔料のうち、無機顔料としては、例えば、カーボンブラック、酸化鉄、及び酸化チタンが挙げられる。有機顔料としては、例えば、キナクリドン系顔料、キナクリドンキノン系顔料、ジオキサジン系顔料、フタロシアニン系顔料、アントラピリミジン系顔料、アンサンスロン系顔料、インダンスロン系顔料、フラバンスロン系顔料、ペリレン系顔料、ジケトピロロピロール系顔料、ペリノン系顔料、キノフタロン系顔料、アントラキノン系顔料、チオインジゴ系顔料、ベンツイミダゾロン系顔料、イソインドリノン系顔料、アゾメチン系顔料、及びアゾ系顔料が挙げられる。また、本実施形態のインク組成物には、色材として、金属粒子、金属薄片、無機塩等の光輝性の顔料を用いてもよい。
本実施形態のインク組成物における色材の含有量については、特に制限はないが、イン
ク組成物の全質量に対して、好ましくは0.01質量%以上25質量%以下であり、より好ましくは0.1質量%以上10質量%以下、さらに好ましくは0.5質量%以上15質量%以下、特に好ましくは1質量%以上10質量%以下である。
顔料は、インク組成物に適用するために、顔料が水中で安定的に分散保持できるようにすることが好ましい。その方法としては、水溶性樹脂および/または水分散性樹脂等の顔料分散樹脂にて分散させる方法(以下、この方法により処理された顔料を「樹脂分散顔料」ということがある。)、分散剤にて分散させる方法(以下、この方法により処理された顔料を「分散剤分散顔料」ということがある。)、顔料粒子表面に親水性官能基を化学的・物理的に導入し、前記の樹脂あるいは分散剤なしで水中に分散および/または溶解可能とする方法(以下、この方法により処理された顔料を「表面処理顔料」ということがある。)等が挙げられる。本実施形態に係るインク組成物は、前記の樹脂分散顔料、分散剤分散顔料、表面処理顔料のいずれも用いることができ、必要に応じて複数種混合した形で用いることもできる。
樹脂分散顔料に用いられる顔料分散樹脂としては、ポリビニルアルコール類、ポリアクリル酸、アクリル酸−アクリルニトリル共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−α―メチルスチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−α―メチルスチレン−アクリル酸−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ビニルナフタレン−アクリル酸共重合体、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合体、酢酸ビニル−マレイン酸エステル共重合体、酢酸ビニル−クロトン酸共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸共重合体等およびこれらの塩が挙げられる。これらの中でも、疎水性官能基を有するモノマーと親水性官能基を持つモノマーとの共重合体、疎水性官能基と親水性官能基とを併せ持つモノマーからなる重合体が好ましい。共重合体の形態としては、ランダム共重合体、ブロック共重合体、交互共重合体、グラフト共重合体のいずれの形態でも用いることができる。このような顔料分散樹脂には、市販品を用いることができ、例えば、Solsperse20000、24000、32000、32500、33500、34000、35200、37500(いずれもLUBRIZOL社製)、Disperbyk−161、162、163、164、166、180、190、191、192(いずれもビックケミー・ジャパン社製)、フローレンDOPA−17、22、33、G−700(いずれも共栄社化学株式会社製)、アジスパーPB821、PB711(いずれも味の素株式会社製)、LP4010、LP4050、LP4055、POLYMER400、401、402、403、450、451、453(いずれもEFKAケミカルズ社製)等が挙げられる。
顔料分散樹脂の含有割合は、分散すべき顔料によって適宜選択することができるが、インク組成物中の顔料の含有量100質量部に対して、好ましくは5質量部以上200質量部以下、より好ましくは30質量部以上120質量部以下である。
1.3.水
本実施形態に係るインク組成物は、水を含有する。水は、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留水等の純水又は超純水のようなイオン性不純物を極力除去したものであることが好ましい。また、紫外線照射又は過酸化水素添加等により滅菌した水を用いると、インクを長期保存する場合にカビやバクテリアの発生を防止することができるので好適である。水の含有量は、インク組成物の全質量に対して、例えば50質量%以上とすることができる。
1.4.その他の成分
本実施形態に係るインク組成物は、有機溶剤、樹脂、上記特定構造のアセチレングリコール系界面活性剤以外の界面活性剤(以下、「その他の界面活性剤」ともいう。)、pH調整剤、防腐剤・防かび剤、防錆剤、キレート化剤等を含有してもよい。
1.4.1.有機溶剤
有機溶剤としては、特に限定されないが、例えば1,2−アルカンジオール類、多価アルコール類、ピロリドン誘導体、グリコールエーテル類等が挙げられる。
1,2−アルカンジオール類としては、例えば、1,2−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等が挙げられる。1,2−アルカンジオール類は、記録媒体に対するインク組成物の濡れ性を高めて均一に濡らす作用に優れている。1,2−アルカンジオール類を含有する場合には、その含有量が、インク組成物の全質量に対して、1質量%以上20質量%以下とすることができる。
多価アルコール類としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、グリセリン等が挙げられる。多価アルコール類は、インク組成物の記録媒体に対する濡れ性を高めたり、記録ヘッドのノズルの保湿性を高める等の機能を備える。多価アルコール類を含有する場合には、インク組成物の全質量に対して、2質量%以上30質量%以下とすることができる。
ピロリドン誘導体としては、例えば、N−メチル−2−ピロリドン、N−エチル−2−ピロリドン、N−ビニル−2−ピロリドン、2−ピロリドン、N−ブチル−2−ピロリドン、5−メチル−2−ピロリドン等が挙げられる。ピロリドン誘導体は、樹脂の良好な溶解剤として作用することができる。ピロリドン誘導体を含有する場合には、インク組成物の全質量に対して、0.5質量%以上6質量%以下とすることができる。
グリコールエーテル類としては、例えば、エチレングリコールモノイソブチルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノイソヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、モノヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノイソヘキシルエーテル、トリエチレングリコールモノイソヘキシルエーテル、エチレングリコールモノイソヘプチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソヘプチルエーテル、トリエチレングリコールモノイソヘプチルエーテル、エチレングリコールモノオクチルエーテル、エチレングリコールモノイソオクチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソオクチルエーテル、トリエチレングリコールモノイソオクチルエーテル、エチレングリコールモノ−2−エチルヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノ−2−エチルヘキシルエーテル、トリエチレングリコールモノ−2−エチルヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノ−2−エチルペンチルエーテル、エチレングリコールモノ−2−エチルペンチルエーテル、エチレングリコールモノ−2−エチルヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノ−2−エチルヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ−2−メチルペンチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−2−メチルペンチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、及びトリプロピレングリコールモノメチルエーテル等が挙げられる。これらは、1種単独か又は2種以上を混合して使用することができる。グリコールエーテル類は、インク組成物の記録媒体に対する濡れ性などを制御することできる。グリコールエーテル類を含有する場合には、インク組成物の全質量に対して、0.5質量%以上6質量%
以下とすることができる。
1.4.2.樹脂
樹脂は、インク組成物の定着性を向上させるという機能を備える。樹脂としては、アクリル系樹脂、フルオレン系樹脂、ウレタン系樹脂、オレフィン系樹脂、ロジン変性樹脂、テルペン系樹脂、エステル系樹脂、アミド系樹脂、エポキシ系樹脂、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチレン酢酸ビニル系樹脂などが挙げられる。これらの樹脂は、1種単独または2種以上組み合わせて用いることができる。樹脂には、エマルジョンタイプのものを用いてもよいし、溶液タイプのものを用いてもよい。樹脂を含有する場合には、その含有量を0.1質量%以上6質量%以下とすることができる。
1.4.3.その他の界面活性剤
本実施形態に係るインク組成物は、その他の界面活性剤(上記特定構造のアセチレングリコール系界面活性剤以外の界面活性剤)を含有してもよい。このような界面活性剤としては、上記一般式(1)および一般式(2)に該当しないアセチレングリコール系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤、およびフッ素系界面活性剤等を挙げることができる。
1.4.4.pH調整剤、防腐剤・防かび剤、防錆剤、キレート化剤
pH調整剤としては、例えば、リン酸二水素カリウム、リン酸水素二ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カリウム、アンモニア、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、トリスヒドロキシメチルアミノメタン(THAM)、4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジンエタンスルホン酸(HEPES)、モルホリノエタンスルホン酸(MES)、カルバモイルメチルイミノビス酢酸(ADA)、ピペラジン−1,4−ビス(2−エタンスルホン酸)(PIPES)、N−(2−アセトアミド)−2−アミノエタンスルホン酸(ACES)、コラミン塩酸、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−2−アミノエタンスルホン酸(BES)、N−トリス(ヒドロキシメチル)メチル−2−アミノエタンスルホン酸(TES)、アセトアミドグリシン、トリシン、グリシンアミド、ビシン等のグッドバッファー、リン酸緩衝液、トリス緩衝液などが挙げられる。
防腐剤、防かび剤としては、例えば、安息香酸ナトリウム、ペンタクロロフェノールナトリウム、2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、1,2−ジベンゾイソチアゾリン−3−オン(ゼネカ社のプロキセルCRL、プロキセルBDN、プロキセルGXL、プロキセルXL.2、プロキセルTN、プロキセルLV)、4−クロロ−3−メチルフェノール(バイエル社のプリベントールCMK等)などが挙げられる。
防錆剤としては、例えば、ベンゾトリアゾール等が挙げられる。
キレート化剤としては、例えば、エチレンジアミン四酢酸およびそれらの塩類(エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム塩等)等が挙げられる。
1.5.インク組成物の調製方法
本実施形態に係るインク組成物は、前述した成分を任意な順序で混合し、必要に応じて濾過等をして不純物を除去することにより得られる。各成分の混合方法としては、メカニカルスターラー、マグネチックスターラー等の撹拌装置を備えた容器に順次材料を添加して撹拌混合する方法が好適に用いられる。濾過方法としては、遠心濾過、フィルター濾過等を必要に応じて行なうことができる。
1.6.物性
本実施形態に係るインク組成物は、画像品質とインクジェット記録用のインク組成物としての信頼性とのバランスの観点から、20℃における表面張力が20mN/m以上40mN/mであることが好ましく、25mN/m以上35mN/m以下であることがより好ましい。なお、表面張力の測定は、例えば、自動表面張力計CBVP−Z(商品名、協和界面科学株式会社製)を用いて、20℃の環境下で白金プレートをインクで濡らしたときの表面張力を確認することにより測定することができる。
また、同様の観点から、本実施形態に係るインク組成物の20℃における粘度は、1m.5Pa・s以上10mPa・s以下であることが好ましく、2mPa・s以上8mPa・s以下であることがより好ましい。なお、粘度の測定は、例えば、粘弾性試験機MCR−300(商品名、Pysica社製)を用いて、20℃の環境下での粘度を測定することができる。
2.インクセット
本発明の一実施形態に係るインクセットは、色相が異なる複数のインク組成物を含み、複数の前記インク組成物のうち、少なくとも一つのインク組成物が上述したインク組成物(すなわち、水、色材、3種以上の特定構造のアセチレングリコール系界面活性剤を0.1質量%以上3質量%以下の範囲で含有するインク組成物)であることを特徴とする。
色相が異なる複数のインク組成物には、例えば、イエローインク、マゼンタインク、シアンインクが挙げられ、さらにブラックインク等を用いてもよい。
イエローインクとは、記録媒体(例えば、セイコーエプソン株式会社製の「写真用紙(光沢)」(商品名))に付着させた際にイエロー色を呈する画像を記録できるものをいい、通常、イエロー系の色材を含有するものである。ここで、イエロー色とは、CIELAB色空間において定義される色相角hが80°〜110°の色のことをいう。イエロー色の明度と彩度は、明度Lが70〜100、彩度Cが55〜90であると好適である。イエロー系の色材としては、これに限定されるものではないが、例えば、C.I.ピグメントイエロー1、2、3、4、5、6、7、10、11、12、13、14、16、17、24、34、35、37、53、55、65、73、74、75、81、83、93、94、95、97、98、99、108、109、110、113、114、117、120、124、128、129、133、138、139、147、150、151、153、154、155、167、172、180、185、213等のイエロー系の顔料が挙げられる。これらの顔料は、1種単独で用いてもよいし、2種以上併用してもよい。
マゼンタインクとは、記録媒体(例えば、セイコーエプソン株式会社製の「写真用紙(光沢)」(商品名))に付着させた際にマゼンタ色を呈する画像を記録できるものをいい、通常、マゼンタ系の色材を含有するものである。ここで、マゼンタ色とは、CIELAB色空間において定義される色相角hが330°〜360°の色のことをいう。マゼンタ色の明度と彩度は、明度Lが40〜70、彩度Cが60〜100であると好適である。マゼンタ系の色材としては、これに限定されるものではないが、例えば、C.I.ピグメントレッド1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、14、15、16、17、18、19、21、22、23、30、31、32、37、38、40、41、42、48(Ca)、48(Mn)、57(Ca)、57:1、88、112、114、122、123、144、146、149、150、166、168、170、171、175、176、177、178、179、184、185、187、202、209、219、224、245、254、264、C.I.ピグメントバイオレット19、23、32、33、36、38、43、50等のマゼンタ系の顔料が挙げられる。これらの顔料は、1種単独で用いてもよいし、2種以上併用してもよい。
シアンインクとは、記録媒体(例えば、セイコーエプソン株式会社製の「写真用紙(光沢)」(商品名))に付着させた際にシアン色を呈する画像を記録できるものをいい、通常、シアン系の色材を含有するものである。ここで、シアン色とは、CIELAB色空間において定義される色相角hが230°〜260°の色のことをいう。シアン色の明度と彩度は、明度Lが50〜85、彩度Cが40〜80であると好適である。シアン系の色材としては、これに限定されるものではないが、例えば、C.I.ピグメントブルー1、2、3、15、15:1、15:2、15:3、15:4、15:6、15:34、16、18、22、25、60、65、66等のシアン系の顔料が挙げられる。これらの顔料は、1種単独で用いてもよいし、2種以上併用してもよい。
ブラックインクとは、記録媒体(例えば、セイコーエプソン株式会社製の「写真用紙(光沢)」(商品名))に付着させた際にブラック色を呈する画像を記録できるものをいい、通常、ブラック系の色材を含有するものである。ブラック色とは、CIELAB色空間において定義される明度Lが50以下、彩度Cが15以下の色のことをいう。ブラック系の色材としては、これに限定されるものではないが、例えば、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャネルブラック等のカーボンブラック(C.I.ピグメントブラック7)に代表されるブラック系の顔料が挙げられる。更に詳しくは、ブラック系の顔料としては、例えば、三菱化学製のNo.2300、No.900、MCF88、No.33、No.40、No.45、No.52、MA7、MA8、MA100、又はNo2200B等;コロンビア社製のRaven5750、Raven5250、Raven5000、Raven3500、Raven1255、又はRaven700等;キャボット社製のRegal 400R、Regal 330R、Regal 660R、Mogul L、Monarch 700、Monarch 800、Monarch 880、Monarch 900、Monarch 1000、Monarch
1100、Monarch 1300、またはMonarch 1400等;あるいは、デグッサ社製のColor Black FW1、Color Black FW2、Color Black FW2V、Color Black FW18、Color Black FW200、Color Black S150、Color Black
S160、Color Black S170、Printex 35、Printex U、Printex V、Printex 140U、Special Black
6、Special Black 5、Special Black 4A、またはSpecial Black 4等が挙げられる。これらの顔料は、1種単独で用いてもよいし、2種以上併用してもよい。
本実施形態に係るインクセットのより好ましい態様としては、インクセットに含まれる上述したインク組成物がイエローインクであるものが挙げられる。イエローインクを用いて記録される画像は、他のカラーインク(シアン、マゼンタインク等)を用いて記録される画像と比較して、ブリード(特に他色インクとの境界部分のブリード)が目立ちやすい。そのため、イエローインクに上述したインク組成物で示した配合を適用することで、ブリードの抑制された画像を得られるという点で好ましい。
本実施形態に係るインクセットのさらに好ましい態様としては、インクセットに含まれる上述したインク組成物が、イエローインクおよびブラックインクであるものが挙げられる。ブラックインクを用いて記録された画像は、イエローインクと同様にブリード(特にイエローインクとの境界部分のブリード)が目立ちやすい。そのため、イエローインクに加えて、ブラックインクにも上述したインク組成物で示した配合を適用することで、ブリードの抑制された画像を得られるという点で好ましい。
なお、インクセットに含まれるインク組成物の全てが、上述したインク組成物の配合を適用されたものであってよい。
3.インクジェット記録方法
本発明の一実施形態に係るインクジェット記録方法は、上述したインク組成物またはインクセットを用いて、当該インク組成物のインク滴を吐出させて、該インク滴を記録媒体に付着させることで画像を記録するものである。これにより、記録媒体に画像の形成された記録物が得られる。本実施形態に係るインクジェット記録方法では、上述のインク組成物を使用しているので、多様な記録媒体に対して、画質および定着性に優れた画像を高速で記録することができる。
本実施形態に係るインクジェット記録方法は、インクジェット記録装置(例えば公知のインクジェットプリンター等)を用いて行われる。このようなインク滴吐出装置としては、いわゆるシリアル型のインクジェット記録装置(記録ヘッドとしてシリアルヘッドを採用したプリンター)およびライン型のインクジェット記録装置(記録ヘッドとしてラインヘッドを採用したプリンター)のいずれでも使用することができる。これらの型のインクジェット記録装置には、記録ヘッドが搭載されており、記録媒体と記録ヘッドとの相対的な位置関係を変化させながら、記録ヘッドのノズルからインク組成物のインク滴を所定のタイミングでかつ所定の体積(質量)で吐出させ、記録媒体にインク組成物を付着させて所定の画像を記録することができる。
ここで、記録媒体に画像を記録する際の記録速度は、記録媒体に対する記録ヘッドの相対的な移動速度を速くすることで向上する。上述したインク組成物は、多様な記録媒体に対する浸透性および濡れ拡がり性に優れるという性質を備えているので、記録媒体に対する記録ヘッドの相対的な移動速度が0.5m/秒以上(好ましくは0.5m/秒以上3m/秒以下)という高速な場合であっても、画質および定着性に優れた画像を記録することができる。
インクジェット記録方法は、上述したようなシリアル型またはライン型のインクジェット記録装置を用いることができるが、その方式としては、インク組成物を微細なノズルよりインク滴として吐出して該インク滴を記録媒体に付着させることができれば、特に制限されない。例えば、インクジェット記録方式としては、静電吸引方式、ポンプ圧力によりインク滴を噴射させる方式、圧電素子を用いる方式、インク液を微小電極で加熱発泡させインク滴を噴射させる方式、などを挙げることができる。これらの中でも、圧電素子を用いる方式を好ましく用いることができる。
本実施形態に係るインクジェット記録方法は、上述したインク組成物あるいはインクセットを用いるので、多様な種類の記録媒体に対して画質および定着性に優れた画像を高速で記録できる。このような記録媒体としては、インクの吸収性の高い記録媒体や、インクの吸収性の低い記録媒体が挙げられる。
通常、インクの吸収性の低い記録媒体に対してインクジェット記録を行う場合には、インク組成物の濡れ拡がり性や浸透性が低いことから、良好な画質の画像を記録するために、ヒーター等の乾燥装置を用いて記録された画像を乾燥させる必要があった。しかしながら、上述したインク組成物は、インクの吸収性の低い記録媒体に対してもインクの濡れ拡がり性および浸透性が優れているので、ヒーター等の乾燥装置を用いた乾燥工程を省くことが可能となる場合がある。これにより、乾燥装置の導入に伴う装置の大型化や消費電力の増大等の問題を解消したり、乾燥工程の省略に伴う画像記録の高速化を実現できる。
インクの吸収性の高い記録媒体としては、特に限定されないが、例えば、水性インクの浸透性が高い電子写真用紙などの普通紙、インクジェット用紙(シリカ粒子やアルミナ粒子から構成されたインク吸収層、あるいは、ポリビニルアルコール(PVA)やポリビニ
ルピロリドン(PVP)等の親水性ポリマーから構成されたインク吸収層を備えたインクジェット専用紙)等が挙げられる。
インクの吸収性の低い記録媒体としては、特に限定されないが、表面にインクを受容するための塗工層が設けられた塗工紙が挙げられ、例えば、水性インクの浸透性が比較的低い一般のオフセット印刷に用いられるアート紙、コート紙、マット紙等の印刷本紙が挙げられる。
4.実施例
以下、本発明の実施形態を実施例によってさらに具体的に説明するが、本実施形態はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
4.1.インク組成物の調製
表1に示す各材料を容器中に入れ、マグネチックスターラーにて2時間撹拌混合した後、孔径5μmのメンブランフィルターにて濾過してゴミや粗大粒子等の不純物を除去することにより、実施例および比較例に係るインク組成物を調製した。なお、実施例および比較例では、色材の種類のみを変更した4つのインク組成物(イエローインク、マゼンタインク、シアンインク、ブラックインク)を作成し、4つのインク組成物のそれぞれについて評価を行った。ただし、ブリード試験については、イエローインクおよびブラックインクを用いて実施した。
なお、表1中、化合物名以外で記載した材料は、次の通りである。
・サーフィノール104(商品名、日信化学工業社製、上記式(1)に該当するアセチレングリコール、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール、HLB値:4)
・サーフィノール82(商品名、日信化学工業社製、上記(1)に該当するアセチレングルコール、HLB値:4)
・オルフィンE1004(商品名、日信化学工業社製、上記式(2)に該当するアセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物、HLB値:8)
・オルフィンE4300(商品名、日信化学工業社製、上記式(2)に該当するアセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物、HLB値:11)
・オルフィンE1010(商品名、日信化学工業社製、上記式(2)に該当するアセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオールのエチレンオキサイド付加物(エチレンオキサイド付加モル数:10)、HLB値:13)
・サーフィノール485(商品名、日信化学工業社製、上記式(2)に該当するアセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオールのエチレンオキサイド付加物(エチレンオキサイド付加モル数:30)、HLB値:17)
・ノイゲンET−116B(商品名、第一工業製薬社製、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、HLB値:12)
・BYK−348(商品名、ビックケミー・ジャパン株式会社製、シリコーン系界面活性剤、HLB値:11)
・顔料(インク組成物毎に、カーボンブラック(ブラックインク用)、C.I.ピグメントブルー15:4(シアンインク用)、C.I.ピグメントレッド122(マゼンタインク用)、またはC.I.ピグメントイエロー74(イエローインク用)を使用した。)
・スチレンアクリル酸共重合体(商品名「JONCRYL390」、BASFジャパン社製、ガラス転移温度(Tg):−5℃、重量平均分子量:20万以上)
Figure 2018090807
4.2.評価試験
以下の評価試験は、次のようにして得られたサンプルを用いて行った。まず、インクジェットプリンターPX−B510(セイコーエプソン株式会社製)を改良して、記録ヘッ
ドのキャリッジの移動速度を0.5m/秒および0.3m/秒に調整できるようにした。その後、上記のように調製したインク組成物を充填したインクカートリッジを上記プリンターに搭載して、各インク組成物を記録ヘッドのノズルから吐出させて、記録媒体に画像を記録した。このように画像の記録された記録物を評価サンプルとして用いた。
なお、評価サンプルは、高速記録(キャリッジの移動速度0.5m/秒)および低速記録(キャリッジの移動速度0.3m/秒)のそれぞれについて作製した。また、画像の記録条件は、Duty100%、縦360×横360dpiの画像解像度に設定した。
評価サンプルの作製に使用した記録媒体は、次の通りである。
・インクジェット用写真用紙(商品名「写真用紙<光沢>」、セイコーエプソン株式会社製)
・普通紙1(商品名「両面上質普通紙」、セイコーエプソン株式会社製)
・普通紙2(商品名「CopyPlusPaper」、Hammermill社製)
・コート紙(商品名「OKトップコート+」、王子製紙株式会社製)
4.2.1.凝集と色ムラ
上記のようにして得られた評価サンプルについて、目視にて画像の凝集および色ムラの状態を確認することで、画質の評価を行った。評価基準は次の通りである。
◎:画像記録面から20cmの位置で、色ムラ、凝集の発生が認められない
○:画像記録面から20cmの位置で、色ムラ、凝集の発生が認められる
△:画像記録面から100cmの位置で、色ムラ、凝集の発生が認められる
×:画像記録面から200cmの位置で、色ムラ、凝集の発生が認められる
4.2.2.ブリード(K−Y色間ブリード)
ブリード試験は、イエローインク(Y)とブラックインク(K)とが隣接する画像パターンを記録して、両インクにより記録された画像の境界部分のブリードの発生状態を目視にて確認することで、画質の評価を行った。評価基準は次の通りである。
◎:画像記録面から20cmの位置で、ブリードが認められない
○:画像記録面から20cmの位置で、ブリードが認められる
△:画像記録面から100cmの位置で、ブリードが認められる
×:画像記録面から200cmの位置で、ブリードが認められる
4.2.3.定着(擦り試験)
上記のようにして得られた評価サンプルの画像を指で2回擦って、画像の汚れ具合を目視にて確認することで、画像の定着性の評価を行った。評価基準は次の通りである。
◎:画像記録面から20cmの位置で、画像の汚れが認められない
○:画像記録面から20cmの位置で、画像の汚れが認められる
△:画像記録面から100cmの位置で、画像の汚れが認められる
×:画像記録面から200cmの位置で、画像の汚れが認められる
4.3.評価結果
以上の評価結果を表2に示す。
Figure 2018090807
表2の評価結果の通り、特定構造のアセチレングリコール系界面活性剤を3種以上含有し、これを0.1質量%以上3質量%以下で含有するインク組成物を用いることで、多様な種類の記録媒体に対して、低速記録および高速記録のいずれの場合であっても、画質お
よび定着性に優れた画像が得られることが示された。
一方、比較例1〜比較例11に係るインク組成物は、特定構造のアセチレングリコール系界面活性剤を3種以上含有していないので、低速記録時には、インクの吸収性の低いコート紙に対する画質および定着性が低下する傾向が認められ、高速記録時には、コート紙に対する画質および定着性の低下、ならびに普通紙に対する定着性の低下が認められた。
また、比較例12に係るインク組成物は、特定構造のアセチレングリコール系界面活性剤を3種以上含有するが、その含有量が0.1質量%未満である。そのため、特定構造のアセチレングリコール系界面活性剤の効果が十分に発揮されず、各評価試験の結果が比較例1〜比較例11で使用したインク組成物と同様の傾向になることが示された。
比較例13に係るインク組成物は、特定構造のアセチレングリコール系界面活性剤を3種以上含有するが、その含有量が3質量%を超える。比較例13に係るインク組成物を使用した場合、低速印刷時には、コート紙に対するブリードの発生が顕著になり、高速印刷時には、コート紙に対するブリードの発生が顕著になることに加えて、凝集および色ムラの発生も顕著になることが示された。
本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法および結果が同一の構成、あるいは目的および効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成または同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。

Claims (6)

  1. 水と、
    色材と、
    下記一般式(1)で表されるアセチレングリコール、および下記一般式(2)で表されるアセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物からなる群より選択されるアセチレングリコール系界面活性剤を3種以上と、
    を含有するインクジェット記録用のインク組成物であって、
    前記アセチレングリコール系界面活性剤の含有量の合計が、前記インク組成物の全質量に対して、0.1質量%以上3質量%以下である、インク組成物。
    Figure 2018090807
    (一般式(1)において、RおよびRはそれぞれ独立に、炭素数1以上5以下のアルキル基を表す。)
    Figure 2018090807
    (一般式(2)において、RおよびRはそれぞれ独立に、炭素数1以上5以下のアルキル基を表し、mおよびnはそれぞれ、0.5以上25以下の正数であり、m+nは、1以上40以下である。)
  2. 請求項1において、
    前記アセチレングリコール系界面活性剤のうち、第1のアセチレングリコール系界面活性剤のHLB値をh、第2のアセチレングリコール系界面活性剤のHLB値をh、第3のアセチレングリコール系界面活性剤のHLB値をhとした場合に、下記式(A)、式(B)および式(C)を全て満たす、インク組成物。
    <h<h ・・・(A)
    <6 ・・・(B)
    10≦h ・・・(C)
  3. 請求項1または請求項2において、
    前記アセチレングリコール系界面活性剤は、前記一般式(1)で表されるアセチレングリコールを1種以上と、前記一般式(2)で表されるアセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物を2種以上と、含む、インク組成物。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、
    3種以上の前記アセチレングリコール系界面活性剤のそれぞれの含有量が、前記アセチレングリコール系界面活性剤の含有量の合計に対して、5質量%以上50質量%未満である、インク組成物。
  5. 請求項2において、
    前記第1のアセチレングリコール系界面活性剤の含有量と、前記第2のアセチレングリコール系界面活性剤の含有量と、前記第3のアセチレングリコール系界面活性剤の含有量と、の比が、3:1:1〜1:1:1の範囲にある、インク組成物。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項において、
    記録媒体に対して記録ヘッドを0.5m/秒以上の速度で相対的に移動させつつ、該記録ヘッドから吐出させた前記インク組成物を該記録媒体に付着させて、画像を記録するインクジェット記録方法に使用する、インク組成物。
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