JP2018088611A - 画像読取装置、画像読取方法及び画像読取プログラム - Google Patents

画像読取装置、画像読取方法及び画像読取プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】原稿が白紙であるか否かを判定する構成において簡易かつ正確にパンチ穴を検出する技術を提供する。
【解決手段】画像読取装置は、画像読取部と、原稿が白紙であるか否かを判定する画像解析部とを備え、画像解析部は、予め設定されている第1の閾値に基づいて、原稿に形成されているパンチ穴に起因して発生する環状の陰影領域である環状領域を画素ライン毎に検出する環状領域検出部と、入力画像全体に含まれている複数の画素の輝度値の平均値である第2の閾値よりも低く第1の閾値よりも高い輝度を有し、所定数以上連続している複数の画素で構成されている内部領域を画素ライン毎に検出する内部領域検出部と、環状領域と内部領域とが予め設定されている隣接領域の範囲内にあるか否かを判定し、隣接領域の範囲内にあるとの判定に基づいて輝度の低下がパンチ穴に起因すると決定するパンチ穴判定部とを有する。
【選択図】図6

Description

本発明は、画像読取装置、画像読取方法及び画像読取プログラムに関し、特に、特にパンチ処理を想定する文書の画像読取技術に関する。
画像形成装置には、読み取った原稿が白紙である場合に、複写や画像データの保存をスキップするものがある。これにより、紙資源の無用な消費や無駄な画像ファイルの保存を抑制することができる。原稿が白紙であるか否かの判定は、原稿の読み取りによって生成された画像データに基づいて行われる。ところが、原稿が白紙であるにもかかわらず、原稿にパンチ穴が空けられていると、原稿上の画像であると誤判定されることがある。
このような問題に対して、特許文献1は、パンチ穴を通過した光が白色ガイド板で反射されて生成される基準画像の画像濃度と、原稿を示す原稿画像の画像濃度とに基づいて、原稿にパンチ穴が存在するか否かを判定する技術を提案している。特許文献2は、予め背景板の画像データを背景画像データとして記憶しておき、パンチ穴を通過した光が原稿背景板で反射されて生成される原稿画像と背景画像データの輝度の差分を使用して、原稿にパンチ穴が存在するか否かを判定する技術を提案している。特許文献3は、パンチ穴パターンと照合してパンチ穴を判別する技術を提案している。パンチ穴パターンでは、その範囲内にパンチ穴が存在するとき、パンチ穴の内側は黒画素が連続しており、かつ、パンチ穴の外側周辺は連続した白画素が存在している。さらに、パンチ穴の境界点は、円もしくはそれと近似的な図形をなしているとしている。
特開2015−12432号公報 特開2015−198326号公報 特開平9−9041号公報
しかしながら、本願発明者は、特許文献1や特許文献2の技術では、原稿が所定の位置からずれて配置されていた場合や原稿の端が折れているなどして、読み取られる原稿領域に欠損が発生している場合に、白色ガイド板を読み取って原稿に画像が形成されていてもパンチ穴があると誤判定してしまうという問題を見いだした。一方、特許文献3は、パンチ穴で発生する陰影に類似した画像が、偶然にパンチ穴パターンに近似している場合に誤判定してしまうという問題を見いだした。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、原稿が白紙であるか否かを判定する構成において簡易かつ正確にパンチ穴を検出する技術を提供することを目的とする。
本発明は、原稿上の画像を読み取って画像データを生成する画像読取装置を提供する。前記画像読取装置は、原稿に表示されている画像を読み取って画像データを生成する画像読取部と、前記画像データを解析して前記原稿が白紙であるか否かを判定する画像解析部と、前記原稿が白紙であると判定された場合には、前記画像データを廃棄する作動モードである白紙スキップモードの選択を受け付ける作動モード設定部とを備え、前記画像解析部は、予め設定されている第1の閾値に基づいて、前記原稿に形成されているパンチ穴に起因して発生する環状の陰影領域である環状領域を画素ライン毎に検出する環状領域検出部と、前記画像データによって表される入力画像全体に含まれている複数の画素の輝度値の平均値である第2の閾値よりも低く前記第1の閾値よりも高い輝度を有し、所定数以上連続している複数の画素で構成されている内部領域を前記画素ライン毎に検出する内部領域検出部と、前記環状領域と前記内部領域とが予め設定されている隣接領域の範囲内にあるか否かを判定し、前記隣接領域の範囲内にあるとの判定に基づいて前記輝度の低下が前記パンチ穴に起因すると決定するパンチ穴判定部とを有する。
本発明は、原稿上の画像を読み取って画像データを生成する画像読取方法を提供する。前記画像読取方法は、原稿に表示されている画像を読み取って画像データを生成する画像読取工程と、前記画像データを解析して前記原稿が白紙であるか否かを判定する画像データ解析工程と、前記原稿が白紙であると判定された場合には、前記画像データを廃棄する作動モードである白紙スキップモードの選択を受け付ける作動モード設定工程とを備え、前記画像データ解析工程は、予め設定されている第1の閾値に基づいて、前記原稿に形成されているパンチ穴に起因して発生する環状の陰影領域である環状領域を画素ライン毎に検出する環状領域検出工程と、前記画像データによって表される入力画像全体に含まれている複数の画素の輝度値の平均値である第2の閾値よりも低く前記第1の閾値よりも高い輝度を有し、所定数以上連続している複数の画素で構成されている内部領域を前記画素ライン毎に検出する内部領域検出工程と、前記環状領域と前記内部領域とが予め設定されている隣接領域の範囲内にあるか否かを判定し、前記隣接領域の範囲内にあるとの判定に基づいて前記輝度の低下が前記パンチ穴に起因すると決定するパンチ穴判定工程とを有する。
本発明は、原稿上の画像を読み取って画像データを生成する画像読取装置を制御する画像読取プログラムを提供する。前記画像読取プログラムは、原稿に表示されている画像を読み取って画像データを生成する画像読取部と、前記画像データを解析して前記原稿が白紙であるか否かを判定する画像解析部と、及び前記原稿が白紙であると判定された場合には、前記画像データを廃棄する作動モードである白紙スキップモードの選択を受け付ける作動モード設定部として前記画像読取装置を機能させ、前記画像解析部は、予め設定されている第1の閾値に基づいて、前記原稿に形成されているパンチ穴に起因して発生する環状の陰影領域である環状領域を画素ライン毎に検出する環状領域検出部と、前記画像データによって表される入力画像全体に含まれている複数の画素の輝度値の平均値である第2の閾値よりも低く前記第1の閾値よりも高い輝度を有し、所定数以上連続している複数の画素で構成されている内部領域を前記画素ライン毎に検出する内部領域検出部と、前記環状領域と前記内部領域とが予め設定されている隣接領域の範囲内にあるか否かを判定し、前記隣接領域の範囲内にあるとの判定に基づいて前記輝度の低下が前記パンチ穴に起因すると決定するパンチ穴判定部とを有する。
本発明によれば、原稿が白紙であるか否かを判定する構成において簡易かつ正確にパンチ穴を検出する技術を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の全体構成を示す概略構成図である。 一実施形態に係る画像形成処理手順の内容を示すフローチャートである。 一実施形態に係る白紙検知処理の内容を示すフローチャートである。 一実施形態に係る白紙検知処理で利用されるヒストグラムの例を示す説明図である。 一実施形態に係るパンチ穴判定処理の内容を示すフローチャートである。 一実施形態に係るパンチ穴判定処理の方法を示す説明図である。 複数のパンチ穴の配置例を示す説明図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という)を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の全体構成を示す概略構成図である。画像形成装置1は、制御部10と、画像解析部20と、画像形成部30と、記憶部40と、操作表示部50と、画像読取部100とを備えている。画像読取部100は、自動原稿送り装置(ADF)160と原稿台170とを有し、原稿から画像を読み取ってデジタルデータである画像データIDを生成する。画像解析部20は、環状領域検出部21と、内部領域検出部22と、パンチ穴判定部23とを有している。
画像形成部30は、画像データIDに基づいて印刷媒体(図示せず)に画像を形成して排出する。また、画像形成装置1が外部端末装置と接続されている場合には、外部端末装置から送られてくる画像データIDに基づいて印刷媒体(図示せず)に画像を形成して排出することもできる。操作表示部50は、タッチパネルとして機能するディスプレイ(図示せず)や各種ボタンやスイッチ(図示せず)からユーザーの操作入力を受け付ける。
制御部10は、RAMやROM等の主記憶手段、及びMPU(Micro Processing Unit)やCPU(Central Processing Unit)等の制御手段を備えている。また、制御部10は、各種I/O、USB(ユニバーサル・シリアル・バス)、バス、その他ハードウェア等のインターフェイスに関連するコントローラ機能を備え、画像形成装置1全体を制御する。
記憶部40は、非一時的な記録媒体であるハードディスクドライブやフラッシュメモリー等からなる記憶装置で、制御部10や画像解析部20が実行する処理の制御プログラムやデータを記憶する。
画像読取部100は、光源部110と、第1反射鏡131と、第1キャリッジ120と、第2反射鏡135と、第3反射鏡136と、第2キャリッジ137と、集光レンズ138と、イメージセンサ141とを備えている。第1反射鏡131は、原稿からの反射光Lを第2反射鏡135の方向に反射する。第2反射鏡135は、反射光Lを第3反射鏡136の方向に反射する。第3反射鏡136は、反射光Lを集光レンズ138の方向に反射する。集光レンズ138は、反射光Lをイメージセンサ141の受光面に結像する。
第1キャリッジ120は、光源部110と第1反射鏡131とを搭載し、副走査方向Sに往復動する。第2キャリッジ137は、第2反射鏡135と第3反射鏡136とを搭載し、副走査方向Sに往復動する。第1キャリッジ120及び第2キャリッジ137は、制御部10によって制御される走査機構の一部をなし、光源部110は原稿を副走査方向に走査することができる。これにより、イメージセンサ141は、原稿台170に裁置された原稿上の2次元画像に応じてアナログ電気信号を出力し、このアナログ電気信号がA/D変換されて画像データIDが生成される。プラテンカバー171は、原稿台170の上面に対して開閉可能に設けられている。
イメージセンサ141は、R,G,Bの3つの色をそれぞれ検知する3個の検知部としての3本のCCDラインセンサ(図示せず)を有し、原稿を走査(副走査)して原稿上の画像をR,G,Bに対応する電圧値の組合せとして取得する。
ADF160は、プラテンローラ161と、原稿読取スリット162と、ピックアップローラ163と、レジストローラ164と、排紙ローラ165と、原稿載置トレイ166とを備えている。ADF160は、原稿載置トレイ166にセットされた複数枚の原稿Pを1枚ずつ連続的に自動給紙することができる。
原稿を自動的に搬送するADF160が使用される場合には、第1キャリッジ120及び第2キャリッジ137は、予め設定されている副走査位置に固定され、原稿の自動送りによって走査(副走査)が行われる。この場合には、第1キャリッジ120が予め設定されている副走査位置に固定されるので、第1キャリッジ120に搭載されている光源部110も所定位置に固定されることになる(図1参照)。
ピックアップローラ163は、原稿載置トレイ166にセットされた複数枚の原稿Pを1枚ずつピックアップしてレジストローラ164に搬出する。レジストローラ164は、所定のタイミングで原稿をプラテンローラ161に搬送する。プラテンローラ161は、原稿を所定の原稿読取スリット162を経由して排紙ローラ165に搬送する。排紙ローラ165は、読み取り完了後の原稿Pを外部に排出する。このように、ADF160では、原稿の読み取りが原稿読取スリット162を介して行われる。
図2は、一実施形態に係る画像形成処理手順の内容を示すフローチャートである。ステップS100では、ユーザーは、複数枚の原稿をADF160にセットする。これに応じて、操作表示部50は、作動モード設定部として機能し、ユーザーインターフェース画面(図示せず)を表示して「白紙スキップモード」の選択を可能とする。白紙スキップモードは、原稿が白紙であることが検知された場合に、複写や画像データの保存をスキップして画像データを廃棄する作動モードである。
ステップS200では、ユーザーは、設定操作処理作を行う。この例では、ユーザーは、白紙スキップモードを選択したものとする。次に、ユーザーは、操作表示部50でスタートボタン(図示せず)を押して画像取得を開始させる。ステップS300では、画像読取部100は、画像取得を開始する。
ステップS400では、画像解析部20は、白紙検知処理を実行する。白紙検知処理では、画像解析部20は、読み取った画像が白紙を読み取ったものであるか否かを判定する。この判定に基づいて読み取った画像が白紙を読み取ったものでない場合には、処理がステップS600に進められ、画像形成処理(複写)が実行される(ステップS500)。一方、白紙を読み取ったものである場合には、画像形成処理(複写)がスキップされ、処理がステップS700に進められる(ステップS500)。
ステップS700では、制御部10は、ADF160にセットされた原稿が最後の原稿である場合には、処理を終了し、最後の原稿でない場合には、処理をステップS300に戻す。このように、本実施形態では、白紙に対して複写や画像データの保存をスキップすることによって紙資源の無用な消費や無駄な画像ファイルの生成を抑制することができる。
図3は、一実施形態に係る白紙検知処理(ステップS400)内容を示すフローチャートである。ステップS410では、画像解析部20は、本実施形態では、輝度値を算出する。輝度値は、所定の計算式(輝度値≒0.3R+0.6G+0.1B)を使用してRGBの各階調値から算出することができる。なお、パンチ穴の陰影に起因する階調変化を検出できるものであればよく、たとえば明度も利用可能である。
ステップS420では、画像解析部20は、輝度ヒストグラム生成処理を実行する。輝度ヒストグラム生成処理では、画像解析部20は、入力画像全体の画素の輝度値を使用して平均値を算出する。
図4は、一実施形態に係る白紙検知処理で利用されるヒストグラムの例を示す説明図である。ヒストグラムH1は、パンチ穴の無い白紙原稿からの反射光Lの輝度分布を示している。ヒストグラムH2は、パンチ穴を有する白紙原稿からの反射光Lの輝度分布を示している。パンチ穴の無い白紙原稿からの反射光Lの輝度分布では、高輝度領域(白紙原稿の下地の反射による輝度領域)にのみピークP1が発生している。一方、パンチ穴を有する白紙原稿からの反射光Lの輝度分布では、パンチ穴の陰影に起因して低輝度領域(暗い領域)においてもピークP2が発生している。
高輝度領域は、閾値w1よりも階調値が高い領域(すなわち明るい領域)を意味している。換言すれば、閾値w1は、パンチ穴の無い白紙原稿からの反射光Lの輝度に対応する階調値であるか否かを判定する閾値である。
ステップS430では、画像解析部20は、白紙判定処理を実行する。白紙判定処理では、画像解析部20は、輝度ヒストグラムを使用して読み取った画像が白紙を読み取ったものであるか否かを判定する。この判定では、画像解析部20は、白紙判定処理用に予め設定されている2つの閾値w1,w2を使用する。閾値w2は、仮にパンチ穴の陰影が存在しないと仮定した場合における白紙原稿からの反射光Lの輝度分布のノイズを想定して設定されている閾値である。
したがって、白紙判定処理では、画像解析部20は、パンチ穴の陰影と原稿上の画像を判別することはできない。すなわち、画像解析部20は、パンチ穴の無い白紙原稿を白紙判定することができる一方、パンチ穴を有する白紙原稿と画像を有する原稿の判別ができない場合がある。
ステップS440では、画像解析部20は、白紙判定がなされた場合には、処理をステップS470に進め、その他の場合には処理をステップS450に進める。ステップS470では、画像解析部20は、白紙判定との最終判定を行い、処理をステップS700(図2参照)に進める。
ステップS450では、画像解析部20は、パンチ穴判定処理を実行する。パンチ穴判定処理では、画像解析部20は、検出された画像がパンチ穴の陰影に起因するものであるか否かを判定する。ステップS460では、画像解析部20は、検出された画像がパンチ穴の陰影のみに起因するものである場合には、処理をステップS470に進め、検出された画像がパンチ穴の陰影のみに起因するものでない場合には、白紙判定との最終判定を行うことなく、処理をステップS500に進める。
なお、検出された画像がパンチ穴の陰影のみに起因するか否かは、たとえば輝度ヒストグラムからパンチ穴の陰影に起因して輝度が低下している領域の画素値を除いて、白紙判定処理を実行することによって確認することができる。具体的には、画像解析部20は、パンチ穴の陰影がある領域(後述の環状領域と内部領域とを含む領域)を構成する複数の画素を排除することによって、あるいは白画素とすることによって、パンチ穴の陰影の影響を受けずに原稿が白紙であるか否かを判定することができる。
図5は、一実施形態に係るパンチ穴判定処理(ステップS450)の内容を示すフローチャートである。図6は、一実施形態に係るパンチ穴判定処理の方法を示す説明図である。ステップS451では、画像解析部20は、輝度データ解析処理を実行する。輝度データ解析処理では、画像解析部20は、画素ライン毎に輝度データを読み込んで解析を実行する。
ステップS452では、画像解析部20の環状領域検出部21(図1参照)は、第1の輝度領域が存在するか否かを判定する。第1の輝度領域は、パンチ穴によって形成される環状の陰影領域Ph(環状の陰影領域は、単に環状領域とも呼ばれる。)である。環状領域検出部21は、閾値aより下回っている輝度Xを有する画素ライン上の2つの陰影領域Ph1a,Ph1bとして第1の輝度領域を検出する。閾値aは、第1の閾値とも呼ばれ、予めパンチ穴の環状の陰影領域の実測等によって設定されている閾値である。
ステップS452では、画像解析部20は、第1の輝度領域が存在する場合には、処理をステップS453に進め、第1の輝度領域が存在しない場合には、処理をステップS4600(図3参照)に進める。
ステップS453では、画像解析部20の内部領域検出部22は、第2の輝度領域が存在するか否かを判定する。第2の輝度領域は、パンチ穴を通過した照射光のプラテンローラ161からの反射光Lの輝度を有する領域である。第2の輝度領域は、閾値aより高く閾値bよりも低い輝度を有する複数の画素が画素ライン上で所定数以上連続して存在する領域Ph2である。この領域は、環状領域の内部に配置されている内部領域Ph2である。
閾値bは、第2の閾値とも呼ばれ、入力画像全体の画素の輝度値の平均値として設定されている閾値である。この閾値bを使用することにより、画像解析部20は、原稿の白色領域からの反射光Lの輝度よりも低い輝度Yを有するプラテンローラ161からの反射光Lの領域、すなわち、パンチ穴が存在する内部領域Ph2を検出することができる。
ステップS453では、画像解析部20は、第2の輝度領域が存在する場合には、処理をステップS454に進め、第2の輝度領域が存在しない場合には、処理をステップS4600に進める。
ステップS454では、画像解析部20のパンチ穴判定部23は、画素ライン上で第1の輝度領域と第2の輝度領域とが隣接しているか否かを判定する。具体的には、画像解析部20は、第2の輝度領域(内部領域Ph2)の両端部のそれぞれの近傍に第1の輝度領域(2つの陰影領域Ph1a,Ph1b)が存在しているか否か、すなわち両者が相互に隣接領域の範囲内であるか否かを判定する。これにより、パンチ穴判定部23は、これらの輝度の低下がパンチ穴に起因すると決定することができる。
なお、光学系の構成やパンチ穴の状態等によって、2つの陰影領域Ph1a,Ph1bの一方が検出されず、一方のみが検出される場合も想定される。このような場合には、画像解析部20は、第2の輝度領域の両端部のいずれか一方の端部の近傍に第1の輝度領域が存在しているか否かを判定するようにしてもよい。
ステップS455では、画像解析部20のパンチ穴判定部23は、ステップS452乃至ステップS454の判定に基づいてパンチ穴を検出する。画像解析部20は、1つのパンチ穴の検出に応じて、検出されたパンチ穴と所定の位置関係にある他のパンチ穴を探索する。所定の位置関係は、たとえば主走査方向又は副走査方向に一定の距離(たとえば距離S)だけ離れた位置を意味する。
ステップS456では、画像解析部20は、検出された複数のパンチ穴が予め設定されている位置関係にある場合には、処理をステップS457に進めてパンチ穴であることを確認する(ステップS457)。一方、第1の輝度領域が存在しない場合には、画像解析部20は、処理をステップS460に進める。このように、パンチ穴判定部23は、パンチ穴が複数検出され、検出された複数のパンチ穴が予め設定されている位置関係にある場合に輝度の低下がパンチ穴に起因すると決定する。
図7は、複数のパンチ穴の配置例を示す説明図である。第1の配置例G1では、主走査方向に間隔Sで2つのパンチ穴が形成されている。第2の配置例G2では、副走査方向に間隔Sで2つのパンチ穴が形成されている。第3の配置例G3では、副走査方向に間隔Sで3組の2つのパンチ穴(計6個)が形成されている。
パンチ穴の位置関係は、JISやISO、業界規格といった各規格に規定されている。規格には、たとえばJIS S 6041(事務用あなあけ器)やJIS Z 8303(帳票の設計基準)、国際規格(ISO 838:Paper − Holes for general filing purposes)といった規格の他、日本ファイル・バインダー協会(File & Binder Association Japan)で定められている規格がある。規格の内容は、複数のパンチ穴の位置関係を表すデータとして利用可能となるように記憶部40に記憶されている。
このように、一実施形態に係る画像形成装置1は、原稿が白紙であるか否かを判定する場合において簡易かつ正確にパンチ穴を検出することができる。
本発明は、上記実施形態だけでなく、以下のような変形例でも実施することができる。すなわち、上記実施形態は、画像形成装置に本発明は適用されているが、画像読取装置にも本発明は適用可能である。
1 画像形成装置
10 制御部
20 画像解析部
21 環状領域検出部
22 内部領域検出部
23 パンチ穴判定部
24 印刷部
30 画像形成部
40 記憶部
160 ADF

Claims (6)

  1. 原稿上の画像を読み取って画像データを生成する画像読取装置であって、
    原稿に表示されている画像を読み取って画像データを生成する画像読取部と、
    前記画像データを解析して前記原稿が白紙であるか否かを判定する画像解析部と、
    前記原稿が白紙であると判定された場合には、前記画像データを廃棄する作動モードである白紙スキップモードの選択を受け付ける作動モード設定部と、
    を備え、
    前記画像解析部は、
    予め設定されている第1の閾値に基づいて、前記原稿に形成されているパンチ穴に起因して発生する環状の陰影領域である環状領域を画素ライン毎に検出する環状領域検出部と、
    前記画像データによって表される入力画像全体に含まれている複数の画素の輝度値の平均値である第2の閾値よりも低く前記第1の閾値よりも高い輝度を有し、所定数以上連続している複数の画素で構成されている内部領域を前記画素ライン毎に検出する内部領域検出部と、
    前記環状領域と前記内部領域とが予め設定されている隣接領域の範囲内にあるか否かを判定し、前記隣接領域の範囲内にあるとの判定に基づいて前記輝度の低下が前記パンチ穴に起因すると決定するパンチ穴判定部と、
    を有する画像読取装置。
  2. 請求項1に記載の画像読取装置であって、
    前記画像解析部は、前記パンチ穴が複数検出され、前記検出された複数のパンチ穴が予め設定されている位置関係にある場合に前記輝度の低下が前記パンチ穴に起因すると決定する画像読取装置。
  3. 請求項1又は2に記載の画像読取装置であって、
    前記画像解析部は、前記環状領域と前記内部領域とを含む領域を構成する複数の画素を排除して前記原稿が白紙であるか否かを判定する画像読取装置。
  4. 画像形成装置であって、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像読取装置と、
    前記画像データに基づいて画像形成を行う画像形成部と、
    を備える画像形成装置。
  5. 原稿上の画像を読み取って画像データを生成する画像読取方法であって、
    原稿に表示されている画像を読み取って画像データを生成する画像読取工程と、
    前記画像データを解析して前記原稿が白紙であるか否かを判定する画像データ解析工程と、
    前記原稿が白紙であると判定された場合には、前記画像データを廃棄する作動モードである白紙スキップモードの選択を受け付ける作動モード設定工程と、
    を備え、
    前記画像データ解析工程は、
    予め設定されている第1の閾値に基づいて、前記原稿に形成されているパンチ穴に起因して発生する環状の陰影領域である環状領域を画素ライン毎に検出する環状領域検出工程と、
    前記画像データによって表される入力画像全体に含まれている複数の画素の輝度値の平均値である第2の閾値よりも低く前記第1の閾値よりも高い輝度を有し、所定数以上連続している複数の画素で構成されている内部領域を前記画素ライン毎に検出する内部領域検出工程と、
    前記環状領域と前記内部領域とが予め設定されている隣接領域の範囲内にあるか否かを判定し、前記隣接領域の範囲内にあるとの判定に基づいて前記輝度の低下が前記パンチ穴に起因すると決定するパンチ穴判定工程と、
    を有する画像読取方法。
  6. 原稿上の画像を読み取って画像データを生成する画像読取装置を制御する画像読取プログラムであって、
    原稿に表示されている画像を読み取って画像データを生成する画像読取部と、
    前記画像データを解析して前記原稿が白紙であるか否かを判定する画像解析部と、及び
    前記原稿が白紙であると判定された場合には、前記画像データを廃棄する作動モードである白紙スキップモードの選択を受け付ける作動モード設定部として前記画像読取装置を機能させ、
    前記画像解析部は、
    予め設定されている第1の閾値に基づいて、前記原稿に形成されているパンチ穴に起因して発生する環状の陰影領域である環状領域を画素ライン毎に検出する環状領域検出部と、
    前記画像データによって表される入力画像全体に含まれている複数の画素の輝度値の平均値である第2の閾値よりも低く前記第1の閾値よりも高い輝度を有し、所定数以上連続している複数の画素で構成されている内部領域を前記画素ライン毎に検出する内部領域検出部と、
    前記環状領域と前記内部領域とが予め設定されている隣接領域の範囲内にあるか否かを判定し、前記隣接領域の範囲内にあるとの判定に基づいて前記輝度の低下が前記パンチ穴に起因すると決定するパンチ穴判定部と、
    を有する画像読取プログラム。

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