JP2018087873A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】トナー画像の定着性を維持しつつ、用紙の分離性を向上させる。【解決手段】定着ベルト40と、定着ベルト40に圧接してニップ部を形成する加圧ローラーと、を備えた定着装置において、定着ベルト40は、複数の弾性体(第1弾性体42a及び第2弾性体42b)が回転軸方向に並列に配置された弾性層42を有し、複数の弾性体のうち隣接する弾性体は互いに硬度が異なり、加圧ローラーは、回転軸方向の硬度が均一な弾性層を有する。【選択図】図3
Description
本発明は、定着装置及び画像形成装置に関する。
従来、複写機やレーザービームプリンターなどの画像形成装置が広く利用されている。画像形成装置は定着装置を備え、定着装置において、加熱された定着回転体を未定着のトナー画像を担持している用紙に当接させて、トナー画像を用紙に定着させる。トナー画像が定着された用紙は、定着回転体から分離される。
定着回転体は、例えば、基層、弾性層及び離型層がこの順で積層されている無端状のベルトなどである。
定着回転体は、例えば、基層、弾性層及び離型層がこの順で積層されている無端状のベルトなどである。
近年、画像形成処理の高速化や、使用される用紙の種類の増加等を背景として、トナー画像の用紙への定着性を損なうことなく、用紙の定着回転体からの分離性を高めたいという要求が高まっている。
例えば、特許文献1には、長手方向に硬度分布を有する定着回転体と加圧回転体を備え、互いの硬度の高い部分と低い部分とを嵌合させた構成とすることで、用紙の搬送量の差を利用して用紙に復元力を持たせ、定着回転体から分離しやすくした構成が提案されている。
例えば、特許文献1には、長手方向に硬度分布を有する定着回転体と加圧回転体を備え、互いの硬度の高い部分と低い部分とを嵌合させた構成とすることで、用紙の搬送量の差を利用して用紙に復元力を持たせ、定着回転体から分離しやすくした構成が提案されている。
しかしながら、上記特許文献1は、上下の部材の硬度の高い部分と低い部分とを嵌合させた構成であるため、用紙に横方向の力が加わり、シワが生じる恐れがあるうえ、定着回転体に仮に位置ずれが発生した場合に、搬送性に及ぼす影響が予測できないものであった。
また、一般に、分離性の改善にあたっては、定着回転体への用紙の付着力を下げるため、トナー中のワックスを浸み出させることが有効であるが、トナー中のワックスを増やすことはコスト面や製造面から採用することは困難である。
また、定着回転体のゴム硬度を上げて押圧力を上げ、ワックスの浸み出し量を増加させる方法もあるが、硬度が上がると用紙との密着性(追随性)が下がり、定着性が低下する恐れがある。
また、一般に、分離性の改善にあたっては、定着回転体への用紙の付着力を下げるため、トナー中のワックスを浸み出させることが有効であるが、トナー中のワックスを増やすことはコスト面や製造面から採用することは困難である。
また、定着回転体のゴム硬度を上げて押圧力を上げ、ワックスの浸み出し量を増加させる方法もあるが、硬度が上がると用紙との密着性(追随性)が下がり、定着性が低下する恐れがある。
本発明の課題は、トナー画像の定着性を維持しつつ、用紙の分離性を向上させることのできる定着装置及び画像形成装置を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明によれば、
定着回転体と、前記定着回転体に圧接してニップ部を形成する加圧回転体と、を備えた定着装置において、
前記定着回転体は、複数の弾性体が回転軸方向に並列に配置された弾性層を有し、前記複数の弾性体のうち隣接する弾性体は互いに硬度が異なり、
前記加圧回転体は、前記回転軸方向の硬度が均一な弾性層を有することを特徴とする。
定着回転体と、前記定着回転体に圧接してニップ部を形成する加圧回転体と、を備えた定着装置において、
前記定着回転体は、複数の弾性体が回転軸方向に並列に配置された弾性層を有し、前記複数の弾性体のうち隣接する弾性体は互いに硬度が異なり、
前記加圧回転体は、前記回転軸方向の硬度が均一な弾性層を有することを特徴とする。
また、本発明によれば、
画像形成装置において、
用紙にトナー像を形成する画像形成部と、
トナー像が形成された用紙を、加熱圧接してトナー像を用紙に定着させる上記定着装置と、
を備えることを特徴とする。
画像形成装置において、
用紙にトナー像を形成する画像形成部と、
トナー像が形成された用紙を、加熱圧接してトナー像を用紙に定着させる上記定着装置と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、トナー画像の定着性を維持しつつ、用紙の分離性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
[画像形成装置]
先ず、本実施の形態の画像形成装置10の構成について説明する。
図1は、画像形成装置10の概略構成を示す図である。
先ず、本実施の形態の画像形成装置10の構成について説明する。
図1は、画像形成装置10の概略構成を示す図である。
画像形成装置10は、電子写真方式によって用紙に画像を形成する画像形成装置である。
図1に示すように、画像形成装置10は、例えば、制御部11、原稿読取部12、画像処理部13、給紙部14、搬送部15、画像形成部20、及び定着装置30等を備えている。
図1に示すように、画像形成装置10は、例えば、制御部11、原稿読取部12、画像処理部13、給紙部14、搬送部15、画像形成部20、及び定着装置30等を備えている。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備え、画像形成装置10の各部の処理動作を統括的に制御する。ROMは、各種プログラム及び各種データが記憶されている記憶部である。制御部11は、CPUがROMから各種プログラムを読み出して適宜RAMに展開し、展開したプログラムとCPUの協働で、各種処理を実行する。
原稿読取部12は、コピー用に設けられたスキャナー等であり、制御部11の指示に従って、原稿台上にセットされた原稿を読み取って、入力画像データを生成する。
画像処理部13は、入力画像データに必要な画像処理を行い、画像処理後の画像データを画像形成部20に出力する。画像処理には、例えば、色変換処理、階調再現処理(スクリーン処理等)、及び補正処理(シェーディング補正等)等が含まれる。
給紙部14は、複数の給紙トレイを備え、制御部11の指示に従って、画像形成部20に用紙を供給する。各給紙トレイには、それぞれ予め定められた紙種やサイズの用紙が収納されている。
搬送部15は、複数のローラー対を有し、制御部11の指示に従って、給紙部14から給紙された用紙を、画像形成部20、定着装置30へ搬送し、画像形成及び定着された用紙を排紙口から排紙トレイ(図示略)に排出する。
画像形成部20は、制御部11の指示に従って、画像処理部13により画像処理された画像データに基づいて、Y、M、C、及びKの複数の色からなる画像を用紙上に形成する。画像形成部20は、4つの書込みユニット21Y、21M、21C、21K、中間転写ベルト22、2次転写部23等を備えている。
4つの書込みユニット21Y、21M、21C、21Kは、中間転写ベルト22のベルト面に沿って直列(タンデム)に配置され、それぞれY、M、C及びKの色の画像を形成する。書込みユニット21Yは、感光体211Y、帯電部212Y、光走査装置213Y、現像部214Y、1次転写ローラー215Y、及びクリーニング部216Yを備えている。
画像形成時、書込みユニット21Yでは、帯電部212Yにより感光体211Yに電圧を印加して帯電させた後、光走査装置213Yにより画像データに基づいて発光させた光束で感光体211Y上を走査して静電潜像を形成する。現像部214Yによりトナーを供給して、感光体211Y上の静電潜像を現像すると、像担持体である感光体211Y上にトナー像が形成される。
なお、各書込みユニット21M、21C、21Kは、書込みユニット21Yと同様に構成されているため、その説明を省略する。
画像形成時、書込みユニット21Yでは、帯電部212Yにより感光体211Yに電圧を印加して帯電させた後、光走査装置213Yにより画像データに基づいて発光させた光束で感光体211Y上を走査して静電潜像を形成する。現像部214Yによりトナーを供給して、感光体211Y上の静電潜像を現像すると、像担持体である感光体211Y上にトナー像が形成される。
なお、各書込みユニット21M、21C、21Kは、書込みユニット21Yと同様に構成されているため、その説明を省略する。
各書込みユニット21Y〜21Kにおいて、感光体211Y〜211K上にトナー像が形成されると、1次転写ローラー215Y〜215Kにより、感光体211Y〜211K上のトナー像が中間転写ベルト22上に順次重ねて転写(1次転写)される。これにより、中間転写ベルト22上には複数の色からなるトナー像が形成される。1次転写後、クリーニング部216Y〜216Kにより感光体211Y〜211K上に残留するトナーが除去される。
中間転写ベルト22は、複数のローラーにより巻き回されて回転する無端ベルト状の像担持体である。当該複数のローラーには、1次転写ローラー215Y〜215Kも含まれる。
2次転写部23は、給紙部14から搬送される用紙の搬送経路上に配置されている。2次転写部23は、給紙部14から給紙された用紙上に、中間転写ベルト22上のトナー像を転写(2次転写)し、定着装置30に搬送する。
定着装置30は、制御部11の指示に従って、画像形成部20によりトナー像が形成された用紙を加熱及び加圧し、用紙に画像を熱定着させる。
[定着装置]
次に、定着装置30の詳細な構成について説明する。
図2は、定着装置30の構成を模式的に示す図である。
次に、定着装置30の詳細な構成について説明する。
図2は、定着装置30の構成を模式的に示す図である。
定着装置30は、定着ベルト40の構成以外は、公知のいわゆる二軸ベルト式定着装置と同様の構成とすることができる。
具体的に、図2に示すように、定着装置30は、例えば、第1ローラー31、第2ローラー32、定着回転体としての定着ベルト40、加圧回転体としての加圧ローラー33、第1温度センサー34、第2温度センサー35、案内板36、及び案内ローラー37等を備えている。
具体的に、図2に示すように、定着装置30は、例えば、第1ローラー31、第2ローラー32、定着回転体としての定着ベルト40、加圧回転体としての加圧ローラー33、第1温度センサー34、第2温度センサー35、案内板36、及び案内ローラー37等を備えている。
第1ローラー31は、第2ローラー32と共に定着ベルト40を軸支する。
第1ローラー31は、例えば、外表面に弾性層を有する、回転自在なアルミニウム製の伝熱性のスリーブである。スリーブの内部には、ハロゲンヒータなどの加熱源である第1ヒーターH1が配置されており、これにより、第1ローラー31は、定着ベルト40を加熱するための加熱ローラーとして機能している。
なお、第1ヒーターH1は、上記したようにスリーブの内部に配置される構成以外にも、定着ベルト40に対向するように配置される構成としても良い。
第1ローラー31は、例えば、外表面に弾性層を有する、回転自在なアルミニウム製の伝熱性のスリーブである。スリーブの内部には、ハロゲンヒータなどの加熱源である第1ヒーターH1が配置されており、これにより、第1ローラー31は、定着ベルト40を加熱するための加熱ローラーとして機能している。
なお、第1ヒーターH1は、上記したようにスリーブの内部に配置される構成以外にも、定着ベルト40に対向するように配置される構成としても良い。
第2ローラー32は、第1ローラー31と共に定着ベルト40を軸支する。
第2ローラー32は、例えば、外周面に弾性層を有するローラーである。
また、第2ローラー32は、加圧ローラー33と共に、定着ベルト40を介してニップ部Nを形成する。
第2ローラー32は、例えば、外周面に弾性層を有するローラーである。
また、第2ローラー32は、加圧ローラー33と共に、定着ベルト40を介してニップ部Nを形成する。
定着ベルト40は、第1ローラー31及び第2ローラー32に軸支される。なお、第1ローラー31及び第2ローラー32以外にも、定着ベルト40を軸支するローラーを備える構成であっても良い。
第1ローラー31及び第2ローラー32に軸支されている状態の定着ベルト40の張力は、例えば、45N以下である。当該張力は、例えば、第1ローラー31及び第2ローラー32の軸間距離を拡げる方向にこれらの少なくとも一方を付勢するばねなどの弾性部材の弾性力(付勢力)や、第1ローラー31及び第2ローラー32の軸間距離などによって調整することが可能である。
定着ベルト40は、例えば、第1温度センサー34によるフィードバック制御により、第1ヒーターH1によって所望の温度(例えば190℃)に加熱される。
なお、かかる定着ベルト40の詳細な構成については後述する。
第1ローラー31及び第2ローラー32に軸支されている状態の定着ベルト40の張力は、例えば、45N以下である。当該張力は、例えば、第1ローラー31及び第2ローラー32の軸間距離を拡げる方向にこれらの少なくとも一方を付勢するばねなどの弾性部材の弾性力(付勢力)や、第1ローラー31及び第2ローラー32の軸間距離などによって調整することが可能である。
定着ベルト40は、例えば、第1温度センサー34によるフィードバック制御により、第1ヒーターH1によって所望の温度(例えば190℃)に加熱される。
なお、かかる定着ベルト40の詳細な構成については後述する。
加圧ローラー33は、定着ベルト40を介して第2ローラー32に対向して配置されている。
加圧ローラー33は、回転軸が定着ベルト40(第2ローラー32)に対して接近、離間可能なローラーであって、定着ベルト40に接近したときに、当該定着ベルト40を介して第2ローラー32の外表面を押圧し、第2ローラー32と共にニップ部Nを形成する。
加圧ローラー33は、回転軸が定着ベルト40(第2ローラー32)に対して接近、離間可能なローラーであって、定着ベルト40に接近したときに、当該定着ベルト40を介して第2ローラー32の外表面を押圧し、第2ローラー32と共にニップ部Nを形成する。
ニップ部Nが形成される際の加圧ローラー33の押圧力は、9.8N/cm2以上である。加圧ローラー33の押圧力は、加圧ローラー33を付勢するばねなどの弾性部材の弾性力(付勢力)や、第2ローラー32及び加圧ローラー33の軸間距離などによって調整することが可能である。
加圧ローラー33は、例えば、外表面に弾性層33aを有する、回転可能なアルミニウム製の伝熱性のスリーブである。スリーブの内部には、ハロゲンヒータなどの加熱源である第2ヒーターH2が配置されており、これにより、加圧ローラー33は、加熱ローラーとしても機能している。
また、加圧ローラー33の外表面の弾性層33aは、加圧ローラー33の回転軸方向において、硬度にばらつきがない(硬度が均一な)構成となっている。
加圧ローラー33は、例えば、第2温度センサー35によるフィードバック制御により、第2ヒーターH2によって所望の温度(例えば180℃)に加熱される。
また、加圧ローラー33の外表面の弾性層33aは、加圧ローラー33の回転軸方向において、硬度にばらつきがない(硬度が均一な)構成となっている。
加圧ローラー33は、例えば、第2温度センサー35によるフィードバック制御により、第2ヒーターH2によって所望の温度(例えば180℃)に加熱される。
なお、上記したように加圧ローラー33が第2ローラー32に接近することでニップ部Nが形成される構成以外にも、第1ローラー31及び第2ローラー32が加圧ローラー33に接近する構成でも良いし、両側から接近する構成でも良い。
第1温度センサー34は、第1ローラー31によって加熱された定着ベルト40の温度を検出するための装置である。
第2温度センサー35は、加圧ローラー33の外周面の温度を検出するための装置である。
案内板36は、未定着のトナー画像を有する用紙をニップ部Nに案内するための部材であり、案内ローラー37は、トナー画像が定着された用紙をニップ部Nから画像形成装置外へ案内するための部材である。
[定着ベルト]
次に、定着ベルト40の詳細な構成について説明する。
図3は、本実施の形態に係る定着ベルト40の斜視図である。なお、図3においては、離型層43の図示を省略している。図4は、図3のIV−IV線における断面図である。
次に、定着ベルト40の詳細な構成について説明する。
図3は、本実施の形態に係る定着ベルト40の斜視図である。なお、図3においては、離型層43の図示を省略している。図4は、図3のIV−IV線における断面図である。
定着ベルト40は、基層41と、弾性層42と、離型層43とを有する。本実施の形態では、基層41、弾性層42、及び離型層43は、この順で積層されている。定着ベルト40の形状は無端状である。
基層41は、耐熱性樹脂製である。当該耐熱性樹脂は、定着ベルト40の使用温度において変性及び変形を生じない樹脂から適宜に選ばれ、一種でもそれ以上でもよい。
具体的に、使用可能な耐熱性樹脂としては、例えば、ポリフェニレンサルファイド、ポリアリレート、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリエーテルイミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、及びポリエーテルエーテルケトンが挙げられる。中でも、耐熱性の観点から、基層41に用いられる耐熱性樹脂は、ポリイミドであることが好ましい。
具体的に、使用可能な耐熱性樹脂としては、例えば、ポリフェニレンサルファイド、ポリアリレート、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリエーテルイミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、及びポリエーテルエーテルケトンが挙げられる。中でも、耐熱性の観点から、基層41に用いられる耐熱性樹脂は、ポリイミドであることが好ましい。
ポリイミドは、その前駆体であるポリアミド酸の、200℃以上の加熱による、または触媒を用いることによる、脱水・環化(イミド化)反応によって得られる。ポリアミド酸は、テトラカルボン酸二無水物とジアミン化合物とを溶媒に溶解し、混合・加熱による重縮合反応によって製造されてもよいし、市販品であってもよい。上記ジアミン化合物及びテトラカルボン酸二無水物の例には、特開2013−025120号公報の段落0123〜0130に記載の化合物が含まれる。
また、基層41は、本実施の形態の効果が得られる範囲において、上記耐熱性樹脂以外の成分をさらに含んでいてもよい。例えば、基層41の材料に、上記耐熱性樹脂以外の樹脂成分をさらに含んでいてもよい。この際、基層41の材料における上記耐熱性樹脂の含有量は、成形性などの観点から、40〜100体積%であることが好ましい。
弾性層42は、互いに硬度の異なる2つの弾性体が、回転軸方向(定着ベルト40を軸支する第1ローラー31及び第2ローラー32の回転軸方向)に交互に配置されて構成されている。
具体的に、2つの弾性体はいずれもスパイラル形状であって、基層41の上面に巻き回された状態に設けられ、これにより、回転軸方向において交互に配置されるようになっている。
以下の説明において、2つの弾性体のうち、硬度の高いほうを第1弾性体42aと称し、硬度の低いほうを第2弾性体42bと称する。
具体的に、2つの弾性体はいずれもスパイラル形状であって、基層41の上面に巻き回された状態に設けられ、これにより、回転軸方向において交互に配置されるようになっている。
以下の説明において、2つの弾性体のうち、硬度の高いほうを第1弾性体42aと称し、硬度の低いほうを第2弾性体42bと称する。
なお、第1弾性体42a及び第2弾性体42bの硬度は、それぞれのゴムシートを作製し、JIS K6253(2012)に従い、デュロメータータイプA(アスカーA型;高分子計器株式会社製)を用いて測定することができる。
第1弾性体42a及び第2弾性体42bの硬度の差は、5〜25であることが好ましく、5〜20であることがより好ましい。
第1弾性体42a及び第2弾性体42bの硬度の差が5未満の場合、その差が少なすぎることで、回転軸方向において、ニップ部Nの定着ベルト40の速度と用紙の搬送速度にほぼ差が生じず、回転軸方向にせん断力が発生しないため、従来よりも分離性の向上した構成とはならない。また、第1弾性体42a及び第2弾性体42bの硬度の差が25を超えた場合、その差が大きすぎることで、用紙への追随性差が大きくなり、画像光沢等に影響が生じる恐れがある。
第1弾性体42a及び第2弾性体42bの硬度の差が5未満の場合、その差が少なすぎることで、回転軸方向において、ニップ部Nの定着ベルト40の速度と用紙の搬送速度にほぼ差が生じず、回転軸方向にせん断力が発生しないため、従来よりも分離性の向上した構成とはならない。また、第1弾性体42a及び第2弾性体42bの硬度の差が25を超えた場合、その差が大きすぎることで、用紙への追随性差が大きくなり、画像光沢等に影響が生じる恐れがある。
また、このとき硬度の値の高いほうの弾性体である第1弾性体42aの硬度は、40以下であることが好ましい。
第1弾性体42aの硬度を40以下とすることで、定着ベルト40の全体としての硬度を、分離性及び定着性を両立可能な適切な範囲にすることができる。
第1弾性体42aの硬度を40以下とすることで、定着ベルト40の全体としての硬度を、分離性及び定着性を両立可能な適切な範囲にすることができる。
また、第1弾性体42a及び第2弾性体42bの回転軸方向の幅、即ち、第1弾性体42a同士、或いは第2弾性体42b同士の間隔は、5〜30mmであることが好ましく、5〜20mmであることがより好ましく、5〜10mmであることがさらに好ましい。
第1弾性体42a及び第2弾性体42bの回転軸方向の幅が5mm未満の場合、その幅が狭すぎることで、軸方向において、ニップ部Nの定着ベルト40の速度と用紙の搬送速度にほぼ差が生じず、軸方向にせん断力が発生しないため、従来よりも分離性の向上した構成とはならない。また、第1弾性体42a及び第2弾性体42bの軸方向の幅が30mmを超えた場合、その幅が広すぎることで定着ベルト40の軸方向にせん断力がかかる範囲が少なくなり、適切なせん断力を得ることができない。
第1弾性体42a及び第2弾性体42bの回転軸方向の幅が5mm未満の場合、その幅が狭すぎることで、軸方向において、ニップ部Nの定着ベルト40の速度と用紙の搬送速度にほぼ差が生じず、軸方向にせん断力が発生しないため、従来よりも分離性の向上した構成とはならない。また、第1弾性体42a及び第2弾性体42bの軸方向の幅が30mmを超えた場合、その幅が広すぎることで定着ベルト40の軸方向にせん断力がかかる範囲が少なくなり、適切なせん断力を得ることができない。
また、第1弾性体42a及び第2弾性体42bは、弾性材料製である。
具体的に、使用可能な材料(弾性材料)としては、例えば、シリコーンゴムや熱可塑性エラストマー、ゴム材料などの弾性樹脂材料が挙げられるが、耐熱性及び弾性の観点から、シリコーンゴムであることが好ましい。
第1弾性体42a及び第2弾性体42bの材料は、同じであってもよいし、異なっていてもよいが、同じであることが好ましい。
なお、第1弾性体42a及び第2弾性体42bの硬度は、弾性材料の分子量や架橋剤の添加量、フィラーの添加量などに応じて調整することができる。例えば、弾性材料の分子量及び弾性材料における架橋密度を高くするほど、硬度を高めることができる。また、架橋剤の添加量を高くするほど、硬度を高めることができる。さらに、後述するフィラーの添加量を増やすほど硬度を高めることができる。
具体的に、使用可能な材料(弾性材料)としては、例えば、シリコーンゴムや熱可塑性エラストマー、ゴム材料などの弾性樹脂材料が挙げられるが、耐熱性及び弾性の観点から、シリコーンゴムであることが好ましい。
第1弾性体42a及び第2弾性体42bの材料は、同じであってもよいし、異なっていてもよいが、同じであることが好ましい。
なお、第1弾性体42a及び第2弾性体42bの硬度は、弾性材料の分子量や架橋剤の添加量、フィラーの添加量などに応じて調整することができる。例えば、弾性材料の分子量及び弾性材料における架橋密度を高くするほど、硬度を高めることができる。また、架橋剤の添加量を高くするほど、硬度を高めることができる。さらに、後述するフィラーの添加量を増やすほど硬度を高めることができる。
シリコーンゴムは、一種でもそれ以上でもよい。シリコーンゴムの例には、ポリオルガノシロキサンまたはその加熱硬化物が含まれる。例えば、シリコーンゴムは、100質量部のジメチルポリシロキサン(粘度50000mPa・s、ビニル基量0.00009mol/g)と、2質量部のヒュームドシリカと、50質量部の石英粉と、0.5質量部の酸化セリウム粉と、1.2質量部のSiH基含有メチルハイドロジェンポリシロキサン(Si−H基量/アルケニル基=1.0)と、1.1質量部のメチルハイドロジェンポリシロキサン(Si−H基量0.0038mol/g)との加熱硬化物(特開2008−255283号公報、段落0051)、または80質量部のビニル基含有ジメチルポリシロキサン(粘度20000mPa・s、ビニル基量0.0001mol/g)と、20質量部のビニル基非含有ジメチルポリシロキサン(粘度5000mPa・s、ビニル基量0.000055mol/g)と、0.8質量部のSiH基含有メチルハイドロジェンポリシロキサン(Si−H基量/アルケニル基=1.0)と、80質量部の石英粉と、1質量部の酸化鉄と、0.5質量部のヒュームドシリカと、250質量部のアルミナとの加熱硬化物(特開2008−255283号公報、段落0045)である。
このような、第1弾性体42a及び第2弾性体42bを有する弾性層42の厚みは、例えば、100〜500μmであることが好ましく、150〜450μmであることがより好ましく、200〜400μmであることがさらに好ましい。
弾性層42の厚みが小さいほど、弾性層42の伝熱性を高めることができる。一方、弾性層42の厚みが大きいほど、定着ベルト40と用紙との密着性が上がり、定着性を高めることができる。
弾性層42の厚みが小さいほど、弾性層42の伝熱性を高めることができる。一方、弾性層42の厚みが大きいほど、定着ベルト40と用紙との密着性が上がり、定着性を高めることができる。
また、弾性層42は、本実施の形態の効果が得られる範囲において、上記の弾性樹脂材料以外の成分をさらに含んでいてもよい。例えば、上記弾性材料は、弾性層42の伝熱性を高めるためのフィラーをさらに含んでいてもよい。当該フィラーの材料の例には、シリカ、金属シリカ、アルミナ、酸化亜鉛、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ケイ素、炭化ケイ素、カーボン及び黒鉛が含まれる。上記フィラーの形態は、限定されず、例えば、球状粉末、不定形粉末、扁平粉末または繊維である。
離型層43は、トナー成分に対する適度な離型性を有し、定着時に用紙に当接する定着ベルト40の外表面を構成している。
離型層43の材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリイソブチレン、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、アルコール可溶性ナイロン、ポリカーボネート、ポリアリレート、フェノール、ポリオキシメチレン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリホスファゼン、ポリサルフォン、ポリエーテルサルファイド、ポリフェニレンオキサイド、ポリフェニレンエーテル、ポリパラバン酸、ポリアリルフェノール、フッ素樹脂、ポリ尿素、アイオノマー、シリコーン、及び、これらの混合物または共重合体、が挙げられるが、離型性及び耐熱性の観点から、フッ素樹脂であることが好ましく、ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂(PFA)であることがより好ましい。
離型層43の材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリイソブチレン、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、アルコール可溶性ナイロン、ポリカーボネート、ポリアリレート、フェノール、ポリオキシメチレン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリホスファゼン、ポリサルフォン、ポリエーテルサルファイド、ポリフェニレンオキサイド、ポリフェニレンエーテル、ポリパラバン酸、ポリアリルフェノール、フッ素樹脂、ポリ尿素、アイオノマー、シリコーン、及び、これらの混合物または共重合体、が挙げられるが、離型性及び耐熱性の観点から、フッ素樹脂であることが好ましく、ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂(PFA)であることがより好ましい。
離型層43の厚みは、例えば、熱の伝達、弾性層42の変形への追従及び離型性の発現の観点から、5〜40μmであることが好ましく、10〜35μmであることがより好ましく、20〜30μmであることがさらに好ましい。
また、離型層43は、本実施の形態の効果が得られる範囲において、上記の樹脂マトリクス材料以外の他の成分をさらに含んでいてもよい。例えば、離型層43は、潤滑材粒子をさらに含んでいてもよい。当該潤滑材粒子の例には、フッ素樹脂粒子、シリコーン樹脂粒子及びシリカ粒子が含まれる。
離型層43の材料における上記樹脂マトリクス材料の含有量は、伝熱性、及び弾性層42の変形に十分に追従する柔軟性、の観点から、70〜100体積%であることが好ましい。
このような定着ベルト40は、本実施の形態の効果を奏する範囲において、基層41、弾性層42、及び離型層43以外の他の層をさらに有していてもよい。当該他の層の例には、補強層が含まれる。
補強層は、定着ベルト40の機械的強度を高めるための層であり、例えば、定着ベルト40における弾性層42及び離型層43とは反対側の表面(基層41の内周面)に配置される。当該補強層は、前述した耐熱性樹脂で構成することができ、その厚さは、適宜に決めることが可能である。
補強層は、定着ベルト40の機械的強度を高めるための層であり、例えば、定着ベルト40における弾性層42及び離型層43とは反対側の表面(基層41の内周面)に配置される。当該補強層は、前述した耐熱性樹脂で構成することができ、その厚さは、適宜に決めることが可能である。
また、定着ベルト40は、積層型の定着ベルトを作製する公知の方法を利用して作製することが可能である。例えば、定着ベルト40は、基層41となる耐熱性樹脂製の無端状の成形体の外表面上に、第1弾性体42a及び第2弾性体42bとなる弾性材料またはその前駆体を塗布(スパイラル塗布など)し、当該弾性材料または当該前駆体を加熱硬化させる工程と、離型層43となるチューブを弾性層42上に被せる工程と、を含む方法によって作製することができる。
次に、本実施の形態の定着ベルト40の作用効果について説明する。
図5(a)(b)は、従来の一般的な定着ベルトを用いた場合の、ニップ部Nにおける定着ベルト及び加圧ローラーの速度変化を示すイメージ図である。図5(a)は、周方向からみた場合、図5(b)は、回転軸方向からみた場合である。
また、図6(a)(b)は、本実施の形態の定着ベルト40を用いた場合の、ニップ部Nにおける定着ベルト40及び加圧ローラー33の速度変化を示すイメージ図である。図6(a)は、周方向からみた場合、図6(b)は、回転軸方向からみた場合である。
図5(a)(b)は、従来の一般的な定着ベルトを用いた場合の、ニップ部Nにおける定着ベルト及び加圧ローラーの速度変化を示すイメージ図である。図5(a)は、周方向からみた場合、図5(b)は、回転軸方向からみた場合である。
また、図6(a)(b)は、本実施の形態の定着ベルト40を用いた場合の、ニップ部Nにおける定着ベルト40及び加圧ローラー33の速度変化を示すイメージ図である。図6(a)は、周方向からみた場合、図6(b)は、回転軸方向からみた場合である。
図5(a)及び図6(a)において、縦軸は搬送速度であり、横軸はニップ距離であり、図5(b)及び図6(b)において、縦軸は搬送速度であり、横軸は回転軸方向距離である。
なお、全図において、定着ベルトの速度を実線で示し、加圧ローラーの速度を破線で示し、これら2本の線を、比較のため上下に並べて図示している。
なお、全図において、定着ベルトの速度を実線で示し、加圧ローラーの速度を破線で示し、これら2本の線を、比較のため上下に並べて図示している。
図5(a)に示すように、従来の定着ベルトの場合、周方向においては、ニップ部Nの中心部(実線のボトム部分)で最も速度差が小さく、その前後において速度差(せん断力)が発生している。
また、図5(b)に示すように、従来の定着ベルトの場合、回転軸方向においては、速度差はほとんどなく、回転軸方向にせん断力は発生していないことがわかる。
また、図5(b)に示すように、従来の定着ベルトの場合、回転軸方向においては、速度差はほとんどなく、回転軸方向にせん断力は発生していないことがわかる。
一方、図6(a)に示すように、本実施の形態の定着ベルト40の場合、周方向においては従来の定着ベルトと同一の挙動を示すが、図6(b)に示すように、回転軸方向においても、速度差(せん断力)が発生していることがわかる。これは、弾性層42の圧縮・伸長変形によるものと考えられる。
このように、本実施の形態の定着ベルト40は、回転軸方向に硬度(弾性率)の異なる弾性体(第1弾性体42a及び第2弾性体42b)を並列に配置した弾性層42を有することで、ニップ部Nにおいて、弾性体の界面を中心に速度変化が起こり、周方向に加え、回転軸方向にせん断力が働くこととなる。
このため、ワックスの浸み出し量が促進され、分離性を改善させることができる。
単純に定着ベルトの硬度を上げることで押圧力を付与し、浸み出すワックス量を増やして分離性を高めることは可能であるが、それでは定着ベルトと用紙の密着性(追随性)が低下し、特にラフ紙や凹凸紙において定着性が悪化してしまう。本実施の形態の定着ベルト40では、定着性を維持しながら分離性を向上させることが可能となる。
このため、ワックスの浸み出し量が促進され、分離性を改善させることができる。
単純に定着ベルトの硬度を上げることで押圧力を付与し、浸み出すワックス量を増やして分離性を高めることは可能であるが、それでは定着ベルトと用紙の密着性(追随性)が低下し、特にラフ紙や凹凸紙において定着性が悪化してしまう。本実施の形態の定着ベルト40では、定着性を維持しながら分離性を向上させることが可能となる。
以上のように、本実施の形態によれば、定着ベルト40と、定着ベルト40に圧接してニップ部Nを形成する加圧ローラー33と、を備えた定着装置30において、定着ベルト40は、複数の弾性体が回転軸方向に並列に配置された弾性層42を有し、複数の弾性体のうち隣接する弾性体は互いに硬度が異なり、加圧ローラー33は、回転軸方向の硬度が均一な弾性層33aを有する。
具体的には、複数の弾性体は、互いに硬度が異なる第1弾性体42a及び第2弾性体42bを有し、第1弾性体42a及び第2弾性体42bが、回転軸方向に交互に配置される。
このため、弾性層42の圧縮・伸長変形により、回転軸方向にせん断力が発生するため、ワックスの浸み出し量が促進され、弾性層42の硬度を上げることなく分離性を改善させることができる。
従って、トナー画像の定着性を維持しつつ、用紙の分離性を向上させることができる。
具体的には、複数の弾性体は、互いに硬度が異なる第1弾性体42a及び第2弾性体42bを有し、第1弾性体42a及び第2弾性体42bが、回転軸方向に交互に配置される。
このため、弾性層42の圧縮・伸長変形により、回転軸方向にせん断力が発生するため、ワックスの浸み出し量が促進され、弾性層42の硬度を上げることなく分離性を改善させることができる。
従って、トナー画像の定着性を維持しつつ、用紙の分離性を向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、隣接する第1弾性体42a及び第2弾性体42bの硬度の差は、5〜25である。
このため、回転軸方向に適切なせん断力を発生させることができる。
このため、回転軸方向に適切なせん断力を発生させることができる。
また、本実施の形態によれば、硬度の値が高い第1弾性体42aの硬度は、40以下である。
このため、定着ベルト40の全体としての硬度を、分離性及び定着性を両立可能な適切な範囲にすることができる。
このため、定着ベルト40の全体としての硬度を、分離性及び定着性を両立可能な適切な範囲にすることができる。
また、本実施の形態によれば、第1弾性体42a及び第2弾性体42bの回転軸方向の幅は、5〜30mmである。
このため、回転軸方向に適切なせん断力を発生させることができる。
このため、回転軸方向に適切なせん断力を発生させることができる。
また、本実施の形態によれば、第1弾性体42a及び第2弾性体42bは、いずれもスパイラル形状である。
このため、所謂スパイラル塗布による弾性層42の形成が可能であって、製造を容易にすることができる。
このため、所謂スパイラル塗布による弾性層42の形成が可能であって、製造を容易にすることができる。
なお、本発明を適用可能な実施の形態は、上述した実施の形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施の形態においては、定着装置30は、定着回転体として定着ベルト40を備えた構成を例示して説明したが、定着回転体として、定着ベルト40の代わりに定着ローラーを備えた構成であっても良い。
この場合、定着ローラーは、その外表面に、基層41、弾性層42、及び離型層43を備え、基層41の内側にヒーターを設けた構成とすることができる。
この場合、定着ローラーは、その外表面に、基層41、弾性層42、及び離型層43を備え、基層41の内側にヒーターを設けた構成とすることができる。
また、上記実施の形態においては、第1弾性体42a及び第2弾性体42bがいずれもスパイラル形状である構成を例示して説明したが、第1弾性体42a及び第2弾性体42bを円環状として、回転軸方向に交互に配置される構成等であっても良い。
また、上記実施の形態においては、定着ベルト40の弾性層42は2つの弾性体を備えた構成を例示して説明したが、3つ以上の弾性体と備えた構成でも良い。なお、その場合、複数の弾性体のうち値が最も高い弾性体の硬度は、40以下とされることが好ましい。
また、定着装置30は、上記以外の他の構成をさらに有していてもよい。当該他の構成の例としては、加圧ローラー33の軸移動機構と、用紙を剥がすための気流を生じさせる気流分離装置と、が含まれる。これらの他の構成には、公知の定着装置で採用されている公知の部材などを採用することができる。
本発明を、以下の実施例及び比較例を用いてさらに具体的に説明する。なお、本発明は、以下の実施例などに限定されない。
[ゴム組成物1〜6の準備]
ジメチルポリシロキサンや、メチルハイドロジェンポリシロキサン、ヒュームドシリカ、石英粉、酸化鉄、酸化セリウム粉、エチニルシクロヘキサノール(反応制御剤)、白金触媒などの材料を適宜に含有するゴム組成物1を準備した。
また、上記材料の種類や混合割合などを調整して、ゴム組成物2〜6を準備した。
なお、ゴム組成物1〜6は、いずれもシリコーンゴム組成物である。
ジメチルポリシロキサンや、メチルハイドロジェンポリシロキサン、ヒュームドシリカ、石英粉、酸化鉄、酸化セリウム粉、エチニルシクロヘキサノール(反応制御剤)、白金触媒などの材料を適宜に含有するゴム組成物1を準備した。
また、上記材料の種類や混合割合などを調整して、ゴム組成物2〜6を準備した。
なお、ゴム組成物1〜6は、いずれもシリコーンゴム組成物である。
ゴム組成物1〜6それぞれを用い、後述の弾性層の製造条件と同じ条件で、厚み2.0mmの測定用のゴムシートを作製し、物性測定として、ゴム硬度、引張強度、伸び、熱伝導率、ユニバーサル硬度の測定を行った。
上記ゴム硬度は、上記ゴムシートを用いて、JIS K6253(2012)に従い、デュロメータA(アスカーA型;高分子計器株式会社製)により測定した。
上記引張強度及び伸びは、上記ゴムシートを用いて、テンシロン万能引張試験機(株式会社エー・アンド・デイ製)により測定した。このとき、上記ゴムシートを23℃、50%RHの環境下において、引張速度2mm/分で引っ張った。
上記熱伝導率は、80mm×120mmにカットした上記ゴムシートを用いて、QTM迅速熱伝導率計(京都電子工業株式会社製)により測定した。
上記ユニバーサル硬度(HU)は、上記ゴムシートを用いて、超微小硬度計(H−100V;株式会社フィッシャーインストルメンツ製)により測定した。ユニバーサル硬度の測定条件を以下に示す。
圧子形状:ビッカース圧子(対面角α=136°)
測定環境:20℃、60%RH
最大試験荷重:2mN
荷重速度及び除荷速度:0.2mN/秒
最大荷重クリープ時間:5秒
圧子形状:ビッカース圧子(対面角α=136°)
測定環境:20℃、60%RH
最大試験荷重:2mN
荷重速度及び除荷速度:0.2mN/秒
最大荷重クリープ時間:5秒
ゴム組成物1〜6の各物性値を表Iに示す。
[定着ベルトの作製]
まず、内径99mm、長さ360mm、厚み70μmの熱硬化性ポリイミド樹脂からなるベルト基材(基層)の内側に、外径60mmのステンレス製の円筒状の芯金を密着させた。
まず、内径99mm、長さ360mm、厚み70μmの熱硬化性ポリイミド樹脂からなるベルト基材(基層)の内側に、外径60mmのステンレス製の円筒状の芯金を密着させた。
次いで、スパイラル塗布法による塗布を実施した。具体的には、ポンプ/ディスペンサ2台を使い、芯金を回転させつつ平行に設置したノズル1及び2を上記ベルト基材の長さ方向に沿って移動させながら、ゴム組成物Aをノズル1より、ゴム組成物Bをノズル2より上記ベルト基材の表面に吐出・塗布して、上記ベルト基材の表面にゴム組成物A、Bの塗膜を形成した。
ここで、2種類のゴム組成物A、Bは、上記ゴム組成物1〜6から選択されたものであり、その組み合わせは、表IIに示す通りである。
また、ゴム組成物A、Bの塗布条件を以下に示す。
ここで、2種類のゴム組成物A、Bは、上記ゴム組成物1〜6から選択されたものであり、その組み合わせは、表IIに示す通りである。
また、ゴム組成物A、Bの塗布条件を以下に示す。
(塗布条件:ゴム組成物A)
ゴム組成物Aの温度:25℃
ノズルの口径:2mm
ノズルの吐出口とベルト基材の表面との距離:10mm
ゴム組成物Aの吐出量:80ml/分
芯金の回転速度(周速度):0.1m/秒
ゴム組成物Aの温度:25℃
ノズルの口径:2mm
ノズルの吐出口とベルト基材の表面との距離:10mm
ゴム組成物Aの吐出量:80ml/分
芯金の回転速度(周速度):0.1m/秒
(塗布条件:ゴム組成物B)
ゴム組成物Bの温度:25℃
ノズルの口径:2mm
ノズルの吐出口とベルト基材の表面との距離:10mm
ゴム組成物Aの吐出量:80ml/分
芯金の回転速度(周速度):0.1m/秒
ゴム組成物Bの温度:25℃
ノズルの口径:2mm
ノズルの吐出口とベルト基材の表面との距離:10mm
ゴム組成物Aの吐出量:80ml/分
芯金の回転速度(周速度):0.1m/秒
次いで、芯金を回転させつつゴム組成物A及びBの塗膜に対して熱風を吹き付けて平坦化処理を行い、オーブン内において加熱することで硬化処理を行い、これにより、ベルト基材上に厚み185μmの弾性層を形成した。最後に、上記弾性層上に離型層として、厚み30μmのペルフルオロアルコキシフッ素樹脂(PFA)フィルムを被せた。
平坦化処理及び硬化処理の条件を以下に示す。
平坦化処理及び硬化処理の条件を以下に示す。
(平坦化処理の条件)
芯金の振れ幅:40μm
熱風の風速:22m/秒
熱風の温度:50℃
芯金の回転速度(周速度):0.4m/秒
芯金の振れ幅:40μm
熱風の風速:22m/秒
熱風の温度:50℃
芯金の回転速度(周速度):0.4m/秒
(硬化処理)
加熱温度:180℃
加熱時間:60分
芯金の回転速度(周速度):0.1m/秒
加熱温度:180℃
加熱時間:60分
芯金の回転速度(周速度):0.1m/秒
以上の手順により、ベルト基材、弾性層、及び離型層がこの順で積層されている定着ベルト1(実施例1)を作製した。
また、2種類のゴム組成物A、Bの組み合わせを変更した以外は、定着ベルト1と同様にして、定着ベルト2〜9(実施例2〜7、比較例1、2)を作製した。
定着ベルト2〜9における2種類のゴム組成物A、Bの組み合わせは、表IIに示す通りである。
また、2種類のゴム組成物A、Bの組み合わせを変更した以外は、定着ベルト1と同様にして、定着ベルト2〜9(実施例2〜7、比較例1、2)を作製した。
定着ベルト2〜9における2種類のゴム組成物A、Bの組み合わせは、表IIに示す通りである。
[評価]
各定着ベルトを、図2に示されるような二軸ベルト式定着装置を備えた電子写真方式の画像形成装置の定着ベルトとしてそれぞれ設置し、定着性及び分離性について評価を行った。複写機には、フルカラー複写機(bizhub PRESS C1070;コニカミノルタ株式会社製)を用い、トナーには、デジタルトナーHD+(コニカミノルタ株式会社製)を用いた。
各定着ベルトを、図2に示されるような二軸ベルト式定着装置を備えた電子写真方式の画像形成装置の定着ベルトとしてそれぞれ設置し、定着性及び分離性について評価を行った。複写機には、フルカラー複写機(bizhub PRESS C1070;コニカミノルタ株式会社製)を用い、トナーには、デジタルトナーHD+(コニカミノルタ株式会社製)を用いた。
(1)定着性
各定着ベルトの定着性について、以下の手順により評価した。用紙(レザック66、米坪203g/m2、A4;特殊東海製紙株式会社、「レザック」は、同社の登録商標)を30枚/分の速度で搬送しつつ、シアンの1層からなる、40mm×100mmのベタ画像(付着量8.0g/m2)を形成した。このとき、定着ベルトの表面温度を200℃として当該トナー画像を定着させた。次いで、用紙のトナー画像が定着された領域3枚の紙ウエス(キムワイプ S−200;日本製紙株式会社製)を摺擦面に重ねた、各柱形状のステンレス鋼製の圧子(3cm×3cm、0.4kg)で擦った。そして、下記の基準により、トナー画像の定着性を評価した。Rank3〜5であれば、合格と判定できる。
Rank5:圧子を8往復させても画像が剥離しない
Rank4:圧子を5往復させても画像が剥離しない
Rank3:圧子を3往復させても画像が剥離しない
Rank2:圧子を3往復させる前に画像が剥離する
Rank1:圧子を1往復させる前に画像が剥離する
各定着ベルトの定着性について、以下の手順により評価した。用紙(レザック66、米坪203g/m2、A4;特殊東海製紙株式会社、「レザック」は、同社の登録商標)を30枚/分の速度で搬送しつつ、シアンの1層からなる、40mm×100mmのベタ画像(付着量8.0g/m2)を形成した。このとき、定着ベルトの表面温度を200℃として当該トナー画像を定着させた。次いで、用紙のトナー画像が定着された領域3枚の紙ウエス(キムワイプ S−200;日本製紙株式会社製)を摺擦面に重ねた、各柱形状のステンレス鋼製の圧子(3cm×3cm、0.4kg)で擦った。そして、下記の基準により、トナー画像の定着性を評価した。Rank3〜5であれば、合格と判定できる。
Rank5:圧子を8往復させても画像が剥離しない
Rank4:圧子を5往復させても画像が剥離しない
Rank3:圧子を3往復させても画像が剥離しない
Rank2:圧子を3往復させる前に画像が剥離する
Rank1:圧子を1往復させる前に画像が剥離する
(2)分離性
各定着ベルトの分離性について、以下の手順により評価した。用紙(アート紙:OK金藤、米坪84.9g/m2(T目)、A4;王子製紙株式会社製)の搬送方向において、用紙の先端から所定の幅を余白部分として残し、当該余白部分以外にシアン及びマゼンダの2層(赤色)からなるベタ画像(付着量8.0g/m2)を形成した。このとき、定着ベルトの表面温度を185℃として当該画像を定着させた。そして、下記の基準により定着ベルトと用紙との分離性を評価した。下記基準では、用紙がカールすることなく、定着ベルトと用紙とが分離するのに要する余白の幅を基準としている。Rank3〜5であれば、合格と判定できる。
Rank5:分離に要する余白の幅が3mm以下である
Rank4:分離に要する余白の幅が3mm超5mm以下である
Rank3:分離に要する余白の幅が5mm超7mm以下である
Rank2:分離に要する余白の幅が7mm以上10mm未満である
Rank1:分離に要する余白の幅が10mm以上である
各定着ベルトの分離性について、以下の手順により評価した。用紙(アート紙:OK金藤、米坪84.9g/m2(T目)、A4;王子製紙株式会社製)の搬送方向において、用紙の先端から所定の幅を余白部分として残し、当該余白部分以外にシアン及びマゼンダの2層(赤色)からなるベタ画像(付着量8.0g/m2)を形成した。このとき、定着ベルトの表面温度を185℃として当該画像を定着させた。そして、下記の基準により定着ベルトと用紙との分離性を評価した。下記基準では、用紙がカールすることなく、定着ベルトと用紙とが分離するのに要する余白の幅を基準としている。Rank3〜5であれば、合格と判定できる。
Rank5:分離に要する余白の幅が3mm以下である
Rank4:分離に要する余白の幅が3mm超5mm以下である
Rank3:分離に要する余白の幅が5mm超7mm以下である
Rank2:分離に要する余白の幅が7mm以上10mm未満である
Rank1:分離に要する余白の幅が10mm以上である
評価結果を表IIに示す。
表IIに示すように、実施例1〜7では、定着ベルトの弾性層が第1弾性体及び第2弾性体を有し、2つの弾性体の硬度の差が5〜25であり、値の高いほうの弾性体の硬度は、40以下であり、且つ2つの弾性体の幅が5〜30mmであった場合、分離性及び定着性がいずれも良好であることがわかる。
また、比較例1、2では、第1弾性体及び第2弾性体が同一の硬度であり、定着ベルトの弾性層は、軸方向に均一な硬度を有する。
比較例1の場合、硬度が高いため、分離性が良好であるが、定着性が低下していることがわかる。また、比較例2の場合、硬度が低いため、定着性は良好であるが、必要な分離性を得ることができないことがわかる。
即ち、比較例1、2にように、定着ベルトの弾性層が第1弾性体及び第2弾性体を有さない場合、分離性及び定着性の両立を図り難いことがわかる。
比較例1の場合、硬度が高いため、分離性が良好であるが、定着性が低下していることがわかる。また、比較例2の場合、硬度が低いため、定着性は良好であるが、必要な分離性を得ることができないことがわかる。
即ち、比較例1、2にように、定着ベルトの弾性層が第1弾性体及び第2弾性体を有さない場合、分離性及び定着性の両立を図り難いことがわかる。
10 画像形成装置
11 制御部
12 原稿読取部
13 画像処理部
14 給紙部
15 搬送部
20 画像形成部
30 定着装置
31 第1ローラー
32 第2ローラー
33 加圧ローラー(加圧回転体)
33a 弾性層
34 第1温度センサー
35 第2温度センサー
36 案内板
37 案内ローラー
H1 第1ヒーター
H2 第2ヒーター
N ニップ部
40 定着ベルト(定着回転体)
41 基層
42 弾性層
42a 第1弾性体
42b 第2弾性体
43 離型層
11 制御部
12 原稿読取部
13 画像処理部
14 給紙部
15 搬送部
20 画像形成部
30 定着装置
31 第1ローラー
32 第2ローラー
33 加圧ローラー(加圧回転体)
33a 弾性層
34 第1温度センサー
35 第2温度センサー
36 案内板
37 案内ローラー
H1 第1ヒーター
H2 第2ヒーター
N ニップ部
40 定着ベルト(定着回転体)
41 基層
42 弾性層
42a 第1弾性体
42b 第2弾性体
43 離型層
Claims (8)
- 定着回転体と、前記定着回転体に圧接してニップ部を形成する加圧回転体と、を備えた定着装置において、
前記定着回転体は、複数の弾性体が回転軸方向に並列に配置された弾性層を有し、前記複数の弾性体のうち隣接する弾性体は互いに硬度が異なり、
前記加圧回転体は、前記回転軸方向の硬度が均一な弾性層を有することを特徴とする定着装置。 - 前記隣接する弾性体の硬度(JIS K6253に準拠したデュロメータータイプAにより測定した硬度)の差は、5〜25であることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
- 前記複数の弾性体のうち値が最も高い弾性体の硬度(JIS K6253に準拠したデュロメータータイプAにより測定した硬度)は、40以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
- 前記複数の弾性体の前記回転軸方向の幅は、5〜30mmであることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の定着装置。
- 前記複数の弾性体は、互いに硬度が異なる第1弾性体及び第2弾性体を有し、
前記第1弾性体及び前記第2弾性体が、前記回転軸方向に交互に配置されることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の定着装置。 - 前記複数の弾性体は、いずれもスパイラル形状であることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の定着装置。
- 前記定着回転体は、定着ベルトであることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の定着装置。
- 用紙にトナー像を形成する画像形成部と、
トナー像が形成された用紙を、加熱圧接してトナー像を用紙に定着させる請求項1〜7の何れか一項に記載の定着装置と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
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JP2016230447A JP2018087873A (ja) | 2016-11-28 | 2016-11-28 | 定着装置及び画像形成装置 |
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