JP2018087362A - Ni基超合金素材の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 素材のサイズが大きくなっても微細な合金組織を得ることのできるγ’析出強化型Ni基超合金の製造方法の提供。【解決手段】 所定の成分組成を有するγ’析出強化型Ni基超合金のビレットを、γ’相の固溶温度であるソルバス温度Ts〜融点Tmの温度範囲で鍛造して空冷し少なくとも#1以上の平均結晶粒度のビレットとする分塊鍛造工程と、ビレットをTs〜Ts+50℃の温度範囲に加熱保持後、γ’相粒子を析出・成長させてその平均間隔を大きくするようTs以下の温度Ts’まで徐冷する過時効熱処理工程と、Ts−150℃〜Tsの温度範囲で鍛造し空冷する結晶粒微細化鍛造工程と、を含み、Ts=1030〜1100℃であり、過時効熱処理による前記γ’相粒子により結晶成長を抑制させ結晶粒微細化鍛造工程後に全体の平均結晶粒度で#8以上を与えることを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、γ’析出強化型のNi基超合金素材の製造方法に関し、特に、大型の合金素材であってもその全体に亘って結晶粒を細粒化できて高い機械強度を与え得るNi基超合金素材の製造方法に関する。
金属間化合物からなる微細な析出物をNi母相中に分散させた析出強化型のNi基超合金が知られている。かかる合金は、高温環境下での機械強度を要求される部材、例えば、ガスタービンや蒸気タービン用の部材として広く用いられている。代表的な合金としては、Niとの間で金属間化合物を形成するTiやAlなどを含み、該金属間化合物γ’相をNi母相であるγ相中に微細分散させたγ’析出強化型Ni基超合金が挙げられる。一方、このような合金では、γ’相を析出させすぎると、熱間加工性が低下し、鍛造によって結晶粒を微細化できず、良好な機械強度を得られなくなってしまう。
例えば、特許文献1では、Waspaloyと称される合金よりも、γ’相の量を増加させたγ’析出強化型Ni基超合金において、過時効によりγ’粒子を粗大化させて熱間加工性を確保し、鍛造工程で結晶粒の微細化を与えるNi基超合金素材の製造方法を開示している。合金塊をソルバス温度Tsより高い温度に加熱してγ’相を固溶させた後、徐冷することでγ’相を析出・成長させて過時効組織とする。その上でTs未満の温度でさらに鍛造及び回転鍛造を行って、ASTM12以上の微細な結晶粒を得ている。ここでは、ソルバス温度が1110〜1121.1℃と一般的な同系の合金種よりも高くなるようにしているが、これはγ’粒子を固溶させずにTs以下で鍛造を行うにしても鍛造温度を高くできて鍛造抵抗を下げられるためである。
また、特許文献2でも、多量のγ’相を含み得る析出強化型のNi基超合金素材の製造方法を開示している。鋳塊をソルバス温度Ts以下の温度で保持し一部のγ’相を固溶させてから徐冷し、過時効によってγ’粒子を少なくとも平均粒径1.5μm以上の粗大粒とすることで熱間加工性を確保している。この後、押し出し加工して再結晶化を促進させつつ合金組織を微細化しているが、このとき生じた空孔はその後のHIP処理で消去するとしている。
また、特許文献3では、熱間鍛造した素材にソルバス温度Ts以下の所定温度で徐冷過時効および鍛造して母相であるγ相の結晶格子と連続性を持たず機械強度に大きな影響を与えない非整合γ’相を得て、熱間加工性を確保するNi基超合金素材の製造方法を開示している。鍛造により整粒後、溶体化処理して非整合γ’相を再固溶させ、時効熱処理することで整合γ’を析出させる。
特表平5−508194号公報 特開平9−310162号公報 特開2016−3374号公報
ところで、γ’析出強化型のNi基超合金素材の製造方法において、製造する素材サイズを大きくしようとすると、鍛造による結晶粒の微細化だけではムラを生じやすく、製造工程時における結晶粒の粗大化自体を抑制できることが好ましい。
本発明はかかる状況に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、素材のサイズが大きくなっても微細な合金組織を得ることのできるγ’析出強化型Ni基超合金の製造方法を提供することにある。
本発明によるNi基超合金素材の製造方法は、質量%で、C:0.001%を超え0.100%未満、Cr:11%以上19%未満、Co:5%を超え25%未満、Fe:0.1%以上4.0%未満、Mo:2.0%を超え5.0%未満、W:1.0%を超え5.0%未満、Nb:0.3%以上4.0%未満、Al:3.0%を超え5.0%未満、Ti:1.0%を超え2.5%未満、Ta:0.01%以上2.0%未満、残部を不可避的不純物及びNiとし、且つ、元素Mの原子%を[M]とすると、γ’相の固溶温度の指標となる([Ti]+[Nb]+[Ta])/[Al]×10の値を3.5以上6.5未満、γ’相生成量の指標となる[Al]+[Ti]+[Nb]+[Ta]の値を9.5以上13.0未満、とする成分組成の析出硬化型Ni基超合金素材の製造方法であって、γ’相の固溶温度であるソルバス温度Ts〜融点Tmの温度範囲で鍛造して空冷し少なくとも#1以上の平均結晶粒度のビレットとする分塊鍛造工程と、前記ビレットをTs〜Ts+50℃の温度範囲に加熱保持後、γ’相粒子を析出・成長させてその平均間隔を大きくするようTs以下の温度Ts’まで徐冷する過時効熱処理工程と、Ts−150℃〜Tsの温度範囲で鍛造し空冷する結晶粒微細化鍛造工程と、を含み、Ts=1030〜1100℃であり、前記過時効熱処理による前記γ’相粒子により結晶成長を抑制させ前記結晶粒微細化鍛造工程後に全体の平均結晶粒度で#8以上を与えることを特徴とする。
かかる発明によれば、比較的低いソルバス温度を得て平均間隔の大きなγ’相粒子を与えることにより、熱間加工性を低下させることなく結晶粒の粗大化を抑制し、結果として、大型の素材であってもその全体に亘って#8以上の微細な粒度の合金組織を与え得るのである。
上記した発明において、前記過時効熱処理後の前記γ’相粒子の前記平均間隔が0.5μm以上であることを特徴としてもよい。かかる発明によれば、熱間加工性を低下させることなく結晶粒の粗大化を確実に抑制できるのである。
上記した発明において、前記過時効熱処理工程は、Ts’までの冷却速度を20℃/h以下とし、Ts’<Ts−50とすることを特徴としてもよい。かかる発明によれば、平均間隔の大きなγ’相を容易に得ることができ、熱間加工性を低下させることなく結晶粒の粗大化を確実に抑制できるのである。
上記した発明において、前記成分組成は、質量%で、B:0.0001%以上0.03%未満、Zr:0.0001%以上0.1%未満でこのうちの1種又は2種をさらに含むことを特徴としてもよい。かかる発明によれば、熱間加工性を低下させることなく最終製品の高温強度を高め得る。
上記した発明において、前記成分組成は、質量%で、Mg:0.0001%以上0.030%未満、Ca:0.0001%以上0.030%未満、REM:0.001%以上0.200%以下でこのうちの1種又は2種以上をさらに含むことを特徴としてもよい。かかる発明によれば、最終製品の高温強度を高め得るとともに熱間加工性の低下をより抑制できる。
本発明によるNi基超合金素材の製造方法の工程を示すフロー図である。 本発明によるNi基超合金素材の製造方法の各工程の熱処理線図である。 実施例及び比較例に用いた合金の成分組成を示す図である。 実施例及び比較例に用いた合金の式1及び式2の値、ソルバス温度を示す図である。 実施例及び比較例の製造条件及び各評価結果の一覧表である。
本発明による1つの実施例であるNi基超合金素材の製造方法について図1及び図2を用いて説明する。
図1及び図2に示すように、まず、分塊鍛造を行う(S1)。分塊鍛造工程S1では、所定の成分組成を有する合金の鋳塊を、γ’相の固溶温度であるソルバス温度Ts〜融点Tmの温度範囲で分塊鍛造して空冷し、合金組織の結晶粒度をJIS G0551に規定される粒度番号で#1以上とする。分塊鍛造工程S1では、後述する過時効熱処理において、ビレットの全域にγ’相を析出させ、全体として均質なビレットを得るようにする。そのため、分塊鍛造工程S1では、鍛錬比を1.5S以上とすることが好ましい。なお、ビレットのサイズによっては分塊せずともよいが、ここでは分塊鍛造工程と称することにする。また、分塊鍛造工程S1の前に均質化熱処理することも好ましい。
上記した所定の成分組成とは、質量%で、C:0.001%を超え0.100%未満、Cr:11%以上19%未満、Co:5%を超え25%未満、Fe:0.1%以上4.0%未満、Mo:2.0%を超え5.0%未満、W:1.0%を超え5.0%未満、Nb:0.3%以上4.0%未満、Al:3.0%を超え5.0%未満、Ti:1.0%を超え2.5%未満、Ta:0.01%以上2.0%未満、残部をNiとするγ’析出強化型Ni基超合金の成分組成である。さらに、元素Mの原子%を[M]とすると、([Ti]+[Nb]+[Ta])/[Al]×10の値を3.5以上6.5未満、[Al]+[Ti]+[Nb]+[Ta]の値を9.5以上13.0未満とするものである。
上記した2つの式、
式1:[Al]+[Ti]+[Nb]+[Ta]
式2:([Ti]+[Nb]+[Ta])/[Al]×10
について、式1は、γ’相を生成する元素の含有量合計である。つまり、γ’相の固溶温度よりも低温域において、γ’相の析出量を増加させる指標、換言すれば、得られる鍛造製品の高温強度を高めるための1つの指標となる。式1の値には、高温強度を確保するために、上記したような下限値を設定している。また、熱間鍛造性の確保のために上記したような上限値も設定している。そして、式2は、主として、ソルバス温度の高低の1つの指標となる。すなわち、ソルバス温度Tsは、Ti、Nb及びTaの含有量の増加によって高くなり、Alの含有量の増加によって低くなる傾向にある。式2の値には、ソルバス温度Tsを比較的低くするよう上記した上限値を設定し、得られる製品の高温強度を確保するために上記した下限値を設定する。
加えて、上記した所定の成分組成は、ソルバス温度Ts=1030〜1100℃とするように調整される。例えば、予め熱分析などによりソルバス温度を測定し、上記した範囲内であることを確認しておくことができる。ソルバス温度Tsが比較的低いと、ソルバス温度Tsから融点Tmまでの間隔が広くなり、ソルバス温度Tsを超えた温度での熱間鍛造、すなわち分塊鍛造S1が容易となる。これにより、鍛造による組織の微細化を容易とできて、上記した粒度番号を#1以上とする合金組織を得ることができる。
分塊鍛造後のビレットは、過時効熱処理される(S2)。過時効熱処理工程S2では、ソルバス温度Ts以上で、Ts+50℃以下の温度範囲に加熱保持し、Ts以下の温度Ts’まで徐冷する。ビレットのサイズにもよるが、内部まで均熱させるため保持時間は0.5時間以上とすることが好ましい。また、徐冷においては、析出するγ’相を成長させて、γ’相の粒子同士の平均間隔を大きくするようにその冷却速度を設定される。γ’相の粒子同士の平均間隔は0.5μm以上であることが好ましい。また、そのような徐冷の冷却速度は20℃/h以下が好ましい。なお、析出するγ’の量は冷却速度をより低くしても増加しないが、生産効率やコストなどの観点から徐冷に時間をかけ過ぎないよう冷却速度の下限を5℃/hとすることが好ましい。さらに、温度Ts’をTs−50℃未満とするとγ’相を確実に析出させ成長させ得て好ましい。なお、徐冷の後、空冷してもよいが、空冷せずにそのまま加熱して後述する結晶粒微細化鍛造工程に連続させてもよい。
続いて、ソルバス温度Ts以下で、且つ、Ts−150℃以上の温度で合金組織の結晶粒を微細化させるよう鍛造する(結晶粒微細化鍛造工程S3)。上記したように、γ’相同士の平均間隔は0.5μm以上と広くなっているため、γ’相は、転位の移動に影響を与えづらくなり、熱間での変形抵抗を小さくできるのである。そのため、熱間加工性が高くなり、結晶粒微細化鍛造S3において、ビレットの内部まで合金組織の再結晶を促すためのひずみを付与でき、微細な合金組織を全体に与えることができる。ここでは、分塊鍛造工程S1と合わせた鍛錬比を2.0S以上とすることが好ましい。また、γ’相の粒子同士の平均間隔を広くすることで、γ’相の粒子のそれぞれの平均粒径も大きくなり、結晶粒界の移動を抑制して結晶粒の粗大化を抑制できる。このような結晶粒微細化鍛造によって、粒度番号#8以上の粒度の合金組織を全体に得ることができる。
以上によって、γ’析出強化型Ni基超合金素材を得ることができる。かかる合金素材は、さらに型入れ鍛造や機械加工などの成形加工を経て、固溶化熱処理によって粗大なγ’相を固溶させて、時効熱処理によってγ’相を微細に析出させて、部材として必要とされる機械強度、特に高温機械強度を付与される。これらの工程については公知であるので、詳細については省略する。
上記したγ’析出強化型Ni基超合金の製造方法によれば、平均結晶粒度#8を全体に有する微細な合金組織の合金素材を得ることができる。本実施例に用いられる合金のソルバス温度Tsは比較的低いので、工程全体の設定温度を比較的低くでき、微細な合金組織を維持することが容易である。つまり、製造工程全体に亘って結晶粒の粗大化自体を抑制でき、素材のサイズを例えば直径10インチ以上の大型のビレットとしても、鍛造による結晶粒の微細化だけに頼ることなく結晶粒の細粒化が可能なのである。
次に、上記した製造方法により合金素材を試作した結果について、図3乃至図5を用いて説明する。
図3には、試作に用いたNi基超合金の成分組成を示した。また、図4にはこれらの合金の、γ’相の生成元素についての関係を示す式1及び式2の値、及び、ソルバス温度をそれぞれ示した。さらに、図5には、各製造工程の製造条件の一部とそれぞれの製造工程における合金組織についての評価を示した。
以下に、試作の製造条件及びその評価結果について説明する。
まず、図3に示す成分組成の合金溶湯について高周波誘導炉を用いて直径130mmの50kgインゴットに溶製した。得られたインゴットは1180℃で16時間保持する均質化熱処理をして、図5に示す実施例1〜7及び比較例1〜5のそれぞれの組成番号の示す合金を用い、それぞれの製造条件によって試験材を製造した。
詳細には、分塊鍛造工程S1では、ソルバス温度Ts〜融点Tmの温度である1180℃又は1140℃を鍛造温度とし、鍛錬比1.7で直径100mmのビレットを得た。なお、比較例5のみ、分塊鍛造工程S1を省略している。ここで、それぞれ試験材の一部から顕微鏡観察用の試料を切り出し、結晶粒度を測定し、評価した。結晶粒度を#1以上とする場合に良好と評価し「A」を、それ以外は不良と評価し「C」を、それぞれ「結晶粒度A」の欄に記録した。
過時効熱処理工程S2では、図5に示すそれぞれの「保持温度」の欄に示す数値をソルバス温度Tsに加えた温度を保持温度とし、1時間保持した。その後、「徐冷速度」の欄に示す速度でTs−50℃未満の温度である950℃まで徐冷し、空冷した。ここでも試験材の一部から顕微鏡観察用の試料を切り出し、γ’相の粒子同士の平均間隔を測定し、評価した。ここで、かかる平均間隔を0.5μm以上とする場合に良好と評価し「A」を、それ以外は不良と評価し「C」を、それぞれ「平均γ’間隔」の欄に記録した。
結晶粒微細化鍛造工程S3では、Ts−150℃〜Tsの温度範囲の温度である1030℃又は1060℃を鍛造温度とし、インゴットのサイズからの総鍛錬比を4.7とするよう鍛造し、鍛造性を評価した。さらに、かかる鍛造で得た直径60mmの試験材から顕微鏡観察用の試料を切り出し、結晶粒度を測定し、評価した。鍛造性については、割れや疵の発生しなかったものについては良好と評価し「A」を、軽微な割れや疵の発生したものは可と評価し「B」を、割れの発生したものは不良と評価し「C」を、それぞれ「熱間加工性」の欄に記録した。また、結晶粒度を#8以上とする場合に良好と評価し「A」を、それ以外は不良と評価し「C」を、それぞれ「結晶粒度B」の欄に記録した。
図5に示すように、実施例1〜7については、実施例6及び7の「熱間加工性」が可であった以外、「結晶粒度A」、「平均γ’間隔」、「熱間加工性」及び「結晶粒度B」は全て良好であった。
比較例1は、過時効熱処理工程S2において、保持温度をTs+80℃と高くしており、その結果、「平均γ’間隔」、「熱間加工性」及び「結晶粒度B」が不良となった。これは、保持温度をTs+50℃を超えて高くし過ぎたため、分塊鍛造工程S1後の冷却で析出していたγ’相の多くを過時効熱処理工程S2の保持中に固溶させてしまい、徐冷時に多数のγ’の析出核を生成し、粗大なγ’を得られなかったためと考えられる。そのため、γ’相は微細に分散し、平均間隔を狭くし転位の移動を阻害して、熱間加工性を低下させたものと考えられる。また、粒界の移動を阻止するような粗大なγ’相の粒子を十分得られず、結晶粒微細化鍛造工程S3において結晶粒を成長させやすくなってしまい、微細な合金組織を得ることができなかったものと考えられる。
比較例2は、過時効熱処理工程S2において、冷却速度を50℃/hと高くしており、その結果、「平均γ’間隔」及び「結晶粒度B」が不良となった。これは、過時効熱処理工程S2の冷却中にγ’相の多数の析出核を生成してγ’相の粒子を十分成長させることができなかったためと考えられる。そのため、γ’相が微細に分散しその平均間隔を狭くして転位の移動を阻害し、熱間加工性を低下させてしまうのである。また、粒界の移動を阻止するような粗大なγ’相の粒子を十分得られず、結晶粒微細化鍛造工程S3において結晶粒を成長させやすくなってしまい、微細な合金組織を得ることができなかったものと考えられる。
比較例3及び4は、過時効熱処理工程S2において、保持温度をTs−10℃と低くしており、その結果、「平均γ’間隔」及び「結晶粒度B」が不良となった。これは、分塊鍛造工程S1後の急冷による微細なγ’相が固溶せずに維持されたためと考えられる。そのため、γ’相が微細に分散しその平均間隔を狭くして転位の移動を阻害し、熱間加工性を低下させてしまう。また、粒界の移動を阻止するような粗大なγ’相の粒子を十分得られないのである。故に、結晶粒微細化鍛造工程S3において結晶粒を成長させやすくなってしまい、微細な合金組織を得ることができなかったものと考えられる。なお、過時効熱処理工程S2の保持中に、γ’相を固溶させられなかったため、比較例3と比較例4のように、その後の冷却速度を変化させても、特に大きな差異はなかったものと考えられる。
比較例5は、上記したように、分塊鍛造工程S1を省略しており、その結果、「結晶粒度A」、「平均γ’間隔」、「熱間加工性」及び「結晶粒度B」の全てが不良であった。これは、分塊鍛造工程S1を省略したことにより全体として均質な合金組織を得ることかできなかったためと考えられる。そのため、過時効熱処理工程S2においても部分的にγ’相を多く含んで微細なγ’相の粒子を生成して平均間隔を狭くして転位の移動を阻害してしまい、熱間加工性を低下させたものと考えられる。また、粒界の移動を阻止するような粗大なγ’相の粒子を十分得られず、加えて、分塊鍛造工程S1の前の均質化熱処理においてそもそも結晶粒が大きく、結晶粒微細化鍛造工程S3においても微細な合金組織を得ることができなかったものと考えられる。
以上のように、実施例1〜7では、比較例1〜5に比べて、微細な合金組織の合金素材を得ることができた。なお、上記したように、本実施例に用いた合金のソルバス温度Tsは比較的低いので、固溶化熱処理やその他の温度を比較的低く設定できる。これにより、分塊鍛造工程S1以後の結晶粒の成長を全体として抑制できて、大型製品であっても内部まで微細な合金組織を得ることができる。
ところで、上記した実施例を含むNi基超合金とほぼ同等の高温強度及び熱間鍛造性を与え得る合金の組成範囲は以下のように定められる。
Cは、Cr、Nb、Ti、W及びTaなどと結合して種々の炭化物を生成する。特に固溶温度の高いNb系、Ti系、Ta系の炭化物によるピンニング(ピン留め)効果によって高温環境下での結晶粒の成長による粗大化を抑制させ、主として、靱性の低下を抑制し、熱間鍛造性の向上に寄与する。また、Cr系、Mo系、W系などの炭化物を粒界に析出させて粒界を強化させて機械強度の向上に寄与する。一方、Cは過剰に添加すると炭化物を過剰に生成し偏析等によって合金組織を不均一にしてしまう。また粒界への過剰な炭化物の析出により熱間鍛造性及び機械加工性の低下を招く。これらを考慮して、Cは、質量%で0.001%を超え0.100%未満の範囲内、好ましくは0.001%を超え0.06%未満の範囲内である。
Crは、Crの保護酸化被膜を緻密に形成させるために不可欠な元素であり、合金の耐食性及び耐酸化性を向上させて製造性を高めるとともに合金の長時間の使用を可能にする。また、Cと結合して炭化物を生成し機械強度の向上にも寄与する。一方、Crはフェライト安定化元素であり、過剰な添加はNi母相のFCC構造を不安定にさせ、脆化相であるσ相やラーベス相の生成を促進し、熱間鍛造性や、機械強度及び靭性の低下を招く。これらを考慮して、Crは、質量%で、11%以上19%未満の範囲内、好ましくは13%以上19%未満の範囲内である。
Coは、Ni基超合金の母相に固溶して熱間鍛造性を向上させつつ高温強度をも向上させる。一方で、Coは高価であるため、過剰な添加はコスト的に不利である。これらを考慮して、Coは、質量%で、5%を超え25%未満の範囲内、好ましくは11%を超え25%未満の範囲内、さらに好ましくは15%を超え25%未満の範囲内である。
Feは、合金製造時の原料選択によって不可避的に混入する元素であり、Feの含有量の多い原料を選択すれば原料コストを抑制できる。一方、過剰に含有すると機械強度の低下を招く。これらを考慮して、Feは、質量%で、0.1%以上4.0%未満の範囲内、好ましくは0.1%以上3.0%未満の範囲内である。
Mo及びWは、Ni基超合金の母相に固溶し、結晶格子を歪ませて格子定数を増大させる固溶強化元素である。また、Mo及びWは共にCと結合して炭化物を生成し粒界を強化して機械強度の向上に寄与する。一方、過剰な添加はσ相やμ相の生成を促進し靭性を低下させる。これらを考慮して、Moは、質量%で、2.0%を超え5.0%未満の範囲内である。また、Wは、質量%で、1.0%を超え5.0%未満の範囲内である。
Nb、Ti及びTaは、Cと結合して比較的固溶温度の高いMC型炭化物を生成して固溶化熱処理後の結晶粒の粗大化を抑制(ピンニング効果)し、高温強度及び熱間鍛造性の改善に寄与する。また、Alに比べて原子半径が大きく、強化相であるγ’相(NiAl)のAlサイトに置換してNi(Al,Ti,Nb,Ta)となり、結晶構造を歪ませて高温強度を向上させる。一方、過剰な添加はγ’相の固溶温度を上昇させ、鋳造合金のように、初晶でγ’相を生成し、結果として共晶γ’相を生成させて機械強度を低下させる。さらに、Nb及びTaの比重は大きいため、材料の比重を増加させ、特に大型部材では比強度の低下をもたらす。また、Nbは700℃以上で機械強度を低下させるδ相に変態してしまうγ’’相を生成することもある。これらを考慮して、Nbは、質量%で、0.3%以上4.0%未満の範囲内、好ましくは1.0%以上3.0%未満の範囲内、より好ましくは2.1%以上3.0%未満の範囲内である。また、Tiは、質量%で、1.0%を超え2.5%未満の範囲内である。Taは、質量%で、0.01%以上2.0%未満の範囲内である。
Alは、強化相であるγ’相(NiAl)を生成し、高温強度の向上に特に重要な元素であり、γ’相の固溶温度を低下させて熱間鍛造性を向上させる。さらにOと結合してAlからなる保護酸化被膜を形成して耐食性及び耐酸化性を向上させる。また、γ’相を優先的に生成させてNbを消費するから、上記したようなNbによるγ’’相の生成を抑制できる。一方、過剰な添加は、γ’相の固溶温度を上昇させ、γ’相を過剰に析出させるため熱間鍛造性を低下させる。これらを考慮して、Alは、質量%で、3.0%を超え5.0%未満の範囲内、好ましくは3.0%を超え4.5%未満の範囲内である。
B及びZrは、結晶粒界に偏析し粒界を強化して加工性及び機械強度の向上に寄与する。一方、過剰な添加は粒界への過剰偏析によって延性を損なわせる。これらを考慮して、Bは、質量%で、0.0001%以上0.03%未満の範囲内である。また、Zrは、質量%で、0.0001%以上0.1%未満の範囲内である。なお、B及びZrは、任意元素として1種又は2種を選択的に添加することができる。
Mg、Ca及びREMは、合金の熱間鍛造性の向上に寄与する。また、Mg及びCaは合金の溶製時に脱酸・脱硫剤とし得て、REMは耐酸化性の向上に寄与する。一方、過剰な添加は粒界に濃化するなどして却って熱間鍛造性を低下させる。これらを考慮して、Mgは、質量%で、0.0001%以上0.030%未満の範囲内である。また、Caは、質量%で、0.0001%以上0.030%未満の範囲内である。REMは、質量%で、0.001%以上0.200%以下の範囲内である。なお、Mg、Ca及びREMは、任意添加元素として1種又は2種以上を選択的に添加することができる。
ここまで本発明による代表的実施例について説明したが、本発明は必ずしもこれらに限定されるものではない。当業者であれば、添付した特許請求の範囲を逸脱することなく、種々の代替実施例及び改変例を見出すことができるだろう。

Claims (5)

  1. 質量%で、
    C:0.001%を超え0.100%未満、
    Cr:11%以上19%未満、
    Co:5%を超え25%未満、
    Fe:0.1%以上4.0%未満、
    Mo:2.0%を超え5.0%未満、
    W:1.0%を超え5.0%未満、
    Nb:0.3%以上4.0%未満、
    Al:3.0%を超え5.0%未満、
    Ti:1.0%を超え2.5%未満、
    Ta:0.01%以上2.0%未満、
    残部を不可避的不純物及びNiとし、且つ、
    元素Mの原子%を[M]とすると、
    γ’相の固溶温度の指標となる([Ti]+[Nb]+[Ta])/[Al]×10の値を3.5以上6.5未満、
    γ’相生成量の指標となる[Al]+[Ti]+[Nb]+[Ta]の値を9.5以上13.0未満、とする成分組成の析出硬化型Ni基超合金素材の製造方法であって、
    γ’相の固溶温度であるソルバス温度Ts〜融点Tmの温度範囲で鍛造して空冷し少なくとも#1以上の平均結晶粒度のビレットとする分塊鍛造工程と、
    前記ビレットをTs〜Ts+50℃の温度範囲に加熱保持後、γ’相粒子を析出・成長させてその平均間隔を大きくするようTs以下の温度Ts’まで徐冷する過時効熱処理工程と、
    Ts−150℃〜Tsの温度範囲で鍛造し空冷する結晶粒微細化鍛造工程と、を含み、
    Ts=1030〜1100℃であり、前記過時効熱処理による前記γ’相粒子により結晶成長を抑制させ前記結晶粒微細化鍛造工程後に全体の平均結晶粒度で#8以上を与えることを特徴とするNi基超合金素材の製造方法。
  2. 前記過時効熱処理後の前記γ’相粒子の前記平均間隔が0.5μm以上であることを特徴とする請求項1記載のNi基超合金素材の製造方法。
  3. 前記過時効熱処理工程は、Ts’までの冷却速度を20℃/h以下とし、Ts’<Ts−50とすることを特徴とする請求項1又は2に記載のNi基超合金素材の製造方法。
  4. 前記成分組成は、質量%で、
    B:0.0001%以上0.03%未満、
    Zr:0.0001%以上0.1%未満でこのうちの1種又は2種をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至3のうちの1つに記載のNi基超合金素材の製造方法。
  5. 前記成分組成は、質量%で、
    Mg:0.0001%以上0.030%未満、
    Ca:0.0001%以上0.030%未満、
    REM:0.001%以上0.200%以下でこのうちの1種又は2種以上をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至4のうちの1つに記載のNi基超合金素材の製造方法。
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