JP2018087115A - セラミックス基複合材の製造方法 - Google Patents

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隆之 栗村
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Abstract

【課題】気孔率を制御可能なセラミックス基複合材の製造方法を提供する。
【解決手段】セラミックス基複合材の製造方法は、第1セラミックス又は第1セラミックの原材料を含有するセラミックス原材料粉末、及び、気孔生成用粉末を含むスラリを用意する工程と、第2セラミックス又は第2セラミックスの原材料を含有するセラミックス繊維の集合体を用意する工程と、集合体にスラリを付与する工程と、集合体に付与したスラリを乾燥させ、集合体の周りに、乾燥したスラリによって構成される中間体を形成する工程と、集合体及び中間体を加熱し、第2セラミックスを含有する繊維の集合体の周りに、第1セラミックスを含有するマトリックスを形成する加熱工程と、を備え、加熱工程において、気孔生成用粉末が消失し、マトリックス中に気孔生成用粉末に対応する気孔が形成される。
【選択図】 図1

Description

本開示は、セラミックス基複合材の製造方法に関する。
現在、静翼や動翼等のガスタービン用高温部品に、セラミックス基複合材を適用するための技術開発が行われている。
例えば、特許文献1は、セラミックス基複合材からなる基板上に設けられる、断熱用セラミックス組成物からなる被覆層を開示している。断熱用セラミックス組成物は、中空の酸化物を主成分とする球体、リン酸塩バインダ及び酸化物の充填材粉末を含んでいる。
特許文献1は、被覆層の寸法安定性を球体によって制御すること、及び、被覆層の熱膨張係数をリン酸塩バインダ及び酸化物の充填材粉末によって制御することを開示している。
米国特許第6013592号明細書
セラミックス基複合材において、気孔率を制御し、例えば気孔率を高くすることができれば、セラミックス基複合材をトランスピレーション冷却又はマイクロチャネル冷却することができ、より高温環境下でセラミックス基複合材を使用可能となる。
この点、特許文献1は、セラミックス基複合材の気孔率を制御することについては何ら開示していない。
上述した事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態の目的は、気孔率を制御可能なセラミックス基複合材の製造方法を提供することにある。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係るセラミックス基複合材の製造方法は、
第1セラミックス又は第1セラミックの原材料を含有するセラミックス原材料粉末、及び、気孔生成用粉末を含むスラリを用意するスラリ用意工程と、
第2セラミックス又は第2セラミックスの原材料を含有するセラミックス繊維の集合体を用意する集合体用意工程と、
前記セラミックス繊維の集合体に前記スラリを付与するスラリ付与工程と、
前記セラミックス繊維の集合体に付与した前記スラリを乾燥させ、前記セラミックス繊維の集合体の周りに、乾燥したスラリによって構成される中間体を形成する乾燥工程と、
前記セラミックス繊維の集合体及び前記中間体を加熱し、前記第2セラミックスを含有する繊維の集合体の周りに、前記第1セラミックスを含有するマトリックスを形成する加熱工程と、
を備え、
前記加熱工程において、前記気孔生成用粉末が消失し、前記マトリックス中に前記気孔生成用粉末に対応する気孔が形成される。
上記構成(1)によれば、加熱工程において、気孔生成用粉末が消失し、マトリックス中に気孔生成用粉末に対応する気孔が形成されるので、スラリ中の気孔生成用粉末の含有率を調整することによって、セラミックス基複合材の気孔率を制御可能である。
(2)幾つかの実施形態では、上記構成(1)において、
前記気孔生成用粉末は、アクリル系高分子、スチレン系高分子、ポリエチレン、炭素及び黒鉛からなる群から選択される一種以上からなる。
上記構成(2)によれば、気孔生成用粉末が、アクリル系高分子、スチレン系高分子、ポリエチレン、炭素及び黒鉛からなる群から選択される一種以上からなるので、マトリクス中に気孔を確実に生成することができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記構成(1)又は(2)において、
前記スラリ付与工程において、前記セラミックス繊維の集合体を前記スラリに浸漬する。
上記構成(3)によれば、セラミックス繊維の集合体をスラリに浸漬することにより、集合体に対しスラリを容易に付与可能である。
(4)幾つかの実施形態では、上記構成(3)において、
前記スラリ付与工程において、前記セラミックス繊維の集合体を大気圧よりも低圧下で前記スラリに浸漬する。
上記構成(4)によれば、低圧下でセラミックス繊維の集合体をスラリに浸漬することにより、スラリに含まれるガスを脱気可能であるとともに、集合体の繊維同士の隙間にスラリを浸透させることができる。このため、乾燥工程や加熱工程中に、スラリが乾燥してなる中間体や焼結されたマトリックスに亀裂や割れ等の欠陥が発生することが防止される。
(5)幾つかの実施形態では、上記構成(3)又は(4)において、
前記スラリ付与工程において、前記セラミックス繊維の集合体が浸漬されている前記スラリに超音波振動を加える。
上記構成(5)によれば、スラリに超音波振動を加えることで、スラリに含まれるガスを脱気可能であるとともに、集合体の繊維同士の隙間にスラリを浸透させることができる。このため、乾燥工程や加熱工程中に、スラリが乾燥してなる中間体やマトリックスに亀裂や割れ等の欠陥が発生することが防止される。
(6)幾つかの実施形態では、上記構成(1)乃至(5)の何れか一つにおいて、
前記スラリが付与された前記セラミックス繊維の集合体から前記スラリの一部を流出させるスラリ量調整工程を更に備える。
上記構成(6)によれば、スラリが付与されたセラミックス繊維の集合体から余分なスを流出させることで、スラリの厚さを所定の厚さにすることができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記構成(6)において、
前記スラリ量調整工程において、前記スラリが付与された前記セラミックス繊維の集合体を型に挟んで圧力を加える。
上記構成(7)によれば、スラリが付与されたセラミックス繊維の集合体に圧力を加えることで、余分なスラリを集合体から流出させることができるとともに、集合体の繊維同士の隙間にスラリを浸透させることができる。このため、乾燥工程や加熱工程中に、スラリが乾燥してなる中間体やマトリックスに亀裂や割れ等の欠陥が発生することが防止される。
(8)幾つかの実施形態では、上記構成(6)又は(7)において、
前記スラリ量調整工程において、前記スラリが付与された前記セラミックス繊維の集合体にローラをかける。
上記構成(8)によれば、スラリが付与されたセラミックス繊維の集合体にローラをかけることで、余分なスラリを集合体から流出させることができるとともに、集合体の繊維同士の隙間にスラリを浸透させることができる。このため、乾燥工程や加熱工程中に、スラリが乾燥してなる中間体やマトリックスに亀裂や割れ等の欠陥が発生することが防止される。
(9)幾つかの実施形態では、上記構成(1)乃至(8)の何れか一つにおいて、
前記スラリ付与工程において、ローラを用いて前記セラミックス繊維の集合体に前記スラリを塗布する。
上記構成(9)によれば、集合体にローラを用いてスラリを塗布することで、スラリに含まれるガスを脱気可能であるとともに、集合体の繊維同士の隙間にスラリを浸透させることができる。このため、乾燥工程や加熱工程中に、スラリが乾燥してなる中間体やマトリックスに亀裂や割れ等の欠陥が発生することが防止される。
(10)幾つかの実施形態では、上記構成(8)又は(9)において、
前記スラリ付与工程又は前記スラリ量調整工程において、
前記セラミックス繊維の集合体を台上に配置し、
前記ローラと前記台との間に前記ローラと前記台との間隔を規制する規制部材を配置し、
前記規制部材によって前記ローラと前記台との間隔を規制しながら、前記セラミックス繊維の集合体上にて前記ローラを走行させる。
上記構成(10)によれば、規制部材によってローラと台との間隔を規制することで、付与されたスラリの厚さを一定且つ均一にすることができる。また、集合体が織物の場合、ローラが織物における繊維の交差部に対し強く当たることが防止され、繊維のピッチの乱れや、局所的な撚れの発生、及び、繊維の損傷が防止される。
(11)幾つかの実施形態では、上記構成(10)において、
前記規制部材は前記台上に相互に離間して配置される2つのスペーサである。
上記構成(11)によれば、規制部材としてのスペーサによって、簡単な構成にて、ローラと台との間隔を規制可能である。
(12)幾つかの実施形態では、上記構成(10)において、
前記規制部材は前記ローラに取り付けられた一対のフランジである。
上記構成(12)によれば、規制部材としてのフランジによって、簡単な構成にて、ローラと台との間隔を規制可能である。
(13)幾つかの実施形態では、上記構成(1)乃至(12)の何れか一つにおいて、
前記乾燥工程において、前記スラリが付与されたセラミックス繊維の集合体に対し、マイクロ波を照射する。
上記構成(13)によれば、スラリが付与されたセラミックス繊維の集合体に対しマイクロ波を照射することによって、スラリを容易に乾燥させることができる。
(14)幾つかの実施形態では、上記構成(1)乃至(13)の何れか一つにおいて、
前記集合体用意工程において、前記セラミックス繊維の集合体として、複数のセラミックス繊維の織物を用意し、
前記スラリ付与工程において、前記複数のセラミックス繊維の織物の各々に前記スラリを付与し、
前記乾燥工程の前に、前記スラリをそれぞれ付与した前記複数のセラミックス繊維の織物を重ね合わせる積層工程を更に備える。
上記構成(14)によれば、織物を重ね合わせることで、所望の厚さのセラミックス基複合材を容易に製造可能である。
(15)幾つかの実施形態では、上記構成(14)において、
前記スラリ用意工程において、前記スラリとして、前記気孔生成用粉末の含有率が異なる複数のスラリを用意し、
前記スラリ付与工程において、前記複数のセラミックス繊維の織物毎に、前記気孔生成用粉末の含有率が異なる複数のスラリのうち何れか一つを付与する。
上記構成(15)によれば、複数のセラミックス繊維の織物毎に、気孔生成用粉末の含有率が異なるスラリを付与することで、得られるセラミックス基複合材において、織物の積層方向にて気孔率に分布をもたせることができる。
(16)幾つかの実施形態では、上記構成(1)乃至(15)の何れか一つにおいて、
前記スラリ用意工程において、前記スラリとして、第1スラリ及び第2スラリを用意し、
前記スラリ付与工程は、
前記集合体に前記第1スラリを付与する第1スラリ付与工程と、
前記第1スラリ付与工程の後に、前記第1スラリを付与した前記集合体に前記第2スラリを付与する第2スラリ付与工程と、
を含み、
前記乾燥工程は、
前記第1スラリ付与工程の後であって前記第2スラリ付与工程の前に前記第1スラリを乾燥させる第1スラリ乾燥工程と、
前記第2スラリ付与工程の後に前記第2スラリを乾燥させる第2スラリ乾燥工程と、
を含む。
上記構成(16)によれば、第1スラリを付与して乾燥させた後、第2スラリを付与して乾燥させることで、第1スラリ及び第2スラリをそれぞれ十分且つ均一に乾燥させることができる。
(17)幾つかの実施形態では、上記構成(16)において、
前記第1スラリ及び前記第2スラリは、相互に異なる粘性を有する。
上記構成(17)によれば、相互に粘性が異なる第1スラリ及び第2スラリを用いることで、集合体の繊維同士の隙間にスラリを確実に浸透させることができる。例えば、第1スラリの粘性が相対的に低い場合、集合体の繊維同士の隙間に第1スラリを容易に浸透させることができる。一方、第1スラリの粘性が相対的に高い場合、集合体の繊維同士の隙間に第1スラリを一度浸透させることができれば、その後、第1スラリが隙間から漏出し難いので、集合体の繊維同士の隙間に第1スラリを確実に浸透させておくことができる。
(18)幾つかの実施形態では、上記構成(1)又は(2)において、
前記集合体用意工程において、前記セラミックス繊維の集合体として、セラミックス繊維の織物を用意し、
前記スラリ用意工程において、前記スラリとして、前記気孔生成用粉末の含有率が異なる複数のスラリを用意し、
前記スラリ付与工程にて、前記織物に対し、複数のディスペンサを用いて前記複数のスラリを並列に付与する。
上記構成(18)によれば、織物に対し、気孔生成用粉末の含有率が異なる複数のスラリを並列に付与することで、得られるセラミックス基複合材において、織物の面内方向にて気孔率に分布をもたせることができる。
(19)幾つかの実施形態では、上記構成(18)において、
前記スラリ付与工程は、前記スラリが並列に付与された前記セラミックス繊維の織物にローラをかけるローラがけ工程を含み、
前記ローラがけ工程において、前記複数のスラリの各々の延在方向に沿って前記ローラをかける。
上記構成(19)によれば、複数のスラリの各々の延在方向にローラをかけることで、得られるセラミックス基複合材において、織物の面内方向にて気孔率に階段状の分布をもたせることができる。
(20)幾つかの実施形態では、上記構成(18)において、
前記スラリ付与工程は、前記スラリが並列に付与された前記セラミックス繊維の織物にローラをかけるローラがけ工程を含み、
前記ローラがけ工程において、前記複数のスラリの各々の延在方向と直交する方向に沿って前記ローラをかける。
上記構成(20)によれば、複数のスラリの各々の延在方向と直交する方向にローラをかけることで、得られるセラミックス基複合材において、織物の面内方向にて気孔率に滑らかな分布をもたせることができる。
(21)幾つかの実施形態では、上記構成(1)乃至(20)の何れか一つにおいて、
ガスタービン用高温部品の少なくとも一部を構成するセラミックス基複合材を製造する。
上記構成(21)によれば、気孔率が制御されたセラミックス基複合材を少なくとも一部に含むガスタービン用高温部品を製造可能である。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、気孔率を制御可能なセラミックス基複合材の製造方法が提供される。
本発明の一実施形態に係るセラミックス基複合材の製造方法の概略的な手順を示すフローチャートである。 スラリ付与工程の一例を説明するための図である。 スラリ付与工程の一例を説明するための図である。 スラリ量調整工程の一例を説明するための図である。 スラリ付与工程の一例を説明するための図である。 スラリ付与工程の一例を説明するための図である。 スラリ付与工程の一例を説明するための図である。 スラリ付与工程の一例を説明するための図である。 乾燥工程の一例を説明するための図である。 乾燥工程の一例を説明するための図である。 スラリ用意工程、スラリ付与工程及び積層工程の一例を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係るセラミックス基複合材の製造方法の概略的な手順を示すフローチャートである。 スラリ付与工程の一例を説明するための図である。 スラリ付与工程の一例を説明するための図である。 スラリ付与工程の一例を説明するための図である。 スラリ付与工程の一例を説明するための図である。 スラリ付与工程の一例を説明するための図である。 上述した何れかの実施形態に係るセラミックス基複合材の製造方法により製造されたセミラックス基複合材を含むガスタービン用高温部品が適用されたガスタービンを概略的に示す図である。 一実施形態に係るセラミックス基複合材の製造方法により製造されたセラミックス基複合材を少なくとも一部に含む、タービンに適用可能な1つの静翼を概略的に示す斜視図である。 一実施形態に係るセラミックス基複合材の製造方法により製造されたセラミックス基複合材を少なくとも一部に含む、タービンに適用可能な1つの動翼を概略的に示す斜視図である。 一実施形態に係るセラミックス基複合材の製造方法により製造されたセラミックス基複合材を少なくとも一部に含む、タービンに適用可能な1つの分割環を概略的に示す斜視図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、本発明の一実施形態に係るセラミックス基複合材の製造方法の概略的な手順を示すフローチャートである。
図1に示したように、セラミックス基複合材の製造方法は、スラリ用意工程S1、集合体用意工程S3、スラリ付与工程S5、乾燥工程S7、及び、加熱工程S9を備えている。
スラリ用意工程S1では、セラミックス原材料粉末及び気孔生成用粉末を含むスラリを用意する。セラミックス原材料粉末は、第1セラミックス又は第1セラミックスの原材料を含有している。
集合体用意工程S3では、セラミックス繊維の集合体を用意する。セラミックス繊維は、第2セラミックス又は第2セラミックスの原材料を含有している。セラミックス繊維の集合体は、セラミックス繊維の束であってもよいし、セラミックス繊維の織物であってもよい。
スラリ付与工程S5では、集合体用意工程S3で用意されたセラミックス繊維の集合体にスラリを付与する。
乾燥工程S7では、スラリ付与工程S5でセラミックス繊維の集合体に付与したスラリを乾燥させ、セラミックス繊維の集合体の周りに、乾燥したスラリによって構成される中間体(前駆体)を形成する。セラミックス繊維の集合体に中間体が付着したものをグリーン体とも称する。
例えば、乾燥工程S7では、スラリが付与されたセラミックス繊維の集合体を100℃以上、例えば120℃の温度で加熱する。
加熱工程S9では、セラミックス繊維の集合体及び中間体、即ちグリーン体を加熱し、第1セラミックス及び第2セラミックスをそれぞれ焼結させる。これにより、第2セラミックスを含有する繊維の集合体の周りに、第1セラミックスを含有するマトリックスが形成される。なお、セラミックス原材料粉末が、第1セラミックスの原材料を含有している場合、第1セラミックスの原材料が加熱されて第1セラミックスとなる。また、セラミックス繊維が第2セラミックスの原材料を含有している場合、第2セラミックスの原材料が加熱されて第2セラミックスとなる。
例えば、加熱工程S9では、グリーン体を窒素ガス等の還元雰囲気中で1000℃以上の温度、例えば1200℃の温度で、3時間以上、例えば4時間加熱する。
ここで、加熱工程S9において、気孔生成用粉末が消失し、第1セラミックスを含有するマトリックス中に、気孔生成用粉末に対応する気孔、即ち、気孔生成用粉末の痕跡に対応する気孔が形成される。
上記構成によれば、加熱工程S9において、気孔生成用粉末が消失し、マトリックス中に気孔生成用粉末に対応する気孔が形成されるので、スラリ中の気孔生成用粉末の含有率を調整することによって、セラミックス基複合材の気孔率を制御可能である。
幾つかの実施形態では、得られるセラミックス基複合材の気孔率を10%以上50%以下の範囲内にする。
幾つかの実施形態では、得られるセラミックス基複合材の気孔率を30%以上50%以下の範囲内にする。
幾つかの実施形態では、気孔生成用粉末は、アクリル系高分子、スチレン系高分子、ポリエチレン、炭素及び黒鉛からなる群から選択される一種以上からなる。
上記構成によれば、気孔生成用粉末が、アクリル系高分子、スチレン系高分子、ポリエチレン、炭素及び黒鉛からなる群から選択される一種以上からなるので、マトリクス中に気孔を確実に生成することができる。
例えば、アクリル系高分子としては、アクリル酸エステル重合体、及び、メタクリル酸エステル重合体からなる群から選択される一種以上を用いることができる。
例えば、スチレン系高分子としては、汎用ポリスチレン及び耐衝撃性ポリスチレンからなる群から選択される一種以上を用いることができる。
幾つかの実施形態では、スラリにおける気孔生成用粉末の含有量(体積含有率)は、0vol%超50vol%以下である。
幾つかの実施形態では、スラリにおけるセラミックス原材料粉末の含有量は、0vol%超50vol%以下である。
幾つかの実施形態では、スラリにおけるセラミックス原材料粉末の体積Aに対する気孔生成用粉末の体積Bの比B/Aの百分率は、0%超50%以下である。
幾つかの実施形態では、セラミックス原材料粉末として、粒径の異なる複数のセラミックス原材料粉末を含む。
幾つかの実施形態では、気孔生成用粉末の平均粒径は、0.1μm以上100μm以下である。
気孔生成用粉末の平均粒径が0.1μm以上100μm以下であることによって、適当な大きさの気孔を形成可能である。例えば、平均粒径は、レーザ回折式粒度分布測定装置によって得られた粒度分布において、50%の体積積分値に対応する粒径である。
幾つかの実施形態では、第1セラミックスは、Al、ムライト、シリカ、ジルコニア、及び、YAG等からなる群から選択される一種以上である。
幾つかの実施形態では、第2セラミックスは、Al、ムライト、シリカ、ジルコニア、及び、YAG等からなる群から選択される一種以上である。
幾つかの実施形態では、スラリは、溶媒として水を含む。水は、例えば、蒸留水又は脱イオン水である。
幾つかの実施形態では、スラリは、必要に応じて、分散剤を更に含む。分散剤は、例えば、ポリカルボン酸アンモニウム塩、ポリカルボン酸ナトリウム塩、ポリリン酸アミノアルコール中和品、ナフタレンスルホン酸アンモニウム塩、ポリカルボン酸アルキルアミン塩、非イオン系界面活性剤、及び、カチオン系界面活性剤等からなる群から選択される一種以上である。
幾つかの実施形態では、スラリは、必要に応じて、結着剤を更に含む。結着剤は、例えば、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルブチラール(PVB)、パラフィン、及び、アクリル樹脂等からなる群から選択される一種以上である。
幾つかの実施形態では、スラリ用意工程S1において、セラミックス原材料粉末、気孔生成用粉末、水及び必要に応じて分散剤をボールミル装置で混合する。この後、必要に応じて結着剤を追加し、更にボールミル装置で混合し、スラリが得られる。
幾つかの実施形態では、セラミックス繊維は、芯部と、芯部を覆う被覆層を有している。例えば、芯部はSiCによって構成され、被覆層はBNによって構成される。
幾つかの実施形態では、スラリ付与工程S5において、セラミックス繊維の集合体をスラリに浸漬(ディッピング)する。
上記構成によれば、セラミックス繊維の集合体をスラリに浸漬することにより、集合体に対しスラリを容易に付与可能である。
図2は、スラリ付与工程S5の一例を説明するための図である。
幾つかの実施形態では、図2に示したように、スラリ付与工程S5において、セラミックス繊維の集合体1を大気圧よりも低圧下でスラリ3に浸漬する。そのために、例えば、減圧可能な容器5を用意する。容器5には真空ポンプ7が接続され、容器5内を減圧可能である。容器5内にスラリ3を貯留し、セラミックス繊維の集合体1をスラリ3に浸漬した状態で、容器5内を減圧すればよい。なお、減圧下で集合体1にスラリ3を浸透させる手法を真空浸透法(バキュームインフィルトレーション)とも称する。
上記構成によれば、低圧下でセラミックス繊維の集合体1をスラリ3に浸漬することにより、スラリ3に含まれるガスを脱気可能であるとともに、集合体1の繊維同士の隙間にスラリ3を浸透させることができる。このため、乾燥工程S7中や加熱工程S9中に、スラリ3が乾燥してなる中間体やマトリックスに亀裂や割れ等の欠陥が発生することが防止される。
図3は、スラリ付与工程S5の一例を説明するための図である。
幾つかの実施形態では、図3に示したように、スラリ付与工程S5において、セラミックス繊維の集合体1が浸漬されているスラリ3に超音波振動を加える。そのために、例えば、容器5を超音波振動浴9内に配置すればよい。
上記構成によれば、スラリ3に超音波振動を加えることで、スラリ3に含まれるガスを脱気可能であるとともに、集合体1の繊維同士の隙間にスラリを浸透させることができる。このため、乾燥工程S7中や加熱工程S9中に、スラリ3が乾燥してなる中間体やマトリックスに亀裂や割れ等の欠陥が発生することが防止される。
幾つかの実施形態では、セラミックス基複合材の製造方法は、図1に示したように、スラリ量調整工程S11を更に備える。図4は、スラリ量調整工程S11の一例を説明するための図である。
スラリ量調整工程S11では、図4に示したように、スラリ付与工程S5にてスラリ3が付与されたセラミックス繊維の集合体1に圧力を加える。そのために、例えば、スラリ3が付与されたセラミックス繊維の集合体1を一対の平坦な型11で挟み、プレス機13で型11に圧力を加えればよい。
上記構成によれば、スラリ3が付与されたセラミックス繊維の集合体1に圧力を加えることで、集合体1の繊維同士の隙間にスラリ3を浸透させることができるとともに、余分なスラリ3を集合体1から流出させることができる。
図5は、スラリ付与工程S5の一例を説明するための図である。
幾つかの実施形態では、図5に示したように、スラリ付与工程S5において、セラミックス繊維の集合体1にローラ15を用いてスラリ3を塗布する。
上記構成によれば、集合体1にローラ15を用いてスラリ3を塗布することで、スラリ3に含まれるガスを脱気可能であるとともに、集合体1の繊維同士の隙間にスラリ3を浸透させることができる。このため、乾燥工程S7中や加熱工程S9中に、スラリ3が乾燥してなる中間体やマトリックスに亀裂や割れ等の欠陥が発生することが防止される。特に、集合体1が織物1aである場合、繊維間の隙間にスラリ3が浸透しにくいが、ローラ15を用いれば、繊維間の隙間にスラリ3を容易に浸透させることができる。
図6〜図8は、スラリ付与工程S5の例を説明するための図である。
幾つかの実施形態では、図6〜図8に示したように、スラリ付与工程S5において、セラミックス繊維の集合体1を台17上に配置する。そして、ローラ15と台17との間にローラ15と台17との間隔を規制する規制部材19を配置し、規制部材19によってローラ15と台17との間隔を規制しながら、セラミックス繊維の集合体1上にてローラ15を走行させる。
上記構成によれば、規制部材19によってローラ15と台17との間隔を規制することで、スラリ3の厚さを一定且つ均一にすることができる。また、集合体1が織物1aである場合、繊維の経糸と緯糸の交差部2に対し、ローラ15が強く当たり、繊維のピッチを乱したり、局所的な撚れを生じたり、繊維を傷つけたりする虞がある。この点、ローラ15と台17との間隔を規制することで、集合体1が織物1aであっても、繊維のピッチを乱したり、局所的な撚れを生じたり、繊維を傷つけることが防止される。
幾つかの実施形態では、図6及び図7に示したように、規制部材19は台17上に相互に離間して配置される2つのスペーサ21である。スペーサ21はローラ15の軸線方向に相互に離間し、それぞれローラ15の走行方向に延在している。
上記構成によれば、規制部材19としてのスペーサ21によって、簡単な構成にて、ローラ15と台17との間隔を規制可能である。
幾つかの実施形態では、スペーサ21は、図7に示したように、例えば四角形の枠形状の部材によって構成される。
幾つかの実施形態では、図8に示したように、規制部材19は、ローラ15に取り付けられた一対のフランジ23である。フランジ23は、例えばローラ15の両端に取り付けられ、ローラ15の軸線方向に相互に離間している。フランジ23は、例えば円盤形状を有し、ローラ15の外径よりも大きな外径を有する。
上記構成によれば、規制部材19としての一対のフランジ23の外縁を織物1aの両側にて台17に当接させながらローラ15を走行させることによって、簡単な構成にて、ローラ15と台17との間隔を規制可能である。
幾つかの実施形態では、フランジ23は、ローラ15に取り外し可能に取り付けられ、異なる外径のフランジ23と交換可能である。この場合、適当な外径を有するフランジ23をローラ15に取り付けることによって、ローラ15と台17との間隔を調整可能である。
幾つかの実施形態では、スラリ量調整工程S11として、スラリ3が付与されたセラミックス繊維の集合体1に対し、図5〜図8に示したようにローラ15がかけられる。ローラをかけることによって、セラミックス繊維の集合体1から余分なスラリを流出させることができる。つまり、ローラ15は、スラリの塗布のみならず、スラリ量の調整にも使用可能である。
図9は、乾燥工程S7の一例を説明するための図である。
幾つかの実施形態では、図9に示したように、乾燥工程S7において、スラリ3が付与されたセラミックス繊維の集合体1に対し、マイクロ波を照射する。
上記構成によれば、スラリ3が付与されたセラミックス繊維の集合体1に対しマイクロ波を照射することによって、スラリ3を容易に乾燥させることができる。
幾つかの実施形態では、図示しないけれども、乾燥工程S7において、スラリが付与されたセラミックス繊維の集合体をオーブンに入れ、100℃以上の温度、例えば120℃で加熱する。
上記構成によれば、スラリが付与されたセラミックス繊維の集合体をオーブンで加熱することで、スラリを容易に乾燥させることができる。
幾つかの実施形態では、図1に示したように、セラミックス基複合材の製造方法は、積層工程S13を更に備える。この場合、集合体用意工程S3において、セラミックス繊維の集合体として、複数のセラミックス繊維の織物を用意し、スラリ付与工程S5において、複数のセラミックス繊維の織物の各々にスラリを付与する。積層工程S13は、乾燥工程S7の前に実行され、積層工程S13では、スラリをそれぞれ付与した複数のセラミックス繊維の織物を重ね合わせる。
上記構成によれば、スラリが付与された複数のセラミックス繊維の織物を重ね合わせることで、所望の厚さのセラミックス基複合材を容易に製造可能である。
幾つかの実施形態では、スラリ量調整工程S11は、積層工程S13の前に実施される。この場合、前述したように、スラリが付与された各セラミックス繊維の織物に対し、プレス機で圧力が印加される。或いは、スラリが付与された各セラミックス繊維の織物に対し、ローラがけが行われる。
幾つかの実施形態では、スラリ量調整工程S11は、積層工程S13の後に実施される。この場合、スラリが付与された複数のセラミックス繊維の織物を積層したものに対し、プレス機で圧力が印加される。或いは、スラリが付与された複数のセラミックス繊維の織物を積層したものに対し、ローラがけが行われる。
幾つかの実施形態では、集合体用意工程S3において、セラミックス繊維の集合体として複数のセラミックス繊維の織物を用意し、スラリ付与工程S5において、積層された複数のセラミックス繊維の織物に対し一括してスラリが付与される。
このように、積層された複数のセラミックス繊維の織物に対し一括してスラリを付与する場合、真空浸透法を利用することができる。この際、スラリに超音波振動を加えれば、各織物における繊維同士の間隙だけでなく、織物間の隙間にも、スラリを円滑に浸透させることができる。
図10は、乾燥工程S7の一例を説明するための図である。
幾つかの実施形態では、図10に示したように、積層工程S13の後に行われる乾燥工程S7の間、例えばオーブンを用いて乾燥工程S7が行われている間、付与されたスラリ3を伴いながら積層された複数のセラミックス繊維の織物1aの上に重し25が載せられる。
上記構成によれば、乾燥工程S7中に、重し25を載せておくことで、スラリ3が乾燥してなる中間体の間に隙間が生じることが防止される。
図11は、スラリ用意工程S1、スラリ付与工程S5及び積層工程S13の一例を説明するための図である。
幾つかの実施形態では、図11に示したように、スラリ用意工程S1において、スラリ3として、気孔生成用粉末の含有率が異なる複数のスラリ3a,3b,3cを用意し、スラリ付与工程S5において、複数のセラミックス繊維の織物1a毎に、気孔生成用粉末の含有率が異なる複数のスラリ3a,3b,3cのうち何れか一つを付与する。そして、積層工程S13において、スラリ3a,3b,3cが付与されたセラミックス繊維の織物1aを積層する。
上記構成によれば、複数のセラミックス繊維の織物1a毎に、気孔生成用粉末の含有率が異なるスラリ3a,3b,3cを付与することで、得られるセラミックス基複合材において、織物1aの積層方向(セラミックス基複合材の厚さ方向)にて気孔率に分布をもたせることができる。
なお、スラリの種類は3種類に限定されることはなく、2種類、又は、4種類以上であってもよい。例えば、5種類のスラリを用意する場合、スラリに含まれる気孔生成用粉末の含有率をそれぞれ10vol%、20vol%、30vol%、40vol%、50vol%とすることができる。
なお、積層工程S13後に、スラリ量調整工程S11として、スラリ3a,3b,3cが付与された複数のセラミックス繊維の織物1aを積層したものにローラをかければ、余剰のスラリを排出させることができる。
図12は、本発明の一実施形態に係るセラミックス基複合材の製造方法の概略的な手順を示すフローチャートであり、スラリ用意工程S1、スラリ付与工程S5及びスラリ乾燥工程S7の一例を説明するための図である。
幾つかの実施形態では、スラリ用意工程S1において、スラリとして、第1スラリ及び第2スラリを用意する。図12に示したように、スラリ付与工程S5は、集合体に第1スラリを付与する第1スラリ付与工程S51と、第1スラリ付与工程S51の後に、第1スラリを付与した集合体に第2スラリを付与する第2スラリ付与工程S52とを含む。乾燥工程S7は、第1スラリ付与工程S51の後であって第2スラリ付与工程S52の前に第1スラリを乾燥させる第1スラリ乾燥工程S71と、第2スラリ付与工程S52の後に第2スラリを乾燥させる第2スラリ乾燥工程S72とを含む。
上記構成によれば、第1スラリを付与して乾燥させた後、第2スラリを付与して乾燥させることで、第1スラリ及び第2スラリをそれぞれ十分且つ均一に乾燥させることができる。
幾つかの実施形態では、第1スラリ及び第2スラリは、相互に異なる粘性を有する。
上記構成によれば、相互に粘性が異なる第1スラリ及び第2スラリを用いることで、集合体の繊維同士の隙間にスラリを確実に浸透させることができる。例えば、第1スラリの粘性が相対的に低い場合、集合体の繊維同士の隙間に第1スラリを容易に浸透させることができる。一方、第1スラリの粘性が相対的に高い場合、集合体の繊維同士の隙間に第1スラリを一度浸透させることができれば、その後、第1スラリが隙間から漏出し難いので、集合体の繊維同士の隙間に第1スラリを確実に浸透させておくことができる。
幾つかの実施形態では、集合体用意工程S3にて複数のセラミックス繊維の織物が用意され、図12に示したように、複数のセラミックス繊維の各々に対し、第1スラリ付与工程S51、第1スラリ乾燥工程S72、第2スラリ付与工程S52が実行される。この後、乾燥した第1スラリ及び付与された第2スラリを伴う複数のセラミックス繊維の織物が、積層工程S13にて積層され、第2スラリ乾燥工程S72で乾燥させられる。
幾つかの実施形態では、第1スラリ付与工程S51において、第1スラリとして低粘性のスラリが真空浸透法によって複数のセラミックス繊維の織物に付与され、第1スラリ乾燥工程S71において、マイクロ波を照射して、第1スラリが乾燥させられる。その後、第2スラリ付与工程S52において、第2スラリとして第1スラリよりも高粘性のスラリが、乾燥した第1スラリが付着したセラミックス繊維の織物の各々に真空浸透法により付与される。この後、乾燥した第1スラリ及び付与された第2スラリを伴う複数のセラミックス繊維の織物が、積層工程S13にて積層され、第2スラリ乾燥工程S72で重しを載せられた状態で乾燥させられる。
幾つかの実施形態では、第1スラリ付与工程S51において、第1スラリとして高粘性のスラリが真空浸透法によって複数のセラミックス繊維の織物に付与され、第1スラリ乾燥工程S71において、マイクロ波を照射して、第1スラリが乾燥させられる。その後、第2スラリ付与工程S52において、第2スラリとして、第1スラリよりも低粘性のスラリ又は第1スラリと同一の粘性のスラリが、乾燥した第1スラリが付着したセラミックス繊維の織物の各々に真空浸透法により付与される。この後、乾燥した第1スラリ及び付与された第2スラリを伴う複数のセラミックス繊維の織物が、積層工程S13にて積層され、第2スラリ乾燥工程S72で重しを載せられた状態で乾燥させられる。
幾つかの実施形態では、第1スラリ付与工程S51において、第1スラリとして高粘性のスラリが真空浸透法によって複数のセラミックス繊維の織物に付与され、第1スラリ乾燥工程S71において、マイクロ波を照射して、第1スラリが乾燥させられる。その後、第2スラリ付与工程S52において、第2スラリとして、第1スラリよりも低粘性のスラリ又は第1スラリと同一の粘性のスラリが、乾燥した第1スラリが付着したセラミックス繊維の織物の各々にローラを用いて塗布される。この後、乾燥した第1スラリ及び付与された第2スラリを伴う複数のセラミックス繊維の織物が、積層工程S13にて積層され、第2スラリ乾燥工程S72で重しを載せられた状態で乾燥させられる。
幾つかの実施形態では、第1スラリ付与工程S51において、第1スラリとして高粘性のスラリが真空浸透法によって複数のセラミックス繊維の織物に付与され、第1スラリ乾燥工程S71において、オーブンを利用して、第1スラリが乾燥させられる。その後、第2スラリ付与工程S52において、第2スラリとして、第1スラリよりも低粘性のスラリ又は第1スラリと同一の粘性のスラリが、乾燥した第1スラリが付着したセラミックス繊維の織物の各々にローラを用いて塗布される。この後、乾燥した第1スラリ及び付与された第2スラリを伴いながら、各セラミックス繊維の織物がスラリ量調整工程S11(図1及び図4参照)に供される。スラリ量調整工程S11では、プレス機により圧力が加えられ、その後、乾燥した第1スラリ及び付与された第2スラリを伴う複数の各セラミックス繊維の織物は、積層工程S13及び第2スラリ乾燥工程S72に順次供される。第2スラリ乾燥工程S72では、乾燥した第1スラリ及び付与された第2スラリを伴う複数の各セラミックス繊維の織物を積層したものの上に、重しが載せられる(図10参照)。
図13は、スラリ付与工程S5の一例を説明するための図である。
幾つかの実施形態では、集合体用意工程S3において、セラミックス繊維の集合体として、セラミックス繊維の織物を用意し、スラリ用意工程S1において、スラリとして、気孔生成用粉末の含有率が異なる複数のスラリを用意する。そして、スラリ付与工程S5にて、図13に示したように、織物1aに対し、複数のディスペンサ(付与器)27を用いて同時に、複数のスラリ3a,3b,3cを線状又は帯状に並列に付与する。
上記構成によれば、織物1aに対し、気孔生成用粉末の含有率が異なる複数のスラリ3a,3b,3cを並列に付与することで、得られるセラミックス基複合材において、織物1aの面内方向(セラミックス基複合材の面内方向)にて気孔率に分布をもたせることができる。
なお、スラリの種類は3種類に限定されることはなく、2種類、又は、4種類以上であってもよい。例えば、5種類のスラリを用意する場合、スラリに含まれる気孔生成用粉末の含有率をそれぞれ10vol%、20vol%、30vol%、40vol%、50vol%とすることができる。
図14は、スラリ付与工程S5の一例を説明するための図である。
幾つかの実施形態では、図14に示したように、スラリ付与工程S5は、スラリ3a,3b,3cが並列に付与されたセラミックス繊維の織物1aにローラ15をかけるローラがけ工程を含む。そして、ローラがけ工程において、複数のスラリ3a,3b,3cを並列に付与した織物1aに対し、複数のスラリ3a,3b,3cの各々の延在方向に沿ってローラ15をかける。
上記構成によれば、複数のスラリ3a,3b,3cの各々の延在方向にローラ15をかけることで、スラリ3a,3b,3c同士が混ざり合いにくいので、得られるセラミックス基複合材において、スラリ3a,3b,3cの気孔生成用粉末の含有量に応じて、織物1aの面内方向にて気孔率に階段状の分布をもたせることができる。
図15は、スラリ付与工程S5の一例を説明するための図である。
幾つかの実施形態では、図15に示したように、それぞれ複数のスラリ3a,3b,3cが並列に付与された複数のセラミックス繊維の織物1aを積層してから、ローラがけ工程を行う。ローラがけ工程では、複数のスラリ3a,3b,3cの各々の延在方向に沿ってローラ15をかける。
上記構成によれば、面内方向にて気孔率に階段状の分布を有し、且つ、厚さが大きいセラミックス基複合材を製造することができる。
図16は、スラリ付与工程S5の一例を説明するための図である。
幾つかの実施形態では、図16に示したように、スラリ付与工程S5は、スラリ3a,3b,3cが並列に付与されたセラミックス繊維の織物1aにローラ15をかけるローラがけ工程を含む。そして、ローラがけ工程において、複数のスラリ3a,3b,3cを並列に付与した織物1aに対し、複数のスラリ3a,3b,3cの各々の延在方向と直交する方向に沿ってローラ15をかける。
上記構成によれば、複数のスラリ3a,3b,3cの各々の延在方向と直交する方向にローラ15をかけることで、スラリ3a,3b,3c同士が混ざり合い易く、得られるセラミックス基複合材において、スラリ3a,3b,3cの気孔生成用粉末の含有量に応じて、織物の面内方向にて気孔率に滑らかな分布をもたせることができる。
図17は、スラリ付与工程S5の一例を説明するための図である。
幾つかの実施形態では、図17に示したように、それぞれ複数のスラリ3a,3b,3cが並列に付与された複数のセラミックス繊維の織物1aを積層してから、ローラがけ工程を行う。ローラがけ工程では、複数のスラリ3a,3b,3cの各々の延在方向と直交する方向に沿ってローラ15をかける。
上記構成によれば、面内方向にて気孔率に滑らかな分布を有し、且つ、厚さが大きいセラミックス基複合材を製造することができる。
図18は、上述した何れかの実施形態に係るセラミックス基複合材の製造方法により製造されたセミラックス基複合材を含むガスタービン用高温部品が適用されたガスタービン30を概略的に示す図である。
図18に示したように、ガスタービン30は、圧縮機(圧縮部)32と、燃焼器(燃焼部)34と、タービン(タービン部)36とを備えている。圧縮機32は、大気を吸い込んで圧縮し、圧縮空気を生成する。燃焼器34には、燃料とともに圧縮機32から圧縮空気が供給され、燃焼器34は、燃料を燃焼させることにより高温高圧の燃焼ガスを生成する。タービン36は、燃焼ガスを利用して回転軸38を回転させる。回転軸38は、圧縮機32に接続されるとともに、例えば発電機(不図示)に接続され、回転軸38が出力したトルクによって圧縮機32が駆動されるとともに発電機が発電する。
上述した何れかの実施形態に係るセラミックス基複合材の製造方法により製造されたセミラックス基複合材は、燃焼器34の一部、例えば、燃焼筒や尾筒(トランジションピース)の一部を構成可能である。
図19は、上述した何れかの実施形態に係るセラミックス基複合材の製造方法により製造されたセミラックス基複合材を含むガスタービン用高温部品の一例として、タービン36に適用可能な1つの静翼40を概略的に示す斜視図である。複数の静翼40は、回転軸38の周方向に配列された状態で、タービン36のハウジング(車室)42に対し固定される。静翼40は、翼部44と、翼部44の両側に配置されるプラットホーム46,48を有し、プラットホーム46,48間に燃焼ガスの流路(ガスパス)が規定される。従って、ガスパスに面するプラットホーム46,48の表面及び翼部44の表面が燃焼ガスに曝される。
図20は、上述した何れかの実施形態に係るセラミックス基複合材の製造方法により製造されたセミラックス基複合材を含むガスタービン用高温部品の一例として、タービン36に適用可能な1つの動翼50を概略的に示す斜視図である。複数の動翼50は、回転軸38の周方向に配列された状態で回転軸38に対して固定される。動翼50は、翼部52と、翼部52の片側に配置されるプラットホーム54と、プラットホーム54から翼部52とは反対側に突出する翼根部56とを有する。翼根部56が回転軸38に埋設されることにより、動翼50が回転軸38に固定される。プラットホーム54は、回転軸38を覆うように配置され、プラットホーム54の翼部52側の表面がガスパスを規定する。従って、ガスパスに面するプラットホーム54の表面及び翼部52の表面が燃焼ガスに曝される。燃焼ガスは、複数の動翼50の翼部52に衝突し、回転軸38を回転させる。
図21は、上述した何れかの実施形態に係るセラミックス基複合材の製造方法により製造されたセミラックス基複合材を含むガスタービン用高温部品の一例として、タービン36に適用可能な1つの分割環58を概略的に示す斜視図である。複数の分割環58は、回転軸38の周方向に配列された状態で、タービン36のハウジング42に対し固定される。分割環58は、回転軸38の径方向にて動翼50の外側に配置され、周方向に配列された複数の分割環58は、周方向に配列された複数の動翼50を囲む。分割環58は、動翼50を囲む囲繞壁を構成する壁部60と、壁部60をハウジング42に固定するための係合部62,64とを有する。動翼50側の壁部60の表面(凹曲面)がガスパスを規定し、ガスパスに面する壁部60の表面が燃焼ガスに曝される。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変更を加えた形態や、これらの形態を組み合わせた形態も含む。
例えば、ガスタービン用高温部品とは、燃焼ガスの影響により、少なくとも一部が例えば800℃以上の温度まで加熱される部品であり、上述した燃焼器34、静翼40、動翼50、及び、分割環58に限定されることはない。
1 セラミックス繊維の集合体
1a セラミックス繊維の織物
2 交差部
3,3a〜3c スラリ
5 容器
7 真空ポンプ
9 超音波振動浴
11 型
13 プレス機
15 ローラ
17 台
19 規制部材
21 スペーサ
23 フランジ
25 重し
30 ガスタービン
32 圧縮機
34 燃焼器
36 タービン
38 回転軸
40 静翼
42 ハウジング
44 翼部
46,48 プラットホーム
50 動翼
52 翼部
54 プラットホーム
56 翼根部
58 分割環
60 壁部
62,64 係合部
S1 スラリ用意工程
S3 集合体用意工程
S5 スラリ付与工程
S51 第1スラリ付与工程
S52 第2スラリ付与工程
S7 乾燥工程
S71 第1スラリ乾燥工程
S72 第2スラリ乾燥工程
S9 加熱工程
S11 スラリ量調整工程
S13 積層工程

Claims (21)

  1. 第1セラミックス又は第1セラミックの原材料を含有するセラミックス原材料粉末、及び、気孔生成用粉末を含むスラリを用意するスラリ用意工程と、
    第2セラミックス又は第2セラミックスの原材料を含有するセラミックス繊維の集合体を用意する集合体用意工程と、
    前記セラミックス繊維の集合体に前記スラリを付与するスラリ付与工程と、
    前記セラミックス繊維の集合体に付与した前記スラリを乾燥させ、前記セラミックス繊維の集合体の周りに、乾燥したスラリによって構成される中間体を形成する乾燥工程と、
    前記セラミックス繊維の集合体及び前記中間体を加熱し、前記第2セラミックスを含有する繊維の集合体の周りに、前記第1セラミックスを含有するマトリックスを形成する加熱工程と、
    を備え、
    前記加熱工程において、前記気孔生成用粉末が消失し、前記マトリックス中に前記気孔生成用粉末に対応する気孔が形成される
    ことを特徴とするセラミックス基複合材の製造方法。
  2. 前記気孔生成用粉末は、アクリル系高分子、スチレン系高分子、ポリエチレン、炭素及び黒鉛からなる群から選択される一種以上からなる
    ことを特徴とする請求項1に記載のセラミックス基複合材の製造方法。
  3. 前記スラリ付与工程において、前記セラミックス繊維の集合体を前記スラリに浸漬する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のセラミックス基複合材の製造方法。
  4. 前記スラリ付与工程において、前記セラミックス繊維の集合体を大気圧よりも低圧下で前記スラリに浸漬する
    ことを特徴とする請求項3に記載のセラミックス基複合材の製造方法。
  5. 前記スラリ付与工程において、前記セラミックス繊維の集合体が浸漬されている前記スラリに超音波振動を加える
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載のセラミックス基複合材の製造方法。
  6. 前記スラリが付与された前記セラミックス繊維の集合体から前記スラリの一部を流出させるスラリ量調整工程を更に備える
    ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載のセラミックス基複合材の製造方法。
  7. 前記スラリ量調整工程において、前記スラリが付与された前記セラミックス繊維の集合体を型に挟んで圧力を加える
    ことを特徴とする請求項6に記載のセラミックス基複合材の製造方法。
  8. 前記スラリ量調整工程において、前記スラリが付与された前記セラミックス繊維の集合体にローラをかける
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載のセラミックス基複合材の製造方法。
  9. 前記スラリ付与工程において、ローラを用いて前記セラミックス繊維の集合体に前記スラリを塗布する
    ことを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載のセラミックス基複合材の製造方法。
  10. 前記スラリ付与工程又は前記スラリ量調整工程において、
    前記セラミックス繊維の集合体を台上に配置し、
    前記ローラと前記台との間に前記ローラと前記台との間隔を規制する規制部材を配置し、
    前記規制部材によって前記ローラと前記台との間隔を規制しながら、前記セラミックス繊維の集合体上にて前記ローラを走行させる
    ことを特徴とする請求項8又は9に記載のセラミックス基複合材の製造方法。
  11. 前記規制部材は前記台上に相互に離間して配置される2つのスペーサである
    ことを特徴とする請求項10に記載のセラミックス基複合材の製造方法。
  12. 前記規制部材は前記ローラに取り付けられた一対のフランジである
    ことを特徴とする請求項10に記載のセラミックス基複合材の製造方法。
  13. 前記乾燥工程において、前記スラリが付与されたセラミックス繊維の集合体に対し、マイクロ波を照射する
    ことを特徴とする請求項1乃至12の何れか一項に記載のセラミックス基複合材の製造方法。
  14. 前記集合体用意工程において、前記セラミックス繊維の集合体として、複数のセラミックス繊維の織物を用意し、
    前記スラリ付与工程において、前記複数のセラミックス繊維の織物の各々に前記スラリを付与し、
    前記乾燥工程の前に、前記スラリをそれぞれ付与した前記複数のセラミックス繊維の織物を重ね合わせる積層工程を更に備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至13の何れか一項に記載のセラミックス基複合材の製造方法。
  15. 前記スラリ用意工程において、前記スラリとして、前記気孔生成用粉末の含有率が異なる複数のスラリを用意し、
    前記スラリ付与工程において、前記複数のセラミックス繊維の織物毎に、前記気孔生成用粉末の含有率が異なる複数のスラリのうち何れか一つを付与する
    ことを特徴とする請求項14に記載のセラミックス基複合材の製造方法。
  16. 前記スラリ用意工程において、前記スラリとして、第1スラリ及び第2スラリを用意し、
    前記スラリ付与工程は、
    前記集合体に前記第1スラリを付与する第1スラリ付与工程と、
    前記第1スラリ付与工程の後に、前記第1スラリを付与した前記集合体に前記第2スラリを付与する第2スラリ付与工程と、
    を含み、
    前記乾燥工程は、
    前記第1スラリ付与工程の後であって前記第2スラリ付与工程の前に前記第1スラリを乾燥させる第1スラリ乾燥工程と、
    前記第2スラリ付与工程の後に前記第2スラリを乾燥させる第2スラリ乾燥工程と、
    を含む
    ことを特徴とする請求項1乃至15の何れか一項に記載のセラミックス基複合材の製造方法。
  17. 前記第1スラリ及び前記第2スラリは、相互に異なる粘性を有する
    ことを特徴とする請求項16に記載のセラミックス基複合材の製造方法。
  18. 前記集合体用意工程において、前記セラミックス繊維の集合体として、セラミックス繊維の織物を用意し、
    前記スラリ用意工程において、前記スラリとして、前記気孔生成用粉末の含有率が異なる複数のスラリを用意し、
    前記スラリ付与工程にて、前記織物に対し、複数のディスペンサを用いて前記複数のスラリを並列に付与する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のセラミックス基複合材の製造方法。
  19. 前記スラリ付与工程は、前記スラリが並列に付与された前記セラミックス繊維の織物にローラをかけるローラがけ工程を含み、
    前記ローラがけ工程において、前記複数のスラリの各々の延在方向に沿って前記ローラをかける
    ことを特徴とする請求項18に記載のセラミックス基複合材の製造方法。
  20. 前記スラリ付与工程は、前記スラリが並列に付与された前記セラミックス繊維の織物にローラをかけるローラがけ工程を含み、
    前記ローラがけ工程において、前記複数のスラリの各々の延在方向と直交する方向に沿って前記ローラをかける
    ことを特徴とする請求項18に記載のセラミックス基複合材の製造方法。
  21. ガスタービン用高温部品の少なくとも一部を構成するセラミックス基複合材を製造する
    ことを特徴とする請求項1乃至20の何れか一項に記載されたセラミックス基複合材の製造方法。
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