JP2018087010A - ゴムブッシュ付きスタビライザバーの製造方法 - Google Patents

ゴムブッシュ付きスタビライザバーの製造方法 Download PDF

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樋口 大祐
Daisuke Higuchi
大祐 樋口
洋平 岡田
Yohei Okada
洋平 岡田
拓也 松田
Takuya Matsuda
拓也 松田
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Abstract

【課題】本発明は、スタビライザバーの外観不良と作業効率の低下を防止し、被接着部の温度管理を適切に行って高い接着精度を安定的に得られるゴムブッシュ付きスタビライザバーの製造方法を提供する。
【解決手段】加硫成形されたゴムブッシュの中空孔の周面に、加硫接着剤を塗布する塗布工程と、スタビライザバーの被接着部を加熱する加熱工程と、ゴムブッシュの加硫接着剤が塗布された中空部を、加熱されたスタビライザバーの被接着部に外嵌する嵌合工程と、挟圧装置でゴムブッシュを径方向に挟圧して、ゴムブッシュをスタビライザバーの被接着部へ外嵌固着する固着工程とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ゴムブッシュ付きスタビライザバーの製造方法、及びゴムブッシュ付きスタビライザバーに関する。
自動車などの車両にはゴムブッシュ付きスタビライザバーが連結されて、車両の姿勢を安定させることがなされている。スタビライザバーは主に車体のロール(車体前後方向を軸とした回転運動)をねじり反力を利用して抑制する部材である。ゴムブッシュは、スタビライザバーと車体の間に取付けられ、路面状況などによってスタビライザバーに入力された振動の車体への伝播を減衰させると共に、スタビライザバーの挙動に柔軟に追従し、車体を支えるものである。
従来のゴムブッシュ付きスタビライザバーは、スタビライザバーをゴムブッシュに挿通させただけの非接着タイプが主流であった。しかし非接着タイプは、異音の発生や、スタビライザバーとゴムブッシュとの位置ずれを生じさせてしまう問題があった。
上記問題点を鑑みて、ゴムブッシュをスタビライザバーへ加硫接着する技術が知られている。例えば中空部に加硫接着剤を塗布したゴムブッシュをスタビライザバーの被接着部へ外嵌し、当該外嵌箇所の両外側に位置するスタビライザバー部分を高周波誘導加熱して、熱伝導により被接着部を加熱し加硫反応を起こさせて、両者を接着している(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−290313号公報
スタビライザバーの被接着部において、短時間(約30秒〜5分)で良好な加硫反応が生じるためには、180℃以上加熱される必要があるといわれている。上記した従来技術は、スタビライザバーの被接着部を、外嵌されたゴムブッシュの両外側部分から熱伝導により加熱するものである。したがって、被接着部を180℃以上に上昇させるには、ゴムブッシュの両外側部分を被接着部よりも高い例えば360℃などの高温で加熱するか、180℃以上の熱で長時間加熱する必要がある。
しかし、スタビライザバーを高熱で加熱すると、加熱箇所の塗面に曇りが生じたり、塗膜が溶けて損傷するなどの外観不良を生じさせてしまうことになる。また、長時間加熱すると、作業効率が低下し経済的ではない。
ゴムブッシュとスタビライザバーとの接着精度は、被接着部の適切な温度管理にかかっている。しかし、従来技術は被接着部を両外側部分から熱伝導加熱するため、伝熱効率や放熱などの影響を考慮しなければならず温度管理が難しい。したがって、接着精度にばらつきが生じてしまう虞がある。
本発明の一つの実施形態の目的は、上記の点を鑑み、スタビライザバーの外観不良と作業効率の低下を防止し、被接着部の温度管理を適切に行って高い接着精度を安定的に得られるゴムブッシュ付きスタビライザバーの製造方法を提供することにある。
上記の課題は、
加硫成形された中空部を有する筒状のゴムブッシュを、スタビライザバーの被接着部に外嵌固着してゴムブッシュ付きスタビライザバーを製造するゴムブッシュ付きスタビライザバーの製造方法であって、
前記ゴムブッシュの中空部の周面に、加硫接着剤を塗布する塗布工程と、
前記スタビライザバーの被接着部を加熱する加熱工程と、
前記ゴムブッシュの前記加硫接着剤が塗布された中空部を、前記加熱されたスタビライザバーの被接着部に外嵌する嵌合工程と
挟圧装置で、前記ゴムブッシュを径方向に挟圧して、当該ゴムブッシュを前記スタビライザバーの被接着部へ外嵌固着する固着工程と
を有することを特徴とするゴムブッシュ付きスタビライザバーの製造方法により解決することができる。
本発明によれば、スタビライザバーの外観不良と作業効率の低下を防止し、被接着部の温度管理を適切に行って高い接着精度を安定的に得られるゴムブッシュ付きスタビライザバーの製造方法を提供できる。
本発明の第1の実施形態に係るゴムブッシュ付きスタビライザバー及び車両前輪の懸架装置を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るゴムブッシュ付きスタビライザバーの分解斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るゴムブッシュ付きスタビライザバーの全体斜視図である。 図3のI−I矢視断面図である。 加熱工程において使用する高周波誘導装置のコイル部の一例を示した。(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は側面図である。 (A)〜(C)は、スタビライザバーの被接着部に、ゴムブッシュを外嵌する嵌合工程の手順を説明する図である。 (A)〜(C)は、スタビライザバーとゴムブッシュを固着する固着工程から放置工程までの手順を説明する図である。 加熱工程から固着工程までのスタビライザバーの温度変化を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態に係るゴムブッシュ付きスタビライザバーの全体斜視図である。 図9のII−II矢視断面図である。 (A)〜(C)は、スタビライザバーの被接着部に、ゴムブッシュを外嵌する嵌合工程の手順を説明する図である。 (A)、(B)は、スタビライザバーとゴムブッシュを固着する固着工程から放置工程までの手順を説明する図である。
次に、本発明に係るゴムブッシュ付きスタビライザバーの製造方法、及びゴムブッシュ付きスタビライザバーの実施形態を説明する。各図面中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜簡略化ないし省略する。図面は、部材もしくは部品間の相対比を示すことを目的としない。したがって、具体的な寸法は、以下の限定的でない実施形態に照らし、当業者により決定することができる。
[第1の実施形態]
第1の実施形態に係るゴムブッシュ付きスタビライザバー1の構成を図1〜図4に基づいて説明する。図1は、第1の実施形態に係るゴムブッシュ付きスタビライザバー1及び車両前輪の懸架装置kを示す斜視図である。図2は、ゴムブッシュ付きスタビライザバー1の構成を示す分解斜視図である。図3はゴムブッシュ付きスタビライザバー1の全体斜視図である。図4は図3のI−I矢視断面図である。
ゴムブッシュ付きスタビライザバー1は、図1に示すように金属製の中実部材で構成されたスタビライザバー2と、スタビライザバー2を車体のフレーム部FRに固定するゴムブッシュ3を有している。
スタビライザバー2は、車体の幅方向Xに横架されたトーション部21と、当該トーション部21の両端に位置する肩部22と、当該肩部22からそれぞれ車体前後方向Zに延びるアーム部23とを備え、全体形状が略U字状に形成されている。また、アーム部23の各先端部には懸架装置kの作動部分に連結させるリンク部材Rがそれぞれ設けられている。スタビライザバー2の左右の肩部22の内寄り位置は、それぞれゴムブッシュ3が外嵌固着される被接着部20(図2参照)とされている。
前記したスタビライザバー2は、その表面にエポキシ系又はエポキシポリエステル系の塗料などがカチオン電着塗装や紛体塗装により塗装されている。因みに、従来から前記塗装箇所は、300℃以上加熱すると塗面に曇りなどが生じて外観不良になるという問題点がある。後述するが本実施形態に係るゴムブッシュ付きスタビライザバーの製造方法は、スタビライザバーの加熱工程を先行する別工程としたので、従来に比して低い温度帯で加熱でき、加熱箇所近傍に外観不良が生じる虞が無い利点を有する。
本実施形態のゴムブッシュ付きスタビライザバー1は、図2〜図4に示すように、スタビライザバー2の被接着部20において、ゴムブッシュ3が外嵌され、当該ゴムブッシュ3の外周面が上位ブラケット部材4と下位ブラケット部材5とにより外嵌される構成とされている。
ゴムブッシュ3は、U字状に形成された外壁面31と、当該外壁面31の両下端部と連続する直線状の扁平面32とを備えた筒状に形成され、略中央位置にスタビライザバー2の被接着部20を内在させる中空孔33(中空部に相当)が設けられている。
図示例のゴムブッシュ3は、上半部3Aと下半部3Bとに分割されており、前記中空孔33は、上半部3Aと下半部3Bの各内側面に設けられた半円弧形状の凹部30Aと30Bが嵌め合わされて形成される。
前記した中空孔33の周面33aには加硫接着剤が塗布されており、スタビライザバー2の被接着部20と加硫接着される。ゴムブッシュ3の材質はゴムであり、例えば天然ゴム(NR)とブタジエンゴム(BR)とを合成した合成ゴムが使用され、予め加硫成形が施されている。合成ゴムの材料は上記の通りではなく、他の材料を使用しても良い。
上位ブラケット部材4は、ゴムブッシュ3のU字形状の外壁面31を収容する収容部41と、収容部41の両端から水平方向に延在するボルト孔42aを有するフランジ部42とを有している。前記収容部41はゴムブッシュ3の外壁面31に沿ったU字形状とされている。
下位ブラケット部材5は、ゴムブッシュ3の扁平面32を収容する収容部51と、収容部51の両端から水平方向に延在するボルト孔52aを有するフランジ部52とを有している。収容部51とフランジ部52は、水平連続面とされているがこの限りではなく、ゴムブッシュ3の形状に合わせて適宜設計される。上位ブラケット部材4と下位ブラケット部材5の材質は、アルミニウム合金などの金属製であることが好ましい。
本実施形態のゴムブッシュ付きスタビライザバー1は、上記上位ブラケット部材4がゴムブッシュ3の外壁面31を収容し、下位ブラケット部材5がゴムブッシュ3の扁平面32を収容する状態で、各フランジ部42、52のボルト孔42a、52aが一致されボルト9、ナット90によりボルト接合されて成る。勿論、上位ブラケット部材4と下位ブラケット部材5とはボルト9、ナット90による接合だけでなく、ピン接合など一般的に採用されている他の接合方法を実施することができる。また、図示例のゴムブッシュ3は、上半部3Aと下半部3Bとに分割されているが、この限りではなく径方向及び軸方向に沿う1本のスリットが形成された一体物であっても良い。
<製造方法>
次に本実施形態に係るゴムブッシュ付きスタビライザバー1の製造方法を説明する。
(1)塗布工程
加硫成形されたゴムブッシュ3の中空孔33の周面33aに、加硫接着剤としてロード社製の(Chemlok)ケムロック(登録商標)を塗布する。具体的には、ケムロック6100を下塗りし、その後ケムロック205を上塗りすることが好ましい。
(2)加熱工程
次に、スタビライザバー2の被接着部20を、高周波誘導装置により高周波誘導加熱する。本実施形態で使用する高周波誘導装置のコイル部の一例を図5に示した。図5(A)は正面図、図5(B)は平面図、図5(C)は側面図を示した。図示例のコイル部6は、高周波電源60から伸びたアーム部61と、アーム部61と連結されスタビライザバー2の上面部と下面部を把持して高周波を入力する上下一対の把持部62とを有している。把持部62は、上位の把持部62aと下位の把持部62bを有しており、それぞれ上下方向に対峙する位置に配置されている。アーム部61は、上位の把持部62aの上面と連結される上位のアーム部61aと、下位の把持部62bの下面と連結される下位のアーム部61bとを有している。上位のアーム部61aと下位のアーム部62bとは、コイル部6の後方B側(高周波電源60側)で、連結部材63により連結されることで、コイル部6の正面F側にアーム部61の部材が存在しないようにしている。したがって、スタビライザバー2を把持部62へ配置し易く、また取り外し易い。また、把持部62の上位の把持部62aと下位の把持部62bは、スタビライザバー2の被接着部20と略同様の幅を有し、且つスタビライザバー2の外周面に沿う湾曲形状とされている。したがって、スタビライザバー2の被接着部20を均一に加熱できる。
以下、上記構成のコイル部6によりスタビライザバー2の被接着部20を高周波誘導加熱する具体的な方法を説明する。
先ず、コイル部6の上位の把持部62aと下位の把持部62bとの間に、スタビライザバー2の被接着部20を配置し、把持する。そして、把持した状態で高周波電源60を作動させてスタビライザバー2の被接着部20を高周波誘導加熱する。加熱する温度は、加硫反応が生じる温度と、スタビライザバー2の塗膜が溶けない温度を考慮する必要がある。良好な加硫反応を期待できる温度は180℃以上であり、本実施形態のスタビライザバー2の塗膜が溶ける温度は280℃以上とされている。因みに、加硫反応が生じる温度として、スタビライザバー2の径が25mmの場合、160℃であっても加硫反応が生じることが確認されている。したがって、本実施形態においてスタビライザバー2の被接着部20を160℃以上〜280℃未満の温度で加熱する。
この加熱は、スタビライザバー2の被接着部20において、中心部が前記した160℃以上〜280℃未満の温度になるまで行われる。これは、後述するゴムブッシュ3との固着時において、スタビライザバー2の被接着部20が加硫反応を生じさせる温度を保持している必要があるためである。
被接着部20の中心部まで加熱するために必要な加熱時間は、スタビライザバー2の材質や径により異なるが、一例として、塗装がエポキシポリエステル系塗料で、径が15mm又は35mmのスタビライザバーの場合には、約60秒である。その際、最初の30秒で前記した範囲内の所定温度まで上昇させ、後半の30秒は所定温度を保持することが好ましい。勿論、60秒以下であっても良いし、上昇と保持の時間配分は適宜変更できる。
また、高周波誘導により被接着部20の中心部まで加熱するには、周波数を適切に設定する必要がある。高周波誘導加熱では加熱表面に最も電流が流れて発熱され、材料中心部における発熱は表面からの熱伝導による。したがって電流の浸透深さが深い方が中心部まで効率よく加熱できる。この電流の浸透深さは周波数に反比例し、低い周波数の方が電流の浸透深さは深くなる。本実施形態の場合、周波数を1kHz〜50kHzで加熱する。
径が35mmのスタビライザバーを使用し、周波数を45kHzに設定して加熱すると、中心温度200℃以上を4分以上保持できることが確認されている。
また、上記した範囲の温度と時間でスタビライザバー2を加熱した場合のスタビライザバー2の残留応力を測定した際、どの温度帯においても非加熱のスタビライザバー2の残留応力と変化がなく、残留応力の品質に問題が無いことが確認されている。
更に、上記した範囲の温度と時間でスタビライザバー2を加熱した場合の塗膜性能について、塩水噴霧試験により測定を行った。具体的にはスタビライザバーの被接着部にクロスカットを形成し、クロスカット部分に塩水噴霧を860時間連続して行った。その結果、どの温度帯においてもクロスカット部近傍(3mm)位置に塗膜の膨れや剥がれなどの外観不良が生じなかった。本実施形態おけるスタビライザバー2の被接着部20は、ゴムブッシュ3に外嵌されて露出することが無いため、被接着部20における塗膜の品質は確実に確保できる。
上記した加熱温度、160℃以上〜280℃未満という温度範囲は、上限値はスタビライザバー2及びゴムブッシュ3の材質や塗料の種類及び径によって適宜変更可能である。上限値の条件としては、スタビライザバー2の被接着部20を損傷させない(上限)温度で、且つゴムブッシュ3が接着性能を発揮可能な温度に設定すれば良い。ここでいう損傷とは、塗装の溶けや焼け、及び残留応力の低下を指している。また、接着性能を発揮可能な温度とは、ゴムブッシュ3が良好な加硫接着を行える温度を指す。下限値においても、スタビライザバー2の径や材質によって変化するため適宜変更されるものであり、加硫反応が確実に生じる最小温度が確保されていれば良い。
因みに、上記した加熱工程における作業時間は、加熱時間が60秒、高周波誘導装置の把持部62からスタビライザバー2を取り外す時間15秒を含めて、合計75秒程度である。
(3)嵌合工程
次に、加熱工程で加熱されたスタビライザバー2の被接着部20に、ゴムブッシュ3の加硫接着剤が塗布された中空孔33を外嵌する嵌合工程が実施される。
本実施形態においては、ゴムブッシュ3は上位ブラケット部材4と下位ブラケット部材5内に収容される(外嵌される)構成である。したがって、以下、スタビライザバー2の被接着部20にゴムブッシュ3、上位ブラケット部材4、下位ブラケット部材5が嵌め合わされる(外嵌される)嵌合工程の手順を図6(A)〜図6(C)から説明する。
先ず、図6(A)に示すように、挟圧装置7のベース部71の上面に設置された下位治具81の内側面内に、上位ブラケット部材4とゴムブッシュ3の上半部3Aが配置される。因みに、下位治具81の内側面は、上位ブラケット部材4の外周形状に沿った形状に形成されている。具体的には、先ず上位ブラケット部材4を下位治具81の内側面内に配置し、当該上位ブラケット部材4の収容部41の内側面上にゴムブッシュ3の上半部3Aが載置される。このとき上位ブラケット部材4のボルト孔42aにはそれぞれボルト9が差し込まれている。
次に、図6(B)に示すように、前記したゴムブッシュ3の上半部3Aの凹部30A上に、加熱されたスタビライザバー2の被接着部20を配置する。このときスタビライザバー2は、図示上の下半分がゴムブッシュ3の上半部3Aの凹部30Aと接触しており、上半分が露出した状態である。
そして、図6(C)に示すように、スタビライザバー2の被接着部20の露出された上半分にゴムブッシュ3の下半部3Bの凹部30Bを嵌め合わせる。したがって、このときスタビライザバー2の被接着部20の外周面は、ゴムブッシュ3の上半部3Aと下半部3Bの各凹部30A、30Bにより形成された中空孔33の周面33aと接触する様態となる。
上記のようにしてスタビライザバー2の被接着部20にゴムブッシュ3を外嵌した後、ゴムブッシュ3の扁平面32上に下位ブラケット部材5を配置する。このとき下位ブラケット部材5は、フランジ部52のボルト孔52aに前記したボルト9を差し込む様態で配置される。すると、ゴムブッシュ3の外壁面31は上位ブラケット部材4の収容部41に収容され、ゴムブッシュ3の扁平面32は下位ブラケット部材5の収容部51に収容される。そして、下位ブラケット部材5の裏面側には、上記した各部材の嵌合状態を固定し、ゴムブッシュ3を圧縮させる上位治具82が設置される。
上記図6(A)〜図6(C)で説明した嵌合工程は、ゴムブッシュ3が半割りとされている場合において実施される。よって嵌合工程は図示の限りではない。
図示は省略するが、装着用の1本のスリットが設けられたゴムブッシュ3をスタビライザバー2の被接着部20に外嵌する場合、ゴムブッシュ3のスリットを広げて嵌合(外嵌)すればよい。その後、上記したと略同様にスタビライザバー2を内在したゴムブッシュ3を上位ブラケット部材4の収容部41の内周面上に配置し、当該ゴムブッシュ3の扁平面32上に下位ブラケット部材5を配置して嵌め合わせることがなされる。
(4)固着工程
次に、スタビライザバー2を内在したゴムブッシュ3を挟圧して両者を固着する固着工程が実施される。固着工程の手順を図7(A)、図7(B)から説明する。
図7(A)に示すように、スタビライザバー2の被接着部20にゴムブッシュ3と上位ブラケット部材4と下位ブラケット部材5が嵌合さ(組み付けら)れた状態で、上位治具82の上面に挟圧装置7の加圧部72がセットされて加圧される。すると、挟圧装置7の加圧部72とベース部71とによりゴムブッシュ3が径方向に挟圧されて、ゴムブッシュ3をスタビライザバー2に外嵌固着できる。したがって、挟圧装置7によりゴムブッシュ3へ加圧される加圧力は、治具による加圧力(圧縮力)より相当高いものである。因みに、挟圧装置7によりゴムブッシュ3へ加圧する加圧時間と加圧力は、ゴムブッシュ3の材質や径によって適宜最適な条件に設定される。
挟圧装置7により挟圧されている際のスタビライザバー2の被接着部20の温度は、上記したように良好な加硫反応に必要な180℃以上を保持している。したがって、加硫接着剤が塗布されたゴムブッシュ3の中空孔33の周面33aと、スタビライザバー2の被接着部20とに加硫反応(架橋反応)が生じ、両者を確実に加硫接着できる。
そして、図7(B)に示すように、適宜上位治具82を取外し、上位ブラケット部材4と下位ブラケット部材5のボルト孔42a、52aに挿通されたボルト9にそれぞれナット90をねじ込んで締め付ける。上記のようにボルト9、ナット90によりゴムブッシュ3に対する径方向への挟圧状態を保持することで、固着精度を高めることができる。
因みに、複数のスタビライザバー2を順次加熱してゴムブッシュ付きスタビライザバー1を複数製造する場合において、例えば固着工程における加圧時間を1分とすると、前記したスタビライザバー2の加熱(取外しを含む)が行われている75秒間に、先行する加熱済みのスタビライザバー2の嵌合工程と固着工程が行える。因みに、従来例においては嵌合工程、加熱工程、固着工程を一箇所において一気に行う方法であるため、嵌合工程から固着工程を行っている間は、他のタスクを行うことができない。しかし、上記のように本実施形態の製造方法は加熱工程を先行する別工程としたので、加熱工程の間に、先行する他のスタビライザバー2に対する嵌合工程や固着工程を行なって、全製造時間を短縮することができる。
(5)放置工程
次に、固着工程によってゴムブッシュ3が外嵌固着されたゴムブッシュ付きスタビライザバー1を、図7(C)に示すように挟圧装置7及び下位治具81(上位治具82)から取外し、ボルト9、ナット90により締め付けた状態で30分程度放置し、自然冷却させると、図3に示すゴムブッシュ付きスタビライザバー1が完成する。放置工程における放置時間は、スタビライザバー2又はゴムブッシュ3の材質や径、及び加熱温度などにより変動するが、加熱温度が低く、小径になるにしたがい短かくなる。
上記した各工程により製造されたゴムブッシュ付きスタビライザバー1は、しかる後に、車両のフレーム部FRに別途設けられた取付け部材によりフレーム部FRに固定される。
図8は、上記したゴムブッシュ付きスタビライザバー1の製造方法を実施した際の、加熱工程から固着工程までのスタビライザバー2の被接着部20の温度変化を示すグラフである。
因みに、径35mmのスタビライザバー2を使用し、被接着部20の表面部の温度変化を測定した。図示から分かるように加熱工程における加熱温度は240℃、加熱時間は60秒とした。最初の30秒で240℃まで上昇させ、後半の30秒は240℃を保持させている。
その後、嵌合工程において被接着部20の表面部の温度は、温度の低いゴムブッシュ3や上位又は下位のブラケット部材が吸熱するため、一時的に150℃まで急降下する。しかし、加熱工程において被接着部20は中心部まで加熱されている。そのため、中心部から表面部へ熱伝導が生じて、表面部の温度が直ちに200℃まで上昇する。そして固着工程において、被接着部20の温度は、良好な加硫反応に必要な180℃以上(200℃〜180℃の範囲)を長時間保持している。
したがって、固着工程において、加硫接着剤が塗布されたゴムブッシュ3の周面33aとスタビライザバー2の被接着部20とに加硫反応が起こり、両者を確実に加硫接着できることが分かる。
上記してきたように、本実施形態に係るゴムブッシュ付きスタビライザバー1の製造方法は、スタビライザバー2の被接着部20を予め加熱(加熱工程)する。その後、加硫接着剤を塗布したゴムブッシュ3を被接着部20に嵌め合わせ(嵌合工程)、加圧して両者を固着(固着工程)するものとした。つまり、スタビライザバー2の加熱工程を先行する別工程としたので、加熱している間に、先行する加熱済みのスタビライザバー2に対する嵌合工程や固着工程を行うことが可能になり全製造時間を短縮でき、作業効率の向上や省エネの効果も望める。
また、加熱箇所をスタビライザバー2の被接着部20としたので、加熱する時間を最小限に抑えられ、加熱する温度を、スタビライザバー2の塗装が溶けない温度で且つ確実に加硫反応を望める温度に設定できる。したがって、加熱時にスタビライザバー2を損傷させて外観不良を生じさせる虞が無く、加熱時間を最小限の時間で行えるため作業効率の向上に寄与する。
更に、スタビライザバー2の被接着部20を直接加熱する方法は、当該被接着部20の温度管理を適切に行える利点を望める。つまり、ゴムブッシュ3や各種ブラケット部材を嵌合する直前まで、被接着部20が露出しているため、被接着部20の温度が所定の温度まで上昇しているかを確実に監視できる。すると、加熱完了時から固着工程までの温度降下分を考慮した適切な温度管理が可能となり、高い接着精度を安定的に得ることができる。
また、本実施形態に係るゴムブッシュ付きスタビライザバーの製造方法によれば、スタビライザバーを前加熱するため、従来に比して以下の効果を発揮できる。スタビライザバーを後加熱する従来の製造方法は、上記したように前加熱に比べて高温で加熱しなければならず、300℃以上で加熱しなければならない。塗装を施したスタビライザバーに300℃以上の加熱を行うと、加熱箇所の塗面に曇りが生じてしまう。しかし、本実施形態の製造方法は前加熱であるため後加熱より低い温度帯で加熱でき、加熱箇所近傍位置において塗面の曇りなどの外観不良が生じる虞が無い。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態に係るゴムブッシュ付きスタビライザバー10を図9、図10から説明する。図9は第2の実施形態に係るゴムブッシュ付きスタビライザバー10の斜視図である。図10は図9のII−II矢視断面図である。本実施形態のゴムブッシュ付きスタビライザバー10は、基本的に第1の実施形態で説明したゴムブッシュ付きスタビライザバー1と同じ構成である。
相違点は、ゴムブッシュ3の外周面が上位ブラケット部材4と下位ブラケット部材5により外嵌されていない点にある。つまり、スタビライザバー2とゴムブッシュ3のみから構成されている。したがって、スタビライザバー2とゴムブッシュ3の構成や、接着構造については、すでに第1の実施形態で説明した通りであるため、あえて説明することは省略する。
上位ブラケット部材4と下位ブラケット部材5を不要にした理由は、第1の実施形態においても説明したように、ゴムブッシュ3とスタビライザバー2との接着精度が安定的に高いからである。したがって、ブラケット部材によるゴムブッシュ3への加圧保持が必須ではなくなり、部材点数を減らすことができる。このことは作業効率の向上と、コストの低減、省エネの実現を更に向上させることに寄与できる。
<製造方法>
次に、第2の実施形態に係るゴムブッシュ付きスタビライザバー10の製造方法を説明する。本実施形態のゴムブッシュ付きスタビライザバー10の製造方法は、第1の実施形態で説明した製造方法とかなりの点で重複する。したがって、以下相違点を中心に説明する。
(1)塗布工程
加硫成形されたゴムブッシュ3の中空孔33の周面33aに、加硫接着剤としてロード社製のケムロックを塗布する。この塗布工程において、加硫接着剤を複数回に分けて塗布して複数の接着層を有することが好ましい。
(2)加熱工程
次に、スタビライザバー2の被接着部20を、高周波誘導装置により高周波誘導加熱する。加熱工程における加熱温度、加熱時間、周波数は、第1の実施形態で記載した通りであり説明を省略する。また、高周波誘導装置による加熱方法も同様である。
(3)嵌合工程
上記した加熱工程で加熱されたスタビライザバー2の被接着部20に、ゴムブッシュ3を外嵌する嵌合工程を図11から説明する。第1の実施形態におけるゴムブッシュ3は、上位ブラケット部材4と下位ブラケット部材5に収容される(外嵌される)構成であったが、本実施形態では図9などに示すようにゴムブッシュ3の外周面には何も外嵌されない。本実施形態の嵌合工程は、スタビライザバー2の被接着部20に、ゴムブッシュ3を外嵌した後、ゴムブッシュ3を挟圧するために設置される上位治具と下位治具が第1の実施形態と相違する。
先ず、図11(A)に示すように、挟圧装置7のベース部71の上面に設置された下位治具810であって、その内側面に設けられた凹部810a内に、ゴムブッシュ3の上半部3Aが配置される。
次に、図11(B)に示すように、前記したゴムブッシュ3の上半部3Aの凹部30A上に、加熱されたスタビライザバー2の被接着部20を配置する。このときスタビライザバー2は図示上では下半分がゴムブッシュ3の上半部3Aの凹部30Aと接触しており、上半分が露出している状態である。
そして、図11(C)に示すように、スタビライザバー2の被接着部20の露出された上半分に、ゴムブッシュ3の下半部3Bの凹部30Bを嵌め合わせる。したがって、このときスタビライザバー2の被接着部20の外周面は、ゴムブッシュ3の上半部3Aと下半部3Bの各凹部30A、30Bにより形成された中空孔33の周面33aと接触する様態となる。
そして、ゴムブッシュ3の扁平面32上に上位治具820を配置する。上位治具820は、内側面にゴムブッシュ3の下半部3Bの外壁面31の下部と扁平面32とを収容するコ字形状の凹部820aを有している。したがって、具体的にはゴムブッシュ3の外壁面31の下部と扁平面32を収容する様態で上位治具820の凹部820aを嵌合させる。下位治具810と上位治具820とは、ねじ止め又はクランプ材などにより、ゴムブッシュ3を圧縮状態に固定する。
(4)固着工程
次に、挟圧装置7によりゴムブッシュ3を径方向に挟圧して、スタビライザバー2と固着する工程を図12から説明する。
図12(A)に示すように、スタビライザバー2を内在したゴムブッシュ3の外周面に上位治具820と下位治具810が嵌合された状態で、当該上位治具820の上面に挟圧装置7の加圧部72がセットされて加圧される。すると、上位治具820と下位治具810によりゴムブッシュ3が径方向に挟圧されて、ゴムブッシュ3とスタビライザバー2とが強固に固着される。
因みに、挟圧装置7によりゴムブッシュ3へ加圧する加圧時間と加圧力は、ゴムブッシュ3の材質や径によって適宜最適な条件に設定される。特に本実施形態のゴムブッシュ3は、その外周面に何も外嵌されない構成であるため、十分な固着力を得られる条件で加圧される。
(5)放置工程
上記固着工程によってゴムブッシュ3を外嵌固着されたゴムブッシュ付きスタビライザバー10を、挟圧装置7から取外し、上記した上位又は下位治具(810、820)による締結状態を30分程度保持させた後、上位治具820と下位治具810をゴムブッシュ3から取外すと、図12(B)に示すようにゴムブッシュ付きスタビライザバー10が完成する。因みに、本実施形態のゴムブッシュ付きスタビライザバー10は、しかる後に別途設けた取付金具により車両のフレーム部FRに固定される。
上記第2の実施形態に係るゴムブッシュ付きスタビライザバーの製造方法により、部材点数を最小限に減らすことが可能となり、作業効率の向上と、コストの低減、省エネの実現を第1の実施形態に比して更に向上できる。また、第1の実施形態と同様に、スタビライザバー2の外観不良を防止でき、被接着部20の温度管理を適切に行って高い接着精度を安定的に得ることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は上記した特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能なものである。
1、10 ゴムブッシュ付きスタビライザバー
2 スタビライザバー
20 被接着部
21 トーション部
22 肩部
23 アーム部
3 ゴムブッシュ
31 外壁面
32 扁平面
33 中空孔(中空部)
33a 周面
3A 上半部
30A 凹部
3B 下半部
30B 凹部
4 上位ブラケット部材
41 収容部
42 フランジ部
42a ボルト孔
5 下位ブラケット部材
51 収容部
52 フランジ部
52a ボルト孔
6 コイル部
60 高周波電源
61 アーム部
62 把持部
63 連結部材
7 挟圧装置
71 ベース部
72 加圧部
81、810 下位治具
81a、810a 凹部
82、820 上位治具
82a、820a 凹部
9 ボルト
90 ナット
k 懸架装置
R リンク部材
本発明は、ゴムブッシュ付きスタビライザバーの製造方法に関する。
上記の課題は、
加硫成形された中空部を有する筒状のゴムブッシュを、スタビライザバーの被接着部に外嵌固着してゴムブッシュ付きスタビライザバーを製造するゴムブッシュ付きスタビライザバーの製造方法であって、
前記ゴムブッシュの中空部の周面に、加硫接着剤を塗布する塗布工程と、
前記スタビライザバーの被接着部を加熱する加熱工程と、
前記ゴムブッシュの前記加硫接着剤が塗布された中空部を、前記加熱されたスタビライザバーの被接着部に外嵌する嵌合工程と、
挟圧装置で、前記ゴムブッシュを径方向に挟圧して、当該ゴムブッシュを前記スタビライザバーの被接着部へ外嵌固着する固着工程と
前記挟圧装置を取り外した後に、前記ゴムブッシュが外嵌固着された前記スタビライザバーを締め付けた状態で放置する放置工程と、
を有することを特徴とするゴムブッシュ付きスタビライザバーの製造方法により解決することができる。
(2)加熱工程
次に、スタビライザバー2の被接着部20を、高周波誘導装置により高周波誘導加熱する。本実施形態で使用する高周波誘導装置のコイル部の一例を図5に示した。図5(A)は正面図、図5(B)は平面図、図5(C)は側面図を示した。図示例のコイル部6は、高周波電源60から伸びたアーム部61と、アーム部61と連結されスタビライザバー2の上面部と下面部を把持して高周波を入力する上下一対の把持部62とを有している。把持部62は、上位の把持部62aと下位の把持部62bを有しており、それぞれ上下方向に対峙する位置に配置されている。アーム部61は、上位の把持部62aの上面と連結される上位のアーム部61aと、下位の把持部62bの下面と連結される下位のアーム部61bとを有している。上位のアーム部61aと下位のアーム部61bとは、コイル部6の後方B側(高周波電源60側)で、連結部材63により連結されることで、コイル部6の正面F側にアーム部61の部材が存在しないようにしている。したがって、スタビライザバー2を把持部62へ配置し易く、また取り外し易い。また、把持部62の上位の把持部62aと下位の把持部62bは、スタビライザバー2の被接着部20と略同様の幅を有し、且つスタビライザバー2の外周面に沿う湾曲形状とされている。したがって、スタビライザバー2の被接着部20を均一に加熱できる。
(5)放置工程
上記固着工程によってゴムブッシュ3を外嵌固着されたゴムブッシュ付きスタビライザバー10を、挟圧装置7から取外す。そして、上記した上位治具820又は下位治具80による締結状態を30分程度保持させた後、上位治具820と下位治具810をゴムブッシュ3から取外す。この結果、図12(B)に示すようにゴムブッシュ付きスタビライザバー10が完成する。因みに、本実施形態のゴムブッシュ付きスタビライザバー10は、しかる後に別途設けた取付金具により車両のフレーム部FRに固定される。

Claims (5)

  1. 加硫成形された中空部を有する筒状のゴムブッシュを、スタビライザバーの被接着部に外嵌固着してゴムブッシュ付きスタビライザバーを製造するゴムブッシュ付きスタビライザバーの製造方法であって、
    前記ゴムブッシュの中空部の周面に、加硫接着剤を塗布する塗布工程と、
    前記スタビライザバーの被接着部を加熱する加熱工程と、
    前記ゴムブッシュの前記加硫接着剤が塗布された中空部を、前記加熱されたスタビライザバーの被接着部に外嵌する嵌合工程と
    挟圧装置で、前記ゴムブッシュを径方向に挟圧して、当該ゴムブッシュを前記スタビライザバーの被接着部へ外嵌固着する固着工程と
    を有することを特徴とするゴムブッシュ付きスタビライザバーの製造方法。
  2. 前記加熱工程において、
    前記スタビライザバーの被接着部を、高周波誘導加熱することを特徴とする請求項1に記載のゴムブッシュ付きスタビライザバーの製造方法。
  3. 前記加熱工程において、
    前記スタビライザバーの被接着部を、加硫反応が生じる最小温度から、前記スタビライザバーの被接着部が損傷しない温度で、且つ前記ゴムブッシュが接着性能を発揮可能な温度の範囲内で加熱することを特徴とする請求項1又は2に記載のゴムブッシュ付きスタビライザバーの製造方法。
  4. 前記加熱工程において、
    前記スタビライザバーの被接着部を、中心部まで加熱することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のゴムブッシュ付きスタビライザバーの製造方法。
  5. 請求項1〜4の何れか一項に記載のゴムブッシュ付きスタビライザバーの製造方法で製造されたゴムブッシュ付きスタビライザバー。
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