JP2018085817A - ロータおよびモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】回転軸にロータマグネットを固定するためのブッシュとロータマグネットの内周面との間に適正な量の接着剤を設けることのできるロータおよびモータを提供すること。【解決手段】モータ1において、ロータ10は、回転軸12の周りに同軸状に配置された円筒状のロータマグネット11と、回転軸12が圧入された中心穴140、150を備えた第1ブッシュ14および第2ブッシュ15とを有している。第1ブッシュ14および第2ブッシュ15において回転軸12の軸線L方向の外側に向く端面141、151では、外周縁148、158から径方向内側に離間する位置で軸線L方向の内側に向かって凹んだ段部146、156が周方向に延在している。接着剤18、19は、段部146、156の縁146a、156aとロータマグネット11の内周面110との間に保持されて第1ブッシュ14および第2ブッシュ15が接着剤18、19によって固定されている。【選択図】図2

Description

本発明は、回転軸にロータマグネットがブッシュを介して固定されたロータ、および前記ロータを備えたモータに関するものである。
モータに用いられるロータは、回転軸の周りにロータマグネットを備えている(特許文献1参照)。かかるロータを構成する際、円柱状のロータマグネットの中心穴に回転軸を挿入した構造の場合、ロータマグネットの体積が大きいので、ロータマグネットのコストの増大や、ロータが重くなるという欠点を有している。そこで、回転軸が中心穴に圧入されたブッシュの外周縁を円筒状のロータマグネットの内周面と接着剤によって固定した構造が提案されている(特許文献2参照)。かかる構造によれば、回転軸とロータマグネットとの間を中空にすることができるので、ロータの軽量化を図ることができるとともに、ロータマグネットの体積を小さくすることができる。また、特許文献2では、ブッシュの外周縁に段部を形成しておき、段部によって接着剤の溜まり部を形成することにより、ブッシュとロータマグネットとを確実に固定することが提案されている。
特開2014−212686号公報 特開2000−78824号公報
特許文献2に記載のモータにおいて、十分な量の接着剤を設けるには、接着剤の溜まり部を十分な大きさとする必要がある。しかしながら、特許文献2に記載のモータのように、ブッシュの外周縁に形成した段部によって接着剤の溜まり部を形成した構造において、接着剤の溜まり部を十分な大きさとするには、段部を幅広に形成した構造や段部を深く形成した構造とする必要があるが、ブッシュの厚さ等によっては、最適な段部をブッシュの外周縁に設けることができないことがある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、回転軸にロータマグネットを固定するためのブッシュとロータマグネットの内周面との間に適正な量の接着剤を設けることのできるロータおよびモータを提供することにある。
上記課題を解消するため、本発明に係るロータは、回転軸と、前記回転軸の周りに前記回転軸に対して同軸状に配置された円筒状のロータマグネットと、前記回転軸が圧入された中心穴を備え、外周縁が前記ロータマグネットの内周面に接着剤により固定されたブッシュと、を有し、前記ブッシュにおいて前記回転軸の軸線方向の外側に向く端面には、前記外周縁から径方向内側に離間する位置で前記軸線方向の内側に向かって凹んだ段部が周方向に延在するように形成され、前記接着剤は、前記段部の縁と前記ロータマグネットの内周面との間に保持されて前記ブッシュと前記ロータマグネットとを接着固定していることを特徴とする。
本発明では、回転軸とロータマグネットとの間を中空にすることができるので、ロータの軽量化を図ることができるとともに、ロータマグネットの体積を小さくすることができる。また、ブッシュの軸線方向の外側に向く端面では、外周縁から径方向内側に離間する
位置に段部が設けられているため、段部の縁とロータマグネットの内周面との間に接着剤を配置した際、接着剤が径方向内側に流出しようとした場合でも、接着剤は、表面張力の影響で段部の縁から径方向内側に流出しにくい。従って、段部の縁とロータマグネットの内周面との間に十分な量の接着剤を設けることができるので、ブッシュとロータマグネットとを強固に接着することができる。また、ロータマグネットの内周面から段部の縁までの距離によって接着剤が溜まる量を制御することができるので、接着剤が溜まる量は、段部の高低差等の影響を受けにくい。それ故、段部の縁とロータマグネットの内周面との間に十分な量の接着剤を溜める場合には、ロータマグネットの内周面から段部の縁までの距離を長くすればよい等、適正な量の接着剤を設ける場合でも、ブッシュに対する加工が容易である。
本発明において、前記段部の縁は、前記端面で周方向に延在する溝状の凹部の径方向外側の開口縁である態様を採用することができる。
前記凹部の内面は撥水性を備えている態様を採用してもよい。かかる態様によれば、接着剤が凹部内へ流出した場合でも、接着剤が凹部より径方向内側に流出することを抑制することができる。
本発明において、前記ブッシュは、板状である態様を採用することができる。
本発明において、前記ブッシュには、前記軸線方向に貫通する貫通穴が形成されている態様を採用することができる。かかる態様によれば、ブッシュによって回転軸に対してロータマグネットを固定した状態でロータマグネットおよびブッシュによって囲まれた空間は、ブッシュの貫通穴を介して外側と連通している。従って、環境温度等が変化して、ロータマグネットおよびブッシュによって囲まれた空間内の空気が膨張あるいは収縮しても、ブッシュが軸線方向に移動することに起因する接着剤の剥離を抑制することができる。
本発明において、前記ブッシュは、前記軸線方向で離間する2か所に設けられている態様を採用することができる。かかる態様によれば、簡素な構成のブッシュによって、回転軸とータマグネットとを確実に固定することができる。
本発明に係るロータを備えたモータは、前記ロータマグネットに径方向外側で対向するステータを有している。
本発明では、回転軸とロータマグネットとの間を中空にすることができるので、ロータの軽量化を図ることができるとともに、ロータマグネットの体積を小さくすることができる。また、ブッシュの軸線方向の外側に向く端面では、外周縁から径方向内側に離間する位置に段部が設けられているため、段部の縁とロータマグネットの内周面との間に接着剤を配置した際、接着剤が径方向内側に流出しようとした場合でも、接着剤は、表面張力の影響で段部の縁から径方向内側に流出しにくい。従って、段部の縁とロータマグネットの内周面との間に十分な量の接着剤を設けることができるので、ブッシュとロータマグネットとを強固に接着することができる。また、ロータマグネットの内周面から段部の縁までの距離によって接着剤が溜まる量を制御することができるので、接着剤が溜まる量は、段部の高低差等の影響を受けにくい。それ故、段部の縁とロータマグネットの内周面との間に十分な量の接着剤を溜める場合には、ロータマグネットの内周面から段部の縁までの距離を長くすればよい等、適正な量の接着剤を設ける場合でも、ブッシュに対する加工が容易である。
本発明を適用したモータの断面図である。 図1に示すモータに用いたロータの断面図である。 図2に示すロータに用いたブッシュ等を軸線方向からみたときの説明図である。 図2に示すロータにおけるブッシュ(第1ブッシュおよび第2ブッシュ)とロータマグネットとの接着部分を拡大して示す説明図である。
図面を参照して、本発明を適用したロータおよびモータを説明する。以下に説明するモータ1では、回転軸12の回転中心軸線を軸線Lとし、回転軸12の回転中心軸線が延在している方向を軸線L方向とする。また、回転軸12が突出している一方側を出力側L1とし、回転軸12が突出している側とは反対側(他方側)を反出力側L2として説明する。
(全体構成)
図1は、本発明を適用したモータの断面図である。図1に示すモータ1は、ステッピングモータ1aであり、回転軸12の径方向外側にロータマグネット11を備えたロータ10と、ロータマグネット11の外周面に対向する筒状のステータ20とを有している。ロータマグネット11の外周面には、N極とS極が周方向において交互に配置されている。
ステータ20は、軸線L方向に重ねて配置された一対のステータ組21、22を有しており、ステータ組21、22は各々、インシュレータ216、226と、インシュレータ216、226に巻回されたコイル213、223と、インシュレータ216、226の軸線L方向の両側に配置されたステータコア211、212、ステータコア221、222とを備えている。ステータコア211は、インシュレータ216の出力側L1の面に被さる外ステータコアであり、ステータコア212は、インシュレータ216の反出力側L2の面に被さる内ステータコアである。ステータコア221は、インシュレータ226の反出力側L2の面に被さる外ステータコアであり、ステータコア222は、インシュレータ226の出力側L1の面に被さる内ステータコアである。ステータコア211、221は、断面U字形状を有しており、外周側の筒状部によってモータケースが構成されている。
ステータコア211、212、221、222は各々、インシュレータ216、226の内周面に沿って起立する複数の極歯217、227を備えている。ステータ組21を構成した状態で、ステータコア211に形成された極歯217は、ステータコア212に形成された極歯217の間に入り込み、ステータコア211に形成された極歯217とステータコア212に形成された極歯217とは、周方向に交互に配置された状態となる。また、ステータ組22を構成した状態で、ステータコア221に形成された極歯227は、ステータコア222に形成された極歯227の間に入り込み、ステータコア221に形成された極歯227とステータコア222に形成された極歯227とは、周方向に交互に配置された状態となる。
インシュレータ216、226には端子台218、228が一体に形成され、かかる端子台218、228に端子219、229が固定されている。ステータ20の両端面のうち、出力側L1の端部23には出力側端板25が固定され、反出力側L2の端部24には反出力側端板26が固定されている。
本形態では、出力側端板25を利用して回転軸12を出力側L1で回転可能に支持する出力側ラジアル軸受7が保持されている。より具体的には、出力側端板25には穴251が形成されており、出力側ラジアル軸受7は、穴251に嵌った状態で出力側端板25に
保持されている。出力側ラジアル軸受7は、穴251に嵌った筒部71と、筒部71に対して出力側L1で拡径して筒部71より大径のフランジ部72とを有している。出力側ラジアル軸受7は、焼結含油軸受等からなる。また、反出力側端板26を利用して回転軸12を反出力側L2で回転可能に支持する反出力側ラジアル軸受8が保持されている。より具体的には、反出力側端板26には穴261が形成されており、反出力側ラジアル軸受8は、穴261に嵌った状態で反出力側端板26に保持されている。反出力側ラジアル軸受8は、穴261に嵌った筒部81と、筒部81に対して出力側L1で拡径して筒部81より大径のフランジ部82とを有している。反出力側ラジアル軸受8は、焼結含油軸受からなる。
モータ1において、出力側ラジアル軸受7とロータ10との間には、回転軸12が貫通する環状のワッシャ41が配置されている。また、反出力側ラジアル軸受8とロータ10との間には、反出力側L2から出力側L1に向けて、環状のワッシャ42、環状の皿バネやコイルバネ等からなる付勢部材43、および環状のワッシャ44が配置されており、ロータ10は、付勢部材43によって出力側L1に向けて付勢されている。
(ロータ10の構成)
図2は、図1に示すモータ1に用いたロータ10の断面図である。図3は、図2に示すロータ10に用いた第1ブッシュ14等を軸線L方向からみたときの説明図である。図4は、図2に示すロータ10におけるブッシュ(第1ブッシュ14および第2ブッシュ15)とロータマグネット11との接着部分を拡大して示す説明図である。なお、図3には、第2ブッシュ15において第1ブッシュ14の各部位と対応する部位分には、符号をかっこ内に付してある。
図2に示すように、ロータ10は、回転軸12と、回転軸12の周りに回転軸12に対して同軸状に配置された円筒状のロータマグネット11と、回転軸12とロータマグネット11とを連結するための2つのブッシュ(第1ブッシュ14および第2ブッシュ15)とを有している。第1ブッシュ14および第2ブッシュ15はいずれも、厚さが1.2mm程度の鉄系の金属板からなる。
図2、図3および図4に示すように、第1ブッシュ14は、回転軸12が圧入された中心穴140を備えた円形の板状部材であり、外周縁148がロータマグネット11の内周面110に接着剤18により固定されている。より具体的には、第1ブッシュ14は、ロータマグネット11の出力側L1の端部111より反出力側L2に引っ込んだ位置に配置されており、接着剤18は、第1ブッシュ14の出力側L1の端面141の外周部分143とロータマグネット11の内周面110の双方に接するように設けられて、第1ブッシュ14の外周縁148とロータマグネット11の内周面110とを接着固定している。本形態において、接着剤18は紫外線硬化型接着剤である。
第1ブッシュ14の外径は、ロータマグネット11の内径より小さい。このため、第1ブッシュ14の外周縁148とロータマグネット11の内周面110との間には隙間144が空いている。従って、接着剤18は、一部が隙間144の内部まで進入して、第1ブッシュ14とロータマグネット11とを接着している。
第2ブッシュ15は、第1ブッシュ14と同様、回転軸12が圧入された中心穴150を備えた円形の板状部材であり、外周縁158がロータマグネット11の内周面110に接着剤19により固定されている。より具体的には、第2ブッシュ15は、ロータマグネット11の反出力側L2の端部112より出力側L1に引っ込んだ位置に配置されており、接着剤19は、第2ブッシュ15の反出力側L2の端面151の外周部分153とロータマグネット11の内周面110の双方に接するように設けられて、第2ブッシュ15の
外周縁158とロータマグネット11の内周面110とを接着固定している。本形態において、接着剤19は紫外線硬化型接着剤である。
第2ブッシュ15の外径は、ロータマグネット11の内径より小さい。このため、第2ブッシュ15の外周縁158とロータマグネット11の内周面110との間には隙間154が空いている。従って、接着剤19は、一部が隙間154の内部まで進入して、第2ブッシュ15とロータマグネット11とを接着している。
本形態において、第1ブッシュ14および第2ブッシュ15には貫通穴142、152が形成されている。このため、第1ブッシュ14および第2ブッシュ15によって回転軸12に対してロータマグネット11を固定した状態でロータマグネット11、第1ブッシュ14および第2ブッシュ15によって囲まれた空間は、第1ブッシュ14および第2ブッシュ15の貫通穴142、152を介して外側と連通している。従って、環境温度等が変化して、ロータマグネット11、第1ブッシュ14および第2ブッシュ15によって囲まれた空間内の空気が膨張あるいは収縮しても、第1ブッシュ14および第2ブッシュ15が軸線L方向に移動しにくい。
(第1ブッシュ14および第2ブッシュ15のロータマグネット11との接着構造)
図3および図4に示すように、第1ブッシュ14において回転軸12の軸線L方向の外側に向く端面141(出力側L1の端面)には、外周縁148から径方向内側に離間する位置に軸線L方向の内側(反出力側L2)に向かって凹んだ段部146が形成されており、段部146は、周方向に延在している。接着剤18は、段部146の縁146aとロータマグネット11の内周面110との間に保持されて第1ブッシュ14とロータマグネット11とを接着固定している。本形態では、第1ブッシュ14の外周縁148を含む外周部分143とロータマグネット11の内周面110と接するように接着剤18を塗布した際、接着剤18が、矢印R18で示すように、径方向内側に流出しようとした場合でも、接着剤18は、表面張力の影響で段部146より径方向内側に流出しにくい。すなわち、段部146の縁146aとロータマグネット11の内周面110との間が接着剤18の溜まり部となって、第1ブッシュ14とロータマグネット11とが接着剤18によって固定される。
本形態では、第1ブッシュ14の端面141(出力側L1の端面)には、外周縁148から径方向内側に離間する位置で軸線L方向の内側(反出力側L2)に向かって凹んだ溝状の凹部145が形成されており、凹部145の径方向外側に位置する開口縁によって段部146が構成されている。凹部145は、周方向で繋がる環状に形成されている。このため、段部146は、周方向で繋がる環状に形成されている。
また、第2ブッシュ15側でも、第1ブッシュ14側と同様な構造になっている。具体的には、第2ブッシュ15において回転軸12の軸線L方向の外側に向く端面151(反出力側L2の端面)には、外周縁158から径方向内側に離間する位置に軸線L方向の内側(出力側L1)に向かって凹んだ段部156が形成されており、段部156は、周方向に延在している。接着剤19は、段部156の縁156aとロータマグネット11の内周面110との間に保持されて第2ブッシュ15とロータマグネット11とを接着固定している。本形態では、第2ブッシュ15の外周縁158を含む外周部分153とロータマグネット11の内周面110と接するように接着剤19を塗布した際、接着剤19が、矢印R19で示すように、径方向内側に流出しようとした場合でも、接着剤19は、表面張力の影響で段部156より径方向内側に流出しにくい。すなわち、段部156の縁156aとロータマグネット11の内周面110との間が接着剤19の溜まり部となって、第2ブッシュ15とロータマグネット11とが接着剤18によって固定される。
本形態では、第2ブッシュ15の端面151(反出力側L2の端面)には、外周縁158から径方向内側に離間する位置で軸線L方向の内側(出力側L1)に向かって凹んだ溝状の凹部155が形成されており、凹部155の径方向外側に位置する開口縁によって段部156が構成されている。凹部155は、周方向で繋がる環状に形成されている。このため、段部156は、周方向で繋がる環状に形成されている。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態のモータ1では、回転軸12とロータマグネット11との間を中空にすることができるので、ロータ10の軽量化を図ることができるとともに、ロータマグネット11の体積を小さくすることができる。
また、回転軸12とロータマグネット11とを固定するにあたって、接着剤18は、一部が第1ブッシュ14の外周縁148とロータマグネット11の内周面110との隙間144の内部まで進入して、第1ブッシュ14とロータマグネット11とを接着する。同様に、接着剤19は、一部が第2ブッシュ15の外周縁158とロータマグネット11の内周面110との隙間154の内部まで進入して、第2ブッシュ15とロータマグネット11とを接着する。また、第1ブッシュ14および第2ブッシュ15の軸線L方向の外側に向く端面141、151では、外周縁148、158から径方向内側に離間する位置に段部146、156が設けられているため、段部146、156の縁146a、156aとロータマグネット11の内周面との間に接着剤18、19を配置した際、接着剤18、19は、表面張力の影響で段部146、156の縁146a、156aから径方向内側に流出しにくい。従って、段部146、156の縁146a、156aとロータマグネット11の内周面110との間に十分な量の接着剤18、19を設けることができるので、第1ブッシュ14および第2ブッシュ15とロータマグネット11とを強固に接着することができる。その際、ロータマグネット11の内周面110から段部146、156の縁146a、156aまでの距離によって接着剤18、19が溜まる量を制御することができるので、接着剤18、19が溜まる量は、段部146、156の高低差等の影響を受けにくい。それ故、段部146、156の縁146a、156aとロータマグネット11の内周面110との間に十分な量の接着剤を溜める場合には、ロータマグネット11の内周面110から段部146、156の縁146a、156aまでの距離を長くすればよい等、適正な量の接着剤を設ける場合でも、第1ブッシュ14および第2ブッシュ15に対する加工が容易である。
また、接着剤18、19は紫外線硬化型の接着剤であるため、熱硬化型接着剤を用いた場合よりも、段部146、156の縁146a、156aから径方向内側に流出しにくい。すなわち、熱硬化型接着剤の場合、加熱により硬化反応が開始する際、接着剤自体の温度が上がって硬化反応が起きるまでの間に表面張力が低下しやすいので、表面張力で接着剤を所定位置に保持しにくいが、紫外線硬化型の接着剤であれば、硬化までの間に表面張力が低下するという事態が発生しにくい。
さらに、本形態では、第1ブッシュ14および第2ブッシュ15は、軸線L方向で離間する2か所に設けられているため、簡素な構成の第1ブッシュ14および第2ブッシュ15によって、回転軸12とロータマグネット11とを確実に固定することができる。
さらにまた、第1ブッシュ14および第2ブッシュ15には貫通穴142、152が形成されているため、環境温度等が変化して、ロータマグネット11、第1ブッシュ14および第2ブッシュ15によって囲まれた空間内の空気が膨張あるいは収縮しても、第1ブッシュ14および第2ブッシュ15が軸線L方向に移動しにくい。それ故、接着剤18、19の剥離が発生しにくい。
(他の実施の形態)
上記実施の形態において、凹部145、155の内面にフッ素系の撥水剤等を用いた撥水処理を行って、凹部145、155の内面に撥水性を付与してもよい。かかる構成によれば、接着剤18、19が凹部145、155の内側に流出した場合でも、接着剤18、19が凹部145、155の径方向内側に流出することを抑制することができる。
上記実施の形態では、第1ブッシュ14および第2ブッシュ15の双方に本発明を適用したが、一方のブッシュのみに本発明を適用してもよい。
上記実施の形態では、2つのブッシュ(第1ブッシュ14および第2ブッシュ15)を用いてロータマグネット11を回転軸12と連結したが、1つのカップ状のブッシュの底板部が回転軸12に固定され、筒部の外周側にロータマグネット11が接着剤で固定される場合に本発明を適用してもよい。
上記実施の形態では、溝状の凹部145、155の径方向外側の開口縁を段部146、156として利用したが、段部146、156より径方向内側が平面部となっている第1ブッシュ14および第2ブッシュ15にロータマグネット11が接着剤18、19により固定されている態様を採用してもよい。
上記実施の形態では、段部146、156が直角になっていたが、角が面取りされた曲面になっている態様を採用してもよい。上記実施の形態では、凹部145、155が断面矩形の溝状であったが、断面V字状の溝であってもよい。
上記実施の形態では、接着剤18、19として紫外線硬化型接着剤を用いたが、熱硬化型接着剤を用いてもよい。また、接着剤18、19として、紫外線硬化性を付与した熱硬化型接着剤を用いてもよく、この場合、紫外線照射にて仮硬化を行った後、加熱による本硬化を行うことができるので、本硬化の加熱の際、接着剤が径方向内側に流出することを抑制することができる。
1…モータ、1a…ステッピングモータ、10…ロータ、11…ロータマグネット、12…回転軸、14…第1ブッシュ、15…第2ブッシュ、18、19…接着剤、20…ステータ、141、151…端面、140、150…中心穴、142、152…貫通穴、143、153…外周部分、144、154……隙間、145、155…凹部、146、156…段部、146a、156a…縁、148、158…外周縁、L…軸線、L1…出力側、L2…反出力側

Claims (7)

  1. 回転軸と、
    前記回転軸の周りに前記回転軸に対して同軸状に配置された円筒状のロータマグネットと、
    前記回転軸が圧入された中心穴を備え、外周縁が前記ロータマグネットの内周面に接着剤により固定されたブッシュと、
    を有し、
    前記ブッシュにおいて前記回転軸の軸線方向の外側に向く端面には、前記外周縁から径方向内側に離間する位置で前記軸線方向の内側に向かって凹んだ段部が周方向に延在するように形成され、
    前記接着剤は、前記段部の縁と前記ロータマグネットの内周面との間に保持されて前記ブッシュと前記ロータマグネットとを接着固定していることを特徴とするロータ。
  2. 前記段部の縁は、前記端面で周方向に延在する溝状の凹部の径方向外側の開口縁であることを特徴とする請求項1に記載のロータ。
  3. 前記凹部の内面は撥水性を備えていることを特徴とする請求項2に記載のロータ。
  4. 前記ブッシュは、板状であることを特徴とする請求項1から3までの何れか一項に記載のロータ。
  5. 前記ブッシュには、前記軸線方向に貫通する貫通穴が形成されていることを特徴とする請求項1から4までの何れか一項に記載のロータ。
  6. 前記ブッシュは、前記軸線方向で離間する2か所に設けられていることを特徴とする請求項1から5までの何れか一項に記載のロータ。
  7. 請求項1から6までの何れか一項に記載のロータと、前記ロータマグネットに径方向外側で対向するステータと、を有することを特徴とするモータ。
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